説明

暖房床の床構造及びその施工方法

【課題】電熱ヒーター式の暖房床に関し、施工が容易でありかつリフォームにも好適な暖房床の床構造及びその施工方法を提供することを課題とする。
【解決手段】床全体に平坦に配置された床下地材2と、上記床下地材の上部に、所定の間隔をおいて配置された長尺シート状の電熱ヒーター材4と、上記各電熱ヒーター材同士の間に配置され、ホットメルト接着剤が帯状の金属シートの両面に塗布されたメルト接着テープ6と、上記メルト接着テープと直交する方向に敷設される長尺板状の床仕上げ材8とを有し、電磁誘導加熱器を上記床仕上げ材の上部から操作し、上記メルト接着テープを加熱してホットメルト接着剤を溶融し、上記床仕上げ材を上記床下地材の上部に接着により敷設する構造である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電熱ヒーター式の暖房床の床構造及びその施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、床暖房に用いられ電流により発熱する電熱ヒーター式の発熱板は、フィルムシートの全面に所定の抵抗値を有する発熱材料を薄く形成したものであり、この発熱板を床下地材の上部に敷設する際、釘等の止着具が発熱板を貫通すると漏電等の原因になる。この防止対策として、例えば特許文献1に記載の床暖房用パネルが開発されている。
【0003】
この床暖房用パネルは図5に示すように、絶縁性の下地材30の上に発熱材料となるカーボン32を印刷し、このカーボン32の両側に導体33を設けてこれらを絶縁シート材で覆ったものであり、カーボン32とカーボン32との間の空白の部分に、下地材と複合素材を同時に貫通する打ち抜き穴34を設けたものである。上記床暖房用パネルの設置時には、床下地材に上記打ち抜き穴34を通してボンドを塗り、その後、床仕上げ材を床暖房用パネルの上から被せて床下地材と床仕上げ材とをボンドで直接接着する。
【0004】
また、特許文献2に示すように、建築板の裏面の所定箇所に導電性の材料を混入したホットメルト接着剤を層着し、この建築板を下地材上に配設し、高周波の電磁誘導加熱器を用いてホットメルト接着剤を加熱、溶融させることにより下地材に接着、施工する方法が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−36961
【特許文献2】特開2002−21295
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記床暖房用パネルを用いた床構造は、ボンドを用いて床仕上げ材を床下地材に接着する構造であるから、床のリフォームの際には床仕上げ材を剥がすのが大変であり、また床暖房用パネルも、床仕上げ材を剥がす際の傷などで再使用が困難であるという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、施工が容易でありかつリフォームにも好適な暖房床の床構造及びその施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係る暖房床の床構造は、図1に示すように、床全体に平坦に配置された床下地材2と、上記床下地材の上部に、所定の間隔をおいて配置された長尺シート状の電熱ヒーター材4と、上記各電熱ヒーター材同士の間に配置され、ホットメルト接着剤が帯状の金属シートの両面に塗布されたメルト接着テープ6と、上記メルト接着テープと直交する方向に敷設される長尺板状の床仕上げ材8とを有し、電磁誘導加熱器を上記床仕上げ材の上部から操作し、上記メルト接着テープを加熱してホットメルト接着剤を溶融し、上記床仕上げ材を上記床下地材の上部に接着により敷設する構成である。
【0009】
本発明に係る暖房床の施工方法は、床全体に平坦に配置された床下地材2の上部に、所定の間隔をおいて長尺シート状の電熱ヒーター材4を配置するとともに、上記各電熱ヒーター材同士の間に、ホットメルト接着剤が帯状の金属シートの両面に塗布されたメルト接着テープ6を配置し、上記メルト接着テープと直交する方向に、長尺板状の床仕上げ材8を配置し、電磁誘導加熱器を上記床仕上げ材の上部から操作し、上記メルト接着テープを加熱してホットメルト接着剤を溶融し、上記床仕上げ材を上記床下地材の上部に接着により敷設することである。
【0010】
また、本発明に係る暖房床の施工方法において、上記電熱ヒーター材は、長尺シート状の電熱ヒーター部の長辺部同士の複数箇所に連結部を設けて複数の電熱ヒーター部同士を並列状に連結し、これら連結部間に上記メルト接着テープを配置する空間部を形成したものである。
【0011】
また、本発明に係る暖房床の施工方法において、上記電熱ヒーター材は、長尺シート状の電熱ヒーター部の長辺部同士を帯状の絶縁部を隔てて並列状に連結し、上記絶縁部に止着具を通過させて上記電熱ヒーター材又は上記床仕上げ材を床下地材に止着固定するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る暖房床の床構造によれば、床下地材、床下地材の上部に配置された電熱ヒーター材、電熱ヒーター材同士の間に配置されたメルト接着テープ、メルト接着テープと直交する方向に敷設される床仕上げ材とを有し、電磁誘導加熱器を操作し、ホットメルト接着剤を溶融して床仕上げ材を接着により敷設する構成としたから、迅速かつ容易に暖房床の敷設が行えて施工性に優れ、またリフォーム時には床下地材や電熱ヒーター材などの床暖房施設を傷めることなく、床仕上げ材の張り替えが可能であるという効果を奏する。
【0013】
また、本発明に係る暖房床の施工方法によれば、床下地材の上部に電熱ヒーター材を配置するとともにメルト接着テープを配置し、メルト接着テープと直交する方向に床仕上げ材を配置し、電磁誘導加熱器を操作し、ホットメルト接着剤を溶融して床仕上げ材を接着により敷設することとしたから、迅速かつ容易に暖房床の敷設が行えて施工性に優れ、またリフォーム時には床下地材や電熱ヒーター材などの床暖房施設を傷めることなく、床仕上げ材の張り替えが可能であるという効果を奏する。
【0014】
本発明に係る暖房床の施工方法によれば、電熱ヒーター材は、電熱ヒーター部の長辺部同士の複数箇所に連結部を設けて複数の電熱ヒーター部同士を連結し、これら連結部間にメルト接着テープを配置する空間部を形成したことから、電熱ヒーター材は、連結された電熱ヒーター部同士の間隔調整が不要であるため配置が容易であり、また電気結線も他の電熱ヒーター材との間の結線のみで済むので施工性が良いという効果がある。
【0015】
本発明に係る暖房床の施工方法によれば、電熱ヒーター材は、電熱ヒーター部の長辺部同士を帯状の絶縁部を隔てて連結し、床仕上げ材を床下地材に敷設する際、絶縁部に止着具を通過させて電熱ヒーター材などを床下地材に止着固定することとしたから、電熱ヒーター材は、連結された電熱ヒーター部同士の間隔調整が不要であるため配置が容易であり、また電気結線も他の電熱ヒーター材との間の結線のみで済むので施工性が良いという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る暖房床の床構造及びその施工方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。この床構造は図1に示すように、床下地材2、長尺シート状の電熱ヒーター材4、ホットメルト接着剤が塗布された帯状のメルト接着テープ6、及び床仕上げ材8を有し、電磁誘導加熱器10を用いて床仕上げ材8を床下地材2に接着する。
【0017】
上記床下地材2は、パネル状の合板からなる。上記電熱ヒーター材4は図2に示すように、電気式の面状発熱体(カーボン)からなる長尺シート状の電熱ヒーター部12を有し、この電熱ヒーター部12の表面部及び裏面部は絶縁シートで覆われている。また、上記電熱ヒーター材4には電気結線13が接続され、他の電熱ヒーター材4と電気的に接続される。この電熱ヒーター材4は、幅寸法を250mm〜400mmの範囲、長さ寸法を1800mmとしている。
【0018】
上記メルト接着テープ6は、帯状の金属シートの表面及び裏面にそれぞれ感熱可塑性のホットメルト接着剤が塗布されたものである。このメルト接着テープ6は、電磁誘導加熱器による高周波磁束によってうず電流が誘導され、上記金属シート(鉄、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、亜鉛、銅、錫等)のジュール加熱により、ホットメルト接着剤が溶融し接着が行える。
【0019】
図3は、上記暖房床の床仕上げ材8としてのフローリング材(ここでのサイズは300×1800mm、板厚t=12mm)を示したものである。この床仕上げ材8は長尺状の板材であり、長辺側の一の側面に雌実部14,15(側面の上下部に設けられ中央に溝部を形成する細長い突起)が、また他の側面には雄実部16(側面の中央部に設けられた細長い突起)が形成されている。さらに、床仕上げ材8の短辺側の一の側面には雌実部14,15が、また他の側面には雄実部16が形成されている。上記雌実部14,15の溝部は他の床仕上げ材8の雄実部16と嵌合可能であり、また上記雄実部16は他の床仕上げ材8の雌実部14,15と嵌合可能である。
【0020】
図1に示すように、上記暖房床の施工に際しては、根太等の上に床面全体が平坦になるように床下地材2を並べて敷設する。そして、この床下地材2の上にメルト接着テープ6を配置する。このメルト接着テープ6は、上記電熱ヒーター材4が配置可能となるように適宜な間隔をおいて列状かつ平行に設置する。このときメルト接着テープ6を張り、ステープルなどの止着具を用いて貼り始めの端部と中央の2点を仮止めする。他に、上記メルト接着テープ6を別途接着剤を用いて床下地材2に貼着し仮止めするようにしてもよい。
【0021】
上記メルト接着テープ6同士の間には、それぞれ電熱ヒーター材4を配置し、各電熱ヒーター材4同士を電気結線13で接続する。上記電熱ヒーター材4の厚さは、0.5mm程度と薄いため、上記メルト接着テープ6の接着に際しては、電熱ヒーター材4との高さ合わせなどはほとんど不要である。なお、上記メルト接着テープ6の接着後の厚さと、電熱ヒーター材4の厚さとは同等とし、電熱ヒーター材4と床仕上げ材8との密着性を良くする。
【0022】
そして、上記メルト接着テープ6及び電熱ヒーター材4の上部に、これらと直交させて上記床仕上げ材8を配置する。床仕上げ材8の張り始めの一列目は、床仕上げ材8を配置後、長辺側の雄実部16の両端部近傍にフィニッシュネイル等の止着具を打ち込み、仮固定をする。二列目の床仕上げ材8を配置する場合には、一列目の床仕上げ材8の長辺側の雄実部16に、二列目の床仕上げ材8の長辺側の雌実部14,15を嵌合させて接合する。
【0023】
各列には、複数の床仕上げ材8が直線状に配置されるが、これら床仕上げ材8同士についても、各短辺側に設けた雄実部16と雌実部14,15とを嵌合させて接合する。これら床仕上げ材8は、その長尺方向の端部が上記メルト接着テープ6のテープ幅の略中央部の上に位置するよう配置し、端部を確実に接着固定する。三列目以降も、同様にして床仕上げ材8を配置する。
【0024】
上記床仕上げ材8の仮固定の後、電磁誘導加熱器10を用いた誘導加熱接着により本固定を行う。この電磁誘導加熱器10は磁気センサーを内蔵しており、作業者は、この磁気センサーを利用してメルト接着テープ6が配置された位置を確認し、その真上を照射する。この実施の形態では、鋼等の磁性体からなる金属ベースを用いてメルト接着テープ6を形成しているため、上記磁気センサーがメルト接着テープ6を検知してその位置確認が容易に行える。電磁誘導加熱器10の照射後は、照射部に床仕上げ材8の圧着用のおもり又は施工者の体重を乗せて圧締冷却固着を行う。上記床仕上げ材8を順次固着し、床仕上げ材8の敷設施工の工程を完了する。
【0025】
次に、室内のリフォーム等で床仕上げ材8を張り替える工法について説明する。床仕上げ材8の全部を張り替える場合には、上記貼り納めた列の床仕上げ材8から剥がす。作業としては、上記床仕上げ材8をサッカー(吸盤が付いた施工補助具)等により吸着して上方向に引っ張りながら、床仕上げ材8に電磁誘導加熱器10を再照射し、固化した感熱可塑性接着剤を溶融して床仕上げ材8を剥がす。或いは、バール等の工具を用いて床仕上げ材8を引き上げながら、電磁誘導加熱器10を再照射して端部から床仕上げ材8を剥がす。そして床仕上げ材8の一列を剥がした状態で、以降の列の床仕上げ材8を上記と同様にして剥がす。残ったメルト接着テープについても、必要に応じて電磁誘導加熱器10を照射して剥がす。
【0026】
新しく床仕上げ材8を敷設する場合の工程についても、上記床仕上げ材の敷設の場合と略同様であり、メルト接着テープ6の配置又はホットメルト接着剤のみからなるテープを元のメルト接着テープ6の上部に配置、床仕上げ材8の仮固定、床仕上げ材8の本固定の順に行う。このように床仕上げ材8を張り替える際、床仕上げ材8は、上記電磁誘導加熱器10による接着剤の溶融により容易に剥がすことができ、また迅速かつ容易に暖房床の張り替え敷設が行える
【0027】
上記床仕上げ材8を敷設する工程の中で、例えば部分的な床仕上げ材8の張り替えが行えるように施工しておくことが可能である。この場合には、当該部分には、図3(b)に示すように、床仕上げ材8の上下部の雌実部14,15の内、下部の雌実部15を切り欠いた(切欠部)床仕上げ材、或いは雄実部16を切り欠いた床仕上げ材(実無し)を用い、これを配置する。そして、電磁誘導加熱器10を用いた誘導加熱接着により床仕上げ材の固定を行う。
【0028】
リフォームなどで部分的に床仕上げ材8を張り替える場合、上記実部を切り欠いた床仕上げ材8は隣接する床仕上げ材8とは嵌合しておらず、この床仕上げ材8は再加熱による接着剤の溶融により容易に剥がすことができる。このようにして、床の部分的な箇所のみの床仕上げ材8を剥がす。
【0029】
上記床仕上げ材8を剥がした箇所に新しい床仕上げ材8を敷設する場合には、メルト接着テープ6を再配置し、又はホットメルト接着剤のみからなるテープを元のメルト接着テープ6の上部に配置する。そして、上記メルト接着テープ6及び電熱ヒーター材4の上に新しい床仕上げ材8を配置し、既設の床仕上げ材8の雄実部16に新しい床仕上げ材8の雌実部14を嵌合させて仮固定する。
【0030】
最後に、上記剥がし始めた床仕上げ材8に該当する箇所については、上記と同様に実部を切り欠いた床仕上げ材8を用いる。上記仮固定の後、電磁誘導加熱器10を用いた誘導加熱接着により本固定を行い、床仕上げ材8の張替え工程を終了する。この施工による室内のリフォームでは、床仕上げ材8の一部のみの取り替えが可能となり、また作業も容易に行え、残される床仕上げ材8或いは床下地材2を傷つけることがなく全体の仕上がりも良好である。
【0031】
図4(a)は長尺シート状の電熱ヒーター部21を3つ組み合わせた、組合せ電熱ヒーター材20を示したものである。この組合せ電熱ヒーター材20は、電熱ヒーター部21の長辺部同士の複数箇所に絶縁性の連結部22を設けて複数の電熱ヒーター部同士を並列状に連結し、これら連結部間に上記メルト接着テープ4を配置する帯状の空間部24を形成したものである。この組合せ電熱ヒーター材20は、連結された電熱ヒーター部同士の間隔調整が不要であり、また電気結線も他の組合せ電熱ヒーター材20との間の結線のみで済むので施工性が良い。
【0032】
図4(b)についても長尺シート状の電熱ヒーター部27を複数組み合わせた、組合せ電熱ヒーター材26を示したものであり、これは電熱ヒーター部27の長辺部同士を所定の間隔の絶縁部28を隔てて並列状に連結したものである。この組合せ電熱ヒーター材26を用いた場合、上記絶縁部28に釘等の止着具を止着して電熱ヒーター材26を仮止めすることができ、また床仕上げ材8を仮止めする止着具を上記絶縁部28を通過させて止着することができる。この組合せ電熱ヒーター材26についても、連結された電熱ヒーター材同士の間隔調整が不要であり、また電気結線も他の組合せ電熱ヒーター材26との間の結線のみで済むので施工性が良い。
【0033】
従って、上記実施の形態によれば、迅速かつ容易に暖房床の敷設が行えて施工性に優れ、またリフォームなどでは、床下地材や電熱ヒーター材などの床暖房施設を傷めることなく、床仕上げ材の張り替えが可能となる。また、実無し、或いは実部を切り欠いた床仕上げ材の採用で部分的な床仕上げ材の張り替えが容易かつ良好に行える。また、上記暖房床は、溶剤系接着剤を使用しないためVOC(揮発性有機化合物)対策も適切に行える。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態に係る暖房床の床構造を示した図である。
【図2】実施の形態に係る電熱ヒーター材を示す図である。
【図3】実施の形態に係る床仕上げ材を示す図であり、(a)は斜視図を、(b)は雌実部を切り欠いた床材の部分図である。
【図4】実施の形態に係る組合せ電熱ヒーター材を示す図(a)(b)である。
【図5】従来例に係る床暖房用パネルを示す図である。
【符号の説明】
【0035】
2 床下地材
4 電熱ヒーター材
6 メルト接着テープ
8 床仕上げ材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床全体に平坦に配置された床下地材と、
上記床下地材の上部に、所定の間隔をおいて配置された長尺シート状の電熱ヒーター材と、
上記各電熱ヒーター材同士の間に配置され、ホットメルト接着剤が帯状の金属シートの両面に塗布されたメルト接着テープと、
上記メルト接着テープと直交する方向に敷設される長尺板状の床仕上げ材とを有し、
電磁誘導加熱器を上記床仕上げ材の上部から操作し、上記メルト接着テープを加熱してホットメルト接着剤を溶融し、上記床仕上げ材を上記床下地材の上部に接着により敷設することを特徴とする暖房床の床構造。
【請求項2】
床全体に平坦に配置された床下地材の上部に、所定の間隔をおいて長尺シート状の電熱ヒーター材を配置するとともに、
上記各電熱ヒーター材同士の間に、ホットメルト接着剤が帯状の金属シートの両面に塗布されたメルト接着テープを配置し、
上記メルト接着テープと直交する方向に、長尺板状の床仕上げ材を配置し、
電磁誘導加熱器を上記床仕上げ材の上部から操作し、上記メルト接着テープを加熱してホットメルト接着剤を溶融し、上記床仕上げ材を上記床下地材の上部に接着により敷設することを特徴とする暖房床の施工方法。
【請求項3】
上記電熱ヒーター材は、長尺シート状の電熱ヒーター部の長辺部同士の複数箇所に連結部を設けて複数の電熱ヒーター部同士を並列状に連結し、これら連結部間に上記メルト接着テープを配置する空間部を形成したものであることを特徴とする請求項2記載の暖房床の施工方法。
【請求項4】
上記電熱ヒーター材は、長尺シート状の電熱ヒーター部の長辺部同士を帯状の絶縁部を隔てて並列状に連結し、上記絶縁部に止着具を通過させて上記電熱ヒーター材又は上記床仕上げ材を床下地材に止着固定するものであることを特徴とする請求項2記載の暖房床の施工方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−120780(P2007−120780A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−309518(P2005−309518)
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【出願人】(000177139)三洋工業株式会社 (46)
【Fターム(参考)】