説明

文書校正支援装置

【課題】従来技術では、校正前文書を合成音声で読み上げながら、校正すべき箇所を記憶することはできない。
【解決手段】作成した文書を合成音声で読み上げさせ、読み上げ音声の抑揚やアクセントが文書の前後関係から違和感のある場合に、所定の操作を行なうことで、校正すべき箇所を記憶し、表示する文書校正支援装置により、解決できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書校正支援装置に係り、特に作成された文書を合成音声で読み上げ、聴取者によって、違和感のある箇所で所定の操作がなされると文書にマーキングする文書校正支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の音声合成技術の発展は、目覚しく、肉声に近付きつつある。そのため、音声合成技術の応用範囲も広がりつつある。応用例の一つに、パーソナルコンピュータ、電子書籍リーダにおける文書読み上げ機能がある。
【0003】
一方、文書校正について、文書校正ツールがワープロソフトに組み込まれている。また、文書校正のためのWebサービスがある。この種の文書校正において、文法的なチェック能力は、高まりつつある。しかし、誤字、脱字、誤った仮名漢字変換のチェック能力は、依然低い。
【0004】
特許文献1は、文字情報を自然の抑揚で読み上げることができ、外部ユーザの情報端末へ読み上げ音声の提供を行なう技術を開示している。そして、文字入力手段により、文書を校正した場合、校正前文書と校正後文書とを共に表示させながら、校正箇所の読み上げ開始時点を文節単位で遅らせることで、校正内容を聴覚で確認し易くしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−140101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術では、校正前文書を合成音声で読み上げながら、校正すべき箇所を記憶することはできない。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、作成した文書を合成音声で読み上げさせ、読み上げ音声の抑揚やアクセントが文書の前後関係から違和感のある場合に、所定の操作を行なうことで、校正すべき箇所を記憶し、表示する文書校正支援装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明では、作成したメール文書、ワープロ文書を合成音声で読み上げ、読み上げ音声の抑揚、アクセントが文書の前後関係から違和感のある場合に、所定の操作を受け付け、校正すべき箇所にマーキングを行ない表示し、保存する。
【0009】
上述した課題は、自装置に記憶されている文書データを合成音声に変換して読み上げる文書読み上げ手段と、予め定められた特定コマンドを受信する特定コマンド受信手段と、文書データの所定の部位をマーキングするマーキング手段と、マーキング手段がマーキングした文書データを表示または保存するマーキング文書表示保存手段と、を有し、
文書読み上げ手段が所定の文書データを読み上げている最中に、特定コマンド受信手段が特定コマンドを受信し、特定コマンドが文書校正に係る特定コマンドであった場合に、マーキング手段は文書読み上げ手段が読み上げた文書データの当該特定コマンドを受信した時刻に対応する1以上の単語をマーキングし、マーキング文書表示保存手段は、マーキングされた文書データを表示または保存することを特徴とする文書校正支援装置により、達成できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、文書校正支援装置で作成したメール文書やワープロ文書を音声合成により読み上げ、違和感がある箇所で特定のダイヤルキー操作を行なうことでマーキングを行ない表示や保存を行なうことで誤字脱字などのチェック能力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】文書校正支援装置の機能ブロック図である。
【図2】文書校正支援装置のハードウェアブロック図である。
【図3】文書校正支援装置のマーキング文書作成のフローチャートである。
【図4】文書校正支援装置の設定時間と読み上げ速度の制御のフローチャートである。
【図5】校正結果を説明する図である。
【図6】校正部位とマーキングとの位置関係を説明する図である。
【図7】文書校正支援装置と電話装置とのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用い図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実質同一部位には同じ参照番号を振り、説明は繰り返さない。
【0013】
まず、図1を参照して、文書校正支援装置1の構成を説明する。図1において、文書校正支援装置1は、マンマシンインターフェース11と、作成文書記憶部12と、文書/合成音声変換部13と、合成音声送信部14と、通信インターフェース15と、DTMF受信部16と、マーキング位置特定部17と、マーキング文書記憶部18と、校正済み文書記憶部19と、校正部位抽出部110と、読み上げ時刻差検出部111と、読み上げ時刻差平均時間算出部112と、文節単位毎の読み上げ中断時間設定部113と、文節単位毎の読み上げ速度設定部114と、文書表示部115と、読み上げ方法設定部117を有する。DTMF受信部16は、遡及時間設定部116と、遡及時間補正部118と、遡及時間記憶部119とを有する。
【0014】
マンマシンインターフェース11は、パーソナルコンピュータに備えるキーボードおよびディスプレイである。作成文書記憶部12は、マンマシンインターフェース11で作成した文書を記憶する。文書/合成音声変換部13は、作成文書記憶部12で記憶した文書を合成音声データに変換する。
【0015】
合成音声送信部14は、文書/合成音声変換部13で変換した音声データを電話装置2に送信する。通信インターフェース15は、図示しないネットワークを介して電話装置2と音声データの送信および受信を実施する。
【0016】
DTMF受信部16は、電話装置2がダイヤルキーによる特定の操作を検出し、送信したDTMF信号を受信する。マーキング位置特定部17は、DTMF受信部16でDTMF信号を受信した時刻に文書/合成音声変換部13が読み上げた箇所から遡及時間記憶部119で設定している時間を遡り、単語、文節、文書などを単位とするマーキング範囲を特定する。ここで、遡及時間とは、DTMFを受信した場合に遡及時間記憶部119で記憶している時間分遡及し、マーキングする箇所を特定するために設けられた時間を示す。
【0017】
マーキング文書記憶部18は、マーキングされた文書を記憶する。校正済み文書記憶部19は、マーキングされた文書のマーキングされている箇所の校正を行なった文書を記憶する。校正部位抽出部110は、マーキング文書記憶部18と校正済み文書記憶部19の文書比較を行ない、校正部位の抽出を行なう。
【0018】
読み上げ時刻差検出部111は、校正箇所を検出する毎に当該校正箇所の読み上げ時刻と当該校正箇所近傍のマーキング箇所読み上げ時刻との読み上げ時刻差を検出する。読み上げ時刻差平均時間算出部112は、読み上げ時刻差検出部111で検出した読み上げ時刻差の累積値を校正箇所の数で割り算を行ない、平均時間を算出する。
【0019】
文節単位毎の読み上げ中断時間設定部113は、文書データの単語または文節または読点または句点単位毎の読み上げを中断させ、無音時間となる読み上げ中断時間を設定する。また、読み上げ時刻差平均時間算出部112で算出した平均値が所定値以上の場合、文節単位毎の読み上げ中断時間設定部113は、文書の次回読み上げ時または別の文書の読み上げ時に、読み上げ中断時間を増加させる。一方、所定値以下の場合、文節単位毎の読み上げ中断時間設定部113は、読み上げ中断時間を減少させる。ここで、中断時間とは、音声送信中に単語末尾、文節末尾、読点前、句点前ごとに中断時間設定部113に設定している時間分音声送信を中断し、無音にする事を示す。
【0020】
文節単位毎の読み上げ速度設定部114は、文書の読み上げ速度を設定する。また、読み上げ時刻差平均時間算出部112で算出した平均値が所定値以上の場合、文節単位毎の読み上げ速度設定部114は、当該文書の次回読み上げ時または別の文書の読み上げ時に、読み上げ速度を遅くする。一方、所定値以下の場合、文節単位毎の読み上げ速度設定部114は、読み上げ速度を速くする。
【0021】
文書表示処理部115は、作成文書記憶部12とマーキング文書記憶部18と校正済み文書記憶部19の文書を表示処理する。遡及時間設定部116は、DTMF信号を受信してからどの位遡ってマーキングを行なうかの時間を設定する。読み上げ方法設定部117は、文節または単語または読点または句点単位毎の読み上げ中断時間を可変制御するか、または読み上げ速度を可変制御するかの設定を行なう。
【0022】
遡及時間補正部118は、読み上げ時刻差の累積値を校正箇所の数で割り算した読み上げ時刻差の平均値を、遡及時間記憶部119に記憶されている時間に対して加減算する。その結果、遡及時間補正部118は、マーキング箇所とその後の校正箇所の読み上げ時刻差が少なくなるように遡及する時間の学習を行う。遡及時間記憶部119は、遡及時間設定部116で設定した時間および遡及時間補正部118で修正した時間を記憶する。なお、マーキングとは、フォント変更、文字色変更、下線、囲み付与、反転表示等であり、これらに限らない。
【0023】
図2を参照して、文書校正支援装置1のハードウェア構成を説明する。図2において、文書校正支援装置1は、内部通信線124で相互接続された中央処理装置(CPU)121、メモリ122、記憶装置123、入力装置11a、出力装置11b、通信インターフェース15で構成される。図2と図1との比較から容易に理解できるように、図1の各記憶部は、メモリ122または記憶装置123である。また、メモリ122上のプログラムをCPU121が実行することにより、図1の各処理部を実現する。
【0024】
図3を参照して、文書校正支援装置1の動作を説明する。図3において、フローは、文書校正支援装置1から電話装置2に発呼し、通話を確立した状態から開始される。文書校正支援装置1は、マンマシンインターフェース11で作成した文書を作成文書記憶部12から読み込む(S11)。文書校正支援装置1は、作成文書記憶部12から読み込んだ文書を文頭から文書/合成音声変換部13で音声データに変換する(S12)。文書校正支援装置1は、読み上げた文書の単語末尾、文節末尾、読点前、句点前の読み上げ時刻を記録する(S13)。文書校正支援装置1は、変換した音声データを電話装置2へ送信する(S14)。
【0025】
文書校正支援装置1は、音声データが読み終わったかの判断を行なう(S16)。ステップ16でYESのとき、文書校正支援装置1は、マーキング文書を表示して(S17)、終了する。
【0026】
ステップ16でNOのとき、文書校正支援装置1は、電話装置2からDTMFを受信したか判定する(S18)。ステップ18でYESのとき、文書校正支援装置1は、現在の読み上げ位置(第1位置)を特定する(S19)。文書校正支援装置1は、遡及時間記憶部に記憶している設定時間を抽出する(S21)。文書校正支援装置1は、ステップ19で特定した位置から抽出した設定時間分、遡った第2位置の単語、文節、読点間、句点間を特定する(S22)。
【0027】
文書校正支援装置1は、第2位置から第1位置までを所定フォントの文書に変換する(S23)。文書校正支援装置1は、文書変換したマーキング文書を保存して(S24)、ステップ16に遷移する。ステップ18でNOのとき、文書校正支援装置1は、そのままステップ16に遷移する。
【0028】
図4を参照して、文書校正支援装置1の読み上げ中断時間と読み上げ速度の制御と遡及時間の制御を説明する。本フローはマーキング済みの文書を校正した状態から開始される。文書校正支援装置1は、本フローにより、校正部位の読み上げ時刻と校正部位近傍のマーキング箇所読み上げ時刻との読み上げ時刻差を算出し、設定時間を各設定部に反映させる。
【0029】
文書校正支援装置1は、校正箇所数Nに0を代入する(S31)。文書校正支援装置1は、文頭から校正前文書と校正済み文書を比較し、校正部位を抽出する(S32)。文書校正支援装置1は、文書の終わりか判定する(S33)。ステップ33でYESのとき、文書校正支援装置1は、Nが0を越えているか判定する(S34)。ステップ34でYESのとき、文書校正支援装置1は、累積時刻差をNで割った平均値を算出する(S36)。文書校正支援装置1は、平均値が正の所定値以上か判定する(S37)。ステップ37でYESのとき、文書校正支援装置1は、読み上げ中断時間を増加、または/および読み上げ速度を減少、または/および遡及時間を増加する(S38)。
【0030】
ステップ33でNOのとき、文書校正支援装置1は、校正部位があるか判定する(S39)。ステップ39でYESのとき、文書校正支援装置1は、Nをインクリメントする(S41)。文書校正支援装置1は、校正部位の読み上げ時刻と校正部位近傍のマーキング箇所読み上げ時刻との読み上げ時刻差を算出する(S42)。文書校正支援装置1は、算出した読み上げ時刻差を累積する(S43)。文書校正支援装置1は、再び校正部位を検出して(S44)、ステップ33に遷移する。ステップ39でNOのとき、文書校正支援装置1は、そのまま、ステップ33に遷移する。
【0031】
ステップ34でNOのとき、文書校正支援装置1は、そのまま、終了する。ステップ37でNOのとき、文書校正支援装置1は、平均値が負の所定値以下か判定する(S46)。ステップ46でYESのとき、文書校正支援装置1は、読み上げ中断時間を減少、または/および読み上げ速度を増加、または/および遡及時間を減少して(S47)、終了する。ステップ46でNOのとき、文書校正支援装置1は、そのまま、終了する。
【0032】
図5を参照して、(a)校正前文書の文節単位の分け方と読み上げ時刻の記録と(b)校正済み文書を説明する。なお、図5(b)のアンダーラインおよび太字が校正箇所である。図5において、(a)と(b)とを対比すれば明らかなように、校正前文書の「諜報」は「情報」に、「試練に」は「視点に」に、「数じて」は「通じて」に、校正されている。なお、校正自体は、校正者が実施する。これに対して、文書校正支援装置1は、校正前文書と校正済み文書とを比較して、校正箇所とマーキング領域の関係を把握する。
【0033】
図6を参照して、文書校正支援装置1の遡及時間変更、読み上げ速度変更の処理を説明する。図6において、太字は校正対象、アンダーラインはマーキング箇所である。また、遡及時間(設定時間)は、2秒である。
【0034】
図6(a)において、校正部位(太字)は、2秒遡及のマーキング箇所の後半にある。この場合、入力者の応答が想定より良好と判断できる。したがって、文書校正支援装置1は、遡及時間を減少または/および読み上げ速度を増加できる。一方、図6(b)において、校正部位は、2秒遡及のマーキング箇所を外れて前にある。この場合、入力者が疲れて応答が遅れていると判断できる。したがって、文書校正支援装置1は、遡及時間を増加および/または読み上げ速度を低下させる。さらに、図6(c)において、校正部位は、2秒遡及のマーキング箇所の前半にあり、文書校正支援装置1は、遡及時間および読み上げ速度は適切と判断する。
【0035】
なお、図6では、遡及時間変更、読み上げ速度変更を例に説明したが、読み上げ中断時間を変更しても良い。
【0036】
図7を参照して、文書校正支援装置1と電話装置2間の文書読み上げとDTMF送信のシーケンスを説明する。図7において、文書校正支援装置1は、電話装置2に合成音声に変換した音声データ送信する(S1)。文書校正支援装置1は、さらに電話装置2に合成音声に変換した音声データ送信する(S2)。電話装置から音声データを聴取している入力者は、受信した音声データに違和感があった場合、ダイヤルキーによる特定の操作をする。電話装置2は、ダイヤルキー操作を受け付ける(S3)。電話装置2は、DTMF信号を文書校正支援装置1に送信する(S4)。文書校正支援装置1は、DTMF信号を受信した時に読み上げていた箇所を特定し、当該箇所および遡及時間内の箇所にマーキングをする(S5)。
【0037】
文書校正支援装置1は、電話装置2に合成音声に変換した音声データ送信する(S6、S7、…)。
【0038】
文書校正支援装置1は、読み上げが全て終了した場合、マーキングされた文書を表示する(S8)。文書校正支援装置1は、表示した文書を保存する(S9)。
【0039】
上述した実施例では、文書校正支援装置1は、電話装置2と接続され、電話装置2に音声を出力し、電話装置2から入力を受け付けている。しかし、文書校正支援装置1の構成は、これに限らず、文書校正支援装置1が音声を出力し、文書校正支援装置1がテンキー操作を受け付けてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1…文書校正支援装置、2…電話装置、11…マンマシンインターフェース、15…通信インターフェース、121…CPU、122…メモリ、123…記憶装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置に記憶されている文書データを合成音声に変換して読み上げる文書読み上げ手段と、予め定められた特定コマンドを受信する特定コマンド受信手段と、前記文書データの所定の部位をマーキングするマーキング手段と、前記マーキング手段がマーキングした文書データを表示または保存するマーキング文書表示保存手段と、を有し、
前記文書読み上げ手段が所定の文書データを読み上げている最中に、前記特定コマンド受信手段が特定コマンドを受信し、前記特定コマンドが文書校正に係る特定コマンドであった場合に、
前記マーキング手段は前記文書読み上げ手段が読み上げた文書データの当該特定コマンドを受信した時刻に対応する1以上の単語をマーキングし、前記マーキング文書表示保存手段は、前記マーキングされた文書データを表示または保存することを特徴とする文書校正支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の文書校正支援装置であって、
前記文書読み上げ手段は文書データを文節または単語または読点または句点単位に読み上げ、前記特定コマンド受信手段は前記文書読み上げ手段が現在読み上げている箇所の文節もしくは単語を読み上げる毎または現在読み上げている箇所が読点または句点に達する毎に前記予め定められた特定コマンドを受信したか否かを判定し、
前記特定コマンド受信手段が前記予め定められた特定コマンドを受信したと判定した場合に、前記マーキング手段は前記文書読み上げ手段が現在読み上げている箇所の直前の文節または単語または読点または句点に対応する部位をマーキングすることを特徴とする文書校正支援装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の文書校正支援装置であって、
前記文書データを文頭から文節または単語または読点または句点単位毎に読み上げた時刻を記録する読み上げ時刻記録手段と、
自装置のユーザによって、前記マーキング手段がマーキングした文書データから、マーキング箇所或いはその前後の誤字、脱字等が校正されると、マーキングされた校正前文書と校正済み文書を比較し校正部位を抽出する校正部位抽出手段と、
前記マーキング手段がマーキングした部位と前記校正した部位の前記読み上げ時刻の時刻差を算出する時刻差算出手段と、
前記時刻差算出手段が算出した時刻差を累積し校正箇所の数で割り算する読み上げ時刻差平均値算出手段と、
前記文書データを文頭から文節または単語または読点または句点単位毎に読み上げるごとに所定の中断時間を設定または前記文書データの読み上げ速度を所定の速度に設定する読み上げ方法設定手段と、を更に有し、
前記平均値算出手段で算出した読み上げ時刻差の平均値が正の所定値以上の場合、中断時間を増加させ、または/および読み上げ速度を減少させ、読み上げ時刻差の平均値が負の所定値以下の場合、前記読み上げ中断時間を減少させる、または/および読み上げ速度を増加させることを特徴とする文書校正支援装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の文書校正支援装置であって、
前記特定コマンド受信手段は、前記特定コマンドを受信した時刻から、所定の時間遡った時刻を設定する遡及時間設定手段を更に有し、
前記特定コマンド受信手段が特定コマンドを受信し、前記特定コマンドが文書校正に係る特定コマンドであった場合に、前記マーキング手段は前記文書読み上げ手段が読み上げた文書データの当該特定コマンドを受信した時刻から前記所定の時間遡って読み上げられた箇所に対応する1以上の単語をマーキングすることを特徴とする文書校正支援装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−247941(P2011−247941A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118442(P2010−118442)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)