教材作成支援装置,教材作成支援プログラム
【課題】原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い箇所を任意に選定することのできる構成において、複数ページの中から2以上の虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定し、その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することのできる教材作成支援装置及び虫食い教材作成支援プログラムを提供すること。
【解決手段】原稿内容を画像として表示する画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して虫食い箇所を選定し(S3〜S7)、その選定された虫食い箇所を伏せて問うための虫食い問題を作成する教材作成支援装置に適用されるものであって、その選定された複数ページの中から2以上の虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定し(S8)、その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するように構成される。
【解決手段】原稿内容を画像として表示する画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して虫食い箇所を選定し(S3〜S7)、その選定された虫食い箇所を伏せて問うための虫食い問題を作成する教材作成支援装置に適用されるものであって、その選定された複数ページの中から2以上の虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定し(S8)、その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するように構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,原稿内容の一部を伏せて,その解答を問う虫食い(穴埋め)問題を作成するための教材作成支援装置,および,教材作成支援プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に,職場における新人教育などに,原稿内容に含まれた重要な文言だけを伏せて,その解答を問うことにより学習させる虫食い(穴埋め)問題が用いられることがある。例えば,生産設備に関する各種名称などを学習させるために用いられる。
この虫食い問題を1問ずつ手作業で作成するためには,その虫食い箇所の選定や作成に多大な労力を費やすため,例えば特許文献1〜3に開示させているような虫食い問題の作成ツールが用いられる。
【0003】
まず,特許文献1には,テキストデータで作成された原稿内容について,任意のキーワードを設定することにより,そのキーワードが虫食い箇所として自動的に選定されて虫食い問題が作成される構成が開示されている。
但し,このような構成では,少しでもキーワードが異なると虫食い箇所として選定されない。そのため,例えば,虫食い箇所として選定するべき文言が,ある現場特有の呼び名などを用いて記載されていた場合に,その文言を選定させることができないという問題がある。また,原稿内容が手書き文字である場合や,文字が斜めに記載されている場合など,原稿内容をテキストデータとして認識できない場合には,キーワードによる検索を行うことができない。さらに,画像や図面などについて虫食い箇所を作成することができない。
これに対し,特許文献2には,原稿内容の画像データ上で任意に虫食い箇所を指定することのできる構成が開示されている。この構成によれば,虫食い箇所がテキストに限られず,画像上における領域指定によって所望の虫食い箇所を容易に選定することができる。
また,特許文献3には,前記特許文献2の構成において,虫食い箇所として指定された画像を,そのまま虫食い問題の正答画像として用いることのできる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−338849号公報
【特許文献2】特開2002−287607号公報
【特許文献3】特開2007−94340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら,前記特許文献2,3に開示された構成では,1つの虫食い箇所について1つの答えが割り当てられることによって,虫食い箇所各々について独立した虫食い問題が作成される。
そのため,例えば,2つの虫食い領域各々について独立した虫食い箇所に入る内容の組み合わせを選択させる形式の虫食い問題を作成することができない。具体的には,「1ページ目の(a)は…であり,2ページ目の(b)は…である」という原稿内容について,「(a),(b)に入る言葉の組み合わせは次のうちどれか答えよ」というような虫食い問題を作成することができない。これは,複数ページの中から2以上の虫食い領域を1つのグループとして設定することができないためである。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い箇所を任意で選定することのできる教材作成支援装置,および,教材作成支援プログラムにおいて,複数の原稿ページの中から2以上の虫食い領域を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することのできる教材作成支援装置,および,教材作成支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明は,原稿内容を画像として表示する画像表示手段と,前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して虫食い領域を選定するための虫食い領域選定手段と,前記虫食い領域選定手段によって選定された虫食い領域内で任意に領域を指定して虫食い箇所を設定するための虫食い箇所選定手段と,前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所を伏せて問うための虫食い問題を作成する虫食い問題作成手段と,を備えてなる教材作成支援装置に適用されるものであって,前記虫食い領域選定手段によって選定された複数ページの中から2以上の前記虫食い領域を1つの虫食いグループとして設定するための虫食いグループ設定手段を備えてなり,前記虫食い問題作成手段が,前記虫食いグループ設定手段によって設定された前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するためのグループ問題作成手段を含んでなる,ことを特徴とする教材作成支援装置として構成される。
本構成によれば,原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い領域を選定するときに,複数ページの中から2以上の虫食い領域を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することができる。従って,例えば,2つの虫食い領域各々について独立した虫食い箇所に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題などを作成することが可能である。
具体的には,前記虫食いグループに含まれた2以上の虫食い領域各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題を作成するものであることが考えられる。例えば,「1ページ目の(a)は…であり,2ページ目の(b)は…である」という原稿内容について,「(a),(b)に入る言葉の組み合わせは次のうちどれか答えよ」というような虫食い問題を作成することができる。このような処理も,前記グループ問題作成手段により実行可能である。
さらに,前記虫食い問題は,原稿内容の1ページ全体を問題内容として用いることなく,その1ページの一部分だけを問題内容として用いることが多い。
そこで,前記虫食い問題の問題内容として使用する問題内容領域を前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に指定するための問題内容領域指定手段を更に備えた構成が望ましい。この場合,前記虫食い箇所選定手段は,前記問題内容領域指定手段によって指定された問題内容領域内において前記虫食い箇所を選定するためのものとなる。そして,前記虫食い問題作成手段は,前記問題内容領域指定手段によって指定された問題内容領域を問題内容として,該問題内容において前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所を伏せた虫食い問題を作成する。
これにより,前記虫食い問題の問題内容として,前記原稿内容の1ページ全体を使用することなく,その原稿内容において指定された前記問題内容領域のみを問題内容として用いることができる。
ところで,前記特許文献3には,虫食い箇所として選定した画像をそのまま正答画像として用いることによって,正答画像を作成する手間を省略することができる構成が開示されている。しかしながら,その正答画像と共に選択肢に含むべき誤答画像を作成する必要があれば,依然としてその誤答画像の作成が手間となる。なお,前記特許文献3には,複数の虫食い箇所の解答を並べて選択肢とすることについて記載されているが,その選択肢に含まれた解答はいずれもその複数の虫食い箇所のいずれかの正答画像であって,それらの正答画像の他に誤答画像を作成することについての記載はなされていない。
そこで,前記虫食い問題作成手段が,前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所の画像を正答画像として登録する正答画像登録手段と,前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して一又は複数の誤答画像を登録するための誤答画像登録手段とを含んでなり,前記虫食い箇所に入る内容を前記正答画像及び前記誤答画像を含む選択肢の中から選択させる虫食い問題を作成するものであることが望ましい。これにより,前記原稿内容の画像上において前記正答画像及び前記誤答画像を選択することができるため,前記正答画像及び前記誤答画像を作成する手間を軽減することができる。
また,本発明は,原稿内容を画像として表示する画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して虫食い箇所を選定するための虫食い箇所選定手順と,前記虫食い箇所選定手順によって選定された虫食い箇所を伏せて問うための虫食い問題を作成する虫食い問題作成手順とを所定のプロセッサに実行させるための教材作成支援プログラムであって,前記虫食い箇所選定手順によって選定された複数ページの中から2以上の前記虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定するための虫食いグループ設定手順を前記所定のプロセッサに実行させるものであり,前記虫食い問題作成手順が,前記虫食いグループ設定手順によって設定された前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するためのグループ問題作成手順を含んでなることを特徴とする教材作成支援プログラムとして捉えることもできる。
本発明によれば,原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い箇所を選定する場合に,複数ページの中から2以上の虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することができる。従って,例えば2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題などを作成することが可能である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば,原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い領域を選定するときに,複数ページの中から2以上の虫食い領域を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することができる。従って,例えば,2つの虫食い領域各々について独立した虫食い箇所に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題などを作成することが可能である。
従って,複数の原稿ページの中から2以上の虫食い領域を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することのできる教材作成支援装置,および,教材作成支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係る教材作成支援装置Xの概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係る教材作成支援装置Xで実行される教材作成支援処置の手順の一例を説明するためのフローチャート。
【図3】教材作成支援処理で作成される教材の一例を説明するための図。
【図4】教材作成支援処理で作成される教材のデータ構造の一例を説明するための図。
【図5】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図6】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図7】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図8】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図9】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図10】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図11】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1に示すように,本発明の実施の形態に係る教材作成支援装置Xは,CPU1,汎用メモリ2,原稿データベース3,教材データベース4,操作部5,表示部6及び通信部7などを備えるコンピュータである。
前記教材作成支援装置Xは,後述の教材作成支援処理(図2のフローチャート参照)により,前記操作部5に対するユーザ操作に応じて,前記原稿データベース3に記憶された原稿についての虫食い(穴埋め)問題の教材を作成するための装置である。そして,前記教材作成支援装置Xで作成された教材は,例えば,eラーニングシステム(Web上の学習システム)で使用し,或いは紙出力して使用することができる。
【0010】
前記CPU1は,前記汎用メモリ2に予め記憶された制御プログラムを実行することにより,当該教材作成支援装置Xを総括的に制御するものであって,本発明に係る所定のプロセッサ(演算装置)の一例である。具体的に,前記CPU1は,前記汎用メモリ2に予め記憶された教材作成支援プログラムを実行することにより後述する教材作成支援処理(図2のフローチャート参照)を実行する。
前記汎用メモリ2は,前記CPU1によって実行される教材作成支援プログラムなどの制御プログラムや,前記CPU1によって実行される各種の処理において読み書きされる作業データなどを記憶する不発揮性メモリであり,例えばハードディスクやフラッシュメモリなどである。
【0011】
前記原稿データベース3は,教材として用いる原稿データが記憶される記憶手段である。また,前記教材データベース4は,後述の教材作成支援処理によって作成された教材データが記憶される記憶手段である。なお,前記原稿データベース3及び前記教材データベース4各々は,例えば1つのハードディスクなどの記憶装置に設定された2つの記憶領域である。さらに,前記原稿データベース3及び前記教材データベース4は,前記教材作成支援装置Xに外部接続されたハードディスクなどの記憶手段であってもよい。
前記操作部5は,キーボード51やマウス52などを有するユーザインターフェースであって,該操作部5のキーボード51やマウス52に対するユーザ操作に応じた信号を前記CPU1に入力する。
前記表示部6は,前記CPU1によって制御されることにより,前記原稿データベース3に記憶された原稿などを画像として表示する液晶ディスプレイなどである。
【0012】
前記通信部7は,当該教材作成支援装置Xに所定のネットワークを介して接続された情報処理装置Yやスキャナ装置Z,プリンタ装置P等との間で通信処理を行う通信手段である。
例えば,前記通信部7は,前記情報処理装置Yからの原稿データの受信や,前記情報処理装置Yへの教材データの送信を行う。また,前記通信部7は,前記スキャナ装置Zで読み取られた原稿データを該スキャナ装置Zから受信する。このとき,前記通信部によって前記情報処理装置Yや前記スキャナ装置Zから受信された原稿データは前記原稿データベース3に記憶される。
さらに,前記通信部7は,前記CPU1からの制御指示に応じて,前記プリンタ装置Pに教材データを送信することにより,該プリンタ装置Pで教材データを印字出力させる。
【0013】
以下,図2のフローチャートを用いて,前記教材作成支援装置Xにおいて前記CPU1が前記教材作成支援プログラムに従って実行する教材作成支援処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表すものである。前記教材作成支援プログラムは,前記CPU1に下記の処理手順を実行させるためのソフトウェアプログラムである。
当該教材作成支援処理は,前記操作部5に対するユーザ操作により前記教材作成支援プログラムの実行要求がなされた場合に前記CPU1によって実行される。また,前記CPU1が前記情報処理装置Yからの原稿データの受信に応じて当該教材作成支援処理を実行することも考えられる。この場合,当該教材作成支援処理における各種のユーザ操作は前記情報処理装置Yからリモートで行われるものであってもよい。
【0014】
[ステップS1〜S2]
ステップS1では,前記CPU1は,虫食い形式の教材の対象となる原稿データを選択させるための問い合わせを前記表示部6に表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作を待ち受ける。具体的に,前記CPU1は,前記原稿データベース3にアクセスして該原稿データベース3に記憶された原稿データのリストを読み出し,その原稿データのリストを前記表示部6に表示させることにより,該原稿データのいずれかを選択させる。なお,前記原稿データベース3に設定されたフォルダを選択することにより,該フォルダに含まれた複数の原稿データを選択することも考えられ,この場合には,その原稿データ各々について以下の処理が実行される。
ここで,CPU1は,いずれかの原稿データを選択するためのユーザ操作が行われたと判断すると(S1のYes側),処理をステップS2に移行させる。
ステップS2では,前記CPU1は,前記ステップS1で選択された原稿データを読み出し,その原稿データについての問題作成の対象とするページを選択させるための問い合わせを前記表示部6に表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作に応じて,問題作成の対象となるページを判断する。ここでは,1又は複数のページが問題作成の対象ページとして選択される。
【0015】
[ステップS3〜S7]
前記ステップS2において,問題作成の対象ページが選択されると,前記CPU1は,その選択された対象ページ各々について虫食い箇所の選定(S3〜S7)を開始する。
このとき,前記CPU1は,ステップS7において,前記原稿データにおける問題作成の対象ページ全てについて虫食い箇所の選定が終了したか否かを判断する。そして,前記CPU1は,全ての対象ページについて虫食い箇所の選定が終了したと判断した場合(S7のYes側),処理をステップS8に移行させる。他方,前記CPU1は,全ての対象ページについて虫食い箇所の選定が終了していないと判断した場合(S7のNo側),処理を前記ステップS3に戻し,次の対象ページについて虫食い箇所の選定を行う。
【0016】
[ステップS3]
まず,ステップS3において,前記CPU1は,原稿データにおける問題作成の対象ページの原稿内容を画像として前記表示部6に表示させる。ここに,係る表示処理を実行するときの前記CPU1及び前記表示部6が画像表示手段の一例である。
このとき,前記原稿データが画像データである場合には,前記CPU1は,そのページの画像データをそのまま前記表示部6に表示させればよい。一方,原稿データがテキストデータ(Wordデータなど)や表計算データ(Excelデータなど)などであって画像データでない場合には,前記CPU1は,その原稿データを画像データに変換した後,その変換後の画像データを前記表示部6に表示させる。
【0017】
[ステップS4]
そして,前記CPU1は,前記ステップS3で前記表示部6に表示された対象ページについて,虫食い問題の問題内容として使用する着目箇所(問題内容領域)の指定が必要であるか否かの問い合わせを前記表示部6に表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作を待ち受ける。具体的には,対象ページ全体を問題内容(問題文)として用いる場合には前記着目箇所の指定は必要ないが,対象ページの一部だけを問題内容として用いる場合にはその一部の領域を前記着目箇所として指定する。
ここで,前記CPU1は,前記着目箇所の指定を行う旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S4のYes側),処理をステップS401に移行させ,着目箇所の指定を行わない旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S4のNo側),処理をステップS5に移行させる。
【0018】
[ステップS401〜S405]
ステップS401では,前記CPU1は,前記表示部6に表示された原稿内容の画像上で前記操作部5のユーザ操作によって任意に指定された領域を,前記虫食い問題の問題内容として使用する前記着目箇所として設定する。具体的にユーザは,前記操作部5のマウス52を操作することにより前記表示部6の画面上で領域指定を行う。ここで指定された着目箇所についての情報は,前記CPU1によって前記汎用メモリ2に記憶される。ここに,前記着目箇所を指定するための処理を実行するときの前記CPU1が問題内容領域指定手段に相当する。
続いて,ステップS402では,前記CPU1は,前記ステップS401で指定された着目箇所を少なくとも含む画像を前記表示部6に表示させる。例えば,前記表示部6には,前記着目箇所のみの画像,あるいは,前記着目箇所を含む対象ページ全体又は一部の画像が表示される。
【0019】
次にステップS403では,CPU1は,前記表示部6に表示された前記着目箇所の画像内で前記操作部5のユーザ操作によって任意に指定される領域を虫食い箇所として選定する。具体的にユーザは,前記操作部5のマウス52を操作することにより前記表示部6の画面上で領域指定を行う。ここで選定された虫食い箇所についての情報は,CPU1によって前記汎用メモリ2に記憶される。このように,前記ステップS403において前記虫食い箇所を選定するための処理を実行する処理を行うCPU1が虫食い箇所選定手段に相当する。また,CPU1によって実行される前記虫食い箇所を選定するための係る処理手順が虫食い箇所選定手順に相当する。
そして,ステップS404でCPU1は,前記ステップS401で指定された現在の着目箇所についての虫食い箇所の選定を終了するか否かの問い合わせを表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作を待ち受ける。ここで,CPU1は,現在の着目箇所についての虫食い箇所の選定を終了する旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S404のYes側),処理をステップS405に移行させる。
他方,現在の着目箇所についての虫食い箇所の選定を続ける旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S404のNo側),処理を前記ステップS403に戻して次の虫食い箇所の選定を行う。これにより,前記ステップS401〜S404では,前記着目箇所について1つ又は複数の虫食い箇所の選定が行われる。
【0020】
ステップS405でCPU1は,表示部6に表示された現在の対象ページについての虫食い箇所の選定を終了するか否かの問い合わせを表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作を待ち続ける。
ここで,CPU1は,前記対象ページについての虫食い箇所の選定を終了する旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S405のYes側),処理を前記ステップS7へ移行させる。なお,前述したように前記ステップS7では,全ての対象ページについての虫食い箇所の選定が終了したか否かがCPU1によって判断される。
他方,前記対象ページについての虫食い箇所の選定を続ける旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S405のNo側),処理を前記ステップS401に戻し,次の着目箇所の指定を行うための処理を実行する。
【0021】
[ステップS5〜S6]
一方,前記着目箇所を指定しない場合,CPU1は,ステップS5において,
前記表示部6に表示された対象ページの画像上で前記操作部5のユーザ操作によって任意に指定された領域を虫食い箇所として選定する。なお,前記対象ページ全体の画像が表示できない場合,CPU1は前記操作部5のユーザ操作に応じて前記表示部6の表示内容をスクロールさせることによりその対象ページの内容を順次表示させる。
ここで選定された虫食い箇所についての情報は,CPU1によって前記汎用メモリ2に記憶される。このように,前記ステップS5において前記虫食い箇所を選定するための処理を実行するときのCPU1が虫食い箇所選定手段に相当する。
【0022】
そして,ステップS6では,CPU1は,前記表示部6に表示された現在の対象ページについての虫食い箇所の選定を終了するか否かの問い合わせを表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作を待ち受ける。
ここで,CPU1は,前記対象ページについての虫食い箇所の選定を終了する旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S6のYes側),処理を前記ステップS7に移行させる。なお,前述したように前記ステップS7では,前記対象ページの全てについての虫食い箇所の選定が終了したか否かがCPU1によって判断される。
他方,前記対象ページについての虫食い箇所の選定を続ける旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S6のNo側),処理を前記ステップS5に戻し,次の虫食い箇所の選定などを行うための処理を実行する。
なお,前記ステップS404や前記ステップS6における虫食い箇所の選定の終了判断手法として,その着目箇所や対象ページについて選定可能な虫食い箇所の上限数を設定しておき,選定した虫食い箇所の数がその上限数に達したときに虫食い箇所の選定終了と判断することも考えられる。同様に,前記ステップS405における着目箇所の指定についても,その着目箇所の上限数を設定しておき,指定された着目箇所の数がその上限数に達したときに終了と判断してもよい。
【0023】
[ステップS8〜S9]
前記原稿データについての虫食い箇所の選定が終了すると,続くステップS8〜S9では,その原稿データにおける問題作成の対象ページ各々について,選定された虫食い箇所の組み合わせ設定が行われる。この組み合わせ設定には,以下に説明するように,前記ステップS8〜S9で選定された複数ページの中から2以上の前記虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定する処理を伴い,かかる処理を実行するときの前記CPU1がグループ設定手段に相当する。また,前記CPU1によって実行される前記虫食いグループを設定するための係る処理手順がグループ設定手順に相当する。
このとき,前記CPU1は,ステップS9において,前記原稿データにおける問題作成の対象ページ全てについて組み合わせ設定が終了したか否かを判断する。そして,前記CPU1は,全ての対象ページについて組み合わせ設定が終了したと判断した場合(S9のYes側),処理をステップS10に移行させる。他方,前記CPU1は,全ての対象ページについて,組み合わせ設定が終了していないと判断した場合(S9のNo側),処理を前記ステップS8に戻し,次の対象ページについて組み合わせ設定(S8〜S9)を行う。
【0024】
具体的には,ステップS8では,前記CPU1が,選定された前記虫食い箇所の中に,組み合わせ設定を行う必要がある虫食い箇所があるか否かの問い合わせを前記表示部6に表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作に応じて,組み合わせ設定処理を行う。
ここに,組み合わせ設定処理とは,複数ページの中から2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題を作成するべく,その2以上の虫食い箇所をグループ化するための処理である。ここで設定された虫食いグループについての情報は,CPU1によって前記汎用メモリ2に記憶される。
上記複数ページの中から2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題を作成するべく,その2以上の虫食い箇所をグループ化するための処理を実行するCPU1が,虫食いグループ設定手段の一例である。
【0025】
[ステップS10〜S12]
そして,ステップS10〜S12では,CPU1は,これまでに選定された虫食い箇所又は虫食いグループごとについて設問情報及び正誤情報を登録することによって,前記虫食い箇所各々を伏せてその解答を問うための虫食い問題を作成する。なお,このとき作成される虫食い問題では,前記着目箇所が指定されている場合には,その着目箇所が問題内容として用いられ,前記着目箇所が指定されていない場合にはページ全体が問題内容として用いられる。ここに,かかる問題作成処理を実行するときのCPU1が虫食い問題作成手段に相当する。また,前記CPU1によって実行される前記虫食い問題を作成するための係る処理手順が虫食い問題作成手段に相当する。
このとき,CPU1は,ステップS12において,全ての虫食い箇所及び虫食いグループについての問題作成を終了したか否かを判断し,終了した場合には(S12のYes側),処理をステップS13に移行させる。他方,問題を作成していない虫食い箇所又は虫食いグループが残っている場合には(S12のNo側),処理を前記ステップS10に戻し,次の虫食い箇所又は虫食いグループについての問題作成(S10〜S11)を行う。
【0026】
具体的には,前記ステップS10では,CPU1は,前記操作部5のユーザ操作に応じて,前記虫食い箇所又は前記虫食いグループについての設問情報を登録する。例えば,「(?)の中に入る言葉を以下の選択肢から選択せよ」や「(?),(?)の中に入る言葉の組み合わせを以下の選択肢から選択せよ」,「(?)の中に入る言葉を記述せよ」等の設問情報が登録される。
このとき,CPU1は,前記虫食い箇所について1つの問題を作成するだけではなく,前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することができる。ここに,上記のような問題作成処理を実行するときのCPU1がグループ問題作成手段に相当する。また,前記CPU1によって実行される前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するための係る処理手段がグループ問題作成手順に相当する。
より具体的には,CPU1は,前記ステップS8における組み合わせ設定処理により設定された前記虫食いグループについて,「(?),(?)の中に入る言葉の組み合わせを以下の選択肢から選択せよ」というように,その虫食いグループに含まれた2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題を作成することができる。ここに,このような処理を実行するときの前記CPU1が虫食い組み合わせ問題作成手段に相当する。
【0027】
そして,前記CPU1は,ステップS11において,前記操作部5のユーザ操作に応じて,前記ステップS10で登録された設問情報についての正誤内容を登録する。
例えば,前記設問情報が「(?)の中に入る言葉を以下の選択肢から選択せよ」である場合には,正答及び誤答を含む複数の選択肢が登録される。同じく,前記設問情報が「(?),(?)の中に入る言葉の組み合わせを以下の選択肢から選択せよ」である場合には,その2つの(?)に入る内容の組み合わせについての正答及び誤答を含む複数の選択肢が登録される。
【0028】
このとき,前記CPU1は,前記操作部5のユーザ操作によって選定された虫食い箇所に存在する画像をそのまま正答画像として登録することが考えられる。ここに,係る処理を実行するときの前記CPU1が正答画像登録手段に相当する。なお,このように前記虫食い箇所の画像を正答画像として用いる処理は自動的に行われるものであってもよいし,或いはユーザによる前記操作部5の操作入力に応じて行われるものであってもよい。
また,前記CPU1は,前記表示部6に表示された原稿内容の画像上で前記操作部5のユーザ操作によって任意に指定される領域の画像をそのまま誤答画像の1つとして登録することが考えられる。なお,複数の領域が指定された場合には,前記CPU1はその領域の画像各々を誤答画像として登録する。ここに,係る処理を実行するときの前記CPU1が誤答画像登録手段に相当する。
これにより,CPU1によって,前記虫食い箇所に入る画像を前記正答画像及び前記誤答画像を含む複数の選択肢の中から選択させる形式の虫食い問題が作成される。従って,ユーザは,前記表示部6の画面上において,直感的に前記マウス52を操作することによって前記正答画像及び前記誤答画像を容易に登録することができ,虫食い問題を作成するための手間を軽減することができる。
なお,前記CPU1が,前記操作部5のユーザ操作に応じて,予め前記汎用メモリ2に記憶された画像情報から前記正答画像や前記誤答画像を参照して登録する構成も考えられる。
【0029】
[ステップS13]
ステップS13では,前記CPU1は,前記ステップS12以前の処理によって作成された虫食い問題各々についての情報を前記汎用メモリ2から読み出し,その虫食い問題各々を予め設定されたレイアウトなどで配置した教材データを生成し,前記教材データベース4に出力する。なお,前記教材作成支援処理では,前記CPU1が,各処理手順の結果を前記汎用メモリ2に一時的に記憶させていたが,それらの情報は前記教材データベース4にその都度記憶させてもよい。
また,前記ステップS13において,前記CPU1は,前記教材データを前記情報処理装置Yや前記プリンタ装置Pに出力するものであってもよい。ここで,前記CPU1によって生成される教材データは,例えば,PDFデータや画像データ,テキストデータ,或いはZip形式などの圧縮データであることが考えられる。なお,前記圧縮データには,例えば,原稿データや着目箇所,虫食い箇所などの画像データと,前記設問情報や前記正誤情報などのCSVデータ(図4参照)とが含まれる。
以上,説明したように,前記教材作成支援装置Xでは,原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い箇所を任意に選定することのできる構成において,複数ページの中から2以上の虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することができる。
従って,例えば複数ページの中から2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題などを作成することが可能である。
【0030】
以下,図3〜図11を参照しつつ,前記CPU1により実行される前記教材作成支援処理(図2のフローチャート参照)における前記表示部5の表示画面の遷移の一例について,図2のフローチャートに従って説明する。なお,ここで説明する表示画面の内容は単なる一例に過ぎない。
ここでは,前記教材作成支援処理において,図3(a)〜(b)に示す1〜2ページを含む原稿データのうち,複数ページ(1ページ目及び2ページ目)の中から図3(c)に示す虫食い問題(設問1)を作成する場合を例に挙げて説明する。このとき,前記教材作成支援処理では,例えば図4に示すデータ形式で教材データが作成され,前記教材データベース4に記憶される。
具体的に,図4に示す教材データには,前記教材作成支援処理に従って順に登録される,原稿データの各ページの画像データや,その画像データ各々が問題作成対象であるか否か,着目箇所,虫食い箇所,グループ設定,設問番号,設問情報,正誤情報,添付情報などについての各種の情報が含まれる。なお,前述したように,前記教材データ4は,前記教材作成支援処理の実行中は前記汎用メモリ2に記憶され,その後,前記教材データベース4に記憶されるものであってもよい。
【0031】
[ステップS1]
ステップS1では,前記CPU1は,図5(a)に示すように,前記原稿データベース3に記憶された原稿データのうち,いずれの原稿についての教材を作成するかの問い合わせを前記表示部6に表示させる。ここでは,図5(a)に示されているように,原稿データが所定の場所にドラッグ&ドロップされることにより,前記CPU1はその原稿データを教材の作成対象として登録する。なお,これに限られず,例えば前記原稿データベース3に記憶させたデータの一覧を表示させてその中から対象となるデータを選択させることにより教材の作成対象を登録するものであってもよい。
ここでは,図3(a)〜(b)の2ページからなる原稿データが選択されることにより,該原稿データが読み出されて図4に示すように教材データに登録される。図4に示す教材データにおいては,原稿データの1〜2ページ目の原稿データが「1.jpg」,「2.jpg」として登録されている。
なお,図5(a)に示す前記表示部5の表示画面の右上部は,前記教材作成支援処理の現在の進行状況を示すものであって,その下部の「参考領域」は現在の表示ページや注意事項などの情報が表示される領域である。また,「操作領域」の下部は,前記操作部5のユーザ操作によって操作される各種の操作ボタンが表示される領域である。また,前記表示部5の表示画面上の矢印は,前記操作部5のマウス52のポインタを示している。以下,他の図面においても同様である。
【0032】
[ステップS2]
ステップS2では,前記CPU1は,図5(b)〜(c)に示すように,原稿データの1ページ目〜2ページ目の各々について問題作成の対象とするか否かの問い合わせを前記表示部6に表示させる。
ここでは,1ページ目と2ページの画像データは対象である,すなわち「いる」と選択され(操作領域において「いる」が選択され),その旨が図4に示す教材データに登録される。図4に示す教材データにおいては,問題作成の対象である場合(いる)が「1」,非対象である(いらない)場合が「0」で示されている。
原稿データの1ページ目〜2ページ目の各々について問題作成の対象とするか否かの選択が終了すると,前記CPU1は,次の処理へ移行するかの問い合わせ(図5(d))を前記表示部6の操作領域に表示させる。これにより,ユーザは前記表示部6の表示に従って前記操作部5を操作することによって,「次へ進む」を選択する。
ここで,「次へ進む」が選択されると,CPU1は処理を前記ステップS3に移行させる。
【0033】
[ステップS3〜S4]
ステップS3〜S4では,CPU1は,図6(a)に示すように,まず1ページ目の画像を前記表示部6に表示させ,そのページについて着目箇所を設定するか否かの問い合わせを表示させる。問い合わせは,操作領域に「まるごと」と「一部切抜」の2つのボタンを表示することで行われる。これにより,ユーザは前記表示部6の操作領域の表示に従って前記操作部5を操作することによって,「まるごと」,「一部切抜」のいずれかを選択する。
ここで,「まるごと」が選択されると,前記CPU1は着目箇所の設定が必要ないと判断し,処理を前記ステップS5に移行させ,「一部切抜」が選択されると,前記CPU1は着目箇所の設定が必要であると判断し,処理を前記ステップS401に移行させる。
このとき,1ページ目については,図3(c)に示したように1つの着目箇所を問題内容として用いるため,「一部切抜」が選択されて,処理は前記ステップS401に移行される。
【0034】
[ステップS401]
ステップS401では,原稿データの1ページ目の画像が前記表示部6に表示された状態で,図6(b)に示すように,ユーザによる前記マウス52の操作によって,着目箇所として指定するべき領域が任意に指定される。
図6(b)では,「Rボタンを押すと,赤色に光ります。」にポインタが合わされて,その文章が指定されている。
【0035】
[ステップS402〜S403]
次に,ステップS402〜S403では,ステップS401で指定された着目箇所を含む画像が前記表示部6に表示された状態で,その着目箇所内において行われるユーザによる前記マウス52の操作によって,虫食い箇所として選定するべきポイント(領域)が任意に指定される。ここでは,図7(a)に示すように1つの着目箇所「Rボタン」だけが虫食い箇所として選定される。即ち,「合計1つ」が虫食い箇所として選定される。
このステップS403の処理は,ステップS401で指定された着目箇所における全ての虫食い箇所の選定が終了するまで(S404のNo側となるまで),繰り返し実行される。具体的には,図7(a)に示すように,次の虫食い箇所を選定するか否かの問い合わせが前記表示部6の操作領域に表示される。ここで「続けて切抜」が選択されると処理は前記ステップS403に移行し,「もういい」が選択されると処理はステップS405に移行する。また,その着目箇所内について選定された虫食い箇所をカウントしていき,そのカウント数が,予め設定された上限数である5つに達した時点でその着目箇所内についての虫食い選定が終了したと判断する。
【0036】
そして,ステップS405では,前記CPU1は,次の着目箇所を指定するか否かの問い合わせ(「続けて切抜ボタン」,「もういいボタン」)を前記表示部6の操作領域に表示させる(図7(b)参照)。ここで,「続けて切抜」が選択されると,処理は前記ステップS401に移行し,「終了」が選択されると,着目箇所の指定が必要ないと判断され,処理は前記ステップS7に移行する。また,着目箇所の指定数が予め設定された上限数である5つに達した場合にも,処理は前記ステップS7に移行される。
ここでは,前記ステップS401〜S405の手順が(繰り返し)実行されることにより,図6〜図7に示すように,1つの着目箇所の指定とその着目箇所における虫食い箇所の選定とが行われる。これにより,図4に示すように,教材データには,1ページ目について,1つの着目箇所として,「1_1.jpgが登録される。また,着目箇所「1_1.jpg」について虫食い箇所「1_1_1.jpg」が登録される。
【0037】
[ステップS3]
そして,1ページ目についての虫食い箇所の選定が終了すると(S6のYes側),前記CPU1は,処理を前記ステップS3に戻して(S7のNo側),次の2ページ目についての虫食い箇所の選定を開始させる。
具体的には,前記CPU1が,図8(a)に示すように,2ページ目の画像を前記表示部6に表示させ,そのページについて着目箇所を設定するか否かの問い合わせ(操作領域の「まるごと」,「一部切抜き」の各ボタン)を表示させる。これにより,ユーザは前記表示部6の上記表示に従って前記操作部5の操作領域を操作することによって,「まるごと」,「一部切抜」のいずれかを選択する。
このとき,2ページ目については,図3(c)に示したように1つの着目箇所を問題内容として用いるため,「一部切抜」が選択されて処理は前記ステップS401に移行される。
【0038】
[ステップS401]
ステップS401では,原稿データの2ページ目の画像が前記表示部6に表示された状態で,図8(b)に示すように,ユーザによる前記マウス52の操作によって,着目箇所として指定するべき領域が任意に指定される。
【0039】
[ステップS402〜S403]
次に,ステップS402〜S403では,ステップS401で指定された着目箇所を含む画像が前記表示部6に表示された状態で,その着目箇所内において行われるユーザによる前記マウス52の操作によって,虫食い箇所として選定するべきポイント(領域)が任意に指定される。ここでは,図9(a)に示すように「合計1つ」即ち,「Rボタン」のみが虫食い箇所として選定される。
このステップS403の処理は,ステップS401で指定された着目箇所における全ての虫食い箇所の選定が終了するまで(S404のNo側),繰り返し実行される。具体的には,図9(a)に示すように,次の虫食い箇所を選定するか否かの問い合わせが前記表示部6に表示される。ここで「続けて切抜」が選択されると処理は前記ステップS403に移行し,「もういい」が選択されると処理はステップS405に移行する。また,その着目箇所内について選定された虫食い箇所をカウントしていき,そのカウント数が,予め設定された上限数である5つに達した時点でその着目箇所内についての虫食い選定が終了したと判断する。
【0040】
そして,ステップS405では,前記CPU1は,次の着目箇所を指定するか否かの問い合わせを前記表示部6に表示させる(図9(b)参照)。ここで,「続けて切抜(即ちNo)」が選択されると,処理は前記ステップS401に移行し,「もういい(即ちYes)」が選択されると,着目箇所の指定が必要ないと判断され,処理は前記ステップS7に移行する。また,着目箇所の指定数が予め設定された上限数である5つに達した場合にも,処理は前記ステップS7に移行される。
ここでは,前記ステップS401〜S405の手順が(繰り返し)実行されることにより,図8〜図9に示すように,1つの着目箇所の指定とその着目箇所における虫食い箇所の選定とが行われる。これにより,図4に示すように,教材データには,2ページ目について,1つの着目箇所として,「2_1.jpg」が登録される。また,着目箇所「2_1.jpg」について虫食い箇所「2_1_1.jpg」が登録される。
【0041】
[ステップS8〜S9]
そして,ステップS8において前記CPU1は,前記ステップS3〜S7で選定された虫食い箇所について,必要に応じて組み合わせ設定を行う。具体的には,図10(a)に示すように,複数ページ(1ページ目及び2ページ目)についての組み合わせ設定の必要性が問われる。即ち,操作領域に「組み合わせ選択ボタン」と「特にないボタン」が表示される。なお,「特にない」が選択されると,処理はステップS10に移行する。
ここでは,1ページ目の「Rボタン」と2ページ目の「R」とを組み合わせて問題を作成する必要があるため,図10(a)に示すように,「組み合わせ選択」が選択される。そして,1つの虫食いグループとして設定する複数の虫食い箇所が選択され,その選択を確定するための表示「確定ボタン」が前記表示部6の操作領域に表示される。ここでは,ユーザは,図10(b)〜(c)に示すように,1ページ目の「Rボタン」,2ページ目の「R」の2つの虫食い箇所を選択することにより,前記CPU1に対してそれらを1つの虫食いグループとして設定させる。
ここで設定された虫食いグループについての情報は図4に示すように教材データとして登録される。具体的に,図4に示す教材データでは,「1」が組み合わせ設定としてのグループ設定有り,「0」が組み合わせ設定としてのグループ設定無しを示す。なお,複数のグループが設定される場合,そのグループ各々は,例えばグループ設定の組み合わせ欄に設定された数値を「0」を除く「1」,「2」,「3」…のように異なる数値にすることにより判別される。
また,組み合わせ設定においては,その複数の虫食い箇所の組み合わせの順番が設定される。具体的に,図4に示す教材データでは,先に選択された「Rボタン」が「1」番目,後に選択された「R」が「2」番目として登録される。これにより,図3(c)に示したように,「Rボタン」,「R」の順で中に入る語句の組み合わせを問う問題を作成することができる。
そして,図10(d)に示すように,「確定ボタン」が選択されると,複数ページ(1ページ目及び2ページ目)についての組み合わせ設定が終了され,処理はステップS10に移行する。また,グループ設定の指定数が予め設定された上限数である2つ(前記ステップS3〜S7で選定された虫食い箇所)に達した場合にも,処理はステップS10に移行される。
【0042】
[ステップS10〜S12]
ステップS10〜S12では,前記CPU1は,図11(a)〜(c)に示すように,前記虫食い箇所各々についての設問情報及び正誤情報を登録するための入力画面を前記表示部6に表示させる。これにより,ユーザは前記表示部6の表示に従って前記操作部5を操作することによって,前記虫食い箇所各々についての設問情報及び正誤情報を登録する。
このとき,前記教材作成支援処理においては,前記ステップS8における組み合わせ設定によって,1ページ目の「Rボタン」と2ページ目の「R」の虫食い箇所が1つのグループとして設定されているため,図11(a)又は図11(b),と図11(c)に示すように,その1つの虫食いグループを1つの虫食い箇所として捉えて問題を作成することができる。具体的には,(ア):「Rボタン」と(イ):「R」との中に入る語句の組み合わせを選択させるための虫食い問題が作成される。
まず図11(a)に示すように,設問情報を選択させるための入力画面が表示される。このとき,「自由記述」が選択されている場合には,その正答を入力させるための入力画面が表示され,その正答の入力が行われる(図11(b)を参照)。図11(c)に示すように,その設問情報の解答候補として複数の選択肢を入力させるための入力画面が表示される。
そして,その設問情報の4つの選択肢が入力されると,その情報が図4に示す教材データに登録される。具体的に,1つ目の虫食い箇所である(ア):「Rボタン」と2つ目の虫食い箇所である(イ):「R」については,その正答である(ア):「Rボタン」と(イ):「R」と,誤答である(ア):「Xボタン」と(イ):「X」,(ア):「Yボタン」と(イ):「Y」,(ア):「Zボタン」と(イ):「Z」との合計4つの選択肢が登録される。これにより,図3(c)に示した虫食い問題の設問1が作成される。
【0043】
また,前述したように,前記ステップS11では,正答や誤答に用いる画像データとして,前記表示部6の画面上において直感的に指定した領域の画像を用いることができる。具体的には,正答や誤答の横に表示された「参照」ボタンが選択されることにより,その領域指定を行うための画面などが表示される。また,正答については,虫食い箇所の画像データが前記CPU1によって自動的に入力されることも考えられる。なお,正答や誤答の画像データを予め記憶された画像ファイルから選択することも可能である。
【0044】
そして,図11(c)に示すように,前記教材作成支援処理において,前記原稿データについての教材データの作成を終了させる旨のユーザ操作(「終了」ボタンを選択)がなされると,前記CPU1は,処理をステップS13に移行させ,前記教材作成支援処理において作成された虫食い問題を予め設定されたレイアウトなどで配置したい教材データ(図3(c)参照)を作成する。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は,教材作成支援処理に用いられる。
【符号の説明】
【0046】
1…CPU
2…汎用メモリ
3…原稿データベース
4…教材データベース
5…操作部
51…キーボード
52…マウス
6…表示部
7…通信部
P…プリンタ装置
X…教材作成支援装置
Y…情報処理装置
Z…スキャナ装置
S1,S2,…,…処理手順(ステップ)番号
【技術分野】
【0001】
本発明は,原稿内容の一部を伏せて,その解答を問う虫食い(穴埋め)問題を作成するための教材作成支援装置,および,教材作成支援プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に,職場における新人教育などに,原稿内容に含まれた重要な文言だけを伏せて,その解答を問うことにより学習させる虫食い(穴埋め)問題が用いられることがある。例えば,生産設備に関する各種名称などを学習させるために用いられる。
この虫食い問題を1問ずつ手作業で作成するためには,その虫食い箇所の選定や作成に多大な労力を費やすため,例えば特許文献1〜3に開示させているような虫食い問題の作成ツールが用いられる。
【0003】
まず,特許文献1には,テキストデータで作成された原稿内容について,任意のキーワードを設定することにより,そのキーワードが虫食い箇所として自動的に選定されて虫食い問題が作成される構成が開示されている。
但し,このような構成では,少しでもキーワードが異なると虫食い箇所として選定されない。そのため,例えば,虫食い箇所として選定するべき文言が,ある現場特有の呼び名などを用いて記載されていた場合に,その文言を選定させることができないという問題がある。また,原稿内容が手書き文字である場合や,文字が斜めに記載されている場合など,原稿内容をテキストデータとして認識できない場合には,キーワードによる検索を行うことができない。さらに,画像や図面などについて虫食い箇所を作成することができない。
これに対し,特許文献2には,原稿内容の画像データ上で任意に虫食い箇所を指定することのできる構成が開示されている。この構成によれば,虫食い箇所がテキストに限られず,画像上における領域指定によって所望の虫食い箇所を容易に選定することができる。
また,特許文献3には,前記特許文献2の構成において,虫食い箇所として指定された画像を,そのまま虫食い問題の正答画像として用いることのできる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−338849号公報
【特許文献2】特開2002−287607号公報
【特許文献3】特開2007−94340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら,前記特許文献2,3に開示された構成では,1つの虫食い箇所について1つの答えが割り当てられることによって,虫食い箇所各々について独立した虫食い問題が作成される。
そのため,例えば,2つの虫食い領域各々について独立した虫食い箇所に入る内容の組み合わせを選択させる形式の虫食い問題を作成することができない。具体的には,「1ページ目の(a)は…であり,2ページ目の(b)は…である」という原稿内容について,「(a),(b)に入る言葉の組み合わせは次のうちどれか答えよ」というような虫食い問題を作成することができない。これは,複数ページの中から2以上の虫食い領域を1つのグループとして設定することができないためである。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い箇所を任意で選定することのできる教材作成支援装置,および,教材作成支援プログラムにおいて,複数の原稿ページの中から2以上の虫食い領域を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することのできる教材作成支援装置,および,教材作成支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明は,原稿内容を画像として表示する画像表示手段と,前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して虫食い領域を選定するための虫食い領域選定手段と,前記虫食い領域選定手段によって選定された虫食い領域内で任意に領域を指定して虫食い箇所を設定するための虫食い箇所選定手段と,前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所を伏せて問うための虫食い問題を作成する虫食い問題作成手段と,を備えてなる教材作成支援装置に適用されるものであって,前記虫食い領域選定手段によって選定された複数ページの中から2以上の前記虫食い領域を1つの虫食いグループとして設定するための虫食いグループ設定手段を備えてなり,前記虫食い問題作成手段が,前記虫食いグループ設定手段によって設定された前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するためのグループ問題作成手段を含んでなる,ことを特徴とする教材作成支援装置として構成される。
本構成によれば,原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い領域を選定するときに,複数ページの中から2以上の虫食い領域を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することができる。従って,例えば,2つの虫食い領域各々について独立した虫食い箇所に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題などを作成することが可能である。
具体的には,前記虫食いグループに含まれた2以上の虫食い領域各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題を作成するものであることが考えられる。例えば,「1ページ目の(a)は…であり,2ページ目の(b)は…である」という原稿内容について,「(a),(b)に入る言葉の組み合わせは次のうちどれか答えよ」というような虫食い問題を作成することができる。このような処理も,前記グループ問題作成手段により実行可能である。
さらに,前記虫食い問題は,原稿内容の1ページ全体を問題内容として用いることなく,その1ページの一部分だけを問題内容として用いることが多い。
そこで,前記虫食い問題の問題内容として使用する問題内容領域を前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に指定するための問題内容領域指定手段を更に備えた構成が望ましい。この場合,前記虫食い箇所選定手段は,前記問題内容領域指定手段によって指定された問題内容領域内において前記虫食い箇所を選定するためのものとなる。そして,前記虫食い問題作成手段は,前記問題内容領域指定手段によって指定された問題内容領域を問題内容として,該問題内容において前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所を伏せた虫食い問題を作成する。
これにより,前記虫食い問題の問題内容として,前記原稿内容の1ページ全体を使用することなく,その原稿内容において指定された前記問題内容領域のみを問題内容として用いることができる。
ところで,前記特許文献3には,虫食い箇所として選定した画像をそのまま正答画像として用いることによって,正答画像を作成する手間を省略することができる構成が開示されている。しかしながら,その正答画像と共に選択肢に含むべき誤答画像を作成する必要があれば,依然としてその誤答画像の作成が手間となる。なお,前記特許文献3には,複数の虫食い箇所の解答を並べて選択肢とすることについて記載されているが,その選択肢に含まれた解答はいずれもその複数の虫食い箇所のいずれかの正答画像であって,それらの正答画像の他に誤答画像を作成することについての記載はなされていない。
そこで,前記虫食い問題作成手段が,前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所の画像を正答画像として登録する正答画像登録手段と,前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して一又は複数の誤答画像を登録するための誤答画像登録手段とを含んでなり,前記虫食い箇所に入る内容を前記正答画像及び前記誤答画像を含む選択肢の中から選択させる虫食い問題を作成するものであることが望ましい。これにより,前記原稿内容の画像上において前記正答画像及び前記誤答画像を選択することができるため,前記正答画像及び前記誤答画像を作成する手間を軽減することができる。
また,本発明は,原稿内容を画像として表示する画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して虫食い箇所を選定するための虫食い箇所選定手順と,前記虫食い箇所選定手順によって選定された虫食い箇所を伏せて問うための虫食い問題を作成する虫食い問題作成手順とを所定のプロセッサに実行させるための教材作成支援プログラムであって,前記虫食い箇所選定手順によって選定された複数ページの中から2以上の前記虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定するための虫食いグループ設定手順を前記所定のプロセッサに実行させるものであり,前記虫食い問題作成手順が,前記虫食いグループ設定手順によって設定された前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するためのグループ問題作成手順を含んでなることを特徴とする教材作成支援プログラムとして捉えることもできる。
本発明によれば,原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い箇所を選定する場合に,複数ページの中から2以上の虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することができる。従って,例えば2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題などを作成することが可能である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば,原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い領域を選定するときに,複数ページの中から2以上の虫食い領域を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することができる。従って,例えば,2つの虫食い領域各々について独立した虫食い箇所に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題などを作成することが可能である。
従って,複数の原稿ページの中から2以上の虫食い領域を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することのできる教材作成支援装置,および,教材作成支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係る教材作成支援装置Xの概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係る教材作成支援装置Xで実行される教材作成支援処置の手順の一例を説明するためのフローチャート。
【図3】教材作成支援処理で作成される教材の一例を説明するための図。
【図4】教材作成支援処理で作成される教材のデータ構造の一例を説明するための図。
【図5】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図6】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図7】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図8】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図9】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図10】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【図11】教材作成支援処理における画面推移の一例を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1に示すように,本発明の実施の形態に係る教材作成支援装置Xは,CPU1,汎用メモリ2,原稿データベース3,教材データベース4,操作部5,表示部6及び通信部7などを備えるコンピュータである。
前記教材作成支援装置Xは,後述の教材作成支援処理(図2のフローチャート参照)により,前記操作部5に対するユーザ操作に応じて,前記原稿データベース3に記憶された原稿についての虫食い(穴埋め)問題の教材を作成するための装置である。そして,前記教材作成支援装置Xで作成された教材は,例えば,eラーニングシステム(Web上の学習システム)で使用し,或いは紙出力して使用することができる。
【0010】
前記CPU1は,前記汎用メモリ2に予め記憶された制御プログラムを実行することにより,当該教材作成支援装置Xを総括的に制御するものであって,本発明に係る所定のプロセッサ(演算装置)の一例である。具体的に,前記CPU1は,前記汎用メモリ2に予め記憶された教材作成支援プログラムを実行することにより後述する教材作成支援処理(図2のフローチャート参照)を実行する。
前記汎用メモリ2は,前記CPU1によって実行される教材作成支援プログラムなどの制御プログラムや,前記CPU1によって実行される各種の処理において読み書きされる作業データなどを記憶する不発揮性メモリであり,例えばハードディスクやフラッシュメモリなどである。
【0011】
前記原稿データベース3は,教材として用いる原稿データが記憶される記憶手段である。また,前記教材データベース4は,後述の教材作成支援処理によって作成された教材データが記憶される記憶手段である。なお,前記原稿データベース3及び前記教材データベース4各々は,例えば1つのハードディスクなどの記憶装置に設定された2つの記憶領域である。さらに,前記原稿データベース3及び前記教材データベース4は,前記教材作成支援装置Xに外部接続されたハードディスクなどの記憶手段であってもよい。
前記操作部5は,キーボード51やマウス52などを有するユーザインターフェースであって,該操作部5のキーボード51やマウス52に対するユーザ操作に応じた信号を前記CPU1に入力する。
前記表示部6は,前記CPU1によって制御されることにより,前記原稿データベース3に記憶された原稿などを画像として表示する液晶ディスプレイなどである。
【0012】
前記通信部7は,当該教材作成支援装置Xに所定のネットワークを介して接続された情報処理装置Yやスキャナ装置Z,プリンタ装置P等との間で通信処理を行う通信手段である。
例えば,前記通信部7は,前記情報処理装置Yからの原稿データの受信や,前記情報処理装置Yへの教材データの送信を行う。また,前記通信部7は,前記スキャナ装置Zで読み取られた原稿データを該スキャナ装置Zから受信する。このとき,前記通信部によって前記情報処理装置Yや前記スキャナ装置Zから受信された原稿データは前記原稿データベース3に記憶される。
さらに,前記通信部7は,前記CPU1からの制御指示に応じて,前記プリンタ装置Pに教材データを送信することにより,該プリンタ装置Pで教材データを印字出力させる。
【0013】
以下,図2のフローチャートを用いて,前記教材作成支援装置Xにおいて前記CPU1が前記教材作成支援プログラムに従って実行する教材作成支援処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表すものである。前記教材作成支援プログラムは,前記CPU1に下記の処理手順を実行させるためのソフトウェアプログラムである。
当該教材作成支援処理は,前記操作部5に対するユーザ操作により前記教材作成支援プログラムの実行要求がなされた場合に前記CPU1によって実行される。また,前記CPU1が前記情報処理装置Yからの原稿データの受信に応じて当該教材作成支援処理を実行することも考えられる。この場合,当該教材作成支援処理における各種のユーザ操作は前記情報処理装置Yからリモートで行われるものであってもよい。
【0014】
[ステップS1〜S2]
ステップS1では,前記CPU1は,虫食い形式の教材の対象となる原稿データを選択させるための問い合わせを前記表示部6に表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作を待ち受ける。具体的に,前記CPU1は,前記原稿データベース3にアクセスして該原稿データベース3に記憶された原稿データのリストを読み出し,その原稿データのリストを前記表示部6に表示させることにより,該原稿データのいずれかを選択させる。なお,前記原稿データベース3に設定されたフォルダを選択することにより,該フォルダに含まれた複数の原稿データを選択することも考えられ,この場合には,その原稿データ各々について以下の処理が実行される。
ここで,CPU1は,いずれかの原稿データを選択するためのユーザ操作が行われたと判断すると(S1のYes側),処理をステップS2に移行させる。
ステップS2では,前記CPU1は,前記ステップS1で選択された原稿データを読み出し,その原稿データについての問題作成の対象とするページを選択させるための問い合わせを前記表示部6に表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作に応じて,問題作成の対象となるページを判断する。ここでは,1又は複数のページが問題作成の対象ページとして選択される。
【0015】
[ステップS3〜S7]
前記ステップS2において,問題作成の対象ページが選択されると,前記CPU1は,その選択された対象ページ各々について虫食い箇所の選定(S3〜S7)を開始する。
このとき,前記CPU1は,ステップS7において,前記原稿データにおける問題作成の対象ページ全てについて虫食い箇所の選定が終了したか否かを判断する。そして,前記CPU1は,全ての対象ページについて虫食い箇所の選定が終了したと判断した場合(S7のYes側),処理をステップS8に移行させる。他方,前記CPU1は,全ての対象ページについて虫食い箇所の選定が終了していないと判断した場合(S7のNo側),処理を前記ステップS3に戻し,次の対象ページについて虫食い箇所の選定を行う。
【0016】
[ステップS3]
まず,ステップS3において,前記CPU1は,原稿データにおける問題作成の対象ページの原稿内容を画像として前記表示部6に表示させる。ここに,係る表示処理を実行するときの前記CPU1及び前記表示部6が画像表示手段の一例である。
このとき,前記原稿データが画像データである場合には,前記CPU1は,そのページの画像データをそのまま前記表示部6に表示させればよい。一方,原稿データがテキストデータ(Wordデータなど)や表計算データ(Excelデータなど)などであって画像データでない場合には,前記CPU1は,その原稿データを画像データに変換した後,その変換後の画像データを前記表示部6に表示させる。
【0017】
[ステップS4]
そして,前記CPU1は,前記ステップS3で前記表示部6に表示された対象ページについて,虫食い問題の問題内容として使用する着目箇所(問題内容領域)の指定が必要であるか否かの問い合わせを前記表示部6に表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作を待ち受ける。具体的には,対象ページ全体を問題内容(問題文)として用いる場合には前記着目箇所の指定は必要ないが,対象ページの一部だけを問題内容として用いる場合にはその一部の領域を前記着目箇所として指定する。
ここで,前記CPU1は,前記着目箇所の指定を行う旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S4のYes側),処理をステップS401に移行させ,着目箇所の指定を行わない旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S4のNo側),処理をステップS5に移行させる。
【0018】
[ステップS401〜S405]
ステップS401では,前記CPU1は,前記表示部6に表示された原稿内容の画像上で前記操作部5のユーザ操作によって任意に指定された領域を,前記虫食い問題の問題内容として使用する前記着目箇所として設定する。具体的にユーザは,前記操作部5のマウス52を操作することにより前記表示部6の画面上で領域指定を行う。ここで指定された着目箇所についての情報は,前記CPU1によって前記汎用メモリ2に記憶される。ここに,前記着目箇所を指定するための処理を実行するときの前記CPU1が問題内容領域指定手段に相当する。
続いて,ステップS402では,前記CPU1は,前記ステップS401で指定された着目箇所を少なくとも含む画像を前記表示部6に表示させる。例えば,前記表示部6には,前記着目箇所のみの画像,あるいは,前記着目箇所を含む対象ページ全体又は一部の画像が表示される。
【0019】
次にステップS403では,CPU1は,前記表示部6に表示された前記着目箇所の画像内で前記操作部5のユーザ操作によって任意に指定される領域を虫食い箇所として選定する。具体的にユーザは,前記操作部5のマウス52を操作することにより前記表示部6の画面上で領域指定を行う。ここで選定された虫食い箇所についての情報は,CPU1によって前記汎用メモリ2に記憶される。このように,前記ステップS403において前記虫食い箇所を選定するための処理を実行する処理を行うCPU1が虫食い箇所選定手段に相当する。また,CPU1によって実行される前記虫食い箇所を選定するための係る処理手順が虫食い箇所選定手順に相当する。
そして,ステップS404でCPU1は,前記ステップS401で指定された現在の着目箇所についての虫食い箇所の選定を終了するか否かの問い合わせを表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作を待ち受ける。ここで,CPU1は,現在の着目箇所についての虫食い箇所の選定を終了する旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S404のYes側),処理をステップS405に移行させる。
他方,現在の着目箇所についての虫食い箇所の選定を続ける旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S404のNo側),処理を前記ステップS403に戻して次の虫食い箇所の選定を行う。これにより,前記ステップS401〜S404では,前記着目箇所について1つ又は複数の虫食い箇所の選定が行われる。
【0020】
ステップS405でCPU1は,表示部6に表示された現在の対象ページについての虫食い箇所の選定を終了するか否かの問い合わせを表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作を待ち続ける。
ここで,CPU1は,前記対象ページについての虫食い箇所の選定を終了する旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S405のYes側),処理を前記ステップS7へ移行させる。なお,前述したように前記ステップS7では,全ての対象ページについての虫食い箇所の選定が終了したか否かがCPU1によって判断される。
他方,前記対象ページについての虫食い箇所の選定を続ける旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S405のNo側),処理を前記ステップS401に戻し,次の着目箇所の指定を行うための処理を実行する。
【0021】
[ステップS5〜S6]
一方,前記着目箇所を指定しない場合,CPU1は,ステップS5において,
前記表示部6に表示された対象ページの画像上で前記操作部5のユーザ操作によって任意に指定された領域を虫食い箇所として選定する。なお,前記対象ページ全体の画像が表示できない場合,CPU1は前記操作部5のユーザ操作に応じて前記表示部6の表示内容をスクロールさせることによりその対象ページの内容を順次表示させる。
ここで選定された虫食い箇所についての情報は,CPU1によって前記汎用メモリ2に記憶される。このように,前記ステップS5において前記虫食い箇所を選定するための処理を実行するときのCPU1が虫食い箇所選定手段に相当する。
【0022】
そして,ステップS6では,CPU1は,前記表示部6に表示された現在の対象ページについての虫食い箇所の選定を終了するか否かの問い合わせを表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作を待ち受ける。
ここで,CPU1は,前記対象ページについての虫食い箇所の選定を終了する旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S6のYes側),処理を前記ステップS7に移行させる。なお,前述したように前記ステップS7では,前記対象ページの全てについての虫食い箇所の選定が終了したか否かがCPU1によって判断される。
他方,前記対象ページについての虫食い箇所の選定を続ける旨のユーザ操作がなされたと判断すると(S6のNo側),処理を前記ステップS5に戻し,次の虫食い箇所の選定などを行うための処理を実行する。
なお,前記ステップS404や前記ステップS6における虫食い箇所の選定の終了判断手法として,その着目箇所や対象ページについて選定可能な虫食い箇所の上限数を設定しておき,選定した虫食い箇所の数がその上限数に達したときに虫食い箇所の選定終了と判断することも考えられる。同様に,前記ステップS405における着目箇所の指定についても,その着目箇所の上限数を設定しておき,指定された着目箇所の数がその上限数に達したときに終了と判断してもよい。
【0023】
[ステップS8〜S9]
前記原稿データについての虫食い箇所の選定が終了すると,続くステップS8〜S9では,その原稿データにおける問題作成の対象ページ各々について,選定された虫食い箇所の組み合わせ設定が行われる。この組み合わせ設定には,以下に説明するように,前記ステップS8〜S9で選定された複数ページの中から2以上の前記虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定する処理を伴い,かかる処理を実行するときの前記CPU1がグループ設定手段に相当する。また,前記CPU1によって実行される前記虫食いグループを設定するための係る処理手順がグループ設定手順に相当する。
このとき,前記CPU1は,ステップS9において,前記原稿データにおける問題作成の対象ページ全てについて組み合わせ設定が終了したか否かを判断する。そして,前記CPU1は,全ての対象ページについて組み合わせ設定が終了したと判断した場合(S9のYes側),処理をステップS10に移行させる。他方,前記CPU1は,全ての対象ページについて,組み合わせ設定が終了していないと判断した場合(S9のNo側),処理を前記ステップS8に戻し,次の対象ページについて組み合わせ設定(S8〜S9)を行う。
【0024】
具体的には,ステップS8では,前記CPU1が,選定された前記虫食い箇所の中に,組み合わせ設定を行う必要がある虫食い箇所があるか否かの問い合わせを前記表示部6に表示させ,該表示に従って行われる前記操作部5のユーザ操作に応じて,組み合わせ設定処理を行う。
ここに,組み合わせ設定処理とは,複数ページの中から2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題を作成するべく,その2以上の虫食い箇所をグループ化するための処理である。ここで設定された虫食いグループについての情報は,CPU1によって前記汎用メモリ2に記憶される。
上記複数ページの中から2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題を作成するべく,その2以上の虫食い箇所をグループ化するための処理を実行するCPU1が,虫食いグループ設定手段の一例である。
【0025】
[ステップS10〜S12]
そして,ステップS10〜S12では,CPU1は,これまでに選定された虫食い箇所又は虫食いグループごとについて設問情報及び正誤情報を登録することによって,前記虫食い箇所各々を伏せてその解答を問うための虫食い問題を作成する。なお,このとき作成される虫食い問題では,前記着目箇所が指定されている場合には,その着目箇所が問題内容として用いられ,前記着目箇所が指定されていない場合にはページ全体が問題内容として用いられる。ここに,かかる問題作成処理を実行するときのCPU1が虫食い問題作成手段に相当する。また,前記CPU1によって実行される前記虫食い問題を作成するための係る処理手順が虫食い問題作成手段に相当する。
このとき,CPU1は,ステップS12において,全ての虫食い箇所及び虫食いグループについての問題作成を終了したか否かを判断し,終了した場合には(S12のYes側),処理をステップS13に移行させる。他方,問題を作成していない虫食い箇所又は虫食いグループが残っている場合には(S12のNo側),処理を前記ステップS10に戻し,次の虫食い箇所又は虫食いグループについての問題作成(S10〜S11)を行う。
【0026】
具体的には,前記ステップS10では,CPU1は,前記操作部5のユーザ操作に応じて,前記虫食い箇所又は前記虫食いグループについての設問情報を登録する。例えば,「(?)の中に入る言葉を以下の選択肢から選択せよ」や「(?),(?)の中に入る言葉の組み合わせを以下の選択肢から選択せよ」,「(?)の中に入る言葉を記述せよ」等の設問情報が登録される。
このとき,CPU1は,前記虫食い箇所について1つの問題を作成するだけではなく,前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することができる。ここに,上記のような問題作成処理を実行するときのCPU1がグループ問題作成手段に相当する。また,前記CPU1によって実行される前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するための係る処理手段がグループ問題作成手順に相当する。
より具体的には,CPU1は,前記ステップS8における組み合わせ設定処理により設定された前記虫食いグループについて,「(?),(?)の中に入る言葉の組み合わせを以下の選択肢から選択せよ」というように,その虫食いグループに含まれた2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題を作成することができる。ここに,このような処理を実行するときの前記CPU1が虫食い組み合わせ問題作成手段に相当する。
【0027】
そして,前記CPU1は,ステップS11において,前記操作部5のユーザ操作に応じて,前記ステップS10で登録された設問情報についての正誤内容を登録する。
例えば,前記設問情報が「(?)の中に入る言葉を以下の選択肢から選択せよ」である場合には,正答及び誤答を含む複数の選択肢が登録される。同じく,前記設問情報が「(?),(?)の中に入る言葉の組み合わせを以下の選択肢から選択せよ」である場合には,その2つの(?)に入る内容の組み合わせについての正答及び誤答を含む複数の選択肢が登録される。
【0028】
このとき,前記CPU1は,前記操作部5のユーザ操作によって選定された虫食い箇所に存在する画像をそのまま正答画像として登録することが考えられる。ここに,係る処理を実行するときの前記CPU1が正答画像登録手段に相当する。なお,このように前記虫食い箇所の画像を正答画像として用いる処理は自動的に行われるものであってもよいし,或いはユーザによる前記操作部5の操作入力に応じて行われるものであってもよい。
また,前記CPU1は,前記表示部6に表示された原稿内容の画像上で前記操作部5のユーザ操作によって任意に指定される領域の画像をそのまま誤答画像の1つとして登録することが考えられる。なお,複数の領域が指定された場合には,前記CPU1はその領域の画像各々を誤答画像として登録する。ここに,係る処理を実行するときの前記CPU1が誤答画像登録手段に相当する。
これにより,CPU1によって,前記虫食い箇所に入る画像を前記正答画像及び前記誤答画像を含む複数の選択肢の中から選択させる形式の虫食い問題が作成される。従って,ユーザは,前記表示部6の画面上において,直感的に前記マウス52を操作することによって前記正答画像及び前記誤答画像を容易に登録することができ,虫食い問題を作成するための手間を軽減することができる。
なお,前記CPU1が,前記操作部5のユーザ操作に応じて,予め前記汎用メモリ2に記憶された画像情報から前記正答画像や前記誤答画像を参照して登録する構成も考えられる。
【0029】
[ステップS13]
ステップS13では,前記CPU1は,前記ステップS12以前の処理によって作成された虫食い問題各々についての情報を前記汎用メモリ2から読み出し,その虫食い問題各々を予め設定されたレイアウトなどで配置した教材データを生成し,前記教材データベース4に出力する。なお,前記教材作成支援処理では,前記CPU1が,各処理手順の結果を前記汎用メモリ2に一時的に記憶させていたが,それらの情報は前記教材データベース4にその都度記憶させてもよい。
また,前記ステップS13において,前記CPU1は,前記教材データを前記情報処理装置Yや前記プリンタ装置Pに出力するものであってもよい。ここで,前記CPU1によって生成される教材データは,例えば,PDFデータや画像データ,テキストデータ,或いはZip形式などの圧縮データであることが考えられる。なお,前記圧縮データには,例えば,原稿データや着目箇所,虫食い箇所などの画像データと,前記設問情報や前記正誤情報などのCSVデータ(図4参照)とが含まれる。
以上,説明したように,前記教材作成支援装置Xでは,原稿内容の画像上で領域を指定して虫食い箇所を任意に選定することのできる構成において,複数ページの中から2以上の虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定し,その虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成することができる。
従って,例えば複数ページの中から2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題などを作成することが可能である。
【0030】
以下,図3〜図11を参照しつつ,前記CPU1により実行される前記教材作成支援処理(図2のフローチャート参照)における前記表示部5の表示画面の遷移の一例について,図2のフローチャートに従って説明する。なお,ここで説明する表示画面の内容は単なる一例に過ぎない。
ここでは,前記教材作成支援処理において,図3(a)〜(b)に示す1〜2ページを含む原稿データのうち,複数ページ(1ページ目及び2ページ目)の中から図3(c)に示す虫食い問題(設問1)を作成する場合を例に挙げて説明する。このとき,前記教材作成支援処理では,例えば図4に示すデータ形式で教材データが作成され,前記教材データベース4に記憶される。
具体的に,図4に示す教材データには,前記教材作成支援処理に従って順に登録される,原稿データの各ページの画像データや,その画像データ各々が問題作成対象であるか否か,着目箇所,虫食い箇所,グループ設定,設問番号,設問情報,正誤情報,添付情報などについての各種の情報が含まれる。なお,前述したように,前記教材データ4は,前記教材作成支援処理の実行中は前記汎用メモリ2に記憶され,その後,前記教材データベース4に記憶されるものであってもよい。
【0031】
[ステップS1]
ステップS1では,前記CPU1は,図5(a)に示すように,前記原稿データベース3に記憶された原稿データのうち,いずれの原稿についての教材を作成するかの問い合わせを前記表示部6に表示させる。ここでは,図5(a)に示されているように,原稿データが所定の場所にドラッグ&ドロップされることにより,前記CPU1はその原稿データを教材の作成対象として登録する。なお,これに限られず,例えば前記原稿データベース3に記憶させたデータの一覧を表示させてその中から対象となるデータを選択させることにより教材の作成対象を登録するものであってもよい。
ここでは,図3(a)〜(b)の2ページからなる原稿データが選択されることにより,該原稿データが読み出されて図4に示すように教材データに登録される。図4に示す教材データにおいては,原稿データの1〜2ページ目の原稿データが「1.jpg」,「2.jpg」として登録されている。
なお,図5(a)に示す前記表示部5の表示画面の右上部は,前記教材作成支援処理の現在の進行状況を示すものであって,その下部の「参考領域」は現在の表示ページや注意事項などの情報が表示される領域である。また,「操作領域」の下部は,前記操作部5のユーザ操作によって操作される各種の操作ボタンが表示される領域である。また,前記表示部5の表示画面上の矢印は,前記操作部5のマウス52のポインタを示している。以下,他の図面においても同様である。
【0032】
[ステップS2]
ステップS2では,前記CPU1は,図5(b)〜(c)に示すように,原稿データの1ページ目〜2ページ目の各々について問題作成の対象とするか否かの問い合わせを前記表示部6に表示させる。
ここでは,1ページ目と2ページの画像データは対象である,すなわち「いる」と選択され(操作領域において「いる」が選択され),その旨が図4に示す教材データに登録される。図4に示す教材データにおいては,問題作成の対象である場合(いる)が「1」,非対象である(いらない)場合が「0」で示されている。
原稿データの1ページ目〜2ページ目の各々について問題作成の対象とするか否かの選択が終了すると,前記CPU1は,次の処理へ移行するかの問い合わせ(図5(d))を前記表示部6の操作領域に表示させる。これにより,ユーザは前記表示部6の表示に従って前記操作部5を操作することによって,「次へ進む」を選択する。
ここで,「次へ進む」が選択されると,CPU1は処理を前記ステップS3に移行させる。
【0033】
[ステップS3〜S4]
ステップS3〜S4では,CPU1は,図6(a)に示すように,まず1ページ目の画像を前記表示部6に表示させ,そのページについて着目箇所を設定するか否かの問い合わせを表示させる。問い合わせは,操作領域に「まるごと」と「一部切抜」の2つのボタンを表示することで行われる。これにより,ユーザは前記表示部6の操作領域の表示に従って前記操作部5を操作することによって,「まるごと」,「一部切抜」のいずれかを選択する。
ここで,「まるごと」が選択されると,前記CPU1は着目箇所の設定が必要ないと判断し,処理を前記ステップS5に移行させ,「一部切抜」が選択されると,前記CPU1は着目箇所の設定が必要であると判断し,処理を前記ステップS401に移行させる。
このとき,1ページ目については,図3(c)に示したように1つの着目箇所を問題内容として用いるため,「一部切抜」が選択されて,処理は前記ステップS401に移行される。
【0034】
[ステップS401]
ステップS401では,原稿データの1ページ目の画像が前記表示部6に表示された状態で,図6(b)に示すように,ユーザによる前記マウス52の操作によって,着目箇所として指定するべき領域が任意に指定される。
図6(b)では,「Rボタンを押すと,赤色に光ります。」にポインタが合わされて,その文章が指定されている。
【0035】
[ステップS402〜S403]
次に,ステップS402〜S403では,ステップS401で指定された着目箇所を含む画像が前記表示部6に表示された状態で,その着目箇所内において行われるユーザによる前記マウス52の操作によって,虫食い箇所として選定するべきポイント(領域)が任意に指定される。ここでは,図7(a)に示すように1つの着目箇所「Rボタン」だけが虫食い箇所として選定される。即ち,「合計1つ」が虫食い箇所として選定される。
このステップS403の処理は,ステップS401で指定された着目箇所における全ての虫食い箇所の選定が終了するまで(S404のNo側となるまで),繰り返し実行される。具体的には,図7(a)に示すように,次の虫食い箇所を選定するか否かの問い合わせが前記表示部6の操作領域に表示される。ここで「続けて切抜」が選択されると処理は前記ステップS403に移行し,「もういい」が選択されると処理はステップS405に移行する。また,その着目箇所内について選定された虫食い箇所をカウントしていき,そのカウント数が,予め設定された上限数である5つに達した時点でその着目箇所内についての虫食い選定が終了したと判断する。
【0036】
そして,ステップS405では,前記CPU1は,次の着目箇所を指定するか否かの問い合わせ(「続けて切抜ボタン」,「もういいボタン」)を前記表示部6の操作領域に表示させる(図7(b)参照)。ここで,「続けて切抜」が選択されると,処理は前記ステップS401に移行し,「終了」が選択されると,着目箇所の指定が必要ないと判断され,処理は前記ステップS7に移行する。また,着目箇所の指定数が予め設定された上限数である5つに達した場合にも,処理は前記ステップS7に移行される。
ここでは,前記ステップS401〜S405の手順が(繰り返し)実行されることにより,図6〜図7に示すように,1つの着目箇所の指定とその着目箇所における虫食い箇所の選定とが行われる。これにより,図4に示すように,教材データには,1ページ目について,1つの着目箇所として,「1_1.jpgが登録される。また,着目箇所「1_1.jpg」について虫食い箇所「1_1_1.jpg」が登録される。
【0037】
[ステップS3]
そして,1ページ目についての虫食い箇所の選定が終了すると(S6のYes側),前記CPU1は,処理を前記ステップS3に戻して(S7のNo側),次の2ページ目についての虫食い箇所の選定を開始させる。
具体的には,前記CPU1が,図8(a)に示すように,2ページ目の画像を前記表示部6に表示させ,そのページについて着目箇所を設定するか否かの問い合わせ(操作領域の「まるごと」,「一部切抜き」の各ボタン)を表示させる。これにより,ユーザは前記表示部6の上記表示に従って前記操作部5の操作領域を操作することによって,「まるごと」,「一部切抜」のいずれかを選択する。
このとき,2ページ目については,図3(c)に示したように1つの着目箇所を問題内容として用いるため,「一部切抜」が選択されて処理は前記ステップS401に移行される。
【0038】
[ステップS401]
ステップS401では,原稿データの2ページ目の画像が前記表示部6に表示された状態で,図8(b)に示すように,ユーザによる前記マウス52の操作によって,着目箇所として指定するべき領域が任意に指定される。
【0039】
[ステップS402〜S403]
次に,ステップS402〜S403では,ステップS401で指定された着目箇所を含む画像が前記表示部6に表示された状態で,その着目箇所内において行われるユーザによる前記マウス52の操作によって,虫食い箇所として選定するべきポイント(領域)が任意に指定される。ここでは,図9(a)に示すように「合計1つ」即ち,「Rボタン」のみが虫食い箇所として選定される。
このステップS403の処理は,ステップS401で指定された着目箇所における全ての虫食い箇所の選定が終了するまで(S404のNo側),繰り返し実行される。具体的には,図9(a)に示すように,次の虫食い箇所を選定するか否かの問い合わせが前記表示部6に表示される。ここで「続けて切抜」が選択されると処理は前記ステップS403に移行し,「もういい」が選択されると処理はステップS405に移行する。また,その着目箇所内について選定された虫食い箇所をカウントしていき,そのカウント数が,予め設定された上限数である5つに達した時点でその着目箇所内についての虫食い選定が終了したと判断する。
【0040】
そして,ステップS405では,前記CPU1は,次の着目箇所を指定するか否かの問い合わせを前記表示部6に表示させる(図9(b)参照)。ここで,「続けて切抜(即ちNo)」が選択されると,処理は前記ステップS401に移行し,「もういい(即ちYes)」が選択されると,着目箇所の指定が必要ないと判断され,処理は前記ステップS7に移行する。また,着目箇所の指定数が予め設定された上限数である5つに達した場合にも,処理は前記ステップS7に移行される。
ここでは,前記ステップS401〜S405の手順が(繰り返し)実行されることにより,図8〜図9に示すように,1つの着目箇所の指定とその着目箇所における虫食い箇所の選定とが行われる。これにより,図4に示すように,教材データには,2ページ目について,1つの着目箇所として,「2_1.jpg」が登録される。また,着目箇所「2_1.jpg」について虫食い箇所「2_1_1.jpg」が登録される。
【0041】
[ステップS8〜S9]
そして,ステップS8において前記CPU1は,前記ステップS3〜S7で選定された虫食い箇所について,必要に応じて組み合わせ設定を行う。具体的には,図10(a)に示すように,複数ページ(1ページ目及び2ページ目)についての組み合わせ設定の必要性が問われる。即ち,操作領域に「組み合わせ選択ボタン」と「特にないボタン」が表示される。なお,「特にない」が選択されると,処理はステップS10に移行する。
ここでは,1ページ目の「Rボタン」と2ページ目の「R」とを組み合わせて問題を作成する必要があるため,図10(a)に示すように,「組み合わせ選択」が選択される。そして,1つの虫食いグループとして設定する複数の虫食い箇所が選択され,その選択を確定するための表示「確定ボタン」が前記表示部6の操作領域に表示される。ここでは,ユーザは,図10(b)〜(c)に示すように,1ページ目の「Rボタン」,2ページ目の「R」の2つの虫食い箇所を選択することにより,前記CPU1に対してそれらを1つの虫食いグループとして設定させる。
ここで設定された虫食いグループについての情報は図4に示すように教材データとして登録される。具体的に,図4に示す教材データでは,「1」が組み合わせ設定としてのグループ設定有り,「0」が組み合わせ設定としてのグループ設定無しを示す。なお,複数のグループが設定される場合,そのグループ各々は,例えばグループ設定の組み合わせ欄に設定された数値を「0」を除く「1」,「2」,「3」…のように異なる数値にすることにより判別される。
また,組み合わせ設定においては,その複数の虫食い箇所の組み合わせの順番が設定される。具体的に,図4に示す教材データでは,先に選択された「Rボタン」が「1」番目,後に選択された「R」が「2」番目として登録される。これにより,図3(c)に示したように,「Rボタン」,「R」の順で中に入る語句の組み合わせを問う問題を作成することができる。
そして,図10(d)に示すように,「確定ボタン」が選択されると,複数ページ(1ページ目及び2ページ目)についての組み合わせ設定が終了され,処理はステップS10に移行する。また,グループ設定の指定数が予め設定された上限数である2つ(前記ステップS3〜S7で選定された虫食い箇所)に達した場合にも,処理はステップS10に移行される。
【0042】
[ステップS10〜S12]
ステップS10〜S12では,前記CPU1は,図11(a)〜(c)に示すように,前記虫食い箇所各々についての設問情報及び正誤情報を登録するための入力画面を前記表示部6に表示させる。これにより,ユーザは前記表示部6の表示に従って前記操作部5を操作することによって,前記虫食い箇所各々についての設問情報及び正誤情報を登録する。
このとき,前記教材作成支援処理においては,前記ステップS8における組み合わせ設定によって,1ページ目の「Rボタン」と2ページ目の「R」の虫食い箇所が1つのグループとして設定されているため,図11(a)又は図11(b),と図11(c)に示すように,その1つの虫食いグループを1つの虫食い箇所として捉えて問題を作成することができる。具体的には,(ア):「Rボタン」と(イ):「R」との中に入る語句の組み合わせを選択させるための虫食い問題が作成される。
まず図11(a)に示すように,設問情報を選択させるための入力画面が表示される。このとき,「自由記述」が選択されている場合には,その正答を入力させるための入力画面が表示され,その正答の入力が行われる(図11(b)を参照)。図11(c)に示すように,その設問情報の解答候補として複数の選択肢を入力させるための入力画面が表示される。
そして,その設問情報の4つの選択肢が入力されると,その情報が図4に示す教材データに登録される。具体的に,1つ目の虫食い箇所である(ア):「Rボタン」と2つ目の虫食い箇所である(イ):「R」については,その正答である(ア):「Rボタン」と(イ):「R」と,誤答である(ア):「Xボタン」と(イ):「X」,(ア):「Yボタン」と(イ):「Y」,(ア):「Zボタン」と(イ):「Z」との合計4つの選択肢が登録される。これにより,図3(c)に示した虫食い問題の設問1が作成される。
【0043】
また,前述したように,前記ステップS11では,正答や誤答に用いる画像データとして,前記表示部6の画面上において直感的に指定した領域の画像を用いることができる。具体的には,正答や誤答の横に表示された「参照」ボタンが選択されることにより,その領域指定を行うための画面などが表示される。また,正答については,虫食い箇所の画像データが前記CPU1によって自動的に入力されることも考えられる。なお,正答や誤答の画像データを予め記憶された画像ファイルから選択することも可能である。
【0044】
そして,図11(c)に示すように,前記教材作成支援処理において,前記原稿データについての教材データの作成を終了させる旨のユーザ操作(「終了」ボタンを選択)がなされると,前記CPU1は,処理をステップS13に移行させ,前記教材作成支援処理において作成された虫食い問題を予め設定されたレイアウトなどで配置したい教材データ(図3(c)参照)を作成する。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は,教材作成支援処理に用いられる。
【符号の説明】
【0046】
1…CPU
2…汎用メモリ
3…原稿データベース
4…教材データベース
5…操作部
51…キーボード
52…マウス
6…表示部
7…通信部
P…プリンタ装置
X…教材作成支援装置
Y…情報処理装置
Z…スキャナ装置
S1,S2,…,…処理手順(ステップ)番号
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿内容を画像として表示する画像表示手段と,前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して虫食い箇所を選定するための虫食い箇所選定手段と,
前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所を伏せて問うための虫食い問題を作成する虫食い問題作成手段とを備えてなる教材作成支援装置であって,
前記虫食い箇所選定手段によって選定された複数ページの中から2以上の前記虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定するための虫食いグループ設定手段を備えてなり,
前記虫食い問題作成手段が,前記虫食いグループ設定手段によって設定された前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するためのグループ問題作成手段を含んでなることを特徴とする教材作成支援装置。
【請求項2】
前記グループ問題作成手段が,前記虫食いグループに含まれた2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題を作成する虫食い組み合わせ問題作成手段を含んでなる請求項1に記載の教材作成支援装置。
【請求項3】
前記虫食い問題の問題内容として使用する問題内容領域を前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に指定するための問題内容領域指定手段を更に備えてなり,
前記虫食い箇所選定手段が,前記問題内容領域指定手段によって指定された問題内容領域内において前記虫食い箇所を選定するためのものであって,
前記虫食い問題作成手段が,前記問題内容領域指定手段によって指定された問題内容領域を問題内容として,該問題内容において前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所を伏せた虫食い問題を作成するものである請求項1〜2のいずれかに記載の教材作成支援装置。
【請求項4】
前記虫食い問題作成手段が,
前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所の画像を正答画像として登録する正答画像登録手段と,前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して一又は複数の誤答画像を登録するための誤答画像登録手段とを含んでなり,
前記虫食い箇所に入る内容を前記正答画像及び前記誤答画像を含む選択肢の中から選択させる虫食い問題を作成するものである請求項1〜3のいずれかに記載の教材作成支援装置。
【請求項5】
原稿内容を画像として表示する画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して虫食い箇所を選定するための虫食い箇所選定手順と,前記虫食い箇所選定手順によって選定された虫食い箇所を伏せて問うための虫食い問題を作成する虫食い問題作成手順とを所定のプロセッサに実行させるための教材作成支援プログラムであって,
前記虫食い箇所選定手順によって選定された複数ページの中から2以上の前記虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定するための虫食いグループ設定手順を前記所定のプロセッサに実行させるものであり,
前記虫食い問題作成手順が,前記虫食いグループ設定手順によって設定された前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するためのグループ問題作成手順を含んでなることを特徴とする教材作成支援プログラム。
【請求項1】
原稿内容を画像として表示する画像表示手段と,前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して虫食い箇所を選定するための虫食い箇所選定手段と,
前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所を伏せて問うための虫食い問題を作成する虫食い問題作成手段とを備えてなる教材作成支援装置であって,
前記虫食い箇所選定手段によって選定された複数ページの中から2以上の前記虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定するための虫食いグループ設定手段を備えてなり,
前記虫食い問題作成手段が,前記虫食いグループ設定手段によって設定された前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するためのグループ問題作成手段を含んでなることを特徴とする教材作成支援装置。
【請求項2】
前記グループ問題作成手段が,前記虫食いグループに含まれた2以上の虫食い箇所各々に入る内容の組み合わせを問うための虫食い問題を作成する虫食い組み合わせ問題作成手段を含んでなる請求項1に記載の教材作成支援装置。
【請求項3】
前記虫食い問題の問題内容として使用する問題内容領域を前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に指定するための問題内容領域指定手段を更に備えてなり,
前記虫食い箇所選定手段が,前記問題内容領域指定手段によって指定された問題内容領域内において前記虫食い箇所を選定するためのものであって,
前記虫食い問題作成手段が,前記問題内容領域指定手段によって指定された問題内容領域を問題内容として,該問題内容において前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所を伏せた虫食い問題を作成するものである請求項1〜2のいずれかに記載の教材作成支援装置。
【請求項4】
前記虫食い問題作成手段が,
前記虫食い箇所選定手段によって選定された虫食い箇所の画像を正答画像として登録する正答画像登録手段と,前記画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して一又は複数の誤答画像を登録するための誤答画像登録手段とを含んでなり,
前記虫食い箇所に入る内容を前記正答画像及び前記誤答画像を含む選択肢の中から選択させる虫食い問題を作成するものである請求項1〜3のいずれかに記載の教材作成支援装置。
【請求項5】
原稿内容を画像として表示する画像表示手段に表示された原稿内容の画像上で任意に領域を指定して虫食い箇所を選定するための虫食い箇所選定手順と,前記虫食い箇所選定手順によって選定された虫食い箇所を伏せて問うための虫食い問題を作成する虫食い問題作成手順とを所定のプロセッサに実行させるための教材作成支援プログラムであって,
前記虫食い箇所選定手順によって選定された複数ページの中から2以上の前記虫食い箇所を1つの虫食いグループとして設定するための虫食いグループ設定手順を前記所定のプロセッサに実行させるものであり,
前記虫食い問題作成手順が,前記虫食いグループ設定手順によって設定された前記虫食いグループについて1つの虫食い問題を作成するためのグループ問題作成手順を含んでなることを特徴とする教材作成支援プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−237526(P2011−237526A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107371(P2010−107371)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】
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