説明

携帯端末

【課題】スマートホン等の数インチサイズのタッチ画面において片手での操作が効率的なUIを提供する。
【解決手段】普遍的なメニューを最上部に配置し、個別プログラムメニュー103を画面の最下部に配置することによって、端末装置を片手で把持していても親指一本で個別プログラムの起動ができるようにした。さらに、最下部で選択された個別プログラムを画面中央部の個別機能アイコンメニュー102で表示させているために上位の階層のメニューが画面下部に配置されることとなる結果ユーザが戸惑うことのないように、最上部の基本バー101に個別プログラム名を表示する領域を設けた。このようなメニューの上下階層と、視覚的な上下配置が混乱することのないように配慮した画面構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートホン等の携帯端末の限定された画面におけるユーザインターフェースに関する
【背景技術】
【0002】
携帯電話のアイコン表示に関する技術としては、特開2010―9287号公報がある。一方、近年携帯端末としては携帯電話に代わって、パーソナルコンピュータの機能を備えたスマートホンが普及してきている。これらのスマートホンでは、携帯電話に比べて比較的大きな3.5インチ程度のタッチパネル画面を有しており、指先で表示された画面を操作することでキーボードやマウスに代わる入力操作や画面に関する操作が可能になっている。
代表的なアップル社のスマートホンであるiPhoneでは、フリックという画面に対する指先の動作による画面遷移、ピンチイン・ピンチアウトという2本指での画面の拡大・縮小指示が可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010―9287
【0004】
しかし、このようなユーザインターフェース(UI)は画期的なものではあるが、ゲーム等のように電車等の移動手段の中で片手で操作することを想定していないため、両手の掌でスマートホンを把持しながら親指で操作しなければならず、使いにくいものであった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、スマートホン等の数インチサイズのタッチ画面において片手での操作が効率的なUIを提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
本発明の請求項1は、タッチ画面を備えた携帯端末において、ユーザの入力指示により画面上のアイコンの配置や個別プログラムの起動を制御する画面制御手段を有しており、前記画面制御手段は、基本プログラムが起動されると、画面最上部において少なくとも個別プログラム名とメニューアイコンを表示する基本バーと、画面最下部において、2以上の個別プログラムの起動アイコンを列挙表示する個別プログラムメニューと、画面中央部において、前記個別プログラムメニューに表示された少なくとも1の個別プログラムで機能する個別機能アイコンを列挙表示してなる個別機能アイコンメニューと、からなるインターフェース画面を有する携帯端末である。
【0007】
本発明の請求項2は、前記個別機能アイコンメニューは少なくとも2画面以上用意された請求項1記載のインターフェース画面を有する携帯端末である。
【0008】
本発明の請求項3は、前記画面最上部の基本バーは、画面中央部の個別機能アイコンメニューのアイコンが指定され画面中央部に個別機能画面が表示された場合にもその表示状態を維持している請求項1または2記載のインターフェース画面を有する携帯端末である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、スマートホン等の数インチサイズのタッチ画面において片手での操作が効率的なUIを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態であるユーザインターフェース画面を示す説明図
【図2】実施形態のユーザインターフェース画面を示す説明図(2)
【図3】実施形態の携帯端末の外観を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を図に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の実施形態であるユーザインターフェース画面を示す説明図である。
本実施形態の携帯端末は、所謂スマートホンであり、代表例としてはアップル社のiPhone、iPad、グーグル社のアンドロイドOSをインストールした韓国サムスン社のGALAXY S、GALAXY TAB等が挙げられる。
【0012】
この携帯端末301は、たとえば図3に示すようにその表面に通話用スピーカ301a、3.5インチサイズの液晶ディスプレイ301b、ホームボタン301cを有しており、その側面にはバイブレーションスイッチ301d、音量調節ボタン301eが配置されている。
【0013】
携帯端末301の内部には、図示を省略するが、中央処理装置(CPU)およびメインメモリ(MM)を中心に、バス(BUS)で接続されたフラッシュメモリ(FM)を有している。当該フラッシュメモリ(FM)は、十数ギガバイト程度の容量がありMP3形式の音楽データ、アプリケーションプログラム、ユーザデータ等が格納されている。
なお、前述の通話用スピーカ301a、液晶ディスプレイ301b、ホームボタン301c等も前記バス(BUS)に接続されている。
【0014】
本実施形態の画面制御は、フラッシュメモリ(FM)から読み出された基本プログラムをバス(BUS)およびメインメモリ(MM)を介して中央処理装置(CPU)が読み込んで実行処理することによって実現される機能である。
【0015】
基本プログラムが起動されると、中央処理装置(CPU)は、液晶ディスプレイ301bに図1に示す画面を表示させる。
この画面の最上部には基本バー101が表示されており、この基本バーには、戻りボタン101aと、画面のリロードボタン101bと、個別プログラム名表示領域101cと、メニューボタン101dとを有している。戻りボタン101aは本画面の一つ前に表示されていた画面に復帰させるためのボタンであり、リロードボタン101bは当該画面を再読込するためのボタンである。また、個別プログラム名表示領域101cは、画面中央部102に表示された個別プログラム機能アイコン群が、最下部のどのプログラムアイコンの下位に属しているのかを文字で表示する領域である。同図では、最下部の個別プログラムメニュー103の中で選択状態となっている「コロニーな生活☆PLUS」(本出願人の登録商標)という個別ゲームプログラム103bの略称である「Colony」の文字が表示されている。
【0016】
画面中央部の個別機能アイコンメニュー102には、前記プログラムメニュー103で選択されたプログラムに属する個別機能プログラムを意味する個別機能アイコン102aが列挙表示されている。
【0017】
このように、本実施形態では、普遍的なメニューを最上部に配置するとともに、個別プログラムメニュー103を画面の最下部に配置することによって、当該端末装置を片手で把持していても親指一本で個別プログラムの起動ができるようになっている。
【0018】
さらに、最下部で選択された個別プログラム103bを画面中央部の個別機能メニュー102で表示させているため、より上位の階層のメニューが画面下部に配置されることとなるため、ユーザが戸惑うことのないように、最上部の基本バーに個別プログラム名を表示101cする領域を設けている。このようにメニューの上下階層と、視覚的な上下配置が混乱することのないよう配慮された画面構成となっている。
【0019】
なお、中央処理装置(CPU)は、図1において「Checkin」という個別機能アイコン102aが指定された結果図2に示すゲーム画面104とゲーム画面補助メニュー105に遷移した場合でも、最上部の基本バー101はその表示状態を維持するように制御している。
【0020】
このように基本バー101は普遍的に表示させておくことで、メニューアイコン101dを指定することでただちにメニューの基本画面に復帰することができる。
【0021】
なお、本実施形態では画面サイズが3.5インチのタッチパネルで構成されたスマートホンで説明したが、これに限らず画面サイズは9インチ乃至3インチの範囲であればよい。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明はスマートホン等の携帯端末に利用できる。
【符号の説明】
【0023】
101 基本バー
101a 戻るボタン
101b リロードボタン
101c 個別プログラム名表示領域
101d メニューボタン
102 個別機能アイコンメニュー
102a 個別機能アイコン
103 個別プログラムメニュー
104 ゲーム画面
105 ゲーム画面補助メニュー
301 携帯端末
301a 通話用スピーカ
301b 液晶ディスプレイ
301c ホームボタン
301d バイブレーションボタン
301e 音量調節ボタン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ画面を備えた携帯端末において、
ユーザの入力指示により画面上のアイコンの配置や個別プログラムの起動を制御する画面制御手段を有しており、
前記画面制御手段は、基本プログラムが起動されると、画面最上部において少なくとも個別プログラム名とメニューアイコンを表示する基本バーと、
画面最下部において、2以上の個別プログラムの起動アイコンを列挙表示する個別プログラムメニューと、
画面中央部において、前記個別プログラムメニューに表示された少なくとも1の個別プログラムで機能する個別機能アイコンを列挙表示してなる個別機能アイコンメニューと、
からなるインターフェース画面を有する携帯端末。
【請求項2】
前記個別機能アイコンメニューは少なくとも2画面以上用意された請求項1記載のインターフェース画面を有する携帯端末。
【請求項3】
前記画面最上部の基本バーは、画面中央部の個別機能アイコンメニューのアイコンが指定され画面中央部に個別機能画面が表示された場合にもその表示状態を維持している請求項1または2記載のインターフェース画面を有する携帯端末。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−155618(P2012−155618A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15579(P2011−15579)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(509070463)株式会社コロプラ (8)
【Fターム(参考)】