説明

施錠装置および施錠方法

【課題】分解、組み立てが容易で構成部材の少ないダイヤル式施錠装置を提供する。
【解決手段】錠本体100と、錠本体100に支持される軸部材300と、軸部材300を回転軸とする複数のダイヤルリング200と、複数のダイヤルリング200で直接係止される長尺状の係止部材400とを備える施錠装置であって、錠本体は100、外部から軸部材300が挿入される本体軸孔または本体軸穴と、係止部材400が挿入される本体側溝または本体側孔を有し、軸部材300は、係止部材400が挿入される軸側溝または軸側孔を有し、本体側溝または本体側孔は、本体側溝または本体側孔と軸側溝または軸側孔とにより1つの通路が形成される位置に存在し、軸側溝または軸側孔の少なくとも一部は、錠本体100に対する軸部材300の挿抜方向とは異なる方向に形成されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
錠本体と、前記錠本体に支持される軸部材と、前記軸部材を回転軸とする複数のダイヤルリングと、前記複数のダイヤルリングで直接係止される長尺状の係止部材とを備える施錠装置であって、
前記錠本体は、外部から前記軸部材が挿入される本体軸孔または本体軸穴と、前記係止部材が挿入される本体側溝または本体側孔を有し、
前記軸部材は、前記係止部材が挿入される軸側溝または軸側孔を有し、
前記本体側溝または前記本体側孔は、前記本体側溝または前記本体側孔と前記軸側溝または前記軸側孔とにより1つの通路が形成される位置に存在し、
前記軸側溝または前記軸側孔の少なくとも一部は、前記錠本体に対する前記軸部材の挿抜方向とは異なる方向に形成されている
ことを特徴とする施錠装置。
【請求項2】
前記本体側溝は、前記本体軸孔または前記本体軸穴に前記軸部材が挿入された際に、前記軸側溝と前記本体側溝とが孔または穴を形成するように、前記本体軸孔または前記本体軸穴の内周に位置しており、
前記軸側溝と前記本体側溝とにより形成される孔または穴の少なくとも一部は、前記錠本体に対する前記軸部材の挿抜方向とは異なる方向に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の施錠装置。
【請求項3】
前記錠本体は、前記ダイヤルリングの、前記錠本体に対する前記軸部材の挿入方向への移動を制限する壁を有し、
前記軸部材は、後端部にダイヤルリングの抜け止め用の鍔を有し、
前記ダイヤルリングは、前記鍔と前記錠本体の前記壁とにより、前記錠本体に対する前記軸部材の挿抜方向への移動が制限される
ことを特徴とする請求項1記載の施錠装置。
【請求項4】
前記錠本体は、前記錠本体に対する前記軸部材の挿抜方向への前記ダイヤルリングの移動を制限する壁を有する
ことを特徴とする請求項1記載の施錠装置。
【請求項5】
前記錠本体は、更に、前記係止部材の一部が差し込まれる差込部を有し、
前記軸側溝の少なくとも一端が前記軸部材の周上にあり、前記差込部は、前記錠本体において、前記周上の前記軸側溝の一端に続く位置にある
ことを特徴とする請求項4記載の施錠装置。
【請求項6】
前記錠本体には、前記錠本体への前記軸部材の挿入方向とは逆方向に軸頭部を押すことにより前記軸部材を押し出し可能とする孔が前記錠本体に存在し、前記孔は軸頭部側に位置し、錠本体外面に開口する
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項7】
前記軸部材は、前記ダイヤルリングが開錠位置にあり、かつ、前記係止部材が前記軸部材および前記錠本体から抜き出されている場合、前記軸部材を前記錠本体から引き抜くための鍔を後端に有する
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項8】
前記軸部材は、その周に、前記錠本体にねじ入れるためのねじ山を有し、
前記錠本体は、前記本体軸孔または前記本体軸穴の内周面に、前記ねじ山に対応する形状のねじ溝を有する
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項9】
前記軸側溝または前記軸側孔は、前記軸部材を貫通し、
前記錠本体は、更に、前記係止部材が貫通可能な本体側溝または本体側孔を有し、
前記係止部材は、その長手方向に凹凸が繰り返し形成された凹凸部を有し、
前記複数のダイヤルリングは、開錠位置である回転位置において前記係止部材を挿抜自在にするとともに、前記開錠位置以外の回転位置において前記係止部材の前記凹凸部の任意の凸部と当接するように周方向の一部に設けられた切欠部を有する
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項10】
前記軸側溝、前記軸側孔、前記本体側溝または前記本体側孔が形成する前記係止部材の通路が、前記錠本体外部から前記通路を介しては、前記ダイヤルリングが視認不可能なほどに湾曲または屈曲している
ことを特徴とする請求項9記載の施錠装置。
【請求項11】
前記軸側溝、前記軸側孔、前記本体側溝または前記本体側孔が形成する前記係止部材の通路の横幅は、重ねられた複数の係止部材または重ねられた1つの係止部材が貫通できるサイズであり、
前記複数のダイヤルリングの切欠部は、開錠位置である回転位置において前記複数の係止部材または前記1つの係止部材を挿抜自在にするとともに、前記開錠位置以外の回転位置において前記複数の係止部材または前記1つの係止部材の凹凸部の任意の凸部と当接する
ことを特徴とする請求項10記載の施錠装置。
【請求項12】
前記錠本体はさらに、前記施錠装置と他の施錠装置とを結合させるための、前記他の施錠装置の係止部材を貫通させる結合孔または結合溝とを有する
ことを特徴とする請求項9記載の施錠装置。
【請求項13】
前記係止部材は、前記係止部材の施錠対象物と接触する面に凹凸または吸盤の少なくともいずれか一方を有する
ことを特徴とする請求項12記載の施錠装置。
【請求項14】
前記係止部材は、複数の板状の部材が帯状に屈曲可能につなぎ合わされている部材である
ことを特徴とする請求項12記載の施錠装置。
【請求項15】
請求項12記載の施錠装置を2台使用して物品を施錠する施錠方法であって、
前記2台の施錠装置のそれぞれの結合孔または結合溝は、それぞれの前記施錠装置における軸部材の軸方向とは平行ではなく、
前記施錠方法は、
一の施錠装置の係止部材を他の施錠装置の結合孔または結合溝に貫通させるステップと、
前記他の施錠装置の係止部材を前記一の施錠装置の結合孔または結合溝に貫通させるステップと、
前記一の施錠装置と、前記他の施錠装置との間に前記物品を配置するステップと、
前記一の施錠装置の係止部材を、前記一の施錠装置に貫通させるステップと、
前記他の施錠装置の係止部材を、前記他の施錠装置に貫通させるステップと、
前記一の施錠装置の係止部材と、前記他の施錠装置の係止部材とにより、互いに異なる方向へ前記物品を締め付けるステップと、
前記一の施錠装置において複数のダイヤルリングの回転位置を前記係止部材が前記一の
施錠装置の軸部材から挿抜できない位置にするステップと、
前記他の施錠装置において複数のダイヤルリングの回転位置を前記係止部材が前記他の施錠装置の軸部材から挿抜できない位置にするステップと
を含む施錠方法。
【請求項16】
前記係止部材は、少なくとも一部が湾曲または屈曲が可能であり、
前記係止部材の長手方向における第1端部には、前記第1端部と対向し、前記凹凸部を有する第2端部が貫通することが可能な大きさの1つ以上の貫通孔が形成されている
ことを特徴とする請求項9記載の施錠装置。
【請求項17】
前記錠本体は、前記係止部材の後端部を係止するための端部係止孔または端部係止溝を有し、
前記第1端部には前記端部係止孔または前記端部係止溝を通り抜けることができない大きさの尾部が存在し、
前記貫通孔は、前記係止部材の長手方向において前記尾部と前記凹凸部との間に存在する
ことを特徴とする請求項16記載の施錠装置。
【請求項18】
前記錠本体には、前記係止部材の前記第1端部が連結されており、
前記貫通孔は、前記係止部材の長手方向において前記錠本体と連結されている部分と前記凹凸部との間に存在する
ことを特徴とする請求項16記載の施錠装置。
【請求項19】
請求項16記載の施錠装置を使用して物品を施錠する施錠方法であって、
前記第2端部を前記係止部材の1つの貫通孔に貫通させることにより前記係止部材のみによる環状領域を形成するステップと、
前記第2端部を前記施錠装置の軸部材に貫通させるステップと、
前記環状領域に前記物品を配置するステップと、
前記第2端部を、前記係止部材が前記軸部材を貫通している方向と同じ方向に引っ張ることにより、前記物品を前記係止部材で締め付けるステップと、
前記施錠装置において複数のダイヤルリングの回転位置を前記係止部材が前記施錠装置の軸部材から挿抜できない位置にするステップと
を含む施錠方法。
【請求項20】
請求項16記載の施錠装置を使用して第1物品を施錠し、かつ前記第1物品と第2物品とを連結させる施錠方法であって、
前記第2物品を前記係止部材で巻きつけるようにして、前記第2端部を前記係止部材の1つの貫通孔に貫通させることにより前記係止部材のみで前記第2物品の少なくとも一部が存在する第1環状領域を形成する第1形成ステップと、
前記第2端部を、前記第1形成ステップにおいて前記貫通孔を貫通した方向とは逆向きに前記貫通孔または他の貫通孔に貫通させることにより、前記第1環状領域とは別の第2環状領域を形成する第2形成ステップと、
前記第2端部を前記施錠装置の軸部材に貫通させる貫通ステップと、
前記第2環状領域に前記第1物品を配置する配置ステップと、
前記第2端部を、前記係止部材が前記軸部材を貫通している方向と同じ方向に引っ張ることにより、前記第1物品を前記係止部材で締め付ける締め付けステップと、
前記施錠装置において複数のダイヤルリングの回転位置を前記係止部材が前記施錠装置の軸部材から挿抜できない位置にする施錠ステップと
を含む施錠方法。
【請求項21】
請求項17または請求項18記載の施錠装置を使用して第1物品を施錠し、かつ第1物品と第2物品とを連結させる施錠方法であって、
前記第2端部を前記係止部材の1つの貫通孔に貫通させることにより、前記係止部材のみによる環状領域を形成するステップと、
前記第2物品が、前記係止部材と前記錠本体との間に存在する位置関係において、前記第2端部を前記施錠装置の軸部材に貫通させるステップと、
前記係止部材の前記環状領域に前記第1物品を配置するステップと、
前記第2端部を、前記係止部材が前記軸部材を貫通している方向と同じ方向に引っ張ることにより、前記第1物品を前記係止部材で締め付けるステップと、
前記施錠装置において複数のダイヤルリングの回転位置を前記係止部材が前記施錠装置の軸部材から挿抜できない位置にするステップと
を含む施錠方法。
【請求項22】
前記施錠装置はさらに、施錠対象である傘が閉じられた際の一箇所以上の外径を大きくするための径大部形成部材を備え、
前記径大部形成部材の外径は、前記径大部形成部材が、前記傘の中棒の下ロクロと石突との間、もしくは、前記傘が閉じられた状態では前記傘の親骨の下ロクロと石突との間に位置する部分、または受骨に接して存在する場合、前記傘を閉じることが可能な大きさであり、
前記係止部材は、閉じられた状態の前記傘の長手方向に垂直な断面の外周に沿って湾曲または屈曲が可能な部材である
ことを特徴とする請求項9記載の施錠装置。
【請求項23】
前記径大部形成部材は、孔または溝を備え、前記孔を有する場合はさらに前記径大部形成部材の外周から前記孔に達する切欠部または切断部を備え、
前記孔または前記溝は、前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すことが可能な大きさまたは形状である
ことを特徴とする請求項22記載の施錠装置。
【請求項24】
請求項22記載の施錠装置を用いて傘を施錠する施錠方法であって、
前記傘の中棒もしくは親骨の下ロクロと石突との間の部分、または受骨に、前記径大部形成部材を取り付けるステップと、
前記径大部形成部材が取り付けられ閉じられた前記傘の径大部間の外周を前記施錠装置の前記係止部材により締め付けるステップと、
前記施錠装置の複数のダイヤルリングの回転位置を前記係止部材が前記施錠装置の前記軸部材から挿抜できない位置にするステップとを含み、
前記径大部間は、閉じられた状態の前記傘の長手方向に垂直な断面の外径が、前記径大部形成部材により、前記長手方向において上下より小さくなっている部分である
ことを特徴とする施錠方法。
【請求項25】
請求項9記載の施錠装置の施錠対象となる傘に取り付けて、一箇所以上の外径を大きくするための径大部形成部材であって、
前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すための孔または溝を備え、前記孔を備える場合はさらに前記径大部形成部材の外周から前記孔に達する切欠部または切断部を備え、前記孔または前記溝は、前記傘の中棒、親骨または受骨を中に通すことが可能な大きさまたは形状であり、
前記径大部形成部材の外径は、前記径大部形成部材が、前記傘の中棒の下ロクロと石突との間、もしくは、前記傘が閉じられた状態では前記傘の親骨の下ロクロと石突との間に位置する部分、または受骨に接して存在する場合、前記傘を閉じることが可能な大きさである
ことを特徴とする径大部形成部材。
【請求項26】
前記錠本体は、前記係止部材の一端を係止するための端部係止孔または端部係止溝を有し、
前記係止部材は少なくとも一部が湾曲または屈曲が可能な部材であり、一端にのみ前記端部係止孔または前記端部係止溝を通り抜けることができない大きさの尾部を有し、
前記端部係止孔または前記端部係止溝の入口側の少なくとも一部は前記尾部より狭く、
前記尾部は、弾性を有し、前記端部係止孔または前記端部係止溝に挿入可能な大きさに変形することで前記端部係止孔または前記端部係止溝に挿入され、挿入後には前記弾性により前記端部係止孔または前記端部係止溝の内部の形状に応じた形状に復元し、
前記端部係止孔または前記端部係止溝の出口側の少なくとも一部は前記尾部が変形しても、前記尾部が通過不可能な狭さである
ことを特徴とする請求項1記載の施錠装置。
【請求項27】
前記錠本体は、前記係止部材の一端を係止するための端部係止孔または端部係止溝を有し、
前記係止部材は少なくとも一部が湾曲または屈曲が可能な部材であり、一端にのみ前記端部係止孔または前記端部係止溝を通り抜けることができない大きさの尾部を有し、
前記端部係止孔または前記端部係止溝の入口側の少なくとも一部は前記尾部より狭い狭窄部を形成し、
前記端部係止孔または前記端部係止溝の前記狭窄部は、弾性を有し、前記尾部を挿入可能な大きさに前記狭窄部の形状が変形することにより、前記尾部が挿入され、挿入後には前記弾性により前記狭窄部の形状は前記尾部の形状に応じた形状に復元する
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項28】
前記施錠装置はさらに、書類を綴じるためのバインダーを備え、
前記軸部材と前記複数のダイヤルリングとを含む前記錠本体は、バインダーの一方の扉に取り付けられており、
前記バインダーは、他方の扉に、前記係止部材の一端を係止することで前記係止部材を取り付ける取付孔または取付溝を有し、
前記係止部材は少なくとも一部が湾曲または屈曲が可能な部材であり、一端にのみ前記取付孔または前記取付溝を通り抜けることができない大きさの尾部を有し、
前記取付孔または前記取付溝の入口側の少なくとも一部は前記尾部より狭く、
前記尾部は、弾性を有し、前記取付孔または前記取付溝に挿入可能な大きさに変形することで前記取付孔または前記取付溝に挿入され、挿入後には前記弾性により前記取付孔または前記取付溝の内部の形状に応じた形状に復元し、
前記取付孔または前記取付溝の出口側の少なくとも一部は前記尾部が変形しても、前記尾部が通過不可能な狭さである
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項29】
前記バインダーは、前記錠本体を取り付けるための錠本体取付溝、錠本体取付孔または錠本体取付穴を一方の扉に有し、
前記錠本体は、前記錠本体取付溝、前記錠本体取付孔または前記錠本体取付穴に対応する形状の取付部を有することで前記バインダーの扉に着脱可能である
ことを特徴とする請求項28記載の施錠装置。
【請求項30】
前記施錠装置はさらに、書類を綴じるためのバインダーを備え、
前記軸部材と前記複数のダイヤルリングとを含む前記錠本体は、バインダーの一方の扉に取り付けられており、
前記バインダーは、他方の扉に、前記係止部材の一端を係止することで前記係止部材を
取り付けるための取付孔または取付溝を有し、
前記係止部材は少なくとも一部が湾曲または屈曲が可能な部材であり、一端にのみ前記取付孔または前記取付溝を通り抜けることができない大きさの尾部を有し、
前記取付孔または前記取付溝の入口側の少なくとも一部は前記尾部より狭い狭窄部を形成し、
前記取付孔または前記取付溝の前記狭窄部は、弾性を有し、前記尾部を挿入可能な大きさに前記狭窄部の形状が変形することにより、前記尾部が挿入され、前記狭窄部の形状は、前記尾部の挿入後には、前記弾性により前記尾部の形状に応じた形状に復元する
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項31】
前記バインダーは、前記錠本体を取り付けるための錠本体取付溝、錠本体取付孔または錠本体取付穴を一方の扉に有し、
前記錠本体は、前記錠本体取付溝、前記錠本体取付孔または前記錠本体取付穴に対応する形状の取付部を有することで前記バインダーの扉に着脱可能である
ことを特徴とする請求項30記載の施錠装置。
【請求項32】
前記施錠装置はさらに、前記錠本体の施錠対象物品に接する面の形状を変えるためのアダプタを備え、
前記錠本体は、施錠対象物品に接する面、前記面の上下または左右の面に、前記アダプタを取り付けるためのアダプタ取付溝、アダプタ取付孔またはアダプタ取付穴と、前記係止部材を貫通させるための本体側孔または本体側溝とを有し、
前記アダプタは、前記アダプタ取付溝、前記アダプタ取付孔または前記アダプタ取付穴に対応する形状の取付部と、前記係止部材を貫通させるためのアダプタ側孔またはアダプタ側溝とを有し、
前記本体側孔または前記本体側溝は、前記本体側孔または前記本体側溝と前記アダプタ側孔または前記アダプタ側溝とにより1つの通路が形成される位置に存在し、
前記アダプタ側孔または前記アダプタ側溝と前記本体側孔または前記本体側溝とで形成される前記通路は、前記錠本体への前記アダプタの取り付けおよび取り外し方向とは異なる方向に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の施錠装置。
【請求項33】
前記施錠装置はさらに、前記錠本体の施錠対象物品に接する面の形状を変えるためのアダプタを備え、
前記錠本体は、施錠対象物品に接する面または前記面の上下または左右の面に、前記アダプタを取り付けるためのアダプタ取付溝、アダプタ取付孔またはアダプタ取付穴と、前記係止部材を貫通させるための本体側孔または本体側溝とを有し、
前記アダプタは、前記アダプタ取付溝、前記アダプタ取付孔または前記アダプタ取付穴に対応する形状の取付部と、前記係止部材の一端を係止するための端部係止孔または端部係止溝とを有し、
前記本体側孔または前記本体側溝は、前記本体側孔または前記本体側溝と前記端部係止孔または前記端部係止溝とにより1つの通路が形成される位置に存在し、
前記係止部材は、少なくとも一部が湾曲または屈曲が可能な部材であり、一端にのみ前記端部係止孔または前記端部係止溝を通り抜けることができない大きさの尾部を有し、前記端部係止孔または前記端部係止溝から前記尾部が存在しない端部が差し込まれ、前記本体側孔または前記本体側溝を貫通した状態で前記ダイヤルリングで係止される
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項34】
前記軸部材は、互いに交わらない複数の前記軸側溝または前記軸側孔を有し、
前記複数の前記軸側溝または前記軸側孔のうちの1つは、前記複数のダイヤルリングを貫通する軸側溝であり、他の1つ以上の軸側溝または軸側孔は、前記複数のダイヤルリン
グを貫通せずに前記軸部材を貫通し、かつ、少なくとも一部は、前記錠本体に対する前記軸部材の挿抜方向とは異なる方向に形成されており、
前記錠本体は、前記複数のダイヤルリングを貫通しない軸側溝または軸側孔に続く位置に、前記錠本体を貫通する貫通孔を有する
ことを特徴とする請求項1記載の施錠装置。
【請求項35】
前記施錠装置はさらに、前記軸部材を前記錠本体に拘束するための軸留部材を備え、
前記錠本体は、外部から前記軸留部材が挿入される挿入孔または挿入穴を有し、
前記軸部材は、前記錠本体の前記挿入孔または前記挿入穴に続く位置に前記軸留部材が挿入される軸留孔、軸留穴または軸留溝を有し、
前記軸留孔、前記軸留穴または前記軸留溝の少なくとも一部は、前記錠本体に対する前記軸部材の挿抜方向とは異なる方向に形成されており、
前記軸留部材は、前記係止部材が挿入される係止孔、係止穴または係止溝を有し、前記錠本体に前記軸部材が挿入された状態で、前記挿入孔または挿入穴から挿入されると、前記錠本体と前記軸部材とにまたがって存在し、
前記係止孔、前記係止穴または前記係止溝の少なくとも一部は、前記錠本体に対する前記軸留部材の挿抜方向とは異なる方向に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の施錠装置。
【請求項36】
前記係止部材は、前記ダイヤルリングで係止される凹凸部を有し、
前記ダイヤルリングは、前記係止部材の凸部通過用の切欠部を有する内部材と、前記内部材以外の部分である外部材とが着脱可能に嵌合することにより構成されており、
前記内部材は変形用切欠部を軸方向と垂直な側面に有し、前記変形用切欠部が狭まりながら前記外部材に挿入され、前記変形用切欠部の復元力により前記外部材と嵌合する
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項37】
前記内部材は、軸方向と垂直な一方の側面にのみ前記変形用切欠部を有し、前記変形用切欠部が存在しない側面の軸方向と垂直な最大径は、前記外部材の軸方向と垂直な最大の内径よりも大きく、
前記内部材の中心軸を中心とし、前記切欠部を含む円に含まれる領域の軸方向の厚さが、前記外部材の軸方向の厚さより薄く、
前記内部材と前記外部材とは、前記内部材の軸方向の最も厚い部分と前記外部材の軸方向の最も厚い部分とが同じ厚さで、前記内部材の軸方向の最も厚い部分の軸方向の中心面と前記外部材の軸方向の最も厚い部分の軸方向の中心面とが一致するように嵌合する
ことを特徴とする請求項36記載の施錠装置。
【請求項38】
前記施錠装置はさらに、前記ダイヤルリングと噛み合って回転する位置合わせ用リングを備え、
前記位置合わせ用リングが所定の回転位置になると、前記ダイヤルリングの回転位置は前記開錠位置となる
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項39】
前記施錠装置はさらに、前記ダイヤルリングと噛み合って回転する位置合わせ用リングを備え、
前記位置合わせ用リングが所定の回転位置になると、前記ダイヤルリングの回転位置は前記開錠位置となり、
前記係止部材は、前記位置合わせ用リングを貫通するように挿抜され、
前記位置合わせ用リングは、その回転軸方向と前記ダイヤルリングの回転軸方向とが平行になるように前記錠本体に支持され、前記開錠位置において前記係止部材を挿抜自在にするとともに前記開錠位置以外の回転位置において前記係止部材の凹凸部の凸部と当接す
るように周方向の一部に設けられた切欠を有する
ことを特徴とする請求項9記載の施錠装置。
【請求項40】
前記施錠装置はさらに、前記ダイヤルリングと噛み合って回転する係止用リングを備え、
前記係止用リングは、その回転軸方向と前記係止部材の長手方向とが平行になるように前記錠本体に支持され、前記ダイヤルリングが開錠位置となる回転位置になると、前記係止部材を挿抜自在にし、前記ダイヤルリングが前記開錠位置以外の回転位置になると、前記係止部材の凹凸部の任意の凸部と当接するように外周の一部に設けられた切欠を有する
ことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
【請求項41】
錠本体と、複数のダイヤルリングと、前記複数のダイヤルリングで直接係止される長尺状の係止部材と、前記複数のダイヤルリングの前記錠本体外への移動を制限する副部材とを備える施錠装置であって、
前記錠本体は、前記複数のダイヤルリングを回転可能に格納する格納部と、前記格納部に対して前記複数のダイヤルリングを挿抜可能な挿入口を有し、
前記副部材は、前記係止部材を貫通させるための副孔と、前記挿入口にねじ入れるためのねじ山とを有し、
前記挿入口は、内周面に前記ねじ山に対応する形状のねじ溝を有し、
前記係止部材は、前記挿入口にねじ入れられた前記副部材の前記副孔を通り抜けた部分が前記複数のダイヤルリング内で係止される
ことを特徴とする施錠装置。
【請求項42】
錠本体と、前記錠本体に挿入される複数のダイヤルリングと、前記複数のダイヤルリングで直接係止される長尺状の係止部材と、前記複数のダイヤルリングの前記錠本体に対する装填方向とは逆方向への移動を制限する副部材とを備える施錠装置であって、
前記錠本体は、前記複数のダイヤルリングを回転可能にする格納部または軸部を有し、前記格納部を有する場合は、前記格納部に対して前記複数のダイヤルリングを挿抜可能な挿入口を有し、さらに、前記挿入口または前記軸部から前記複数のダイヤルリングが出ないように前記副部材が差し込まれるための係合溝または係合凸部を有し、
前記副部材は、前記係止部材を貫通させるための副孔と、前記錠本体に差し込むための前記係合溝または前記係合凸部に対応する係合部とを有し、
前記副部材が前記錠本体に差し込まれる方向は、前記錠本体に対する前記係止部材の挿抜方向とは異なり、
前記係止部材は、前記錠本体に差し込まれた前記副部材の前記副孔を通り抜けた部分が前記複数のダイヤルリング内で係止される
ことを特徴とする施錠装置。
【請求項43】
錠本体と、前記錠本体に支持される軸部材と、前記軸部材を回転軸とする複数のダイヤルリングと、前記軸部材を貫通する長尺状の係止部材とを備える施錠装置であって、
前記係止部材は、弾性または凹凸部を有し、前記凹凸部は前記係止部材の長手方向に凹凸が繰り返すことで形成され、
前記軸部材は、その周上の軸方向と平行な直線上に凹凸が繰り返し形成された軸凹凸部と、前記係止部材を貫通させるとともに、前記係止部材に陥入するための、または前記係止部材の凹凸部の任意の凸部を係止するための係止孔とを有し、
前記複数のダイヤルリングは、開錠位置である回転位置において前記係止孔を前記錠本体に対して移動可能にするとともに前記開錠位置以外の回転位置において前記軸部材の軸凹凸部の凸部と当接するように周方向の一部に設けられた切欠部を有し、
前記係止部材は、前記複数のダイヤルリングが前記開錠位置以外の回転位置にある場合、前記軸部材の前記係止孔により係止状態に保持され、
前記係止孔は、前記錠本体に対して移動可能になることにより、前記係止状態を開放する
ことを特徴とする施錠装置。
【請求項44】
前記係止部材の前記軸側溝に挿抜する部分に変形能が存在し、前記軸部材の挿抜方向とは異なる方向に形成されている前記軸側溝部分に存在する前記係止部材が、前記本体側溝にまたがって存在する、または、前記軸部材の挿抜方向とは異なる方向に形成されている前記軸側溝部分より抜き出し側の前記軸側溝部分に存在する前記係止部材が、前記本体側溝にまたがって存在する
ことを特徴とする請求項1記載の施錠装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46A】
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【図46B】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61A】
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【図61B】
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【図61C】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85A】
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【図85B】
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【図85C】
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【図85D】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96】
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【図97】
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【図98】
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【図99】
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【図100】
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【図101】
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【図102】
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【図103】
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【図104】
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【図105】
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【図106】
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【図107】
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【図108】
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【図109】
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【図110】
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【図111】
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【図112】
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【図113】
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【図114】
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【図115】
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【図116】
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【図117】
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【図118】
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【図119】
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【図120】
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【図121】
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【図122】
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【公開番号】特開2007−85163(P2007−85163A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−219728(P2006−219728)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【分割の表示】特願2006−524150(P2006−524150)の分割
【原出願日】平成17年11月2日(2005.11.2)
【出願人】(304027280)