説明

携帯端末機

【課題】良好な無線通信と、製造工程の工数を削減とを両立した携帯端末機を提供する。
【解決手段】シールドカバー20によってカメラモジュール10を覆うとともに、シールドカバー20の一部をガスケット30と接触させてガスケット30と接触する下側筐体50のグランド面52と導通させる。これにより、カメラモジュール10から発生されたノイズを良好にシールドすることができる。また、シールドカバー20の一部をガスケット30を介して下側筐体50のグランド面52と導通させているので、わざわざ回路基板14や基板40にシールドカバー20をグランド接続させるためのグランドパターンを設ける必要がなく、製造工程の工数を削減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末機に関し、特にノイズを発生する電子部品を内蔵する携帯端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラ機能やその他の無線通信以外の機能を有する携帯端末機が数多く流通している。しかしながら、こうした無線通信以外の機能を用いる場合、その機能を司る電子部品がノイズを発生し、無線通信に悪影響を及ぼしてしまうおそれがある。このため、ノイズを多く発生する電子部品をシールドカバーで覆い、電子部品から発せられるノイズが周辺の電気回路やアンテナに影響を及ぼしてしまうことを抑制する必要がある。このように、ノイズを多く発生する電子部品をシールドカバーで覆う場合、ノイズに起因するエネルギーを拡散させるためにシールドカバーの一部を接地させておくのが一般的である。
【0003】
そこで、ノイズを多く発生する電子部品を実装する配線基板に予めグランドパターンを設けておき、この電子部品をシールドカバーで覆うと共にこのシールドカバーの一端を配線基板に設けられたグランドパターンに圧接してグランドした携帯端末機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この携帯端末機によれば、シールドカバーを回路基板に設けられたグランドパターンにはんだ付けする必要がないので、製造工程の工数の削減に役立てることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−31538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の携帯端末機では、シールドカバーをグランドするために回路基板にグランドパターンを設ける必要がある。製作に要する工数をさらに削減させるためには、回路基板にグランドパターンを設けなくとも良好にシールドできることが望ましい。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、良好な無線通信と、製造工程の工数を削減とを両立した携帯端末機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る携帯端末機は、一面に電子部品を実装し、他面に外部と接続する接続点を有する回路基板と、前記回路基板の前記接続点と接触して導通する導電性ガスケットと、前記回路基板の前記一面に配置されて前記電子部品を覆ってこの電子部品をシールドすると共に前記導電性ガスケットと一部が接触して導通するシールドカバーと、前記回路基板,前記導電性ガスケットおよび前記シールドカバーを覆うと共にそのグランド面が前記導電性ガスケットと接触して導通する筐体とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る携帯端末機によれば、シールドカバーによって電子部品を覆うとともに、このシールドカバーの一部を導電性ガスケットと接触させて、この導電性ガスケットと接触する筐体のグランド面と導通させているので、電子部品から発生されたノイズを良好にシールドすることができる。このため、電子部品からノイズが発生されたときでも良好な無線通信を実現することができる。
さらに、シールドカバーの一部を導電性ガスケットを介して筐体のグランド面と導通させているので、わざわざ回路基板にシールドカバーをグランド接続させるためのグランドパターンを設ける必要がなく、製造工程の工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の形態1に係る携帯端末機の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る携帯端末機に搭載されるカメラモジュール,シールドカバーおよびガスケットを示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る携帯端末機の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る携帯端末機の分解斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る携帯端末機の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る携帯端末機の分解斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る携帯端末機の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1に係る携帯端末機1について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
まず、本発明の実施の形態1に係る携帯端末機1の構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る携帯端末機1の分解斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る携帯端末機1を構成するシールドカバー,カメラモジュールおよびガスケットの斜視図である。図3は、図1のA−A線断面図である。
本発明の実施の形態1に係る携帯端末機1は、図1〜3に示すように、下から順に、下側筐体50と,ガスケット30と,配線基板40と,カメラモジュール10と,シールドカバー20と,上側筐体60とを積み重ねた構成となっている。
【0012】
カメラモジュール10は、撮像部12,撮像部12と撮像部12の動作を制御する制御回路(図示せず)と制御回路のグランドを外部と接続させる接点部16とを実装する回路基板14,および回路基板14を基板40と接続するためのフレキシブルケーブル18を有している。
【0013】
シールドカバー20は、金属製のカバーであり、カメラモジュール10を覆うための空間と、外部からの光を遮断しないようシールド部分のうちカメラモジュール1の撮像部12に対応する位置に穴が設けられている。また、外壁部分のうちフレキシブルケーブル18と対応する位置に欠損部が設けられており、フレキシブルケーブル18をシールドカバー20の外部に引き出せるよう構成されている。
【0014】
ガスケット30は、スポンジなどの弾性体に、金属をメッキした布など、導電性を有する布を巻き付けたものである。図3に示すように、ガスケット30はカメラモジュール10の接点部16と,シールドカバー20の一部と,下側筐体50のグランド面52という三つの部材と接触して導通している。
【0015】
基板40は、図1および図3に示すように、カメラモジュール10が配置される箇所には穴が設けられている。携帯端末機1のカメラモジュール10を除く他の電子部品を制御する電気回路を実装しており、カメラモジュール10とはフレキシブルケーブル18を介して接続される。
【0016】
下側筐体50は、金属や樹脂などの材料から形成されており、カメラモジュール10やガスケット30,基板40を固定する機能を有する。下側筐体50の内部のうち、ガスケット30が接触する箇所にはグランド面52が設けられており、ガスケット30の電位をグランド面52と同じ電位にしている。
したがって、シールドカバー20の電位と,カメラモジュール10の制御回路に含まれるグランドの電位とを下側筐体50が有するグランド面52の電位と同じ電位にすることができるので、シールドカバー20の電位がカメラモジュール10のグランドの電位に比べて高くなることに基づいて誤動作を引き起こしてしまうことを防ぐことができる。
【0017】
上側筐体60は、金属や樹脂などの材料から形成されており、シールドカバー20をガスケット30に対して押さえつけて固定する機能を有する。
【0018】
次に、本発明の実施の形態1に係る携帯端末機1の組み立て手順を説明する。
はじめに、下側筐体50のグランド面52上にガスケット30を載置する。次いで、このガスケット30に対応する位置に基板40の穴が配置されるよう基板40を載置し、カメラモジュール10を基板40に設けられた穴を通してガスケット30の上に積層し、フレキシブルケーブル18を基板40の接続部分に接続させる。続いて、フレキシブルケーブル18に対応する位置に欠損部を対応させながら、カメラモジュール10の上からシールドカバー20を覆い被せるとともに、シールドカバー20の一部をガスケット30に接触させて導通させる。最後に、上側筐体60を上から被せ、シールドカバー20をガスケット30に対して押しつけて固定させる。このようにして、本発明の実施の形態1に係る携帯端末機1が得られる。
【0019】
このように、携帯端末機1では、上側筐体60によってシールドカバー20をガスケット30に押しつけて固定して導通させているので、カメラモジュール10の回路基板14や,基板40にシールドカバー20をグランド接続させるためのグランドパターンを設けておく必要がない。したがって、携帯端末機1の製作工程の工数を削減することができるのである。
【0020】
以上、本発明の実施の形態1に係る携帯端末機1によれば、シールドカバー20によってカメラモジュール10を覆うとともに、シールドカバー20の一部をガスケット30と接触させてガスケット30と接触する下側筐体50のグランド面52と導通させているので、カメラモジュール10から発生されたノイズを良好にシールドすることができる。このため、カメラモジュール10からノイズが発生されたときでも良好な無線通信を実現することができる。
さらに、シールドカバー20の一部をガスケット30を介して下側筐体50のグランド面52と導通させているので、わざわざ回路基板14や基板40にシールドカバー20をグランド接続させるためのグランドパターンを設ける必要がなく、製造工程の工数を削減することができる。
【0021】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2に係る携帯端末機2について図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
まず、本発明の実施の形態2に係る携帯端末機2の構成を説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る携帯端末機2の分解斜視図である。図5は、図4のA−A断面図である。
本発明の実施の形態2に係る携帯端末機2は、図4および図5に示すように、下から順に下側筐体150と,ガスケット130と,カメラモジュール110を実装する配線基板140と,シールドカバー120と,上側筐体160とを積み重ねた構成となっている。
なお、各構成要素のうち、ガスケット130,下側筐体150および上側筐体160については、それぞれ、本発明の実施の形態1で説明したガスケット30,下側筐体50および上側筐体60と共通するので、詳しい説明は省略する。
【0023】
カメラモジュール110は、基板140に直接実装されている点で、本発明の実施の形態1で説明したカメラモジュール10と異なっている。なお、カメラモジュール110の動作を制御する制御回路のグランドを外部と接続させる接点部116は、基板140の裏面に設けられている。
【0024】
シールドカバー120は、図4に示すように、一部に細長く突出して接続部として機能する腕部122を有している点や,欠損部が設けられていない点で本発明の実施の形態1で説明したシールドカバー20と異なっている。また、図4および図5に示すように、シールドカバー120の腕部122は、基板140に設けられたスルーホール142を貫通した状態でガスケット130に接触して導通する。
【0025】
基板140は、上述したように、カメラモジュール110を実装している点や,カメラモジュール110を制御する制御回路のグランドを外部と接続する接点部116を裏面に有する点で本発明の実施の形態1で説明した基板40とは異なっている。また、カメラモジュール110が配置される箇所に穴が設けられていない点や、シールドカバー120の腕部122に対応する位置にスルーホール142が設けられている点でも本発明の実施の形態1で説明した基板40とは異なっている。
【0026】
次に、本発明の実施の形態2に係る携帯端末機2の組み立て手順を説明する。
はじめに、下側筐体150のグランド面152上にガスケット130を載置する。次いで、このガスケット130に対応する位置にカメラモジュール110の接点部116が接触して導通するよう基板140を載置する。続いて、カメラモジュール110の上からシールドカバー120を覆い被せるとともに、腕部122が基板142のスルーホール142を貫通してガスケット130に接触させて導通させる。最後に、上側筐体160を上から被せ、シールドカバー120をガスケット130に対して押しつけて固定させる。このようにして、本発明の実施の形態2に係る携帯端末機2が得られる。
【0027】
このように、携帯端末機2では、上側筐体160によってシールドカバー120の腕部122を基板140に設けられたスルーホール142を貫通させた状態でガスケット130に押しつけて固定して導通させている。したがって、わざわざ基板140にシールドカバー120をグランド接続させるためのグランドパターンを設けておく必要がなく、携帯端末機2の製作工程の工数を削減することができるのである。
【0028】
以上、本発明の実施の形態2に係る携帯端末機2によれば、シールドカバー120によってカメラモジュール110を覆うとともに、シールドカバー120の腕部122を基板140に設けられたスルーホール142を貫通させた状態でガスケット130と接触させて、このガスケット130と接触する下側筐体150のグランド面152と導通させているので、カメラモジュール110から発生されたノイズを良好にシールドすることができる。このため、カメラモジュール110からノイズが発生されたときでも良好な無線通信を実現することができる。
さらに、シールドカバー120の腕部122を基板140のスルーホール142を貫通させてガスケット130と接触させることにより、シールドカバー120をガスケット130を介して下側筐体150のグランド面152と導通させているので、わざわざ基板140にシールドカバー120をグランド接続させるためのグランドパターンを設ける必要がなく、製造工程の工数を削減することができる。
【0029】
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3に係る携帯端末機3について図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
まず、本発明の実施の形態3に係る携帯端末機3の構成を説明する。
図6は、本発明の実施の形態3に係る携帯端末機3の分解斜視図である。図7は、図6のA−A断面図である。
本発明の実施の形態3に係る携帯端末機3は、図6および図7に示すように、下から順に下側筐体250と,ガスケット230と,カメラモジュール210を実装する配線基板240と,シールドカバー220と,上側筐体260とを積み重ねた構成となっている。
なお、各構成要素のうち、ガスケット230,基板240,下側筐体250および上側筐体260については、それぞれ、本発明の実施の形態2で説明したガスケット130,基板140,下側筐体150および上側筐体160と共通するので、詳しい説明は省略する。
【0031】
カメラモジュール210は、基板240に直接実装されている点で、本発明の実施の形態2で説明したカメラモジュール110と共通しているが、基板240の端部に実装されている点で本発明の実施の形態2で説明したカメラモジュール110と異なっている。
【0032】
シールドカバー220は、図6に示すように、一部に突出して接続部として機能する腕部222を有しているが、この腕部222は板状になっている点で、本発明の実施の形態2で説明した細長く突出した腕部122とは異なっている。これは、カメラモジュール210が基板240の端部に設けられているため、わざわざ細長い形状にせずとも基板240の壁面に沿ってガスケット230に接触させて導通させられることに基づいている。
【0033】
次に、本発明の実施の形態3に係る携帯端末機3の組み立て手順を説明する。
はじめに、下側筐体250のグランド面252上にガスケット230を載置する。次いで、このガスケット230に対応する位置にカメラモジュール210の接点部216が接触して導通するよう基板240を載置する。続いて、カメラモジュール210の上からシールドカバー120を覆い被せるとともに、腕部222が基板242の端部に沿わせてガスケット230に接触させて導通させる。最後に、上側筐体260を上から被せ、シールドカバー220をガスケット230に対して押しつけて固定させる。このようにして、本発明の実施の形態3に係る携帯端末機3が得られる。
【0034】
このように、携帯端末機3では、上側筐体260によってシールドカバー220の腕部222を基板240の壁面部に沿わせた状態でガスケット230に押しつけて固定して導通させている。したがって、わざわざ基板240にシールドカバー220をグランド接続させるためのグランドパターンを設けておく必要がなく、携帯端末機3の製作工程の工数を削減することができるのである。
【0035】
以上、本発明の実施の形態3に係る携帯端末機3によれば、シールドカバー220によってカメラモジュール210を覆うとともに、シールドカバー220の腕部222を基板240の壁面部に沿わせた状態でガスケット230と接触させて、ガスケット230と接触する下側筐体250のグランド面252と導通させているので、カメラモジュール210から発生されたノイズを良好にシールドすることができる。このため、カメラモジュール210からノイズが発生されたときでも良好な無線通信を実現することができる。
さらに、シールドカバー220の腕部222を基板240の壁面部に沿わせた状態でガスケット230と接触させることにより、シールドカバー220をガスケット230を介して下側筐体250のグランド面252と導通させているので、わざわざ基板240にシールドカバー220をグランド接続させるためのグランドパターンを設ける必要がなく、製造工程の工数を削減することができる。
【0036】
[変形例]
なお、上述した本発明の実施の形態1〜3に係る携帯端末機1〜3では、シールドカバー20,120,220はそれぞれ上側筐体60,160,260によってガスケット30,130,230に押しつけられて固定されるものとして説明したが、それぞれ両面テープによってカメラモジュール10,110,210に貼着されて固定されるものとしても構わない。
【0037】
また、上述した本発明の実施の形態1〜3に係る携帯端末機1〜3では、ガスケット30,130,230はそれぞれスポンジなどの弾性体に、金属をメッキした布など、導電性を有する布を巻き付けたものとして説明したが、導電性を有する両面テープであっても構わない。
【0038】
さらに、上述した本発明の実施の形態1〜3に係る携帯端末機1〜3では、それぞれ、シールドカバー20,120,220によってカメラモジュール10,110,210をシールドするものとして説明したが、液晶ディスプレイなど他の電子部品をシールドするものとしても構わない。加えて、シールドカバー20,120,220は、それぞれ金属製のカバーとして説明したが、金属がメッキされた樹脂や、金属が蒸着された樹脂であっても構わない。
【0039】
また、上述した本発明の実施の形態1〜3に係る携帯端末機1〜3では、ガスケット30,130,230は、それぞれ下側筐体50,150,250のグランド面52,152,252と接触するものとして説明したが、他の基板のグランド面に接触するものとしても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は携帯端末機の製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0041】
1,2,3…携帯端末機、10…カメラモジュール、12…撮像部,14…回路基板、16…接点部、18…フレキシブルケーブル、20…シールドカバー、30…ガスケット、40…基板、50…下側筐体、52…グランド面,60…上側筐体、110…カメラモジュール、112…撮像部,114…回路基板、116…接点部、120…シールドカバー、122…腕部、130…ガスケット、140…基板、142…スルーホール、150…下側筐体、152…グランド面,160…上側筐体、210…カメラモジュール、212…撮像部,214…回路基板、216…接点部、220…シールドカバー、222…腕部、230…ガスケット、240…基板、250…下側筐体、252…グランド面,260…上側筐体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面に電子部品を実装し、他面に外部と接続する接続点を有する回路基板と、
前記回路基板の前記接続点と接触して導通する導電性ガスケットと、
前記回路基板の前記一面に配置されて前記電子部品を覆ってこの電子部品をシールドすると共に前記導電性ガスケットと一部が接触して導通するシールドカバーと、
前記回路基板,前記導電性ガスケットおよび前記シールドカバーを覆うと共にそのグランド面が前記導電性ガスケットと接触して導通する筐体と
を備えることを特徴とする携帯端末機。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末機において、
前記回路基板は、他の基板と接続可能なフレキシブルケーブルを実装し、
前記シールドカバーは、欠損部を有し、前記フレキシブルケーブルに対応する位置に前記欠損部を配置させることにより、前記フレキシブルケーブルは、この欠損部を通じて前記シールドカバーの外部に突出する
ことを特徴とする携帯端末機。
【請求項3】
請求項1に記載の携帯端末機において、
前記回路基板は、前記電子部品を実装する部分の周辺に少なくとも一つのスルーホールが設けられており、
前記シールドカバーは、前記回路基板の前記一面に配置されて前記電子部品を覆ったときに前記スルーホールを貫通して前記導電性ガスケットと接触して導通する接続部を有する
ことを特徴とする携帯端末機。
【請求項4】
請求項1に記載の携帯端末において、
前記シールドカバーは、前記回路基板の端部に配置されて前記電子部品を覆ったときに前記回路基板の前記端部の壁面部に沿って前記導電性ガスケットと接触して導通する接続部を有する
ことを特徴とする携帯端末機。
【請求項5】
前記シールドカバーは、前記電子機器を筐体により保持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の携帯端末機。
【請求項6】
前記シールドカバーは、両面テープによって前記電子部品に貼着されて保持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の携帯端末機。
【請求項7】
前記導電性ガスケットは、弾性体に伝導性布を巻き付けたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の携帯端末機。
【請求項8】
前記導電性ガスケットは、導電性両面テープであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の携帯端末機。
【請求項9】
前記電子部品は、カメラモジュールであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の携帯端末機。
【請求項10】
前記電子部品は、液晶ディスプレイであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の携帯端末機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−97425(P2011−97425A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−250528(P2009−250528)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】