説明

新規なオリゴ糖混合物を含有する粉末及びその製造方法

本発明は、少なくとも1種の医薬有効成分と、下記化合物1,4 O-結合型D-gal-サッカロース(ラクトスクロース)、1,4 O-結合型D-glu-サッカロース(グルコシルスクロース)又は1,4 O-結合型glu-glu-サッカロース(マルトシルスクロース)から選択される1,4 O-結合型サッカロース誘導体少なくとも1種を、少なくとも1種の追加アジュバントと一緒にしたアジュバント混合物とを含む粉末に関する。追加アジュバントは、アミノ酸、ペプチドならびに/あるいは単糖、ニ糖及び/又はオリゴ糖が好ましく、オリゴ糖の場合、第1のサッカロース誘導体と異なるものであれば、第2の1,4 O-結合型サッカロース誘導体であってもよい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬有効成分、及び、
1,4 O-結合型D-gal-サッカロース(ラクトスクロース)、
1,4 O-結合型D-glu-サッカロース(グルコシルスクロース)又は
1,4 O-結合型glu-glu-サッカロース(マルトシルスクロース)から選択される1,4 O-結合型サッカロース誘導体の少なくとも1種と他の賦形剤とを含む賦形剤組合せ
を含有する粉末。
【請求項2】
前記粉末が、前記サッカロース誘導体としてラクトスクロースを含有することを特徴とする請求項1記載の粉末。
【請求項3】
前記他の賦形剤が、単糖類又はニ糖類、好ましくはラクトース及びサッカロースであることを特徴とする請求項2記載の粉末。
【請求項4】
前記ラクトスクロースの含有量が、前記粉末に含まれる糖分に対して少なくとも55質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の粉末。
【請求項5】
前記粉末が、グルコシルスクロースとマルトシルスクロースの混合物を含むことを特徴とする請求項1記載の粉末。
【請求項6】
前記粉末が、さらに追加賦形剤として単糖類又はニ糖類、好ましくはフルクトース、グルコース及び/又はサッカロースを含むことを特徴とする請求項5記載の粉末。
【請求項7】
前記グルコシルスクロース及びマルトシルスクロースの総含有量が、前記粉末の糖分に対して少なくとも25質量%であることを特徴とする請求項5又は6記載の粉末。
【請求項8】
前記マルトシルスクロースと前記グルコシルスクロースのそれぞれの含有量が、前記粉末の糖分に対して少なくとも18質量%であることを特徴とする請求項7記載の粉末。
【請求項9】
前記他の賦形剤が、アミノ酸、ペプチド、別の糖、糖アルコール、ポリマー及び/又は医薬的に許容できる塩であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の粉末。
【請求項10】
前記粉末が、さらに、少なくとも1種のアミノ酸又は少なくとも1種のペプチドを賦形剤として含有し、かつ、追加した前記ペプチドが前記医薬有効成分と同一でないことを特徴とする請求項9記載の粉末。
【請求項11】
前記アミノ酸が、イソロイシンであることを特徴とする請求項10記載の粉末。
【請求項12】
前記ペプチドが、ジペプチド又はトリペプチドであることを特徴とする請求項10記載の粉末。
【請求項13】
前記ペプチドが、1個、2個又は数個のイソロイシン残基を有するペプチドであることを特徴とする請求項10記載の粉末。
【請求項14】
前記トリペプチドが、トリロイシンであることを特徴とする請求項10記載の粉末。
【請求項15】
前記粉末の乾燥質量が、1,4 O-結合型サッカロース誘導体又は少なくとも1種の1,4 O-結合型サッカロース誘導体を含む糖混合物を60〜80質量%と、イソロイシンを1〜19.99質量%含むことを特徴とする請求項11記載の粉末。
【請求項16】
前記粉末の乾燥質量が、1,4 O-結合型サッカロース誘導体又は少なくとも1種の1,4 O-結合型サッカロース誘導体を含む糖混合物を60〜80質量%と、ペプチドを1〜19.99質量%含むことを特徴とする請求項10記載の粉末。
【請求項17】
前記ペプチドがトリイソロイシンであることを特徴とする請求項16記載の粉末。
【請求項18】
前記賦形剤組合せの含有量が、前記粉末の乾燥質量の25〜99.99質量%であることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項記載の粉末。
【請求項19】
前記医薬有効成分の含有量が前記粉末の乾燥質量の0.01〜75質量%であり、かつ、質量パーセントの合計が100質量%となることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項記載の粉末。
【請求項20】
前記医薬有効成分が、生物学的高分子であることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項記載の粉末。
【請求項21】
前記粉末の乾燥質量が、少なくとも1種の1,4 O-結合型サッカロース誘導体又は少なくとも1種の1,4 O-結合型サッカロース誘導体を含む糖混合物を含む賦形剤組合せを60〜90質量%と、医薬有効成分を40質量%まで含み、かつ、ラクトスクロース、マルトシルスクロース及び/又はグルコシルスクロースの含有量が前記粉末の乾燥質量に対して少なくとも20質量%であり、質量パーセントの合計が最大で100質量%であることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項記載の粉末。
【請求項22】
前記粉末中の粒子のMMDが、1〜10μmであることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項記載の粉末。
【請求項23】
前記粉末が、噴霧乾燥粉末又は凍結乾燥粉末であることを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項記載の粉末。
【請求項24】
前記粉末中の粒子のMMADが、1〜5μmであることを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項記載の粉末。
【請求項25】
請求項1〜24のいずれか1項記載の粉末を含む医薬製剤。
【請求項26】
請求項1〜24記載の粉末の製造方法であって、
a)医薬有効成分を水溶液/懸濁液に溶解し、
b)ラクトスクロース、グルコシルスクロース又はマルトシルスクロースから選択される1,4 O-結合型サッカロース誘導体の少なくとも1種を、少なくとも1種の別の賦形剤と一緒にした賦形剤組合せを、水溶液/懸濁液に溶解し、
c)前記有効成分と、1,4 O-結合型サッカロース誘導体の少なくとも1種及び少なくとも1種の他の賦形剤を含む賦形剤組合せとが別々の溶液/懸濁液に溶解している場合は、前記溶液を混合し、
d)1,4 O-結合型サッカロース誘導体の少なくとも1種を少なくとも1種の別の賦形剤を一緒にした賦形剤組合せと、医薬有効成分とを含む溶液/懸濁液を乾燥することを特徴とする、粉末の製造方法。
【請求項27】
前記乾燥方法が噴霧乾燥又は凍結乾燥であることを特徴とする請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記医薬有効成分が生物学的高分子であることを特徴とする請求項26又は27記載の方法。
【請求項29】
前記1,4 O-結合型サッカロース誘導体がラクトスクロースであることを特徴とする請求項26〜28のいずれか1項記載の方法。
【請求項30】
前記乾燥用溶液又は懸濁液が、他の賦形剤としてラクトース及びサッカロースを含むことを特徴とする請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記ラクトスクロースの含有量が、前記乾燥用溶液又は懸濁液中に存在する糖分の少なくとも55質量%であることを特徴とする請求項29又は30記載の方法。
【請求項32】
前記1,4 O-結合型サッカロース誘導体が、グルコシルスクロースとマルトシルスクロースとの混合物であることを特徴とする請求項26又は27記載の方法。
【請求項33】
前記乾燥用溶液又は懸濁液が、さらに追加賦形剤として、単糖類及びニ糖類、好ましくは、フルクトース、サッカロース及び/又はグルコースを含むことを特徴とする請求項32記載の方法。
【請求項34】
グルコシルスクロース及びマルトシルスクロースの含有量の合計が、前記乾燥用溶液又は懸濁液に存在する糖分の少なくとも25質量%であることを特徴とする請求項32又は33記載の方法。
【請求項35】
マルトシルスクロースとグリコシルスクロースのそれぞれの含有量が、前記乾燥用溶液又は懸濁液に存在する糖分の少なくとも18質量%であることを特徴とする請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記乾燥用溶液又は懸濁液が、別の賦形剤として、アミノ酸、ペプチド、別の糖、糖アルコール、ポリマー及び/又は医薬的に許容される塩を含むことを特徴とする請求項26〜35のいずれか1項記載の方法。
【請求項37】
前記別の賦形剤がアミノ酸であることを特徴とする請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記アミノ酸がイソロイシンであることを特徴とする請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記別の賦形剤がペプチドであり、かつ、前記ペプチドが前記医薬有効成分と同一でないことを特徴とする請求項36記載の方法。
【請求項40】
前記ペプチドが、イソロイシン含有ペプチドであることを特徴とする請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記ペプチドが、ジペプチド又はトリペプチドであることを特徴とする請求項39記載の方法。
【請求項42】
前記トリペプチドがトリイソロイシンであることを特徴とする請求項41記載の方法。
【請求項43】
前記乾燥用溶液又は懸濁液の乾燥質量が、1,4 O-結合型サッカロース誘導体又は少なくとも1種の1,4 O-結合型サッカロース誘導体を含む糖混合物を60〜80質量%と、イソロイシンを1〜19.99質量%含み、質量パーセントの合計の最大が100質量%となることを特徴とする請求項38記載の方法。
【請求項44】
前記乾燥用溶液又は懸濁液の乾燥質量が、1,4 O-結合型サッカロース誘導体又は少なくとも1種の1,4 O-結合型サッカロース誘導体を含む糖混合物を60〜80質量%と、トリペプチドを1〜19.99質量%含むことを特徴とする請求項41又は42記載の方法。
【請求項45】
前記賦形剤の含有量が、前記乾燥用溶液又は懸濁液の乾燥質量の25〜99質量%であることを特徴とする請求項26〜44のいずれか1項記載の方法。
【請求項46】
前記医薬有効成分の含有量が、前記乾燥用溶液又は懸濁液の乾燥質量の0.01〜75質量%であり、かつ、質量パーセントの合計の最大が100質量%となることを特徴とする請求項26〜45のいずれか1項記載の方法。
【請求項47】
医薬品を製造するための、請求項1〜24のいずれか1項記載の乾燥粉末の使用。
【請求項48】
吸入用医薬品を製造するための、請求項24記載の噴霧乾燥粉末の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図24】
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【図14a】
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【図14b】
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【図15a】
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【図15b】
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【図23】
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【公表番号】特表2007−536315(P2007−536315A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−512009(P2007−512009)
【出願日】平成17年5月4日(2005.5.4)
【国際出願番号】PCT/EP2005/004808
【国際公開番号】WO2005/113007
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(503137975)ベーリンガー インゲルハイム ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト (129)
【Fターム(参考)】