説明

支柱部材およびホゾ材ならびに仮設足場

【課題】小径化した支柱部材等をホゾ材を介して縦方向に連結して仮設足場を組み立てる際に、他の足場用の支柱部材等との混在使用を確実に防止することができる。
仮設足場を提供する。
【解決手段】少なくとも両端部の断面が長円形状である中空管からなることを特徴とする支柱部材および断面が長円形状である短管部材からなることを特徴とするホゾ材ならびにこれらの支柱部材またはホゾ材を組み込んだことを特徴とする仮設足場。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築現場や土木現場等の工事現場において、屋内外で用いられる仮設足場のうち、特にくさび緊結式足場やシステム支保工等で用いられる支柱部材およびホゾ材ならびにこの支柱部材とホゾ材を組み込んでなる仮設足場に関する。
【背景技術】
【0002】
工事現場における仮設足場には、主としてビルの施工時などに用いられる枠組足場、主として住宅の施工時などに用いられる単管足場やくさび緊結式足場などがあり、また、システム支保工(型枠支保工ともいう。)、ローリングタワーなども仮設足場の一態様である。
【0003】
例えば、仮設足場には、コマ等の連結金具を側面に設けた支柱部材とつなぎ材(水平材ともいう。また、短尺のつなぎ材のことを特に腕木材ということがある。)を使用するタイプ(くさび緊結式足場)と、縦柱(建地材ともいう。)と横桟(横地材ともいう。)から構成されるH形状や鳥居形状等の建枠を使用するタイプ(枠組足場)があり、いずれも対面するつなぎ材の間又は横桟の間に床付き布枠(布板ともいう。)が架け渡されて、作業床や作業員の通路などとして使用される。また、システム支保工はコマ等の連結金具を側面に設けた支柱部材を縦方向に連結してなる支柱を行列状に配置し、これらの支柱部材の連結金具の間を長短2種のつなぎ材(水平材ともいう。)で水平2方向に連結することによって形成される緊結構造物であって、対面するつなぎ材の間に床付き布枠を適宜架け渡すことで作業床や作業員の通路などとして使用することができる(以下、システム支保工という。)。なお、支柱部材、つなぎ材、建枠等には、鋼製やアルミニウム製などの管が用いられることが多い。
【0004】
このように、くさび緊結式足場やシステム支保工においては、支柱部材が用いられる。なお、支柱部材の側面に設けられる連結金具としては、支柱部材の側面に複数個設けられるコマや、支柱部材の側面に環状に設けられるフランジ等を用いることができる。そして、つなぎ部材の端部に設けられるクサビ金具をコマやフランジなどの連結金具に取り付け、クサビ緊結によって連結することができる。
【0005】
くさび緊結式足場においては、コマ等の連結金具を側面に設けた支柱部材に、つなぎ材、ブレース材、手摺部材の足場構成部材を連結金具を介して取り付け、そして、連結金具においてクサビによってこれらの足場構成部材を緊結した後、床付き布枠を1枚又は2枚以上架け渡すことによって、仮設足場の一段目が組み立てられる。その後、この作業を繰り返すことによって、枠組足場の一段目の上に枠組足場の二段目以降が組み立てられ、複数段の枠組足場を建物に隣接して組み上げるのである。したがって、下段の足場の上に上段の足場を組み立てる際には、既に立設されている支柱部材の上に、別の支柱部材がホゾ材を介して縦方向に連結される。
【0006】
一方、システム支保工は、コンクリート構造物等を施工する際によく用いられる緊結構造物であり、コマ等の連結金具を側面に設けた支柱部材をホゾ材を介して縦方向に連結してなる支柱を、地上又は床面上に行列上に立設し、支柱を構成する各支柱部材の連結部の間につなぎ材を水平面上の直角2方向に配置し、この水平方向のつなぎ材によって形成される水平面上で各支柱部材間をクサビによって緊結することによって多段に組み立てられる。
【0007】
このように、ホゾ材はくさび緊結式足場やシステム支保工において、円管からなる支柱部材を縦方向に連結するために用いられるが、ホゾ材は枠組足場において円管からなる縦柱を縦方向に連結する際にも用いられる。
【0008】
ホゾ材の基本的構成は、一般的には連結すべき2本の円管の両方の端部に内嵌できる外径を有する短管部材である。ただし、ホゾ材には埋め込みタイプ(図1)と連結ピンタイプ(図2)の2種類がある。ここで、図1および2は、(a)が正面図を、(b)が上面図をそれぞれ示す。
【0009】
図1に示す埋め込みタイプのホゾ材11は、その短管部材の一部を予め円管の上端に内嵌させ溶接等で接合した状態で使用されるものであり、その短管部材の残部をその円管から上部に突出させている。そして、この短管部材の上部の突出部分に別の円管の下端を外嵌させることによって、円管同士を縦方向に連結することができる。なお、埋め込みタイプのホゾ材は支柱部材を連結する際に用いられることが多い。
【0010】
図2に示す連結ピンタイプのホゾ材12は、その短管部材の一部を予め円管の上端に内嵌させ連結ピンによって取り付けた状態で使用されるものであり、その短管部材の残部をその円管の上部に突出させている。ただし、埋め込みタイプとは異なり、連結ピンタイプのホゾ材12は必要に応じて円管の上端から取り外すことができる。また、その短管部材の一部を円管の一端に内嵌させたときにホゾ材12が円管内に落ち込まないように、通常は、短管部材の中央部に固定部材を設けたりすることによってその外径を大きくし、連結すべき円管の外径とほぼ同一の外径にしている。そして、この短管部材の上部の突出部分に別の円管の下端を外嵌させることによって、円管同士を縦方向に連結することができる。なお、連結ピンタイプのホゾ材は建枠の縦柱を連結する際に用いられることが多い。
【0011】
以下に、クサビ緊結式足場、枠組足場、システム支保工の順に、図面を用いて、その構造と組み立て方を説明する。
【0012】
まず、図3に、くさび緊結式足場の構造の一例を示す。(a)はくさび緊結式足場の正面図、(b)は(a)において円で示されたコマの周辺の拡大図、そして、(c)はくさび緊結式足場の右側面図である。
【0013】
ここでは、くさび緊結式足場の支柱1が建物14の側とその反対側に各3本が立設されている。各々の支柱1は、複数のコマ4を有する支柱部材3を、予めその上端部に接合された埋め込みタイプのホゾ材11を介して縦方向に継ぎ足すことによって形成されている。建物側の支柱1と建物とは反対側の支柱1の間には、コマ4を介してつなぎ材2が取り付けられ、コマ4においてクサビ2aで緊結されている。建物側の隣接する支柱1の間には、コマ4を介してブレース材21が斜めに取り付けられ、また、建物とは反対側の隣接する支柱1の間には、コマ4を介して手摺部材20が取り付けられ、それぞれ、コマ4においてクサビで緊結されている。そして、隣接するつなぎ材2の間に、床付き布枠9を1枚又は2枚以上架け渡すことで、1段目の足場が形成される。なお、ブレース材21は建物とは反対側の支柱1の間に取り付ける場合もある。
【0014】
2段目の足場は、1段目の足場と同様にして形成される。1段目の足場の支柱部材3の上部に接合された埋め込みタイプのホゾ材11を介して、別途用意した支柱部材3を縦方向に継ぎ足した上で、つなぎ材2、ブレース材21、手摺部材20の足場構成部材をコマ4を介して取り付け、そして、コマ4においてクサビ2aによってこれらの足場構成部材を緊結した後、隣接するつなぎ材2の間に、床付き布枠9を1枚又は2枚以上架け渡すことによって、形成される。これを順次繰り返すことによって、複数段のくさび緊結式足場が組み立てられる。
【0015】
次に、図4に、鳥居形状の建枠(以下、「鳥居枠」という。)を用いて枠組足場を形成する一例を示す。(a)が正面図、(b)が右側面図である。
【0016】
まず3個の鳥居枠24を建物14とは直角に等間隔に並べ、隣接する鳥居枠24との間に、建物とは反対側に筋違25をロック金具28bに取り付け、そして建物側にも筋違25をロック金具28aに取り付けて、1段目の鳥居枠24を自立させることによって、1段目の足場を形成する。なお、連結ピンタイプのホゾ材12は予め鳥居枠24の縦柱22の上端部に内嵌されている。その後、1段目の隣接する鳥居枠24の上部の横桟23の間に2段目の足場板となる床付き布枠9を架け渡した後、既に立設した1段目の鳥居枠24の縦柱22に、予めその上端部に内嵌されている連結ピンタイプのホゾ材12を介して、別途用意した鳥居枠24の縦柱22の下部を載置して固定することによって、2段目の鳥居枠24を立設する。その後、1段目と同様にして、建物とは反対側に筋違25をロック金具28bに取り付け、そして、建物側にも筋違25をロック金具28aに取り付けて、2段目の鳥居枠24を自立させることによって、2段目の足場を形成する。その後、2段目の隣接する鳥居枠24の上部の横桟23の間に3段目の足場板となる床付き布枠9を架け渡した後、既に立設した2段目の鳥居枠24の縦柱22に、予めその上端部に内嵌されている連結ピンタイプのホゾ材12を介して、別途用意した鳥居枠24の縦柱22の下部を連結することによって、3段目の鳥居枠24を立設する。その後、2段目と同様にして、建物とは反対側に筋違25をロック金具28bに取り付け、そして、建物側にも筋違25をロック金具28aに取り付けて、3段目の鳥居枠24を自立させることによって、3段目の足場を形成する。このようにして、必要な段数になるまで枠組足場を形成する。なお、ここでは筋違を用いることによって各段の枠組を自立させる手順を説明したが、筋違の一部を手摺枠に置き換えて各段の枠組を自立させてもよい。
【0017】
図5は、システム支保工の一例を示す正面図であり、図6は図5のシステム支保工の右側面図である。また、図7は、図6のA−A線断面平面図である。
【0018】
この例では、このシステム支保工100は、コンクリート構造物(スラブともいう。)101の上部の型枠102の下面を支えるように、地上から数m〜十数mの高さで設置されている。
【0019】
システム支保工100は、所定の間隔で複数の支柱1を行列状に配置し、そして、隣接する支柱1の間を複数のつなぎ材2で水平2方向に連結することによって形成される。各支柱1は、埋め込みタイプのホゾ材11を介して縦方向に連結された複数の支柱部材3からなる。各支柱1の下端は、ジャッキベース5によって支持されている。各支柱1の上端には、大引受ジャッキ6が取り付けられ、大引受ジャッキ6上に複数の大引材7が載置されている。また、複数の大引材7に直交するように、複数の大引材7上に複数の根太材8が載置され、複数の根太材8上に型枠102が載置されている。
【0020】
支柱1の側面には、所定の間隔で4つのコマ4が十字状に形成されている。つなぎ材2は、つなぎ材2の両端部に接合されたクサビ部を介してコマ4に連結され、クサビ2aによって緊結されている。なお、ここでは、各支柱部材3の中央部のコマ4にはつなぎ材2が取り付けられていないが、各支柱部材3の中央部のコマ4にもつなぎ材2を取り付けてもよい。
【0021】
そして、図7に示すように、対面するつなぎ材2の間に床付き布枠9を架け渡す。同様にして、他の個所にも床付き布枠9を架け渡すことで、適宜必要な個所に作業床や作業員の通路などとして使用する足場を形成することができる。ここでは、対面する短尺のつなぎ材2の間に2枚の床付き布枠が並べて架け渡されることによって1つの足場が形成されていて、作業床又は通路として使用される。
【0022】
このように、ホゾ材はくさび緊結式足場やシステム支保工において支柱部材を縦方向に連結するために用いられるだけでなく、枠組足場において建枠の縦柱間を縦方向に連結する際にも用いられる。
【0023】
このホゾ材に関しては、枠組足場についてではあるが、上下の足場間の高さを高くするための工夫が提案されている(特許文献1)。また、ホゾ材間を連結する連結杆を設けることが提案されている(特許文献2参照)。しかし、その形状についての新たな提案はなされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【特許文献1】特開平08−93213号公報
【特許文献2】特開2001−3563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
このように、くさび緊結式足場とシステム支保工においては、いずれも、ホゾ材が用いられ、円管からなる支柱部材を縦方向に連結する役割を果たしている。また、ホゾ材は、枠組足場においても用いられ、円管からなる縦柱を縦方向に連結する役割を果たしている。ただし、その外径のサイズは連結する支柱部材の外径のサイズにより異なる。
【0026】
ところで、くさび緊結式足場とシステム支保工において用いられる支柱部材はいずれも鋼管が通常用いられるが、そのサイズには次に示すとおりの違いがある。枠組足場の建枠の縦柱に通常用いられる鋼管のサイズも併せて示すと、次のとおりになる。なお、肉厚は通常、2.4mmである。
【0027】
(i) くさび緊結式足場:中径管(外径48.6mm)
(ii) システム支保工:大径管(外径60.5mm)
(iii) 枠組足場:小径管(外径42.7mm)
このように、足場の種類によって、支柱部材として用いられる鋼管のサイズが異なるのは、それぞれの足場の技術が発展してきた歴史の違いが関係している。
【0028】
すなわち、(i)くさび緊結式足場は1955年当時一般的であった丸太足場に用いる丸太(木材)を鋼管に切り換えた際に、その丸太に近い外径のサイズ(中径管:外径48.6mm)の鋼管を支柱部材に用いて単管足場へと発展し、さらにくさび緊結式足場へと発展した際にも支柱部材のサイズはそのまま継承されたという経緯がある。
【0029】
次に、(ii)システム支保工は、一般建築の場合に多く用いられる200mm厚のスラブではなく、原子力発電所の原子炉建屋や、下水処理場などの重スラブ(厚み500〜1000mm)を能率的に支保するために開発されたものであるため、その支柱に用いる鋼管として、高強度かつ人力による運搬と組立が可能な、外径60.5mmのサイズ(大径管)が選定されたのである。
【0030】
そして、(iii)枠組足場は1952年に米国のビティ社から導入されたものであるが、当初からその建枠の縦柱には、中径管(外径42.7mm)の鋼管が用いられていて、長期間、そのサイズが受け継がれてきたのである。
【0031】
しかしながら、最近は、現場の作業員の高齢化や女性作業員の進出などで、支柱部材の軽量化を求める傾向が強まっており、そのため支柱部材に、例えば、肉厚1.8mmの薄肉高強度鋼管を使用することによって、外径を変更することなく軽量化を図る動きがある。
【0032】
支柱部材の軽量化の手法としては、薄肉高強度鋼管の使用の外に、支柱部材の外径の小径化が考えられる。たとえば、(i)のくさび緊結式足場を例にとってみると、現在は肉厚2.4mmの中径管(外径48.6mm)を用いているが、これを(iii)の枠組足場で用いる鋼管と同じ外径の小径管(外径42.7mm)に置き換えれば、肉厚は2.4mmのままでも、外径の違いだけでほぼ23%の軽量化を達成することができることになる。もちろん、支柱部材の小径化と薄肉化の両方を組み合わせることも可能であり、この場合はさらなる軽量化が達成できる。
【0033】
ここで、(i)のくさび緊結式足場用の現行の中径管(外径48.6mm)の支柱部材を小径管(外径42.7mm)に置き換えると、(i)のくさび緊結式足場において用いる支柱部材のサイズと(iii)の枠組足場において用いる縦柱のサイズは両方とも同じ小径管(外径42.7mm)となる。以下に、(i)のくさび緊結式足場用の支柱部材を小径管(外径42.7mm)に置き換えた場合を想定してみる。
【0034】
ここで、支柱部材と縦柱が同じ外径の円管を用いる場合にも、それぞれ、支柱部材同士を連結して組み立てることと、縦柱同士を連結して組み立てることが求められる。すなわち、(i)のくさび緊結式足場用の支柱材の上にはくさび緊結式足場用の同種の支柱部材を連結して足場を組み立てることが求められ、そして、(iii)の枠組足場用の縦柱の上には枠組足場用の同種の縦柱を連結して足場を組み立てることが求められる。
【0035】
図8および図9は、それぞれ、従来例に係る支柱部材3および鳥居枠24の一例(正面図)である。ただし、いずれも小径管(外径42.7mm)の円管からなる支柱部材3および縦柱22を有している。ここでは、支柱部材3の上端部3aにはホゾ材(埋め込みタイプ)11が、そして、縦柱22の上端部22cにはホゾ材(連結ピンタイプ)12が取り付けられている。
【0036】
本来、図8の支柱部材3の上端部3aの上には同種の支柱部材3の下端部3bが連結されるべきであり、そして、図9の縦柱22の上端部22cの上には同種の縦柱22の下端部22dが連結されるべきである。
【0037】
しかしながら、作業員が誤って、(i)のくさび緊結式足場用の支柱部材3の上に(iii)の枠組足場用の縦柱22を連結して足場を組み立てたり、逆に、(iii)の枠組足場用の縦柱22の上に(i)のくさび緊結式足場用の支柱部材3を連結して足場を組み立てしたりして、「混在使用」となるおそれがある。
【0038】
図10と図11は、混在使用の例(正面図)である。
【0039】
図10は支柱部材3の上に縦柱22を連結した例である。ここでは支柱部材3の上端部3aの上に、ホゾ材(埋め込みタイプ)11を介して、縦柱22の下端部22dが連結されている。
【0040】
一方、図11は縦柱22の上に支柱部材3を連結した例である。ここでは、縦柱22の上端部22cの上に、ホゾ材(連結ピンタイプ)12を介して支柱部材3の下端部3bが連結されている。
【0041】
このような混在使用は、構造が異なり強度基準の異なる足場部材を組み合わせることになるので、足場の倒壊事故を引きおこす危険性がある。たとえば、(i)のくさび緊結式足場と(iii)の枠組足場での現行の許容支持力を比較すると、(i)は支柱部材2本当たり33.6KNであるのに対して、(iii)は縦柱2本当たり42.6KNとなる。したがって、このような混在使用は禁止すべきである。
【0042】
このような違いを現場の作業者が正確に理解して、混在使用が起こらないように組立作業をすることを期待したいところであるが、建設現場での作業者の現状を考慮すると、現実的には混在使用が起こる可能性を否定できない。
【0043】
以上は、(i)のくさび緊結式足場の支柱部材の小径化を例にとって、(i)のくさび緊結式足場と(iii)の枠組足場とでの混在使用の可能性を説明したが、(ii)のシステム支保工についてもその軽量化を図るために支柱部材を小径化しようとする際にも、同様に混在使用という問題が発生する。
【0044】
本発明は、支柱部材等の小径化を図る際に他の足場用の支柱部材等との混在使用を防止するためになされたものであって、小径化した支柱部材等をホゾ材を介して縦方向に連結して仮設足場を組み立てる際に、異種の足場用の支柱部材や縦柱等の円管を連結することを確実に防止できる支柱部材およびホゾ材を提供すること並びにこれらの部材を組み込んでなる仮設足場を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0045】
本発明者らは、上記のような問題点を解決するために種々の検討を重ねた。その結果、次の(a)〜(d)に示す知見を得た。なお、以下では、(i)のくさび緊結式足場の支柱部材の小径化を例にとって説明するが、異種の足場の支柱部材や縦柱等にも適用できる知見であることは言うまでもない。
【0046】
(a) 現行の仮設足場の支柱部材または縦柱に用いられる円管の外径は、通常、肉厚2.4mmの小径管(外径42.7mm)、中径管(外径48.6mm)、大径管(外径60.5mm)の3種類であるから、外径サイズの違いを視覚および触覚で知覚できる上に、外径サイズの違う円管を連結しようとしても、連結時の嵌合が不可能である。したがって、この3種類の外径サイズで使い分けている限り、混在使用が発生することはまず考えられない。
【0047】
(b) しかしながら、くさび緊結式足場の支柱部材に用いられる円管を、軽量化目的で現行の中径管から小径管へと変更したときには、その支柱部材の円管は外径42.7mmの小径管となる。なお、支柱部材を小径化するだけでなく、薄肉化(たとえば、肉厚2.0mm)することも可能であり、この場合はさらなる軽量化が達成できる。
【0048】
しかし、枠組足場の縦柱の円管には同じく外径42.7mmの小径管が用いられてきたので、このままでは、両者の円管の間で混在使用が発生する可能性が高い。なお、現行の枠組足場の縦柱の小径管(外径42.7mm、内径37.9mm)を連結するためのホゾ材の基本的構成は、前述したとおり、連結すべき2本の円管の両方の端部に内嵌できる外径を有している。通常、縦柱の小径管の内径との間に遊びを持たせて、少なくとも両端部の外径が36.4mmの短管部材が用いられている。
【0049】
(c) 同じ外径を有する円管の場合、外径サイズの違いを視覚および触覚で知覚することは無理であることを考慮すると、小径管へ変更しようとするくさび緊結式足場用の支柱部材について、円管の端部の形状とホゾ材の形状を変更し、円管からなる縦柱との連結時の嵌合を不可能とすることによって、同じ外径サイズであっても、くさび緊結式足場の支柱部材の円管と枠組足場の縦柱の円管とを、連結することを機械的に防止できるとの着想を得た。
【0050】
(d) 具体的には、小径化した支柱部材の少なくとも両端部の断面を長円形状にするとともに、ここに内嵌および突出させるホゾ材の短管部材の断面を相似形の長円形状とすればよいことに思い至った。また、内嵌の代わりに、外嵌させてもよいことにも思い至った。
【0051】
すなわち、小径化した支柱部材をホゾ材を介して連結する際に、少なくとも連結部の断面形状を長円形状とすることによって、連結部の断面形状を長円形状に小径化した支柱部材同士は嵌合できるが、連結部の断面形状が正円形状の縦柱とは嵌合できない。したがって、連結部の断面形状を長円形状に小径化した支柱部材同士は連結できるが、連結部の断面形状が正円形状の縦柱との連結を防止することができるのである。ここで、長円形状とは正円形状以外の円形状を意味し、たとえば、小判形状、楕円形状、扁平円形状などを挙げることができる。
【0052】
(e) なお、小径化した支柱部材の断面は、少なくともホゾ材の短管部材を内嵌または外嵌する両端部の断面が長円形状であればよい。両端部以外の断面は、正円形状でもよく、長円形状でもよい。あるいは、正円形状や長円形状以外の形状でもよい。小径化した支柱部材の断面を長さ方向にわたって長円形状とした場合には、縦柱と小径化した支柱部材との違いを視覚および触覚で知覚できる。
【0053】
本発明は、上記の知見に基づいて完成したものであって、その要旨は下記の(1)〜(5)の支柱部材およびホゾ材ならびに下記(6)の仮設足場にある。以下、総称して本発明という。
【0054】
(1) 少なくとも両端部の断面が長円形状である中空管からなることを特徴とする支柱部材。
【0055】
(2) 断面が長円形状である短管部材からなることを特徴とするホゾ材。
【0056】
(3) 断面が長円形状である短管部材であって、その中央部近辺の外径が両端部の外径よりも大きいことを特徴とするホゾ材。
【0057】
(4) 断面が長円形状である短管部材であって、その中央部近辺の内径が両端部の内径よりも小さいことを特徴とするホゾ材。
【0058】
(5) 少なくとも両端部の断面が長円形状である中空管からなる支柱部材であって、支柱部材の端部に上記(2)〜(4)のいずれかのホゾ材を内嵌または外嵌することによって、このホゾ材を介して連結できることを特徴とする支柱部材。
(6) 少なくとも両端部の断面が長円形状である中空管からなる支柱部材であって、支柱部材の片端部に上記(2)〜(4)のいずれかのホゾ材の一部が内嵌または外嵌され他部が突出している状態で接合または取り付けられていることを特徴とする支柱部材。
【0059】
(7) 上記(1)〜(6)の支柱部材またはホゾ材を組み込んだことを特徴とする仮設足場。
【発明の効果】
【0060】
本発明によれば、小径化した支柱部材等をホゾ材を介して縦方向に連結して仮設足場を組み立てる際に、他の足場用の支柱部材や縦柱等との混在使用を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】埋め込みタイプのホゾ材の一例(従来例)である。
【図2】連結ピンタイプのホゾ材の一例(従来例)である。
【図3】くさび緊結式足場の構造の一例を示す。(a)はくさび緊結式足場の正面図、(b)は(a)において円で示されたコマの周辺の拡大図、そして、(c)はくさび緊結式足場の右側面図である。
【図4】枠組足場の一例を示す。(a)が正面図、(b)が右側面図である。
【図5】システム支保工の一例を示す正面図である。
【図6】図5のシステム支保工の右側面図である。
【図7】図6のA−A線断面平面図である。
【図8】小径管(外径42.7mm)の支柱部材の一例(正面図)である。
【図9】小径管(外径42.7mm)の縦柱を有する鳥居枠の一例(正面図)である。
【図10】支柱部材の上に縦柱を連結した混在使用の例(正面図)である。
【図11】縦柱の上に支柱部材を連結した混在使用の例(正面図)である。
【図12】本発明に係る支柱部材および本発明に係るホゾ材(埋め込みタイプ)の一例である。(a)は正面図であり、(b)が上面図、そして、(c)が底面図である。
【図13】図12に示す支柱部材を縦方向に2本連結したときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図14】図12に示す支柱部材の上に、建枠の縦柱の下端部を連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【図15】図12に示す支柱部材を、建枠の縦柱の上に連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
【図16】本発明に係る支柱部材および本発明に係るホゾ材(連結ピンタイプ)の他の例である。(a)は正面図であり、(b)が上面図、そして、(c)が底面図である。
【図17】図16に示す支柱部材をホゾ材(連結ピンタイプ)を介して縦方向に2本連結したときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図18】図16に示す支柱部材の上に、ホゾ材(連結ピンタイプ)を介して、建枠の縦柱を連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【図19】図16に示す支柱部材を、建枠の縦柱の上に連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
【図20】本発明に係る支柱部材および本発明に係るホゾ材(埋め込みタイプ)の他の例である。(a)は正面図であり、(b)が上面図、そして、(c)が底面図である。
【図21】図20に示す支柱部材を縦方向に2本連結したときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図22】図20に示す支柱部材の上に、建枠の縦柱の下端部を連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【図23】図20に示す支柱部材を、建枠の縦柱の上端部22cの上に連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
以下、本発明の実施の形態に係る支柱部材およびホゾ材ならびに仮設足場について、実施例に基づいて説明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0063】
図12は、本発明に係る支柱部材33および本発明に係るホゾ材(埋め込みタイプ)31の一例である。(a)は正面図であり、(b)が上面図、そして、(c)が底面図である。ただし、支柱部材33の両端部以外は図示を省略している。
【0064】
この支柱部材33は、肉厚が2.4mmで外径が42.7mmの正円形の鋼管であるが、上端部33aの長さ50mmと下端部33bの長さ80mmにおいては断面が小判形状(内面の長径40.85mm、短径35mm)に加工されている。そして、この支柱部材33の上端部33aには、断面が小判形状(外面の長径39mm、短径34mm)の短管部材からなるホゾ材31の一部が内嵌され残部が突出している状態で溶接により接合されている。
【0065】
図13に、図12に示す支柱部材33を、ホゾ材(埋め込みタイプ)31を介して、縦方向に2本連結したときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【0066】
支柱部材33の下端部33bの断面の小判形状(内面の長径40.85mm、短径35mm)と、支柱部材33の上端部33aに埋め込まれたホゾ材31の短管部材の小判形状(外面の長径39mm、短径34mm)とは相似形であって、かつ嵌合できる内外径のサイズを有しているため、スムーズに連結することができることが分かる。
【0067】
図14は、図12に示す支柱部材33の上に、ホゾ材(埋め込みタイプ)31を介して、建枠の縦柱の下端部22dを連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のB−BA矢視断面図である。
【0068】
支柱部材33の上端部33aに埋め込まれたホゾ材31の短管部材の断面の小判形状(外面の長径39mm、短径34mm)に対して、肉厚が2.4mmで外径が42.7mmの縦柱22の下端部22dの断面の正円形状(内径37.9mm)を外嵌することはできないため、支柱部材33の上に建枠の縦柱の下端部22dを連結することができないことが分かる。
【0069】
図15は、図12に示す支柱部材33を、連結ピンタイプのホゾ材12を介して、建枠の縦柱の上端部22cの上に連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
【0070】
肉厚が2.4mmで外径が42.7mmの正円形状の縦柱(内径40.3mm)の上端部22cに、連結ピンタイプのホゾ材(両端部の外径36.4mm)12を介して、支柱部材33の下端部33bを連結しようとしても、支柱部材33の下端部33bの断面の小判形状(内面の長径40.85mm、短径35mm)を外嵌することはできない。したがって、縦柱22の上に支柱部材33を連結することができないことが分かる。
【実施例2】
【0071】
図16は、本発明に係る支柱部材33および本発明に係るホゾ材(連結ピンタイプ)32の他の例である。(a)は正面図であり、(b)が上面図、そして、(c)が底面図である。ただし、支柱部材33の両端部以外は図示を省略している。
【0072】
この支柱部材33は、肉厚が2.4mmで外径が42.7mmの正円形の鋼管であるが、上端部33aの長さ50mmと下端部33bの長さ80mmにおいては断面が小判形状(内面の長径40.85mm、短径35mm)に加工されている。そして、この支柱部材33の上端部33aには、連結ピンタイプの断面が小判形状の短管部材(外面の長径39mm、短径34mm)からなるホゾ材32が、そのうちの下半分が支柱部材33の上端33aに内嵌され上半分が上方に突出している状態で載置されている。ただし、その短管部材の中央部の外径を大きくし、連結すべき円管の外径とほぼ同一の外径にしている。
【0073】
図17に、図16に示す支柱部材33を、ホゾ材(連結ピンタイプ)32を介して、縦方向に2本連結したときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【0074】
支柱部材33の下端部33bの断面の小判形状(内面の長径40.85mm、短径35mm)と、支柱部材33の上端部33aの上に載置する連結ピンタイプのホゾ材32の短管部材の小判形状(外面の長径39mm、短径34mm)とは相似形であって、かつ嵌合できる内外径のサイズを有しているため、スムーズに載置することができることが分かる。
【0075】
図18は、図16に示す支柱部材33の上に、ホゾ材(連結ピンタイプ)32を介して、建枠の縦柱の下端部22dを連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【0076】
支柱部材33の上端部33aの上に載置されたホゾ材32の短管部材の断面の小判形状(外面の長径39mm、短径34mm)に対して、肉厚が2.4mmで外径が42.7mmの縦柱の下端部22dの断面の正円形状(内径37.9m))を外嵌することはできないため、支柱部材33の上に縦柱の下端部22dを連結することができないことが分かる。
【0077】
図19は、図16に示す支柱部材33を、連結ピンタイプのホゾ材12を介して、建枠の縦柱の上端部22cの上に連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
【0078】
肉厚が2.4mmで外径が42.7mmの正円形状の縦柱(内径40.3mm)の上端部22cに、連結ピンタイプのホゾ材(両端部の外径36.4mm)12を介して、支柱部材33の下端部33bを連結しようとしても、支柱部材33の下端部33bの断面の小判形状(内面の長径40.85mm、短径35mm)を外嵌することはできない。したがって、縦柱22の上に支柱部材33を連結することができないことが分かる。
【実施例3】
【0079】
図20は、本発明に係る支柱部材33および本発明に係るホゾ材(埋め込みタイプ)31の他の例である。(a)は正面図であり、(b)が上面図、そして、(c)が底面図である。ただし、支柱部材33の両端部以外は図示を省略している。
【0080】
この支柱部材33は、肉厚が2.4mmで断面が小判形状(内面の長径40.85mm、短径35mm)の扁平鋼管からなる。そして、この支柱部材33の上端部33aには、断面が小判形状(外面の長径39mm、短径34mm)の短管部材からなるホゾ材31の一部が内嵌され残部が突出している状態で溶接により接合されている。
【0081】
図21に、図20に示す支柱部材33を、ホゾ材(埋め込みタイプ)31を介して、縦方向に2本連結したときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【0082】
支柱部材の断面の小判形状(内面の長径40.85mm、短径35mm)と、支柱部材の上端部33aに埋め込まれたホゾ材31の短管部材の小判形状(外面の長径39mm、短径34mm)とは相似形であって、かつ嵌合できる内外径のサイズを有しているため、スムーズに連結することができることが分かる。
【0083】
図22は、図20に示す支柱部材33の上に、ホゾ材(埋め込みタイプ)31を介して、建枠の縦柱の下端部22dを連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【0084】
支柱部材の上端部33aに埋め込まれたホゾ材31の短管部材の断面の小判形状(外面の長径39mm、短径34mm)に対して、肉厚が2.4mmで外径が42.7mmの縦柱22の下端部22dの断面の正円形状(内径37.9mm)を外嵌することはできないため、支柱部材33の上に建枠の縦柱の下端部22dを連結することができないことが分かる。
【0085】
図23は、図20に示す支柱部材33を、連結ピンタイプのホゾ材12を介して、建枠の縦柱の上端部22cの上に連結しようとしたときの連結部分を示す。(a)は正面図であり、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
【0086】
肉厚が2.4mmで外径が42.7mmの正円形状の縦柱(内径40.3mm)の上端部22cに、連結ピンタイプのホゾ材(両端部の外径36.4mm)12を介して、支柱部材の下端部33bを連結しようとしても、支柱部材の下端部33bの断面の小判形状(内面の長径40.85mm、短径35mm)を外嵌することはできない。したがって、縦柱22の上に支柱部材を連結することができないことが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明によれば、小径化した支柱部材等をホゾ材を介して縦方向に連結して仮設足場を組み立てる際に、他の足場用の支柱部材等との混在使用を確実に防止することができる。
【符号の説明】
【0088】
1 支柱
2 つなぎ材
2a クサビ
3 支柱部材
3a 支柱部材の上端部
3b 支柱部材の下端部
4 コマ
5 ジャッキベース
6 大引受ジャッキ
7 大引材
8 根太材
9 床付き布枠
11 ホゾ材(埋め込みタイプ)
12 ホゾ材(連結ピンタイプ)
14 建物
20 手摺部材
21 ブレース材
22 縦柱
22c 縦柱の上端部
22d 縦柱の下端部
23 横桟
24 鳥居枠
25 筋違
28a ロック金具
28b ロック金具
31 小径支柱部材用のホゾ材(埋め込みタイプ)
32 小径支柱部材用のホゾ材(連結ピンタイプ)
33 小径の支柱部材
33a 小径の支柱部材の上端部
33b 小径の支柱部材の下端部
100 システム支保工
101 コンクリート構造物(スラブ)
102 型枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも両端部の断面が長円形状である中空管からなることを特徴とする支柱部材。
【請求項2】
断面が長円形状である短管部材からなることを特徴とするホゾ材。
【請求項3】
断面が長円形状である短管部材であって、その中央部近辺の外径が両端部の外径よりも大きいことを特徴とするホゾ材。
【請求項4】
断面が長円形状である短管部材であって、その中央部近辺の内径が両端部の内径よりも小さいことを特徴とするホゾ材。
【請求項5】
少なくとも両端部の断面が長円形状である中空管からなる支柱部材であって、支柱部材の端部に請求項2から4までのいずれかに記載のホゾ材を内嵌または外嵌することによって、このホゾ材を介して連結できることを特徴とする支柱部材。
【請求項6】
少なくとも両端部の断面が長円形状である中空管からなる支柱部材であって、支柱部材の片端部に請求項2から4までのいずれかに記載のホゾ材の一部が内嵌または外嵌され他部が突出している状態で接合または取り付けられていることを特徴とする支柱部材。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれかに記載の支柱部材またはホゾ材を組み込んだことを特徴とする仮設足場。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2012−41678(P2012−41678A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−181023(P2010−181023)
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(000006839)日鐵住金建材株式会社 (371)