説明

携帯端末および情報処理方法、プログラム

【課題】 液晶ディスプレイを備える自動販売機において、液晶ディスプレイに表示する商品画像の並び順や大きさの設定が可能な仕組みを提供すること
【解決手段】 自動販売機の液晶ディスプレイに商品画像を表示する際の表示パターンの設定を受け付け、自動販売機のコラム毎に商品情報の設定を受け付け、自動販売機のコラムと前記表示パターンの各表示エリアとの対応付けを行い、前記表示パターンと、前記対応付手段により表示パターンの各表示エリアに対応付けられたコラムにかかる商品情報とを前記自動販売機に送信する携帯端末。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末を用いて自動販売機の液晶画面の表示を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
缶入り飲料などを販売する自動販売機においては、液晶ディスプレイを備え、液晶ディスプレイに商品画像を表示するものがある。
【0003】
このような自動販売機にあっては、従来からある商品サンプルを陳列することで販売している商品を表示する自動販売機と違い、液晶ディスプレイに表示する商品画像のデータを変更すれば良いため、商品サンプルを入れ替える必要が無く、商品の入れ替えなどの作業が軽減される。
【0004】
特許文献1には、液晶ディスプレイを備える自動販売機における液晶画像の切り替えに関する技術として、商品が売り切れたときに売り切れ商品に対応する商品画像を代用商品の商品画像に置き換えることで自動販売機の販売能力を高める技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−202490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
自動販売機の販売能力を高めるためには、売り切れ商品の画像を切り替えるだけでなく、当該自動販売機で販売されている商品ひとつひとつについて、商品画像の大きさや表示する順序なども考慮して購買意欲をかきたてることも必要である。
【0007】
そこで、本発明は、液晶ディスプレイを備える自動販売機において、液晶ディスプレイに表示する商品画像の並び順や大きさの設定が可能な仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、液晶ディスプレイを備える自動販売機と通信可能な携帯端末であって、前記自動販売機の液晶ディスプレイに商品画像を表示する際の表示パターンの設定を受け付ける表示パターン設定手段と、前記自動販売機のコラム毎に商品情報の設定を受け付ける商品情報受付手段と、前記自動販売機のコラムと前記表示パターン設定手段で設定された表示パターンの各表示エリアとの対応付けを行う対応付手段と、前記表示パターンと、前記対応付手段により表示パターンの各表示エリアに対応付けられたコラムにかかる商品情報とを前記自動販売機に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、液晶ディスプレイを備える自動販売機と通信可能な携帯端末における情報処理方法であって、表示パターン設定手段が、前記自動販売機の液晶ディスプレイに商品画像を表示する際の表示パターンの設定を受け付ける表示パターン設定工程と、商品情報受付手段が、前記自動販売機のコラム毎に商品情報の設定を受け付ける商品情報受付工程と、対応付手段が、前記自動販売機のコラムと前記表示パターン設定工程で設定された表示パターンの各表示エリアとの対応付けを行う対応付工程と、送信手段が、前記表示パターンと、前記対応付工程により表示パターンの各表示エリアに対応付けられたコラムにかかる商品情報とを前記自動販売機に送信する送信工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、液晶ディスプレイを備える自動販売機と通信可能な携帯端末で実行可能なプログラムであって、前記携帯端末を、前記自動販売機の液晶ディスプレイに商品画像を表示する際の表示パターンの設定を受け付ける表示パターン設定手段と、前記自動販売機のコラム毎に商品情報の設定を受け付ける商品情報受付手段と、前記自動販売機のコラムと前記表示パターン設定手段で設定された表示パターンの各表示エリアとの対応付けを行う対応付手段と、前記表示パターンと、前記対応付手段により表示パターンの各表示エリアに対応付けられたコラムにかかる商品情報とを前記自動販売機に送信する送信手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、液晶ディスプレイを備える自動販売機において、液晶ディスプレイに表示する商品画像の並び順や大きさの設定が可能な仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態のシステム構成の一例を示す図である
【図2】本実施形態のクライアントPC101、携帯端末102、自動販売機103に適用可能なハードウエア構成の一例を示す図である
【図3】携帯端末102によるコラム設定処理を示すフローチャートである
【図4】携帯端末102による表示フレーム設定処理を示すフローチャートである
【図5】携帯端末102によるフレームとコラムの対応付け処理を示すフローチャートである
【図6】携帯端末102による価格画像変更処理を示すフローチャートである
【図7】自動販売機マスタテーブルの一例を示す図である
【図8】価格画像マスタテーブルの一例を示す図である
【図9】商品画像マスタテーブルの一例を示す図である
【図10】表示パターンテーブルの一例を示す図である
【図11】設定情報テーブルの一例を示す図である
【図12】携帯端末102に表示される自動販売機選択画面の一例を示す図である
【図13】携帯端末102に表示されるコラム選択画面の一例を示す図である
【図14】携帯端末102に表示される商品情報設定画面の一例を示す図である
【図15】携帯端末102に表示される表示パターン選択画面の一例を示す図である
【図16】携帯端末102に表示される表示パターン設定画面の一例を示す図である
【図17】携帯端末102に表示される表示エリアとコラムの対応付け画面の一例を示す図である
【図18】携帯端末102に表示される価格画像変更指示受付画面の一例を示す図である
【図19】携帯端末102に表示される価格画像変更画面の一例を示す図である
【図20】携帯端末102に表示される設定情報送信画面の一例を示す図である
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明におけるシステム構成の一例を示す図である。クライアントPC101と携帯端末102はネットワーク104を介して通信可能に接続される。携帯端末102と自動販売機103は赤外線通信等によりそれぞれ通信可能である。
【0015】
次に、図2を用いて本実施形態のクライアントPC101、携帯端末102、自動販売機103に適用可能なハードウエア構成について説明する。図2は、本実施形態のクライアントPC101、携帯端末102、自動販売機103に適用可能なハードウエア構成の一例を示す図である。
【0016】
図2において、201はCPU201であり、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0017】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、サーバ或いは各クライアントの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0018】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0019】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0020】
ビデオコントローラ(VC)206は、ディスプレイ210への表示を制御する。ディスプレイは、CRTディスプレイでも液晶ディスプレイ等でも構わない。
【0021】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標)(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0022】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワーク104を介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0023】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。
【0024】
また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0025】
本発明を実現するためのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0026】
プリンタコントローラ212は、サーマルドットライン方式プリンタ213等の印刷機を制御する。
【0027】
スキャナコントローラ214は、スキャナ215等の識別器を制御する。
【0028】
さらに、本発明に係わるプログラムが用いる各種データ及び各種テーブルは外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。なお、全ての装置がこれらの構成を備えているわけではなく、必要なものを夫々備えていればよい。
【0029】
図3は、本発明の実施形態における、携帯端末102によるコラム設定処理を示すフローチャートである。なお、図3に示すフローチャートのステップS101〜S108、S112、S115、S116の処理については、携帯端末102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0030】
ステップS109〜S111、S113、S114の処理については、自動販売機103のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0031】
ステップS101では、携帯端末102のCPU201は、図12に示す自動販売機選択画面を表示し、ユーザからの自動販売機の選択を受け付ける。なお、図12に示す画面で表示される情報は、携帯端末102に記憶された自動販売機マスタテーブル(図7)に記憶された自動販売機103にかかる情報である。
【0032】
ステップS102では、ステップS101で選択された自動販売機103のコラムひとつひとつに対する情報の設定を受け付ける。具体的には、まず、図13に示すコラム選択画面を表示し、ユーザからどのコラムに係る情報の設定をするかの選択を受け付ける。そして、コラムが選択されると、図14に示す商品情報設定画面を表示し、ユーザから商品コード、単価、H/C情報(ホットかコールドかを示す情報)、設置数(当該コラムに商品をいくつ投入するかを示す情報)等の情報を受け付ける。そして、図14に示す画面においてユーザから商品コード、単価、H/C情報、設置数等の情報を受け付け、設定ボタンが押下されると、当該情報を図11に示す設定情報テーブルに登録する。なお、商品交換をする場合のように、すでに図11に示す設定情報テーブルに当該選択されたコラムに関する情報が設定されている場合は、今回の処理において設定した情報を既に設定されている情報に上書きする。
【0033】
ステップS103では、ステップS102で設定された単価情報に対応する価格画像を、価格画像マスタテーブル(図8)から検索する。
【0034】
ステップS104では、ステップS103での検索結果を判断し、ステップS103で価格画像が検索された場合には、ステップ105に処理を移行する。他方、ステップS103で価格画像が検索されなかった場合は、ステップS102に処理を戻し、再度、コラム設定処理を行う。
【0035】
ステップS105では、ステップS102で設定された商品情報に対応する商品画像を、商品画像マスタテーブル(図9)から検索する。
【0036】
ステップS106では、ステップS105での検索結果を判断し、ステップS105で商品画像が検索された場合には、ステップS107に処理を移行する。他方、ステップS105で商品画像が検索されなかった場合は、ステップS102に処理を戻し、再度、コラム設定処理を行う。
【0037】
ステップS107では、ステップS103およびステップS105で検索された画像情報を図11に示す設定情報テーブルに登録する。
【0038】
ステップS108では、図11に示す設定情報テーブルを自動販売機103に送信する。
【0039】
ステップS109では、自動販売機103のCPU201は、ステップS108で携帯端末102から送信された設定情報テーブルを受信する。
【0040】
ステップS110では、自動販売機103の記憶領域に記憶された設定情報と、ステップS109で携帯端末102から受信した設定情報(図11)とが一致するか否かを判定する。一致すると判定されると、処理をステップS113へ移行する。他方、一致しないと判定されると、処理をステップS111へ移行する。
【0041】
ステップS111では、一致しなかった旨を示すエラー情報を携帯端末102へ送信する。
【0042】
ステップS112では、携帯端末102は、ステップS111で自動販売機103から送信されたエラー情報を受信し、処理をステップ102へ戻す。
【0043】
ステップS113では、ステップS109で携帯端末102から受信した設定情報を自動販売機103に登録する。
【0044】
ステップS114では、設定が完了した旨の通知を携帯端末102に送信する。
【0045】
ステップS115では、携帯端末102は、ステップS114で自動販売機103が送信した設定完了通知を受信し、処理をステップS116へ移行する。
【0046】
ステップS116では、全てのコラムに対して情報が設定されたか否かを判定する。全てのコラムに対して情報が設定されていない場合は処理をステップS102に戻し、まだ情報が設定されていないコラムに対する情報の設定を受け付ける。他方、全てのコラムに対して情報が設定されている場合は、処理を図4のフローチャートで示す処理に移行する。
【0047】
次に、図4に示すフローチャートを用いて、携帯端末102による表示フレーム設定処理について説明する。なお、図4に示すフローチャートのステップS201〜S208、S212の処理については、携帯端末102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0048】
ステップS209〜S211の処理については、自動販売機103のCPU201が所定のプログラムを読み出して実行する処理である。
【0049】
ステップS201では、図15に示す表示パターン選択画面を表示し、ユーザから表示パターンの選択を行うか否かの指示を受け付ける。表示パターンの選択をする旨の指示である場合(図15に示す画面で、「選択する」ボタンが押下された場合)は、処理をステップS202に移行する。表示パターンを選択しない旨の指示である場合(図15に示す画面で、「デフォルト適用」ボタンが押下された場合)は、処理をステップS203に移行する。
【0050】
ステップS202では、図16に示す画面を表示し、ユーザから表示パターンの選択を受け付ける。なお、図16に示す画面にかかる情報は、図10の表示パターンテーブルに登録されている情報である。
【0051】
ステップS203では、デフォルトとして設定されたパターンを適用する。なお、デフォルトとして設定されたパターンは、図10においてチェックがされたパターンであり、いずれのパターンをデフォルトとするかは、予め設定されているものとする。
【0052】
ステップS204では、ステップS202またはステップS203で設定された表示パターンの中で、どこのエリアにどのコラムを対応させるかを設定する処理である。本処理の詳細については、図5に示すフローチャートを用いて後述する。
【0053】
ステップS205では、図18に示す画面を表示する。すなわち、どこのエリアにどのコラムが対応付けられたのかを確認出来る画面を表示する。
【0054】
ステップS206では、価格画像を変更するか否かの指示をユーザから受け付ける。価格を変更する旨の指示があった場合(図18における価格変更ボタンが押下された場合)は、処理をステップS207へ移行し、価格を変更する旨の指示が無い場合(図18におけるOKボタンが押下された場合)は、処理をステップS208へ移行する。
【0055】
ステップS207では、価格画像を変更する処理であり、詳細については図6のフローチャートを用いて後述する。
【0056】
ステップS208では、図20に示すフレーム情報送信画面を表示し、図20の画面におけるOKボタンが押下されると、フレーム情報が自動販売機103に送信される。
【0057】
ステップS209では、自動販売機103は、ステップS208で携帯端末102から送信されたフレーム情報を受信する。
【0058】
ステップS210では、ステップS209で受信したフレーム情報を、自動販売機103の表示部に表示するべく設定する。
【0059】
ステップS211では、ステップS210における設定が完了した旨の通知を携帯端末102に対して送信する。
【0060】
ステップS212では、携帯端末102は、ステップS211で自動販売機103が送信した設定完了通知を受信する。
【0061】
次に、図5に示すフローチャートを用いて、携帯端末102によるフレームとコラムの対応付け処理について説明する。なお、なお、図5に示すフローチャートの各処理については、携帯端末102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0062】
ステップS301では、ステップS202で選択された表示パターンまたはステップS203で設定された表示パターンを表示する(図17)。
【0063】
ステップS302では、図17に示す表示パターン1701のどこのエリアとどのコラムの対応付けを行うかの選択を受け付ける。
【0064】
ステップS303では、図17に示す対応コラム1702から、ステップS302で選択されたフレームに対応付けるコラムの選択を受け付ける。
【0065】
ステップS302およびステップS303の処理が実行されることで、図17に示す表示パターンの斜線エリアにコラム番号9のコラムが対応づけられることになる。これにより、表示パターンにおける斜線エリアには、図11の設定情報テーブルのコラムNo.9の情報が表示されることになる。
【0066】
なお、複数のコラムをひとつのエリアに対応付ける場合は、複数のコラムを選択できるようにしてもよい。この際、設定される情報に矛盾が生じないように、同じエリアに対しては同じ商品情報のコラムだけを選択できるように制御しても良い。具体的な制御としては、最初に選択されたコラムと同じ商品情報が設定されているコラムのみを選択可能に表示させるようにするといった方法が考えられる。
【0067】
ステップS304では、全てのコラムがいずれかのエリアに対応付けられたかを判断する。表示エリアに対応づけられていないコラムがある場合は(ステップS304:NO)、処理をステップS302に戻し、当該対応付けがされていないコラムについて、対応付けの処理を実行する。全てのコラムがいずれかのエリアに対応付けられている場合は(ステップS304:YES)、処理をステップS305に移行する。
【0068】
ステップS305では、コラムに設定された画像を対応付けられた表示エリアに表示するべく登録する。
【0069】
次に、図6に示すフローチャートを用いて、携帯端末102による価格画像変更処理について説明する。なお、図6のフローチャートの各処理は、携帯端末102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0070】
ステップS401では、図19に示す画面を表示し、価格画像の変更をしたいエリアの選択を受け付ける。
【0071】
ステップS402では、ステップS401で選択されたエリアに対応するコラムの情報から、単価にかかる情報を取得し、当該単価に対応する画像を価格画像マスタテーブルから検索し抽出する。
【0072】
ステップS403では、ステップS402で抽出された画像のリストを表示し、いずれの画像に変更するかの選択を受け付ける。表示されるリストの一例を図19における価格画像で示す。なお、ステップS402で画像が検索されなかった場合は、対応する画像がない旨のエラーメッセージを表示しても良い。
【0073】
ステップS404では、図19における設定ボタンが押下されたか否かを判断する。設定ボタンが押下された場合(ステップS404:YES)は、本フローチャートに示す処理を終了する。他方、設定ボタンが押下されていない場合(ステップS404:NO)は、処理をステップS401に戻し、再度エリアの選択を受け付ける。
【0074】
以上の図3〜図6のフローチャートで示す処理を実行することにより、液晶ディスプレイを備える自動販売機103に対して、当該液晶ディスプレイに表示する商品画像の並び順や大きさの設定が可能となる。
【0075】
図7に示すテーブルは、自動販売機マスタテーブルである。当該携帯端末102に情報が登録された自動販売機103の名称(識別子)が設定されている。
【0076】
図8に示すテーブルは、価格画像マスタテーブルであり、単価と価格画像データとが対応付けられて登録されたテーブルである。
【0077】
図9に示すテーブルは、商品画像マスタテーブルであり、商品名と商品画像データとが対応付けられて登録されたテーブルである。
【0078】
図10に示すテーブルは、表示パターンが格納されたテーブルである。なお、図10に示すデフォルト表示欄1201にフラグが立てられている表示パターンは、ステップS202においてデフォルトが選択された場合(図15に示す画面で「デフォルト適用」が選択された場合)に設定される表示パターンである。
【0079】
図11に示すテーブルは、自動販売機毎のコラムに設定された情報が登録された設定情報テーブルである。図11に示すテーブルの例では、自動販売機名称が「AAA12345」の各コラムの情報が設定されている。
【0080】
なお、図11に示す例では、商品コード、単価、H/C、商品画像、価格画像に関する情報が設定されているが、設定される情報としてはこれらに限られるものではなく、他の情報が設定されていてもよい。また、図11に示す情報の全てが設定されていることが必須ではない。
【0081】
また、図11に示す設定情報は、携帯端末102の記憶領域に記憶され、ステップS108において自動販売機103に当該情報が送信される。
【0082】
なお、図7〜図11に示すデータテーブルは、携帯端末102に記憶されていても、携帯端末102以外(例えばクライアントPC101)に記憶されていてもいずれでも良い。携帯端末102以外に記憶されている場合は、図12〜図20に示す画面を表示する際に、当該データテーブルが記憶されている端末から当該画面を表示するのに必要なデータテーブルを取得することとなる。
【0083】
図12に示す画面は、ステップS101に表示される画面であり、ユーザから本発明における処理を実行する対象となる自動販売機103の選択を受け付ける画面である。図12に示す画面では、「BBB13579」の自動販売機103が選択されていることを示している。なお、図12に示す画面で表示される情報は、携帯端末102に記憶された自動販売機マスタテーブル(図7)に記憶された情報である。
【0084】
図13に示す画面は、コラム選択画面であり、どのコラムの情報を設定するかを、ユーザから受け付ける画面である。図13で選択されたコラムについて、図14に示す画面において情報の設定を受け付ける。
【0085】
図14に示す画面は、図13で選択されたコラムについての情報の設定を受け付ける画面である。図14に示す画面で設定された情報は、図11に示す設定情報テーブルに登録される。
【0086】
なお図14に示す例は、商品コード、単価、設置数にかかる情報については携帯端末102のテンキーなどから入力され、H/Cにかかる情報についてはプルダウンの形式で入力されることを想定した画面であるが、入力方法についてはこれに限られるものではない。
【0087】
図15に示す画面は、表示パターン選択画面であり、ユーザが図10のテーブルに格納された表示パターンから任意の表示パターンを選択するか、それともデフォルトとして設定された表示パターンを適用するかの指示を受け付ける画面である。
【0088】
図16に示す画面は、表示パターン設定画面であり、図15に示す画面で受け付けたユーザからの指示が、図10のテーブルに格納された表示パターンから任意の表示パターを選択する旨の指示であった場合に表示される画面である。
【0089】
図16に示す例ではパターンAが表示されていて、遷移ボタン1601または1602が押下されることで、他のパターンが表示されるようになる。
【0090】
また、設定ボタン1603が押下されることで、当該画面に表示されている表示パターンが適用されることとなる。
【0091】
図17に示す画面は、表示エリアとコラムとを対応付ける画面である。例えば、1701に示す斜線で示す表示エリアの選択を受け付け、その後1702に示すコラム番号の選択を受け付けると(図17に示す例では9番のコラムが選択されたことを示す)、斜線で示す表示エリアにコラム番号が9のコラムにかかる商品情報が表示される。
【0092】
図18に示す画面は、価格画像の変更をするかしないかの選択をユーザから受け付ける画面である。
【0093】
「価格変更する」が選択されると図19に示す画面に遷移し、価格画像の変更を受け付ける。「OK」が選択されると、価格画像の変更処理は行わず、図20に示す表示フレーム送信画面を表示し、自動販売機103に対して表示フレーム情報を送信する処理へ移行する。
【0094】
図19に示す画面は、価格画像変更画面である。本画面では、図17に示す対応付け画面と同様の操作により価格画像の変更を受け付ける。
【0095】
具体的には、まず、1901で示す表示パターンの中で、価格表示を変更したい商品の選択を受け付ける。価格画像一覧1902には、選択された商品の単価に対応する価格画像の一覧が表示される。表示された一覧から、いずれかの選択を受け付けると、選択された当該価格画像が設定される。
【0096】
図20に示す画面は、表示フレームにかかる情報を自動販売機103に送信するための画面である。OKボタンが押下されることで、表示パターンと、前記対応付手段により表示パターンの各表示エリアに対応付けられたコラムにかかる商品情報とが自動販売機103に送信される。
【0097】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置が、供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0098】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0099】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどがある。
【0100】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0101】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【符号の説明】
【0102】
101 クライアントPC101
102 携帯端末
103 自動販売機
104 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶ディスプレイを備える自動販売機と通信可能な携帯端末であって、
前記自動販売機の液晶ディスプレイに商品画像を表示する際の表示パターンの設定を受け付ける表示パターン設定手段と、
前記自動販売機のコラム毎に商品情報の設定を受け付ける商品情報受付手段と、
前記自動販売機のコラムと前記表示パターン設定手段で設定された表示パターンの各表示エリアとの対応付けを行う対応付手段と、
前記表示パターンと、前記対応付手段により表示パターンの各表示エリアに対応付けられたコラムにかかる商品情報とを前記自動販売機に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記商品情報受付手段により受け付けるコラム毎の商品情報は、当該コラムに設置される商品を示す商品画像データを含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記商品情報受付手段により受け付けるコラム毎の商品情報は、さらに当該コラムに設置される商品の価格を示す価格画像を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
【請求項4】
液晶ディスプレイを備える自動販売機と通信可能な携帯端末における情報処理方法であって、
表示パターン設定手段が、前記自動販売機の液晶ディスプレイに商品画像を表示する際の表示パターンの設定を受け付ける表示パターン設定工程と、
商品情報受付手段が、前記自動販売機のコラム毎に商品情報の設定を受け付ける商品情報受付工程と、
対応付手段が、前記自動販売機のコラムと前記表示パターン設定工程で設定された表示パターンの各表示エリアとの対応付けを行う対応付工程と、
送信手段が、前記表示パターンと、前記対応付工程により表示パターンの各表示エリアに対応付けられたコラムにかかる商品情報とを前記自動販売機に送信する送信工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
液晶ディスプレイを備える自動販売機と通信可能な携帯端末で実行可能なプログラムであって、
前記携帯端末を、
前記自動販売機の液晶ディスプレイに商品画像を表示する際の表示パターンの設定を受け付ける表示パターン設定手段と、
前記自動販売機のコラム毎に商品情報の設定を受け付ける商品情報受付手段と、
前記自動販売機のコラムと前記表示パターン設定手段で設定された表示パターンの各表示エリアとの対応付けを行う対応付手段と、
前記表示パターンと、前記対応付手段により表示パターンの各表示エリアに対応付けられたコラムにかかる商品情報とを前記自動販売機に送信する送信手段として機能させることを特徴とするプログラム。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−98854(P2012−98854A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−245036(P2010−245036)
【出願日】平成22年11月1日(2010.11.1)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】