説明

撮像装置およびデジタルカメラ

【課題】装置の利便性を生かし、かつリサイクル率を向上させた撮像装置およびデジタルカメラを提供する。
【解決手段】電源投入時、CPU内部のタイマー初期化(S1)。第1メモリに保持した撮影プログラムの有無を判定(S2)。ある場合(S2のYes)、レリーズスイッチ15の押下を判定(S3)。押下の場合(S3のYes)、撮像処理(S10)を実行。撮像処理(S10)後、第2メモリに保持した記録済みファイル容量のチェックを実行(S6)。求めたファイル容量があらかじめ設定の所定容量以上か判定(S7)。設定の所定容量が使用済みのとき(処理S7のYes)、撮影プログラム消去を実行(S8)。撮影プログラム消去を示す消去済みフラグを設定(S9)。これにより所定容量の撮影後は、撮影ができなくなって、画像送出のみ可能でデジタルカメラとして機能しないため、ユーザから店舗を介して工場へと返却される確率を高くできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ等に有する撮像装置に関し、特に、リサイクル率の高い使い捨てカメラといわれる撮像装置およびデジタルカメラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のデジタルカメラにおいては、例えば特許文献1に記載されるように、筐体が分解されたことを検知するフォトセンサを内部に持ち、内部の画像ファイルを画像データベースに転送時に分解されたことを通知し、画像閲覧時に警告通知を行うようにして、リサイクル率を上げる提案がされている。また、その実施例にはデジタルカメラの画像を画像データベースに転送し、インターネットを介して画像を見られるビジネスモデルが提案されている。しかしながら、分解されたデジタルカメラ画像を何の支障もなく閲覧可能なサービスを提供する海賊業者が現れた場合、十分なリサイクル率が得られない可能性がある。
【0003】
また、特許文献2ではデジタルカメラ内で暗号化した画像ファイルを保持し、暗号化データの復調機能は店舗のデータ復調機のみとしてリサイクルを図るものが提案されている。しかしながら、暗号化データを保持するため、通常の画像ファイルよりもデータ量が多いため、高価なメモリの容量を増やすかあるいは撮影枚数を減らすなどの処置が必要となる。また枚数が多い場合に、データ転送に時間を要するため、撮影枚数が多い場合には使用者にストレスを感じさせることになってしまう。また、不正使用を目的として違法に使用される可能性がある。
【0004】
また、特許文献3では、デジタルカメラが接続される装置からの暗号入力が適正であれば画像ファイルを消去して、リサイクル効率を上げる提案がされている。しかしながら、暗号データの漏えいや違法解析等により十分なリサイクル率が得られない可能性がある。また、工場等で暗号入力を行わない限り、画像が消去できないため、失敗した撮影画像を使用者が消去できず、デジタルカメラの利点である、その場で確認し、駄目な写真を消すという恩恵を受けることができない。
【特許文献1】特許第3605008号公報
【特許文献2】特開2000−196931号公報
【特許文献3】特開2003−319318号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、いわゆる使い捨てカメラと呼ばれリサイクルされるデジタルカメラ等の撮像装置に関するものであり、従来技術の不具合を解決しながらリサイクル効率の高いデジタルカメラ等の撮像装置を提供することを目的とする。すなわち、従来例のごとく画像ファイル用の容量を増やすことなく、また店舗側の装置に特殊な機能を持たせずに、海賊業者によるリサイクル率の低下を防ぎ、かつ使用者が画像削除することを阻害せずにリサイクル率を上げた撮像装置およびデジタルカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載した撮像装置は、レンズを含む光学系により集光された被写体像からの光を電気信号に変換する固体撮像素子と、固体撮像素子からの信号をデジタル化および画像処理する画像処理部と、各デバイスの動作を制御するCPUと、CPUの処理する各プログラムを保持する第1メモリと、画像処理された画像ファイルを保持する第2メモリと、画像ファイルを送出する外部インターフェースとを備え、撮影処理した所定容量の撮影完了後に、第1メモリに保持した撮影プログラムを消去することにより、購入者は画像ファイルの送出後、店舗を介して製造元に返却することになり、また悪意のある店舗による他への流出を防ぐことができる。
【0007】
また、請求項2に記載した撮像装置は、請求項1記載の撮像装置において、直前に撮影処理した撮影画像が消去可能で、消去した撮影画像を除いた所定容量の撮影完了後に、第1メモリに保持した撮影プログラムを消去することにより、直前に撮影処理した撮影画像の消去が可能となり、デジタルカメラの大きなメリットである、撮影失敗時に画像消去できる利便性を損なうことなくリサイクル率を確保することができる。
【0008】
また、請求項3に記載した撮像装置は、請求項2記載の撮像装置において、消去した撮影画像を含めた所定容量の撮影完了後に、第1メモリに保持された撮影プログラムを消去することにより、搭載電池では撮像処理が無限に可能ではないため、撮像処理回数に対してある程度余裕を持って設定し、電池切れにより途中で使用不能となることを防ぐことができる。
【0009】
また、請求項4に記載した撮像装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置において、第2メモリに保持した画像ファイルの送出後に、第1メモリあるいは第1メモリと第2メモリの両方の保持内容を消去することにより、画像送出後には画像送出を含む他の処理もできなくなるため、ユーザが画像保存用にのみ用いて返却をしなくなることを回避し、リサイクル率の改善が図れる。
【0010】
また、請求項5に記載した撮像装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置において、第1メモリに対して直接書き込みを行う書込手段を備えたことにより、撮影プログラムが消去された第1メモリを基板実装状態で、新しいプログラムを書き込み記録でき、再生処理等で付け替えによるコストを抑え、さらに付け替えにより生じる不良発生を防ぐことができる。
【0011】
また、請求項6に記載した撮像装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置において、筐体が開かれたことを検知する検知手段を備え、筐体が開かれたことを検知すると、第1メモリの保持した撮影プログラムを消去することにより、海賊業者によるプログラムの複製、複製プログラムの書き込み等の不正な再利用を回避でき、よりリサイクル効率を上げることができる。
【0012】
また、請求項7に記載した撮像装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置において、撮影処理した所定容量を撮影処理した所定の画像ファイル数としたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に記載したデジタルカメラは、請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像装置を備えたデジタルカメラであって、回収、再生して再利用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、所定の容量(枚数)を撮影後には撮影プログラムが消去されるため、購入者に画像ファイルの送出後、店舗を介して製造元に返却することを促し、また悪意のある店舗によって他への流出による不正使用を防いで、よりリサイクル効率を上げることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態におけるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロック図は一般的なデジタルカメラと同様な構成であり、本発明に特有の構成ではない。
【0017】
以下に、図1のブロック図を参照しながらデジタルカメラの構成について説明する。被写体からの光は光学系1を介して撮像素子2に入射される。なお、光学系は一般的に焦点距離や画角を調整可能とするための撮像レンズ1a、絞り機能とシャッター機能を兼ねる絞り兼用シャッター1b、赤外光等を除去する光学フィルタ1cで構成される。撮像レンズ1aや絞り兼用シャッター1bはメカ系駆動回路3によって駆動される。被写体からの反射光は光学系1を介して撮像素子2によって電気信号に変換される。
【0018】
タイミング信号発生回路4(TG)は撮像素子2を動作させるために必要なタイミング信号を発生し、撮像素子2を駆動可能なレベルまで撮像素子駆動回路5で増幅され撮像素子2に供給される。撮像素子2の出力は前置処理回路6に入力され、撮像素子2の出力ノイズ除去のためのCDS(相関二重サンプリング)回路や信号増幅のためのAGC回路によりアナログ処理され、A/D変換器7に入力される。A/D変換器7によりデジタル化された信号はいったん記憶するためのメモリとその信号を処理する撮像信号処理の回路を有する撮像信号処理回路8に入力される。
【0019】
信号処理されたデータは媒体I/F9を通して、不揮発性メモリである第2メモリ10に保存される。一般的には第2メモリ10としてはSDメモリカード(登録商標)等に広く採用されているNAND型FlashROMが使われる。
【0020】
これらのブロックはシステム制御を行うCPU11によって制御される。CPU11は第1メモリ12に格納された動作プログラムによって動作し、演算処理等はバス上に接続されたRAM13をワーク領域として使用する。また、使用者の操作補助のための表示やデジタルカメラの状態を表す表示部14への書き込みや、デジタルカメラの撮影開始を撮影者が制御するための撮影ボタンであるレリーズスイッチ15やその他の操作(ファイル削除やタイマー撮影の設定)を実行するための操作スイッチ15aを監視する。
【0021】
なお、図1に示すように、撮影した画像が確認できるようにLCD14a(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)を用意しているが、コスト的には高価であるため、なくても本発明の機能は達成できるが、ある方が望ましい。LCD14aを有する場合、A/D変換器7によりデジタル化され画像信号処理されたデータは直接、LCDI/F9aを介してLCD14aに撮影画像として表示される。あるいは第2メモリ10に保持されたデータから媒体I/F9を介していったん撮像信号処理回路8で処理されLCDI/F9aを介してLCD14aに表示される。
【0022】
なおレリーズスイッチ15は、一般的に被写体に焦点を合わせるAF(Auto-Focus)動作を実行させる第1ストロークSW1と本撮影を行う第2ストロークSW2の2段階操作が可能である。第1ストロークSW1が押されるところまでレリーズスイッチ15を押した状態を半押し、第2ストロークSW2が押されるところまでレリーズスイッチ15を押し切った状態を全押しといったりする。
【0023】
電源ブロック16は全てのブロックに電源を供給するブロックで、電源スイッチ(図示せず)のオンにより各ブロックに電源を供給し、電源スイッチのオフまたは非使用状態が続くとCPU11によってオフされたりする。また、測距センサ17は光学系1の焦点調整のために撮像素子2と被写体の明るさを測定する測距のセンサおよび回路で構成される。また、測光センサ18は被写体の明るさを測定するための測光のセンサおよび回路で構成される。
【0024】
また、第2メモリ10に蓄えられた画像ファイルは、外部I/F19を介して送出手段により外部装置20に送信される。外部I/F19は汎用のインターフェース、例えばUSBインターフェースやシリアルATAインターフェースやRS232Cインターフェースや無線のBlue Tooth(登録商標)等の公知のインターフェースで良い。もちろん、各社オリジナルの特殊インターフェースであっても良い。
【0025】
なお、図1では第1メモリ12と第2メモリ10を別個に記載しているが、1つのメモリデバイスのメモリ空間を分割して、第1メモリ12の領域と第2メモリ10の領域を割り当てても良い。
【0026】
また、図2は本発明の実施形態1におけるデジタルカメラの動作を示すフローチャートであり、図1を参照しながら説明する。
【0027】
まず、電源投入時に、CPU11内部のタイマーが初期化される(S1)。このタイマーはデジタルカメラが非使用状態になった際に電源オフするためのタイマーである。次に、第1メモリ12に保持した各プログラムに撮影プログラムがあるかどうかの判定を行う(S2)。この処理S2における判定方法の詳細に関しては、撮影プログラムの消去の説明と合わせて後述する。
【0028】
処理S2において、撮影プログラムがある場合(処理S2のYes)、レリーズスイッチ15が押されているかどうかの判定を行う(S3)。押されている場合(処理S3のYes)、後述する撮像処理(S10)を実行する。
【0029】
撮像処理(S10)が実行され画像が撮影された後、第2メモリ10に保持した記録済みファイルの容量をチェックするために、記録済みファイル容量チェックを実行する(S6)。これは、撮像処理(S10)にてファイル記録の際、不揮発性の第2メモリ10の特定の領域に使用済み容量を保持するための使用済み容量の記録領域を設け、記録により使用した容量分を前記使用済み容量の記録領域に保持した数値に対して加算しても良いし、実際に第2メモリ10に保持されている全てのファイルに対してファイルのヘッダ部分から容量を求めて、その総和を算出しても良い。
【0030】
次に、求めたファイル容量があらかじめ設定されている所定の容量以上か判定する(S7)。設定の所定容量が使用済みであれば(処理S7のYes)、撮影プログラムの消去を実行する(S8)。つまり、第1メモリ12には、図2に示すようなメインプログラムを記憶したメインプログラム領域、撮像プログラムを記憶した撮影プログラム領域、後述する画像送出プログラムを保持した画像送出プログラム領域や、デジタルカメラの固体ごとに工場で調整されたパラメータ等を保持するためのパラメータ領域が設けられているが、このうちの撮影プログラム領域の撮影プログラムの消去を実行する。
【0031】
なお、第1メモリ12の一部を消去可能とするため、第1メモリ12は電気的に消去可能なFlashROMやEEPROM等の消去可能な不揮発性媒体とする。
【0032】
また、あらかじめ設定する所定の容量は、第2メモリ10の容量から1画像の取りうる最大値を引いたものに設定、あるいは価格に応じて設定しても良い。さらに、最近のデジタルカメラでは動画撮影等が可能な画像処理ICが搭載されており、その機能を使用した動画撮影を可能としたものもあるが、動画を記録可能とする場合は、前述の撮像処理(S10)の先頭にて、第2メモリ10の空き容量の確認を行い、撮影時のビットレートから記録可能時間を事前に算出し、撮影開始後に事前に算出した記録可能時間に達したところで、撮影を完了するようにしても良い。
【0033】
さらに、撮影プログラムを消去した後、撮影プログラムを消去したことを示す消去済みフラグの設定を行う(S9)。これは、前述したパラメータを保持するパラメータ領域の特定のアドレスをフラグ設定bitとして割り当て、消去前には「0」を消去後には「1」を書き込んでやれば実現できる。
【0034】
また、処理S7において、あらかじめ設定の所定容量が使用済みでなければ(処理S7のNo)、再び処理S1のタイマー初期化の処理に戻る。
【0035】
前述の処理S3において、レリーズスイッチ15が押されていない場合(処理S3のNo)、外部I/F19を介して画像の送出要求があるか否か確認する(S4)。一般的にはPC等の外部装置20からデジタルカメラの外部I/F19に対して、ステータス要求等が送られ、デジタルカメラ側がレディステータス等を外部装置20に返答した場合に、画像要求コマンド等を受け取るが、ここではこの一連動作を画像送出要求という。
【0036】
送出要求がある場合(処理S4のYes)、後述する画像送出処理(S20)を実行する。また、送出要求がない場合(処理S4のNo)、最初に初期化したタイマーがタイムアウトになっているか否かを判定する(S5)。タイムアウトになっていない場合(処理S5のNo)、再度レリーズスイッチ15の確認を行う処理S3から実行し、タイムアウトの場合(処理S5のYes)は処理を終了する。なお、この処理の終了直前に電源ブロック16を制御し、電源オフあるいは各素子をスタンバイ状態にするスタンバイモードに移行するのが一般的である。
【0037】
なお、撮像処理(S10)や画像送出処理(S20)への移行は割り込みによって実施しても良い。また、図2の処理S6の記録済みファイル容量チェックに代えて、撮像処理(S10)が実行され1枚の画像が撮影された後、あらかじめ設定した撮影可能な枚数(撮影ファイル数)をカウントダウンするための第1カウンタを設け、第1カウンタの値を1だけ減算し、演算後の結果を、第1カウンタに上書きを行う。次に、処理S7のファイル容量が設定された所定の容量以上の判定に代えて、第1カウンタが「0」となっているかの判定を行い、値が「0」となっている場合、処理S8の撮影プログラムの消去を実行するようにしても良い。
【0038】
これにより、撮像する画像ファイルの解像度等のデータサイズが固定されるが、撮像した画像ファイルが保持可能なメモリ容量から記録可能枚数を求め、撮像処理ごとに枚数をカウントダウンする比較的簡単な処理により撮影プログラムの消去の開始を判断することができる。
【0039】
また、図3は本実施形態1の図2に示す撮像処理(S10)のフローチャートであり、その動作について図1を参照しながら以下に説明する。なお、図3に示す動作は一般的な処理方法であり本発明に特有の方法ではない。
【0040】
操作者が操作部の撮影開始としてレリーズスイッチ15の第1ストロークSW1を操作することにより本処理が開始される(S11)。まず、測距センサ17が動作を開始し、その出力がシステム制御を行うCPU11に入力される(S12)。CPU11は測距センサ17の出力により焦点レンズの移動量を導出し、メカ系駆動回路3を介して撮像レンズ1aの焦点調整用レンズを移動し合焦状態とする(S13)。レンズの移動が完了したらAFLock状態とし、以降焦点調整レンズは移動しない。
【0041】
その後、第2ストロークSW2が押されたことを検出するまでの間は測光センサ18の出力を、システム制御を行うCPU11に入力する(S14)。第2ストロークSW2が押されたことを検出したら(S15)測光センサ18の出力より被写体の明るさを検出し、その検出値に対する絞り値とシャッタースピードを導出する(S16)。導出された露出条件により絞りとタイミング信号発生回路4の電子シャッタータイミングを設定して(S17)撮像素子2の本露出の条件を導出し(S18)、この条件で撮像を行い撮像素子2の出力を読み出す(S19)。
【0042】
この読み出した撮像出力に対して前置処理回路6でCDS(相関二重サンプリング)処理やゲインコントロール等の信号処理を行い、A/D変換器7によりデジタル信号に変換されて、撮像信号処理回路8に入力され、撮像信号処理回路8およびシステム制御を行うCPU11により撮像出力から露出条件が再確認され、適正露出との誤差分を検出してシャッタースピードの設定を変更する。そして、変更後の露出条件により再度撮像素子2を露出し出力を読み出す。撮像素子2の出力はデジタル信号に変換され、撮像信号処理回路8によって特定フォーマットへの変換処理がされた後、媒体I/F9を介して第2メモリ10に撮像画像信号が記録される。
【0043】
また、図4は本実施形態1の図2に示す画像送出処理(S20)のフローチャートであり、その動作について図1を参照しながら以下に説明する。本処理では図1の媒体I/F9を介して第2メモリ10のファイル数を確認し、バスを介してシステム制御CPU11にファイル数を送出することにより行う(S21)。次に、画像ファイルを1つずつ転送し(S22)、転送が終わるまで前記ファイル数の回数、画像転送を繰り返す(S23)。
【0044】
これは媒体I/F9からいったんバス上のRAM13に転送し、外部I/F19を介して外部装置20に転送しても良いし、CPU11からの命令により媒体I/F9と外部I/F19をダイレクトにDMA転送により画像を送出させても良い。なお、本実施形態1では最初に画像ファイル数を確認し、画像ファイル数が完了するまで画像転送を繰り返す構成としたが、一画像送出ごとに残画像確認を実施し、残画像があれば送出を実行し、残画像がなくなった場合に本画像送出処理(S20)を終了するようにしても良い。
【0045】
以上の説明のように所定容量、または所定枚数の撮影後は、撮影ができなくなり、画像送出のみ処理が可能となって、デジタルカメラとして機能しなくなることから、海賊業者に流出することなく、デジタルカメラはユーザから店舗を解して工場へと返却される確率が高くなる。
【0046】
なお、画像ファイル送出は店舗の印刷機あるいはデータ記録媒体への書き込みが可能なように、特殊なインターフェースとしたり、あるいは画像ファイルを特殊なフォーマットあるいは暗号化やデータ変調した方が返却率の点で望ましい。
【0047】
また、図4に示す画像送出処理では、転送完了後に処理終了としているが、送出後画像情報が格納されている第2メモリ10の画像ファイルを消去してやっても良い。
【0048】
さらに、ユーザに残りの撮影可能な枚数や動画撮影の可能時間を示すため、図2の処理S1で行うタイマー初期化前に第2メモリ10の空き容量を確認し、撮影可能枚数あるいは動画撮影の可能時間を試算し、図1の表示部14あるいはLCD14aに表示してやれば、ユーザが残り枚数を確認しながら使用できるので、より望ましい。
【0049】
図5は本発明の実施形態2におけるデジタルカメラの動作を示すフローチャートであり、図5では図2に示したフローチャートにおいて、撮像処理の実行後に、直前の撮影画像の消去判定が追加されている。また、図5において、図2に示す処理と同様のものには同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0050】
図1に示すレリーズスイッチ15が押され撮像処理(S10)により第2メモリ10に画像ファイルが保存され、次に撮像画像表示がなされる(S31)。これは第2メモリ10に保持した画像ファイル(例えばJPEGフォーマット)を媒体I/F9を介して撮像信号処理回路8にて読み出し、かつLCDI/F9aを介してLCD14aに画像が表示される。
【0051】
次に、ユーザによって撮影画像を消去したいと判断された場合(処理S32のYes)、第2メモリ10に保存した画像ファイルを第2メモリ10より消去を行う(S33)。撮影画像が不要かどうかの選択は、例えば図1の操作スイッチ15aとしてファイル削除ボタンを用意しておき、これがユーザによって押下された場合に第2メモリ10に保存された撮影画像消去を行ったり、LCDI/F9aを介してLCD14aにテキストによる画像の「消去」か「保存」かの選択画面を表示させ、図1の操作スイッチ15aにより選択可能とし、撮影画像消去が選択された場合に第2メモリ10に保存した画像ファイルを消去しても良い。
【0052】
処理S32において、撮影画像消去が選択されなかった場合(処理S32のNo)、前述の図2で説明した記録済みファイル容量チェックの処理S6へ進む。なお、撮像処理(S10)内で第2メモリ10に画像ファイルを保存する構成として説明したが、撮像処理(S10)において第2メモリ10に保存せず、処理S32の撮影画像消去の判定が否と選択された後に、第2メモリ10に保存するようにしても良い。
【0053】
以上のように、ユーザにより失敗した直前の撮影画像を消去可能とすることで、デジタルカメラの大きなメリットをユーザに提供することが可能となる。
【0054】
図6は本発明の実施形態3におけるデジタルカメラの動作を示すフローチャートであり、図6では図5に対して、総撮影容量チェックの処理と所定容量使用済みの判定処理とが追加されている。また、図6においても、図2,図5に示す処理と同様のものには同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0055】
ここでいう総撮影容量は、前述の最終的に保存されている記録済みファイル容量とは異なり、総撮影容量は消去したファイルを含めて撮影処理したファイル容量を制限するためのものである。なお、総撮影容量は、前述の不揮発性メモリのパラメータ保持領域の特定のアドレスを割り当て、撮像処理ルーチンの最後で前記特定のアドレスに保持された値を撮影で使用したファイルサイズ分増加させてやることで取得することができる。
【0056】
撮像処理(S10)の後に、総撮影容量のチェックを行い(S34)、図2,図5に示す処理S7と同様なファイル容量があらかじめ設定の所定容量以上か判定し、所定容量のとき(処理S7のYes)、撮影プログラムの消去を実行し、所定容量でないとき(処理S7のNo)、次の処理S31の撮像画像表示を行う。
【0057】
また、処理S34の総撮影容量のチェックにおいて、前述の実施形態1で説明した撮影枚数をカウントする第1カウンタと同様な、あらかじめ設定した撮影可能な総撮影枚数をカウントダウンする第2カウンタを設け、総撮影容量のように消去したファイルを含めた撮影枚数を制限するとしても良い。
【0058】
これにより、搭載される電池に対して、撮像処理が無限に可能ではないために撮像処理の可能回数に対して、ある程度余裕を持って設定することができ、電池切れにより、デジタルカメラが途中で使用不能となることを防ぐことができる。
【0059】
なお、ユーザに残り撮影可能回数や動画撮影可能時間を示すため、図2に示したタイマー初期化(S1)の処理前にこの総撮影容量を確認し、撮影可能枚数あるいは動画撮影可能時間を試算し、図1の表示部14あるいはLCD14aに表示してやれば、ユーザが残り枚数を確認しながら使用できるので、より望ましい。
【0060】
図7は本発明の実施形態4におけるデジタルカメラの動作を示すフローチャートであり、図7では図4に対して、画像ファイルの転送完了後、第2メモリ10および第1メモリ12の消去を行う処理が追加されている。また、図7において、図4に示す処理と同様のものには同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0061】
処理S23において、画像ファイルの送出が完了し、外部装置20側から画像ファイルの正常受領確認を外部I/F19を介して通知されると(処理S23のYes)、CPU11の命令により媒体I/F9を介して、画像ファイルの蓄積されていた第2メモリ10の内容を消去する(S24)。
【0062】
なお、本実施形態4では、全ての画像ファイルの送出後、一括して第2メモリ10を消去する構成としたが、一画像送出ごとに送出した画像ファイルの消去を実施しても良い。また、ここでは画像ファイルを送出後に消去するフローチャートとしたが、工場に返却後に画像ファイルを消去しても良い。
【0063】
また、第2メモリ10の消去後、第1メモリ12を消去するために、第1メモリ12の消去を行うプログラムをRAM13にコピーし展開させる(S25)。CPU11は一般にベクタアドレスに書かれたアドレスの命令を順次実行していくが、消去を行うプログラムをRAM13に展開後、ベクタアドレスをRAM13のアドレスにしてやれば、CPU11はRAM13上に展開されたプログラムを実行していく。RAM13上には第1メモリ12を消去するプログラムが展開されているため、CPU11は第1メモリ12の消去コマンドを実行し、第1メモリ12を消去する(S26)。
【0064】
なお、これを実現するために第1メモリ12は、FlashROM等の電気的に消去・書き込みが可能な半導体素子とする。また、第1メモリ12の消去後に本ルーチンを終了としているが、電池のリサイクルという観点では終了前に電源をオフまたは各デバイスをスタンバイモードにしても良い。
【0065】
本処理により画像転送後、実行プログラムが消去されるため、デジタルカメラとして機能しなくなり海賊業者に流出することなく、デジタルカメラはユーザから店舗を介して工場へと返却される確率が高くなる。
【0066】
図8は本発明の実施形態5におけるデジタルカメラの一部分の概略構成を示すブロック図であり、図8では図1に示したブロック図の撮像関連の構成は省略し、第1メモリ12に直接書き込みを行う書込手段のオンボード書き込みI/F21に関連する部分のみの記述している。
【0067】
図8において、オンボード書き込みI/F21はCPU11や第1メモリ12やRAM13の持つ、アドレスバス幅およびデータバス幅で決定する本数のバス信号ラインとチップセレクト信号,ライト信号,リード信号等の制御信号をオンボードFROM書き込み装置22と接続するためのコネクタまたは端子と、タイミング発生装置23から送出される第1メモリKILL信号と接続するためのコネクタまたは端子と、デジタルカメラの電源投入時システムをリセットするためのリセットIC24から出力されるリセット信号をオンボードFROM書き込み装置22に供給するコネクタまたは端子と、CPU11のポートから出力されるROMセレクト信号をオンボードFROM書き込み装置22に供給するコネクタまたは端子から構成される。
【0068】
以下の説明では第1メモリ12およびオンボードFROM書き込み装置22のマスターROM25はリセット状態でバスラインおよび制御信号がハイインピーダンス(以下、Hi−Zという)状態になるデバイスとする。
【0069】
なお、前述した以外の不揮発性メモリを使用する場合には、不揮発性メモリをバスからHi−Z状態で切り離せるように不揮発性メモリとバスの間に3ステートのバッファを設けて実現しても良い。
【0070】
まず、デジタルカメラの電源投入時、デジタルカメラのリセットIC24から一定期間リセット信号が出力され、全ての図8に示すデバイスはリセット状態となる。電源投入後、数ミリ〜数10ミリ秒経過後にリセット出力は解除される。なお、第1メモリ12およびマスターROM25にはORゲートを介してリセット信号が供給され、リセットIC24のリセット信号またはタイミング発生装置23のROMKILL信号(マスターKILL信号、第1メモリKILL信号)の一方が出力された場合にリセット状態つまりバスラインおよび制御信号はHi−Z状態となり、信号的に接続されていない状態となる。
【0071】
リセットIC24の出力が解除されると、まずタイミング発生装置23は第1メモリKILL信号を出力し第1メモリ12を接続していない状態にする。これによりCPU11はアドレスバス,データバスからHi−Z状態により切り離された第1メモリ12ではなくマスターROM25のプログラムを実行する。
【0072】
マスターROM25には図9に示すフローチャートを実行するプログラムが書かれており、マスターROM25内に保持されている「第1メモリ書き込み用プログラム」が第1メモリ12に書き込まれる。
【0073】
以下に、図9に示すフローチャートについて、図8を参照しながら説明する。マスターROM25内の「第1メモリ書き込み用プログラム」保持領域のプログラムをデジタルカメラ内のRAM13に展開する(S41)。次に、マスターROM25内の「RAM→第1メモリ転送プログラム」保持領域のプログラムをデジタルカメラ内のRAM13に展開する(S42)。この時点で2つのプログラムがRAM13内に展開されている。
【0074】
次に、CPU11が実行するベクタアドレスをRAM13に展開した「RAM→第1メモリ転送プログラム」の開始アドレスに設定し、以降RAM13上に展開されたプログラムが実行される(S43)。次に、ROMセレクト信号をオンにする(S44)。ここまでタイミング発生装置23からは第1メモリKILL信号が出力されているが、ROMセレクト信号をオンにすることでマスターKILL信号が出力され、第1メモリ12はHi−Z状態からバス接続状態へ、またマスターROM25はバス接続状態からHi−Z状態となる。これによりCPU11は第1メモリ12の書き込みが実行できる状態になる。そして、CPU11はRAM13に展開されている「第1メモリ書き込み用のプログラム」を第1メモリ12に書き込み(S45)、この書き込みの完了により処理を終了する。
【0075】
以上のことにより、使用者によって画像が送出され、第1メモリ12の内容が消去されたデジタルカメラが店舗を介して工場へ送付された際、デジタルカメラ内の基板に実装された第1メモリ12を取り外し、プログラム書き込み済みの別の第1メモリ12を再度取り付けることなく、第1メモリ12にプログラムの再書き込みを行って、出荷できるので、リサイクルの経費を少なくし、また取り外し取り付け工程による不良の発生を抑えることができる。
【0076】
図10は本発明の実施形態6におけるデジタルカメラの解体を検知する構成の概略を示す模式図であり、図11は解体を検知する回路例を示す図である。
図10,図11を参照しながら本実施形態6を説明する。
【0077】
図10に示すように、筐体解体検知スイッチ31はデジタルカメラの裏蓋29を閉じると押され、裏蓋29を開くと開放されるように、デジタルカメラ内部に配置されている。本実施形態6では回路基板30上に位置し、かつ裏蓋29で押される位置に配置しているが、筐体が開かれたことが検知できればどこに配置しても良い。
【0078】
また、図11に示す回路例のように、筐体解体検知スイッチ31は抵抗によりプルアップされており、筐体が閉じられ筐体解体検知スイッチ31が押された状態では「Low」レベルがCPU11に入力されている。いったん筐体が開かれるとCPU11の入力はGNDからの接続が切り離されるため、抵抗を介して電源電圧まで引っ張られ、「High」レベルがCPU11に入力される。CPU11の割り込み入力は一般に入力信号のエッジを検出するため、「High」に切り替わると同時に図12に示す筐体解体検知割り込み処理が開始される。
【0079】
なお、本実施形態6では「High」に切り変わる瞬間としたが、「Low」に切り替わる瞬間に動作するCPU11を使用する場合には筐体解体検知スイッチ31の接続された電源とGNDを逆としてやれば良い。
【0080】
また、最近のデジタルカメラは一般的に電源スイッチ操作後、撮影できるまでの時間を高速にするため、電源スイッチでオフしても実際にはIDLEモード(CPU11のシステムクロックを維持または低速にして動作させたまま、それ以外のシステム全体を停止し、電源オン割り込みですぐにシステム全体を復帰させる、高速復帰可能かつ超低消費電力の待機状態)に移行する構成のものがある。本実施形態6では、このようなシステムを想定して、割り込み入力に筐体解体検知スイッチ31を接続しているが、完全に装置の電源をオフしてしまう構成の場合は、本筐体解体検知スイッチ31または電源スイッチでシステム電源をオンする構成とし、本筐体解体検知スイッチ31が押された場合は、図12に示す割り込み処理の内容を実施してやれば良い。また、本実施形態6では筐体解体検知スイッチ31により解体を検出しているが、受光素子を筐体内部に配置し、光を検知した場合に割り込み処理を実行する構成としても良い。
【0081】
次に、図12に示す筐体解体検知割り込み処理について説明する。まず、IDLEモードか否かの判断を実施し(S46)、IDLEモードの場合(処理S46のYes)、通常モード(システムクロックを通常速度に復帰し、かつ停止させていたシステム全体を復帰)に復帰させる(S47)。ここで前述したIDLEモードを使用した装置を例として示しているが、前述したように筐体解体検知スイッチ31によりシステム電源をオンする構成の場合は、本フローチャートの処理S46,処理S47は必要ない。
【0082】
次に、図1に示す第1メモリ12のプログラム領域の第1メモリ12を消去するプログラムをRAM13に展開し(S48)、ベクタアドレスをRAM13上に展開したアドレスとし、第1メモリ12の消去を実行し(S49)、終了する。
【0083】
なお、工場での生産時に筐体開放状態において電源を投入する場合は、最初に第1メモリ12の消去プログラムが実行されないように、出荷時まで本割り込みが機能しないように、最初に裏蓋が閉じられたときに、筐体を閉じたことを示す初期フラグを不揮発性メモリに書き込み、本初期フラグが立てられているときのみ、第1メモリ12の消去が行われるように、第1メモリ12の消去処理前に初期フラグの検出を実施し、初期フラグが検出されない場合は割り込み処理を実施しない処理を追加しても良い。
【0084】
以上の構成により、筐体が開かれた場合、本体プログラムを消去して、海賊業者による、不揮発性メモリの取り外しによる本体プログラムの複製、および本体プログラムを消去したデジタルカメラへの複製プログラムの書き込み等による、違法な再利用を回避して、リサイクル効率を上げることができる。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明に係る撮像装置およびデジタルカメラは、所定の容量(枚数)を撮影後には撮影プログラムが消去されるため、購入者に画像ファイルの送出後、店舗を介して製造元に返却することを促し、また悪意のある店舗によって他への流出による不正使用を防いで、よりリサイクル効率を上げることができ、リサイクル率の高い使い捨てカメラとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の実施形態1におけるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図
【図2】本実施形態1におけるデジタルカメラの動作を示すフローチャート
【図3】本実施形態1の図2に示す撮像処理(S10)のフローチャート
【図4】本実施形態1の図2に示す画像送出処理(S20)のフローチャート
【図5】本発明の実施形態2におけるデジタルカメラの動作を示すフローチャート
【図6】本発明の実施形態3におけるデジタルカメラの動作を示すフローチャート
【図7】本発明の実施形態4におけるデジタルカメラの動作を示すフローチャート
【図8】本発明の実施形態5におけるデジタルカメラの一部分の概略構成を示すブロック図
【図9】本実施形態5おける消去したメモリ書き込み用プログラムの再書き込み処理を示すフローチャート
【図10】本発明の実施形態6におけるデジタルカメラの解体を検知する構成の概略を示す模式図
【図11】本実施形態6におけるデジタルカメラの解体を検知する回路例を示す図
【図12】本実施形態6におけるデジタルカメラの筐体解体検知割り込み処理を示すフローチャート
【符号の説明】
【0087】
1 光学系
2 撮像素子
3 メカ系駆動回路
4 タイミング信号発生回路
5 撮像素子駆動回路
6 前置処理回路
7 A/D変換器
8 撮像信号処理回路
9 媒体I/F
9a LCDI/F
10 第2メモリ
11 CPU
12 第1メモリ
13 RAM
14 表示部
14a LCD
15 レリーズスイッチ
15a 操作スイッチ
16 電源ブロック
17 測距センサ
18 測光センサ
19 外部I/F
20 外部装置
21 オンボード書き込みI/F
22 オンボードFROM書き込み装置
23 タイミング発生装置
24 リセットIC
25 マスターROM
29 裏蓋
30 回路基板
31 筐体解体検知スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズを含む光学系により集光された被写体像からの光を電気信号に変換する固体撮像素子と、前記固体撮像素子からの信号をデジタル化および画像処理する画像処理部と、各デバイスの動作を制御するCPUと、前記CPUの処理する各プログラムを保持する第1メモリと、前記画像処理された画像ファイルを保持する第2メモリと、前記画像ファイルを送出する外部インターフェースとを備え、
撮影処理した所定容量の撮影完了後に、前記第1メモリに保持した撮影プログラムを消去することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
請求項1記載の撮像装置において、直前に撮影処理した撮影画像が消去可能で、前記消去した撮影画像を除いた所定容量の撮影完了後に、第1メモリに保持した撮影プログラムを消去することを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
請求項2記載の撮像装置において、消去した撮影画像を含めた所定容量の撮影完了後に、第1メモリに保持された撮影プログラムを消去することを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置において、第2メモリに保持した画像ファイルの送出後に、第1メモリあるいは前記第1メモリと第2メモリの両方の保持内容を消去することを特徴とする撮像装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置において、第1メモリに対して直接書き込みを行う書込手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置において、筐体が開かれたことを検知する検知手段を備え、前記筐体が開かれたことを検知すると第1メモリの保持した撮影プログラムを消去することを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置において、撮影処理した所定容量を撮影処理した所定の画像ファイル数としたことを特徴とする撮像装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像装置を備えたデジタルカメラであって、回収、再生して再利用することを特徴とするデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−103886(P2008−103886A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−283601(P2006−283601)
【出願日】平成18年10月18日(2006.10.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】