説明

撮像装置

【課題】被観測物が配置される被観測領域と、被観測物を撮像するためのカメラが配置される第1観測領域とがあり、さらに別の領域である第2観測領域から被観測物が目視可能となっている撮像装置で、第2観測領域からの外光の影響を受けずに撮影できるようにする。
【解決手段】被観測領域12と第1観測領域14との間に所定の第1方向に偏光した第1直線偏光成分のみを透過させる第1偏光子30を配置し、第2観測領域16と被観測領域12との間に第1方向とほぼ直交する第2直線偏光成分のみを透過させる第2偏光子32を配置する。第2光源28からの光は、第2偏光子32を通過する際に、第2直線偏光成分のみが通過し、被観測物20で反射した後、第2直線偏光成分は第1偏光子30を通過できないために、カメラ22には第2光源28からの光は減衰された状態で到達し、カメラ22で撮像される画面は、第2光源28からの光の影響が低減されたものとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被観測物を撮像する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の被観測物を撮像する撮像装置として、例えば、水道、電気、ガス等の各使用量積算計の表示部を被観測物とし、使用量を表示する該表示部を撮像する撮像装置が、特許文献1や2から知られている。
【0003】
これらの撮像装置は、検針員の負担を軽減させること等を目的として、表示部を自動的または遠隔的に撮像するものであって、少なくとも、表示部に光を照射する光源と、表示部を撮像するカメラとを備えている。
【0004】
カメラで撮像されて電気信号となった撮像信号は、無線または有線によって伝送することによって、または記録媒体に記録しその記録媒体を回収することで、基地局へと送られることができる。該基地局において撮像画面を作業員が目視して表示部の内容を読み取るか、または光学式文字認識ソフトウエア(OCR)を用いて表示部の内容を自動的に読み取ることができる。
【0005】
また、特許文献2では、目視による読み取りと、外光の影響を受けないで撮像を可能とした撮像装置として、表示部正面を赤外線を反射し且つ可視光線を透過する膜体としたカバーで覆い、カバー内に赤外線発光器と、表示部を撮像する赤外線電子カメラと、を備えた遠隔検針用端末装置を提案する。これによれば、外光中の赤外線が膜体で反射されるために、カバー内に達することができないから、赤外線に対してカバー内は暗箱となり、よって、外光の影響を受けずに表示部の撮像を行うことができる。
【0006】
【特許文献1】特開平6−152775号公報
【特許文献2】特開2001−101379号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2のような構成において、膜体は可視光線を透過するものであり、可視光線はカバー内に透過することができるから、カメラは可視光線に対して影響を受けない特性を持つ必要があり、カメラの選択・調整が困難であるという問題があり、高コストとなる、という問題がある。
【0008】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、その目的は、カメラによる撮像と目視とを可能にする撮像装置において、低コストで、外光等の影響を受けずにカメラによる撮像を行うことができる撮像装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、被観測物が配置されるべき被観測領域と、被観測物を撮像するためのカメラが配置される第1観測点を含む第1観測領域とを備え、前記第1観測点とは異なる位置にある第2観測領域内の第2観測点から前記被観測物が目視可能となっている、撮像装置において、
被観測領域と第1観測領域との間に設けられて、被観測領域と第1観測領域との間で光を選択的に透過させる第1光選択手段と、第2観測領域と被観測領域との間に設けられて、第2観測領域と被観測領域との間で光を選択的に透過させる第2光選択手段と、を備え、第1光選択手段は、第2光選択手段によって透過する光成分を実質的に透過しない特性を持つことを特徴とする。
【0010】
ここで、「第1光選択手段が、第2光選択手段で透過する光成分を実質的に透過しない」とは、第1光選択手段が透過可能な光成分の透過率に対して、第2光選択手段で透過する光成分の第1光選択手段による透過率が十分に低く、第2光選択手段及び第1光選択手段の両方を透過した光成分によるカメラの撮像画面の視認性への影響が無視できる程度のことを言う。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記被観測領域に配置されて、前記第1光選択手段で透過可能な光成分を含む光を被観測物に照射する光源をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、被観測物を撮像するための第1観測点に配置されたカメラを備え、前記第1観測点とは異なる位置にある第2観測領域内の第2観測点から前記被観測物が目視可能となっている、撮像装置において、
被観測物からカメラまでの光路上に配置されて、光を選択的に透過させる第1光選択手段と、前記第2観測領域内の任意の光源と被観測物までの光路上に配置されて、光を選択的に透過させる第2光選択手段と、を備え、第1光選択手段は、第2光選択手段によって透過する光成分を実質的に透過しない特性を持つことを特徴とする。
【0013】
ここで、「第1光選択手段が、第2光選択手段で透過する光成分を実質的に透過しない」とは、第1光選択手段が透過可能な光成分の透過率に対して、第2光選択手段で透過する光成分の第1光選択手段による透過率が十分に低く、第2光選択手段及び第1光選択手段の両方を透過した光成分によるカメラの撮像画面の視認性への影響が無視できる程度のことを言う。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の前記第1光選択手段及び第2光選択手段が、互いに異なる向きの直線偏光成分のみ実質的に通過させる偏光子であることを特徴とする。
【0015】
ここで、「互いに異なる向きの直線偏光成分のみを実質的に通過させる」とは、第1光選択手段で透過する直線偏光成分の透過率に対して、第2光選択手段で透過した直線偏光成分の第1光選択手段による透過率が十分に低く、第2光選択手段及び第1光選択手段の両方を透過した光成分によるカメラの撮像画面の視認性への影響が無視できる程度のことを言う。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の前記第1光選択手段及び第2光選択手段が、カメラが撮像可能な周波数帯域において、実質的に互いに重なり合わない周波数通過帯域を持つ周波数フィルタであることを特徴とする。
【0017】
ここで、「実質的に互いに重なり合わない周波数通過帯域を持つ」とは、第1光選択手段で透過する周波数通過帯域にある光成分の透過率に対して、第2光選択手段で透過した光成分の第1光選択手段による透過率が十分に低く、第2光選択手段及び第1光選択手段の両方を透過した光成分によるカメラの撮像画面の視認性への影響が無視できる程度のことを言う。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、第1観測点に配置されるカメラとは異なる位置にある第2観測点から被観測物を目視可能であると共に、第2観測点が存在する第2観測領域からの外光が被観測物に入射するときに、第2光選択手段によって光を選択的に透過させ、該選択的に透過させた光成分を第1光選択手段が透過しないようにすることで、カメラには外光が実質的に到達しないようにすることができて、外光の影響を受けずにカメラによる撮像を行うことができる。外光を除去するためのカメラの特別な選択・調整は不要となるために、低コストで構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による撮像装置の原理を表す図である。図において、領域を大別して、被観測領域12、第1観測領域14及び第2観測領域16に分けることができ、撮像装置10は、被観測領域12及び第1観測領域14を備える。
【0020】
被観測領域12には、被観測物20が配置される。また、第1観測領域14の第1観測点には、撮像のためのカメラ22が配置される。第2観測領域16の第2観測点24は、人間の目視のための観測点である。
【0021】
被観測物20が自己発光するものでない場合、被観測領域12には、カメラ22のための照明として、被観測物20を照射可能な第1光源26が配置される。
【0022】
第2観測領域16には、第2観測点24からの目視を可能とするための外光及び/またはそれ以外の不要な外光を発生する第2光源28が存在している。よって、第2光源28は1つとは限らない。
【0023】
カメラ22は、第2光源28から発光される光に対して通常には受光感度があるものとする。そのため、第2光源28からの強い外光が被観測物20に照射されると、局所的に輝度の高い部分が発生し、カメラ22の撮像画面において、その部分が光って写り、撮像画面から被観測物20を正しく認識できない事態が発生する。
【0024】
そこで、被観測領域12と第1観測領域14との間に第1光選択手段30を配置し、第2観測領域16と被観測領域12との間に第2光選択手段32を配置する。第2光選択手段32は、第2観測領域16と被観測領域12との間で光を選択的に透過する特性を持ち、第1光選択手段30は、被観測領域12と第1観測領域14との間で第2光選択手段32によって透過した光を実質的に透過しない特性を持つ。
【0025】
第1光選択手段30及び第2光選択手段32の具体例としては、第1偏光子及び第2偏光子とすることができる。第1偏光子30は、被観測領域12と第1観測領域14との間で、所定の第1方向に偏光した第1直線偏光成分のみを透過させ、第2偏光子32は、第2観測領域16と被観測領域12との間で、第1方向とほぼ直交する(または異なる方向の)第2直線偏光成分のみを透過させる。
【0026】
第1光源26(被観測物20が自己発光する場合には被観測物20)及び第2光源28は、通常の光源である。第1光源26からの光(図1の丸A)は、被観測物20で反射されて、第1偏光子30において、その第1直線偏光成分のみが通過して、カメラ22に到達する。一方、第2光源28からの光(図1の丸B)は、第2偏光子32を通過する際に、第2直線偏光成分のみが通過するので、被観測物20で反射されたとしても、それは第1偏光子30にて吸収(又は反射)されて、カメラ22には減衰された状態で到達することになる。従って、カメラ22で撮像される撮像画面は、第2光源28からの光の影響が低減されたものとなり、正しく認識可能な撮像画面とすることができる。
【0027】
第2観測点24における観測に際しては、第1光源26からの光(図1の丸A)は、被観測物20で反射されて、第2偏光子32において、その第2直線偏光成分のみが通過して、第2観測点24に到達する。また、第2光源28からの光(図1の丸B)は、第2偏光子32を通過する際に、第2直線偏光成分のみが通過し、被観測物20で反射した後、第2偏光子32で第2直線偏光成分がそのまま通過して、第2観測点24に到達する。よって、第2観測点24における目視による観測は、支障なく行うことができる。第2光源28からの外光が被観測物20に直接当たって被観測物20が光って見える場合には、適宜、第2観測点24の位置を変更することで、または、第2光源28からの外光を適宜手動で遮ることで、調整することができるので、正しく認識することができる。
【0028】
第1光選択手段30及び第2光選択手段32としては、上記偏光成分を選択する偏光子で構成する以外に、周波数成分を選択する周波数フィルタで構成することも可能である。その場合、図4に示すように、第1光選択手段30は、被観測領域12と第1観測領域14との間で、所定の第1周波数帯域(fからfまで)の光成分のみを透過させ、第2光選択手段32は、第2観測領域16と被観測領域12との間で、第2周波数帯域(fからfまで)の光成分のみを透過させ、少なくともカメラ22が撮像可能な周波数帯域において、第1周波数帯域と第2周波数帯域とは重なり合わないようになっている。また、第1光源26(被観測物20が自己発光する場合には被観測物20)は、少なくとも第1周波数帯域の光成分を含む光を発光し、第2光源28は、第1周波数帯域と第2周波数帯域の光成分を含む光を発光しており、両光源26,28の発光する光の周波数帯域が完全に重なり合っていても構わない。
【0029】
また、第1光源26は、図1の例では被観測領域12に配置しているが、第1観測領域14に配置することができる。その場合、第1光源26の光は、第1光選択手段30を通過し、被観測物20で反射されて、第1光選択手段30を再び通過して、カメラ22に到達することもできる。
【0030】
図2は、上記本発明の原理に従って構成された撮像装置の縦断面図であり、図3は図2の3−3線に沿って見た断面図である。
【0031】
図において、撮像装置10は、全体として可視光を透過しない不透明材料で構成されるケース52を備える。
【0032】
ケース52内の被観測領域12に相当する領域内には被観測物20が配置されている。この例では、被観測物20は、複数の桁に対応して並設された複数の回転ドラム54の一部である各回転ドラム54上に表された数字である。
【0033】
ケース52内には、被観測物20を照射するための第1光源26と、被観測物20を撮像するために第1観測点に配置されたカメラ22と、被観測物20からの光をカメラ22に向けて反射するミラー56と、が設けられる。第1光源26は、LED等で構成することができ、可視領域の任意の波長の光を発光するものとすることができる。カメラ22は、CCDカメラ等で構成することができ、光源26の波長に対して受光感度を持つ。また、ケース52内には図示しない電源、制御回路が配設される。
【0034】
ケース52の一部には、開口窓60が形成されており、ケース52の外側にあって、開口窓60を介して被観測物20を目視可能な任意の点が、第2観測点24となる。この例では、開口窓60は、被観測物20に対向する位置に設けられる。そして、ケース52の外側にある太陽光、車のヘッドランプ、白熱灯、懐中電灯などの外光が第2光源28となる。第2光源28の位置は可変であり、また、常時存在するとは限らない。
【0035】
この例の場合、第1観測点にあるカメラ22によって被観測物20を観測する第1光路62は、第1光源26から被観測物20で反射され、ミラー56で反射されて、第1観測点に向かう光路となる。また、第2観測点24で目視により被観測物20を観測する第2光路64は、第2光源28から開口窓60を通過し、被観測物20で反射し、開口窓60を通過して、第2観測点24に向かう光路または第1光源26から被観測物20で反射し、開口窓60を通過して、第2観測点24に向かう光路となる。
【0036】
第1光選択手段30としての第1偏光フィルムは、前記第1光路62と前記第2光路64とが交差または重なる位置を除き、被観測物20とカメラ22との間の第1光路62上に配設され、第2光選択手段32としての第2偏光フィルムは、前記第1光路62と前記第2光路64とが交差または重なる位置を除き、第2光源28と被観測物20との間の第2光路64上に配設される。具体的には、第1偏光フィルム30は、カメラ22の直前に配置され、第2偏光フィルム32は、開口窓60に配置される。この配置により、前記被観測領域12及び第1観測領域14は、ケース52内に設定され、第2観測領域16はケース52外に設定されることになる。
【0037】
以上のように構成される撮像装置において、第1光源26の発光及びカメラ22による撮像は、定期的、または遠隔操作により適時、行われる。このカメラ22の撮像中に、太陽光、車のヘッドランプ、白熱灯などの第2光源28からの外光が、開口窓60を介して入射して、被観測物20に照射されると、局所的に輝度の高い部分が発生し、カメラ22での撮像画面において、その部分が光って写り、被観測物20を認識できないことが発生する。
【0038】
しかしながら、図1を用いて説明したように、外光は、第2偏光フィルム32によって第2直線偏光成分のみがケース52内に入ることができるが、カメラ22に入射する前に、第1偏光フィルム30によってその通過が阻止されるために、カメラ22に到達する外光は減衰されたものとなり、外光の影響をほとんど受けずに撮像を行うことができる。
【0039】
一方、第1光源26からの光は、第1直線偏光成分及び第2直線偏光成分の両方の成分が存在しているので、第1偏光フィルム30によって、第1直線偏光成分のみがカメラ22に到達するために、第1光源26によって照射された被観測物20が撮像される。
【0040】
尚、第1光源26による直接光が被観測物20に照射されてカメラ22に到達すると、外光と同様に、局所的に輝度の高い部分となり、カメラ22によって撮像された撮像画面においてその部分が認識不能となる可能性があるので、第1光源26から直進して被観測物20に入射し、その点で入射角=反射角の関係を満足して反射して直進して第1観測点に達する光(直接光)が存在しないようにし、第1観測点には、被観測物20において入射角=反射角の関係を満足せずに散乱されて直進する光(間接光)のみが到達するように、第1光源26の位置を設定すると望ましい。これによって、カメラ22で撮像したときに、外光及び第1光源26の直接光の影響を受けずに、均一な輝度を持つ良好な撮像画面を得ることができる。
【0041】
肉眼にて被観測物20を直接観察したいときには、第2観測点24から被観測物20を目視する。このときに、外光によって被観測物20が光ってしまう場合には、第2観測点24の位置を適宜調整することで、被観測物20が正しく視認可能な位置を探すことができる。第1観測点におけるカメラ22は、固定でありその位置に自由度がないのに対して、第2観測点における目視は、その位置に自由度があるからである。
【0042】
こうして、外光の影響を受けずに、第1光源26からの光が主としてカメラ22に到達するために、被観測物20を均一な輝度で撮像することが可能になる。カメラ22により電気信号に変換された撮像信号は、無線、有線または記録媒体を介して基地局に送られて、基地局において、作業員により目視、または光学式文字認識ソフトウエア(OCR)を用いて被観測物20の数字が自動的に読み取られる。その際に、読み取りを確実に行うことができる。
【0043】
また、図2及び図3に示した例は、撮像装置を検針装置に適用した例であったが、これに限るものではなく、任意の監視用撮像装置に適用することができる。例えば、被観測物として被加工物とし、被加工物が正しく加工されているかを監視するために被加工物または関連部位を撮像する監視装置として本発明の撮像装置を適用することもできる。この際に、被加工物または関連部位をカメラで撮像することが可能であると共に、第2観測点から目視で被加工物を監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の撮像装置の原理を表す説明図である。
【図2】本発明の撮像装置の縦断面図である。
【図3】図2の撮像装置の3−3線に沿って見た断面図である。
【図4】第1光選択手段と第2光選択手段のそれぞれの通過周波数特性を示すグラフである。
【符号の説明】
【0045】
10 撮像装置
12 被観測領域
14 第1観測領域
16 第2観測領域
20 被観測物
22 カメラ
24 第2観測点
26 第1光源
30 第1光選択手段(第1偏光子)
32 第2光選択手段(第2偏光子)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被観測物が配置されるべき被観測領域と、被観測物を撮像するためのカメラが配置される第1観測点を含む第1観測領域とを備え、前記第1観測点とは異なる位置にある第2観測領域内の第2観測点から前記被観測物が目視可能となっている、撮像装置において、
被観測領域と第1観測領域との間に設けられて、被観測領域と第1観測領域との間で光を選択的に透過させる第1光選択手段と、第2観測領域と被観測領域との間に設けられて、第2観測領域と被観測領域との間で光を選択的に透過させる第2光選択手段と、を備え、第1光選択手段は、第2光選択手段によって透過する光成分を実質的に透過しない特性を持つことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記被観測領域に配置されて、前記第1光選択手段で透過可能な光成分を含む光を被観測物に照射する光源をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
被観測物を撮像するための第1観測点に配置されたカメラを備え、前記第1観測点とは異なる位置にある第2観測領域内の第2観測点から前記被観測物が目視可能となっている、撮像装置において、
被観測物からカメラまでの光路上に配置されて、光を選択的に透過させる第1光選択手段と、前記第2観測領域内の任意の光源と被観測物までの光路上に配置されて、光を選択的に透過させる第2光選択手段と、を備え、第1光選択手段は、第2光選択手段によって透過する光成分を実質的に透過しない特性を持つことを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
前記第1光選択手段及び第2光選択手段は、互いに異なる向きの直線偏光成分のみ実質的に通過させる偏光子であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1光選択手段及び第2光選択手段は、カメラが撮像可能な周波数帯域において、実質的に互いに重なり合わない周波数通過帯域を持つ周波数フィルタであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の撮像装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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