改良されたバッグオンバルブ
不透過性材料から形成された、バッグ(4)を所望の製品で充填することを可能にするバルブ(6)によってシールされた開口が設けられたフレキシブルなバッグ(4)有する改良されたバッグオンバルブであって、空のバッグ(4)が長手方向軸線(X−X′)を中心に丸められているか又は折り畳まれておりかつ丸められた位置に維持されている形式のものにおいて、バッグ(4)に、バッグが所望の製品で充填されているときにバッグ(4)が伸長することを可能にする手段が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は改良されたバッグオンバルブに関する。
【0002】
バッグオンバルブは、例えばエーロゾル缶等の圧力下の製品のためのディストリビュータにおいて使用されている。
【0003】
バッグオンバルブは概して、例えば互いの上部に配置された2つの合成層から形成されておりかつガースにおいて溶接された不透過性材料から成るフレキシブルなバッグを有し、この場合、バッグに所望の製品を充填することを可能にする、弁によって閉鎖される開口が残されている。
【0004】
このようなバッグオンバルブはしばしば、たばこのように丸められているか又は折り畳まれており、丸められたバッグオンバルブの周囲に糊付けされたラベルによって丸められた位置に維持されている。
【0005】
この丸められたバッグオンバルブは次いで、バッグオンバルブのバルブによって遮断される開口を備えた受容体に導入される。
【0006】
受容体にバッグオンバルブを組み付けることによってこのように得られるディストリビュータは、次いで、一方では、バッグオンバルブに圧力をかけられながら導入される、分配されるべき製品と、他方では、受容体とバッグオンバルブとの間に形成された空間を充填する、圧力をかけられたガスとで充填され、このガスは、バルブが、バルブに取り付けられたスプレーボタンによって作動させられた場合に製品を分配するための圧力源として働く。
【0007】
製品の充填時、丸められた位置にバッグオンバルブを維持するラベルは、バッグを広げながらバッグを膨らませる製品の充填圧力によって破壊される。
【0008】
丸められたバッグオンバルブの長さは、長さが受容体の高さに等しくなるように受容体の高さに関して選択され、その結果、バッグオンバルブは最大量の製品を含むことができる。
【0009】
製品で充填しながら、バッグが充填されながらバッグオンバルブの長さはより短くなる。なぜならば、バッグは横方向に膨張するからであり、これは、充填されたバッグが受容体の底部に当接せず、その結果、製品の重量を含むバッグがバルブに完全に懸吊されるという点において有利であり、このことは、ディストリビュータが誤って落下されるとバッグが容易に破裂することを意味する。
【0010】
バッグが製品で充填されながら広げられると、バッグがしばしば2つの上側角隅を有しており、これらの上側角隅は、横方向に延びており、これらの角隅が受容体の内壁と接触すると広げ移動を妨げ、バッグがバルブの周囲にねじられるという別の問題があるであろう。
【0011】
一方では、バッグのこのねじれはバッグを弱くさせ、バッグは、単なるねじれの効果により、又はねじれにより、充填容積が、自動充填の場合に噴射される製品の量を収容するのに十分でないということにより破裂する。
【0012】
他方では、ねじれにより生ぜしめられる弱まりは、ディストリビュータが地面に落下した場合に、より早期に破裂させる。
【0013】
丸められた位置にバッグオンバルブを維持するためのラベルの使用に関連した欠点は、このラベルがバッグの広がりを妨げ、ひいては、充填段階の間にねじれを生じ、上述のような弱まりを生ぜしめる。
【0014】
本発明は、前記欠点の1つ又は複数を排除し、受容体の充填段階の間又は充填されたディストリビュータの誤った落下の場合にバッグがねじられたり破裂したりする危険性を減じながら、このようなバルブを含むディストリビュータの保証された充填を許容するバッグオンバルブを提供することを目的とする。
【0015】
この目的は、本発明によれば、不透過性材料から成る、バッグを所望の製品で充填することを可能にするバルブによってシールされた開口が設けられたフレキシブルなバッグを有しており、この場合、空のバッグは、長手方向軸線を中心に丸められているか又は折り畳まれておりかつ丸められた位置に保持されている改良されたバッグオンバルブにおいて、バッグに、バッグが所望の製品で充填されながらバッグが伸長することを可能にする手段が設けられていることを特徴とするバッグオンバルブによって達成される。
【0016】
この形式において、充填されるやいなや、受容体の底部に当接し、落下時にバッグが破裂する危険性を減じるバッグが得られる。
【0017】
充填中にバッグが伸長することを可能にするこれらの手段は、有利には、バッグの底部が空のバッグの内側に向かって折り畳まれており、これにより、折り返されることができるフラップを形成していることによって実現されている。
【0018】
空の丸められたバッグの上側部分の形状は、好適には円錐形であり、これにより、空のバッグの幅はバルブの位置に向かって減少している。
【0019】
したがって、バッグの形状は、充填段階の間にバッグの広がり移動を妨げないという点において有利である。
【0020】
この利点を得るための別の形式は、バッグを丸める前にバッグの上側角隅を内側に向かって折り畳むことである。
【0021】
空のバッグオンバルブは、バッグの周囲に糊付けされたラベルによって丸められたまま又は折り畳まれたまま保持され、これにより、このラベルは、間隔を置いて配置されたパーフォレーションを備えた1つ又は複数の横方向の線を有する。
【0022】
これらのパーフォレーションの効果は、充填段階の間に、ラベルが、パーフォレーションの配置によって予定された正しい箇所において裂断され、ひいては充填の間にバッグがねじられる危険性を減じるということである。
【0023】
バッグのねじれの危険性は、中央部分に部分的にのみ接着剤が設けられた自己接着性の矩形のラベルを提供することによって減じられることもでき、この場合、接着剤は好適には砂時計の形状のゾーンに設けられている。
【0024】
それにもかかわらずバッグが充填後にねじられるならば、長さがほぼバッグの長さに相当しかつ好適にはバルブの先端部において挿入されるプランジャチューブによって、ディストリビュータの使用中に製品はより簡単に排出される。
【0025】
このプランジャチューブは、バッグが対称的な形式で圧縮されず、製品の一部がバッグの別個の部分において遮断されるとしても、ディストリビュータの使用時に製品の排出を促進するという点において有利である。なぜならば、プランジャチューブは、プランジャチューブを通って及びその周囲に排出経路を形成するからである。
【0026】
プランジャチューブの場合、バルブには好適には、バッグの内部と連通した2つの通路が設けられており、この場合、1つの通路はプランジャチューブにおいて開放しており、他方の通路は、上記先端部の上方においてバッグにおいて開放している。
【0027】
これは、製品が余分な通路を介して噴射される時にバッグの迅速な充填を促進するのに対し、既存のディストリビュータは単に1つの通路しか有していない。
【0028】
バッグがバルブに固定された領域における漏れを回避するために、バルブのボディ輪郭は通常、だ円形状又は菱形を有する。バルブの周囲のバッグのねじれ効果を減じるために、バルブのボディ輪郭の長さは好適にはできるだけ小さいが、少なくとも前記輪郭の幅の二倍である。このことは、これらのバッグオンバルブの製造ラインにおいて溶接が行われる前にバッグにおいてバルブのボディ輪郭を予め方向付けることを可能にする。
【0029】
好適な実施形態によれば、バルブのボディは、内側部分及び外側部分を有しており、この場合、両部分は2つの異なる材料から形成されている、すなわち内側部分は、液化ガスに対して不透過性の合成材料から形成されており、外側部分は、PE又はPP又は別の材料から形成されたバッグの内側コーティングの溶接に適合する材料から形成されている。
【0030】
これは、バッグをバルブに緊密に固定する可能性を維持しながら推進ガスとして液化ガスを使用することを可能にする。ディストリビュータが使用されているときに製品を排出するために液化ガスを使用することができる利点は、製品の量及びガスの量が減少した場合にも実質的に減少しない一定の圧縮圧力が存在するということである。
【0031】
本発明による改良されたバッグオンバルブの実施形態の以下の実施例は、添付の図面を参照して、いかなる形式においても制限的でない、例としてのみ与えられている。
【0032】
図1は、本発明による空のバッグオンバルブの斜視図である。
【0033】
図2は、製品ディストリビュータの受容体に導入された場合の、図1のバッグオンバルブを示している。
【0034】
図3は、製品で充填された後の、図1のバッグオンバルブを示している。
【0035】
図4及び図5は、図1によるバッグオンバルブの2つの製造段階を示している。
【0036】
図6及び図7は、それぞれ図5の線VI−VI及びVII−VIIによる断面を示している。
【0037】
図8は、図1によるバッグオンバルブの別の製造段階を示している。
【0038】
図9は、広げられた、図1にF9によって示されたラベルを示している。
【0039】
図10は、図6にF10によって示された部分をより大きなスケールで示している。
【0040】
図11は、別の位置における、図10と同じ図を示している。
【0041】
図12は、図10の線XII−XIIによる断面図である。
【0042】
図13及び図14は、本発明によるバッグオンバルブの別の実施形態を示している。
【0043】
図1及び図2は、図2に示されたような製品ディストリビュータの受容体2に取り付けられるように設計された、本発明による改良されたバッグオンバルブ1を示している。
【0044】
改良されたバッグオンバルブ1は、バッグ4を所望の製品で充填することを可能にするバルブ6のボディ5によってシールされた開口が設けられた不透過性材料から形成されたフレキシブルなバッグ4を有しており、空のバッグ4は、長手方向軸線X−X′を中心に丸められている又は折り畳まれており、丸められたバッグ4の周囲に糊付けされたラベル7によって、丸められた位置に保持されている。
【0045】
与えられた実施例において、バルブは、受容体2とバッグ4との間の閉鎖されたコンパートメント9を形成するために受容体のための栓として働く取付けカップ8によって、バルブは受容体2に固定されており、前記コンパートメントは推進ガスを収容することができる。
【0046】
バッグオンバルブ1と受容体2とを組み立てた後、バッグ4は圧力をかけられながらあらゆる所望の製品で充填されるのに対し、コンパートメント9は所定の量のガス又は液化ガスで充填される。
【0047】
製品の重点圧力はバッグ4を膨張させ、その結果ラベル7が裂断され、図3に示されて用にバッグは軸線X−X′を中心に広げられる。
【0048】
充填後、ディストリビュータ3は、スプレーノズル10を押すと圧力をかけられた推進ガスを排出しかつ製品を霧化又は分配することを可能にするバルブステム11によってバルブ6に取り付けられたスプレー又は分配ノズル10を導入することによって、図3に示されたように完成される。
【0049】
概して、図4に示されたようにバッグオンバルブはまとめて形成され、その後にバッグオンバルブは切断される。
【0050】
図5〜図7により詳細に示されているように、全てのバッグオンバルブは、重ねて配置された2つの不透過性の合成層12及び13と、2つに折り畳まれかつこれらの2つの層12及び13の間に挿入された底部14とから形成されており、この場合、2つの層12及び13と底部とは、これらが接触している領域におけるガース15において溶接されており、これにより、矢印Pによって示されたように外側に向かって広げられることができる2つのフラップ16を形成している。
【0051】
図の実施例の場合、2つの層12及び13と底部14とは、何らかの形式で折り畳まれた、一体的な片として形成されているが、層12及び13と底部14とは、溶接された別個の片であることもできる。
【0052】
図4に示されているように、バッグ4は原則的に、バッグ4が分離される領域における正確に決定された間隔を置いたガース15を溶接する溶接機の下に引き込まれる折り畳まれた連続的なベルトから連続的に形成され、この場合、溶接された継目は、上側部分が円錐形のバッグ4を形成するように上部に向かって拡開した形状を有しており、これにより、空のバッグ4の幅はバルブ6の位置に向かって減少している。
【0053】
溶接の後、バッグ4は、バッグを切断することによって分離される。
【0054】
次いで、このようにして分離されたバッグ4は、フラップ16が折り曲げられた後、軸線X−X′を中心にして矢印Qの方向に丸められる。
【0055】
次いで、ラベル7、又は必要であれば複数のラベルが、バッグを図1に示されたように丸められたまま保持するために、全ての丸められたバッグの周囲に糊付けされる。
【0056】
図9に示されたように、ラベルは矩形であり、バッグ4が充填されている間にラベル7の裂断を容易にする間隔を置いて配置されたパーフォレーション18を備えた1つ又は複数の横方向の線17を有している。
【0057】
例えば接着剤19が砂時計状、逆砂時計状又はあらゆるその他の形状のゾーン20に提供されているので、ラベル7は、中央部分に部分的にのみ接着剤19が提供された自己接着式のラベルである。
【0058】
バルブ6の構成が図10〜図12により詳細に示されている。
【0059】
バルブ6のボディ5は、図12に示されたように長さLが好適には少なくとも輪郭の幅Mの2倍であるだ円形又は菱形を特徴とする。
【0060】
バルブ6は、製品をバッグ4から外部へ排出するための通路21を有しており、この場合、通路21は、より大きな直径を備えた、通路21の一部から形成されたチャンバ23に配置されたバルブ22によって閉鎖されていることができ、バルブ22のステム11はジョイント24を貫いて外方へ突出している。
【0061】
静止時、図1に示されたようにバルブ22はジョイント24に当て付けられており、これにより、バルブ22の内部通路25はこの位置において閉鎖されているのに対し、図11に示された矢印Rによって示されたように製品をバルブ6の通路21を介して排出させるためにバルブ22のステム11が押し込まれると、通路25は開放する。
【0062】
バルブ6には好適には先端部26が設けられており、この先端部26に、バルブ6の通路21と連通しかつその長さがバッグ4の長さよりも短いか又はほぼ同じであるプランジャチューブ27が被せ嵌められている。
【0063】
図示した実施例において、バルブ6には、バッグ4の内部と連通した第2の通路28が設けられており、これにより、この通路28は先端部26の高さよりも上方においてバッグ4内へ開放している。
【0064】
これらの2つの通路21及び28は、バッグ4を製品でより迅速に充填することを可能にする。
【0065】
本発明の特定の特徴によれば、バルブ6のボディ5は図12に示されたように内側部分29と外側部分30とを有しており、この場合、2つの部分29及び30は2つの異なる材料から形成されている、すなわち内側部分29は、液化ガスに対して不透過性の合成材料から形成されており、外側部分30は、内側コーティングがPE又はPP又は溶接されることができるその他の材料から形成されているバッグ4を使用するのに適した材料から形成されている。
【0066】
製品ディストリビュータを実現するための本発明によるバッグオンバルブ1の使用は以下の通りである。
【0067】
丸められたバッグオンバルブ1が導入され、ガスがバルブの上方及び周囲に導入され、その後バルブが受容体をシールするために受容体2に固定される。ガスは、受容体の底部に配置された合成栓、バルブ又は同様のものの方向に受容体に噴射されることもできる。
【0068】
次に、分配されるべき決定された量の製品が、バッグ4の迅速な充填を許容する通路21及び28を介してバッグ4内に、圧力をかけられながら噴射される。
【0069】
噴射圧力の結果、バッグ4は膨張し、パーフォレーション18の線17が配置されているところにおいてラベル7を裂断させる。
【0070】
バッグ4は矢印Qと反対方向に広がるのに対し、フラップ16は製品で充填され、外側へ、底部に向かって広がり、これにより、バッグ4を初期長さに関連して延長させ、これにより、底部14は受容体2の底部31に当接する。
【0071】
バッグオンバルブ1の寸法及び形状は、好適には、バッグオンバルブが受容体に取り付けられたときにバッグオンバルブ1が受容体2の底部31に届かず、バッグ4が充填されたときにバッグオンバルブ1のバッグ4が受容体2の底部31に当接するようになっている。
【0072】
すなわち、受容体への空のバッグオンバルブの導入は、バッグオンバルブの長さによって妨げられない。
【0073】
その代わりに、丸められた又は折り畳まれたバッグ1は、バッグオンバルブが受容体の深さよりも長い場合に、受容体2へのバッグオンバルブ1の導入を妨げる剛性を有しており、この場合、バッグオンバルブ1は取り付けられながら受容体の底部に衝突する。バッグオンバルブは損傷されることもある。
【0074】
ラベル7の設計及びバッグ4の円錐形状により、バッグ4の広がりは、実質的に、ラベルによって、又は受容体2の内壁に対してハッグ4がこすられることによって妨げられない。
【0075】
図14は、図13に示されたバッグオンバルブから得られる本発明によるバッグオンバルブ1の変化態様を示しており、重ね合わされかつガース15において溶接された2つの層12及び13を備えたバッグオンバルブを示しており、バッグオンバルブの下部の自由端部は、図14において矢印P′によって示されたように、空のバッグオンバルブ1の長さを減じるために、フラップ32のように二重に折り畳まれており、次いで前の図面におけるのと同じ形式において丸められる又は折り畳まれている。
【0076】
このように折り畳まれたフラップ32は例えば、例えばラベル7と同じ特徴を有するラベル33を用いて所定の位置に保持されることができる。
【0077】
このようなバッグオンバルブ1が充填されると、折り畳まれたフラップ32は、ラベル33を裂断しながら、受容体の底部31に当接するように逆の形式で広がる。
【0078】
本発明は前記実施例に限定されず、請求の範囲に記載された発明の範囲に含まれる多数の変更が、前記バッグオンバルブになされることができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明による空のバッグオンバルブの斜視図である。
【図2】製品ディストリビュータの受容体に導入された場合の、図1のバッグオンバルブを示している。
【図3】製品で充填された後の、図1のバッグオンバルブを示している。
【図4】図1によるバッグオンバルブの1つの製造段階を示している。
【図5】図1によるバッグオンバルブの1つの製造段階を示している。
【図6】図5の線VI−VIによる断面を示している。
【図7】図5の線VII−VIIによる断面を示している。
【図8】図1によるバッグオンバルブの別の製造段階を示している。
【図9】広げられた、図1にF9によって示されたラベルを示している。
【図10】図6にF10によって示された部分をより大きなスケールで示している。
【図11】別の位置における、図10と同じ図を示している。
【図12】図10の線XII−XIIによる断面図である。
【図13】本発明によるバッグオンバルブの別の実施形態を示している。
【図14】本発明によるバッグオンバルブの別の実施形態を示している。
【符号の説明】
【0080】
1 バッグオンバルブ、 2 受容体、 4 バッグ、 5 ボディ、 6 バルブ、 7 ラベル、 8 取付けカップ、 9 コンパートメント、 10 スプレーノズル、 11 バルブステム、 12,13 合成層、 14 底部、 15 ガース、 16 フラップ、 17 線、 18 パーフォレーション、 19 接着剤、 20 ゾーン、 21 通路、 22 バルブ、 23 チャンバ、 24 ジョイント、 25 通路、 26 先端部、 27 プランジャチューブ、 28 通路、 29 内側部分、 30 外側部分、 31 底部、 32 フラップ、 33 ラベル
【技術分野】
【0001】
本発明は改良されたバッグオンバルブに関する。
【0002】
バッグオンバルブは、例えばエーロゾル缶等の圧力下の製品のためのディストリビュータにおいて使用されている。
【0003】
バッグオンバルブは概して、例えば互いの上部に配置された2つの合成層から形成されておりかつガースにおいて溶接された不透過性材料から成るフレキシブルなバッグを有し、この場合、バッグに所望の製品を充填することを可能にする、弁によって閉鎖される開口が残されている。
【0004】
このようなバッグオンバルブはしばしば、たばこのように丸められているか又は折り畳まれており、丸められたバッグオンバルブの周囲に糊付けされたラベルによって丸められた位置に維持されている。
【0005】
この丸められたバッグオンバルブは次いで、バッグオンバルブのバルブによって遮断される開口を備えた受容体に導入される。
【0006】
受容体にバッグオンバルブを組み付けることによってこのように得られるディストリビュータは、次いで、一方では、バッグオンバルブに圧力をかけられながら導入される、分配されるべき製品と、他方では、受容体とバッグオンバルブとの間に形成された空間を充填する、圧力をかけられたガスとで充填され、このガスは、バルブが、バルブに取り付けられたスプレーボタンによって作動させられた場合に製品を分配するための圧力源として働く。
【0007】
製品の充填時、丸められた位置にバッグオンバルブを維持するラベルは、バッグを広げながらバッグを膨らませる製品の充填圧力によって破壊される。
【0008】
丸められたバッグオンバルブの長さは、長さが受容体の高さに等しくなるように受容体の高さに関して選択され、その結果、バッグオンバルブは最大量の製品を含むことができる。
【0009】
製品で充填しながら、バッグが充填されながらバッグオンバルブの長さはより短くなる。なぜならば、バッグは横方向に膨張するからであり、これは、充填されたバッグが受容体の底部に当接せず、その結果、製品の重量を含むバッグがバルブに完全に懸吊されるという点において有利であり、このことは、ディストリビュータが誤って落下されるとバッグが容易に破裂することを意味する。
【0010】
バッグが製品で充填されながら広げられると、バッグがしばしば2つの上側角隅を有しており、これらの上側角隅は、横方向に延びており、これらの角隅が受容体の内壁と接触すると広げ移動を妨げ、バッグがバルブの周囲にねじられるという別の問題があるであろう。
【0011】
一方では、バッグのこのねじれはバッグを弱くさせ、バッグは、単なるねじれの効果により、又はねじれにより、充填容積が、自動充填の場合に噴射される製品の量を収容するのに十分でないということにより破裂する。
【0012】
他方では、ねじれにより生ぜしめられる弱まりは、ディストリビュータが地面に落下した場合に、より早期に破裂させる。
【0013】
丸められた位置にバッグオンバルブを維持するためのラベルの使用に関連した欠点は、このラベルがバッグの広がりを妨げ、ひいては、充填段階の間にねじれを生じ、上述のような弱まりを生ぜしめる。
【0014】
本発明は、前記欠点の1つ又は複数を排除し、受容体の充填段階の間又は充填されたディストリビュータの誤った落下の場合にバッグがねじられたり破裂したりする危険性を減じながら、このようなバルブを含むディストリビュータの保証された充填を許容するバッグオンバルブを提供することを目的とする。
【0015】
この目的は、本発明によれば、不透過性材料から成る、バッグを所望の製品で充填することを可能にするバルブによってシールされた開口が設けられたフレキシブルなバッグを有しており、この場合、空のバッグは、長手方向軸線を中心に丸められているか又は折り畳まれておりかつ丸められた位置に保持されている改良されたバッグオンバルブにおいて、バッグに、バッグが所望の製品で充填されながらバッグが伸長することを可能にする手段が設けられていることを特徴とするバッグオンバルブによって達成される。
【0016】
この形式において、充填されるやいなや、受容体の底部に当接し、落下時にバッグが破裂する危険性を減じるバッグが得られる。
【0017】
充填中にバッグが伸長することを可能にするこれらの手段は、有利には、バッグの底部が空のバッグの内側に向かって折り畳まれており、これにより、折り返されることができるフラップを形成していることによって実現されている。
【0018】
空の丸められたバッグの上側部分の形状は、好適には円錐形であり、これにより、空のバッグの幅はバルブの位置に向かって減少している。
【0019】
したがって、バッグの形状は、充填段階の間にバッグの広がり移動を妨げないという点において有利である。
【0020】
この利点を得るための別の形式は、バッグを丸める前にバッグの上側角隅を内側に向かって折り畳むことである。
【0021】
空のバッグオンバルブは、バッグの周囲に糊付けされたラベルによって丸められたまま又は折り畳まれたまま保持され、これにより、このラベルは、間隔を置いて配置されたパーフォレーションを備えた1つ又は複数の横方向の線を有する。
【0022】
これらのパーフォレーションの効果は、充填段階の間に、ラベルが、パーフォレーションの配置によって予定された正しい箇所において裂断され、ひいては充填の間にバッグがねじられる危険性を減じるということである。
【0023】
バッグのねじれの危険性は、中央部分に部分的にのみ接着剤が設けられた自己接着性の矩形のラベルを提供することによって減じられることもでき、この場合、接着剤は好適には砂時計の形状のゾーンに設けられている。
【0024】
それにもかかわらずバッグが充填後にねじられるならば、長さがほぼバッグの長さに相当しかつ好適にはバルブの先端部において挿入されるプランジャチューブによって、ディストリビュータの使用中に製品はより簡単に排出される。
【0025】
このプランジャチューブは、バッグが対称的な形式で圧縮されず、製品の一部がバッグの別個の部分において遮断されるとしても、ディストリビュータの使用時に製品の排出を促進するという点において有利である。なぜならば、プランジャチューブは、プランジャチューブを通って及びその周囲に排出経路を形成するからである。
【0026】
プランジャチューブの場合、バルブには好適には、バッグの内部と連通した2つの通路が設けられており、この場合、1つの通路はプランジャチューブにおいて開放しており、他方の通路は、上記先端部の上方においてバッグにおいて開放している。
【0027】
これは、製品が余分な通路を介して噴射される時にバッグの迅速な充填を促進するのに対し、既存のディストリビュータは単に1つの通路しか有していない。
【0028】
バッグがバルブに固定された領域における漏れを回避するために、バルブのボディ輪郭は通常、だ円形状又は菱形を有する。バルブの周囲のバッグのねじれ効果を減じるために、バルブのボディ輪郭の長さは好適にはできるだけ小さいが、少なくとも前記輪郭の幅の二倍である。このことは、これらのバッグオンバルブの製造ラインにおいて溶接が行われる前にバッグにおいてバルブのボディ輪郭を予め方向付けることを可能にする。
【0029】
好適な実施形態によれば、バルブのボディは、内側部分及び外側部分を有しており、この場合、両部分は2つの異なる材料から形成されている、すなわち内側部分は、液化ガスに対して不透過性の合成材料から形成されており、外側部分は、PE又はPP又は別の材料から形成されたバッグの内側コーティングの溶接に適合する材料から形成されている。
【0030】
これは、バッグをバルブに緊密に固定する可能性を維持しながら推進ガスとして液化ガスを使用することを可能にする。ディストリビュータが使用されているときに製品を排出するために液化ガスを使用することができる利点は、製品の量及びガスの量が減少した場合にも実質的に減少しない一定の圧縮圧力が存在するということである。
【0031】
本発明による改良されたバッグオンバルブの実施形態の以下の実施例は、添付の図面を参照して、いかなる形式においても制限的でない、例としてのみ与えられている。
【0032】
図1は、本発明による空のバッグオンバルブの斜視図である。
【0033】
図2は、製品ディストリビュータの受容体に導入された場合の、図1のバッグオンバルブを示している。
【0034】
図3は、製品で充填された後の、図1のバッグオンバルブを示している。
【0035】
図4及び図5は、図1によるバッグオンバルブの2つの製造段階を示している。
【0036】
図6及び図7は、それぞれ図5の線VI−VI及びVII−VIIによる断面を示している。
【0037】
図8は、図1によるバッグオンバルブの別の製造段階を示している。
【0038】
図9は、広げられた、図1にF9によって示されたラベルを示している。
【0039】
図10は、図6にF10によって示された部分をより大きなスケールで示している。
【0040】
図11は、別の位置における、図10と同じ図を示している。
【0041】
図12は、図10の線XII−XIIによる断面図である。
【0042】
図13及び図14は、本発明によるバッグオンバルブの別の実施形態を示している。
【0043】
図1及び図2は、図2に示されたような製品ディストリビュータの受容体2に取り付けられるように設計された、本発明による改良されたバッグオンバルブ1を示している。
【0044】
改良されたバッグオンバルブ1は、バッグ4を所望の製品で充填することを可能にするバルブ6のボディ5によってシールされた開口が設けられた不透過性材料から形成されたフレキシブルなバッグ4を有しており、空のバッグ4は、長手方向軸線X−X′を中心に丸められている又は折り畳まれており、丸められたバッグ4の周囲に糊付けされたラベル7によって、丸められた位置に保持されている。
【0045】
与えられた実施例において、バルブは、受容体2とバッグ4との間の閉鎖されたコンパートメント9を形成するために受容体のための栓として働く取付けカップ8によって、バルブは受容体2に固定されており、前記コンパートメントは推進ガスを収容することができる。
【0046】
バッグオンバルブ1と受容体2とを組み立てた後、バッグ4は圧力をかけられながらあらゆる所望の製品で充填されるのに対し、コンパートメント9は所定の量のガス又は液化ガスで充填される。
【0047】
製品の重点圧力はバッグ4を膨張させ、その結果ラベル7が裂断され、図3に示されて用にバッグは軸線X−X′を中心に広げられる。
【0048】
充填後、ディストリビュータ3は、スプレーノズル10を押すと圧力をかけられた推進ガスを排出しかつ製品を霧化又は分配することを可能にするバルブステム11によってバルブ6に取り付けられたスプレー又は分配ノズル10を導入することによって、図3に示されたように完成される。
【0049】
概して、図4に示されたようにバッグオンバルブはまとめて形成され、その後にバッグオンバルブは切断される。
【0050】
図5〜図7により詳細に示されているように、全てのバッグオンバルブは、重ねて配置された2つの不透過性の合成層12及び13と、2つに折り畳まれかつこれらの2つの層12及び13の間に挿入された底部14とから形成されており、この場合、2つの層12及び13と底部とは、これらが接触している領域におけるガース15において溶接されており、これにより、矢印Pによって示されたように外側に向かって広げられることができる2つのフラップ16を形成している。
【0051】
図の実施例の場合、2つの層12及び13と底部14とは、何らかの形式で折り畳まれた、一体的な片として形成されているが、層12及び13と底部14とは、溶接された別個の片であることもできる。
【0052】
図4に示されているように、バッグ4は原則的に、バッグ4が分離される領域における正確に決定された間隔を置いたガース15を溶接する溶接機の下に引き込まれる折り畳まれた連続的なベルトから連続的に形成され、この場合、溶接された継目は、上側部分が円錐形のバッグ4を形成するように上部に向かって拡開した形状を有しており、これにより、空のバッグ4の幅はバルブ6の位置に向かって減少している。
【0053】
溶接の後、バッグ4は、バッグを切断することによって分離される。
【0054】
次いで、このようにして分離されたバッグ4は、フラップ16が折り曲げられた後、軸線X−X′を中心にして矢印Qの方向に丸められる。
【0055】
次いで、ラベル7、又は必要であれば複数のラベルが、バッグを図1に示されたように丸められたまま保持するために、全ての丸められたバッグの周囲に糊付けされる。
【0056】
図9に示されたように、ラベルは矩形であり、バッグ4が充填されている間にラベル7の裂断を容易にする間隔を置いて配置されたパーフォレーション18を備えた1つ又は複数の横方向の線17を有している。
【0057】
例えば接着剤19が砂時計状、逆砂時計状又はあらゆるその他の形状のゾーン20に提供されているので、ラベル7は、中央部分に部分的にのみ接着剤19が提供された自己接着式のラベルである。
【0058】
バルブ6の構成が図10〜図12により詳細に示されている。
【0059】
バルブ6のボディ5は、図12に示されたように長さLが好適には少なくとも輪郭の幅Mの2倍であるだ円形又は菱形を特徴とする。
【0060】
バルブ6は、製品をバッグ4から外部へ排出するための通路21を有しており、この場合、通路21は、より大きな直径を備えた、通路21の一部から形成されたチャンバ23に配置されたバルブ22によって閉鎖されていることができ、バルブ22のステム11はジョイント24を貫いて外方へ突出している。
【0061】
静止時、図1に示されたようにバルブ22はジョイント24に当て付けられており、これにより、バルブ22の内部通路25はこの位置において閉鎖されているのに対し、図11に示された矢印Rによって示されたように製品をバルブ6の通路21を介して排出させるためにバルブ22のステム11が押し込まれると、通路25は開放する。
【0062】
バルブ6には好適には先端部26が設けられており、この先端部26に、バルブ6の通路21と連通しかつその長さがバッグ4の長さよりも短いか又はほぼ同じであるプランジャチューブ27が被せ嵌められている。
【0063】
図示した実施例において、バルブ6には、バッグ4の内部と連通した第2の通路28が設けられており、これにより、この通路28は先端部26の高さよりも上方においてバッグ4内へ開放している。
【0064】
これらの2つの通路21及び28は、バッグ4を製品でより迅速に充填することを可能にする。
【0065】
本発明の特定の特徴によれば、バルブ6のボディ5は図12に示されたように内側部分29と外側部分30とを有しており、この場合、2つの部分29及び30は2つの異なる材料から形成されている、すなわち内側部分29は、液化ガスに対して不透過性の合成材料から形成されており、外側部分30は、内側コーティングがPE又はPP又は溶接されることができるその他の材料から形成されているバッグ4を使用するのに適した材料から形成されている。
【0066】
製品ディストリビュータを実現するための本発明によるバッグオンバルブ1の使用は以下の通りである。
【0067】
丸められたバッグオンバルブ1が導入され、ガスがバルブの上方及び周囲に導入され、その後バルブが受容体をシールするために受容体2に固定される。ガスは、受容体の底部に配置された合成栓、バルブ又は同様のものの方向に受容体に噴射されることもできる。
【0068】
次に、分配されるべき決定された量の製品が、バッグ4の迅速な充填を許容する通路21及び28を介してバッグ4内に、圧力をかけられながら噴射される。
【0069】
噴射圧力の結果、バッグ4は膨張し、パーフォレーション18の線17が配置されているところにおいてラベル7を裂断させる。
【0070】
バッグ4は矢印Qと反対方向に広がるのに対し、フラップ16は製品で充填され、外側へ、底部に向かって広がり、これにより、バッグ4を初期長さに関連して延長させ、これにより、底部14は受容体2の底部31に当接する。
【0071】
バッグオンバルブ1の寸法及び形状は、好適には、バッグオンバルブが受容体に取り付けられたときにバッグオンバルブ1が受容体2の底部31に届かず、バッグ4が充填されたときにバッグオンバルブ1のバッグ4が受容体2の底部31に当接するようになっている。
【0072】
すなわち、受容体への空のバッグオンバルブの導入は、バッグオンバルブの長さによって妨げられない。
【0073】
その代わりに、丸められた又は折り畳まれたバッグ1は、バッグオンバルブが受容体の深さよりも長い場合に、受容体2へのバッグオンバルブ1の導入を妨げる剛性を有しており、この場合、バッグオンバルブ1は取り付けられながら受容体の底部に衝突する。バッグオンバルブは損傷されることもある。
【0074】
ラベル7の設計及びバッグ4の円錐形状により、バッグ4の広がりは、実質的に、ラベルによって、又は受容体2の内壁に対してハッグ4がこすられることによって妨げられない。
【0075】
図14は、図13に示されたバッグオンバルブから得られる本発明によるバッグオンバルブ1の変化態様を示しており、重ね合わされかつガース15において溶接された2つの層12及び13を備えたバッグオンバルブを示しており、バッグオンバルブの下部の自由端部は、図14において矢印P′によって示されたように、空のバッグオンバルブ1の長さを減じるために、フラップ32のように二重に折り畳まれており、次いで前の図面におけるのと同じ形式において丸められる又は折り畳まれている。
【0076】
このように折り畳まれたフラップ32は例えば、例えばラベル7と同じ特徴を有するラベル33を用いて所定の位置に保持されることができる。
【0077】
このようなバッグオンバルブ1が充填されると、折り畳まれたフラップ32は、ラベル33を裂断しながら、受容体の底部31に当接するように逆の形式で広がる。
【0078】
本発明は前記実施例に限定されず、請求の範囲に記載された発明の範囲に含まれる多数の変更が、前記バッグオンバルブになされることができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明による空のバッグオンバルブの斜視図である。
【図2】製品ディストリビュータの受容体に導入された場合の、図1のバッグオンバルブを示している。
【図3】製品で充填された後の、図1のバッグオンバルブを示している。
【図4】図1によるバッグオンバルブの1つの製造段階を示している。
【図5】図1によるバッグオンバルブの1つの製造段階を示している。
【図6】図5の線VI−VIによる断面を示している。
【図7】図5の線VII−VIIによる断面を示している。
【図8】図1によるバッグオンバルブの別の製造段階を示している。
【図9】広げられた、図1にF9によって示されたラベルを示している。
【図10】図6にF10によって示された部分をより大きなスケールで示している。
【図11】別の位置における、図10と同じ図を示している。
【図12】図10の線XII−XIIによる断面図である。
【図13】本発明によるバッグオンバルブの別の実施形態を示している。
【図14】本発明によるバッグオンバルブの別の実施形態を示している。
【符号の説明】
【0080】
1 バッグオンバルブ、 2 受容体、 4 バッグ、 5 ボディ、 6 バルブ、 7 ラベル、 8 取付けカップ、 9 コンパートメント、 10 スプレーノズル、 11 バルブステム、 12,13 合成層、 14 底部、 15 ガース、 16 フラップ、 17 線、 18 パーフォレーション、 19 接着剤、 20 ゾーン、 21 通路、 22 バルブ、 23 チャンバ、 24 ジョイント、 25 通路、 26 先端部、 27 プランジャチューブ、 28 通路、 29 内側部分、 30 外側部分、 31 底部、 32 フラップ、 33 ラベル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不透過性材料から形成された、バッグ(4)を所望の製品で充填することを可能にするバルブ(6)によってシールされた開口が設けられたフレキシブルなバッグ(4)有する改良されたバッグオンバルブであって、空のバッグ(4)が長手方向軸線(X−X′)を中心に丸められているか又は折り畳まれておりかつ丸められた位置に維持されている形式のものにおいて、バッグ(4)に、バッグが所望の製品で充填されているときにバッグ(4)が伸長することを可能にする手段が設けられていることを特徴とする、改良されたバッグオンバルブ。
【請求項2】
バッグ(4)に、上方へ折り畳まれることができるフラップ(16)を形成した、空のバッグ(4)の内側に向かって折り畳まれた底部(14)が設けられている、請求項1記載のバッグオンバルブ。
【請求項3】
バッグ(4)が、重ね合わされた2つの層(12,13)と、2つに折り畳まれかつ該2つの層(12,13)の間に挿入された底部(14)とから形成されており、2つの層(12,13)と底部(14)とが、上方へ折り畳まれることができる2つのフラップ(16)を形成するために、接触する領域におけるガース(15)において溶接されている、請求項1又は2記載のバッグオンバルブ。
【請求項4】
空の広げられたバッグ(4)の上側部分の形状が円錐状であり、空のバッグ(4)の幅がバルブ(6)の位置に向かって減少している、請求項1から3までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項5】
バッグ(4)の上側角隅が、バッグ(4)が丸められるか又は折り畳まれる前に内側に向かって折り畳まれている、請求項1から4までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項6】
空のバッグオンバルブ(1)のバッグ(4)が、バッグの周囲に糊付けされたラベル(7)によって丸められているか又は折り畳まれている、請求項1から5までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項7】
ラベル(7)が、間隔を置いて配置されたパーフォレーション(18)を備えた1つ又は複数の横方向の線(17)を含む、請求項6記載のバッグオンバルブ。
【請求項8】
ラベル(7)が矩形の自己接着性のラベルであり、該ラベルの中央部分が部分的にのみ接着剤(19)が設けられている、請求項6又は7記載のバッグオンバルブ。
【請求項9】
接着剤(19)が、砂時計形状、逆砂時計形状又はその他のあらゆる形状を有するゾーン(20)に提供されている、請求項8記載のバッグオンバルブ。
【請求項10】
プランジャチューブを有する、請求項1から9までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項11】
バルブ(6)に、プランジャチューブ(27)を固定するための先端部(26)が設けられている、請求項10記載のバッグオンバルブ。
【請求項12】
プランジャチューブ(27)の長さがほぼバッグの長さに相当する、請求項10又は11記載のバッグオンバルブ。
【請求項13】
バルブ(6)に、バッグ(4)の内側と連通した2つの通路(21,28)が設けられており、すなわち、一方の通路(21)はプランジャチューブ(27)に開放しており、他方の通路(28)は前記先端部(26)の上方においてバッグ(4)内へ開放している、請求項11又は12記載のバッグオンバルブ。
【請求項14】
バルブ(6)のボディ輪郭(5)が、できるだけ小さな、しかしながら少なくとも輪郭の幅(M)の二倍である長さ(L)を備えただ円形又は菱形である、請求項1から13までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項15】
バルブ(6)のボディ(5)が内側部分(29)と外側部分(30)とを有しており、両方の部分(29,30)が2つの異なる材料から形成されており、すなわち、内側部分(29)が、液化ガスに対して不透過性の合成材料から形成されており、外側部分(30)が、PE又はPP又は溶接又は糊付けされることができるその他の材料から形成されたバッグ(4)の内側コーティングの溶接に適合した材料から形成されている、請求項1から14までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項16】
バッグオンバルブ(1)の寸法及び形状が、空のバッグオンバルブが、受容体(2)に取り付けられた場合に受容体(2)の底部(31)に接触しないようになっており、バッグオンバルブ(1)のバッグ(4)が、充填された時に受容体(2)の底部(31)に当接する、請求項1から15までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項17】
バッグ(4)の自由端部が、丸められた又は折り畳まれた空のバッグオンバルブ(1)の長さを減じるためのフラップ(32)を形成するために二重に折り畳まれている、請求項1から16までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項18】
フラップ(32)がラベル(33)によって所定の位置に保持されている、請求項17記載のバッグオンバルブ。
【請求項1】
不透過性材料から形成された、バッグ(4)を所望の製品で充填することを可能にするバルブ(6)によってシールされた開口が設けられたフレキシブルなバッグ(4)有する改良されたバッグオンバルブであって、空のバッグ(4)が長手方向軸線(X−X′)を中心に丸められているか又は折り畳まれておりかつ丸められた位置に維持されている形式のものにおいて、バッグ(4)に、バッグが所望の製品で充填されているときにバッグ(4)が伸長することを可能にする手段が設けられていることを特徴とする、改良されたバッグオンバルブ。
【請求項2】
バッグ(4)に、上方へ折り畳まれることができるフラップ(16)を形成した、空のバッグ(4)の内側に向かって折り畳まれた底部(14)が設けられている、請求項1記載のバッグオンバルブ。
【請求項3】
バッグ(4)が、重ね合わされた2つの層(12,13)と、2つに折り畳まれかつ該2つの層(12,13)の間に挿入された底部(14)とから形成されており、2つの層(12,13)と底部(14)とが、上方へ折り畳まれることができる2つのフラップ(16)を形成するために、接触する領域におけるガース(15)において溶接されている、請求項1又は2記載のバッグオンバルブ。
【請求項4】
空の広げられたバッグ(4)の上側部分の形状が円錐状であり、空のバッグ(4)の幅がバルブ(6)の位置に向かって減少している、請求項1から3までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項5】
バッグ(4)の上側角隅が、バッグ(4)が丸められるか又は折り畳まれる前に内側に向かって折り畳まれている、請求項1から4までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項6】
空のバッグオンバルブ(1)のバッグ(4)が、バッグの周囲に糊付けされたラベル(7)によって丸められているか又は折り畳まれている、請求項1から5までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項7】
ラベル(7)が、間隔を置いて配置されたパーフォレーション(18)を備えた1つ又は複数の横方向の線(17)を含む、請求項6記載のバッグオンバルブ。
【請求項8】
ラベル(7)が矩形の自己接着性のラベルであり、該ラベルの中央部分が部分的にのみ接着剤(19)が設けられている、請求項6又は7記載のバッグオンバルブ。
【請求項9】
接着剤(19)が、砂時計形状、逆砂時計形状又はその他のあらゆる形状を有するゾーン(20)に提供されている、請求項8記載のバッグオンバルブ。
【請求項10】
プランジャチューブを有する、請求項1から9までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項11】
バルブ(6)に、プランジャチューブ(27)を固定するための先端部(26)が設けられている、請求項10記載のバッグオンバルブ。
【請求項12】
プランジャチューブ(27)の長さがほぼバッグの長さに相当する、請求項10又は11記載のバッグオンバルブ。
【請求項13】
バルブ(6)に、バッグ(4)の内側と連通した2つの通路(21,28)が設けられており、すなわち、一方の通路(21)はプランジャチューブ(27)に開放しており、他方の通路(28)は前記先端部(26)の上方においてバッグ(4)内へ開放している、請求項11又は12記載のバッグオンバルブ。
【請求項14】
バルブ(6)のボディ輪郭(5)が、できるだけ小さな、しかしながら少なくとも輪郭の幅(M)の二倍である長さ(L)を備えただ円形又は菱形である、請求項1から13までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項15】
バルブ(6)のボディ(5)が内側部分(29)と外側部分(30)とを有しており、両方の部分(29,30)が2つの異なる材料から形成されており、すなわち、内側部分(29)が、液化ガスに対して不透過性の合成材料から形成されており、外側部分(30)が、PE又はPP又は溶接又は糊付けされることができるその他の材料から形成されたバッグ(4)の内側コーティングの溶接に適合した材料から形成されている、請求項1から14までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項16】
バッグオンバルブ(1)の寸法及び形状が、空のバッグオンバルブが、受容体(2)に取り付けられた場合に受容体(2)の底部(31)に接触しないようになっており、バッグオンバルブ(1)のバッグ(4)が、充填された時に受容体(2)の底部(31)に当接する、請求項1から15までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項17】
バッグ(4)の自由端部が、丸められた又は折り畳まれた空のバッグオンバルブ(1)の長さを減じるためのフラップ(32)を形成するために二重に折り畳まれている、請求項1から16までのいずれか1項記載のバッグオンバルブ。
【請求項18】
フラップ(32)がラベル(33)によって所定の位置に保持されている、請求項17記載のバッグオンバルブ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2009−522173(P2009−522173A)
【公表日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547898(P2008−547898)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際出願番号】PCT/EP2006/012564
【国際公開番号】WO2007/077003
【国際公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(508196818)エコパック フランス ソシエテ パル アクスィオン サンプリフィエ (1)
【氏名又は名称原語表記】Ecopack France S.A.S.
【住所又は居所原語表記】Z.I. Chenois, F−54154 Briey, France
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際出願番号】PCT/EP2006/012564
【国際公開番号】WO2007/077003
【国際公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(508196818)エコパック フランス ソシエテ パル アクスィオン サンプリフィエ (1)
【氏名又は名称原語表記】Ecopack France S.A.S.
【住所又は居所原語表記】Z.I. Chenois, F−54154 Briey, France
【Fターム(参考)】
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