文書細断屑用古紙再生装置
【課題】 設置場所に制限のある極小規模かつコンパクトな文書細断屑用古紙再生装置であって、より白い再生紙を製造することが可能な新規な文書細断屑用古紙再生装置を提供する。
【解決手段】 古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー部と該再生パルプ懸濁液から再生紙を抄造する抄紙部を含む文書細断屑用古紙再生装置において、該再生パルプ懸濁液の通過する箇所に磁力吸着手段を設け、該再生パルプ懸濁液中の磁性物質を磁力吸着せしめるようにしてなるようにした。
【解決手段】 古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー部と該再生パルプ懸濁液から再生紙を抄造する抄紙部を含む文書細断屑用古紙再生装置において、該再生パルプ懸濁液の通過する箇所に磁力吸着手段を設け、該再生パルプ懸濁液中の磁性物質を磁力吸着せしめるようにしてなるようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、オフィス文書などの古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー部と該再生パルプ懸濁液から再生紙を抄造する抄紙部とを含むオフィスなどの室内設置型の文書細断屑用古紙再生装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、文書細断屑のリサイクルが充分に図られていないことに鑑み、文書細断屑をトイレットペーパー程度の比較的低い品質の再生紙にリサイクルするのであれば、古紙再生工程の省略化及び装置の小型化・簡略化によって、文書細断屑の再生を企業、官庁、組合、団地或いは地方公共団体等の各組織単位で文書細断屑のリサイクルを可能とし、省資源・省エネルギー化、古紙回収にかかる時間短縮や労力軽減を図るべく、文書細断機によって細断された古紙を攪拌手段を備えたパルパーで離解し再生パルプとする工程と、該離解された再生パルプを常時緩やかに攪拌されているチェストに貯蔵する工程と、該貯蔵された再生パルプを圧力源及び噴射孔を有する噴射装置に充填し、該噴射装置から再生パルプを噴射し、一対のローラを介して回動可能に取りつけられた無端の繊維シートを有する抄紙装置の該繊維シートに吹きかけて再生パルプをシート状にし、該シート状にされた再生パルプを乾燥ローラで乾燥して抄紙する工程とからなる文書細断屑の古紙再生方法が提案されている（特許文献１参照）。
【０００３】
また、本出願人は、上記提案の実用化する上での種々の問題点を解決すべく、特許文献２及び特許文献３に示すような文書細断屑用古紙再生装置を提案した。
【０００４】
上記した特許文献２及び特許文献３に記載された文書細断屑用古紙再生装置は会社のオフィスなどの室内に設置できる程のコンパクト設計であるため、文書細断屑の再生を企業、官庁、組合、団地或いは地方公共団体等の各組織単位で行い得るようにして、焼却・埋め立て処分とされていた文書細断屑をリサイクル可能とし、省資源・省エネルギー化、古紙回収にかかる時間短縮や労力軽減を図ることができるものである。
【０００５】
しかしながら、上記した特許文献２及び特許文献３に記載された文書細断屑用古紙再生装置では、文書細断屑に付着したプリンタや複写機のトナーなどの影響により再生パルプ懸濁液に色が残ってしまい、結果として、あまり白くない再生紙が出来上がってしまうという問題があった。
【特許文献１】特開平１０−３１７２９０号公報
【特許文献２】特開２００６−１６９７１０号公報
【特許文献３】特開２００８−１３３５６４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、設置場所に制限のある極小規模かつコンパクトな文書細断屑用古紙再生装置であって、より白い再生紙を製造することが可能な新規な文書細断屑用古紙再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の文書細断屑用古紙再生装置は、古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー部と該再生パルプ懸濁液から再生紙を抄造する抄紙部を含む文書細断屑用古紙再生装置において、該再生パルプ懸濁液の通過する箇所に磁力吸着手段を設け、該再生パルプ懸濁液中の磁性物質を磁力吸着せしめるようにしてなることを特徴とする。
【０００８】
このように構成すれば、磁力吸着手段により、該再生パルプ懸濁液中のプリンタや複写機のトナーなどの磁性物質が磁力吸着されるので、より白い再生紙の製造が可能となる。
【０００９】
前記磁力吸着手段が設けられる箇所が、再生パルプ懸濁液が通過する箇所ならばいずれにも適用可能であるが、古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー、該再生パルプ懸濁液を通過させて濾過するための揺動濾過装置、又は前記再生パルプ懸濁液の通過するパイプのうち少なくとも一つに設けるのが好適である。なお、本願明細書で言うパイプとは配管を意味する。
【００１０】
前記磁力吸着手段としては、マグネット手段であるのが好ましい。
【００１１】
また、前記マグネット手段がマグネットシートであり、該再生パルプ懸濁液が接触する箇所に設けられているのが好ましい。
【００１２】
さらに、前記磁力吸着手段が、磁力発生源を有しかつプーリー間に掛渡された無端状のエンドレスベルトと、該プーリーを駆動せしめるための駆動モータと、該エンドレスベルトの表面に磁力吸着した付着物を除去するための付着物除去手段と、を含むように構成するのが好適である。
【００１３】
前記磁力発生源を有するエンドレスベルトとしては、例えば、マグネットシートを用いることができる。また、前記磁力発生源を有するエンドレスベルトとして、紙、布、合成樹脂やゴム製のシートの裏面に磁石などの磁力発生源を取り付けて、前記磁力発生源を有するエンドレスベルトとしてもよい。
【００１４】
さらにまた、前記付着物除去手段が、前記エンドレスベルトの表面に付着した付着物を掻き取るための掻き取り手段と、前記掻き取り手段によって掻き取られた付着物を溜めるための溜め容器とを有し、該溜め容器の底部には水切り孔が開穿されてなり、該溜め容器に溜められた付着物の水分が前記水切り孔を介して落下するように構成してもよい。このように構成すれば、該溜め容器に溜められた付着物の水分が前記水切り孔を介して落下してふたたび該再生パルプ懸濁液と合流させることができる。
【発明の効果】
【００１５】
本発明によれば、設置場所に制限のある極小規模かつコンパクトな文書細断屑用古紙再生装置であって、より白い再生紙を製造することが可能な新規な文書細断屑用古紙再生装置を提供することができるという著大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置の一つの実施の形態を示す概念説明図である。
【図２】本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置に用いられる磁力吸着手段の一つの実施の形態を示す概略斜視図である。
【図３】本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置に用いられる磁力吸着手段の別の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図４】図３の揺動濾過装置の平面図である。
【図５】本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置に用いられる磁力吸着手段の他の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図６】本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置に用いられるパイプの一つの実施の形態を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示されたもので、本発明の技術的思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことは言うまでもない。
【００１８】
図１において、文書細断屑用古紙再生装置１２０は、文書細断屑Ｐを投入するためのホッパー４を有し、槽と槽の内底部に攪拌手段６a，８aを備えた第一パルパー６及び第二パルパー８を含み文書細断機によって細断された古紙を離解して再生パルプ懸濁液Ｐ１，Ｐ２とするパルパー部２と、第一パルパー６及び第二パルパー８との間に設けられ再生パルプ懸濁液ＰＬとする揺動濾過装置１００Ａと、該再生パルプ懸濁液から再生紙を抄造する抄紙部３とからなる文書細断屑用古紙再生装置であり、該抄紙部３のドライヤーパート部４０が、内部中空の筐体４１と、該筐体４１内に少なくとも一部が上下又は左右に交互に配置された複数の回転自在なロール４６ａ，４６ｂ，４６ｃ，４６ｄ，４６ｅ，４６ｆ，４６ｇ，４６ｈ，４６ｉ，４６ｊ，４６ｋ，４６ｌ，４６ｍと、該ロール４６ａ〜４６ｍ間に係回された無端帯状のキャンバス４４とを有する乾燥チャンバー４２、並びに該乾燥チャンバー４２に連通し、該乾燥チャンバー４２内の雰囲気を循環しつつ除湿乾燥するヒートポンプ方式の除湿乾燥機からなるドライヤー５０とから構成されている。符号Ｗは水であり、符号１２２，１２４はポンプである。また、符号７０，７２，７４は、それぞれ再生パルプ懸濁液が通過するパイプである。
【００１９】
そして、再生パルプ懸濁液Ｐ１、ＰＬ、Ｐ２の通過する箇所である前記第一パルパー６、前記第二パルパー８及び前記揺動濾過装置１００Ａのそれぞれの側部内周面には、磁力吸着手段Ｍ１〜Ｍ３がそれぞれ設けられている。図１の例では、磁力吸着手段Ｍ１〜Ｍ３としてはマグネット手段を用いており、より具体的にはマグネットシートを用いている。前記マグネットシートを前記第一パルパー６、前記第二パルパー８及び前記揺動濾過装置１００Ａの側部内周面に貼付することで、再生パルプ懸濁液中のトナーなどの磁性物質を磁力吸着せしめるようにされている。
【００２０】
すなわち、本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置１２０は、基本的な構成については、特許文献２及び特許文献３に記載されているものと同様であるが、これら従来の文書細断屑用古紙再生装置に磁力吸着手段を設けたことを特徴とするものである。
【００２１】
図２に、前記揺動濾過装置１００Ａの側部内周面に磁力吸着手段Ｍ１を貼付した例を示す。図２において、前記揺動濾過装置１００Ａは、貯留容器１０２と、該貯留容器１０２の上部に設けられ再生パルプ懸濁液Ｐ１を該貯留容器１０２に供給するための再生パルプ懸濁液供給パイプ（図示は省略）と、該再生パルプ懸濁液Ｐ１を通過させて濾過するための濾過手段１０６（図示例では網籠）と、該濾過手段１０６に取付けられ該濾過手段１０６を揺動せしめるための揺動手段１０８（図示例ではモーター）と、該貯留容器１０２に設けられ、濾過された再生パルプ懸濁液ＰＬを排出するための再生パルプ懸濁液排出パイプ１１０と、を含む構成とされている。さらに、貯留容器１０２に水を供給するための水供給パイプ（図示は省略）が貯留容器１０２には設けられている。なお、符号１０９は貯留容器１０２を把持するための取っ手を示し、符号１１１は貯留容器１０２の再生パルプ懸濁液ＰＬの水量を計るための水面計を示す。
【００２２】
前記貯留容器１０２の側面部内周面には、磁力吸着手段Ｍ１としてマグネットシートが貼付されている。これにより、再生パルプ懸濁液ＰＬ中のトナーなどの磁性物質を磁力吸着せしめるようにされている。
【００２３】
図２の例では磁力吸着手段Ｍ１としてマグネットシートを用いたが、磁力吸着するものであればよく、図３及び図４に別の磁力吸着手段を用いた例を示す。
【００２４】
図３及び図４において、前記揺動濾過装置１００Ｂは、貯留容器１０２と、該貯留容器１０２の上部に設けられ再生パルプ懸濁液Ｐ１を該貯留容器１０２に供給するための再生パルプ懸濁液供給パイプ（１０４）と、該再生パルプ懸濁液Ｐ１を通過させて濾過するための濾過手段１０６（図示例では網籠）と、該濾過手段１０６に取付けられ該濾過手段１０６を揺動せしめるための揺動手段１０８（図示例ではモーター）と、該貯留容器１０２に設けられ、濾過された再生パルプ懸濁液ＰＬを排出するための再生パルプ懸濁液排出パイプ１１０と、を含む構成とされている。さらに、貯留容器１０２に水を供給するための水供給パイプ（１１２）が貯留容器１０２には設けられている。なお、符号１１１は貯留容器１０２の再生パルプ懸濁液ＰＬの水量を計るための水面計を示す。
【００２５】
前記揺動濾過装置１００Ｂの中央には、磁力吸着手段Ｍ１０が設けられている。前記磁力吸着手段Ｍ１０は、磁力発生源を有しかつプーリー５１ａ，５１ｂ間に掛渡された無端状のエンドレスベルト５２と、該プーリー５１ａ，５１ｂを駆動せしめるための駆動モータ５４と、該エンドレスベルト５２の表面に磁力吸着した付着物を除去するための付着物除去手段５６と、を含む構成とされている。磁力発生源を有するエンドレスベルト５２としては、マグネットシートを用いており、エンドレスベルト５２自体が磁力発生源となっている。これにより、再生パルプ懸濁液ＰＬ中のトナーなどの磁性物質を磁力吸着せしめるようにされている。
【００２６】
前記付着物除去手段５６は、前記エンドレスベルト５２の表面に付着した磁性物質などの付着物を掻き取るための掻き取り手段５８と、前記掻き取り手段５８によって掻き取られた付着物を溜めるための溜め容器６０とを有し、該溜め容器６０の底部には多数の水切り孔６２が開穿されてなり、該溜め容器６０に溜められた付着物の水分が前記水切り孔６２を介して落下するように構成されている。このようにして落下した水分は、該貯留容器１０２内の再生パルプ懸濁液ＰＬと合流することとなる。
【００２７】
図３及び図４の例では磁力発生源を有するエンドレスベルト５２として、マグネットシートを用いており、エンドレスベルト５２自体が磁力発生源となっている例を示したが、磁力発生源を有するエンドレスベルトであればよく、図５に他の磁力吸着手段の実施の形態を示す。
【００２８】
図５において、前記揺動濾過装置１００Ｃは、貯留容器１０２と、該貯留容器１０２の上部に設けられ再生パルプ懸濁液Ｐ１を該貯留容器１０２に供給するための再生パルプ懸濁液供給パイプ（１０４）と、該再生パルプ懸濁液Ｐ１を通過させて濾過するための濾過手段１０６（図示例では網籠）と、該濾過手段１０６に取付けられ該濾過手段１０６を揺動せしめるための揺動手段１０８（図示例ではモーター）と、該貯留容器１０２に設けられ、濾過された再生パルプ懸濁液ＰＬを排出するための再生パルプ懸濁液排出パイプ１１０と、を含む構成とされている。さらに、貯留容器１０２に水を供給するための水供給パイプ（１１２）が貯留容器１０２には設けられている。なお、符号１１１は貯留容器１０２の再生パルプ懸濁液ＰＬの水量を計るための水面計を示す。
【００２９】
前記揺動濾過装置１００Ｃの中央には、磁力吸着手段Ｍ２０が設けられている。前記磁力吸着手段Ｍ２０は、磁力発生源を有しかつプーリー５１ａ，５１ｂ間に掛渡された無端状のエンドレスベルト６４と、該プーリー５１ａ，５１ｂを駆動せしめるための駆動モータ（図示は省略）と、該エンドレスベルト６４の表面に磁力吸着した付着物を除去するための付着物除去手段５６と、を含む構成とされている。磁力発生源を有するエンドレスベルト６４としては、複数のマグネット６６を止め具６５で固定された磁力発生源６８を内部に有することで磁力発生源６８を有するエンドレスベルト６４とされている。これにより、再生パルプ懸濁液ＰＬ中のトナーなどの磁性物質がエンドレスベルト６４の外表面に磁力吸着せしめるようにされている。
【００３０】
前記付着物除去手段５６は、前記エンドレスベルト６４の表面に付着した磁性物質などの付着物を掻き取るための掻き取り手段５８と、前記掻き取り手段５８によって掻き取られた付着物を溜めるための溜め容器６０とを有し、該溜め容器６０の底部には多数の水切り孔（図示は省略）が開穿されてなり、該溜め容器６０に溜められた付着物の水分が前記水切り孔を介して落下するように構成されている。このようにして落下した水分は、該貯留容器１０２内の再生パルプ懸濁液ＰＬと合流することとなる。この前記付着物除去手段５６としては、前記揺動濾過装置１００Ｂの前記付着物除去手段５６と同様である。
【００３１】
図１の例では、再生パルプ懸濁液Ｐ１、ＰＬ、Ｐ２の通過する箇所である前記第一パルパー６、前記第二パルパー８及び前記揺動濾過装置１００Ａのそれぞれの側部内周面に、磁力吸着手段Ｍ１〜Ｍ３をそれぞれ設けた例を示したが、本発明では、再生パルプ懸濁液の通過する箇所に磁力吸着手段を設ければよいものであるから、再生パルプ懸濁液の通過するパイプなどに磁力吸着手段を設けてもよい。図６にパイプに磁力吸着手段を設けた実施の形態を示す。
【００３２】
図６において、パイプ７０は、図１に示されるように、再生パルプ懸濁液Ｐ１が通過するパイプである。前記パイプ７０の内周面には、磁力吸着手段Ｍ３０として、マグネット手段であるマグネットシートが貼付されている。これにより、再生パルプ懸濁液Ｐ１中のトナーなどの磁性物質がマグネットシートの外表面に磁力吸着せしめるようにされている。なお、再生パルプ懸濁液の通過する箇所であればよいものであるから、パイプの箇所にも特別の限定はなく、図１に示すパイプ７０，７２，７４の他、再生パルプ懸濁液の通過するパイプであればいずれのパイプに設けてもよい。
【符号の説明】
【００３３】
１２０：文書細断屑用古紙再生装置、２：パルパー部、３：抄紙部、４：ホッパー、６：第一パルパー、８：第二パルパー、７，９：ポンプ、６a，８a：攪拌手段、４０：ドライヤーパート部、４１：筐体、４２：乾燥チャンバー、４４：キャンバス、４６ａ，４６ｂ，４６ｃ，４６ｄ，４６ｅ，４６ｆ，４６ｇ，４６ｈ，４６ｉ，４６ｊ，４６ｋ，４６ｌ，４６ｍ：ロール、５０：ドライヤー、５１ａ，５１ｂ：プーリー、５２，６４：エンドレスベルト、５４：駆動モータ、５６：付着物除去手段、５８：掻き取り手段、６０：溜め容器、６２：水切り孔、６５：止め具、６６：マグネット、６８：磁力発生源、７０，７２，７４：パイプ、１００Ａ，１００Ｂ，１００Ｃ：揺動濾過装置、１０２：貯留容器、１０４：再生パルプ懸濁液供給パイプ、１０６：濾過手段、１０８：揺動手段、１０９：取っ手、１１０：再生パルプ懸濁液排出パイプ、１１１：水面計、１１２：水供給パイプ、１１４：クランク、１１６：ギアモーター、１１８：ガイドレール、１２２，１２４：ポンプ、Ｍ１〜Ｍ３，Ｍ１０，Ｍ２０，Ｍ３０：磁力吸着手段、Ｐ：文書細断屑、Ｐ１，Ｐ２，ＰＬ：再生パルプ懸濁液、Ｗ：水。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、オフィス文書などの古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー部と該再生パルプ懸濁液から再生紙を抄造する抄紙部とを含むオフィスなどの室内設置型の文書細断屑用古紙再生装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、文書細断屑のリサイクルが充分に図られていないことに鑑み、文書細断屑をトイレットペーパー程度の比較的低い品質の再生紙にリサイクルするのであれば、古紙再生工程の省略化及び装置の小型化・簡略化によって、文書細断屑の再生を企業、官庁、組合、団地或いは地方公共団体等の各組織単位で文書細断屑のリサイクルを可能とし、省資源・省エネルギー化、古紙回収にかかる時間短縮や労力軽減を図るべく、文書細断機によって細断された古紙を攪拌手段を備えたパルパーで離解し再生パルプとする工程と、該離解された再生パルプを常時緩やかに攪拌されているチェストに貯蔵する工程と、該貯蔵された再生パルプを圧力源及び噴射孔を有する噴射装置に充填し、該噴射装置から再生パルプを噴射し、一対のローラを介して回動可能に取りつけられた無端の繊維シートを有する抄紙装置の該繊維シートに吹きかけて再生パルプをシート状にし、該シート状にされた再生パルプを乾燥ローラで乾燥して抄紙する工程とからなる文書細断屑の古紙再生方法が提案されている（特許文献１参照）。
【０００３】
また、本出願人は、上記提案の実用化する上での種々の問題点を解決すべく、特許文献２及び特許文献３に示すような文書細断屑用古紙再生装置を提案した。
【０００４】
上記した特許文献２及び特許文献３に記載された文書細断屑用古紙再生装置は会社のオフィスなどの室内に設置できる程のコンパクト設計であるため、文書細断屑の再生を企業、官庁、組合、団地或いは地方公共団体等の各組織単位で行い得るようにして、焼却・埋め立て処分とされていた文書細断屑をリサイクル可能とし、省資源・省エネルギー化、古紙回収にかかる時間短縮や労力軽減を図ることができるものである。
【０００５】
しかしながら、上記した特許文献２及び特許文献３に記載された文書細断屑用古紙再生装置では、文書細断屑に付着したプリンタや複写機のトナーなどの影響により再生パルプ懸濁液に色が残ってしまい、結果として、あまり白くない再生紙が出来上がってしまうという問題があった。
【特許文献１】特開平１０−３１７２９０号公報
【特許文献２】特開２００６−１６９７１０号公報
【特許文献３】特開２００８−１３３５６４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、設置場所に制限のある極小規模かつコンパクトな文書細断屑用古紙再生装置であって、より白い再生紙を製造することが可能な新規な文書細断屑用古紙再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の文書細断屑用古紙再生装置は、古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー部と該再生パルプ懸濁液から再生紙を抄造する抄紙部を含む文書細断屑用古紙再生装置において、該再生パルプ懸濁液の通過する箇所に磁力吸着手段を設け、該再生パルプ懸濁液中の磁性物質を磁力吸着せしめるようにしてなることを特徴とする。
【０００８】
このように構成すれば、磁力吸着手段により、該再生パルプ懸濁液中のプリンタや複写機のトナーなどの磁性物質が磁力吸着されるので、より白い再生紙の製造が可能となる。
【０００９】
前記磁力吸着手段が設けられる箇所が、再生パルプ懸濁液が通過する箇所ならばいずれにも適用可能であるが、古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー、該再生パルプ懸濁液を通過させて濾過するための揺動濾過装置、又は前記再生パルプ懸濁液の通過するパイプのうち少なくとも一つに設けるのが好適である。なお、本願明細書で言うパイプとは配管を意味する。
【００１０】
前記磁力吸着手段としては、マグネット手段であるのが好ましい。
【００１１】
また、前記マグネット手段がマグネットシートであり、該再生パルプ懸濁液が接触する箇所に設けられているのが好ましい。
【００１２】
さらに、前記磁力吸着手段が、磁力発生源を有しかつプーリー間に掛渡された無端状のエンドレスベルトと、該プーリーを駆動せしめるための駆動モータと、該エンドレスベルトの表面に磁力吸着した付着物を除去するための付着物除去手段と、を含むように構成するのが好適である。
【００１３】
前記磁力発生源を有するエンドレスベルトとしては、例えば、マグネットシートを用いることができる。また、前記磁力発生源を有するエンドレスベルトとして、紙、布、合成樹脂やゴム製のシートの裏面に磁石などの磁力発生源を取り付けて、前記磁力発生源を有するエンドレスベルトとしてもよい。
【００１４】
さらにまた、前記付着物除去手段が、前記エンドレスベルトの表面に付着した付着物を掻き取るための掻き取り手段と、前記掻き取り手段によって掻き取られた付着物を溜めるための溜め容器とを有し、該溜め容器の底部には水切り孔が開穿されてなり、該溜め容器に溜められた付着物の水分が前記水切り孔を介して落下するように構成してもよい。このように構成すれば、該溜め容器に溜められた付着物の水分が前記水切り孔を介して落下してふたたび該再生パルプ懸濁液と合流させることができる。
【発明の効果】
【００１５】
本発明によれば、設置場所に制限のある極小規模かつコンパクトな文書細断屑用古紙再生装置であって、より白い再生紙を製造することが可能な新規な文書細断屑用古紙再生装置を提供することができるという著大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置の一つの実施の形態を示す概念説明図である。
【図２】本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置に用いられる磁力吸着手段の一つの実施の形態を示す概略斜視図である。
【図３】本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置に用いられる磁力吸着手段の別の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図４】図３の揺動濾過装置の平面図である。
【図５】本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置に用いられる磁力吸着手段の他の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図６】本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置に用いられるパイプの一つの実施の形態を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示されたもので、本発明の技術的思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことは言うまでもない。
【００１８】
図１において、文書細断屑用古紙再生装置１２０は、文書細断屑Ｐを投入するためのホッパー４を有し、槽と槽の内底部に攪拌手段６a，８aを備えた第一パルパー６及び第二パルパー８を含み文書細断機によって細断された古紙を離解して再生パルプ懸濁液Ｐ１，Ｐ２とするパルパー部２と、第一パルパー６及び第二パルパー８との間に設けられ再生パルプ懸濁液ＰＬとする揺動濾過装置１００Ａと、該再生パルプ懸濁液から再生紙を抄造する抄紙部３とからなる文書細断屑用古紙再生装置であり、該抄紙部３のドライヤーパート部４０が、内部中空の筐体４１と、該筐体４１内に少なくとも一部が上下又は左右に交互に配置された複数の回転自在なロール４６ａ，４６ｂ，４６ｃ，４６ｄ，４６ｅ，４６ｆ，４６ｇ，４６ｈ，４６ｉ，４６ｊ，４６ｋ，４６ｌ，４６ｍと、該ロール４６ａ〜４６ｍ間に係回された無端帯状のキャンバス４４とを有する乾燥チャンバー４２、並びに該乾燥チャンバー４２に連通し、該乾燥チャンバー４２内の雰囲気を循環しつつ除湿乾燥するヒートポンプ方式の除湿乾燥機からなるドライヤー５０とから構成されている。符号Ｗは水であり、符号１２２，１２４はポンプである。また、符号７０，７２，７４は、それぞれ再生パルプ懸濁液が通過するパイプである。
【００１９】
そして、再生パルプ懸濁液Ｐ１、ＰＬ、Ｐ２の通過する箇所である前記第一パルパー６、前記第二パルパー８及び前記揺動濾過装置１００Ａのそれぞれの側部内周面には、磁力吸着手段Ｍ１〜Ｍ３がそれぞれ設けられている。図１の例では、磁力吸着手段Ｍ１〜Ｍ３としてはマグネット手段を用いており、より具体的にはマグネットシートを用いている。前記マグネットシートを前記第一パルパー６、前記第二パルパー８及び前記揺動濾過装置１００Ａの側部内周面に貼付することで、再生パルプ懸濁液中のトナーなどの磁性物質を磁力吸着せしめるようにされている。
【００２０】
すなわち、本発明に係る文書細断屑用古紙再生装置１２０は、基本的な構成については、特許文献２及び特許文献３に記載されているものと同様であるが、これら従来の文書細断屑用古紙再生装置に磁力吸着手段を設けたことを特徴とするものである。
【００２１】
図２に、前記揺動濾過装置１００Ａの側部内周面に磁力吸着手段Ｍ１を貼付した例を示す。図２において、前記揺動濾過装置１００Ａは、貯留容器１０２と、該貯留容器１０２の上部に設けられ再生パルプ懸濁液Ｐ１を該貯留容器１０２に供給するための再生パルプ懸濁液供給パイプ（図示は省略）と、該再生パルプ懸濁液Ｐ１を通過させて濾過するための濾過手段１０６（図示例では網籠）と、該濾過手段１０６に取付けられ該濾過手段１０６を揺動せしめるための揺動手段１０８（図示例ではモーター）と、該貯留容器１０２に設けられ、濾過された再生パルプ懸濁液ＰＬを排出するための再生パルプ懸濁液排出パイプ１１０と、を含む構成とされている。さらに、貯留容器１０２に水を供給するための水供給パイプ（図示は省略）が貯留容器１０２には設けられている。なお、符号１０９は貯留容器１０２を把持するための取っ手を示し、符号１１１は貯留容器１０２の再生パルプ懸濁液ＰＬの水量を計るための水面計を示す。
【００２２】
前記貯留容器１０２の側面部内周面には、磁力吸着手段Ｍ１としてマグネットシートが貼付されている。これにより、再生パルプ懸濁液ＰＬ中のトナーなどの磁性物質を磁力吸着せしめるようにされている。
【００２３】
図２の例では磁力吸着手段Ｍ１としてマグネットシートを用いたが、磁力吸着するものであればよく、図３及び図４に別の磁力吸着手段を用いた例を示す。
【００２４】
図３及び図４において、前記揺動濾過装置１００Ｂは、貯留容器１０２と、該貯留容器１０２の上部に設けられ再生パルプ懸濁液Ｐ１を該貯留容器１０２に供給するための再生パルプ懸濁液供給パイプ（１０４）と、該再生パルプ懸濁液Ｐ１を通過させて濾過するための濾過手段１０６（図示例では網籠）と、該濾過手段１０６に取付けられ該濾過手段１０６を揺動せしめるための揺動手段１０８（図示例ではモーター）と、該貯留容器１０２に設けられ、濾過された再生パルプ懸濁液ＰＬを排出するための再生パルプ懸濁液排出パイプ１１０と、を含む構成とされている。さらに、貯留容器１０２に水を供給するための水供給パイプ（１１２）が貯留容器１０２には設けられている。なお、符号１１１は貯留容器１０２の再生パルプ懸濁液ＰＬの水量を計るための水面計を示す。
【００２５】
前記揺動濾過装置１００Ｂの中央には、磁力吸着手段Ｍ１０が設けられている。前記磁力吸着手段Ｍ１０は、磁力発生源を有しかつプーリー５１ａ，５１ｂ間に掛渡された無端状のエンドレスベルト５２と、該プーリー５１ａ，５１ｂを駆動せしめるための駆動モータ５４と、該エンドレスベルト５２の表面に磁力吸着した付着物を除去するための付着物除去手段５６と、を含む構成とされている。磁力発生源を有するエンドレスベルト５２としては、マグネットシートを用いており、エンドレスベルト５２自体が磁力発生源となっている。これにより、再生パルプ懸濁液ＰＬ中のトナーなどの磁性物質を磁力吸着せしめるようにされている。
【００２６】
前記付着物除去手段５６は、前記エンドレスベルト５２の表面に付着した磁性物質などの付着物を掻き取るための掻き取り手段５８と、前記掻き取り手段５８によって掻き取られた付着物を溜めるための溜め容器６０とを有し、該溜め容器６０の底部には多数の水切り孔６２が開穿されてなり、該溜め容器６０に溜められた付着物の水分が前記水切り孔６２を介して落下するように構成されている。このようにして落下した水分は、該貯留容器１０２内の再生パルプ懸濁液ＰＬと合流することとなる。
【００２７】
図３及び図４の例では磁力発生源を有するエンドレスベルト５２として、マグネットシートを用いており、エンドレスベルト５２自体が磁力発生源となっている例を示したが、磁力発生源を有するエンドレスベルトであればよく、図５に他の磁力吸着手段の実施の形態を示す。
【００２８】
図５において、前記揺動濾過装置１００Ｃは、貯留容器１０２と、該貯留容器１０２の上部に設けられ再生パルプ懸濁液Ｐ１を該貯留容器１０２に供給するための再生パルプ懸濁液供給パイプ（１０４）と、該再生パルプ懸濁液Ｐ１を通過させて濾過するための濾過手段１０６（図示例では網籠）と、該濾過手段１０６に取付けられ該濾過手段１０６を揺動せしめるための揺動手段１０８（図示例ではモーター）と、該貯留容器１０２に設けられ、濾過された再生パルプ懸濁液ＰＬを排出するための再生パルプ懸濁液排出パイプ１１０と、を含む構成とされている。さらに、貯留容器１０２に水を供給するための水供給パイプ（１１２）が貯留容器１０２には設けられている。なお、符号１１１は貯留容器１０２の再生パルプ懸濁液ＰＬの水量を計るための水面計を示す。
【００２９】
前記揺動濾過装置１００Ｃの中央には、磁力吸着手段Ｍ２０が設けられている。前記磁力吸着手段Ｍ２０は、磁力発生源を有しかつプーリー５１ａ，５１ｂ間に掛渡された無端状のエンドレスベルト６４と、該プーリー５１ａ，５１ｂを駆動せしめるための駆動モータ（図示は省略）と、該エンドレスベルト６４の表面に磁力吸着した付着物を除去するための付着物除去手段５６と、を含む構成とされている。磁力発生源を有するエンドレスベルト６４としては、複数のマグネット６６を止め具６５で固定された磁力発生源６８を内部に有することで磁力発生源６８を有するエンドレスベルト６４とされている。これにより、再生パルプ懸濁液ＰＬ中のトナーなどの磁性物質がエンドレスベルト６４の外表面に磁力吸着せしめるようにされている。
【００３０】
前記付着物除去手段５６は、前記エンドレスベルト６４の表面に付着した磁性物質などの付着物を掻き取るための掻き取り手段５８と、前記掻き取り手段５８によって掻き取られた付着物を溜めるための溜め容器６０とを有し、該溜め容器６０の底部には多数の水切り孔（図示は省略）が開穿されてなり、該溜め容器６０に溜められた付着物の水分が前記水切り孔を介して落下するように構成されている。このようにして落下した水分は、該貯留容器１０２内の再生パルプ懸濁液ＰＬと合流することとなる。この前記付着物除去手段５６としては、前記揺動濾過装置１００Ｂの前記付着物除去手段５６と同様である。
【００３１】
図１の例では、再生パルプ懸濁液Ｐ１、ＰＬ、Ｐ２の通過する箇所である前記第一パルパー６、前記第二パルパー８及び前記揺動濾過装置１００Ａのそれぞれの側部内周面に、磁力吸着手段Ｍ１〜Ｍ３をそれぞれ設けた例を示したが、本発明では、再生パルプ懸濁液の通過する箇所に磁力吸着手段を設ければよいものであるから、再生パルプ懸濁液の通過するパイプなどに磁力吸着手段を設けてもよい。図６にパイプに磁力吸着手段を設けた実施の形態を示す。
【００３２】
図６において、パイプ７０は、図１に示されるように、再生パルプ懸濁液Ｐ１が通過するパイプである。前記パイプ７０の内周面には、磁力吸着手段Ｍ３０として、マグネット手段であるマグネットシートが貼付されている。これにより、再生パルプ懸濁液Ｐ１中のトナーなどの磁性物質がマグネットシートの外表面に磁力吸着せしめるようにされている。なお、再生パルプ懸濁液の通過する箇所であればよいものであるから、パイプの箇所にも特別の限定はなく、図１に示すパイプ７０，７２，７４の他、再生パルプ懸濁液の通過するパイプであればいずれのパイプに設けてもよい。
【符号の説明】
【００３３】
１２０：文書細断屑用古紙再生装置、２：パルパー部、３：抄紙部、４：ホッパー、６：第一パルパー、８：第二パルパー、７，９：ポンプ、６a，８a：攪拌手段、４０：ドライヤーパート部、４１：筐体、４２：乾燥チャンバー、４４：キャンバス、４６ａ，４６ｂ，４６ｃ，４６ｄ，４６ｅ，４６ｆ，４６ｇ，４６ｈ，４６ｉ，４６ｊ，４６ｋ，４６ｌ，４６ｍ：ロール、５０：ドライヤー、５１ａ，５１ｂ：プーリー、５２，６４：エンドレスベルト、５４：駆動モータ、５６：付着物除去手段、５８：掻き取り手段、６０：溜め容器、６２：水切り孔、６５：止め具、６６：マグネット、６８：磁力発生源、７０，７２，７４：パイプ、１００Ａ，１００Ｂ，１００Ｃ：揺動濾過装置、１０２：貯留容器、１０４：再生パルプ懸濁液供給パイプ、１０６：濾過手段、１０８：揺動手段、１０９：取っ手、１１０：再生パルプ懸濁液排出パイプ、１１１：水面計、１１２：水供給パイプ、１１４：クランク、１１６：ギアモーター、１１８：ガイドレール、１２２，１２４：ポンプ、Ｍ１〜Ｍ３，Ｍ１０，Ｍ２０，Ｍ３０：磁力吸着手段、Ｐ：文書細断屑、Ｐ１，Ｐ２，ＰＬ：再生パルプ懸濁液、Ｗ：水。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー部と該再生パルプ懸濁液から再生紙を抄造する抄紙部を含む文書細断屑用古紙再生装置において、該再生パルプ懸濁液の通過する箇所に磁力吸着手段を設け、該再生パルプ懸濁液中の磁性物質を磁力吸着せしめるようにしてなることを特徴とする文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項２】
前記磁力吸着手段が設けられる箇所が、古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー、該再生パルプ懸濁液を通過させて濾過するための揺動濾過装置、又は前記再生パルプ懸濁液の通過するパイプのうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項１記載の文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項３】
前記磁力吸着手段がマグネット手段であることを特徴とする請求項１又は２記載の文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項４】
前記マグネット手段がマグネットシートであり、該再生パルプ懸濁液が接触する箇所に設けられていることを特徴とする請求項３記載の文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項５】
前記磁力吸着手段が、磁力発生源を有しかつプーリー間に掛渡された無端状のエンドレスベルトと、該プーリーを駆動せしめるための駆動モータと、該エンドレスベルトの表面に磁力吸着した付着物を除去するための付着物除去手段と、を含むことを特徴とする請求項１又は２記載の文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項６】
前記付着物除去手段が、前記エンドレスベルトの表面に付着した付着物を掻き取るための掻き取り手段と、前記掻き取り手段によって掻き取られた付着物を溜めるための溜め容器とを有し、該溜め容器の底部には水切り孔が開穿されてなり、該溜め容器に溜められた付着物の水分が前記水切り孔を介して落下するように構成されてなることを特徴とする請求項５記載の文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項１】
古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー部と該再生パルプ懸濁液から再生紙を抄造する抄紙部を含む文書細断屑用古紙再生装置において、該再生パルプ懸濁液の通過する箇所に磁力吸着手段を設け、該再生パルプ懸濁液中の磁性物質を磁力吸着せしめるようにしてなることを特徴とする文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項２】
前記磁力吸着手段が設けられる箇所が、古紙を離解して再生パルプ懸濁液とするパルパー、該再生パルプ懸濁液を通過させて濾過するための揺動濾過装置、又は前記再生パルプ懸濁液の通過するパイプのうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項１記載の文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項３】
前記磁力吸着手段がマグネット手段であることを特徴とする請求項１又は２記載の文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項４】
前記マグネット手段がマグネットシートであり、該再生パルプ懸濁液が接触する箇所に設けられていることを特徴とする請求項３記載の文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項５】
前記磁力吸着手段が、磁力発生源を有しかつプーリー間に掛渡された無端状のエンドレスベルトと、該プーリーを駆動せしめるための駆動モータと、該エンドレスベルトの表面に磁力吸着した付着物を除去するための付着物除去手段と、を含むことを特徴とする請求項１又は２記載の文書細断屑用古紙再生装置。
【請求項６】
前記付着物除去手段が、前記エンドレスベルトの表面に付着した付着物を掻き取るための掻き取り手段と、前記掻き取り手段によって掻き取られた付着物を溜めるための溜め容器とを有し、該溜め容器の底部には水切り孔が開穿されてなり、該溜め容器に溜められた付着物の水分が前記水切り孔を介して落下するように構成されてなることを特徴とする請求項５記載の文書細断屑用古紙再生装置。
【図１】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１１−１９０５５３（Ｐ２０１１−１９０５５３Ａ）
【公開日】平成２３年９月２９日（２０１１．９．２９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−５７２７２（Ｐ２０１０−５７２７２）
【出願日】平成２２年３月１５日（２０１０．３．１５）
【出願人】（０００１７０３４７）合資会社オリエンタル (21)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年９月２９日（２０１１．９．２９）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年３月１５日（２０１０．３．１５）
【出願人】（０００１７０３４７）合資会社オリエンタル (21)
【Ｆターム（参考）】
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