説明

改良された迂回漏れ防止手段を伴うタンポン用綿撒糸

【課題】改良された迂回漏れ防止手段を伴うタンポン用綿撒糸を提供する。
【解決手段】タンポンは2つの綿撒糸または吸収性の層および漏れのシールドを伴う1つの綿撒糸を備える。2つの綿撒糸もしくは吸収性の層および漏れのシールドを伴った1つの綿撒糸は折り畳まれ、漏れのシールドが綿撒糸の少なくとも1つの表面の一部分を覆う。2つの綿撒糸または吸収性の層を伴った1つの綿撒糸の両方は、漏れのシールドの吸収性よりも各々高い吸収性を有する。タンポンの別の具体例において、漏れのシールドは液体不浸透性もしくは撥水性の材料を有する。タンポンのまた別の具体例において、漏れのシールドは吸収性もしくは親水性の材料を有する。さらにまた別の具体例において、漏れのシールドは親水性の、疎水性の、もしくはそれらの組み合わせの材料による複層を有する。タンポンを製造する方法は、綿撒糸を形成するステップ、液体不浸透性の高分子材料を吸収性の材料と組み合わせて高分子化合物の積層体を作るステップ、当該綿撒糸および積層体をオーブンチューブに押し込むステップ、および当該積層体を当該綿撒糸に縫い付けるステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンポンを対象とし、より狭くは改良された吸収特性および漏れを防ぐ性能を有するタンポンに関する。
【背景技術】
【0002】
全てのサイズのタンポンに関して、一般的に約15パーセントから約20パーセントまでの範囲内に入る発生率で、タンポンの漏れが発生している。ほとんどの漏れは、月経期における膣からの血液もしくはその他の体液の迂回を原因とするものである。そのような迂回は、タンポンが膣に最適にフィットしていないことによるものである。購買用に生産されるタンポンはどれも、その漏れの傾向を予測することは非常に難しい。なぜならば、タンポンは大量に生産されるし、さらにユーザの身体的な構造も幅広いバリエーションを有しているからである。実際のユーザを使ったMRI(核磁気共鳴画像法)およびIONシミュレーション(身体計測上正確なシミュレーション装置)のいずれも、タンポンが膣腔の中において上奥部まで挿入され膣の円蓋の右側もしくは左側へ傾いた場合に、迂回漏れが生じる可能性がより高くなる、ということを示している。
【0003】
図1Aおよび図1Bには、タンポンアプリケータ15を通して膣12の中へ挿入される一般的なタンポン10の適切な位置が示されている。タンポン10は、米国食品医薬品局(FDA)によってレギュラーの吸収性のタンポンであると定義されている。以下に用いられるように、タンポンに関する「レギュラー」という用語は、乾燥した状態での幅が約0.48インチのものであることを意味する。図1Aに示されるように、タンポン10はアプリケータを用いて膣の「高い」位置へと挿入される。そのことは、そのタンポンが体液の適切な吸収手段として要求されるよりもさらに奥へ挿入されることを意味する。図示されるタンポン10は乾燥した状態にある(すなわち、それなりに多い量の体液を吸収する前である)。この位置に挿入される場合、それは膣の入口14を約2インチ越えた位置であるが、タンポン10は(図示されぬ)円蓋の一方の側に傾くことになる。その結果、タンポンの側面および端部と膣12の複数の壁面のうちの少なくともいずれかとの間に隙間16が生じる。これらの隙間16は、タンポン10を通過する体液の望ましくない流れをもたらす。
【0004】
図1Bにおいて、図示されるタンポン10は再び乾燥した状態であり、アプリケータ(15で示される)を用いて膣12の「低い」位置へと挿入される。低い位置において、そのタンポンは膣の入口14のすぐ内側に約1.25インチほど挿入される。この位置に挿入される場合、タンポン10の側面および端部と膣12の壁面との間に隙間16が生じる。隙間16は、タンポン10を通過する望ましくない体液の流れをもたらす。
【0005】
図2Aおよび2Bにおいて、タンポンアプリケータ15を通して膣12の高い位置へと挿入されるレギュラーのタンポン10のおおよその位置が、再び示されている。図2Aにおいて、タンポン10は膨張した状態である(すなわち、それなりに多い量の体液を吸収した後である)。この位置(再び、膣の入口14を越えて約2インチ)に挿入される場合、タンポン10は、再び円蓋の一方の側に傾いた状態となっている。しかしながら、タンポン10の材料が体液と接触して大きくなるか、もしくは膨張した吸収状態においてもなお、やはりタンポン10の側面18と膣12の壁面との間に隙間16が生じ、そのタンポンを通過する望ましくない体液の流れをもらたす。
【0006】
図2Bにおいて、タンポン10は、再び膨張した状態において示されている。しかし、それは膣12の低い位置に挿入されている。タンポン10が大きくなった状態においてもなお、タンポンの側面18は、そのタンポンと膣12の壁面との間に生じる隙間16を閉じることはない。
【0007】
図3Aおよび3Bには、一般的なスーパーの吸収性(FDAの規則によって定義されている)のタンポン20がタンポンアプリケータを通して膣12の中に挿入される場合のおおよその位置が示されている。図において、タンポン20は膨張した状態である。以下、タンポンに関する「スーパー」という用語は、乾燥した状態で約0.54インチの幅を有するタンポンを意味する。図3Aにおいて、タンポン20は膣12の中において高く挿入され、円蓋の一方の側に傾いている。タンポン20がスーパーの形状であっても、大きくなったタンポンの外側の表面と膣12の壁面との間に隙間16が生じる。図3Bに示されるように、タンポン20が膣12の低い位置に挿入される場合には、その隙間は埋められ、もしくは少なくとも非常に減少させられる。殊に、膨張後ではそうである。しかしながら、ユーザの身体上の一部分における動きにより、タンポン20が膣12の中において移動する可能性がある。それによって、タンポンの外側表面が膣の壁面から離れてしまい、従って、そのタンポンの周りにおいて漏れを生じさせる可能性がある。より大きいサイズのタンポン(例えば、「スーパープラス」の吸収性)は、その問題のいくつかを緩和するかもしれない。しかしながら、隙間が形成される可能性は依然として高い。
【0008】
タンポンに関して上述の問題があるため、ユーザは迂回漏れを避けることができる改良された吸収性能を持ったタンポン製品を望んでいると思われる点は熟慮されるべきである。また、もし、タンポンの設計に付加的な防御の仕組みが組み合わされれば、ユーザは、彼女たちが漏れに対して「2次的に防御」できると感じるだろう。それによって、彼女たちは使用時間の間、常に漏れを制御することが可能となる。本発明は、これらのニーズを満たすものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、改良された迂回漏れ防止手段を伴うタンポン用綿撒糸を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一側面において、本発明は、2つの綿撒糸およびそれらの間に位置する漏れのシールドを備えるタンポンを提供する。当該綿撒糸および漏れのシールドは、折り畳まれて、当該シールドが2つの綿撒糸のうちの少なくとも一つの表面のほとんどを覆うように構成される。綿撒糸は両方とも、漏れのシールドの吸収性よりも各々高い吸収性を有する。
【0011】
別の側面において、本発明は、第1の吸収性を有する綿撒糸と、綿撒糸の少なくとも一部分を覆うとともに第2の吸収性を有する漏れのシールドと、を備えるタンポンを提供する。(漏れのシールドの)第2の吸収性は、(綿撒糸の)第1の吸収性よりも低い。漏れのシールドは、液体不浸透性の高分子フィルムを有する。
【0012】
別の側面において、本発明は、第1の吸収性を伴う綿撒糸と、当該綿撒糸に隣接して配置されその少なくとも一部分を覆う漏れのシールドと、当該漏れのシールドに隣接して配置される親水性で吸収性の層と、を備えるタンポンである。当該漏れのシールドは、高分子フィルムおよび不織布の弾力性材料を混ぜたものであり、疎水性であり、液体不浸透性である。殊に体液に対してはそうである。当該吸収性の層の親水性の性質は、漏れのシールドの疎水性の性質と組み合わされて、液体を漏れのシールドから吸収性の層へと移動させる。
【0013】
別の側面において、本発明は、タンポンを製造する方法を提供する。この方法において、第1の綿撒糸が形成される。また、液体不浸透性の高分子材料が吸収材料と組み合わされて高分子積層体が作られる。当該高分子積層体は、その後、オーブンチューブの開口部の上に配置される。その結果として、吸収性の材料はオーブンチューブの開口部に接触する。第1の綿撒糸および高分子積層体は、その後、オーブンチューブの中に押し込まれる。高分子積層体は、その後、紐を用いて第1の綿撒糸に縫い付けられる。
【0014】
本発明の一つの利点は、2つの部分からなる綿撒糸の形状(下側の綿撒糸による)によって、タンポンが優れた吸収特性を有する、という点である。これらの吸収特性は、従来のタンポンの吸収特性よりも優れている。ユーザが起立もしくは運動している場合に重力が月経血の流れに対して多大な影響を与えることを考慮すると、下側の綿撒糸の存在は漏れに対する「バックアップ」としての防御手段となる。それゆえ、タンポンが膣の中において十分にフィットしていない(例えば、ユーザ毎の身体構造上の違い、活動の違い、もしくは同様のものをその原因とする)場合においても、ユーザは、自分のタンポンの周りの体液の流出に対し十分な防御がなされていることを信じて安心することができる。
【0015】
本発明の別の利点は、漏れのシールドの材料が、ユーザの指がタンポンを除去する際に汚れることを防止する助けとなるということである。綿撒糸の材料が体液を吸収する場合に、漏れのシールドはそれらの体液を封じ込めるように働く。一般的に採用されている紐を用いてタンポンを膣から引き出したとしても、ユーザはしばしばそのタンポンを自分の指で握って圧力を加えてしまう。その場合、漏れのシールドの材料(液体不浸透性の材料等のようなもの)は袋として働き、体液をタンポンの中に維持する。その結果、体液が綿撒糸から絞り出されてユーザの指の上に付着してしまうことが防止される。
【0016】
本発明のさらに別の利点は、漏れ防止のシールドの開口した端部が月経血の流れに対し上方に対向し、(カップのように)下側に流れる液体を収容する性能を高めるように働く、という点である。それに加えて、漏れ防止のシールドの上方の端部は、「自由に」開いて、綿撒糸それ自身から離れて(傘のように)、迂回する月経血をとらえる。それゆえ、漏れの可能性を減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1A】図1Aは、膣において高い位置に挿入され円蓋の一方の方向に傾けられた乾燥状態の従来技術にかかるレギュラーのタンポンの側面図である。
【図1B】図1Bは、膣において低い位置に挿入された乾燥状態の従来技術にかかるレギュラーのタンポンの側面図である。
【図2A】図2Aは、膣において高い位置に挿入され円蓋の一方の方向に傾けられた膨張状態の従来技術にかかるレギュラーのタンポンの側面図である。
【図2B】図2Bは、膣において低い位置に挿入された膨張状態の従来技術にかかるレギュラーのタンポンの側面図である。
【図3A】図3Aは、膣において高い位置に挿入され円蓋の一方の方向に傾けられた膨張状態の従来技術にかかるスーパーのタンポンの側面図である。
【図3B】図3Bは、膣において低い位置に挿入された膨張状態の従来技術にかかるスーパーのタンポンの側面図である。
【図4】図4は、本発明にかかるタンポンの一具体例の側面図である。
【図5】図5は、図4のタンポンにかかる材料の概略図である。
【図6】図6は、漏れのシールドを有する本発明にかかるタンポンの別の具体例の側面図である。
【図7】図7は、図6のタンポンにかかる材料の概略図である。
【図8】図8は、図6のタンポンにかかる材料の概略図である。
【図9】図9は、異なる要素が混合した層を有する本発明にかかるタンポンの別の具体例の側面図である。
【図10】図10は、図9のタンポンにかかる材料の概略図である。
【図11】図11は、図9のタンポンにかかる材料の概略図である。
【図12】図12は、本発明にかかるタンポンを組み立てるプロセスの分解概略図である。
【図13】図13は、本発明にかかるタンポンを組み立てる別のプロセスの分解概略図である。
【図14A】図14Aは、膣において高い位置に挿入され円蓋の一方の方向に傾けられた乾燥状態の本発明にかかるレギュラーのタンポンの側面図である。
【図14B】図14Bは、膣において低い位置に挿入された乾燥状態の本発明にかかるレギュラーのタンポンの側面図である。
【図15A】図15Aは、膣において高い位置に挿入され円蓋の一方の方向に傾けられた膨張状態の本発明にかかるレギュラーのタンポンの側面図である。
【図15B】図15Bは、膣において低い位置に挿入された膨張状態の本発明にかかるレギュラーのタンポンの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、迂回漏れを軽減もしくは緩和するタンポンを提供する。表1に、タンポンの迂回漏れを減少させるために必要となる膨張の量を示す情報を示す。
【0019】
【表1】

【0020】
上述のデータの生成のためにレギュラーおよびスーパーのサイズのタンポンを比較する際、IONシミュレーターから得られた膣の寸法を用いた。これらの寸法は、ある人の身体構造上の測定値を表している。隙間の寸法は、膣に関する1次元形状から取得した。試験用のタンポンとしては、ある日付のロットナンバーの製品を用いた。
【0021】
上述のデータに基づくと、膣の中においてタンポンをより低い位置に配置することにより迂回漏れが生ずる隙間のサイズを減少させることができることが分かる。膣の中においてタンポンをより高い位置に配置すると、適切に隙間を塞ぐためには約1.5インチまでの膨張が必要であることが分かった。また、膣の中においてタンポンをより低い位置に配置すると、適切に隙間を塞ぐために約1.1インチまでの膨張が必要であることが分かった。その結果、レギュラーのサイズのタンポンに関しては約213パーセントの増大が必要となり、スーパーのサイズのタンポンに関しては約178パーセントの増大が必要となる。
【0022】
ユーザに迂回漏れに対する適切な防御手段を提供するために、特に200パーセントよりも大きい増大が望まれる場合に関し、漏れのシールドが組み込まれた2つの部分からなる綿撒糸のデザインが開発されて、本発明のタンポンに至った。
【0023】
図4に示されるように、2つの部分からなる綿撒糸および漏れのシールドを有するタンポンは、一般的には参照番号30で示され、以下においては「タンポン30」のように参照される。タンポン30は、上側の綿撒糸32と、下側の綿撒糸34と、上側および下側の綿撒糸の間に配置される漏れのシールド40と、少なくとも下側の綿撒糸に固定される紐42とを有する。上側の綿撒糸32および下側の綿撒糸34の両方は、漏れのシールドと比較しより高い流体吸収の能力を有している。使用状態において、漏れのシールド40は、上側の綿撒糸32を迂回する液体を受け止めて吸収する。そのような流体は、一般的に上側の綿撒糸32および下側の綿撒糸34の側面から受け入れられることになるが、それらの綿撒糸の両方に流れ、吸収される。漏れのシールド40は、また、上側の綿撒糸32に対するさやとして機能し、その大半を覆う。それによって、タンポン10を除去する際の快適さを供給する。紐42は、上側の綿撒糸32、下側の綿撒糸34、および漏れのシールド40に一緒に縫い付けることに加えて、タンポン30を膣から除去することを容易にする役割を果たす。
【0024】
図5に示されるように、一具体例において、上側の綿撒糸32は一緒に配置される内側の層44および外側の層46を有する。内側の層44、外側の層46、漏れのシールド40、および下側の綿撒糸34の材料は、費用の削減を最大化するように、またタンポン30の製造の工程における効率性を高めるように、切断もしくは成形により各々形成される。レギュラーのタンポンの製造において、漏れのシールド40は、約3インチ×約3インチの正方形である。そして、下側の綿撒糸34は約1.5インチ×約1.5インチの正方形である。しかしながら、本発明はこれらに限定されるものではなく、漏れのシールド40および下側の綿撒糸34の一方もしくは両方が、他の幾何学的な形状(例えば円形)に構成されてもよい。そして、漏れのシールドおよび下側の綿撒糸は、他の寸法を有してもよい。さらに、本発明は漏れのシールド40が一層の材料であることに限定されず、複数層の材料が用いられてもよい。必要に応じて、より多くの材料を用いて、スーパーのタンポンを製造することもできる。また、より少ない材料を用いて、ライトの吸収性のタンポンを製造することもできる。この具体例において、漏れのシールド40の寸法は、例えば正方形もしくは長方形の形状において、1.0インチから4.0インチまでの範囲内に含まれる。単一のもしくは2層が好適であるが、それはまた多層の材料から構成されてもよい。特にナノファイバーを用いる場合には多層が望ましい。
【0025】
漏れのシールド40は、吸収性の材料から形成される。漏れのシールド40に用い得る吸収性の材料の一例としては、梳かれ熱溶着された不織布材料(例えば、イスラエルのアッパーガリーにあるシャラグインダストリーズ(Shalag Industries)社からのストックナンバーSH-PPC-33、基本重量が33gsm(単位平方メートル当たりのグラム数)(30パーセントの綿および70パーセントのポリプロピレン))がある。下側の綿撒糸34に用い得る吸収性の材料の一例としては、水流絡合複合材料(例えば、米国のノースカロライナ州のモーレスビレにあるポリマーグループ社からのストックナンバーKK-072、基本重量が4.0osy(単位平方ヤード当たりのオンス数)(50パーセントのレーヨンおよび50パーセントのPET(ポリエチレンテレフタレート)))がある。
【0026】
図6に、参照番号50によって指定されるタンポンの別の具体例を示す。タンポン50は、内側の層44と、外側の層46と、液体不浸透性の層である漏れのシールドとを有する上側の綿撒糸32を備える。当該液体不浸透性の層は、参照番号54によって指定される。液体不浸透性の層54は、高分子積層体を形成するための高分子フィルムもしくは2以上の材料を有する。いくつかの具体例において、高分子フィルムは微小孔性を備えてもよい。それによって、通気性のある器具がもたらされる。フィルムの製造に用いられる高分子材料の性質によりもたらされる当該フィルムの滑らかな表面が、液体不浸透性の層54がより効率的に上側の綿撒糸32から外れて、膣の中へ挿入されながら開くことを可能にする。綿撒糸および液体不浸透性の層54は一緒に折り畳まれてタンポンの形状とされ、液体不浸透性の層は体液の収集手段として機能し、当該タンポンが最後に満杯になって漏れ出すまでの有効期間を伸ばす。紐42は、液体不浸透性の層54に取り付けられている。
【0027】
図7および8に示されるように、液体不浸透性の層54はタンポンの形成に先立って上側の綿撒糸32の外側の層46の底部の表面下に配置される。外側の層46は、内側の層44の下に位置している。タンポンが折り畳まれる場合、液体不浸透性の層54は既に説明したような漏れのシールドの機能を提供する。
【0028】
本発明のさらに別の具体例において、漏れのシールドは、付加的に、もしくは代替的に、撥水性もしくは疎水性の層であってもよい。この具体例において、疎水性の層は、不織布の、積層された、溶融された、細孔性の、および開口を有する材料の1以上であるかもしれない。形成された綿撒糸に疎水性の層を「後」付けで取り付ける一具体例において用いられる不織布材料の一例としては、SMS(スパンボンド・メルトダウン・スパンボンド)材料があり、当該材料においては、溶融される層が隣接する2つのスパンボンドの層のどちらよりも厚く、そして撥水性を有している。それによって、高いハイドロヘッドの値がもたらされる。以下に用いられるように、「ハイドロヘッド」という用語は、素材の層の液体バリア特性の測定値を指している。そして、ハイドロヘッドの値を利用した試験においては、予め決められた液体の量が素材の層を通過する前に保持する水の高さが特定される。材料全体に均一にナノファイバーもしくは小さなデニールファイバーの分布を伴う不織布材料もまた、本発明の技術的思想の範囲内である。SMSの不職布材料は、イスラエルのホロンにあるアブゴル・ノンウォーブン・インダストリー(Avgol Nonwoven Industries)から購入することが可能である。それは、基準となる重量が10から36gsmまでの範囲内に含まれる。
【0029】
綿撒糸が形成される「前」に疎水性の層を適用する別の具体例において用いられる不織布材料の一例としては、梳かれ熱溶着された100パーセントのポリエステル繊維からなるウェブ(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET))がある。この材料は、イスラエルのアッパーガリー(Upper Galilee)にあるシャラグ・インダストリー(Shalag Industries)社から基準重量が17gsm(コードSH-PT-17)のものが購入可能である。
【0030】
外側の層46の底部の表面に対して液体不浸透性の層54もしくは疎水性の層のどちらかを取り付ける一つの方法としては、上側の綿撒糸32の底部を液化された高分子材料(例えば、ポリウレタンもしくはそれと同様のもの)の浴槽に浸すことが考えられる。上側の綿撒糸32はその浴槽に浸された後、取り出されて空気、熱、もしくは光によって乾燥される。その結果、高分子材料が硬化して液体不浸透性の層54もしくは疎水性の層になる。
【0031】
疎水性の不織布は、それ自体は撥水性の材料であるが、綿撒糸等の吸収性部材としっかりと接触する場合には親水性を発揮する。これは、漏れを防ぐシールドとしては好適な特性である。不織布が綿撒糸と接触している間において液体を吸収するためである。綿撒糸が満杯になって綿撒糸から離れると、不織布は「レインコート」のシールドのように作用する。当該シールドは、月経血を捕えてそれを綿撒糸へと導く。それは、重力と、漏れを防ぐシールドの開口した端部の上側へ向かう形状とがもたらす結果である。
【0032】
また、本発明において、界面活性仕上げ剤を含むSBPP(スパンボンド・ポリプロピレン)からなる親水性の不織布材料が採用されてもよい。
【0033】
図9に示されるように、液体不浸透性の層54は、以下に「混合物」と呼ぶ材料である高分子フィルムと不織弾力材料を混ぜ合わせたものであってもよい。上側の綿撒糸32および紐42は、上述したものと同じか類似したものである。図9から11までに示されるように、液体不浸透性の層54は上側の綿撒糸32の外側の層46の底部の表面の下に配置される。内側の層44は、外側の層46の上に配置される。吸収性の層58が、液体不浸透性の層54の下に配置されてもよい。この吸収性の層58は、親水性であり液体不浸透性の層54の周りに滞留する漏れた液体に対する「2列目の防御」として機能し、不織布の、エアライドの、スパンレイスの、水流絡合の、薄い織物の、フロック加工の、もしくは同様の材料が用いられる。ただし、本発明はこれに限定されず、他の形態の吸収性の層58が採用されてもよい。吸収性の層58は、柔軟性がありソフトである。それによって、タンポンの使用中やタンポンの除去の際にユーザに快適さを与える。
【0034】
続いて、図12に、一般的に参照番号80により指示される本発明にかかるタンポン50を製造するプロセスの一例を示す。プロセス80において、液体不浸透性の層54および吸収性の層58が予め組み合わされてウェブを構成するように配置され、高分子積層体に形成される。その後、形成され加熱された上側の綿撒糸32に対し、高分子積層体が取り付けられる。そのステップの間、高分子積層体は、材料のウェブから解きほぐされて、特定のサイズに切断されて、バキュームロールの上に配置されて、その後、移送管65の上端の上に移送されて位置決めされる。移送管65には高分子積層体の吸収する側が接触している。その後、上側の綿撒糸32が(液体不浸透性の層54および吸収性の層58により構成される高分子積層体に沿うように)移送管65の中に突っ込まれて当該管の底部まで押し込まれる。その後、紐42が針82により液体不浸透性の層54と吸収性の層58とを上側の綿撒糸32の底部に縫い付けられる。その結果、吸収性の層がタンポンの底部(紐が付いている側)に位置することになる。その後、タンポン50がアプリケータ15の胴体部分の中に挿入される。
【0035】
液体不浸透性の層54および吸収性の層58の両方が組み合わされてタンポンのデザインが形成される場合には、タンポンの製造機械のライン上において、液体不浸透性の層の材料と吸収性の層の材料とが互いに、接着、積層化、熱溶着、もしく固着により界面係合される。液体不浸透性の層54と吸収性の層58とが互いに極超音速溶着される一具体例において用いられる吸収性の層の材料は好ましくは高分子繊維である。当該高分子繊維は、液体不浸透性の層の高分子材料と溶着可能である。
【0036】
本発明は、上述のプロセスに限定されるものではない。したがって、他のプロセスが用いられて本発明のタンポンを形成するようにしてもよい。例えば、上側の綿撒糸32は、移送管を通して漏れのシールドに取り付けられる前に、オーブンチューブの中において形成され適当な加熱が行われるように構成されてもよい。この具体例において、上側の綿撒糸32は、上側の綿撒糸32のみに対して用いられるオーブンチューブの直径よりも小さい直径を有するオーブンチューブの中にセットされてもよい。その場合、より小さい直径の綿撒糸が作られることになるため、取り出しの際に必要な力の増大を伴うことなく、(漏れのシールド40および下側の綿撒糸34といった)付加的な材料がタンポンアプリケータの中に収容可能となる。
【0037】
下側の綿撒糸34は適切な材料のウェブから形成される。具体的には、ウェブから解きほぐされ、特定のサイズに切断され、(連続的なウェブに関して材料の断片間に間隔を持たせるために)特定の間隔を開けて配置され、真空移送ドラムの上へと送られて、漏れのシールド40の不織布のウェブの先端の上に配置され位置決めされる。その後、下側の綿撒糸34は、不織布のウェブに対し極超音速溶着もしくは熱溶着される。
【0038】
不織布のウェブは、上述の間隔の間に切断され、移送管の上端の上にその中心が位置決めされる。その後、既に形成済みの上側の綿撒糸32が移送管の中に挿入される。その際、上側の綿撒糸32とともに、下側の綿撒糸34および漏れのシールド40が移送管に中に押し込まれる。当該移送管は、必要に応じて、非常に低い温度の熱に晒されてもよいし晒されなくてもよい。最後に、組み立てられたタンポン(上側の綿撒糸32、下側の綿撒糸34、および漏れのシールド40)が移送管から排出され、紐42で一緒に縫い付けられる。
【0039】
図13に、本発明にかかるタンポンを製造する別のプロセスを示す。このプロセスにおいて、(両側の端部に一つずつ)2つの開口部を有するオーブンチューブ66が、上側の綿撒糸32の材料を一方の開口部から、下側の綿撒糸34の材料を他方の開口部から、各々受け入れる。また、一方もしくは両方の開口部は、漏れのシールドの材料40を受け入れる。綿撒糸の材料および漏れのシールドの材料40は、ラム70により矢印68の方向に向かってオーブンチューブ66の中に挿入される。ラム70の一具体例は、その中に配置される長手方向の孔72を有しており、当該孔に針74を収納することにより、紐42を仕上がったタンポンの中へ縫い付けることが可能である。当該仕上がったタンポンは、上側の綿撒糸32をカバーする上側の漏れのシールド40a、および下側の綿撒糸34をカバーする下側の漏れのシールド40bを有する。
【0040】
図14Aおよび図14Bに、膣12の中にある本発明にかかるレギュラーのタンポン30の概ねの位置を示す。図にはタンポン30を示すが、本発明はこれに限定されることなく、本発明にかかる別のタンポン(例えば、タンポン50など、液体不浸透性もしくは疎水性の層を有する本発明にかかる他のいかなるタンポン)も同様である。これらの図において、タンポン30は乾燥状態である。図14Aにおいて、タンポン30は膣12の中において高い位置に挿入されている。すなわち、膣の入口14から約2インチの位置である。当該膣の入口14においては、タンポン30は円蓋によって一方の側へ傾けられている。タンポン30の外側の表面と膣12の壁との間に隙間16が生じる。
【0041】
図14Bにおいて示されるように、タンポン30は、アプリケータ15を用いて膣12の中において低い位置に挿入されている。すなわち、膣の入口14を越えて約1.25インチの位置である。低い位置に挿入された場合、タンポン30の外側の表面と膣12の壁との間の隙間は、上側の綿撒糸32の膨張(ブルーミング)のおかげで無くなっている。
【0042】
続いて、図15Aおよび15Bに、膣の中において膨張した状態のレギュラーのタンポン30の概ねの位置を示す。図15Aにおいて、タンポン30は膣12の中の高い位置にある。タンポン30の2つの綿撒糸の形状および下側の綿撒糸34のブルーミングによる体液の吸収のおかげで、タンポンの外側の表面と膣12の壁との間の隙間は無くなっている。図15Bにおいては、タンポン30はアプリケータ15を用いて膣12の中の低い位置に挿入されており、類似した形状が実現されている。低い位置において、上側の綿撒糸32および下側の綿撒糸34の両方のブルーミングは、タンポン30と膣壁との間の隙間を無くす。
【0043】
本発明は、詳細な具体例に関して示し説明されてきたが、本発明の技術的思想の範囲内において各要素の様々な変形もしくは代替が行われ得るということが当業者によって理解されるだろう。それに加えて、本発明の技術的思想の範囲内において、特定の状況を本発明の教示に対して適応させるための変更が行われ得る。それゆえ、本発明は上述の詳細な説明において開示された特定の具体例に限定されるものではない、ということが意図されている一方で、本発明は、添付した特許請求の範囲の範囲内に入る全ての具体例を含むことも意図されている。
【符号の説明】
【0044】
10…タンポン、12…膣、14…膣の入口、15…アプリケータ、16…隙間、18…タンポンの側面、20…タンポン、30…タンポン、32…上側の綿撒糸、34…下側の綿撒糸、40…漏れのシールド、40a…上側の漏れのシールド、40b…下側の漏れのシールド、42…紐、44…内側の層、46…外側の層、50…タンポン、54…液体不浸透性の層、58…吸収性の層、66…オーブンチューブ、68…矢印、70…ラム、72…孔、74…針、80…プロセス、82…針

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の綿撒糸と、
第2の綿撒糸および吸収性の層のうちの一つと、
前記第1の綿撒糸と前記第2の綿撒糸および前記吸収性の層のうちの一つとの間に配置され、前記第1の綿撒糸の表面領域の一部分を覆う漏れのシールドと
を備え、
前記第1の綿撒糸と前記第2の綿撒糸および前記吸収性の層のうちの一つとは、漏れのシールドの吸収性よりも高い吸収性を有する
タンポン。
【請求項2】
前記第1の綿撒糸、前記第2の綿撒糸および前記吸収性の層のうちの一つ、および前記漏れのシールドのうちの1以上に取り付けられる紐をさらに備える
請求項1に記載のタンポン。
【請求項3】
前記第1の綿撒糸は、一緒に配置される内側の層および外側の層を有する
請求項1に記載のタンポン。
【請求項4】
体液と接触することによって乾燥状態での厚さよりも少なくとも2倍の厚さまで膨張することが可能な
請求項1に記載のタンポン。
【請求項5】
前記第2の綿撒糸は、50パーセントのレーヨンおよび50パーセントのPETの繊維を有する水流絡合複合材料から作られている
請求項1に記載のタンポン。
【請求項6】
前記漏れのシールドは、30パーセントの綿および70パーセントのポリプロピレンの繊維を有する吸収性の不織布材料から作られている
請求項1に記載のタンポン。
【請求項7】
前記漏れのシールドは、疎水性の不織布材料から作られている
請求項1に記載のタンポン。
【請求項8】
前記漏れのシールドは、親水性の不織布材料から製造されている
請求項1に記載のタンポン。
【請求項9】
前記疎水性の不織布材料が、100パーセントのポリエステルの繊維を有し、予備成形のプロセスの間において前記第1の綿撒糸および前記第2の綿撒糸のうちの少なくとも一方に対して取り付けられる
請求項7に記載のタンポン。
【請求項10】
前記疎水性の不織布材料が、SMSを有し、後処理成形のプロセスの間において前記第1の綿撒糸および前記第2の綿撒糸のうちの少なくとも一方に対して取り付けられる
請求項7に記載のタンポン。
【請求項11】
前記親水性の不織布材料は、界面活性仕上げ剤を有するSBPPを有する
請求項8に記載のタンポン。
【請求項12】
前記漏れのシールドは、液体不浸透性もしくは撥水性の材料から作られている
請求項8に記載のタンポン。
【請求項13】
前記液体不浸透性の材料は、高分子フィルムもしくは高分子複合材料である
請求項12に記載のタンポン。
【請求項14】
前記撥水性の材料は、開口を有する高分子フィルムである
請求項12に記載のタンポン。
【請求項15】
前記高分子フィルムは、通気性のある微小孔性のフィルムである
請求項13に記載のタンポン。
【請求項16】
前記漏れのシールドは、2以上の不織布材料の層を有する
請求項1に記載のタンポン。
【請求項17】
第1の吸収性を有する綿撒糸と、
前記綿撒糸の少なくとも一部分を覆い、第2の吸収性を有する漏れのシールドと
を備え、
前記第2の吸収性は、前記第1の吸収性よりも低く、
前記漏れのシールドは、液体不浸透性の高分子フィルムもしくは撥水性の材料を有する
タンポン。
【請求項18】
前記漏れのシールドの前記高分子フィルムは、通気性のある微小孔性のフィルムである
請求項17に記載のタンポン。
【請求項19】
前記漏れのシールドは、前記綿撒糸に接触する内側の層に配置された高分子フィルムおよび外側の層に配置された不織布の層を有する、高分子複合材料を有する
請求項17に記載のタンポン。
【請求項20】
前記漏れのシールドの前記材料は、疎水性の不織布である
請求項17に記載のタンポン。
【請求項21】
前記疎水性の材料は、開口を有する高分子化合物である
請求項20に記載のタンポン。
【請求項22】
前記疎水性の材料は、2つのスパンボンドの層の間に配置された溶融層を有する不織布材料である
請求項20に記載のタンポン。
【請求項23】
前記疎水性の材料は、均一に分布されたナノファイバーを有する不織布材料である
請求項20に記載のタンポン。
【請求項24】
前記漏れのシールドおよび前記綿撒糸のうちの1以上に取り付けられている紐をさらに備える
請求項17に記載のタンポン。
【請求項25】
第1の吸収性を有する綿撒糸と、
前記綿撒糸に隣接して配置され、前記綿撒糸の少なくとも一部分を覆う漏れのシールドと
を備え、
前記漏れのシールドは、前記第1の吸収性よりも低い吸収性を有し、吸収性もしくは親水性の材料を有する
タンポン。
【請求項26】
前記第1の綿撒糸および前記漏れのシールドのうちの1以上に取り付けられている紐をさらに有する
タンポン。
【請求項27】
前記漏れのシールドは、不織布の、エアレイドの、スパンボンドの、水流絡合の、薄い織物の、およびもしくはフロック加工された繊維のうちの1以上である材料から製造されている吸収性の層を有する
請求項25に記載のタンポン。
【請求項28】
前記吸収性の層は、50パーセントのレーヨンおよび50パーセントのPETの繊維を有する水流絡合複合材料から作られている
請求項27に記載のタンポン。
【請求項29】
前記吸収性の層は、梳かれて熱溶着された不織布材料である
請求項25に記載のタンポン。
【請求項30】
前記不織布材料は、30パーセントの綿および70パーセントのポリプロピレンの繊維を有する
請求項29に記載のタンポン。
【請求項31】
前記第1の綿撒糸は、外側の層および内側の層を有し、
前記漏れのシールドは、前記外側の層に隣接して配置される
請求項25に記載のタンポン。
【請求項32】
第1の吸収性を有する綿撒糸と、
前記綿撒糸に隣接して配置され、前記綿撒糸の少なくとも一部分を覆う3以上の層を有する漏れのシールドと
を備え、
前記漏れのシールドは、第1の吸収性よりも低い吸収性を有する
タンポン。
【請求項33】
前記漏れのシールドは、前記綿撒糸に隣接する疎水性の不織布の層、前記疎水性の不織布の層に隣接する第1の吸収性の層、および前記第1の吸収性の層に隣接する第2の吸収性の層から製造されており、
前記第2の吸収性の層は、前記第1の吸収性の層よりも高い吸収性を有する
請求項32に記載のタンポン。
【請求項34】
前記漏れのシールドは、前記綿撒糸に隣接する液体不浸透性の層、前記液体不浸透性の層に隣接する第1の吸収性の層、および前記第1の吸収性の層に隣接する第2の吸収性の層から製造されており、
前記第2の吸収性の層は、前記第1の吸収性の層よりも高い吸収性を有する
請求項32に記載のタンポン。
【請求項35】
前記漏れのシールドは、前記綿撒糸に隣接する疎水性の層、前記疎水性の層に隣接する吸収性の層、および前記吸収性の層に隣接する親水性の層から製造されている
請求項32に記載のタンポン。
【請求項36】
前記漏れのシールドは、前記綿撒糸に隣接する親水性の層、前記親水性の層に隣接する第1の吸収性の層、および前記第1の吸収性の層に隣接する第2の吸収性の層から製造されており、
前記第2の吸収性の層は、前記第1の吸収性の層よりも高い吸収性を有する
請求項32に記載のタンポン。
【請求項37】
第1の綿撒糸を形成するステップと、
液体不浸透性の高分子材料を吸収性の材料と組み合わせて高分子積層体を作るステップと、
前記吸収性の材料が前記オーブンチューブの前記開口部に接触するように前記高分子積層体をオーブンチューブの開口部に配置するステップと、
前記第1の綿撒糸および前記高分子積層体を前記オーブンチューブの中へ押し込むステップと、
前記高分子積層体を前記第1の綿撒糸に紐を用いて縫い付けるステップと
を備える
タンポンの製造の方法。
【請求項38】
前記製造されたタンポンをアプリケータの胴体部分に挿入するステップをさらに備える
請求項37に記載の方法。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図15A】
image rotate

【図15B】
image rotate


【公表番号】特表2011−519676(P2011−519676A)
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−508569(P2011−508569)
【出願日】平成21年5月4日(2009.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2009/042664
【国際公開番号】WO2009/137383
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(500365915)プレイテックス プロダクツ エルエルシー (56)
【Fターム(参考)】