説明

放射線計測装置

【課題】欠測することなくIKPの点検を行うことを実現した放射線計測装置を提供する。
【解決手段】排気筒30内の放射線を計測するために、排気筒30内の排ガスを吸引する第1IKP50、第1IKP50が吸引した排ガスの一部を採取する第1サンプリング装置54及び第1サンプリング装置54によって採取された排ガスの放射線を検出する第1放射線検出器56を備えた第1放射線計測部と、第1放射線計測部と同様に、第2IKP60、第2サンプリング装置64及び第2放射線検出器66を備え、第1放射線計測部100a及び第2放射線計測部100bは、それぞれ独立して放射線の検出を行い、一方の放射線計測部のIKPを点検する場合には、他方の放射線計測部によって放射線の検出を行い、欠測が生じないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力発電所に設置されている排気筒内を通過する排ガスをサンプリングして、排ガスに含まれる放射性物質から発生する放射線を測定する放射線計測装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、原子力発電所に設置されている排気筒には、排ガスを吸引するアイソカイネティックプローブ(以下、IKPと略称する)が設けられている。このIKPは、排気筒内を通過する排ガスをサンプリングするための複数のノズル(2個〜5個)を有している。そして、IKPによって排ガスの一部をサンプリングし、放射線検出器に導くことにより、排ガスに含まれる放射性物質の放射線を測定することが行われている。アイソカイネティックプローブ(IKP)に関する従来技術としては、特許文献1に記載された技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭63−179232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来より、排気筒には、IKPが1本しか挿入されていないのが現状である。この1本しか挿入されていない理由としては、従来より、排ガス中の測定方法には規定が設けられており、その規定によれば、サンプリングノズルの本数が規定されていないことが挙げられる。
【0005】
しかしながら、IKPをある程度の期間使用した場合には、IKPに詰まりが発生するおそれがあるため、IKPの点検を行う必要がある。ここで、IKPが一本の場合には、IKPの点検作業が終了するまでの間、排気筒内を通過する排ガス中の放射線を測定することができないこと、すなわち欠測が必ず発生する。欠測が発生した場合には、その理由を説明することになるが、この場合、原子力発電所で点検作業を行う必要のある事象が発生したことが、世間には原子力発電所で大きな問題が発生したと思われ、ひいては、社会問題となるおそれがある。このため、排気筒内を通過する排ガス中の放射線を測定に、欠測がなく、連続的に行う状態が維持されることが望ましい。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決し、欠測することなくIKPの点検を行うことを実現した放射線計測装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するため、次に記載する構成を備えている。
【0008】
(1) 排気筒内の放射線を計測する放射線計測装置において、前記排気筒内に配置され、前記排気筒内の排ガスの一部を吸引する複数のノズルを有する第1プローブ、当該第1プローブから吸引された排ガスを前記排気筒の外部に案内する第1サンプリング管、当該第1サンプリング管に連結され、前記第1サンプリング管から導入された排ガスの一部を採取する第1サンプリング手段、及び当該第1サンプリング手段によって採取された排ガスの放射線を検出する第1放射線検出手段を備えた第1放射線計測部と、前記排気筒内に配置され、前記排気筒内の排ガスを吸引する複数のノズルを有する第2プローブ、当該第2プローブから吸引された排ガスを前記排気筒の外部に案内する第2サンプリング管、当該第2サンプリング管に連結され、前記第2サンプリング管から導入された排ガスの一部を採取する第2サンプリング手段、及び当該第2サンプリング手段によって採取された排ガスの放射線を検出する第2放射線検出手段を備えた第2放射線計測部とを備え、前記第1放射線計測部及び前記第2放射線計測部は、それぞれ独立して放射線の検出を行うことを特徴とする放射線計測装置。
【0009】
(1)によれば、例えば、第1プローブ(第1IKP50)を点検する場合には、第1放射線計測部(第1放射線計測部100a)を停止させ、第1プローブを引き抜いて点検を行う。第1放射線計測部が停止している間は、第2放射線計測部によって放射線の計測を行う。これにより、プローブの点検の際に、欠測の期間が生じることがなくなり、排気筒内の放射線計測の連続性が維持されるようになる。
【0010】
(2) (1)において、前記第1サンプリング管と前記第2サンプリング管とは、互いに離して配置したことを特徴とする放射線計測装置。
【0011】
(2)によれば、第1サンプリング管と第2サンプリング管とは、互いに離して別ルートで配管されているため、第1サンプリング管と第2サンプリング管とが同時に腐食するといった事態を避けることが可能になる。これにより、第1サンプリング管又は第2サンプリング管のいずれかに交換する必要が生じた場合には、交換するサンプリング管を有する放射線計測部を停止させることになるが、もう一つの放射線計測部によって放射線の計測を行う。これにより、サンプリング管の交換の際に、欠測の期間が生じることがなくなり、排気筒内の放射線計測の連続性が維持されるようになる。
【0012】
(3) (1)、(2)において、前記第1プローブと前記第2プローブとは、排気筒内を平面視した際に、十字型に配置したことを特徴とする放射線計測装置。
【0013】
(3)によれば、第1プローブと第2プローブとが、排気筒内を平面視した際に、十字型に配置されているため、排気筒内において、排ガスを広範囲にサンプリングすることが可能になる。これにより、精度の高い放射線計測を行うことが可能になる。
【0014】
(4) (1)乃至(3)において、前記第1放射線計測部は、前記第1放射線検出手段の検出結果を解析する第1データ処理手段、及び当該第1データ処理手段の解析結果を表示する第1表示手段を有し、前記第2放射線計測部は、前記第2放射線検出手段の検出結果を解析する第2データ処理手段、及び当該第2データ処理手段の解析結果を表示する第2表示手段を有することを特徴とする放射線計測装置。
【0015】
(4)によれば、第1放射線計測部と第2放射線計測部とが完全に独立して二重化したことにより、第1放射線計測部と第2放射線計測部とが相互に干渉することなく点検・測定ができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、プローブの点検の際に、欠測の期間が生じることがなくなり、排気筒内の放射線計測の連続性が維持されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態の放射線計測装置を備えた原子力発電所のシステム構成を示す説明図である。
【図2】排気筒の平面図である。
【図3】本発明の一実施形態における放射線計測装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施形態における放射線計測装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態の放射線計測装置を備えた原子力発電所のシステム構成を示す説明図である。原子力発電所には、原子炉施設10、タービン施設20及び排気筒30などが備えられている。原子炉施設10には、原子炉12が配備されている。タービン施設20には、タービン22及び復水器24が配備されている。そして、原子炉12に水を供給し、水を原子炉12によって加熱して蒸気を発生させる。原子炉施設10で発生した蒸気は、タービン施設20に供給され、蒸気の力でタービン22を回転させることにより、タービン22に連結されている発電機を回転させる。これにより、発電が行われる。タービン22を通過した蒸気は、復水器24によって水に戻されて、給水ポンプ(図示せず)によって原子炉12に再び供給される。
【0020】
原子炉施設10で発生した排ガスは、図示しない各種のフィルタによって放射性物質が除去された後に、排ガス管14を通って排気筒30に送られる。同様に、タービン施設20で発生した排ガスは、図示しない各種のフィルタによって放射性物質が除去された後に、排ガス管26を通って排気筒30に送られる。そして、排気筒30に送られた排ガスは、排気筒30の先端の開口を通って大気中に放出される。
【0021】
排気筒30の上部には、複数のノズル50aを有する第1IKP50が、排気筒30の軸方向に対して垂直に挿入されている。また、第1IKP50の下部に所定の間隔を空けて、複数のノズル60aを有する第2IKP60が、排気筒30の軸方向に対して垂直に挿入されている。第1IKP50には第1サンプリング管52が連結されており、第2IKP60には第2サンプリング管62が連結されている。第1サンプリング管52及び第2サンプリング管62は、第1IKP50及び第2IKP60が吸引した排ガスを第1サンプリング装置54及び第2サンプリング装置64に案内するものであり、排気筒30の外壁面に固定されている。
【0022】
図2は排気筒30の平面図であり、排気筒30の先端の開口を平面視した場合に、第1IKP50と第2IKP60とは十字型を形成している。ここで、第1IKP50のノズル50aと第2IKP60のノズル60aとは、排気筒30の先端の開口を平面視した場合に、重ならない位置、すなわち、第1IKP50の中央部及び第2IKP60の中央部を避けた位置に配置することが望ましい。
【0023】
図3は、本発明の一実施形態における放射線計測装置100の構成を示すブロック図であり、放射線計測装置100は、第1放射線計測部100a及び第2放射線計測部100bにより構成されている。
【0024】
第1放射線計測部100aは、第1IKP50、第1IKP50に連結されている第1サンプリング管52、第1サンプリング装置54、第1放射線検出器56、第1連結管55、第1吸引ポンプ58、第1排気管59、第1データ処理装置80、第1記憶装置82及び第1表示装置84によって構成されている。また、第2放射線計測部100bは、第2IKP60、第2IKP60に連結されている第2サンプリング管62、第2サンプリング装置64、第2連結管65、第2吸引ポンプ68、第2排気管69、第2データ処理装置90、第2記憶装置92及び第2表示装置94によって構成されている。
【0025】
第1IKP50には、第1サンプリング管52を介して第1サンプリング装置54が連結されている。第1サンプリング装置54には、第1連結管55を介して第1吸引ポンプ58が連結されている。また、第1吸引ポンプ58には排ガスを排気筒30に導く第1排気管59が連結されている。
【0026】
そして、第1吸引ポンプ58を駆動することにより、排気筒30内において第1IKP50によって吸引された排ガスは、第1サンプリング管52によって排気筒30の外部に案内される。そして、排ガスは、第1サンプリング管52、第1サンプリング装置54、第1連結管55及び第1排気管59を通って排気筒30内に戻される。
【0027】
第1IKP50は、複数のノズル(例えば、4個)50aと、個々のノズル50aに連結している連結管とを、長尺の取付板に取り付けた構造である。また、排気筒30には、第1IKP50を挿入する挿入口(図示せず)と、第1IKP50をスライド移動可能に支持するレール(図示せず)とが設けられており、第1IKP50を挿入口に挿入し、第1IKP50をレールに係合させて押し込むことにより、第1IKP50が排気筒30に設置される。また、第1IKP50における、個々のノズル50aに連結された複数の連結管の排出口は一つに束ねられており、この排出口は第1サンプリング管52に対向配置されている。このため、複数のノズルから導入された排ガスが第1サンプリング管52の内部で混合されて第1サンプリング装置54に送られる。
【0028】
第1サンプリング装置54は、第1サンプリング管52から導入された排ガスの一部を採取するものである。また、第1放射線検出器56は、第1サンプリング装置54によって採取された排ガスから発生する放射線を検出するものである。第1サンプリング装置54によって採取された排ガスは、第1放射線検出器56による放射線の検出が終了した後、排気筒30に戻される。そして、第1サンプリング装置54は新たな排ガスを採取し、第1放射線検出器56は、新たに採取された排ガスの放射線を検出する。このような動作が繰り返し行われる。
【0029】
第1放射線検出器56の検出データは、第1データ処理装置80に送信され、この第1データ処理装置80によって、核種毎の放射線が解析され、解析結果は、第1記憶装置(例えば、ハードディスク装置やRAM)82に記憶されるとともに第1表示装置84に表示される。
【0030】
なお、第1放射線計測部100aと第2放射線計測部100bとは同一の構成である。すなわち、第1IKP50と第2IKP60、第1サンプリング管52と第2サンプリング管62、第1サンプリング装置54と第2サンプリング装置64、第1連結管55と第2連結管65、第1放射線検出器56と第2放射線検出器66、第1吸引ポンプ58と第2吸引ポンプ68、第1排気管59と第2排気管69、第1データ処理装置80と第2データ処理装置90、第1記憶装置82と第2記憶装置92、第1表示装置84と第2表示装置94とはそれぞれ同一のものである。したがって、第2放射線計測部100bの詳細な説明については省略する。
【0031】
ここで、第1サンプリング管52と第2サンプリング管62とは、互いに別ルートを通って、第1サンプリング装置54あるいは第2サンプリング装置64に接続されている。言い換えれば、第1サンプリング管52と第2サンプリング管62とは互いに隣り合わないように配管されている。本実施形態によれば、図1に示すように、第1サンプリング管52は第1IKP50の端部から排気筒30の外壁に沿って下方に向かうように配管されており、第2サンプリング管62も同様に第2IKP60の端部から排気筒30の外壁に沿って下方に向かうように配管されている。すなわち、第1サンプリング管52と第2サンプリング管62とは、排気筒30の中心軸に対して90度離間した位置に配管されている。
【0032】
図1に示す原子炉施設10及びタービン施設20において通常運転を行っている場合には、第1放射線計測部100aと第2放射線計測部100bの両方を用いて、排気筒30内の放射線の計測を行う。そして、第1IKP50を点検する場合には、第1放射線計測部100aを停止させ、第1IKP50を引き抜いて点検を行う。第1放射線計測部100aが停止している間は、第2放射線計測部100bによって放射線の計測を行う。逆に、第2IKP60を点検する場合には、第2放射線計測部100bを停止させ、第2IKP60を引き抜いて点検を行う。第2放射線計測部100bが停止している間は、第1放射線計測部100aによって放射線の計測を行う。
【0033】
以上、説明したように、本実施形態によれば、第1IKP50を点検する場合には、第1放射線計測部100aを停止させ、第1IKP50を引き抜いて点検を行う。第1放射線計測部100aが停止している間は、第2放射線計測部100bによって放射線の計測を行う。これにより、IKPの点検の際に、欠測の期間が生じることがなくなり、排気筒30内の放射線計測の連続性が維持されるようになる。
【0034】
また、本実施形態によれば、第1サンプリング管52と第2サンプリング管62とは、互いに離して別ルートで配管されているため、第1サンプリング管52と第2サンプリング管62とが同時に腐食するといった事態を避けることが可能になる。これにより、第1サンプリング管52又は第2サンプリング管62のいずれかに交換する必要が生じた場合には、交換するサンプリング管を有する放射線計測部を停止させることになるが、もう一つの放射線計測部によって放射線の計測を行う。これにより、サンプリング管の交換の際に、欠測の期間が生じることがなくなり、排気筒30内の放射線計測の連続性が維持されるようになる。
【0035】
また、本実施形態によれば、第1IKP50と第2IKP60とが、排気筒30内を平面視した際に、十字型に配置されているため、排気筒30内において、排ガスを広範囲にサンプリングすることが可能になる。これにより、精度の高い放射線計測を行うことが可能になる。
【0036】
また、本実施形態によれば、第1放射線計測部100aと第2放射線計測部100bとが完全に独立して二重化していることにより、第1放射線計測部100aと第2放射線計測部100bとが相互に干渉することなく点検・測定ができる。例えば、第1放射線計測部100aを構成している第1IKP50、第1サンプリング管52、第1サンプリング装置54、第1放射線検出器56、第1連結管55、第1吸引ポンプ58、第1排気管59、第1データ処理装置80、第1記憶装置82及び第1表示装置84の中のいずれか一つに不具合が生じ、第1放射線計測部100aによる放射線計測が行えなくなった場合に、第2放射線計測部100bによる放射線計測が継続して行われる。これにより、欠測の期間が生じることがなくなり、排気筒30内の放射線計測の連続性が維持されるようになる。
【0037】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限るものではない。例えば、上述した実施形態によれば、第1放射線計測部100aは、第1データ処理装置80、第1記憶装置82及び第1表示装置84を備え、第2放射線計測部100bは、第2データ処理装置90、第2記憶装置92及び第2表示装置94を備えているが、図4に示すように、第1放射線検出器56及び第2放射線検出器66からの検出データを、共通のデータ処理装置110によって解析し、記憶装置120に記憶し、及び表示装置130によって表示を行うようにしてもよい。このように、電気的な構成の部分を共通化することにより、放射線計測装置100の低コスト化が図れる。
【0038】
また、図3、図4に示す構成によれば、第1放射線計測部100aに第1吸引ポンプ58、第2放射線計測部100bに第2吸引ポンプ68を設けているが、第1吸引ポンプ58と第2吸引ポンプ68、及び第1排気管59と第2排気管69については、第1放射線計測部100aと第2放射線計測部100bとにおいて共通にしてもよい。
【0039】
また、排気筒30内において下段に配置されている第2IKP60が、排気筒30内の排ガスの流れを乱して、第1放射線計測部の計測結果に影響を及ぼさないように、第2IKP60を流線形に構成してもよい。
【0040】
また、第1放射線計測部100aによる放射線の計測結果と、第2放射線計測部100bによる放射線の計測結果とは、近い値になることが予想されるが、第1IKP50や第2IKP60の使用期間やその他の要因によって、第1放射線計測部100aによる放射線の計測結果と、第2放射線計測部100bによる放射線の計測結果とに差が生じる可能性がある。そこで、第1放射線計測部100aによる放射線の計測結果と、第2放射線計測部100bによる放射線の計測結果との差が、一定値以上となった場合に、点検を促すようにしてもよい。これにより、精度の高い放射線計測を行うことが可能になる。
【符号の説明】
【0041】
10 原子炉施設
12 原子炉
14 排ガス管
20 タービン施設
22 タービン
24 復水器
26 排ガス管
30 排気筒
50 第1アイソカイネティックプローブ(第1IKP)
50a、60a ノズル
60 第2アイソカイネティックプローブ(第2IKP)
52 第1サンプリング管
54 第1サンプリング装置
55 第1連結管
56 第1放射線検出器
58 第1吸引ポンプ
59 第1排気管
62 第2サンプリング管
64 第2サンプリング装置
65 第2連結管
66 第2放射線検出器
68 第2吸引ポンプ
69 第2排気管
80 第1データ処理装置
82 第1記憶装置
84 第1表示装置
90 第2データ処理装置
92 第2記憶装置
94 第2表示装置
100 放射線計測装置
100a 第1放射線計測部
100b 第2放射線計測部
110 データ処理装置
120 記憶装置
130 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気筒内の放射線を計測する放射線計測装置において、
前記排気筒内に配置され、前記排気筒内の排ガスの一部を吸引する複数のノズルを有する第1プローブ、
当該第1プローブから吸引された排ガスを前記排気筒の外部に案内する第1サンプリング管、
当該第1サンプリング管に連結され、前記第1サンプリング管から導入された排ガスの一部を採取する第1サンプリング手段、及び
当該第1サンプリング手段によって採取された排ガスの放射線を検出する第1放射線検出手段を備えた第1放射線計測部と、
前記排気筒内に配置され、前記排気筒内の排ガスを吸引する複数のノズルを有する第2プローブ、
前記第2プローブから吸引された排ガスを前記排気筒の外部に案内する第2サンプリング管、
当該第2サンプリング管に連結され、前記第2サンプリング管から導入された排ガスの一部を採取する第2サンプリング手段、及び
当該第2サンプリング手段によって採取された排ガスの放射線を検出する第2放射線検出手段を備えた第2放射線計測部とを備え、
前記第1放射線計測部及び前記第2放射線計測部は、それぞれ独立して放射線の検出を行うことを特徴とする放射線計測装置。
【請求項2】
前記第1サンプリング管と前記第2サンプリング管とは、互いに離して配置したことを特徴とする請求項1記載の放射線計測装置。
【請求項3】
前記第1プローブと前記第2プローブとは、排気筒内を平面視した際に、十字型に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の放射線計測装置。
【請求項4】
前記第1放射線計測部は、前記第1放射線検出手段の検出結果を解析する第1データ処理手段、及び当該第1データ処理手段の解析結果を表示する第1表示手段を有し、
前記第2放射線計測部は、前記第2放射線検出手段の検出結果を解析する第2データ処理手段、及び当該第2データ処理手段の解析結果を表示する第2表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の放射線計測装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−196838(P2011−196838A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−64278(P2010−64278)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】