有価証券管理システム
【課題】有価証券を回収し搬送して一定期間保管せずに、セキュリティ性を低下させず、処理負荷を低減できる有価証券管理システムを提供する。
【解決手段】読取装置３には、記憶装置３６と、通信Ｉ／Ｆ３１と、有価証券Ｐを読み取る読取部３２と、読取部３２による読み取り結果に基づいて、発行元データ、金額データ、受取先データを含むテキストデータＴＤ、および画像データＰＤを生成して記憶装置３６に関連付けて記憶し、記憶装置３６から読み出したテキストデータＴＤを、画像データＰＤの記憶先を示す記憶先データＭＤと共に通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する制御回路３７を有し、管理装置２は、記憶装置２４と、通信Ｉ／Ｆ２１と、受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置２４に記憶し、記憶装置２４に記憶したテキストデータＴＤに基づいて有価証券Ｐの管理を行う制御回路２５を有する。
【解決手段】読取装置３には、記憶装置３６と、通信Ｉ／Ｆ３１と、有価証券Ｐを読み取る読取部３２と、読取部３２による読み取り結果に基づいて、発行元データ、金額データ、受取先データを含むテキストデータＴＤ、および画像データＰＤを生成して記憶装置３６に関連付けて記憶し、記憶装置３６から読み出したテキストデータＴＤを、画像データＰＤの記憶先を示す記憶先データＭＤと共に通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する制御回路３７を有し、管理装置２は、記憶装置２４と、通信Ｉ／Ｆ２１と、受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置２４に記憶し、記憶装置２４に記憶したテキストデータＴＤに基づいて有価証券Ｐの管理を行う制御回路２５を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば商品券、金券、ギフト券等の有価証券を管理する有価証券管理システムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
例えば金券に関する処理を行うシステムが知られている（例えば、特許文献１参照）。
ところで、例えば一般的に消費者が金券等を用いて取扱店の店舗にて商品を購入する場合には、店員がレジ操作部を操作して金券の金額データを入力する。その使用済み金券は金券の真贋判断処理を行うために、またセキュリティ性を保つために、回収センタに搬送され一定期間保管される。
【特許文献１】特開平１０−３４０３６８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
上述したように取扱店の店舗にて使用された金券を、一定期間回収センタに搬送し一定期間保管するので、搬送コストや保管コスト、搬送時間等がかかり、改善が望まれている。
また、金券を回収せずに例えば取扱店の店舗にて券番号のみで金券の真贋を判定するのは困難であり、セキュリティ性が低下してしまう。
【０００４】
また、例えば有価証券を読み取り、その読み取り結果に応じた画像データを集中管理する場合には、データトラフィック量や処理負荷が増大してしまう。
【０００５】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、有価証券を回収し搬送して一定期間保管することなく、かつセキュリティ性を低下させずに、処理負荷を低減することができる有価証券管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記目的を達成するために、本発明の有価証券管理システムは、有価証券を読み取る読取装置と、管理装置とが通信ネットワークを介して接続された有価証券管理システムであって、前記読取装置は、第１の記憶装置と、前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第１の通信インタフェースと、前記有価証券の画像データ、および前記有価証券の属性データをテキストデータとして読み取る読取手段と、前記読取手段による読み取り結果に基づいて、前記有価証券の発行元を示す発行元データ、前記有価証券の受取り先を示す受取先データ、券番号データ、および金額データまたは券種データを含むテキストデータ、ならびに画像データを生成して、前記第１の記憶装置に関連付けて記憶し、当該第１の記憶装置から読み出したテキストデータを、当該画像データの記憶先を示す記憶先データと共に前記第１の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信する第１の制御回路と、を含み、前記管理装置は、第２の記憶装置と、前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第２の通信インタフェースと、前記第２の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した、前記テキストデータおよび記憶先データを前記第２の記憶装置に記憶し、当該第２の記憶装置に記憶した前記テキストデータに基づいて前記有価証券の管理を行う第２の制御回路と、を含む。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、有価証券を回収し搬送して一定期間保管することなく、かつセキュリティ性を低下させずに、処理負荷を低減することができる有価証券管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
図１は、本発明の第１実施形態に係る有価証券管理システムの全体構成図である。
本実施形態に係る有価証券管理システム１において、例えば有価証券は、商品券、金券、ギフト券等の有価証券である。説明を簡潔にするため本実施形態では、有価証券として紙に印刷された商品券を説明する。
【０００９】
また、有価証券管理システム１は、例えば消費者等が有価証券を用いて商品等を購入する場合に、本発明に係る読取装置が有価証券を読み取り、読み取り結果を基に金額データや発行元データ、券番号データ、有価証券の受取り先データ等を含むテキストデータを生成し、さらに読み取り結果を基に画像データを生成して記憶装置に書き込み記憶する。
【００１０】
本実施形態では、読取装置により生成された画像データは、例えば各店舗内に設けられた店舗サーバ装置に記憶されて分散管理される。この画像データは、必要に応じて他のデータ処理装置からアクセス可能である。
【００１１】
管理装置は、通信ネットワークを介して読取装置から受信したテキストデータと共に、テキストデータと関連付けられた画像データの記憶先を示す記憶先データを記憶し、その記憶先データに基づいて、画像データにアクセス可能である。
【００１２】
つまり、例えば店舗内に設けられた読取装置で有価証券が読み取られ、その読み取り結果に基づいて、テキストデータを管理装置で管理し、画像データを例えば各店舗内に設けられた店舗サーバ装置にて分散管理する。
そうすることで、管理装置が有価証券の画像データを一元管理することがなく、処理負荷が低減し、通信ネットワークを介したデータトラフィックが低減する。
【００１３】
以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
【００１４】
本実施形態に係る有価証券管理システム１は、例えば図１に示すように、発行元１００、管理センタ２００、取扱店（店舗）３００、および卸商４００等を有する。
発行元１００、管理センタ２００、店舗３００、および卸商４００等の各構成要素それぞれには、通信ネットワーク５を介してデータ通信を行うコンピュータ（データ処理装置）が設けられている。
【００１５】
発行元１００は、本実施形態に係る有価証券の発行元である。
本実施形態に係る発行元１００は、例えば図１に示すように、クレジット会社・信用販売会社（信販会社）１０１、サービス会社１０２、ビール・飲料会社１０３、メーカ会社１０４、団体系会社１０５、および組合・連合会１０６等を有する。
これら各発行元１００は、例えばそれぞれ種類の異なる商品券や金券等の有価証券を発行する。
管理センタ２００は、本発明に係る有価証券の管理を行う。管理センタ２００には、管理装置２が設けられている。
【００１６】
店舗３００は、有価証券を取り扱い、例えば有価証券と引き換えに商品を販売する。つまり店舗３００は有価証券の受取り先である。
具体的には店舗３００は、有価証券を顧客（消費者）等から受取り、その有価証券の金額を発行元１００から受け取る。詳細には店舗３００は、手数料や加盟店登録料等を差し引いた金額を、発行元１００から受け取る。
【００１７】
本実施形態に係る店舗３００は、例えば図１に示すように、百貨店３０１（本店３０１１，支店３０１２）、総合スーパーマーケット（ＧＭＳ：General Merchandise Store）３０２、スーパ（ＳＭ：スーパーマーケット）３０２１、テナント管理事務所３０３、商店街組合３０４、および商店３０４１等を有する。
各店舗３００には、本発明に係る通信ネットワーク５を介してデータ通信を行う読取装置３が設けられている。この読取装置３はキャッシュレジスタの機能を有する。
【００１８】
卸商（卸商業者）４００は、例えば店舗３００により取り扱われる商品等の卸業者である。
本実施形態に係る卸商４００は、例えば図１に示すように、酒類卸商４０１、商品卸商４０２、およびメーカ卸商４０３等を有する。
また、各卸商４００には、例えば通信ネットワーク５を介して管理装置２とデータ通信を行うコンピュータ（データ処理装置）が設けられている。
【００１９】
図２は、図１に示した有価証券管理システムの具体的な構成図である。
有価証券管理システム１は、例えば図２に示すように、管理装置２、読取装置３、店舗サーバ装置４、およびホスト装置６を有する。
管理装置２、読取装置３、店舗サーバ装置４、およびホスト装置６は、通信ネットワーク５を介して接続されている。
管理装置２は本発明に係る管理装置の一例に相当し、読取装置３は本発明に係る読取装置の一例に相当する。
店舗サーバ装置４は、本発明に係る画像データ管理装置の一例に相当する。
また読取装置３と店舗サーバ装置４は、本発明に係る読取装置の一例に相当する。
【００２０】
上述したように管理装置２は管理センタ２００に設けられ、読取装置３および店舗サーバ装置４は店舗３００に設けられている。また、ホスト装置６は、管理センタ２００を管理するホスト系電算センタ６００等に設けられており管理装置２の上位の管理を行う装置である。
【００２１】
図３は、図２に示した有価証券管理システムの店舗内の装置構成の一具体例を示す図である。
店舗３００内には、例えば図３に示すように出納部３００１内に、複数の読取装置３、および店舗サーバ装置４を有する。
店舗３００のデータ処理装置は、例えばＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）により接続されている。
【００２２】
詳細には、読取装置３と店舗サーバ装置４は、ハブ（ＨＵＢ）に通信線Ｌを介して接続されている。
ハブ（ＨＵＢ）は、通信線Ｌを介して、スイッチング装置（ＳＷ）を介して、他の部問のネットワークに接続されている。
また、ハブ（ＨＵＢ）は、ルータ（ＬＴ）を介して、通信ネットワーク５に接続されている。
スイッチング装置（ＳＷ）は、レイヤ２やレイヤ３層のデータ通信を行う。
【００２３】
本実施形態に係る店舗３００内のＬＡＮは、通信ネットワーク５と比べて、通信速度が速く、セキュリティ性も高い。
また、本実施形態に係る通信ネットワーク５はオープンな通信ネットワークを含むために、店舗３００内の読取装置３や店舗サーバ装置４は、管理装置２とＷＡＮ（ワイドエリアネットワーク）等により、暗号化処理が施されたデータを送受信する。
【００２４】
図４は、図２に示した有価証券管理システムの店舗内の装置構成の他の具体例を示す図である。
本具体例に係る店舗３００には、例えば図４に示すように、出納部３００１、および設置フロア３００２が設けられている。
上述した具体例との相違点は、設置フロア３００２が設けられている点である。
設置フロア３００２には、複数個の読取装置３が設けられている。この複数個の読取装置３はハブ（ＨＵＢ２）を介して通信線Ｌにより接続されている。必要に応じて設置フロア３００２にも店舗サーバ装置４を設けてもよい。この際には、出納部３００１に設けられた店舗サーバ装置４と協力して、複数の読取装置３を統合管理する。
また、設置フロア３００２にはスイッチＳＷ２が設けられており、ルータＬＴと接続されている。
【００２５】
以下、説明を簡潔にするため管理装置２、読取装置３、および店舗サーバ装置４を中心に説明する。
【００２６】
〔管理装置２〕
図５は、図２に示した有価証券管理システム１のハードウェアの機能ブロック図である。
管理装置２は、例えば図５に示すように、通信インタフェース（通信Ｉ／Ｆ）２１、入力部２２、出力部２３、記憶装置２４、および制御回路（ＣＰＵ：Central Processing Unit）２５を有する。
【００２７】
通信Ｉ／Ｆ２１は本発明に係る第２の通信インタフェースの一例に相当し、記憶装置２４は本発明に係る第２の記憶装置の一例に相当し、制御回路（ＣＰＵ）２５は本発明に係る第２の制御回路に相当する。
【００２８】
通信Ｉ／Ｆ２１は、例えば制御回路２５の制御により、通信ネットワーク５を介して読取装置３、店舗サーバ装置４やホスト装置６、各種コンピュータ（データ処理装置）とデータ通信を行い、通信結果を制御回路２５に出力する。
【００２９】
入力部２２は、例えば管理装置２のオペレータによる操作に応じた信号を、制御回路２５に出力する。入力部２２は、例えばキーボードや、マウス、タッチパネル等の操作入力装置により構成されている。
【００３０】
出力部２３は、例えば制御回路２５の制御に応じた出力、例えば画像表示や印字等を行う。出力部２３は、例えばディスプレイやタッチパネル、プリンタ等により構成されている。
【００３１】
記憶装置２４は、例えば制御回路２５の制御により、本発明に係る機能を含むプログラムや、各種情報（データ）を記憶する。
制御回路２５は、例えば記憶装置２４からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、本発明に係る処理を実現する。
【００３２】
記憶装置２４は、詳細には図５に示すように、メモリ２４１、請求フォーマットデータベース（ＤＢ）２４２、端末管理データベース（ＤＢ）２４３、ユーザデータデータベース（ＤＢ）２４４、レジ管理データデータベース（ＤＢ）２４５、券種情報データベース（ＤＢ）２４６、記憶先データデータベース（ＤＢ）２４７、テキストデータデータベース（ＤＢ）２４８、動作ログデータベース（ＤＢ）２４９、および偽造情報データベース（ＤＢ）２４１０を有する。
また、記憶装置２４は、これらのデータを関連付けて記憶する。
【００３３】
メモリ２４１は、例えば制御回路２５の制御により、制御回路２５の処理のワークスペースとして用いられる。例えば、メモリ２４１は、ＲＡＭ（Random Access Memory）やＲＯＭ（Read Only Memory）等の記憶装置により構成されている。
また、各データベース２４２〜２４１０は、磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録装置により構成されている。
【００３４】
請求フォーマットＤＢ２４２は、制御回路２５の制御により、発行元１００や取扱店（店舗）３００等に請求するための様式（フォーマット）や請求データが記憶されている。
【００３５】
端末管理ＤＢ２４３は、制御回路２５の制御により、例えば各管理装置（端末）２を管理するための管理情報が記憶されている。
ユーザデータＤＢ２４４は、制御回路２５の制御により、例えば管理装置２を操作するオペレータに関する管理情報が記憶されている。
レジ管理データＤＢ２４５は、制御回路２５の制御により、読取装置３等によるキャッシュレジスタ機能としての読取装置に入金された金銭の登録や有価証券に関する管理情報を記憶する。
【００３６】
券種情報ＤＢ２４６は、制御回路２５の制御により、例えば有価証券の種類に関する情報を記憶する。
【００３７】
記憶先データＤＢ２４７は、制御回路２５の制御により、例えば読取装置３から受信した、テキストデータに関連付けられた画像データの記憶先を示す記憶先データを記憶する。
テキストデータＤＢ２４８は、制御回路２５の制御により、例えば読取装置３から受信した、有価証券の読み取り結果に応じたテキストデータを記憶する。
【００３８】
動作ログＤＢ２４９は、制御回路２５の制御により、読取装置３の処理状況を示すログや、読取装置３と管理装置２間の通信管理ログ等のログ（記録簿）を記憶する。
【００３９】
偽造情報ＤＢ２４１０は、制御回路２５の制御により、例えば有価証券の偽造を検出するためのデータを記憶する。
【００４０】
図６は、図５に示した管理装置２が記憶するデータを説明するための図である。
記憶装置２４は、具体的には、例えば図６に示すように、テキストデータＴＤ、および記憶先データＭＤを関連付けて記憶する。
有価証券Ｐの読み取り結果に応じて生成されたテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤは、その有価証券Ｐの読み取り結果に応じて生成された画像データＰＤと、その画像データにテキストデータＴＤを関連付けるための関連付けデータと対応している。
【００４１】
テキストデータＴＤは、レジ番号データＧ１、レジ担当者名データＧ２、売り場名データＧ３、券種ＣＤデータＧ４、発行会社名データ（発行元データ）Ｇ５、券種名データＧ６、金額データＧ７、券番号データＧ８、合計金額データＧ９、合計券数データＧ１０、処理日時データＧ１１、およびタイプデータＧ１２等を有する。
これら各データの詳細は後述する。
【００４２】
記憶先データＭＤは、例えば画像データＰＤの記憶先を示すデータである。
記憶先データＭＤは、例えば図６に示すように、第１アドレス情報ＭＤ１、第２アドレス情報ＭＤ２を有する。
【００４３】
第１アドレス情報ＭＤ１は、通信ネットワーク５を介して、テキストデータＴＤに関連付けられた画像データＰＤが記憶されているデータ処理装置を特定するためのアドレス情報であり、詳細にはＩＰ（Internet Protocol）アドレス情報やＭＡＣ（Media Access Control）アドレス等のアドレス情報である。
【００４４】
第２アドレス情報ＭＤ２は、例えば、その画像データＰＤが記憶されているデータ処理装置内の記憶装置内において、その記憶装置内の画像データＰＤの記憶先を特定するためのアドレス情報であり、例えば記憶装置の記憶空間内のアドレスである。
第１および第２アドレス情報ＭＤ１，ＭＤ２は、例えば予め規定された方式によりデータベース装置（記憶装置）に記憶されたテーブルのインデックス等により実現してもよい。
【００４５】
制御回路２５は、例えば記憶装置２４に記憶されたプログラムを実行することにより本発明に係る機能を実現し、装置全体を統括的に制御する。
【００４６】
制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して受信した、テキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置２４に記憶し、その記憶装置２４に記憶したテキストデータＴＤに基づいて有価証券Ｐの管理を行う。
【００４７】
また、制御回路２５は、例えば図５に示すように、照合部２５１、端末管理部２５２、売上集計部２５３、レジ集計部２５４、券種配信部２５５、請求処理部２５６、および偽造処理部２５７等の機能を有する。
【００４８】
照合部２５１は、例えば通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信したテキストデータ、受取先データ、および券種情報ＤＢ２４６に記憶されている券種情報等に基づいて、読取装置３により読み取られた有価証券の照合処理を行い、照合結果に応じた信号を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に出力する。例えば照合部２５１は、照合の結果、適正を示す信号や不適を示す信号を読取装置３に出力する。読取装置３はその信号に基づいて照合結果を示す報知を行う。例えば読取装置３は照合結果を表示する。
【００４９】
端末管理部２５２は、例えば読取装置３から受信したテキストデータを記憶装置２４に記憶して管理を行う。
詳細には、端末管理部２５２は、例えば通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信したテキストデータ、および受取先データを記憶装置２４に関連付けて書き込み、当該記憶装置２４に書き込んだテキストデータ、および受取先データに基づいて有価証券の管理を行う。
【００５０】
また、端末管理部２５２は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信したログを記憶装置２４に書き込み、そのログに基づいて読取装置３の処理状況を管理する。
【００５１】
売上集計部２５３は、各管理装置２から受信したテキストデータに含まれる金額データ等に基づいて売り上げを集計し、その集計の結果に基づいて売上データを生成する。また、売上集計部２５３は、売上データを通信Ｉ／Ｆ２１によりホスト装置６に出力する。
また、売上集計部２５３は、各読取装置３から受信したテキストデータに含まれる金額データ、受取り先データ、発行元データ等に基づいて、設定期間毎やリアルタイムの金額データの相殺処理を行い、その処理結果を記憶装置２４に記憶する。
【００５２】
レジ集計部２５４は、例えばキャッシュレジスタとしての管理装置２から受信した、入金された金銭の登録に関する情報に基づいて、各読取装置（レジ）３毎に集計処理を行う。例えばレジ集計部２５４は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して複数の読取装置３から受信したデータを基に取扱店または店舗毎の集計処理を行う。
【００５３】
券種配信部２５５は、例えば新たな券種情報登録時等に、券種情報を送信させる送信指示を受けると、例えば記憶装置２４から券種情報を読み出して、読み出した券種情報を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信する。読取装置３では、管理装置２から受信した券種情報を内部の記憶装置に書き込むことで券種情報を更新する。
【００５４】
請求処理部２５６は、例えばテキストデータに基づいて、発行元１００や店舗３００等に請求する金額等を演算する処理を行う。
詳細には、例えば請求処理部２５６は、記憶装置２４に書き込まれたテキストデータ、および受取先データに基づいて、発行元データまたは受取先データ毎に設定期間毎の金額データを集計し、その集計の結果に基づいて発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成し、生成した決済情報を記憶装置２４に書き込むことで管理を行う。
【００５５】
偽造処理部２５７は、例えば通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信した券番号データを含むテキストデータを記憶装置２４に書き込み、記憶装置２４に書き込まれた券番号データに基づいて、有価証券の不正使用を検出する処理を行い、当該検出処理の結果、不正使用が検出された場合に有価証券の使用抑止処理を行う。
また、偽造処理部２５７は、有価証券の不正使用が検出された場合に、不正使用を示す信号を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信する。読取装置３では、その不正使用を示す信号を受けると有価証券の使用抑止処理を行う。
【００５６】
また、偽造処理部２５７は、有価証券毎の偽造情報に基づいて、有価証券の読取方法、例えば読取部分または解像度を決定し、決定した読取方法、例えば読取部分または解像度で有価証券を読み取らせる要求を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信する。読取装置３では、その要求に応じて有価証券を読み取り、その読み取り結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う。
【００５７】
〔読取装置〕
読取装置３は、例えば図５に示すように、通信インタフェース（通信Ｉ／Ｆ）３１、読取部３２、入力部３３、出力部３４、表示部３５、記憶装置３６、および制御回路（ＣＰＵ）３７を有する。
【００５８】
通信Ｉ／Ｆ３１は本発明に係る第１の通信インタフェースの一例に相当する。読取部３２は本発明に係る読取手段の一例に相当する。記憶装置３６は本発明に係る第１の記憶装置に相当する。また、制御回路３７は本発明に係る第１の制御回路の一例に相当する。
【００５９】
通信Ｉ／Ｆ３１は、例えば制御回路３７の制御により、管理装置２と通信ネットワーク５を介してデータ通信を行う。
【００６０】
読取部３２は、制御回路３７の制御により有価証券を読み取り、読み取り結果に応じた信号を制御回路３７に出力する。
詳細には、例えば読取部３２は、有価証券の発行元を示す発行元データ、および前記有価証券の金額を示す金額データ、券番号データ等を含む有価証券を読み取り、読取結果に応じた信号を制御回路３７に出力する。
つまり、読取部３２は、有価証券の画像データ、および有価証券の属性データをテキストデータとして読み取り、読取結果に応じた信号を制御回路３７に出力する。ここで有価証券に係る属性データとしては、例えば有価証券の発行元を示す発行元データ、有価証券の受取り先を示す受取先データ、券番号データ、および金額データまたは券種データである。
また、券種データは、例えば有価証券の券名、バージョン情報、金券情報、券番号のいずれかを含む。
また、読取部３２は、有価証券から真贋を判別するためのデータ（例えば所定の波長等）を読み取る。
【００６１】
読取部３２は、例えば図５に示すように、ハードキー読取部３２１、画像読取部３２２、および管理情報読取部３２３を有する。
ハードキー読取部３２１は、例えばカードキー等のハードキーを読み取る装置である。
例えばハードキー読取部３２１は、読取開始時にオペレータの認証情報が記録されたカードキーから認証情報を読み取り、その認証情報を制御回路３７に出力する。例えば制御回路３７は、その認証情報を基に認証処理を行い、本人確認がとれた場合にオペレータに対して読取装置３の使用を許可する。
【００６２】
画像読取部３２２は、有価証券を読み取り、読取結果に応じた画像データを生成し、画像データを制御回路３７に出力する。
画像読取部３２２は、例えば撮像素子を有し、撮像素子により有価証券の画像に応じた電気信号を出力する。
【００６３】
管理情報読取部３２３は、有価証券に含まれる管理情報、詳細には例えば金額データ、発行元データ、券番号データ等のデータを読み取り、読み取ったデータをテキストデータとして制御回路３７に出力する。
【００６４】
入力部３３は、例えば店舗３００のオペレータ等による操作に応じた信号を制御回路３７に出力する。例えば入力部３３は、キーボード、マウス、タッチパネル等の操作入力装置により構成されている。
出力部３４は、例えば制御回路３７の制御に応じた出力を行う。例えば出力部３４はプリンタ等や発音装置等の出力装置により構成される。
表示部３５は、例えば制御回路３７の制御に応じた表示を行う。表示部３５は例えばＬＣＤ（液晶ディスプレイ装置）やＣＲＴディスプレイ、タッチパネル等の表示装置により構成されている。
【００６５】
記憶装置３６は、例えば制御回路３７の制御により、本発明に係る機能を含むプログラムや、各種情報（データ）を記憶する。
【００６６】
記憶装置３６は、例えば図５に示すように、メモリ３６１、券種情報データベース（ＤＢ）３６２、画像データデータベース（ＤＢ）３６３、テキストデータデータベース（ＤＢ）３６４、動作ログデータベース（ＤＢ）３６５、偽造情報データベース（ＤＢ）３６６、および記憶先データデータベース（ＤＢ）３６７を有する。
また記憶装置３６は、これらのデータを関連付けて記憶する。
【００６７】
メモリ３６１、例えば制御回路３７の制御により、記憶装置３６の処理のワークスペースとして用いられる。例えば、メモリ３６１は、ＲＡＭやＲＯＭ等の記憶装置により構成されている。
また、各データベース３６２〜３６６は、磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録装置により構成されている。
【００６８】
券種情報ＤＢ３６２は、制御回路３７の制御により、例えば有価証券の種類に関する券種情報を記憶する。券種情報は、有価証券の種類を判別する際に読み出される。
【００６９】
読取画像データＤＢ３６３は、制御回路３７の制御により、読取部３２による有価証券の読み取り結果に応じた画像データを記憶する。
読取テキストデータＤＢ３６４は、制御回路３７の制御により、読取部３２による有価証券の読み取り結果に応じたテキストデータ、例えば金額データ、発行元データ、券番号データ等を記憶する。
動作ログＤＢ３６５は、制御回路３７の制御により読取装置３に関する処理状況を示すログや、管理装置２と読取装置３間のデータ通信に関するログを記憶する。
偽造情報ＤＢ３６６は、制御回路３７の制御により、有価証券の偽造に関する偽造情報を記憶する。
記憶先データＤＢ３６７は、テキストデータＴＤに関連付けられた画像データの記憶先を示す記憶先データＭＤである。
【００７０】
制御回路３７は、例えば記憶装置３６に記憶されたプログラムを実行することにより本発明に係る機能を実現し、装置全体を統括的に制御する。
【００７１】
制御回路３７は、読取部３２による読み取り結果に基づいて、発行元データＧ５、有価証券の受取り先を示す受取先データ、および金額データＧ７や券種データを含むテキストデータＴＤ、および画像データＰＤを生成して、記憶装置３６に関連付けて記憶し、当該記憶装置３６から読み出したテキストデータＴＤを、当該画像データＰＤの記憶先を示す記憶先データＭＤと共に通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
【００７２】
詳細には、制御回路３７は、上述した第１アドレス情報ＭＤ１と、第２アドレス情報ＭＤ２とを含む、記憶先データＭＤを生成し、当該生成した記憶先データＭＤをテキストデータＴＤと共に、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
【００７３】
また、制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１により、画像データＰＤの記憶先データＭＤを含む画像送信指示を受信すると、画像送信指示に含まれる記憶先データＭＤに基づいて、記憶装置３６から読み出した画像データＰＤを指示元に通信Ｉ／Ｆ３１を介して送信する。
【００７４】
本実施形態では、店舗３００内には読取装置３を統括して管理する店舗サーバ装置４が設けられており、制御回路３７は、記憶装置３６に記憶された画像データＰＤを通信Ｉ／Ｆ３１を介して店舗サーバ装置４に送信する。
また、この際、制御回路３７は、第１アドレス情報ＭＤ１と第２アドレス情報ＭＤ２と、を含む記憶先データＭＤを生成し、当該生成した記憶先データＭＤをテキストデータＴＤと共に、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
【００７５】
制御回路３７は、例えば通信機能障害検知部３７０１を有する。
通信機能障害検知部３７０１は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２とデータ通信を適正行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信が行えないと判断した場合に、テキストデータＴＤと共に記憶先データＭＤを通信Ｉ／Ｆ３１を介して店舗サーバ装置４に送信する。
店舗サーバ装置４は、読取装置３から受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶する。
【００７６】
〔不正使用処理〕
制御回路３７は、読取部３２による読み取り結果に基づいて、券番号データを含むテキストデータを生成し、テキストデータと画像データを関連付けて記憶装置３６に書き込み、当該記憶装置３６から読み出したテキストデータを通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２から受信した不正使用を示す信号を受けると、有価証券の使用抑止処理を行う。例えば、制御回路３７は、その読み取った有価証券が不正使用である旨を表示部３５に表示する。
【００７７】
〔無効化処理〕
また、制御回路３７は、読取部３２による有価証券の読み取り結果に基づいて生成した画像データを、記憶装置３６に書き込んだ後、有価証券のうち画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように有価証券を無効化する処理を行う。
有効に画像データを生成できないように行う無効化処理とは、例えば消費者（ユーザ）等が有価証券Ｐを利用するときに、読取装置３が、有価証券Ｐに含まれている金額データや、発行元データ、受取り先データ、券番号データ等の有価証券に係るデータを読み取れないように有価証券Ｐに対して行う無効化処理である。
この無効化処理は、例えば後述するようにインクで有価証券Ｐのそれらのデータを読み取れないように塗りつぶす処理や、有価証券Ｐにパンチ穴を開けて（穿穴）、それらのデータを読み取れないようにする処理等である。
【００７８】
また、制御回路３７は、記憶装置３６が記憶する券種情報に基づいて、読取部３２により読み取られる有価証券の券種を特定し、その特定した結果に応じて有価証券のうち読取部分を決定し、決定した読取部分を読取部３２に読み取らせる。
【００７９】
〔券種更新処理〕
また、制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２から受信した券種情報を記憶装置３６、詳細には券種情報ＤＢ３６２に書き込むことで券種情報を更新する。
【００８０】
〔偽造判定処理〕
また、制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１により管理装置２から受信した要求を受けて、当該要求に応じて読取部３２に有価証券を読み取らせ、当該読み取り結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う。
【００８１】
〔ログ送信〕
また、制御回路３７は、読取装置３に関する処理状況を示すログを記憶装置３６に書き込み、設定されたタイミングで記憶装置３６からログを読み出して通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
【００８２】
図７は、図５に示した読取装置３の全体構成の一具体例を説明するための図である。図８は、図７に示した読取装置３の有価証券を読み取る際の動作を説明するための図である。
【００８３】
例えば図７に示すように、読取装置３の本体部３０の上面部に、入力部３３および表示部３５の一例に相当するタッチパネルが備えられている。上面部のタッチパネルの近傍には、出力部３４に相当するレシートプリンタが設けられている。
本実施形態では本体部３０の前面部には有価証券の挿入口ＴIN、および返却口ＴOUT が設けられている。挿入口ＴINの近傍にはハードキー読取部３２１に相当するカードリーダが設けられている。
【００８４】
本体部３０の内部には、制御装置３７０、電源回路３７１、および有価証券を収納する収納部ＣＴが設けられている。
【００８５】
制御装置３７０は、例えば図７に示した読取装置３の制御回路３７や記憶装置３６等の構成要素を有する。
電源回路３７１は、読取装置３の各構成要素に電力を供給する。
収納部ＣＴは、例えば読取部３２により読み取られた有価証券を収納する。また収納部ＣＴは本体部３０に対して着脱可能に設けられている。
【００８６】
例えば収納部ＣＴとして複数個のカセットを設けても良い。例えば収納部（カセット）ＣＴには破棄する有価証券（使用済み有価証券）が収められる。
【００８７】
また、本体部３０内部には、撮像装置３２４，３２５、複数個のローラＲＯ１，ＲＯ２、およびインクローラＩＫＲが設けられている。
【００８８】
撮像装置３２４，３２５は、例えばＣＣＤ（Charge Coupled Device）やＣＭＯＳ等の撮像素子等を有する。
撮像装置３２４，３２５は、有価証券の表面や裏面を撮像するために、撮像方向が互いに対向して設けられている。
この撮像装置３２４，３２５は、画像読取部３２２および管理情報読取部３２３の一例に相当する。
【００８９】
インクローラＩＫＲは、例えば使用済み有価証券を無効化するために、有価証券の面にインクにより規定された印刷を行う。
例えば上述した無効化処理に限られるものではない。例えば制御回路３７は有価証券にパンチ穴を開ける等の読み取り以後、使用不可能となるような無効化処理を行ってもよい。
【００９０】
上述した構成の読取装置３の動作、特に有価証券の読み取り時の動作を図７，８を参照しながら説明する。
読み取り時には、制御回路３７の制御により、不図示のローラにより、撮像装置３２４，３２５間に有価証券が移動し、撮像装置３２４，３２５により有価証券の表面と裏面が撮像され、読取結果が画像読取部３２２や管理情報読取部３２３に出力される。
画像読取部３２２は、撮像装置３２４，３２５による画像データを制御回路３７に出力する。
【００９１】
本実施形態に係る管理情報読取部３２３は、例えば撮像装置３２４による撮像結果の画像データに例えば画像認識処理を施して、金額データや、発行元データ、券番号データ等の属性データを読み取り、読み取り結果に基づいて、それらのデータを含むテキストデータを生成する。
【００９２】
ローラＲＯ１，ＲＯ２により紙送りされた有価証券は、インクローラＩＫＲにより無効化処理（廃券処理）が施された後、収納部（カセット）ＣＴ１に収納される。
また例えば有価証券を排出する必要が有る場合には、制御回路３７の制御により排出口ＴＯＵＴにより有価証券が排出される。
【００９３】
〔店舗サーバ装置〕
店舗サーバ装置４は、例えば図５に示すように、通信インタフェース（通信Ｉ／Ｆ）４１、入力部４２、出力部４３、表示部４４、記憶装置４５、および制御回路（ＣＰＵ）４６等を有する。
通信Ｉ／Ｆ４１は本発明に係る第３の通信インタフェースの一例に相当し、記憶装置４５は本発明に係る第３の記憶装置の一例に相当し、制御回路４６は本発明に係る第３の制御回路の一例に相当する。
【００９４】
通信Ｉ／Ｆ４１は、例えば制御回路４６の制御により、通信ネットワーク（通信線Ｌ）介して管理装置２や、店舗サーバ装置４とデータ通信を行う。
【００９５】
入力部４２は、例えば店舗サーバ装置４のオペレータによる操作に応じた信号制御回路４６に出力する。入力部４２は、例えばキーボードや、マウス、タッチパネル等の操作入力装置により構成されている。
出力部４３は、例えば制御回路４６の制御に応じた出力、例えば印字等を行う。出力部４３は、例えばプリンタ等により構成されている。
【００９６】
表示部４４は、例えば制御回路４６の制御に応じた出力、例えば画像表示や印字等を行う。表示部４４は、例えばディスプレイやタッチパネル、プリンタ等により構成されている。
【００９７】
記憶装置４５は、例えば制御回路４６の制御により、本発明に係る機能を含むプログラムや、各種情報（データ）を記憶する。
記憶装置４５は、例えば図５に示すように、メモリ４５１、画像データデータベース（ＤＢ）４５２、テキストデータデータベース（ＤＢ）４５３、動作ログデータベース（ＤＢ）４５４、および記憶先データデータベース（ＤＢ）４５５等を有する。
【００９８】
メモリ４５１は、例えば制御回路４６の制御により、制御回路４６の処理のワークスペースとして用いられる。例えば、メモリ２４１は、ＲＡＭ（random access memory）やＲＯＭ（read only memory）等の記憶装置により構成されている。
また、各データベース４５２〜４５５は、磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録装置により構成されている。
【００９９】
また、制御回路４６は、画像データＰＤ、テキストデータＴＤ、動作ログデータ、および記憶先データＭＤ等のデータを記憶装置４５に記憶する。
詳細には、制御回路４６は、画像データＰＤ、テキストデータＴＤ、動作ログデータ、記憶先データＭＤ等のデータを、画像データＤＢ４５２，テキストデータＤＢ４５３，動作ログＤＢ４５４、記憶先データＤＢ４５５等のデータベースに関連付けて記憶する。
【０１００】
制御回路４６は、例えば記憶装置４５に記憶されたプログラムＰＲＧを実行することにより本発明に係る機能を実現し、装置全体を統括的に制御する。
【０１０１】
詳細には、制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して受信したデータを記憶装置４５に記憶する。
また、制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３から受信した画像データＰＤを記憶装置４５に記憶し、その画像データＰＤの記憶先データＭＤを含む画像送信指示を受信すると、当該画像送信指示に含まれる記憶先データＭＤに基づいて、記憶装置４５から読み出した画像データＰＤを指示元へ通信Ｉ／Ｆ４１を介して送信する。
【０１０２】
通信障害時に、制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３から受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置４５に記憶する。
【０１０３】
また、制御回路４６は、通信障害検知部４６０１を有する。
通信障害検知部４６０１は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して管理装置２とデータ通信を適正に行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信が行えると判断した場合に、記憶装置４５から読み出したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを、通信Ｉ／Ｆ４１を介して管理装置２に送信する。
【０１０４】
制御回路４６は、例えば記憶装置４５からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、本発明に係る処理を実現する。
【０１０５】
図９は、図１に示した有価証券管理システムで取り扱われる有価証券の一具体例を示す図である。図９（Ａ）は有価証券管理システムに用いられる有価証券（商品券）の表面の一具体例を説明するための図である。図９（Ｂ）は図９（Ａ）に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。図９（Ｃ）は有価証券管理システムに用いられる有価証券（商品券）の表面の他の具体例を説明するための図である。図９（Ｄ）は図９（Ｃ）に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。
【０１０６】
有価証券（商品券）Ｐは、図９（Ａ），（Ｂ）に示すように、金額データＤ１、発行元データＤ２、券種データＤ３、有効期限データＤ４、券番号データＤ５、真偽判別用データＤ６、取扱店データＤ７、および真偽判別用透かしデータＤ８を有する。
【０１０７】
金額データＤ１は本発明に係る金額データの一例に相当し、発行元データＤ２は本発明に係る発行元データの一例に相当し、券番号データＤ５は本発明に係る券番号データの一例に相当する。
【０１０８】
これらのデータは、番号や文字、バーコード等の画像データ等により、有価証券の面に通常インクやマグネティックインク等により印刷されている。またこれらのデータはホログラムや透かし等により有価証券に記されていてもよい。本実施形態に係る読取装置３は、有価証券に含まれるこれらのデータを読み取り、読み取り結果に応じてテキストデータや画像データを生成して記憶装置３６に記憶する。
【０１０９】
金額データＤ１は、有価証券Ｐの金額を示すデータである。
発行元データＤ２は、有価証券Ｐの発行元を示すデータである。
券種データＤ３は、有価証券Ｐの種類を示すデータである。
有効期限データＤ４は、有価証券Ｐの有効期限を示すデータである。
券番号データＤ５は、有価証券Ｐそれぞれに割り当てられた券番号を示すデータである。
真偽判別用データＤ６は、例えば有価証券Ｐの真偽を検出するためのデータであり、例えば微細文字や微細画像、特殊インク等により有価証券Ｐに印刷されている。
取扱店データＤ７は、例えば有価証券Ｐを取り扱う店舗３００を示すデータである。
真偽判別用透かしデータＤ８は、有価証券Ｐの真偽を検出するためのデータであり、例えば有価証券Ｐに透かしにより設けられている。
【０１１０】
例えば図９（Ａ）に示すように、有価証券Ｐの表面には、周辺部に真偽判別用データＤ６が設けられ、その内側の中央部に券種データＤ３、金額データＤ１、有効期限データＤ４、発行元データＤ２、および真偽判別用透かしデータＤ８が設けられている。
例えば図９（Ｂ）に示すように、有価証券Ｐの裏面には、例えばＯＣＲ文字やＭＩＣＲ文字（マグネティックインクによる文字）による券番号データＤ５、および取扱店データＤ７が設けられている。
【０１１１】
有価証券Ｐは、例えば印刷されたデータの配置位置や印刷形式等が種類により異なっている。
図９（Ｃ）は、有価証券管理システムに用いられる有価証券（商品券）の表面の他の具体例を説明するための図である。図９（Ｄ）は、図９（Ｃ）に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。
【０１１２】
有価証券Ｐには、例えば図９（Ｃ），（Ｄ）に示すように、各データＤ１〜Ｄ８が設けられていてもよい。
詳細には有価証券Ｐは、図９（Ｃ）に示すように、表面に金額データＤ１、発行元データＤ２、券種データＤ３、有効期限データＤ４、券番号データ（ＯＣＲ文字）Ｄ５、真偽判別用データＤ６、真偽判別用透かしデータＤ８が設けられている。
また、有価証券Ｐの裏面には、図９（Ｄ）に示すように、券番号データ（ＭＩＣＲ文字）Ｄ５、取扱店データＤ７ｓ、真偽判別用透かしデータＤ８が設けられている。
【０１１３】
図１０は、図５に示した有価証券管理システムの読取装置３による現物入力時の画面の一具体例を説明するための図である。
例えば読取装置３では、読取部３２により有価証券Ｐが読み取れない場合にオペレータにより、有価証券Ｐに含まれる各種データを読み取り、表示部３５に表示される例えば図１０に示すような画面を見ながら、読み取ったデータを入力部３３を操作して入力する。
【０１１４】
現物入力画面Ｇは、例えば図１０に示すように、レジ番号（レジＮｏ．）Ｇ１、レジ担当者名データＧ２、売り場名データＧ３、券種ＣＤ Ｇ４、発行元データ（発行会社名）Ｇ５、券種名（券種情報）Ｇ６、金額データＧ７、および券番号データＧ８を有する。
【０１１５】
入力用欄に入力されるデータは次の通りである。
レジ番号（レジＮｏ．）Ｇ１は、例えば読取装置３のキャッシュレジスタとしての番号を示すデータである。
レジ担当者名Ｇ２は、例えば読取装置３を操作するオペレータの担当者を示すデータである。
売り場名データＧ３は、例えば店舗３００内の読取装置３が設置されている売り場名を示すデータである。
【０１１６】
券種ＣＤ Ｇ４は、有価証券Ｐを示すデータであり、例えば発行元データＧ５、券種名（券種情報）Ｇ６、および金額額データＧ７を含むデータである。この券種ＣＤ Ｇ４が入力された場合には、一意的に発行元データＧ５、券種名データＧ６、および金額データＧ７が決定される。
【０１１７】
発行元データ（発行会社名）Ｇ５は、有価証券Ｐの発行元１００を示すデータである。
券種名（券種情報）Ｇ６は、有価証券Ｐの券種を示すデータである。
金額データＧ７は、有価証券Ｐの金額を示すデータである。
また、発行元データＧ５、券種名（券種情報）Ｇ６、金額データＧ７は、一文字入力毎に選択候補が表示され、その選択候補の内から選択可能である。つまりセレクトボックス方式により入力可能である。
【０１１８】
券番号データＧ８は、有価証券Ｐの券番号を示すデータである。
また、複数個の有価証券Ｐに関するデータＧ４〜Ｇ８を入力可能である。この際、制御回路３７は金額データＤ１を基に演算して合計金額データＧ９を生成して、合計枚数データＧ１０と共に画面Ｇに表示する。
【０１１９】
また、読取装置３は、これらのデータＧ４〜Ｇ８を読取部３２により読み取り、その読み取り結果に応じてテキストデータを生成してもよい。
【０１２０】
図１１は、図５に示した有価証券管理システムの有価証券データの一具体例を説明するための図である。
読取装置３の記憶装置３６や、管理装置２の記憶装置２４に記憶されたデータは、例えば管理装置２や読取装置３により読み出されて表示部３５や出力部２３に表示可能である。
例えば読取装置３は、管理装置２にアクセスして有価証券Ｐに関するデータを検索した結果、図１１に示すような画面表示を行う。
【０１２１】
検索結果画面Ｇ２０は、例えば図１１に示すように、レジ番号（Ｎｏ．）Ｇ１、券番号データＧ８、処理日時データＧ１１、金額データＧ７、発行会社（発行元データ）Ｇ５、券種情報Ｇ６、入力タイプデータＧ１２を有する。
図１０示したデータと同じデータに関しては同じ符号を付して説明を省略し、相違点のみ説明する。
【０１２２】
処理日時データＧ１１は、読取装置３により有価証券Ｐの読み取り日時や、データ入力時の時間を示すデータである。
入力タイプデータＧ１２は、有価証券Ｐの入力ソースを示すデータであり、詳細には有価証券Ｐが読取部３２により読み取られた場合には”端末”を表示し、オペレータにより直接入力部３３から入力された場合には、”手入力”を表示する。
【０１２３】
また制御回路３７は、入力部３３から入力された、処理単位毎の表示Ｇ１３や券番号単位表示Ｇ１４を指示する信号に応じた画面を表示部３５に表示させる。
【０１２４】
図１２は、図５に示した有価証券管理システムのレジ入金一覧を示す画面の一具体例を説明するための図である。
例えば管理装置２は、レジ毎の入金を確認する指示が入力された場合には、図１２に示すように、レジ毎の入金一覧を示す画面表示を行う。
詳細には、管理装置２の制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信したデータに基づいてレジ毎の有価証券の入金状況を確認する。
【０１２５】
レジ入金一覧画面Ｇ３０は、例えば図１２に示すように、レジ番号（Ｎｏ．）Ｇ１、状況データＧ３１、時間データＧ１１、金額データＧ７、および入力タイプデータＧ１２を有する。
図１０に示したデータと同じデータに関しては同じ符号を付して説明を省略し、相違点のみ説明する。
【０１２６】
状況データＧ３１は、入力の有無を示すデータであり、未入力レジを示す場合には”×”文字、入力レジを示す場合には”○”文字を表示する。
【０１２７】
図１３は、図５に示した有価証券管理システムの動作を説明するためのフローチャートである。図１３を参照しながら、有価証券管理システム１の動作を、管理装置２、読取装置３、店舗サーバ装置４の各制御回路の動作を中心に説明する。
【０１２８】
例えば消費者が、発行元１００により発行された図９（Ａ），（Ｂ）に示すような有価証券（商品券）Ｐを用いて、店舗３００にて商品を購入する場合を説明する。
【０１２９】
ステップＳＴ１において、読取装置３は、有価証券Ｐを読み取る。
具体的には、制御回路３７は、例えば図５に示すように読取部３２により、有価証券Ｐを読み取らせる。
【０１３０】
ステップＳＴ２において、制御回路３７は、読取部３２による読み取り結果に基づいて、発行元データＤ２、金額データＤ１、有効期限データＤ４、券種名データＧ６、券番号データＤ５、受取先データ等を含むテキストデータＴＤ、および画像データＰＤを生成する。
【０１３１】
ステップＳＴ３において、制御回路３７は、生成したテキストデータ、および画像データを記憶装置３６に関連付けて書き込み記憶する。
【０１３２】
ステップＳＴ４において、その後、制御回路３７は、有価証券のうち画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように有価証券を無効化する処理を行う。
具体的には、制御回路３７は、例えば図８に示すように、インクローラＩＫＲにより有価証券Ｐの面にインクにより読み取った部分に規定された印刷を行う。
【０１３３】
図１４（Ａ），（Ｂ）は、図５に示した読取装置３による有価証券Ｐの無効化処理を説明するための図である。
制御回路３７は、例えば図９（Ａ），（Ｂ）に示すような有価証券Ｐの表面に印刷された金額データＤ１や有効期限データＤ４等のデータ部分ＢＤ１に、図１４（Ａ）に示すように、インクローラＩＫＲにより、再度有効に読み取り可能に画像データを生成することができないように印刷を施す。例えば黒インク等により印刷を行う。
【０１３４】
また、この際制御回路３７は、有価証券Ｐの面全体にインクにより印刷を行うことで無効化処理を行ってもよい。
また、制御回路３７は、図１４（Ａ）に示すように、使用済みを示す印刷ＢＤ２、例えば文字や記号、画像等を印刷することで無効化処理を行ってもよい。
【０１３５】
また、図１４（Ａ），（Ｂ）に示すように、制御回路３７は、有価証券Ｐにパンチ穴ＰＨを開ける等の無効化処理を施してもよい。
【０１３６】
その後、読取装置３では、無効化処理が施された有価証券Ｐが、紙送りされて収納部ＣＴに回収される。
【０１３７】
ステップＳＴ５において、制御回路３７は、記憶装置３６から読み出した画像データＰＤを、通信Ｉ／Ｆ３１を介して店舗サーバ装置４に送信する。
【０１３８】
ステップＳＴ４１において、店舗サーバ装置４の制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３から画像データＰＤを受信し、受信した画像データＰＤを記憶装置４５に記憶する（ＳＴ４２）。そして、制御回路４６は、画像データＰＤが記憶された記憶装置４５の記憶先を示す第２アドレス情報ＭＤ２を、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３に送信する。
【０１３９】
ステップＳＴ５において、読取装置３は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して店舗サーバ装置４から受信した第２アドレス情報ＭＤ２と、店舗サーバ装置４の第１アドレス情報ＭＤ１を含む記憶先データＭＤを生成し（ＳＴ６）、テキストデータＴＤと共に記憶先データＭＤを、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する（ＳＴ７）。
【０１４０】
ステップＳＴ２１において、管理装置２の制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３からテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを受信し、その受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを、関連付けて記憶装置２４に記憶して（ＳＴ２２）、有価証券Ｐの管理を行う。
【０１４１】
ステップＳＴ８において、偽造処理部２５７は、記憶装置２４に書き込まれた券番号データに基づいて、有価証券の不正使用を検出する処理を行い、当該検出処理の結果、不正使用が検出された場合に有価証券の使用抑止処理を行う（Ｓ９）。
例えば偽造処理部２５７は、有価証券の不正使用が検出された場合に、不正使用を示す信号を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信する。読取装置３では、その不正使用を示す信号を受けると有価証券の使用抑止処理、例えば有価証券Ｐが不正使用である旨を報知する。
【０１４２】
ステップＳＴ１０において、制御回路２５は、例えばテキストデータ等に基づいて、発行元１００や店舗３００等に請求する金額等を演算する処理を行う。
詳細には、例えば請求処理部２５６は、記憶装置２４に書き込まれたテキストデータ、画像データ、および受取先データに基づいて、発行元データまたは受取先データ毎に設定期間毎の金額データを集計し、その集計の結果に基づいて発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成し、生成した決済情報と画像データとを関連付けて記憶装置２４に書き込むことで有価証券Ｐの管理を行う（ＳＴ１１）。
【０１４３】
管理装置２，読取装置３，店舗サーバ装置４は、上述した処理が終了すると、次の有価証券Ｐが読み込まれるまで待機を行い、始めの処理に戻る。
【０１４４】
本実施形態では、読取装置３は、画像データＰＤを店舗サーバ装置４に送信し、店舗サーバ装置４が画像データＰＤを記憶して分散管理を行ったが、この形態に限られるものではない。
例えば、画像データＰＤを読取装置３内の記憶装置３６に記憶して分散管理を行ってもよい。
【０１４５】
以上、説明したように本実施形態では、読取装置３には、記憶装置３６と、通信ネットワーク５を介してデータ通信を行う通信Ｉ／Ｆ３１と、有価証券Ｐの発行元を示す発行元データＤ２、および有価証券Ｐの金額を示す金額データＤ１を含む有価証券Ｐを読み取る読取部３２と、読取部３２による読み取り結果に基づいて、発行元データ、金額データ、および有価証券Ｐの受取り先を示す受取先データを含むテキストデータＴＤ、および画像データＰＤを生成して、記憶装置３６に関連付けて記憶し、当該記憶装置３６から読み出したテキストデータＴＤを、当該画像データＰＤの記憶先を示す記憶先データＭＤと共に通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する制御回路３７とを有し、管理装置２は、記憶装置２４と、通信ネットワーク５を介してデータ通信を行う通信Ｉ／Ｆ２１と、通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信した、テキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置２４に記憶し、当該記憶装置２４に記憶したテキストデータＴＤに基づいて有価証券Ｐの管理を行う制御回路２５とを設けたので、有価証券Ｐを回収し搬送して一定期間保管することなく、かつセキュリティ性を低下させずに、処理負荷を低減することができる。
【０１４６】
図１５は、図１４に示した有価証券管理システムの動作の他の具体例を説明するためのフローチャートである。
また、ステップＳＴ１からステップＳＴ４までの動作は、図１４に示した動作と同じ動作なので説明を省略する。
ステップＳＴ４の後、ステップＳＴ１５において、制御回路３７は、記憶装置３６からテキストデータＴＤと記憶先データＭＤを通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
【０１４７】
ステップＳＴ２１において、管理装置２の制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３からテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを受信し、その受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを、関連付けて記憶装置２４に記憶して（ＳＴ２２）、有価証券Ｐの管理を行う。
【０１４８】
ステップＳＴ１６において、読取装置３の制御回路３７は、記憶装置３６に記憶された画像データＰＤを通信Ｉ／Ｆ３１を介して店舗サーバ装置４に送信する。
【０１４９】
店舗サーバ装置４の制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３から画像データＰＤを受信すると（ＳＴ４１）、受信した画像データＰＤを記憶装置４５に記憶し（ＳＴ４２）、記憶先データＭＤを管理装置２に送信する（ＳＴ４３）。
【０１５０】
ステップＳＴ２３において、管理装置２の制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して記憶先データＭＤを受信すると、その記憶先データＭＤを、その画像データに関するテキストデータに関連付けて、記憶装置２４に記憶することで、記憶先データＭＤを更新する（ＳＴ２４）。
【０１５１】
以上、説明したように上述した形態では、読取装置３から店舗サーバ装置４に画像データを送信し、店舗サーバ装置４は記憶装置４５内に画像データＰＤを記憶すると、記憶先データＭＤを管理装置２に送信する。このように画像データＰＤの記憶先が変更した場合にその変更された記憶先データＭＤを管理装置２に送信することで、管理装置２の制御回路２５は、正確に画像データの記憶先データを更新することができる。
【０１５２】
図１６は、図５に示した有価証券管理システム１において画像送信指示を受信した際の動作を説明するためのフローチャートである。
図１６を参照しながら、管理装置２、読取装置３、店舗サーバ装置４の各制御回路の動作を中心に説明する。
【０１５３】
店舗サーバ装置４は、データ処理装置、詳細には管理装置２，読取装置３、その他のデータ処理装置等から画像データの送信指示を受信すると、画像データを指示元のデータ処理装置に送信する。説明を簡潔にするため管理装置２が店舗サーバ装置４に画像送信指示を送信する場合を説明する。
【０１５４】
ステップＳＴ５１において、管理装置２の制御回路２５は、例えばテキストデータＴＤに関連する画像データを閲覧したい場合に、そのテキストデータＴＤに関連する画像データＰＤの記憶先データＭＤを、記憶装置３６から読み出す。
制御回路２５は、その記憶先データＭＤに基づいて、記憶先データＭＤを含む画像送信指示を、通信Ｉ／Ｆ２１を介して画像データの記憶先の装置に送信する。
【０１５５】
具体的には、制御回路２５は、記憶先データＭＤの第１アドレス情報ＭＤ１に基づいて、画像データＰＤの記憶先の装置が店舗サーバ装置４であると判別した場合には、記憶先データＭＤを含む画像送信指示を、店舗サーバ装置４に送信する。
【０１５６】
ステップＳＴ５２において、画像データの記憶先のデータ処理装置である店舗サーバ装置４では、制御回路４６が、通信Ｉ／Ｆ４１を介して送信指示を受信すると、送信指示に含まれる記憶先データＭＤに基づいて、記憶装置４５から送信要求に応じた画像データを読み出す。
詳細には、制御回路４６は、記憶先データＭＤの第２アドレス情報ＭＤ２に基づいて、記憶装置４５から送信要求に応じた画像データを読み出す。
【０１５７】
ステップＳＴ５４において、制御回路４６は、読み出した画像データＰＤを指示元のデータ処理装置、例えば読取装置３に通信Ｉ／Ｆ４１を介して送信する。
【０１５８】
ステップＳＴ５５において、要求元のデータ処理装置である、店舗サーバ装置４では、制御回路４６が通信Ｉ／Ｆ４１を介して画像データを受信すると、画像データを基に所定のデータ処理、例えば画像の真偽判定処理等を行う（ＳＴ５６）。
【０１５９】
以上、説明したように上述した形態では、画像データを記憶するデータ処理装置は、記憶先データＭＤを含む送信を受信すると、記憶先データＭＤに基づいて、画像データを読み出して、送信指示元のデータ処理装置に送信するので、読取装置３や店舗サーバ装置４に分散管理した画像データを、確実に取得することができる。
【０１６０】
また、データ処理装置は、所望の画像データを取得する場合には、記憶先データＭＤを記憶する管理装置２にアクセスして、記憶先データを取得し、その取得した記憶先データＭＤに基づいて記憶先のデータ処理装置にアクセスして画像データを取得するので、確実に画像データを取得することができる。
【０１６１】
また、店舗サーバ装置４に記憶した画像データを、確実に分散管理することができる。
【０１６２】
図１７は、図５に示した有価証券管理システム１において通信障害時の動作を説明するためのフローチャートである。
図１７を参照しながら、管理装置２、読取装置３、店舗サーバ装置４の各制御回路の動作を中心に説明する。
【０１６３】
ステップＳＴ６１において、読取装置３の制御回路３７は、通信ネットワーク５を介した管理装置２とのデータ通信において、通信状態が良好であるか否かを判別する。
詳細には、制御回路３７の通信機能障害検知部３７０１は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２とデータ通信を適正に行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信が行えると判断した場合には、通常の処理を行う（ＳＴ６２）。制御回路３７は、例えばテキストデータや記憶先データＭＤを管理装置２に送信する。
【０１６４】
一方、ステップＳＴ６１の判別において、制御回路３７は、適正にデータ通信が行えないと判断した場合に、テキストデータＴＤと共に記憶先データＭＤを通信Ｉ／Ｆ３１を介して画像データＰＤを管理装置２に送信する（ＳＴ６３）。
【０１６５】
ステップＳＴ６４において、店舗サーバ装置４の制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３からテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを受信すると、そのテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置４５に関連付けて書き込み（ＳＴ６５）、記憶する（ＳＴ６６）。
【０１６６】
ステップＳＴ６７において、制御回路４６は、通信ネットワーク５を介した管理装置２とのデータ通信において、通信状態が良好であるか否かを判別する。
詳細には、制御回路４６の通信障害検知部４６０１は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して管理装置２とデータ通信を適正に行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信を行えないと判断した場合に、ステップＳＴ６６の処理に戻り、記憶するデータを保持する。
【０１６７】
一方、ステップＳＴ６７の判別において、制御回路４６は、適正にデータ通信が行えると判断した場合に、記憶装置３６から読み出したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを、通信Ｉ／Ｆ４１を介して管理装置２に送信する（ＳＴ６８）。
【０１６８】
ステップＳＴ６９において、管理装置２の制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して店舗サーバ装置４から受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置２４に関連付けて記憶する（ＳＴ７０）。
【０１６９】
以上、説明したように上述した形態では、通信障害時の場合には、読取装置３はテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを、例えば店舗３００内に設けられた店舗サーバ装置４に送信し、店舗サーバ装置４が通信状態が回復するまで、そのデータを保持する。そして、店舗サーバ装置４は、通信状態が回復した場合に、管理装置２に通信ネットワーク５を介してテキストデータおよび記憶先データＭＤを送信するので、読取装置３と管理装置２間で通信障害が発生したときであっても、店舗サーバ装置４にバッファしておくことで、確実にテキストデータおよび記憶先データＭＤを管理装置２に送信することができ、管理装置２はそれらのデータを管理することができる。
【０１７０】
図１８は、図５に示した有価証券管理システム１の動作、特に読み取り動作を説明するためのフローチャートである。図１８を参照しながら、管理装置２および読取装置３の動作を中心に説明する。
【０１７１】
制御回路３７は、記憶装置３６に複数の異なる種類の有価証券に関する券種情報を記憶し、記憶装置３６が記憶する券種情報に基づいて、読取部３２により読み取る有価証券Ｐの券種を特定し（ＳＴ５１１）、特定した結果に応じて有価証券Ｐのうち読取部分を決定し（ＳＴ５１２）、決定した読取部分を読み取る（ＳＴ５１３）。
【０１７２】
また、制御回路２５は、上述したように券種情報を配信する機能を有し、例えば券種情報を送信させる送信指示を受けると、記憶装置２４が記憶する券種情報を読み出して、読み出した券種情報を読取装置３に送信する。
制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２から受信した券種情報を記憶装置３６に書き込み、券種情報を更新する。
こうすることで制御回路３７は、更新された券種情報を基に本発明に係る処理を行うことができる。
【０１７３】
図１９（Ａ）〜（Ｄ）は、図９に示した有価証券の券種情報を説明するための図である。図１９（Ａ）は、図９（Ａ）に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。図１９（Ｂ）は、図９（Ｂ）に示した有価証券の裏面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。
図１９（Ｃ）は、図９（Ｃ）に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。図１９（Ｄ）は、図９（Ｄ）に示した有価証券の裏面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。
【０１７４】
券種情報は、例えば有価証券Ｐの種類毎に各データが記されている部分が異なるために、有価証券Ｐの種類とそれらデータを有効に読み取る部分を示すデータとを関連付けて記憶する。
【０１７５】
具体的には券種情報は、例えば図９（Ａ）〜（Ｄ）に示すような有価証券Ｐの場合には、データＤ１〜Ｄ５，Ｄ７が記されている位置や大きさに対応して、例えば図１９（Ａ）〜（Ｄ）に示すように、読み取り部分を示すデータＲＤ１〜ＲＤ５，ＲＤ７を、有価証券Ｐの種類を示す情報と関連付けて記憶する。
【０１７６】
制御回路３７は、例えばステップＳＴ５１１において、読取部３２による読み取り結果、および券種情報に基づいて、例えば金額データの位置により有価証券Ｐの券種を特定し、特定した券種により読取部分を決定し（ＳＴ５１２）、その読取部分を読み取ることで（ＳＴ５１３）、各種データを含むテキストデータを生成する。
【０１７７】
以上、説明したように、制御回路３７は、記憶装置３６に複数の異なる種類の有価証券Ｐに関する券種情報を記憶し、記憶装置３６が記憶する券種情報に基づいて、読み取る有価証券Ｐの券種を特定し、特定した結果に応じて有価証券Ｐのうち読取部分を決定し、その決定した読取部分を読み取るので、例えば確実に各種データを読み取ることができる。
【０１７８】
また、有価証券Ｐの全体を読み取った場合と比べて、画像データのデータサイズを低減することができる。
【０１７９】
また、制御回路３７は、上述したように無効化処理を行う際に、この券種情報に基づいて決定した読取部分を重点的に無効化する処理を施すことにより、例えば有価証券Ｐの全体にインクを印刷する場合と比べて、消費するインク量を低減することができる。
【０１８０】
図２０は、図５に示した有価証券管理システム１の動作、特に偽造判定処理に係る動作を説明するためのフローチャートである。図２０を参照しながら、有価証券管理システム１の偽造判定処理に係る動作を、管理装置２，読取装置３，店舗サーバ装置４の制御回路の動作を中心に説明する。
【０１８１】
ステップＳＴ５３１において、管理装置２に偽造情報が入力される。
具体的には、制御回路２５は、例えばオペレータにより入力部２２が操作され有価証券Ｐの券種それぞれに対応した偽造情報、例えば図９（Ａ）〜（Ｄ）に示すように、真偽判別用データＤ６、真偽判別用透かしデータＤ８の位置や、形状データ、色データ、光度データ等により、偽造された有価証券Ｐと、本物の有価証券Ｐとを区別するための偽造情報が入力され、その偽造情報を記憶装置２４に記憶する。
【０１８２】
制御回路２５は、例えば入力部２２からの送信指示や規定されたタイミングで、記憶装置２４から偽造情報を読み出して、有価証券Ｐ毎の偽造情報に基づいて、有価証券の読取部分または解像度を決定し（ＳＴＳＴ５３２）、決定した読取部分または解像度で有価証券を読み取らせる要求を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信する。
【０１８３】
制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２から受信した要求を受けて、当該要求に応じて読取部３２に有価証券Ｐを読み取らせ（ＳＴ５３３）、当該読み取り結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う（ＳＴ５３４）。
【０１８４】
上述したように、読取装置３は、有価証券毎の偽造情報に応じて決定された読取部分や解像度で有価証券Ｐを読み取り、その読み取り結果および偽造情報に基づいて偽造判定処理を行うので、読取装置３は確実に有価証券Ｐの真偽を判別することができる。
【０１８５】
また、制御回路２５は、送信指示や規定されたタイミングで偽造情報を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信し、読取装置３の制御回路３７は、受信したその偽造情報を記憶装置３６に書き込み記憶し、記憶装置３６から読み出した偽造情報に基づいて読み取るための解像度や読取部分を決定して、決定した解像度で読取部分を読み取り、読み取り結果および偽造情報とを比較することで真偽判定を行ってもよい。
こうすることにより、読取装置３は記憶装置３６から真偽情報を読み取って真偽判定を行うので、より高速に有価証券Ｐの真偽を判別することができる。
【０１８６】
〔第２実施形態〕
図２１は、本発明の第２実施形態に係る有価証券管理システム１ａの全体構成図である。
第１実施形態と第２実施形態の相違点は、第２実施形態はより具体的な装置構成を有する点である。第１実施形態との相違点を中心に説明する。第１実施形態と同じ構成および動作については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る有価証券管理システム１ａは、例えば図２１に示すように、管理センタ２００、店舗３００、およびホスト系電算センタ６００を有する。
【０１８７】
〔管理センタ〕
管理センタ２００には、管理装置２ａが備えられている。
本実施形態に係る管理装置２ａは、例えば図２１に示すように、受信サーバ装置２０１、ウェブ（ＷＥＢ）サーバ装置２０２、データベース（ＤＢ）サーバ装置２０３、バックアップ（ＢＫ）サーバ装置２０４、サーバ管理端末装置２０５、およびファイアウォール装置（ＦＷ）２０６を有する。
【０１８８】
受信サーバ装置２０１、ウェブサーバ装置２０２、データベースサーバ装置２０３、バックアップサーバ装置２０４、サーバ管理端末装置２０５、およびファイアウォール装置２０６は、通信線Ｌにより接続されている。
【０１８９】
また、受信サーバ装置２０１、ウェブサーバ装置２０２、データベースサーバ装置２０３、バックアップサーバ装置２０４、およびサーバ管理端末装置２０５は、ファイアウォール装置２０６を介してルータＲＴ１に接続され、通信ネットワーク５を介してホスト系電算センタ６００内のデータ処理装置や、各店舗３００のデータ処理装置に接続されている。
【０１９０】
各サーバ装置の具体的なハードウェア構成は、例えば他の構成要素と略同様の構成要素であり、例えば図５に示すように、通信Ｉ／Ｆ、入力部、出力部、表示部、記憶装置、制御回路（ＣＰＵ）等により構成されており、各構成要素の説明は省略する。
【０１９１】
〔ホスト系電算センタ〕
ホスト系電算センタ６００には、例えば図２１に示すように、ホスト装置６ａが設けられている。
ホスト装置６ａは、例えば券管理システム６０１、店舗間統合ネットワークシステム６０２、および勘定系システム６０３、およびルータＲＴ１を有する。
【０１９２】
券管理システム６０１、店舗間統合ネットワークシステム６０２、および勘定系システム６０３は、通信線Ｌにより接続されている。
また、券管理システム６０１、店舗間統合ネットワークシステム６０２、および勘定系システム６０３は、ルータＲＴ１を介して、管理装置２ａとデータ通信を行う。
ルータＲＴ１は、ルータＲＴ２を介して通信ネットワーク５と接続されている。
【０１９３】
券管理システム６０１は、管理装置２ａの上位の管理を行うシステムであり、有価証券Ｐに関して統合的な管理を行う。
店舗間統合ネットワークシステム６０２は、券管理システム６０１と勘定系システム６０３の上位の管理を行うシステムであり、かつ各店舗３００間の統合的な管理を行う。
勘定系システム６０３は、管理装置２ａの上位の管理を行うシステムであり、有価証券Ｐの会計に関する処理を行う。
各システムのデータ処理装置の具体的なハードウェア構成は、例えば他の構成要素と略同様の構成要素であり、例えば図５に示すように、通信Ｉ／Ｆ、入力部、出力部、表示部、記憶装置、制御回路（ＣＰＵ）等により構成されており、各構成要素の説明は省略する。
【０１９４】
〔店舗〕
本実施形態に係る店舗３００には、例えば図２１に示すように、出納部３００１、および設置フロア３００２が設けられている。
例えば店舗３００内の商品の出納に関する出納部３００１には、複数個の読取装置３および店舗サーバ装置４が設けられている。
複数個の読取装置３および店舗サーバ装置４は、ハブ（ＨＵＢ１）を介して通信線Ｌにより接続されている。
【０１９５】
設置フロア３００２には、複数個の読取装置３が設けられている。この複数個の読取装置３はハブ（ＨＵＢ２）を介して通信線Ｌにより接続されている。
【０１９６】
ハブ（ＨＵＢ１）およびハブ（ＨＵＢ２）は、通信線Ｌを介してスイッチングハブ（ＳＷ）に接続されている。
スイッチングハブＳＷは、ルータＲＴ３，ＲＴ４を介して、通信ネットワーク５に接続されている。
【０１９７】
店舗サーバ装置４は、例えば店舗３００内の複数個の読取装置３を管理する装置である。
店舗サーバ装置４の具体的なハードウェア構成は、他のデータ処理装置と略同様の構成要素であり、例えば図５に示すように、通信Ｉ／Ｆ、入力部、出力部、表示部、記憶装置、制御回路（ＣＰＵ）等により構成されており、各構成要素の説明は省略する。
以下、店舗３００と管理センタ２００の各データ処理装置について、図面を参照しながら、より詳細に説明する。
【０１９８】
図２２は、図２１に示した有価証券管理システム１ａのより具体的な構成図である。
【０１９９】
ＤＢサーバ装置２０３、バックアップサーバ装置２０４、およびサーバ管理端末装置２０５は、通信線Ｌを介してルータＲＴ５およびルータＲＴ５を介して、受信サーバ装置２０１およびウェブサーバ装置２０２に接続されている。
【０２００】
受信サーバ装置２０１およびウェブサーバ装置２０２は、ルータＲＴ１，ＲＴ２、およびファイアウォール装置２０６を介して通信ネットワーク５に接続されている。
読取装置３および店舗サーバ装置４は、通信線Ｌを介して通信ネットワーク５に接続されている。
以下、各サーバ装置や読取装置３、店舗サーバ装置４について説明する。
【０２０１】
〔受信サーバ装置〕
受信サーバ装置２０１は、例えばＦＴＰ（File Transfer Protocol）等の予め規定された通信方式により、データ通信を行う。
また、受信サーバ装置２０１は、通信ネットワーク５を介して、読取装置３から受信したテキストデータや画像データをデータベースに記憶する。詳細には、受信サーバ装置２０１は、受信したテキストデータや画像データをデータベースサーバ装置２０３に送信する。ＤＢサーバ装置は、受信サーバ装置から受信したテキストデータや画像データを内部の記憶装置に書き込むことで記憶する。
【０２０２】
〔ウェブサーバ装置〕
ウェブサーバ装置２０２は、通信ネットワーク５を介して、例えば店舗サーバ装置４から受信した現物入力データ（ＰＯＳＴ）を、データベースサーバ装置２０３に送信する。データベースサーバ装置２０３はウェブサーバ装置２０２から受信した現物入力データを内部の記憶装置に書き込むことで記憶する。
【０２０３】
ウェブサーバ装置２０２は、例えば有価証券のデータを、入力するための入力画面を含むウェブページを通信ネットワーク５を介して提供する。この際データ通信のセキュリティ性の向上のために、ＳＳＬ通信等により通信データに暗号化処理を施すことが好ましい。
【０２０４】
また、読取装置３や店舗サーバ装置４が送信するテキストデータや画像データまたは現物入力データが、既にデータベースサーバ装置２０３の記憶装置に登録済みである場合には、エラー制御処理を行う。
具体的には例えば、データベースサーバ装置２０３は、読取装置３により有価証券Ｐが読み取られて生成された読取データが、データベースサーバ装置２０３内の記憶装置に既に記憶済みの場合には、エラーを示す信号を受信サーバ装置２０１やウェブサーバ装置２０２に送信する。
受信サーバ装置２０１やウェブサーバ装置２０２は、そのエラーを示す信号を受信すると、通信ネットワーク５を介して読取装置３や店舗サーバ装置４に送信する。
読取装置３や店舗サーバ装置４は、そのエラーを示す信号を受信するとエラーを報知する処理、例えば有価証券が不正使用や無効である旨を示す表示を行う。
【０２０５】
また、ウェブサーバ装置２０２は、要求元の店舗管理端末装置に店舗毎のレジ入金情報表示画面を提供する。
また、ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４に店舗毎に登録データ編集画面を提供する。
また、ウェブサーバ装置２０２は、例えば複数個のデータ処理装置によりクラスタリング構成をとることで、処理負荷を各装置に分散することが好ましい。
【０２０６】
また、受信サーバ装置２０１やウェブサーバ装置２０２は、新しい種類の有価証券を取り扱う際には、その新たな種類の有価証券の種類を示す券種情報を、各読取装置３や店舗サーバ装置４に送信する。
【０２０７】
また、ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４からの要求に応じて認証処理（ログイン）を提供する。
具体的には、ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４から接続要求を受信すると、その要求に応じて認証処理を行い、認証が適正に行われて店舗管理端末装置が適正であると判断した場合に、本発明に係る処理に関するデータ通信を行う。
【０２０８】
また、受信サーバ装置２０１やウェブサーバ装置２０２は、データベースサーバ装置２０３が何らかのトラブル等により処理不能状態、いわゆるデータベースサーバ装置２０３がダウン状態の場合であっても、読取装置３や店舗サーバ装置４間でデータ通信を行い、内部の記憶装置に書き込むことで、一時的に受信されたデータを蓄積し、データベースサーバ装置２０３との通信状態が復旧した場合に、内部の記憶装置からデータを読み出して、データベースサーバ装置２０３に送信する。このように各サーバ装置の状態に応じて分散処理を行うことにより、管理装置２ａ全体が効率よく動作する。
【０２０９】
〔データベースサーバ装置〕
データベースサーバ装置２０３は、読取装置３から受信した読取データ、詳細にはテキストデータや画像データ、オペレータにより有価証券のデータが直接入力された現物入力データを、内部の記憶装置に関連付けて記憶する。
また、データベースサーバ装置２０３は、本発明に係るデータを関連付けた各種テーブル情報を記憶する。
【０２１０】
〔バックアップサーバ装置〕
バックアップサーバ装置２０４は、データベースサーバ装置２０３に記憶された読取データ（テキストデータや画像データ）、現物入力データ等を、設定されたタイミングで、内部の記憶装置に書き込むことでバックアップ処理を行う。
【０２１１】
〔サーバ管理端末装置２０５〕
サーバ管理端末装置２０５は、データベースサーバ装置２０３に記憶された読取データ（テキストデータや画像データ）を管理する。
詳細には、サーバ管理端末装置２０５は、データベースサーバ装置２０３に記憶されたデータを読み出して編集処理を行い、ホスト装置６に送信する。
サーバ管理端末装置２０５は、ホスト装置６、設定単位毎、例えば店舗単位毎や地域単位毎に、テキストデータや画像データを送信する。
サーバ管理端末装置２０５は、各種帳票、例えばレジ毎日報、券種別日報、回収高日報等を出力する。
また、サーバ管理端末装置２０５は、店舗３００に設けられた読取装置３に券種情報を通信ネットワークを介して送信する。読取装置３は、通信ネットワーク５を介してサーバ管理端末装置２０５から受信した、券種情報を内部の記憶装置に書き込み記憶することで券種情報を更新する。
【０２１２】
〔読取装置〕
本実施形態に係る読取装置３は、例えば、有価証券を複数枚読み取り、読み取り結果に応じたテキストデータや画像データを規定された単位毎に１レコードとして、管理装置２ａに送信する。
読取装置３は、読み取り結果に応じてレシート印字を行う。
読取装置３は、例えば通信ネットワーク５の通信状態が良好でなく、管理装置２と適正にデータ通信を行うことができない場合には、スタンドアロン動作を行い、読み取り結果のテキストデータや画像データを記憶装置に書き込むことで記憶する。読取装置３は、画像データを店舗サーバ装置４に送信し、通信状態が良好時になると、記憶装置からテキストデータを読み出して管理装置２ａに送信する。
【０２１３】
〔店舗サーバ装置〕
店舗サーバ装置４は、読取装置３と通信ネットワーク５を介して接続され、読取装置３を統括的に管理および制御を行う。
店舗サーバ装置４は、例えば通信ネットワーク５を介して、管理装置２とデータ通信を行う。
店舗サーバ装置４は、例えば読取装置３により有価証券Ｐを有効に読み取ることができない場合に、オペレータの操作により有価証券に関するデータを入力する場合に用いられる。
具体的には、店舗サーバ装置４は、ブラウザ等のウェブページ閲覧アプリケーションにより、管理センタ２００のウェブサーバ装置２０２にアクセスし、現物入力データ、詳細には入力された金額データや、発行元データ、券番号データ、券種データ等をテキストデータとして、管理装置２に送信する。
【０２１４】
図２３，２４は、図２１，２２に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。図２３，２４等を参照しながら、第１実施形態との相違点を、読取装置３、管理装置２ａ、店舗サーバ装置４の各構成要素の動作を中心に説明する。
【０２１５】
図２４に示すように、ステップＳＴ１０１において、読取装置３のハードキー読取部３２１は、オペレータによりハードキーが挿入されたことを検出した場合に、カードキーからそのオペレータの認証情報を読み取り、その認証情報を制御回路３７に出力する。制御回路３７は、その認証情報を基に認証処理を行い、本人確認がとれた場合にオペレータに対して読取装置３の使用を許可する。
【０２１６】
〔読取処理〕
ステップＳＴ１０２において、図７，８に示すように、有価証券（商品券）Ｐが読取部３２のフィーダにセットされると、制御回路３７は、ローラＩＲ１〜ＩＲ３を駆動させて有価証券Ｐを、撮像装置３２４，３２５の間に送り込み、有価証券Ｐの読み取りを開始する（ＳＴ１０３）。
【０２１７】
〔画像データ生成〕
ステップＳＴ１０４において、制御回路３７は、読取部３２の撮像装置３２４，３２５による読み取り結果に基づいて、画像データを生成し、生成した画像データを記憶装置３６に記憶する（ＳＴ１０５）。
【０２１８】
ステップＳＴ１０６において、制御回路３７は、設定時間、例えば通信線Ｌの通信状態が良好な時間帯、例えば夜間設定時間になった場合に、記憶装置３６に記憶されたテキストデータＴＤと関連付けられた複数個の画像データＰＤを読み出して、その画像データＰＤを通信Ｉ／Ｆ３１により通信線Ｌを介して店舗サーバ装置４に送信する。いわゆるバッチ送信処理を行う。
【０２１９】
ステップＳＴ１０７において、店舗サーバ装置４の制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１により読取装置３から画像データＰＤを受信すると、記憶装置４５にその画像データを記憶（保管）する（ＳＴ１０８）。
【０２２０】
〔ログ生成〕
ステップＳＴ１０９において、制御回路３７は、読取装置３に関する処理状況を示すログを生成して、生成したログを記憶装置３６に書き込みログを蓄積する（ＳＴ１１０）。
【０２２１】
ステップＳＴ１１１において、制御回路３７は、読取部３２の撮像装置３２４，３２５による読み取り結果に応じてテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを生成して、記憶装置３６にテキストデータおよび記憶先データＭＤを書き込み記憶する（ＳＴ１１２）。
【０２２２】
ステップＳＴ１１３において、制御回路３７は、フィーダにセットされた有価証券を全て読み取ったか否かを判別する。
詳細には、制御回路３７は、例えば読取部３２の撮像装置３２４，３２５の読み取り結果や厚さ計測部ＴＫによる測定結果に基づいて全ての有価証券を読み取ったか否かを判別し、全て読み取っていないと判別した場合には、ステップＳＴ１０３の処理に戻る。
一方、全て読み取ったと判別した場合には、制御回路３７は、例えば有価証券Ｐの読み取りが完了したか否かを判別する（ＳＴ１１４）。
例えば、制御回路３７は、入力部３３から完了指示を示す信号が入力されたか否かにより、読み取りが完了したか否かを判別する。読み取りが完了していない場合には、ステップＳＴ１０３の処理に戻る。
【０２２３】
一方、ステップＳＴ１１４おいて、制御回路３７は、読み取りが完了したと判別した場合には、ステップＳＴ１１２により記憶装置３６に記憶したテキストデータおよび記憶先データＭＤを読み出して、画像データと関連付けられたテキストデータ、および記憶先データＭＤを通信Ｉ／Ｆ３１により通信ネットワーク５を介して管理装置２に送信する（ＳＴ１１５）。
例えば画像データと関連付けられたテキストデータとは、そのテキストデータに対応する画像データに関するデータを含むことである。
【０２２４】
ステップＳＴ１１６において、制御回路３７は、ステップＳＴ１１０にて記憶装置３６に記憶したログを読み出して、そのログを通信Ｉ／Ｆ２１により、通信ネットワーク５を介して管理装置２に送信する。
上述したように読取装置３による読取処理を完了する（ＳＴ１１７）。
【０２２５】
ステップＳＴ１１８において、受信サーバ装置２０１は、ステップＳＴ１１６で読取装置３から送信されたテキストデータおよび記憶先データＭＤやログを受信し、それらデータをデータベースサーバ装置２０３に送信する。データベースサーバ装置２０３は、その画像データと関連付けられたテキストデータおよび記憶先データＭＤを保存する（ＳＴ１１９）。この際、データベースサーバ装置２０３は、そのデータを解析してデータベース上のテーブルにデータ格納する。
【０２２６】
〔通信ログ生成〕
ステップＳＴ１２０において、受信サーバ装置２０１は、読取装置３やデータベースサーバ装置２０３とのデータ通信に基づいて通信ログを生成し、その通信ログを内部の記憶装置に書き込み記憶する。
【０２２７】
図２５は、図２１，２２に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。図２５等を参照しながら、第１実施形態との相違点を、読取装置３および管理装置２ａ、各構成要素の動作を中心に説明する。
【０２２８】
ステップＳＴ２０１において、店舗サーバ装置４は、ウェブブラウザ等のウェブアプリケーション（ＷＡ）により、通信ネットワーク５を介してウェブサーバ装置２０２にアクセスを行いログイン処理を行う。
ステップＳＴ３０１において、ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４からログイン要求を受けると、データベースサーバ装置２０３のユーザＤＢ２４４にアクセスして、例えばログイン要求に含まれるオペレータの氏名データやパスワード等と、ユーザＤＢ２４４に記憶されている氏名データやパスワードとを比較して、比較結果に基づいてログインチェックを行う。
ウェブサーバ装置２０２は、その結果を示す信号を店舗サーバ装置４に送信する。
【０２２９】
店舗サーバ装置４は、ログインに成功した旨を示す信号を受信した場合には、オペレータに対して店舗サーバ装置４を使用することを許可する。
【０２３０】
〔ユーザ管理〕
ステップＳＴ２０２において、店舗サーバ装置４は、ユーザ管理を行うか否かを判別する。詳細には、店舗サーバ装置４は、ユーザ管理処理の開始を指示する信号が入力されたか否により、ユーザ管理を行うか否かを判別する。
ステップＳＴ２０２の判断において、ユーザ管理を行う場合には、店舗サーバ装置４は、例えばユーザ編集処理を行う（ＳＴ２０３）。
詳細には、読取装置３は、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）により、通信ネットワーク５を介してウェブサーバ装置２０２にアクセスを行い、例えばユーザを追加するためのデータやユーザデータを編集するためのデータをウェブサーバ装置２０２に送信する。
ステップＳＴ３０２において、ウェブサーバ装置２０２は、例えばデータベースサーバ装置２０３のユーザデータＤＢ２４４に記憶されているデータに基づいて、店舗サーバ装置４から受信したデータのエラーチェックを行い、登録のためのエラーがない場合には、データベースサーバ装置２０３のユーザデータＤＢ２４４に登録する処理を行う（ＳＴ３０３）。
データベースサーバ装置２０３は、ウェブサーバ装置２０２から受信したデータを登録する。
【０２３１】
〔現物入力〕
ステップＳＴ２０４において、店舗サーバ装置４は、その現物入力（有価証券Ｐに関するデータをオペレータにより直接入力）を行うか否かを判別する。詳細には、店舗サーバ装置４は、例えば不図示の入力装置から現物入力指示が入力されたか否かにより、現物入力を行うか否かを判別する。現物入力を行わない場合にはステップＳＴ２０６の処理に進む。
【０２３２】
その判別の結果、その現物入力を行う場合には、店舗サーバ装置４は、現物入力処理を行う（ＳＴ２０５）。
詳細には、店舗サーバ装置４は、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）により、通信ネットワーク５を介してウェブサーバ装置２０２にアクセスを行う。
ウェブサーバ装置２０２は、その店舗サーバ装置４からのアクセスに応じて、例えば図１０に示すような現物入力画面を提供する（ＳＴ２０５１）。店舗サーバ装置４は、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）により表示部に現物入力画面を表示して、オペレータによる入力部の操作に応じた信号を基に有価証券Ｐの入力データを生成し、生成した入力データをウェブサーバ装置２０２に出力する（ＳＴ２０５２）。
ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４から入力データを受信し（ＳＴ３０４）、その入力データと、データベースサーバ装置２０３に記憶する有価証券に関するデータに基づいてエラーチェック処理、例えば既に登録されている有価証券Ｐか存在する券種ＩＤか否か等の判別を行い、その判別の結果、エラーがない場合に、その入力データをデータベースサーバ装置２０３に送信して登録処理を行う（ＳＴ３０５）。データベースサーバ装置２０３は、その入力データを解析して、例えば読取テキストデータＤＢ２４８に記憶する。
【０２３３】
〔データ確認処理およびデータ更新処理〕
ステップＳＴ２０６において、店舗サーバ装置４は、有価証券Ｐに関するデータ表示や編集を行うか否かを判別する。詳細には、店舗サーバ装置４は、入力部からその旨を示す指示が入力されたか否かを基に判別する。データ表示や編集を行わない場合には、ステップＳＴ２１０の処理に進む。
【０２３４】
一方、データ表示や編集を行うと判別した場合には、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）によりウェブサーバ装置２０２にアクセスして、データ検索処理（ＳＴ２０７）、データ表示処理（ＳＴ２０８）、およびデータ編集処理（ＳＴ２０９）を行う。
詳細には、ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４からの要求に応じて、データベースサーバ装置２０３にアクセスし必要に応じて、有価証券に関するデータを店舗サーバ装置４に提供する。
その際、ウェブサーバ装置２０２は、ステップＳＴＳＴ２０９により店舗サーバ装置４から送信された編集結果を示す信号を受信すると、その受信データと、データベースサーバ装置２０３に記憶されているデータに基づいて、例えば既に登録されているか否か等のエラーチェック処理を行い（ＳＴ３０６）、その結果エラーがない場合には、データベースサーバ装置２０３に登録する処理を行う（ＳＴ３０７）。データベースサーバ装置２０３は、ウェブサーバ装置２０２から受信したデータを内部の記憶装置のデータベースに登録する。
【０２３５】
〔レジ管理処理〕
ステップＳＴ２１０において、店舗サーバ装置４は、現金登録機能（レジスター）に関する管理を行うか否かを判別する。詳細には、店舗サーバ装置４は、入力部からレジスターに関する管理を行う指示が入力されたか否かを判別する。その判別の結果、レジ管理を行わない場合には、図２６に示すステップＳＴ２２１の処理に進む。
【０２３６】
一方、その判別の結果、レジ管理を行う場合には、店舗サーバ装置４は例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）によりウェブサーバ装置２０２を介してデータベースサーバ装置２０３にアクセスして、レジ入金一覧を表示させる処理を行う（ＳＴ２１１）。
具体的には、ウェブサーバ装置２０２は、データベースサーバ装置２０３のレジ管理データＤＢ２４５にアクセスして、キャッシュレジスタに関するデータを取得し、例えばレジ情報の一覧画面を、要求元の店舗サーバ装置４に提供する（ＳＴ２１１１）。
店舗サーバ装置４は、例えばウェブアプリケーションにより、そのレジ情報の一覧画面を表示部に表示する（ＳＴ２１１２）。
【０２３７】
〔レジ登録処理〕
ステップＳＴ２１２において、店舗サーバ装置４は、現金登録（レジ登録）を行う場合には、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）により、ウェブサーバ装置２０２を介して、データベースサーバ装置２０３のレジ管理データＤＢ２４５に登録を行う。
【０２３８】
図２６は、図２１に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。図２６等を参照しながら、第１実施形態との相違点を、読取装置３および店舗サーバ装置４の各構成要素の動作を中心に説明する。
【０２３９】
〔データ吸出処理〕
ステップＳＴ２２１において、例えば読取装置３および店舗サーバ装置４と、管理装置２ａとの間の通信ネットワーク５の通信状態が良好でなく適正にデータ通信が行えない場合に、一時的に、店舗サーバ装置４が読取装置３から有価証券Ｐの読取データを読み出して記録媒体に記録して保存する処理、いわゆるデータ吸出処理を行う（ＳＴ２２２）。
【０２４０】
店舗サーバ装置４は、データ吸出処理を行う場合には、読取装置３にデータ吸出を示す指示を送信する。読取装置３は、受信した指示に応じて内部の記憶装置３６から読取データ、詳細にはテキストデータや画像データを、店舗サーバ装置４に送信する（ＳＴ２２１１）。この際、データ保持やデータ量削減の観点から、少なくともテキストデータを店舗サーバ装置４に送信する。
ステップＳＴ２２３において、店舗サーバ装置４は、店舗サーバ装置４から受信した読取データを例えば磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録媒体に記録する。
【０２４１】
〔券種登録〕
ステップＳＴ２２４において、店舗サーバ装置４は、例えば有価証券Ｐの券種を登録する場合には（ＳＴ２２５）、予め規定された形式を示す設定ファイルＴＦが必要か否かを判別し（ＳＴ２２６）、判別の結果、設定ファイルＴＦが必要であるときは、例えば記憶装置から読み出した設定ファイルＴＦに基づいて、有価証券Ｐに関する券種情報を生成して、その券種情報を読取装置３に送信する。
読取装置３は、店舗サーバ装置４から受信した券種情報を券種テンプレートとして記憶装置３６に記憶して、以後の読取動作時に反映させる（ＳＴ２２６１）。
【０２４２】
また、券種情報を削除する場合にも同様の処理を行う。この際券種の削除は、例えば読取装置３間で券種情報を共有する共有フォルダを設けている場合には、その共有フォルダ内の券種情報を削除してもよい。
【０２４３】
一方、ステップＳＴ２２６の処理において、設定ファイルＴＦが必要でない場合に、例えば現物入力用の券種登録時等に設定ファイルを必要としない場合に、店舗サーバ装置４は、例えばデータベースサーバ装置２０３に、券種情報を送信する。
データベースサーバ装置２０３は、店舗サーバ装置４から受信した券種情報を、記憶装置２４の券種情報ＤＢ２４６に記録して登録や変更を行う。
【０２４４】
一方、管理装置２ａが、券種情報を読取装置３や店舗サーバ装置４に登録する場合には、例えば図２３に示すように、ウェブサーバ装置２０２が、データベースサーバ装置２０３の券種情報ＤＢ２４６から券種情報を読み出して、例えば読取装置３や店舗サーバ装置４に送信する（ＳＴ２３０）。
読取装置３や店舗サーバ装置４は、券種情報をそれぞれの記憶装置に記憶することで、券種情報を登録する。
【０２４５】
図２７は、図２１に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
第２実施形態に係る有価証券管理システム１ａは、管理装置２ａが、例えば設定期間毎の各店舗３００から登録された集計データや有価証券Ｐに関する券データ等をホスト装置６ａに送信する。以下、図２７等を参照しながら、ホスト装置６ａに送信するデータ作成に関する動作の一具体例を説明する。
【０２４６】
〔ホスト向データ生成〕
例えば管理装置の制御回路は、記憶装置に記憶されているデータを読み出して、有価証券に関する処理を行う他のシステムに応じたデータフォーマットに適合するようにデータ変換処理を行い、当該データ処理結果を所定のタイミングで他のシステムに送信する処理を行う。
【０２４７】
詳細には、ステップＳＴ４０１において、例えば管理装置２ａ内のサーバ管理端末装置２０５はホスト装置６ａに送信するデータを生成する場合には、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）を介して、データベースサーバ装置２０３にアクセスして、設定期間毎の券データに基づいたデータ（ホスト向データ）を生成し（ＳＴ４０２）、そのホスト向データをホスト装置６ａに送信し（ＳＴ４０３）、その処理リストを表示出力する（ＳＴ４０４）。
ホスト装置６ａは、サーバ管理端末装置２０５から受信したホスト向けデータを、内部の記憶装置に記憶して、その情報に基づいて、有価証券Ｐの管理を行う（ＳＴ４０５）。
【０２４８】
〔請求データ生成（決済情報）〕
ステップＳＴ４１１において、管理装置２ａのサーバ管理端末装置２０５は、請求データを生成する場合には、データベースサーバ装置２０３にアクセスして、記憶装置２４から券データや、読取テキストデータＤＢ２４８等のデータを読み出して、それらデータに基づいて、各発行元向けのフォーマットに応じた請求データを生成し（ＳＴ４１２）、生成した請求データを例えば記録媒体等に記録し（ＳＴ４１３）、その請求データに応じた請求書を生成する（ＳＴ４１４）。
【０２４９】
〔帳票類生成〕
ステップＳＴ４２１において、管理装置２ａのサーバ管理端末装置２０５は、各種日報や月報等の帳票類を生成する場合には、データベースサーバ装置２０３にアクセスして、記憶装置２４から券データや、読取テキストデータＤＢ２４８等のデータを読み出して、それらのデータに基づいて、レジ別日報を生成して出力し（ＳＴ４２２）、券種別日報を生成して出力し（ＳＴ４２３）、回収高日報を生成して出力する（ＳＴ４２４）。
【０２５０】
〔券種登録〕
管理装置２ａが券種を読取装置３や店舗サーバ装置４に登録する他の実施例を説明する。
ステップＳＴ４３１において、管理装置２ａのサーバ管理端末装置２０５が、読取装置３や店舗サーバ装置４に券種を登録する場合には、例えば入力部から券種登録情報が入力されると（ＳＴ４３２）、予め規定された形式を示す設定ファイルＴＦが必要か否かを判別し（ＳＴ４３３）、判別の結果、設定ファイルＴＦが必要であるときは、例えば記憶装置から読み出した設定ファイルＴＦに基づいて、有価証券Ｐに関する券種情報を生成して、その券種情報を読取装置３や店舗サーバ装置４に送信する。
読取装置３や店舗サーバ装置４は、管理装置２ａから受信した券種情報を、内部の記憶装置に記憶して券種情報を更新する（ＳＴ４３４）。券種情報の削除も略同様な処理により行う。
【０２５１】
一方、ステップＳＴ４３３の処理において、設定ファイルＴＦが必要でない場合に、データベースサーバ装置２０３に券種情報を送信する。
データベースサーバ装置２０３は、登録された券種情報を、読取装置３や店舗サーバ装置４に送信して、それぞれの装置の券種情報を更新する。
つまり、全店舗向けに券種情報を設定、登録を行う。
【０２５２】
以上、説明したように本実施形態では、複数のサーバ装置や店舗サーバ装置４等を新たに設けたことにより、管理装置２や読取装置３のそれぞれの処理負荷や機能を分散させて処理を行っているので、より効率よく本発明に係る処理を行うことができる。
【０２５３】
また、読取処理時、読取テキストデータＴＤを管理装置２のサーバ装置に送信し、一元管理することができる（記憶先データＭＤも含む）。
【０２５４】
また、テキストデータのみ、管理装置２に送信することで、通信ネットワーク５のトラフィックデータ量を低減することができる。
また、管理センタ２００や店舗３００のネットワーク内のデータ処理装置であれば、どのデータ処理装置からも有価証券Ｐに関するデータを閲覧して管理することができるために利便性が向上する。この際、セキュリティ性向上のためにアクセス制限を別途設けることが好ましい。
【０２５５】
また、テキストデータＴＤや記憶先データＭＤは、管理装置２により管理しているため、例えば加盟店内で通信ネットワークに接続されているデータ処理装置であれば、画像データの参照（閲覧）を行うことができる。
【０２５６】
また、有価証券Ｐの読取処理時、画像データを店舗サーバ装置４に送信して、店舗サーバ装置４が画像データを分散管理することで、通信ネットワーク５のデータトラフィック量を低減することができる。
【０２５７】
また、読取装置３と管理装置２間、または店舗サーバ装置４と管理装置２間の通信ネットワーク５を介したデータ通信において、通信障害発生時、読取装置３が自動的に通信障害を検知し、テキストデータや記憶先データＭＤの送信先を変更、例えば店舗サーバ装置４に送信することで、通信障害が生じた場合であっても、店舗３００内のシステムは通常通り、読取処理が可能となる。
【０２５８】
また、店舗３００内の店舗サーバ装置４にデータを集約することで、店舗サーバ装置４は、店舗内のレジ入金情報を把握することができる。
【０２５９】
また、読取装置３と管理装置２間、または店舗サーバ装置４と管理装置２間の通信ネットワーク５を介したデータ通信において、通信障害発生時、店舗サーバ装置４は、自動的に障害検知し、テキストデータや記憶先データＭＤを自動的に管理装置２に送信することができる。
【０２６０】
なお、本発明は本実施形態に限られるものではなく、任意好適な改変が可能である。
本実施形態では、管理装置２と読取装置３とが設けられた有価証券管理システム１を説明したがこの形態に限られるものではない。例えば管理装置２と読取装置３による本発明に係る機能を、まとめてデータ処理装置のみで実現してもよい。
【０２６１】
また、本実施形態では、読取装置３と店舗サーバ装置４とが設けられた有価証券管理システム１を説明したがこの形態に限られるものではない。例えば読取装置３と店舗サーバ装置４による本発明に係る機能を、まとめてデータ処理装置のみで実現してもよい。
その際には、上述の実施形態の店舗サーバ装置４に関する記載を、読取装置３に読み替えればよい。
詳細には、各読取装置３内の記憶装置に画像データを記憶して分散管理し、他のデータ処理装置から受信した画像データの送信指示に基づいて、その送信指示に含まれる記憶先データに応じて記憶装置から画像データを読み出して、指示元に送信してもよい。
【０２６２】
また、第２実施形態では、管理装置２ａとして、受信サーバ装置２０１、ウェブサーバ装置２０２、データベースサーバ装置２０３、バックアップサーバ装置２０４、およびサーバ管理端末装置２０５を設けたがこの形態に限られるものではない。
【０２６３】
また、本実施形態では、画像データ管理装置の一例に相当する店舗サーバ装置４を、店舗３００内に設けたが、この形態に限られるものではない。例えば画像データ管理装置を店舗３００毎に設けるのではなく、画像データ管理装置を複数の店舗３００でまとめて共用してもよいし、店舗外に画像データ管理装置を設けてもよい。
【０２６４】
また、本実施形態では、通信ネットワーク５と通信線Ｌを区別して説明したが、この形態に限られるものではない。区別しなくともよい。
【０２６５】
また、本発明に係る読取装置３のメモリ、各データベース、入力部等の構成要素は、別途パーソナルコンピュータやディスプレイにより実現してもよい。
【産業上の利用可能性】
【０２６６】
本発明は、例えば商品券、金券、ギフト券等の有価証券を管理する有価証券管理方法、および有価証券管理システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【０２６７】
【図１】本発明の第１実施形態に係る有価証券管理システムの全体構成図である。
【図２】図１に示した有価証券管理システムの具体的な構成図である。
【図３】図２に示した有価証券管理システムの店舗内の装置構成の一具体例を示す図である。
【図４】図２に示した有価証券管理システムの店舗内の装置構成の他の具体例を示す図である。
【図５】図２に示した有価証券管理システム１のハードウェアの機能ブロック図である。
【図６】図５に示した管理装置２が記憶するデータを説明するための図である。
【図７】図５に示した読取装置３の全体構成の一具体例を説明するための図である。
【図８】図７に示した読取装置３の有価証券を読み取る際の動作を説明するための図である。
【図９】図１に示した有価証券管理システムで取り扱われる有価証券の一具体例を示す図である。（Ａ）は有価証券管理システムに用いられる有価証券（商品券）の表面の一具体例を説明するための図である。（Ｂ）は（Ａ）に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。（Ｃ）は有価証券管理システムに用いられる有価証券（商品券）の表面の他の具体例を説明するための図である。（Ｄ）は（Ｃ）に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。
【図１０】図５に示した有価証券管理システムの読取装置３による現物入力時の画面の一具体例を説明するための図である。
【図１１】図５に示した有価証券管理システムの有価証券データの一具体例を説明するための図である。
【図１２】図５に示した有価証券管理システムのレジ入金一覧を示す画面の一具体例を説明するための図である。
【図１３】図５に示した有価証券管理システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図１４】（Ａ），（Ｂ）は、図５に示した読取装置３による有価証券Ｐの無効化処理を説明するための図である。
【図１５】図１４に示した有価証券管理システムの動作の他の具体例を説明するためのフローチャートである。
【図１６】図５に示した有価証券管理システム１において画像送信指示を受信した際の動作を説明するためのフローチャートである。
【図１７】図５に示した有価証券管理システム１において通信障害時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図１８】図５に示した有価証券管理システム１の動作、特に読み取り動作を説明するためのフローチャートである。
【図１９】（Ａ）〜（Ｄ）は、図９に示した有価証券管理システムに係る有価証券の券種情報を説明するための図である。（Ａ）は、図９（Ａ）に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。（Ｂ）は図９（Ｂ）に示した有価証券の裏面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。（Ｃ）は図９（Ｃ）に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。（Ｄ）は図９（Ｄ）に示した有価証券の裏面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。
【図２０】図５に示した有価証券管理システム１の動作、特に偽造判定処理に係る動作を説明するためのフローチャートである。
【図２１】本発明の第２実施形態に係る有価証券管理システム１ａの全体構成図である。
【図２２】図２１に示した有価証券管理システム１ａのより具体的な構成図である。
【図２３】図２１，２２に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図２４】図２１，２２に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図２５】図２１，２２に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図２６】図２１に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図２７】図２１に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【符号の説明】
【０２６８】
１…有価証券管理システム、２…管理装置、３…読取装置、４…店舗サーバ装置、５…通信ネットワーク、６…ホスト装置、２１…通信インタフェース（通信Ｉ／Ｆ）、２２…入力部、２３…出力部、２４…記憶装置、２５…制御回路（ＣＰＵ）、３０…本体部、３１…通信インタフェース、３２…読取部、３３…入力部、３４…出力部、３５…表示部、３６…記憶装置、３７…制御回路（ＣＰＵ）、４１…通信Ｉ／Ｆ、４２…入力部、４３…出力部、４４…表示部、４５…記憶装置、４６…制御回路、１００…発行元、２００…管理センタ、２４１…メモリ、２４２…請求フォーマットデータベース（ＤＢ）、２４３…端末管理データベース（ＤＢ）、２４４…ユーザデータデータベース（ＤＢ）、２４５…レジ管理データデータベース（ＤＢ）、２４６…券種情報データベース（ＤＢ）、２４７…記憶先データデータベース（ＤＢ）、２４８…テキストデータデータベース（ＤＢ）、２４９…動作ログベース（ＤＢ）、２５１…照合部、２５２…端末管理部、２５３…売上集計部、２５４…レジ集計部、２５５…券種配信部、２５６…請求処理部、２５７…偽造処理部、３００…店舗、３２１…ハードキー読取部、３２２…画像読取部、３２３…管理情報読取部、３６１…メモリ、３６２…券種情報データベース（ＤＢ）、３６４…読取テキストデータデータベース（ＤＢ）、３６５…動作ログデータベース（ＤＢ）、３６６…偽造情報データベース（ＤＢ）、３６７…記憶先データデータベース（ＤＢ）、４００…卸商。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば商品券、金券、ギフト券等の有価証券を管理する有価証券管理システムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
例えば金券に関する処理を行うシステムが知られている（例えば、特許文献１参照）。
ところで、例えば一般的に消費者が金券等を用いて取扱店の店舗にて商品を購入する場合には、店員がレジ操作部を操作して金券の金額データを入力する。その使用済み金券は金券の真贋判断処理を行うために、またセキュリティ性を保つために、回収センタに搬送され一定期間保管される。
【特許文献１】特開平１０−３４０３６８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
上述したように取扱店の店舗にて使用された金券を、一定期間回収センタに搬送し一定期間保管するので、搬送コストや保管コスト、搬送時間等がかかり、改善が望まれている。
また、金券を回収せずに例えば取扱店の店舗にて券番号のみで金券の真贋を判定するのは困難であり、セキュリティ性が低下してしまう。
【０００４】
また、例えば有価証券を読み取り、その読み取り結果に応じた画像データを集中管理する場合には、データトラフィック量や処理負荷が増大してしまう。
【０００５】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、有価証券を回収し搬送して一定期間保管することなく、かつセキュリティ性を低下させずに、処理負荷を低減することができる有価証券管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記目的を達成するために、本発明の有価証券管理システムは、有価証券を読み取る読取装置と、管理装置とが通信ネットワークを介して接続された有価証券管理システムであって、前記読取装置は、第１の記憶装置と、前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第１の通信インタフェースと、前記有価証券の画像データ、および前記有価証券の属性データをテキストデータとして読み取る読取手段と、前記読取手段による読み取り結果に基づいて、前記有価証券の発行元を示す発行元データ、前記有価証券の受取り先を示す受取先データ、券番号データ、および金額データまたは券種データを含むテキストデータ、ならびに画像データを生成して、前記第１の記憶装置に関連付けて記憶し、当該第１の記憶装置から読み出したテキストデータを、当該画像データの記憶先を示す記憶先データと共に前記第１の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信する第１の制御回路と、を含み、前記管理装置は、第２の記憶装置と、前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第２の通信インタフェースと、前記第２の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した、前記テキストデータおよび記憶先データを前記第２の記憶装置に記憶し、当該第２の記憶装置に記憶した前記テキストデータに基づいて前記有価証券の管理を行う第２の制御回路と、を含む。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、有価証券を回収し搬送して一定期間保管することなく、かつセキュリティ性を低下させずに、処理負荷を低減することができる有価証券管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
図１は、本発明の第１実施形態に係る有価証券管理システムの全体構成図である。
本実施形態に係る有価証券管理システム１において、例えば有価証券は、商品券、金券、ギフト券等の有価証券である。説明を簡潔にするため本実施形態では、有価証券として紙に印刷された商品券を説明する。
【０００９】
また、有価証券管理システム１は、例えば消費者等が有価証券を用いて商品等を購入する場合に、本発明に係る読取装置が有価証券を読み取り、読み取り結果を基に金額データや発行元データ、券番号データ、有価証券の受取り先データ等を含むテキストデータを生成し、さらに読み取り結果を基に画像データを生成して記憶装置に書き込み記憶する。
【００１０】
本実施形態では、読取装置により生成された画像データは、例えば各店舗内に設けられた店舗サーバ装置に記憶されて分散管理される。この画像データは、必要に応じて他のデータ処理装置からアクセス可能である。
【００１１】
管理装置は、通信ネットワークを介して読取装置から受信したテキストデータと共に、テキストデータと関連付けられた画像データの記憶先を示す記憶先データを記憶し、その記憶先データに基づいて、画像データにアクセス可能である。
【００１２】
つまり、例えば店舗内に設けられた読取装置で有価証券が読み取られ、その読み取り結果に基づいて、テキストデータを管理装置で管理し、画像データを例えば各店舗内に設けられた店舗サーバ装置にて分散管理する。
そうすることで、管理装置が有価証券の画像データを一元管理することがなく、処理負荷が低減し、通信ネットワークを介したデータトラフィックが低減する。
【００１３】
以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
【００１４】
本実施形態に係る有価証券管理システム１は、例えば図１に示すように、発行元１００、管理センタ２００、取扱店（店舗）３００、および卸商４００等を有する。
発行元１００、管理センタ２００、店舗３００、および卸商４００等の各構成要素それぞれには、通信ネットワーク５を介してデータ通信を行うコンピュータ（データ処理装置）が設けられている。
【００１５】
発行元１００は、本実施形態に係る有価証券の発行元である。
本実施形態に係る発行元１００は、例えば図１に示すように、クレジット会社・信用販売会社（信販会社）１０１、サービス会社１０２、ビール・飲料会社１０３、メーカ会社１０４、団体系会社１０５、および組合・連合会１０６等を有する。
これら各発行元１００は、例えばそれぞれ種類の異なる商品券や金券等の有価証券を発行する。
管理センタ２００は、本発明に係る有価証券の管理を行う。管理センタ２００には、管理装置２が設けられている。
【００１６】
店舗３００は、有価証券を取り扱い、例えば有価証券と引き換えに商品を販売する。つまり店舗３００は有価証券の受取り先である。
具体的には店舗３００は、有価証券を顧客（消費者）等から受取り、その有価証券の金額を発行元１００から受け取る。詳細には店舗３００は、手数料や加盟店登録料等を差し引いた金額を、発行元１００から受け取る。
【００１７】
本実施形態に係る店舗３００は、例えば図１に示すように、百貨店３０１（本店３０１１，支店３０１２）、総合スーパーマーケット（ＧＭＳ：General Merchandise Store）３０２、スーパ（ＳＭ：スーパーマーケット）３０２１、テナント管理事務所３０３、商店街組合３０４、および商店３０４１等を有する。
各店舗３００には、本発明に係る通信ネットワーク５を介してデータ通信を行う読取装置３が設けられている。この読取装置３はキャッシュレジスタの機能を有する。
【００１８】
卸商（卸商業者）４００は、例えば店舗３００により取り扱われる商品等の卸業者である。
本実施形態に係る卸商４００は、例えば図１に示すように、酒類卸商４０１、商品卸商４０２、およびメーカ卸商４０３等を有する。
また、各卸商４００には、例えば通信ネットワーク５を介して管理装置２とデータ通信を行うコンピュータ（データ処理装置）が設けられている。
【００１９】
図２は、図１に示した有価証券管理システムの具体的な構成図である。
有価証券管理システム１は、例えば図２に示すように、管理装置２、読取装置３、店舗サーバ装置４、およびホスト装置６を有する。
管理装置２、読取装置３、店舗サーバ装置４、およびホスト装置６は、通信ネットワーク５を介して接続されている。
管理装置２は本発明に係る管理装置の一例に相当し、読取装置３は本発明に係る読取装置の一例に相当する。
店舗サーバ装置４は、本発明に係る画像データ管理装置の一例に相当する。
また読取装置３と店舗サーバ装置４は、本発明に係る読取装置の一例に相当する。
【００２０】
上述したように管理装置２は管理センタ２００に設けられ、読取装置３および店舗サーバ装置４は店舗３００に設けられている。また、ホスト装置６は、管理センタ２００を管理するホスト系電算センタ６００等に設けられており管理装置２の上位の管理を行う装置である。
【００２１】
図３は、図２に示した有価証券管理システムの店舗内の装置構成の一具体例を示す図である。
店舗３００内には、例えば図３に示すように出納部３００１内に、複数の読取装置３、および店舗サーバ装置４を有する。
店舗３００のデータ処理装置は、例えばＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）により接続されている。
【００２２】
詳細には、読取装置３と店舗サーバ装置４は、ハブ（ＨＵＢ）に通信線Ｌを介して接続されている。
ハブ（ＨＵＢ）は、通信線Ｌを介して、スイッチング装置（ＳＷ）を介して、他の部問のネットワークに接続されている。
また、ハブ（ＨＵＢ）は、ルータ（ＬＴ）を介して、通信ネットワーク５に接続されている。
スイッチング装置（ＳＷ）は、レイヤ２やレイヤ３層のデータ通信を行う。
【００２３】
本実施形態に係る店舗３００内のＬＡＮは、通信ネットワーク５と比べて、通信速度が速く、セキュリティ性も高い。
また、本実施形態に係る通信ネットワーク５はオープンな通信ネットワークを含むために、店舗３００内の読取装置３や店舗サーバ装置４は、管理装置２とＷＡＮ（ワイドエリアネットワーク）等により、暗号化処理が施されたデータを送受信する。
【００２４】
図４は、図２に示した有価証券管理システムの店舗内の装置構成の他の具体例を示す図である。
本具体例に係る店舗３００には、例えば図４に示すように、出納部３００１、および設置フロア３００２が設けられている。
上述した具体例との相違点は、設置フロア３００２が設けられている点である。
設置フロア３００２には、複数個の読取装置３が設けられている。この複数個の読取装置３はハブ（ＨＵＢ２）を介して通信線Ｌにより接続されている。必要に応じて設置フロア３００２にも店舗サーバ装置４を設けてもよい。この際には、出納部３００１に設けられた店舗サーバ装置４と協力して、複数の読取装置３を統合管理する。
また、設置フロア３００２にはスイッチＳＷ２が設けられており、ルータＬＴと接続されている。
【００２５】
以下、説明を簡潔にするため管理装置２、読取装置３、および店舗サーバ装置４を中心に説明する。
【００２６】
〔管理装置２〕
図５は、図２に示した有価証券管理システム１のハードウェアの機能ブロック図である。
管理装置２は、例えば図５に示すように、通信インタフェース（通信Ｉ／Ｆ）２１、入力部２２、出力部２３、記憶装置２４、および制御回路（ＣＰＵ：Central Processing Unit）２５を有する。
【００２７】
通信Ｉ／Ｆ２１は本発明に係る第２の通信インタフェースの一例に相当し、記憶装置２４は本発明に係る第２の記憶装置の一例に相当し、制御回路（ＣＰＵ）２５は本発明に係る第２の制御回路に相当する。
【００２８】
通信Ｉ／Ｆ２１は、例えば制御回路２５の制御により、通信ネットワーク５を介して読取装置３、店舗サーバ装置４やホスト装置６、各種コンピュータ（データ処理装置）とデータ通信を行い、通信結果を制御回路２５に出力する。
【００２９】
入力部２２は、例えば管理装置２のオペレータによる操作に応じた信号を、制御回路２５に出力する。入力部２２は、例えばキーボードや、マウス、タッチパネル等の操作入力装置により構成されている。
【００３０】
出力部２３は、例えば制御回路２５の制御に応じた出力、例えば画像表示や印字等を行う。出力部２３は、例えばディスプレイやタッチパネル、プリンタ等により構成されている。
【００３１】
記憶装置２４は、例えば制御回路２５の制御により、本発明に係る機能を含むプログラムや、各種情報（データ）を記憶する。
制御回路２５は、例えば記憶装置２４からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、本発明に係る処理を実現する。
【００３２】
記憶装置２４は、詳細には図５に示すように、メモリ２４１、請求フォーマットデータベース（ＤＢ）２４２、端末管理データベース（ＤＢ）２４３、ユーザデータデータベース（ＤＢ）２４４、レジ管理データデータベース（ＤＢ）２４５、券種情報データベース（ＤＢ）２４６、記憶先データデータベース（ＤＢ）２４７、テキストデータデータベース（ＤＢ）２４８、動作ログデータベース（ＤＢ）２４９、および偽造情報データベース（ＤＢ）２４１０を有する。
また、記憶装置２４は、これらのデータを関連付けて記憶する。
【００３３】
メモリ２４１は、例えば制御回路２５の制御により、制御回路２５の処理のワークスペースとして用いられる。例えば、メモリ２４１は、ＲＡＭ（Random Access Memory）やＲＯＭ（Read Only Memory）等の記憶装置により構成されている。
また、各データベース２４２〜２４１０は、磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録装置により構成されている。
【００３４】
請求フォーマットＤＢ２４２は、制御回路２５の制御により、発行元１００や取扱店（店舗）３００等に請求するための様式（フォーマット）や請求データが記憶されている。
【００３５】
端末管理ＤＢ２４３は、制御回路２５の制御により、例えば各管理装置（端末）２を管理するための管理情報が記憶されている。
ユーザデータＤＢ２４４は、制御回路２５の制御により、例えば管理装置２を操作するオペレータに関する管理情報が記憶されている。
レジ管理データＤＢ２４５は、制御回路２５の制御により、読取装置３等によるキャッシュレジスタ機能としての読取装置に入金された金銭の登録や有価証券に関する管理情報を記憶する。
【００３６】
券種情報ＤＢ２４６は、制御回路２５の制御により、例えば有価証券の種類に関する情報を記憶する。
【００３７】
記憶先データＤＢ２４７は、制御回路２５の制御により、例えば読取装置３から受信した、テキストデータに関連付けられた画像データの記憶先を示す記憶先データを記憶する。
テキストデータＤＢ２４８は、制御回路２５の制御により、例えば読取装置３から受信した、有価証券の読み取り結果に応じたテキストデータを記憶する。
【００３８】
動作ログＤＢ２４９は、制御回路２５の制御により、読取装置３の処理状況を示すログや、読取装置３と管理装置２間の通信管理ログ等のログ（記録簿）を記憶する。
【００３９】
偽造情報ＤＢ２４１０は、制御回路２５の制御により、例えば有価証券の偽造を検出するためのデータを記憶する。
【００４０】
図６は、図５に示した管理装置２が記憶するデータを説明するための図である。
記憶装置２４は、具体的には、例えば図６に示すように、テキストデータＴＤ、および記憶先データＭＤを関連付けて記憶する。
有価証券Ｐの読み取り結果に応じて生成されたテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤは、その有価証券Ｐの読み取り結果に応じて生成された画像データＰＤと、その画像データにテキストデータＴＤを関連付けるための関連付けデータと対応している。
【００４１】
テキストデータＴＤは、レジ番号データＧ１、レジ担当者名データＧ２、売り場名データＧ３、券種ＣＤデータＧ４、発行会社名データ（発行元データ）Ｇ５、券種名データＧ６、金額データＧ７、券番号データＧ８、合計金額データＧ９、合計券数データＧ１０、処理日時データＧ１１、およびタイプデータＧ１２等を有する。
これら各データの詳細は後述する。
【００４２】
記憶先データＭＤは、例えば画像データＰＤの記憶先を示すデータである。
記憶先データＭＤは、例えば図６に示すように、第１アドレス情報ＭＤ１、第２アドレス情報ＭＤ２を有する。
【００４３】
第１アドレス情報ＭＤ１は、通信ネットワーク５を介して、テキストデータＴＤに関連付けられた画像データＰＤが記憶されているデータ処理装置を特定するためのアドレス情報であり、詳細にはＩＰ（Internet Protocol）アドレス情報やＭＡＣ（Media Access Control）アドレス等のアドレス情報である。
【００４４】
第２アドレス情報ＭＤ２は、例えば、その画像データＰＤが記憶されているデータ処理装置内の記憶装置内において、その記憶装置内の画像データＰＤの記憶先を特定するためのアドレス情報であり、例えば記憶装置の記憶空間内のアドレスである。
第１および第２アドレス情報ＭＤ１，ＭＤ２は、例えば予め規定された方式によりデータベース装置（記憶装置）に記憶されたテーブルのインデックス等により実現してもよい。
【００４５】
制御回路２５は、例えば記憶装置２４に記憶されたプログラムを実行することにより本発明に係る機能を実現し、装置全体を統括的に制御する。
【００４６】
制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して受信した、テキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置２４に記憶し、その記憶装置２４に記憶したテキストデータＴＤに基づいて有価証券Ｐの管理を行う。
【００４７】
また、制御回路２５は、例えば図５に示すように、照合部２５１、端末管理部２５２、売上集計部２５３、レジ集計部２５４、券種配信部２５５、請求処理部２５６、および偽造処理部２５７等の機能を有する。
【００４８】
照合部２５１は、例えば通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信したテキストデータ、受取先データ、および券種情報ＤＢ２４６に記憶されている券種情報等に基づいて、読取装置３により読み取られた有価証券の照合処理を行い、照合結果に応じた信号を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に出力する。例えば照合部２５１は、照合の結果、適正を示す信号や不適を示す信号を読取装置３に出力する。読取装置３はその信号に基づいて照合結果を示す報知を行う。例えば読取装置３は照合結果を表示する。
【００４９】
端末管理部２５２は、例えば読取装置３から受信したテキストデータを記憶装置２４に記憶して管理を行う。
詳細には、端末管理部２５２は、例えば通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信したテキストデータ、および受取先データを記憶装置２４に関連付けて書き込み、当該記憶装置２４に書き込んだテキストデータ、および受取先データに基づいて有価証券の管理を行う。
【００５０】
また、端末管理部２５２は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信したログを記憶装置２４に書き込み、そのログに基づいて読取装置３の処理状況を管理する。
【００５１】
売上集計部２５３は、各管理装置２から受信したテキストデータに含まれる金額データ等に基づいて売り上げを集計し、その集計の結果に基づいて売上データを生成する。また、売上集計部２５３は、売上データを通信Ｉ／Ｆ２１によりホスト装置６に出力する。
また、売上集計部２５３は、各読取装置３から受信したテキストデータに含まれる金額データ、受取り先データ、発行元データ等に基づいて、設定期間毎やリアルタイムの金額データの相殺処理を行い、その処理結果を記憶装置２４に記憶する。
【００５２】
レジ集計部２５４は、例えばキャッシュレジスタとしての管理装置２から受信した、入金された金銭の登録に関する情報に基づいて、各読取装置（レジ）３毎に集計処理を行う。例えばレジ集計部２５４は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して複数の読取装置３から受信したデータを基に取扱店または店舗毎の集計処理を行う。
【００５３】
券種配信部２５５は、例えば新たな券種情報登録時等に、券種情報を送信させる送信指示を受けると、例えば記憶装置２４から券種情報を読み出して、読み出した券種情報を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信する。読取装置３では、管理装置２から受信した券種情報を内部の記憶装置に書き込むことで券種情報を更新する。
【００５４】
請求処理部２５６は、例えばテキストデータに基づいて、発行元１００や店舗３００等に請求する金額等を演算する処理を行う。
詳細には、例えば請求処理部２５６は、記憶装置２４に書き込まれたテキストデータ、および受取先データに基づいて、発行元データまたは受取先データ毎に設定期間毎の金額データを集計し、その集計の結果に基づいて発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成し、生成した決済情報を記憶装置２４に書き込むことで管理を行う。
【００５５】
偽造処理部２５７は、例えば通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信した券番号データを含むテキストデータを記憶装置２４に書き込み、記憶装置２４に書き込まれた券番号データに基づいて、有価証券の不正使用を検出する処理を行い、当該検出処理の結果、不正使用が検出された場合に有価証券の使用抑止処理を行う。
また、偽造処理部２５７は、有価証券の不正使用が検出された場合に、不正使用を示す信号を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信する。読取装置３では、その不正使用を示す信号を受けると有価証券の使用抑止処理を行う。
【００５６】
また、偽造処理部２５７は、有価証券毎の偽造情報に基づいて、有価証券の読取方法、例えば読取部分または解像度を決定し、決定した読取方法、例えば読取部分または解像度で有価証券を読み取らせる要求を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信する。読取装置３では、その要求に応じて有価証券を読み取り、その読み取り結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う。
【００５７】
〔読取装置〕
読取装置３は、例えば図５に示すように、通信インタフェース（通信Ｉ／Ｆ）３１、読取部３２、入力部３３、出力部３４、表示部３５、記憶装置３６、および制御回路（ＣＰＵ）３７を有する。
【００５８】
通信Ｉ／Ｆ３１は本発明に係る第１の通信インタフェースの一例に相当する。読取部３２は本発明に係る読取手段の一例に相当する。記憶装置３６は本発明に係る第１の記憶装置に相当する。また、制御回路３７は本発明に係る第１の制御回路の一例に相当する。
【００５９】
通信Ｉ／Ｆ３１は、例えば制御回路３７の制御により、管理装置２と通信ネットワーク５を介してデータ通信を行う。
【００６０】
読取部３２は、制御回路３７の制御により有価証券を読み取り、読み取り結果に応じた信号を制御回路３７に出力する。
詳細には、例えば読取部３２は、有価証券の発行元を示す発行元データ、および前記有価証券の金額を示す金額データ、券番号データ等を含む有価証券を読み取り、読取結果に応じた信号を制御回路３７に出力する。
つまり、読取部３２は、有価証券の画像データ、および有価証券の属性データをテキストデータとして読み取り、読取結果に応じた信号を制御回路３７に出力する。ここで有価証券に係る属性データとしては、例えば有価証券の発行元を示す発行元データ、有価証券の受取り先を示す受取先データ、券番号データ、および金額データまたは券種データである。
また、券種データは、例えば有価証券の券名、バージョン情報、金券情報、券番号のいずれかを含む。
また、読取部３２は、有価証券から真贋を判別するためのデータ（例えば所定の波長等）を読み取る。
【００６１】
読取部３２は、例えば図５に示すように、ハードキー読取部３２１、画像読取部３２２、および管理情報読取部３２３を有する。
ハードキー読取部３２１は、例えばカードキー等のハードキーを読み取る装置である。
例えばハードキー読取部３２１は、読取開始時にオペレータの認証情報が記録されたカードキーから認証情報を読み取り、その認証情報を制御回路３７に出力する。例えば制御回路３７は、その認証情報を基に認証処理を行い、本人確認がとれた場合にオペレータに対して読取装置３の使用を許可する。
【００６２】
画像読取部３２２は、有価証券を読み取り、読取結果に応じた画像データを生成し、画像データを制御回路３７に出力する。
画像読取部３２２は、例えば撮像素子を有し、撮像素子により有価証券の画像に応じた電気信号を出力する。
【００６３】
管理情報読取部３２３は、有価証券に含まれる管理情報、詳細には例えば金額データ、発行元データ、券番号データ等のデータを読み取り、読み取ったデータをテキストデータとして制御回路３７に出力する。
【００６４】
入力部３３は、例えば店舗３００のオペレータ等による操作に応じた信号を制御回路３７に出力する。例えば入力部３３は、キーボード、マウス、タッチパネル等の操作入力装置により構成されている。
出力部３４は、例えば制御回路３７の制御に応じた出力を行う。例えば出力部３４はプリンタ等や発音装置等の出力装置により構成される。
表示部３５は、例えば制御回路３７の制御に応じた表示を行う。表示部３５は例えばＬＣＤ（液晶ディスプレイ装置）やＣＲＴディスプレイ、タッチパネル等の表示装置により構成されている。
【００６５】
記憶装置３６は、例えば制御回路３７の制御により、本発明に係る機能を含むプログラムや、各種情報（データ）を記憶する。
【００６６】
記憶装置３６は、例えば図５に示すように、メモリ３６１、券種情報データベース（ＤＢ）３６２、画像データデータベース（ＤＢ）３６３、テキストデータデータベース（ＤＢ）３６４、動作ログデータベース（ＤＢ）３６５、偽造情報データベース（ＤＢ）３６６、および記憶先データデータベース（ＤＢ）３６７を有する。
また記憶装置３６は、これらのデータを関連付けて記憶する。
【００６７】
メモリ３６１、例えば制御回路３７の制御により、記憶装置３６の処理のワークスペースとして用いられる。例えば、メモリ３６１は、ＲＡＭやＲＯＭ等の記憶装置により構成されている。
また、各データベース３６２〜３６６は、磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録装置により構成されている。
【００６８】
券種情報ＤＢ３６２は、制御回路３７の制御により、例えば有価証券の種類に関する券種情報を記憶する。券種情報は、有価証券の種類を判別する際に読み出される。
【００６９】
読取画像データＤＢ３６３は、制御回路３７の制御により、読取部３２による有価証券の読み取り結果に応じた画像データを記憶する。
読取テキストデータＤＢ３６４は、制御回路３７の制御により、読取部３２による有価証券の読み取り結果に応じたテキストデータ、例えば金額データ、発行元データ、券番号データ等を記憶する。
動作ログＤＢ３６５は、制御回路３７の制御により読取装置３に関する処理状況を示すログや、管理装置２と読取装置３間のデータ通信に関するログを記憶する。
偽造情報ＤＢ３６６は、制御回路３７の制御により、有価証券の偽造に関する偽造情報を記憶する。
記憶先データＤＢ３６７は、テキストデータＴＤに関連付けられた画像データの記憶先を示す記憶先データＭＤである。
【００７０】
制御回路３７は、例えば記憶装置３６に記憶されたプログラムを実行することにより本発明に係る機能を実現し、装置全体を統括的に制御する。
【００７１】
制御回路３７は、読取部３２による読み取り結果に基づいて、発行元データＧ５、有価証券の受取り先を示す受取先データ、および金額データＧ７や券種データを含むテキストデータＴＤ、および画像データＰＤを生成して、記憶装置３６に関連付けて記憶し、当該記憶装置３６から読み出したテキストデータＴＤを、当該画像データＰＤの記憶先を示す記憶先データＭＤと共に通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
【００７２】
詳細には、制御回路３７は、上述した第１アドレス情報ＭＤ１と、第２アドレス情報ＭＤ２とを含む、記憶先データＭＤを生成し、当該生成した記憶先データＭＤをテキストデータＴＤと共に、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
【００７３】
また、制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１により、画像データＰＤの記憶先データＭＤを含む画像送信指示を受信すると、画像送信指示に含まれる記憶先データＭＤに基づいて、記憶装置３６から読み出した画像データＰＤを指示元に通信Ｉ／Ｆ３１を介して送信する。
【００７４】
本実施形態では、店舗３００内には読取装置３を統括して管理する店舗サーバ装置４が設けられており、制御回路３７は、記憶装置３６に記憶された画像データＰＤを通信Ｉ／Ｆ３１を介して店舗サーバ装置４に送信する。
また、この際、制御回路３７は、第１アドレス情報ＭＤ１と第２アドレス情報ＭＤ２と、を含む記憶先データＭＤを生成し、当該生成した記憶先データＭＤをテキストデータＴＤと共に、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
【００７５】
制御回路３７は、例えば通信機能障害検知部３７０１を有する。
通信機能障害検知部３７０１は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２とデータ通信を適正行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信が行えないと判断した場合に、テキストデータＴＤと共に記憶先データＭＤを通信Ｉ／Ｆ３１を介して店舗サーバ装置４に送信する。
店舗サーバ装置４は、読取装置３から受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶する。
【００７６】
〔不正使用処理〕
制御回路３７は、読取部３２による読み取り結果に基づいて、券番号データを含むテキストデータを生成し、テキストデータと画像データを関連付けて記憶装置３６に書き込み、当該記憶装置３６から読み出したテキストデータを通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２から受信した不正使用を示す信号を受けると、有価証券の使用抑止処理を行う。例えば、制御回路３７は、その読み取った有価証券が不正使用である旨を表示部３５に表示する。
【００７７】
〔無効化処理〕
また、制御回路３７は、読取部３２による有価証券の読み取り結果に基づいて生成した画像データを、記憶装置３６に書き込んだ後、有価証券のうち画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように有価証券を無効化する処理を行う。
有効に画像データを生成できないように行う無効化処理とは、例えば消費者（ユーザ）等が有価証券Ｐを利用するときに、読取装置３が、有価証券Ｐに含まれている金額データや、発行元データ、受取り先データ、券番号データ等の有価証券に係るデータを読み取れないように有価証券Ｐに対して行う無効化処理である。
この無効化処理は、例えば後述するようにインクで有価証券Ｐのそれらのデータを読み取れないように塗りつぶす処理や、有価証券Ｐにパンチ穴を開けて（穿穴）、それらのデータを読み取れないようにする処理等である。
【００７８】
また、制御回路３７は、記憶装置３６が記憶する券種情報に基づいて、読取部３２により読み取られる有価証券の券種を特定し、その特定した結果に応じて有価証券のうち読取部分を決定し、決定した読取部分を読取部３２に読み取らせる。
【００７９】
〔券種更新処理〕
また、制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２から受信した券種情報を記憶装置３６、詳細には券種情報ＤＢ３６２に書き込むことで券種情報を更新する。
【００８０】
〔偽造判定処理〕
また、制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１により管理装置２から受信した要求を受けて、当該要求に応じて読取部３２に有価証券を読み取らせ、当該読み取り結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う。
【００８１】
〔ログ送信〕
また、制御回路３７は、読取装置３に関する処理状況を示すログを記憶装置３６に書き込み、設定されたタイミングで記憶装置３６からログを読み出して通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
【００８２】
図７は、図５に示した読取装置３の全体構成の一具体例を説明するための図である。図８は、図７に示した読取装置３の有価証券を読み取る際の動作を説明するための図である。
【００８３】
例えば図７に示すように、読取装置３の本体部３０の上面部に、入力部３３および表示部３５の一例に相当するタッチパネルが備えられている。上面部のタッチパネルの近傍には、出力部３４に相当するレシートプリンタが設けられている。
本実施形態では本体部３０の前面部には有価証券の挿入口ＴIN、および返却口ＴOUT が設けられている。挿入口ＴINの近傍にはハードキー読取部３２１に相当するカードリーダが設けられている。
【００８４】
本体部３０の内部には、制御装置３７０、電源回路３７１、および有価証券を収納する収納部ＣＴが設けられている。
【００８５】
制御装置３７０は、例えば図７に示した読取装置３の制御回路３７や記憶装置３６等の構成要素を有する。
電源回路３７１は、読取装置３の各構成要素に電力を供給する。
収納部ＣＴは、例えば読取部３２により読み取られた有価証券を収納する。また収納部ＣＴは本体部３０に対して着脱可能に設けられている。
【００８６】
例えば収納部ＣＴとして複数個のカセットを設けても良い。例えば収納部（カセット）ＣＴには破棄する有価証券（使用済み有価証券）が収められる。
【００８７】
また、本体部３０内部には、撮像装置３２４，３２５、複数個のローラＲＯ１，ＲＯ２、およびインクローラＩＫＲが設けられている。
【００８８】
撮像装置３２４，３２５は、例えばＣＣＤ（Charge Coupled Device）やＣＭＯＳ等の撮像素子等を有する。
撮像装置３２４，３２５は、有価証券の表面や裏面を撮像するために、撮像方向が互いに対向して設けられている。
この撮像装置３２４，３２５は、画像読取部３２２および管理情報読取部３２３の一例に相当する。
【００８９】
インクローラＩＫＲは、例えば使用済み有価証券を無効化するために、有価証券の面にインクにより規定された印刷を行う。
例えば上述した無効化処理に限られるものではない。例えば制御回路３７は有価証券にパンチ穴を開ける等の読み取り以後、使用不可能となるような無効化処理を行ってもよい。
【００９０】
上述した構成の読取装置３の動作、特に有価証券の読み取り時の動作を図７，８を参照しながら説明する。
読み取り時には、制御回路３７の制御により、不図示のローラにより、撮像装置３２４，３２５間に有価証券が移動し、撮像装置３２４，３２５により有価証券の表面と裏面が撮像され、読取結果が画像読取部３２２や管理情報読取部３２３に出力される。
画像読取部３２２は、撮像装置３２４，３２５による画像データを制御回路３７に出力する。
【００９１】
本実施形態に係る管理情報読取部３２３は、例えば撮像装置３２４による撮像結果の画像データに例えば画像認識処理を施して、金額データや、発行元データ、券番号データ等の属性データを読み取り、読み取り結果に基づいて、それらのデータを含むテキストデータを生成する。
【００９２】
ローラＲＯ１，ＲＯ２により紙送りされた有価証券は、インクローラＩＫＲにより無効化処理（廃券処理）が施された後、収納部（カセット）ＣＴ１に収納される。
また例えば有価証券を排出する必要が有る場合には、制御回路３７の制御により排出口ＴＯＵＴにより有価証券が排出される。
【００９３】
〔店舗サーバ装置〕
店舗サーバ装置４は、例えば図５に示すように、通信インタフェース（通信Ｉ／Ｆ）４１、入力部４２、出力部４３、表示部４４、記憶装置４５、および制御回路（ＣＰＵ）４６等を有する。
通信Ｉ／Ｆ４１は本発明に係る第３の通信インタフェースの一例に相当し、記憶装置４５は本発明に係る第３の記憶装置の一例に相当し、制御回路４６は本発明に係る第３の制御回路の一例に相当する。
【００９４】
通信Ｉ／Ｆ４１は、例えば制御回路４６の制御により、通信ネットワーク（通信線Ｌ）介して管理装置２や、店舗サーバ装置４とデータ通信を行う。
【００９５】
入力部４２は、例えば店舗サーバ装置４のオペレータによる操作に応じた信号制御回路４６に出力する。入力部４２は、例えばキーボードや、マウス、タッチパネル等の操作入力装置により構成されている。
出力部４３は、例えば制御回路４６の制御に応じた出力、例えば印字等を行う。出力部４３は、例えばプリンタ等により構成されている。
【００９６】
表示部４４は、例えば制御回路４６の制御に応じた出力、例えば画像表示や印字等を行う。表示部４４は、例えばディスプレイやタッチパネル、プリンタ等により構成されている。
【００９７】
記憶装置４５は、例えば制御回路４６の制御により、本発明に係る機能を含むプログラムや、各種情報（データ）を記憶する。
記憶装置４５は、例えば図５に示すように、メモリ４５１、画像データデータベース（ＤＢ）４５２、テキストデータデータベース（ＤＢ）４５３、動作ログデータベース（ＤＢ）４５４、および記憶先データデータベース（ＤＢ）４５５等を有する。
【００９８】
メモリ４５１は、例えば制御回路４６の制御により、制御回路４６の処理のワークスペースとして用いられる。例えば、メモリ２４１は、ＲＡＭ（random access memory）やＲＯＭ（read only memory）等の記憶装置により構成されている。
また、各データベース４５２〜４５５は、磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録装置により構成されている。
【００９９】
また、制御回路４６は、画像データＰＤ、テキストデータＴＤ、動作ログデータ、および記憶先データＭＤ等のデータを記憶装置４５に記憶する。
詳細には、制御回路４６は、画像データＰＤ、テキストデータＴＤ、動作ログデータ、記憶先データＭＤ等のデータを、画像データＤＢ４５２，テキストデータＤＢ４５３，動作ログＤＢ４５４、記憶先データＤＢ４５５等のデータベースに関連付けて記憶する。
【０１００】
制御回路４６は、例えば記憶装置４５に記憶されたプログラムＰＲＧを実行することにより本発明に係る機能を実現し、装置全体を統括的に制御する。
【０１０１】
詳細には、制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して受信したデータを記憶装置４５に記憶する。
また、制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３から受信した画像データＰＤを記憶装置４５に記憶し、その画像データＰＤの記憶先データＭＤを含む画像送信指示を受信すると、当該画像送信指示に含まれる記憶先データＭＤに基づいて、記憶装置４５から読み出した画像データＰＤを指示元へ通信Ｉ／Ｆ４１を介して送信する。
【０１０２】
通信障害時に、制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３から受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置４５に記憶する。
【０１０３】
また、制御回路４６は、通信障害検知部４６０１を有する。
通信障害検知部４６０１は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して管理装置２とデータ通信を適正に行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信が行えると判断した場合に、記憶装置４５から読み出したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを、通信Ｉ／Ｆ４１を介して管理装置２に送信する。
【０１０４】
制御回路４６は、例えば記憶装置４５からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、本発明に係る処理を実現する。
【０１０５】
図９は、図１に示した有価証券管理システムで取り扱われる有価証券の一具体例を示す図である。図９（Ａ）は有価証券管理システムに用いられる有価証券（商品券）の表面の一具体例を説明するための図である。図９（Ｂ）は図９（Ａ）に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。図９（Ｃ）は有価証券管理システムに用いられる有価証券（商品券）の表面の他の具体例を説明するための図である。図９（Ｄ）は図９（Ｃ）に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。
【０１０６】
有価証券（商品券）Ｐは、図９（Ａ），（Ｂ）に示すように、金額データＤ１、発行元データＤ２、券種データＤ３、有効期限データＤ４、券番号データＤ５、真偽判別用データＤ６、取扱店データＤ７、および真偽判別用透かしデータＤ８を有する。
【０１０７】
金額データＤ１は本発明に係る金額データの一例に相当し、発行元データＤ２は本発明に係る発行元データの一例に相当し、券番号データＤ５は本発明に係る券番号データの一例に相当する。
【０１０８】
これらのデータは、番号や文字、バーコード等の画像データ等により、有価証券の面に通常インクやマグネティックインク等により印刷されている。またこれらのデータはホログラムや透かし等により有価証券に記されていてもよい。本実施形態に係る読取装置３は、有価証券に含まれるこれらのデータを読み取り、読み取り結果に応じてテキストデータや画像データを生成して記憶装置３６に記憶する。
【０１０９】
金額データＤ１は、有価証券Ｐの金額を示すデータである。
発行元データＤ２は、有価証券Ｐの発行元を示すデータである。
券種データＤ３は、有価証券Ｐの種類を示すデータである。
有効期限データＤ４は、有価証券Ｐの有効期限を示すデータである。
券番号データＤ５は、有価証券Ｐそれぞれに割り当てられた券番号を示すデータである。
真偽判別用データＤ６は、例えば有価証券Ｐの真偽を検出するためのデータであり、例えば微細文字や微細画像、特殊インク等により有価証券Ｐに印刷されている。
取扱店データＤ７は、例えば有価証券Ｐを取り扱う店舗３００を示すデータである。
真偽判別用透かしデータＤ８は、有価証券Ｐの真偽を検出するためのデータであり、例えば有価証券Ｐに透かしにより設けられている。
【０１１０】
例えば図９（Ａ）に示すように、有価証券Ｐの表面には、周辺部に真偽判別用データＤ６が設けられ、その内側の中央部に券種データＤ３、金額データＤ１、有効期限データＤ４、発行元データＤ２、および真偽判別用透かしデータＤ８が設けられている。
例えば図９（Ｂ）に示すように、有価証券Ｐの裏面には、例えばＯＣＲ文字やＭＩＣＲ文字（マグネティックインクによる文字）による券番号データＤ５、および取扱店データＤ７が設けられている。
【０１１１】
有価証券Ｐは、例えば印刷されたデータの配置位置や印刷形式等が種類により異なっている。
図９（Ｃ）は、有価証券管理システムに用いられる有価証券（商品券）の表面の他の具体例を説明するための図である。図９（Ｄ）は、図９（Ｃ）に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。
【０１１２】
有価証券Ｐには、例えば図９（Ｃ），（Ｄ）に示すように、各データＤ１〜Ｄ８が設けられていてもよい。
詳細には有価証券Ｐは、図９（Ｃ）に示すように、表面に金額データＤ１、発行元データＤ２、券種データＤ３、有効期限データＤ４、券番号データ（ＯＣＲ文字）Ｄ５、真偽判別用データＤ６、真偽判別用透かしデータＤ８が設けられている。
また、有価証券Ｐの裏面には、図９（Ｄ）に示すように、券番号データ（ＭＩＣＲ文字）Ｄ５、取扱店データＤ７ｓ、真偽判別用透かしデータＤ８が設けられている。
【０１１３】
図１０は、図５に示した有価証券管理システムの読取装置３による現物入力時の画面の一具体例を説明するための図である。
例えば読取装置３では、読取部３２により有価証券Ｐが読み取れない場合にオペレータにより、有価証券Ｐに含まれる各種データを読み取り、表示部３５に表示される例えば図１０に示すような画面を見ながら、読み取ったデータを入力部３３を操作して入力する。
【０１１４】
現物入力画面Ｇは、例えば図１０に示すように、レジ番号（レジＮｏ．）Ｇ１、レジ担当者名データＧ２、売り場名データＧ３、券種ＣＤ Ｇ４、発行元データ（発行会社名）Ｇ５、券種名（券種情報）Ｇ６、金額データＧ７、および券番号データＧ８を有する。
【０１１５】
入力用欄に入力されるデータは次の通りである。
レジ番号（レジＮｏ．）Ｇ１は、例えば読取装置３のキャッシュレジスタとしての番号を示すデータである。
レジ担当者名Ｇ２は、例えば読取装置３を操作するオペレータの担当者を示すデータである。
売り場名データＧ３は、例えば店舗３００内の読取装置３が設置されている売り場名を示すデータである。
【０１１６】
券種ＣＤ Ｇ４は、有価証券Ｐを示すデータであり、例えば発行元データＧ５、券種名（券種情報）Ｇ６、および金額額データＧ７を含むデータである。この券種ＣＤ Ｇ４が入力された場合には、一意的に発行元データＧ５、券種名データＧ６、および金額データＧ７が決定される。
【０１１７】
発行元データ（発行会社名）Ｇ５は、有価証券Ｐの発行元１００を示すデータである。
券種名（券種情報）Ｇ６は、有価証券Ｐの券種を示すデータである。
金額データＧ７は、有価証券Ｐの金額を示すデータである。
また、発行元データＧ５、券種名（券種情報）Ｇ６、金額データＧ７は、一文字入力毎に選択候補が表示され、その選択候補の内から選択可能である。つまりセレクトボックス方式により入力可能である。
【０１１８】
券番号データＧ８は、有価証券Ｐの券番号を示すデータである。
また、複数個の有価証券Ｐに関するデータＧ４〜Ｇ８を入力可能である。この際、制御回路３７は金額データＤ１を基に演算して合計金額データＧ９を生成して、合計枚数データＧ１０と共に画面Ｇに表示する。
【０１１９】
また、読取装置３は、これらのデータＧ４〜Ｇ８を読取部３２により読み取り、その読み取り結果に応じてテキストデータを生成してもよい。
【０１２０】
図１１は、図５に示した有価証券管理システムの有価証券データの一具体例を説明するための図である。
読取装置３の記憶装置３６や、管理装置２の記憶装置２４に記憶されたデータは、例えば管理装置２や読取装置３により読み出されて表示部３５や出力部２３に表示可能である。
例えば読取装置３は、管理装置２にアクセスして有価証券Ｐに関するデータを検索した結果、図１１に示すような画面表示を行う。
【０１２１】
検索結果画面Ｇ２０は、例えば図１１に示すように、レジ番号（Ｎｏ．）Ｇ１、券番号データＧ８、処理日時データＧ１１、金額データＧ７、発行会社（発行元データ）Ｇ５、券種情報Ｇ６、入力タイプデータＧ１２を有する。
図１０示したデータと同じデータに関しては同じ符号を付して説明を省略し、相違点のみ説明する。
【０１２２】
処理日時データＧ１１は、読取装置３により有価証券Ｐの読み取り日時や、データ入力時の時間を示すデータである。
入力タイプデータＧ１２は、有価証券Ｐの入力ソースを示すデータであり、詳細には有価証券Ｐが読取部３２により読み取られた場合には”端末”を表示し、オペレータにより直接入力部３３から入力された場合には、”手入力”を表示する。
【０１２３】
また制御回路３７は、入力部３３から入力された、処理単位毎の表示Ｇ１３や券番号単位表示Ｇ１４を指示する信号に応じた画面を表示部３５に表示させる。
【０１２４】
図１２は、図５に示した有価証券管理システムのレジ入金一覧を示す画面の一具体例を説明するための図である。
例えば管理装置２は、レジ毎の入金を確認する指示が入力された場合には、図１２に示すように、レジ毎の入金一覧を示す画面表示を行う。
詳細には、管理装置２の制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信したデータに基づいてレジ毎の有価証券の入金状況を確認する。
【０１２５】
レジ入金一覧画面Ｇ３０は、例えば図１２に示すように、レジ番号（Ｎｏ．）Ｇ１、状況データＧ３１、時間データＧ１１、金額データＧ７、および入力タイプデータＧ１２を有する。
図１０に示したデータと同じデータに関しては同じ符号を付して説明を省略し、相違点のみ説明する。
【０１２６】
状況データＧ３１は、入力の有無を示すデータであり、未入力レジを示す場合には”×”文字、入力レジを示す場合には”○”文字を表示する。
【０１２７】
図１３は、図５に示した有価証券管理システムの動作を説明するためのフローチャートである。図１３を参照しながら、有価証券管理システム１の動作を、管理装置２、読取装置３、店舗サーバ装置４の各制御回路の動作を中心に説明する。
【０１２８】
例えば消費者が、発行元１００により発行された図９（Ａ），（Ｂ）に示すような有価証券（商品券）Ｐを用いて、店舗３００にて商品を購入する場合を説明する。
【０１２９】
ステップＳＴ１において、読取装置３は、有価証券Ｐを読み取る。
具体的には、制御回路３７は、例えば図５に示すように読取部３２により、有価証券Ｐを読み取らせる。
【０１３０】
ステップＳＴ２において、制御回路３７は、読取部３２による読み取り結果に基づいて、発行元データＤ２、金額データＤ１、有効期限データＤ４、券種名データＧ６、券番号データＤ５、受取先データ等を含むテキストデータＴＤ、および画像データＰＤを生成する。
【０１３１】
ステップＳＴ３において、制御回路３７は、生成したテキストデータ、および画像データを記憶装置３６に関連付けて書き込み記憶する。
【０１３２】
ステップＳＴ４において、その後、制御回路３７は、有価証券のうち画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように有価証券を無効化する処理を行う。
具体的には、制御回路３７は、例えば図８に示すように、インクローラＩＫＲにより有価証券Ｐの面にインクにより読み取った部分に規定された印刷を行う。
【０１３３】
図１４（Ａ），（Ｂ）は、図５に示した読取装置３による有価証券Ｐの無効化処理を説明するための図である。
制御回路３７は、例えば図９（Ａ），（Ｂ）に示すような有価証券Ｐの表面に印刷された金額データＤ１や有効期限データＤ４等のデータ部分ＢＤ１に、図１４（Ａ）に示すように、インクローラＩＫＲにより、再度有効に読み取り可能に画像データを生成することができないように印刷を施す。例えば黒インク等により印刷を行う。
【０１３４】
また、この際制御回路３７は、有価証券Ｐの面全体にインクにより印刷を行うことで無効化処理を行ってもよい。
また、制御回路３７は、図１４（Ａ）に示すように、使用済みを示す印刷ＢＤ２、例えば文字や記号、画像等を印刷することで無効化処理を行ってもよい。
【０１３５】
また、図１４（Ａ），（Ｂ）に示すように、制御回路３７は、有価証券Ｐにパンチ穴ＰＨを開ける等の無効化処理を施してもよい。
【０１３６】
その後、読取装置３では、無効化処理が施された有価証券Ｐが、紙送りされて収納部ＣＴに回収される。
【０１３７】
ステップＳＴ５において、制御回路３７は、記憶装置３６から読み出した画像データＰＤを、通信Ｉ／Ｆ３１を介して店舗サーバ装置４に送信する。
【０１３８】
ステップＳＴ４１において、店舗サーバ装置４の制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３から画像データＰＤを受信し、受信した画像データＰＤを記憶装置４５に記憶する（ＳＴ４２）。そして、制御回路４６は、画像データＰＤが記憶された記憶装置４５の記憶先を示す第２アドレス情報ＭＤ２を、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３に送信する。
【０１３９】
ステップＳＴ５において、読取装置３は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して店舗サーバ装置４から受信した第２アドレス情報ＭＤ２と、店舗サーバ装置４の第１アドレス情報ＭＤ１を含む記憶先データＭＤを生成し（ＳＴ６）、テキストデータＴＤと共に記憶先データＭＤを、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する（ＳＴ７）。
【０１４０】
ステップＳＴ２１において、管理装置２の制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３からテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを受信し、その受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを、関連付けて記憶装置２４に記憶して（ＳＴ２２）、有価証券Ｐの管理を行う。
【０１４１】
ステップＳＴ８において、偽造処理部２５７は、記憶装置２４に書き込まれた券番号データに基づいて、有価証券の不正使用を検出する処理を行い、当該検出処理の結果、不正使用が検出された場合に有価証券の使用抑止処理を行う（Ｓ９）。
例えば偽造処理部２５７は、有価証券の不正使用が検出された場合に、不正使用を示す信号を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信する。読取装置３では、その不正使用を示す信号を受けると有価証券の使用抑止処理、例えば有価証券Ｐが不正使用である旨を報知する。
【０１４２】
ステップＳＴ１０において、制御回路２５は、例えばテキストデータ等に基づいて、発行元１００や店舗３００等に請求する金額等を演算する処理を行う。
詳細には、例えば請求処理部２５６は、記憶装置２４に書き込まれたテキストデータ、画像データ、および受取先データに基づいて、発行元データまたは受取先データ毎に設定期間毎の金額データを集計し、その集計の結果に基づいて発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成し、生成した決済情報と画像データとを関連付けて記憶装置２４に書き込むことで有価証券Ｐの管理を行う（ＳＴ１１）。
【０１４３】
管理装置２，読取装置３，店舗サーバ装置４は、上述した処理が終了すると、次の有価証券Ｐが読み込まれるまで待機を行い、始めの処理に戻る。
【０１４４】
本実施形態では、読取装置３は、画像データＰＤを店舗サーバ装置４に送信し、店舗サーバ装置４が画像データＰＤを記憶して分散管理を行ったが、この形態に限られるものではない。
例えば、画像データＰＤを読取装置３内の記憶装置３６に記憶して分散管理を行ってもよい。
【０１４５】
以上、説明したように本実施形態では、読取装置３には、記憶装置３６と、通信ネットワーク５を介してデータ通信を行う通信Ｉ／Ｆ３１と、有価証券Ｐの発行元を示す発行元データＤ２、および有価証券Ｐの金額を示す金額データＤ１を含む有価証券Ｐを読み取る読取部３２と、読取部３２による読み取り結果に基づいて、発行元データ、金額データ、および有価証券Ｐの受取り先を示す受取先データを含むテキストデータＴＤ、および画像データＰＤを生成して、記憶装置３６に関連付けて記憶し、当該記憶装置３６から読み出したテキストデータＴＤを、当該画像データＰＤの記憶先を示す記憶先データＭＤと共に通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する制御回路３７とを有し、管理装置２は、記憶装置２４と、通信ネットワーク５を介してデータ通信を行う通信Ｉ／Ｆ２１と、通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３から受信した、テキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置２４に記憶し、当該記憶装置２４に記憶したテキストデータＴＤに基づいて有価証券Ｐの管理を行う制御回路２５とを設けたので、有価証券Ｐを回収し搬送して一定期間保管することなく、かつセキュリティ性を低下させずに、処理負荷を低減することができる。
【０１４６】
図１５は、図１４に示した有価証券管理システムの動作の他の具体例を説明するためのフローチャートである。
また、ステップＳＴ１からステップＳＴ４までの動作は、図１４に示した動作と同じ動作なので説明を省略する。
ステップＳＴ４の後、ステップＳＴ１５において、制御回路３７は、記憶装置３６からテキストデータＴＤと記憶先データＭＤを通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２に送信する。
【０１４７】
ステップＳＴ２１において、管理装置２の制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３からテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを受信し、その受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを、関連付けて記憶装置２４に記憶して（ＳＴ２２）、有価証券Ｐの管理を行う。
【０１４８】
ステップＳＴ１６において、読取装置３の制御回路３７は、記憶装置３６に記憶された画像データＰＤを通信Ｉ／Ｆ３１を介して店舗サーバ装置４に送信する。
【０１４９】
店舗サーバ装置４の制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３から画像データＰＤを受信すると（ＳＴ４１）、受信した画像データＰＤを記憶装置４５に記憶し（ＳＴ４２）、記憶先データＭＤを管理装置２に送信する（ＳＴ４３）。
【０１５０】
ステップＳＴ２３において、管理装置２の制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して記憶先データＭＤを受信すると、その記憶先データＭＤを、その画像データに関するテキストデータに関連付けて、記憶装置２４に記憶することで、記憶先データＭＤを更新する（ＳＴ２４）。
【０１５１】
以上、説明したように上述した形態では、読取装置３から店舗サーバ装置４に画像データを送信し、店舗サーバ装置４は記憶装置４５内に画像データＰＤを記憶すると、記憶先データＭＤを管理装置２に送信する。このように画像データＰＤの記憶先が変更した場合にその変更された記憶先データＭＤを管理装置２に送信することで、管理装置２の制御回路２５は、正確に画像データの記憶先データを更新することができる。
【０１５２】
図１６は、図５に示した有価証券管理システム１において画像送信指示を受信した際の動作を説明するためのフローチャートである。
図１６を参照しながら、管理装置２、読取装置３、店舗サーバ装置４の各制御回路の動作を中心に説明する。
【０１５３】
店舗サーバ装置４は、データ処理装置、詳細には管理装置２，読取装置３、その他のデータ処理装置等から画像データの送信指示を受信すると、画像データを指示元のデータ処理装置に送信する。説明を簡潔にするため管理装置２が店舗サーバ装置４に画像送信指示を送信する場合を説明する。
【０１５４】
ステップＳＴ５１において、管理装置２の制御回路２５は、例えばテキストデータＴＤに関連する画像データを閲覧したい場合に、そのテキストデータＴＤに関連する画像データＰＤの記憶先データＭＤを、記憶装置３６から読み出す。
制御回路２５は、その記憶先データＭＤに基づいて、記憶先データＭＤを含む画像送信指示を、通信Ｉ／Ｆ２１を介して画像データの記憶先の装置に送信する。
【０１５５】
具体的には、制御回路２５は、記憶先データＭＤの第１アドレス情報ＭＤ１に基づいて、画像データＰＤの記憶先の装置が店舗サーバ装置４であると判別した場合には、記憶先データＭＤを含む画像送信指示を、店舗サーバ装置４に送信する。
【０１５６】
ステップＳＴ５２において、画像データの記憶先のデータ処理装置である店舗サーバ装置４では、制御回路４６が、通信Ｉ／Ｆ４１を介して送信指示を受信すると、送信指示に含まれる記憶先データＭＤに基づいて、記憶装置４５から送信要求に応じた画像データを読み出す。
詳細には、制御回路４６は、記憶先データＭＤの第２アドレス情報ＭＤ２に基づいて、記憶装置４５から送信要求に応じた画像データを読み出す。
【０１５７】
ステップＳＴ５４において、制御回路４６は、読み出した画像データＰＤを指示元のデータ処理装置、例えば読取装置３に通信Ｉ／Ｆ４１を介して送信する。
【０１５８】
ステップＳＴ５５において、要求元のデータ処理装置である、店舗サーバ装置４では、制御回路４６が通信Ｉ／Ｆ４１を介して画像データを受信すると、画像データを基に所定のデータ処理、例えば画像の真偽判定処理等を行う（ＳＴ５６）。
【０１５９】
以上、説明したように上述した形態では、画像データを記憶するデータ処理装置は、記憶先データＭＤを含む送信を受信すると、記憶先データＭＤに基づいて、画像データを読み出して、送信指示元のデータ処理装置に送信するので、読取装置３や店舗サーバ装置４に分散管理した画像データを、確実に取得することができる。
【０１６０】
また、データ処理装置は、所望の画像データを取得する場合には、記憶先データＭＤを記憶する管理装置２にアクセスして、記憶先データを取得し、その取得した記憶先データＭＤに基づいて記憶先のデータ処理装置にアクセスして画像データを取得するので、確実に画像データを取得することができる。
【０１６１】
また、店舗サーバ装置４に記憶した画像データを、確実に分散管理することができる。
【０１６２】
図１７は、図５に示した有価証券管理システム１において通信障害時の動作を説明するためのフローチャートである。
図１７を参照しながら、管理装置２、読取装置３、店舗サーバ装置４の各制御回路の動作を中心に説明する。
【０１６３】
ステップＳＴ６１において、読取装置３の制御回路３７は、通信ネットワーク５を介した管理装置２とのデータ通信において、通信状態が良好であるか否かを判別する。
詳細には、制御回路３７の通信機能障害検知部３７０１は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２とデータ通信を適正に行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信が行えると判断した場合には、通常の処理を行う（ＳＴ６２）。制御回路３７は、例えばテキストデータや記憶先データＭＤを管理装置２に送信する。
【０１６４】
一方、ステップＳＴ６１の判別において、制御回路３７は、適正にデータ通信が行えないと判断した場合に、テキストデータＴＤと共に記憶先データＭＤを通信Ｉ／Ｆ３１を介して画像データＰＤを管理装置２に送信する（ＳＴ６３）。
【０１６５】
ステップＳＴ６４において、店舗サーバ装置４の制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して読取装置３からテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを受信すると、そのテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置４５に関連付けて書き込み（ＳＴ６５）、記憶する（ＳＴ６６）。
【０１６６】
ステップＳＴ６７において、制御回路４６は、通信ネットワーク５を介した管理装置２とのデータ通信において、通信状態が良好であるか否かを判別する。
詳細には、制御回路４６の通信障害検知部４６０１は、通信Ｉ／Ｆ４１を介して管理装置２とデータ通信を適正に行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信を行えないと判断した場合に、ステップＳＴ６６の処理に戻り、記憶するデータを保持する。
【０１６７】
一方、ステップＳＴ６７の判別において、制御回路４６は、適正にデータ通信が行えると判断した場合に、記憶装置３６から読み出したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを、通信Ｉ／Ｆ４１を介して管理装置２に送信する（ＳＴ６８）。
【０１６８】
ステップＳＴ６９において、管理装置２の制御回路２５は、通信Ｉ／Ｆ２１を介して店舗サーバ装置４から受信したテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを記憶装置２４に関連付けて記憶する（ＳＴ７０）。
【０１６９】
以上、説明したように上述した形態では、通信障害時の場合には、読取装置３はテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを、例えば店舗３００内に設けられた店舗サーバ装置４に送信し、店舗サーバ装置４が通信状態が回復するまで、そのデータを保持する。そして、店舗サーバ装置４は、通信状態が回復した場合に、管理装置２に通信ネットワーク５を介してテキストデータおよび記憶先データＭＤを送信するので、読取装置３と管理装置２間で通信障害が発生したときであっても、店舗サーバ装置４にバッファしておくことで、確実にテキストデータおよび記憶先データＭＤを管理装置２に送信することができ、管理装置２はそれらのデータを管理することができる。
【０１７０】
図１８は、図５に示した有価証券管理システム１の動作、特に読み取り動作を説明するためのフローチャートである。図１８を参照しながら、管理装置２および読取装置３の動作を中心に説明する。
【０１７１】
制御回路３７は、記憶装置３６に複数の異なる種類の有価証券に関する券種情報を記憶し、記憶装置３６が記憶する券種情報に基づいて、読取部３２により読み取る有価証券Ｐの券種を特定し（ＳＴ５１１）、特定した結果に応じて有価証券Ｐのうち読取部分を決定し（ＳＴ５１２）、決定した読取部分を読み取る（ＳＴ５１３）。
【０１７２】
また、制御回路２５は、上述したように券種情報を配信する機能を有し、例えば券種情報を送信させる送信指示を受けると、記憶装置２４が記憶する券種情報を読み出して、読み出した券種情報を読取装置３に送信する。
制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２から受信した券種情報を記憶装置３６に書き込み、券種情報を更新する。
こうすることで制御回路３７は、更新された券種情報を基に本発明に係る処理を行うことができる。
【０１７３】
図１９（Ａ）〜（Ｄ）は、図９に示した有価証券の券種情報を説明するための図である。図１９（Ａ）は、図９（Ａ）に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。図１９（Ｂ）は、図９（Ｂ）に示した有価証券の裏面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。
図１９（Ｃ）は、図９（Ｃ）に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。図１９（Ｄ）は、図９（Ｄ）に示した有価証券の裏面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。
【０１７４】
券種情報は、例えば有価証券Ｐの種類毎に各データが記されている部分が異なるために、有価証券Ｐの種類とそれらデータを有効に読み取る部分を示すデータとを関連付けて記憶する。
【０１７５】
具体的には券種情報は、例えば図９（Ａ）〜（Ｄ）に示すような有価証券Ｐの場合には、データＤ１〜Ｄ５，Ｄ７が記されている位置や大きさに対応して、例えば図１９（Ａ）〜（Ｄ）に示すように、読み取り部分を示すデータＲＤ１〜ＲＤ５，ＲＤ７を、有価証券Ｐの種類を示す情報と関連付けて記憶する。
【０１７６】
制御回路３７は、例えばステップＳＴ５１１において、読取部３２による読み取り結果、および券種情報に基づいて、例えば金額データの位置により有価証券Ｐの券種を特定し、特定した券種により読取部分を決定し（ＳＴ５１２）、その読取部分を読み取ることで（ＳＴ５１３）、各種データを含むテキストデータを生成する。
【０１７７】
以上、説明したように、制御回路３７は、記憶装置３６に複数の異なる種類の有価証券Ｐに関する券種情報を記憶し、記憶装置３６が記憶する券種情報に基づいて、読み取る有価証券Ｐの券種を特定し、特定した結果に応じて有価証券Ｐのうち読取部分を決定し、その決定した読取部分を読み取るので、例えば確実に各種データを読み取ることができる。
【０１７８】
また、有価証券Ｐの全体を読み取った場合と比べて、画像データのデータサイズを低減することができる。
【０１７９】
また、制御回路３７は、上述したように無効化処理を行う際に、この券種情報に基づいて決定した読取部分を重点的に無効化する処理を施すことにより、例えば有価証券Ｐの全体にインクを印刷する場合と比べて、消費するインク量を低減することができる。
【０１８０】
図２０は、図５に示した有価証券管理システム１の動作、特に偽造判定処理に係る動作を説明するためのフローチャートである。図２０を参照しながら、有価証券管理システム１の偽造判定処理に係る動作を、管理装置２，読取装置３，店舗サーバ装置４の制御回路の動作を中心に説明する。
【０１８１】
ステップＳＴ５３１において、管理装置２に偽造情報が入力される。
具体的には、制御回路２５は、例えばオペレータにより入力部２２が操作され有価証券Ｐの券種それぞれに対応した偽造情報、例えば図９（Ａ）〜（Ｄ）に示すように、真偽判別用データＤ６、真偽判別用透かしデータＤ８の位置や、形状データ、色データ、光度データ等により、偽造された有価証券Ｐと、本物の有価証券Ｐとを区別するための偽造情報が入力され、その偽造情報を記憶装置２４に記憶する。
【０１８２】
制御回路２５は、例えば入力部２２からの送信指示や規定されたタイミングで、記憶装置２４から偽造情報を読み出して、有価証券Ｐ毎の偽造情報に基づいて、有価証券の読取部分または解像度を決定し（ＳＴＳＴ５３２）、決定した読取部分または解像度で有価証券を読み取らせる要求を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信する。
【０１８３】
制御回路３７は、通信Ｉ／Ｆ３１を介して管理装置２から受信した要求を受けて、当該要求に応じて読取部３２に有価証券Ｐを読み取らせ（ＳＴ５３３）、当該読み取り結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う（ＳＴ５３４）。
【０１８４】
上述したように、読取装置３は、有価証券毎の偽造情報に応じて決定された読取部分や解像度で有価証券Ｐを読み取り、その読み取り結果および偽造情報に基づいて偽造判定処理を行うので、読取装置３は確実に有価証券Ｐの真偽を判別することができる。
【０１８５】
また、制御回路２５は、送信指示や規定されたタイミングで偽造情報を通信Ｉ／Ｆ２１を介して読取装置３に送信し、読取装置３の制御回路３７は、受信したその偽造情報を記憶装置３６に書き込み記憶し、記憶装置３６から読み出した偽造情報に基づいて読み取るための解像度や読取部分を決定して、決定した解像度で読取部分を読み取り、読み取り結果および偽造情報とを比較することで真偽判定を行ってもよい。
こうすることにより、読取装置３は記憶装置３６から真偽情報を読み取って真偽判定を行うので、より高速に有価証券Ｐの真偽を判別することができる。
【０１８６】
〔第２実施形態〕
図２１は、本発明の第２実施形態に係る有価証券管理システム１ａの全体構成図である。
第１実施形態と第２実施形態の相違点は、第２実施形態はより具体的な装置構成を有する点である。第１実施形態との相違点を中心に説明する。第１実施形態と同じ構成および動作については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る有価証券管理システム１ａは、例えば図２１に示すように、管理センタ２００、店舗３００、およびホスト系電算センタ６００を有する。
【０１８７】
〔管理センタ〕
管理センタ２００には、管理装置２ａが備えられている。
本実施形態に係る管理装置２ａは、例えば図２１に示すように、受信サーバ装置２０１、ウェブ（ＷＥＢ）サーバ装置２０２、データベース（ＤＢ）サーバ装置２０３、バックアップ（ＢＫ）サーバ装置２０４、サーバ管理端末装置２０５、およびファイアウォール装置（ＦＷ）２０６を有する。
【０１８８】
受信サーバ装置２０１、ウェブサーバ装置２０２、データベースサーバ装置２０３、バックアップサーバ装置２０４、サーバ管理端末装置２０５、およびファイアウォール装置２０６は、通信線Ｌにより接続されている。
【０１８９】
また、受信サーバ装置２０１、ウェブサーバ装置２０２、データベースサーバ装置２０３、バックアップサーバ装置２０４、およびサーバ管理端末装置２０５は、ファイアウォール装置２０６を介してルータＲＴ１に接続され、通信ネットワーク５を介してホスト系電算センタ６００内のデータ処理装置や、各店舗３００のデータ処理装置に接続されている。
【０１９０】
各サーバ装置の具体的なハードウェア構成は、例えば他の構成要素と略同様の構成要素であり、例えば図５に示すように、通信Ｉ／Ｆ、入力部、出力部、表示部、記憶装置、制御回路（ＣＰＵ）等により構成されており、各構成要素の説明は省略する。
【０１９１】
〔ホスト系電算センタ〕
ホスト系電算センタ６００には、例えば図２１に示すように、ホスト装置６ａが設けられている。
ホスト装置６ａは、例えば券管理システム６０１、店舗間統合ネットワークシステム６０２、および勘定系システム６０３、およびルータＲＴ１を有する。
【０１９２】
券管理システム６０１、店舗間統合ネットワークシステム６０２、および勘定系システム６０３は、通信線Ｌにより接続されている。
また、券管理システム６０１、店舗間統合ネットワークシステム６０２、および勘定系システム６０３は、ルータＲＴ１を介して、管理装置２ａとデータ通信を行う。
ルータＲＴ１は、ルータＲＴ２を介して通信ネットワーク５と接続されている。
【０１９３】
券管理システム６０１は、管理装置２ａの上位の管理を行うシステムであり、有価証券Ｐに関して統合的な管理を行う。
店舗間統合ネットワークシステム６０２は、券管理システム６０１と勘定系システム６０３の上位の管理を行うシステムであり、かつ各店舗３００間の統合的な管理を行う。
勘定系システム６０３は、管理装置２ａの上位の管理を行うシステムであり、有価証券Ｐの会計に関する処理を行う。
各システムのデータ処理装置の具体的なハードウェア構成は、例えば他の構成要素と略同様の構成要素であり、例えば図５に示すように、通信Ｉ／Ｆ、入力部、出力部、表示部、記憶装置、制御回路（ＣＰＵ）等により構成されており、各構成要素の説明は省略する。
【０１９４】
〔店舗〕
本実施形態に係る店舗３００には、例えば図２１に示すように、出納部３００１、および設置フロア３００２が設けられている。
例えば店舗３００内の商品の出納に関する出納部３００１には、複数個の読取装置３および店舗サーバ装置４が設けられている。
複数個の読取装置３および店舗サーバ装置４は、ハブ（ＨＵＢ１）を介して通信線Ｌにより接続されている。
【０１９５】
設置フロア３００２には、複数個の読取装置３が設けられている。この複数個の読取装置３はハブ（ＨＵＢ２）を介して通信線Ｌにより接続されている。
【０１９６】
ハブ（ＨＵＢ１）およびハブ（ＨＵＢ２）は、通信線Ｌを介してスイッチングハブ（ＳＷ）に接続されている。
スイッチングハブＳＷは、ルータＲＴ３，ＲＴ４を介して、通信ネットワーク５に接続されている。
【０１９７】
店舗サーバ装置４は、例えば店舗３００内の複数個の読取装置３を管理する装置である。
店舗サーバ装置４の具体的なハードウェア構成は、他のデータ処理装置と略同様の構成要素であり、例えば図５に示すように、通信Ｉ／Ｆ、入力部、出力部、表示部、記憶装置、制御回路（ＣＰＵ）等により構成されており、各構成要素の説明は省略する。
以下、店舗３００と管理センタ２００の各データ処理装置について、図面を参照しながら、より詳細に説明する。
【０１９８】
図２２は、図２１に示した有価証券管理システム１ａのより具体的な構成図である。
【０１９９】
ＤＢサーバ装置２０３、バックアップサーバ装置２０４、およびサーバ管理端末装置２０５は、通信線Ｌを介してルータＲＴ５およびルータＲＴ５を介して、受信サーバ装置２０１およびウェブサーバ装置２０２に接続されている。
【０２００】
受信サーバ装置２０１およびウェブサーバ装置２０２は、ルータＲＴ１，ＲＴ２、およびファイアウォール装置２０６を介して通信ネットワーク５に接続されている。
読取装置３および店舗サーバ装置４は、通信線Ｌを介して通信ネットワーク５に接続されている。
以下、各サーバ装置や読取装置３、店舗サーバ装置４について説明する。
【０２０１】
〔受信サーバ装置〕
受信サーバ装置２０１は、例えばＦＴＰ（File Transfer Protocol）等の予め規定された通信方式により、データ通信を行う。
また、受信サーバ装置２０１は、通信ネットワーク５を介して、読取装置３から受信したテキストデータや画像データをデータベースに記憶する。詳細には、受信サーバ装置２０１は、受信したテキストデータや画像データをデータベースサーバ装置２０３に送信する。ＤＢサーバ装置は、受信サーバ装置から受信したテキストデータや画像データを内部の記憶装置に書き込むことで記憶する。
【０２０２】
〔ウェブサーバ装置〕
ウェブサーバ装置２０２は、通信ネットワーク５を介して、例えば店舗サーバ装置４から受信した現物入力データ（ＰＯＳＴ）を、データベースサーバ装置２０３に送信する。データベースサーバ装置２０３はウェブサーバ装置２０２から受信した現物入力データを内部の記憶装置に書き込むことで記憶する。
【０２０３】
ウェブサーバ装置２０２は、例えば有価証券のデータを、入力するための入力画面を含むウェブページを通信ネットワーク５を介して提供する。この際データ通信のセキュリティ性の向上のために、ＳＳＬ通信等により通信データに暗号化処理を施すことが好ましい。
【０２０４】
また、読取装置３や店舗サーバ装置４が送信するテキストデータや画像データまたは現物入力データが、既にデータベースサーバ装置２０３の記憶装置に登録済みである場合には、エラー制御処理を行う。
具体的には例えば、データベースサーバ装置２０３は、読取装置３により有価証券Ｐが読み取られて生成された読取データが、データベースサーバ装置２０３内の記憶装置に既に記憶済みの場合には、エラーを示す信号を受信サーバ装置２０１やウェブサーバ装置２０２に送信する。
受信サーバ装置２０１やウェブサーバ装置２０２は、そのエラーを示す信号を受信すると、通信ネットワーク５を介して読取装置３や店舗サーバ装置４に送信する。
読取装置３や店舗サーバ装置４は、そのエラーを示す信号を受信するとエラーを報知する処理、例えば有価証券が不正使用や無効である旨を示す表示を行う。
【０２０５】
また、ウェブサーバ装置２０２は、要求元の店舗管理端末装置に店舗毎のレジ入金情報表示画面を提供する。
また、ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４に店舗毎に登録データ編集画面を提供する。
また、ウェブサーバ装置２０２は、例えば複数個のデータ処理装置によりクラスタリング構成をとることで、処理負荷を各装置に分散することが好ましい。
【０２０６】
また、受信サーバ装置２０１やウェブサーバ装置２０２は、新しい種類の有価証券を取り扱う際には、その新たな種類の有価証券の種類を示す券種情報を、各読取装置３や店舗サーバ装置４に送信する。
【０２０７】
また、ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４からの要求に応じて認証処理（ログイン）を提供する。
具体的には、ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４から接続要求を受信すると、その要求に応じて認証処理を行い、認証が適正に行われて店舗管理端末装置が適正であると判断した場合に、本発明に係る処理に関するデータ通信を行う。
【０２０８】
また、受信サーバ装置２０１やウェブサーバ装置２０２は、データベースサーバ装置２０３が何らかのトラブル等により処理不能状態、いわゆるデータベースサーバ装置２０３がダウン状態の場合であっても、読取装置３や店舗サーバ装置４間でデータ通信を行い、内部の記憶装置に書き込むことで、一時的に受信されたデータを蓄積し、データベースサーバ装置２０３との通信状態が復旧した場合に、内部の記憶装置からデータを読み出して、データベースサーバ装置２０３に送信する。このように各サーバ装置の状態に応じて分散処理を行うことにより、管理装置２ａ全体が効率よく動作する。
【０２０９】
〔データベースサーバ装置〕
データベースサーバ装置２０３は、読取装置３から受信した読取データ、詳細にはテキストデータや画像データ、オペレータにより有価証券のデータが直接入力された現物入力データを、内部の記憶装置に関連付けて記憶する。
また、データベースサーバ装置２０３は、本発明に係るデータを関連付けた各種テーブル情報を記憶する。
【０２１０】
〔バックアップサーバ装置〕
バックアップサーバ装置２０４は、データベースサーバ装置２０３に記憶された読取データ（テキストデータや画像データ）、現物入力データ等を、設定されたタイミングで、内部の記憶装置に書き込むことでバックアップ処理を行う。
【０２１１】
〔サーバ管理端末装置２０５〕
サーバ管理端末装置２０５は、データベースサーバ装置２０３に記憶された読取データ（テキストデータや画像データ）を管理する。
詳細には、サーバ管理端末装置２０５は、データベースサーバ装置２０３に記憶されたデータを読み出して編集処理を行い、ホスト装置６に送信する。
サーバ管理端末装置２０５は、ホスト装置６、設定単位毎、例えば店舗単位毎や地域単位毎に、テキストデータや画像データを送信する。
サーバ管理端末装置２０５は、各種帳票、例えばレジ毎日報、券種別日報、回収高日報等を出力する。
また、サーバ管理端末装置２０５は、店舗３００に設けられた読取装置３に券種情報を通信ネットワークを介して送信する。読取装置３は、通信ネットワーク５を介してサーバ管理端末装置２０５から受信した、券種情報を内部の記憶装置に書き込み記憶することで券種情報を更新する。
【０２１２】
〔読取装置〕
本実施形態に係る読取装置３は、例えば、有価証券を複数枚読み取り、読み取り結果に応じたテキストデータや画像データを規定された単位毎に１レコードとして、管理装置２ａに送信する。
読取装置３は、読み取り結果に応じてレシート印字を行う。
読取装置３は、例えば通信ネットワーク５の通信状態が良好でなく、管理装置２と適正にデータ通信を行うことができない場合には、スタンドアロン動作を行い、読み取り結果のテキストデータや画像データを記憶装置に書き込むことで記憶する。読取装置３は、画像データを店舗サーバ装置４に送信し、通信状態が良好時になると、記憶装置からテキストデータを読み出して管理装置２ａに送信する。
【０２１３】
〔店舗サーバ装置〕
店舗サーバ装置４は、読取装置３と通信ネットワーク５を介して接続され、読取装置３を統括的に管理および制御を行う。
店舗サーバ装置４は、例えば通信ネットワーク５を介して、管理装置２とデータ通信を行う。
店舗サーバ装置４は、例えば読取装置３により有価証券Ｐを有効に読み取ることができない場合に、オペレータの操作により有価証券に関するデータを入力する場合に用いられる。
具体的には、店舗サーバ装置４は、ブラウザ等のウェブページ閲覧アプリケーションにより、管理センタ２００のウェブサーバ装置２０２にアクセスし、現物入力データ、詳細には入力された金額データや、発行元データ、券番号データ、券種データ等をテキストデータとして、管理装置２に送信する。
【０２１４】
図２３，２４は、図２１，２２に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。図２３，２４等を参照しながら、第１実施形態との相違点を、読取装置３、管理装置２ａ、店舗サーバ装置４の各構成要素の動作を中心に説明する。
【０２１５】
図２４に示すように、ステップＳＴ１０１において、読取装置３のハードキー読取部３２１は、オペレータによりハードキーが挿入されたことを検出した場合に、カードキーからそのオペレータの認証情報を読み取り、その認証情報を制御回路３７に出力する。制御回路３７は、その認証情報を基に認証処理を行い、本人確認がとれた場合にオペレータに対して読取装置３の使用を許可する。
【０２１６】
〔読取処理〕
ステップＳＴ１０２において、図７，８に示すように、有価証券（商品券）Ｐが読取部３２のフィーダにセットされると、制御回路３７は、ローラＩＲ１〜ＩＲ３を駆動させて有価証券Ｐを、撮像装置３２４，３２５の間に送り込み、有価証券Ｐの読み取りを開始する（ＳＴ１０３）。
【０２１７】
〔画像データ生成〕
ステップＳＴ１０４において、制御回路３７は、読取部３２の撮像装置３２４，３２５による読み取り結果に基づいて、画像データを生成し、生成した画像データを記憶装置３６に記憶する（ＳＴ１０５）。
【０２１８】
ステップＳＴ１０６において、制御回路３７は、設定時間、例えば通信線Ｌの通信状態が良好な時間帯、例えば夜間設定時間になった場合に、記憶装置３６に記憶されたテキストデータＴＤと関連付けられた複数個の画像データＰＤを読み出して、その画像データＰＤを通信Ｉ／Ｆ３１により通信線Ｌを介して店舗サーバ装置４に送信する。いわゆるバッチ送信処理を行う。
【０２１９】
ステップＳＴ１０７において、店舗サーバ装置４の制御回路４６は、通信Ｉ／Ｆ４１により読取装置３から画像データＰＤを受信すると、記憶装置４５にその画像データを記憶（保管）する（ＳＴ１０８）。
【０２２０】
〔ログ生成〕
ステップＳＴ１０９において、制御回路３７は、読取装置３に関する処理状況を示すログを生成して、生成したログを記憶装置３６に書き込みログを蓄積する（ＳＴ１１０）。
【０２２１】
ステップＳＴ１１１において、制御回路３７は、読取部３２の撮像装置３２４，３２５による読み取り結果に応じてテキストデータＴＤおよび記憶先データＭＤを生成して、記憶装置３６にテキストデータおよび記憶先データＭＤを書き込み記憶する（ＳＴ１１２）。
【０２２２】
ステップＳＴ１１３において、制御回路３７は、フィーダにセットされた有価証券を全て読み取ったか否かを判別する。
詳細には、制御回路３７は、例えば読取部３２の撮像装置３２４，３２５の読み取り結果や厚さ計測部ＴＫによる測定結果に基づいて全ての有価証券を読み取ったか否かを判別し、全て読み取っていないと判別した場合には、ステップＳＴ１０３の処理に戻る。
一方、全て読み取ったと判別した場合には、制御回路３７は、例えば有価証券Ｐの読み取りが完了したか否かを判別する（ＳＴ１１４）。
例えば、制御回路３７は、入力部３３から完了指示を示す信号が入力されたか否かにより、読み取りが完了したか否かを判別する。読み取りが完了していない場合には、ステップＳＴ１０３の処理に戻る。
【０２２３】
一方、ステップＳＴ１１４おいて、制御回路３７は、読み取りが完了したと判別した場合には、ステップＳＴ１１２により記憶装置３６に記憶したテキストデータおよび記憶先データＭＤを読み出して、画像データと関連付けられたテキストデータ、および記憶先データＭＤを通信Ｉ／Ｆ３１により通信ネットワーク５を介して管理装置２に送信する（ＳＴ１１５）。
例えば画像データと関連付けられたテキストデータとは、そのテキストデータに対応する画像データに関するデータを含むことである。
【０２２４】
ステップＳＴ１１６において、制御回路３７は、ステップＳＴ１１０にて記憶装置３６に記憶したログを読み出して、そのログを通信Ｉ／Ｆ２１により、通信ネットワーク５を介して管理装置２に送信する。
上述したように読取装置３による読取処理を完了する（ＳＴ１１７）。
【０２２５】
ステップＳＴ１１８において、受信サーバ装置２０１は、ステップＳＴ１１６で読取装置３から送信されたテキストデータおよび記憶先データＭＤやログを受信し、それらデータをデータベースサーバ装置２０３に送信する。データベースサーバ装置２０３は、その画像データと関連付けられたテキストデータおよび記憶先データＭＤを保存する（ＳＴ１１９）。この際、データベースサーバ装置２０３は、そのデータを解析してデータベース上のテーブルにデータ格納する。
【０２２６】
〔通信ログ生成〕
ステップＳＴ１２０において、受信サーバ装置２０１は、読取装置３やデータベースサーバ装置２０３とのデータ通信に基づいて通信ログを生成し、その通信ログを内部の記憶装置に書き込み記憶する。
【０２２７】
図２５は、図２１，２２に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。図２５等を参照しながら、第１実施形態との相違点を、読取装置３および管理装置２ａ、各構成要素の動作を中心に説明する。
【０２２８】
ステップＳＴ２０１において、店舗サーバ装置４は、ウェブブラウザ等のウェブアプリケーション（ＷＡ）により、通信ネットワーク５を介してウェブサーバ装置２０２にアクセスを行いログイン処理を行う。
ステップＳＴ３０１において、ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４からログイン要求を受けると、データベースサーバ装置２０３のユーザＤＢ２４４にアクセスして、例えばログイン要求に含まれるオペレータの氏名データやパスワード等と、ユーザＤＢ２４４に記憶されている氏名データやパスワードとを比較して、比較結果に基づいてログインチェックを行う。
ウェブサーバ装置２０２は、その結果を示す信号を店舗サーバ装置４に送信する。
【０２２９】
店舗サーバ装置４は、ログインに成功した旨を示す信号を受信した場合には、オペレータに対して店舗サーバ装置４を使用することを許可する。
【０２３０】
〔ユーザ管理〕
ステップＳＴ２０２において、店舗サーバ装置４は、ユーザ管理を行うか否かを判別する。詳細には、店舗サーバ装置４は、ユーザ管理処理の開始を指示する信号が入力されたか否により、ユーザ管理を行うか否かを判別する。
ステップＳＴ２０２の判断において、ユーザ管理を行う場合には、店舗サーバ装置４は、例えばユーザ編集処理を行う（ＳＴ２０３）。
詳細には、読取装置３は、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）により、通信ネットワーク５を介してウェブサーバ装置２０２にアクセスを行い、例えばユーザを追加するためのデータやユーザデータを編集するためのデータをウェブサーバ装置２０２に送信する。
ステップＳＴ３０２において、ウェブサーバ装置２０２は、例えばデータベースサーバ装置２０３のユーザデータＤＢ２４４に記憶されているデータに基づいて、店舗サーバ装置４から受信したデータのエラーチェックを行い、登録のためのエラーがない場合には、データベースサーバ装置２０３のユーザデータＤＢ２４４に登録する処理を行う（ＳＴ３０３）。
データベースサーバ装置２０３は、ウェブサーバ装置２０２から受信したデータを登録する。
【０２３１】
〔現物入力〕
ステップＳＴ２０４において、店舗サーバ装置４は、その現物入力（有価証券Ｐに関するデータをオペレータにより直接入力）を行うか否かを判別する。詳細には、店舗サーバ装置４は、例えば不図示の入力装置から現物入力指示が入力されたか否かにより、現物入力を行うか否かを判別する。現物入力を行わない場合にはステップＳＴ２０６の処理に進む。
【０２３２】
その判別の結果、その現物入力を行う場合には、店舗サーバ装置４は、現物入力処理を行う（ＳＴ２０５）。
詳細には、店舗サーバ装置４は、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）により、通信ネットワーク５を介してウェブサーバ装置２０２にアクセスを行う。
ウェブサーバ装置２０２は、その店舗サーバ装置４からのアクセスに応じて、例えば図１０に示すような現物入力画面を提供する（ＳＴ２０５１）。店舗サーバ装置４は、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）により表示部に現物入力画面を表示して、オペレータによる入力部の操作に応じた信号を基に有価証券Ｐの入力データを生成し、生成した入力データをウェブサーバ装置２０２に出力する（ＳＴ２０５２）。
ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４から入力データを受信し（ＳＴ３０４）、その入力データと、データベースサーバ装置２０３に記憶する有価証券に関するデータに基づいてエラーチェック処理、例えば既に登録されている有価証券Ｐか存在する券種ＩＤか否か等の判別を行い、その判別の結果、エラーがない場合に、その入力データをデータベースサーバ装置２０３に送信して登録処理を行う（ＳＴ３０５）。データベースサーバ装置２０３は、その入力データを解析して、例えば読取テキストデータＤＢ２４８に記憶する。
【０２３３】
〔データ確認処理およびデータ更新処理〕
ステップＳＴ２０６において、店舗サーバ装置４は、有価証券Ｐに関するデータ表示や編集を行うか否かを判別する。詳細には、店舗サーバ装置４は、入力部からその旨を示す指示が入力されたか否かを基に判別する。データ表示や編集を行わない場合には、ステップＳＴ２１０の処理に進む。
【０２３４】
一方、データ表示や編集を行うと判別した場合には、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）によりウェブサーバ装置２０２にアクセスして、データ検索処理（ＳＴ２０７）、データ表示処理（ＳＴ２０８）、およびデータ編集処理（ＳＴ２０９）を行う。
詳細には、ウェブサーバ装置２０２は、店舗サーバ装置４からの要求に応じて、データベースサーバ装置２０３にアクセスし必要に応じて、有価証券に関するデータを店舗サーバ装置４に提供する。
その際、ウェブサーバ装置２０２は、ステップＳＴＳＴ２０９により店舗サーバ装置４から送信された編集結果を示す信号を受信すると、その受信データと、データベースサーバ装置２０３に記憶されているデータに基づいて、例えば既に登録されているか否か等のエラーチェック処理を行い（ＳＴ３０６）、その結果エラーがない場合には、データベースサーバ装置２０３に登録する処理を行う（ＳＴ３０７）。データベースサーバ装置２０３は、ウェブサーバ装置２０２から受信したデータを内部の記憶装置のデータベースに登録する。
【０２３５】
〔レジ管理処理〕
ステップＳＴ２１０において、店舗サーバ装置４は、現金登録機能（レジスター）に関する管理を行うか否かを判別する。詳細には、店舗サーバ装置４は、入力部からレジスターに関する管理を行う指示が入力されたか否かを判別する。その判別の結果、レジ管理を行わない場合には、図２６に示すステップＳＴ２２１の処理に進む。
【０２３６】
一方、その判別の結果、レジ管理を行う場合には、店舗サーバ装置４は例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）によりウェブサーバ装置２０２を介してデータベースサーバ装置２０３にアクセスして、レジ入金一覧を表示させる処理を行う（ＳＴ２１１）。
具体的には、ウェブサーバ装置２０２は、データベースサーバ装置２０３のレジ管理データＤＢ２４５にアクセスして、キャッシュレジスタに関するデータを取得し、例えばレジ情報の一覧画面を、要求元の店舗サーバ装置４に提供する（ＳＴ２１１１）。
店舗サーバ装置４は、例えばウェブアプリケーションにより、そのレジ情報の一覧画面を表示部に表示する（ＳＴ２１１２）。
【０２３７】
〔レジ登録処理〕
ステップＳＴ２１２において、店舗サーバ装置４は、現金登録（レジ登録）を行う場合には、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）により、ウェブサーバ装置２０２を介して、データベースサーバ装置２０３のレジ管理データＤＢ２４５に登録を行う。
【０２３８】
図２６は、図２１に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。図２６等を参照しながら、第１実施形態との相違点を、読取装置３および店舗サーバ装置４の各構成要素の動作を中心に説明する。
【０２３９】
〔データ吸出処理〕
ステップＳＴ２２１において、例えば読取装置３および店舗サーバ装置４と、管理装置２ａとの間の通信ネットワーク５の通信状態が良好でなく適正にデータ通信が行えない場合に、一時的に、店舗サーバ装置４が読取装置３から有価証券Ｐの読取データを読み出して記録媒体に記録して保存する処理、いわゆるデータ吸出処理を行う（ＳＴ２２２）。
【０２４０】
店舗サーバ装置４は、データ吸出処理を行う場合には、読取装置３にデータ吸出を示す指示を送信する。読取装置３は、受信した指示に応じて内部の記憶装置３６から読取データ、詳細にはテキストデータや画像データを、店舗サーバ装置４に送信する（ＳＴ２２１１）。この際、データ保持やデータ量削減の観点から、少なくともテキストデータを店舗サーバ装置４に送信する。
ステップＳＴ２２３において、店舗サーバ装置４は、店舗サーバ装置４から受信した読取データを例えば磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録媒体に記録する。
【０２４１】
〔券種登録〕
ステップＳＴ２２４において、店舗サーバ装置４は、例えば有価証券Ｐの券種を登録する場合には（ＳＴ２２５）、予め規定された形式を示す設定ファイルＴＦが必要か否かを判別し（ＳＴ２２６）、判別の結果、設定ファイルＴＦが必要であるときは、例えば記憶装置から読み出した設定ファイルＴＦに基づいて、有価証券Ｐに関する券種情報を生成して、その券種情報を読取装置３に送信する。
読取装置３は、店舗サーバ装置４から受信した券種情報を券種テンプレートとして記憶装置３６に記憶して、以後の読取動作時に反映させる（ＳＴ２２６１）。
【０２４２】
また、券種情報を削除する場合にも同様の処理を行う。この際券種の削除は、例えば読取装置３間で券種情報を共有する共有フォルダを設けている場合には、その共有フォルダ内の券種情報を削除してもよい。
【０２４３】
一方、ステップＳＴ２２６の処理において、設定ファイルＴＦが必要でない場合に、例えば現物入力用の券種登録時等に設定ファイルを必要としない場合に、店舗サーバ装置４は、例えばデータベースサーバ装置２０３に、券種情報を送信する。
データベースサーバ装置２０３は、店舗サーバ装置４から受信した券種情報を、記憶装置２４の券種情報ＤＢ２４６に記録して登録や変更を行う。
【０２４４】
一方、管理装置２ａが、券種情報を読取装置３や店舗サーバ装置４に登録する場合には、例えば図２３に示すように、ウェブサーバ装置２０２が、データベースサーバ装置２０３の券種情報ＤＢ２４６から券種情報を読み出して、例えば読取装置３や店舗サーバ装置４に送信する（ＳＴ２３０）。
読取装置３や店舗サーバ装置４は、券種情報をそれぞれの記憶装置に記憶することで、券種情報を登録する。
【０２４５】
図２７は、図２１に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
第２実施形態に係る有価証券管理システム１ａは、管理装置２ａが、例えば設定期間毎の各店舗３００から登録された集計データや有価証券Ｐに関する券データ等をホスト装置６ａに送信する。以下、図２７等を参照しながら、ホスト装置６ａに送信するデータ作成に関する動作の一具体例を説明する。
【０２４６】
〔ホスト向データ生成〕
例えば管理装置の制御回路は、記憶装置に記憶されているデータを読み出して、有価証券に関する処理を行う他のシステムに応じたデータフォーマットに適合するようにデータ変換処理を行い、当該データ処理結果を所定のタイミングで他のシステムに送信する処理を行う。
【０２４７】
詳細には、ステップＳＴ４０１において、例えば管理装置２ａ内のサーバ管理端末装置２０５はホスト装置６ａに送信するデータを生成する場合には、例えばウェブアプリケーション（ＷＡ）を介して、データベースサーバ装置２０３にアクセスして、設定期間毎の券データに基づいたデータ（ホスト向データ）を生成し（ＳＴ４０２）、そのホスト向データをホスト装置６ａに送信し（ＳＴ４０３）、その処理リストを表示出力する（ＳＴ４０４）。
ホスト装置６ａは、サーバ管理端末装置２０５から受信したホスト向けデータを、内部の記憶装置に記憶して、その情報に基づいて、有価証券Ｐの管理を行う（ＳＴ４０５）。
【０２４８】
〔請求データ生成（決済情報）〕
ステップＳＴ４１１において、管理装置２ａのサーバ管理端末装置２０５は、請求データを生成する場合には、データベースサーバ装置２０３にアクセスして、記憶装置２４から券データや、読取テキストデータＤＢ２４８等のデータを読み出して、それらデータに基づいて、各発行元向けのフォーマットに応じた請求データを生成し（ＳＴ４１２）、生成した請求データを例えば記録媒体等に記録し（ＳＴ４１３）、その請求データに応じた請求書を生成する（ＳＴ４１４）。
【０２４９】
〔帳票類生成〕
ステップＳＴ４２１において、管理装置２ａのサーバ管理端末装置２０５は、各種日報や月報等の帳票類を生成する場合には、データベースサーバ装置２０３にアクセスして、記憶装置２４から券データや、読取テキストデータＤＢ２４８等のデータを読み出して、それらのデータに基づいて、レジ別日報を生成して出力し（ＳＴ４２２）、券種別日報を生成して出力し（ＳＴ４２３）、回収高日報を生成して出力する（ＳＴ４２４）。
【０２５０】
〔券種登録〕
管理装置２ａが券種を読取装置３や店舗サーバ装置４に登録する他の実施例を説明する。
ステップＳＴ４３１において、管理装置２ａのサーバ管理端末装置２０５が、読取装置３や店舗サーバ装置４に券種を登録する場合には、例えば入力部から券種登録情報が入力されると（ＳＴ４３２）、予め規定された形式を示す設定ファイルＴＦが必要か否かを判別し（ＳＴ４３３）、判別の結果、設定ファイルＴＦが必要であるときは、例えば記憶装置から読み出した設定ファイルＴＦに基づいて、有価証券Ｐに関する券種情報を生成して、その券種情報を読取装置３や店舗サーバ装置４に送信する。
読取装置３や店舗サーバ装置４は、管理装置２ａから受信した券種情報を、内部の記憶装置に記憶して券種情報を更新する（ＳＴ４３４）。券種情報の削除も略同様な処理により行う。
【０２５１】
一方、ステップＳＴ４３３の処理において、設定ファイルＴＦが必要でない場合に、データベースサーバ装置２０３に券種情報を送信する。
データベースサーバ装置２０３は、登録された券種情報を、読取装置３や店舗サーバ装置４に送信して、それぞれの装置の券種情報を更新する。
つまり、全店舗向けに券種情報を設定、登録を行う。
【０２５２】
以上、説明したように本実施形態では、複数のサーバ装置や店舗サーバ装置４等を新たに設けたことにより、管理装置２や読取装置３のそれぞれの処理負荷や機能を分散させて処理を行っているので、より効率よく本発明に係る処理を行うことができる。
【０２５３】
また、読取処理時、読取テキストデータＴＤを管理装置２のサーバ装置に送信し、一元管理することができる（記憶先データＭＤも含む）。
【０２５４】
また、テキストデータのみ、管理装置２に送信することで、通信ネットワーク５のトラフィックデータ量を低減することができる。
また、管理センタ２００や店舗３００のネットワーク内のデータ処理装置であれば、どのデータ処理装置からも有価証券Ｐに関するデータを閲覧して管理することができるために利便性が向上する。この際、セキュリティ性向上のためにアクセス制限を別途設けることが好ましい。
【０２５５】
また、テキストデータＴＤや記憶先データＭＤは、管理装置２により管理しているため、例えば加盟店内で通信ネットワークに接続されているデータ処理装置であれば、画像データの参照（閲覧）を行うことができる。
【０２５６】
また、有価証券Ｐの読取処理時、画像データを店舗サーバ装置４に送信して、店舗サーバ装置４が画像データを分散管理することで、通信ネットワーク５のデータトラフィック量を低減することができる。
【０２５７】
また、読取装置３と管理装置２間、または店舗サーバ装置４と管理装置２間の通信ネットワーク５を介したデータ通信において、通信障害発生時、読取装置３が自動的に通信障害を検知し、テキストデータや記憶先データＭＤの送信先を変更、例えば店舗サーバ装置４に送信することで、通信障害が生じた場合であっても、店舗３００内のシステムは通常通り、読取処理が可能となる。
【０２５８】
また、店舗３００内の店舗サーバ装置４にデータを集約することで、店舗サーバ装置４は、店舗内のレジ入金情報を把握することができる。
【０２５９】
また、読取装置３と管理装置２間、または店舗サーバ装置４と管理装置２間の通信ネットワーク５を介したデータ通信において、通信障害発生時、店舗サーバ装置４は、自動的に障害検知し、テキストデータや記憶先データＭＤを自動的に管理装置２に送信することができる。
【０２６０】
なお、本発明は本実施形態に限られるものではなく、任意好適な改変が可能である。
本実施形態では、管理装置２と読取装置３とが設けられた有価証券管理システム１を説明したがこの形態に限られるものではない。例えば管理装置２と読取装置３による本発明に係る機能を、まとめてデータ処理装置のみで実現してもよい。
【０２６１】
また、本実施形態では、読取装置３と店舗サーバ装置４とが設けられた有価証券管理システム１を説明したがこの形態に限られるものではない。例えば読取装置３と店舗サーバ装置４による本発明に係る機能を、まとめてデータ処理装置のみで実現してもよい。
その際には、上述の実施形態の店舗サーバ装置４に関する記載を、読取装置３に読み替えればよい。
詳細には、各読取装置３内の記憶装置に画像データを記憶して分散管理し、他のデータ処理装置から受信した画像データの送信指示に基づいて、その送信指示に含まれる記憶先データに応じて記憶装置から画像データを読み出して、指示元に送信してもよい。
【０２６２】
また、第２実施形態では、管理装置２ａとして、受信サーバ装置２０１、ウェブサーバ装置２０２、データベースサーバ装置２０３、バックアップサーバ装置２０４、およびサーバ管理端末装置２０５を設けたがこの形態に限られるものではない。
【０２６３】
また、本実施形態では、画像データ管理装置の一例に相当する店舗サーバ装置４を、店舗３００内に設けたが、この形態に限られるものではない。例えば画像データ管理装置を店舗３００毎に設けるのではなく、画像データ管理装置を複数の店舗３００でまとめて共用してもよいし、店舗外に画像データ管理装置を設けてもよい。
【０２６４】
また、本実施形態では、通信ネットワーク５と通信線Ｌを区別して説明したが、この形態に限られるものではない。区別しなくともよい。
【０２６５】
また、本発明に係る読取装置３のメモリ、各データベース、入力部等の構成要素は、別途パーソナルコンピュータやディスプレイにより実現してもよい。
【産業上の利用可能性】
【０２６６】
本発明は、例えば商品券、金券、ギフト券等の有価証券を管理する有価証券管理方法、および有価証券管理システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【０２６７】
【図１】本発明の第１実施形態に係る有価証券管理システムの全体構成図である。
【図２】図１に示した有価証券管理システムの具体的な構成図である。
【図３】図２に示した有価証券管理システムの店舗内の装置構成の一具体例を示す図である。
【図４】図２に示した有価証券管理システムの店舗内の装置構成の他の具体例を示す図である。
【図５】図２に示した有価証券管理システム１のハードウェアの機能ブロック図である。
【図６】図５に示した管理装置２が記憶するデータを説明するための図である。
【図７】図５に示した読取装置３の全体構成の一具体例を説明するための図である。
【図８】図７に示した読取装置３の有価証券を読み取る際の動作を説明するための図である。
【図９】図１に示した有価証券管理システムで取り扱われる有価証券の一具体例を示す図である。（Ａ）は有価証券管理システムに用いられる有価証券（商品券）の表面の一具体例を説明するための図である。（Ｂ）は（Ａ）に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。（Ｃ）は有価証券管理システムに用いられる有価証券（商品券）の表面の他の具体例を説明するための図である。（Ｄ）は（Ｃ）に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。
【図１０】図５に示した有価証券管理システムの読取装置３による現物入力時の画面の一具体例を説明するための図である。
【図１１】図５に示した有価証券管理システムの有価証券データの一具体例を説明するための図である。
【図１２】図５に示した有価証券管理システムのレジ入金一覧を示す画面の一具体例を説明するための図である。
【図１３】図５に示した有価証券管理システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図１４】（Ａ），（Ｂ）は、図５に示した読取装置３による有価証券Ｐの無効化処理を説明するための図である。
【図１５】図１４に示した有価証券管理システムの動作の他の具体例を説明するためのフローチャートである。
【図１６】図５に示した有価証券管理システム１において画像送信指示を受信した際の動作を説明するためのフローチャートである。
【図１７】図５に示した有価証券管理システム１において通信障害時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図１８】図５に示した有価証券管理システム１の動作、特に読み取り動作を説明するためのフローチャートである。
【図１９】（Ａ）〜（Ｄ）は、図９に示した有価証券管理システムに係る有価証券の券種情報を説明するための図である。（Ａ）は、図９（Ａ）に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。（Ｂ）は図９（Ｂ）に示した有価証券の裏面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。（Ｃ）は図９（Ｃ）に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。（Ｄ）は図９（Ｄ）に示した有価証券の裏面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。
【図２０】図５に示した有価証券管理システム１の動作、特に偽造判定処理に係る動作を説明するためのフローチャートである。
【図２１】本発明の第２実施形態に係る有価証券管理システム１ａの全体構成図である。
【図２２】図２１に示した有価証券管理システム１ａのより具体的な構成図である。
【図２３】図２１，２２に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図２４】図２１，２２に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図２５】図２１，２２に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図２６】図２１に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図２７】図２１に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【符号の説明】
【０２６８】
１…有価証券管理システム、２…管理装置、３…読取装置、４…店舗サーバ装置、５…通信ネットワーク、６…ホスト装置、２１…通信インタフェース（通信Ｉ／Ｆ）、２２…入力部、２３…出力部、２４…記憶装置、２５…制御回路（ＣＰＵ）、３０…本体部、３１…通信インタフェース、３２…読取部、３３…入力部、３４…出力部、３５…表示部、３６…記憶装置、３７…制御回路（ＣＰＵ）、４１…通信Ｉ／Ｆ、４２…入力部、４３…出力部、４４…表示部、４５…記憶装置、４６…制御回路、１００…発行元、２００…管理センタ、２４１…メモリ、２４２…請求フォーマットデータベース（ＤＢ）、２４３…端末管理データベース（ＤＢ）、２４４…ユーザデータデータベース（ＤＢ）、２４５…レジ管理データデータベース（ＤＢ）、２４６…券種情報データベース（ＤＢ）、２４７…記憶先データデータベース（ＤＢ）、２４８…テキストデータデータベース（ＤＢ）、２４９…動作ログベース（ＤＢ）、２５１…照合部、２５２…端末管理部、２５３…売上集計部、２５４…レジ集計部、２５５…券種配信部、２５６…請求処理部、２５７…偽造処理部、３００…店舗、３２１…ハードキー読取部、３２２…画像読取部、３２３…管理情報読取部、３６１…メモリ、３６２…券種情報データベース（ＤＢ）、３６４…読取テキストデータデータベース（ＤＢ）、３６５…動作ログデータベース（ＤＢ）、３６６…偽造情報データベース（ＤＢ）、３６７…記憶先データデータベース（ＤＢ）、４００…卸商。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
有価証券を読み取る読取装置と、管理装置とが通信ネットワークを介して接続された有価証券管理システムであって、
前記読取装置は、
第１の記憶装置と、
前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第１の通信インタフェースと、
前記有価証券の画像データ、および前記有価証券の属性データをテキストデータとして読み取る読取手段と、
前記読取手段による読み取り結果に基づいて、前記有価証券の発行元を示す発行元データ、前記有価証券の受取り先を示す受取先データ、券番号データ、および金額データまたは券種データを含むテキストデータ、ならびに画像データを生成して、前記第１の記憶装置に関連付けて記憶し、当該第１の記憶装置から読み出したテキストデータを、当該画像データの記憶先を示す記憶先データと共に前記第１の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信する第１の制御回路と、を含み、
前記管理装置は、
第２の記憶装置と、
前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第２の通信インタフェースと、
前記第２の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した、前記テキストデータおよび記憶先データを前記第２の記憶装置に記憶し、当該第２の記憶装置に記憶した前記テキストデータに基づいて前記有価証券の管理を行う第２の制御回路と、を含む
有価証券管理システム。
【請求項２】
前記第１の制御回路は、前記券種データとして前記有価証券の券名、バージョン情報、金種情報、券番号のいずれかを含む前記テキストデータを生成する
請求項１に記載の有価証券管理システム。
【請求項３】
前記第１の制御回路は、
前記通信ネットワークを介して、前記テキストデータに関連付けられた画像データが記憶されている前記読取装置を特定するための第１のアドレス情報と、
当該読取装置の第１の記憶装置内の前記画像データの記憶先を特定するための第２のアドレス情報と、を含む前記記憶先データを生成し、
当該生成した記憶先データを前記テキストデータと共に、前記第１の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信する
請求項１または２に記載の有価証券管理システム。
【請求項４】
前記第１の制御回路は、前記第１の通信インタフェースにより、画像データの記憶先データを含む画像送信指示を受信すると、当該画像送信指示に含まれる記憶先データに基づいて、前記第１の記憶装置から読み出した前記画像データを指示元に前記第１の通信インタフェースを介して送信する
請求項１から３のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項５】
通信ネットワークを介してデータ通信を行う第３の通信インタフェースと、
第３の記憶装置と、
前記第３の通信インタフェースを介して受信したデータを前記第３の記憶装置に記憶する第３の制御回路と、
を含む画像データ管理装置をさらに有し、
前記第１の制御回路は、前記第１の記憶装置に記憶された画像データを前記第１の通信インタフェースを介して前記画像データ管理装置に送信し、
前記第３の制御回路は、前記第３の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した画像データを前記第３の記憶装置に記憶し、前記画像データの記憶先データを含む画像送信指示を受信すると、当該画像送信指示に含まれる記憶先データに基づいて、前記第３の記憶装置から読み出した前記画像データを指示元へ前記第３の通信インタフェースを介して送信する
請求項１から４のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項６】
前記第１の制御回路は、
前記通信ネットワークを介して、前記テキストデータに関連付けられた画像データが記憶されている前記画像データ管理装置を特定するための第１のアドレス情報と、
当該画像データ管理装置の第３の記憶装置内の前記画像データの記憶先を特定するための第２のアドレス情報と、を含む前記記憶先データを生成し、
当該生成した記憶先データを前記テキストデータと共に、前記第１の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信する
請求項５に記載の有価証券管理システム。
【請求項７】
前記第１の制御回路は、前記第１の通信インタフェースを介して前記管理装置とデータ通信を適正に行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信が行えないと判断した場合に、前記テキストデータと共に前記記憶先データを前記第１の通信インタフェースを介して前記画像データ管理装置に送信し、
前記第３の制御回路は、前記第３の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した前記テキストデータおよび前記記憶先データを前記第３の記憶装置に記憶する
請求項５または６に記載の有価証券管理システム。
【請求項８】
前記第３の制御回路は、前記第３の通信インタフェースを介して前記管理装置とデータ通信を適正に行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信が行えると判断した場合に、前記第３の記憶装置から読み出した前記テキストデータおよび前記記憶先データを、前記第３の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信し、
前記第２の制御回路は、前記第２の通信インタフェースを介して前記画像データ管理装置から受信した前記テキストデータおよび前記記憶先データを前記第２の記憶装置に記憶する
請求項５から７のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項９】
前記第１の制御回路は、前記読取手段による前記有価証券の読み取り結果に基づいて生成した画像データを前記第１の記憶装置に書き込んだ後、前記有価証券のうち前記画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように前記有価証券を無効化する処理を行う
請求項１から８のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１０】
前記第２の制御回路は、前記第２の記憶装置に書き込まれた前記テキストデータ、および受取先データに基づいて、前記発行元または前記受取り先毎に設定期間毎またはリアルタイムの前記金額データを用いて前記発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成し、当該決済情報を前記第２の記憶装置に書き込むことで前記管理を行う
請求項１から９のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１１】
取扱店または店舗毎に前記読取装置が設けられ、
前記第２の制御回路は、前記第２の通信インタフェースを介して複数の前記読取装置から受信したデータを基に前記取扱店または店舗毎の集計処理を行う
請求項１から１０のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１２】
前記第２の制御回路は、前記第２の記憶装置に書き込んだテキストデータに基づいて、各発行元向けのフォーマットに応じた請求書を生成するための請求データを生成する
請求項１から１１のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１３】
前記読取装置は、各店舗のレジに設けられ、
前記第２の制御回路は、前記第２の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信したデータに基づいて前記レジ毎の前記有価証券の入金状況を確認する
請求項１から１２のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１４】
第２の制御回路は、前記第２の記憶装置に記憶されているデータを読み出して、前記有価証券に関する処理を行う他のシステムに応じたデータフォーマットに適合するようにデータ変換処理を行い、当該データ処理結果を所定のタイミングで前記他のシステムに送信する処理を行う
請求項１から１３のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１】
有価証券を読み取る読取装置と、管理装置とが通信ネットワークを介して接続された有価証券管理システムであって、
前記読取装置は、
第１の記憶装置と、
前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第１の通信インタフェースと、
前記有価証券の画像データ、および前記有価証券の属性データをテキストデータとして読み取る読取手段と、
前記読取手段による読み取り結果に基づいて、前記有価証券の発行元を示す発行元データ、前記有価証券の受取り先を示す受取先データ、券番号データ、および金額データまたは券種データを含むテキストデータ、ならびに画像データを生成して、前記第１の記憶装置に関連付けて記憶し、当該第１の記憶装置から読み出したテキストデータを、当該画像データの記憶先を示す記憶先データと共に前記第１の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信する第１の制御回路と、を含み、
前記管理装置は、
第２の記憶装置と、
前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第２の通信インタフェースと、
前記第２の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した、前記テキストデータおよび記憶先データを前記第２の記憶装置に記憶し、当該第２の記憶装置に記憶した前記テキストデータに基づいて前記有価証券の管理を行う第２の制御回路と、を含む
有価証券管理システム。
【請求項２】
前記第１の制御回路は、前記券種データとして前記有価証券の券名、バージョン情報、金種情報、券番号のいずれかを含む前記テキストデータを生成する
請求項１に記載の有価証券管理システム。
【請求項３】
前記第１の制御回路は、
前記通信ネットワークを介して、前記テキストデータに関連付けられた画像データが記憶されている前記読取装置を特定するための第１のアドレス情報と、
当該読取装置の第１の記憶装置内の前記画像データの記憶先を特定するための第２のアドレス情報と、を含む前記記憶先データを生成し、
当該生成した記憶先データを前記テキストデータと共に、前記第１の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信する
請求項１または２に記載の有価証券管理システム。
【請求項４】
前記第１の制御回路は、前記第１の通信インタフェースにより、画像データの記憶先データを含む画像送信指示を受信すると、当該画像送信指示に含まれる記憶先データに基づいて、前記第１の記憶装置から読み出した前記画像データを指示元に前記第１の通信インタフェースを介して送信する
請求項１から３のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項５】
通信ネットワークを介してデータ通信を行う第３の通信インタフェースと、
第３の記憶装置と、
前記第３の通信インタフェースを介して受信したデータを前記第３の記憶装置に記憶する第３の制御回路と、
を含む画像データ管理装置をさらに有し、
前記第１の制御回路は、前記第１の記憶装置に記憶された画像データを前記第１の通信インタフェースを介して前記画像データ管理装置に送信し、
前記第３の制御回路は、前記第３の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した画像データを前記第３の記憶装置に記憶し、前記画像データの記憶先データを含む画像送信指示を受信すると、当該画像送信指示に含まれる記憶先データに基づいて、前記第３の記憶装置から読み出した前記画像データを指示元へ前記第３の通信インタフェースを介して送信する
請求項１から４のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項６】
前記第１の制御回路は、
前記通信ネットワークを介して、前記テキストデータに関連付けられた画像データが記憶されている前記画像データ管理装置を特定するための第１のアドレス情報と、
当該画像データ管理装置の第３の記憶装置内の前記画像データの記憶先を特定するための第２のアドレス情報と、を含む前記記憶先データを生成し、
当該生成した記憶先データを前記テキストデータと共に、前記第１の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信する
請求項５に記載の有価証券管理システム。
【請求項７】
前記第１の制御回路は、前記第１の通信インタフェースを介して前記管理装置とデータ通信を適正に行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信が行えないと判断した場合に、前記テキストデータと共に前記記憶先データを前記第１の通信インタフェースを介して前記画像データ管理装置に送信し、
前記第３の制御回路は、前記第３の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した前記テキストデータおよび前記記憶先データを前記第３の記憶装置に記憶する
請求項５または６に記載の有価証券管理システム。
【請求項８】
前記第３の制御回路は、前記第３の通信インタフェースを介して前記管理装置とデータ通信を適正に行えるか否かを判断し、当該判断の結果、適正にデータ通信が行えると判断した場合に、前記第３の記憶装置から読み出した前記テキストデータおよび前記記憶先データを、前記第３の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信し、
前記第２の制御回路は、前記第２の通信インタフェースを介して前記画像データ管理装置から受信した前記テキストデータおよび前記記憶先データを前記第２の記憶装置に記憶する
請求項５から７のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項９】
前記第１の制御回路は、前記読取手段による前記有価証券の読み取り結果に基づいて生成した画像データを前記第１の記憶装置に書き込んだ後、前記有価証券のうち前記画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように前記有価証券を無効化する処理を行う
請求項１から８のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１０】
前記第２の制御回路は、前記第２の記憶装置に書き込まれた前記テキストデータ、および受取先データに基づいて、前記発行元または前記受取り先毎に設定期間毎またはリアルタイムの前記金額データを用いて前記発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成し、当該決済情報を前記第２の記憶装置に書き込むことで前記管理を行う
請求項１から９のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１１】
取扱店または店舗毎に前記読取装置が設けられ、
前記第２の制御回路は、前記第２の通信インタフェースを介して複数の前記読取装置から受信したデータを基に前記取扱店または店舗毎の集計処理を行う
請求項１から１０のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１２】
前記第２の制御回路は、前記第２の記憶装置に書き込んだテキストデータに基づいて、各発行元向けのフォーマットに応じた請求書を生成するための請求データを生成する
請求項１から１１のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１３】
前記読取装置は、各店舗のレジに設けられ、
前記第２の制御回路は、前記第２の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信したデータに基づいて前記レジ毎の前記有価証券の入金状況を確認する
請求項１から１２のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項１４】
第２の制御回路は、前記第２の記憶装置に記憶されているデータを読み出して、前記有価証券に関する処理を行う他のシステムに応じたデータフォーマットに適合するようにデータ変換処理を行い、当該データ処理結果を所定のタイミングで前記他のシステムに送信する処理を行う
請求項１から１３のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【公開番号】特開２００６−１６３９７２（Ｐ２００６−１６３９７２Ａ）
【公開日】平成１８年６月２２日（２００６．６．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３５６２６８（Ｐ２００４−３５６２６８）
【出願日】平成１６年１２月９日（２００４．１２．９）
【出願人】（０００００２８９７）大日本印刷株式会社 (14,506)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年６月２２日（２００６．６．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１２月９日（２００４．１２．９）
【出願人】（０００００２８９７）大日本印刷株式会社 (14,506)
【Ｆターム（参考）】
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