説明

映像信号処理回路および撮像装置

【課題】 構成変更に柔軟に対応でき、テスト設計に要する冗長な回路を削減し、回路規模、開発期間および開発コストの増大を防止できる映像信号処理回路および撮像装置を提供すること。
【解決手段】 撮像して映像信号を生成する撮像部10と、入力された映像信号に対して信号処理を行う映像信号処理回路20とを備え、撮像部10が、撮像素子11と、撮像素子11から出力された信号を映像信号にするAFE12と、同期信号を生成するSSG13と、撮像素子11を駆動するための駆動信号を生成するTG14とを有し、映像信号処理回路20が、入力された映像信号に対して所定の信号処理を行う複数の信号処理生成部221〜224と、入力された映像信号とこの映像信号に同期した同期信号とを振り分けて対応する信号処理生成部221〜224に出力する信号制御部21と、システムの基準となるクロックを生成するクロック生成部23とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号を対象に信号処理する映像信号処理回路および映像信号処理回路を備えた撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮像装置においては、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子から出力されてデジタル信号に変換された映像信号を信号処理するための、γ補正回路、色信号補間回路、垂直補間回路(電子ズーム用)、水平補間回路(電子ズーム用)等からなる映像信号処理回路が用いられる(例えば、特許文献1参照)。この様な映像信号処理回路は、カメラの性能を向上させるために設けられる。
【0003】
撮像装置等において用いられる映像信号処理回路には予め決められた規格がないため、自由に回路を構成することができる。カメラの性能向上の傾向は、現在もなお続いており、従来構成の回路に新たな回路を付加するのみならず、必ずしも最適とはいえない従来構成の回路の一部を別の回路に置き換えたり変更したりすること等が行われている。
【0004】
また、映像信号処理回路等のデータパス構造の回路にテスト信号を入力してテストを行うテスト回路において、長いテストパターンを用いることが必要となり選別テストに時間がかかってしまうためにコストアップを招くという問題を解決すべく、テストパターンを短縮して選別テストのコストを削減する技術が開発され開示された(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平7−2245000号公報
【特許文献2】特開平7−294604号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このような特許文献1に開示された従来の技術では、一旦LSI化すると、機能ブロック間の入出力関係が固定されているため、すなわち、データパスを介して接続される機能ブロックの順番が固定されることによって信号処理の内容や順番が固定されているため、回路構成を変更するためには設計変更が必要となり、開発期間および開発コストが大幅に増大するという問題があった。
【0006】
また、特許文献2に開示された従来の技術では、データパス回路を複数段従属接続した場合、途中の段のデータパス回路でビット精度を向上させるためにビット数を増やしたり、センサ信号からRGBコンポーネント信号への変換等の信号変換のためにバス数が増したりすると、その増加した分のデータパスを後段に伝播させるような回路構成にしなくてはならない。そのため、後段のデータパス回路において、必要とするビット数以上にテスト用の切替回路を設けることが必要となり、従属接続された段数が多いほど無駄な回路が発生し、回路規模が増大するという問題もあった。
【0007】
さらに、上記の特許文献1、2に開示された従来技術では、FPGA(Field Programable Gate Array)、PLD(Programable Logic Device)等に回路を実現する場合、複数のデバイスに分割して機能を搭載しようとするときや顧客の要望に応じて回路構成を変更して搭載しようとするときに、具体的な回路設計の指針がないため、設計能力に応じて開発期間が左右されたり開発コストが増大したりするという問題もあった。
【0008】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、映像信号処理回路の構成変更に柔軟に対応でき、テスト設計に要する冗長な回路を削減し、回路規模、開発期間および開発コストの増大を防止することが可能な映像信号処理回路および撮像装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の映像信号処理回路は、少なくとも映像信号および前記映像信号に同期した同期信号を入力とし、前記映像信号に対して所定の信号処理を行って出力映像信号を生成すると共に前記出力映像信号に同期した出力同期信号を生成し、前記出力映像信号および前記出力同期信号を映像信号および同期信号として出力する1つ以上の信号処理生成部と、複数の映像信号および各前記映像信号に同期した同期信号を入力とし、前記信号処理生成部毎に、入力された複数の前記映像信号のうちのいずれか一系列以上の映像信号を選択し、選択した前記映像信号と選択した前記映像信号に同期した同期信号とを、対応する前記信号処理生成部に出力する信号制御部とを備え、いずれか1つ以上の前記信号処理生成部から出力された前記映像信号および前記同期信号が、前記信号制御部に入力される複数の前記映像信号および各前記映像信号に同期した同期信号に含まれる構成を有している。
【0010】
この構成により、信号制御部が、入力された複数の映像信号のうちのいずれか一系列以上の映像信号を選択し、選択した映像信号と選択した映像信号に同期した同期信号とを対応する信号処理生成部に出力するため、映像信号処理回路の構成変更に柔軟に対応でき、テスト設計に要する冗長な回路を削減し、回路規模、開発期間および開発コストの増大を防止することが可能な映像信号処理回路を実現することができる。
【0011】
また、本発明の映像信号処理回路は、前記信号制御部が、選択した前記映像信号のうちの所定の映像信号に対してビットシフトを行い、ビットシフトを行って得られた前記映像信号を対応する前記信号処理生成部に出力する構成を有している。
【0012】
この構成により、信号制御部が、所定の映像信号に対してビットシフトを行って対応する信号処理生成部に出力するため、ビット幅の異なる信号処理生成部間の接続が可能となり、映像信号処理回路の構成変更や機能追加を容易にすることが可能な映像信号処理回路を実現することができる。
【0013】
また、本発明の映像信号処理回路は、いずれか1つ以上の前記信号処理生成部が、入力された前記映像信号および前記同期信号を所定時間遅延させることができるようになっている構成を有している。
【0014】
この構成により、いずれか1つ以上の信号処理生成部が入力された映像信号および同期信号を所定時間遅延させることができるようになっているため、遅延時間が異なる映像信号等の統合が可能となり、映像信号処理回路の構成変更や並列処理等の機能追加を容易にすることが可能な映像信号処理回路を実現することができる。
【0015】
また、本発明の映像信号処理回路は、いずれか1つ以上の前記信号処理生成部が、入力された前記映像信号のフォーマットを所定のフォーマットに変換することができるようになっている構成を有している。
【0016】
この構成により、いずれか1つ以上の信号処理生成部が入力された映像信号のフォーマットを所定のフォーマットに変換できるようになっているため、信号処理生成部が処理可能なフォーマットの映像信号と異なるフォーマットの映像信号をも処理可能となり、映像信号処理回路の構成変更や機能追加を容易にすることが可能な映像信号処理回路を実現することができる。
【0017】
また、本発明の映像信号処理回路は、前記信号制御部が、1つ以上の前記信号処理生成部のうち、前記出力映像信号および前記出力同期信号の出力が不要な前記信号処理生成部に、前記信号制御部に入力された前記映像信号と前記映像信号に同期した同期信号とを選択して出力することを停止する構成を有している。
【0018】
この構成により、信号制御部が、出力映像信号等の出力が不要な信号処理生成部に映像信号等を出力することを停止するため、構成変更によって使用しなくなった信号処理生成部の動作を停止させることができ、無駄な消費電力を抑制することおよびシミュレータによる検証時間を抑制することが可能な映像信号処理回路を実現することができる。
【0019】
また、本発明の映像信号処理回路は、前記信号制御部が、1つ以上の前記信号処理生成部のうち、テスト対象外の前記信号処理生成部に、前記信号制御部に入力された前記映像信号と前記映像信号に同期した同期信号とを選択して出力することを停止する構成を有している。
【0020】
この構成により、信号制御部がテスト対象外の信号処理生成部に映像信号等を出力することを停止するため、テスト中に使用しない信号処理生成部の動作を停止させることができ、無駄な消費電力を抑制することおよびシミュレータによる検証時間を抑制することが可能な映像信号処理回路を実現することができる。
【0021】
また、本発明の撮像装置は、撮像して映像信号を生成すると共に前記映像信号に同期した同期信号を生成する撮像部と、少なくとも映像信号および前記映像信号に同期した同期信号を入力とし、前記映像信号に対して所定の信号処理を行って出力映像信号を生成する共に前記出力映像信号に同期した出力同期信号を生成し、前記出力映像信号および前記出力同期信号を映像信号および同期信号として出力する1つ以上の信号処理生成部と、複数の映像信号および各前記映像信号に同期した同期信号を入力とし、前記信号処理生成部毎に、入力された複数の前記映像信号のうちのいずれか一系列以上の映像信号を選択し、選択した前記映像信号と選択した前記映像信号に同期した同期信号とを、対応する前記信号処理生成部に出力する信号制御部とを備え、前記撮像部が生成した映像信号および同期信号、ならびに、いずれか1つ以上の前記信号処理生成部から出力された前記映像信号および前記同期信号が、前記信号制御部に入力される複数の前記映像信号および各前記映像信号に同期した同期信号に含まれる構成を有している。
【0022】
この構成により、信号制御部が、入力された複数の映像信号のうちのいずれか一系列以上の映像信号を選択し、選択した映像信号と選択した映像信号に同期した同期信号とを対応する信号処理生成部に出力するため、映像信号処理回路の構成変更に柔軟に対応でき、テスト設計に要する冗長な回路を削減し、回路規模、開発期間および開発コストの増大を防止することが可能な撮像装置を実現することができる。
【0023】
また、本発明の撮像装置は、前記信号制御部が、選択した前記映像信号のうちの所定の映像信号に対してビットシフトを行い、ビットシフトを行って得られた前記映像信号を対応する前記信号処理生成部に出力する構成を有している。
【0024】
この構成により、信号制御部が、所定の映像信号に対してビットシフトを行って対応する信号処理生成部に出力するため、ビット幅の異なる信号処理生成部間の接続が可能となり、映像信号処理回路の構成変更や機能追加を容易にすることが可能な撮像装置を実現することができる。
【0025】
また、本発明の撮像装置は、いずれか1つ以上の前記信号処理生成部が、入力された前記映像信号および前記同期信号を所定時間遅延させることができるようになっている構成を有している。
【0026】
この構成により、いずれか1つ以上の信号処理生成部が入力された映像信号および同期信号を所定時間遅延させることができるようになっているため、出力する映像信号等の遅延時間が異なる信号処理生成部間の接続が可能となり、映像信号処理回路の構成変更や機能追加を容易にすることが可能な撮像装置を実現することができる。
【0027】
また、本発明の撮像装置は、いずれか1つ以上の前記信号処理生成部が、入力された前記映像信号のフォーマットを所定のフォーマットに変換することができるようになっている構成を有している。
【0028】
この構成により、いずれか1つ以上の信号処理生成部が入力された映像信号のフォーマットを所定のフォーマットに変換できるようになっているため、信号処理生成部が処理可能なフォーマットの映像信号と異なるフォーマットの映像信号をも処理可能となり、映像信号処理回路の構成変更や機能追加を容易にすることが可能な撮像装置を実現することができる。
【0029】
また、本発明の撮像装置は、前記信号制御部が、1つ以上の前記信号処理生成部のうち、前記出力映像信号および前記出力同期信号の出力が不要な前記信号処理生成部に、前記信号制御部に入力された前記映像信号と前記映像信号に同期した同期信号とを選択して出力することを停止する構成を有している。
【0030】
この構成により、信号制御部が、出力映像信号等の出力が不要な信号処理生成部に映像信号等を出力することを停止するため、構成変更によって使用しなくなった信号処理生成部の動作を停止させることができ、無駄な消費電力を抑制することおよびシミュレータによる検証時間を抑制することが可能な撮像装置を実現することができる。
【0031】
また、本発明の撮像装置は、前記信号制御部が、1つ以上の前記信号処理生成部のうち、テスト対象外の前記信号処理生成部に、前記信号制御部に入力された前記映像信号と前記映像信号に同期した同期信号とを選択して出力することを停止する構成を有している。
【0032】
この構成により、信号制御部がテスト対象外の信号処理生成部に映像信号等を出力することを停止するため、テスト中に使用しない信号処理生成部の動作を停止させることができ、無駄な消費電力を抑制することおよびシミュレータによる検証時間を抑制することが可能な撮像装置を実現することができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明は、信号制御部が、入力された複数の映像信号のうちのいずれか一系列以上の映像信号を選択し、選択した映像信号と選択した映像信号に同期した同期信号とを対応する信号処理生成部に出力するため、映像信号処理回路の構成変更に柔軟に対応でき、テスト設計に要する冗長な回路を削減し、回路規模、開発期間および開発コストの増大を防止することができるという効果を有する映像信号処理回路および撮像装置を提供することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0035】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置のブロック構成を示す図である。図1において、撮像装置100は、撮像して映像信号を生成すると共に映像信号に同期した同期信号を生成する撮像部10と、入力された映像信号に対して所定の信号処理を行う映像信号処理回路20とを備える。
【0036】
撮像部10は、さらに、CCDセンサ、CMOSセンサ等の受光した光を電気信号に変える光電変換を行う撮像素子11と、撮像素子11から出力される信号のゲイン調整、ノイズ除去等のアナログ信号処理とAD変換とを行い、デジタル化された映像信号(以下、単に映像信号という。)を出力するAFE12と、システムの基準となる同期信号を生成するSSG13と、SSG13が生成した同期信号に基づいて撮像素子11を駆動するための駆動信号を生成するTG14とを有する。
【0037】
ここで、SSG13には、映像信号処理回路20からクロックが入力され、SSG13は、入力されたクロックに基づいて予め決められた同期信号を生成し、TG14および映像信号処理回路20に出力する。TG14からは撮像素子11を駆動するための駆動信号が撮像素子11に出力される。撮像素子11は、TG14から入力された駆動信号に応じて撮像動作を繰り返してアナログの映像信号を生成し、AFE12に出力する。AFE12からは、デジタル化された映像信号が映像信号処理回路20に出力される。
【0038】
映像信号処理回路20は、さらに、入力された映像信号に対して所定の信号処理を行う複数の信号処理生成部221〜224と、入力された映像信号とこの映像信号に同期した同期信号とを振り分けて対応する信号処理生成部221〜224に出力する信号制御部21と、システムの基準となるクロックを生成するクロック生成部23とを有する。ここで、信号処理生成部221〜224は、上記で信号処理を行って得られた出力映像信号と同期する出力同期信号を生成し、出力映像信号および出力同期信号を映像信号および同期信号として出力するようになっている。
【0039】
信号制御部21には、撮像部10から出力された映像信号および同期信号、ならびに、信号処理生成部221〜224から出力された映像信号および同期信号が入力され、信号制御部21は、信号処理生成部221〜224毎に、入力された複数の映像信号のうちのいずれか一系列以上の映像信号を選択し、選択した映像信号と選択した映像信号に同期した同期信号とを、対応する信号処理生成部221〜224に出力するようになっている。
【0040】
以下、上記の信号処理生成部221〜224について説明する。まず、信号処理生成部221には、映像信号Video1inとこの映像信号Video1inに同期した同期信号(水平同期信号HD1in、垂直同期信号VD1in)とが入力され、信号処理生成部221は、映像信号Video1inに信号処理を施して出力映像信号Video1outを生成すると共に、信号処理によって遅延した出力映像信号Video1outに同期した出力同期信号(水平同期信号HD1out、垂直同期信号VD1out)を生成し、出力映像信号Video1outと出力同期信号(水平同期信号HD1out、垂直同期信号VD1out)を信号制御部21に出力するようになっている。
【0041】
同様に、信号処理生成部222には、映像信号Video2inとこの映像信号Video2inに同期した同期信号(水平同期信号HD2in、垂直同期信号VD2in)とが入力され、信号処理生成部221は、映像信号Video2inに信号処理を施して出力映像信号Video2outを生成すると共に、信号処理によって遅延した出力映像信号Video2outに同期した出力同期信号(水平同期信号HD2out、垂直同期信号VD2out)を生成し、出力映像信号Video2outと出力同期信号(水平同期信号HD2out、垂直同期信号VD2out)を信号制御部21に出力するようになっている。
【0042】
同様に、信号処理生成部223には、映像信号Video3inとこの映像信号Video3inに同期した同期信号(水平同期信号HD3in、垂直同期信号VD3in)とが入力され、信号処理生成部221は、映像信号Video3inに信号処理を施して出力映像信号Video3outを生成すると共に、信号処理によって遅延した出力映像信号Video3outに同期した出力同期信号(水平同期信号HD3out、垂直同期信号VD3out)を生成し、出力映像信号Video3outと出力同期信号(水平同期信号HD3out、垂直同期信号VD3out)を信号制御部21に出力するようになっている。
【0043】
同様に、信号処理生成部224には、映像信号Video4inとこの映像信号Video4inに同期した同期信号(水平同期信号HD4in、垂直同期信号VD4in)とが入力され、信号処理生成部221は、映像信号Video4inに信号処理を施して出力映像信号Video4outを生成すると共に、信号処理によって遅延した出力映像信号Video4outに同期した出力同期信号(水平同期信号HD4out、垂直同期信号VD4out)を生成し、出力映像信号Video4outと出力同期信号(水平同期信号HD4out、垂直同期信号VD4out)を信号制御部21に出力するようになっている。
【0044】
以下、上記の信号制御部21について説明する。信号制御部21には、クロック生成部23から出力されたクロックが入力されるほか、AFE12から出力された映像信号Videoinおよび同期信号(水平同期信号HDin、垂直同期信号VDin)、ならびに、各信号処理生成部221〜224から出力された出力映像信号および出力同期信号が、それぞれ、映像信号および同期信号として入力される。
【0045】
信号制御部21は、入力された複数(上記の構成では5種類)の映像信号および同期信号の中から、各信号処理生成部221〜224に出力する映像信号および同期信号を選択し、対応する信号処理生成部221〜224に出力する信号選択手段211〜215を有する。ここで、上記の対応する信号処理生成部221〜224とは、選択した映像信号および同期信号に信号処理をさせるように予め設定されている信号処理生成部221〜224をいう。なお、上記では、信号処理生成部が4つ設けられ、信号選択手段が5つ設けられている例が示されているが、本発明の適用は、上記の個数に限定されるものではなく、いくつでもよい。
【0046】
信号選択手段211〜215に選択させる映像信号および同期信号を外部から設定または切り替える方法として、映像信号処理回路20が有するレジスタにCPUから設定するが、このレジスタに設定された内容に応じて映像信号等を選択する方法がある。
【0047】
以下、信号選択手段211〜215に選択させる映像信号および同期信号の入力信号選択設定情報は上記のレジスタ等に設定されるものとし、入力信号選択設定情報の内容は以下のようになっているものとする。まず、信号選択手段211は、AFE12から出力された映像信号とSSG13から出力された同期信号とを選択して出力する。
【0048】
次に、信号選択手段212は、信号処理生成部221から出力された映像信号Video1outとこの映像信号Video1outに同期した同期信号(水平同期信号HD1out、垂直同期信号VD1out)とを選択して出力する。信号選択手段213は、信号処理生成部222から出力された出力映像信号Video2outとこの出力映像信号Video2outに同期した同期信号(水平同期信号HD2out、垂直同期信号VD2out)とを選択して出力する。
【0049】
信号選択手段214は、信号処理生成部223から出力された出力映像信号Video3outとこの出力映像信号Video3outに同期した同期信号(水平同期信号HD3out、垂直同期信号VD3out)とを選択して出力する。そして、信号選択手段215は、信号処理生成部224から出力された出力映像信号Video4outとこの出力映像信号Video4outに同期した同期信号(水平同期信号HD3out、垂直同期信号VD3out)とを選択して出力する。
【0050】
信号選択手段211〜215に選択させる映像信号および同期信号の入力信号選択設定情報の内容を上記のようにすることによって、映像信号を、順次、信号処理生成部221、信号処理生成部222、信号処理生成部223、信号処理生成部224の順番で処理する映像信号処理回路を実現することができる。
【0051】
用途や要望等に応じて、信号処理を信号処理生成部221、信号処理生成部223、信号処理生成部222、信号処理生成部224の順番で行わせる場合は、上記の入力信号選択設定情報を、信号選択手段213が信号処理生成部223から出力された映像信号Video3outとこの映像信号Video3outに同期した同期信号(水平同期信号HD3out、垂直同期信号VD3out)を選択して出力し、信号選択手段214が信号処理生成部222から出力された出力映像信号Video2outとその出力映像信号Video2outに同期した同期信号(水平同期信号HD2out、垂直同期信号VD2out)とを選択し出力するように切り替えることによって実現できる。
【0052】
なお、映像信号処理回路20は、信号制御部21が、1つ以上の信号処理生成部21〜24のうち、出力映像信号および出力同期信号の出力が不要な信号処理生成部に、信号制御部21に入力された映像信号と映像信号に同期した同期信号とを選択して出力することを停止するのでもよい。
【0053】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る映像信号処理回路および撮像装置は、信号制御部が、入力された複数の映像信号のうちのいずれか一系列以上の映像信号を選択し、選択した映像信号と選択した映像信号に同期した同期信号とを対応する信号処理生成部に出力するため、映像信号処理回路の構成変更に柔軟に対応でき、テスト設計に要する冗長な回路を削減し、回路規模、開発期間および開発コストの増大を防止することができる。
【0054】
また、信号制御部が、出力映像信号等の出力が不要な信号処理生成部に映像信号等を出力することを停止するため、構成変更によって使用しなくなった信号処理生成部の動作を停止させることができ、無駄な消費電力を抑制することおよびシミュレータによる検証時間を抑制することができる。
【0055】
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る映像信号処理回路を有する撮像装置のブロック構成を示す図である。図2において、本発明の第2の実施の形態に撮像装置200は、本発明の第1の実施の形態に係る映像信号処理回路20を構成する信号処理生成部224として、テスト用のモニタ回路(以下、テストモニタという。)225が設けられた構成の映像信号処理回路30を有する。
【0056】
本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置200の構成手段のうち、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置100の構成手段と同様の構成手段には同一の符号を付し、その説明を省略する。上記のテストモニタ225は、信号選択手段214から出力された信号の波形等をモニタするための回路であり、信号選択手段214が外部から入力された信号に応じて信号処理生成部221〜223から出力された信号を選択し、テストモニタ225に出力するようになっている。
【0057】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る映像信号処理回路および撮像装置は、本発明の第1の実施の形態の効果に加え、信号処理生成部224としてテストモニタ225を設けたため、信号選択手段214に選択させる映像信号等を切り替えることによって所望の信号をモニタすることができ、各信号処理生成部221〜223を個別にテストすることが可能になり、テストパターンを削減することができる。
【0058】
(第3の実施の形態)
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る映像信号処理回路を有する撮像装置のブロック構成を示す図である。図3において、本発明の第3の実施の形態に撮像装置300は、本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置200を構成する映像信号処理回路30のうちの所定の構成部間を接続するバスのバス幅を、他の構成部間を接続するバスのバス幅より低減した構成の映像信号処理回路40を有する。
【0059】
図3において、信号処理生成部221からの出力信号は20ビットのバス幅のバスを介して出力され、信号処理生成部222と信号処理生成部223からの出力信号は10ビットのバス幅のバスを介して出力される。ここで、信号処理生成部222と信号処理生成部223は、予め20ビットのバス幅のバスを用いて接続する必要のない構成部とする。
【0060】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態に係る映像信号処理回路および撮像装置は、本発明の第1の実施の形態および本発明の第2の実施の形態の効果に加え、バス幅の異なる信号処理生成部を縦続接続した場合でも、回路数の増加を防ぐように最適化を行うことができる。
【0061】
(第4の実施の形態)
FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)等のプログラミング可能なデジタル回路を開発する場合、要望等に応じて機能毎に回路を分割する必要が生じることが多い。本発明の第4の実施の形態では、係る要望等に応じて機能毎に映像信号処理回路を分割する場合の一例について説明する。
【0062】
図4は、本発明の第4の実施の形態に係る映像信号処理回路のブロック構成を示す図である。本発明の第4の実施の形態に係る映像信号処理回路50の構成手段のうち、本発明の第1の実施の形態に係る映像信号処理回路20の構成手段と同様の構成手段には同一の符号を付し、その説明を省略する。図4には、映像信号処理回路50を第1の映像信号処理分割回路51および第2の映像信号処理分割回路52の2つに分割した場合の構成の一例が示されている。
【0063】
本発明の第4の実施の形態に係る映像信号処理回路50は、第2の映像信号処理分割回路52から出力された出力映像信号Videodevoutおよび出力同期信号(VDdevout、HDdevout)からなる1組の入力信号が第1の映像信号処理分割回路51に追加して入力され、第1の映像信号処理分割回路51から出力された出力映像信号Videodevoutおよび出力同期信号(VDdevout、HDdevout)からなる1組の入力信号が第2の映像信号処理分割回路52に追加して入力されることによって、映像信号処理回路20と同様に動作する。
【0064】
第1の映像信号処理分割回路51を構成する信号制御部511は、クロック生成部23から出力されたクロックが入力されるほか、AFE12から出力された映像信号Videoinおよび同期信号(水平同期信号HDin、垂直同期信号VDin)、各信号処理生成部221、222から出力された出力映像信号および出力同期信号、ならびに、第2の映像信号処理分割回路52から出力された出力映像信号Videodevoutおよび出力同期信号(VDdevout、HDdevout)が、それぞれ、映像信号および同期信号として入力される。これらの入力された映像信号等が、各信号処理生成部221、222に出力される選択対象の信号となる。
【0065】
同様に、第2の映像信号処理分割回路52を構成する信号制御部512は、クロック生成部23から出力されたクロックが入力されるほか、AFE12から出力された映像信号Videoinおよび同期信号(水平同期信号HDin、垂直同期信号VDin)、各信号処理生成部223、224から出力された出力映像信号および出力同期信号、ならびに、第1の映像信号処理分割回路51から出力された出力映像信号Videodevoutおよび出力同期信号(VDdevout、HDdevout)が、それぞれ、映像信号および同期信号として入力される。これらの入力された映像信号等が、各信号処理生成部223、224に出力される選択対象の信号となる。
【0066】
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る信号制御部511のブロック構成の一例を示す図である。本発明の第4の実施の形態に係る信号制御部511は、入力される映像信号等の入力信号の数は異なるが、本発明の第1の実施の形態に係る信号制御部21と同様に動作する。本発明の第4の実施の形態に係る信号制御部512も上記の信号制御部511と同様である。第1の映像信号処理分割回路51および第2の映像信号処理分割回路52に入力された映像信号等が、信号処理生成部221〜224に出力される選択対象の信号となる。
【0067】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態に係る映像信号処理回路および撮像装置は、本発明の第1の実施の形態の効果に加え、信号制御部21を共通化して所望の信号処理生成部を接続できるようにしたことにより、容易に機能分割が可能となるだけでなく、回路構成の追加や変更も容易になるため、複数デバイスに分割して機能を搭載する場合や顧客の要望によって回路構成を変更して搭載する際に、設計者のスキルによって開発期間が左右されることなく、開発コストの増大を防止することができる。
【0068】
(第5の実施の形態)
図6は、本発明の第5の実施の形態に係る信号選択手段のブロック構成を示す図である。本発明の第5の実施の形態では、映像信号処理回路20がビット幅の異なる信号処理部を含む場合に、ビット幅の異なる信号処理部間を接続する信号選択手段の構成について説明する。
【0069】
信号選択手段211は、入力された映像信号Videoin、Video1out、Video2out、Video3out、Video4outのうちから入力信号選択設定情報に基づいて特定される映像信号を選択するセレクタ61と、セレクタ61が選択した映像信号をビット制御設定情報に基づいてビットシフトさせるビット制御手段62とを有する。信号選択手段212、213、214、215も上記の信号選択手段211と同様である。
【0070】
ここで、ビット制御設定情報は、ビットシフトに関する情報であり、入力信号選択設定情報等と同様に映像信号処理回路20のレジスタ等に記憶され、ビット制御手段62がビットシフトを行うときに参照されるものである。図6は、セレクタ61が映像信号Videoin(8ビット)を選択し、ビット制御手段62が、4ビット上位ビット方向にビットシフトする構成が示されている。
【0071】
図6では、ビット制御手段62が、入力された映像信号の最下位ビット(第1ビット)から8ビットまでの信号を第5ビットから最上位ビット(第12ビット)までの信号に4ビット、ビットシフトし、信号処理生成部221に入力する映像信号Video1inに変換する例が示されている。
【0072】
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態に係る映像信号処理回路および撮像装置は、本発明の第1の実施の形態の効果に加え、信号制御部が、所定の映像信号に対してビットシフトを行って対応する信号処理生成部に出力するため、ビット幅の異なる信号処理生成部間の接続が可能となり、映像信号処理回路の構成変更や機能追加を容易にすることができる。
【0073】
(第6の実施の形態)
図7は、本発明の第6の実施の形態に係る映像信号処理回路のブロック構成を示す図である。図7において、本発明の第7の実施の形態に映像信号処理回路20は、本発明の第1の実施の形態に係る映像信号処理回路20を構成する信号処理生成部224として、入力された映像信号および同期信号を所定時間遅延させる任意遅延回路226が設けられた構成の映像信号処理回路60を有する。
【0074】
図7において、映像信号処理回路60は、映像信号Videoinを並列処理する構成を有する。具体的には、映像信号処理回路60は、信号処理生成部221、222が入力された映像信号Videoinを並列処理し、任意遅延回路226が並列処理によって生じた遅延時間の差を解消する処理を行う構成を有する。
【0075】
一般に、信号処理生成部221から出力される並列処理後の映像信号Video1outと、信号処理生成部222から出力される並列処理後の映像信号Video2outとは、遅延時間が異なる。そのため、並列処理後の各映像信号Video1out、Video2outを統合する際、並列処理によって生じた各遅延時間の差を解消する必要がある。信号処理生成部224は、信号処理生成部221、222から出力された並列処理後の各映像信号Video1out、Video2outのうちの遅延が少ない映像信号を遅延させ、遅延時間の差を解消するようになっている。
【0076】
図8は、並列処理による遅延時間の差を解消する機能について説明するためのタイミングチャートである。図8において、信号処理生成部221、222が映像信号処理回路20に入力されたVideoinを並列処理し、信号処理生成部224が、並列処理後の各映像信号Video1out、Video2outのうちの遅延の少ない映像信号Video1outに対して遅延時間の差の分、遅延処理を施すことによって、遅延時間の差が解消している。
【0077】
以上説明したように、本発明の第6の実施の形態に係る映像信号処理回路および撮像装置は、本発明の第1の実施の形態の効果に加え、いずれか1つ以上の信号処理生成部が入力された映像信号および同期信号を所定時間遅延させることができるようになっているため、遅延時間が異なる映像信号等の統合が可能となり、映像信号処理回路の構成変更や並列処理等の機能追加を容易にすることができる。
【0078】
(第7の実施の形態)
図9は、本発明の第7の実施の形態に係る映像信号処理回路のブロック構成を示す図である。図9において、本発明の第7の実施の形態に映像信号処理回路20は、本発明の第1の実施の形態に係る映像信号処理回路20を構成する信号処理生成部224として、入力された映像信号のフォーマットを所定のフォーマットに変換するフォーマット変換回路227が設けられた構成の映像信号処理回路70を有する。
【0079】
YUV方式、RGB方式等の色空間方式の入力された映像信号Videoinが、映像信号処理回路で処理可能な色空間方式と異なるとき信号処理できないことを回避するため、予め所定の信号処理系路上にフォーマット変換回路を設けていた。そして、フォーマット変換回路と、所定の個数の信号処理生成部とが、接続が固定され変更できないようになっていた。そのため、機能を変更する場合は回路構成の変更が必要となっていた。ここで、フォーマット変換は、例えば、YUV方式からRGB方式に、または、その逆の方向に行われる。
【0080】
図9において、映像信号処理回路70は、入力された映像信号Videoinの色空間方式が処理可能な色空間方式と異なるとき、映像信号Videoinを一旦、フォーマット変換回路227を介してフォーマット変換することによって、入力された映像信号Videoinを処理可能な色空間方式にフォーマット変換することができる。ここで、フォーマット変換回路227は、信号制御部21を介して他の構成部との接続を切り替えられるため、従来のように接続が固定される必要はなく、機能変更に柔軟に対応することができる。
【0081】
以上説明したように、本発明の第7の実施の形態に係る映像信号処理回路および撮像装置は、本発明の第1の実施の形態の効果に加え、いずれか1つ以上の信号処理生成部が入力された映像信号のフォーマットを所定のフォーマットに変換できるようになっているため、信号処理生成部が処理可能なフォーマットの映像信号と異なるフォーマットの映像信号をも処理可能となり、映像信号処理回路の構成変更や機能追加を容易にすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明に係る映像信号処理回路および撮像装置は、映像信号処理回路の構成変更に柔軟に対応でき、テスト設計に要する冗長な回路を削減し、回路規模、開発期間および開発コストの増大を防止することができるという効果を有し、映像信号処理回路および撮像装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る映像信号処理回路を有する撮像装置のブロック構成を示す図
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る映像信号処理回路を有する撮像装置のブロック構成を示す図
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る映像信号処理回路を有する撮像装置のブロック構成を示す図
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る映像信号処理回路のブロック構成を示す図
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る信号制御部のブロック構成の一例を示す図
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る信号選択手段のブロック構成を示す図
【図7】本発明の第6の実施の形態に係る映像信号処理回路のブロック構成を示す図
【図8】並列処理による遅延時間の差を解消する機能について説明するためのタイミングチャート
【図9】本発明の第7の実施の形態に係る映像信号処理回路のブロック構成を示す図
【符号の説明】
【0084】
10 撮像部
11 撮像素子
12 AFE
13 SSG
14 TG
20、30、40、50、60、70 映像信号処理回路
21、511、512 信号制御部
23 クロック生成部
51、52 映像信号処理分割回路
61 セレクタ
62 ビット制御手段
100、200、300 撮像装置
211〜215 信号選択手段
221〜224 信号処理生成部
225 テストモニタ
226 任意遅延回路
227 フォーマット変換回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも映像信号および前記映像信号に同期した同期信号を入力とし、前記映像信号に対して所定の信号処理を行って出力映像信号を生成すると共に前記出力映像信号に同期した出力同期信号を生成し、前記出力映像信号および前記出力同期信号を映像信号および同期信号として出力する1つ以上の信号処理生成部と、
複数の映像信号および前記各映像信号に同期した同期信号を入力とし、前記信号処理生成部毎に、入力された複数の前記映像信号のうちのいずれか一系列以上の映像信号を選択し、選択した前記映像信号と選択した前記映像信号に同期した同期信号とを、対応する前記信号処理生成部に出力する信号制御部とを備え、
いずれか1つ以上の前記信号処理生成部から出力された前記映像信号および前記同期信号が、前記信号制御部に入力される複数の前記映像信号および各前記映像信号に同期した同期信号に含まれることを特徴とする映像信号処理回路。
【請求項2】
前記信号制御部が、選択した前記映像信号のうちの所定の映像信号に対してビットシフトを行い、ビットシフトを行って得られた前記映像信号を対応する前記信号処理生成部に出力することを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理回路。
【請求項3】
いずれか1つ以上の前記信号処理生成部が、入力された前記映像信号および前記同期信号を所定時間遅延させることができるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理回路。
【請求項4】
いずれか1つ以上の前記信号処理生成部が、入力された前記映像信号のフォーマットを所定のフォーマットに変換することができるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理回路。
【請求項5】
前記信号制御部が、1つ以上の前記信号処理生成部のうち、前記出力映像信号および前記出力同期信号の出力が不要な前記信号処理生成部に、前記信号制御部に入力された前記映像信号と前記映像信号に同期した同期信号とを選択して出力することを停止することを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理回路。
【請求項6】
前記信号制御部が、1つ以上の前記信号処理生成部のうち、テスト対象外の前記信号処理生成部に、前記信号制御部に入力された前記映像信号と前記映像信号に同期した同期信号とを選択して出力することを停止することを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理回路。
【請求項7】
撮像して映像信号を生成すると共に前記映像信号に同期した同期信号を生成する撮像部と、
少なくとも映像信号および前記映像信号に同期した同期信号を入力とし、前記映像信号に対して所定の信号処理を行って出力映像信号を生成する共に前記出力映像信号に同期した出力同期信号を生成し、前記出力映像信号および前記出力同期信号を映像信号および同期信号として出力する1つ以上の信号処理生成部と、
複数の映像信号および各前記映像信号に同期した同期信号を入力とし、前記信号処理生成部毎に、入力された複数の前記映像信号のうちのいずれか一系列以上の映像信号を選択し、選択した前記映像信号と選択した前記映像信号に同期した同期信号とを、対応する前記信号処理生成部に出力する信号制御部とを備え、
前記撮像部が生成した映像信号および同期信号、ならびに、いずれか1つ以上の前記信号処理生成部から出力された前記映像信号および前記同期信号が、前記信号制御部に入力される複数の前記映像信号および各前記映像信号に同期した同期信号に含まれることを特徴とする撮像装置。
【請求項8】
前記信号制御部が、選択した前記映像信号のうちの所定の映像信号に対してビットシフトを行い、ビットシフトを行って得られた前記映像信号を対応する前記信号処理生成部に出力することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
いずれか1つ以上の前記信号処理生成部が、入力された前記映像信号および前記同期信号を所定時間遅延させることができるようになっていることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項10】
いずれか1つ以上の前記信号処理生成部が、入力された前記映像信号のフォーマットを所定のフォーマットに変換することができるようになっていることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記信号制御部が、1つ以上の前記信号処理生成部のうち、前記出力映像信号および前記出力同期信号の出力が不要な前記信号処理生成部に、前記信号制御部に入力された前記映像信号と前記映像信号に同期した同期信号とを選択して出力することを停止することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記信号制御部が、1つ以上の前記信号処理生成部のうち、テスト対象外の前記信号処理生成部に、前記信号制御部に入力された前記映像信号と前記映像信号に同期した同期信号とを選択して出力することを停止することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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