説明

時間に応じて動的に広告が反映される動画提供システム

【課題】時間に応じて動的に広告が反映される動画提供システムを提供する。
【解決手段】本発明は時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システムに関するもので、動画を構成する各フレームについてのユーザーの選択因子及び動画を構成する各フレームから取得された広告の選択因子を考慮して動画を構成する各フレームについての時間に応じて動的な広告の優先順位を決定して、決定される時間に応じて動的な広告の優先順位によって広告が反映される、少なくとも一つのフレームを選択して広告を反映して動画を提供するように具現することにより、動画に含まれる広告を選択する際、最初には動画の自体から取得可能な情報による広告選択の比重が高いが、時間の経過に応じてユーザーの好みの情報による広告の選択の比重がますます高くなるので、時間が経つにつれてますますユーザー適応的な広告の比重が高い動画を提供することができるようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画提供技術に関連したもので、特に広告が反映された動画提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
動画自体から取得可能な登場人物、セリフなどの情報を利用して広告を選択して広告が反映された動画を提供する場合は、動画コンテンツ自体から取得可能な情報を利用して広告を選択するので、ユーザーの好みが反映された広告を提供することができない。
【0003】
したがって、本発明者は時間が経つにつれて徐々に累積され、変化するユーザーの好みの情報に基づいて選択されるユーザーの適応的な広告が反映された動画を提供することで、広告の効率を向上させることができる技術の研究をすることになった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の趣旨の下で発明されたもので、動画に含まれる広告を選択する際、最初には動画の自体から取得可能な情報による広告選択の比重が高いが、時間の経過に応じて、ユーザーの好みの情報による広告の選択の比重がますます高まる時間に応じて動的に広告が反映される動画提供システムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための本発明の一態様によると、時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システムが、動画を構成する各フレームについてのユーザーの選択因子及び動画を構成する各フレームから得られる広告の選択因子を考慮して動画を構成する各フレームについての時間に応じて動的な広告の優先順位を決定し、決定される時間に応じて動的な広告の優先順位に基づいて広告が反映される、少なくとも一つのフレームを選択して広告を反映して動画を提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、動画に含まれる広告を選択する際、最初には動画自体から取得可能な情報による広告選択の比重が高いが、時間の経過に応じてユーザーの好みの情報による広告の選択の比重がますます高くなるので、時間が経つにつれてますますユーザーの適応的な広告の比重が高い動画を提供することができ、広告の効率を向上させることができるという有益な効果を持つ。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明による時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システムの一実施例の構成を図示したブロック図である。
【図2】時間の経過につれて、ユーザーの好みの情報による広告の選択の比重がますます高くなる特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付された図面を参照して記述される好ましい実施例を通じて、本発明を当業者が容易に理解して再現できるように詳細に記述することにする。
【0009】
本発明を説明することにあって、関連される公知機能又は構成についての具体的な説明が本発明の実施例の要旨を不必要に曇っていると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0010】
本発明の明細書全体にわたって使用される用語は、本発明の実施例の機能を考慮して定義された用語として、ユーザー又はオペレータの意図、習慣等によって十分に変形させることができる事項であるため、この用語の定義を本明細書の全面にわたる内容をもとに下さなければなれない。
【0011】
図1は、本発明に係る、時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システムの一実施例の構成を図示したブロック図である。図面に図示したように、この実施例による、時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システム(100)はユーザー選択因子取得部(110)と、広告選択因子取得部(120)と、順位決定部(130)と、広告フレーム選択部(140)と、動画提供部(150)を含んで成される。
【0012】
上記のユーザー選択因子取得部(110)は動画を構成する各フレームについてのユーザーの選択因子を取得する。例えば、上記のユーザーの選択因子が動画を構成する各映像フレーム別ユーザーのコメントの数又は動画を構成する各映像フレーム別映像キャプチャーの数などのユーザーの好みを表す情報であることができる。
【0013】
たとえば、ユーザーの選択因子が動画を構成する各映像フレーム別ユーザーのコメントの数であれば、上記のユーザー選択因子取得部(110)が動画を構成する各映像フレーム別ユーザーコメントが可能な掲示板(図面図示省略)と連動され、この掲示板から動画を構成する各映像フレーム別ユーザーのコメントの数を検索することによってユーザーの選択因子を取得することができる。
【0014】
たとえば、ユーザー選択の因子が動画を構成する各映像フレーム別映像キャプチャーの数であれば、上記のユーザー選択因子取得部(110)が動画の特定の映像フレームでキャプチャーされた映像を保存した個人ウェブホルダー(図面図示省略)などと連動され、この個人ウェブホルダーなどから動画を構成する各映像フレーム別映像キャプチャーの数を計算することにより、ユーザーの選択の因子を取得することができる。
【0015】
上記の広告選択因子取得部(120)は、動画を構成する各フレームから広告の選択因子を取得する。例えば、上記の広告の選択因子が動画を構成する各映像フレームの画面から確認された特定の対象や動画を構成する各音声フレームから認識された特定の音声や動画を構成する各映像フレームの画面に含まれる字幕から認識された特定のテキストである場合もある。
【0016】
動画を構成する各映像フレームの画面から確認された特定の対象は、主人公などの登場人物、犬や猫などの動物、自動車やイヤリングなどのような物などの識別可能な対象であることができ、この出願以前にすでに多様に公知された映像認識技法を用いて確認することができる。
【0017】
動画を構成する各音声フレームから認識された特定の音声は、登場人物の名前、動物の名前、物の名前などの識別可能な音声であることができ、この出願前に既に様々に公知された音声認識技法を用いて確認されることができる。
【0018】
動画を構成する各映像フレームの画面に含まれる字幕から認識された特定のテキストは、登場人物の名前、動物の名前、物の名前などの識別可能なテキストの場合があり、この出願の以前に既に様々に公知された文字認識技法を用いて確認されることができる。
【0019】
上記の順位決定部(130)は、上記のユーザー選択因子取得部(110)によって取得されるユーザーの選択因子と、上記の広告選択因取得部(120)によって取得される広告の選択因子を考慮して、動画を構成する各フレームについて時間に応じて動的な広告の優先順位を決定する。
【0020】
例えば、上記の広告の選択因子が動画を構成する各映像フレームの画面から認識された特定の対象である場合、上記の順位決定部(130)が特定の対象が続く露出される一連の映像フレームなどについての高い順位を付与するように具現することができる。
【0021】
例えば、上記の広告の選択因子が動画を構成する各音声フレームから認識された特定の音声である場合、上記の順位決定部(130)が特定の音声が含まれる音声フレームなどについての高い順位を付与するように具現することができる。
【0022】
例えば、上記の広告の選択因子が動画を構成する各映像フレームの画面に含まれる字幕から認識された特定のテキストである場合、上記の順位決定部(130)が特定のテキストが含まれる映像フレームなどについての高い順位を付与するように具現することができる。
【0023】
上記の広告フレーム選択部(140)は、上記の順位決定部(130)によって決定される時間に応じて動的な広告の優先順位に基づいて広告が反映される、少なくとも一つのフレームを選択する。
【0024】
すなわち、この広告フレーム選択部(140)は、上記の順位決定部(130)によって決定される広告の優先順位が高い少なくとも一つのフレームを広告が反映されるフレームに選択するのに、上記の広告の優先順位はユーザーの選択因子によって時間が経つにつれてますます変わるので、時間に応じて動的に広告が反映される少なくとも一つのフレームを選択することができるようになる。
【0025】
上記の動画提供部(150)は、上記の広告フレーム選択部(140)によって選択された少なくとも一つのフレームに広告を反映して、動画を提供する。 したがって、このようにすることによって動画に含まれる広告を選択する際、最初には動画の自体から取得可能な情報による広告選択の比重が高いが、時間の経過に応じてユーザーの好みの情報による広告の選択の比重がますます高くなるので、 時間の経過に応じてますますユーザー適応的な広告の比重が高い動画を提供することができ、広告の効率を向上させることができるようになる。
【0026】
図2は、時間の経過に応じてユーザーの好みの情報による広告の選択の比重がますます高くなる特性を示すグラフで、最初の動画が提供される時期には動画の自体から取得可能な情報による広告の選択の比重がはるかに高いが、時間が経つにつれてますますユーザー適応的な広告の比重が高くなり、後にはユーザー適応的な広告の比重が動画自体から取得可能な情報による広告の選択の比重より優れてあることを示している。
【0027】
一方、本発明の付加的な態様によると上記の順位決定部(130)がユーザーの選択因子及び広告の選択因子のそれぞれに加重値を反映して、動画を構成する各フレームに対して、時間に応じて動的な広告の優先順位を決定するように具現することもできる。
【0028】
例えば、ユーザーの好みを表す指標であるユーザーの選択因子aの数がmであり、動画の自体で取得可能な情報である広告の選択因子bの数をnと仮定すると、順位決定部(130)が動画を構成する各フレームについて次のような式を使って時間に応じて動的な広告の優先順位fを決定することができる。
【0029】
【数1】

【0030】
上記の式でwはユーザーの選択因子aの加重値、uは広告の選択因子bの加重値を示す。 ユーザーの選択因子aの値は時間が経つにつれてますます比重が大きくなる値であり、広告の選択因子bは一定の値なので、優先広告順位の決定値は時間の経過に応じてユーザーの選択因子の値にますます依存することになる。
【0031】
以上で説明したように、本発明は動画に含まれる広告選択の際、最初は動画の自体で取得可能な情報による広告を選択する比重が高いが、時間の経過に応じてユーザーの好みの情報による広告選択の比重がますます高くなるので、時間が経つにつれてますますユーザーの適応的な広告の比重が高い動画を提供することができ、広告の効率を向上させることができるので、上記で提示した本発明の目的を達成することができるようになる。
【0032】
本発明は添付された図面によって参照される好ましい実施例を中心に記述されたが、このような記載から後述する特許請求の範囲によって包括される範囲内で、本発明の範疇を超えることなく、さまざまな変形が可能であることは明白である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、動画提供の技術分野又はその応用技術分野で産業上の利用が可能である。
【符号の説明】
【0034】
100:動画提供システム
110:ユーザー選択因子取得部
120:広告選択因子取得部
130:順位決定部
140:広告フレーム選択部
150:動画提供部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画を構成する各フレームについてのユーザーの選択因子を取得するユーザー選択因子取得部と、
動画を構成する各フレームから広告の選択因子を取得する広告選択因子取得部と、
上記のユーザー選択因子取得部によって取得されるユーザーの選択因子と、上記の広告選択因子取得部によって取得される広告の選択因子を考慮して、動画を構成する各フレームについての時間に応じて動的な広告の優先順位を決定する順位決定部と、
上記の順位決定部によって決定される時間に応じて動的な広告の優先順位によって広告が反映される、少なくとも一つのフレームを選択する広告フレーム選択部と、
上記の広告フレーム選択部によって選択された少なくとも一つのフレームに広告を反映して動画を提供する動画提供部を、
含んで成されることを特徴とする時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システム。
【請求項2】
請求項1において、
上記の順位決定部が、
ユーザーの選択因子及び広告の選択因子のそれぞれに加重値を反映して、動画を構成する各フレームについての時間に応じて動的な広告の優先順位を決定することを特徴とする時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
上記のユーザーの選択因子が、
動画を構成する各映像フレーム別ユーザーのコメントの数であることを特徴とする時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システム。
【請求項4】
請求項1又は2において、
上記のユーザーの選択因子が、
動画を構成する各映像フレーム別映像キャプチャーの数であることを特徴とする時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システム。
【請求項5】
請求項1又は2において、
上記の広告の選択因子が、
動画を構成する各映像フレームの画面から認識された特定の対象であることを特徴とする時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システム。
【請求項6】
請求項5において、
上記の順位決定部が、
特定の対象が続く露出される一連の映像フレームについての高い順位を付与することを特徴とする時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システム。
【請求項7】
請求項1又は2において、
上記の広告の選択因子が、
動画を構成する各音声フレームから認識された特定の音声であることを特徴とする時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システム。
【請求項8】
請求項7において、
上記の順位決定部が、
特定の音声が含まれる音声フレームについての高い順位を付与することを特徴とする時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システム。
【請求項9】
請求項1又は2において、
上記の広告の選択因子が、
動画を構成する各映像フレームの画面に含まれる字幕から認識された特定のテキストであることを特徴とする時間に応じて動的な広告が反映される動画の提供システム。
【請求項10】
請求項9において、
上記の順位決定部が、
特定のテキストが含まれる映像フレームについての高い順位を付与することを特徴とする時間に応じて動的な広告が反映される動画提供システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−254460(P2011−254460A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−106522(P2011−106522)
【出願日】平成23年5月11日(2011.5.11)
【出願人】(511114944)ソルスペクトラム カンパニー リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】SOLSPECTRUM Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】3Fl.,Seoksan Bldg.,701−16 Banpo1−dong,Seocho−gu,Seoul,Republic of Korea
【Fターム(参考)】