放送受信装置、放送受信装置の番組情報取得方法及びプログラム
【課題】結合番組情報をリアルタイムに取得する。
【解決手段】デジタル放送受信機1は、1セグ放送を録画する際に、サイマル放送されている12セグ放送の番組情報も取得する。番組情報結合記録管理部18は、12セグ放送の番組情報から1セグ録画コンテンツの番組情報に流用可能で1セグ録画コンテンツの検索、管理に有効となるような情報を取得する。そして、番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送の番組情報と取得した情報とを結合し、結合番組情報を作成する。
【解決手段】デジタル放送受信機1は、1セグ放送を録画する際に、サイマル放送されている12セグ放送の番組情報も取得する。番組情報結合記録管理部18は、12セグ放送の番組情報から1セグ録画コンテンツの番組情報に流用可能で1セグ録画コンテンツの検索、管理に有効となるような情報を取得する。そして、番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送の番組情報と取得した情報とを結合し、結合番組情報を作成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送受信装置、放送受信装置の番組情報取得方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
地上デジタル放送では、MPEG−2システム(Systems)に沿って、放送データ(信号)が送信される。MPEG−2システムはデジタル放送の多重方式である。
【0003】
放送局は、TS(Transport Stream)データを放送信号として送信する。このTSデータは、映像・音声・付加データが多重化されてTSパケットという固定長のパケットに分割された形で構成されたストリームデータである。
【0004】
TSパケットは、図13に示すように、TSヘッダと、アダプテーション・フィールドと、ペイロードとの3つのデータで構成される。TSヘッダには、TSパケットを識別するためのパケットの識別子が定義されている。
【0005】
アダプテーション・フィールドには、映像・音声などを同期再生するために必要な時刻情報が格納される。そして、ペイロードには、映像・音声・付加データが格納される。
【0006】
ペイロードに格納されるデータは、大きく分けて、受信装置側で同期再生が必要なデータと、同期再生が不要な付加データと、の2種類のデータに分かれる。
【0007】
映像データ、音声データ、字幕データ等は、同期再生が必要な前者のデータとして、PES(Packetized Elementary Stream)というデータ形式でTSパケットのペイロードに格納される。
【0008】
EIT(Event Information Table:イベント情報テーブル)やデータ放送といったデータは、同期再生が不要なデータであり、セクションというデータ形式でTSパケットのペイロードに格納される。
【0009】
EITは、番組表の構成に必要な情報であり、放送データを受信したデジタル放送受信機は、TSパケット内のセクションデータとして格納されたEITを解析することで番組情報を取得する。
【0010】
次に、地上デジタル放送では、1つのチャンネルが13個のセグメントに分割されて伝送されており、13セグメントのうち、中心の1セグメントを使用した放送が「1セグ(セグメント;segment)放送」、12セグメントを使用した放送が「12セグ放送」と呼ばれている。
【0011】
12セグ放送では、高品質なデータを伝送できる一方、受信安定性が低いため、例えば、固定受信機向けの放送として利用されている。1セグ放送は、高品質なデータの伝送はできないものの受信安定性が高く、例えば携帯受信機向けの放送として利用されている。
【0012】
12セグ放送用、1セグ放送用のEITは、それぞれ、H−EIT、L−EITと呼ばれる。
【0013】
H−EITには、8日分の番組情報として、番組のタイトルを始め、概要、詳細説明、放送日時、映像や音声のデータ形式、限定視聴情報やシリーズ情報などの情報が含まれている。
【0014】
12セグ放送を受信可能な12セグ放送受信機は、このH−EITを用いて、番組探索、録画や視聴の予約、録画コンテンツの管理や検索などの機能を実現し、放送受信機の使い勝手を改善している。
【0015】
一方、L−EITでは、H−EITよりも情報量が少なく、H−EITに含まれているデータの内、詳細情報やシリーズ情報等、一部含まれていないものがある。
【0016】
また、L−EITで送出されるイベント数は最大10イベントであり、放送局は、現在放送されている番組を含めて、それ以降の最大10番組の番組情報しか送出しない。
【0017】
このため、1セグ放送だけしか受信できないデジタル放送受信機(以後、「1セグ放送受信機」と記す。)では、このL−EITの範囲内でしか、コンテンツの管理や検索を行うことができない。
【0018】
そこで、1セグ放送受信機においても、12セグ放送受信機と同じようにコンテンツの管理や検索を行えるように、1セグ放送受信機で受信した番組情報と12セグ放送受信機で受信したH−EITとを統合するようにしたデジタル放送受信機がある(例えば、特許文献1参照)。
【0019】
このデジタル放送受信機では、12セグ放送受信機で取得したH−EITを記録媒体を介して1セグ放送受信機側の記録装置に記憶させ、あるいはケーブルを用いてH−EITを取得する。そして、1セグ放送受信機は、両デジタル放送受信機で受信した番組情報を統合するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】特開2006−41583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
しかし、このような従来のデジタル放送受信機では、記録媒体あるいはケーブルがなければ番組情報を統合することができず、また、人手を介さなければ、番組情報を統合することができない。このため、作業が繁雑になるし、リアルタイムに番組情報を統合することができない。
【0022】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、結合番組情報をリアルタイムに取得することが可能な放送受信装置、放送受信装置の番組情報取得方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る放送受信装置は、
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶する記憶部と、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離する番組情報分離部と、
前記番組情報分離部が分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、前記記憶部に記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶する結合番組情報生成部と、を備えたことを特徴とする。
【0024】
前記結合番組情報生成部は、前記第1の番組情報と、前記第2の番組情報のうちの第1の番組情報とは異なる情報のみと、を結合するようにしてもよい。
【0025】
前記記憶部が記憶する前記結合番組情報から、各番組データの属性を取得して、取得した属性を分類し、各属性毎に前記番組データのフォルダを作成するフォルダ作成部と、
番組の視聴が選択されたとき、前記結合番組情報を用いて、選択された番組の属性を取得し、取得した属性に基づいて、前記フォルダ作成部が作成した各フォルダを検索し、選択された番組を特定する番組探索部と、を備えてもよい。
【0026】
本発明の第2の観点に係る放送受信装置は、
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部と、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御する受信制御部と、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定するサイマル放送判定部と、
前記サイマル放送判定部がサイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する結合番組情報生成部と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
本発明の第3の観点に係る放送受信装置の番組情報取得方法は、
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置の番組情報取得方法であって、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶するステップと、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離するステップと、
分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0028】
本発明の第4の観点に係る放送受信装置の番組情報取得方法は、
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置の番組情報取得方法であって、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御するステップと、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定するステップと、
サイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0029】
本発明の第5の観点に係るプログラムは、
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置のコンピュータに、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶する手順、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離する手順、
分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶する手順、を実行させるためのものである。
【0030】
本発明の第6の観点に係るプログラムは、
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置のコンピュータに、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御する手順、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定する手順、
サイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する手順、を実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、結合番組情報をリアルタイムに取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態1に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す放送局が備える送信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】一例として、図1に示すデジタル放送受信機を備えた携帯電話機の外観を示す図である。
【図4】メニューの各項目を示す図である。
【図5】図1に示す信号分離部の構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示す番組探索部が作成するフォルダの構成を示す図である。
【図7】図1に示すデジタル放送受信機が実行する録画処理を示すフローチャートである。
【図8】具体例として、モニタが表示する画面を示す図であり、(a)は、キーワード検索の画面を示し、(b)は、番組情報表示画面を示す。
【図9】本発明の実施形態2に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示すデジタル放送受信機が実行する受信制御処理を示すフローチャートである。
【図11】図10に示す受信制御処理の具体的動作を示す図(その1)である。
【図12】図10に示す受信制御処理の具体的動作を示す図(その2)である。
【図13】放送局が送信する放送信号のデータ形式を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態に係る放送受信装置を図面を参照して説明する。尚、本実施形態では、放送受信装置をデジタル放送受信機として説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係るデジタル放送受信機1は、放送局2から送信された放送信号を受信するものであり、図1に示すように、アンテナ11と、受信部12と、信号分離部13と、記憶装置14と、AVデータ再生部15と、表示処理部16と、AVデータ記録管理部17と、番組情報結合記録管理部18と、番組探索部19と、を備える。
【0034】
このデジタル放送受信機1は、番組情報結合記録管理部18が結合番組情報を作成するときに、12セグ放送の番組情報も受信し、結合番組情報をリアルタイムで取得できるように構成されたものである。
【0035】
放送局2は、図2に示すような送信装置200を備える。送信装置200は、映像符号化部201と、音声符号化部202と、付加データ符号化部203と、多重化部204と、を備える。
【0036】
映像符号化部201は、映像データ(信号)を符号化してPESデータを作成する。音声符号化部202は、音声データ(信号)を符号化してPESデータを作成する。付加データ符号化部203は、H−EIT、L−EIT、データ放送用データ、字幕データ等の付加データを符号化してセクションデータを作成する。
【0037】
多重化部204は、映像符号化部201、音声符号化部202がそれぞれ作成したPESデータと、付加データ符号化部203が作成したセクションデータと、を図13に示すようなTSパケットにパケット化し、多重化してTSデータを生成する。放送局2は、この多重化部204が生成したTSデータを放送信号として送信する。
【0038】
デジタル放送受信機1は、例えば、図3に示すような折り畳み式の携帯電話機101に備えられる。図1に示すモニタ111と、スピーカ112と、ユーザ操作部113とは、この携帯電話機101に備えられたものである。
【0039】
モニタ111は、供給された映像データに基づいて映像を表示するためのものであり、スピーカ112は、供給された音声データに基づいて音声の出力を行うものである。モニタ111とスピーカ112とは、携帯電話機101の上部筐体に配置される。
【0040】
ユーザ操作部113は、ユーザの操作情報を受け付けるためのものであり、電源キー121と、テンキー122と、メニューキー123と、カーソルキー124と、を備える。
【0041】
電源キー121は、携帯電話機101の電源をオン、オフするためのキーである。テンキー122は、数値、文字、記号を入力するためのキーである。メニューキー123は、例えば、図4に示すようなメニューの項目をモニタ111に表示させるためのキーである。
【0042】
「現放送番組視聴」は、現在放送中の放送番組を視聴するためのメニュー項目であり、「録画」は、録画するためのメニュー項目であり、「検索」は、録画した放送番組を検索するためのメニュー項目である。「番組情報」は、番組情報を表示するためのメニュー項目である。「録画番組視聴」は、録画した1セグ放送の番組を視聴するためのメニュー項目である。
【0043】
カーソルキー124は、メニュー等を選択して選択したメニューを決定するためのキーである。ユーザ操作部113は、携帯電話機101の下部筐体に配置される。
【0044】
ユーザ操作部113は、ユーザによって電源キー121が長押しされる毎に、この操作情報を受け付けて携帯電話機101の電源をオン、オフする。また、ユーザ操作部113は、ユーザによってテンキー122、メニューキー123、カーソルキー124が操作されたとき、これらの操作情報を受け付け、受け付けた操作情報をデジタル放送受信機1に供給する。
【0045】
図1に戻り、アンテナ11と受信部12とは、サイマル放送による放送信号として、放送局2から送信された1セグ放送、12セグ放送の放送信号を受信するためのものである。
【0046】
受信部12は、アンテナ11を介して受信した1セグ放送、12セグ放送の放送信号を復調し、1セグ放送信号の1セグTSデータと12セグ放送信号の12セグTSデータとを生成する。受信部12は、生成した1セグTSデータと12セグTSデータとを信号分離部13に供給する。
【0047】
尚、1セグ放送の受信状況が良好であっても、12セグ放送の受信状況が悪い場合があるので、デジタル放送受信機1は、1セグの受信状況から12セグ放送の受信状況を推測して、より確実に12セグ放送の受信可能となるタイミングで12セグ放送の受信を開始する。このようにすることで、デジタル放送受信機1は、無駄な12セグ放送の放送データの受信を防止し、消費電力も節減される。
【0048】
信号分離部13は、受信部12から供給された12セグTSデータと1セグTSデータとから、それぞれのPESデータとセクションデータとを多重分離するものであり、図5に示すように、12セグ信号フィルタ部131と、12セグセクションフィルタ部132と、1セグ信号フィルタ部133と、1セグセクションフィルタ部134と、を備える。
【0049】
12セグ信号フィルタ部131は、受信部12から供給された12セグTSデータを12セグPESデータと12セグセクションデータとに多重分離するものである。
【0050】
12セグ信号フィルタ部131は、図4に示すメニューで「現放送番組視聴」が選択された場合は、分離した12セグPESデータをAVデータ再生部15に供給し、「録画」が選択された場合は、分離した12セグPESデータをAVデータ記録管理部17に供給する。
【0051】
また、12セグ信号フィルタ部131は、分離した12セグセクションデータを12セグセクションフィルタ部132に送出する。
【0052】
12セグセクションフィルタ部132は、送出された12セグセクションデータから、H−EIT、データ放送用データ又は字幕データを分離するものである。
【0053】
12セグセクションフィルタ部132は、H−EITを番組情報結合記録管理部18に供給し、データ放送用データ又は字幕データを表示処理部16に供給する。
【0054】
1セグ信号フィルタ部133は、受信部12から供給された1セグTSデータを1セグPESデータと1セグセクションデータとに多重分離するものである。
【0055】
1セグ信号フィルタ部133は、図4に示すメニューで「現放送番組視聴」が選択された場合は、分離した1セグPESデータをAVデータ再生部15に供給し、「録画」が選択された場合は、分離した1セグPESデータをAVデータ記録管理部17に供給する。
【0056】
また、1セグ信号フィルタ部133は、分離した1セグセクションデータを1セグセクションフィルタ部134に送出する。
【0057】
1セグセクションフィルタ部134は、送出された1セグセクションデータから、L−EIT、データ放送用データ又は字幕データを分離するものである。
【0058】
1セグセクションフィルタ部134は、分離したL−EITを番組情報結合記録管理部18に供給し、データ放送用データ又は字幕データを表示処理部16に供給する。
【0059】
記憶装置14は、映像データ、音声データ、デジタル放送受信機1、携帯電話機101を動作させるためのプログラムデータ等、各種データを記憶するためのものである。尚、記憶装置14は、各種データとして、図4に示すメニューのデータを記憶する。記憶装置14には、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリが用いられる。
【0060】
AVデータ再生部15は、12セグPESデータまたは1セグPESデータに格納されている映像データ、音声データに対し、データ形式に応じたデコード処理を行ってAVデータ(映像データ、音声データ)を再生するものである。
【0061】
図4に示すメニューで「現放送番組視聴」が選択された場合、AVデータ再生部15には、信号分離部13から12セグPESデータ又は1セグPESデータが供給される。また、「録画」が選択された場合、AVデータ再生部15は、記憶装置14から、12セグPESデータ又は1セグPESデータを取得する。
【0062】
AVデータ再生部15は、この12セグPESデータ又は1セグPESデータに対し、デコード処理を行って再生した映像データを表示処理部16に送出し、音声データをスピーカ112に送出する。
【0063】
表示処理部16は、信号分離部13から供給されたデータ放送用データ又は字幕データ、あるいは、AVデータ再生部15から送出された映像データに対する表示用のデコード処理等を行い、モニタ111に映像データを供給するものである。
【0064】
表示処理部16は、信号分離部13から供給されたデータ用放送データ又は字幕データを解析し、このデータとAVデータ再生部15から供給されたデコード済みの映像データとを合成して画面構成を行う。そして、表示処理部16は、画面構成された映像データをモニタ111に供給する。
【0065】
AVデータ記録管理部17は、信号分離部13から、録画する番組の12セグPESデータ又は1セグPESデータが供給され、供給されたデータに対して処理を行って記憶装置14に記憶するものである。
【0066】
AVデータ記録管理部17は、12セグPESデータ又は1セグPESデータに格納された映像データの解像度、音声データのサンプリング周波数を変更し、映像データ、音声データを受信時の形式とは別の形式にエンコードする。
【0067】
また、AVデータ記録管理部17は、記憶装置14への保存に必要な著作権保護のための暗号化処理等を行う。そして、AVデータ記録管理部17は、これらの処理を行った映像データ、音声データを録画コンテンツとして12セグPESデータ又は1セグPESデータの形式で記憶装置14に保存する。
【0068】
番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送と12セグ放送とがサイマル放送である場合に、12セグ放送の番組情報と1セグ放送の番組情報とを結合して結合番組情報を作成するものである。
【0069】
番組情報結合記録管理部18は、12セグ放送と1セグ放送とがサイマル放送か否かを、信号分離部13から供給された12セグ放送の番組情報と1セグ放送の番組情報とに基づいて判定する。
【0070】
この判定方法としては、種々の方法がある。例えば、第1の方法は、12セグ放送の番組情報、1セグ放送の番組情報内のテキストデータで記述されたタイトルデータ、番組の出演者等を比較する方法である。
【0071】
番組情報結合記録管理部18は、タイトルデータが一致するか、番組の出演者等が一致すればサイマル放送であり、不一致であればサイマル放送ではないと判定する。
【0072】
第2の方法は、1セグ放送と12セグ放送との両映像データの画像を解析するか、あるいは両音声データを解析して、その解析結果を比較する方法である。番組情報結合記録管理部18は、解析結果が一致すれば、サイマル放送であり、不一致であればサイマル放送ではないと判定する。
【0073】
番組情報結合記録管理部18は、保存する番組情報の情報量を抑えるため、12セグ放送の番組情報のうち、1セグ放送の番組情報とは異なる情報であって12セグ放送に特化した情報を省き、1セグ放送で録画した1セグ録画コンテンツの検索、管理に有効となるような情報を1セグ放送の番組情報に結合する。
【0074】
1セグ録画コンテンツの検索、管理に有効となるような情報としては、例えば、番組配列情報標準規格ARIB STD-B10に規定されている「拡張形式イベント記述子」、「シリーズ記述子」等がある。
【0075】
番組配列情報標準規格ARIB STD-B10は、社団法人電波産業会のデジタル放送に使用される規格である。また、「拡張形式イベント記述子」は、番組の詳細情報を示す情報であり、「シリーズ記述子」は、シリーズ番組の識別に用いられる情報である。
【0076】
本実施形態では、番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送のL−EITに記述されている番組情報と、この12セグ放送の「拡張形式イベント記述子」、「シリーズ記述子」と、を結合するものとする。
【0077】
但し、番組情報結合記録管理部18は、すべて1セグ放送の番組情報と12放送の番組情報全てを結合してもよい。
【0078】
番組情報結合記録管理部18は、1セグ録画コンテンツと結合番組情報とを対応付けて記憶装置14に保存する。
【0079】
1セグ録画コンテンツと結合番組情報とを対応付けて保存する方法としては、例えば、12セグ録画コンテンツと結合番組情報とをMPEG2-TSに再多重化して、TSデータとして保存する方法がある。
【0080】
別の方法としては、結合番組情報に録画コンテンツのファイル名等を記載する方法がある。この場合、結合番組情報を参照すれば、1セグ録画コンテンツのファイルを特定できる。
【0081】
番組情報結合記録管理部18は、このように1セグ録画コンテンツと結合番組情報とを対応付けて記憶装置14に保存し、結合番組情報を用いて1セグ録画コンテンツの管理をする。
【0082】
番組探索部19は、EPG(Electronic Program Guide)をモニタ111に表示させ、録画した番組データのリストを用いてユーザの所望のコンテンツ探索を行うものである。
【0083】
番組探索部19は、コンテンツ探索を容易とするため、結合番組情報に含まれる属性を分類し、さらに階層化して各属性毎に1セグ録画コンテンツのフォルダを作成する。
【0084】
例えば、番組探索部19は、図6に示すように、ルートポイントP0を最上位のフォルダ階層として、属性を「出演者」、「監督」、「シリーズ」に分類し、これらの属性を含む大分類フォルダF11を作成する。
【0085】
次に、番組探索部19は、大分類フォルダF11の属性「出演者」を属性「役者A」、「役者B」に細分化し、この属性「役者A」、「役者B」を含む小分類フォルダF21を作成する。
【0086】
そして、番組探索部19は、この小分類フォルダF21に分類された属性「役者A」をフォルダ化し、結合番組情報を参照して、役者Aが出演している1セグ録画コンテンツとしての役者A出演コンテンツ1,2,・・・,5をこのフォルダに配置する。
【0087】
番組探索部19は、同様に、小分類フォルダF21に分類された属性「役者B」をフォルダ化し、結合番組情報を参照して、役者Bが出演している1セグ録画コンテンツをこのフォルダに配置する。
【0088】
さらに、番組探索部19は、大分類フォルダF11の属性「監督」を細分化した属性「監督A」、「監督B」を含む小分類フォルダF22を作成し、大分類フォルダF11の属性「シリーズ」を細分化した属性「ドラマA」、「ドラマB」を含む小分類フォルダF23を作成する。そして、番組探索部19は、小分類フォルダF22,F23の各フォルダに、1セグ録画コンテンツを配置する。
【0089】
このように結合番組情報に含まれる属性を分類し、さらに階層化して各属性毎に1セグ録画コンテンツのフォルダを作成することにより、1セグ録画コンテンツの多様な分類が可能となり、膨大な数の1セグ録画コンテンツが記録された場合でも、コンテンツの探索が容易となる。
【0090】
このような構成のフォルダを作成した後、ユーザ操作部113から「検索」の操作情報が供給されると、番組探索部19は、結合番組情報を用いて、ユーザが選択した1セグ録画コンテンツの属性を取得し、取得した属性に基づいて、作成した各フォルダを検索する。そして、番組探索部19は、この1セグ録画コンテンツを特定する。
【0091】
番組探索部19は、1セグ録画コンテンツを特定すると、記憶装置14の予め確保された検索結果格納領域に、特定した1セグ録画コンテンツの格納場所を示すデータを格納する。
【0092】
次に実施形態1に係るデジタルデータ受信機1の動作を説明する。
ユーザが、電源オフのときに、ユーザ操作部113の電源キー121を長押しすると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けて、携帯電話機101は、電源をオンする。即ち、携帯電話機101は、デジタル放送受信機1及び各部に電圧を印加して駆動電流を供給する。デジタル放送受信機1は、駆動電流が供給されて動作を開始する。
【0093】
ユーザがユーザ操作部113のメニューキー123、カーソルキー124を操作して図4に示す「現放送番組視聴」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0094】
デジタル放送受信機1に、この操作情報が供給されると、受信部12は、アンテナ11を介して受信した放送信号を復調し、生成した12セグTSデータと1セグTSデータとを信号分離部13に供給する。
【0095】
信号分離部13は、受信部12から供給された12セグTSデータと1セグTSデータとから、それぞれの12セグPESデータ又は1セグPESデータと、セクションデータと、を多重分離する。
【0096】
セクションデータにデータ放送用データが含まれている場合、信号分離部13は、データ放送用データを表示処理部16に供給する。表示処理部16は、供給されたデータ放送用データをモニタ111に供給し、モニタ111は、供給されたデータ放送用データに基づいてデータ放送の画面表示を行う。
【0097】
12セグPESデータ又は1セグPESデータの場合、信号分離部13は、分離した12セグPESデータ又は1セグデータをAVデータ再生部15に供給する。
【0098】
AVデータ再生部15は、12セグPESデータまたは1セグPESデータに格納されている映像・音声等のデータに対し、再生した映像データを表示処理部16に送出し、音声データをスピーカ112に送出する。
【0099】
表示処理部16は、表示用にデコード処理等を行った映像データをモニタ111に送出し、モニタ111は、送出された映像データに基づいた映像を表示し、スピーカ112は、供給された音声データに基づいた音声を出力する。
【0100】
ユーザがユーザ操作部113のメニューキー123、カーソルキー124を操作して図4に示す「録画」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報をデジタル放送受信機1に供給する。
【0101】
デジタル放送受信機1は、この操作情報が供給されると、記憶装置14から、プログラムデータを読み出して、図7に示すフローチャートに従って、録画処理を実行する。
【0102】
デジタル放送受信機1は、1セグ放送の録画を開始する(ステップS11)。受信部12は、アンテナ11を介して1セグ放送の放送信号を受信して復調し、生成した1セグTSデータを信号分離部13に供給する。
【0103】
信号分離部13は、受信部12から供給された1セグTSデータから1セグPESデータと1セグセクションデータとを多重分離し、分離した1セグPESデータをAVデータ記録管理部17に供給する。
【0104】
AVデータ記録管理部17は、供給された信号分離部13から供給された1セグPESデータを記憶装置14に記憶する。
【0105】
また、信号分離部13は、1セグセクションデータから取得したL−EITを番組情報結合記録管理部18に供給する。番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送の番組情報としてL−EITを蓄積し、その中から録画中の番組に関する情報を抽出する。
【0106】
デジタル放送受信機1は、1セグ放送と同じチャンネルの12セグ放送の受信を開始する(ステップS12)。受信部12は、同様に、12セグ放送の放送信号を復調し、生成した12セグTSデータを信号分離部13に供給する。
【0107】
信号分離部13は、受信部12から供給された12セグTSデータから12セグPESデータと12セグセクションデータとを多重分離し、分離した12セグPESデータをAVデータ記録管理部17に供給する。
【0108】
AVデータ記録管理部17は、供給された信号分離部13から供給された12セグPESデータを記憶装置14に記憶する。
【0109】
また、信号分離部13は、12セグセクションデータから分離したH−EITを番組情報結合記録管理部18に供給する。番組情報結合記録管理部18は、12セグ放送の番組情報としてH−EITを蓄積し、その中から録画中の番組に関する情報を取得する(ステップS13)。
【0110】
デジタル放送受信機1は、番組情報結合記録管理部18が番組情報を取得すると、12セグ放送の受信を停止する。
【0111】
番組情報結合記録管理部18は、前述の判定方法に従い、1セグ放送と12セグ放送がサイマル放送であるか否かを判定する(ステップS14)。
【0112】
サイマル放送の場合(ステップS14;Yes)、番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送の番組情報と12セグ放送の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する(ステップS15)。
【0113】
番組情報結合記録管理部18は、生成した結合番組情報を記憶装置14に保存し(ステップS16)、デジタル放送受信機1は、この録画処理を終了させる。
【0114】
一方、サイマル放送でない場合(ステップS14;No)、デジタル放送受信機1は、1セグ放送の番組情報と12セグ放送の番組情報とを結合せずに、この録画処理を終了させる。
【0115】
番組探索部19は、このような録画処理が終了すると、図6に示すような1セグ録画コンテンツのフォルダを作成する。
【0116】
次に、ユーザがユーザ操作部113のメニューキー123、カーソルキー124を操作して図4に示す「検索」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0117】
デジタル放送受信機1にこの操作情報が供給されると、モニタ111は、例えば、図8(a)に示すようなキーワード検索用の画面を表示する。
【0118】
ユーザがユーザ操作部113のテンキー122、カーソルキー124を操作して、検索キーワード入力欄にキーワード「役者A」を入力して、この欄の右に表示された「検索」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0119】
デジタル放送受信機1にこの操作情報が供給されると、番組探索部19は、ユーザが入力したキーワード「役者A」に従って、記憶装置14に格納されている結合番組情報の中から、入力キーワードが含まれているコンテンツを検索する。
【0120】
「役者A」は、図6に示すようなフォルダ構成において、小分類フォルダF21に配置され、「役者A」のフォルダに、「役者A出演コンテンツ1」〜「役者A出演コンテンツ5」が配置されている。
【0121】
番組探索部19は、検索の結果、「役者A出演コンテンツ1」〜「役者A出演コンテンツ5」を特定し、記憶装置14に予め確保された検索結果格納領域に、この1セグ録画コンテンツ「役者A出演コンテンツ1」〜「役者A出演コンテンツ5」の格納場所を示すデータを格納する。
【0122】
また、モニタ111は、図8(a)に示すように、検索したコンテンツのタイトル一覧として、検索結果表示欄に「役者A出演コンテンツ1」〜「役者A出演コンテンツ5」を表示し、その下にヒット件数を表示する。また、モニタ111は、ヒットした各コンテンツに、番組情報の項目をモニタ111に表示する。
【0123】
ユーザが、このタイトル一覧を参照し、ユーザ操作部113のカーソルキー124を操作して、「役者A出演コンテンツ1」の「番組情報」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0124】
デジタル放送受信機1にこの操作情報が供給されると、モニタ111は、図8(b)に示すような「役者A出演コンテンツ1」の結合番組情報を表示する。
【0125】
この番組情報には、番組のタイトル、概要、放送日時、映像・音声のデータ形式、限定視聴情報、詳細情報、シリーズ情報が含まれている。この詳細情報、シリーズ情報は、12セグ放送のH−EITにのみ記述されている番組情報である。
【0126】
ユーザがユーザ操作部113のカーソルキー124を操作して「戻る」を選択すると、モニタ111は、再び、図8(a)に示すキーワード検索用の画面を表示する。
【0127】
ユーザがユーザ操作部113のカーソルキー124を操作して、「役者A出演コンテンツ1」を選択し、図4に示す「録画番組視聴」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0128】
デジタル放送受信機1にこの操作情報が供給されると、番組探索部19は、記憶装置14に予め確保された検索結果格納領域に、特定した1セグ録画コンテンツ「役者A出演コンテンツ1」の格納場所を示すデータを格納する。
【0129】
AVデータ再生部15は、検索結果格納領域から、1セグ録画コンテンツ「役者A出演コンテンツ1」の格納場所を示すデータを取得し、取得したデータに基づいて、記憶装置14から1セグ録画コンテンツ「役者A出演コンテンツ1」を取得する。
【0130】
AVデータ再生部15は、取得した「役者A出演コンテンツ1」のデコード処理を行って表示処理部16に供給し、表示処理部16は、映像データをモニタ111に供給し、音声データをスピーカ112に供給する。
【0131】
モニタ111は、供給された映像データに基づいて、この「役者A出演コンテンツ1」の映像を表示し、スピーカ112は、供給された音声データに基づいて、この音声を出力する。
【0132】
以上説明したように、本実施形態1によれば、番組情報結合記録管理部18が結合番組情報を作成するときに、12セグ放送の番組情報も受信するようにした。
【0133】
従って、より詳細な番組情報をリアルタイムに、しかも容易に取得することができる。
【0134】
また、1セグ放送を録画する際に、サイマル放送されている12セグ放送の番組情報を取得し、その番組情報から1セグ録画コンテンツの番組情報に流用可能な項目を抜粋して、1セグ放送の番組情報と結合し、結合番組情報を作成するようにした。
【0135】
このように、12セグ放送の番組情報から12セグ放送に特化した情報を省くことにより、記憶装置14に保存する番組情報の量を抑えることもできる。
【0136】
(実施形態2)
実施形態2に係るデジタル放送受信機は、12セグ放送の番組情報を、1セグ放送の録画を開始する前に取得して、結合番組情報を作成するようにしたものである。
【0137】
特に、複数番組が録画予約されている場合、このように、1セグ放送の録画開始前に、同じチャンネル、同じ時間帯の12セグ放送の番組情報を取得することによって、12セグ放送の番組情報を一括して取得できる。
【0138】
また、録画予約した番組情報に限らず、事前に12セグ放送の番組を取得しておくことにより、放送予定の番組探索に取得した情報を活用できる。
【0139】
実施形態2に係るデジタル放送受信機1は、図9に示すように、番組情報受信制御部20を備える。
【0140】
番組情報受信制御部20は、12セグ放送の各チャンネルに配信されている番組情報を収集するためにデジタル放送受信機1の制御を行うものである。
【0141】
次に実施形態2に係るデジタル放送受信機1の動作を説明する。
ユーザがユーザ操作部113のメニューキー123、カーソルキー124を操作して、図4に示す「録画」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0142】
デジタル放送受信機1にこの操作情報が供給されると、番組情報受信制御部20は、記憶装置14から受信制御処理のプログラムデータを読み出し、図10に示すフローチャートに従い、この処理を実行する。
【0143】
番組情報受信制御部20は、記憶装置14から1セグ放送向け番組一覧(情報)を取得する(ステップS21)。
【0144】
番組情報受信制御部20は、取得した1セグ放送向け番組一覧から、ユーザによって録画予約された番組の一覧を示す予約チャンネルリストを作成する(ステップS22)。
【0145】
番組情報受信制御部20は、予約チャンネルリストを作成すると、12セグ放送の受信を開始するように受信部12を制御する(ステップS23)。
【0146】
このとき、番組情報受信制御部20は、12セグ放送の受信チャンネルを、予約チャンネルリストに登録されたチャンネルに設定する(ステップS24)。
【0147】
番組情報結合記録管理部18は、設定されたチャンネルの1セグ放送の番組に対応する同じ時間帯の12セグ放送の番組情報を取得する(ステップS25)。
【0148】
番組情報受信制御部20は、取得した番組情報に記載されている番組と1セグで録画予約された番組とがサイマル放送の番組か否かを判定する(ステップS26)。
【0149】
判定の結果、サイマル放送であった場合(ステップS26;Yes)、番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送の番組情報と12セグ放送の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する(ステップS27)。
【0150】
番組情報受信制御部20は、生成した結合番組情報を記憶装置14に保存し、保存した旨の情報を予約チャンネルリストに登録する(ステップS28)。
【0151】
番組情報を保存した場合、あるいは、判定の結果、サイマル放送ではなかった場合(ステップS26;No)、番組情報受信制御部20は、予約チャンネルリストを参照し、1セグ番組に対応する12セグ番組の番組情報が未取得か否かを判定する(ステップS29)。
【0152】
1セグ番組に対応する12セグ番組の番組情報が未取得の場合(ステップS29;Yes)、番組情報受信制御部20は、12セグ放送の受信チャンネルを、1セグ番組に対応する番組情報が未取得のチャンネルに切り替える(ステップS30)。そして、番組情報受信制御部20は、再度、ステップS25〜S28を実行する。
【0153】
1セグ番組に対応する12セグ番組の番組情報をすべて取得した場合(ステップS29;No)、番組情報受信制御部20は、この受信制御処理を終了させる。
【0154】
この受信制御処理を具体的に説明する。
番組情報受信制御部20は、図11に示すような1セグ放送向けの番組情報を記憶装置14から取得すると(ステップS21)、図12(a)に示すような予約チャンネルリストを作成する(ステップS22)。そして、受信部12は、12セグ放送の受信を開始する(ステップS23)。
【0155】
予約チャンネルリストには、最初に1セグ番組Aが登録されているため、番組情報受信制御部20は、12セグ放送の受信チャンネルを、この1セグ番組Aが放送されるチャンネルCH1に設定する(ステップS24)。
【0156】
12セグ放送で放送予定の番組情報が、図11に示すような番組情報である場合、デジタル放送受信機1は、1セグ放送で録画予約している1セグ番組Aに対応する同じ時間帯の12セグ放送の12セグ番組Aの番組情報を受信する。そして、番組情報結合記録管理部18は、この12セグ番組Aの番組情報を取得する(ステップS25)。
【0157】
この1セグ番組Aと12セグ番組Aとがサイマル放送の番組である場合(ステップS26;Yes)、番組情報結合記録管理部18は、1セグ番組Aと12セグ番組Aとの結合番組情報を生成する(ステップS27)。
【0158】
番組情報結合記録管理部18は、生成した1セグ番組Aの結合番組情報を記憶装置14に保存し、図12(a)に示すように、保存した旨の情報「保存」を予約チャンネルリストに登録する(ステップS28)。
【0159】
番組情報受信制御部20が予約チャンネルリストを参照すると、図12(a)に示すように、1セグ番組B,Cに対応する12セグ番組の番組情報が未取得である(ステップS29;Yes)。
【0160】
このため、番組情報受信制御部20は、12セグ放送の受信チャンネルを、この1セグ番組Bが放送されるチャンネルCH3に設定し(ステップS30)、デジタル放送受信機1は、このチャンネルCH3の1セグ番組Bに対応する同じ時間帯の12セグ番組Dの番組情報を受信する。
【0161】
この1セグ番組Bと12セグ番組Dとはサイマル放送の番組ではないため(ステップS26;No)、番組情報受信制御部20は、図12(b)に示すように、12セグ番組Dの番組情報を取得しない。
【0162】
次に、番組情報受信制御部20が予約チャンネルリストを参照すると、図12(b)に示すように、1セグ番組Cに対応する12セグ番組の番組情報が未取得である(ステップS29;Yes)。
【0163】
このため、番組情報受信制御部20は、12セグ放送の受信チャンネルを、この1セグ番組Cが放送されるチャンネルCH2に設定し(ステップS30)、デジタル放送受信機1は、このチャンネルCH2の1セグ番組Cに対応する同じ時間帯の12セグ番組Cの番組情報を受信する。
【0164】
この1セグ番組Cと12セグ番組Cとがサイマル放送の番組である場合(ステップS26;Yes)、番組情報結合記録管理部18は、1セグ番組Cと12セグ番組Cとの結合番組情報を生成する(ステップS27)。
【0165】
番組情報結合記録管理部18は、生成した1セグ番組Cの結合番組情報を記憶装置14に保存し、図12(c)に示すように、保存した旨の情報「保存」を予約チャンネルリストに登録する(ステップS28)。
【0166】
次に、番組情報受信制御部20が予約チャンネルリストを参照すると、1セグ放送に対応する12セグ番組の番組情報をすべて取得している(ステップS29;No)。このため、番組情報受信制御部20は、この受信制御処理を終了させる。
【0167】
このように番組情報受信制御部20が、この受信制御処理を実行した後、デジタル放送受信機1は、それぞれ、予約時間6:00〜7:00に1セグ番組Aを、予約時間7:00〜8:30に1セグ番組Bを、予約時間9:00〜11:00に1セグ番組Cを録画する。
【0168】
ユーザが、ユーザ操作部113のメニューキー123、カーソルキー124を操作して、例えば、予約チャンネルリストの1セグ番組Aを選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報をデジタル放送受信機1に供給する。
【0169】
デジタル放送受信機1の番組探索部19は、記憶装置14から12セグ番組Aの番組情報を読み出す。そして、モニタ111は、番組のタイトル、概要、詳細説明、放送日時、映像や音声のデータ形式、限定視聴情報、シリーズ情報等の情報を表示する。
【0170】
以上説明したように、本実施形態2によれば、12セグ放送の番組情報を、1セグ放送の録画を開始する前に取得して、結合番組情報を作成するようにした。
【0171】
従って、特に、同じチャンネルの複数番組が録画予約されている場合、12セグ放送の番組情報を一括して取得できる。
【0172】
そして、実施形態1と同様に、より細かい分類やキーワードによるコンテンツの管理や検索を行える。
【0173】
さらに、録画予約した番組情報以外の番組情報を収集しておくこともでき、取得した情報を、放送予定の番組探索に活用することができる。
【0174】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、放送受信装置を携帯電話機101に適用した場合について説明した。しかし、携帯電話機101に適用する場合に限らず、携帯テレビジョン、PDA(Personal Digital Assistance;携帯情報端末)、カーナビゲーション装置等に適用することもできる。
【0175】
上記実施形態では、1セグ放送、12セグ放送の放送信号に映像データと音声データとが格納されているものとして説明した。しかし、映像データ及び音声データの少なくとも一方が格納されていればよい。
【0176】
また、上記実施形態では、プログラムが、それぞれメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、放送受信装置を、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
【0177】
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
【符号の説明】
【0178】
1 デジタル放送受信機
11 アンテナ
12 受信部
18 番組情報結合記録管理部
19 番組探索部
20 番組情報受信制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送受信装置、放送受信装置の番組情報取得方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
地上デジタル放送では、MPEG−2システム(Systems)に沿って、放送データ(信号)が送信される。MPEG−2システムはデジタル放送の多重方式である。
【0003】
放送局は、TS(Transport Stream)データを放送信号として送信する。このTSデータは、映像・音声・付加データが多重化されてTSパケットという固定長のパケットに分割された形で構成されたストリームデータである。
【0004】
TSパケットは、図13に示すように、TSヘッダと、アダプテーション・フィールドと、ペイロードとの3つのデータで構成される。TSヘッダには、TSパケットを識別するためのパケットの識別子が定義されている。
【0005】
アダプテーション・フィールドには、映像・音声などを同期再生するために必要な時刻情報が格納される。そして、ペイロードには、映像・音声・付加データが格納される。
【0006】
ペイロードに格納されるデータは、大きく分けて、受信装置側で同期再生が必要なデータと、同期再生が不要な付加データと、の2種類のデータに分かれる。
【0007】
映像データ、音声データ、字幕データ等は、同期再生が必要な前者のデータとして、PES(Packetized Elementary Stream)というデータ形式でTSパケットのペイロードに格納される。
【0008】
EIT(Event Information Table:イベント情報テーブル)やデータ放送といったデータは、同期再生が不要なデータであり、セクションというデータ形式でTSパケットのペイロードに格納される。
【0009】
EITは、番組表の構成に必要な情報であり、放送データを受信したデジタル放送受信機は、TSパケット内のセクションデータとして格納されたEITを解析することで番組情報を取得する。
【0010】
次に、地上デジタル放送では、1つのチャンネルが13個のセグメントに分割されて伝送されており、13セグメントのうち、中心の1セグメントを使用した放送が「1セグ(セグメント;segment)放送」、12セグメントを使用した放送が「12セグ放送」と呼ばれている。
【0011】
12セグ放送では、高品質なデータを伝送できる一方、受信安定性が低いため、例えば、固定受信機向けの放送として利用されている。1セグ放送は、高品質なデータの伝送はできないものの受信安定性が高く、例えば携帯受信機向けの放送として利用されている。
【0012】
12セグ放送用、1セグ放送用のEITは、それぞれ、H−EIT、L−EITと呼ばれる。
【0013】
H−EITには、8日分の番組情報として、番組のタイトルを始め、概要、詳細説明、放送日時、映像や音声のデータ形式、限定視聴情報やシリーズ情報などの情報が含まれている。
【0014】
12セグ放送を受信可能な12セグ放送受信機は、このH−EITを用いて、番組探索、録画や視聴の予約、録画コンテンツの管理や検索などの機能を実現し、放送受信機の使い勝手を改善している。
【0015】
一方、L−EITでは、H−EITよりも情報量が少なく、H−EITに含まれているデータの内、詳細情報やシリーズ情報等、一部含まれていないものがある。
【0016】
また、L−EITで送出されるイベント数は最大10イベントであり、放送局は、現在放送されている番組を含めて、それ以降の最大10番組の番組情報しか送出しない。
【0017】
このため、1セグ放送だけしか受信できないデジタル放送受信機(以後、「1セグ放送受信機」と記す。)では、このL−EITの範囲内でしか、コンテンツの管理や検索を行うことができない。
【0018】
そこで、1セグ放送受信機においても、12セグ放送受信機と同じようにコンテンツの管理や検索を行えるように、1セグ放送受信機で受信した番組情報と12セグ放送受信機で受信したH−EITとを統合するようにしたデジタル放送受信機がある(例えば、特許文献1参照)。
【0019】
このデジタル放送受信機では、12セグ放送受信機で取得したH−EITを記録媒体を介して1セグ放送受信機側の記録装置に記憶させ、あるいはケーブルを用いてH−EITを取得する。そして、1セグ放送受信機は、両デジタル放送受信機で受信した番組情報を統合するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】特開2006−41583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
しかし、このような従来のデジタル放送受信機では、記録媒体あるいはケーブルがなければ番組情報を統合することができず、また、人手を介さなければ、番組情報を統合することができない。このため、作業が繁雑になるし、リアルタイムに番組情報を統合することができない。
【0022】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、結合番組情報をリアルタイムに取得することが可能な放送受信装置、放送受信装置の番組情報取得方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る放送受信装置は、
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶する記憶部と、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離する番組情報分離部と、
前記番組情報分離部が分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、前記記憶部に記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶する結合番組情報生成部と、を備えたことを特徴とする。
【0024】
前記結合番組情報生成部は、前記第1の番組情報と、前記第2の番組情報のうちの第1の番組情報とは異なる情報のみと、を結合するようにしてもよい。
【0025】
前記記憶部が記憶する前記結合番組情報から、各番組データの属性を取得して、取得した属性を分類し、各属性毎に前記番組データのフォルダを作成するフォルダ作成部と、
番組の視聴が選択されたとき、前記結合番組情報を用いて、選択された番組の属性を取得し、取得した属性に基づいて、前記フォルダ作成部が作成した各フォルダを検索し、選択された番組を特定する番組探索部と、を備えてもよい。
【0026】
本発明の第2の観点に係る放送受信装置は、
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部と、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御する受信制御部と、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定するサイマル放送判定部と、
前記サイマル放送判定部がサイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する結合番組情報生成部と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
本発明の第3の観点に係る放送受信装置の番組情報取得方法は、
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置の番組情報取得方法であって、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶するステップと、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離するステップと、
分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0028】
本発明の第4の観点に係る放送受信装置の番組情報取得方法は、
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置の番組情報取得方法であって、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御するステップと、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定するステップと、
サイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0029】
本発明の第5の観点に係るプログラムは、
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置のコンピュータに、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶する手順、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離する手順、
分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶する手順、を実行させるためのものである。
【0030】
本発明の第6の観点に係るプログラムは、
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置のコンピュータに、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御する手順、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定する手順、
サイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する手順、を実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、結合番組情報をリアルタイムに取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態1に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す放送局が備える送信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】一例として、図1に示すデジタル放送受信機を備えた携帯電話機の外観を示す図である。
【図4】メニューの各項目を示す図である。
【図5】図1に示す信号分離部の構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示す番組探索部が作成するフォルダの構成を示す図である。
【図7】図1に示すデジタル放送受信機が実行する録画処理を示すフローチャートである。
【図8】具体例として、モニタが表示する画面を示す図であり、(a)は、キーワード検索の画面を示し、(b)は、番組情報表示画面を示す。
【図9】本発明の実施形態2に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示すデジタル放送受信機が実行する受信制御処理を示すフローチャートである。
【図11】図10に示す受信制御処理の具体的動作を示す図(その1)である。
【図12】図10に示す受信制御処理の具体的動作を示す図(その2)である。
【図13】放送局が送信する放送信号のデータ形式を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態に係る放送受信装置を図面を参照して説明する。尚、本実施形態では、放送受信装置をデジタル放送受信機として説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係るデジタル放送受信機1は、放送局2から送信された放送信号を受信するものであり、図1に示すように、アンテナ11と、受信部12と、信号分離部13と、記憶装置14と、AVデータ再生部15と、表示処理部16と、AVデータ記録管理部17と、番組情報結合記録管理部18と、番組探索部19と、を備える。
【0034】
このデジタル放送受信機1は、番組情報結合記録管理部18が結合番組情報を作成するときに、12セグ放送の番組情報も受信し、結合番組情報をリアルタイムで取得できるように構成されたものである。
【0035】
放送局2は、図2に示すような送信装置200を備える。送信装置200は、映像符号化部201と、音声符号化部202と、付加データ符号化部203と、多重化部204と、を備える。
【0036】
映像符号化部201は、映像データ(信号)を符号化してPESデータを作成する。音声符号化部202は、音声データ(信号)を符号化してPESデータを作成する。付加データ符号化部203は、H−EIT、L−EIT、データ放送用データ、字幕データ等の付加データを符号化してセクションデータを作成する。
【0037】
多重化部204は、映像符号化部201、音声符号化部202がそれぞれ作成したPESデータと、付加データ符号化部203が作成したセクションデータと、を図13に示すようなTSパケットにパケット化し、多重化してTSデータを生成する。放送局2は、この多重化部204が生成したTSデータを放送信号として送信する。
【0038】
デジタル放送受信機1は、例えば、図3に示すような折り畳み式の携帯電話機101に備えられる。図1に示すモニタ111と、スピーカ112と、ユーザ操作部113とは、この携帯電話機101に備えられたものである。
【0039】
モニタ111は、供給された映像データに基づいて映像を表示するためのものであり、スピーカ112は、供給された音声データに基づいて音声の出力を行うものである。モニタ111とスピーカ112とは、携帯電話機101の上部筐体に配置される。
【0040】
ユーザ操作部113は、ユーザの操作情報を受け付けるためのものであり、電源キー121と、テンキー122と、メニューキー123と、カーソルキー124と、を備える。
【0041】
電源キー121は、携帯電話機101の電源をオン、オフするためのキーである。テンキー122は、数値、文字、記号を入力するためのキーである。メニューキー123は、例えば、図4に示すようなメニューの項目をモニタ111に表示させるためのキーである。
【0042】
「現放送番組視聴」は、現在放送中の放送番組を視聴するためのメニュー項目であり、「録画」は、録画するためのメニュー項目であり、「検索」は、録画した放送番組を検索するためのメニュー項目である。「番組情報」は、番組情報を表示するためのメニュー項目である。「録画番組視聴」は、録画した1セグ放送の番組を視聴するためのメニュー項目である。
【0043】
カーソルキー124は、メニュー等を選択して選択したメニューを決定するためのキーである。ユーザ操作部113は、携帯電話機101の下部筐体に配置される。
【0044】
ユーザ操作部113は、ユーザによって電源キー121が長押しされる毎に、この操作情報を受け付けて携帯電話機101の電源をオン、オフする。また、ユーザ操作部113は、ユーザによってテンキー122、メニューキー123、カーソルキー124が操作されたとき、これらの操作情報を受け付け、受け付けた操作情報をデジタル放送受信機1に供給する。
【0045】
図1に戻り、アンテナ11と受信部12とは、サイマル放送による放送信号として、放送局2から送信された1セグ放送、12セグ放送の放送信号を受信するためのものである。
【0046】
受信部12は、アンテナ11を介して受信した1セグ放送、12セグ放送の放送信号を復調し、1セグ放送信号の1セグTSデータと12セグ放送信号の12セグTSデータとを生成する。受信部12は、生成した1セグTSデータと12セグTSデータとを信号分離部13に供給する。
【0047】
尚、1セグ放送の受信状況が良好であっても、12セグ放送の受信状況が悪い場合があるので、デジタル放送受信機1は、1セグの受信状況から12セグ放送の受信状況を推測して、より確実に12セグ放送の受信可能となるタイミングで12セグ放送の受信を開始する。このようにすることで、デジタル放送受信機1は、無駄な12セグ放送の放送データの受信を防止し、消費電力も節減される。
【0048】
信号分離部13は、受信部12から供給された12セグTSデータと1セグTSデータとから、それぞれのPESデータとセクションデータとを多重分離するものであり、図5に示すように、12セグ信号フィルタ部131と、12セグセクションフィルタ部132と、1セグ信号フィルタ部133と、1セグセクションフィルタ部134と、を備える。
【0049】
12セグ信号フィルタ部131は、受信部12から供給された12セグTSデータを12セグPESデータと12セグセクションデータとに多重分離するものである。
【0050】
12セグ信号フィルタ部131は、図4に示すメニューで「現放送番組視聴」が選択された場合は、分離した12セグPESデータをAVデータ再生部15に供給し、「録画」が選択された場合は、分離した12セグPESデータをAVデータ記録管理部17に供給する。
【0051】
また、12セグ信号フィルタ部131は、分離した12セグセクションデータを12セグセクションフィルタ部132に送出する。
【0052】
12セグセクションフィルタ部132は、送出された12セグセクションデータから、H−EIT、データ放送用データ又は字幕データを分離するものである。
【0053】
12セグセクションフィルタ部132は、H−EITを番組情報結合記録管理部18に供給し、データ放送用データ又は字幕データを表示処理部16に供給する。
【0054】
1セグ信号フィルタ部133は、受信部12から供給された1セグTSデータを1セグPESデータと1セグセクションデータとに多重分離するものである。
【0055】
1セグ信号フィルタ部133は、図4に示すメニューで「現放送番組視聴」が選択された場合は、分離した1セグPESデータをAVデータ再生部15に供給し、「録画」が選択された場合は、分離した1セグPESデータをAVデータ記録管理部17に供給する。
【0056】
また、1セグ信号フィルタ部133は、分離した1セグセクションデータを1セグセクションフィルタ部134に送出する。
【0057】
1セグセクションフィルタ部134は、送出された1セグセクションデータから、L−EIT、データ放送用データ又は字幕データを分離するものである。
【0058】
1セグセクションフィルタ部134は、分離したL−EITを番組情報結合記録管理部18に供給し、データ放送用データ又は字幕データを表示処理部16に供給する。
【0059】
記憶装置14は、映像データ、音声データ、デジタル放送受信機1、携帯電話機101を動作させるためのプログラムデータ等、各種データを記憶するためのものである。尚、記憶装置14は、各種データとして、図4に示すメニューのデータを記憶する。記憶装置14には、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリが用いられる。
【0060】
AVデータ再生部15は、12セグPESデータまたは1セグPESデータに格納されている映像データ、音声データに対し、データ形式に応じたデコード処理を行ってAVデータ(映像データ、音声データ)を再生するものである。
【0061】
図4に示すメニューで「現放送番組視聴」が選択された場合、AVデータ再生部15には、信号分離部13から12セグPESデータ又は1セグPESデータが供給される。また、「録画」が選択された場合、AVデータ再生部15は、記憶装置14から、12セグPESデータ又は1セグPESデータを取得する。
【0062】
AVデータ再生部15は、この12セグPESデータ又は1セグPESデータに対し、デコード処理を行って再生した映像データを表示処理部16に送出し、音声データをスピーカ112に送出する。
【0063】
表示処理部16は、信号分離部13から供給されたデータ放送用データ又は字幕データ、あるいは、AVデータ再生部15から送出された映像データに対する表示用のデコード処理等を行い、モニタ111に映像データを供給するものである。
【0064】
表示処理部16は、信号分離部13から供給されたデータ用放送データ又は字幕データを解析し、このデータとAVデータ再生部15から供給されたデコード済みの映像データとを合成して画面構成を行う。そして、表示処理部16は、画面構成された映像データをモニタ111に供給する。
【0065】
AVデータ記録管理部17は、信号分離部13から、録画する番組の12セグPESデータ又は1セグPESデータが供給され、供給されたデータに対して処理を行って記憶装置14に記憶するものである。
【0066】
AVデータ記録管理部17は、12セグPESデータ又は1セグPESデータに格納された映像データの解像度、音声データのサンプリング周波数を変更し、映像データ、音声データを受信時の形式とは別の形式にエンコードする。
【0067】
また、AVデータ記録管理部17は、記憶装置14への保存に必要な著作権保護のための暗号化処理等を行う。そして、AVデータ記録管理部17は、これらの処理を行った映像データ、音声データを録画コンテンツとして12セグPESデータ又は1セグPESデータの形式で記憶装置14に保存する。
【0068】
番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送と12セグ放送とがサイマル放送である場合に、12セグ放送の番組情報と1セグ放送の番組情報とを結合して結合番組情報を作成するものである。
【0069】
番組情報結合記録管理部18は、12セグ放送と1セグ放送とがサイマル放送か否かを、信号分離部13から供給された12セグ放送の番組情報と1セグ放送の番組情報とに基づいて判定する。
【0070】
この判定方法としては、種々の方法がある。例えば、第1の方法は、12セグ放送の番組情報、1セグ放送の番組情報内のテキストデータで記述されたタイトルデータ、番組の出演者等を比較する方法である。
【0071】
番組情報結合記録管理部18は、タイトルデータが一致するか、番組の出演者等が一致すればサイマル放送であり、不一致であればサイマル放送ではないと判定する。
【0072】
第2の方法は、1セグ放送と12セグ放送との両映像データの画像を解析するか、あるいは両音声データを解析して、その解析結果を比較する方法である。番組情報結合記録管理部18は、解析結果が一致すれば、サイマル放送であり、不一致であればサイマル放送ではないと判定する。
【0073】
番組情報結合記録管理部18は、保存する番組情報の情報量を抑えるため、12セグ放送の番組情報のうち、1セグ放送の番組情報とは異なる情報であって12セグ放送に特化した情報を省き、1セグ放送で録画した1セグ録画コンテンツの検索、管理に有効となるような情報を1セグ放送の番組情報に結合する。
【0074】
1セグ録画コンテンツの検索、管理に有効となるような情報としては、例えば、番組配列情報標準規格ARIB STD-B10に規定されている「拡張形式イベント記述子」、「シリーズ記述子」等がある。
【0075】
番組配列情報標準規格ARIB STD-B10は、社団法人電波産業会のデジタル放送に使用される規格である。また、「拡張形式イベント記述子」は、番組の詳細情報を示す情報であり、「シリーズ記述子」は、シリーズ番組の識別に用いられる情報である。
【0076】
本実施形態では、番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送のL−EITに記述されている番組情報と、この12セグ放送の「拡張形式イベント記述子」、「シリーズ記述子」と、を結合するものとする。
【0077】
但し、番組情報結合記録管理部18は、すべて1セグ放送の番組情報と12放送の番組情報全てを結合してもよい。
【0078】
番組情報結合記録管理部18は、1セグ録画コンテンツと結合番組情報とを対応付けて記憶装置14に保存する。
【0079】
1セグ録画コンテンツと結合番組情報とを対応付けて保存する方法としては、例えば、12セグ録画コンテンツと結合番組情報とをMPEG2-TSに再多重化して、TSデータとして保存する方法がある。
【0080】
別の方法としては、結合番組情報に録画コンテンツのファイル名等を記載する方法がある。この場合、結合番組情報を参照すれば、1セグ録画コンテンツのファイルを特定できる。
【0081】
番組情報結合記録管理部18は、このように1セグ録画コンテンツと結合番組情報とを対応付けて記憶装置14に保存し、結合番組情報を用いて1セグ録画コンテンツの管理をする。
【0082】
番組探索部19は、EPG(Electronic Program Guide)をモニタ111に表示させ、録画した番組データのリストを用いてユーザの所望のコンテンツ探索を行うものである。
【0083】
番組探索部19は、コンテンツ探索を容易とするため、結合番組情報に含まれる属性を分類し、さらに階層化して各属性毎に1セグ録画コンテンツのフォルダを作成する。
【0084】
例えば、番組探索部19は、図6に示すように、ルートポイントP0を最上位のフォルダ階層として、属性を「出演者」、「監督」、「シリーズ」に分類し、これらの属性を含む大分類フォルダF11を作成する。
【0085】
次に、番組探索部19は、大分類フォルダF11の属性「出演者」を属性「役者A」、「役者B」に細分化し、この属性「役者A」、「役者B」を含む小分類フォルダF21を作成する。
【0086】
そして、番組探索部19は、この小分類フォルダF21に分類された属性「役者A」をフォルダ化し、結合番組情報を参照して、役者Aが出演している1セグ録画コンテンツとしての役者A出演コンテンツ1,2,・・・,5をこのフォルダに配置する。
【0087】
番組探索部19は、同様に、小分類フォルダF21に分類された属性「役者B」をフォルダ化し、結合番組情報を参照して、役者Bが出演している1セグ録画コンテンツをこのフォルダに配置する。
【0088】
さらに、番組探索部19は、大分類フォルダF11の属性「監督」を細分化した属性「監督A」、「監督B」を含む小分類フォルダF22を作成し、大分類フォルダF11の属性「シリーズ」を細分化した属性「ドラマA」、「ドラマB」を含む小分類フォルダF23を作成する。そして、番組探索部19は、小分類フォルダF22,F23の各フォルダに、1セグ録画コンテンツを配置する。
【0089】
このように結合番組情報に含まれる属性を分類し、さらに階層化して各属性毎に1セグ録画コンテンツのフォルダを作成することにより、1セグ録画コンテンツの多様な分類が可能となり、膨大な数の1セグ録画コンテンツが記録された場合でも、コンテンツの探索が容易となる。
【0090】
このような構成のフォルダを作成した後、ユーザ操作部113から「検索」の操作情報が供給されると、番組探索部19は、結合番組情報を用いて、ユーザが選択した1セグ録画コンテンツの属性を取得し、取得した属性に基づいて、作成した各フォルダを検索する。そして、番組探索部19は、この1セグ録画コンテンツを特定する。
【0091】
番組探索部19は、1セグ録画コンテンツを特定すると、記憶装置14の予め確保された検索結果格納領域に、特定した1セグ録画コンテンツの格納場所を示すデータを格納する。
【0092】
次に実施形態1に係るデジタルデータ受信機1の動作を説明する。
ユーザが、電源オフのときに、ユーザ操作部113の電源キー121を長押しすると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けて、携帯電話機101は、電源をオンする。即ち、携帯電話機101は、デジタル放送受信機1及び各部に電圧を印加して駆動電流を供給する。デジタル放送受信機1は、駆動電流が供給されて動作を開始する。
【0093】
ユーザがユーザ操作部113のメニューキー123、カーソルキー124を操作して図4に示す「現放送番組視聴」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0094】
デジタル放送受信機1に、この操作情報が供給されると、受信部12は、アンテナ11を介して受信した放送信号を復調し、生成した12セグTSデータと1セグTSデータとを信号分離部13に供給する。
【0095】
信号分離部13は、受信部12から供給された12セグTSデータと1セグTSデータとから、それぞれの12セグPESデータ又は1セグPESデータと、セクションデータと、を多重分離する。
【0096】
セクションデータにデータ放送用データが含まれている場合、信号分離部13は、データ放送用データを表示処理部16に供給する。表示処理部16は、供給されたデータ放送用データをモニタ111に供給し、モニタ111は、供給されたデータ放送用データに基づいてデータ放送の画面表示を行う。
【0097】
12セグPESデータ又は1セグPESデータの場合、信号分離部13は、分離した12セグPESデータ又は1セグデータをAVデータ再生部15に供給する。
【0098】
AVデータ再生部15は、12セグPESデータまたは1セグPESデータに格納されている映像・音声等のデータに対し、再生した映像データを表示処理部16に送出し、音声データをスピーカ112に送出する。
【0099】
表示処理部16は、表示用にデコード処理等を行った映像データをモニタ111に送出し、モニタ111は、送出された映像データに基づいた映像を表示し、スピーカ112は、供給された音声データに基づいた音声を出力する。
【0100】
ユーザがユーザ操作部113のメニューキー123、カーソルキー124を操作して図4に示す「録画」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報をデジタル放送受信機1に供給する。
【0101】
デジタル放送受信機1は、この操作情報が供給されると、記憶装置14から、プログラムデータを読み出して、図7に示すフローチャートに従って、録画処理を実行する。
【0102】
デジタル放送受信機1は、1セグ放送の録画を開始する(ステップS11)。受信部12は、アンテナ11を介して1セグ放送の放送信号を受信して復調し、生成した1セグTSデータを信号分離部13に供給する。
【0103】
信号分離部13は、受信部12から供給された1セグTSデータから1セグPESデータと1セグセクションデータとを多重分離し、分離した1セグPESデータをAVデータ記録管理部17に供給する。
【0104】
AVデータ記録管理部17は、供給された信号分離部13から供給された1セグPESデータを記憶装置14に記憶する。
【0105】
また、信号分離部13は、1セグセクションデータから取得したL−EITを番組情報結合記録管理部18に供給する。番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送の番組情報としてL−EITを蓄積し、その中から録画中の番組に関する情報を抽出する。
【0106】
デジタル放送受信機1は、1セグ放送と同じチャンネルの12セグ放送の受信を開始する(ステップS12)。受信部12は、同様に、12セグ放送の放送信号を復調し、生成した12セグTSデータを信号分離部13に供給する。
【0107】
信号分離部13は、受信部12から供給された12セグTSデータから12セグPESデータと12セグセクションデータとを多重分離し、分離した12セグPESデータをAVデータ記録管理部17に供給する。
【0108】
AVデータ記録管理部17は、供給された信号分離部13から供給された12セグPESデータを記憶装置14に記憶する。
【0109】
また、信号分離部13は、12セグセクションデータから分離したH−EITを番組情報結合記録管理部18に供給する。番組情報結合記録管理部18は、12セグ放送の番組情報としてH−EITを蓄積し、その中から録画中の番組に関する情報を取得する(ステップS13)。
【0110】
デジタル放送受信機1は、番組情報結合記録管理部18が番組情報を取得すると、12セグ放送の受信を停止する。
【0111】
番組情報結合記録管理部18は、前述の判定方法に従い、1セグ放送と12セグ放送がサイマル放送であるか否かを判定する(ステップS14)。
【0112】
サイマル放送の場合(ステップS14;Yes)、番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送の番組情報と12セグ放送の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する(ステップS15)。
【0113】
番組情報結合記録管理部18は、生成した結合番組情報を記憶装置14に保存し(ステップS16)、デジタル放送受信機1は、この録画処理を終了させる。
【0114】
一方、サイマル放送でない場合(ステップS14;No)、デジタル放送受信機1は、1セグ放送の番組情報と12セグ放送の番組情報とを結合せずに、この録画処理を終了させる。
【0115】
番組探索部19は、このような録画処理が終了すると、図6に示すような1セグ録画コンテンツのフォルダを作成する。
【0116】
次に、ユーザがユーザ操作部113のメニューキー123、カーソルキー124を操作して図4に示す「検索」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0117】
デジタル放送受信機1にこの操作情報が供給されると、モニタ111は、例えば、図8(a)に示すようなキーワード検索用の画面を表示する。
【0118】
ユーザがユーザ操作部113のテンキー122、カーソルキー124を操作して、検索キーワード入力欄にキーワード「役者A」を入力して、この欄の右に表示された「検索」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0119】
デジタル放送受信機1にこの操作情報が供給されると、番組探索部19は、ユーザが入力したキーワード「役者A」に従って、記憶装置14に格納されている結合番組情報の中から、入力キーワードが含まれているコンテンツを検索する。
【0120】
「役者A」は、図6に示すようなフォルダ構成において、小分類フォルダF21に配置され、「役者A」のフォルダに、「役者A出演コンテンツ1」〜「役者A出演コンテンツ5」が配置されている。
【0121】
番組探索部19は、検索の結果、「役者A出演コンテンツ1」〜「役者A出演コンテンツ5」を特定し、記憶装置14に予め確保された検索結果格納領域に、この1セグ録画コンテンツ「役者A出演コンテンツ1」〜「役者A出演コンテンツ5」の格納場所を示すデータを格納する。
【0122】
また、モニタ111は、図8(a)に示すように、検索したコンテンツのタイトル一覧として、検索結果表示欄に「役者A出演コンテンツ1」〜「役者A出演コンテンツ5」を表示し、その下にヒット件数を表示する。また、モニタ111は、ヒットした各コンテンツに、番組情報の項目をモニタ111に表示する。
【0123】
ユーザが、このタイトル一覧を参照し、ユーザ操作部113のカーソルキー124を操作して、「役者A出演コンテンツ1」の「番組情報」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0124】
デジタル放送受信機1にこの操作情報が供給されると、モニタ111は、図8(b)に示すような「役者A出演コンテンツ1」の結合番組情報を表示する。
【0125】
この番組情報には、番組のタイトル、概要、放送日時、映像・音声のデータ形式、限定視聴情報、詳細情報、シリーズ情報が含まれている。この詳細情報、シリーズ情報は、12セグ放送のH−EITにのみ記述されている番組情報である。
【0126】
ユーザがユーザ操作部113のカーソルキー124を操作して「戻る」を選択すると、モニタ111は、再び、図8(a)に示すキーワード検索用の画面を表示する。
【0127】
ユーザがユーザ操作部113のカーソルキー124を操作して、「役者A出演コンテンツ1」を選択し、図4に示す「録画番組視聴」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0128】
デジタル放送受信機1にこの操作情報が供給されると、番組探索部19は、記憶装置14に予め確保された検索結果格納領域に、特定した1セグ録画コンテンツ「役者A出演コンテンツ1」の格納場所を示すデータを格納する。
【0129】
AVデータ再生部15は、検索結果格納領域から、1セグ録画コンテンツ「役者A出演コンテンツ1」の格納場所を示すデータを取得し、取得したデータに基づいて、記憶装置14から1セグ録画コンテンツ「役者A出演コンテンツ1」を取得する。
【0130】
AVデータ再生部15は、取得した「役者A出演コンテンツ1」のデコード処理を行って表示処理部16に供給し、表示処理部16は、映像データをモニタ111に供給し、音声データをスピーカ112に供給する。
【0131】
モニタ111は、供給された映像データに基づいて、この「役者A出演コンテンツ1」の映像を表示し、スピーカ112は、供給された音声データに基づいて、この音声を出力する。
【0132】
以上説明したように、本実施形態1によれば、番組情報結合記録管理部18が結合番組情報を作成するときに、12セグ放送の番組情報も受信するようにした。
【0133】
従って、より詳細な番組情報をリアルタイムに、しかも容易に取得することができる。
【0134】
また、1セグ放送を録画する際に、サイマル放送されている12セグ放送の番組情報を取得し、その番組情報から1セグ録画コンテンツの番組情報に流用可能な項目を抜粋して、1セグ放送の番組情報と結合し、結合番組情報を作成するようにした。
【0135】
このように、12セグ放送の番組情報から12セグ放送に特化した情報を省くことにより、記憶装置14に保存する番組情報の量を抑えることもできる。
【0136】
(実施形態2)
実施形態2に係るデジタル放送受信機は、12セグ放送の番組情報を、1セグ放送の録画を開始する前に取得して、結合番組情報を作成するようにしたものである。
【0137】
特に、複数番組が録画予約されている場合、このように、1セグ放送の録画開始前に、同じチャンネル、同じ時間帯の12セグ放送の番組情報を取得することによって、12セグ放送の番組情報を一括して取得できる。
【0138】
また、録画予約した番組情報に限らず、事前に12セグ放送の番組を取得しておくことにより、放送予定の番組探索に取得した情報を活用できる。
【0139】
実施形態2に係るデジタル放送受信機1は、図9に示すように、番組情報受信制御部20を備える。
【0140】
番組情報受信制御部20は、12セグ放送の各チャンネルに配信されている番組情報を収集するためにデジタル放送受信機1の制御を行うものである。
【0141】
次に実施形態2に係るデジタル放送受信機1の動作を説明する。
ユーザがユーザ操作部113のメニューキー123、カーソルキー124を操作して、図4に示す「録画」を選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報を受け付けてデジタル放送受信機1に供給する。
【0142】
デジタル放送受信機1にこの操作情報が供給されると、番組情報受信制御部20は、記憶装置14から受信制御処理のプログラムデータを読み出し、図10に示すフローチャートに従い、この処理を実行する。
【0143】
番組情報受信制御部20は、記憶装置14から1セグ放送向け番組一覧(情報)を取得する(ステップS21)。
【0144】
番組情報受信制御部20は、取得した1セグ放送向け番組一覧から、ユーザによって録画予約された番組の一覧を示す予約チャンネルリストを作成する(ステップS22)。
【0145】
番組情報受信制御部20は、予約チャンネルリストを作成すると、12セグ放送の受信を開始するように受信部12を制御する(ステップS23)。
【0146】
このとき、番組情報受信制御部20は、12セグ放送の受信チャンネルを、予約チャンネルリストに登録されたチャンネルに設定する(ステップS24)。
【0147】
番組情報結合記録管理部18は、設定されたチャンネルの1セグ放送の番組に対応する同じ時間帯の12セグ放送の番組情報を取得する(ステップS25)。
【0148】
番組情報受信制御部20は、取得した番組情報に記載されている番組と1セグで録画予約された番組とがサイマル放送の番組か否かを判定する(ステップS26)。
【0149】
判定の結果、サイマル放送であった場合(ステップS26;Yes)、番組情報結合記録管理部18は、1セグ放送の番組情報と12セグ放送の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する(ステップS27)。
【0150】
番組情報受信制御部20は、生成した結合番組情報を記憶装置14に保存し、保存した旨の情報を予約チャンネルリストに登録する(ステップS28)。
【0151】
番組情報を保存した場合、あるいは、判定の結果、サイマル放送ではなかった場合(ステップS26;No)、番組情報受信制御部20は、予約チャンネルリストを参照し、1セグ番組に対応する12セグ番組の番組情報が未取得か否かを判定する(ステップS29)。
【0152】
1セグ番組に対応する12セグ番組の番組情報が未取得の場合(ステップS29;Yes)、番組情報受信制御部20は、12セグ放送の受信チャンネルを、1セグ番組に対応する番組情報が未取得のチャンネルに切り替える(ステップS30)。そして、番組情報受信制御部20は、再度、ステップS25〜S28を実行する。
【0153】
1セグ番組に対応する12セグ番組の番組情報をすべて取得した場合(ステップS29;No)、番組情報受信制御部20は、この受信制御処理を終了させる。
【0154】
この受信制御処理を具体的に説明する。
番組情報受信制御部20は、図11に示すような1セグ放送向けの番組情報を記憶装置14から取得すると(ステップS21)、図12(a)に示すような予約チャンネルリストを作成する(ステップS22)。そして、受信部12は、12セグ放送の受信を開始する(ステップS23)。
【0155】
予約チャンネルリストには、最初に1セグ番組Aが登録されているため、番組情報受信制御部20は、12セグ放送の受信チャンネルを、この1セグ番組Aが放送されるチャンネルCH1に設定する(ステップS24)。
【0156】
12セグ放送で放送予定の番組情報が、図11に示すような番組情報である場合、デジタル放送受信機1は、1セグ放送で録画予約している1セグ番組Aに対応する同じ時間帯の12セグ放送の12セグ番組Aの番組情報を受信する。そして、番組情報結合記録管理部18は、この12セグ番組Aの番組情報を取得する(ステップS25)。
【0157】
この1セグ番組Aと12セグ番組Aとがサイマル放送の番組である場合(ステップS26;Yes)、番組情報結合記録管理部18は、1セグ番組Aと12セグ番組Aとの結合番組情報を生成する(ステップS27)。
【0158】
番組情報結合記録管理部18は、生成した1セグ番組Aの結合番組情報を記憶装置14に保存し、図12(a)に示すように、保存した旨の情報「保存」を予約チャンネルリストに登録する(ステップS28)。
【0159】
番組情報受信制御部20が予約チャンネルリストを参照すると、図12(a)に示すように、1セグ番組B,Cに対応する12セグ番組の番組情報が未取得である(ステップS29;Yes)。
【0160】
このため、番組情報受信制御部20は、12セグ放送の受信チャンネルを、この1セグ番組Bが放送されるチャンネルCH3に設定し(ステップS30)、デジタル放送受信機1は、このチャンネルCH3の1セグ番組Bに対応する同じ時間帯の12セグ番組Dの番組情報を受信する。
【0161】
この1セグ番組Bと12セグ番組Dとはサイマル放送の番組ではないため(ステップS26;No)、番組情報受信制御部20は、図12(b)に示すように、12セグ番組Dの番組情報を取得しない。
【0162】
次に、番組情報受信制御部20が予約チャンネルリストを参照すると、図12(b)に示すように、1セグ番組Cに対応する12セグ番組の番組情報が未取得である(ステップS29;Yes)。
【0163】
このため、番組情報受信制御部20は、12セグ放送の受信チャンネルを、この1セグ番組Cが放送されるチャンネルCH2に設定し(ステップS30)、デジタル放送受信機1は、このチャンネルCH2の1セグ番組Cに対応する同じ時間帯の12セグ番組Cの番組情報を受信する。
【0164】
この1セグ番組Cと12セグ番組Cとがサイマル放送の番組である場合(ステップS26;Yes)、番組情報結合記録管理部18は、1セグ番組Cと12セグ番組Cとの結合番組情報を生成する(ステップS27)。
【0165】
番組情報結合記録管理部18は、生成した1セグ番組Cの結合番組情報を記憶装置14に保存し、図12(c)に示すように、保存した旨の情報「保存」を予約チャンネルリストに登録する(ステップS28)。
【0166】
次に、番組情報受信制御部20が予約チャンネルリストを参照すると、1セグ放送に対応する12セグ番組の番組情報をすべて取得している(ステップS29;No)。このため、番組情報受信制御部20は、この受信制御処理を終了させる。
【0167】
このように番組情報受信制御部20が、この受信制御処理を実行した後、デジタル放送受信機1は、それぞれ、予約時間6:00〜7:00に1セグ番組Aを、予約時間7:00〜8:30に1セグ番組Bを、予約時間9:00〜11:00に1セグ番組Cを録画する。
【0168】
ユーザが、ユーザ操作部113のメニューキー123、カーソルキー124を操作して、例えば、予約チャンネルリストの1セグ番組Aを選択すると、ユーザ操作部113は、この操作情報をデジタル放送受信機1に供給する。
【0169】
デジタル放送受信機1の番組探索部19は、記憶装置14から12セグ番組Aの番組情報を読み出す。そして、モニタ111は、番組のタイトル、概要、詳細説明、放送日時、映像や音声のデータ形式、限定視聴情報、シリーズ情報等の情報を表示する。
【0170】
以上説明したように、本実施形態2によれば、12セグ放送の番組情報を、1セグ放送の録画を開始する前に取得して、結合番組情報を作成するようにした。
【0171】
従って、特に、同じチャンネルの複数番組が録画予約されている場合、12セグ放送の番組情報を一括して取得できる。
【0172】
そして、実施形態1と同様に、より細かい分類やキーワードによるコンテンツの管理や検索を行える。
【0173】
さらに、録画予約した番組情報以外の番組情報を収集しておくこともでき、取得した情報を、放送予定の番組探索に活用することができる。
【0174】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、放送受信装置を携帯電話機101に適用した場合について説明した。しかし、携帯電話機101に適用する場合に限らず、携帯テレビジョン、PDA(Personal Digital Assistance;携帯情報端末)、カーナビゲーション装置等に適用することもできる。
【0175】
上記実施形態では、1セグ放送、12セグ放送の放送信号に映像データと音声データとが格納されているものとして説明した。しかし、映像データ及び音声データの少なくとも一方が格納されていればよい。
【0176】
また、上記実施形態では、プログラムが、それぞれメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、放送受信装置を、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
【0177】
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
【符号の説明】
【0178】
1 デジタル放送受信機
11 アンテナ
12 受信部
18 番組情報結合記録管理部
19 番組探索部
20 番組情報受信制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶する記憶部と、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離する番組情報分離部と、
前記番組情報分離部が分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、前記記憶部に記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶する結合番組情報生成部と、を備えた、
ことを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記結合番組情報生成部は、前記第1の番組情報と、前記第2の番組情報のうちの第1の番組情報とは異なる情報のみと、を結合する、
ことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記記憶部が記憶する前記結合番組情報から、各番組データの属性を取得して、取得した属性を分類し、各属性毎に前記番組データのフォルダを作成するフォルダ作成部と、
番組の視聴が選択されたとき、前記結合番組情報を用いて、選択された番組の属性を取得し、取得した属性に基づいて、前記フォルダ作成部が作成した各フォルダを検索し、選択された番組を特定する番組探索部と、を備えた、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部と、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御する受信制御部と、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定するサイマル放送判定部と、
前記サイマル放送判定部がサイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する結合番組情報生成部と、を備えた、
ことを特徴とする放送受信装置。
【請求項5】
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置の番組情報取得方法であって、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶するステップと、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離するステップと、
分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶するステップと、を備えた、
ことを特徴とする放送受信装置の番組情報取得方法。
【請求項6】
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置の番組情報取得方法であって、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御するステップと、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定するステップと、
サイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成するステップと、を備えた、
ことを特徴とする放送受信装置の番組情報取得方法。
【請求項7】
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置のコンピュータに、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶する手順、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離する手順、
分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶する手順、
を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置のコンピュータに、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御する手順、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定する手順、
サイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する手順、
を実行させるためのプログラム。
【請求項1】
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶する記憶部と、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離する番組情報分離部と、
前記番組情報分離部が分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、前記記憶部に記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶する結合番組情報生成部と、を備えた、
ことを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記結合番組情報生成部は、前記第1の番組情報と、前記第2の番組情報のうちの第1の番組情報とは異なる情報のみと、を結合する、
ことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記記憶部が記憶する前記結合番組情報から、各番組データの属性を取得して、取得した属性を分類し、各属性毎に前記番組データのフォルダを作成するフォルダ作成部と、
番組の視聴が選択されたとき、前記結合番組情報を用いて、選択された番組の属性を取得し、取得した属性に基づいて、前記フォルダ作成部が作成した各フォルダを検索し、選択された番組を特定する番組探索部と、を備えた、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部と、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御する受信制御部と、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定するサイマル放送判定部と、
前記サイマル放送判定部がサイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する結合番組情報生成部と、を備えた、
ことを特徴とする放送受信装置。
【請求項5】
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置の番組情報取得方法であって、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶するステップと、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離するステップと、
分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶するステップと、を備えた、
ことを特徴とする放送受信装置の番組情報取得方法。
【請求項6】
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置の番組情報取得方法であって、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御するステップと、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定するステップと、
サイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成するステップと、を備えた、
ことを特徴とする放送受信装置の番組情報取得方法。
【請求項7】
サイマル放送による放送信号として、番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置のコンピュータに、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号に格納された番組データを記憶する手順、
前記受信部が受信した前記第1の放送信号から前記第1の番組情報を分離し、前記第2の放送信号から前記第2の番組情報を分離する手順、
分離した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成し、生成した前記結合番組情報を、記憶された前記第1の放送信号の前記番組データと対応付けて記憶する手順、
を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
番組の映像データ及び音声データの少なくとも一方を含む番組データ及び前記番組データに関する第1の番組情報が格納された第1の放送信号と前記番組データ及び前記番組に関して前記第1の番組情報よりも多くの情報を含む第2の番組情報が格納された第2の放送信号とを受信する受信部を備えた放送受信装置のコンピュータに、
前記第1の放送信号を受信し、前記第1の放送信号に格納されている前記第1の番組情報を取得し、取得した前記第1の番組情報に基づいて、前記第1の放送信号のチャンネルと同一チャンネルの第2の放送信号を受信し、前記第1の番組情報が示す番組と同一の時間帯の番組の第2の番組情報を取得するように前記受信部を制御する手順、
前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを比較してサイマル放送か否かを判定する手順、
サイマル放送と判定したとき、前記受信部が受信した前記第1の番組情報と前記第2の番組情報とを結合して結合番組情報を生成する手順、
を実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−114777(P2011−114777A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−271548(P2009−271548)
【出願日】平成21年11月30日(2009.11.30)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月30日(2009.11.30)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
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