文字入力方法及びシステム、電子設備、及びそのキーボード
本発明は、文字入力方法及びシステム、電子設備、及びそのキーボードを開示し、該文字入力方法は、ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、文書入力のプロセスにおいて、撮影入力プロセスを選択し、1つの撮影装置を起動するステップと、前記撮影装置により文書画像を撮影するステップと、1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含む。本発明の提出した文字入力方法及びシステムにより、ユーザーは、知能設備の内蔵カメラを利用して入力したい文字の文書画像を撮影し、識別及び転換を経て、文書画像に応じた文字文書を得て、知能設備の処理中のカレント文書に入力することが可能であり、キーボードやタッチスクリーンで文書画像の文字を1つずつ入力する必要なく、時間も労力も節約できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力及び画像処理の技術分野に属し、文字入力方法に係り、特に光学文字識別技術に基づく文字入力方法に係り、同時に、本発明はさらに文字入力システムに係り、また、本発明はさらに上述の文字入力システムを含む電子設備及びそのキーボードに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、PDA、携帯ゲーム機、ナビゲータなどの電子設備の普及につれ、これらの電子設備に対し、人間とコンピュータの相互作用を行う手段として、文字の入力法が、最も基本で常用される手段となった。
【0003】
現在、常用の文字入力法は主に2種類ある。1種類はキーボード入力法であり、ユーザーは知能設備自身に付いているキーボードを利用し、キーを一回または複数回打って文字を入力する。例えば、RIM社のブラックベリー携帯に採用されたキーボード入力の文字入力法がその1例である(図1に示すように)。この方法の利点は以下の通り、ユーザーは親指だけで片手入力操作を行うことが可能であり、キーを打つ度に明確な反応を得られ、キーボードのキーコンビネーションを設定することで、各種言語の入力を実現することが可能である。欠点は以下の通り、1つの文字を入力するために、ユーザーはキーを何度も打たなければならず、且つユーザーは勉強しないと、該文字に対応するキーコンビネーションを分からない。例えば、ピンインを利用して中国語文字を入力する。また、タイプの異なる文字を入力する場合、入力モードを切り替えなければならない。
【0004】
もう1種類はタッチスクリーン入力法であり、このような入力法は、知能設備のタッチスクリーンのバーチャルキーボードを打つことによって、文字入力を実現し、または、入力したい文字をタッチペンで直接にタッチスクリーンに手書きし、ユーザーの筆跡を識別して文字に転換し、文字入力を実現する。バーチャルキーボードによる文字入力の利点及び欠点は上述のキーボード入力法と似通っており、手書き入力法の利点は、ユーザーは文字のキーコンビネーションを勉強しなくても、その文字をタッチスクリーンに直接書けば、文字入力を実現できることである。欠点は、入力スピードが遅く、普通は両手で操作しなければならず、片手で設備を持ち、もう片手によりタッチペンで書き、筆跡が汚い時は識別ミスを起こしやすく、さらに入力スピードを低下させてしまい、タイプの異なる文字を入力する場合、入力モードを切り替えなければならない。
【0005】
人々の日常生活において、書物、雑誌、広告などの文字内容、例えば名言、電話番号、ウェブサイト、メールアドレスなどを知能設備に入力する必要がある場合はしばしばある。図2は文字内容を含む1つの文書画像である。従来の技術的手段によると、人々は上述の入力法を利用し、印刷文字内容を一文字ずつ知能設備に入力しなければならず、それに入力プロセスにおいて、知能設備の入力法と印刷文字内容とに交替で集中しなければならず、面倒な上に、時間を無駄にすることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術問題は、知能設備の内蔵カメラを利用して入力したい文字の文書画像を撮影し、光学文字識別技術で文書画像の文字を識別し、文字の文書画像を文字文書に転換することが可能である文字入力方法を提供し、文字入力を効率的に完成することである。
【0007】
同時に、本発明はさらに、上述の文字入力方法にマッチングする文字入力システムを提供する。
【0008】
また、本発明はさらに、上述の文字入力システムを含む電子設備を提供する。
【0009】
また、本発明はさらに、上述の文字入力方法にマッチングするキーボードを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の技術問題を解決するために、本発明は以下の技術的手段を採用する。
【0011】
文字入力方法は、
A.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、
B.文書入力のプロセスにおいて、撮影入力プロセスを選択し、1つの撮影装置を起動するステップと、
C.前記撮影装置により文書画像を撮影するステップと、
D.1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、
E.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含む。
【0012】
本発明の好ましい手段として、文書入力のプロセスにおいて、ユーザーは一度または何度も撮影入力プロセスを選択し、前記ステップBからステップEを介して文字を入力することが可能であり、これらの文字とユーザーが他の方式を介して入力した文字とで、ユーザーの入力したい文書を構成する。
【0013】
本発明の好ましい手段として、前記ステップCにおいて、前記撮影装置により文書画像を撮影し、前記電子設備の表示手段が、撮影装置の少なくとも1つの撮影プレビューフレームを表示し、入力したい文字を該プレビューフレーム内に収め、ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、プレビューフレーム内の指定文書画像を識別する。
【0014】
本発明の好ましい手段として、前記ステップCはさらに、1つのプレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整するステップを含み、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記プレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整する。
【0015】
本発明の好ましい手段として、前記表示手段はタッチ式表示手段であり、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力し、前記プレビューフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定する。
【0016】
本発明の好ましい手段として、前記ステップBにおいて、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、電子設備の内蔵カメラを起動し、または、知能設備のカメラキーを押すことによって、電子設備の内蔵カメラを起動し、または、キーボードに設けられたカメラ入力キーを打つことによって、電子設備の内蔵カメラを起動する。
【0017】
本発明の好ましい手段として、前記プレビューフレームは、文字の方向を標記するための文字方向の標記を含み、前記ステップCはさらに、1つの標記修正手段によって標記の方向を変更するステップを含み、ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、上述の文字方向に応じて文字の配列順番を識別する。
【0018】
電子設備内に設置され、文字を入力するための文字入力システムは、
前記電子設備が、
画像情報を得るための撮影装置と、
各項情報を表示するための表示手段と、を含み、
前記文字入力システムが、
前記撮影装置によって得られた画像情報の指定文書情報を、文字文書として識別するための光学文字識別モジュールと、
入力したい文書の範囲に応じ、表示手段における撮影装置のプレビューフレームの形状を調整するためのプレビューフレーム調整モジュールと、を含む。
【0019】
本発明の好ましい手段として、前記表示手段はタッチ式表示手段であり、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力し、前記プレビューフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定する。
【0020】
電子設備において、該電子設備は、
画像情報を得るための撮影装置と、
各項情報を表示するための表示手段と、
上述の文字入力システムと、を含むことを特徴とする。
【0021】
上述の文字入力方法にマッチングするキーボードは、撮影入力を起動するキーを含む。
【0022】
文字入力方法は、
A’.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、
B’.文書入力のプロセスにおいて、文書識別入力プロセスを選択し、ユーザーが入力したい文字を含む文書画像を選択するステップと、
C’.1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、
D’.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含む。
【0023】
本発明の好ましい手段として、前記ステップC’において、前記電子設備の表示手段が、1つのセレクトフレームを表示し、前記セレクトフレームを調整することによって、入力したい文字を該セレクトフレーム内に収め、ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、セレクトフレーム内の指定文書画像を識別する。
【0024】
本発明の好ましい手段として、前記ステップC’はさらに、1つのセレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整するステップを含み、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記セレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整する。
【0025】
本発明の好ましい手段として、前記表示手段はタッチ式表示手段であり、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、セレクトフレームの形状を入力し、前記セレクトフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてセレクトフレームの形状を設定する。
【0026】
文字入力方法において、該方法は、内蔵カメラを含み、光学文字識別機能を有する知能設備内で実行する必要があり、前記設備のメモリー内に、内蔵カメラを起動するステップと、入力したい文字を撮影プレビューフレーム内に収めるステップと、内蔵カメラで撮影操作を行うステップと、入力したい文字を含む文書画像を得るステップと、光学文字識別技術で文書画像の文字を識別するステップと、識別された文字を文字列に転換するステップと、文字列を前記設備の処理中のカレント文書に入力するステップとを含む操作を実行するように、CPUを制御・指揮するプログラムが記憶されている。
【0027】
本発明の好ましい手段として、該方法の具体的な操作ステップは以下の通り、
処理中のカレント文書に文字を入力することに備え、本方法を始動させ、内蔵カメラを起動し、カメラ撮影プレビューインターフェースに入る開始ステップ420において、
知能設備の内蔵カメラを起動し、モニターがカメラ撮影プレビューフレームを表示し、
文書画像を撮影するステップ430において、
入力したい文字をカメラ撮影プレビューフレーム内に収め、内蔵カメラにより該文字の文書画像を撮影し、
光学文字識別技術で文書画像を文字文書として識別するステップ440において、
ステップ430で処理された文書画像を、光学文字識別技術で識別し、それに対応する文字文書を得、
処理中のカレント文書に、文字文書を直接に入力するか否かを決定するステップ450において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ440で処理された文字文書を直接に入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ460に進み、否であれば、ステップ470に進み、
文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップ460において、
ステップ440で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、ステップ490に進み、
文字文書を修正するステップ470において、
ユーザーは、ステップ440で処理された文字文書を修正し、
ステップ480において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ470で処理された文字文書を入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ470で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、否であれば、ステップ490に進み、
ステップ490において、終了する。
【0028】
本発明の好ましい手段として、ステップ420において、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、知能設備の内蔵カメラを起動し、または、
ステップ420において、知能設備のカメラキーを押すことによって、知能設備の内蔵カメラを起動し、または、
ステップ420において、カメラアイコンを打つことによって、知能設備の内蔵カメラを起動する。
【発明の効果】
【0029】
本発明の有益な効果は以下の通り、本発明の提出した文字入力方法及びシステムにより、ユーザーは、知能設備の内蔵カメラを利用して入力したい文字の文書画像を撮影し、識別及び転換を経て、文書画像に応じた文字文書を得て、知能設備の処理中のカレント文書に入力することが可能であり、キーボードやタッチスクリーンで文書画像の文字を一つずつ入力する必要なく、時間も労力も節約でき、入力したい文書画像に文字が多く含まれるほど、節約できる時間と労力も多くなる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】キーボードで文字を入力する説明図である。
【図2】知能設備の内蔵カメラにより撮影された文字の文書画像の説明図である。
【図3】実施例1において、文字入力方法の操作の流れ図である。
【図4】実施例1において、文字入力システムの構成図である。
【図5】実施例2において、文字入力方法の操作の流れ図である。
【図6】実施例3において、文字入力方法の操作の流れ図である。
【図7】光学文字識別技術で知能設備の内蔵カメラにより撮影された文字の文書画像を識別し、文字入力を実現する説明図である。
【図8】入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって本方法を始動させる説明図である。
【図9】他の入力法を使用しているプロセスにおいて、カメラアイコンをクリックすることによって本方法を始動させる説明図である。
【図10】文字文書画像を撮影/セレクトする時に、デフォルトの矩形のプレビューフレーム/セレクトフレームの説明図である。
【図11】文字文書画像を撮影/セレクトする時に、プレビューフレーム/セレクトフレームを調整する説明図である。
【図12】縦方向の文字文書画像を撮影/セレクトする時の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。
【実施例1】
【0032】
図3を参照し、本発明の開示した文字入力方法は、知能設備の内蔵カメラを用いて入力したい文字の文書画像を撮影し、光学文字識別技術で文書画像の文字を識別し、文字の文書画像を文字文書に転換し、文字入力を効率的に完成する。該文字入力方法は以下のステップを含み、
ステップA.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行う。該電子設備は携帯電話、コンピュータ、PDAなどの電子装置であってもよく、本実施例において、該設備に、1つの撮影装置と1つの光学文字識別モジュールとが接続され、または付けられていなければならない。
ステップB.文書入力のプロセスにおいて、撮影入力プロセスを選択し、前記撮影装置を起動する。
前記撮影装置を起動し、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、電子設備の内蔵カメラを起動し(図8に示すように)、または、知能設備のカメラキーを押すことによって、電子設備の内蔵カメラを起動し、または、キーボードに設けられたカメラ入力キーを打つことによって、電子設備の内蔵カメラを起動する(図9に示すように)。
ステップC.前記撮影装置により文書画像を撮影する。
ステップD.図7に示すように、1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別する。指定していない場合、デフォルトとして文書画像全体の全ての文書情報を識別する。
ステップE.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力する。
【0033】
文書入力のプロセスにおいて、ユーザーは一度または何度も撮影入力プロセスを選択し、前記ステップBからステップEを介して文字を入力することが可能であり、これらの文字とユーザーが他の方式を介して入力した文字とで、ユーザーの入力したい文書を構成する。
【0034】
前記ステップCにおいて、前記電子設備の表示手段が、撮影装置の撮影プレビューフレームを表示し、入力したい文字を該プレビューフレーム内に収め、プレビューフレーム内の文書画像が、識別する必要あると標記されてから、文書画像が撮影される。デフォルトのプレビューフレームは矩形であり(図10に示すように)、その長さ及び幅は調整可能である。ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、プレビューフレーム内の指定文書画像を識別する。プレビューフレームは1つであってもよく、複数であってもよい。無論、その形状も他の形であっても構わない。
【0035】
プレビューフレームの設置によって、識別する必要のある文書情報の選択がより精確になり、ステップDにおける識別効率を上げることが可能である。無論、プレビューフレームを設置することは好ましい実施例に過ぎず、プレビューフレームを設置せずともよい(或いは、プレビューフレームは、即ち表示手段全体の表示限度範囲である)。その時、普通ステップDにおいて、文書画像の全ての文字を識別する必要があり、その後、ユーザーはさらに、識別された文字を修正する必要がある。
【0036】
好ましくは、文書画像を撮影する前に、1つのプレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整するステップをさらに含み、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記プレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整する。例えば、プレビューフレームを図11に示すように調整する場合、その時、1つのプレビューフレームを複数のプレビューフレームに調整することとして見なしてもよく、プレビューフレームの形状も、例えば円状、楕円状、菱形などの他の任意的な形状であっても構わない。
【0037】
前記表示手段がタッチ式表示手段である場合について、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力することが可能であり、前記プレビューフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定する。
【0038】
前記表示手段がタッチ式表示手段と非タッチ式表示手段とのいずれか一方である場合について、ユーザーはキーボードを介してプレビューフレームを描画することが可能である。例えば、メニューを介してラインを増やし、それからラインの長さを調整し、方向キーを介してラインを移動させ、最終的にプレビューフレームの描画を完成する。
【0039】
上述のプレビューフレームの設置によって、文書情報が不規則である場合、識別及び情報修正の効率を上げることが可能である。
【0040】
また、図12に示すように、文書画像は縦方向に配列されている場合もあるため、その時、もしデフォルトの識別方法(横方向に配列する文書をデフォルトの設定とする)を使用すると、識別された文字に多くのミスを生じる可能性があり、本発明の縦方向文書の識別に関する効率及び機能を下げてしまう。
【0041】
そのために、本実施例はステップCにおいて文書画像を撮影する時に、前記プレビューフレーム内に文字方向の標記を設置する。例えば、デフォルトの文字方向は横方向であり、左から右へ、上から下へとなっている。
【0042】
本実施例では2つの標記が設置され、1つがメイン標記であり、文字が横方向に配列するか、それとも縦方向に配列するかを標記し、もう1つがサブ標記であり、複数行の文字が上から下へ配列するか、それとも下から上へ配列するかを標記し、または複数列の文字が左から右へ配列するか、それとも右から左へ配列するかを標記する。無論、そのうちの標記を1つのみ設置することも可能であり、または他の標記をさらに設置することも可能である。
【0043】
その他の文字方向の場合、図12に示すように、ユーザーは1つの標記修正手段によって上述の標記の方向を変更することが可能である。デフォルトの文字方向は横方向であり、左から右へ、上から下へで、修正された文字方向は縦方向であり、上から下へ、右から左へとなっている。
【0044】
ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、上述の文字方向の標記に応じて文字の配列順番を識別する。上述の標記は、光学文字識別モジュールに識別されるために、画像に直接に表示されてもよく、または、コーディング方式によって形成されるファイルパッケージを、光学文字識別モジュールに伝送することで、光学文字識別モジュールが上述の文字方向を得る。
【0045】
図4を参照し、本発明は同時に、電子設備内に設置され、文字を入力するための文字入力システム10を開示し、前記電子設備は、画像情報を得るための撮影装置20と、各項情報を表示するための表示手段30とを含む。
【0046】
文字入力システム10は、前記撮影装置によって得られた画像情報の指定文書情報を、文字文書として識別するための光学文字識別モジュール11と、入力したい文書の範囲に応じ、表示手段30における撮影装置のプレビューフレームの形状を調整するためのプレビューフレーム調整モジュール12とを含む。
【0047】
好ましくは、前記表示手段30はタッチ式表示手段であり、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段30でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力し、前記プレビューフレーム調整モジュール12は上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定する。
【0048】
前記電子設備は携帯電話、コンピュータ、PDA、携帯ゲーム機、ナビゲータなどであってもよい。
【0049】
本発明の文字入力方法にマッチングするキーボードは、撮影入力を起動するキーを含む。該キーボードは実体のキーボードであり、またはタッチスクリーンのバーチャルキーボードである。
【0050】
前記記述によると、本発明で提出した文字入力方法及びシステムにおいて、ユーザーは、知能設備の内蔵カメラを利用して入力したい文字の文書画像を撮影し、識別及び転換を経て、文書画像に応じた文字文書を得て、知能設備の処理中のカレント文書に入力することが可能であり、キーボードやタッチスクリーンで文書画像の文字を一つずつ入力する必要なく、時間も労力も節約でき、入力したい文書画像に文字が多く含まれるほど、節約できる時間と労力も多くなる。
【0051】
ユーザーは文書入力のプロセスにおいて、例えばメールを打つプロセスにおいて、何時でもカメラ及び光学文字識別モジュールを起動し、文章を撮影・識別することが可能である。例えば、メールを打つプロセスにおいて、ユーザーは、まず手書きでまたはピンインで何れかの文字を打ってから、撮影とOCR(光学文字識別)で何れかの文字を打ち、それから手書きでまたはピンインで文字を入力し、また何処かで撮影とOCRによって何れかの文字を入力することが可能である。
【実施例2】
【0052】
図5を参照し、本実施例の開示した文字入力方法は、
A’.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、
B’.文書入力のプロセスにおいて、文書識別入力プロセスを選択し、ユーザーが入力したい文字を含む文書画像を選択するステップと、
C’.1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、
D’.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含む。
【0053】
前記ステップC’において、ユーザーが前記電子設備の表示手段で入力したい文字を選択し、且つ標記をつけ、ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、標記された文書画像を識別する。前記ステップC’において、ライン、フレーム(例えばセレクトフレーム)、または符号で首尾位置を標記する方法で、入力したい文字を標記する。以下は、セレクトフレームを設置する方式で本実施例を説明し、その他の標記方式は、本実施例を参照することが可能である。
【0054】
前記ステップC’において、前記電子設備の表示手段が、1つのセレクトフレームを表示し、前記セレクトフレームを調整することによって、入力したい文字を該セレクトフレーム内に収めることで、文書情報を指定し、ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、セレクトフレーム内の指定文書画像を識別する。デフォルトのセレクトフレームは矩形であり(図10に示すように)、その長さ及び幅は調整可能である。ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、セレクトフレーム内の指定文書画像を識別する。セレクトフレームは1つであってもよく、複数であってもよい。無論、その形状も他の形であっても構わない。
【0055】
セレクトフレームの設置によって、識別する必要のある文書情報の選択がより精確になり、ステップD’における識別効率を上げることが可能である。無論、セレクトフレームを設置することは好ましい実施例に過ぎず、セレクトフレームを設置せずともよい(或いは、セレクトフレームは、即ち表示手段全体の表示限度範囲である)。その時、普通ステップD’において、文書画像の全ての文字を識別する必要があり、その後、ユーザーはさらに、識別された文字を修正する必要がある。
【0056】
好ましくは、前記ステップC’において、1つのセレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整するステップをさらに含み、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記セレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整する。例えば、セレクトフレームを図11に示すように調整する場合、その時、1つのセレクトフレームを複数のセレクトフレームに調整することとして見なしてもよく、セレクトフレームの形状も、例えば円状、楕円状、菱形などの他の任意的な形状であっても構わない。
【0057】
前記表示手段がタッチ式表示手段である場合について、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、セレクトフレームの形状を入力することが可能であり、前記セレクトフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてセレクトフレームの形状を設定する。
【0058】
前記表示手段がタッチ式表示手段と非タッチ式表示手段とのいずれか一方である場合について、ユーザーはキーボードを介してセレクトフレームを描画することが可能である。例えば、メニューを介してラインを増やし、それからラインの長さを調整し、方向キーを介してラインを移動させ、最終的にセレクトフレームの描画を完成する。
【0059】
上述のセレクトフレームの設置によって、文書情報が不規則である場合、識別及び情報修正の効率を上げることが可能である。
【0060】
また、ステップC’における光学文字識別モジュールは、文書画像の画像内に収まりきれなかった文字行/列(例えば、矩形のセレクトフレームの上下左右の4本の辺の近くに、画像内に収まりきれなかった文字行/列)を自動的に消去することが可能であるため、ユーザーの修正の手間を省け、編集効率をさらに上げることが可能である。
【0061】
また、本実施例も、実施例1に記載の文字方向標記を設置することが可能であり、本実施例において、セレクトフレームを設置すると同時に、文字方向標記を設置する。設置方式は、実施例1に記載の方式と似通っており、ここでの説明を省略する。
【実施例3】
【0062】
該方法は、内蔵カメラを含み、光学文字識別機能を有する知能設備内で実行する必要があり、前記設備のメモリー内に、内蔵カメラを起動するステップと、入力したい文字を撮影プレビューフレーム内に収めるステップと、内蔵カメラで撮影操作を行うステップと、入力したい文字を含む文書画像を得るステップと、光学文字識別技術で文書画像の文字を識別するステップと、識別された文字を文字列に転換するステップと、文字列を前記設備の処理中のカレント文書に入力するステップとを含む操作を実行するように、CPUを制御・指揮するプログラムが記憶されている。
【0063】
本実施例において、文字識別方法の具体的な操作ステップは以下の通り、
処理中のカレント文書に文字を入力することに備え、本方法を始動させ、内蔵カメラを起動し、カメラ撮影プレビューインターフェースに入る開始ステップ420において、
知能設備の内蔵カメラを起動し、モニターがカメラ撮影プレビューフレームを表示し、
文書画像を撮影するステップ430において、
入力したい文字をカメラ撮影プレビューフレーム内に収め、内蔵カメラにより該文字の文書画像を撮影し、
光学文字識別技術で文書画像を文字文書として識別するステップ440において、
ステップ430で処理された文書画像を、光学文字識別技術で識別し、それに対応する文字文書を得、
処理中のカレント文書に、文字文書を直接に入力するか否かを決定するステップ450において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ440で処理された文字文書を直接に入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ460に進み、否であれば、ステップ470に進み、
文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップ460において、
ステップ440で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、ステップ490に進み、
文字文書を修正するステップ470において、
ユーザーは、ステップ440で処理された文字文書を修正し、
ステップ480において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ470で処理された文字文書を入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ470で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、否であれば、ステップ490に進み、
ステップ490において、終了する。
【0064】
好ましくは、図8のように、ステップ420において、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、知能設備の内蔵カメラを起動する。または、ステップ420において、知能設備のカメラキーを押すことによって、知能設備の内蔵カメラを起動する。または、図9のように、ステップ420において、カメラアイコンを打つことによって、知能設備の内蔵カメラを起動する。
【実施例4】
【0065】
本実施例は、OS「windows mobile 5.0」に基づくタッチスクリーン携帯電話において実行する必要があり、該携帯のCPUの作業周波数が200MHzであり、RAM容量が48Mであり、カメラの解像度が2M画素であり、モニターが2.8インチの画素320*240のタッチスクリーンである。
【0066】
ステップ420において、知能設備において入力法切り替えメニューを起動することによって、カメラ入力法を選択し、本方法を始動させ、処理中のカレント文書に文字を入力することに備え、図8のように、撮影された文字の文書画像を、タッチスクリーンのカメラ入力法のウィンドウに表示し、それから引き続き全ての後続ステップを実行する。カメラで該文書画像を撮影する(ステップ430)。光学文字識別技術で該文書画像を識別し、それを文字文書に転換する(ステップ440)。ユーザーが処理中のカレント文書に、文字文書を直接に入力することを選択する場合(ステップ450)、識別された文字文書を該携帯の処理中のカレント文書に入力する(ステップ460)。これで今回の文字入力操作を完了する(ステップ490)。
【実施例5】
【0067】
本実施例は、OS「windows mobile 5.0」に基づくタッチスクリーン携帯電話において実行する必要があり、該携帯のCPUの作業周波数が200MHzであり、RAM容量が48Mであり、カメラの解像度が2M画素であり、モニターが2.8インチの画素320*240のタッチスクリーンである。
【0068】
ステップ420において、知能設備において入力法切り替えメニューを起動することによって、カメラ入力法を選択し、本方法を始動させ、処理中のカレント文書に文字を入力することに備え、図8のように、撮影された文字画像をタッチスクリーンのカメラ入力法のウィンドウに表示し、それから引き続き全ての後続ステップを実行する。該文字画像を撮影する(ステップ430)。光学文字識別技術で該文書画像を識別し、それを文字文書に転換する(ステップ440)。ユーザーが処理中のカレント文書に、文字文書を直接に入力することを選択しない場合(ステップ450)、該携帯は、文字文書をタッチスクリーンに表示し、ユーザーに文字文書の文字を修正させる(ステップ470)。それからユーザーが修正された文字文書を確認するか否かを判断し(ステップ480)、是であれば、確認された文字文書を該携帯の処理中のカレント文書に入力し(ステップ460)、否であれば、今回の識別結果を廃棄する。これで今回の文字入力操作を完了する(ステップ490)。
【実施例6】
【0069】
本実施例と実施例1との違いは、本実施例において、ステップCに記載の撮影装置による文書画像の撮影を経てから、実施例2における入力したい文字を標記するステップをさらに含むことである。
【0070】
その時、ステップCにおいて文書画像を撮影する時に、表示手段にプレビューフレームを設置し、この方式で入力したい文字を標記することが可能であり、それから、また実施例2における標記方法を介して選択された文書をさらに修正することが可能である。
【0071】
または、ステップCにおいて文書を撮影する時に、表示手段にプレビューフレームを設置せず、実施例2に記述された各種の選定方法によって入力したい文字を選定する。
【0072】
したがって、ユーザーはプレビューフレームで文字を選定し、及び文字方向を指定することが可能であり、また撮影された画像において、セレクトフレームやその他の方式で文字を選定し、及び文字方向を指定することも可能である。もし両方法を共に使用した場合、撮影された画像において、セレクトフレームで文字を選定し、及び文字方向を指定することに準ずる。
【0073】
ここでの本発明に関する記述及び応用は説明的なものであり、本発明の範囲は上述の実施例のみに限定されることはない。ここで開示された実施例の変形や変更は可能であり、当業者にとって、実施例の差し替えや同等な各種部材は公知のものである。当業者の理解すべきことは、本発明の構想または本質特徴から逸脱しない場合、その他の形式、構造、布置、比例、及びその他のユニット、材料、部材で本発明を実現することが可能である。本発明の範囲や構想から逸脱しない場合、ここで開示された実施例に対してその他の変形や変更を行ってもよい。
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力及び画像処理の技術分野に属し、文字入力方法に係り、特に光学文字識別技術に基づく文字入力方法に係り、同時に、本発明はさらに文字入力システムに係り、また、本発明はさらに上述の文字入力システムを含む電子設備及びそのキーボードに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、PDA、携帯ゲーム機、ナビゲータなどの電子設備の普及につれ、これらの電子設備に対し、人間とコンピュータの相互作用を行う手段として、文字の入力法が、最も基本で常用される手段となった。
【0003】
現在、常用の文字入力法は主に2種類ある。1種類はキーボード入力法であり、ユーザーは知能設備自身に付いているキーボードを利用し、キーを一回または複数回打って文字を入力する。例えば、RIM社のブラックベリー携帯に採用されたキーボード入力の文字入力法がその1例である(図1に示すように)。この方法の利点は以下の通り、ユーザーは親指だけで片手入力操作を行うことが可能であり、キーを打つ度に明確な反応を得られ、キーボードのキーコンビネーションを設定することで、各種言語の入力を実現することが可能である。欠点は以下の通り、1つの文字を入力するために、ユーザーはキーを何度も打たなければならず、且つユーザーは勉強しないと、該文字に対応するキーコンビネーションを分からない。例えば、ピンインを利用して中国語文字を入力する。また、タイプの異なる文字を入力する場合、入力モードを切り替えなければならない。
【0004】
もう1種類はタッチスクリーン入力法であり、このような入力法は、知能設備のタッチスクリーンのバーチャルキーボードを打つことによって、文字入力を実現し、または、入力したい文字をタッチペンで直接にタッチスクリーンに手書きし、ユーザーの筆跡を識別して文字に転換し、文字入力を実現する。バーチャルキーボードによる文字入力の利点及び欠点は上述のキーボード入力法と似通っており、手書き入力法の利点は、ユーザーは文字のキーコンビネーションを勉強しなくても、その文字をタッチスクリーンに直接書けば、文字入力を実現できることである。欠点は、入力スピードが遅く、普通は両手で操作しなければならず、片手で設備を持ち、もう片手によりタッチペンで書き、筆跡が汚い時は識別ミスを起こしやすく、さらに入力スピードを低下させてしまい、タイプの異なる文字を入力する場合、入力モードを切り替えなければならない。
【0005】
人々の日常生活において、書物、雑誌、広告などの文字内容、例えば名言、電話番号、ウェブサイト、メールアドレスなどを知能設備に入力する必要がある場合はしばしばある。図2は文字内容を含む1つの文書画像である。従来の技術的手段によると、人々は上述の入力法を利用し、印刷文字内容を一文字ずつ知能設備に入力しなければならず、それに入力プロセスにおいて、知能設備の入力法と印刷文字内容とに交替で集中しなければならず、面倒な上に、時間を無駄にすることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術問題は、知能設備の内蔵カメラを利用して入力したい文字の文書画像を撮影し、光学文字識別技術で文書画像の文字を識別し、文字の文書画像を文字文書に転換することが可能である文字入力方法を提供し、文字入力を効率的に完成することである。
【0007】
同時に、本発明はさらに、上述の文字入力方法にマッチングする文字入力システムを提供する。
【0008】
また、本発明はさらに、上述の文字入力システムを含む電子設備を提供する。
【0009】
また、本発明はさらに、上述の文字入力方法にマッチングするキーボードを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の技術問題を解決するために、本発明は以下の技術的手段を採用する。
【0011】
文字入力方法は、
A.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、
B.文書入力のプロセスにおいて、撮影入力プロセスを選択し、1つの撮影装置を起動するステップと、
C.前記撮影装置により文書画像を撮影するステップと、
D.1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、
E.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含む。
【0012】
本発明の好ましい手段として、文書入力のプロセスにおいて、ユーザーは一度または何度も撮影入力プロセスを選択し、前記ステップBからステップEを介して文字を入力することが可能であり、これらの文字とユーザーが他の方式を介して入力した文字とで、ユーザーの入力したい文書を構成する。
【0013】
本発明の好ましい手段として、前記ステップCにおいて、前記撮影装置により文書画像を撮影し、前記電子設備の表示手段が、撮影装置の少なくとも1つの撮影プレビューフレームを表示し、入力したい文字を該プレビューフレーム内に収め、ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、プレビューフレーム内の指定文書画像を識別する。
【0014】
本発明の好ましい手段として、前記ステップCはさらに、1つのプレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整するステップを含み、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記プレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整する。
【0015】
本発明の好ましい手段として、前記表示手段はタッチ式表示手段であり、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力し、前記プレビューフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定する。
【0016】
本発明の好ましい手段として、前記ステップBにおいて、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、電子設備の内蔵カメラを起動し、または、知能設備のカメラキーを押すことによって、電子設備の内蔵カメラを起動し、または、キーボードに設けられたカメラ入力キーを打つことによって、電子設備の内蔵カメラを起動する。
【0017】
本発明の好ましい手段として、前記プレビューフレームは、文字の方向を標記するための文字方向の標記を含み、前記ステップCはさらに、1つの標記修正手段によって標記の方向を変更するステップを含み、ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、上述の文字方向に応じて文字の配列順番を識別する。
【0018】
電子設備内に設置され、文字を入力するための文字入力システムは、
前記電子設備が、
画像情報を得るための撮影装置と、
各項情報を表示するための表示手段と、を含み、
前記文字入力システムが、
前記撮影装置によって得られた画像情報の指定文書情報を、文字文書として識別するための光学文字識別モジュールと、
入力したい文書の範囲に応じ、表示手段における撮影装置のプレビューフレームの形状を調整するためのプレビューフレーム調整モジュールと、を含む。
【0019】
本発明の好ましい手段として、前記表示手段はタッチ式表示手段であり、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力し、前記プレビューフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定する。
【0020】
電子設備において、該電子設備は、
画像情報を得るための撮影装置と、
各項情報を表示するための表示手段と、
上述の文字入力システムと、を含むことを特徴とする。
【0021】
上述の文字入力方法にマッチングするキーボードは、撮影入力を起動するキーを含む。
【0022】
文字入力方法は、
A’.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、
B’.文書入力のプロセスにおいて、文書識別入力プロセスを選択し、ユーザーが入力したい文字を含む文書画像を選択するステップと、
C’.1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、
D’.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含む。
【0023】
本発明の好ましい手段として、前記ステップC’において、前記電子設備の表示手段が、1つのセレクトフレームを表示し、前記セレクトフレームを調整することによって、入力したい文字を該セレクトフレーム内に収め、ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、セレクトフレーム内の指定文書画像を識別する。
【0024】
本発明の好ましい手段として、前記ステップC’はさらに、1つのセレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整するステップを含み、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記セレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整する。
【0025】
本発明の好ましい手段として、前記表示手段はタッチ式表示手段であり、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、セレクトフレームの形状を入力し、前記セレクトフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてセレクトフレームの形状を設定する。
【0026】
文字入力方法において、該方法は、内蔵カメラを含み、光学文字識別機能を有する知能設備内で実行する必要があり、前記設備のメモリー内に、内蔵カメラを起動するステップと、入力したい文字を撮影プレビューフレーム内に収めるステップと、内蔵カメラで撮影操作を行うステップと、入力したい文字を含む文書画像を得るステップと、光学文字識別技術で文書画像の文字を識別するステップと、識別された文字を文字列に転換するステップと、文字列を前記設備の処理中のカレント文書に入力するステップとを含む操作を実行するように、CPUを制御・指揮するプログラムが記憶されている。
【0027】
本発明の好ましい手段として、該方法の具体的な操作ステップは以下の通り、
処理中のカレント文書に文字を入力することに備え、本方法を始動させ、内蔵カメラを起動し、カメラ撮影プレビューインターフェースに入る開始ステップ420において、
知能設備の内蔵カメラを起動し、モニターがカメラ撮影プレビューフレームを表示し、
文書画像を撮影するステップ430において、
入力したい文字をカメラ撮影プレビューフレーム内に収め、内蔵カメラにより該文字の文書画像を撮影し、
光学文字識別技術で文書画像を文字文書として識別するステップ440において、
ステップ430で処理された文書画像を、光学文字識別技術で識別し、それに対応する文字文書を得、
処理中のカレント文書に、文字文書を直接に入力するか否かを決定するステップ450において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ440で処理された文字文書を直接に入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ460に進み、否であれば、ステップ470に進み、
文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップ460において、
ステップ440で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、ステップ490に進み、
文字文書を修正するステップ470において、
ユーザーは、ステップ440で処理された文字文書を修正し、
ステップ480において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ470で処理された文字文書を入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ470で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、否であれば、ステップ490に進み、
ステップ490において、終了する。
【0028】
本発明の好ましい手段として、ステップ420において、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、知能設備の内蔵カメラを起動し、または、
ステップ420において、知能設備のカメラキーを押すことによって、知能設備の内蔵カメラを起動し、または、
ステップ420において、カメラアイコンを打つことによって、知能設備の内蔵カメラを起動する。
【発明の効果】
【0029】
本発明の有益な効果は以下の通り、本発明の提出した文字入力方法及びシステムにより、ユーザーは、知能設備の内蔵カメラを利用して入力したい文字の文書画像を撮影し、識別及び転換を経て、文書画像に応じた文字文書を得て、知能設備の処理中のカレント文書に入力することが可能であり、キーボードやタッチスクリーンで文書画像の文字を一つずつ入力する必要なく、時間も労力も節約でき、入力したい文書画像に文字が多く含まれるほど、節約できる時間と労力も多くなる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】キーボードで文字を入力する説明図である。
【図2】知能設備の内蔵カメラにより撮影された文字の文書画像の説明図である。
【図3】実施例1において、文字入力方法の操作の流れ図である。
【図4】実施例1において、文字入力システムの構成図である。
【図5】実施例2において、文字入力方法の操作の流れ図である。
【図6】実施例3において、文字入力方法の操作の流れ図である。
【図7】光学文字識別技術で知能設備の内蔵カメラにより撮影された文字の文書画像を識別し、文字入力を実現する説明図である。
【図8】入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって本方法を始動させる説明図である。
【図9】他の入力法を使用しているプロセスにおいて、カメラアイコンをクリックすることによって本方法を始動させる説明図である。
【図10】文字文書画像を撮影/セレクトする時に、デフォルトの矩形のプレビューフレーム/セレクトフレームの説明図である。
【図11】文字文書画像を撮影/セレクトする時に、プレビューフレーム/セレクトフレームを調整する説明図である。
【図12】縦方向の文字文書画像を撮影/セレクトする時の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。
【実施例1】
【0032】
図3を参照し、本発明の開示した文字入力方法は、知能設備の内蔵カメラを用いて入力したい文字の文書画像を撮影し、光学文字識別技術で文書画像の文字を識別し、文字の文書画像を文字文書に転換し、文字入力を効率的に完成する。該文字入力方法は以下のステップを含み、
ステップA.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行う。該電子設備は携帯電話、コンピュータ、PDAなどの電子装置であってもよく、本実施例において、該設備に、1つの撮影装置と1つの光学文字識別モジュールとが接続され、または付けられていなければならない。
ステップB.文書入力のプロセスにおいて、撮影入力プロセスを選択し、前記撮影装置を起動する。
前記撮影装置を起動し、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、電子設備の内蔵カメラを起動し(図8に示すように)、または、知能設備のカメラキーを押すことによって、電子設備の内蔵カメラを起動し、または、キーボードに設けられたカメラ入力キーを打つことによって、電子設備の内蔵カメラを起動する(図9に示すように)。
ステップC.前記撮影装置により文書画像を撮影する。
ステップD.図7に示すように、1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別する。指定していない場合、デフォルトとして文書画像全体の全ての文書情報を識別する。
ステップE.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力する。
【0033】
文書入力のプロセスにおいて、ユーザーは一度または何度も撮影入力プロセスを選択し、前記ステップBからステップEを介して文字を入力することが可能であり、これらの文字とユーザーが他の方式を介して入力した文字とで、ユーザーの入力したい文書を構成する。
【0034】
前記ステップCにおいて、前記電子設備の表示手段が、撮影装置の撮影プレビューフレームを表示し、入力したい文字を該プレビューフレーム内に収め、プレビューフレーム内の文書画像が、識別する必要あると標記されてから、文書画像が撮影される。デフォルトのプレビューフレームは矩形であり(図10に示すように)、その長さ及び幅は調整可能である。ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、プレビューフレーム内の指定文書画像を識別する。プレビューフレームは1つであってもよく、複数であってもよい。無論、その形状も他の形であっても構わない。
【0035】
プレビューフレームの設置によって、識別する必要のある文書情報の選択がより精確になり、ステップDにおける識別効率を上げることが可能である。無論、プレビューフレームを設置することは好ましい実施例に過ぎず、プレビューフレームを設置せずともよい(或いは、プレビューフレームは、即ち表示手段全体の表示限度範囲である)。その時、普通ステップDにおいて、文書画像の全ての文字を識別する必要があり、その後、ユーザーはさらに、識別された文字を修正する必要がある。
【0036】
好ましくは、文書画像を撮影する前に、1つのプレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整するステップをさらに含み、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記プレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整する。例えば、プレビューフレームを図11に示すように調整する場合、その時、1つのプレビューフレームを複数のプレビューフレームに調整することとして見なしてもよく、プレビューフレームの形状も、例えば円状、楕円状、菱形などの他の任意的な形状であっても構わない。
【0037】
前記表示手段がタッチ式表示手段である場合について、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力することが可能であり、前記プレビューフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定する。
【0038】
前記表示手段がタッチ式表示手段と非タッチ式表示手段とのいずれか一方である場合について、ユーザーはキーボードを介してプレビューフレームを描画することが可能である。例えば、メニューを介してラインを増やし、それからラインの長さを調整し、方向キーを介してラインを移動させ、最終的にプレビューフレームの描画を完成する。
【0039】
上述のプレビューフレームの設置によって、文書情報が不規則である場合、識別及び情報修正の効率を上げることが可能である。
【0040】
また、図12に示すように、文書画像は縦方向に配列されている場合もあるため、その時、もしデフォルトの識別方法(横方向に配列する文書をデフォルトの設定とする)を使用すると、識別された文字に多くのミスを生じる可能性があり、本発明の縦方向文書の識別に関する効率及び機能を下げてしまう。
【0041】
そのために、本実施例はステップCにおいて文書画像を撮影する時に、前記プレビューフレーム内に文字方向の標記を設置する。例えば、デフォルトの文字方向は横方向であり、左から右へ、上から下へとなっている。
【0042】
本実施例では2つの標記が設置され、1つがメイン標記であり、文字が横方向に配列するか、それとも縦方向に配列するかを標記し、もう1つがサブ標記であり、複数行の文字が上から下へ配列するか、それとも下から上へ配列するかを標記し、または複数列の文字が左から右へ配列するか、それとも右から左へ配列するかを標記する。無論、そのうちの標記を1つのみ設置することも可能であり、または他の標記をさらに設置することも可能である。
【0043】
その他の文字方向の場合、図12に示すように、ユーザーは1つの標記修正手段によって上述の標記の方向を変更することが可能である。デフォルトの文字方向は横方向であり、左から右へ、上から下へで、修正された文字方向は縦方向であり、上から下へ、右から左へとなっている。
【0044】
ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、上述の文字方向の標記に応じて文字の配列順番を識別する。上述の標記は、光学文字識別モジュールに識別されるために、画像に直接に表示されてもよく、または、コーディング方式によって形成されるファイルパッケージを、光学文字識別モジュールに伝送することで、光学文字識別モジュールが上述の文字方向を得る。
【0045】
図4を参照し、本発明は同時に、電子設備内に設置され、文字を入力するための文字入力システム10を開示し、前記電子設備は、画像情報を得るための撮影装置20と、各項情報を表示するための表示手段30とを含む。
【0046】
文字入力システム10は、前記撮影装置によって得られた画像情報の指定文書情報を、文字文書として識別するための光学文字識別モジュール11と、入力したい文書の範囲に応じ、表示手段30における撮影装置のプレビューフレームの形状を調整するためのプレビューフレーム調整モジュール12とを含む。
【0047】
好ましくは、前記表示手段30はタッチ式表示手段であり、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段30でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力し、前記プレビューフレーム調整モジュール12は上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定する。
【0048】
前記電子設備は携帯電話、コンピュータ、PDA、携帯ゲーム機、ナビゲータなどであってもよい。
【0049】
本発明の文字入力方法にマッチングするキーボードは、撮影入力を起動するキーを含む。該キーボードは実体のキーボードであり、またはタッチスクリーンのバーチャルキーボードである。
【0050】
前記記述によると、本発明で提出した文字入力方法及びシステムにおいて、ユーザーは、知能設備の内蔵カメラを利用して入力したい文字の文書画像を撮影し、識別及び転換を経て、文書画像に応じた文字文書を得て、知能設備の処理中のカレント文書に入力することが可能であり、キーボードやタッチスクリーンで文書画像の文字を一つずつ入力する必要なく、時間も労力も節約でき、入力したい文書画像に文字が多く含まれるほど、節約できる時間と労力も多くなる。
【0051】
ユーザーは文書入力のプロセスにおいて、例えばメールを打つプロセスにおいて、何時でもカメラ及び光学文字識別モジュールを起動し、文章を撮影・識別することが可能である。例えば、メールを打つプロセスにおいて、ユーザーは、まず手書きでまたはピンインで何れかの文字を打ってから、撮影とOCR(光学文字識別)で何れかの文字を打ち、それから手書きでまたはピンインで文字を入力し、また何処かで撮影とOCRによって何れかの文字を入力することが可能である。
【実施例2】
【0052】
図5を参照し、本実施例の開示した文字入力方法は、
A’.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、
B’.文書入力のプロセスにおいて、文書識別入力プロセスを選択し、ユーザーが入力したい文字を含む文書画像を選択するステップと、
C’.1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、
D’.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含む。
【0053】
前記ステップC’において、ユーザーが前記電子設備の表示手段で入力したい文字を選択し、且つ標記をつけ、ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、標記された文書画像を識別する。前記ステップC’において、ライン、フレーム(例えばセレクトフレーム)、または符号で首尾位置を標記する方法で、入力したい文字を標記する。以下は、セレクトフレームを設置する方式で本実施例を説明し、その他の標記方式は、本実施例を参照することが可能である。
【0054】
前記ステップC’において、前記電子設備の表示手段が、1つのセレクトフレームを表示し、前記セレクトフレームを調整することによって、入力したい文字を該セレクトフレーム内に収めることで、文書情報を指定し、ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、セレクトフレーム内の指定文書画像を識別する。デフォルトのセレクトフレームは矩形であり(図10に示すように)、その長さ及び幅は調整可能である。ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、セレクトフレーム内の指定文書画像を識別する。セレクトフレームは1つであってもよく、複数であってもよい。無論、その形状も他の形であっても構わない。
【0055】
セレクトフレームの設置によって、識別する必要のある文書情報の選択がより精確になり、ステップD’における識別効率を上げることが可能である。無論、セレクトフレームを設置することは好ましい実施例に過ぎず、セレクトフレームを設置せずともよい(或いは、セレクトフレームは、即ち表示手段全体の表示限度範囲である)。その時、普通ステップD’において、文書画像の全ての文字を識別する必要があり、その後、ユーザーはさらに、識別された文字を修正する必要がある。
【0056】
好ましくは、前記ステップC’において、1つのセレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整するステップをさらに含み、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記セレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整する。例えば、セレクトフレームを図11に示すように調整する場合、その時、1つのセレクトフレームを複数のセレクトフレームに調整することとして見なしてもよく、セレクトフレームの形状も、例えば円状、楕円状、菱形などの他の任意的な形状であっても構わない。
【0057】
前記表示手段がタッチ式表示手段である場合について、ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、セレクトフレームの形状を入力することが可能であり、前記セレクトフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてセレクトフレームの形状を設定する。
【0058】
前記表示手段がタッチ式表示手段と非タッチ式表示手段とのいずれか一方である場合について、ユーザーはキーボードを介してセレクトフレームを描画することが可能である。例えば、メニューを介してラインを増やし、それからラインの長さを調整し、方向キーを介してラインを移動させ、最終的にセレクトフレームの描画を完成する。
【0059】
上述のセレクトフレームの設置によって、文書情報が不規則である場合、識別及び情報修正の効率を上げることが可能である。
【0060】
また、ステップC’における光学文字識別モジュールは、文書画像の画像内に収まりきれなかった文字行/列(例えば、矩形のセレクトフレームの上下左右の4本の辺の近くに、画像内に収まりきれなかった文字行/列)を自動的に消去することが可能であるため、ユーザーの修正の手間を省け、編集効率をさらに上げることが可能である。
【0061】
また、本実施例も、実施例1に記載の文字方向標記を設置することが可能であり、本実施例において、セレクトフレームを設置すると同時に、文字方向標記を設置する。設置方式は、実施例1に記載の方式と似通っており、ここでの説明を省略する。
【実施例3】
【0062】
該方法は、内蔵カメラを含み、光学文字識別機能を有する知能設備内で実行する必要があり、前記設備のメモリー内に、内蔵カメラを起動するステップと、入力したい文字を撮影プレビューフレーム内に収めるステップと、内蔵カメラで撮影操作を行うステップと、入力したい文字を含む文書画像を得るステップと、光学文字識別技術で文書画像の文字を識別するステップと、識別された文字を文字列に転換するステップと、文字列を前記設備の処理中のカレント文書に入力するステップとを含む操作を実行するように、CPUを制御・指揮するプログラムが記憶されている。
【0063】
本実施例において、文字識別方法の具体的な操作ステップは以下の通り、
処理中のカレント文書に文字を入力することに備え、本方法を始動させ、内蔵カメラを起動し、カメラ撮影プレビューインターフェースに入る開始ステップ420において、
知能設備の内蔵カメラを起動し、モニターがカメラ撮影プレビューフレームを表示し、
文書画像を撮影するステップ430において、
入力したい文字をカメラ撮影プレビューフレーム内に収め、内蔵カメラにより該文字の文書画像を撮影し、
光学文字識別技術で文書画像を文字文書として識別するステップ440において、
ステップ430で処理された文書画像を、光学文字識別技術で識別し、それに対応する文字文書を得、
処理中のカレント文書に、文字文書を直接に入力するか否かを決定するステップ450において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ440で処理された文字文書を直接に入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ460に進み、否であれば、ステップ470に進み、
文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップ460において、
ステップ440で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、ステップ490に進み、
文字文書を修正するステップ470において、
ユーザーは、ステップ440で処理された文字文書を修正し、
ステップ480において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ470で処理された文字文書を入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ470で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、否であれば、ステップ490に進み、
ステップ490において、終了する。
【0064】
好ましくは、図8のように、ステップ420において、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、知能設備の内蔵カメラを起動する。または、ステップ420において、知能設備のカメラキーを押すことによって、知能設備の内蔵カメラを起動する。または、図9のように、ステップ420において、カメラアイコンを打つことによって、知能設備の内蔵カメラを起動する。
【実施例4】
【0065】
本実施例は、OS「windows mobile 5.0」に基づくタッチスクリーン携帯電話において実行する必要があり、該携帯のCPUの作業周波数が200MHzであり、RAM容量が48Mであり、カメラの解像度が2M画素であり、モニターが2.8インチの画素320*240のタッチスクリーンである。
【0066】
ステップ420において、知能設備において入力法切り替えメニューを起動することによって、カメラ入力法を選択し、本方法を始動させ、処理中のカレント文書に文字を入力することに備え、図8のように、撮影された文字の文書画像を、タッチスクリーンのカメラ入力法のウィンドウに表示し、それから引き続き全ての後続ステップを実行する。カメラで該文書画像を撮影する(ステップ430)。光学文字識別技術で該文書画像を識別し、それを文字文書に転換する(ステップ440)。ユーザーが処理中のカレント文書に、文字文書を直接に入力することを選択する場合(ステップ450)、識別された文字文書を該携帯の処理中のカレント文書に入力する(ステップ460)。これで今回の文字入力操作を完了する(ステップ490)。
【実施例5】
【0067】
本実施例は、OS「windows mobile 5.0」に基づくタッチスクリーン携帯電話において実行する必要があり、該携帯のCPUの作業周波数が200MHzであり、RAM容量が48Mであり、カメラの解像度が2M画素であり、モニターが2.8インチの画素320*240のタッチスクリーンである。
【0068】
ステップ420において、知能設備において入力法切り替えメニューを起動することによって、カメラ入力法を選択し、本方法を始動させ、処理中のカレント文書に文字を入力することに備え、図8のように、撮影された文字画像をタッチスクリーンのカメラ入力法のウィンドウに表示し、それから引き続き全ての後続ステップを実行する。該文字画像を撮影する(ステップ430)。光学文字識別技術で該文書画像を識別し、それを文字文書に転換する(ステップ440)。ユーザーが処理中のカレント文書に、文字文書を直接に入力することを選択しない場合(ステップ450)、該携帯は、文字文書をタッチスクリーンに表示し、ユーザーに文字文書の文字を修正させる(ステップ470)。それからユーザーが修正された文字文書を確認するか否かを判断し(ステップ480)、是であれば、確認された文字文書を該携帯の処理中のカレント文書に入力し(ステップ460)、否であれば、今回の識別結果を廃棄する。これで今回の文字入力操作を完了する(ステップ490)。
【実施例6】
【0069】
本実施例と実施例1との違いは、本実施例において、ステップCに記載の撮影装置による文書画像の撮影を経てから、実施例2における入力したい文字を標記するステップをさらに含むことである。
【0070】
その時、ステップCにおいて文書画像を撮影する時に、表示手段にプレビューフレームを設置し、この方式で入力したい文字を標記することが可能であり、それから、また実施例2における標記方法を介して選択された文書をさらに修正することが可能である。
【0071】
または、ステップCにおいて文書を撮影する時に、表示手段にプレビューフレームを設置せず、実施例2に記述された各種の選定方法によって入力したい文字を選定する。
【0072】
したがって、ユーザーはプレビューフレームで文字を選定し、及び文字方向を指定することが可能であり、また撮影された画像において、セレクトフレームやその他の方式で文字を選定し、及び文字方向を指定することも可能である。もし両方法を共に使用した場合、撮影された画像において、セレクトフレームで文字を選定し、及び文字方向を指定することに準ずる。
【0073】
ここでの本発明に関する記述及び応用は説明的なものであり、本発明の範囲は上述の実施例のみに限定されることはない。ここで開示された実施例の変形や変更は可能であり、当業者にとって、実施例の差し替えや同等な各種部材は公知のものである。当業者の理解すべきことは、本発明の構想または本質特徴から逸脱しない場合、その他の形式、構造、布置、比例、及びその他のユニット、材料、部材で本発明を実現することが可能である。本発明の範囲や構想から逸脱しない場合、ここで開示された実施例に対してその他の変形や変更を行ってもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字入力方法において、
A.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、
B.文書入力のプロセスにおいて、撮影入力プロセスを選択し、1つの撮影装置を起動するステップと、
C.前記撮影装置により文書画像を撮影するステップと、
D.1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、
E.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含むことを特徴とする文字入力方法。
【請求項2】
文書入力のプロセスにおいて、ユーザーは一度または何度も撮影入力プロセスを選択し、前記ステップBからステップEを介して文字を入力することが可能であり、これらの文字とユーザーが他の方式を介して入力した文字とで、ユーザーの入力したい文書を構成することを特徴とする請求項1に記載の文字入力方法。
【請求項3】
前記ステップCにおいて、前記撮影装置により文書画像を撮影し、前記電子設備の表示手段が、撮影装置の少なくとも1つの撮影プレビューフレームを表示し、入力したい文字を該プレビューフレーム内に収め、
ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、プレビューフレーム内の指定文書画像を識別することを特徴とする請求項1に記載の文字入力方法。
【請求項4】
前記ステップCはさらに、1つのプレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整するステップを含み、
ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記プレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整することを特徴とする請求項3に記載の文字入力方法。
【請求項5】
前記表示手段はタッチ式表示手段であり、
ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力し、
前記プレビューフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定することを特徴とする請求項4に記載の文字入力方法。
【請求項6】
前記ステップBにおいて、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、電子設備の内蔵カメラを起動し、または、
知能設備のカメラキーを押すことによって、電子設備の内蔵カメラを起動し、または、
キーボードに設けられたカメラ入力キーを打つことによって、電子設備の内蔵カメラを起動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の文字入力方法。
【請求項7】
前記ステップCの次にさらに、
ユーザーが前記電子設備の表示手段で入力したい文字を選択し、且つ標記をつけるステップを含み、
ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、標記された文書画像を識別することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の文字入力方法。
【請求項8】
前記プレビューフレームは、文字の方向を標記するための文字方向の標記を含み、
前記ステップCはさらに、1つの標記修正手段によって標記の方向を変更するステップを含み、
ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、上述の文字方向に応じて文字の配列順番を識別することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の文字入力方法。
【請求項9】
電子設備内に設置され、文字を入力するための文字入力システムにおいて、
前記電子設備は、
画像情報を得るための撮影装置と、
各項情報を表示するための表示手段と、を含み、
前記文字入力システムは、
前記撮影装置によって得られた画像情報の指定文書情報を、文字文書として識別するための光学文字識別モジュールと、
入力したい文書の範囲に応じ、表示手段における撮影装置のプレビューフレームの形状を調整するためのプレビューフレーム調整モジュールと、を含むことを特徴とする文字入力システム。
【請求項10】
前記表示手段はタッチ式表示手段であり、
ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力し、
前記プレビューフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定することを特徴とする請求項9に記載の文字入力システム。
【請求項11】
電子設備において、
該電子設備は、
画像情報を得るための撮影装置と、
各項情報を表示するための表示手段と、
請求項9または10に記載の文字入力システムと、を含むことを特徴とする電子設備。
【請求項12】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の文字入力方法にマッチングするキーボードにおいて、
撮影入力を起動するキーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の文字入力方法にマッチングするキーボード。
【請求項13】
文字入力方法において、
A’.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、
B’.文書入力のプロセスにおいて、文書識別入力プロセスを選択し、ユーザーが入力したい文字を含む文書画像を選択するステップと、
C’.1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、
D’.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含むことを特徴とする文字入力方法。
【請求項14】
文書入力のプロセスにおいて、ユーザーは一度または何度も文書識別入力プロセスを選択し、前記ステップB’からステップD’を介して文字を入力することが可能であり、これらの文字とユーザーが他の方式を介して入力した文字とで、ユーザーの入力したい文書を構成することを特徴とする請求項13に記載の文字入力方法。
【請求項15】
前記ステップC’において、前記電子設備の表示手段が、1つのセレクトフレームを表示し、前記セレクトフレームを調整することによって、入力したい文字を該セレクトフレーム内に収め、
ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、セレクトフレーム内の指定文書画像を識別することを特徴とする請求項13に記載の文字入力方法。
【請求項16】
前記ステップC’はさらに、1つのセレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整するステップを含み、
ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記セレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整することを特徴とする請求項15に記載の文字入力方法。
【請求項17】
前記表示手段はタッチ式表示手段であり、
ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、セレクトフレームの形状を入力し、
前記セレクトフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてセレクトフレームの形状を設定することを特徴とする請求項16に記載の文字入力方法。
【請求項18】
ステップC’における光学文字識別モジュールは、文書画像の画像内に収まりきれなかった文字行/列を自動的に消去することを特徴とする請求項12〜17のいずれか1項に記載の文字入力方法。
【請求項19】
前記ステップC’において、ユーザーが前記電子設備の表示手段で入力したい文字を選択し、且つ標記をつけ、
ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、標記された文書画像を識別することを特徴とする請求項13に記載の文字入力方法。
【請求項20】
前記ステップC’において、ライン、フレーム、または符号で首尾位置を標記する方法で、入力したい文字を標記することを特徴とする請求項19に記載の文字入力方法。
【請求項21】
文字入力方法において、
該方法は、内蔵カメラを含み、光学文字識別機能を有する知能設備内で実行する必要があり、前記設備のメモリー内に、内蔵カメラを起動するステップと、入力したい文字を撮影プレビューフレーム内に収めるステップと、内蔵カメラで撮影操作を行うステップと、入力したい文字を含む文書画像を得るステップと、光学文字識別技術で文書画像の文字を識別するステップと、識別された文字を文字列に転換するステップと、文字列を前記設備の処理中のカレント文書に入力するステップとを含む操作を実行するように、CPUを制御・指揮するプログラムが記憶されていることを特徴とする文字入力方法。
【請求項22】
該方法の具体的な操作ステップは以下の通り、
処理中のカレント文書に文字を入力することに備え、本方法を始動させ、内蔵カメラを起動し、カメラ撮影プレビューインターフェースに入る開始ステップ420において、
知能設備の内蔵カメラを起動し、モニターがカメラ撮影プレビューフレームを表示し、
文書画像を撮影するステップ430において、
入力したい文字をカメラ撮影プレビューフレーム内に収め、内蔵カメラにより該文字の文書画像を撮影し、
光学文字識別技術で文書画像を文字文書として識別するステップ440において、
ステップ430で処理された文書画像を、光学文字識別技術で識別し、それに対応する文字文書を得、
処理中のカレント文書に、文字文書を直接に入力するか否かを決定するステップ450において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ440で処理された文字文書を直接に入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ460に進み、否であれば、ステップ470に進み、
文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップ460において、
ステップ440で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、ステップ490に進み、
文字文書を修正するステップ470において、
ユーザーは、ステップ440で処理された文字文書を修正し、
ステップ480において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ470で処理された文字文書を入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ470で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、否であれば、ステップ490に進み、
ステップ490において、終了することを特徴とする請求項21に記載の文字入力方法。
【請求項23】
ステップ420において、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、知能設備の内蔵カメラを起動し、または、
ステップ420において、知能設備のカメラキーを押すことによって、知能設備の内蔵カメラを起動し、または、
ステップ420において、カメラアイコンを打つことによって、知能設備の内蔵カメラを起動することを特徴とする請求項22に記載の文字入力方法。
【請求項1】
文字入力方法において、
A.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、
B.文書入力のプロセスにおいて、撮影入力プロセスを選択し、1つの撮影装置を起動するステップと、
C.前記撮影装置により文書画像を撮影するステップと、
D.1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、
E.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含むことを特徴とする文字入力方法。
【請求項2】
文書入力のプロセスにおいて、ユーザーは一度または何度も撮影入力プロセスを選択し、前記ステップBからステップEを介して文字を入力することが可能であり、これらの文字とユーザーが他の方式を介して入力した文字とで、ユーザーの入力したい文書を構成することを特徴とする請求項1に記載の文字入力方法。
【請求項3】
前記ステップCにおいて、前記撮影装置により文書画像を撮影し、前記電子設備の表示手段が、撮影装置の少なくとも1つの撮影プレビューフレームを表示し、入力したい文字を該プレビューフレーム内に収め、
ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、プレビューフレーム内の指定文書画像を識別することを特徴とする請求項1に記載の文字入力方法。
【請求項4】
前記ステップCはさらに、1つのプレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整するステップを含み、
ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記プレビューフレーム調整モジュールを介してプレビューフレームの形状を調整することを特徴とする請求項3に記載の文字入力方法。
【請求項5】
前記表示手段はタッチ式表示手段であり、
ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力し、
前記プレビューフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定することを特徴とする請求項4に記載の文字入力方法。
【請求項6】
前記ステップBにおいて、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、電子設備の内蔵カメラを起動し、または、
知能設備のカメラキーを押すことによって、電子設備の内蔵カメラを起動し、または、
キーボードに設けられたカメラ入力キーを打つことによって、電子設備の内蔵カメラを起動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の文字入力方法。
【請求項7】
前記ステップCの次にさらに、
ユーザーが前記電子設備の表示手段で入力したい文字を選択し、且つ標記をつけるステップを含み、
ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、標記された文書画像を識別することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の文字入力方法。
【請求項8】
前記プレビューフレームは、文字の方向を標記するための文字方向の標記を含み、
前記ステップCはさらに、1つの標記修正手段によって標記の方向を変更するステップを含み、
ステップDにおいて、前記光学文字識別モジュールが、上述の文字方向に応じて文字の配列順番を識別することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の文字入力方法。
【請求項9】
電子設備内に設置され、文字を入力するための文字入力システムにおいて、
前記電子設備は、
画像情報を得るための撮影装置と、
各項情報を表示するための表示手段と、を含み、
前記文字入力システムは、
前記撮影装置によって得られた画像情報の指定文書情報を、文字文書として識別するための光学文字識別モジュールと、
入力したい文書の範囲に応じ、表示手段における撮影装置のプレビューフレームの形状を調整するためのプレビューフレーム調整モジュールと、を含むことを特徴とする文字入力システム。
【請求項10】
前記表示手段はタッチ式表示手段であり、
ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、プレビューフレームの形状を入力し、
前記プレビューフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてプレビューフレームの形状を設定することを特徴とする請求項9に記載の文字入力システム。
【請求項11】
電子設備において、
該電子設備は、
画像情報を得るための撮影装置と、
各項情報を表示するための表示手段と、
請求項9または10に記載の文字入力システムと、を含むことを特徴とする電子設備。
【請求項12】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の文字入力方法にマッチングするキーボードにおいて、
撮影入力を起動するキーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の文字入力方法にマッチングするキーボード。
【請求項13】
文字入力方法において、
A’.ユーザーが1つの電子設備を介して文書入力を行うステップと、
B’.文書入力のプロセスにおいて、文書識別入力プロセスを選択し、ユーザーが入力したい文字を含む文書画像を選択するステップと、
C’.1つの光学文字識別モジュールを介して前記文書画像の指定文書情報を文字文書として識別するステップと、
D’.識別された文字文書を処理中のカレント文書に入力し、または修正した後に、修正された文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップと、を含むことを特徴とする文字入力方法。
【請求項14】
文書入力のプロセスにおいて、ユーザーは一度または何度も文書識別入力プロセスを選択し、前記ステップB’からステップD’を介して文字を入力することが可能であり、これらの文字とユーザーが他の方式を介して入力した文字とで、ユーザーの入力したい文書を構成することを特徴とする請求項13に記載の文字入力方法。
【請求項15】
前記ステップC’において、前記電子設備の表示手段が、1つのセレクトフレームを表示し、前記セレクトフレームを調整することによって、入力したい文字を該セレクトフレーム内に収め、
ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、セレクトフレーム内の指定文書画像を識別することを特徴とする請求項13に記載の文字入力方法。
【請求項16】
前記ステップC’はさらに、1つのセレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整するステップを含み、
ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記セレクトフレーム調整モジュールを介してセレクトフレームの形状を調整することを特徴とする請求項15に記載の文字入力方法。
【請求項17】
前記表示手段はタッチ式表示手段であり、
ユーザーは入力したい文書の範囲に応じ、前記タッチ式表示手段でタッチ動作を行うことによって、セレクトフレームの形状を入力し、
前記セレクトフレーム調整モジュールは上述タッチ動作を捕捉し、該タッチ動作に応じてセレクトフレームの形状を設定することを特徴とする請求項16に記載の文字入力方法。
【請求項18】
ステップC’における光学文字識別モジュールは、文書画像の画像内に収まりきれなかった文字行/列を自動的に消去することを特徴とする請求項12〜17のいずれか1項に記載の文字入力方法。
【請求項19】
前記ステップC’において、ユーザーが前記電子設備の表示手段で入力したい文字を選択し、且つ標記をつけ、
ステップD’において、前記光学文字識別モジュールが、標記された文書画像を識別することを特徴とする請求項13に記載の文字入力方法。
【請求項20】
前記ステップC’において、ライン、フレーム、または符号で首尾位置を標記する方法で、入力したい文字を標記することを特徴とする請求項19に記載の文字入力方法。
【請求項21】
文字入力方法において、
該方法は、内蔵カメラを含み、光学文字識別機能を有する知能設備内で実行する必要があり、前記設備のメモリー内に、内蔵カメラを起動するステップと、入力したい文字を撮影プレビューフレーム内に収めるステップと、内蔵カメラで撮影操作を行うステップと、入力したい文字を含む文書画像を得るステップと、光学文字識別技術で文書画像の文字を識別するステップと、識別された文字を文字列に転換するステップと、文字列を前記設備の処理中のカレント文書に入力するステップとを含む操作を実行するように、CPUを制御・指揮するプログラムが記憶されていることを特徴とする文字入力方法。
【請求項22】
該方法の具体的な操作ステップは以下の通り、
処理中のカレント文書に文字を入力することに備え、本方法を始動させ、内蔵カメラを起動し、カメラ撮影プレビューインターフェースに入る開始ステップ420において、
知能設備の内蔵カメラを起動し、モニターがカメラ撮影プレビューフレームを表示し、
文書画像を撮影するステップ430において、
入力したい文字をカメラ撮影プレビューフレーム内に収め、内蔵カメラにより該文字の文書画像を撮影し、
光学文字識別技術で文書画像を文字文書として識別するステップ440において、
ステップ430で処理された文書画像を、光学文字識別技術で識別し、それに対応する文字文書を得、
処理中のカレント文書に、文字文書を直接に入力するか否かを決定するステップ450において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ440で処理された文字文書を直接に入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ460に進み、否であれば、ステップ470に進み、
文字文書を処理中のカレント文書に入力するステップ460において、
ステップ440で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、ステップ490に進み、
文字文書を修正するステップ470において、
ユーザーは、ステップ440で処理された文字文書を修正し、
ステップ480において、
ユーザーは、処理中のカレント文書に、ステップ470で処理された文字文書を入力するか否かを決定し、是であれば、ステップ470で処理された文字文書を、処理中のカレント文書に入力し、否であれば、ステップ490に進み、
ステップ490において、終了することを特徴とする請求項21に記載の文字入力方法。
【請求項23】
ステップ420において、表示された入力法メニューから「カメラ入力法」を選択することによって、知能設備の内蔵カメラを起動し、または、
ステップ420において、知能設備のカメラキーを押すことによって、知能設備の内蔵カメラを起動し、または、
ステップ420において、カメラアイコンを打つことによって、知能設備の内蔵カメラを起動することを特徴とする請求項22に記載の文字入力方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図10】
【図11】
【図12】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図10】
【図11】
【図12】
【図7】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2012−507063(P2012−507063A)
【公表日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523296(P2011−523296)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際出願番号】PCT/CN2010/073494
【国際公開番号】WO2011/009343
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(510217851)上海合合信息科技発展有限公司 (3)
【氏名又は名称原語表記】INTSIG Information Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 12013,No.1 building, No.335 Guoding road,YANG Pu District, Shanghai 200433 China
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際出願番号】PCT/CN2010/073494
【国際公開番号】WO2011/009343
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(510217851)上海合合信息科技発展有限公司 (3)
【氏名又は名称原語表記】INTSIG Information Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 12013,No.1 building, No.335 Guoding road,YANG Pu District, Shanghai 200433 China
【Fターム(参考)】
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