説明

放電管点灯装置、照明装置、液晶表示装置、及び放電管点灯装置における異常検出方法

【課題】複数の放電管の両端を共通接続して並列駆動するものにおいて、放電管の断線異常を精度高く検出しうる構成を提供する。
【解決手段】照明装置1は、複数の放電管10を備えると共に、その複数の放電管10の一端側の電極が第1共通接続ライン21に接続され、他端側の電極が第2共通接続ライン22に共通接続されている。また、第1共通接続ライン21に接続され、第1共通接続ライン21に対し交流電圧を印加するインバータ回路6と、第2共通接続ライン22に接続され、第1共通接続ライン21に印加される交流電圧と同一周波数かつ逆位相の交流電圧を第2共通接続ライン22に印加するインバータ回路7とが設けられている。さらに第1共通接続ライン21に印加される電圧レベルの絶対値と、第2共通接続ライン22に印加される電圧レベルの絶対値との差に基づき放電管10の断線異常を検出する異常検出回路8が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電管点灯装置、照明装置、液晶表示装置、及び放電管点灯装置における異常検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インバータ回路を用いて放電管を点灯させる点灯装置が提供されている。例えば、片側高圧駆動方式と呼ばれるものでは、放電管の一方の電極側だけに高電圧を印加し、他の電極側はGND(グラウンド)レベルとして放電管を点灯させるようにしている。
【特許文献1】特開平6−222721号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、放電管の片側だけに高電圧を印加して放電管を点灯させると、放電管の高電圧を印加されていない低圧側は輝度が低くなり、放電管の高圧側と低圧側で輝度むらが生じることがある。このように片側高圧駆動方式では輝度むらが大きい等の理由から、放電管の両端を逆位相の高電圧で駆動する、いわゆる両端高圧駆動方式と呼ばれる方式が提供されている。この方式は放電管の各電極にかかる電圧を低減できるため、高電圧を必要とする長尺の放電管などの駆動に有利である。両端高圧駆動方式の例としては例えば図6に示すようなものがある。この装置では、放電管の両側にインバータ回路101、102を設け、放電管200の両端に逆位相の高電圧を印加するようにしている。
【0004】
ところで、上記のような両側高圧駆動方式の装置において放電管200の断線検出を行おうとした場合、図6に示すように、放電管200の一方の端子に印加される電圧レベルVAを検出し、これを基準レベルと比較することにより断線判断を行う方法が考えられる。即ち、放電管200が断線状態となった場合、負荷のインピーダンス変化に伴い、電圧レベルVAが上昇するため、この上昇を検知することにより断線判断を行うことができる。
【0005】
しかしながら、図7のように管数が多い多灯並列駆動方式の場合、上記検出方法では精度高い検出が困難となる。即ち、このような多灯並列駆動方式の場合、1つの放電管200が断線しても、負荷のインピーダンス変化が小さく、そのため、複数の放電管200の一端側の共通接続ラインの電圧レベルVAの上昇度合いも小さくなる。この共通接続ラインの電圧レベルVAは、放電管の断線以外にも温度などの影響を受けて変化するため、断線による電圧上昇が小さいと、断線に起因する電圧上昇なのか、温度変動に起因する電圧上昇なのかを区別できなくなり(即ち、これらを区別する閾値設定が困難となり)、その結果、誤検出を招く虞がある。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複数の放電管の両端を共通接続して並列駆動するものにおいて、放電管の断線異常を精度高く検出しうる構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、放電管点灯装置において、
複数の放電管の一端側の電極を共通接続する第1共通接続ラインと、
他端側の電極を共通接続する第2共通接続ラインと、
一方の端子側が接地されると共に、他方の端子側が前記第1共通接続ラインに接続され、前記第1共通接続ラインに対し交流電圧を印加する第1交流電源と、
一方の端子側が接地されると共に、他方の端子側が前記第2共通接続ラインに接続され、前記第1共通接続ラインに印加される交流電圧と同一周波数かつ逆位相の交流電圧を前記第2共通接続ラインに印加する第2交流電源と、
前記第1共通接続ラインに印加される電圧レベルと、前記第2共通接続ラインに印加される電圧レベルとに基づき前記放電管の断線異常を検出する異常検出回路と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の放電管点灯装置において、前記異常検出回路が、前記第1共通接続ラインに印加される交流電圧の絶対値に対応した第1信号を発生させる第1信号生成回路と、前記第2共通接続ラインに印加される交流電圧の絶対値に対応した第2信号を発生させる第2信号生成回路と、前記第1信号と前記第2信号とに基づき、前記第1共通接続ラインに印加される交流電圧の絶対値と、前記第2共通接続ラインに印加される交流電圧の絶対値との差分に対応した差分信号を出力する差分回路と、前記差分信号を、基準レベルと比較する比較回路と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の放電管点灯装置において、前記第1信号生成回路は、前記第1共通接続ラインに印加される交流電圧を分圧し、分圧比に応じた電圧を出力する第1分圧回路を備え、その第1分圧回路からの出力電圧に基づいて前記第1信号を生成し、前記第2信号生成回路は、前記第2共通接続ラインに印加される交流電圧を、前記第1分圧手段と同一の分圧比で分圧し、その分圧比に応じた電圧を出力する第2分圧回路を備え、その第2分圧回路からの出力電圧に基づいて前記第2信号を生成することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、照明装置において、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放電管点灯装置と、複数の放電管と、が設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、液晶表示装置において、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放電管点灯装置と、複数の前記放電管とを備えたバックライト装置と、液晶パネルと、が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、複数の放電管の一端側の電極を共通接続する第1共通接続ラインと、他端側の電極を共通接続する第2共通接続ラインと、一方の端子側が接地されると共に、他方の端子側が前記第1共通接続ラインに接続され、前記第1共通接続ラインに対し交流電圧を印加する第1交流電源と、一方の端子側が接地されると共に、他方の端子側が前記第2共通接続ラインに接続され、前記第1共通接続ラインに印加される交流電圧と同一周波数かつ逆位相の交流電圧を前記第2共通接続ラインに印加する第2交流電源と、を備えた放電管点灯装置の断線検出方法において、前記第1共通接続ラインに印加される電圧レベルと、前記第2共通接続ラインに印加される電圧レベルとに基づき前記放電管の断線を検出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
<請求項1、4、5、6の発明>
放電管が断線状態となった場合、その異常となった放電管のラインのストレー容量の影響により、第1共通接続ラインに印加される電圧レベルと、第2共通接続ラインに印加される電圧レベルの差に変化が生じる。この電圧レベルの差は、周囲温度の影響を受けにくく、放電管の異常時の影響を受けやすいため、請求項1の発明では、この電圧レベルの差の変化を利用して、放電管の異常を、周囲温度の影響を受けずに精度高く検出することができる。
【0014】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、電圧レベルの差の変化に基づいて断線異常を検出しうる好適な構成となる。
【0015】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、高圧となる第1共通接続ライン及び第2共通接続ラインの印加電圧をそれぞれ分圧し、その分圧された出力電圧に基づいて異常検出できるため、異常検出回路を小型化しやすく、装置全体の低コスト化、コンパクト化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る照明装置の概念的に例示する回路図である。図2は、図1の照明装置の具体的構成を例示する回路図である。図3は、ストレー容量について概念的に説明する説明図であり、図4は、図1の照明装置1をバックライト装置として用いた液晶表示装置を示す概略断面図である。
【0017】
1.全体構成
まず、図1を参照して、本発明の概要を説明する。
照明装置1は、後述する液晶表示装置のバックライト装置として構成されるものである。この照明装置1には、並設される複数の長手状の放電管10が設けられており、この複数の放電管10は並列接続されており、一端側のインバータ回路6と、他端側のインバータ回路7によって、両端に逆位相の交流電圧を印加する両側高圧駆動方式の構成となっている。なお、照明装置1から複数の放電管10を除いた部分が放電管点灯装置に相当する。
【0018】
各放電管10の一端側の電極は第1共通接続ライン21に共通接続されており、他端側の電極は、第2共通接続ライン22に共通接続されている。また、各放電管10の両端にはバラストコンデンサC0がそれぞれ設けられており、放電管10の管電流の安定化が図られている。
【0019】
第1共通接続ライン21には、インバータ回路6(インバータ回路6は、第1交流電源に相当する)が接続されている。インバータ回路6はトランスT1と一次側の駆動回路4とを有している。インバータ回路6は、プッシュプルインバータ回路などの公知のインバータ回路によって構成されている。トランスT1の二次側は、一方の端子側が接地され、他方の端子側が第1共通接続ライン21に接続され、第1共通接続ライン21に対し交流電圧を印加する構成をなしている。
【0020】
第2共通接続ライン22には、インバータ回路7(インバータ回路7は第2交流電源に相当する)が接続されている。インバータ回路7は、トランスT2と一次側の駆動回路5とを有している。インバータ7も、プッシュプルインバータ回路などの公知のインバータ回路によって構成されている。トランスT2の二次側は、一方の端子側が接地され、他方の端子側が第2共通接続ライン22に接続されている。このインバータ回路7は、第1共通接続ライン21に印加される交流電圧と同一周波数かつ逆位相の交流電圧を第2共通接続ライン22に印加する構成をなしている。
【0021】
2.異常検出回路
本実施形態に係る照明装置1では、第1共通接続ライン21に印加される電圧レベルと、第2共通接続ライン22に印加される電圧レベルとに基づき放電管10の異常を検出する異常検出回路8を備えている。以下、各部について詳述する。
【0022】
異常検出回路8は、第1信号生成回路に相当する電圧検知回路12を備えている。電圧検知回路12は、第1共通接続ライン21に印加される交流電圧の絶対値に対応した第1信号を発生させるものである。
【0023】
図2には、電圧検出回路12の一例を示している。この電圧検出回路12は、コンデンサC1、C2を備えており、このコンデンサC1、C2は、第1共通接続ライン21とグランドとの間に直列接続されており、これらコンデンサC1、C2により、第1共通接続ライン21に印加される交流電圧を分圧し、分圧比に応じた電圧V3を出力する第1分圧回路が構成されている。そして、ダイオードD1、コンデンサC3、ツェナーダイオードD2が設けられており、分圧比に応じた出力電圧V3を整流し、第1信号として差分回路(差分器)16に出力している。
【0024】
また、同様に、第2信号発生回路に相当する電圧検知回路14が設けられている。電圧検知回路14も、電圧検知回路12と同様の構成をなしており、第2共通接続ライン22に印加される交流電圧の絶対値に対応した第2信号を発生させている。
【0025】
電圧検知回路14も電圧検知回路12と同様に、第2共通接続ライン22とグランドとの間に直列接続されるコンデンサC4、C5を有し、このコンデンサC4、C5により、第2分圧回路が構成されている。第2分圧回路は、第2共通接続ライン22に印加される交流電圧を、コンデンサC1、C2による分圧比と同一の分圧比で分圧し、その分圧比に応じた電圧V4を出力するようになっている。そして、ダイオードD3、コンデンサC6、ツェナーダイオードD4が設けられており、分圧比に応じた出力電圧V3を整流し、第2信号として差分回路16に出力している。
【0026】
電圧検知回路12からの出力電圧(第1信号)と、電圧検知回路14からの出力電圧(第2信号)は、差分回路16に入力されるようになっており、この差分回路16は、電圧検知回路12からの出力電圧(第1信号)と、電圧検知回路14からの出力電圧(第2信号)の差分電圧を出力する構成をなしている。差分信号は、第1共通接続ラインに印加される交流電圧の絶対値と、第2共通接続ラインに印加される交流電圧の絶対値との差分に対応した信号を出力する構成をなしている。
【0027】
比較回路18は、差分信号を、基準レベルV0と比較する構成をなしている。この差分信号は、電圧V1の絶対値と電圧V2の絶対値の差に対応するものであり、いずれかの放電管のラインに断線が生じると、この電圧V1の絶対値と電圧V2の絶対値の差が大きくなる。電圧V1の絶対値と電圧V2の絶対値の差が大きくなると差分信号も大きくなるため、この差分信号が閾値となる基準レベルV0を超えたときに比較回路から異常検出を示す信号が出力され、制御回路2に入力されることとなる。
【0028】
図3に示すように、いずれかの放電管10が断線状態となった場合、その異常となった放電管10のラインのストレー容量の影響により、第1共通接続ライン21に印加される電圧レベルV1の絶対値と、第2共通接続ライン22に印加される電圧レベルV2の絶対値との差に変化が生じる。この電圧レベルの絶対値の差は、周囲温度の影響を受けにくく、断線時においてストレー容量の影響を受けやすいため、この電圧レベルの絶対値の差を検出するようにすれば、温度の影響を受けずに断線を精度高く検出できることとなる。
【0029】
制御回路2は、各インバータ回路6、7と電気的に接続されており、異常検出回路にて断線が検出された場合、即ち、比較回路18にて異常検出信号がなされた場合には、各インバータ回路6、7に対して駆動停止信号を出力する。各インバータ回路6、7は、駆動停止信号を受けた場合、各駆動回路4、5の駆動が停止されるようになっている。
【0030】
また、上記の放電管点灯装置と、複数の放電管10とを備えた照明装置1とを用いて図4のような液晶表示装置100を構成することができる。液晶表示装置100は、放電管10の間を均等に仕切る反射仕切板32が設けられ、放電管10と液晶パネル30の間には、拡散板33、拡散シート24、集光シート35などが配置されている。なお、ここに示す液晶表示装置はあくまで一例であり、上述の照明装置1をバックライト装置として液晶表示を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0031】
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5によって説明する。
図5は、実施形態2に係る照明装置を概念的に示す回路図である。
実施形態2の構成は、異常検出回路40が、第1共通接続ライン21に印加される電圧レベルV1と第2共通接続ライン22に印加される電圧レベルV2との加算に対応した加算信号を出力し、その加算信号を基準レベルと比較することで断線検出を行っている点が実施形態1と異なっている。なお、異常検出回路40以外の構成は実施形態1と同様なので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、図5では、図1に示すものを一部省略して示している。
【0032】
異常検出回路40は、第1共通接続ライン21の電圧をコンデンサC7,C8により分圧し、加算回路(加算器)30に出力する一方、第2共通接続ライン22の電圧をコンデンサC9、C10により、コンデンサC7,C8による分圧比と同一の比率で分圧し加算回路30に出力している。第1共通接続ライン21に印加される電圧レベルと、第2共通接続ライン22に印加される電圧レベルとは、互いに同一周波数かつ逆位相のものであるため、加算回路30からの出力は、第1共通接続ライン21に印加される電圧レベルV1の絶対値と、第2共通接続ライン22に印加される電圧レベルV2の絶対値の差に対応したものとなる。
【0033】
従って、加算回路からの出力を比較回路30にて基準電圧と比較することにより、第1共通接続ライン21に印加される電圧レベルV1の絶対値と、第2共通接続ライン22に印加される電圧レベルV2の絶対値の差に変化が生じたかを把握することができる。比較回路40からの出力は異常検出信号をして制御回路2に入力され、制御回路2は、この入力に応じて図示しないインバータ回路の駆動を停止することとなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0034】
(1)上記実施形態の構成では、電圧V1、V2をそれぞれ分圧し、その出力電圧に基づいて断線検出を行っていたが、電圧V1、V2のレベルに対応した検出であればこれ以外であってもよい。例えば、電圧レベルV1、V2に対応して変化する電流を入力信号として断線検出を行うようにしてもよい。具体的には、トランスT1、T2のそれぞれの二次側のコイルとグランド間にそれぞれ電流検出回路を設け、この電流検出回路の検出値に基づいて断線検出を行うようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態1に係る照明装置を概念的に例示する回路図
【図2】図1の照明装置の具体的構成を例示する回路図
【図3】ストレー容量について概念的に説明する説明図
【図4】図1の照明装置をバックライト装置として用いた液晶表示装置を例示する概略断面図
【図5】実施形態2に係る照明装置を概念的に例示する回路図
【図6】単灯駆動方式における従来の断線検出方法を説明する説明図
【図7】多灯駆動方式における従来の断線検出方法を説明する説明図
【符号の説明】
【0036】
1…照明装置
6…インバータ回路(第1交流電源)
7…インバータ回路(第2交流電源)
8…異常検出回路
10…放電管
12…電圧検出回路(第1信号生成回路)
14…電圧検出回路(第2信号生成回路)
16…差分回路
18…比較回路
21…第1共通接続ライン
22…第2共通接続ライン
100…液晶表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の放電管の一端側の電極を共通接続する第1共通接続ラインと、
他端側の電極を共通接続する第2共通接続ラインと、
一方の端子側が接地されると共に、他方の端子側が前記第1共通接続ラインに接続され、前記第1共通接続ラインに対し交流電圧を印加する第1交流電源と、
一方の端子側が接地されると共に、他方の端子側が前記第2共通接続ラインに接続され、前記第1共通接続ラインに印加される交流電圧と同一周波数かつ逆位相の交流電圧を前記第2共通接続ラインに印加する第2交流電源と、
前記第1共通接続ラインに印加される電圧レベルと、前記第2共通接続ラインに印加される電圧レベルとに基づき前記放電管の断線異常を検出する異常検出回路と、
を備えたことを特徴とする放電管点灯装置。
【請求項2】
前記異常検出回路は、
前記第1共通接続ラインに印加される交流電圧の絶対値に対応した第1信号を発生させる第1信号生成回路と、
前記第2共通接続ラインに印加される交流電圧の絶対値に対応した第2信号を発生させる第2信号生成回路と、
前記第1信号と前記第2信号とに基づき、前記第1共通接続ラインに印加される交流電圧の絶対値と、前記第2共通接続ラインに印加される交流電圧の絶対値との差分に対応した差分信号を出力する差分回路と、
前記差分信号を、基準レベルと比較する比較回路と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の放電管点灯装置。
【請求項3】
前記第1信号生成回路は、前記第1共通接続ラインに印加される交流電圧を分圧し、分圧比に応じた電圧を出力する第1分圧回路を備え、その第1分圧回路からの出力電圧に基づいて前記第1信号を生成し、
前記第2信号生成回路は、前記第2共通接続ラインに印加される交流電圧を、前記第1分圧手段と同一の分圧比で分圧し、その分圧比に応じた電圧を出力する第2分圧回路を備え、その第2分圧回路からの出力電圧に基づいて前記第2信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の放電管点灯装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放電管点灯装置と、
複数の放電管と、を備えたことを特徴とする照明装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放電管点灯装置と、複数の前記放電管とを備えたバックライト装置と、
液晶パネルと、を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項6】
複数の放電管の一端側の電極を共通接続する第1共通接続ラインと、他端側の電極を共通接続する第2共通接続ラインと、一方の端子側が接地されると共に、他方の端子側が前記第1共通接続ラインに接続され、前記第1共通接続ラインに対し交流電圧を印加する第1交流電源と、一方の端子側が接地されると共に、他方の端子側が前記第2共通接続ラインに接続され、前記第1共通接続ラインに印加される交流電圧と同一周波数かつ逆位相の交流電圧を前記第2共通接続ラインに印加する第2交流電源と、を備えた放電管点灯装置において、
前記第1共通接続ラインに印加される電圧レベルと、前記第2共通接続ラインに印加される電圧レベルとに基づき前記放電管の断線を検出することを特徴とする放電管点灯装置における異常検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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