説明

教育用ソーシャルネットワーキングサービス提供装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】 インタラクティブ性を持つコミュニケーションを可能とし、検討の入口で躓いた受講者に対して、検討への取り掛かりとなる情報の提示し、受講者毎の取り組み状況や理解状況を推測する。
【解決手段】 本発明は、受講者や講師が用いる利用端末における端末操作履歴を取得し、利用者からアクセスされると、端末操作ログ記憶手段を参照して、現在ログインしている利用者情報を該ユーザインタフェース管理手段に返却する。また、Webブラウザによる教育用SNSシステムへのアクセス履歴及び、利用者端末のWebブラウザ全般の操作、Webブラウザを含む、アプリケーションの操作の履歴を取得し、端末操作ログ記憶手段に格納する。受講者の端末操作履歴を取得し、課題に対する受講者の取り組み状況及び理解状況を分析し、統計処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、教育用ソーシャルネットワーキングサービス提供装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に係り、特に、インターネット上もしくはイントラネット上において、
・受講者同士が、講師から提示された課題について議論を行う;
・講師が、受講者をナビゲートする;
教育用のソーシャルネットワーキングサービス(以下、SNSと呼ぶ)提供装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
SNSは、人と人とのつながりを促進・サポートする登録制のコミュニティ・サービスを提供するWebサイトを意味し、他メンバとのコミュニケーションを促進する手段や場を提供している。
【0003】
SNSの基本的な機能としては、プロフィール管理機能やユーザ検索機能、ブログ機能、コミュニティ機能、足跡機能、メッセージ送受信機能などがある。
【0004】
「コミュニティ機能」とは、特定のメンバだけのコミュニケーションを促進するために、特定のメンバのみで一つのコミュニティを作成する機能である。
【0005】
「足跡機能」とは、自分のブログもしくはコミュニティのブログを訪れたメンバを記録し、表示する機能である。
【0006】
「メッセージ送受信機能」とは、自分のブログにコメントが書き込まれたり、もしくは自分が参加するコミュニティのブログに新規スレッドが作成されたり、コメントが登録された場合に、事前に登録しておいたメールアドレスに、その旨を送信する機能である。
【0007】
日本の代表的なSNSとしては"mixi"(登録商標)や"GREE"(登録商標)がある。最近では、地域住民の情報交換を目的としたSNSや、社内SNSと呼ばれる社内の情報共有のためのSNSなどもある。
【0008】
近年では、"eラーニング"にSNSを適用する事例が提案されている。例えば、内定者向けのeラーニングとして、SNSが持つコミュニケーション機能を活用することを特徴とした事例がある(例えば、非特許文献1参照)。
【0009】
また、コミュニティ用のブログに書き込みをすると、事前登録したメールアドレスにメールが届く機能を活用する事例もある(例えば、非特許文献2参照)。
【0010】
または、業種別・職種別のコンテンツを伴った特化型SNSを謳っている事例もある(例えば、非特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】http://www.netlearning.co.jp/hojin/naitei/sans.html
【非特許文献2】http://www.sns-leaning.com/
【非特許文献3】http://www.biscue.net/pack/sns.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上記のeラーニングは、SNSの持つ機能を利用してコミュニケーションを促進しようとしているに過ぎず、eラーニングが持つ、
・集合研修におけるインタラクティブなコミュニケーションの実現;
・受講者のモチベーション維持/向上の仕組み;
・講師による的確な学習支援;
等の本質的な課題を解決していない。
【0013】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、ある場面で最適のインタラクティブ性を持つコミュニケーションを可能とし、検討の入口で躓いた受講者に対して、検討への取り掛かりとなる情報の提示が可能で、受講者毎の取り組み状況や理解状況を推測することが可能な教育用ソーシャルネットワーキングサービス提供装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0015】
本発明(請求項1)は、インターネット上もしくはイントラネット上において、受講者と講師が課題について議論を行う教育用SNS提供装置において、
教育用SNSに対して操作を行うためのユーザインタフェースを表示すると共に、利用者のアクションに応じて、サーバ側で稼働する各種手段に対して、そのアクション情報を渡し、該各種手段の実行結果を受け取るユーザインタフェース管理手段111と、
受講者または、講師が用いる利用端末における端末操作履歴を取得する端末操作取得手段112と、
端末操作取得手段112で取得した端末操作履歴を端末操作ログ記憶手段170に格納し、ユーザインタフェース管理手段111からアクセスされると、該端末操作ログ記憶手段を参照して、現在ログインしている利用者情報を該ユーザインタフェース管理手段111に返却する端末操作ログ管理手段140と、を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明(請求項2)は、請求項1の発明において、端末操作取得手段112が、Webブラウザによる教育用SNSシステムへのアクセス履歴及び、利用者端末のWebブラウザ全般の操作、Webブラウザを含む、アプリケーションの操作の履歴を取得し、端末操作ログ記憶手段に格納する手段を含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明(請求項3)は、請求項1または請求項2の発明において、受講者の識別情報に基づいて、端末操作ログ管理手段にアクセスし、該受講者の端末操作履歴を取得し、課題に対する受講者の取り組み状況及び理解状況を分析し、統計処理を行う端末操作ログ統計処理手段を更に有する。
【0018】
図2は、本発明の原理を説明するための図である。
【0019】
本発明(請求項4)は、インターネット上もしくはイントラネット上において、受講者と講師が課題について議論を行うことが可能な装置における、教育用SNSサービス提供方法において、
受講者または、講師が用いる利用端末における端末操作履歴を取得し(ステップ1)、
端末操作履歴を端末操作ログ記憶手段に格納し(ステップ2)、
利用者からユーザインタフェース管理手段を介してアクセスされると(ステップ3)、端末操作ログ記憶手段を参照して、現在ログインしている利用者情報を該ユーザインタフェース管理手段に返却する(ステップ4)。
【0020】
また、本発明(請求項5)は、請求項4の発明において、端末操作取得手段112が、Webブラウザによる教育用SNSシステムへのアクセス履歴及び、利用者端末のWebブラウザ全般の操作、Webブラウザを含む、アプリケーションの操作の履歴を取得し、端末操作ログ記憶手段に格納することを特徴とする。
【0021】
また、本発明(請求項6)は、請求項4または請求項5の発明において、受講者の識別情報に基づいて、端末操作ログ記憶手段から、該受講者の端末操作履歴を取得し、課題に対する受講者の取り組み状況及び理解状況を分析し、統計処理を行うことを特徴とする。
【0022】
本発明(請求項7)は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の教育用SNS提供装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるための教育用SNS提供プログラムである。
【0023】
本発明(請求項8)は、請求項7に記載の教育用SNS提供プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0024】
上記のように本発明によれば、下記の効果が得られる。
【0025】
・端末操作履歴を取得して記憶手段に格納しておくことにより、該記憶手段から現在ログオンしているユーザを抽出することで、現在のアクセス状況を把握することにより、その場面で最近のインタラクティブ性を持つコミュニケーションをとることができる。
【0026】
・検討の入口で躓いた受講者に対して、検討への取り掛かりとなる情報を提示することができる。
【0027】
・統計処理を行うことにより、受講者毎の取り組み状況や理解状況を推測することができる。
【0028】
これらの効果により、前述のeラーニングにおける本質的な課題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の原理を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における教育用SNS提供装置の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるユーザDBの登録例である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツDBの登録例である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における教育用SNSにおける利用フローの例である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるスレッドタイトルと概要の表示画面の例である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるコメント一覧の表示画面の例である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における端末操作ログDBの登録例である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における教育用SNS提供装置の構成図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における端末操作ログDBの登録例(その1)である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における端末操作ログDBの登録例(その2)である。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるコメント一覧の表示画面の例(推奨検索語、URL表示付き)である。
【図14】本発明の第3の実施の形態における教育用SNS提供装置の構成図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態における端末操作ログ統計DBの例である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における統計データ(あるスレッドに対してどんなWebサイトが参照されているのか?)の表示例である。
【図17】本発明の第3の実施の形態におけると表示例−(7)(あるスレッドに対して、どの受講者がどんな操作を行っているか?)である。
【図18】本発明の第3の実施の形態におけると表示例−(8)(あるスレッドに対して、どの受講者がどんな操作を行っているか?)である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0031】
[第1の実施の形態]
本発明は、利用者間のコミュニケーションのインタラクティブ性を他利用者の状況に応じて変化させることで、教育効果を向上させる教育用SNS提供装置を実現することにある。
【0032】
(1)SNSを利用した教育:
まず、最初にSNSを教育に利用した一つのケースを説明する。
【0033】
受講者と講師は、SNS上で議論を行う。例えば、マーケティング講座として、ビール会社が新発売した発泡酒(以下、「分析商品」と呼ぶ)のターゲットを分析し、分析商品がヒットするかどうかを予想する課題を行う。以下では、このケースにおける実現例を説明する。
【0034】
受講者リーダは、講師から提示された課題に対して、その課題を検討するステップ毎に、SNS上にスレッドを作成する。今回の課題に対しては、
1)市場状況を分析するためのスレッド
2)競合商品のターゲットを分析するスレッド
3)分析商品のターゲットを分析するスレッド
4)ヒットするか否かを議論するスレッド
の4つのスレッドを作成する。
【0035】
まず、受講者は、発泡酒市場を分析するために、市場分析スレッドにおいて、ファクトデータ(官庁や調査会社による調査結果)を集め、それが意味することを議論する。この際、講師は、適宜議論を見守り、議論が間違った方向に進むと方向性を修正する。また、講師は、議論の最終結論に対して合否判定を行う。結論が合格であれば、受講者は次のステップを議論するために、次のスレッドに移動する。この際、調査や議論の進め方・内容によっては、新しく思い付いた考え・仮説を、以前のステップに戻って再検討することがある。例えば、上記発泡酒のケースでは、分析商品は発泡酒であるので、最初のスレッドでは発泡酒市場を分析する。ところが、最後のスレッドでヒットするかどうかを議論している際に、ヒットするかどうかは、ビール市場や第3のビール市場の分析も必要であることが気付く場合もある。この場合は、最初のスレッドに戻って、ビール市場と第3のビール市場の分析を行う。このように、SNS上に複数のスレッドを作成し、そのスレッドにおいて議論を進めるというように、SNSを教育に利用する。
【0036】
本発明では、上記のようなSNSを教育に利用する場面において、効率的なコミュニケーションのために、受講者や講師のログイン状態やスレッドの閲覧・書き込み状態を利用者端末上に可視化する。また、講師が受講者の理解度や議論への参加状況を把握したり、モチベーションを維持・向上させるために、受講者のログイン状況や投稿状況などを可視化する。
【0037】
(2)教育用SNSのシステム構成及びその処理概要:
図3は、本発明の第1の実施の形態における教育用SNS提供装置の構成を示す。教育用SNS提供装置100は、ユーザインタフェース部110と、ユーザ管理部120、コンテンツ管理部130、端末操作ログ管理部140、ユーザDB150、コンテンツDB160、端末操作ログDB170を有する。本発明は、従来のSNSの構成に端末操作取得部112を追加し、利用者端末における端末操作履歴を取得し、端末操作ログ管理部140でこれを管理することを特徴としている。
【0038】
図4にユーザDB150のデータ例を示す。ユーザDB150は、利用者毎に利用者ID、パスワード、利用者種別、利用者名、表示できるコンテンツIDを保持する。
【0039】
図5にコンテンツDB160のデータ例を示す。コンテンツDB160は、コンテンツ毎に、コンテンツID、種別(スレッド/コメント)、親コンテンツ、内容、作成者ID,作成時刻を保持する。
【0040】
ユーザインタフェース部110は、利用者端末のWebブラウザで稼働するモジュールであり、ユーザインタフェース管理部111(以下、UI管理部と呼ぶ)と端末操作取得部112を有する。
【0041】
UI管理部111は、利用者に対して、ログイン処理やスレッドの作成、コメントの投稿など、教育用SNSに対して操作を行うためのユーザインタフェースを表示する。UI管理部111は、利用者のアクションに応じて、サーバ側で稼働する各種手段に対して、そのアクション情報を渡す。そして、サーバ側の各種手段の実行結果を受け取り、その結果を利用者端末に表示する。
【0042】
端末操作取得部112は、ユーザインタフェース上において、利用者が教育用SNSに対して行うアクセス状況や操作状況を取得する。
【0043】
以下に、上記の構成における動作を説明する。
【0044】
図6は、教育用SNSにおける利用フローの例を示す。この利用フローにより、各手段の詳細な動作について説明する。なお、以下の説明では、コンテンツは、"スレッド−コメント"という構造を前提としているが、"ブログ−スレッド−コメント"というように、別の構造であっても構わない。
【0045】
ステップ101)ログイン:
利用者がWebブラウザで教育用SNSに最初にアクセスすると、UI管理部111は、利用者端末に、利用者IDとパスワードの入力欄を表示する。その画面で、利用者が利用者IDとパスワードを入力すると、それらの情報はUI管理部111が受け取る。UI管理部111は、受け取った利用者IDとパスワードを、ユーザ管理部120に渡す。
【0046】
ユーザ管理部120は、ユーザDB150にアクセスし(図4に、ユーザDB150の登録例を示す)、受け取った利用者IDを元にユーザ情報を抽出し、パスワードが正しいかどうかを確認する。パスワードが正しければ、「認証OK」という情報と、ユーザDB150から抽出した「そのユーザがアクセスできるスレッドIDのリスト」をUI管理部111に返す。パスワードが間違っていれば、「認証NG」という情報をUI管理部111に返す。
【0047】
UI管理部111は、「認証OK」と「そのユーザがアクセスできるスレッドID」を受け取ったら、「スレッドIDリスト」を、コンテンツ管理部130に渡す。コンテンツ管理部130は、コンテンツDB160にアクセスし(図5に、コンテンツDB160の登録例を示す)、スレッドIDに対応するスレッドタイトルと概要情報をUI管理部111に返す。
【0048】
また、UI管理部111は、同時に、端末操作ログ管理部140に、現在のログイン者情報を問い合わせる。端末操作ログ管理部140は、端末操作ログDB170にアクセスし、現在ログインしている利用者IDを抽出し、UI管理部111に返す。UI管理部111は、受け取った利用者IDを元に、ユーザ管理部120に問い合わせることにより、該当する利用者名を獲得する。
【0049】
以上により、UI管理部111は、スレッドタイトルと概要、現在ログインしている利用者名を、利用者端末に表示する。利用者端末に表示した例を図7に示す。
【0050】
ステップ102)スレッド参照
利用者は、内容(コメント)を表示したいスレッドタイトルをクリックする。クリックされたスレッドタイトルに対応したスレッドIDをUI管理部111が受け取る。UI管理部111は、受け取ったスレッドIDを、コンテンツ管理部130に渡す。コンテンツ管理部130は、コンテンツDB160にアクセスし、受け取ったスレッドIDに関連付けられているコメント一覧をUI管理部111に返す。
【0051】
また、UI管理部111は、同時に、端末操作ログ管理部140に問い合わせ、クリックされたスレッドを表示している利用者IDを獲得する。続いて、UI管理部111は、その利用者IDを元に、ユーザ管理部120に問い合わせることにより、該当する利用者名を獲得する。
【0052】
以上により、UI管理部111は、利用者のスレッドタイトルのクリックに対するレスポンスとして、コメント一覧と、そのスレッドを参照している利用者名を、利用者端末に表示する。利用者端末への表示例を図8に示す。
【0053】
ステップ103)コメント投稿:
利用者は、読んだコメントに対する自分の考えを投稿するために、コメント投稿画面を表示する。このとき、UI管理部111は、端末操作ログ管理部140とユーザ管理部120に問い合わせることにより、現在、コメントを記入している利用者名を、コメント投稿画面に表示する。
【0054】
利用者が投稿したコメントは、UI管理部111を経て、コンテンツ管理部130に渡される。コンテンツ管理部130は、受け取ったコメントを、コンテンツDB160に書き込む。コンテンツ管理部130は、書き込み処理後、その時点のコメント一覧をUI管理部111に渡してもよい。UI管理部111は、端末操作ログ管理部140とユーザ管理部120に問い合わせて獲得した「現在、そのスレッドを閲覧している利用者名」と合わせて、コメント一覧を利用者端末に表示する。
【0055】
ステップ104)新規スレッド作成:
利用者は、何らかの理由、例えば、新しく気づいた問題を議論するために、新しいスレッドを作成する。スレッド作成時には、例えば、スレッド名とスレッドの概要情報(例えば、「このスレッドで、○○を議論しましょう」)を登録する。また、このとき、このスレッドにアクセスできる利用者を特定してもよい。
【0056】
UI管理部111は、スレッド名とスレッドの概要を受け取ったら、コンテンツ管理130に渡す。コンテンツ管理部130は、受け取った情報をコンテンツDB160に書き込みを行う。
【0057】
次に、本発明の要部であるユーザインタフェース部110の端末操作取得部112について説明する。本実施の形態では、教育用SNSのWebコンテンツの一部として、端末操作取得部112を実現方法するケースを取り上げている。
【0058】
本実施の形態におけるユーザインタフェース部110の端末操作取得部112は、利用者端末のWebブラウザ上で稼働し、利用者が教育用SNSに対して行うアクセス状況や操作状況を取得する。端末操作取得部112は、非同期通信のAjax(Asynchronous JavaScript And XML)と呼ばれる機能を利用して実装することで、通常のWebコンテンツとして実現できる。そのため、本発明による効果を得るために、新たなアプリケーションを利用者端末へインストールする必要はない。Ajaxを利用しないSNSの場合、画面の切り替えのイベント(アクセス状況)を取得することはできるが、表示画面における利用者の操作状況は把握することができない。
【0059】
本発明では、端末操作取得部112にAjaxを利用することにより、画面切り替えだけでなく、各画面における利用者の操作状況を把握することを特徴とする。これにより、例えば、画面を表示していた時間を正確に把握することができる。また、例えば、ある利用者の利用者端末において、他利用者のコメント表示と新規コメントの投稿画面が同一画面に表示されているような場合でも、当該利用者が他の利用者のコメントを読んでいるのか、コメントを投稿しようとしているのかといった状況を把握することができる。
【0060】
端末操作取得部112は、取得したこれらの情報を、端末操作ログ管理部140に送付する。端末操作ログ管理部140は、受け取った情報を、端末操作ログDB170に書き込む。図9に端末操作ログDB170の登録例を示す。端末操作ログDB170は、利用者ID,画面ID,操作ID,時刻を格納する。
【0061】
これにより、ユーザインタフェース部110を介して、端末操作ログDB170から端末操作ログ情報と、ユーザDB150からユーザ情報、コンテンツDB160からコンテンツ情報を取得することにより、例えば、講師がスレッドを参照していれば、短めのコメントを書き込み、講師からの回答を期待することで、インタラクティブ性の高いコミュニケーションが実現できる。一方、そのスレッドを誰も参照していなければ、自分の意見をじっくりとまとめてから意見を投稿することができる。
【0062】
このように、利用者間で利用者のその時点の利用状況を、リアルタイムで共有することにより、集合教育におけるような効率的なコミュニケーションが可能になり、学習速度が向上すると考えられる。
【0063】
[第2の実施の形態]
図10は、本発明の第2の実施の形態における教育用SNS提供装置の構成を示す。
【0064】
同図に示す教育用SNS提供装置200は、第1の実施の形態における教育用SNS提供装置100において、ユーザインタフェース部110に含まれていた端末操作取得部112を、ユーザインタフェース部110の構成要素から外した。つまり、教育用SNS提供装置100は教育用SNSに対する操作のみを取得できたのに対して、教育用SNS提供装置200は利用者端末における操作全般を取得できるのが特徴である。
【0065】
同図に示す利用者端末20は、ユーザインタフェース21と端末操作取得部22を有する。ユーザインタフェース21は、ユーザインタフェース管理部211(以下、UI管理部と呼ぶ)を有する。
【0066】
本実施の形態における端末操作取得部22は、利用者端末20にインストールされるミドルウェアであり、下記に示すイベントを監視することにより、利用者が利用者端末20で行う操作を取得する。
【0067】
・アプリケーション起動
・ウィンドウフォーカス
・マウス
・キーボード
・ファイルアクセス
端末操作取得部22が取得する情報には、下記の3レベルが存在する。
【0068】
・レベル1:Webブラウザによる教育用SNSへのアクセス操作
・レベル2:Webブラウザ全般の操作
・レベル3:Webブラウザを含む、アプリケーション
上記のレベル1の情報としては、教育用SNSに対する利用者の状況として、「ログイン中」、「スレッドA参照中」、「コメント記入中」などの情報を取得する。前述の第1の実施の形態は、このレベル1のみの情報を取得する例である。
【0069】
レベル2の情報としては、例えば、「Webブラウザで○○のWebサイトにアクセスした」、「Webブラウザで××という単語を検索した」などが相当する。
【0070】
レベル3の情報としては、例えば、Microsoft PowerPoint(登録商標、以下PowerPointと呼ぶ)、Microsoft Excel(登録商標、以下Excelと呼ぶ)などの起動・終了や、該当画面をアクティブにしたなどの情報が相当する。この端末操作取得手段の実現方法としては、特許文献「特開2008-310514号公報」(田中明道 他、ユーザ操作履歴取得表示装置、ユーザ操作履歴取得表示方法、ユーザ操作履歴取得表示プログラム及びプログラムを記録した記録媒体)に示す方法などがある。
【0071】
端末操作取得部22は、獲得したこれらの情報を、端末操作ログ管理部240に送付する。端末操作ログ管理部240は、受け取った情報を、端末操作ログDB270に書きこむ。図11に端末操作ログDB270の登録例を示す。同図に示す端末操作ログDB270は、利用者ID、アプリケーション名、操作種別等を格納する。
【0072】
また、端末操作ログ管理部240は、教育用SNS以外への操作ログを、教育用SNSの操作ログと関連付ける。例えば、発泡酒市場の分析スレッドにアクセスした際に、
・検索語「発泡酒 市場」で検索した
・○○というWebページにアクセスした
というように、教育用SNSにおけるスレッドに対して、検索語やアクセスしたWebページのURLを関連付ける。または、スレッドに対してではなく、コメントに対して関連付けを行ってもよい。
【0073】
もしくは、例えば、発泡酒市場の分析スレッドにアクセスした際に、
・PowerPointを起動した
・Excelを起動した
というように、Webブラウザ以外の端末操作を、教育用SNSにおけるスレッドに対して関連付けてもよい。また、スレッドに対してではなく、コメントに対して関連付けてもよい。
【0074】
端末操作ログ管理部240は、この関連付け情報を、端末操作ログDB270に書き込む。図12に、端末操作ログDB270に、関連づけられたスレッドが追加格納された例を示す。
【0075】
UI管理部211は、端末操作ログ管理部240を介して、端末操作ログDB270から、あるスレッド参照時に「頻繁に入力される検索語」や「頻繁に参照されるWebページ(URL)」を取得する。UI管理部211は、スレッド情報として、コメント一覧を表示する際に、推奨する外部情報として、これら「頻繁に入力される検索語」や「頻繁に参照されるWebページ(URL)」を表示してもよい。その画面例(コメント一覧)を図13に示す。
【0076】
また、UI管理部211は、推奨する外部情報の代わりに、特定の利用者のブラウザ操作ログを表示してもよい。
【0077】
これらの情報が表示されることにより、従来は「何を調べたらよいのか分からない」と検討の入り口で躓いていた受講者が、比較的スムーズに検討に着手できるようになる。
【0078】
[第3の実施の形態]
図14は、本発明の第3の実施の形態における教育用SNS提供装置の構成を示す。
【0079】
同図に示す教育用SNS提供装置300は、教育用SNS提供装置200における既存の構成要素の他に、端末操作ログ統計処理部380と端末操作ログ統計DB290を有する。
【0080】
端末操作ログ統計処理部380は、端末操作ログ管理部340を介して端末操作ログDB370のデータを取得し、端末操作ログの統計処理を行い、以下のような統計データを端末操作ログ統計DB390に格納する。図15に端末操作ログ統計DBの例を示す。
【0081】
○利用者毎の教育用SNSアクセス状況
(1)曜日別・時間別のログイン状況
(2)曜日別・時間別のコメント投稿状況
(3)曜日別・時間別の滞在時間
(4)教育用SNS内の導線
○教育用SNSアクセス状況とWebブラウザ操作の関連付け
(5)あるスレッドに対して、どんなWebサイトが参照されているか?
(6)あるスレッドに対して、どんな検索語が利用されているか?
○教育用SNSアクセス状況と端末操作の関連付け
(7)あるスレッドに対して、どの受講者が、どんな端末操作を行っているか?
(8)(7)の端末操作は、サイト滞在時間/投稿コメント数とどんな関係があるのか?
統計処理として具体的には、例えば、上記(1)の曜日別・時間別のログイン状況を求める場合には、端末操作ログDB370から、利用者毎のログイン操作のレコードを取得し、ログイン時刻情報とカレンダ情報と突き合わせ曜日を求め、所定の時間帯毎のレコードの数をカウントし、図15(a)に示すような端末操作ログ統計DB390に格納する。
【0082】
また、上記(2)の曜日別・時間別のコメント投稿状況を求める場合は、端末操作ログDB370から、利用者毎のコメント投稿操作のレコードを取得し、上記の(1)と同様の処理を行うことにより求めることができる。
【0083】
また、上記(3)の曜日別・時間別の滞在時間を求める場合は、端末操作ログDB370から、利用者毎のログイン操作とログアウト操作のレコードを取得し、ログアウト時刻からログイン時刻を差し引くことで、該当ユーザの滞在時間を計算する。その滞在時間情報を、ログイン時刻情報に紐付けし、図15(b)に示すような端末操作ログ統計DB390に格納する。この処理を全ユーザに対して実施する。
【0084】
また、上記(4)の教育用SNS内の導線を求める場合は、端末操作ログDB370から、利用者毎の端末操作ログを抽出し、ログインからログアウトまでを1セットとして、操作時刻順にソートする。この1セットを1レコードとして、図15(c)に示すような端末操作ログ統計DB390に格納する。
【0085】
また、上記(5)の「あるスレッドに対して、どんなWebサイトが参照されているか?」を求める場合には、端末操作ログDB370から、スレッド毎に「ブラウザでWebサイトを見た操作」を取得する。該当スレッドにおいて利用者が見たWebサイトが、端末操作ログDB390に登録されていれば、該当レコードの参照数を1増加させる(+1)。未登録であれば、「スレッド,Webサイト,参照回数」という情報を図15(d)のように格納する。この統計処理を、全スレッドに対して実施する。
【0086】
また、上記(6)の「あるスレッドに対して、どんな検索語が利用されているか?」を求める場合は、端末操作ログDB370から、スレッド毎に「検索されたキーワード」を取得する。該当スレッドにおいて利用者が検索したキーワード(「スレッド,検索語」)が端末操作ログ統計DB390に登録されていれば、該当レコードの検索数を1増加させる(+1。未登録であれば、「スレッド,検索語,検索回数」という情報を図15(e)のように格納する。この統計処理を、全スレッドに対して実施する。
【0087】
また、上記(7)の「あるスレッドに対して、どの受講者が、どんな端末操作を行っているか?」を求める場合には、端末操作ログDB370から、スレッド毎・利用者毎に、アプリケーションの操作ログを取得し、各アプリケーションを起動していた時間を計算する。その後、端末操作ログ統計DB390に、既に既存情報(スレッド,利用者,アプリケーション,起動時間)が格納されていれば、格納されている起動時間に計算した起動時間を足し、その情報を更新する。該当レコードがなければ(スレッド,利用者,アプリケーション,起動時間)という情報を図15(f)のように格納する。この統計処理を、全スレッド・全利用者に対して実施する。
【0088】
また、上記(8)の「(7)の端末操作は、サイト滞在時間/投稿コメント数とどんな関係があるのか?」は、新たな統計処理をする必要はない。例えば、(2)と(7)に関する端末操作ログ統計情報を重ね合わせて表示すれば、(8)を確認することができる。
【0089】
上記の(1)〜(4)、(7)、(8)の統計処理は、第1の実施の形態に、(5)、(6)の統計処理は第2の実施の形態にそれぞれ適用が可能である。
【0090】
また、後述するように、端末操作ログ統計DB390から当該統計情報の数値を読み出して、グラフ作成ソフトウェアを用いて棒グラフや線グラフ等に変換して表示することが可能である。
【0091】
なお、統計処理の種類は、上記の(1)〜(8)に限定されることなく、利用者が要求する統計情報を、端末操作ログ統計DB390の利用者ID,画面ID、操作ID等を用いてユーザDB350,コンテンツDB360,端末操作ログDB370を参照することにより種々の統計情報を生成することが可能である。
【0092】
講師及び受講者が(1)〜(3)を参照することにより、メッセージを届けたい相手に対して、どういうタイミングでコメントを投稿すれば、それが伝わりやすいかを推測することができる。
【0093】
また、講師が(4)を参照することにより、スレッド間の移動状況が把握できる。例えば、スレッド間の移動が多いということは、
・そもそもスレッドの分け方が悪い→スレッド作成者である受講者リーダに問題がある;
・前後のスレッドとの関係が理解できていない→スレッドを参照している受講者メンバに問題がある;
などの理由が推測できる。講師は、この情報を把握してから、該当のスレッドを確認することにより、どこに問題があるのかを発見することができる。
【0094】
また、講師もしくは受講者が(5)(6)を参照することにより、課題を解くためのファクトデータ・基本知識を集約することができる。図16に、(5)の統計データをUI管理部311が利用者端末30に表示した画面例を示す。講師が、この情報を参照したときに、自分の知識に含まれないWebサイトがあるかもしれない。それは、新たな発見である可能性もあるし、受講者が的外れなサイトを参照しているのかもしれない。後者の場合は、適切なナビゲーションをすることにより、適切な情報源に導くことができる。
【0095】
また、講師が(7)(8)を参照することにより、受講者の取り組み状況や理解状況を推測することができる。図17に(7)の画面例を、図18に(8)の画面例を示す。例えば、図18からは、C受講者は、教育用SNSにはアクセスしているが、コメント投稿数は0で、端末における作業は何もないことが分かる。これから、「やる気はあって教育用SNSを読んではいるが、何をしたらよいのか分からない状況」ということが推測できる。
【0096】
また、B受講者は、コメント投稿数が多く、教育用SNSアクセス時間は多いが、ブラウザ起動時間は少ないことが分かる。もしあるコメントの内容に意味が少ないことが多いのであれば、B受講者に対して、「もっとインターネット上でファクトデータを探し、自分の考えを深めるよう」アドバイスすることが可能になる。
【0097】
上記のように、アクセスログの統計データを利用することにより、
・コミュニケーションが効率化できる
・現状の問題点が把握できる
・受講者の理解状況・取り組み状況が推測できる
ので、効率的な学習行うことができる。
【0098】
上記の第1の実施の形態における図3、第2の実施の形態における図10、第3の実施の形態における図14に示す構成要素の動作をプログラムとして構築し、教育用SNS提供装置として利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
【0099】
また、構築されたプログラムをハードディスクや、フレキシブルディスク・CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納し、コンピュータにインストールする、または、配布することが可能である。
【0100】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
【符号の説明】
【0101】
20 利用者端末
21 ユーザインタフェース部
22,32 端末操作取得部
100,200,300 教育用SNS提供装置
110 ユーザインタフェース部
111 ユーザインタフェース管理手段、ユーザインタフェース管理部
112 端末操作取得手段、端末操作取得部
120,220,320 ユーザ管理部
130,230,330 コンテンツ管理部
140 端末操作ログ管理手段、端末操作ログ管理部
150,250,350 ユーザDB
160,260,360 コンテンツDB
170,270,370 端末操作ログ記憶手段、端末操作ログDB
211,311 ユーザインタフェース管理部
380 端末操作ログ統計処理部
390 端末操作ログ統計DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット上もしくはイントラネット上において、受講者と講師が課題について議論を行う教育用ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)提供装置において、
教育用SNSに対して操作を行うためのユーザインタフェースを表示すると共に、利用者のアクションに応じて、サーバ側で稼働する各種手段に対して、そのアクション情報を渡し、該各種手段の実行結果を受け取るユーザインタフェース管理手段と、
前記受講者または、前記講師が用いる利用端末における端末操作履歴を取得する端末操作取得手段と、
前記端末操作取得手段で取得した前記端末操作履歴を端末操作ログ記憶手段に格納し、前記ユーザインタフェース管理手段からアクセスされると、該端末操作ログ記憶手段を参照して、現在ログインしている利用者情報を該ユーザインタフェース管理手段に返却する端末操作ログ管理手段と、
を有することを特徴とする教育用SNS提供装置。
【請求項2】
前記端末操作取得手段は、
Webブラウザによる教育用SNSシステムへのアクセス履歴及び、利用者端末のWebブラウザ全般の操作、Webブラウザを含む、アプリケーションの操作の履歴を取得し、前記端末操作ログ記憶手段に格納する手段を含む
請求項1記載の教育用SNS提供装置。
【請求項3】
前記受講者の識別情報に基づいて、前記端末操作ログ管理手段にアクセスし、該受講者の端末操作履歴を取得し、必要に応じてユーザ情報記憶手段のユーザ情報、コンテンツ記憶手段のコンテンツ情報を用いて、課題に対する受講者の取り組み状況及び理解状況の分析及び統計処理を行い、統計結果を端末操作ログ統計記憶手段に格納する端末操作ログ統計処理手段を更に有する
請求項1または2記載の教育用SNS提供装置。
【請求項4】
インターネット上もしくはイントラネット上において、受講者と講師が課題について議論を行うことが可能な装置における、教育用ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)提供方法において、
前記受講者または、前記講師が用いる利用端末における端末操作履歴を取得し、
前記端末操作履歴を端末操作ログ記憶手段に格納し、
利用者からユーザインタフェース管理手段を介してアクセスされると、前記端末操作ログ記憶手段を参照して、現在ログインしている利用者情報を該ユーザインタフェース管理手段に返却する
ことを特徴とする教育用SNS提供方法。
【請求項5】
Webブラウザによる教育用SNSシステムへのアクセス履歴及び、利用者端末のWebブラウザ全般の操作、Webブラウザを含む、アプリケーションの操作の履歴を取得し、前記端末操作ログ記憶手段に格納する
請求項4記載の教育用SNS提供方法。
【請求項6】
前記受講者の識別情報に基づいて、前記端末操作ログ記憶手段から、該受講者の端末操作履歴を取得し、課題に対する受講者の取り組み状況及び理解状況を分析し、統計処理を更に行う
請求項4または5記載の教育用SNS提供方法。
【請求項7】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の教育用SNS提供装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるための教育用SNS提供プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の教育用SNS提供プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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