説明

有害生物防除組成物

【課題】有害生物防除に優れた効力を有する有害生物防除組成物を提供すること。
【解決手段】下記(A)と(B)とを有効成分として含有することを特徴とする有害生物防除組成物。(A)式(I)


〔式中、R1はアルキル基を表し、R2は水素原子、または、アルキル基を表し、R3はアルキル基等を表し、R4はアルキル基を表し、R5は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基等を表し、R6は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基等を表し、R7はハロゲン原子、または、アルキル基を表す。〕で示されるアミド化合物(B)ピレスロイド化合物

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有害生物防除組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、有害生物防除のために多くの化合物が開発され実用に供されてきた。しかしながら、これらの化合物は必ずしも有害生物防除に十分な効力を示さない場合もあるため、有害生物防除に優れた効力を有する有害生物防除組成物の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−182422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
有害生物防除に優れた効力を有する有害生物防除組成物を提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するものであり、下記(A)と(B)とを有効成分として含有することを特徴とする有害生物防除組成物(以下、本発明組成物と記すこともある。
)である。
(A)式(I)

〔式中、R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R2は水素原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R3はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルコキシアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルケニル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルキニル基を表し、R4はハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R5は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R6は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルホニル基を表し、R7はハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表す。〕
で示されるアミド化合物
(B)ピレスロイド化合物
[1] 下記(A)と(B)とを有効成分として含有することを特徴とする有害生物防除組成物。
(A)式(I)

〔式中、R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R2は水素原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R3はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルコキシアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルケニル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルキニル基を表し、R4はハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R5は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R6は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルホニル基を表し、R7はハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表す。〕
で示されるアミド化合物
(B)ピレスロイド化合物
[2] 式(I)における、R1がエチル基であり、R2が水素原子、メチル基またはエチル基であり、R3がメチル基またはエチル基であり、R4がハロゲン原子またはメチル基であり、R5がハロゲン原子またはシアノ基であり、R6がハロゲン原子またはトリフルオロメチル基であり、R7がハロゲン原子である[1]記載の有害生物防除組成物。
[3] 式(I)における、R1がエチル基であり、R2が水素原子であり、R3がメチル基であり、R4がメチル基であり、R5がシアノ基であり、R6が臭素原子であり、R7が塩素原子である[1]記載の有害生物防除組成物。
[4] 式(I)における、R1がエチル基であり、R2がエチル基であり、R3がメチル基であり、R4が臭素原子であり、R5が臭素原子であり、R6が臭素原子であり、R7が塩素原子である[1]記載の有害生物防除組成物。
[5] 式(I)における、R1がエチル基であり、R2が水素原子であり、R3がメチル基であり、R4が臭素原子であり、R5が臭素原子であり、R6が臭素原子であり、R7が塩素原子である[1]記載の有害生物防除組成物。
[6] 成分(A)と成分(B)の重量比が10:90〜90:10である[1]〜[5]いずれか一項に記載の有害生物防除組成物。
[7] ピレスロイド化合物が、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、フェンバレレート、アルファシペルメトリン、ビフェントリン、シペルメトリン、デルタメトリン、エトフェンプロックス、ラムダシハロトリン、ペルメトリン、テフルトリンおよびゼータシペルメトリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である[1]〜[6]のいずれか一項に記載の有害生物防除組成物。
[8] ピレスロイド化合物が、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、シペルメトリンまたはペルメトリンである[1]〜[6]のいずれか一項に記載の有害生物防除組成物。
[9] [1]〜[8]のいずれか一項に記載の有害生物防除組成物の有効量を、有害生物または有害生物の生息場所または有害生物による加害から保護するべき植物体に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
[10] [1]〜[8]のいずれか一項に記載の有害生物防除組成物の有効量を、有害生物の加害から保護するべき植物の種子、種芋、球根またはその周辺に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、有害生物防除に優れた効果を有する有害生物防除組成物等が提供可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。まず、成分(A)すなわち式(I)

〔式中、R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R2は水素原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R3はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルコキシアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルケニル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルキニル基を表し、R4はハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R5は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R6は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルホニル基を表し、R7はハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表す。〕
で示されるアミド化合物(以下、アミド化合物(I)と記すこともある。)について説明する。
【0008】
式(I)中、R1〜R7で示される各置換基において、
【0009】
「ハロゲン原子」としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
【0010】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基」としては、例えば、メチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、エチル基、ペンタフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、プロピル基、イソプロピル基、ヘプタフルオロイソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基及びヘキシル基が挙げられる。
【0011】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルコキシアルキル基」としては、例えば、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基及び2−イソプロピルオキシエチル基が挙げられる。
【0012】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アルケニル基」としては、例えば、2−プロペニル基、3−クロロ−2−プロペニル基、2−クロロ−2−プロペニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−ペンテニル基及び2−ヘキセニル基が挙げられる。
【0013】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルキニル基」としては、例えば、2−プロピニル基、3−クロロ−2−プロピニル基、3−ブロモ−2−プロピニル基、2−ブチニル基及び3−ブチニル基が挙げられる。
【0014】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基」としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、sec−ブトキシ基及びtert−ブトキシ基が挙げられる。
【0015】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルチオ基」としては、例えば、メチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、ペンチルチオ基及びヘキシルチオ基が挙げられる。
【0016】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基」としては、例えば、メチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、ブチルスルフィニル基、イソブチルスルフィニル基、sec−ブチルスルフィニル基、tert−ブチルスルフィニル基、ペンチルスルフィニル基及びヘキシルスルフィニル基が挙げられる。
【0017】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルホニル基」としては、例えば、メチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、イソブチルスルホニル基、sec−ブチルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、ペンチルスルホニル基及びヘキシルスルホニル基が挙げられる。
【0018】
アミド化合物(I)の態様としては、例えば、式(I)におけるR1が水素原子、メチル基、エチル基またはイソプロピル基であり、R2が水素原子、メチル基またはエチル基であり、R3がメチル基またはエチル基であり、R4がハロゲン原子またはメチル基であり、R5がハロゲン原子またはシアノ基であり、R6がハロゲン原子またはトリフルオロメチル基であり、R7がハロゲン原子である化合物等が挙げられる。成分(A)としては、これら化合物単独であってもよいし、2種のアミド化合物(I)の混合物であってもよい。
【0019】
アミド化合物(I)の好ましい態様としては、
式(I)におけるR1、R2およびR3がいずれもメチル基であり、R4が塩素原子、臭素原子またはメチル基であり、R5が塩素原子、臭素原子またはシアノ基であり、R6が塩素原子、臭素原子またはトリフルオロメチル基であり、R7が塩素原子である化合物;
式(I)におけるR1がメチル基であり、R2が水素原子であり、R3がメチル基であり、R4が塩素原子、臭素原子またはメチル基であり、R5が塩素原子、臭素原子またはシアノ基であり、R6が塩素原子、臭素原子またはトリフルオロメチル基であり、R7が塩素原子である化合物;
式(I)におけるR1がエチル基であり、R2が水素原子であり、R3がメチル基であり、R4が塩素原子、臭素原子またはメチル基であり、R5が塩素原子、臭素原子またはシアノ基であり、R6が塩素原子、臭素原子またはトリフルオロメチル基であり、R7が塩素原子である化合物;
式(I)におけるR1およびR2がともにエチル基であり、R3がメチル基であり、R4が塩素原子、臭素原子またはメチル基であり、R5が塩素原子、臭素原子またはシアノ基であり、R6が塩素原子、臭素原子またはトリフルオロメチル基であり、R7が塩素原子である化合物;
が挙げられる。
【0020】
アミド化合物(I)の具体例を表1および2に例示する。

【0021】
【表1】

【0022】
【表2】

【0023】
アミド化合物(I)は、特開2007−182422号公報や特開2008−280335号公報に記載の方法により製造できる。
【0024】
次に、成分(B)、すなわちピレスロイド化合物について説明する。
【0025】
ピレスロイド化合物としては、例えば、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、アルファシペルメトリン(alphacypermethrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、エトフェンプロックス(etofenprox)、ラムダシハロトリン(lambda−cyhalothrin)、ペルメトリン(permethrin)、テフルトリン(tefluthrin)、ゼータシペルメトリン(zeta−cypermethrin)等が挙げられる。成分(B)としては、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、フェンバレレート、アルファシペルメトリン、ビフェントリン、シペルメトリン、デルタメトリン、エトフェンプロックス、ラムダシハロトリン、ペルメトリン、テフルトリンおよびゼータシペルメトリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物が好ましく、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、シペルメトリンまたはペルメトリンがより好ましい。
【0026】
エスフェンバレレート〔化学名:(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート〕は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Council and The Royal Society of Chemistry, 2006)の399頁に記載されており
、市販されている。
【0027】
フェンプロパトリン〔化学名:(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート〕は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Council and The Royal Society of Chemistry, 2006)の446頁に記載されてお
り、市販されている。
【0028】
フェンバレレート〔化学名:(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート〕は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protecti
on Council and The Royal Society of Chemistry, 2006)の457頁に記載されており、市販されている。
【0029】
アルファシペルメトリン〔化学名:(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R,3R)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート及び(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−cis−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートからなるラセミ混合物〕は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Council and The Royal Society o
f Chemistry, 2006)の255頁に記載されており、市販されている。
【0030】
ビフェントリン〔化学名:2−メチルビフェニル−3−イルメチル (Z)−(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロップ−1−エニル−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート)は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Counc
il and The Royal Society of Chemistry, 2006)の94頁に記載されており、市販されている。
【0031】
シペルメトリン〔化学名:(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS,3RS;1RS,3SR)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〕は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Council and The Royal
Society of Chemistry, 2006)の252頁に記載されており、市販されている。
【0032】
デルタメトリン〔化学名:(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R,3R)−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〕は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Council and The Royal Society of Chemistry,
2006)の286頁に記載されており、市販されている。
【0033】
エトフェンプロックス〔化学名:2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル 3−フェノキシベンジルエーテル〕は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Council and The
Royal Society of Chemistry, 2006)の418頁に記載されており、市販されている。
【0034】
ラムダシハロトリン〔化学名:(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (Z)−(1R,3R)−3−(2−クロロ−3,3,3―トリフルオロプロップ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート及び(R)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (Z)−(1S,3S)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの等量から成る混合物〕は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Council and The Royal Society of Ch
emistry, 2006)の248頁に記載されており、市販されている。
【0035】
ペルメトリン〔化学名:3−フェノキシベンジル (1RS,3RS;1RS,3SR)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート及び3−フェノキシベンジル (1RS)−cis−trans−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの混合物)は、The Pe
sticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Council and The Royal Society of Chemistry, 2006)の813頁
に記載されており、市販されている。
【0036】
テフルトリン〔化学名:2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル (Z)−(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロップ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル (Z)−(1RS)−cis−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロップ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの混合物)は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Council and The Royal Socie
ty of Chemistry, 2006)の996頁に記載されており、市販されている。
【0037】
ゼータシペルメトリン〔化学名:(S);(1RS,3RS)と(S);(1RS,3SR)が45−55から55−45の範囲の割合である(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS,3RS;1RS,3SR)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート及び(S);(1RS,3RS)と(S);(S)1RS,3SR〕が45−55から55−45の範囲の割合である(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS)−cis−trans−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートからなる立体異性体の混合物〕は、The Pesticide Manual, Thirteenth Edition (edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Protection Council and The Royal Society of
Chemistry, 2006)の260頁に記載されており、市販されている。
【0038】
成分(A)と成分(B)は、それぞれ幾何異性体および/または立体異性体が存在する場合があるが、本発明はそれら各々の異性体およびそれらの異性体の混合物を包含する。
【0039】
また、成分(A)と成分(B)は、それぞれ農薬化学上許容可能な塩を形成する場合がある。そのような塩としては、例えば無機塩基(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニアなど)、有機塩基(例えば、ピリジン、コリジン、トリエチルアミン、トリエタノールアミンなど)、無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、過塩素酸など)、有機酸(例えば、ギ酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、安息香酸、ピクリン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など)との塩が挙げられる。
【0040】
本発明組成物は通常は成分(A)および成分(B)を、例えば、適当な液体担体に溶解または分散させるか、あるいは適当な固体担体と混合するか、吸着させることにより、乳剤、液剤、マイクロエマルジョン剤、フロアブル剤、油剤、水和剤、粉剤、粒剤、微粒剤、種子コーティング剤、種子浸漬剤、燻煙剤、錠剤、マイクロカプセル剤、噴霧剤、エアゾール剤、炭酸ガス製剤、EW剤、軟膏、カプセル剤、ペレット剤、注射剤、塗布剤、等の剤型に製剤化されている。
【0041】
これらの製剤には必要に応じて、例えば、ガス状担体、軟膏基剤、界面活性剤またはその他添加剤等を添加してもよく、公知の方法で調製することができる。
【0042】
液体担体としては、例えば、水、アルコール類(例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノール等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル類(例えば、ジイソプロピルエーテル、1,4ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等)、脂肪族炭化水素類(例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ケロシン、灯油、燃料油、機械油等)、芳香族炭化水素類(例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン、フェニルキシリルエタン、ソルベントナフサ、メチルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、ジクロロメタン、トリクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等)、酸アミド類(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N−オクチルピロリドン等)、エステル類(例えば、乳酸ブチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、脂肪酸グリセリンエステル、γ−ブチロラクトン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル、イソブチロニトリル、プロピオニトリル等)、カーボネート類(例えば、炭酸プロピレン等)、植物油類(例えば、大豆油、オリーブオイル、亜麻仁油、ココナッツオイル、ヤシ油、ピーナッツ油、麦芽油、アーモンド油、ゴマ油、鉱油、ロスマリン油、ゼラニウム油、なたね油、綿実油、コーン油、紅花油、オレンジ油等)等が挙げられ、これらの液体担体は1種以上(好ましくは1種以上、3種以下)を適当な割合で混合して、使用することができる。
【0043】
固体担体(希釈・増量剤)としては、例えば、植物性粉末(例えば、大豆粉、タバコ粉、小麦粉、木粉等)、鉱物性粉末(例えば、カオリンクレー、フバサミクレー、ベントナイト、酸性白土等のクレー、滑石粉、ロウ石粉等のタルク、ホワイトカーボン、珪藻土、雲母粉等のシリカ等)、合成含水酸化珪素、アルミナ、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安)などの微粉末および粒状物等があげられ、これらの固体担体は1種以上(好ましくは1種以上、3種以下)を適当な割合で混合して、使用することができる。
【0044】
上記の製剤において使用することのできるガス状担体としては、例えば、フルオロカーボン、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル、炭酸ガス等が挙げられ、これらのガス状単体は1種または2種を適当な割合で混合して、また適当な液体担体と組み合わせて使用することができる。
【0045】
軟膏基材としては、例えば、ポリエチレングリコール、ペクチン、高級脂肪酸の多価アルコールエステル(例えば、モノステアリン酸グリセリンエステル等)、セルロース誘導体(例えば、メチルセルロース等)、アルギン酸ナトリウム、ベントナイト、高級アルコール、多価アルコール(例えば、グリセリン等)、ワセリン、白色ワセリン、流動パラフィン、豚脂、各種植物油、ラノリン、脱水ラノリン、硬化油、樹脂類等が挙げられ、これらの軟膏基材は1種以上(好ましくは1種以上、3種以下)、あるいは、下記に示す界面活性剤を添加して使用することができる。
【0046】
界面活性剤としては、例えば、石鹸類、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル類〔例、ノイゲン(商品名、登録商標、第一工業製薬(株)製)、イー・エー142(EA142(商品名、第一工業製薬(株)製))、ノナール(商品名、東邦化学(株)製)〕、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸〔例、Soprophor(登録商標)FLK(商品名、ローディア日華製)〕、アルキル硫酸塩類〔例、エマール10(商品名、登録商標、花王(株)製)、エマール40(商品名、登録商標、花王(株)製)、ラウリル硫酸ナトリウム〕、アルキルベンゼンスルホン酸塩類〔例、ネオゲン(商品名、登録商標、第一工業製薬(株)製)、ネオゲンT(商品名、登録商標、第一工業製薬(株)製)、ネオペレックス(商品名、登録商標、花王(株)製)、BC2070M(商品名、テイカ(株)製)〕、ポリエチレングリコールエーテル類〔例、ノニポール85(商品名、登録商標、三洋化成(株)製)、ノニポール100(商品名、登録商標、三洋化成(株)製)、ノニポール160(商品名、登録商標、三洋化成(株)製)〕、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類〔例、ノイゲンET−135(商品名、登録商標、第一工業製薬(株)製)〕、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー類〔例、ニューポールPE−64(商品名、登録商標、三洋化成(株)製)〕、多価アルコールエステル類〔例、トゥイーン20(商品名、登録商標、花王(株)製)、トゥイーン80(商品名、登録商標、花王(株)製)〕、アルキルスルホコハク酸塩類〔例、サンモリンOT20(商品名、登録商標、三洋化成(株)製)、ニューカルゲンEX70(商品名、竹本油脂(株)製)〕、アルキルアリールスルホン酸塩類〔例、ニューカルゲンWG−1(商品名、竹本油脂(株)製)、MorwetEFW(商品名、DESOTO社製)、アルケニルスルホン酸塩〔例、ソルポール5115(商品名、登録商標、東邦化学(株)製)〕、リグニンスルホン酸カルシウム等の非イオン系およびアニオン系界面活性剤が挙げられ、これら界面活性剤は1種以上(好ましくは1種以上、3種以下)を適当な割合で混合して使用することができる。
【0047】
その他の添加剤としては、例えば、カゼイン、ゼラチン、糖類(でんぷん、キサンタンガム、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、アルミニウムマグネシウムシリケート、色素〔例、FLEXIVERSE(登録商標、商品名、Sun Chemical社製)〕、防腐剤〔例、プロキセル(登録商標)GXL(商品名、アーチケミカル製)〕、乳化剤〔例、ソルビタントリオレエート〕、消泡剤〔例、アンチフォームCエマルション(商品名、登録商標;ダウコーニング社製)〕、分散剤〔例、Morwet D425(商品名、アクゾノーベル社製)〕等が挙げられる。
【0048】
本発明組成物において、成分(A)と成分(B)の重量比は、通常1:99〜99:1の割合であり、重量比10:90〜90:10の割合が好ましく、30:70〜60:40の割合がより好ましい。
【0049】
上記有効成分以外の添加剤の含量は、有効成分の種類または含量、あるいは製剤の剤形などによって異なるが、通常約0.001〜99.9重量%程度、好ましくは約1〜99重量%程度である。より具体的には、本発明組成物全量に対して、界面活性剤を通常約1〜30重量%程度、好ましくは約1〜15重量%、流動助剤を通常約1〜20重量%程度、担体を通常約1〜90重量%、好ましくは約1〜70重量%を添加するのが望ましい。液剤を製造する場合は、界面活性剤を通常約1〜20重量%程度、好ましくは1〜10重量%程度と、水を約20〜90重量%添加するのが望ましい。乳剤を製造する場合は、界面活性剤を通常1〜30重量%、好ましくは2〜15重量%、と有機溶媒を加えるのが望ましい。顆粒水和剤を製造する場合は、界面活性剤を通常0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、結合剤を通常0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜5重量%、乳糖、硫安あるいはクレーなどの増量剤を加えるのが望ましい。粒剤を製造する場合は、界面活性剤を通常0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、安定化剤を通常0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、クレーなどの増量剤を加えるのが望ましい。
ジャンボ剤を製造する場合は、界面活性剤を通常0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜5重量%、結合剤を通常0.5〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、浮遊剤を通常0.5〜40重量%、好ましくは1〜20重量%、クレーなどの増量剤を加えるのが望ましい。
【0050】
本発明組成物を使用するには、例えば、施用面積1000m2あたり、成分(A)と成分(B)をそれぞれ、通常0.001〜1000g、好ましくは0.01〜100gの割合で施用する。なお、本発明組成物が乳剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤等に製剤化されたものである場合は、例えば、成分(A)と成分(B)の濃度がそれぞれ、通常0.001〜10000ppm、好ましくは0.01〜500ppmとなるように水で希釈して施用し、粒剤、粉剤等に製剤化されたものである場合には、通常そのまま施用する。
【0051】
本発明組成物を使用する方法としては、例えば、散布処理、土壌処理、種子処理および水耕液処理などが挙げられる。
【0052】
散布処理とは、具体的には、例えば、茎葉散布、樹幹散布のように、植物体表面自体に有効成分を処理することにより、植物を加害する有害生物を防除する処理方法である。
【0053】
土壌処理とは、例えば、作物の根圏に有効成分を処理することにより、根圏に存在する有害生物に直接防除効果を発現させる、あるいは植物体内部に根部等から有効成分を浸透移行させて、植物を加害する有害生物に対して防除効果を発現する処理方法であり、具体的には、例えば、植穴処理(植穴散布、植穴処理土壌混和)、株元処理(株元散布、株元土壌混和、株元灌注、育苗期後半株元処理)、植溝処理(植溝散布、植溝土壌混和)、作条処理(作条散布、作条土壌混和、生育期作条散布)、播種時作条処理(播種時作条散布、播種時作条土壌混和)、全面処理(全面土壌散布、全面土壌混和)、側条処理、水面処理(水面施用、湛水後水面施用)、その他土壌散布処理(生育期粒剤葉面散布、樹冠下または主幹周辺散布、土壌表面散布、土壌表面混和、播穴散布、畦部地表面散布、株間散布)、その他灌注処理(土壌灌注、育苗期灌注、薬液注入処理、地際部灌注、薬液ドリップイリゲーション、ケミゲーション)、育苗箱処理(育苗箱散布、育苗箱灌注、育苗箱薬液湛水)、育苗トレイ処理(育苗トレイ散布、育苗トレイ灌注、育苗トレイ薬液湛水)、苗床処理(苗床散布、苗床灌注、水苗代苗床散布、苗浸漬)、床土混和処理(床土混和、播種前床土混和、播種時覆土前散布、播種時覆土後散布、覆土混和)、その他処理(培土混和、鋤き込み、表土混和、雨落ち部土壌混和、植位置処理、粒剤花房散布、ペースト肥料混和)が挙げられる。
【0054】
種子処理とは、例えば、作物の種子、種芋または球根等に直接あるいはその近傍に有効成分を処理することにより、植物を加害する有害生物に対して防除効果を発現する処理方法であり、具体的には、例えば、吹きつけ処理、塗沫処理、浸漬処理、含浸処理、塗布処理、フィルムコート処理、ペレットコート処理などが挙げられる。
【0055】
水耕液処理とは、例えば、作物の植物体内部に根部等から浸透移行させるために水耕液等に有効成分を処理することにより、該作物を加害する有害生物に対して防除効果を発現する処理方法であり、具体的には、例えば、水耕液混和、水耕液混入などが挙げられる。
【0056】
なお、本発明組成物は、他の有害生物防除活性成分、例えば、殺虫剤(例えば、ピレスロイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カルバメート系殺虫剤、神経ナトリウムチャンネル遮断剤、殺虫性大環状ラクトン、γ−アミノ酪酸(GABA)拮抗剤、カルシウムチャンネル活性化剤、ウレア系殺虫剤、昆虫ホルモンミミック、天然殺虫剤等)、殺ダニ剤、殺線虫剤や、除草剤、植物ホルモン剤、他の植物成長調整剤、殺菌剤(例えば銅系殺菌剤、有機塩素系殺菌剤、有機硫黄系殺菌剤、フェノール系殺菌剤等)、共力剤、誘引剤、忌避剤、薬害軽減剤、色素、肥料、土壤改良剤を配合して使用することもできる。
【0057】
このような配合可能な殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤および除草剤の例を以下に記載する。
【0058】
殺虫剤としては、例えば、以下の(1)〜(12)が挙げられる。
(1)有機リン系化合物
アセフェート(acephate)、りん化アルミニウム(Aluminium phosphide)、ブタチオホス(butathiofos)、キャドサホス(cadusafos)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルフェンビンホス(ch1orfenvinphos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos−methyl)、シアノホス(cyanophos:CYAP)、ダイアジノン(diazinon)、DCIP(dichlorodiisopropyl ether)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion:ECP)、ジクロルボス(dichlorvos:DDVP)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジスルホトン(disulfoton)、EPN、エチオン(ethion)、エトプロホス(ethoprophos)、エトリムホス(etrimfos)、フェンチオン(fenthion:MPP)、フエニトロチオン(fenitrothion:MEP)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ホルモチオン(formothion)、りん化水素(Hydrogen phosphide)、イソフェンホス(isofenphos)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メスルフェンホス(mesulfenfos)、メチダチオン(methidathion:DMTP)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレッド(naled:BRP)、オキシデプロホス(oxydeprofos:ESP)、パラチオン(parathion)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet:PMP)、ピリミホスメチル(pirimiphos−methy1)、ピリダフェンチオン(pyridafenthion)、キナルホス(quinalphos)、フェントエート(phenthoate:PAP)、プロフェノホス(profenofos)、プロパホス(propaphos)、プロチオホス(prothiofos)、ピラクロホス(pyraclorfos)、サリチオン(salithion)、スルプロホス(sulprofos)、テブピリムホス(tebupirimfos)、テメホス(temephos)、テトラクロルビンホス(tetrach1orvinphos)、テルブホス(terbufos)、チオメトン(thiometon)、トリクロルホン(trichlorphon:DEP)、バミドチオン(vamidothion)、フォレート(phorate)、カズサホス(cadusafos)等;
【0059】
(2)カーバメート系化合物
アラニカルブ(alanycarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、BPMC、カルバリル(carbary1)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、クロエトカルブ(cloethocarb)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb:MIPC)、メトルカルブ(metolcarb)、 メソミル(methomyl)、メチオカルブ(methiocarb)、NAC、オキサミル(oxamyl)、ピリミカーブ(pirimicarb)、プロポキスル(propoxur:PHC)、XMC、チオジカルブ(thiodicarb)、 キシリルカルブ(xylylcarb)、アルジカルブ(aldicarb)等;
【0060】
(3)ネオニコチノイド系化合物
イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアメトキサム(thismethoxam)、チアクロプリド(thiacloprid)、ジノテフラン(dinotefuran)、クロチアニジン(clothianidin)等;
【0061】
(4)ネライストキシン系化合物
カルタップ(cartap)、ベンスルタップ(bensu1tap)、チオシクラム(thiocyclam)、モノスルタップ(monosultap)、ビスルタップ(bisultap)等;
【0062】
(5)ベンゾイル尿素系化合物
クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、ビストリフルロン(bistrifluron)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルアズロン(fluazuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)、トリアズロン(triazuron)等;
【0063】
(6)フェニルピラゾール系化合物
アセトプロール(acetoprole)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fiproni1)、バニリプロール(vaniliprole)、ピリプロール(pyriprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)等;
【0064】
(7)Btトキシン系殺虫剤
バチルス・チューリンゲンシス菌由来の生芽胞および産生結晶毒素、並びにそれらの混合物;
【0065】
(8)ヒドラジン系化合物
クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)等;
【0066】
(9)有機塩素系化合物
アルドリン(aldrin)、ディルドリン(dieldrin)、クロルデン(chlordane)、DDT、ジエノクロル(dienochlor)、エンドスルファン(endosulfan)、メトキシクロル(methoxychlor)等;
【0067】
(10)天然系殺虫剤
マシン油(machine oil)、硫酸ニコチン(nicotine−sulfate);
【0068】
(11)その他の殺虫剤
アベルメクチン(avermectin−B)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、ブプロフェジン(buprofezin)、クロルフェナピル(chlorphenapyr)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シロマジン(cyromazine)、D−D(1,3−Dichloropropene)、エマメクチンベンゾエート(emamectin−benzoate)、フェナザキン(fenazaquin)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、ハイドロプレン(hydroprene)、メトプレン(methoprene)、インドキサカルブ(indoxacarb)、メトキサジアゾン(metoxadiazone)、ミルベマイシンA(milbemycin−A)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、スピノサッド(spinosad)、スルフラミド(sulfluramid)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トリアゼメイト(triazamate)、フルベンジアミド(flubendiamide)、レピメクチン(lepimectin)、亜ひ酸(Arsenic acid)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、石灰窒素(Calcium cyanamide)、石灰硫黄合剤(Calcium polysulfide)、クロルデン(chlordane)、DDT、DSP、フルフェネリウム(flufenerim)、フロニカミド(flonicamid)、フルリムフェン(flurimfen)、ホルメタネート(formetanate)、メタム・アンモニウム(metam−ammonium)、メタム・ナトリウム(metam−sodium)、臭化メチル(Methyl bromide)、オレイン酸カリウム(Potassium oleate)、プロトリフェンビュート(protrifenbute)、スピロメシフェン(spiromesifen)、硫黄(Sulfur)、メタフルミゾン(metaflumizone)、スピロテトラマット(spirotetramat)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazone)、スピネトラム(spinetoram)、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、トラロピリル(tralopyril)等。
【0069】
殺ダニ剤(殺ダニ活性成分)としては、例えば
アセキノシル(acequinocyl)、アミトラズ(amitraz)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ビフェナゼート(bifenaate)、フェニソブロモレート(bromopropylate)、キノメチオネート(chinomethionat)、クロルベンジレート(chlorobenzilate)、CPCBS(chlorfenson)、クロフェンテジン(clofentezine)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、ケルセン(ジコホル:dicofol)、エトキサゾール(etoxazole)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、フルプロキシフェン(fluproxyfen)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、プロパルギット(propargite:BPPS)、ポリナクチン複合体(polynactins)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(Pyrimidifen)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、テトラジホン(tetradifon)、スピロディクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロテトラマット(spirotetramat)、アミドフルメット(amidoflumet)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)等が挙げられる。
【0070】
殺線虫剤(殺線虫活性成分)としては、例えば、
DCIP、フォスチアゼート(fosthiazate)、塩酸レバミゾール(levamisol)、メチルイソチオシアネート(methyisothiocyanate)、酒石酸モランテル(morantel tartarate)、イミシアホス(imicyafos)等が挙げられる。
【0071】

殺菌剤としては、例えば、
プロピコナゾール(propiconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、トリアジメノール(triadimenol)、プロクロラズ(prochloraz)、ペンコナゾール(penconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、メトコナゾール(metconazole)、トリフルミゾール(triflumizole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、マイクロブタニル(myclobutanil)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、トリティコナゾール(triticonazole)、ビテルタノール(bitertanol)、イマザリル(imazalil)、フルトリアホール(flutriafol)等のアゾール系殺菌化合物;
フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、トリデモルフ(tridemorph)、フェンプロピジン(fenpropidin)等の環状アミン系殺菌化合物;
カルベンダジム(carbendezim)、ベノミル(benomyl)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チオファネートメチル(thiophanate−methyl)等のベンズイミダゾール系殺菌化合物;
トルクロホスメチル(Tolclofosmethyl)、プロシミドン(procymidone)、シプロディニル(cyprodinil)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、チウラム(thiuram)、フルアジナム(fluazinam)、マンコゼブ(mancozeb)、イプロジオン(iprodione)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、クロロタロニル(chlorothalonil)、キャプタン(captan)、メパニピリム(mepanipyrim)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フルジオキソニル(fludioxonil)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、フォルペット(folpet)、クレソキシムメチル(kresoxim−methyl)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、スピロキサミン(spiroxamine)、キノキシフェン(quinoxyfen)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、ファモキサドン(famoxadone)、フェナミドン(fenamidone)、ゾキサミド(zoxamide)、エタボキサム(ethaboxam)、アミスルブロム(amisulbrom)、イプロヴァリカルブ(iprovalicarb)、ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、シアゾファミド(cyazofamid)、マンジプロパミド(mandipropamid)、ボスカリド(boscalid)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、メトラフェノン(metrafenone)、フルオピラン(fluopiran)、ビキサフェン(bixafen)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミドおよびプロキナジド(proquinazid);等が挙げられる。
【0072】
除草剤としては、例えば、フルミクロラックペンチル(flumiclorac−pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen−ethyl)、クレソジム(clethodim)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron−ethy1)、スルホスルフロン(sulfosu1furon)、ビスピリバックナトリウム(bispyribac−sodium)等が挙げられる。
【0073】
上記した「他の有害生物防除活性成分」はいずれも公知の農薬活性成分である。他の農薬活性成分は組成物中に一種または二種以上(好ましくは一種以上、三種以下)を含有していてもよい。具体的な配合組み合わせの例としては以下のものがあげられる。以下の例において、化合物(1)〜(44)とは、上記表1および2に記載の化合物番号に対応する。
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とエスフェンバレレートとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とエスフェンバレレートとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とエスフェンバレレートとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とエスフェンバレレートと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とエスフェンバレレートとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンプロパトリンとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンプロパトリンとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンプロパトリンとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンプロパトリンと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンプロパトリンとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンバレレートとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンバレレートとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンバレレートとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンバレレートとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンバレレートと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とフェンバレレートとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とアルファシペルメトリンとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とアルファシペルメトリンとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とアルファシペルメトリンとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とアルファシペルメトリンと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とアルファシペルメトリンとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とビフェントリンとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とビフェントリンとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とビフェントリンとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とビフェントリンと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とビフェントリンとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とシペルメトリンとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とシペルメトリンとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とシペルメトリンとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とシペルメトリンと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とシペルメトリンとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とデルタメトリンとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とデルタメトリンとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とデルタメトリンとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とデルタメトリンと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とデルタメトリとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とエトフェンプロックスとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とエトフェンプロックスとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とエトフェンプロックスとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とエトフェンプロックスと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とエトフェンプロックスとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とラムダシハロトリンとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とラムダシハロトリンとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とラムダシハロトリンとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とラムダシハロトリンと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とラムダシハロトリンとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とペルメトリンとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とペルメトリンとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とペルメトリンとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とペルメトリンと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とペルメトリンとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とテフルトリンとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とテフルトリンとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とテフルトリンとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とテフルトリンと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とテフルトリンとトルクロホスメチル;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とゼータシペルメトリンとイプコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とゼータシペルメトリンとメトコナゾール;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とゼータシペルメトリンとエタボキサム;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とゼータシペルメトリンと2−[2−(2,5−ジメチル−フェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチル−アセトアミド;
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物とゼータシペルメトリンとトルクロホスメチル。
【0074】
本発明組成物は、畑、水田、芝生、果樹園等の農耕地または非農耕地用における植物を保護するための有害生物防除剤として使用できる。保護する植物の例として次のものが挙げられる。
【0075】
農作物;トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等。

【0076】
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等。
【0077】
果樹;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ、アブラヤシ等。
【0078】
果樹以外の樹木;チャ、クワ、花木類、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ)、ヤトロファ等。
【0079】
芝生;シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、バミューダグラス類(ギョウギシバ等)、ベントグラス類(コヌカグサ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、ライグラス類(ネズミムギ、ホソムギ等)、カモガヤ、オオアワガエリ等。
【0080】
その他;バイオ燃料植物(ヤトロファ・クルカス、ベニバナ、アマナズナ類、スイッチグラス、ミスカンザス、クサヨシ、ダンチク、ケナフ、キャッサバ、ヤナギ、藻類等)、花卉、観葉植物等。
【0081】
上記「植物」とは、イソキサフルトール等のHPPD阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のALS阻害剤、グリホサート等のEPSP合成酵素阻害剤、グルホシネート等のグルタミン合成酵素阻害剤、セトキシジム等のアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、フルミオキサジン等のPPO阻害剤、ブロモキシニル、ジカンバ、2,4−D等の除草剤に対する耐性を、古典的な育種法もしくは遺伝子組換え技術により付与された植物も含まれる。
【0082】
古典的な育種法により耐性を付与された「植物」の例として、イマゼタピル等のイミダゾリノン系ALS阻害型除草剤に耐性のナタネ、コムギ、ヒマワリ、イネがありClearfield(登録商標)の商品名で既に販売されている。同様に古典的な育種法によるチフェンスルフロンメチル等のスルホニルウレア系ALS阻害型除草剤に耐性のダイズがあり、STSダイズの商品名で既に販売されている。
【0083】
同様に古典的な育種法によりトリオンオキシム系、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤等のアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された植物の例としてSRコーン等がある。アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された植物は、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)87巻,p.7175−7179,(1990年)等に記載されている。またアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の変異アセチルCoAカルボキシラーゼがウィード・サイエンス(Weed Science)53巻,p.728−746,(2005年)等に報告されており、こうした変異アセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子を遺伝子組換え技術により植物に導入するか、もしくは抵抗性付与に関わる変異を植物アセチルCoAカルボキシラーゼに導入することにより、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の植物を作出することができる。
【0084】
また古典的な育種法により耐性を付与された「植物」の例として、センチュウやアブラムシに耐性を持つ作物があげられる。アブラムシに耐性を持つ形質をもたらす遺伝子としてはRAG1などが知られている。
【0085】
さらに、キメラプラスティ技術(Gura T. 1999.Repairing the Genome’s Spelling Mistakes. Science 285:316−318.)に代表される塩基置換変異導入核酸
を植物細胞内に導入して植物のアセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子やALS遺伝子等に部位特異的アミノ酸置換変異を導入することにより、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤やALS阻害剤等に耐性の植物を作出することができる。
【0086】
遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物の例として、グリホサート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ、テンサイ品種があり、ラウンドアップレディ(RoundupReady(登録商標))、AgrisureGT等の商品名で既に販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるグルホシネート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ品種があり、リバティーリンク(LibertyLink(登録商標))等の商品名ですでに販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるブロモキシニル耐性のワタはBXNの商品名で既に販売されている。
【0087】
上記「植物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、例えば、バチルス属で知られている選択的毒素等を合成する事が可能となった植物も含まれる。
この様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、バチルス・セレウスやバチルス・ポピリエ由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9C等のδ−エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3、またはVIP3A等の殺虫タンパク;線虫由来の殺虫タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素または昆虫特異的神経毒素等動物によって産生される毒素;糸状菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG−CoAリダクターゼ;ナトリウムチャネル、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
【0088】
またこの様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1、Cry9C、Cry34AbまたはCry35Ab等のδ−エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組み合わせによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素としては、天然型の毒素のアミノ酸の1つまたは複数が置換されている。
【0089】
これら毒素の例およびこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、欧州特許出願公開第374753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第427529号明細書、欧州特許出願公開第451878号明細書、国際公開第03/052073号等に記載されている。
【0090】
これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、甲虫目害虫、半翅目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫、線虫類への耐性を植物へ付与する。
【0091】
また、1つもしくは複数の殺虫性の害虫抵抗性遺伝子を含み、1つまたは複数の毒素を発現する遺伝子組換え植物は既に知られており、いくつかのものは市販されている。これら遺伝子組換え植物の例として、YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種)、YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、YieldGard Plus(登録商標)(Cry1AbとCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2毒素とグルホシネートへの耐性を付与する為にホスフィノトリシン N−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種)、NuCOTN33B(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、Bollgard I(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、Bollgard II(登録商標)(Cry1AcとCry2Ab毒素とを発現するワタ品種)、VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を発現するワタ品種)、NewLeaf(登録商標)(Cry3A毒素を発現するジャガイモ品種)、NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21 グリホサート耐性形質)、Agrisure(登録商標) CB Advantage(Bt11コーンボーラー(CB)形質)、Protecta(登録商標)等が挙げられる。
【0092】
上記「植物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与されたものも含まれる。
【0093】
抗病原性物質の例として、PRタンパク等が知られている(PRPs、欧州特許出願公開第392225号明細書)。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、欧州特許出願公開第392225号明細書、国際公開第95/33818号、欧州特許出願公開第353191号明細書等に記載されている。
【0094】
こうした遺伝子組換え植物で発現される抗病原性物質の例として、例えば、ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている。)等のイオンチャネル阻害剤、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ、グルカナーゼ、PRタンパク、ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、国際公開第03/000906号に記載されている。)等の微生物が産生する抗病原性物質等が挙げられる。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、欧州特許出願公開第392225号明細書、国際公開第95/33818号、欧州特許出願公開第353191号明細書等に記載されている。
【0095】
上記「植物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質等の有用形質を付与した植物も含まれる。例として、VISTIVE(登録商標)(リノレン含量を低減させた低リノレン大豆)あるいは、high−lysine(high−oil)corn(リジンあるいはオイル含有量を増量したコーン)等が挙げられる。さらに、上記の古典的な除草剤形質あるいは除草剤耐性遺伝子、殺虫性害虫抵抗性遺伝子、抗病原性物質産生遺伝子、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質等の有用形質について、これらを複数組み合わせたスタック品種も含まれる。
【0096】
本発明組成物は、哺乳動物および作物に対して良好な安全性を有しながら、多くの種類の害虫(昆虫綱以外の節足動物も含む)に高い有害生物防除活性を有している。
【0097】
本発明組成物が効力を有する有害生物としては、例えば昆虫やダニ等の節足動物および線虫等の線形動物があげられ、具体的には例えば以下に示すものがあげられる。
【0098】
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(N
ephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)
、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ム
ギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(
Riptortus clavetus)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)、ターニッシュッ
ドプラントバグ(Lygus lineolaris)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ
(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケー
ル(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等;
【0099】
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、サンカメイガ(Tryporyza incertulas)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata
)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilaris)、ハイマダラノメイガ(Hell
ula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudal
etia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコ
ベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora)、リンゴコカクモンハマ
キ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes sp.)、チャハマキ(Homona magnanima)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、コド
リンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)のホソガ類、モモシンクイガ(Carposina
niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキ
バガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等;
【0100】
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類、ネッタイシマ
カ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca dome
stica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハ
ナバエ類、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等のミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ブユ類、ウシアブ(Tabanus trig
onus)等のアブ類、サシバエ類、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、トマトハモグリバエ(Liriomyza sativae)等のハモグリバエ類等;
【0101】
甲虫目害虫:ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、イネドロオ
イムシ(Oulema oryzae)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)、マメ
コガネ(Popillia japonica)、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、コーンルートワームの仲間(Diabrotica spp.)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、コメ
ツキムシの仲間(Agriotes spp.)、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)、ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum
)、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)、マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等;
【0102】
アザミウマ目害虫:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips parmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)
、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、タバコアザミウマ(Frankliniella fusca)の仲間等のアザミウマ類等;
【0103】
膜翅目害虫:カブラハバチ(Athalia rosae)、ハキリアリ(Acromyrmex spp.)、ファイヤーアント(Solenopsis spp.)等;
網翅目害虫:ゴキブリ類、チャバネゴキブリ類等;
直翅目害虫:トノサマバッタ(Locusta migratoria)、ケラ(Gryllotalpa africana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、ハネナガイナゴ(Oxya japonica)等;
隠翅目害虫:ヒトノミ等;
シラミ目害虫:ヒトジラミ等;
シロアリ目害虫:シロアリ類等;
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Peri
planeta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等;
【0104】
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴ
ニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)
等のホコリダニ類、ヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcat
us) 、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケ
ヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletu
s moorei)等のツメダニ類、ワクモ類等;
【0105】
線虫類:ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus fallax)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイ
モシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)イネシンガレセンチ
ュウ(Aphelenchoides besseyi)、イチゴメセンチュウ(Nothotylenchus acris)等。
【実施例】
【0106】
以下、製剤例および試験例等にて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではない。なお、以下の例において、部は特にことわりのない限り重量部を表す。また、化合物(1)〜(44)は、上記表1および2に記載の化合物番号に対応する。
【0107】
製剤例1
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を2.5部、エスフェンバレレートを1.25部、メトコナゾールを2.5部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルを14部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムを6部、キシレンを73.75部の割合でよく混合することにより各乳剤を得る。
【0108】
製剤例2
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を5部、エスフェンバレレートを5部、エタボキサムを5部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)を35部、水を50部の割合で混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより各フロアブル製剤を得る。
【0109】
製剤例3
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を5部、エスフェンバレレートを10部、2−[2−(2,5−ジメチルフェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチルアセトアミドを5部、ソルビタントリオレエートを1.5部、ポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液を28.5部の割合で混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部とアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部とを含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて攪拌混合し各フロアブル製剤を得る。
【0110】
製剤例4
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を5部、エスフェンバレレートを20部、トルクロホスメチルを5部、ソルビタントリオレエートを1.5部、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液を28.5部の割合で混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部とアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部とを含む水溶液30部を加え、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合し各フロアブル製剤を得る。
【0111】
製剤例5
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を40部、エスフェンバレレートを5部、イプコナゾールを5部、プロピレングリコールを5部(ナカライテスク製)、Soprophor(登録商標)FLK(商品名、ローディア日華製)を5部、アンチフォームC(登録商標)エマルション(商品名、ダウコーニング社製)を0.2部、プロキセル(登録商標)GXL(商品名、アーチケミカル製)を0.3部、イオン交換水を39.5部の割合で混合し、原体スラリーを調製する。該スラリー100部に150部のガラスビーズ(Φ=1mm)を投入し、冷却水で冷却しながら、2時間粉砕する。粉砕後、ガラスビーズをろ過により除き、各フロアブル製剤を得る。
【0112】
製剤例6
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を2.5部、フェンプロパトリンを1.25部、メトコナゾールを2.5部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルを14部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムを6部、キシレンを73.75部の割合でよく混合することにより各乳剤を得る。
【0113】
製剤例7
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を5部、フェンプロパトリンを5部、エタボキサムを5部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)を35部、水を50部の割合で混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより各フロアブル製剤を得る。
【0114】
製剤例8
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を5部、フェンプロパトリンを10部、2−[2−(2,5−ジメチルフェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチルアセトアミドを5部、ソルビタントリオレエートを1.5部、ポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液を28.5部の割合で混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部とアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部とを含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて攪拌混合し各フロアブル製剤を得る。
【0115】
製剤例9
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を5部、フェンプロパトリンを20部、トルクロホスメチルを5部、ソルビタントリオレエートを1.5部、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液を28.5部の割合で混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部とアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部とを含む水溶液30部を加え、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合し各フロアブル製剤を得る。
【0116】
製剤例10
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を40部、フェンプロパトリンを5部、イプコナゾールを5部、プロピレングリコールを5部(ナカライテスク製)、Soprophor(登録商標)FLK(商品名、ローディア日華製)を5部、アンチフォームC(登録商標)エマルション(商品名、ダウコーニング社製)を0.2部、プロキセル(登録商標)GXL(商品名、アーチケミカル製)を0.3部、イオン交換水を39.5部の割合で混合し、原体スラリーを調製する。該スラリー100部に150部のガラスビーズ(Φ=1mm)を投入し、冷却水で冷却しながら、2時間粉砕する。粉砕後、ガラスビーズをろ過により除き、各フロアブル製剤を得る。
【0117】
製剤例11
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を5部、フェンバレレートを5部、エタボキサムを5部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)を35部、水を50部の割合で混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより各フロアブル製剤を得る。
【0118】
製剤例12
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を5部、アルファシペルメトリンを10部、2−[2−(2,5−ジメチルフェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−N−メチルアセトアミドを5部、ソルビタントリオレエートを1.5部、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液を28.5部の割合で混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部とアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部とを含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて攪拌混合し各フロアブル製剤を得る。
【0119】
製剤例13
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を5部、ビフェントリンを20部、リゾレックスを5部、ソルビタントリオレエートを1.5部、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液を28.5部の割合で混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部とアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部とを含む水溶液30部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて攪拌混合し各フロアブル製剤を得る。
【0120】
製剤例14
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を50部、エトフェンプロックスを0.5部、NNカオリンクレー(竹原化学工業製)を38.5部、Morwet D425(商品名、アクゾノーベル社製)を10部、Morwet EFW(商品名、DESOTO社製)を1.5部の割合で混合し、AIプレミックスを得る。該プレミックスをジェットミルで粉砕し、各粉剤を得る。
【0121】
製剤例15
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を1部、テフルトリンを4部、合成含水酸化珪素を1部、リグニンスルホン酸カルシウムを2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを62部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより各粒剤を得る。
【0122】
製剤例16
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を1部、シペルメトリンを40部、リグニンスルホン酸カルシウムを3部、ラウリル硫酸ナトリウムを2部、合成含水酸化珪素を54部の割合でよく粉砕混合することにより各水和剤を得る。
【0123】
製剤例17
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を1部、デルタメトリンを2部、カオリンクレーを85部、タルクを10部の割合でよく粉砕混合することにより各粉剤を得る。
【0124】
製剤例18
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を2部、ラムダシハロトリンを0.25部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルを14部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムを6部、キシレンを77.75部の割合でよく混合することにより各乳剤を得る。
【0125】
製剤例19
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を10部、ペルメトリンを2.5部、ソルビタントリオレエートを1.5部、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液を30部の割合で混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部とアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部とを含む水溶液47.5部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて攪拌混合し、各フロアブル製剤を得る。
【0126】
製剤例20
化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を40部、ゼータシペルメトリンを1部、リグニンスルホン酸カルシウムを3部、ラウリル硫酸ナトリウムを2部、合成含水酸化珪素を54部の割合でよく粉砕混合することにより各水和剤を得る。
【0127】
次に、種子処理例を示す。
【0128】
種子処理例1
回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans-Ulrich Hege GmbH製)を用いて、ソルガム乾燥種子100kgに対し、製剤例1で作製した化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を含有する乳剤500mlを塗沫処理することにより、処理種子を得る。
【0129】
種子処理例2
回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans-Ulrich Hege GmbH製)を用いて、ナタネ乾燥種子10kgに対し、製剤例2で作製した化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を含有するフロアブル製剤50mlを塗沫処理することにより、処理種子を得る。
【0130】
種子処理例3
回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans-Ulrich Hege GmbH製)を用いて、トウモロコシ乾燥種子10kgに対し、製剤例3で作製した化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を含有するフロアブル製剤40mlを塗沫処理することにより、処理種子を得る。
【0131】
種子処理例4
製剤例4で作製した化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を含有するフロアブル製剤5部、FLEXIVERSE(登録商標、商品名、Sun Chemical製)5部、および水35部を混和し、混和物を調製する。回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans-Ulrich Hege GmbH製)を用いて、イネ乾燥種子10kgに対し、該混和物60mlを塗沫処理することにより、処理種子を得る。
【0132】
種子処理例5
製剤例7で作製した化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を含有するフロアブル製剤5部、FLEXIVERSE(登録商標、商品名、Sun Chemical製)5部、および水35部を混和し、混和物を調製する。回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans-Ulrich Hege GmbH製)を用いて、ジャガイモ塊茎片10kgに対し、該混和物70mlを塗沫処理することにより、処理種子を得る。
【0133】
種子処理例6
回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans-Ulrich Hege GmbH製)を用いて、テンサイ乾燥種子100kgに対し、製剤例8で作製した化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を含有するフロアブル製剤500mlを塗沫処理することにより、処理種子を得る。
【0134】
種子処理例7
回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans-Ulrich Hege GmbH製)を用いて、ダイズ乾燥種子10kgに対し、製剤例9で作製した化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を含有するフロアブル製剤50mlを塗沫処理することにより、処理種子を得る。
【0135】
種子処理例8
回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans-Ulrich Hege GmbH製)を用いて、コムギ乾燥種子10kgに対し、製剤例10で作製した化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を含有するフロアブル製剤50mlを塗沫処理することにより、処理種子を得る。
【0136】
種子処理例9
トウモロコシ乾燥種子10kgに対し、製剤例14で作製した化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を含有する粉剤50gを粉衣処理することにより、処理種子を得る。
【0137】
種子処理例10
回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans-Ulrich Hege GmbH製)を用いて、ソルガム乾燥種子100kgに対し、製剤例6で作製した化合物(1)〜(44)のいずれか1つの化合物を含有する乳剤500mlを塗沫処理することにより、処理種子を得る。
【0138】
次に、本発明組成物が有害生物の防除に効力を有することを実施例として示す。
【0139】
試験例1:ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)に対する餌作物浸漬処理による殺虫効果
化合物(2)10mgに対してトゥイーン20(商品名、登録商標、花王(株)製)を5%含むアセトンを0.2mlの割合で加えて溶解し、展着剤(商品名:ダイン(登録商標)、住友化学園芸社製)5,000倍液で希釈調製した希釈液と、市販のフェンプロパトリン乳剤(商品名:ロディー(登録商標)乳剤、住友化学株式会社製)またはペルメトリン乳剤(商品名:アディオン(登録商標)乳剤、住友化学株式会社製)を展着剤(商品名:ダイン(登録商標)、住友化学園芸社製)5,000倍液で希釈調製した希釈液とを所定の濃度になるように混合し、試験溶液とした。該試験溶液に7〜8葉期のキャベツ(Brassicae oleracea)の本葉1枚を数秒間浸漬処理し、風乾した。薬液が乾いた後、この葉をアイスクリームカップ(200ml)に入れ、ハスモンヨトウの4令幼虫10頭を放飼した。恒温飼育室(25℃)中で保管し、2日後に死亡虫数を数え、次の式により死亡率を求めた。
死亡率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
【0140】
結果を表3に示す。
【0141】
【表3】

【0142】
化合物(2)とフェンプロパトリンまたはペルメトリンとを混合して用いることによって、それぞれ単独で用いた場合よりもハスモンヨトウに対して高い殺虫効果を発現し、混合による相乗作用が認められた。
【0143】
試験例2:ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)に対する餌作物浸漬処理による殺虫効果
化合物(24)10mgに対してトゥイーン20(商品名、登録商標、花王(株)製)を5%含むアセトンを0.2mlの割合で加えて溶解し、展着剤(商品名:ダイン(登録商標)、住友化学園芸社製)5,000倍液で希釈調製した希釈液と、市販のエスフェンバレレート乳剤(商品名:スミアルファ(登録商標)乳剤、住友化学株式会社製)を展着剤(商品名:ダイン(登録商標)、住友化学園芸社製)5,000倍液で希釈調製した希釈液とを所定の濃度になるように混合し、試験溶液とした。該試験溶液に7〜8葉期のキャベツ(Brassicae oleracea)の本葉1枚を数秒間浸漬処理し、風乾した。薬液が乾いた後、この葉をアイスクリームカップ(200ml)に入れ、ハスモンヨトウの4令幼虫10頭を放飼した。恒温飼育室(25℃)中で保管し、3日後に死亡虫数を数え、次の式により死亡率を求めた。
死亡率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
【0144】
結果を表4に示す。
【0145】
【表4】

【0146】
化合物(24)とエスフェンバレレートと混合して用いることによって、それぞれ単独で用いた場合よりもハスモンヨトウに対して高い殺虫効果を発現し、混合による相乗作用が認められた。
【0147】
試験例3:コナガ(Plutella xylostella)に対する餌作物浸漬処理による殺虫効果
化合物(2)、(22)または(24)10mgに対してトゥイーン20(商品名、登録商標、花王(株)製)を5%含むアセトンを0.2mlの割合で加えて溶解し、展着剤(商品名:ダイン(登録商標)、住友化学園芸社製)5,000倍液で希釈調製した希釈液と、エスフェンバレレート乳剤(商品名:スミアルファ(登録商標)乳剤またはペルメトリン乳剤(商品名:アディオン(登録商標)乳剤、住友化学株式会社製)を展着剤(商品名:ダイン(登録商標)、住友化学園芸社製)5,000倍液で希釈調製した希釈液とを所定の濃度になるように混合し、試験溶液とした。該試験溶液に7〜8葉期のキャベツ(Brassicae oleracea)の本葉1枚を数秒間浸漬処理し、風乾した。薬液が乾いた後、この葉をアイスクリームカップ(200ml)に入れ、コナガの3令幼虫10頭を放飼した。恒温飼育室(25℃)中で保管し、2日後に死亡虫数を数え、次の式により死亡率を求めた。
死亡率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
【0148】
結果を表5に示す。
【0149】
【表5】

【0150】
化合物(2)とエスフェンバレレート、並びに、(22)または(24)とペルメトリンとを混合して用いることによって、それぞれ単独で用いた場合よりもコナガに対して高い殺虫効果を発現し、混合による相乗作用が認められた。
【0151】
試験例4:コナガ(Plutella xylostella)に対する餌作物浸漬処理による殺虫効果
化合物(2)または(22)10mgに対してトゥイーン20(商品名、登録商標、花王(株)製)を5%含むアセトンを0.2mlの割合で加えて溶解し、展着剤(商品名:ダイン(登録商標)、住友化学園芸社製)5,000倍液で希釈調製した希釈液と、エスフェンバレレート乳剤(商品名:スミアルファ(登録商標)乳剤、フェンプロパトリン乳剤(商品名:ロディー(登録商標)乳剤またはシペルメトリン乳剤(商品名:アグロスリン(登録商標)乳剤、住友化学株式会社製)を展着剤(商品名:ダイン(登録商標)、住友化学園芸社製)5,000倍液で希釈調製した希釈液とを所定の濃度になるように混合し、試験溶液とした。該試験溶液に7〜8葉期のキャベツ(Brassicae oleracea)の本葉1枚を数秒間浸漬処理し、風乾した。薬液が乾いた後、この葉をアイスクリームカップ(200ml)に入れ、コナガの3令幼虫10頭を放飼した。恒温飼育室(25℃)中で保管し、3日後に死亡虫数を数え、次の式により死亡率を求めた。
死亡率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
【0152】
結果を表6に示す。
【0153】
【表6】

【0154】
化合物(2)とエスフェンバレレート、並びに、(22)または(24)とペルメトリンとを混合して用いることによって、それぞれ単独で用いた場合よりもコナガに対して高い殺虫効果を発現し、混合による相乗作用が認められた。
【産業上の利用可能性】
【0155】
本発明により、有害生物の防除に優れた効果を有する有害生物防除組成物が提供可能となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)と(B)とを有効成分として含有することを特徴とする有害生物防除組成物。
(A)式(I)

〔式中、R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R2は水素原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R3はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルコキシアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルケニル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3−C6アルキニル基を表し、R4はハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R5は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、R6は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルホニル基を表し、R7はハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表す。〕
で示されるアミド化合物
(B)ピレスロイド化合物
【請求項2】
式(I)における、R1がエチル基であり、R2が水素原子、メチル基またはエチル基であり、R3がメチル基またはエチル基であり、R4がハロゲン原子またはメチル基であり、R5がハロゲン原子またはシアノ基であり、R6がハロゲン原子またはトリフルオロメチル基であり、R7がハロゲン原子である請求項1記載の有害生物防除組成物。
【請求項3】
式(I)における、R1がエチル基であり、R2が水素原子であり、R3がメチル基であり、R4がメチル基であり、R5がシアノ基であり、R6が臭素原子であり、R7が塩素原子である請求項1記載の有害生物防除組成物。
【請求項4】
式(I)における、R1がエチル基であり、R2がエチル基であり、R3がメチル基であり、R4が臭素原子であり、R5が臭素原子であり、R6が臭素原子であり、R7が塩素原子である請求項1記載の有害生物防除組成物。
【請求項5】
式(I)における、R1がエチル基であり、R2が水素原子であり、R3がメチル基であり、R4が臭素原子であり、R5が臭素原子であり、R6が臭素原子であり、R7が塩素原子である請求項1記載の有害生物防除組成物。
【請求項6】
成分(A)と成分(B)の重量比が10:90〜90:10である請求項1〜5いずれか一項に記載の有害生物防除組成物。
【請求項7】
ピレスロイド化合物が、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、フェンバレレート、アルファシペルメトリン、ビフェントリン、シペルメトリン、デルタメトリン、エトフェンプロックス、ラムダシハロトリン、ペルメトリン、テフルトリンおよびゼータシペルメトリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1〜6のいずれか一項に記載の有害生物防除組成物。
【請求項8】
ピレスロイド化合物が、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、シペルメトリンまたはペルメトリンである請求項1〜6のいずれか一項に記載の有害生物防除組成物。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の有害生物防除組成物の有効量を、有害生物または有害生物の生息場所または有害生物による加害から保護するべき植物体に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の有害生物防除組成物の有効量を、有害生物の加害から保護するべき植物の種子、種芋、球根またはその周辺に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。

【公開番号】特開2010−222343(P2010−222343A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−29907(P2010−29907)
【出願日】平成22年2月15日(2010.2.15)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】