説明

改修サッシ

【課題】新設上枠、新設縦枠にアルミのカバー材を簡単に取り付けできると共に、樹脂のカバー材を安定して取り付けできる改修サッシとする。
【解決手段】新設上枠30の室内側部30aおよび新設縦枠32の室内側部32aに一対の係合受片40を設け、カバー材8の本体50に一対の係合片51に設け、アルミのカバー材の場合には係合片51の係合部52を、前記係合受片40の室外側寄りの第1係合受部41に係合して取り付けるようにして、係合片51が長いので弾性変形し易く簡単に取り付けできるようにし、樹脂のカバー材の場合には係合片51の係合部52を前記係合受片40の室外側寄りの第2係合受部42に係合して取り付け、係合片51が短いので、安定して取り付けできるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物躯体の開口部に取り付けてある既設サッシを新設サッシに改修した改修サッシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、改修サッシとしては、建物躯体の開口部に取り付けてある既設サッシ枠を除去し、その跡に新設サッシ枠を取り付けるようにした改修サッシや、建物躯体の開口部に既設サッシ枠を残存し、その既設サッシ枠内に新設サッシ枠を取り付けるようにした改修サッシが知られている。
前述したいずれの改修サッシにおいても、その新設サッシ枠の室内側部にカバー材を取り付けることがある。
例えば、特許文献1に開示したように、新設サッシ枠の新設上枠、新設縦枠の室内側部にカバー材(内側添枠)を係合して取り付けた改修サッシが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公昭64−5156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来の改修サッシのように、新設上枠、新設縦枠の室内側部に係合受部を有する係合受片を設け、カバー材には係合部を有する係合片を設け、その係合片を係合受片に押し込むことで係合部と係合受部を係合してカバー材を取り付ければ、そのカバー材を簡単に取り付けできる。
前述のカバー材はアルミ材を押出し成形したアルミのカバー材が一般的であるが、近年は結露防止等のために合成樹脂材を押出し成形した樹脂のカバー材を取り付けることがある。
前記アルミのカバー材の係合片は、樹脂のカバー材の係合片と比べて弾性変形しづらいから、その係合片を長くして押し込み易くする必要があるので、係合受片も係合片に合わせて長くなる。
このために、アルミのカバー材の代りに樹脂のカバー材を取り付けると、その係合片の長さが係合受片の長さに合わせて長くなるので、係合片が弾性変形しすぎたり、押出成形の際に形状が安定し難いので、樹脂のカバー材の取り付けが不安定となってしまう。
このことを解消するには、樹脂のカバー材の係合片を短くすれば良いが、このようにすると係合受片が短いので、カバー材をアルミとした場合に係合片が弾性変形しづらく、アルミのカバー材を取付しづらくなってしまう。
【0005】
本発明の目的は、新設上枠および新設縦枠の室内側部に、アルミのカバー材を簡単に取り付けできると共に、樹脂のカバー材を安定して取り付けできるようにした改修サッシとすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、建物躯体の開口部に取り付けてある既設サッシを新設サッシに改修し、その新設上枠の室内側部および新設縦枠の室内側部にカバー材を取り付けた改修サッシであって、
前記新設上枠の室内側部および新設縦枠の室内側部に、面内方向に離隔した一対の係合受片を面外方向の室内側に向けて有し、この係合受片は、面外方向の室外側寄りに第1係合受部、面外方向の室内側寄りに第2係合受部を備え、
前記各カバー材は、本体と、この本体に面外方向室外側に向けて設けられ、前記第1係合受部に係合する係合部を備えた一対の係合片を有した第1のカバー材、又は本体と、この本体に面外方向室外側に向けて設けられ、前記第2係合受部に係合する係合部を備えた一対の係合片を有する第2のカバー材であることを特徴とする改修サッシである。
【0007】
本発明においては、前記係合部が第1係合受部又は第2係合受部に係合すると、前記カバー材の本体が係合受片の先端面に接するようにできる。
このようにすれば、カバー材を、その本体が係合受片の先端面に接するまで押し込むようにして取り付けることで、カバー材を面外方向に位置決めして取り付けできる。
【0008】
本発明においては、前記一対の係合受片は、内側面に第1係合受部と第2係合受部が面内方向に対向してそれぞれ備え、前記第2係合受部の面内方向の第2間隔が第1係合受部の面内方向の第1間隔よりも大きく、
前記第1のカバー材の一対の係合片の係合部間の面内方向の第3間隔よりも、第2カバー材の一対の係合片の係合部間の第4間隔が大きく、前記第3間隔は第1間隔よりも大きく、かつ第2間隔よりも小さく、前記第4間隔は第2間隔よりも大きくできる。
このようにすれば、長い係合片を有したカバー材を取り付けるときに、その係合部が第2係合受部に干渉せずに第2係合受部を越えて第1係合受部に係合するようにでき、長い係合片を有したカバー材を正しく取り付けできる。
【0009】
本発明においては、前記カバー材は、面内方向に向かう係止片取付部と、この係止片取付部の面内方向内側に設けた面外方向の室外側に向かうカバー部と、前記係止片取付部の面内方向外側と連続した覆い部を有し、前記覆い部に気密材が室外側に向けて装着し、
前記カバー材を取り付けた状態で、そのカバー部の先端部が新設上枠および新設縦枠の室内側部に接すると共に、前記気密材が既設上枠および既設縦枠の室内側部に接するようにできる。
このようにすれば、係合受片、係合片が室内側から見えないから内観の見栄えが良い。
【0010】
本発明においては、前記第2のカバー材は、その覆い部の先端部に凹部を有し、
この凹部が、新設上枠および新設縦枠の室内側部に設けた突起に嵌合するようにできる。
このようにすれば、樹脂のカバー材の覆い部の面内方向のソリを防止できる。
【0011】
本発明においては、前記気密材は、取付部とヒレ部を有し、そのヒレ部は軟質の材料から形成されていることができる。
このようにすれば、強風等で新設サッシに負圧が作用し、新設サッシ枠が室外側に引張られたときに、気密材のヒレ部がそれぞれ弾性変形してカバー材は新設上枠、新設縦枠とともに室外側に動くので、係合受部と係合部が外れることがなく、カバー材が新設上枠、新設縦枠から外れることがない。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、第1係合受部に係合する係合部を備えた係合片を有した第1のカバー材であれば、その一対の係合片が長く弾性変形し易いから、カバー材をアルミとした場合でも一対の係合片を一対の係合受片に容易に押し込んで係合部と係合受部を係合して取り付けでき、新設上枠および新設縦枠の室内側部にアルミのカバー材を簡単に取り付けできる。
前記カバー材を、第2係合受部に係合する係合部を備えた係合片を有した第2のカバー材とすれば、その一対の係合片が短く弾性変形しすぎることがなく、押出成形の際に形状が安定するから、カバー材を樹脂とした場合でも安定して取り付けでき、新設上枠および新設縦枠の室内側部に樹脂のカバー材を安定して取り付けできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態を示す改修サッシの縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す改修サッシの横断面図である。
【図3】新設上枠のカバー材取付部の拡大断面図である。
【図4】新設縦枠のカバー材取付部の拡大断面図である。
【図5】新設上枠に異なるカバー材を取り付けた拡大断面図である。
【図6】新設縦枠に異なるカバー材を取り付けた拡大断面図である
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1と図2に示すように、建物躯体1の開口部1aには既設サッシの既設サッシ枠2が残存している。
この既設サッシ枠2内に、新設サッシの新設サッシ枠3を取り付け、その新設サッシ枠3に障子4を装着して改修サッシとしてある。
前記既設サッシ枠2は、既設上枠20と既設下枠21と左右の既設縦枠22を備えている。
前記新設サッシ枠3は、新設上枠30と新設下枠31と左右の新設縦枠32を備え、その新設上枠30が既設上枠20に取り付けてあると共に、新設下枠31、新設縦枠32が新設下枠21、既設縦枠22にそれぞれ取り付けてある。
【0015】
例えば、既設上枠20に下地材5を固定し、この下地材5にスペーサ6を介して新設上枠30を固定して新設上枠30を既設縦枠20に取り付けている。
左右の新設縦枠32も新設上枠30と同様に、既設縦枠22に固定した下地材5にスペーサ6を介して固定して取り付けてある。
前記新設下枠31は、既設下枠21の室内側レール21aに固定した支持材7に固定して取り付けてある。
前述の新設上枠30、新設下枠31、新設縦枠32の取り付け方は前述に限ることはなく、任意の取り付け方で取り付けても良い。
また、既設サッシ枠2を除去し、その跡に新設サッシ枠3を取り付けて改修サッシとしても良い。
要するに、建物躯体1の開口部1aに取り付けてある既設サッシを新設サッシに改修した改修サッシであれば良い。
【0016】
前記新設上枠30の室内側部30aにカバー材8が取り付けてある。このカバー材8は既設上枠20の室内側部20aと対向し、既設上枠20と新設上枠30との間を隙間を閉塞し、下地材5やスペーサ6などが室内側から見えないようにしてある。
前記新設縦枠32の室内側部32aにもカバー材8が取り付けてある。このカバー材8は既設縦枠22の室内側部22aと対向して既設縦枠22と新設縦枠32との間の隙間を閉塞し、下地材5やスペーサ6などが室内側から見えないようにしている。
【0017】
次に、カバー材8の取り付けを説明する。
図3に示すように、新設上枠30の室内側部30aに一対の係合受片40,40が面外方向の室内側に向けて一体に設けてある。この一対の係合受片40,40は面内方向(上下方向)に離隔している。
この各係合受片40は、第1係合受部41と第2係合受部42を有し、その第1係合受部41が面外方向の室外側寄りで、第2係合受部42が面外方向の室内側寄りとなるように面外方向に離隔している。
【0018】
前記カバー材8は、本体50と、この本体50に設けた一対の係合片51を有し、その各係合片51は係合部52を有している。
この係合片51の長さ(本体50から係合部52までの距離)は、本体50が前記一対の係合受片40の先端面に接したときに、その係合部52が第1係合受部41に係合する長さである。
【0019】
前記カバー材8を室外側に向けて押して一対の係合片51を一対の係合受片40に押し込むことで、その係合部52と第1係合受部41が係合してカバー材8を新設上枠30の室内側部30aに取り付けできる。
このようであるから、カバー材8の係合片51の長さは、その係合部52が第2係合受部42に係合する係合片の長さよりも長いので、カバー材8をアルミとした場合、例えばアルミの押出形材とした場合でも、そのカバー材8を簡単に取り付けできる。
しかも、本体50が一対の係合受片40の先端面に接することでカバー材8が面外方向に位置決めされるので、カバー材8を押し込むことで面外方向に位置決めして取り付けできる。
【0020】
図4に示すように、前記新設縦枠32の室内側部32aに取り付けるカバー材8は、前述の新設上枠20の室内側部20aに取り付けるカバー材8と同一形状で、同様にして取り付けられる。
つまり、新設縦枠32の室内側部32aに一対の係合受片40,40が面内方向(左右方向)に離隔して設けてあり、カバー材8の一対の係合片51の係合部52が第1係合受部41に係合して取り付けてある。
【0021】
図5、図6は、樹脂のカバー材8を新設上枠30、新設縦枠32の室内側部30a,32aに取り付けた断面図で、その新設上枠30、新設縦枠32は前述の図1〜図4に示す新設上枠30、新設縦枠32と同一である。
前記カバー材8は本体50に一対の係合受片51を設けた点が前述の図3、図4に示すカバー材8と同様であるが、その一対の係合片51の長さ(本体50から係合部52までの距離)が前述の係合片51の長さよりも短く、その係合部52が第2係合受部42に係合する長さである。
【0022】
このようであるから、カバー材8の一対の係合片51の長さが短く、樹脂のカバー材であっても係合片51が弾性変形しすぎることがなく、押出成形の際に形状が安定するので、新設上枠30、新設縦枠32の室内側部30a,32aに樹脂のカバー材8を安定して取り付けできる。
【0023】
図3〜図6に示すように、前記一対の係合受片40,40は、その面内方向に相対向した内側面40aに第1係合受片41、第2係合受部42が面内方向に相対向してそれぞれ備えている。
前記相対向した第1係合受部41間の面内方向の第1間隔L1と、相対向した第2係合受部42間の面内方向の第2間隔L2は、前記第2間隔L2が第1間隔L1よりも大きい。
図示の一対の係合受片40,40は、先端部分40bの間隔が基端部分40cの間隔よりも大きく、その先端部分40bに第2係合受部42が一体に設けてあると共に、前記基端部分40cの先端部分40b寄りに第1係合受部41が一体に設けてある。
【0024】
図3〜図6に示すように、前記カバー材8の一対の係合片51は、その面内方向に相対向した内側面51aとは面内方向に反対側の外側面51bに係合部52を備えている。
図3、図4に示す長い係合片51のカバー材8の場合には、その一対の係合片51の係合部52間の面内方向の第3間隔L3が、図5、図6に示す短い係合片51のカバー材8の場合の一対の係合片51の係合部52間の面内方向の第4間隔L4よりも小さく、かつ前記第2係合受部42間の面内方向の第2間隔L2より小さい。
そして、長い係合片51の場合には図3、図4に示すように係合部52が第2係合受部42を越えて第1係合受部41に係合し、一対の係合片51を一対の係合受片40間に押し込む際に係合部52が第2係合受部42と干渉しないようにしてある。
【0025】
このようであるから、長い係合片51を有したカバー材8を取り付けるときに、その係合部52が第2係合受部42に係合することでカバー材8を取り付けできたと誤って判断することがなく、係合部52が第1係合受部41に係合したことでカバー材8を取り付けできたと正しく判断できるから、長い係合片51を有したカバー材8を正しく取り付けできる。
【0026】
図5、図6に示すように、短い係合片51を有したカバー材8の場合には、その一対の係合片51の係合部52間の面内方向の第4間隔L4が、前記第2係合受部42間の面内方向の第2間隔L2より大きく、その係合部52が一対の係合受片40の第2係合受部42に係合する。
【0027】
図3〜図6に示すように、前記新設上枠30および新設縦枠32の室内側部には、その係合受片40よりも面内方向内側寄りに突起43が室内側に突出してそれぞれ有する。
前記カバー材8の本体50は、面内方向に向かう係合片取付部53と、この係合片取付部53の面内方向内側部に設けた面外方向の室外側に向かうカバー部54と、前記係合片取付部53の面内方向外側部と連続した覆い部55を有し、その覆い部55に気密材56が室外側に向けて装着してある。
この気密材56は取付部56aと、この取付部56aに設けたヒレ部56bを備え、その取付部56aが覆い部55の凹溝55aに嵌め込んで取り付けてある。
【0028】
そして、カバー材8を取り付けると、前記カバー部54の先端面が新設上枠30、新設縦枠32の室内側部30a,32a(室内側面)に接し、係合受片40、係合片51が室内側から見えないようにして内観の見栄えを良くしている。
また、前記気密材56のヒレ56bが既設上枠20および既設縦枠22の室内側部20a,22a(室内側面)に接して前述の隙間を閉塞している。
【0029】
図5、図6に示すように、短い係合片51を有したカバー材50は、そのカバー部54の先端部に凹部57を有し、この凹部57は室外側に向けて開口している。
そして、カバー材8を取り付けたときに、カバー部54の凹部57が前記突起43に嵌合し、カバー部54の先端部が面内方向の内側に動かないように規制している。
このようであるから、樹脂のカバー材8のカバー部54が面内方向の内側に向けて湾曲変形、つまりソリを防止し、カバー部54と新設上枠30および新設縦枠32の室内側部30a,32aの面内方向内側端面を面一に維持することができる。
【0030】
図3〜図6に示すように、各気密材56は、その取付部56aが硬質もしくは半硬質の合成樹脂材料から形成され、ヒレ部56bが軟質の合成樹脂材料から形成されている。つまり、ヒレ部56bが軟質の材料であれば良い。
これによって、ヒレ部56bが取付部56aに対して弾性変形し易くなる。
このようであるから、気密材56のヒレ部56bが既設上枠20、既設縦枠22の室内側部20a,22aに接している状態で、カバー材8に室外側に向かう荷重が作用したときに、その各ヒレ部56bが取付部56aに対してスムーズに室内側に弾性変形するので、前述の荷重によってカバー材8が室外側に動くことになる。
したがって、強風によって新設サッシに負圧が作用して室外側に引張られたときに、新設上枠30、新設縦枠32とともにカバー材8が室外側に動くので、係合部52が係合受部41,42から外れることがなく、カバー材8が新設上枠30、新設縦枠32から外れることがない。
【符号の説明】
【0031】
1…建物躯体、1a…開口部、2…既設サッシ枠、3…新設サッシ枠、8…カバー材、20…既設上枠、20a…室内側部、22…既設縦枠、22a…室内側部、30…新設上枠、30a…室内側部、32…新設縦枠、32a…室内側部、40…係合受片、41…第1係合受部、42…第2係合受部、43…突起、50…本体、51…係合片、52…係合部、53…係合片取付部、54…カバー部、55…覆い部、56…気密材、56a…取付部、56b…ヒレ部、57…凹部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物躯体の開口部に取り付けてある既設サッシを新設サッシに改修し、その新設上枠の室内側部および新設縦枠の室内側部にカバー材を取り付けた改修サッシであって、
前記新設上枠の室内側部および新設縦枠の室内側部に、面内方向に離隔した一対の係合受片を面外方向の室内側に向けて有し、この係合受片は、面外方向の室外側寄りに第1係合受部、面外方向の室内側寄りに第2係合受部を備え、
前記各カバー材は、本体と、この本体に面外方向室外側に向けて設けられ、前記第1係合受部に係合する係合部を備えた一対の係合片を有した第1のカバー材、又は本体と、この本体に面外方向室外側に向けて設けられ、前記第2係合受部に係合する係合部を備えた一対の係合片を有する第2のカバー材であることを特徴とする改修サッシ。
【請求項2】
前記係合部が第1係合受部又は第2係合受部に係合すると、前記カバー材の本体が係合受片の先端面に接するようにした請求項1記載の改修サッシ。
【請求項3】
前記一対の係合受片は、内側面に第1係合受部と第2係合受部が面内方向に対向してそれぞれ備え、前記第2係合受部の面内方向の第2間隔が第1係合受部の面内方向の第1間隔よりも大きく、
前記第1のカバー材の一対の係合片の係合部間の面内方向の第3間隔よりも、第2のカバー材の一対の係合片の係合部間の第4間隔が大きく、前記第3間隔は第1間隔よりも大きく、かつ第2間隔よりも小さく、前記第4間隔は第2間隔よりも大きい請求項1又は請求項2記載の改修サッシ。
【請求項4】
前記カバー材は、面内方向に向かう係止片取付部と、この係止片取付部の面内方向内側に設けた面外方向の室外側に向かうカバー部と、前記係止片取付部の面内方向外側と連続した覆い部を有し、前記覆い部に気密材が室外側に向けて装着し、
前記カバー材を取り付けた状態で、そのカバー部の先端部が新設上枠および新設縦枠の室内側部に接すると共に、前記気密材が既設上枠および既設縦枠の室内側部に接するようにした請求項1〜3いずれか1項に記載の改修サッシ。
【請求項5】
前記第2のカバー材は、その覆い部の先端部に凹部を有し、
この凹部が、新設上枠および新設縦枠の室内側部に設けた突起に嵌合している請求項4記載の改修サッシ。
【請求項6】
前記気密材は、取付部とヒレ部を有し、そのヒレ部は軟質の材料から形成されている請求項4又は請求項5記載の改修サッシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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