説明

日射量予測装置、プログラム

【課題】太陽光発電量予測の為の日射量予報値の補間データを、精度よく作成することができるようにする。
【解決手段】参照カーブデータ入力部22は、データベース14に格納された過去の日射量実績データ等に基づいて、参照カーブデータを作成する(またはユーザによって作成させる)。これは、時期に応じた複数パターンを作成する。補間処理部21は、外部から取得した日射量予報データの各点間を、その時期に対応する参照カーブデータを用いて補間することで、太陽光発電量予測に用いることができる日射量予測データを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電量を予測するための日射量予測データを生成する装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光発電量に関しては、日射量予測値を用いて発電量を予測することが可能である。そして、この太陽光発電量の予測値を用いて、電力購入計画(例えば予測対象日に外部からどれだけ電力を購入するか等)を作成すること等が行われている。この電力購入計画は、通常、30分間隔(または1時間間隔;但し、本説明では30分間隔とする)で作成されるものであり、これに対応して、太陽光発電量の予測も同じ時間間隔(30分間隔)とする必要がある。しかし、気象予報の日射量予報値は、数時間間隔(例えば3時間毎や6時間毎など)でしか提供されない。
【0003】
この為、数時間間隔のデータを30分間隔に展開することが必要となるが、従来では例えば線形補間を用いていた。これについて図8を用いて説明する。
図8は、従来の線形補間(直線補間)を説明する為の図である。
【0004】
図8において、図示のF(t)、F(t+n)、F(t+2n)(n;6または12)が、上記日射量予報値に相当する数時間間隔(例えば3時間毎や6時間毎など)のデータであり、外部から入力する(たとえば不図示の外部のサーバ装置からネットワークを介して入力する)データである。この入力データに基づいて、各入力データ間を30分間隔で線形に補間する。すなわち、隣接する2つの入力データ間(2点間;例えばF(t)−F(t+n)間)を、等差で補間することで、例えば図示のF(t+i)(i;1、2、・・・n−2、n−1)を求める。図示していないが、他の2つの入力データ間(F(t+n)−F(t+2n)間)に関しても、略同様にして、2点間の補間データ(30分値)を求める。
【0005】
これは、例えば、データ配列および開始点と終了点(例えばF(t)とF(t+n)等)を入力し、その間(2点間)を例えば下記の式を用いて等差で補間する。この処理は30分値の時点数分(n=6であればi=0〜6)、ループして順次処理する。
【0006】
【数1】

【0007】
例えば、特許文献1には、気象業務支援センターからのN-1時及びN時のGPV風データを受信すると、N-1〜N時の間の風向及び風速データが線形に変化すると仮定し、このN-1時〜N時の間を直線補間して、N時に至るまでの波浪予測値を求めること等が開示されている。すなわち、特許文献1には、データ補間方法が直線補間である例が開示されている。
【0008】
また、従来のデータ補間手法の他の例としては、例えばスプライン補間が知られている。よく知られているように、スプライン補間法は、与えられた全ての点を通る、なるべくなめらかな曲線によって、補間しようとするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2010−54460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述したように、従来、太陽光発電量を予測するための日射量予測値に関しては、比較的長い時間間隔の日射量予報データ(3時間間隔など)を外部から取得して用いることになるが、そのままでは比較的短い時間間隔(30分間隔など)の太陽光発電量予測に適合しない。この為、日射量予報データを、太陽光発電量の予測に適合する時間間隔(30分間隔など)になるように補間する必要がある。
【0011】
これに対して、従来の線形補間を用いた場合、上記のように入力データを単純に等配分するので、これでは各点間における変化を十分に捉えて補間することができず、補間精度が良くない。すなわち、線形補間を、日射量のように線形的でない動きをするデータ(図9参照)の予測に適用すれば、予測の精度が悪い可能性が高い。
【0012】
また、スプライン関数などによる補間の方法は、3点以上の複数の点を通るなめらかな曲線で近似するものであり、これも日射量予測の場合には各点間における変化を十分に捉えて補間することができず、補間精度が良くない。
【0013】
本発明の課題は、太陽光発電量を予測するための日射量予測値に関して、比較的長い時間間隔の日射量予報データを、比較的短い時間間隔の太陽光発電量の予測に適合する時間間隔に補間するものであって、日射量予報値の補間データの補間精度が良く、以って予測の精度向上を図ることができる日射量予測装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の日射量予測装置は、日射量予報値を取得する日射量予報値取得手段と、予め過去の日射量実績データに基づいて作成された日射量変動パターンを、複数種類記憶する日射量変動パターン記憶手段と、太陽光発電量予測データを生成するための日射量予測データを生成する手段であって、前記取得された日射量予報値の各データ間を、前記複数種類の日射量変動パターンのうちの何れかを用いて補間することで、データの時間間隔が前記太陽光発電量予測データと同じであり、且つ、補間に用いた日射量変動パターンと近似する変動パターンの日射量予測データを生成する日射量予測データ生成手段とを有する。
【0015】
上記日射量予報値は時間間隔Aで取得できるものとし、上記太陽光発電予測データは時間間隔Bで生成したい(ただし、時間間隔の大小関係はA>B)。
本発明では、予め生成されている、データの時間間隔が太陽光発電量予測データと同じである日射量変動パターンを用いて、日射量予報値を補間することで、太陽光発電量予測データの生成に適した日射量予測データを生成する。
【0016】
特に、その変動パターンが、補間に用いた日射量変動パターンと近似する変動パターンとなるように、日射量予測データを生成する。その為に、例えば一例としては、前記日射量予測データ生成手段は、前記日射量予測データと前記日射量変動パターンとの比がほぼ等差となるように、該日射量予測データを生成する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の日射量予測装置等によれば、太陽光発電量を予測するための日射量予測値に関して、時間間隔Aの日射量予報データを使い、時間間隔Bの太陽光発電量の予測に適合するようにデータを補間するものであって、日射量予報値の補間データの補間精度が良く、以って日射量予測の精度向上を図ることができる(ただし、時間間隔の大小関係はA>B)。また、これによって太陽光発電量の予測精度向上も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本例の日射量予測装置のハードウェア構成図である。
【図2】日射量予測装置の機能ブロック図である。
【図3】(a)は本手法、(b)はスプライン補間による日射量予測データ生成の具体例である。
【図4】日射量予報データ、参照カーブデータ、日射量予測データの具体例である。
【図5】日射量予報データ、日射量予測データ等の具体例である。
【図6】日射量予測データと参照カーブデータの比や変化率の具体例である。
【図7】本手法を従来の線形近似と比較する図である。
【図8】従来の線形補間(直線補間)を説明する為の図である。
【図9】日射量の変動パターンの具体例である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本例の日射量予測装置のハードウェア構成図である。
本例の日射量予測装置は、例えば一般的なコンピュータ(パソコン、サーバ装置等)上で実現されるものであり、図1は一般的なコンピュータの概略構成を示すものと見做してもよい。
【0020】
既に述べたように、電力購入計画の作成の為には太陽光発電量の予測を行う必要があり、太陽光発電量の予測を行うためには日射量予報値を用いる必要がある。しかし、気象予報の日射量予報値のデータ時間間隔は、数時間単位(3時間や6時間間隔)であり、電力購入計画の作成の為の太陽光発電量予測のデータ時間間隔(30分や1時間)に比べて非常に長い。この為、比較的長い時間間隔の日射量予報値を、比較的短い時間間隔の太陽光発電量の予測に適合する時間間隔(例えば30分間隔)のデータとなるように補間することにより、太陽光発電量の予測の為のデータとして使用できるようにする必要がある。しかし、従来の補間方法では、上述した通り、予測の精度が悪い(補間精度が良くない)。
【0021】
これに対して、本例の日射量予測装置10は、過去の日射量実績データに基づく日射量変動パターン(以下、参照カーブデータと記す場合もある)を用いて、日射量予報値の補間を行うことで、太陽光発電量の予測の為の入力データとして使用できる日射量予測データの生成を行う。特に、日射量予報値の補間データを精度よく生成することができ、予測の精度向上を図ることができる。尚、過去の日射量実績データは、日射量予報値とは異なり、太陽光発電量の予測に適合する時間間隔(例えば30分間隔)となっている。
【0022】
図1に示す例の日射量予測装置10は、入力装置11、出力装置12、演算装置13、データベース14等を有する。
入力装置11は、例えばキーボード、マウス等である。ユーザは、入力装置11を操作して、任意のデータを入力できる。入力されたデータは、例えばデータベース14に記憶される。ユーザは、入力装置11を操作して、例えば上記「参照カーブデータ」作成の為の入力作業などを行うが、この例に限らない。
【0023】
出力装置12は、例えばディスプレイやプリンタなどであるが、この例に限らない。例えば、出力装置12は、任意のデータをデータベース14に格納する機能部であってよいし、ネットワークを介して任意の外部装置(不図示)と通信を行って、気象予報の日射量予報値を外部装置から取得する通信機能部、あるいは例えば後述する30分間隔等の日射量予測データを外部装置へ送信する通信機能部などであってもよい。尚、ディスプレイには、例えば、上記「参照カーブデータ」生成の為の画面(不図示)や日射量予測データ生成の為の画面(不図示)などが表示されるものであってもよい。
【0024】
演算装置13は、例えばCPU/MPU等である。
データベース14は、ハードディスク装置等であり、例えば以下に説明する各種データを記憶するが、更に予め所定のアプリケーションプログラムが記憶されている。演算装置13は、このアプリケーションプログラムを読出し・実行することにより、後述する各種処理(図2の各種機能部の処理など)を実現するものであり、特に補間処理を行うものである。尚、本発明は、この様なプログラム自体として構成することもできる。
【0025】
補間処理は、例えば外部装置から取得した比較的長い時間間隔の日射量予報データを、比較的短い時間間隔の太陽光発電量の予測に適合する時間間隔に補間するものであり、特に「参照カーブデータ」等を用いて補間を行うことで、太陽光発電量の予測に適合する時間間隔の日射量予測データを、予測精度良く生成するものである。本例では、3時間間隔等の日射量予報データに対して、「参照カーブデータ」等を用いて補間を行うことで、過去の日射量変動パターンに応じた30分間隔等の日射量予測データを生成する例を示すが、勿論、これは一例に過ぎない。
【0026】
参照カーブデータは、過去の日射量実績データに基づいて作成する。1つのデータではなく、複数のデータに基づいて作成することが望ましく、例えば複数のデータの各時間毎の平均値をとって参照カーブデータとする。過去の日射量実績データは、例えば予めデータベース14に格納されていてもよいし、その都度、外部装置からネットワークを介して取得してもよい。
【0027】
日射量は、例えば季節等によって、その変動パターンが変わることが考えられるため(例えば、夏季は冬季に比べて、日照時間が長く(日の出が早く、日の入りが遅い)且つ日射量が大きいなど)、例えば季節毎や月毎にそれぞれ「参照カーブデータ」を作成しておく。例えば各月毎に、その月の過去の日射量実績データの各時間毎の平均を求めて、その月の「参照カーブデータ」とする。この場合、1月〜12月までの12種類の「参照カーブデータ」が作成されることになる。
【0028】
作成された「参照カーブデータ」は、例えばデータベース14に格納する。
太陽光発電量の予測や電力購入計画の作成に関しては、上記の通り従来技術であり、ここでは特に説明しないが、既に述べたように太陽光発電量の予測や電力購入計画は、30分間隔(または1時間間隔)のデータ群より成る。これより、日射量予測も、30分間隔または1時間間隔とする必要があるが、日射量予報値は、数時間間隔(例えば3時間毎や6時間毎など)である。また、従来手法では日射量の予測精度が悪い。
【0029】
この為、本装置10により、数時間間隔の日射量予報データに対して、「参照カーブデータ」を用いて補間を行うことで、30分間隔(または1時間間隔)の精度良い日射量予測データを生成するものである。尚、本説明では30分間隔の日射量予測データを生成する例を用いるものとする。また、尚、“精度が良い”とは、予測精度が良いことを意味し、予測対象日の実際の日射量が日射量予測データと一致する場合が、最も“精度が良い”場合となる。
【0030】
ここで、本説明では、まず、上記数時間間隔の日射量予報データは、予め不図示の外部装置等から取得してデータベース14に格納しておくものとする。また、上記過去の日射量実績データ(本例では30分間隔のデータとなっている)も、予めデータベース14に格納しておくものとする。そして、日射量予測装置10は、演算装置13等によって実現される処理機能により、上記「参照カーブデータ」を生成し、更に上記30分間隔の日射量予測データ(補間データ)を、日射量予報データと「参照カーブデータ」を用いて生成する。
【0031】
図2は、日射量予測装置10の機能ブロック図である。
図2に示す例では、日射量予測装置10は、補間処理部21(日射量予測データ生成手段として機能する)、参照カーブデータ入力部22、参照カーブデータパターン管理部23、時間間隔設定部24等の各種処理機能部を有する。尚、これら各種機能部21〜24の処理機能は、例えば上記演算装置13(CPU/MPU等で)が、上記アプリケーションプログラムを読出し・実行することにより実現される。
【0032】
参照カーブデータ入力部22は、上記データベース14に格納された過去の日射量実績データ等に基づいて、上記「参照カーブデータ」を作成する(またはユーザによって作成させる)。
【0033】
参照カーブデータ入力部22は、例えば一例としては、上記ディスプレイ上に不図示の参照カーブ編集用画面を表示する。この参照カーブ編集用画面では、例えば「参照カーブデータ」作成の為の各種条件を、ユーザが任意に入力できる。例えば各季節毎の「参照カーブデータ」作成を指定すると共に、作成対象の季節(春夏秋冬)を指定できる。あるいは、各月毎の「参照カーブデータ」作成を指定すると共に、作成対象の月(1月〜12月の何れか)を指定できる。
【0034】
これより、参照カーブデータ入力部22は、指定された条件に従って、「参照カーブデータ」を作成する(またはユーザによって作成させる)。例えば一例としては、過去の日射量実績データ等に基づいて、指定された条件に従って(例えば各月毎に)平均値を求めることで(例えば各月毎の)「参照カーブデータ」を作成する。
【0035】
例えば、仮に、各月毎の「参照カーブデータ」作成が指定され、作成対象月として6月が指定された場合、過去の6月の各日の日射量実績データをデータベース14から取得し、その平均値を求めることで、6月用の「参照カーブデータ」が作成される。平均値は、本例では日射量実績データは30分間隔データであるので、例えば9時、9時半、10時、10時半等のように、30分間隔のデータであるので、例えば9時であれば、6月1日〜6月30日の9時の日射量の総和を求めて、この総和を30で除算すれば、9時の平均値が求まることになる。
【0036】
尚、この例に限らず、例えば6月の各日の日射量実績データをグラフ表示することで、ユーザがこのグラフが示す変動パターンを参考にしながら自由に任意の「参照カーブデータ」のグラフを入力できるようにしてもよい。
【0037】
あるいは、6月の各日の日射量実績データをグラフ表示し、ユーザがデータが異常であると判断して指定した日は、上記平均値算出処理から除外するようにしてもよい。例えば、ユーザが6月10日のデータが異常であり除外すべきものとして設定した場合には、参照カーブデータ入力部22は、例えば上記9時の例の場合には、6月1日〜9日と6月11日〜30日の9時の日射量の総和を求めて、この総和を29で除算すれば、9時の平均値が求まることになる。
【0038】
上記のように参照カーブデータ入力部22によって複数種類の「参照カーブデータ」が作成されてデータベース14に格納される場合には、参照カーブデータパターン管理部23によって、これら複数種類の「参照カーブデータ」が管理される。すなわち、参照カーブデータパターン管理部23は、データベース14に格納される複数種類の「参照カーブデータ」が、それぞれ例えば何月用の「参照カーブデータ」であるのかを管理している。そして、参照カーブデータパターン管理部23は、例えば、補間処理部21によって、任意の月日の日射量予報データの補間が行われる際には、該当する(同時期の;本例では同月の)「参照カーブデータ」を選択して補間処理部21に渡す、等の処理を行うものであってもよい。
【0039】
また、補間処理部21による補間処理を行う前に、時間間隔設定部24によってユーザが、例えば補間対象の日射量予報データが、3時間間隔のデータであるのか、6時間間隔のデータであるのかを、予め設定しておくか、後から設定できるようにしてもよい(この設定に応じて、nの値が6または12の何れかに決定される)。
【0040】
1日における日射量の変動パターンは、例えば極端な例では、夏至は日照時間が非常に長く、冬至は日照時間が非常に短い等、時期に応じた変動パターンがある。これより、予め各時期毎(各季節毎や各月毎など)に対応する「参照カーブデータ」を作成・記憶しておき、予測を行う毎に、予測対象日に応じた時期の「参照カーブデータ」を用いて日射量予報データの補間を行うことにより、より精度の高い補間が可能となる。
【0041】
すなわち、補間処理部21は、不図示の外部の予測システム等から任意の予測対象日の日射量予報データ(3時間間隔のデータ等)を取得すると共に、この予測対象日に該当する「参照カーブデータ」(本例では30分間隔データとする)を、例えば上記参照カーブデータパターン管理部23から取得する。
【0042】
そして、取得した「参照カーブデータ」を用いて、例えば3時間間隔の日射量予報データの補間を行うことで、本例では30分間隔の日射量予測データを生成する。これは、3時間間隔の日射量予報データの各データ間(任意の2点間)に関して、「参照カーブデータ」におけるこの2点間に相当する時間帯のデータ(該当データというものとする)を用いて補間することで、太陽光発電量予測のデータ時間間隔と同じデータ時間間隔の(更に、補間に用いた「参照カーブデータ」(日射量変動パターン)と近似する変動パターンの)日射量予測データを生成するものである。
【0043】
例えば図3(a)の例では、「参照カーブデータ」の6時から9時までの時間帯の変動パターンに近似する変動パターンの、データ時間間隔が30分間隔の日射量予測データを、生成する例を示している。
【0044】
上記“補間に用いた「参照カーブデータ」の変動パターンに近似する変動パターンの日射量予測データを生成する”処理は、例えば一例としては、所定時間内における各々の予測時点での日射量予測データと参照カーブデータ(日射量変動パターンの日射量データ)との比がほぼ等差になるように、30分値(30分間隔の日射量予測データ)を求めるものであるが、この例に限らない。但し、この例の場合、簡易な処理で済むので、処理負荷が少なくて済む(換言すれば、処理時間が短縮できる)。
【0045】
尚、「参照カーブデータ」は、上記時期に応じたパターンに限らず、例えば時期及び天候に応じたパターン等としてもよい。例えば、ユーザが、過去の天気実績データを参照して、過去の各日を晴れ、曇り、雨(または雪)の3種類の何れかに分類する(例えば“晴れ時々曇り”であった場合には“晴れ”に分類する等、ユーザが自由に決めてよい)。そして、各月毎かつ各天気に応じた「参照カーブデータ」を生成する。例えば上記の例では、6月の晴れの日の日射量実績データをデータベース14から取得し、その平均値を求めることで、6月の晴れの日用の「参照カーブデータ」が作成される。同様にして、6月の曇りの日用の「参照カーブデータ」、6月の雨(または雪)の日用の「参照カーブデータ」が作成される。つまり、この例では、12×3=36種類の「参照カーブデータ」が作成されることになる。
【0046】
そして、「参照カーブデータ」を用いた補間処理を行う際には、例えば予測対象日の天気予報データを、外部のWebサーバ等からネットワークを介して取得することで(あるいは、ユーザが天気予報を見て入力することで)、該当する「参照カーブデータ」が取得されることになる。
【0047】
図3(a)に、本手法による日射量予測データ生成の具体例を示す。また、比較のため、図3(b)に従来のスプライン補間による日射量予測データ生成の具体例を示す。
まず、図3(a)を参照して説明する。
【0048】
図3(a)の例では、補間対象となる日射量予報データのうちの任意の2点は、6時と9時のデータであり、これより「参照カーブデータ」における上記“該当データ”は、図示の通り6時、6時半、7時、7時半、8時、8時半、9時の7点のデータとなる。
【0049】
このような“該当データ”を用いて、日射量予報データの2点間を補間することで、図示の通り6時、6時半、7時、7時半、8時、8時半、9時の7点のデータより成る日射量予測データを生成する。但し、9時は次の2点間(9時と12時)に含まれるものとすれば、9時を除外した6点のデータより成る日射量予測データを生成することになる。
【0050】
これは、特に、生成される日射量予測データの変動パターンが、上記「参照カーブデータ」における“該当データ”の変動パターンと近似したものとなるように、日射量予測データを生成する。その為に、一例としては例えば、日射量予測データと参照カーブデータとの比(相互に対応するデータ同士の比。後述するC(i)/F(i)等;つまり、同じ時間iに係るデータ同士の比)がほぼ等差になるようにして、日射量予測データを生成する。これについては、後に図4等を参照して詳細に説明する。
【0051】
既に述べたように、「参照カーブデータ」は過去の実績データに基づいて(たとえば平均値等)作成されるものであり、予測対象日の変動パターンも“該当データ”の変動パターンと略同様となる可能性が高いと考えられる。これより、本手法によって生成される日射量予測データは、日射量予報値の補間データを精度良く作成できたものであり、日射量の予測の精度向上を図ることができるものと考えられる。上記の通り、太陽光発電量の予測は、日射量予測値を用いて行われるのであるから、太陽光発電量の予測の精度向上も図ることができるものと考えられる。
【0052】
一方、従来のスプライン補間による日射量予測データは、図3(b)に点線で示すように、単に補間対象となる日射量予報データの各点(6時、9時、12時、15時)を通る、なめらかな曲線となるものであり、「参照カーブデータ」の変動パターンとは何等関係ないパターンとなる。よって、既に述べたように、スプライン補間の場合、各点間における変化を捉えて補間することは出来ず、補間精度が良くない。
【0053】
本手法の日射量予報データの補間による日射量予測データの生成について、以下、更に詳細に説明する。
まず、図4は、取得される日射量予報データと参照カーブデータ、これらのデータに基づいて生成される日射量予測データの他の具体例である。
【0054】
図4(a)の例では、日射量予報データは、3時間間隔の8点のデータ(図上、丸(○)で示す)から成る。また「参照カーブデータ」は、ここでは特に各点を示すことなく各点を繋いだ線として示すが、実際には上記図3と同様に30分間隔の複数の点より成るものである。同様に、日射量予測データも、図では図示の点線で示すが、実際には30分間隔の複数の点より成るものである。
【0055】
そして、日射量予報データの上記8点について、相互に隣接する2点毎に、この2点間を補完する30分間隔の複数の点を生成することで、30分間隔の日射量予測データを生成する。これは、上述したように、例えば一例としては、日射量予測データと参照カーブデータの比がほぼ等差となるようにして、日射量予測データを生成する。
【0056】
ここで、図4(b)には、上記8点のうちの任意の2点に係る拡大図を示す。
図4(b)において、FとFnが、日射量予報データの上記8点のうちの任意の2点のデータである。また、参照カーブデータの該当部分(上記2点間の時間帯に対応する部分)のデータは、C(i)(i;0,1,2,3、・・・、n−1、n)で表すものとする。C(0)がFに対応し、C(n)がFnに対応するものである。尚、“対応する”とは、同じ時間のデータである意味であり、例えばFが9時のデータであり、Fnが12時のデータであるならば、C(0)は9時のデータであり、C(n)は12時のデータであることになる。
【0057】
また、各C(i)に対応する各F(i)(i;0,1,2,・・・、n−1、n)が、30分間隔の日射量予測データの各点を示す。
尚、ここでは、日射量予報データが3時間間隔で参照カーブデータが30分間隔であるので、n=6となる(よって、上記FnはFと記してもよい)。
【0058】
ここで、下記の(1)式を変形して得られる(2)式が、日射量予測データと参照カーブデータの比がほぼ等差になるようにF(i)を求める式である。
【0059】
【数2】

【0060】
上記(1)式における「C(i)/F(i)」が、上記「日射量予測データと参照カーブデータの比」に相当する。
上記(1)式、(2)式は、基本的には、参照カーブデータの該当部分の両端(F、Fnにそれぞれ対応する点)のデータを用いるものであり、それ故、(1)式、(2)式におけるC、Cnの代わりに、C(0)、C(n)を用いるものであってもよい(下記の(1)’式、(2)’式とするものであってもよい)。但し、ここではC、Cnを用いる上記(1)式、(2)式を用いるものとする。
【0061】
【数3】

【0062】
ここで、下記の(3)式が、C、Cnの算出式である。すなわち、(3)式においてj=0、nとすることで、C、Cnが算出される。
【0063】
【数4】

【0064】
(但し、
C(i),C(t);参照カーブ(時間間隔30分のデータ)
Cj ;前後±1時間30分(または±3時間)の参照カーブの平均値(時間間隔が3時間または6時間):特に、j=0の場合は、C(0)とその前後±1時間30分(または±3時間)の参照カーブの平均値。j=nの場合は、C(n)とその前後±1時間30分(または±3時間)の参照カーブの平均値。
【0065】
F(i);求める30分補間値(30分値の日射量予測データ)
Fj ;入力される日射量予報データ(3時間値または6時間値)
n=6(3時間値対応)または12(6時間値対応)
m;予め任意に決めてよい任意の整数(m=0,1,2,・・・の何れか)
j=0、n
i=0,1,2,・・・,n
尚、30分値ではなく1時間値などであってもよい。)
これは、「参照カーブデータ」にはバラツキがあることを考慮して、C(0)、C(n)それぞれについて、そのデータと前後m個のデータ(本例ではm=3とし、時間でいうと前後±1時間30分)の計(2m+1)個のデータを用いて平均して均すことで、C(0)、C(n)を補正したものが、C、Cnであると見做してよい。これによって、バラツキによる悪影響を抑え、適切な日射量予測データが得られることが期待できる。また、参照カーブデータC(i)を用いる(1)’式及び(2)’式は、(1)式及び(2)式のm=0(その値の前後±0個のデータを平均する)の場合と同等となる。
【0066】
例えば、n=6、m=3の場合、CとCが求められることになるが、例えばCに関しては、C={C(3)+C(4)+C(5)+C(6)+C(7)+C(8)+C(9)}÷7 によって求められることになる。尚、C(7)、C(8)、C(9)は、C(n+1)、C(n+2)、C(n+3)に相当し、次の時間帯のデータであり、仮に対象時間帯が6時〜9時であったとしたならば、C(7)、C(8)、C(9)は、例えば9時半、10時、10時半のデータである。
【0067】
あるいは、上記算出式の各変数は、下記のように定義してもよい。
{但し、
C(i),C(t);日射量変動パターンの日射量データ
F(i);日射量予測データ
(i=0,1,2,・・・,n)
j=0、n
Cj(j=0でC、j=nでCn);Cは、C(0)とその前後所定時間分の日射量データの平均値。Cnは、C(n)とその前後所定時間分の日射量データの平均値。
【0068】
Fj(j=0でF,j=nでFn);日射量予報値 )
m;予め任意に決めてよい任意の整数(m=0,1,2,・・・の何れか)
n;任意の整数;基本的には、日射量予報値の時間間隔と日射量データの時間間隔とで決まる値。}
上記算出式(2)、(3)を、図3(a)の例に適用した場合、例えば図5に示す結果が得られることになる。
【0069】
図5において、F、F、F12が、3時間間隔の日射量予報データの一例であり(よって、ここではn=6)、ここではそのうちのF、Fが、処理対象の2点であるものとする。また、この2点の時間帯に対応する参照カーブデータC(i)(i;0〜6)が、図示のC(0)、C(1)、C(2)、C(3)、C(4)、C(5)、C(6)である。
【0070】
基本的には、これらF、FとC(i)(i;0〜6)を用いて、上記(2)’式によって、30分間隔の日射量予測データF(i)(i;0〜6)を算出することになる。但し、本例では、上記(3)式によって求めたC、Cnを用いて、上記(2)式により30分間隔の日射量予測データF(i)(i;0〜6)を算出する。すなわち、図示のF(0)、F(1)、F(2)、F(3)、F(4)、F(5)、F(6)が、求められることになる。
【0071】
尚、CとCの算出方法は上記の通りであり、図示のように、基本的にはC(0)、C(6)と同一となることはない(同一となるケースは少ない)。また、図の例では分かり難いかもしれないが、例えばC(0)とC(6)が(バラツキが大きいために)図示のC(i)(i;1〜5)を繋いだ線の延長線上から大きく外れた位置にある場合でも、CとCは、この延長線に近いものとなる可能性が高いことになる。
【0072】
尚、上記(2)式によれば、i=0の場合にはF(0)=F×(C(0)/C)となるので、上記のようにC(0)とCとが異なる場合には、図示のようにF(0)とFとは異なるものとなる。これは、i=6の場合も略同様である。
【0073】
図示のように、本手法により算出される30分間隔の日射量予測データF(i)(i;0〜6)の変動パターンは、参照カーブデータC(i)(i;0〜6)の変動パターンまたはその補正データ(C、Cn、C(i)(i;1〜5))の変動パターンと、近似したものとなる。
【0074】
尚、C(i)、F(i)の何れも、万が一、負の値となった場合には、‘0’と見做すものとする。
最後に、上記日射量予測データと参照カーブデータの比がほぼ等差になるようにすることに関して、図6の具体例を用いて説明する。
【0075】
図6の例では、「日射量予測データと参照カーブデータの比(C(i)/F(i))」は、i=0のとき2.00、i=6のとき1.50であり、これらの間を、i=1のとき1.92、i=2のとき1.83、i=3のとき1.75、i=4のとき1.67、i=5のとき1.58、というように変化している。
【0076】
ここで、「日射量予測データと参照カーブデータの比(C(i)/F(i))の変化率」は、例えば“100×(現データ−前データ)/前データ”により求めることができるものとする。例えば、i=3のデータが現データの場合には、
変化率=“100×(1.75−1.83)/1.83”≒4.37(%)となる。
【0077】
あるいは、日射量予測データと参照カーブデータの比の差(隣り合う2項同士の差)は、例えばi=0とi=1に関しては2.0−1.92=0.08であり、i=1とi=2に関しては1.92−1.83=0.09であり、他も同様に差を求めると何れも0.08や0.09程度である。従って、日射量予測データと参照カーブデータの比が、ほぼ等差であるものと言える。
【0078】
尚、「等差数列」等でよく知られているように、「等差」とは、隣り合う二つの項の差を取ると、常に一定数となるものである。例えば、「3,6,9,12,15,18」は明らかな等差数列である。そして、ここでは「ほぼ等差」とは、完全に一定数ではなくても、ほぼ一定数であることを意味するものとする。
【0079】
また、図7は、本手法を従来の線形補間(直線補間)を比較して示す図である。
図7は、本手法、線形補間それぞれの日射量予測データを示すと共に、同時期の日射量変動パターン(参照パターン)を示す。
【0080】
図示の通り、日射量予測データは、本手法の場合、変動パターンが過去の同時期の変動パターンと近いものとなり、精度が高いものと考えられる。一方、図から明らかなように、線形補間の場合には、過去の同時期の変動パターンと大きくことなり、精度が低いものと考えられる。
【0081】
尚、特に図示等しないが、本例の日射量予測装置は、例えば下記の各機能部を有するものと見做すこともできる。尚、下記の各機能部は、上記演算装置13が上記アプリケーションプログラムを実行することにより実現される。
・データの時間間隔が比較的長い日射量予報値を取得する日射量予報値取得部。
・予め過去の日射量実績データに基づいて作成された、データの時間間隔が太陽光発電量予測データと同じである日射量変動パターンを、複数種類記憶する日射量変動パターン記憶部。
・データの時間間隔が比較的短い太陽光発電量予測データを生成するための日射量予測データを生成する機能部であって、上記取得された日射量予報値の各データ間を、上記複数種類の日射量変動パターンのうちの何れかを用いて補間することで、データの時間間隔が太陽光発電量予測データと同じであり、且つ、補間に用いた日射量変動パターンと近似する変動パターンの日射量予測データを生成する日射量予測データ生成部。
【0082】
また、“補間に用いた日射量変動パターンと近似する変動パターンの日射量予測データを生成する”処理の具体例は、例えば、上記日射量予測データ生成部が、上記日射量予測データと上記日射量変動パターンの日射量データとの比がほぼ等差となるように、日射量予測データを生成するものである。但し、この例に限らない。
【0083】
また、上記“日射量予測データと上記日射量変動パターンの日射量データとの比がほぼ等差となるように、日射量予測データを生成する”処理の具体例は、例えば上記(2)式及び(3)式や、上記(2)’式であるが、これらの例に限らない。
【0084】
以上説明したように、本手法では、例えば30分間隔の参照カーブデータを用いることで、3時間間隔または6時間間隔データの30分間隔データへの値補間処理を行う。換言すれば、参照カーブを、入力される3時間間隔値(n=6)または6時間間隔値(n=12)に合うようにフィッティングする。
【0085】
特に、補間に用いた日射量変動パターンと近似する変動パターンの日射量予測データを生成することができる。これは、例えば、日射量予測データと参照カーブデータとの比がほぼ等差になるようにして、日射量予測データを生成するものである。これによって、参照カーブと近似した変動パターンの日射量予測データが求められることになり、データ間の変化を過去の実績を十分に捉えて補間することができ、これは日射量予報値の補間データの精度が良いものと言えるものであり、以って太陽光発電量の予測の精度向上を図ることができる。
【0086】
以上、本手法によれば、データ間隔の粗い気象予報値(3時間間隔の日射量予報データ等)に対して、過去の実際の日射量データに基づいて予め作成されている参照カーブデータを用いて、精度良く補間を行うことができ、これにより、予測精度の向上が可能となり、有用である。特に、過去の実績データをもとにデータの変化比率を考慮したデータ補間をすることにより、補間の精度向上が図れる。
【符号の説明】
【0087】
10 日射量予測装置
11 入力装置
12 出力装置
13 演算装置
14 データベース
21 補間処理部
22 参照カーブデータ入力部
23 参照カーブデータパターン管理部
24 時間間隔設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日射量予報値を取得する日射量予報値取得手段と、
予め過去の日射量実績データに基づいて作成された日射量変動パターンを、複数種類記憶する日射量変動パターン記憶手段と、
太陽光発電量予測データを生成するための日射量予測データを生成する手段であって、前記取得された日射量予報値の各データ間を、前記複数種類の日射量変動パターンのうちの何れかを用いて補間することで、補間に用いた日射量変動パターンと近似する変動パターンの日射量予測データを生成する日射量予測データ生成手段と、
を有することを特徴とする日射量予測装置。
【請求項2】
前記日射量予測データ生成手段は、所定時間内における各々の予測時点での前記日射量予測データと前記日射量変動パターンの日射量データとの比がほぼ等差となるように、該日射量予測データを生成することを特徴とする請求項1記載の日射量予測装置。
【請求項3】
前記日射量予測データ生成手段は、下記の式により日射量予測データF(i)を求めることで、前記日射量予測データと前記日射量変動パターンの日射量データとの比がほぼ等差となるように、該日射量予測データを生成する、
【数5】

(但し、
C(i),C(t);日射量変動パターンの日射量データ
i=0,1,2,・・・,n
Cj(j=0でC、j=nでCn);Cは、C(0)とその前後所定時間分の日射量データの平均値。Cnは、C(n)とその前後所定時間分の日射量データの平均値。
,Fn ;日射量予報値)
ことを特徴とする請求項2記載の日射量予測装置。
【請求項4】
前記日射量予測データ生成手段は、下記の式により日射量予測データF(i)を求めることで、前記日射量予測データと前記日射量変動パターンの日射量データとの比がほぼ等差となるように、該日射量予測データを生成する、
【数6】

(但し、
C(i);日射量変動パターンの日射量データ
i=0,1,2,・・・,n
,Fn ;日射量予報値)
ことを特徴とする請求項2記載の日射量予測装置。
【請求項5】
前記複数種類の日射量変動パターンは、各時期に応じた日射量変動パターンであり、
前記日射量予測データ生成手段は、前記日射量予報値に係る時期に対応する日射量変動パターンを用いて、前記日射量予測データの生成を行うことを特徴とする請求項1または2記載の日射量予測装置。
【請求項6】
コンピュータを、
日射量予報値を取得する日射量予報値取得手段と、
予め過去の日射量実績データに基づいて作成された日射量変動パターンを、複数種類記憶する日射量変動パターン記憶手段と、
太陽光発電量予測データを生成するための日射量予測データを生成する手段であって、前記取得された日射量予報値の各データ間を、前記複数種類の日射量変動パターンのうちの何れかを用いて補間することで、補間に用いた日射量変動パターンと近似する変動パターンの日射量予測データを生成する日射量予測データ生成手段、
として機能させる為のプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−36820(P2013−36820A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172280(P2011−172280)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成22年度、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、「蓄電複合システム化技術開発/要素技術開発/けいはんなエコシティモデルの実現に向けたHEMS、BEMS及びEV充電マネジメントシステムの開発実証」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000005234)富士電機株式会社 (3,146)