説明

新聞印刷用の印刷機のオフセット印刷ユニット、及びウェブ輪転印刷機

本発明は、版胴及びゴム胴を備えた新聞印刷用の印刷機のオフセット印刷ユニットに関するものであり、ゴム胴は少なくとも6つの縦長の新聞面幅の長さを軸方向に有している。ゴム胴の外筒面に、軸方向に相並んでただ2つのブランケットが配置されており、前記ブランケットはそれぞれ3つの縦長の新聞面の幅を軸方向に有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1又は4の前提項に記載されている新聞印刷用の印刷機のオフセット印刷ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ドイツ特許出願公開第2528008A1号明細書は、軸方向に6つ、円周方向に2つの刷版を装備可能な版胴と、軸方向に3つ、円周方向に1つのブランケットで被覆可能な圧胴とを備えたダイレクト印刷方式のための印刷機を示している。相並んで配置された刷版と、相並んで配置されたブランケットは、いずれも、互いに円周方向でそれぞれずれた状態で配置されている。
【0003】
ドイツ特許第2422696C2号明細書は、オフセット印刷ユニットを含む6版幅のサテライト型印刷ユニットを示しており(9胴又は10胴)、軸方向に相並んで配置された6つの刷版のうち真ん中の2つは、外側の刷版に対して、円周方向でずれた状態で版胴の上に配置されている。
【0004】
ドイツ特許出願公開第4128797A1号明細書により、相上下して位置する2つの異なる平面に配置された2つのフォーマを備えた3倍幅のウェブ輪転印刷機が公知となっている。
【0005】
米国出願公開第4671501A1号明細書により折り構造が公知であり、この場合、2つのフォーマが相上下して配置されており、ウェブは装填ローラを通過した後に第3のフォーマの手前で縦裁断され、これらの部分ウェブが第3のフォーマの上方で90°だけ転回され、続いて2本の走行紙にまとめられた状態で、相上下して配置された両方のフォーマに供給される。
【0006】
欧州特許出願公開第1072551A2号明細書により、それぞれ3つのフォーマからなる、垂直方向で互いにずれた2つのグループを備えている折り構造が公知である。
【0007】
国際公開第97/17200A2号パンフレットより、裁断されて横方向で互いにずらされた部分ウェブがそれぞれ異なるフォーマへ供給される折り構造が公知である。水平方向で相並んで配置されたフォーマは、部分的に、垂直方向へ互いにずれた状態で配置されている。
【0008】
欧州特許出願公開第1238935A2号明細書には、軸方向へ可動の上刃と、上刃の個数を上回るギャップを備えた下刃ロールとを有する、可変な裁断幅のための縦裁断装置が開示されている。
【0009】
ドイツ特許出願公開第4204254A1号明細書は、4新聞面幅の印刷機の折り構造を開示しており、この場合、下側のフォーマ平面には、ウェブ進行方向に対して横方向へスライド可能なフォーマが配置されており、その上方の平面には個々の定置のフォーマが配置されている。1つの動作モードでは4面の新聞が両方の下側のフォーマによって相並んで製作され、別の動作モードでは電話帳面の6面が3つのフォーマによって相並んで製作され、後者の場合、両方の下側のフォーマは互いに離れるように移動する。
【0010】
欧州特許出願公開第1072551A2号明細書は、各3つのフォーマからなる2つのグループを備えたフォーマ機構を示しており、一方のグループのフォーマは1つの平面に位置しており、少なくとも水平方向で見たときに、それぞれの垂直方向の長さに関して互いに交差している。
【0011】
ドイツ特許出願公開第19628647A1号明細書より、ウェブにパノラマ印刷面を印刷することが公知であり、すなわち、2つの新聞面にわたって切れ目なく印刷することが公知である。
【0012】
ドイツ特許出願公開第10016409A1号明細書は、2倍幅の印刷ユニットとの関連で、2つのブラケットを相並んで有するゴム胴を開示している。1倍幅及び2倍幅の胴のほか、3倍幅の胴も記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の課題は、新聞印刷用の印刷機のオフセット印刷ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この課題は、本発明によれば、請求項1又は4の構成要件によって解決される。
【0015】
本発明によって実現可能な利点は、特に、さまざまな製品フォーマットを確実に製造するために、低コストで生産性の高いウェブ輪転印刷機の設計形態が可能になるという点にある。
【0016】
このことは、特に6面幅の機械については、例えば、相並んで配置された2つの3面幅のブランケットによって可能となる。さまざまな判型のウェブが、例えば、材料ウェブが、それぞれゴム胴に対して中央で走行し、それにより、中央の2倍面における両方のブランケットの突合せ部は、非印刷領域の縦折りの領域に位置することになる。
【0017】
1つ又は複数の装置が、ウェブと協働する案内部材及び/又は処理部材により、さまざまなウェブ幅に合わせて調整可能であると格別に好ましい。これは、例えば、引込み装置の圧着ロール、捕捉装置の捕捉ローラ、縦裁断装置のカッター、引張グループの圧着ロール、及び/又は折り構造の相並んで配置されたフォーマである。ウェブは印刷機の中心軸に対して左右対称に、すなわち胴幅に対する中心部で、機械に通されることが好ましい。1つの有利な発展例では、案内部材及び/又は処理部材が奇数の場合、真ん中の部材が前述した対称平面に配置される。この部材は搬送方向に対して横向きに固定して配置されていてもよく、それに対して、外側の案内部材及び/又は処理部材は搬送方向に対して横向きに可動であり、それにより、ウェブ幅に合わせて調整可能なように製作されていることがよい。
【0018】
これに加えて印刷機の3倍幅の実施形態では、達成されるべき製品の予定厚みが同じならば、2倍幅の印刷機に比べて生産の確実性が著しく高まるという利点がある。他方、印刷ユニットの個数を維持したままで、印刷機ないし各々の印刷ユニットの生産能力を50%向上させることもできる。紙継ぎ装置(投資)、紙継ぎの頻度(生産の確実性)、及びウェブを引き込むときのセットアップ時間(サイクル時間)を、同じ製品厚み用の2倍幅印刷機に比べて削減することができる。
【0019】
有利な実施形態では、印刷ユニットは9胴サテライト型印刷ユニットとして製作されており、このことは、一方では色見当の高い精度をもたらすとともに、他方では振動の少ない設計形態をもたらす。サテライト型印刷ユニットとしての構成は、BB型印刷ユニットでさまざまなウェブ幅の印刷物を製作する要請がある場合、少なくとも1つのウェブ幅については紙ウェブの存在しない直接的な接触ゾーンが生じてしまうという理由からも好ましい。このことは、周知のとおり、変化があまりに大きい搬送挙動につながることになり、これは結果的に、部分的に著しい見当合せ誤差や皺の発生をともなうおそれがある。
【0020】
胴への胴張りの有利な配置、施工形態、及び取り付け方法によっても振動が回避される。一方では、外筒面の開口部が円周方向で最低限に抑えられる。さらに、少なくともゴム胴においては、少なくとも1つの区域長さで、閉じた外筒面が版胴ないしサテライト胴と必ず協働するように、開口部が交互に円周方向にずれた状態で配置されていてもよい。
【0021】
2枚の3印刷面幅の胴張りだけによって、ゴム胴の幅に対して左右対称に被覆をすることが格別に好ましい。このようにして、これまで普通であった3枚の2印刷面幅のブランケットとは異なり、事前のブランケット交換なしにさまざまなウェブ幅で印刷を行うことができる。
【0022】
各組の胴から機械的に独立している1つ(ないし複数)のサテライト胴の駆動装置は、特に、可変な動作状態を可能にするという意味で利点をもたらす。例えば、生産中に、フライング式の刷版交換や洗浄などのセットアップ作業を行うことができる。逆に、他の胴ないし他の組の胴が停止している間に、もしくはセットアッププログラムが進行している間に、ウェブを引き込むことができる。また、能動的又は受動的な搬送を行う特性を有するブランケットが存在している場合、サテライト胴を他の胴とは異なる表面速度で作動させるのも好ましい。
【0023】
有利な実施形態では、印刷機の上部構造は、紙の進行方向に対して横向きに互いに間隔をおいた少なくとも5つのカッターを備えた少なくとも1つの縦裁断装置を有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施例が図面に示されており、以下において詳しく説明する。
【0025】
図1に一例として図示するウェブ輪転印刷機、特に新聞印刷機は、それぞれ少なくとも2つの印刷塔01を備えた左側と右側のセクションを有している。印刷塔01は、例えば、少なくとも3倍幅で製作された、すなわち軸方向に相並んで配置されたそれぞれ6新聞面を印刷するために製作された印刷装置02を有している。印刷装置02は、サテライト型印刷装置02として製作されている。9胴サテライト型印刷装置02としての印刷装置02の有利な実施形態は、非常に優れた見当合せ精度ないし少ないファンアウトを保証する。あるいは印刷装置02は、10胴サテライト型印刷装置02として、又は場合によりBB型印刷でも作動可能な印刷装置として、例えば、複数のアーチ型印刷装置又はH型印刷装置02として製作されていてもよい。印刷装置02には、例えば、ウェブ03などの材料ウェブ03が、特に紙継ぎ装置05を用いて、図示しないロールからいわゆる引込み装置10を介して供給される(代表として図1に1つだけ図示)。このとき紙継ぎ装置05及び引込み装置10は、印刷塔10よりも多く設けられていることが好ましい。
【0026】
印刷塔01ないし印刷装置02を通って進むウェブ03の下流側に、本例では印刷機01の上方に、それぞれのセクションごとに上部構造04が設けられており、この上部構造の内部で1つのウェブ03ないし複数のウェブ03が縦裁断装置06で裁断され、部分ウェブがターニング装置07によって場合によりずらされ、及び/又は反転させられ、図1に略示するレジスタ装置08により長手レジスタで互いに揃えられて、相上下して案内することができる。上部構造04は、ウェブ進行方向で見て下流側に、ウェブ03ないし部分ウェブ03a;03b;03cを案内する相上下して配置された複数のハープ型ローラもしくは装填ローラを備えた、少なくとも1つのいわゆるハープ部09を有している。ハープ部09は、相上下して案内されるウェブ03ないし部分ウェブ03a;03b;03cのフォーマ入口部を規定している。このハープ部09を介して、ウェブ03ないし部分ウェブ03a;03b;03cが方向転換し、これに引き続いて、1本の走行紙又は複数本の走行紙としてまとめられて、少なくとも1つの折り構造11に供給される。
【0027】
本例では、それぞれのセクションの間に2つの折り構造11が配置されており、これらの折り構造は、例えば、相上下して位置する異なる2つの平面に配置されたフォーマをそれぞれ有している。しかしながら印刷機は、それぞれのセクションの間に配置された1つの共通の折り構造だけを有していてもよく、あるいは、1つのセクションとこれに付属する折り構造11だけを有していてもよい。また、それぞれの折り構造11は、フォーマのただ1つの平面を備えるように製作されていてもよい。各々の折り構造11には、1つ又は複数の折り装置12が付属している。
【0028】
印刷装置02は、複数の、本例では4つの印刷ユニット13を有しており、この印刷ユニットにより、インキ装置14から、版胴16として製作された少なくとも1つの胴16を介して、ウェブ03にインキを塗布することができる(図2)。サテライト型印刷装置02としての印刷装置02の実施形態についての本例では、印刷ユニット13はウェットオフセット用のオフセット印刷ユニット13として製作されており、インキ装置14に加えて、湿し装置20と、ゴム胴17として製作されたさらに別の胴17とを有している。ゴム胴17は、対抗部材を形成する圧胴18とともに印刷個所を形成する。図2の例に図示しているように、圧胴18は、少なくとも1つの別のゴム胴17とともに少なくとも1つの別の印刷ユニット13を形成し、胴入れ位置のときに印刷個所を形成するサテライト型圧胴18として製作されることが好ましい。圧胴18は、印刷ユニット13がBB型印刷式の2円筒印刷ユニットとして構成されている場合、状況によってはゴム胴として構成されていてもよい。同じ部品には、区別をする必要がない限りにおいて同じ符号が付されている。ただし、空間位置が相違している場合はあるが、同じ符号を付している場合にはその相違は基本的に考慮していない。
【0029】
インキ装置14は、有利な実施形態では、6つの印刷面にわたって延びるインキ溝15を有している。別の実施形態では、それぞれほぼ2つの印刷面の幅のインキ溝15が3つ、軸方向に相並んで配置されている。湿し装置20は、有利な実施形態では、4ローラ式の噴霧式湿し装置20として製作されている。
【0030】
版胴16は、第1の実施形態では、例えば、850から1,000mm、特に900から940mmの円周を有している。この円周は、例えば、2つの縦長の印刷面、例えば、ブロードシート判の新聞面を受容するために、円周方向で版胴16の上に相前後して配置された2つの柔軟な胴張り19によって、例えば、柔軟な刷版19によって構成されている。刷版19は円周方向に版胴16へ組付け可能であり、図3に示す実施形態では、それぞれ軸方向に1つの印刷面を備えた個別刷版として個別に交換可能である。
【0031】
版胴16の利用可能な円筒部の長さL16は、第1の実施形態では、例えば、1,850から2,400mmであり、特に1,900から2,300mmであり、軸方向に相並んで配置された少なくとも6つの縦長の印刷面を受容するため、特に、例えば、ブロードシート判やこれと異なる判型のさまざまな判型の新聞面を受容するために設定されている(図3、区域AからF参照)。このとき、1つの印刷面だけが配置されるか、それとも複数の印刷面が軸方向に相並んで刷版19の上に配置されるかは、特に製造されるべき製品の種類に依存して決まる。
【0032】
これよりも大型の実施形態では、版胴16は、例えば、980から1,300mmの円周、特に1,000から1,200mmの円周を有している。この場合、利用可能な円筒部の長さL16は、例えば、1,950から2,500であり、有利には1,950から2,400mmであり、特に2,000から2,400mmである。被覆状態については上述の説明に準ずる。
【0033】
ゴム胴17は、第1の実施形態では、同じく、例えば、850から1,000mm、特に900から940mmの円周を有している。ゴム胴17の利用可能な円筒部の長さL17は、第1の実施形態では、例えば、同じく1,850から2,400mmであり、特に1,900から2,300mmである。
【0034】
ゴム胴は、長手方向に相並んで3印刷面幅の胴張り21でのみ覆われており、例えば、ブランケット又はゴムブランケットで覆われている(区域ABC及びEFG)(SIC)。これらの胴張りは、円周方向で実質的に円周全体にわたって延びている。ゴムブランケット21は、作動時に印刷ユニット13の振動挙動に好都合な影響を及ぼすように、円周方向で、例えば、180°だけ互いにずれた状態で(図3)配置されている。
【0035】
これよりも大型の実施形態では、ゴム胴17は、例えば、980から1,300mmの円周、特に1,000から1,200mmの円周を有している。この場合、利用可能な円筒部の長さL17は、例えば、1,950から2,500であり、有利には1,950から2,400mmであり、特に2,000から2,400mmである。胴張り21での被覆状態については上述の説明に準ずる。
【0036】
胴16;17の円筒部の直径は、上に述べた第1の実施形態では、例えば、270から320mmであり、特に約285から300mmである。上に述べた第2の実施形態では、胴16;17の円筒部の直径、例えば、約310から410mmであり、特に320から約380mmである。胴16;17の利用可能な円筒部の長さの、その直径に対する比率は5.8から8.8であることがよく、例えば、6.3から8.0であり、幅の広い実施形態では、特に6.5から8.0である。
【0037】
利用可能な円筒部の長さL16;L17とは、ここでは、胴張り19;21を受容するのに適した円筒部の幅ないし長さを意味している。これは、印刷されるべきウェブ03の最大限可能なウェブ幅にもほぼ相当する。胴16;17の円筒部の全長という観点からは、このような利用可能な円筒部の長さL16;L17に加えて、場合により存在しているベアラの幅、場合により存在しているギャップの幅、及び/又は場合により存在している、例えば、クランプ装置及び/又は締付け装置を操作するためにアクセス可能でなくてはならない外筒面領域の幅も、計算に含めなくてはならない。
【0038】
有利な実施形態では、サテライト胴18も同じく実質的に前述した寸法及び比率を有しており、少なくとも付属のゴム胴17の寸法及び比率を有している。
【0039】
この印刷機は、すでに上に述べたように、さまざまな製品フォーマットを製造するために設計されており、すなわち、異なる幅のウェブ03を印刷するために設計されている。ここでの異なる幅とは、同一の基本ウェブの「半分」、「3分の1」、「3分の2」等のウェブの場合のように、ウェブが部分幅であることに基づく異なる幅は意味していない。ここでの異なるウェブ幅とは、可能な面数は同じで製品フォーマットが異なっていることをいう。
【0040】
版胴16及びゴム胴17は、特別に有利な実施形態では、図3に示すような胴張り19;21による被覆を有している。これに加えて図4では、胴張り19;21を取り付けるためのギャップ27;36;37の特別に有利な構成が図示されている。版胴16には、版胴16の有効な長さ全体にわたってそれぞれ連続する、180°だけ互いに円周方向で間隔をおいた2つのギャップ27ないしギャップ開口部28(開口部28)があり、ゴム胴17には、それぞれ有効な長さの半分にわたって連続する、180°だけ円周方向でずれた2つのギャップ36;37ないしギャップ開口部38;39(開口部38;39)がある。ギャップ27;36;37は、図4では胴張りの端部を差し込むためのスリットとしてのみ図示されているが、後で詳しく説明するように、相応のクランプ装置及び/又は締付け装置を収容するために内部が開いていてもよい。
【0041】
図4には、可変なウェブ幅を印刷するために版胴及びゴム胴16;17を有する印刷ユニット13が、後で詳しく説明する折り構造11とともに、及び2種類のウェブ幅とともに、模式的に図示されている。第1の動作モードでは、第1の印刷面判型F1で印刷をするために、第1の幅b1を有するウェブ03.1を印刷可能であり、第2の動作モードでは、これよりも小さい第2の印刷面判型F2で印刷をするために、第2の幅b2を有するウェブ03.2を印刷可能であり、ゴム胴17は、大きい方の印刷面判型F1の少なくとも6つの新聞面幅の幅を軸方向に有するとともに、その円周に軸方向に相並んで2つのブランケットを有しており、これらのブランケットは、少なくとも小さい方の判型F2(例えば、印刷面判型F2)の、ただし好ましくは大きい方の判型F1(例えば、印刷面判型F1)の、それぞれ3つの新聞印刷幅の幅を軸方向に有している。
【0042】
軸方向で見たときの新聞印刷面の面数は、例えば、第1の動作モード(新聞印刷、F1)と第2の動作モード(新聞印刷、F2)とで同じである。この面数は、該当する判型F1;F2の6つの面であることが好ましい。
【0043】
大きい方の幅b1は、第1の判型F1で、相並んで配置された6つの新聞面を印刷するのに適しており、例えば、1,800から2,500、有利には1,900から2,400mm、特に1,900から2,200mmである。小さい方の幅b2は、第2の判型F2で、相並んで配置された6つの新聞面を印刷するのに適しており、例えば、1,750から2,100、有利には1,750から2,050mm、有利には1,850から1,950mmであり、ただしこのときb1>b2である。新聞印刷用として可能な幅は、上に挙げた両者に限定されるものではなく、これらの間のあらゆる任意の幅ないし判型に適用することができる。すなわち、原則として、例えば、1,750mmから2,400mmの間にある、少なくとも1,850から2,200mmの間にある、多種多様な幅(ないしこれに対応する新聞判型)のあらゆるウェブ03を変更することができる。
【0044】
図3及び図4にも、同じく仮想的な印刷機中心軸Mが図示されている。両方の胴張り21は、この印刷機中心軸Mに対して左右対称に配置されている。ウェブ03.1;03.2は、幅b1;b2に関わりなく、この印刷機中心軸Mに対して左右対称に印刷ユニット13を通過する。
【0045】
少なくとも一方の動作モードのとき、印刷ユニット13の版胴16は、例えば、軸方向に見て、現在該当する判型F1;F2の少なくとも3つの新聞面幅にわたって延びる刷版19”を支持している(下記参照)。そして、この刷版に、例えば、3新聞面の印刷画像ないし全体として3新聞面に相当する印刷画像が相並んで付与され、特に露光される。同様に、フォーマ構造11の相並んで配置された3つのフォーマ41;42;43のうちの中央のフォーマのフォーマ先端部も、この印刷機中心軸Mに位置している(下記参照)。
【0046】
図5は、幅の広いウェブ03.1についての状況(図5a)と、幅の狭いウェブ03.2についての状況(図5b)を模式的に示しており、主切断線S1及びS2も、両方の異なる製品幅(ウェブ幅)について一緒に図示されている。「主切断線」とは、ここでは、隣接する2つのフォーマ41;42;43の間にウェブ03を一直線上に当てる縦方向の切口を意味しており、それにより、発生する部分ウェブを、隣接するフォーマ41;42;43を介して案内することが初めて可能となる。このとき(S1.1;S2.1;S1.2;S2.2における)「1」及び「2」という添字は、それぞれ搬送方向に対して横向きに見たとき、製品の両方の異なる判型F1;F2ないしウェブ03.1;03.2の幅b1;b2に対応する、主切断線S1;S2の第1の位置、及び第1の位置とは異なる第2の位置をそれぞれ表している。主切断線S1及びS2に沿った縦方向の切口は、図1の枠内で言及した縦裁断装置06によって、又はこれに匹敵する図1には図示しない縦裁断装置により、フォーマへ進入する前に製作されていてもよい。そのために適した縦裁断装置(06;65)の格別に有利な実施形態については、後で説明する。
【0047】
図5から図10には、それぞれのフォーマ41;42;43の対称平面となり、相応に構成されていればフォーマ先端部が位置することになる、ここでは符号F41;F42;F43が付された折畳み平面も同じく図示されている。ここでは、折畳み平面F41とF42の間の間隔A1、ならびに折畳み平面F42とF43の間の間隔A2は、ウェブ03.1;03.2の幅b1;b2に応じて、及び/又は現在の印刷面判型F1;F2に応じて、及び/又は印刷画像を付与する形式(対称/非対称)に応じて変わることがわかる。このような変化する間隔A1;A2は、外側のフォーマ41;43の運動によって実現されることが好ましく、このとき中央のフォーマ42は定置のままに保たれる。副切断線S4;S5(ただし図5から図12には図示せず)は、例えば、上に挙げた主切断線S1;S2に追加して、折畳み平面F41、折畳み平面F42、及び/又は折畳み平面F43に設けられていてもよく、副切断の場合には縦折りされた製品ができるのではなく、背のところで切り開かれ、緩やかに相上下して位置する多層の製品ができる(図13から図16のタブロイド製品、ならびに図17と図18のプラウ折りによる特殊判型を参照)。
【0048】
図6から図10を参照しながら、特に幅の広いウェブと幅の狭いウェブ03.1;03.2のための印刷機19の胴張り19;21の有利な被覆状態とコンフィギュレーションについて説明する。ただし、図示されている胴張り19;21は平面図ではなく、各胴16;17を完全に展開したものに相当している。
【0049】
図6から図10に関する以後のすべての説明について、ゴム胴17は軸方向に相並ぶように、大きい方の判型の3印刷面幅の2つの胴張り21を装備している。これら両方の胴張り21は、1つの有利な実施形態ではそれぞれ円周全体の回りに延びており、その際に、それぞれの端部(ギャップ開口部38;39への突合せ部)が一直線上に並ぶか、又は180°だけ円周方向へ互いにオフセットされた状態で配置されていてもよい(上記参照)。別の実施形態では、円周方向にそれぞれ2つの胴張り21が相前後して配置されていてもよく、その場合には、それぞれ相並んで配置された両方の3印刷面幅の胴張り21の各端部は互いに一直線上に並ぶ。いずれの場合でも、軸方向に相並んで配置された両方の胴張り21は両方あわせたときに、少なくとも、幅の広いウェブ03.1を印刷するのに必要なゴム胴17の長さにわたって延びていることが好ましい。
【0050】
図6と図7には、ゴム胴17を被覆をするための有利な変形例が破線で示されている(すなわち、それぞれ円周全体におよぶ3印刷面幅の2つの胴張り21)。図8、図9、及び図10には、3面幅の軸方向での実施形態が図示されているが、円周方向での実施形態は未決定であり、上に述べた実施例のうちの1つであってよい。
【0051】
図6は、刷版19;19’による版胴16の被覆状態を、大きい方の印刷面判型F1の印刷画像を有している動作モードないし動作形式で示している。ウェブ幅は広い方の幅b1に相当している。この場合、個別刷版19として製作されたすべての(本例では12枚の)刷版19が配置されていてもよい。しかしながら、個別刷版19とパノラマ刷版19’(一例として図6の右下に図示)との組み合わせが上に載っていてもよい。後者は複数の(例えば、2つ又は3つの)個別刷版19の幅を有しており、多印刷面幅の印刷画像(パノラマ印刷面)を含んでいるか、又は、第1の(大きい方の)印刷面判型F1のそれぞれ1面幅もしくは多面幅の複数の印刷画像を含んでいる。ここではパノラマ刷版19’(19”)と、パノラマ印刷画像ないしパノラマ印刷面とを区別している。パノラマ刷版19’(19”)は、ここでの意味においては、個別印刷画像又はパノラマ印刷画像を有することができる。図6の間隔A1及びA2は、個別刷版19の2倍の幅b19に相当しており、ないしは大きい方の判型F1の2倍の印刷面幅bF1に相当しており、もしくは大きい方の判型F1のパノラマ刷版19’ないしパノラマ印刷画像の幅b19’に相当している。刷版19;19’;19”は、オフセット印刷用の平版印刷版として構成されていることが好ましい。
【0052】
図7は、図6とは異なり、刷版19”による版胴16の被覆状態を、小さい方の印刷面判型F2の印刷画像を有する動作モードないし動作形式で示している。ウェブ幅は、狭い方の幅b2に相当している。この場合、有利な実施形態では、印刷機中心軸Mに対してそれぞれ左右対称に2つのパノラマ刷版19”が配置され、これらのパノラマ刷版は、小さい方の判型F2の理論上必要な図示しない複数の(例えば、2つ、特に3つの)個別刷版の幅をそれぞれ有しており、図7のように、第2の(小さい方の)印刷面判型F2の複数の(本例では3つの)単印刷面幅の印刷画像をそれぞれ含むか、又は図8のように、多印刷面幅の印刷画像と単印刷面幅の印刷画像とを含んでいる。版胴16は、図7では、小さい方の印刷面判型F2の3つの印刷画像を相並んで含む、このような種類の4つの刷版19”(2つは円周に相並んで、2つは相前後して)を備えた2倍の円周(すなわち円周に2つの新聞面)を装備している。1倍円周を有する版胴16については、このような種類の2つの刷版19”だけが相並んで設けられることになる。図8では、刷版19”は多印刷面幅の印刷画像と単印刷面幅の印刷画像とをそれぞれ有している。さらに混合型の変形例も可能であるが、ここには図示していない。図7及び図8における間隔A1及びA2は、図示しない潜在的な個別面刷版の2倍の幅、ないしは小さい方の判型F2の2倍の印刷面幅bF2にそれぞれ相当している。
【0053】
小さい方の印刷面判型F2を有する刷版19”は、3つの印刷面の幅を有しているだけでなく、版胴16の有効な外筒面の端部にまで延びていることが好ましい。すなわち、相並んで配置された両方の刷版19”は、2つを合わせると、幅の広い方のウェブ03.1の最大幅ないし大きい方の幅b1に相当する幅を有している。それにより、版胴16の有効な長さL16全体にわたって、より均等な搬送挙動が現在使用しているウェブ幅に関わりなく可能であり、及び/又は、幅の狭い方のウェブ03.2を使用するときに縁部区域で対応する胴張り21が乾燥するという危険が減る。その場合、刷版19”はその幅に対して非対称に印刷画像を含んでおり、製造時には、例えば、非対称に露光される。印刷されない縁部領域は50から100mmである。
【0054】
図9及び図10は、印刷画像を非対称に備えている3印刷面幅の刷版19”による版胴16の被覆を示している。刷版19”の上にある2つの印刷画像(例えば、判型ないし印刷面判型F4及びF5)は、ここでは幅の整数比を有していない。切断線S1.x;S2.x(SIC)は、例えば、印刷機中心軸Mに対して対称ではない。間隔A1及びA2は、例えば、互いに異なっている。3つのフォーマ41から43のうちの少なくとも1つで(本例では42及び43で)、折り平面F41;F42;F43(本例ではF42;F43)が付属の部分ウェブ03a;03b;03c(本例では03b及び03c)の中心と一致しておらず、その結果、縦方向に折り畳まれた完成した部分走行紙は、等しくない辺の長さを有している。
【0055】
図11は生産時のウェブ走行状態を示しており、1つの印刷塔01又は複数の印刷塔01で印刷された1つ又は複数のウェブ03;03’の縦裁断された部分ウェブ03a;03b;03cが、相並んで配置された3つのフォーマ41から43へまっすぐに(方向転換することなく)装填され、そこで縦に折り畳まれ、最後に折り装置12へ供給される。図11の側面図で模式的に示すフォーマ41;42;43は、幅の広い方の(ないし幅のもっとも広い)ウェブ03.1の幅b1の少なくとも6分の1(b1/6)に相当する、全体として利用可能な辺の長さを有している。ここでは、狭い方の幅b2から生産時に生じるb2/6のストランド幅も図示されている。
【0056】
図12は図11に相当する図面を示しており、ここでは3つのフォーマ41から43に加えて、さらに別のフォーマ44が(特に他の3つのフォーマの側方に)配置されている。このフォーマを介して、いわゆる「4フォーマ生産」で、少なくとも1つの裁断された部分ウェブ03aから03cが直線搬送から方向転換され、この第4のフォーマ44を介して案内されて、最後に、他のストランドに追加して折り装置12へ供給される。4つのフォーマ41から44は、幅の広い方の(ないし幅のもっとも広い)ウェブ03.1の幅b1の少なくとも6分の1(b1/6)に相当する、全体として有効な辺の長さをそれぞれ有している。
【0057】
1つの有利な態様では、印刷機は一方の動作モードでは、新聞判型F1;F2として構成された判型F1;F2の、相並んで配置された6つの縦長の印刷面を(相応の広さのウェブ03.1;03.2に)印刷するために作動し、ないしは作動可能であり、他方の動作モードでは、タブロイド判型F3として構成された判型F3の、相並んで配置された4つの横長の印刷面を印刷するために作動し、ないしは作動可能である。これに関して図13と図14には第1の実施例が掲げられており、図15と図16には第2の実施例が掲げられている。
【0058】
図13及び図14についての説明に先立って補足しておくと、図12の(追加フォーマ44としての)第4のフォーマ44は、例えば、上に挙げた態様の第1の実施形態では、フォーマ41から43に比べて大きい最大幅を有することができ、すなわち、幅の広い方の(ないし幅の最も広い)ウェブ03.1の幅b1の6分の1(b1/6)よりも明らかに大きい、特に幅の広い方のウェブ03.1の幅b1の6分の1の少なくとも120%に相当する、利用可能な最大の辺の長さを有することができる。それにより、新聞生産(判型F1;F2)に対して選択的に、図13及び図14に示すような生産(判型F3)も選択的に行うことができる。
【0059】
図13では、(特に6新聞面幅の)版胴16は軸方向に同じく2つのパノラマ刷版19”だけを装備しているが、これらのパノラマ刷版は、タブロイド判型F3の印刷画像(つまり新聞判型の印刷画像ではない)を含んでいる。進入してくるウェブ03.3は、ここでは第1及び第2の幅b1;b2とは異なるさらに別の幅b3を有している。印刷画像は、完成後の(横折り後の)製品長さが版胴16の軸方向に位置しており、ウェブ03.3の幅b3の4分の1(b3/4)に相当している(図14参照)。製品幅は、図示しない横折りが完了した後、版胴の円周UFZの実質的に4分の1(UFZ/4)となる。幅b3は、例えば、他の両方の幅b1;b2よりも狭く、例えば、1,600から1,800mmであり、有利には1,700mmから1,750mmの間である。ここでは印刷されたウェブ03.3は、タブロイド判の主切断線S3(有利には印刷機中心軸Mと一致する)に沿って長手方向中心で裁断され、両方の部分ウェブ03a;03bはそれぞれターニングバー46を介して90°だけ、それまでの搬送方向から印刷機の長辺の方へ方向転換し、3つのフォーマ41から43と一直線上に並ぶ状態から外れるように案内され、それに引き続いて、印刷機中心軸Mに対して横向きに相応の向きのフォーマ44を介して、又は、(図示しているように)さらに別のターニングバー46で再度90°だけ方向転換してから相応の向きのフォーマ44を介して、折り装置12へと供給される。フォーマ44は同じくフォーマ41から43と比べて大きい最大幅を有しており、すなわち、幅の広い方の(ないし幅のもっとも広い)ウェブ03.1の幅b1の6分の1(b1/6)よりも明らかに大きい、特に幅の広い方のウェブ03.1の幅b1の6分の1の少なくとも120%に相当する、利用可能な最大の辺の長さを有している。折り装置12では、タブロイド製品が特に横裁断によって完成される。このように、タブロイド製品と新聞製品を選択的に製造するために、フォーマ44(タブロイド判型F3)又はフォーマ41から43のグループ(新聞判型F1及び/又はF2)が選択的に利用される。
【0060】
上に述べた態様の第2の実施形態では(図15及び図16)、追加フォーマ44は機械平面に並んで、すなわちフォーマ41から43のグループと並んで配置されるのではなく、機械列の内部に、特に前記グループの上側又は下側に配置される。これは、ウェブ03の経路に配置されたただ1つのフォーマ44であってもよく、あるいは図示しているように、このような種類の2つのフォーマ44が相並んでウェブ経路に配置されることが好ましく、それにより、両方の(半分の)部分ウェブ03a;03bが、ないしは副切断線S4及びS5に沿ったさらに別の2回の裁断によって生じる(フォーマの半分の幅の)部分ウェブ03a1;03a2(一例として部分ウェブ03aについてのみ図示)が、直線進行でフォーマ44へと装填され、すなわち必ずしも方向転換されなくてもよい。例えば、新聞生産をするときの動作形式では、当初のウェブ03.1;03.2の幅b1又はb2を有するフォーマ41から43のグループで生産が行われるのに対して、タブロイド生産をするときの別の動作形式では、当初のウェブ03.3の幅b3を有するフォーマ44ないしフォーマ44のグループで生産が行われる。フォーマ44の幅及び幅b3については、上に述べたことが当てはまる。
【0061】
副切断線S4及びS5は、1つの有利な実施形態では、前述の動作形式(タブロイド)のとき、新聞印刷用の他方の動作形式で主切断線S1及びS2が生成されるのと同じカッター(下記参照)によって生成され、ただし相応に軸方向で異なる位置決めがなされる。従って、例えば、軸方向に相並んで配置された3つのカッターユニットがあれば十分であり、中央のカッターユニットは印刷機中心軸Mに(例えば、軸方向で見て定置に)配置され、両方の外側のカッターユニットは軸方向で位置決め可能ないし可動に配置される。
【0062】
図17と図18は、印刷機のさらに別の2通りの態様と動作形式を示しており、この場合、ウェブ03によって、例えば、幅の広い方のウェブ03.1によって、プラウ折りによる特殊判型の製品を(特に結果的にタブロイド判で)製造可能である。例えば、版胴16は同じく長さ全体におよぶ刷版19”を装備しており、この刷版は、端面に近い領域にそれぞれ1つの幅の狭い印刷画像(判型F6)を有するとともに、中央領域には図13又は図15に示すようにタブロイド判の印刷画像、例えば、上に述べた判型F3の印刷画像をその向きに有している。幅の狭い印刷面(判型F6)を有している縁部領域は、その後、対象物としては図示しない各1回のプラウ折りによって折り込まれ、こうして縁部領域で折り畳まれた幅の狭いウェブ03.2又は03.3(当初は、例えば、幅b1又はb2のウェブ03.1又は03.2)が、例えば、タブロイド判の主切断線S3に沿って長手方向に裁断される。そして、縁部領域ですでに折り畳まれている両方の部分ウェブ03a;03bは、図13の部分ウェブ03a及び03bの形式で共通の追加フォーマ44(図示せず)へと案内されるか、又は図示しているように(図17)、2つの追加フォーマ44のグループへとまっすぐに案内される。追加フォーマ44の構成については、上に述べたことが適用されることが好ましい。
【0063】
図18は、印刷機を多様に利用するという観点から、さらに別の態様を示しており、この場合、版胴16は同じく長さ全体にわたって両方のパノラマ刷版19”で覆われている。しかし、両方の追加フォーマ44のために両方の部分ウェブ03a;03bを生成する主切断線S3に沿った切断線は、ここでは印刷機中心軸Mで行われるのではなく、版胴16及び印刷されたウェブ03.1に対して非対称に行われる。版胴16の一方の側では、例えば、外方から内方に向かって、タブロイド判型F3の2つの面と幅の狭い判型F6の1つの印刷面とによる被覆がなされている。両方の部分ウェブ03a;03bを生成するための縦裁断は、本例では、内側に位置するタブロイド印刷面と幅の狭い印刷面(判型F6)との間で行われ、すなわち印刷機中心軸Mと一直線上で行われるのではなく、また、印刷されたウェブ03においては、ゴム胴17の両方の胴張り21が突き合わされる領域で行われるのでもない。そしてこの部分ウェブ03aが、両方のフォーマ44のうちの一方へ案内される。このことは1つの実施形態では、図示しているように、図示しない2つのターニングバーを介して、両方のタブロイド印刷面の間にある非印刷領域か、又は部分ウェブの中心かのいずれかがフォーマF44と一直線上に並ぶように、部分ウェブ03aを側方へずらすことによって行われる。図示しない第2の実施形態では、少なくとも該当するフォーマ44がウェブ進行方向に対して横向きに可動に製作されており、このフォーマに向かってこの部分ウェブ03aをまっすぐに案内可能であるように位置決めされる。残りの部分ウェブ03bは、右側の刷版19”の印刷画像と並んで、左側の刷版19”の幅の狭い印刷画像(判型F6)をさらに含んでおり、少なくともゴム胴17の両方の胴張り21の突き合わせ部分でプラウ折りがなされてから、両方のフォーマ44のうちの他方に向かって(特にまっすぐに)案内される。第2の部分ウェブ03bは、外側に位置する領域でもプラウ折りがなされることが好ましい。本例では、前述した刷版19”の上で選択的に一緒又は個別に配置されていてもよく、さらに別の特殊判型F7;F8の印刷画像が示されている。一方の特殊判型F8は、連続する2つのタブロイド印刷面の長さの印刷画像を有しており、他方の特殊判型F7は、3つのタブロイド印刷面の長さの印刷画像を有している。
【0064】
従って、図示しているように、少なくとも一方の動作モードのとき、印刷ユニット03の版胴16は、少なくとも3つの新聞面幅にわたって延びる刷版19”を支持していることが好ましい。上に説明したように、少なくとも一方の動作モードのときに版胴16は、現在該当する判型F1;F2のそれぞれ3つの新聞面幅にわたって延びる刷版19”を、軸方向に相並んで2つ支持している。そして別の動作モードでは、印刷ユニット13の版胴16は、現在該当する判型F1のそれぞれ1つの新聞面幅にわたって延びる刷版19を、軸方向に相並んで複数支持している。
【0065】
大きい方の判型F1を印刷する動作モードのときにも、3倍幅の刷版19”が版胴16の上に配置されていてもよく、その場合、同じくこれらの刷版は大きい方の判型F1の3つの新聞面の印刷画像を相並んで付与されており、特に製版されている。
【0066】
動作モードのうちの少なくとも1つでは、版胴16は、現在該当する判型F1;F2の2つの新聞面幅にわたって延びる刷版19’;19”を、軸方向に相並んで2つ支持することができる。
【0067】
版胴16は、図示した実施形態では、大きい方の新聞判型F1の、相前後して配置された2つの印刷面の円周を有しており、円周方向で相前後して2つの刷版19;19’;19”により覆われている。軸方向で互いに一直線上に並ぶ刷版19;19’;19”の端部は、版胴16の上で連続するギャップ開口部28に配置されることが好ましい。その場合、刷版19;19’;19”は、円周方向で互いに180°だけずらされた、軸方向に連続する2つのギャップ開口部28ないしギャップ27に配置されることが好ましい。
【0068】
ブランケット21の幅b21(図19参照)は、例えば、両方の動作形式において、大きい方の判型F1の印刷面の前述した数(本例では3つ)に相当している。両方のブランケット21は、例えば、図4に図示するようにそれぞれの端部が、円周方向で互いに特に180°だけずれた両方のギャップ開口部38;39の中で、ゴム胴17の円周に取り付けられている。両方のギャップ開口部38;39は、図示した実施形態では、それぞれ実質的にブランケット21の幅全体にわたって延びており、ゴム胴17の長さ全体にわたって延びているのではない。
【0069】
別の実施形態では、両方のギャップ開口部38はそれぞれ両方のブランケット21に相当する幅にわたって延びている。
【0070】
3倍幅のブランケット21の幅b21は、例えば、900から1,250mm、特に950から1,200mmであり、有利には1,000から1,100mmの間である。
【0071】
3倍幅の刷版19”の幅b19”は、同じく例えば、900から1,250mm、特に950から1,200mmであり、有利には1,000から1,100mmの間である。
【0072】
図示しない実施形態では、相並んで配置された両方のブランケット21は、ゴム胴17の上で軸方向に互いに一直線上に並ぶように、ゴム胴17の長さ全体にわたって連続するただ1つのギャップ開口部38の中にそれぞれの端部が配置される。
【0073】
外筒面の領域で、刷版の端部及び/又はブランケットの端部を収容するためのギャップ開口部28ないし38;39は、円周方向で最大5mmの幅、特に最大3mmの幅を有していることが好ましい。
【0074】
印刷ユニット13の版胴及びゴム胴16;17の上の胴張り19;21は、図19に模式的に示すように、柔軟なプレートとして製作されていることが好ましく、ゴムブランケット21として構成された胴張り21は、寸法安定的な支持プレート23(例えば、金属プレート)の上に配置された柔軟及び/又は圧縮性のある層22(破線で図示)を備えた多層のブランケット21として、例えば、いわゆる金属ブランケット21として製作されていることが好ましい(図19では、金属ブランケット21だけに関わる符合には破線の引出し線が使われている)。プレート状の刷版19、ないしゴムブランケットのための支持プレート23は、通常、可撓ではあるがそれ以外の点では形状安定的な材料、例えば、アルミニウム合金でできており、例えば、0.2mmから0.4mm、有利には0.3mmの材料厚さを備えた、胴16;17の内部又は表面に取り付けられるべき向かい合った2つの端部24;26を有しており、これらの端部24;26は掛止脚部24;26を形成するために、胴張り19;21の伸張状態を基準として40°から140°の間、有利には45°,90°又は135°である角度α;βだけ、曲げ線に沿ってそれぞれ折り曲げられている(図9)。前方の端部24は、例えば、40°から50°、特に45°の鋭角αで、また後方の端部26は80°から100°、特に90°の角度βで、それぞれ折り曲げられている。特にゴム胴17の胴16;17の円周方向にただ1つの胴張り21だけが装着されているとき、胴張り21の長さlは、この胴17の円周にほぼ相当している。
【0075】
原則として、胴張り19;21の折り曲げられた端部24;26は、それぞれの胴16;17の円周で長手方向に延びる軸平行でスリット状の開口部28;38;39へ差込可能であり、端部24;26は、例えば、その形状、摩擦、又は変形によって保持される。あるいは、これらの端部は、ばね力、圧縮媒体、又は作動中に有効となる遠心力によって操作可能な手段によって、追加的に固定可能であってもよい。版胴16の上に軸方向に相並んで配置された刷版19のためのスリット状の開口部28は、有利な実施形態では、それぞれ一直線上に並ぶように配置されており、例えば、連続するスリット状の開口部28として配置されており、それに対して、ゴム胴17の上に相並んで配置される両方のゴムブランケット21のための開口部38;39は連続しておらず、円周方向で互いに180°だけずれている。
【0076】
以下における胴張り端部24;26及び版胴16のギャップにある保持装置29,31についての説明は、有利な実施形態では、ゴム胴17のギャップ36;37についても基本的に当てはまる。従って、図20ではゴム胴17についても、対応する符号が括弧に入れて付記されている。
【0077】
版胴16の1つの有利な実施形態では、2つのギャップ27が版胴16に設けられており、これら両方のギャップ27は胴16の軸方向に連続しながら、少なくとも、円筒部にある6つの区域AからFの長さ全体にわたって延びている(図3参照)。これらのギャップは、胴16の円周方向で、例えば、180°だけ互いにずれた状態で配置されている。外筒面30の下で胴16;(17)の内部に配置された、例えば、図20に示すように円形の穴として製作されるギャップ27;(36;37)は、少なくとも6つの区域AからFの長さ全体にわたり、胴16;(17)の外筒面30へ通じる細いスリット状の開口部28(38;39)を有している。版胴16;(17)の開口部28(38;39)のスリット幅s28;(s38;s39)は、円周方向で5mmよりも短く、1mmから3mmの範囲内にあることが好ましい。
【0078】
そして、刷版19;21の折り曲げられた端部24;26を、円周で長手方向に延びる軸平行な開口部28(38;39)のうちの1つにそれぞれ挿入可能であり、少なくとも後方の端部26は、ギャップ27;(36;37)の中に配置された保持装置29;31によって固定可能である。
【0079】
保持装置29,31は、本例では、少なくとも1つのクランプ装置29、例えば、クランプ部材29と、ばね部材31とを有している(図20)。図示しない直角に折り曲げられた後方の掛止脚部26(図19参照)は、折り曲げ部に対して実質的に相補的に成形された開口部28(38;39)の内壁に当接し、そこでクランプ片29により、ばね部材31からクランプ片29へ及ぼされる力によって圧着されることが好ましい。図示しない鋭角に折り曲げられた前方の掛止脚部24(図19参照)は、外筒面30とともに40°から50°、特に45°の鋭角αのもとで掛止エッジないし掛止ラグを形成する、折り曲げ部に対して実質的に相補的に成形された開口部28(38;39)の内壁に当接することが好ましい。後方の端部26のクランプを外すために、操作されるとばね部材31からクランプ片29へ及ぼされる力と反対方向に作用して、内壁ないし端部26から離れるようにクランプ片29を旋回させる調節手段32が、ギャップ27;(36;37)の中に設けられている。
【0080】
有利な実施形態では、版胴16の各々のギャップ27に1つのクランプ片29が配置されるばかりでなく、区域AからFの長さにわたって軸方向に相並んで複数のクランプ片29が、それぞれ少なくとも1つのばね部材31とともにセグメントの形式で配置される。例えば、区域AからFごとに、この種のクランプ片29が複数配置されており、例えば、6つ配置されており、各々の区域AからFのクランプ部材29の間の中央に、本例では各区域AからFの第3のクランプ部材29と第4のクランプ部材29の間に、それぞれ1つのレジスタブロックを有する調節部材が配置されていてもよい。レジスタブロックないし見当合せピンは、例えば、台座の溝の中で手動により軸方向へスライド可能、かつ調節可能である。レジスタブロックは、図示しない発展例では、ギャップ27ないし見当合せ部材の軸方向に空いたまま残された中空スペースでそれぞれ案内される操作装置を介して、例えば、モータで駆動可能なねじ山付きスピンドルを介して、軸方向へ可動であってもよい。
【0081】
調節手段32は、版胴16の図示した実施形態では、操作時に保持装置29,31が、すなわちすべてのクランプ片29が、区域AからFの長さにわたって同時に開閉されるように製作されている。ゴム胴17の場合、このことは、それぞれの領域ABCないしDEFの保持装置29,31について当てはまる。このとき調節手段32は、版胴16についてはそれぞれ少なくとも区域AからFの長さにわたって延びる、またゴム胴17についてはそれぞれ少なくとも区域ABZないしDEFの長さにわたって延びる、ギャップ27;36;37の中を通っていて圧縮媒体により操作可能かつ可逆的に変形可能な中空体32として、例えば、ホース32として製作されている。このホース32は、図20に示すように、保持装置29,31をセルフロック式に閉じるばね部材31に対して操作時に逆向きに作用するように、クランプ片29と協働するようにギャップ27に配置されている。そしてこのホースは、場合により存在する見当合せ部材の領域に挿通される。
【0082】
特に6面幅の印刷装置02ないし胴16;17との関連で有利な実施形態では、少なくとも1の印刷塔01の少なくとも2つの胴16;17、特に2つの版胴16には、胴張り19;21を胴16;17へ圧着するための装置、特に刷版19を版胴16へ圧着するための装置(以下、圧着装置という)が付属している。このことは、例えば、2つの対応する印刷ユニット13で迅速な、例えば、フライング式の版交換を行いたい場合に好ましい。特に、印刷塔01のすべての版胴16にこのような種類の圧着装置が付属していると、迅速で確実かつ正確な製品交換にとって好ましい。このような圧着装置は、例えば、区域AからFごとに個別に胴張り19;21へ選択的に当て付け可能ないし押し離し可能な少なくとも6つの圧着部材、例えば、転動部材を有している。それにより、管理されて案内される胴張り19;21の引込みないし張渡し、及び引出しないし取外しが可能である。それにより、胴張り19;21の端部24;26を対応するギャップ27;36;37ないし開口部28;38;39の中へ入るように動かしたり、外された端部24;26ないし部分的に外された胴張り19;21を所望の位置で抑えておくことも可能となる。圧着装置は、胴16;17に沿って少なくとも区域AからFの領域全体に延びており、すなわち、印刷のために有効な円筒部の領域に延びている。それにより、胴16の外筒面30の上に載っている胴張り19は、それぞれ少なくとも1つの圧着部材により必要に応じて固定されていてもよく、それに対して、1つの胴張り19又は複数の胴張り19の端部24;26は解放されており、すなわちこの時点では圧着されていない。
【0083】
上に説明した圧着装置の実施形態は、特に、すべての区域AからFにわたって延びる共通の調節手段32について図20で説明した実施形態との関連でも好ましい。この態様では、相並んで版胴16の上に配置された6つの刷版19についても、単独又はグループでの張渡し、交換、及び/又は取外しが可能であり、版胴16の内部で操作装置に高いコストをかけたり、作動媒体供給を行わなくてよい。それによって製造、組立、保守作業も著しく簡素化される。
【0084】
1つの有利な実施形態では、印刷装置02の胴16;17;18は、印刷装置02の印刷ユニット13がそれぞれ他の印刷ユニット13とは機械的に独立した少なくとも1つの駆動モータによって、セットアップ動作のときでも生産動作のときでも回転駆動可能であるように駆動される。サテライト型印刷装置02の場合、サテライト胴18も同じく駆動モータにより、付属の印刷ユニット13から機械的に独立して回転駆動可能である。これらの駆動モータは、それぞれの角度位置に関して制御される電動モータとして、例えば、非同期モータ、同期モータ、又は直流モータとして製作されていることが好ましい。有利な発展例では、各駆動モータと駆動されるべき胴16;17;18との間に、ないしは各組の胴16,17;18,18との間に少なくとも1つの伝動装置が配置されており、特に、少なくとも1つの減速歯車装置(例えば、ピニオンギヤ、減速ギヤ、プラネタリギヤ)が配置されている。
【0085】
特に噴霧式湿し装置20としての湿し装置20は、幅の狭いウェブ03.2;03.3の場合に選択的に噴霧経路へ挿入することができる「シャッター」と呼ばれる閉止部材48を、可能な転写幅の縁部領域に有していることが格別に好ましい。縁部領域ごとに、少なくとも1つのこの種の閉止部材48が向けられており、この閉止部材は、例えば、ウェブ03.1;03.2;03.3の印刷が意図される広い方の幅と狭い方の幅b1;b2;b3との差の半分の幅を実質的に有している。図23はこの状況を模式的に示しており、湿し装置20の噴霧源49とローラ51との間にそれぞれ2つのこの種の閉止部材48が縁部領域ごとに設けられており、さらにこれらの閉止部材が縁部領域ごとに、ウェブ03.1;03.2;03.3の印刷が意図される広い方の幅と狭い方の幅b1;b2;b3との差の半分の幅を有している。噴霧源49は、噴霧ノズルを備えた噴霧バー49として、又はブラシローラ49として製作されていることが好ましい。しかしながら、これ以外の噴霧源の実施形態も原則として考えられる。
【0086】
特にゾーン式インキ装置14として製作されるインキ装置14には、動作形式に応じて、ないしは印刷されるべきウェブ03.1;03.2;03.3に応じて、インキゾーンの図示しない縁部領域のインキブレードが、選択的に、実質的に閉じられるか、又は画像に応じたインキ量の制御のために解放される。
【0087】
すでに図4以下に示し、すでに上に説明したように、版胴及びゴム胴16;17の上述した特別な構成と装備ないし印刷ユニット13の実施形態に加えて、折り構造11における案内部材及び/又は処理部材41;42;43として相並んで配置された少なくとも3つのフォーマ41;42;43のグループの配置と実施形態も、さまざまな製品判型のための印刷機を構成するにあたって重要な役割を果たす。図4にフォーマ41から43の二重矢印によって記号で図示しているように、有利な実施形態では、共通の平面に相並んで配置された3つのフォーマ41;42;43のうち両方の外側のもの(フォーマ41;43)は、部分ウェブ03a;03b;03cの進入方向に対して横向きに可動に配置されている。中央のフォーマ42はフレームに固定された状態で配置されていてもよく、そのフォーマ先端部は印刷機中心軸Mに位置していることが好ましい。共通の平面に相並んで配置された3つのフォーマ41;42;43とは、ここでは、このグループのフォーマ41;42;43が、進入してくるウェブないし部分ウェブ03a;03b;03cの進行方向に対して横向きに互いにずれた状態で相並んで配置されるとともに、水平方向の平面で見て、少なくとも部分的に交差して配置されることを意味している。
【0088】
第1の設計態様では(図21に模式的に図示)、両方の外側のフォーマ41;43は、垂直方向では中心のフォーマに向かってわずかにずれているが、水平方向の平面で見ると中央のフォーマ42と交差するように配置されており、その結果、両方の外側のフォーマは必要に応じて(幅の狭いウェブ03.2及びこれに応じて幅の狭い部分ウェブ03a;03b;03c)、中央のフォーマ42の方に近い縁部領域で、平面図で見て中央のフォーマと重ね合わせることができる。しかし、フォーマのラグは互いに垂直方向で一直線上に並んでいるので(破線で図示)、折り畳まれた走行紙は上下に積み重なることになる。垂直方向のずれは、最大で、フォーマ高さh42の半分である。
【0089】
第2の態様(図22に模式的に図示)では、フォーマ41;42;43はそれぞれの縁部領域に、可動な(例えば、離れるように傾動可能な)又は取外し可能な付加部材47を有しており、この付加部材は、幅の広いウェブ03.1(及びこれに応じて幅の広い部分ウェブ)の場合には動作位置にあり、幅の狭いウェブ03.2(及びこれに応じて幅の狭い部分ウェブ)の場合には作用領域から取り除かれる。このようにして、付加部材47はそれぞれのフォーマ41;42;43の搬送平面を拡大し、すなわち、次第に狭まっていく両側面とウェブ03との接触ゾーンによって形成される平面を拡大する。前者の動作位置のとき、少なくとも中央のフォーマ42は幅b42.1を有しているのに対して、第2の動作位置のときは幅b42.2を有している。すると第2の動作位置のとき、有効幅は総量Δの分だけ狭く構成される。両方の外側のフォーマ41;43についても、同様のことが相応に当てはまる。ただし両方の外側のフォーマ41;43は、中央のフォーマ42の方を向いている側でのみ、値Δ/2の分だけ狭めることができるように構成されていてもよい。図13では一例として、このグループのフォーマ41;42;43の幅b41;b42;b43が、一般性を制約することなく、追加部なしに図示されている。
【0090】
図5aと図5bには、外側のフォーマ41;43を中央のフォーマから遠い間隔又は近い間隔をおいて図示することによって、その運動の考えられる結果が図示されている。当然ながら、実際にはフォーマ41;42;43の幅が部分ウェブ03a;03b;03cの幅を下回ることは決してなく、図面は単なる例示として理解すべきである。
【0091】
少なくとも中央のフォーマの、ただし場合によっては3つすべてのフォーマ41;42;43の、判型の定まった新聞印刷に合わせて設計された固定的な幅、又は可変な新聞印刷の場合に狭くなっていないときの幅B42.1は、例えば、600から830mm、有利には630から600mm、特に630から730mmである。幅が可変なフォーマ41;42;43の場合、少なくとも中央のフォーマの幅B42.2、ただし場合によっては3つすべてのフォーマ41;42;43の幅は、例えば、約580から約700、有利には580から680mm、特に約616mmから650mmの間である。可変なフォーマ41;42;43では、選択可能な差Δは、例えば、100から250mmの間であり、特に120から200mmであり、この幅は、上に挙げた数値範囲から互いに適宜選択される。Δ/2については相応に半分の寸法が当てはまる。
【0092】
追加フォーマ44の有効な幅b44(上側のフォーマ領域における最大幅)は、フォーマグループの(狭められていない)フォーマ41;42;43の幅よりも有意に大きいことが好ましい。この幅は、例えば、フォーマグループのフォーマ41;42;43の可変でない幅又は最大の幅b41.1;b42.1;b43.1よりも係数1.05から1.4、特に1.1から1.3だけ大きいことが好ましい。
【0093】
例えば、図15に示す態様では、両方の追加フォーマ44は可変な幅b44を備えるように構成されていてもよく、この場合、上に挙げた比率は追加フォーマ44の最大の幅b44を基準としている。
【0094】
有利な実施形態では、可変型の印刷機は、印刷機を通るウェブ03.1;03.2;03.3の経路に、以下に説明する案内部材及び/又は処理部材のうちの1つ又は複数を有している。
【0095】
例えば、紙継ぎ装置05(図1及び図24)の有利な実施形態では、巻き出されるべきロール53の各々の端面にある支持アーム52は、印刷機中心軸Mに対して横方向へ可動に旋回軸54に支承されることが意図されており、それにより、軸で支えられたロール53の中心平面m03が印刷機中心軸Mと一致するように、現在使用されているウェブ03.1;03.2;03.3の幅b1;b2;b3に関わりなく、ロール53を位置決め可能であるようになっている。ここで案内部材及び/又は処理部材52として作用するそれぞれの支持アーム52は、印刷機中心軸Mに対して横向きに左右対称に、互いに反対方向へ位置決め可能である。
【0096】
以下に説明する案内部材及び/又は処理部材の記述においては、付属の部品が同じ機能性又は構成を有している場合には部分的に同じ符号を使用する。案内部材及び/又は処理部材として、ここでは、及び以下においては、裁断部材、ウェブ誘導部材、ウェブ駆動部材、及び/又はウェブ案内部材、例えば、圧着ロール、ターニングバー、縦裁断カッター、及び/又はガイドローラなどを意味している。
【0097】
他の案内部材及び/又は処理部材の構成に加えて、又は当該構成とは関わりなく、引込み装置10には、引張ローラ57と、これに選択的に当て付け可能な複数の圧着ロール58、例えば、ゴムロールとで構成される引張グループ56が設けられていてもよい(図25)。これらの圧着ロールは、印刷機中心軸Mに対して左右対称に複数の(少なくとも2つの)グループにまとめられており、当て付けたり押し離したりするためにグループごとに切り換えられる。本例では、引張ローラ57の半分ずつに、外側から内側に向かって、それぞれ2つの圧着ロールの2つのグループと、3つの圧着ロール58の1つのグループとが設けられている。当て付けは、例えば、図示しない供給源から空気圧で行われ、あるいは電気式に行われる。そして動作形式に応じて、幅の広いウェブ03.1を印刷するときにはすべてのグループが引張ローラに当て付けられ、幅の狭いウェブを印刷するときには、外側の各グループは押し離されたままに保たれる。引張ローラ57は駆動モータ59により回転駆動される。
【0098】
別の実施形態では引張グループ61は、印刷機中心軸Mに対して横向きに左右対称に互いに反対方向へ位置決め可能である、圧着ロール62として製作された案内部材及び/又は処理部材62を(例えば、そのつどのウェブ03が通過する最後の印刷装置02に後続して、あるいはフォーマへの進入部の手前に)有している(図26a及び図26b)。奇数個の圧着ロール62が設けられていることが好ましく、例えば、中央の圧着ロールは印刷機中心軸Mと一直線上で作用し、搬送方向に対して横向きの方向に関しては固定的に配置されているのに対して、中心以外のすべての圧着ロール62は搬送方向に対して横向きに可動であり、すなわち、ウェブ幅に合わせて調整可能なように製作されている。このとき位置決めは、特に駆動モータ64によって駆動可能な少なくとも1つのねじ山付きスピンドル63を介して行われることが好ましい。両方の側の各々の圧着ロール62について、ネジ山ピッチの異なる独自の複数の区域を有するネジ山付きスピンドル63が設けられていてもよく、あるいは(図示しているように)ピッチが異なる複数の(本例ではそれぞれ2つの)異なる左ねじと右ねじを備えた共通のねじ山付きスピンドル63が設けられていてもよい。幅の広いウェブ03.1を印刷している間(図26a)、印刷機中心軸Mの範囲外に設けられた圧着ロール62は、幅の狭いウェブ03.2;03.3を印刷している間よりも大きく外方に位置している。同じく図26bには、場合により引張グループ61に後続する縦裁断装置06(ターニング装置07の手前)又は65(ターニング装置07の後、ただしフォーマ進入部の手前)が、ハサミの記号により図示されている。
【0099】
縦裁断装置06;05は、印刷機中心軸Mに対して横向きに左右対称に互いに反対方向へ位置決め可能な、ここではカッター66として製作された同じく奇数個の案内部材及び/又は処理部材66を有していることが好ましい。中央の案内部材及び/又は処理部材66は、同じく印刷機中心軸Mと一直線上で作用し、搬送方向に対して横向きの方向に関しては固定的に配置されることが好ましいのに対して、中心以外のすべてのカッター66は搬送方向に対して横向きに可動であり、すなわちウェブ幅に合わせて調整可能なように製作されている。位置決めは、図26の圧着ロール62と同じように行われる。カッター66とともに、対抗カッター67も位置決めされることが好ましい。幅の広いウェブ03.1を印刷している間(図27a)、印刷機中心軸Mの範囲外に設けられたカッター66は、幅の狭いウェブ03.2;03.3を印刷している間よりも大きく外方に位置している。中央のカッターは、印刷機中心軸Mと一直線上で定置に保たれる。
【0100】
図28aと図28b、及び図29aと図29bは、ターニング装置07の考えられる2通りの実施形態を示しており、ターニングバー68として製作された2つの案内部材及び/又は処理部材68は、部分ウェブ03a;03b;03cの進入方向に対して横向きに位置決め可能なように配置されている。図28aと図28bは、部分ウェブ03a;03b;03cを横へずらすために、進入方向に対して45°傾いた平行なターニングバー68を示しており、それに対して図29aと図29bは、部分ウェブ03a;03b;03cを横にずらして反転させるために、進入方向に対して45°と135°だけ傾いたターニングバー68を示している。位置決めは、同じく図26でロール62について図示しているようなねじ山付きスピンドルを介して行うことが好ましい。図28aと図29aは、幅の広いウェブ03.1を印刷している間のそれぞれの位置を示しており、図28bと図29bは幅の狭いウェブ03.2;03.3を印刷している間のそれぞれの位置を示している。
【0101】
図30aと図30bには、可変型の印刷機の別案のコンセプトが示されており、この場合、ウェブ03ないし部分ウェブ03a;03b;03cは、印刷機中心軸Mと一直線上に並んだ状態から90°だけ外れて、折り構造ないしフォーマ構造11に向かって誘導される。フォーマ構造11、及び図30には図示しない折り装置12は、図1に示す印刷機に対して90°だけずれている。図30に二重矢印で示すように、方向転換のために可動の3つのターニングバー69が設けられている場合、縦裁断の後に生じる部分ウェブ03a;03b;03cを3つの定置のフォーマ71;72;73に向かって案内可能なように、ウェブ03.1;03.2;03.3の幅b1;b2;b3に応じてターニングバー69の位置を見出すことができる。例えば、もっとも幅の広いウェブ03.1から生じる部分ウェブ03a;03b;03cの幅に一定の幅が少なくともそれぞれ対応している、定置のフォーマ71から73を備えたフォーマ構造11を使用することができる。図30aでは、そのために部分ウェブ幅のターニングバー69が設けられており、図30bでは、3倍幅の(すなわち大きい方の判型F1の少なくとも6新聞印刷面幅の)ターニングバー69が設けられている。図31は、それぞれ複数の(本例では2つの)印刷塔01ないし印刷装置02を備え、これらによって、図30a又は図30bで説明したが図31には模式的にのみ図示した、共通のフォーマ構造11に向かうターニング装置07を介して生産が行われる、2つの印刷機セクションの配置を模式的に示している。
【0102】
図32は折り構造11を断面図で示している。この場合、図示しているように、垂直方向で若干ずらされるか(図示せず)、又は付加片47を備えるように製作された(下側のグループについてのみ図示)、実質的に同一のフォーマ41;42;43の2つのグループが相上下して配置されていてもよい。各々のフォーマグループのすぐ手間に、モータ74で駆動される少なくとも1つのフォーマ導入ローラ76ないし引張ローラ76が設けられている。
【0103】
印刷機の折り装置12は、有利な実施形態では、前述したすべての実施例について7区域で製作されている。
【0104】
搬送胴77の円周は5つを超える区域長さ、特に7つの区域長さ、ないし折り丁7つ分の長さに相当している(「7区域搬送胴77」)。搬送胴77には、円周方向で相前後して等しい間隔で搬送胴77の円周面に設けられた7つの保持装置、例えば、繰出し可能な穿刺針を備えた穿刺条片が配置されている(穿刺型折り装置)。保持装置はグリッパとして製作されていてもよい(グリッパ型折り装置)。さらに、回転方向で見てそれぞれわずかに(例えば、0.3から3cmだけ)クランプ個所の位置に対して(グリッパ型折り装置)、ないし穿刺貫通部に対して(穿刺型折り装置)、搬送胴77の外筒面の上で間隔をおくように配置されることが好ましい、7つの切断条片が配置されている。くわえ胴78の円周も、5つを超える区域長さ、特に7つの区域長さ、ないし折り丁7つ分の長さに相当していることが好ましい。
【0105】
さらに、搬送胴77には7つの折りブレードが取り付けられており、これらの折りブレードは、搬送胴77とくわえ胴78の間の間隙に達したときに(重ね動作か標準動作かに応じて毎回、又は複数回おきに)繰り出されて、搬送胴77で搬送されている折り丁をくわえ胴78に引き渡して折り畳む。そのために、くわえ胴78は、円周方向に均等に間隔をおいた、例えば、折りブレードの個数及び/又は搬送胴77の保持装置と同じ数のくわえ部(図示せず)を有しており、本例では特に7つ有している。折り畳まれた製品は、くわえ胴78から羽根車79へ引き渡され、そこから排紙装置81へ、例えば、コンベヤベルト81へ排紙される。
【0106】
横裁断装置としての搬送胴77と協働するノコ刃胴82は、2倍の大きさで、すなわち1つの区域長さ分だけ互いに間隔をおいた2つのカッターを円周に備えるように製作されていてもよく、あるいは4倍の大きさで、すなわち1つの区域長さ分だけ互いに間隔をおいた4つのカッターを円周に備えるように製作されていてもよい。
【0107】
特に横方向へ可動の複数のフォーマ41;42;43のうちの少なくとも1つとともに作成される、非対称に露光されたパノラマ刷版のコンセプトは、6面幅の機械(6つの印刷画像が相並ぶ)のほか、それ以外の機械、特に4面幅の新聞印刷機(4つの印刷画像が相並ぶ)にも適用可能である。その場合には、例えば、6面幅の機械についてはn=3の印刷画像、4面幅の機械についてはn=2の印刷画像が軸方向に相並んで、刷版19”の上で特に非対称に配置される。これについて図33aと図33bに一例が示されており、図33aでは、大きい方の判型F1の印刷画像で版胴16が覆われている。この場合、4つの印刷画像は8つの個別刷版19にのみ配置されるか、又は4つのパノラマ刷版19’にのみ(それぞれ2つが相並んで相上下するように)配置されるか、又はこれらが組み合わされていてもよい(図33では一例として組み合わされている)。刷版19;19’は有効な長さL16全体を覆うことが好ましく、ないしは、印刷されるべき大きい方のウェブ03.1の幅b1を覆うことが好ましい。印刷ユニット13が2倍の円周(円周方向に2つの新聞面)ではなく、1倍で製作されているときは、4つの個別刷版19又は2つのパノラマ刷版19’又はこれらの混合によって、上記のことが同様に当てはまる。
【0108】
幅の狭いウェブ03.2が用いられる別の動作形式では、版胴16は小さい方の判型F2の印刷画像を有している。このとき刷版19”は同じくパノラマ刷版19”として、ただし小さい方の判型F2の印刷面を2つ備えたパノラマ刷版として製作されるが、それでも、同じく幅の広いウェブ03.1の可能な印刷長さの領域全体にわたって実質的に延びていることが好ましく、すなわち、大きい方の判型F1のパノラマ刷版19’と同じ幅を有している。このとき刷版19”は、上に説明したとおり、例えば、同じく非対称に露光されている。3つのフォーマを備えた上に述べた構成と同様に、ここでもフォーマ構造が好ましく、折り畳み平面F42;F43の間隔A1は上に述べたやり方で変更可能である。
【0109】
そして、図33に示すように、一例として2つのブランケット21がゴム胴17の上に相並んで配置されており、これらのブランケットは、新聞判型F1;F2の、特に大きい方の新聞判型F1の、2つの印刷面の幅をそれぞれ有している。これらのブランケットはそれぞれ円周全体にわたって延びており、それぞれの端部が同じく互いに一直線上に並ぶように、又は180°だけ交代するように、ゴム胴の上で配置されていてもよい。
【0110】
図34に示す印刷機についての以下の説明は、それ自体として単独で見たときに有利に適用可能なばかりでなく、特に、これまで説明してきた1つ又は複数の構成要件と合わせても有利に適用可能であり、例えば、3つの新聞面の幅の印刷機21、及び/又は3つの新聞面の幅の刷版19、及び/又は判型の可変性、及び/又は1つ又は複数の案内部材及び/又は処理部材41;42;43;52;62;66の上述した調節可能性、及び/又はサテライト型構造、及び/又はギャップ開口部28;38;39の構成、及び/又はギャップ開口部の幅、及び/又はフォーマ41;42;43;44の特別な構成、及び/又は以上に列挙したなかで触れていないその他の構成要件と合わせても有利に適用可能であることを明記しておく。同様のことが図35及び36にも適用可能である。
【0111】
図34は、特に相並んで配置された6つの新聞面を印刷するための3倍幅の施工形態による印刷機を示しており、(例えば、相並んだ3つのフォーマをそれぞれ備えた2つの平面からなる)各々の折り構造11に、積層された印刷装置を備えている印刷塔、特にサテライト型印刷装置を備えている印刷塔01;01aが両側で付属している。実質的に同じ形式の装備を有する印刷機区域は、例えば、折り構造11の両側に2つの印刷塔01;01aを有しており、1つの有利な発展例では、これらの印刷塔01の少なくとも1つには、サテライト型印刷装置02の8つの印刷個所に加えて、さらに別の2つの印刷個所が、例えば、6胴印刷装置83の形態で、ないしは3胴印刷装置83の形態で付属している。これらの2つの追加された印刷個所は、場合により、図34に示す特別な印刷機から切り離された印刷機の印刷塔01でも、上述した1つ又は複数の構成要件との組み合わせで好ましい場合がある。そして、このように拡張された印刷塔01aでは、2つのウェブ03をそれぞれ一方の面に4色、他方の面に1色で印刷することができ、又は、1つのウェブ03を両面に4色で印刷し、もう1つのウェブ03を両面に1色で印刷することができる。この印刷機はパルテール型式(図35、36参照)とは異なり、印刷塔ないしそれぞれ下側の印刷装置02と紙継ぎ装置05とが同じ設備平面に配置されるのではないという意味で、多階層で製作されている。ここでは印刷塔01は、紙継ぎ装置05を支持する平面Gよりも上側にある平面Tに配置されている。前者は、例えば、いわゆる「テーブル」の上に配置されており、特にコンクリートテーブルの上に配置されている。
【0112】
図34の印刷機は、本例では上述のような種類の3つの印刷機区域を有しており、一例として記号を付しているように、ウェブ03は、隣接する印刷機区域の、離れて位置する印刷塔01から、ただし次の折り構造11よりも手前に位置する印刷塔から、移行可能である。4つの印刷塔01;01a及び折り構造11からなるこのような区域の各々に、例えば、5つの紙継ぎ装置05が付属している。所望の生産に課せられる要求事項に応じて、3つ、4つ、又は5つのターニング装置07(方向転換デッキ)を備えた方向転換塔が設けられていてもよい。各々の折り構造11に、折り装置12(ここではF1,F2,F3)が後置されている。図34ではこれに加えて、有利な生産方法及び製品に関する選択肢も掲げられている。この表記方法について、3行目に掲げるウェブ案内形式のためのグレーの背景色の生産形態を取り上げて説明する。
【0113】
3行目に掲げるコンフィギュレーションでは、2つの折り装置(ここではF1及びF3)で、それぞれ7つのウェブ(B)からそれぞれ84頁(S)の2つの製品(2x)が製作される。このことは、本例ではブロードシート構成(すなわち版胴16の円周方向の縦長の新聞面)と、2倍生産すなわち重ね動作を行わない動作(重ね動作ないし略してunges.と表記)とで行われる。この場合、例えば、2倍の大きさの版胴16に、それぞれ相前後して2つの同じ刷版19;19’;19”を載せ、それによって走行紙1本につき単位時間あたりに2倍の生産量を製作することができ、あるいは、2種類の異なる製品をそれぞれ交互に走行紙で製作し、それに応じて2つの製品の流れで交互に切換を行うことができる。左側の第1の折り装置12(F1)には、例えば、最初、4/4印刷で印刷された4つのウェブが右側から案内され、左外側の印刷塔で印刷された1/4及び4/1の2つのウェブ、及び隣接する印刷塔で印刷された4/4ウェブが案内される。製品は84頁を有しており、そのうち72頁は4色(及び残りは1色)で印刷されている(84/72)。他の折り装置(F3)で製作された製品については、本例では上記と同じことが当てはまる。表のその他の9つの行も同じように読み取ることができ、例えば、6行目では2つの折り装置(F1及びF3)で、それぞれ6つのウェブ(B.)から72頁(S.)の厚さの、4色の60面を有する製品が製作され、1つの折り装置(ここではF2)で24頁の製品が製作される。
【0114】
1つの有利な実施形態では、印刷塔11の印刷装置02の少なくとも1つのオフセット印刷ユニット13(ただし、例えば、印刷塔のすべての印刷装置02;83、ただし有利には1つの印刷区域全体のすべての印刷装置02;83、ただし特に印刷機のすべての印刷装置02;83)は、上に説明した実施形態で、3面幅の刷版19”及び/又は3面幅の胴張り21を装備しており、ないしは装備可能なように構成されている。
【0115】
折り構造11は、例えば、少なくとも1つのフォーマ平面を有しており、ただし有利には、相並んで配置された3つのフォーマ41から43を備えた2つの、相上下して配置されたフォーマ平面(例えば、図4から図16に図示)を有している。これらの折り構造11のうちの1つ又は複数は、これに加えて、図12から図14に図示するような側方の追加フォーマ44(又は場合により追加のフォーマ平面)を有していることが好ましい。
【0116】
図35はパルテール型式の印刷機を示しており、すなわち、紙継ぎ装置05と印刷塔01;01aは実質的に同一の平面上に、例えば、パルテール平面Eに配置されている。このことは建造コストの観点から利点をもたらす(下部構造がなく、あるいは、印刷塔01;01aを収容する建造物86、例えば、機械ホール86の所要高さが低くなる)。その場合、印刷塔01;01a及び/又は折り構造11の外部にある領域では、建造物86が大幅に低く施工されていてもよい(図35に図示)。
【0117】
平面図(下側の部分図)に見られるように、図示した折り構造11では、3つのフォーマのグループの側方に追加フォーマ44が配置されていてもよい。このことは、例えば、両方のフォーマ平面がそれぞれ同じくフォーマ41;42;43を相並んで有している場合、実線で図示しているフォーマ平面の一方又は両方について該当していてもよい。この追加フォーマは、他の3つのフォーマと同じ幅を有していてもよいが、図13について説明したように、これよりも広い幅を有していてもよい。ここでは、全部で7つのフォーマ(2x3プラス追加フォーマ)を介して、7本の製品走行紙(例えば、いわゆる「書籍」)を走行させることができ、追加フォーマのフォーマ幅が広い場合には、選択的に、これよりも幅の広い製品を追加フォーマの上で走行させることができる。ただし、側方に配置される追加フォーマ44を使わない実施形態では、両方のフォーマ平面は図16に示すようなやり方で(一方の平面に3つのフォーマ、他方の平面に2つの幅の広いフォーマ)製作されていてもよい。図32に示すように、3つのフォーマが相並んで配置された2つの「標準の」フォーマ平面が設けられるとともに、これに加えて、その上に位置する平面(ここでは破線で図示)に2つの追加フォーマ44が、図16の両方の上側のフォーマ44のような形式で上方に配置される実施形態がオプションとなり得る。
【0118】
印刷塔01のうち1つ又は複数は、ここでは符号01aを付しているように、追加印刷装置83を有していてもよい。
【0119】
図36に示す印刷機の実施例では、紙継ぎ装置05からのウェブ供給は機械の長辺から行われ、すなわち、印刷機中心平面Mに対して90°の角度で行われる。印刷機はここでもパルテール型式で製作されていることが好ましく、すなわち、紙継ぎ装置05と印刷塔01;01aは実質的に同一の平面に配置されている。1つ又は複数の紙継ぎ装置05は機械の横に並んで設置されており、材料ロールないし巻取紙の回転軸は、印刷機中心軸Mに対して実質的に平行に延びている。ウェブは機械に対して横向きに巻き出された後、機械と一直線上に並ぶ高さで方向転換部材84へ装填され、例えば、ターニングバー84の形式の誘導部材84に装填され、その結果、ウェブの運動方向はそれ以後、印刷機中心平面Mに位置することになる。誘導部材84は、入ってくるウェブの投影図で見て少なくともその最大の幅に相当する長さを有している。誘導部材は、入ってくるウェブの進行方向に対して、及び機械中心平面Mに対して、45°だけ傾いていることが好ましい。本例では誘導部材は、入ってくるウェブの投影図が少なくとも6つの相並んで位置する新聞面に相当する長さを有している。紙継ぎ装置05が90°ずれている場合、ターニングバー84の利用可能な長さは、印刷機で最大限処理することができるウェブ幅の少なくとも1.4倍に相当しており、すなわち、本例では6つの新聞面幅の幅を有するウェブの少なくとも1.4倍に相当しており、ないしは、本例では少なくとも8.5個分の新聞面幅に相当している。2つの印刷塔01の間には、互いに交差した2つのターニングバーが設けられていてもよく、そうすればこれらのターニングバーは、一方の方向への方向転換だけでなく他方の方向への方向転換も可能にする。その場合、交差した両方のターニングバー84は、1つの紙継ぎ装置05によってこのウェブを選択的に供給されるか、又は図示しているように、同じ一直線上に位置する2つの紙継ぎ装置05によって同時に供給をうけることができる。
【0120】
確実なウェブ案内という観点からは、ウェブ経路を調整する引込み装置が場合によりターニングバー84よりも手前に配置されていてもよく、ただし有利には、ターニングバー84と印刷塔01への入口との間に配置されていてもよい。
【0121】
紙継ぎ装置05の側方への配置は、やはりそれ自体単独で考察することができるが、上に挙げた有利な構成要件のうちの1つ又は複数と関連させても、同じく特別な利点を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】ウェブ輪転印刷機を示す側面図である。
【図2】印刷ユニットを示す模式的な正面図である。
【図3】印刷ユニットを示す模式的な平面図である。
【図4】仕上げ処理されるべき製品とともに胴を模式的に示す外観図である。
【図5】a)幅の広いウェブ、及びb)幅の狭いウェブとともに示すフォーマのグループである。
【図6】第1の判型を有する新聞印刷の場合における印刷ユニット胴の被覆状態である。
【図7】第2の判型を有する新聞印刷の場合における印刷ユニット胴の被覆状態である。
【図8】パノラマ刷版を有する第2の判型の新聞印刷の場合における印刷ユニット胴の被覆状態である。
【図9】非対称に分割された印刷の場合における版胴の被覆状態である。
【図10】非対称に分割された印刷の場合における版胴のさらに別の被覆状態である。
【図11】可変なウェブ幅のための直線状の3フォーマ生産を示す模式図である。
【図12】可変なウェブ幅のためにずらされた4フォーマ生産を示す模式図である。
【図13】タブロイド特殊判型での製造を示す模式的な平面図である。
【図14】図13の製造を示す模式的な正面図である。
【図15】タブロイド特殊判型での直線状の製造を示す模式的な平面図である。
【図16】図15の製造を示す模式的な正面図である。
【図17】プラウ折りが行われる特殊判型での製造を示す模式的な平面図である。
【図18】プラウ折りが行われる特殊判型での別の製造を示す模式的な平面図である。
【図19】胴張りを示す外観図である。
【図20】版胴のギャップにある保持部材である。
【図21】垂直方向へ若干ずらされたフォーマ機構である。
【図22】取外し可能な縁部領域を備えたフォーマである。
【図23】湿し装置のシャッターを示す模式図である。
【図24】紙継ぎ装置を示す模式図である。
【図25】引張グループの第1の実施例である。
【図26】a)幅の広いウェブ、及びb)幅の狭いウェブのときの引張グループの第2の実施例である。
【図27】a)幅の広いウェブ、及びb)幅の狭いウェブの縦裁断装置の実施例である。
【図28】a)幅の広いウェブ、及びb)幅の狭いウェブのターニング装置の第1の実施例である。
【図29】a)幅の広いウェブ、及びb)幅の狭いウェブのターニング装置の第2の実施例である。
【図30】向きが変わった折り構造を有する機械コンセプトの態様a)、及び態様b)を示す図である。
【図31】2つのセクションを備えた機械コンセプトである。
【図32】折り装置を備えている折り構造である。
【図33】a)幅の広いウェブ、及びb)幅の狭いウェブで印刷をするときの、4新聞面幅を有する印刷ユニットを示す模式図である。
【図34】印刷機のさらに別の実施例である。
【図35】印刷機のさらに別の実施例である。
【図36】印刷機のさらに別の実施例である。
【符号の説明】
【0123】
01 印刷塔
02 印刷装置、サテライト型印刷装置、9胴サテライト型印刷装置、10胴サテライト型印刷装置、H型印刷装置
03 材料ウェブ、ウェブ
04 上部構造
05 紙継ぎ装置
06 縦裁断装置
07 ターニング装置、方向転換装置
08 見当合せ装置
09 ハープ部
10 引込み装置
11 折り構造、フォーマ構造
12 折り装置
13 印刷ユニット、オフセット印刷ユニット
14 インキ装置、ゾーン式インキ装置
15 インキ溝
16 胴、版胴
17 胴、ゴム胴
18 圧胴、サテライト胴
19 胴張り、刷版、印刷版、個別刷版
20 湿し装置、噴霧式湿し装置
21 胴張り、ブランケット、ゴムブランケット、金属ブランケット
22 層
23 支持プレート
24 前方の端部、掛止脚部
25 −
26 後方の端部、掛止脚部
27 ギャップ
28 開口部、ギャップ開口部
29 クランプ片、クランプ部材
30 外筒面
31 ばね部材
32 調節手段、中空体、ホース
33 −
34 −
35 −
36 ギャップ
37 ギャップ
38 開口部、ギャップ開口部、スリット
39 開口部、ギャップ開口部、スリット
40 −
41 フォーマ、案内部材及び/又は処理部材
42 フォーマ、案内部材及び/又は処理部材
43 フォーマ、案内部材及び/又は処理部材
44 フォーマ、追加フォーマ
45 −
46 ターニングバー
47 付加部材
48 閉止部材
49 噴霧源、噴霧バー、ブラシローラ
50 −
51 ローラ
52 支持アーム、案内部材及び/又は処理部材
53 ロール
54 旋回軸
55 −
56 引張グループ
57 引張ローラ
58 圧着ロール
59 駆動モータ
60 −
61 引張グループ
62 圧着ロール、案内部材及び/又は処理部材
63 ねじ山付きスピンドル
64 駆動モータ
65 縦裁断装置
66 カッター、案内部材及び/又は処理部材
67 対抗カッター
68 ターニングバー、案内部材及び/又は処理部材
69 ターニングバー
70 −
71 フォーマ
72 フォーマ
73 フォーマ
74 駆動モータ
75 −
76 フォーマ導入ローラ、引張ローラ
77 搬送胴
78 くわえ胴
79 羽根車
80 −
81 排紙装置、コンベヤベルト
82 ノコ刃胴

03a 材料ウェブ、ウェブ、部分ウェブ
03b 材料ウェブ、ウェブ、部分ウェブ
03c 材料ウェブ、ウェブ、部分ウェブ
03a1 材料ウェブ、部分ウェブ
03a2 材料ウェブ、部分ウェブ
03.1 材料ウェブ、幅の広いウェブ
03.2 材料ウェブ、幅の狭いウェブ
03.3 材料ウェブ、ウェブ

19’ 胴張り、刷版、個別刷版、パノラマ刷版
19” 胴張り、刷版、個別刷版、パノラマ刷版

A 区域
B 区域
C 区域
D 区域
E 区域
F 区域

M 印刷機中心軸

A1 間隔
A2 間隔

F1 判型、印刷面判型、新聞判型
F2 判型、印刷面判型、新聞判型
F3 判型、タブロイド判型
F4 判型、印刷面判型
F5 判型、印刷面判型
F6 判型
F7 特殊判型
F8 特殊判型

F41 折り平面
F42 折り平面
F43 折り平面

S1 主切断線
S2 主切断線
S3 主切断線
S4 副切断線
S5 副切断線

L16 長さ
L17 長さ

l 長さ(19;21)

b1 幅、ウェブ幅
b2 幅、b1よりも狭いウェブ幅
b3 幅、b1及びb2よりも狭いウェブ幅
b19 幅
b19’ 幅
b21 幅

h42 フォーマ高さ

m03 中心平面
m19 中心軸

s28 スリット幅
s38 スリット幅
s39 スリット幅

bF1 印刷面幅
bF2 印刷面幅

FZ 円周(16)

α 角度
β 角度
α’ 角度

’ 第2のウェブないし部分ウェブの対応する記号


【特許請求の範囲】
【請求項1】
版胴及びゴム胴(16;17)を備えた新聞印刷用の印刷機のオフセット印刷ユニット(13)であって、ゴム胴(17)は少なくとも6つの縦長の新聞面幅の長さ(L17)を軸方向に有しており、ゴム胴(17)の外筒面に軸方向に相並んでただ2つのブランケット(21)が配置されており、前記ブランケットはそれぞれ3つの縦長の新聞面の幅を軸方向に有していることを特徴とするオフセット印刷ユニット。
【請求項2】
版胴(16)の外筒面に軸方向に相並んで少なくとも2つの刷版(19;19”)が配置されており、少なくとも2つの刷版(19”)のうち少なくとも1つは3つの縦長の新聞面の幅を軸方向に有していることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項3】
版胴(16)の外筒面に軸方向に相並んで6つの刷版(19)が配置されており、前記刷版はそれぞれ1つの縦長の新聞面の幅を軸方向に有していることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項4】
版胴及びゴム胴(16;17)を備えた新聞印刷用の印刷機のオフセット印刷ユニット(13)であって、ゴム胴(17)は少なくとも6つの縦長の新聞面幅の長さ(L17)を軸方向に有しており、版胴(16)の外筒面に軸方向に相並んで6つの刷版(19)が配置されており、前記刷版はそれぞれ1つの縦長の新聞面の幅を軸方向に有していることを特徴とするオフセット印刷ユニット。
【請求項5】
ゴム胴(17)の外筒面に軸方向に相並んでただ2つのブランケット(21)が配置されており、前記ブランケットはそれぞれ3つの縦長の新聞面の幅を軸方向に有していることを特徴とする請求項4に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項6】
第1の動作モードでは第1の幅(b1)を備えたウェブ(03.1)が第1の印刷面判型(F1)での印刷のために前記印刷ユニットに通され、第2の動作モードではこれよりも狭い幅(b2;b3)を備えたウェブ(03.2;03.3)がこれよりも小さい第2の印刷面判型(F2;F3)での印刷のために前記印刷ユニット(13)に通されることを特徴とする請求項1又は4に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項7】
ゴム胴(17)は、大きい方の印刷面判型(F1)の少なくとも6つの縦長の新聞面の長さ(L17)を軸方向に有しており、その円周には軸方向に相並んでただ2つのブランケット(21)を有しており、前記ブランケットは少なくとも小さい方の印刷面判型(F2)の3つの縦長の新聞面の幅を軸方向にそれぞれ有していることを特徴とする請求項6に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項8】
少なくとも一方の動作モードのときに、前記印刷ユニット(13)の版胴(16)は、現在該当する判型(F1;F2)の少なくとも3つの縦長の新聞面にわたって軸方向に延びる刷版(19)を支持していることを特徴とする請求項6に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項9】
3印刷面幅の刷版(19’)に相並んで3つの新聞面の印刷画像が付与され、特に露光されることを特徴とする請求項2又は4に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項10】
3印刷面幅のブランケット(21)は、版胴(16)の外筒面の上に相並んで存在している新聞面の3つの印刷画像の幅を有していることを特徴とする請求項2又は4に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項11】
両方の動作モードでのブランケット(21)の幅は、意図される大きい方の判型(F1)の3つの印刷面に相当していることを特徴とする請求項1、5及び6のいずれか1項に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項12】
相並んで配置された両方のブランケット(21)は、ゴム胴(17)の上で円周方向に互いにずれた状態で、特に180°だけずれた状態で配置されていることを特徴とする請求項1又は5に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項13】
両方のブランケット(21)は、それぞれの端部が、ゴム胴(17)の円周にある、互いに円周方向で特に180°だけずれている2つのギャップ開口部(38;39)に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は5に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項14】
両方の前記ギャップ開口部(38;39)は、それぞれ両方のブランケット(21)の幅にわたって延びていることを特徴とする請求項12に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項15】
両方の前記ギャップ開口部(38;39)は、それぞれ1つのブランケット(21)の幅にわたって延びていることを特徴とする請求項12に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項16】
相並んで配置された両方のブランケット(21)は、ゴム胴(17)の上で軸方向に互いに一直線上に並んでおり、それぞれの端部が連続する前記ギャップ開口部(38;39)の中に配置されていることを特徴とする請求項1又は5に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項17】
ゴム胴(17)の上に円周方向で相前後して前記のように互いに一直線上に並ぶ2組のブランケット(21)が配置されており、全部で4つのブランケット(21)はそれぞれの端部が、180°だけ円周方向にずれた連続する2つの前記ギャップ開口部(38;39)の中に配置されていることを特徴とする請求項16に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項18】
ブランケット(21)は、実質的に寸法安定的な支持プレート(23)の上に少なくとも1つの弾性層(22)を備えた多層のブランケット(21)として構成されており、特に金属プレートの上にゴム層がある金属ブランケット(21)として構成されていることを特徴とする請求項1、5又は17に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項19】
少なくとも1つの動作モードのときに版胴(16)は、軸方向に相並んで現在該当する判型(F1;F2)の少なくとも3つの新聞面幅にわたってそれぞれ延びる2つの刷版(19)を支持していることを特徴とする請求項6に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項20】
少なくとも1つの動作モードのときに版胴(16)は、軸方向に相並んで現在該当する判型(F1)の1つの新聞面幅にわたってそれぞれ延びる複数の刷版(19)を支持していることを特徴とする請求項6に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項21】
各動作モードのうち少なくとも一方のときに版胴(16)は、軸方向に相並んで現在該当する判型(F1;F2)の3つの新聞面幅にわたってそれぞれ延びる2つの刷版(19)を支持していることを特徴とする請求項6に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項22】
版胴(16)は、2つの相前後して配置された縦置きの新聞判型の印刷面の円周を有していることを特徴とする請求項1又は4に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項23】
版胴(16)は、円周方向に相前後して2つの刷版(19;19’;19”)で覆われていることを特徴とする請求項1又は4に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項24】
版胴(16)の上で互いに軸方向に一直線上に並ぶ刷版(19)の端部(24;26)は、連続するギャップ開口部(28)の中に配置されていることを特徴とする請求項1又は4に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項25】
刷版(19)は、円周方向で互いに180°だけずれた軸方向に連続する2つのギャップ開口部(28)の中に配置されていることを特徴とする請求項23又は24に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項26】
ブランケット(21)の端部(24;26)を収容するための前記ギャップ開口部(38;39)は、外筒面の領域で円周方向に最大5mm、特に最大3mmのスリット幅(s28;s38;s39)を有していることを特徴とする請求項13、14又は15に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項27】
刷版(19)の端部(24;26)を収容するための前記ギャップ開口部(28)は、外筒面の領域で円周方向に最大5mm、特に最大3mmのスリット幅(s28)を有していることを特徴とする請求項24又は25に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項28】
印刷面の面数は、軸方向で見て第1の動作モードのときと第2の動作モードのときとで同一であることを特徴とする請求項6に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項29】
版胴(16)は、その外筒面に軸方向で見て第1の動作モードでは第1の新聞判型(F1;F2)の6つの縦長の印刷面を支持しており、第2の動作モードではこれよりも小さい第2の新聞判型(F2)の6つの縦長の印刷面を支持していることを特徴とする請求項6に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項30】
版胴(16)は、第3の動作モードではその外筒面に軸方向で見て4つの横長のタブロイド判型(F3)の印刷面を支持していることを特徴とする請求項29に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項31】
版胴(16)は、その外筒面に軸方向で見て第1の動作モードでは新聞判型(F1;F2)の6つの縦長の印刷面を支持しており、第2の動作モードでは4つの横長のタブロイド判型(F3)の印刷面を支持していることを特徴とする請求項6に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項32】
両方の前記判型(F1;F2)は、新聞判型であることを特徴とする請求項6に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項33】
前記判型(F1;F2)の少なくとも一方は、ブロードシート判型の印刷面として製作されていることを特徴とする請求項6又は32に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項34】
大きい方の判型(F1)は、小さい方の判型(F2;F3)よりも広い印刷面の幅を有していることを特徴とする請求項6又は32に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項35】
一方の動作形式のときには3印刷面幅の2つの刷版(19”)が、また他方の動作形式のときには1印刷面幅及び/又は2印刷面幅の複数の刷版(19;19’)だけが、版胴(16)の上に相並んで配置されることを特徴とする請求項6に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項36】
3印刷面幅の刷版(19”)は、実質的に版胴(16)の円筒部の半分の長さにわたって延びていることを特徴とする請求項6又は35に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項37】
3印刷面幅の刷版(19”)は、実質的に大きい方の判型(F1)の印刷されるべきウェブ(03.1)の半分の幅にわたって延びていることを特徴とする請求項6又は35に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項38】
3印刷面幅の刷版(19”)に印刷画像が非対称に付与されており、特に露光されていることを特徴とする請求項2、4、36又は37に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項39】
新聞判型(F2)の3つの印刷画像は3印刷面幅の刷版(19”)の上で等間隔に、前記刷版が印刷機中心軸(M)から外方に向かって直接連続して配置されるように、かつ版胴(16)の端面に近い縁部領域に非印刷領域が残されるように配置されていることを特徴とする請求項2又は4に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項40】
小さい方の判型(F2)の3つの印刷画像は、3印刷面幅の刷版(19”)の上で等間隔に、前記刷版が印刷機中心軸(M)から外方に向かって直接連続して配置されるように、かつ版胴(16)の端面に近い縁部領域に非印刷領域が残されるように配置されていることを特徴とする請求項6又は38に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項41】
前記非印刷縁部領域は50から100mmであることを特徴とする請求項39又は40に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項42】
3倍幅の刷版(19”)は950から1,200mm、特に950から1,100mmの幅(b19”)を有していることを特徴とする請求項2又は4に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項43】
3倍幅のブランケット(21)は950から1,200mm、特に950から1,100mmの幅(b21)を有していることを特徴とする請求項1又は5に記載のオフセット印刷ユニット(13)。
【請求項44】
請求項1から30又は32から41までのいずれか1項に記載のオフセット印刷ユニット(13)を備えたウェブ輪転印刷機において、新聞印刷の両方の動作形式のときにウェブ(03)が前記印刷ユニット(13)に引き続いて縦裁断装置(06;05)によりそれぞれ3つの部分幅の部分ウェブ(03a;03b;03c)に裁断されることを特徴とするウェブ輪転印刷機。
【請求項45】
前記部分ウェブ(03a;03b;03c)の幅は、印刷面判型(F1;F2)の、特に新聞判型(F1;F2)の2倍の幅にそれぞれ相当していることを特徴とする請求項44に記載のウェブ輪転印刷機。
【請求項46】
請求項30又は31及び請求項32から41までのいずれか1項に記載のオフセット印刷ユニット(13)を備えたウェブ輪転印刷機において、タブロイド印刷の動作形式のときに、ウェブ(03)が前記印刷ユニット(13)に引き続いて少なくとも1つの縦裁断装置(06;05)により全部で4つの部分ウェブ(03a1;03a2;03b1;03b2)に裁断されることを特徴とするウェブ輪転印刷機。
【請求項47】
前記部分ウェブ(03a1;03a2;03b1;03b2)の幅は、印刷面判型の長さ、特にタブロイド判型(F3)の長さにそれぞれ相当していることを特徴とする請求項46に記載のウェブ輪転印刷機。
【請求項48】
前記部分ウェブ(03a;03b;03c)は以後に縦裁断されることなく、相並んで配置された3つのフォーマ(41;42;43)を備えた折り構造(11)へ供給可能であることを特徴とする請求項44に記載のウェブ輪転印刷機。
【請求項49】
前記3つのフォーマ(41;42;43)のうち両方の外側のものは、前記部分ウェブ(03a;03b;03c)の進入方向に対して横向きに可動に配置されていることを特徴とする請求項48に記載のウェブ輪転印刷機。
【請求項50】
前記部分ウェブ(03a;03b;03c)は、2つの相並んで配置されたフォーマ(44)のグループを備えた折り構造(11)に供給可能であることを特徴とする請求項46に記載のウェブ輪転印刷機。
【請求項51】
新聞印刷とタブロイド印刷で選択的に作動可能であることを特徴とする請求項44及び46に記載のウェブ輪転印刷機。
【請求項52】
前記4つの部分ウェブ(03a1;03a2;03b1;03b2)は、相並んで配置されたそれぞれ2部分ウェブ幅の2つのフォーマ(41;42;43)を備えた折り構造(11)に供給可能であることを特徴とする請求項51に記載のウェブ輪転印刷機。
【請求項53】
前記4つの部分ウェブ(03a1;03a2;03b1;03b2)は、1組ずつ向き合うように方向転換させて2部分ウェブ幅のフォーマ(44)へ供給可能であることを特徴とする請求項51に記載のウェブ輪転印刷機。
【請求項54】
前記フォーマ(44)は、追加フォーマ(44)として3つの前記フォーマ(41;42;43)のグループの横に並んで配置されていることを特徴とする請求項51又は53に記載のウェブ輪転印刷機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公表番号】特表2007−536134(P2007−536134A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−512174(P2007−512174)
【出願日】平成17年4月29日(2005.4.29)
【国際出願番号】PCT/EP2005/051961
【国際公開番号】WO2005/108078
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(505364049)ケーニッヒ ウント バウエル アクチエンゲゼルシャフト (13)
【Fターム(参考)】