説明

操作情報転送サーバ、操作情報転送システム、操作情報転送方法

【課題】無線信号を受信するためのハードウェアを新たに設けることなく、遠隔から指示をすることができる操作情報転送システムを提供することにある。
【解決手段】第1の端末装置は、操作内容を表す操作情報を入力する入力部と、入力部から入力される操作情報と複数の端末のうち操作情報の送信対象である第2の端末装置を指定する宛先情報とを含むパケット情報を操作情報転送サーバに送信する第1の送信部と、を有し、操作情報転送サーバは、第1の送信部から送信されるパケット情報を受信する第1の受信部と、受信したパケット情報に含まれる宛先情報を参照し、この宛先情報に対応する第2の端末宛に前記パケット情報を送信する第2の送信部と、を有し、第2の端末装置は、第2の送信部から送信されるパケット情報を受信して、このパケット情報から操作情報を得て、この操作情報に応じた動作を行うように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔から端末を操作する操作情報転送サーバ、操作情報転送システム、操作情報転送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話の利用範囲が広がり、家電製品を遠隔で操作する機能を搭載させることも行われている。例えば、下記に示す特許文献1では、携帯電話をネットワークを介してデータセンタに接続し、制御対象の機器に応じた制御コードをダウンロードする。そして、制御コードを読み出し、赤外線等の近距離無線によって対象の機器に携帯電話から送信する。これにより、機器を遠隔から操作することができる。
ところで、携帯電話には、音声や映像、文字等のコンテンツを出力する機能もある。また、コンテンツを視聴するものとして、ネットワークに接続されたコンピュータ装置があげられる。ユーザによっては、携帯電話とコンピュータ装置との両方を用いてコンテンツを視聴する場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−204292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、携帯電話とコンピュータ装置とを用いてコンテンツを視聴する場合、携帯電話を用いてコンピュータ装置を遠隔操作することも考えられる。
しかしながら、コンピュータ装置には、制御コードを受信するための赤外線通信機能や近距離無線通信の機能が必ず搭載されているとは限らない。また、このような赤外線通信機能や近距離無線通信を搭載しようとすると、無線信号を受信できるハードウェアを新たにコンピュータ装置に搭載する必要が生じてしまう。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、無線信号を受信するためのハードウェアを新たに設けることなく、コンピュータ装置に対し、遠隔から指示をすることができる操作情報転送サーバ、操作情報転送システム、操作情報転送方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバと、がネットワークを介して接続された操作情報転送システムにおける操作情報転送サーバであって、前記複数の端末装置のうち第1の端末装置から送信されるパケット情報であって、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報を含むパケット情報を受信する第1の受信部と、前記操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する第2の端末装置宛に前記操作情報を送信する第2の送信部と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバと、がネットワークを介して接続された操作情報転送システムであって、前記複数の端末のうち、第1の端末装置は、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報の入力を受け付ける入力部と、前記入力部で入力を受け付けた操作情報を含むパケット情報を前記操作情報転送サーバに送信する第1の送信部と、を有し、前記操作情報転送サーバは、前記第1の送信部から送信されるパケット情報を受信する第1の受信部と、第2の端末宛に前記操作情報を送信する第2の送信部と、を有し、前記第2の端末装置は、前記第2の送信部から送信される操作情報を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部が受信した操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する制御部と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上述の操作情報転送システムにおいて、操作情報転送システムには、コンテンツを配信するコンテンツサーバが接続されており、前記コンテンツサーバは、操作情報を受信して当該操作情報に応じた動作を行う機能を実現するプログラムとコンテンツとを端末装置からの要求に応じて配信する配信部を有し、前記第2の端末装置は、前記コンテンツサーバに接続してコンテンツを再生する再生部を有し、前記第2の端末装置の制御部は、前記プログラムを実行することによって前記コンテンツを出力することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述の操作情報転送システムにおいて、前記第1の端末装置の第1の送信部は、前記入力部を介して入力されるログイン情報を用いて前記宛先情報を生成してパケット情報を前記操作情報転送サーバに送信し、前記操作情報転送サーバの第2の送信部は、ログイン情報が入力されログインした第2の端末装置のうち、前記第1の送信部から送信されるパケット情報に含まれる宛先情報に対応する第2の端末装置に対して前記操作情報を送信することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上述の操作情報転送システムにおいて、前記第1の端末装置の入力部は、前記操作情報の入力に加えて、前記コンテンツを提供する提供者からのユーザの属性を指定する指示を入力し、前記第1の端末装置の第1の送信部は、前記入力部から入力される属性に該当する第2の端末を送信対象として指定する宛先情報を生成し、前記操作情報転送サーバの第2の送信部は、前記第1の端末装置から送信される属性に該当する第2の端末装置を対象とした宛先情報に従い、前記属性に該当するユーザの第2の端末に対して前記操作情報を送信することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上述の操作情報転送システムにおいて、前記第1の端末装置は、自身の端末装置において再生したコンテンツの履歴を表す視聴履歴情報を記憶する記憶部を有し、前記第1の端末装置の第1の送信部は、前記入力部から視聴履歴の送信指示が入力されると、前記記憶部に記憶された視聴履歴情報を読み出し、この視聴履歴情報を操作情報としたパケット情報を生成して前記操作情報転送サーバに送信することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上述の操作情報転送システムにおいて、前記操作情報転送サーバは、前記第1の端末装置が音声通信を行う場合に用いられる発信元識別情報と前記第1の端末装置を利用するユーザが所有する第2の端末装置を特定して送信する宛先である送信先情報とを対応付けて記憶する記憶部と、前記第1の端末装置の発信元識別情報を当該第1の端末装置または前記コンテンツを提供する提供者の端末装置から取得する発信元識別情報取得部と、前記発信元識別情報を取得して前記記憶部を参照し、前記発信元識別情報に対応する送信先情報を読み出し、読み出した送信先情報に従って前記第2の端末装置に前記第2の送信部によって前記操作情報を送信する制御部と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上述の操作情報転送システムにおいて、前記コンテンツサーバは、前記第1の端末装置のユーザの会員種別を判定する判定部を備え、前記コンテンツサーバの配信部は、前記判定部の判定結果を前記第1の端末装置に配信し、前記操作情報は、前記コンテンツサーバから送信される前記判定結果に応じて前記会員種別を切り替える操作を行う操作情報であり、前記第1の端末装置の第1の送信部は、当該操作情報と、前記複数の端末装置のうち操作情報の送信対象である第2の端末装置を指定する宛先情報とを含むパケット情報を前記操作情報転送サーバに送信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上述の操作情報転送システムにおいて、前記コンテンツサーバは、前記第1の端末装置のユーザの会員種別を判定する判定部を備え、前記操作情報は、前記判定結果に応じて前記会員種別を切り替える操作を行う操作情報であり、前記コンテンツサーバの配信部は、当該操作情報と、前記複数の端末装置のうち操作情報の送信対象である第2の端末装置を指定する宛先情報とを含むパケット情報を前記操作情報転送サーバに送信することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上述の操作情報転送システムにおいて、前記第2の端末装置の第2の受信部は、前記操作情報転送サーバの第2の送信部によって送信される前記パケット情報を受信し、前記第2の端末装置の制御部は、前記第2の受信部が受信したパケット情報に応じて、前記ユーザの会員種別の切り替えを行うユーザ情報管理サーバに接続することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバと、がネットワークを介して接続されるとともに、当該ネットワークに、複数の端末装置とが接続される操作情報転送システムにおける操作情報転送サーバであって、前記複数の端末装置のうち、第1の端末装置の入力部から入力される操作情報であって、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報を含むパケット情報を受信する第1の受信部と、前記操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する第2の端末宛に前記操作情報を送信する第2の送信部と、を有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバと、がネットワークを介して接続された操作情報転送システムにおける操作情報転送サーバの操作情報転送方法であって、第1の受信部が、前記複数の端末装置のうち第1の端末装置から送信されるパケット情報であって、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報を含むパケット情報を受信し、第2の送信部が、前記操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する第2の端末装置宛に前記操作情報を送信することを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバとがネットワークを介して接続された操作情報転送システムにおける操作情報転送方法であって、前記複数の端末のうち、第1の端末装置の入力部が、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報を入力し、第1の端末装置の第1の送信部が、前記入力部から入力される操作情報を含むパケット情報を前記操作情報転送サーバに送信し、前記操作情報転送サーバの第1の受信部が、前記第1の送信部から送信されるパケット情報を受信し、前記操作情報転送サーバの第2の送信部が、第2の端末宛に前記操作情報を送信し、前記第2の端末装置の第2の受信部が、前記第2の送信部から送信される操作情報を受信し、前記第2の端末装置の制御部が、前記第2の受信部が受信した操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバと、がネットワークを介して接続されるとともに、当該ネットワークに、複数の端末装置とが接続される操作情報転送システムにおける操作情報転送サーバにおける操作情報転送方法であって、第1の受信部が、前記複数の端末装置のうち、第1の端末装置の入力部から入力される操作情報であって、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報を含むパケット情報を受信し、第2の送信部が、前記操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する第2の端末宛に前記操作情報を送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、この発明によれば、第1の端末装置から入力された操作内容を、ネットワークを介して接続された操作情報転送サーバが、他の端末装置に配信し、これを受信した端末装置が、その操作内容に応じた処理を行うようにした。これにより、無線信号を受信するためのハードウェアをコンピュータ装置に新たに設けることなく、コンピュータ装置に対し、遠隔から指示をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】この発明の一実施形態による操作情報転送システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】配信者端末10の構成を示すブロック図である。
【図3】コンテンツサーバ20の構成を表すブロック図である。
【図4】携帯電話30の構成を説明するブロック図である。
【図5】操作情報転送サーバ40の構成を説明するブロック図である。
【図6】ユーザ端末50の構成を説明するブロック図である。
【図7】携帯電話30の動作を説明するフローチャートである。
【図8】携帯電話30の画面に表示される一例を示す図である。
【図9】携帯電話30の画面に表示される一例を示す図である。
【図10】携帯電話30の画面に表示される一例を示す図である。
【図11】操作情報転送サーバ20の動作を説明するフローチャートである。
【図12】ユーザ端末50の動作を説明するフローチャートである。
【図13】ユーザ端末50の画面に表示される内容の一例を表す図である。
【図14】記憶部43に記憶される情報の一例を示す図である。
【図15】携帯電話30またはユーザ端末50の画面上にコンテンツが表示される画面の一例を示す図である。
【図16】携帯電話30の機能を説明する図である。
【図17】ユーザ端末50に表示される画面の一例を示す図である。
【図18】他の実施形態における記憶部43に記憶される情報の一例を示す図である。
【図19】記憶部43に記憶されるユーザ登録情報の一例を示す図である。
【図20】この発明の他の実施形態による操作情報転送システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図21】コンテンツサーバ20の構成を表すブロック図である。
【図22】ユーザ端末50の構成を説明するブロック図である。
【図23】携帯電話30の構成を説明するブロック図である。
【図24】この発明の他の実施形態による操作情報転送システムの動作例を示すシーケンス図である。
【図25】携帯電話30に表示される選択画面の例を示す図である。
【図26】この発明の他の実施形態による操作情報転送システムの動作例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態による操作情報転送システムについて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態による操作情報転送システムの構成を示す概略ブロック図である。
操作情報転送システム1は、配信者端末10と、コンテンツサーバ20と、携帯電話30と、操作情報転送サーバ40と、ユーザ端末50とがネットワーク60を介して接続されている。このネットワークは、インターネット網や公衆回線網等のユーザ端末50、携帯電話30が通信可能な通信網を含んで構成される。この携帯電話30が、第1の端末装置の一例であり、ユーザ端末50が第2の端末装置の一例である。
ここで、以下の実施形態において、ユーザ端末50と携帯電話30との区別を特に行わない場合には、単に「端末」と称す。
【0023】
この操作情報転送システム1の動作の概略を説明する。コンテンツを配信する配信者は、配信者端末10を用いてコンテンツを作成し、作成したコンテンツをコンテンツ配信要求とともにコンテンツサーバ20に配信する。このコンテンツの作成は、配信者端末10以外に、携帯電話30やユーザ端末50が行ってもよい。
コンテンツサーバ20は、この配信要求を受信すると、配信要求されたコンテンツを、コンテンツの配信要求を行った端末に対して配信する。また、コンテンツサーバ20は、コンテンツを視聴しているユーザからユーザ端末50または携帯電話30を介してコメントが入力されると、このコメントを受信し、同じコンテンツを視聴している他の端末宛にコンテンツとともに配信する。
配信されるコンテンツは、配信者端末10から配信されるライブ映像を、配信要求があった各端末宛にリアルタイムで配信されてもよい。また、コンテンツサーバ20に一度記憶されたコンテンツを、端末から配信要求を受けることを契機としてストリーミング配信するようにしてもよい。このようにして、複数のユーザ間において、同じコンテンツを共有しつつ、コメントを通じてコミュニケーションを図ることができる。
【0024】
また、この実施形態において、ユーザは複数台の端末を用いてコンテンツを視聴することができる。例えば、ユーザは、1台のユーザ端末50と1台の携帯電話30とを所有している。そして、ユーザ端末50によって、動画や音声のコンテンツを再生して視聴しつつ、携帯電話30を用いて、このコンテンツに対するコメントの入力を行い、コンテンツサーバ20へ送信することができる。また、ユーザは、携帯電話30を用いて、ユーザ端末50を遠隔地から操作することができる。例えば、ユーザ端末50が再生するコンテンツの音声のボリュームを大にするコマンドを、携帯電話30から入力して操作情報転送サーバ40を介してユーザ端末50に送信することにより、ユーザ端末50を直接操作しなくても、遠隔から操作することができる。
【0025】
次に、操作情報転送システム1の各部についてさらに説明する。
図2は、配信者端末10の構成を示すブロック図である。この配信者端末10は、ライブ映像を配信する配信者が利用する端末である。この配信者としては、ライブ映像のコンテンツ(番組)に出演する者や、配信の主体となる団体や個人であり、例えば、司会、タレント、俳優、女優等の出演者である。
【0026】
配信者端末10において、カメラ110は、撮像対象を撮像する。ここでは、例えば、コンテンツとなるライブ映像に出演する出演者を撮像する。マイク120は、リアルタイムの映像が撮像される会場内の音声を検出する。ここでは、例えば、会場内(スタジオ内)にいる出演者の声を検出する。
コンテンツID管理部130は、配信者端末10が配信するコンテンツを識別するコンテンツIDを生成する。このコンテンツIDによって、各番組を識別することができる。
データ変換部140は、カメラ110によって撮像された撮像データ、マイク120によって検出された音声データ、コンテンツID管理部130によって生成されたコンテンツIDを、通信可能なデータに変換する。
【0027】
通信部150は、データ変換部140によって変換された後の音声データや映像データをコンテンツとしてコンテンツサーバ20に配信する機能と、各端末と、操作情報転送サーバ20と通信する機能を有する。
入力部160は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。例えば、配信者からの入力指示に応じて、コンテンツの中に、テキストデータ等を加えるようにすることができる。出力部170は、例えば、液晶表示装置やスピーカであり、生成されたコンテンツを出力する。
【0028】
図3は、コンテンツサーバ20の構成を表すブロック図である。コンテンツサーバ20において、コメント記憶部210は、ユーザ端末50や携帯電話30から送信されたコメントを識別するコメント識別情報毎に、コメントであるテキスト情報を対応付けてコメント情報として記憶する。ここで、コメント記憶部210は、ユーザ端末50や携帯電話30に配信されるコンテンツ毎(番組毎)に異なるコメントの記憶領域(スレッド)を備えるようにして良い。また、ひとつのコンテンツに対して、複数のスレッドを備えるようにしても良い。
【0029】
受信部220は、各端末(ユーザ端末50、携帯電話30)から送信されるコメント情報を受信し、コメント記憶部210に記憶する。コメント管理部230は、受信部220が各端末から受信した、追加となるコメント情報をコンテンツID、スレッドIDに従って、コメント情報記憶部210に追加して記憶する。
【0030】
配信部240は、端末からコンテンツIDが指定されコンテンツの配信要求を受けると、このコンテンツIDに対応するコンテンツを要求元の端末に送信する。コンテンツの配信方法としては、例えばストリーミング配信によって行う。
また、配信部240は、この配信要求されたコンテンツIDに対応するコメント情報をコメント記憶部210から読み出し、配信要求をした端末に送信する。
また、配信部240は、コンテンツを視聴するための機能を実現するための操作情報転送プログラムを端末からの配信要求に応じて配信する。この操作情報転送プログラムは、実行することにより、パケット情報(後述する)を他の端末へ送信する機能や、他の端末から送信されたパケット情報を受信し、このパケット情報に含まれる操作情報に応じた動作を行う機能を実現するプログラムである。ここでいうパケット情報とは、端末装置から入力された操作内容を含む情報が操作情報転送サーバ40を経由して端末装置へ送信される情報である。
【0031】
図4は、携帯電話30の構成を説明するブロック図である。
入力部31は、例えば、キーボードやタッチパネル等の入力デバイスであり、ユーザの操作に応じた操作内容を表す操作情報を入力する。また、入力部31としてマイクロフォンを用いてユーザの音声を入力してこの音声を文字に変換し、その内容を解析することにより、操作情報の入力を行うようにしてもよい。操作情報には、例えば、他の端末において再生されているコンテンツを他のコンテンツに切り替える操作や、コンテンツの音声のボリュームを大または小にする操作、コメントを入力する操作、他の端末が再生しているコンテンツがゲームである場合には、そのゲームにおいて入力可能な指示である操作、検索結果等がある。コメントとしては、テキストや画像、音声等を入力することが可能である。また、入力部31は、このコンテンツを再生するサービスを利用するユーザであることの認証に必要となるログインIDやパスワードの入力を、ユーザの指示に従って行う機能がある。
【0032】
送信部32は、入力部31から入力される操作情報と複数の端末のうち操作情報の送信対象である端末を指定する宛先情報とを含むパケット情報を操作情報転送サーバ40に送信する。また、送信部32は、入力部31を介して入力されるログイン情報を用いて宛先情報を生成し、パケット情報を操作情報転送サーバ40に送信する。出力部33は、例えば液晶表示装置や、スピーカ等の音声出力装置であり、受信したコンテンツの画像を表示したり、音声を出力したりする。再生部34は、コンテンツサーバ20から受信したコンテンツを再生し、出力部33によって出力する。記憶部35は、各種情報を記憶する。また、図示されていないが、携帯電話30は、携帯電話として音声通話を行う機能も有している。
【0033】
図5は、操作情報転送サーバ40の構成を説明するブロック図である。
受信部41は、携帯電話30の送信部32から送信されるパケット情報を受信する。
送信部42は、受信したパケット情報に含まれる宛先情報を参照し、この宛先情報に対応する端末宛にパケット情報を送信する。ここで、送信部42は、この宛先情報として、ログインIDによって指定されている場合には、このログインIDに対応するログインIDによってログインしているユーザ端末50を指定し、そのユーザ端末50へパケット情報をマルチキャストによって送信する。これにより、パケット情報を受信した端末のうち、ログインIDが合致するユーザ端末50のみ、そのパケット情報を取得し、操作情報に応じた制御を行う。
【0034】
ここで、ログインIDに対応するユーザ端末を特定する方法としては、例えば、ユーザ登録の際に、同じユーザが複数の端末を利用する場合、その端末毎の端末IDを登録してもらい、その同じユーザの端末ID同士をログインIDに対応付けてユーザ情報として所定の記憶領域に記憶しておく。そして、ある端末から宛先情報としてログインIDが指定されると、この記憶領域を参照し、このログインIDに対応する端末IDを読み出し、パケット情報を送信する対象の宛先として配信する。
ここで、ログインIDを発行するにあたり、事前にユーザ登録を行わない場合、例えば、携帯電話30やユーザ端末50からコンテンツ配信の要求を受け付けた時点で、ワンタイムの仮想のログインIDを発行し、これを携帯電話30やユーザ端末50の端末を識別する情報と対応づけて記憶する。これにより、対応づけを行うことができる。
記憶部43は、各種情報を記憶する。制御部44は、操作情報転送サーバ40内の各種制御を行う。
【0035】
図6は、ユーザ端末50の構成を説明するブロック図である。このユーザ端末50は、例えばコンピュータ装置である。
受信部51は、携帯電話30の送信部32から送信されるパケット情報を受信する。
制御部52は、受信部51が受信したパケット情報から操作情報を抽出し、この操作情報に応じた動作を行うようにユーザ端末50を制御する。この制御部52が行う機能は、予めユーザ端末50に搭載されていてもよいし、コンテンツサーバ20から、コンテンツとともにダウンロードされる操作情報転送プログラムを実行することにより、実現するようにしてもよい。
入力部53は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。出力部54は、スピーカ等の音声出力装置や液晶表示装置である。再生部55は、コンテンツサーバ20に接続してコンテンツをダウンロードして再生し、出力部54によって出力する。
【0036】
次に、上述の構成における操作情報転送システム1の動作を説明する。
図7は、携帯電話30の動作を説明するフローチャートである。ここでは、配信者端末10によってコンテンツがコンテンツサーバ20に配信され、コンテンツサーバ20から各端末へコンテンツが配信可能な状態になっているものとする。
まず、携帯電話30は、ユーザからの指示に従って、コンテンツサーバ20へアクセスすると、ログイン処理を行う(ステップS11)。ここでは、ログインIDとパスワードを入力する画面が、表示部33に表示される。入力部31を介してユーザによってログインID、パスワードが入力されると、携帯電話30は、コンテンツサーバ20にログインIDとパスワードを送信し、コンテンツサーバ20から認証結果を受信する。ログインIDとパスワードが予めユーザ登録されたものと一致すると、認証が成立し、視聴するコンテンツを選択する画面の情報がコンテンツサーバ20から配信される。
そして、ユーザによって、視聴する対象のコンテンツが入力部31を介して指定されると(ステップS12)、携帯電話30は、指定されたコンテンツに応じたコンテンツIDをコンテンツサーバ20に送信する。これに応じて、コンテンツサーバ20から携帯電話30に、コンテンツIDに対応するコンテンツと操作情報転送プログラムがダウンロードされ、コンテンツが再生され、操作情報転送プログラムが実行される(ステップS13)。
【0037】
操作情報転送プログラムが実行されたのち、ユーザは、コンテンツを視聴しながら、操作情報の入力が可能となる。携帯電話30は、ユーザによって入力部31を介して操作情報が入力されたか否かを判定する(ステップS14)。ここでは、携帯電話30のテンキーの各ボタンに、操作内容(例えば、ボリュームを1上げる、1下げる等)が割り付けられており、いずれかのボタンが押下されると(ステップS15)、このボタンに割り付けられた操作内容を検出し、この操作内容にステップS11において入力されたログインIDを宛先情報として対応付けて(ステップS16)、パケット情報として操作情報転送サーバ20へ送信する(ステップS17)。この送信先は、操作情報転送プログラムに含まれている。
携帯電話30は、一定時間内に操作入力がない場合、または、パケット情報の送信がなされた後、コンテンツの再生が終了したか否かを判定する(ステップS18)。コンテンツの再生が終了していなければ、ステップS14に移行し、終了していれば、コンテンツの出力を終了する。
【0038】
図8は、携帯電話30の入力部31のボタンに割り当てられた操作内容を当該ボタンに対応させて画面上に表示される場合の一例を表す図である。この図において、符号aに示す表示欄には、コンテンツのタイトルが表示される。符号bに示す表示欄には、入力部31の十字ボタン(上、下、左、右)のボタンに割り付けられた機能が表示される。ここでは、例えば、十字ボタンの上がボリュームを上げる、下がボリュームを下げる、左がコンテンツの巻き戻し、右がコンテンツの早送りに割り当てられていることを表す情報が表示される。
【0039】
符号cに示す表示欄には、入力部31のテンキーに割り付けられたボタンが機能が表示される。ここでは、例えば、「1」のボタンには、動画情報を表示する機能、「2」のボタンには、コメント一覧を表示する機能が割り付けられている。
【0040】
図9は、携帯電話30の入力部31のボタンに割り当てられた操作内容を当該ボタンに対応させて画面上に表示される場合の他の例を表す図である。
ここでは、十字ボタンに割り付けられた機能については、符号a、符号bに示すように、十字ボタンのどのキーにどの機能が割り付けられているかを説明する文字が表示される。なお、テンキーの割り付けられた機能は、図8と同様に表示される(符号c)。
【0041】
図10は、携帯電話30またはユーザ端末50において、ボリュームを変更する操作内容を入力する場合の画面の一例を表す図である。
図10(a)において、ボリュームの大きさが文字によって表示されるとともに(符号a)、画像によって表示される(符号b)。この図10(a)の音量調整画面は、音量を上げる、または下げるキーが押下された場合に表示され、この画面が表示されている間に、音量を上げる、または下げる、に対応するキーが押下されると、その押下された状態を表す操作情報が生成される。そして、音量調整画面が表示されてから、ボリュームの操作が一定時間行われない場合(例えば1秒)、この音量調整画面が閉じて非表示となる。なお、符号cに示すCLRボタンが押下された場合も、音量調整画面が閉じる。
図10(b)は、図10(a)の画面にさらに、操作情報を送信中であることを表す送信マーク(符号d)が表示された場合を表す図である。送信マークは、操作情報が送信されると、一定時間画面上のいずれかの位置に表示された後、非表示となる。これにより、操作情報が送信されたことをユーザに通知することができる。
【0042】
図11は、操作情報転送サーバ20の動作を説明するフローチャートである。
操作情報転送サーバ20は、一定時間毎に、パケット情報を端末から受信したか否かを判定する(ステップS21)。
パケット情報を受信すると、操作情報転送サーバ20は、受信したパケット情報を、現在ログインしている各端末宛にマルチキャストによって送信する。このパケット情報の送信の仕方としては、操作情報転送サーバ20がパケット情報をコンテンツサーバに送信し、このコンテンツサーバ20が、現在ログインしている各端末宛にそれぞれ送信するようにしてもよい(ステップS22)。
【0043】
図12は、ユーザ端末50の動作を説明するフローチャートである。
ユーザ端末50は、ユーザからの指示に従って、コンテンツサーバ20へアクセスすると、ログイン処理を行う(ステップS31)。ここでは、ログインIDとパスワードを入力する画面が、出力部54に表示される。入力部53を介してユーザによってログインID、パスワードが入力されると、ユーザ端末50は、コンテンツサーバ20にログインIDとパスワードを送信し、認証結果を受信する。ログインIDとパスワードが、予めユーザ登録されたものと一致すると、認証が成立し、視聴するコンテンツを選択する画面の情報がコンテンツサーバ20から配信される。このコンテンツ選択画面において、視聴する対象のコンテンツが入力部53を介しユーザによって指定されると(ステップS32)、ユーザ端末50は、指定されたコンテンツを特定するコンテンツIDをコンテンツサーバ20に送信する。これに応じて、コンテンツIDに対応するコンテンツと操作情報転送プログラムがユーザ端末50にダウンロードされ、コンテンツが再生され、操作情報転送プログラムが実行される(ステップS33)。
【0044】
操作情報転送プログラムが実行されると、ユーザ端末50は、パケット情報を受信したか否かを判定する(ステップS34)。パケット情報を受信した場合、制御部52は、このパケット情報が自身の端末宛か否かを宛先情報を参照して判定し、自身の端末宛ではない場合、受信したパケット情報を破棄し、自身宛のパケット情報である場合には、受信したパケット情報に含まれる操作情報を抽出する(ステップS36)。操作情報が抽出されると、制御部52は、この操作情報に応じた動作を実行する(ステップS37)。
【0045】
一方、コマンドを受信していない場合、または、受信したパケット情報が自身宛ではない場合、または、操作情報の実行が終了した場合、制御部52は、コンテンツの再生が終了したか否かを判定する(ステップS38)。コンテンツの再生が終了していなければ、ステップS34に移行し、終了していれば、コンテンツの出力を終了する。
【0046】
図13は、操作情報を受信した場合における送信先のユーザ端末50の画面に表示される内容の一例を表す図である。この図においては、操作情報の一例として、音量を上げる、または下げる操作内容である場合を示している。ボリューム操作を行うための操作情報を受信すると、ユーザ端末50は、音量調整画面をポップアップにて表示して、操作情報によって指定された音量に応じた画像が表示されるとともに、操作情報によって指定されたボリュームになるように、出力部54から出力される音声を変更する。このように、送信先のユーザ端末50において、受信した操作内容に応じた画面を表示するようにしたので、どのような操作が行われたのか、把握することが可能となる。
ここで、音量を変更する場合、ユーザ端末50のボリュームを調整して変更してもよいし、プレイヤーの音量(符号b)を調整して変更するようにしてもよい。
【0047】
また、操作情報の表示の仕方として、符号cに示すように、コンテンツ表示画面近傍に表示される情報表示欄に、操作情報の内容を文字で表示するようにしてもよい。この情報表示欄を用いた操作情報の表示と、ポップアップの表示のいずれか一方、または両方を行うようにしてもよい。
また、この操作情報を受信した際、受信した操作情報を実行するか否かを選択する選択ボタンとともに、操作情報の内容を文字で表示したり、アラーム音を出力する。そして、受信した操作情報を実行するか否かについて、ユーザ端末50のユーザに選択してもらうようにしてもよい。
【0048】
上述した実施形態において、操作情報転送プログラムは、パケット情報を送信する機能(上述の携帯電話30の機能)と、パケット情報を受信して実行する機能(上述のユーザ端末50の機能)との両方を含むようにすることにより、この両方の機能を1つの端末において実現することも可能である。ここでは、パケット情報を送信する機能または、パケット情報を受信して実行する機能のいずれか一方の機能を実現するように、どちらかをユーザが指定し、プログラムを実行するようにしてもよい。これにより、パケット情報の送信、または、パケット情報を受信して実行する機能のいずれか一方のみを使い分けることができる。
【0049】
また、上述の実施形態においては、携帯電話30が、ユーザ端末50を遠隔で操作するようにしたが、ユーザ端末50が、携帯電話30を遠隔で操作するようにしてもよいし、ユーザ端末50間、携帯電話30間で、遠隔操作するようにしてもよい。また、ユーザ端末50は、ネットワークに接続する通信機能と、操作情報転送プログラムを実行することができる機能を有する機器であればよく、コンピュータ装置以外に、デジタルテレビやゲーム機等であってもよい。
また、宛先情報としては、知り合いのユーザのユーザIDや、知り合いのユーザIDを特定することができる情報をユーザが把握している場合には、送信先として、その知り合いのユーザを指定して、操作情報を送信するようにしてもよい。これにより、ユーザ間において、コンテンツを視聴しながら、操作内容を通じてコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0050】
ここで、送信元のユーザと送信先のユーザとが異なる場合、送信先の携帯電話30やユーザ端末50が、他のユーザから送信された操作情報を受信した場合、受信した操作情報を実行するか否かの指示を入力する画面を表示するようにしてもよい。送信先のユーザは、この画面を見て、操作情報を実行するか否かを選択し、その指示を入力する。これにより、送信先のユーザからの指示に従って操作情報を実行することができ、不都合や、意図しないタイミングで操作情報が実行されてしまうことを防止することができる。
【0051】
また、上述の実施形態において、ユーザ端末50においてパケット情報を実行した場合について説明する。
(1)コンテンツの切り替え
携帯電話30がコンテンツAを再生し、ユーザ端末50がコンテンツBを再生している場合を例に説明する。まず、携帯電話30がユーザの操作に応じて、他の端末(ユーザ端末50)において再生されているコンテンツを他のコンテンツに切り替える操作情報を、情報転送サーバ40を介してユーザ端末50に送信する。この操作情報には、他のコンテンツ(コンテンツA)を表すコンテンツIDが含まれている。ユーザ端末50は、操作情報を受信すると、操作情報に含まれるコンテンツAを表すコンテンツIDをコンテンツサーバ20に送信して配信要求を行う。コンテンツサーバ20は、配信要求に応じて、ユーザ端末50に対しコンテンツAのデータを送信する。ユーザ端末50は、コンテンツサーバ20から配信されるコンテンツAを受信して再生する。これにより、ユーザ端末50は、コンテンツBの再生途中であっても、携帯電話30からの指示に応じて、異なるコンテンツAに切り替えて再生することができる。
【0052】
(2)ボリューム操作
携帯電話30から、コンテンツの音声のボリュームを大または小にする操作情報を受信すると、ユーザ端末50は、再生中のコンテンツの音声について、操作情報に従い、ボリュームを上げる、または下げる。これにより、遠隔から、音量調整を行うことができる。
【0053】
(3)コメント入力
携帯電話30から、コメントを入力する操作情報を受信すると、ユーザ端末50は、再生中のコンテンツのコンテンツIDを指定し、コンテンツサーバにコメントを送信する。これにより、ユーザ端末50のユーザIDを送信元として、コメントを送信することができる。例えば、携帯電話30とユーザ端末50とのユーザIDが異なる場合に、ユーザがいずれのユーザIDを送信元とするかを選択することができる。
【0054】
(4)ゲームの操作
ユーザ端末50によって視聴しているコンテンツがゲームである場合、携帯電話30から、ゲームを操作する操作情報をユーザ端末50宛に送信する。これにより、例えば、ユーザ端末50において、ゲーム内で、キャラクターを上下や左右に移動させる必要がある場合、ユーザ端末50におけるキャラクターを携帯電話30によって操作することができる。
【0055】
(5)クイズの回答
ユーザ端末50によって視聴しているコンテンツがクイズである場合、このクイズに対する回答を、携帯電話30から入力して操作情報としてユーザ端末50宛に送信する。ユーザ端末50は、この操作情報を受信し、回答として、コンテンツサーバ20に自身のログインIDとともに送信する。これにより、携帯電話30を操作しつつ、ユーザ端末50のユーザIDを用いて回答を行うことができる。
【0056】
次に、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態においては、携帯電話30が、パケット情報を送信する場合について説明したが、この実施形態においては、配信者端末10がパケット情報を送信する場合について説明する。その他の機能や構成は、第1の実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
この実施形態において、操作情報転送サーバ40の記憶部43は、ユーザIDと属性情報とを対応付けてユーザ登録情報として記憶する。図14は、記憶部43に記憶されるユーザ登録情報の一例を示す図である。
ユーザIDは、端末(携帯電話30やユーザ端末50)を利用するユーザを識別する情報であり、ログインをする際に用いられる情報である。属性情報は、ユーザIDに対応付けて記憶される情報であり、ユーザの属性を表す。この属性情報は、ここでは、ユーザの性別、ユーザの年齢、ユーザの所在地、ユーザが操作情報転送システム1に関連するインターネットショッピングサイトにおいて商品を買った履歴である購買履歴、操作情報転送システム1においてユーザが参加しているコミュニティを表す参加コミュニティ、コンテンツサーバ20を利用する際における会員の種別が通常会員であるか、より付加価値のあるサービスが受けられるプレミアム会員であるかを表す会員種別、端末が携帯電話30である場合に、ユーザが利用する携帯電話30のキャリアを表すキャリア種別等がある。
【0057】
配信者端末10の入力部160は、コンテンツを提供する提供者からのユーザの属性を指定する指示を入力する。ユーザの属性としては、図10の属性情報に含まれるいずれかの項目に該当する情報である。例えば、所在地が「東京都」等を指定することができる。
【0058】
この実施形態において、コンテンツの配信中に、配信者によって配信者端末10の入力部160から属性が指定されるとともに、操作情報が入力されると、配信者端末10は、これらからパケット情報を生成して操作情報転送サーバ40へ送信する。操作情報転送サーバ40は、このパケット情報を受信すると、各端末へマルチキャストによって配信する。このパケット情報を受信した端末は、パケット情報に含まれる属性情報と、自身に設定された属性が一致するか否かを判定し、上述の実施形態と同様に、一致していれば、操作情報を抽出し、操作情報に応じた制御を行う。ここで、自身の属性については、予め自身の端末内に記憶しておけばよい。
【0059】
また、この実施形態において、送信元が配信者端末10であることを表す送信元情報をパケット情報に含めて送信するようにしてもよい。
【0060】
また、ここでは、特定のコミュニティを宛先情報として指定し、操作情報を送信するようにしてもよい。例えば、図14に示す属性情報のうち「参加コミュニティ」の項目において、指定されたコミュニティに所属するユーザIDを抽出し、そのユーザIDに対応する携帯電話30またはユーザ端末50に操作情報を配信する。また、属性情報を用いる以外に、コミュニティ毎に、コミュニティID、コミュニティの名称、コミュニティに参加しているユーザのユーザID、コミュニティへの参加が承認制であるか否かを識別する情報、を対応付けてコミュニティテーブルとして記憶しておき、これを参照することにより、指定されたコミュニティに参加しているユーザのユーザIDを特定し、操作情報を配信するようにしてもよい。
【0061】
上述した第1または第2の実施形態によれば、コンテンツの再生中に、配信者端末10から操作情報と属性が入力されると、その入力に応じて他の端末へパケット情報として配信し、端末に対し、パケット情報に応じた動作を行わせることができる。これにより、各種動作を遠隔から、コンテンツの再生中にリアルタイムで実行させることができる。
例えば、属性情報の所在地が「東京」であるユーザに対し、ボリュームを一定時間ミュートさせる指示をパケット情報として配信すると、属性情報の所在地が「東京」であるユーザの端末については、所定の間だけ、コンテンツの音声が出力されない。例えば、配信者がクイズのコンテンツを配信している場合、属性情報の所在地が「東京」以外のユーザに対してのみ、ヒントを音声で伝えることが可能となり、娯楽性を向上させることができる。
【0062】
次に、第3の実施形態について説明する。
第1、第2の実施形態は、操作の入力が行われると、その都度、他の端末へパケット情報を配信し、リアルタイムで実行させるものであるが、第3の実施形態においては、操作内容を一時記憶しておき、あるタイミングで配信する点が相違する。それ以外の機能や構成は、第1および第2の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
【0063】
この実施形態において、携帯電話30の記憶部35は、操作内容を記憶する。この記憶部35には、例えば、自身の携帯電話30において再生したコンテンツの履歴を表す視聴履歴情報を記憶する。
また、携帯電話30の送信部32は、入力部31からコンテンツを選択する指示が入力される毎に、その選択されたコンテンツIDを記憶部35に記憶しておき、ユーザから、視聴履歴の送信指示が入力されると、この記憶部35に記憶された視聴履歴情報を読み出し、この視聴履歴情報を操作情報としたパケット情報を生成して操作情報転送サーバ40に送信する。
【0064】
このような構成により、携帯電話30において、コンテンツが選択される毎に、選択されたコンテンツが再生され、視聴履歴として記憶部35に記憶される。これが携帯電話30からユーザ端末50にパケット情報として送信されることにより、ユーザ端末50では、携帯電話30で視聴したコンテンツの履歴を特定することができる。これにより、ユーザは、ユーザ端末50を操作してコンテンツを視聴する場合、携帯電話30で視聴したコンテンツの中から、ユーザ端末50において選択して視聴することができるので、異なる端末で視聴したコンテンツを簡単に特定して視聴することができる。すなわち、過去に視聴したコンテンツを、異なる端末であっても、簡単に検索して見つけることが可能となる。
【0065】
また、記憶部35には、視聴履歴を記憶する他に、ボリュームを下げてから別のコンテンツを視聴する、など、連続した操作を1つの操作履歴を記憶してもよい。これにより、記憶された操作情報を、任意のタイミングで他方の端末に送信することも可能となる。
【0066】
次に、第4の実施形態について説明する。
第1から第3の実施形態においては、他の端末へパケット情報を配信して実行させる点について説明したが、この実施形態においては、配信者端末10からパケット情報を送信する場合について説明する。それ以外の機能や構成は、第1から第3の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
【0067】
ここでは、まず、携帯電話30またはユーザ端末50に表示される画面について説明する。
図15は、携帯電話30またはユーザ端末50の画面上にコンテンツが表示される画面の一例を示す図である。ここでは、配信者が、カメラで撮影している映像や音声をリアルタイムに配信者端末10からコンテンツサーバ20へ配信し、このコンテンツが携帯電話30やユーザ端末50に配信される場合について説明する。
コンテンツが携帯電話30またはユーザ端末50に表示されると、この表示画面には、コンテンツ表示領域(符号a)にコンテンツの映像が表示され、表示欄(符号b)に配信者端末10から配信されるメッセージが表示され、経過時間表示欄(符号c)にコンテンツの再生が開始されてからの経過時間が表示される。また、プレイヤーにおける音量の変更を行う音量調整操作子(符号d)や、コマンドを入力するコマンド入力欄(符号e)、コメントを入力する入力欄(符号f)が表示される。
【0068】
次に、この図におけるコンテンツについて説明する。この図におけるコンテンツでは、配信者端末10が配信するコンテンツに、携帯電話30のユーザが音声通話にて参加することが可能である。具体的には、配信者端末10のカメラ110によって撮像が行われているスタジオ内に、音声通話が可能な通信装置が設けられており、この通信装置と、携帯電話30のユーザとが音声通信を行う。これにより、リアルタイムでコンテンツを配信しつつ、このコンテンツに出演しているスタジオ内の配信者と、コンテンツを視聴している携帯電話30のユーザとが、音声通話を行うことができる。さらに、この音声通話の内容が、コンテンツとして携帯電話30やユーザ端末50に配信される。これにより、ユーザ端末50によってコンテンツを視聴しつつ、ユーザ自身が音声によってコンテンツに参加することができ、また、ユーザが配信者と直接話すことが可能となる。
【0069】
ここでは、複数存在する携帯電話30のユーザのうち、コンテンツへの参加希望者を受付して抽選し、当選したユーザにのみ、コンテンツへの参加を許可し、音声通話を行うようにすることも可能である。この場合、配信者端末10は、当選したユーザのユーザ端末50に対して「あなたが当選しました!」とのメッセージを、コンテンツサーバ20を介して送信する。
【0070】
次に、この実施形態における機能を説明する。
操作情報転送サーバ40の記憶部43は、第1の端末装置が音声通信を行う場合に用いられる発信元識別情報と第1の端末装置を利用するユーザが所有する第2の端末装置を特定して送信する宛先である送信先情報とを対応付けて記憶する。具体的には、携帯電話30に割り当てられた電話番号を発信元識別情報とし、この携帯電話30を利用するユーザが所有しているユーザ端末50に割り当てられたIPアドレスを送信先情報として対応付けて記憶する。この情報は、ユーザ登録を行う際に、ユーザにこれらの情報を登録してもらうようにしてもよい。
受信部41は、携帯電話30の発信元識別情報をこの携帯電話30または配信者端末10から取得する。例えば、発信元の電話番号を通知する機能を用いて携帯電話30から操作情報転送サーバ40に通知してもらう、あるいは、配信者によって入力される当選者の電話番号を配信者端末10から受信することにより、取得することができる。
制御部44は、発信元識別情報を取得して記憶部43を参照し、発信元識別情報に対応する送信先情報を読み出し、読み出した送信先情報に従ってユーザ端末50に送信部42によって各種データを送信する。
【0071】
このような構成において、配信者は、コンテンツへの参加希望者の中から抽選を行い、例えば、1人のユーザを当選者として決定し、当選者宛に「あなたが当選しました!」のメッセージを送信する指示を配信者端末10へ入力する。配信者端末10は、この入力に従い、当選者宛に「あなたが当選しました!」のメッセージと、配信者と音声通信を行うことができる電話番号とを含むデータを送信する指示をコンテンツサーバ20へ送信する。ここでは、制御部44は、当選者のユーザ端末50の送信先情報を読み出し、読み出した送信先情報を宛先としてデータを送信する指示を行う。コンテンツサーバ20は、このデータの送信指示に従い、送信先情報に対応するユーザ端末50にメッセージと電話番号とを送信する。または、メッセージと電話番号と当選者のユーザIDとを配信者端末10からコンテンツサーバ20へ送信し、コンテンツサーバ20に記憶しておく。ここでは、ユーザIDに当選したことを表す当選フラグとユーザIDとメッセージと電話番号とが対応付けられて抽選結果情報として記憶される。そして、コンテンツサーバ20に携帯電話30が一定間隔で抽選結果情報があるか否かの問い合わせを送信し、当選フラグと電話番号とメッセージとを取得できた場合、携帯電話30の出力部33に、この電話番号に対して電話をかける旨が表示される。これにより、送信先情報が一致するユーザ端末50のみ、このメッセージが符号bの表示欄に表示されるとともに、電話番号が表示される。
そして、当選したことを知ったユーザは、続けて表示される電話番号に携帯電話30から発信することで、配信者と音声通信を行うことができ、コンテンツに参加することができる。
【0072】
また、ここでは、ユーザ端末50によってコンテンツを視聴しながら、近傍にて携帯電話30から音声通信を行うと、コンテンツとして出力される音声が、携帯電話30のマイクに検出される可能性がある。そのため、配信者は、上記メッセージを送信したのち、あるいは同時に、ユーザ端末50の音量を下げる指示を入力する。この指示が入力されると、配信者端末10は、このパケット情報をユーザ端末50宛に送信する。これにより、音声通信を利用してユーザがコンテンツに参加するコンテンツを配信する場合において、コンテンツの音声が携帯電話30に検出された音声が、ノイズとして他のユーザの携帯電話30やユーザ端末50にコンテンツに混入して配信されてしまうことを防止することができる。
【0073】
なお、当選した携帯電話30から発信された際、交換機の機能を有する音声通信装置がこれを受信し、受信した際に通知される電話番号を、コンテンツサーバ20や操作情報転送サーバ40に通知してもよい。
【0074】
なお、この実施形態において、制御部44は、ユーザ端末50を送信先としてデータを送信する場合について説明したが、携帯電話30を送信先として送信するようにしてもよい。この場合、例えば、インターネット回線を利用した音声通信を行うユーザ端末50の発信元識別番号(例えばIPアドレス)と携帯電話30の送信先情報とを対応づけて記憶しておく。そして、制御部44が、ユーザ端末50からアクセスされた際に通知されるIPアドレスを取得し、これに対応する送信先情報を記憶部43から読み出すことにより、データを送信することができる。
【0075】
次に、第5の実施形態について説明する。
この実施形態においては、携帯電話30からリモコン機能を起動する点について説明する。この実施形態における機能以外については、上述の第1から第4の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
図16は、携帯電話30の機能を説明する図である。
ユーザ端末50によって上述のコンテンツ視聴サービスのアプリケーションを起動している場合、携帯電話30において、上述のコンテンツ視聴サービスのアプリケーションを起動すると、「PCでコンテンツ視聴サービスを利用しているようです。リモコンモードに切り替えますか?」というメッセージと「はい」と「いいえ」の選択肢が表示される(符号a)。ここで、「はい」をクリックすると、ユーザ端末50において、コンテンツ視聴サービスのアプリケーションにおいて、コンテンツが再生している場合、コンテンツを再生するプレイヤーの各種操作画面が表示される(符号b)。一方、ユーザ端末50において、コンテンツが再生されていない場合、再生対象のコンテンツを選択するメニュー画面が表示される(符号c)。このように、ユーザ端末50の利用状況に応じて、操作用画面を切り替えて表示することができる。
【0076】
図17は、ユーザ端末50に表示される画面の一例を示す図である。図17(a)において、携帯電話30においてコンテンツ視聴サービスのアプリケーションを起動している場合における、ユーザ端末50に表示される画面の一例である。ユーザ端末50において、コンテンツ視聴サービスを起動すると、画面の一部に、機能を選択するタブが複数表示され、そのうち、リモコンモードに関するタブ(符号a)をクリックすると、「アプリをリモコンモードで起動中です」なるメッセージが表示される。これにより、携帯電話30において、リモコン機能が有効であることを把握することができる。
図17(b)は、携帯電話30においてコンテンツ視聴サービスのアプリケーションが起動されていない場合における、ユーザ端末50に表示される画面の一例である。ユーザ端末50の画面のリモコンモードに関するタブがクリックされると、「アプリが起動されておりません。」というメッセージとアプリケーションを起動する指示をするボタン(符号b)が表示される。そして、アプリケーションを起動するボタンがクリックされると、携帯電話30宛に、操作情報転送サーバ40がアプリケーションを起動する指示を含む電子メールが送信される。この送信先は、ユーザ端末50に携帯電話30の電子メールアドレスを対応付けて記憶部43に記憶しておくようにすればよい。
【0077】
次に、第6の実施形態について説明する。
この実施形態においては、携帯電話30が宛先情報を指定しないでパケット情報を送信する場合について説明する。この実施形態における機能以外については、上述の第1から第5の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
この実施形態においては、携帯電話30の送信部32は、操作内容と携帯電話30自身の端末識別情報とをパケット情報として操作情報転送サーバ40に送信する。この端末識別情報は、携帯電話30を識別することができるものであればよい。
操作情報転送サーバ40の記憶部43は、携帯電話30の端末識別情報と操作情報を送信する対象を示す宛先情報とを対応付けて記憶する。図18は、この実施形態における記憶部43に記憶される情報の一例を示す図である。ここで用いられる宛先情報は、ユーザ端末50の1つまたは複数を送信対象として指定することができる情報であり、例えば、ユーザ端末50を識別する端末識別情報や、ユーザ端末50のユーザの属性情報を用いることができる。
操作情報転送サーバ40の送信部42は、携帯電話30から送信されるパケット情報に含まれる端末識別情報を抽出し、この端末識別情報に対応する宛先情報を記憶部43から読み出し、読み出した宛先情報に該当するユーザ端末50にパケット情報を送信する。
【0078】
この構成によれば、携帯電話30は、操作情報の入力を受け付け、これを自身の端末識別情報とともにパケット情報として送信する。操作情報転送サーバ40は、パケット情報を受信すると、このパケット情報に含まれる端末識別情報に対応する宛先情報に従って、操作情報をユーザ端末50に送信する。ここでは、宛先情報として例えば、参加コミュニティ「野球」が指定されている場合、「野球」のコミュニティに参加しているユーザのユーザIDを、記憶部43に記憶されるユーザ登録情報を参照して読み出し、このユーザIDに対応するユーザ端末50にパケット情報を送信する。
この実施形態によれば、携帯電話30が、操作内容とともに自身の端末識別情報を送信するだけで、自身の端末識別情報に応じたユーザ端末50に対してパケット情報を送信することができる。また、操作情報転送サーバ40は、記憶部43に記憶された宛先情報を参照してユーザ端末50にパケット情報を送信するようにしたので、サービス内容に応じて宛先をサービス提供者側が決定することができる。
【0079】
なお、記憶部43に記憶する宛先情報としては、属性情報以外に、送信先の対象を指定する端末識別情報であってもよいし、携帯電話30において再生しているコンテンツと同じコンテンツを再生しているユーザ端末50を指定するようにしてもよい。また、ここでは、パケット情報の送信元がユーザ端末50であってもよいし、送信先が携帯電話30であってもよい。
【0080】
次に、第7の実施形態について説明する。
この実施形態においては、操作情報転送サーバ40から送信されたパケット情報を実行する装置が、携帯電話30やユーザ端末50以外の装置である場合について説明する。
ここでは、ネットワークに接続可能な情報家電機器が、ユーザの宅内に設置されており、操作情報転送サーバ40から送信されるパケット情報をネットワークを介して受信し、操作情報に応じた動作を実行する機能を有する。
図19は、記憶部43に記憶されるユーザ登録情報の一例を示す図である。
ユーザ登録情報は、ユーザIDと参加コミュニティと保有機器と機器IDとが対応付けられた情報である。
ユーザIDは、端末(携帯電話30やユーザ端末50)を利用するユーザを識別する情報であり、ログインをする際に用いられる情報である。参加コミュニティは、操作情報転送システム1においてユーザが参加しているコミュニティを表す情報である。
保有機器種別は、ユーザが保有する情報家電機器の種別を表す情報である。ここで、例えば照明機器Aは、照度を調節することができる照明機器である。機器IDは、各ユーザが保有するそれぞれの保有機器を識別する情報であり、この機器IDによって、ネットワークに接続された保有機器を一意に特定することができる。
この実施形態において、携帯電話30は、ユーザから入力される操作内容と操作対象である情報家電機器の種別を指定する保有機器種別と宛先情報を含むパケット情報を操作情報転送サーバ40に送信する。
操作情報転送サーバ40の送信部42は、携帯電話30から受信したパケット情報に含まれる保有機器種別を抽出し、この保有機器種別に該当する情報家電機器の機器IDを読み出し、読み出した機器IDを送信対象として、パケット情報を送信する。
【0081】
この実施形態によれば、例えば、ユーザが外出先において、携帯電話30を操作し、照明機器Aを指定してスイッチをオフにする操作内容を入力することにより、自宅内に設置された照明機器Aのスイッチをオフにすることができる。
【0082】
また、この実施形態において、送信元の携帯電話30が指定するコンテンツを再生しているユーザ端末50を送信対象として考慮することも可能である。例えば、操作情報転送サーバ40が、携帯電話30から、パケット情報とともにコンテンツIDを取得する。このコンテンツIDの取得は、携帯電話30から指定されてもよいし、携帯電話30が再生しているコンテンツIDを、携帯電話30とコンテンツサーバ20とが接続されたセッション情報を元に特定することによって行ってもよい。そして、操作情報転送サーバ40は、このコンテンツIDに基づいて、同じコンテンツを再生しているユーザ端末50を抽出し、そのユーザ端末50に対応するユーザIDに対応付けられた保有機器種別のうち、パケット情報に一致する保有機器種別に対応する機器IDを特定し、宛先情報としてパケット情報を送信する。
【0083】
例えば、携帯電話30のユーザが、ドラマのコンテンツをライブで再生している際、ドラマの中でインタホンが鳴るシーンに合わせて、同じコンテンツを再生しているユーザを対象にし、保有機器種別を「インタホン」、操作内容を「インタホンを鳴らす」を入力し、パケット情報として送信する。これにより、操作情報転送サーバ40は、同じコンテンツを再生しているユーザ端末50を特定し、その中から、「インタホン」の保有機器種別に該当する機器IDを読み出し、この機器IDを宛先情報として、「インタホンを鳴らす」操作内容であるパケット情報を送信する。これにより、ユーザ端末50のユーザに対し、インタホンが鳴るシーンに合わせて、実際の自宅のインタホンが鳴るので、コンテンツの臨場感を増すことができる。また、照明を消灯するコンテンツのシーンに合わせて、同じコンテンツを再生しているユーザの照明機器を消灯させることも可能である。
【0084】
なお携帯電話30は、宛先情報の代わりに自身の端末識別情報を含めてパケット情報を送信し、操作情報転送サーバ40側において、上述の実施形態で説明したように、携帯電話30の端末識別情報に応じた宛先情報を特定するようにしてもよい。例えば、宛先情報として参加コミュニティが指定されていれば、その参加コミュニティに参加しているユーザのうち、操作対象の情報家電機器の種別に一致する機器に対応付けられた機器IDを読み出し、この機器IDを送信対象としてパケット情報を送信するようにしてもよい。
【0085】
次に、第8の実施形態について説明する。
この実施形態においては、上述したような会員種別として、コンテンツサーバ20によるコンテンツ配信サービスを無料で利用する通常会員と、有料で利用するプレミアム会員とが存在する場合について説明する。また、このような会員種別の相違によって生じる挙動の違いに応じて、会員種別を切り替える処理を行う操作情報が含まれるパケット情報を携帯電話30に送信する場合について説明する。ここでは、上述の実施形態と異なる構成、機能について説明する。
【0086】
図20は、この実施形態の操作情報転送システム1の構成を示す図である。ここでは、ユーザ端末50が第1の端末装置の例であり、携帯電話30が第2の端末装置の例であるものとして説明する。この実施形態の操作情報転送システム1は、さらに、ユーザ情報管理サーバ70と課金サーバ80とを有する。
【0087】
ユーザ情報管理サーバ70は、コンテンツサーバ20に接続する携帯電話30またはユーザ端末50のアクセス管理を行う。ユーザ情報管理サーバ70は、図14に示したユーザの会員種別を示す情報等が含まれるユーザ登録情報を自身の記憶領域に記憶している。また、ユーザ情報管理サーバ70は、端末から会員種別の切り替え要求を受信すると、携帯電話30や課金サーバ80と通信を行い、ユーザの会員種別を変更する切り替え処理を行う。
【0088】
課金サーバ80は、携帯電話30の通信サービスを提供するサービス事業者のサーバである。この課金サーバ80は、コンテンツサーバ20が提供するコンテンツ配信サービスからの携帯電話30に対する課金を代行し、携帯電話30の通信料金と合わせてユーザに請求する課金代行サービスを提供する。すなわち、課金サーバ80は、携帯キャリアのサーバであって、携帯電話でのサービス利用に関する課金代行を行うものである。ここでは、課金サーバ80は、携帯電話30やユーザ情報管理サーバ70と通信を行い、ユーザの会員種別が通常会員からプレミアム会員に切り替えられた場合には、有料であるプレミアム会員の料金の課金を代行する処理を行う。
【0089】
この実施形態のコンテンツサーバ20は、上述の実施形態と同様の機能部に加えて、ユーザ情報管理部250を備えている。図21は、コンテンツサーバ20の構成を示す図である。
ユーザ情報管理部250は、コンテンツサーバ20がコンテンツの配信を行っている端末の数(セッション数)をリアルタイムにカウントして検出する。ここでは、コンテンツサーバ20やネットワーク60の負荷を過剰にしないために、コンテンツサーバ20に接続する端末の数が一定数(例えば、1000)以下になるように制御する。すなわち、ユーザ情報管理部250は、コンテンツサーバ20が一定数を超える数の端末からコンテンツの配信要求を受信すると、一定数を超えた分についてコンテンツの配信を拒否する。このような一定数はユーザ情報管理部250の記憶領域に記憶されており、適宜変更が可能である。ユーザ情報管理部250は、ユーザ情報管理サーバ70と通信を行ってユーザ登録情報を受信し、自身の記憶領域に記憶させておく。
【0090】
ここで、ユーザ情報管理部250は、接続中の端末の数が一定数を超える場合には、会員種別が通常会員であるユーザの端末よりもプレミアム会員であるユーザの端末に対して優先的にコンテンツを配信するように制御する。具体的には、ユーザ情報管理部250が、コンテンツの配信要求を受信すると、接続中の端末の数が一定数以下であるか否かを判定する。接続中の端末の数が一定数以下であると判定すると、配信部240は、配信要求を送信してきた端末へのコンテンツの配信を開始する。一方、接続中の端末の数が一定数を超えると判定すると、ユーザ情報管理部250は、配信要求を送信してきた端末のユーザの会員種別を判定する。
【0091】
ここで、ユーザ情報管理部250は、ユーザの会員種別が通常会員であると判定すると、配信を行わない。一方、ユーザの会員種別がプレミアム会員であると判定すると、接続中の通常会員の端末が存在するか否かを判定する。そして、接続中の通常会員の端末が存在すると判定すれば、接続中の通常会員の端末のうち、配信要求を送信してきたプレミアム会員の端末と同数の端末への配信を中止し、プレミアム会員の端末に接続して配信を開始する優先処理を行う。さらに別のプレミアム会員の端末からのコンテンツの配信要求を受信すると、接続中の通常会員の端末が存在しなくなるまで、このような優先処理を行う。一方、接続中の通常会員の端末が存在しないと判定し、接続中の端末の全てがプレミアム会員の端末である場合は、プレミアム会員の端末から配信要求を受信しても、その端末に対する配信を行わない。
【0092】
配信部240は、ユーザ情報管理部250による判定結果をユーザ端末50に配信する。例えば、ユーザ情報管理部250によって、コンテンツサーバ20への接続数が一定数を超えており、かつユーザの会員種別が通常であると判定され、ユーザの端末へのコンテンツの配信が中止された場合、このような判定結果としてコンテンツの配信が中止された旨の中止通知をユーザ端末50に送信する。
【0093】
図22は、ユーザ端末50の構成を示す図である。この実施形態では、ユーザ端末50は、さらに送信部56を備えている。
送信部56は、コンテンツサーバ20から送信される判定結果に応じて会員種別を切り替える操作を行う操作情報と、複数の携帯電話30のうち操作情報の送信対象である携帯電話30を指定する宛先情報とを含むパケット情報を、操作情報転送サーバ40に送信する。
【0094】
図23は、携帯電話30の構成を示す図である。この実施形態では、携帯電話30は、さらに受信部36と制御部37とを備えている。
受信部36は、操作情報転送サーバ40の送信部42によって送信されるパケット情報を受信する。
制御部37は、受信部36が受信したパケット情報に含まれる操作情報に基づいて、ユーザ情報管理サーバ70に接続し、ユーザの会員種別の切り替えを行う。
【0095】
次に、この実施形態の操作情報転送システム1の動作例を説明する。図24は、この実施形態の操作情報転送システム1の動作例を示すシーケンス図である。
コンテンツサーバ20が、端末からのコンテンツの配信要求を受信すると、ユーザ情報管理部250は、接続中の端末が一定数を超えているか否か、配信要求を送信してきた端末のユーザがプレミアム会員であるか否か、接続中の端末に通常会員の端末が存在するか否かを判定して優先処理を行う。ここで、ユーザ情報管理部250が、端末の数が一定数を超えており、かつユーザの会員種別がプレミアム会員であり、かつ接続中の通常会員の端末が存在すると判定すると、接続中の通常会員の端末へのコンテンツの配信を中止してプレミアム会員の端末への配信を開始する優先処理を行う。コンテンツサーバ20は、このような優先処理を行うと、配信の中止を行ったユーザのユーザ端末50に対して中止通知を送信する(ステップS40)。
【0096】
ユーザ端末50の送信部56は、コンテンツサーバ20から送信される中止通知に応じて会員種別を切り替える操作を行う操作情報と、複数の携帯電話30のうち自身のユーザIDに対応する携帯電話30を指定する宛先情報とを含むパケット情報を生成し、操作情報転送サーバ40に送信する(ステップS41)。操作情報転送サーバ40は、ユーザ端末50から送信されたパケット情報を受信すると、受信したパケット情報に含まれる宛先情報が示す携帯電話30に、パケット情報を転送する(ステップS42)。携帯電話30の受信部36が、操作情報転送サーバ40から送信されたパケット情報を受信すると、制御部37は、パケット情報に含まれる操作情報に基づいて、プレミアム会員登録を行うか否かを選択する画面を出力部33に表示させる。図25は、このような選択画面の例を示す図である。選択画面には、プレミアム会員の登録を行うことを選択するボタンと、他の生放送を視聴することを選択するボタンとが表示される。
【0097】
ここで、プレミアム会員の登録を選択するボタンが押下されると、携帯電話30の送信部32は、ユーザ情報管理サーバ70に対してユーザのプレミアム会員登録を行うことを要求する(ステップS43)。例えば、ユーザ情報管理サーバ70が、プレミアム会員登録を行う課金サーバ80への接続先を示す情報を携帯電話30に送信し、携帯電話30は、ユーザ情報管理サーバ70から送信された情報に基づいて課金サーバ80に接続する。そして、ユーザによって、携帯電話30に、課金のために予め定められたパスワード等を示す認証情報が入力されると、携帯電話30は、入力された認証情報を課金サーバ80に送信する。課金サーバ80は、携帯電話30から送信された認証情報に基づいて認証処理を行い、認証が成功したと判定すると、携帯電話30とユーザ情報管理サーバ70とに課金の完了通知を送信する。認証が失敗したと判定すれば、課金サーバ80は、課金の完了通知を送信しない。
【0098】
課金サーバ80が、携帯電話30およびユーザ情報管理サーバ70と通信してプレミアム会員の料金を課金し、ユーザ情報管理サーバ70が課金サーバ80から課金の完了通知を受信すると、自身の記憶領域に記憶されているユーザ登録情報に含まれるユーザの会員種別を通常からプレミアムに更新して記憶し、プレミアム会員の登録完了通知を携帯電話30とコンテンツサーバ20とに送信する(ステップS44、ステップS45)。携帯電話30は、プレミアム会員の登録が完了したことを示す画面を出力部33に表示させる。コンテンツサーバ20のユーザ情報管理部250は、自身の記憶領域に記憶されているユーザ登録情報に含まれるユーザの会員種別を通常からプレミアムに更新して記憶する。そして、ユーザ端末50がコンテンツサーバ20に接続してコンテンツの配信要求を送信する(ステップS46)。ここでは、ユーザ端末50のユーザはプレミアム会員としてコンテンツサーバ20に記憶されているため、コンテンツサーバ20はコンテンツの配信を拒否せずに接続を許可し、コンテンツの配信を行う。
【0099】
なお、ここでは、コンテンツサーバ20がユーザ端末50に対して中止通知を行い、ユーザ端末50が中止通知に応じてパケット情報を生成する例を示したが、コンテンツサーバ20がパケット情報を生成して操作情報転送サーバ40に送信するようにしても良い。この場合、コンテンツサーバ20の配信部240は、ユーザ情報管理部250による判定結果に応じて会員種別を切り替える操作を行う操作情報と、複数の携帯電話30のうち操作情報の送信対象である携帯電話30を指定する宛先情報とを含むパケット情報を操作情報転送サーバ40に送信する。
【0100】
図26は、このような操作情報転送システム1の動作例を示すシーケンス図である。ここでは、コンテンツサーバ20のユーザ情報管理部250が、端末から送信されたコンテンツの配信要求に応じて優先処理を行うと、中止通知を行わずに、配信の中止を行ったユーザIDに対応する携帯電話30を指定する宛先情報を含むパケット情報を生成し、操作情報転送サーバ40に送信する(ステップS50)。以降のステップS51からステップS55までの処理は、上述のステップS42からステップS46までの処理と同様である。
【0101】
このようにすれば、コンテンツの配信要求が行われた場合に配信端末数が一定数を超える場合に、接続中の端末のうち、会員種別が通常会員であり中止通知を受けた端末のユーザにプレミアム会員への切り替えを促すことができる。ここで、通常であれば、コンテンツを視聴したいユーザは、別途、ユーザ端末50によりユーザ情報管理サーバ70に接続し、会員切り替えページを探して切り替え要求を行うなどの操作を行わなければならず、手間がかかることになる。これに対し、この実施形態によれば、簡単に、遠隔操作により会員種別を切り替えることができる。すなわち、通常会員のユーザが、会員種別をプレミアム会員に切替えてコンテンツの配信を受けたい場合にも、別途、ユーザ端末50によりユーザ情報管理サーバ70に接続し、会員切り替えページを探して切り替え要求を行うなどの操作を行うことなく、携帯電話30を利用して簡単に会員種別を切替える操作を行うことができる。また、携帯電話30を用いた決済を行なうことで、課金サーバ80によってプレミアム会員の料金の課金が代行されるため、ユーザは支払を簡単に済ませることができる一方、サービス提供者にとっても簡単に課金を行うことができる。これにより、スムーズにプレミアム会員の登録を行ってもらいコンテンツを視聴してもらうことができ、会員種別の切り替えに手間がかかって視聴をあきらめてしまうようなことを避けることが可能となる。また、通常会員よりもプレミアム会員を優先したサービスを提供することができる。
【0102】
また、上述した携帯電話30、操作情報転送サーバ40、ユーザ端末50の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより操作情報の転送処理や、パケット情報の実行処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0103】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0104】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0105】
1 操作情報転送システム
10 配信者端末
20 コンテンツサーバ
30 携帯電話
31、53、160 入力部
32、42、56 送信部
33、54、170 出力部
34、55 再生部
35、43 記憶部
40 操作情報転送サーバ
36、41、51、220 受信部
50 ユーザ端末
37、52 制御部
60 ネットワーク
70 ユーザ情報管理サーバ
80 課金サーバ
110 カメラ
120 マイク
130 コンテンツID管理部
140 データ変換部
150 通信部
210 コメント記憶部
230 コメント管理部
240 配信部
250 ユーザ情報管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバと、がネットワークを介して接続された操作情報転送システムにおける操作情報転送サーバであって、
前記複数の端末装置のうち第1の端末装置から送信されるパケット情報であって、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報を含むパケット情報を受信する第1の受信部と、
前記操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する第2の端末装置宛に前記操作情報を送信する第2の送信部と、
を有することを特徴とする操作情報転送サーバ。
【請求項2】
複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバと、がネットワークを介して接続された操作情報転送システムであって、
前記複数の端末のうち、第1の端末装置は、
前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部で入力を受け付けた操作情報を含むパケット情報を前記操作情報転送サーバに送信する第1の送信部と、を有し、
前記操作情報転送サーバは、
前記第1の送信部から送信されるパケット情報を受信する第1の受信部と、
第2の端末宛に前記操作情報を送信する第2の送信部と、を有し、
前記第2の端末装置は、
前記第2の送信部から送信される操作情報を受信する第2の受信部と、
前記第2の受信部が受信した操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する制御部と、
を有することを特徴とする操作情報転送システム。
【請求項3】
操作情報転送システムには、コンテンツを配信するコンテンツサーバが接続されており、
前記コンテンツサーバは、
操作情報を受信して当該操作情報に応じた動作を行う機能を実現するプログラムとコンテンツとを端末装置からの要求に応じて配信する配信部を有し、
前記第2の端末装置は、
前記コンテンツサーバに接続してコンテンツを再生する再生部を有し、
前記第2の端末装置の制御部は、前記プログラムを実行することによって前記コンテンツを出力する
ことを特徴とする請求項2記載の操作情報転送システム。
【請求項4】
前記第1の端末装置の第1の送信部は、前記入力部を介して入力されるログイン情報を用いて前記宛先情報を生成してパケット情報を前記操作情報転送サーバに送信し、
前記操作情報転送サーバの第2の送信部は、ログイン情報が入力されログインした第2の端末装置のうち、前記第1の送信部から送信されるパケット情報に含まれる宛先情報に対応する第2の端末装置に対して前記操作情報を送信する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の操作情報転送システム。
【請求項5】
前記第1の端末装置の入力部は、前記操作情報の入力に加えて、前記コンテンツを提供する提供者からのユーザの属性を指定する指示を入力し、
前記第1の端末装置の第1の送信部は、前記入力部から入力される属性に該当する第2の端末を送信対象として指定する宛先情報を生成し、
前記操作情報転送サーバの第2の送信部は、前記第1の端末装置から送信される属性に該当する第2の端末装置を対象とした宛先情報に従い、前記属性に該当するユーザの第2の端末に対して前記操作情報を送信する
ことを特徴とする請求項2から請求項4のうちいずれか1項に記載の操作情報転送システム。
【請求項6】
前記第1の端末装置は、
自身の端末装置において再生したコンテンツの履歴を表す視聴履歴情報を記憶する記憶部を有し、
前記第1の端末装置の第1の送信部は、前記入力部から視聴履歴の送信指示が入力されると、前記記憶部に記憶された視聴履歴情報を読み出し、この視聴履歴情報を操作情報としたパケット情報を生成して前記操作情報転送サーバに送信する
ことを特徴とする請求項2から請求項5のうちいずれか1項に記載の操作情報転送システム。
【請求項7】
前記操作情報転送サーバは、
前記第1の端末装置が音声通信を行う場合に用いられる発信元識別情報と前記第1の端末装置を利用するユーザが所有する第2の端末装置を特定して送信する宛先である送信先情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記第1の端末装置の発信元識別情報を当該第1の端末装置または前記コンテンツを提供する提供者の端末装置から取得する発信元識別情報取得部と、
前記発信元識別情報を取得して前記記憶部を参照し、前記発信元識別情報に対応する送信先情報を読み出し、読み出した送信先情報に従って前記第2の端末装置に前記第2の送信部によって前記操作情報を送信する制御部と、
を有することを特徴とする請求項2から請求項5のうちいずれか1項に記載の操作情報転送システム。
【請求項8】
前記コンテンツサーバは、
前記第1の端末装置のユーザの会員種別を判定する判定部を備え、
前記コンテンツサーバの配信部は、前記判定部の判定結果を前記第1の端末装置に配信し、
前記操作情報は、前記コンテンツサーバから送信される前記判定結果に応じて前記会員種別を切り替える操作を行う操作情報であり、前記第1の端末装置の第1の送信部は、当該操作情報と、前記複数の端末装置のうち操作情報の送信対象である第2の端末装置を指定する宛先情報とを含むパケット情報を前記操作情報転送サーバに送信する
ことを特徴とする請求項3から請求項7のうちいずれか1項に記載の操作情報転送システム。
【請求項9】
前記コンテンツサーバは、
前記第1の端末装置のユーザの会員種別を判定する判定部を備え、
前記操作情報は、前記判定結果に応じて前記会員種別を切り替える操作を行う操作情報であり、前記コンテンツサーバの配信部は、当該操作情報と、前記複数の端末装置のうち操作情報の送信対象である第2の端末装置を指定する宛先情報とを含むパケット情報を前記操作情報転送サーバに送信する
ことを特徴とする請求項3から請求項7のうちいずれか1項に記載の操作情報転送システム。
【請求項10】
前記第2の端末装置の第2の受信部は、前記操作情報転送サーバの第2の送信部によって送信される前記パケット情報を受信し、
前記第2の端末装置の制御部は、前記第2の受信部が受信したパケット情報に応じて、前記ユーザの会員種別の切り替えを行うユーザ情報管理サーバに接続する
ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の操作情報転送システム。
【請求項11】
複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバと、がネットワークを介して接続されるとともに、当該ネットワークに、複数の端末装置とが接続される操作情報転送システムにおける操作情報転送サーバであって、
前記複数の端末装置のうち、第1の端末装置の入力部から入力される操作情報であって、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報を含むパケット情報を受信する第1の受信部と、
前記操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する第2の端末宛に前記操作情報を送信する第2の送信部と、
を有することを特徴とする操作情報転送サーバ。
【請求項12】
複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバと、がネットワークを介して接続された操作情報転送システムにおける操作情報転送サーバの操作情報転送方法であって、
第1の受信部が、前記複数の端末装置のうち第1の端末装置から送信されるパケット情報であって、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報を含むパケット情報を受信し、
第2の送信部が、前記操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する第2の端末装置宛に前記操作情報を送信する
ことを特徴とする操作情報転送方法。
【請求項13】
複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバとがネットワークを介して接続された操作情報転送システムにおける操作情報転送方法であって、
前記複数の端末のうち、第1の端末装置の入力部が、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報を入力し、
第1の端末装置の第1の送信部が、前記入力部から入力される操作情報を含むパケット情報を前記操作情報転送サーバに送信し、
前記操作情報転送サーバの第1の受信部が、前記第1の送信部から送信されるパケット情報を受信し、
前記操作情報転送サーバの第2の送信部が、第2の端末宛に前記操作情報を送信し、
前記第2の端末装置の第2の受信部が、前記第2の送信部から送信される操作情報を受信し、
前記第2の端末装置の制御部が、前記第2の受信部が受信した操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する
ことを特徴とする操作情報転送方法。
【請求項14】
複数の端末装置と、コンテンツを配信するコンテンツサーバと、操作情報転送サーバと、がネットワークを介して接続されるとともに、当該ネットワークに、複数の端末装置とが接続される操作情報転送システムにおける操作情報転送サーバにおける操作情報転送方法であって、
第1の受信部が、前記複数の端末装置のうち、第1の端末装置の入力部から入力される操作情報であって、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツの出力に関する操作内容を表す操作情報を含むパケット情報を受信し、
第2の送信部が、前記操作情報が表す前記操作内容に基づいて前記コンテンツを出力する第2の端末宛に前記操作情報を送信する
ことを特徴とする操作情報転送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2012−34351(P2012−34351A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139292(P2011−139292)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【分割の表示】特願2010−293709(P2010−293709)の分割
【原出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(598138327)株式会社ドワンゴ (97)
【Fターム(参考)】