放送コンテンツの予約録画における柔軟に競合を解消する方法
予約録画における競合を適切に解消する。本発明の一の実施形態は、番組録画における録画の競合を解消する技術である。第1番組及び第2番組を録画する際に、競合は検出される。この競合は、第1番組及び第2番組における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる。ユーザは、その重なりセグメントなしで第1番組の録画を選択することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放送録画に関し、より詳細には、予約録画における競合解消に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビの予約録画により、ユーザは番組予定表内の番組を選んで未来時に録画することができる。ユーザは、通常、番組ガイドの情報に基づいて、特定の放送番組の録画開始及び終了時間を選択する。ユーザは未来又は現在の番組をいくつか選んで録画してよい。録画する番組が多数重なる場合、録画の競合が起きる。加えて、ある録画技術においては、ユーザは、パディングオプションを用いて予定時間を超えた付加的時間を加えるというオプション(選択肢)を有する。このパディング時間が別の予定録画時間と重なる場合にも競合が起きる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既存の競合解消技術は欠点が多い。一の技術は、競合が検出される場合に単にユーザにどの番組を録画するかを決定させるだけである。別の技術は、各番組に優先順位を与える。競合がある場合、高い優先順位を有する番組は録画されるであろうが、一方、低い優先順位の番組は完全に無視されてしまう。このような技術においては、競合がある場合には、唯一つの番組のみが録画されるであろうが、その他の(複数の)番組は完全に無視されてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一の実施形態は、番組録画における録画の競合を解消する技術である。第1番組及び第2番組を録画する予定の場合に、競合が検出される。この競合は、第1番組及び第2番組における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる。ユーザは、その重なりセグメント無しで第1番組の録画を選択することができる。
【0005】
以下の説明では、具体的な詳細が多数説明されるが、当然のことながら、本発明の実施例は、これらの具体的な詳細無しに実施されてよい。その他の場合、本説明の理解があいまいにならないように、既知の回路、構造、及び技術は示さなかった。
【0006】
本発明の一の実施例における要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、マイクロコード、又はこれらの任意の組み合わせにより実施されてよい。ハードウェア、ソフトウェア、又はマイクロコードで実施される場合、本発明の実施例における要素は、必要なタスクを実行するプログラムコード又は複数のコードセグメントである。コードセグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、或いは命令、データ構造、又はプログラム文の任意の組み合わせを表してよい。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、又はメモリ内容の伝達(passing)及び/又は受信により、他のコードセグメント又はハードウェア回路と結合されてよい。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリの共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信等の任意の適切な手段を介して受け渡し、転送、又は送信されてよい。プログラム又はコードセグメントは、プロセッサ読取可能媒体に格納されてよく、或いは伝送波で具体化されるコンピュータデータ信号、又はキャリアにより変調される信号により伝送媒体上で伝送されてよい。「プロセッサ読取可能又はアクセス可能媒体」或いは「機械読取可能又はアクセス可能媒体」は、情報を格納、送信、転送可能である任意の媒体を含んでよい。機械アクセス可能媒体の例として、電子回路、半導体記憶装置、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、消去可能ROM(EROM)、フロッピーディスク、コンパクトディスク(CD−ROM)、光ディスク、ハードディスク、光ファイバ媒体、高周波(RF)リンク等を含む。コンピュータデータ信号は、電子ネットワークチャネル、光ファイバ、空気、電磁石、RFリンク等の伝送媒体上で伝播可能な任意の信号を含んでよい。複数のコードセグメントは、インターネット及びイントラネット等のコンピュータネットワークを介してダウンロードされてよい。機械アクセス可能媒体は、製品において具体化されてよい。機械アクセス可能媒体は、機械によりアクセスされる際、その機械に以下に記載する動作を実行させるデータを含んでよい。ここで、文言「データ」は、機械読取の目的で符号化された任意の種類の情報に関する。従って、プログラム、コード、データ、ファイル等を含んでよい。
【0007】
本発明の実施例の全部又は一部は、ソフトウェアにより実施されてよい。このソフトウェアは、互いに結合された幾つかのモジュールを有してよい。ソフトウェアモジュールは、他のモジュールに結合して、変数、パラメータ、引数、ポインタ等を受信する。且つ/或いは、結果、更新変数、ポインタ等を生成又は伝達する。ソフトウェアモジュールは、プラットフォーム上で実行するオペレーティングシステムと相互作用するソフトウェアドライバ又はインターフェースであってもよい。ソフトウェアモジュールは、設定、構成、初期化、ハードウェア装置に対するデータの送信及び受信を行うハードウェアドライバであってもよい。
【0008】
本発明の実施例は、通常フローチャート、フロー図、構造図、又はブロック図として描かれるプロセスとして記載されてよいことに留意されたい。フローチャートは、逐次プロセスとして動作を表すが、動作のうちの多くは、並行して又は同時に実行できる。加えて、動作の順序は再調整されてよい。プロセスは、その動作が完了する際に終了する。プロセスは、方法、機能、手順、サブルーチン、サブプログラム等に相当してよい。プロセスが機能に相当する場合は、そのプロセスの終了は、呼び出し機能又はメイン機能へ回帰する機能に相当する。
【0009】
本発明は、その実施例を例示するために用いられる添付図面及び後述の説明を参照することにより、最も理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1Aは、本発明の一の実施例を実施できるプロセッサシステム100を示す図である。プロセッサシステム100は、プロセッサ110、プロセッサバス120、メモリ制御ハブ(MCH)130、システムメモリ140、入力/出力制御ハブ(ICH)150、周辺機器用バス160、大容量記憶装置170、及び入力/出力装置1801から180Nを含む。プロセッサシステム100は、これらの要素よりも多くの又は少ない要素を含んでよい。
【0011】
プロセッサ110は、組み込みプロセッサ、モバイルプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、スーパスカラコンピュータ、ベクトルプロセッサ、単一命令複数データ(SIMD)コンピュータ、複合命令セットコンピュータ(CISC)、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、超長命令語(VLIW)、又はハイブリッド構造等の、任意の種類のアーキテクチャにおける中央処理装置を表す。
【0012】
プロセッサバス120は、インターフェース信号を供給し、プロセッサ110がその他のプロセッサ又は装置、例えば、MCH130と通信できるようにする。プロセッサバス120は、単一プロセッサ又はマルチプロセッサ構造を支援してよい。プロセッサバス120は、並行型、逐次型、パイプライン型、非同期型、同期型、又はこれらの任意の組み合わせであってよい。
【0013】
MCH130は、メモリ及び入力/出力装置、システムメモリ140及びICH150の制御及び設定を行う。MCH130は、単独実行モード、ホスト−周辺機器用バスインターフェース、及びメモリ管理等の複数の機能性を統合するチップセットに一体化されてよい。MCH130は、周辺機器用バス160にインターフェースで接続される。明確にするために、全ての周辺機器用バスが示されているわけではない。システム140は、周辺装置相互接続(PCI)、アクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、及びユニバーサルシリアルバス(USB)等の複数の周辺機器用バスも含んでよいと考えられる。
【0014】
システムメモリ140は、システムコード(即ち、共有鍵を算出するコード)及びデータを格納する。システムメモリ140は、通常、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)又はスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)により実施される。システムメモリ140は、本発明の一の実施例を実施するプログラムコード又は複数のコードセグメントを含んでよい。システムメモリは、ユーザインターフェース管理部(即ち、柔軟に(所謂、フレキシブルに)競合を解消する手段)145を含む。ユーザインターフェース管理部145の要素のうちのいずれの要素もハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、マイクロコード、又はこれらの任意の組み合わせにより実施されてよい。システムメモリ140は、オペレーティングシステム等の図示しないその他のプログラム又はデータを含んでもよい。ユーザインターフェース管理部145は、プロセッサ110により実行される際に、プロセッサ110に以下に記載するような動作を実行させるプログラムコードを含む。
【0015】
ICH150は、I/O機能を支援するように設計された機能性を多数有する。ICH150は、MCH130と一緒に又は離れてチップセットに組み込まれてI/O機能を実行してもよい。ICH150は、周辺機器用バス160とのインターフェースとして機能するPCIバスインターフェース、プロセッサインターフェース、割り込みコントローラ、ダイレクトメモリアクセス(DMA)コントローラ、パワーマネジメントロジック、タイマー、システム管理バス(SMBus)、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、大容量記憶インターフェース、LPC(Low Pin Count)バス等のインターフェース及びI/O機能を多数含んでよい。
【0016】
大容量記憶装置170は、コード、プログラム、ファイル、データ、アプリケーション、及びオペレーティングシステム等のアーカイブ情報を格納する。大容量記憶装置170は、コンパクトディスク(CD)ROM172、デジタルビデオディスク(DVD)173、フロッピドライブ174、ハードドライブ176、フラッシュメモリ178、及びその他の磁気又は光記憶装置を含んでよい。大容量記憶装置170は、機械アクセス可能媒体を読み込む機構を提供する。機械アクセス可能媒体は、以下に記載されるようなタスクを実行するために、コンピュータ読取可能プログラムコードを含んでよい。
【0017】
I/O装置1801から180Nは、I/O機能を実行するために任意のI/O装置を含んでよい。I/O装置1801から180Nの例として、入力装置用のコントローラ(例えば、キーボード、マウス、トラックボール、ポインティングデバイス)、メディアカード(例えば、オーディオ、ビデオ、グラフィックス)、ネットワークカード、及びその他の周辺機器コントローラを含む。本発明の一の実施例の要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの任意の組み合わせにより実施されてよい。文言ハードウェアは、一般に、電子、電磁気、光学、電気光学、機械、及び電気機械部品等の物理構造を有する要素に関する。文言ソフトウェアは、一般に、ハードウェア構造(例えば、フラッシュメモリ、ROM、EROM)において実施又は具体化される論理構造、方法、手順、プログラム、ルーチン、プロセス、アルゴリズム、フォーミュラ、関数、式等に関する。ファームウェアの例として、マイクロコード、書き込み可能コントロールストア、及びμプログラム構造を含んでよい。ソフトウェア又はファームウェアにおいて実施される場合、本発明の一の実施例の要素は、本来、必要なタスクを実行する複数のコードセグメントである。ソフトウェア/ファームウェアは、本発明の一の実施例に記載された動作を実行する実際のコード、或いはその動作をエミュレーション又はシミュレーションさせるコードを含んでよい。プログラム又はコードセグメントは、プロセッサ又は機械アクセス可能媒体に格納でき、或いは伝送波で具体化されるコンピュータデータ信号、又はキャリアにより変調される信号により伝送媒体上で伝送できる。「プロセッサ読取可能又はアクセス可能媒体」或いは「機械読取可能又はアクセス可能媒体」は、情報を格納、送信、転送可能である任意の媒体を含んでよい。プロセッサ読取可能又は機械アクセス可能媒体の例として、電子回路、半導体記憶装置、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、消去可能ROM(EROM)、フロッピーディスク、コンパクトディスク(CD−ROM)、光ディスク、ハードディスク、光ファイバ媒体、高周波(RF)リンク等を含む。コンピュータデータ信号は、電子ネットワークチャネル、光ファイバ、空気、電磁石、RFリンク等の伝送媒体上で伝播可能な任意の信号を含んでよい。複数のコードセグメントは、インターネット及びイントラネット等のコンピュータネットワークを介してダウンロードされてよい。機械アクセス可能媒体は、製品において具体化されてよい。機械アクセス可能媒体は、機械によりアクセスされる際、その機械に以下に記載する動作を実行させるデータを含んでよい。機械アクセス可能媒体は、そこに組み込まれルプログラムコードを含んでもよい。プログラムコードは、いかに記載する動作を実行させる機械読取可能コードを含んでよい。ここで、文言「データ」は、機械読取の目的で符号化された任意の種類の情報に関する。従って、プログラム、コード、データ、ファイル等を含んでよい。
【0018】
本発明の実施例の全部又は一部は、ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェア、或いはこれらの任意の組み合わせにより実施されてよい。ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェア要素は、互いに結合された幾つかのモジュールを有してよい。ハードウェアモジュールは、機械、電気、光学、電磁気、又は任意の物理接続により他のモジュールに結合される。ソフトウェアモジュールは、機能、手順、方法、サブプログラム、又はサブルーチン呼び出し、ジャンプ、リンク、パラメータ、変数、引数パッシング、機能の回帰等により他のモジュールに結合される。ソフトウェアモジュールは、他のモジュールに結合して、変数、パラメータ、引数、ポインタ等を受信する。且つ/或いは、結果、更新変数、ポインタ等を生成又は伝達する。ファームウェアモジュールは、上記のハードウェア及びソフトウェア結合方法における任意の組み合わせにより他のモジュールに結合される。ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアモジュールは、他のハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアモジュールのいずれかに結合されてよい。モジュールは、プラットフォーム上で実行するオペレーティングシステムと相互作用するソフトウェアドライバ又はインターフェースであってもよい。モジュールは、設定、構成、初期化、ハードウェア装置に対するデータの送信及び受信を行うハードウェアドライバであってもよい。装置は、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアモジュールの任意の組み合わせを含んでよい。
【0019】
図1Bは、本発明の一の実施例を実施できるシステム190を示す図である。システム190は、レコーダ191、ディスプレイモニタ192、及び入力装置193を含む。
【0020】
レコーダ191は、番組194を録画する装置である。レコーダ191は、アナログレコーダ、デジタルレコーダ、ビデオカセットレコーダ(VCR)、デジタルビデオレコーダ(DVD)であってよい。レコーダ191は、ディスプレイモニタ192又はコンピュータシステムに組み込まれてよい。レコーダ191は、録画競合を解消するために、プログラム録画モジュール195を含む。番組194は、放送テレビジョン番組、ビデオ/オーディオ番組、ケーブルネットワーク番組、ネットワーク(例えばインターネット)上で配信されるデジタルコンテンツであってよい。レコーダ191は、プログラムコードを実行させて以下に記載する動作を実行するプロセッサを含んでよい。プログラムコードは、上述のようなメモリ及び大容量記憶装置等の機械読取可能媒体において具体化されてよい。
【0021】
ディスプレイモニタ192は、受信番組を表示する任意のディスプレイ装置である。ディスプレイモニタ192は、テレビジョンセット、アナログ又はデジタルディスプレイ、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ、ブラウン管(CRT)等であってよい。ディスプレイモニタ192は、コンピュータシステムに組み込まれてよい。
【0022】
入力装置193により、ユーザ196はレコーダ191と関係をもつことができる。キーボード、赤外線送信機/受信機、無線送信機/受信機等を備えてよい。入力装置193は、有線又は無線でレコーダ191又はディスプレイモニタ192に接続されてよい。ユーザ196は、入力装置193を用いて番組194の録画を計画する。レコーダ191はグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供し、ユーザが番組、チャネル、番組予定表、番組コンテンツ等を選択できるようにする。
【0023】
図1Cは、本発明の一の実施例に係る番組録画モジュール195を示す図である。番組録画モジュール195は、プログラミングシステムの一部であるソフトウェア機能又はモジュールであってよい。番組録画モジュール195は、録画時間セレクタ197及び録画オプションセレクタ198を含む。
【0024】
録画時間セレクタ197は、ユーザが第1及び第2番組182及び184における所望録画時間を選択できるようにする。二つの番組のみを図示しているが、任意の数の番組を録画可能であってよいことに留意されたい。ユーザは、通常、番組、エピソード、又はショーの放送時間を示す番組予定表を走査し、そして記録する番組182及び184を選択する。番組182及び184は、通常、未来時に放送される番組であるが、現在放送されている番組であってもよい。録画時間は、通常、選択された番組の開始及び終了時間である。録画時間は、パディング時間及び予定時間外の時間を含んでもよい。これらのパディング時間は、番組の開始前の時間長又は時間セグメントであるプレロール時間と、番組の終了後の時間長又は時間断面であるポストロール時間とを含んでよい。プレロール及びポストロールセグメントは、任意の長さの時間長であってよい(例えば、1分、2分、5分、15分、30分)。
【0025】
第1及び第2番組182及び184の録画時間は、重なってもよい。従ってその結果、録画の競合が起きる。競合は、番組を録画する際のユーザオプションにより録画の選択がなされることで解消されてよい。
【0026】
録画オプションセレクタ198は、ユーザに番組を録画するオプションを提供する機能又はモジュールである。競合が起きる際に、番組録画モジュール195は選択メニュー又はアイテムを生成し、ユーザがどの番組又はある番組のどの部分を記録するか決定できるようにする。
【0027】
図2は、本発明の一の実施例に係る録画オプションセレクタ198を示す図である。録画オプションセレクタ198は、競合検出器210、第1競合解消モジュール220、及び第2競合解消モジュール230を含む。
【0028】
競合検出器210は、第1及び第2番組182及び184を録画する際の競合を検出する。上述のように、競合は、第1番組及び第2番組182及び184における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる。この競合は、第1及び第2番組182及び184における開始及び終了録画時間の比較により検出されてよい。一の番組における開始録画時間又は終了録画時間が、他の番組における開始録画時間又は終了録画時間内にある場合に、競合が検出される。重なりセグメントは、これら二つの番組間における全重なり時間長の一部であってよい。
【0029】
第1競合解消モジュール220は、競合が競合検出器210により検出される際に起動される。後述のように、第1競合解消モジュール220は、ユーザが重なりセグメント無しで第1番組182の録画を選択できるようにする。第2競合解消モジュール230は、ユーザが重なりセグメントの有無にかかわらず第2番組184の録画を選択できるようにする。
【0030】
録画時間を選択するためにオプションをユーザに提供する決定は、どのように重なりが起きるかに依存している。これは、重なりセグメントの性質により特徴づけられる。
【0031】
図3は、本発明の一の実施例に係る所望録画時間を示す図である。二つの所望録画時間がある。即ち、第1番組に対する所望録画時間301と、第2番組に対する所望録画時間302とである。
【0032】
所望録画時間301は、プレロールセグメント320、第1番組310、及びポストロールセグメント330を含む。同様に、所望録画時間302は、プレロールセグメント350、第2番組340、及びポストロールセグメント360を含む。これらの全てのセグメントが所望録画時間301及び302に含まれるとは限らないことに留意されたい。例えば、所望録画時間301は第1番組310のみを含んでよく、一方、所望録画時間302はプレロールセグメント350及び第2番組340を含んでよい。これらのセグメントの任意の組み合わせが考慮される。
【0033】
二つの所望録画時間の重なりセグメントは、図4A、4B及び5Aから5Fに描かれるような幾つかの競合の結果である。各場合に対して、競合ストラテジが採用される。
【0034】
図4Aは、本発明の一の実施例に係る複数の録画セグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【0035】
この場合、第1及び第2番組310及び340に対する所望録画時間は、プレロール又はポストロールセグメントが無いそれらの予定時間と同じである。第1番組310は、重なりセグメント425において第2番組340の開始部と重なる終了部410を有する。重なりセグメント425は、重なり時間長に等しい。図2の第1競合解消モジュール220により実行される第1競合解消オプションは、ユーザが重なりセグメント425無しで第1番組の録画を選択できるようにすることを目的とする。図2の第1競合解消モジュール220により実行される第2競合解消オプションは、ユーザが重なりセグメント425とともに第2番組340の録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0036】
図4Bは、本発明の一の実施例に係る一よりも多い重なり時間長を有する番組を示す図である。
【0037】
この場合、第1番組310は、第2番組340と重なる重なりセグメント435、及び第3番組430と重なる重なりセグメント445を有する。第1競合解消オプションは、ユーザが重なりセグメント435及び445無しで第1番組310の録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0038】
図5Aは、本発明の一の実施例に係るポストロールセグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【0039】
この場合、第1所望録画時間301は、プレロールセグメント320の有無にかかわらず、第1番組310及びポストロールセグメント330を含む。第2所望録画時間302は、ポストロールセグメントの有無にかかわらず、第2番組340を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント515を含む重なり時間長を生じる。
【0040】
重なりセグメント515は、全ポストロールセグメント330又はその一部のみを含んでよい。例えば、第1番組の終了時間が8:00AM、ポストロールセグメント330は10分、第2番組の開始時間が8:00AMであるとする。重なりセグメント515は、ポストロールセグメント330と同じである。第2番組の開始時間が8:05AMの場合、重なりセグメントは、ポストロールセグメント330と同じか、又は8:05AMから8:10AMの時間長でのみ規定されてよい。両方の例において、ユーザは、重なりセグメント515無しで第1番組310を録画する第1解消オプションと、重なりセグメント515とともに第2番組340を録画する第2解消オプションとを提供される。第1の例では、重なりセグメント515は、ポストロールセグメント330と同じである。第2の例では、第1番組310は、8:00AMまで又は8:05AMまで録画されてよく、一方、第2番組340は8:05Amから録画される。
【0041】
図5Bは、本発明の一の実施例に係るポストロールセグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【0042】
この場合、第1所望録画時間301は、ポストロールセグメント330の有無にかかわらず、第1番組310及びプレロールセグメント320を含む。第2所望録画時間302は、プレロールセグメント350の有無にかかわらず、第2番組340を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント525を含む重なり時間長を生じる。
【0043】
図5Aに示した場合と同様に、重なりセグメント525は、プレロールセグメントの全部又はその一部のみを含んでよい。同じ競合解消オプションが用いられる。第1解消オプションは、ユーザがプレロールセグメント320無し、又はその一部無しで第1番組を録画できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザが重なりセグメント525とともに第2番組340をその予定終了時間まで録画できるようにすることを目的とする。
【0044】
図5Cは、本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメントを含みポストロールセグメントは録画されない重なり時間長を示す図である。
【0045】
この場合、第1所望録画時間301は、第1番組310及びポストロールセグメント330を含む。第2所望録画時間302は、第2番組340及びプレロールセグメント350を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント535を含む重なり時間長を生じる。
【0046】
重なりセグメント535は、ポストロールセグメント330及びプレロールセグメント350の全部又は一部を含んでよい。第1解消オプションは、ユーザが第1番組310の予定終了時間までの録画、又はその終了時間とそのポストロールセグメント330の一部を足した分までの録画を選択できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザが第2番組340の予定開始時間からの録画、又はそのプレロールセグメント350の一部からの録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0047】
図5Dは、本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメントを含みプレロールセグメントは録画されない重なり時間長を示す図である。
【0048】
この場合、第1所望録画時間301は、ポストロールセグメント330の有無にかかわらず、第1番組310及びプレロールセグメント320を含む。第2所望録画時間302は、プレロールセグメント350の有無にかかわらず、第2番組340及びポストロールセグメント360を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント545を含む重なり時間長を生じる。
【0049】
重なりセグメント545は、ポストロールセグメント360及びプレロールセグメント320の全部又は一部を含んでよい。第1解消オプションは、ユーザが第1番組310の予定開始時間からの録画、又はそのプレロールセグメント320の一部からの録画を選択できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザが第2番組の予定終了時間までの録画、又はその終了時間とそのポストロールセグメント360の一部を足した分までの録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0050】
図5Eは、本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメント、並びに番組の終了部及び開始部を含む重なり時間長を示す図である。
【0051】
この場合、第1所望録画時間301は、第1番組310及びポストロールセグメント330を含む。第2所望録画時間302は、第2番組340及びプレロールセグメント350を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント555を含む重なり時間長を生じる。
【0052】
重なりセグメント555は、ポストロールセグメント330及びプレロールセグメント350の全部又は一部を含んでよい。第1解消オプションは、ユーザが第1番組310の予定終了時間までの録画、又はその終了時間とそのポストロールセグメント330の一部を足した分までの録画を選択できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザが第2番組の予定開始時間からの録画、又はそのプレロールセグメント350の一部からの録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0053】
図5Fは、本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメント、並びに番組の終了部及び開始部を含む他の重なり時間長を示す図である。
【0054】
この場合、第1所望録画時間301は、第1番組310及びポストロールセグメント330を含む。第2所望録画時間302は、第2番組340及びプレロールセグメント350を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント565を含む重なり時間長を生じる。
【0055】
重なりセグメント565は、第1番組310の終了部の有無にかかわらず、及び/又は第2番組340の開始部の有無にかかわらず、ポストロールセグメント330及びプレロールセグメント350の全部又は一部を含んでよい。第1解消オプションは、ユーザが第1番組310の予定終了時間までの録画、又はその予定終了時間より以前の部分までの録画を選択できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザが第2番組の開始時間から離れた部分からの録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0056】
その他の場合には、あらゆる可能な重なりパターンを有する番組を二つよりも多く含んでよい。その解消オプションでは、番組は一つとして無視されず、又は全く記録されない番組は無い。重なりセグメントは、柔軟な方法で規定されてよい。第1解消オプションは、ユーザがこの規定された重なりセグメントを持たない第1番組の録画を選択できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザがこの規定された重なりセグメントの有無にかかわらず第2番組の録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0057】
本発明は、幾つかの実施例に関して説明したが、本発明は記述した実施例に限られず、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内の変形及び変更により実施できることは、当業者には当然であろう。よって、この記述は、限定ではなく例示としてみなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1A】本発明の一の実施例を実施できるコンピュータシステムを示すブロック図である。
【図1B】本発明の一の実施例を実施できるシステムを示す図である。
【図1C】本発明の一の実施例に係る番組録画モジュールを示す図である。
【図2】本発明の一の実施例に係る録画オプションセレクタを示す図である。
【図3】本発明の一の実施例に係る所望録画時間を示す図である。
【図4A】本発明の一の実施例に係る複数の録画セグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【図4B】本発明の一の実施例に係る一よりも多い重なり時間長を有する番組を示す図である。
【図5A】本発明の一の実施例に係るポストロールセグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【図5B】本発明の一の実施例に係るポストロールセグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【図5C】本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメントを含みポストロールセグメントは録画されない重なり時間長を示す図である。
【図5D】本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメントを含みプレロールセグメントは録画されない重なり時間長を示す図である。
【図5E】本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメント、並びに番組の終了部及び開始部を含む重なり時間長を示す図である。
【図5F】本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメント、並びに番組の終了部及び開始部を含む他の重なり時間長を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
301 第1所望録画時間
302 第2所望録画時間
310 第1番組
320 プレロールセグメント
330 ポストロールセグメント
340 第2番組
360 ポストロールセグメント
515 重なりセグメント
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放送録画に関し、より詳細には、予約録画における競合解消に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビの予約録画により、ユーザは番組予定表内の番組を選んで未来時に録画することができる。ユーザは、通常、番組ガイドの情報に基づいて、特定の放送番組の録画開始及び終了時間を選択する。ユーザは未来又は現在の番組をいくつか選んで録画してよい。録画する番組が多数重なる場合、録画の競合が起きる。加えて、ある録画技術においては、ユーザは、パディングオプションを用いて予定時間を超えた付加的時間を加えるというオプション(選択肢)を有する。このパディング時間が別の予定録画時間と重なる場合にも競合が起きる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既存の競合解消技術は欠点が多い。一の技術は、競合が検出される場合に単にユーザにどの番組を録画するかを決定させるだけである。別の技術は、各番組に優先順位を与える。競合がある場合、高い優先順位を有する番組は録画されるであろうが、一方、低い優先順位の番組は完全に無視されてしまう。このような技術においては、競合がある場合には、唯一つの番組のみが録画されるであろうが、その他の(複数の)番組は完全に無視されてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一の実施形態は、番組録画における録画の競合を解消する技術である。第1番組及び第2番組を録画する予定の場合に、競合が検出される。この競合は、第1番組及び第2番組における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる。ユーザは、その重なりセグメント無しで第1番組の録画を選択することができる。
【0005】
以下の説明では、具体的な詳細が多数説明されるが、当然のことながら、本発明の実施例は、これらの具体的な詳細無しに実施されてよい。その他の場合、本説明の理解があいまいにならないように、既知の回路、構造、及び技術は示さなかった。
【0006】
本発明の一の実施例における要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、マイクロコード、又はこれらの任意の組み合わせにより実施されてよい。ハードウェア、ソフトウェア、又はマイクロコードで実施される場合、本発明の実施例における要素は、必要なタスクを実行するプログラムコード又は複数のコードセグメントである。コードセグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、或いは命令、データ構造、又はプログラム文の任意の組み合わせを表してよい。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、又はメモリ内容の伝達(passing)及び/又は受信により、他のコードセグメント又はハードウェア回路と結合されてよい。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリの共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信等の任意の適切な手段を介して受け渡し、転送、又は送信されてよい。プログラム又はコードセグメントは、プロセッサ読取可能媒体に格納されてよく、或いは伝送波で具体化されるコンピュータデータ信号、又はキャリアにより変調される信号により伝送媒体上で伝送されてよい。「プロセッサ読取可能又はアクセス可能媒体」或いは「機械読取可能又はアクセス可能媒体」は、情報を格納、送信、転送可能である任意の媒体を含んでよい。機械アクセス可能媒体の例として、電子回路、半導体記憶装置、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、消去可能ROM(EROM)、フロッピーディスク、コンパクトディスク(CD−ROM)、光ディスク、ハードディスク、光ファイバ媒体、高周波(RF)リンク等を含む。コンピュータデータ信号は、電子ネットワークチャネル、光ファイバ、空気、電磁石、RFリンク等の伝送媒体上で伝播可能な任意の信号を含んでよい。複数のコードセグメントは、インターネット及びイントラネット等のコンピュータネットワークを介してダウンロードされてよい。機械アクセス可能媒体は、製品において具体化されてよい。機械アクセス可能媒体は、機械によりアクセスされる際、その機械に以下に記載する動作を実行させるデータを含んでよい。ここで、文言「データ」は、機械読取の目的で符号化された任意の種類の情報に関する。従って、プログラム、コード、データ、ファイル等を含んでよい。
【0007】
本発明の実施例の全部又は一部は、ソフトウェアにより実施されてよい。このソフトウェアは、互いに結合された幾つかのモジュールを有してよい。ソフトウェアモジュールは、他のモジュールに結合して、変数、パラメータ、引数、ポインタ等を受信する。且つ/或いは、結果、更新変数、ポインタ等を生成又は伝達する。ソフトウェアモジュールは、プラットフォーム上で実行するオペレーティングシステムと相互作用するソフトウェアドライバ又はインターフェースであってもよい。ソフトウェアモジュールは、設定、構成、初期化、ハードウェア装置に対するデータの送信及び受信を行うハードウェアドライバであってもよい。
【0008】
本発明の実施例は、通常フローチャート、フロー図、構造図、又はブロック図として描かれるプロセスとして記載されてよいことに留意されたい。フローチャートは、逐次プロセスとして動作を表すが、動作のうちの多くは、並行して又は同時に実行できる。加えて、動作の順序は再調整されてよい。プロセスは、その動作が完了する際に終了する。プロセスは、方法、機能、手順、サブルーチン、サブプログラム等に相当してよい。プロセスが機能に相当する場合は、そのプロセスの終了は、呼び出し機能又はメイン機能へ回帰する機能に相当する。
【0009】
本発明は、その実施例を例示するために用いられる添付図面及び後述の説明を参照することにより、最も理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1Aは、本発明の一の実施例を実施できるプロセッサシステム100を示す図である。プロセッサシステム100は、プロセッサ110、プロセッサバス120、メモリ制御ハブ(MCH)130、システムメモリ140、入力/出力制御ハブ(ICH)150、周辺機器用バス160、大容量記憶装置170、及び入力/出力装置1801から180Nを含む。プロセッサシステム100は、これらの要素よりも多くの又は少ない要素を含んでよい。
【0011】
プロセッサ110は、組み込みプロセッサ、モバイルプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、スーパスカラコンピュータ、ベクトルプロセッサ、単一命令複数データ(SIMD)コンピュータ、複合命令セットコンピュータ(CISC)、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、超長命令語(VLIW)、又はハイブリッド構造等の、任意の種類のアーキテクチャにおける中央処理装置を表す。
【0012】
プロセッサバス120は、インターフェース信号を供給し、プロセッサ110がその他のプロセッサ又は装置、例えば、MCH130と通信できるようにする。プロセッサバス120は、単一プロセッサ又はマルチプロセッサ構造を支援してよい。プロセッサバス120は、並行型、逐次型、パイプライン型、非同期型、同期型、又はこれらの任意の組み合わせであってよい。
【0013】
MCH130は、メモリ及び入力/出力装置、システムメモリ140及びICH150の制御及び設定を行う。MCH130は、単独実行モード、ホスト−周辺機器用バスインターフェース、及びメモリ管理等の複数の機能性を統合するチップセットに一体化されてよい。MCH130は、周辺機器用バス160にインターフェースで接続される。明確にするために、全ての周辺機器用バスが示されているわけではない。システム140は、周辺装置相互接続(PCI)、アクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、及びユニバーサルシリアルバス(USB)等の複数の周辺機器用バスも含んでよいと考えられる。
【0014】
システムメモリ140は、システムコード(即ち、共有鍵を算出するコード)及びデータを格納する。システムメモリ140は、通常、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)又はスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)により実施される。システムメモリ140は、本発明の一の実施例を実施するプログラムコード又は複数のコードセグメントを含んでよい。システムメモリは、ユーザインターフェース管理部(即ち、柔軟に(所謂、フレキシブルに)競合を解消する手段)145を含む。ユーザインターフェース管理部145の要素のうちのいずれの要素もハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、マイクロコード、又はこれらの任意の組み合わせにより実施されてよい。システムメモリ140は、オペレーティングシステム等の図示しないその他のプログラム又はデータを含んでもよい。ユーザインターフェース管理部145は、プロセッサ110により実行される際に、プロセッサ110に以下に記載するような動作を実行させるプログラムコードを含む。
【0015】
ICH150は、I/O機能を支援するように設計された機能性を多数有する。ICH150は、MCH130と一緒に又は離れてチップセットに組み込まれてI/O機能を実行してもよい。ICH150は、周辺機器用バス160とのインターフェースとして機能するPCIバスインターフェース、プロセッサインターフェース、割り込みコントローラ、ダイレクトメモリアクセス(DMA)コントローラ、パワーマネジメントロジック、タイマー、システム管理バス(SMBus)、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、大容量記憶インターフェース、LPC(Low Pin Count)バス等のインターフェース及びI/O機能を多数含んでよい。
【0016】
大容量記憶装置170は、コード、プログラム、ファイル、データ、アプリケーション、及びオペレーティングシステム等のアーカイブ情報を格納する。大容量記憶装置170は、コンパクトディスク(CD)ROM172、デジタルビデオディスク(DVD)173、フロッピドライブ174、ハードドライブ176、フラッシュメモリ178、及びその他の磁気又は光記憶装置を含んでよい。大容量記憶装置170は、機械アクセス可能媒体を読み込む機構を提供する。機械アクセス可能媒体は、以下に記載されるようなタスクを実行するために、コンピュータ読取可能プログラムコードを含んでよい。
【0017】
I/O装置1801から180Nは、I/O機能を実行するために任意のI/O装置を含んでよい。I/O装置1801から180Nの例として、入力装置用のコントローラ(例えば、キーボード、マウス、トラックボール、ポインティングデバイス)、メディアカード(例えば、オーディオ、ビデオ、グラフィックス)、ネットワークカード、及びその他の周辺機器コントローラを含む。本発明の一の実施例の要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの任意の組み合わせにより実施されてよい。文言ハードウェアは、一般に、電子、電磁気、光学、電気光学、機械、及び電気機械部品等の物理構造を有する要素に関する。文言ソフトウェアは、一般に、ハードウェア構造(例えば、フラッシュメモリ、ROM、EROM)において実施又は具体化される論理構造、方法、手順、プログラム、ルーチン、プロセス、アルゴリズム、フォーミュラ、関数、式等に関する。ファームウェアの例として、マイクロコード、書き込み可能コントロールストア、及びμプログラム構造を含んでよい。ソフトウェア又はファームウェアにおいて実施される場合、本発明の一の実施例の要素は、本来、必要なタスクを実行する複数のコードセグメントである。ソフトウェア/ファームウェアは、本発明の一の実施例に記載された動作を実行する実際のコード、或いはその動作をエミュレーション又はシミュレーションさせるコードを含んでよい。プログラム又はコードセグメントは、プロセッサ又は機械アクセス可能媒体に格納でき、或いは伝送波で具体化されるコンピュータデータ信号、又はキャリアにより変調される信号により伝送媒体上で伝送できる。「プロセッサ読取可能又はアクセス可能媒体」或いは「機械読取可能又はアクセス可能媒体」は、情報を格納、送信、転送可能である任意の媒体を含んでよい。プロセッサ読取可能又は機械アクセス可能媒体の例として、電子回路、半導体記憶装置、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、消去可能ROM(EROM)、フロッピーディスク、コンパクトディスク(CD−ROM)、光ディスク、ハードディスク、光ファイバ媒体、高周波(RF)リンク等を含む。コンピュータデータ信号は、電子ネットワークチャネル、光ファイバ、空気、電磁石、RFリンク等の伝送媒体上で伝播可能な任意の信号を含んでよい。複数のコードセグメントは、インターネット及びイントラネット等のコンピュータネットワークを介してダウンロードされてよい。機械アクセス可能媒体は、製品において具体化されてよい。機械アクセス可能媒体は、機械によりアクセスされる際、その機械に以下に記載する動作を実行させるデータを含んでよい。機械アクセス可能媒体は、そこに組み込まれルプログラムコードを含んでもよい。プログラムコードは、いかに記載する動作を実行させる機械読取可能コードを含んでよい。ここで、文言「データ」は、機械読取の目的で符号化された任意の種類の情報に関する。従って、プログラム、コード、データ、ファイル等を含んでよい。
【0018】
本発明の実施例の全部又は一部は、ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェア、或いはこれらの任意の組み合わせにより実施されてよい。ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェア要素は、互いに結合された幾つかのモジュールを有してよい。ハードウェアモジュールは、機械、電気、光学、電磁気、又は任意の物理接続により他のモジュールに結合される。ソフトウェアモジュールは、機能、手順、方法、サブプログラム、又はサブルーチン呼び出し、ジャンプ、リンク、パラメータ、変数、引数パッシング、機能の回帰等により他のモジュールに結合される。ソフトウェアモジュールは、他のモジュールに結合して、変数、パラメータ、引数、ポインタ等を受信する。且つ/或いは、結果、更新変数、ポインタ等を生成又は伝達する。ファームウェアモジュールは、上記のハードウェア及びソフトウェア結合方法における任意の組み合わせにより他のモジュールに結合される。ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアモジュールは、他のハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアモジュールのいずれかに結合されてよい。モジュールは、プラットフォーム上で実行するオペレーティングシステムと相互作用するソフトウェアドライバ又はインターフェースであってもよい。モジュールは、設定、構成、初期化、ハードウェア装置に対するデータの送信及び受信を行うハードウェアドライバであってもよい。装置は、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアモジュールの任意の組み合わせを含んでよい。
【0019】
図1Bは、本発明の一の実施例を実施できるシステム190を示す図である。システム190は、レコーダ191、ディスプレイモニタ192、及び入力装置193を含む。
【0020】
レコーダ191は、番組194を録画する装置である。レコーダ191は、アナログレコーダ、デジタルレコーダ、ビデオカセットレコーダ(VCR)、デジタルビデオレコーダ(DVD)であってよい。レコーダ191は、ディスプレイモニタ192又はコンピュータシステムに組み込まれてよい。レコーダ191は、録画競合を解消するために、プログラム録画モジュール195を含む。番組194は、放送テレビジョン番組、ビデオ/オーディオ番組、ケーブルネットワーク番組、ネットワーク(例えばインターネット)上で配信されるデジタルコンテンツであってよい。レコーダ191は、プログラムコードを実行させて以下に記載する動作を実行するプロセッサを含んでよい。プログラムコードは、上述のようなメモリ及び大容量記憶装置等の機械読取可能媒体において具体化されてよい。
【0021】
ディスプレイモニタ192は、受信番組を表示する任意のディスプレイ装置である。ディスプレイモニタ192は、テレビジョンセット、アナログ又はデジタルディスプレイ、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ、ブラウン管(CRT)等であってよい。ディスプレイモニタ192は、コンピュータシステムに組み込まれてよい。
【0022】
入力装置193により、ユーザ196はレコーダ191と関係をもつことができる。キーボード、赤外線送信機/受信機、無線送信機/受信機等を備えてよい。入力装置193は、有線又は無線でレコーダ191又はディスプレイモニタ192に接続されてよい。ユーザ196は、入力装置193を用いて番組194の録画を計画する。レコーダ191はグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供し、ユーザが番組、チャネル、番組予定表、番組コンテンツ等を選択できるようにする。
【0023】
図1Cは、本発明の一の実施例に係る番組録画モジュール195を示す図である。番組録画モジュール195は、プログラミングシステムの一部であるソフトウェア機能又はモジュールであってよい。番組録画モジュール195は、録画時間セレクタ197及び録画オプションセレクタ198を含む。
【0024】
録画時間セレクタ197は、ユーザが第1及び第2番組182及び184における所望録画時間を選択できるようにする。二つの番組のみを図示しているが、任意の数の番組を録画可能であってよいことに留意されたい。ユーザは、通常、番組、エピソード、又はショーの放送時間を示す番組予定表を走査し、そして記録する番組182及び184を選択する。番組182及び184は、通常、未来時に放送される番組であるが、現在放送されている番組であってもよい。録画時間は、通常、選択された番組の開始及び終了時間である。録画時間は、パディング時間及び予定時間外の時間を含んでもよい。これらのパディング時間は、番組の開始前の時間長又は時間セグメントであるプレロール時間と、番組の終了後の時間長又は時間断面であるポストロール時間とを含んでよい。プレロール及びポストロールセグメントは、任意の長さの時間長であってよい(例えば、1分、2分、5分、15分、30分)。
【0025】
第1及び第2番組182及び184の録画時間は、重なってもよい。従ってその結果、録画の競合が起きる。競合は、番組を録画する際のユーザオプションにより録画の選択がなされることで解消されてよい。
【0026】
録画オプションセレクタ198は、ユーザに番組を録画するオプションを提供する機能又はモジュールである。競合が起きる際に、番組録画モジュール195は選択メニュー又はアイテムを生成し、ユーザがどの番組又はある番組のどの部分を記録するか決定できるようにする。
【0027】
図2は、本発明の一の実施例に係る録画オプションセレクタ198を示す図である。録画オプションセレクタ198は、競合検出器210、第1競合解消モジュール220、及び第2競合解消モジュール230を含む。
【0028】
競合検出器210は、第1及び第2番組182及び184を録画する際の競合を検出する。上述のように、競合は、第1番組及び第2番組182及び184における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる。この競合は、第1及び第2番組182及び184における開始及び終了録画時間の比較により検出されてよい。一の番組における開始録画時間又は終了録画時間が、他の番組における開始録画時間又は終了録画時間内にある場合に、競合が検出される。重なりセグメントは、これら二つの番組間における全重なり時間長の一部であってよい。
【0029】
第1競合解消モジュール220は、競合が競合検出器210により検出される際に起動される。後述のように、第1競合解消モジュール220は、ユーザが重なりセグメント無しで第1番組182の録画を選択できるようにする。第2競合解消モジュール230は、ユーザが重なりセグメントの有無にかかわらず第2番組184の録画を選択できるようにする。
【0030】
録画時間を選択するためにオプションをユーザに提供する決定は、どのように重なりが起きるかに依存している。これは、重なりセグメントの性質により特徴づけられる。
【0031】
図3は、本発明の一の実施例に係る所望録画時間を示す図である。二つの所望録画時間がある。即ち、第1番組に対する所望録画時間301と、第2番組に対する所望録画時間302とである。
【0032】
所望録画時間301は、プレロールセグメント320、第1番組310、及びポストロールセグメント330を含む。同様に、所望録画時間302は、プレロールセグメント350、第2番組340、及びポストロールセグメント360を含む。これらの全てのセグメントが所望録画時間301及び302に含まれるとは限らないことに留意されたい。例えば、所望録画時間301は第1番組310のみを含んでよく、一方、所望録画時間302はプレロールセグメント350及び第2番組340を含んでよい。これらのセグメントの任意の組み合わせが考慮される。
【0033】
二つの所望録画時間の重なりセグメントは、図4A、4B及び5Aから5Fに描かれるような幾つかの競合の結果である。各場合に対して、競合ストラテジが採用される。
【0034】
図4Aは、本発明の一の実施例に係る複数の録画セグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【0035】
この場合、第1及び第2番組310及び340に対する所望録画時間は、プレロール又はポストロールセグメントが無いそれらの予定時間と同じである。第1番組310は、重なりセグメント425において第2番組340の開始部と重なる終了部410を有する。重なりセグメント425は、重なり時間長に等しい。図2の第1競合解消モジュール220により実行される第1競合解消オプションは、ユーザが重なりセグメント425無しで第1番組の録画を選択できるようにすることを目的とする。図2の第1競合解消モジュール220により実行される第2競合解消オプションは、ユーザが重なりセグメント425とともに第2番組340の録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0036】
図4Bは、本発明の一の実施例に係る一よりも多い重なり時間長を有する番組を示す図である。
【0037】
この場合、第1番組310は、第2番組340と重なる重なりセグメント435、及び第3番組430と重なる重なりセグメント445を有する。第1競合解消オプションは、ユーザが重なりセグメント435及び445無しで第1番組310の録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0038】
図5Aは、本発明の一の実施例に係るポストロールセグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【0039】
この場合、第1所望録画時間301は、プレロールセグメント320の有無にかかわらず、第1番組310及びポストロールセグメント330を含む。第2所望録画時間302は、ポストロールセグメントの有無にかかわらず、第2番組340を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント515を含む重なり時間長を生じる。
【0040】
重なりセグメント515は、全ポストロールセグメント330又はその一部のみを含んでよい。例えば、第1番組の終了時間が8:00AM、ポストロールセグメント330は10分、第2番組の開始時間が8:00AMであるとする。重なりセグメント515は、ポストロールセグメント330と同じである。第2番組の開始時間が8:05AMの場合、重なりセグメントは、ポストロールセグメント330と同じか、又は8:05AMから8:10AMの時間長でのみ規定されてよい。両方の例において、ユーザは、重なりセグメント515無しで第1番組310を録画する第1解消オプションと、重なりセグメント515とともに第2番組340を録画する第2解消オプションとを提供される。第1の例では、重なりセグメント515は、ポストロールセグメント330と同じである。第2の例では、第1番組310は、8:00AMまで又は8:05AMまで録画されてよく、一方、第2番組340は8:05Amから録画される。
【0041】
図5Bは、本発明の一の実施例に係るポストロールセグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【0042】
この場合、第1所望録画時間301は、ポストロールセグメント330の有無にかかわらず、第1番組310及びプレロールセグメント320を含む。第2所望録画時間302は、プレロールセグメント350の有無にかかわらず、第2番組340を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント525を含む重なり時間長を生じる。
【0043】
図5Aに示した場合と同様に、重なりセグメント525は、プレロールセグメントの全部又はその一部のみを含んでよい。同じ競合解消オプションが用いられる。第1解消オプションは、ユーザがプレロールセグメント320無し、又はその一部無しで第1番組を録画できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザが重なりセグメント525とともに第2番組340をその予定終了時間まで録画できるようにすることを目的とする。
【0044】
図5Cは、本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメントを含みポストロールセグメントは録画されない重なり時間長を示す図である。
【0045】
この場合、第1所望録画時間301は、第1番組310及びポストロールセグメント330を含む。第2所望録画時間302は、第2番組340及びプレロールセグメント350を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント535を含む重なり時間長を生じる。
【0046】
重なりセグメント535は、ポストロールセグメント330及びプレロールセグメント350の全部又は一部を含んでよい。第1解消オプションは、ユーザが第1番組310の予定終了時間までの録画、又はその終了時間とそのポストロールセグメント330の一部を足した分までの録画を選択できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザが第2番組340の予定開始時間からの録画、又はそのプレロールセグメント350の一部からの録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0047】
図5Dは、本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメントを含みプレロールセグメントは録画されない重なり時間長を示す図である。
【0048】
この場合、第1所望録画時間301は、ポストロールセグメント330の有無にかかわらず、第1番組310及びプレロールセグメント320を含む。第2所望録画時間302は、プレロールセグメント350の有無にかかわらず、第2番組340及びポストロールセグメント360を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント545を含む重なり時間長を生じる。
【0049】
重なりセグメント545は、ポストロールセグメント360及びプレロールセグメント320の全部又は一部を含んでよい。第1解消オプションは、ユーザが第1番組310の予定開始時間からの録画、又はそのプレロールセグメント320の一部からの録画を選択できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザが第2番組の予定終了時間までの録画、又はその終了時間とそのポストロールセグメント360の一部を足した分までの録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0050】
図5Eは、本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメント、並びに番組の終了部及び開始部を含む重なり時間長を示す図である。
【0051】
この場合、第1所望録画時間301は、第1番組310及びポストロールセグメント330を含む。第2所望録画時間302は、第2番組340及びプレロールセグメント350を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント555を含む重なり時間長を生じる。
【0052】
重なりセグメント555は、ポストロールセグメント330及びプレロールセグメント350の全部又は一部を含んでよい。第1解消オプションは、ユーザが第1番組310の予定終了時間までの録画、又はその終了時間とそのポストロールセグメント330の一部を足した分までの録画を選択できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザが第2番組の予定開始時間からの録画、又はそのプレロールセグメント350の一部からの録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0053】
図5Fは、本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメント、並びに番組の終了部及び開始部を含む他の重なり時間長を示す図である。
【0054】
この場合、第1所望録画時間301は、第1番組310及びポストロールセグメント330を含む。第2所望録画時間302は、第2番組340及びプレロールセグメント350を含む。これら二つの所望録画時間は重なって、重なりセグメント565を含む重なり時間長を生じる。
【0055】
重なりセグメント565は、第1番組310の終了部の有無にかかわらず、及び/又は第2番組340の開始部の有無にかかわらず、ポストロールセグメント330及びプレロールセグメント350の全部又は一部を含んでよい。第1解消オプションは、ユーザが第1番組310の予定終了時間までの録画、又はその予定終了時間より以前の部分までの録画を選択できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザが第2番組の開始時間から離れた部分からの録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0056】
その他の場合には、あらゆる可能な重なりパターンを有する番組を二つよりも多く含んでよい。その解消オプションでは、番組は一つとして無視されず、又は全く記録されない番組は無い。重なりセグメントは、柔軟な方法で規定されてよい。第1解消オプションは、ユーザがこの規定された重なりセグメントを持たない第1番組の録画を選択できるようにすることを目的とする。第2解消オプションは、ユーザがこの規定された重なりセグメントの有無にかかわらず第2番組の録画を選択できるようにすることを目的とする。
【0057】
本発明は、幾つかの実施例に関して説明したが、本発明は記述した実施例に限られず、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内の変形及び変更により実施できることは、当業者には当然であろう。よって、この記述は、限定ではなく例示としてみなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1A】本発明の一の実施例を実施できるコンピュータシステムを示すブロック図である。
【図1B】本発明の一の実施例を実施できるシステムを示す図である。
【図1C】本発明の一の実施例に係る番組録画モジュールを示す図である。
【図2】本発明の一の実施例に係る録画オプションセレクタを示す図である。
【図3】本発明の一の実施例に係る所望録画時間を示す図である。
【図4A】本発明の一の実施例に係る複数の録画セグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【図4B】本発明の一の実施例に係る一よりも多い重なり時間長を有する番組を示す図である。
【図5A】本発明の一の実施例に係るポストロールセグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【図5B】本発明の一の実施例に係るポストロールセグメントを含む重なり時間長を示す図である。
【図5C】本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメントを含みポストロールセグメントは録画されない重なり時間長を示す図である。
【図5D】本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメントを含みプレロールセグメントは録画されない重なり時間長を示す図である。
【図5E】本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメント、並びに番組の終了部及び開始部を含む重なり時間長を示す図である。
【図5F】本発明の一の実施例に係る、プレロール及びポストロールセグメント、並びに番組の終了部及び開始部を含む他の重なり時間長を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
301 第1所望録画時間
302 第2所望録画時間
310 第1番組
320 プレロールセグメント
330 ポストロールセグメント
340 第2番組
360 ポストロールセグメント
515 重なりセグメント
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2番組を録画する際の競合を検出する工程であって、前記競合は、前記第1及び第2番組における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる検出工程と、
ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第1番組の録画を選択できるようにする許可工程と、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ユーザが前記重なりセグメントとともに前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記重なりセグメントは、前記第1及び第2番組の一部を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記重なりセグメントは、前記第1又は第2番組のプレロールセグメント又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記重なりセグメントは、前記第1番組の終了部又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザが前記終了部とともに前記第1番組の録画を選択できるようにする許可工程を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記重なりセグメントは、前記第2番組の開始部又はプレロールセグメントを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザが前記プレロールセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1及び第2番組の少なくとも一方は、放送であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
機械によりアクセスされる際、前記機械に動作を実行させるデータを含む機械アクセス可能媒体を備える製品であって、前記動作は、
第1及び第2番組を録画する際の競合を検出する工程であって、前記競合は、前記第1及び第2番組における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる検出工程と、
ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第1番組の録画を選択できるようにする許可工程と、
を備えることを特徴とする製品。
【請求項12】
前記データは、前記機械によりアクセスされる際、前記機械に動作を実行させるデータを更に備え、前記動作は、
前記ユーザが前記重なりセグメントとともに前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程
を備えることを特徴とする請求項11に記載の製品
【請求項13】
前記重なりセグメントは、前記第1及び第2番組の一部を含むことを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項14】
前記重なりセグメントは、前記第1又は第2番組のプレロールセグメント又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項15】
前記重なりセグメントは、前記第1番組の終了部又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項16】
前記データは、前記機械によりアクセスされる際、前記機械に動作を実行させるデータを更に備え、前記動作は、
前記ユーザが前記終了部とともに前記第1番組の録画を選択できるようにする許可工程
を備えることを特徴とする請求項15に記載の製品。
【請求項17】
前記重なりセグメントは、前記第2番組の開始部又はプレロールセグメントを含むことを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項18】
前記データは、前記機械によりアクセスされる際、前記機械に動作を実行させるデータを更に備え、前記動作は、
前記ユーザが前記プレロールセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程
を備えることを特徴とする請求項17に記載の製品。
【請求項19】
前記データは、前記機械によりアクセスされる際、前記機械に動作を実行させるデータを更に備え、前記動作は、
前記ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程
を備えることを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項20】
前記第1及び第2番組の少なくとも一方は、放送であることを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項21】
ユーザが第1及び第2番組の所望録画時間を選択できるようにする第1モジュールと、
該第1モジュールに結合する第2モジュールであって、該第2モジュールは、
前記第1及び第2番組を録画する際の競合を検出するモジュールであって、前記競合は、前記第1及び第2番組における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる競合検出モジュールと、
ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第1番組の録画を選択できるようにする第1競合解消モジュールと、
を備えることを特徴とする番組録画モジュール。
【請求項22】
前記第2モジュールは、
前記ユーザが前記重なりセグメントとともに前記第2番組の録画を選択できるようにする第2競合解消モジュール
を更に備えることを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項23】
前記重なりセグメントは、前記第1及び第2番組の一部を含むことを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項24】
前記重なりセグメントは、前記第1又は第2番組のプレロールセグメント又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項25】
前記重なりセグメントは、前記第1番組の終了部又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項26】
前記第2モジュールは、
前記ユーザが前記終了部とともに前記第1番組の録画を選択できるようにする第2競合解消モジュール
を更に備えることを特徴とする請求項25に記載の番組録画モジュール。
【請求項27】
前記重なりセグメントは、前記第2番組の開始部又はプレロールセグメントを含むことを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項28】
前記第2モジュールは、
前記ユーザが前記プレロールセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする第2競合解消モジュール
を更に備えることを特徴とする請求項27に記載の番組録画モジュール。
【請求項29】
前記第2モジュールは、
前記ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする第2競合解消モジュール
を更に備えることを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項30】
前記第1及び第2番組の少なくとも一方は、放送であることを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項1】
第1及び第2番組を録画する際の競合を検出する工程であって、前記競合は、前記第1及び第2番組における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる検出工程と、
ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第1番組の録画を選択できるようにする許可工程と、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ユーザが前記重なりセグメントとともに前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記重なりセグメントは、前記第1及び第2番組の一部を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記重なりセグメントは、前記第1又は第2番組のプレロールセグメント又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記重なりセグメントは、前記第1番組の終了部又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザが前記終了部とともに前記第1番組の録画を選択できるようにする許可工程を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記重なりセグメントは、前記第2番組の開始部又はプレロールセグメントを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザが前記プレロールセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1及び第2番組の少なくとも一方は、放送であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
機械によりアクセスされる際、前記機械に動作を実行させるデータを含む機械アクセス可能媒体を備える製品であって、前記動作は、
第1及び第2番組を録画する際の競合を検出する工程であって、前記競合は、前記第1及び第2番組における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる検出工程と、
ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第1番組の録画を選択できるようにする許可工程と、
を備えることを特徴とする製品。
【請求項12】
前記データは、前記機械によりアクセスされる際、前記機械に動作を実行させるデータを更に備え、前記動作は、
前記ユーザが前記重なりセグメントとともに前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程
を備えることを特徴とする請求項11に記載の製品
【請求項13】
前記重なりセグメントは、前記第1及び第2番組の一部を含むことを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項14】
前記重なりセグメントは、前記第1又は第2番組のプレロールセグメント又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項15】
前記重なりセグメントは、前記第1番組の終了部又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項16】
前記データは、前記機械によりアクセスされる際、前記機械に動作を実行させるデータを更に備え、前記動作は、
前記ユーザが前記終了部とともに前記第1番組の録画を選択できるようにする許可工程
を備えることを特徴とする請求項15に記載の製品。
【請求項17】
前記重なりセグメントは、前記第2番組の開始部又はプレロールセグメントを含むことを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項18】
前記データは、前記機械によりアクセスされる際、前記機械に動作を実行させるデータを更に備え、前記動作は、
前記ユーザが前記プレロールセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程
を備えることを特徴とする請求項17に記載の製品。
【請求項19】
前記データは、前記機械によりアクセスされる際、前記機械に動作を実行させるデータを更に備え、前記動作は、
前記ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする許可工程
を備えることを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項20】
前記第1及び第2番組の少なくとも一方は、放送であることを特徴とする請求項11に記載の製品。
【請求項21】
ユーザが第1及び第2番組の所望録画時間を選択できるようにする第1モジュールと、
該第1モジュールに結合する第2モジュールであって、該第2モジュールは、
前記第1及び第2番組を録画する際の競合を検出するモジュールであって、前記競合は、前記第1及び第2番組における所望録画時間に共通する時間長を占有する重なりセグメントにより生じる競合検出モジュールと、
ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第1番組の録画を選択できるようにする第1競合解消モジュールと、
を備えることを特徴とする番組録画モジュール。
【請求項22】
前記第2モジュールは、
前記ユーザが前記重なりセグメントとともに前記第2番組の録画を選択できるようにする第2競合解消モジュール
を更に備えることを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項23】
前記重なりセグメントは、前記第1及び第2番組の一部を含むことを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項24】
前記重なりセグメントは、前記第1又は第2番組のプレロールセグメント又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項25】
前記重なりセグメントは、前記第1番組の終了部又はポストロールセグメントを含むことを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項26】
前記第2モジュールは、
前記ユーザが前記終了部とともに前記第1番組の録画を選択できるようにする第2競合解消モジュール
を更に備えることを特徴とする請求項25に記載の番組録画モジュール。
【請求項27】
前記重なりセグメントは、前記第2番組の開始部又はプレロールセグメントを含むことを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項28】
前記第2モジュールは、
前記ユーザが前記プレロールセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする第2競合解消モジュール
を更に備えることを特徴とする請求項27に記載の番組録画モジュール。
【請求項29】
前記第2モジュールは、
前記ユーザが前記重なりセグメント無しで前記第2番組の録画を選択できるようにする第2競合解消モジュール
を更に備えることを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【請求項30】
前記第1及び第2番組の少なくとも一方は、放送であることを特徴とする請求項21に記載の番組録画モジュール。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【公表番号】特表2008−521288(P2008−521288A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−541388(P2007−541388)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/041108
【国際公開番号】WO2006/055468
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(503316008)パイオニア リサーチ センター ユーエスエイ インコーポレイテッド (1)
【住所又は居所原語表記】2833 Junction Avenue,Suite 100,San Jose,
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/041108
【国際公開番号】WO2006/055468
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(503316008)パイオニア リサーチ センター ユーエスエイ インコーポレイテッド (1)
【住所又は居所原語表記】2833 Junction Avenue,Suite 100,San Jose,
【Fターム(参考)】
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