説明

木材ばらし装置及び木材ばらし方法

【課題】構造の簡素化を図り、製造コスト及びメンテナンスコストの軽減を実現し得る木材ばらし装置を提供する。
【解決手段】第一木材層とその上の第二木材層の二層から成る積載ユニットを、積載ブロックBの上方から順に保持して移送可能な移送手段9と、当該移送手段9によって移送された前記積載ユニットの第二木材2と平面視した状態で重なり合わない位置であって第一木材1の下方に配設されると共に、当該第一木材1を支持しつつその長手方向に直交する方向へ送る送りコンベア10と、前記第二木材2の前記送りコンベア10による送り方向の下流側の端部に当接すると共に、第一木材1の通過を許容するストッパー部材11を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長手状の2種類の第一木材と第二木材を分ける木材ばらし装置、及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図6に示すように、木材を製材して得た板材1を効率よく乾燥させるために、板材1を桟木2を介して積み上げ、板材1,1相互間に隙間を形成して通風を良くすることが、一般に行われている。そして、板材の乾燥処理後、桟積みされた板材と桟木とを分ける桟ばらし作業を行う。この桟ばらし作業には大変手間がかかるため、近年では、自動で桟ばらし作業を行う桟ばらし装置が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1に示す桟ばらし装置は、図7に示すように、桟積みされた板材1と桟木2から成る積載ブロックBを載置可能な桟ばらしコンベア100と、板材1を搬送する板材搬送コンベア200と、桟木2を搬送する桟木搬送コンベア300と、天井等に付設したガイドレール400に沿って移動可能な搬送バー500及びチャック装置600とを備えている。
【0004】
この桟ばらし装置で、桟ばらし作業を行う場合は、桟積みされた最上段の板材1を搬送バー500で図の左側に移動させて板材搬送コンベア200の搬送面に載せる。次に、板材1が除かれた後の最上段の桟木2を、チャック装置600で保持して図の右側の桟木搬送コンベア300の搬送面に載せる。そして、板材搬送コンベア200と桟木搬送コンベア300を駆動させて、板材1及び桟木2をそれぞれの回収部へと搬送するように構成されている。
【特許文献1】特開平9−255140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1の桟ばらし装置は、構造が複雑であるので、製造コスト・メンテナンスコストが高くなる欠点がある。
【0006】
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、構造の簡素化を図り、製造コスト及びメンテナンスコストの軽減を実現し得る木材ばらし装置及びその方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、長手状の2種類の第一木材と第二木材を分ける木材ばらし装置であって、前記第一木材を互いに平行を成すように複数並べた第一木材層と、前記第二木材を第一木材と直交する方向に互いに間隔をあけて水平面状に並べた第二木材層とを、交互に積み重ねた積載ブロックを、前記第一木材と第二木材とに分ける木材ばらし装置において、前記第一木材層とその上の前記第二木材層の二層から成る積載ユニットを、前記積載ブロックの上方から順に保持して移送可能な移送手段と、当該移送手段によって移送された前記積載ユニットの第二木材と平面視した状態で重なり合わない位置であって第一木材の下方に配設されると共に、当該第一木材を支持しつつその長手方向に直交する方向へ送る送りコンベアと、前記第二木材の前記送りコンベアによる送り方向の下流側の端部に当接すると共に、第一木材の通過を許容するストッパー部材を備えたものである。
【0008】
移送装置によって、第一木材層とその上の第二木材層の二層から成る積載ユニットを、積載ブロックの上方から順に保持して、送りコンベアへ移送する。送りコンベアに移送された積載ユニットのうち、第一木材はストッパー部材を通過して下流へと送られる。一方、第二木材は、その下流側の端部がストッパー部材に当接することにより、下流側への移動が停止される。そして、第二木材がストッパー部材によって停止された状態で、第一木材が下流へ送られることにより、第二木材の下方から第一木材が取り除かれる。前記送りコンベアは、平面視した状態で、第二木材と重なり合わない位置に配設されているので、第一木材の支持が無くなった第二木材は、送りコンベアから落下する。以後、同様の動作を繰り返して、積載ブロックを第一木材と第二木材とに分けることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の木材ばらし装置において、前記ストッパー部材に前記第二木材の下流側の端部を下方から受ける受け部を設けたものである。
【0010】
ストッパー部材の受け部が第二木材の下流側端部を受け止めることにより、第二木材がストッパー部材から下方へ離脱するのを防止して、第二木材が第一木材と一緒に下流へ送られるのを阻止することができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の木材ばらし装置において、前記送りコンベアの下流に、前記第一木材を第一木材回収部へと搬送する第一搬送手段を連続状に配設すると共に、前記送りコンベアの下方に、前記第二木材を第二木材回収部へと搬送する第二搬送手段と、前記第二木材を前記送りコンベアから前記第二搬送手段へと誘導するシュートを配設したものである。
【0012】
送りコンベアによって下流に送られた第一木材は、第一搬送手段を経て第一木材回収部へ搬送される。一方、上述のように送りコンベアから落下した第二木材は、シュート上を滑落し、第二搬送手段へと誘導される。その後、第二木材は、第二搬送手段によって第二木材回収部へ搬送される。これにより、第一木材と第二木材を分けて自動で回収することができる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の木材ばらし装置において、前記移送手段は、前記積載ユニットの第一木材の上面を真空吸着する吸着部を有するものである。
【0014】
移送手段は、吸着部により第一木材の上面を吸着保持して移送することができる。
【0015】
請求項5の発明は、請求項4に記載の木材ばらし装置において、前記移送手段は、前記積載ユニットの第一木材の上面の第二木材が積載されていない部位を検知するセンシング手段を有するものである。
【0016】
これにより、吸着部は、積載された第二木材を避けて第一木材の上面に接触することができる。
【0017】
請求項6の発明は、長手状の2種類の第一木材と第二木材を分ける木材ばらし方法であって、前記第一木材を互いに平行を成すように複数並べた第一木材層と、前記第二木材を第一木材と直交する方向に互いに間隔をあけて水平面状に並べた第二木材層とを、交互に積み重ねた積載ブロックを、前記第一木材と第二木材とに分ける木材ばらし方法において、移送手段によって、前記第一木材層とその上の前記第二木材層の二層から成る積載ユニットを、前記積載ブロックの上方から順に保持すると共に、当該積載ユニットを送りコンベアの上に、平面視した状態で当該送りコンベアと第二木材が重なり合わないように載置する工程と、当該積載ユニットの第一木材を前記送りコンベアによって第一木材の長手方向と直交する方向へ送ってストッパー部材の下方を通過させると共に、前記積載ユニットの第二木材をストッパー部材に当接させて、当該第二木材の前記送りコンベアによる送り方向への移動を停止する工程と、前記ストッパー部材によって停止された状態の第二木材の下方から、前記送りコンベアによって第一木材を送って除去し、当該第二木材を前記送りコンベアから落下させる工程とを有する方法である。
【0018】
この方法により、積載ブロックを第一木材と第二木材とに分けることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の木材ばらし装置及びその方法によれば、構造を簡素化することができる。これにより、製造コスト及びメンテナンスコストの軽減を図ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、本発明の木材ばらし装置を桟ばらし装置に適用した実施形態の全体構成図である。以下、図1を参照して、この桟ばらし装置の主要部を説明する。桟ばらし装置は、長手状の2種類の木材、具体的には、木材を製材して得た板材1と桟木2とを交互に積み重ねた積載ブロックBを、板材1と桟木2とに分ける装置である。なお、この積載ブロックBは、複数の板材1を互いに平行を成すように並べた板材層と、桟木2を板材1と直交する方向に互いに間隔をあけて水平面状に並べた桟木層とを、交互に積み重ねて構成される(図6参照)。
【0021】
上記桟ばらし装置は、積載ブロックBを載置可能な昇降台3と、その積載ブロックBを昇降台3へ供給する供給手段4と、積載ブロックBを板材1と桟木2とに分けるばらし手段5と、分けられた板材1及び桟木2をそれぞれ別個の回収部(図示省略)へ搬送する第一搬送手段6及び第二搬送手段7とを備える。
【0022】
昇降台3は、床面に立設した支柱8に昇降可能に付設されている。供給手段4は、例えば、チェーンコンベアから成る。なお、このチェーンコンベアの図1の右端は、最下位置に配置した場合の昇降台3と接触しないように配設されている。
【0023】
ばらし手段5は、移送手段9と、送りコンベア10と、ストッパー部材11を備える。以下、移送手段9、送りコンベア10、ストッパー部材11の構成について説明する。
【0024】
移送手段9は、吸着部12と、移動体13と、吸着部12を移動体13に吊り持ちする支持部14とを有している。移動体13は、支持枠体15の上部に配設した水平状のガイドレール16に沿って走行可能に付設されている。この移動体13の水平移動によって、吸着部12は昇降台3の上方と送りコンベア10の上方を往復移動可能となっている。また、支持部14はエアシリンダ等の昇降機構を有し、この支持部14の昇降によって吸着部12が移動体13に対して昇降可能に構成される。
【0025】
図2に示すように、吸着部12は、扁平状かつ長手状に形成されており、その下面に、複数の吸引口が形成された吸着パッド12aを有する。この実施形態では、吸着部12は、4つ設けられている。ただし、吸着部12の個数は、4つに限定されない。また、各吸着部12は、板材1の上に積載した桟木2相互間に入るような間隔で配置されている。すなわち、これら吸着部12によって、板材層を吸着することにより、板材層とその上の桟木層との2層から成る積載ユニットUを一体に保持できるように構成されている。
【0026】
図3に示すように、送りコンベア10は、互いに対向する一対のチェーンコンベア17,17から構成されている。これら一対のチェーンコンベア17,17の上に、上記板材層と桟木層から成る積載ユニットUを載置可能となっている。詳しくは、一対のチェーンコンベア17,17によって、板材1の両端近傍を支持しつつ、板材1の長手方向と直交する方向に搬送するように構成されている。さらに、平面視した状態に置いて、チェーンコンベア17,17は、積載ユニットUの桟木2と重なり合わない位置に配置されている。なお、チェーンコンベア17の個数は2つ(一対)に限らず、3つ以上配設してもよい。
【0027】
ストッパー部材11は、送りコンベア10の送り方向の下流側に、その送り方向と直交する方向に延在している。ストッパー部材11の横断面形状は、L字型に形成され、垂直方向に配設した当接部11aと、その当接部11aの下端から送りコンベア10側へ水平状に延伸した受け部11bを有する。ストッパー部材11と送りコンベア10の(送り方向の)下流側の端部との間には、板材1が通過できるほどの間隔があいている。さらに、ストッパー部材11とその下方の第一搬送手段6との間にも、板材1が通過できるほどの間隔が設けられている(図1参照)。
【0028】
板材1を搬送する第一搬送手段6は、例えばチェーンコンベア等から成る。第一搬送手段6は、送りコンベア10の下流側の端部(図1において右端部)の下方に、連続状に配設されている。また、送りコンベア10の下流側の端部には、ガイド板18が配設されている。これにより、板材1が送りコンベア10から第一搬送手段6へ乗り移り易くなっている。
【0029】
図1に示すように、送りコンベア10の下方には、桟木2を搬送する第二搬送手段7が配設されている。この実施形態では、第二搬送手段7としてベルトコンベアを採用している。また、桟木2を第二搬送手段7へ誘導するシュート19が、送りコンベア10の下流側の端部と第二搬送手段7の上面(搬送面)との間に傾斜して配設されている。
【0030】
以下、上記桟ばらし装置の動作について説明する。
図1において、乾燥処理した積載ブロックBを、フォークリフト等で運んで、供給手段4の図示しない左端部へ載置する。また、昇降台3は最下位置に配置され、待機状態にある。供給手段4によって積載ブロックBを昇降台3まで搬送する。そして、昇降台3を上昇させて、供給手段4から積載ブロックBを受け取り、所定の高さまで持ち上げる。
【0031】
移送手段9を、水平方向に移動させて昇降台3に載せた積載ブロックBの上方に配置する。この実施形態では、積載ブロックBの最上段には、複数の板材1から成る板材層が配設されている。これら最上段の板材層の上に移送手段9の吸着部12を降下させて、複数の板材1をまとめて吸着保持する。これら板材1を保持したまま吸着部12を一旦上昇させて、送りコンベア10の上方へ水平移動させる。そして、吸着部12を降下させて吸着保持した板材1を送りコンベア10の上に載置する。
【0032】
各板材1は、送りコンベア10によって順次下流へ送られ、ガイド板18を介して第一搬送手段6へ乗り移る。そして、板材1は、ストッパー部材11の下方を通過して図示しない板材回収部へ搬送され回収される。
【0033】
積載ブロックBの上部にある次の板材層を吸着部12によって保持する場合、その板材層の上には、複数の桟木2から成る桟木層が積載された状態となっている(図2参照)。このとき、各板材1の桟木2が積載されていない上面に吸着部12を接触させて、各板材1を吸着保持する。これにより、板材層とその上の桟木層とを積載ユニットUとして保持することができる。あるいは、センシング手段によって、板材1の上面の桟木2が積載されていない部位を検知して、吸着部12が桟木2を避けて板材1の上面に接触できるように構成してもよい。
【0034】
吸着部12によって、積載ユニットUを保持して送りコンベア10の上に載置する。載置された積載ユニットUのうち、各板材1は、上記と同様に、送りコンベア10によって順次下流へ送られ、ストッパー部材11の下方を通過して板材回収部へ回収される。一方、板材1の上の桟木2は、図4に示すように、その下流側の端部(図の右端部)が、ストッパー部材11の垂直方向の当接部11aに当接し、下流への移動が停止される。
【0035】
このように、桟木2がストッパー部材11によって停止された状態で、各板材1は下流へ送られるので、桟木2の下方から板材1が順次取り除かれる。詳しくは、図4に示すように、板材1は右側へ送られることにより、桟木2の左端から順に板材1による支持が無くなる。上述したように、送りコンベア10を構成する一対のチェーンコンベア17,17は、平面視した状態で各桟木2と重なり合わない位置に配置されているので、板材1による支持が無くなった各桟木2は、図4の左側の端部、言い換えれば送り方向の上流側の端部が下方に傾斜して、チェーンコンベア17,17の間から落下する。
【0036】
また、図5に示すように、万が一、桟木2の上記下流側の端部(図5の右端部)が下方へ傾斜しても、ストッパー部材11の水平方向に配設した受け部11bが、桟木2の下流側の端部を受け止めることができる。これにより、桟木2がストッパー部材11から離脱して、板材1と一緒に下流へ送られるのを防止することができる。
【0037】
送りコンベア10(チェーンコンベア17)から落下した桟木2は、シュート19の上を滑り落ち、第二搬送手段7の上に誘導される。そして、桟木2は、第二搬送手段7によって、図示しない桟木回収部へ搬送される。以後、同様の動作を繰り返し行い、積載ブロックBを板材1と桟木2とに分けることができる。
【0038】
以上、本発明の実施の一形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、本発明の木材搬送装置を、桟ばらし装置に適用した実施形態を例に挙げて説明したが、桟木と板材以外の2種類の木材(第一木材と第二木材)をばらす装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の木材ばらし装置を桟ばらし装置に適用した実施の形態を示す全体構成図である。
【図2】前記木材ばらし装置の要部を示す斜視図である。
【図3】前記木材ばらし装置の要部を示す斜視図である。
【図4】前記木材ばらし装置の要部を示す側面図である。
【図5】前記木材ばらし装置が有するストッパー部材の拡大図である。
【図6】板材と桟木を交互に積載した積載ブロックを示す斜視図である。
【図7】従来の桟ばらし装置の一例を示す全体構成図である。
【符号の説明】
【0040】
1 板材(第一木材)
2 桟木(第二木材)
6 第一搬送手段
7 第二搬送手段
9 移送手段
10 送りコンベア
11 ストッパー部材
11b 受け部
12 吸着部
19 シュート
B 積載ブロック
U 積載ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手状の2種類の第一木材と第二木材を分ける木材ばらし装置であって、前記第一木材を互いに平行を成すように複数並べた第一木材層と、前記第二木材を第一木材と直交する方向に互いに間隔をあけて水平面状に並べた第二木材層とを、交互に積み重ねた積載ブロックを、前記第一木材と第二木材とに分ける木材ばらし装置において、
前記第一木材層とその上の前記第二木材層の二層から成る積載ユニットを、前記積載ブロックの上方から順に保持して移送可能な移送手段と、
当該移送手段によって移送された前記積載ユニットの第二木材と平面視した状態で重なり合わない位置であって第一木材の下方に配設されると共に、当該第一木材を支持しつつその長手方向に直交する方向へ送る送りコンベアと、
前記第二木材の前記送りコンベアによる送り方向の下流側の端部に当接すると共に、第一木材の通過を許容するストッパー部材を備えたことを特徴とする木材ばらし装置。
【請求項2】
前記ストッパー部材に前記第二木材の下流側の端部を下方から受ける受け部を設けた請求項1に記載の木材ばらし装置。
【請求項3】
前記送りコンベアの下流に、前記第一木材を第一木材回収部へと搬送する第一搬送手段を連続状に配設すると共に、前記送りコンベアの下方に、前記第二木材を第二木材回収部へと搬送する第二搬送手段と、前記第二木材を前記送りコンベアから前記第二搬送手段へと誘導するシュートを配設した請求項1又は2に記載の木材ばらし装置。
【請求項4】
前記移送手段は、前記積載ユニットの第一木材の上面を真空吸着する吸着部を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の木材ばらし装置。
【請求項5】
前記移送手段は、前記積載ユニットの第一木材の上面の第二木材が積載されていない部位を検知するセンシング手段を有する請求項4に記載の木材ばらし装置。
【請求項6】
長手状の2種類の第一木材と第二木材を分ける木材ばらし方法であって、前記第一木材を互いに平行を成すように複数並べた第一木材層と、前記第二木材を第一木材と直交する方向に互いに間隔をあけて水平面状に並べた第二木材層とを、交互に積み重ねた積載ブロックを、前記第一木材と第二木材とに分ける木材ばらし方法において、
移送手段によって、前記第一木材層とその上の前記第二木材層の二層から成る積載ユニットを、前記積載ブロックの上方から順に保持すると共に、当該積載ユニットを送りコンベアの上に、平面視した状態で当該送りコンベアと第二木材が重なり合わないように載置する工程と、
当該積載ユニットの第一木材を前記送りコンベアによって第一木材の長手方向と直交する方向へ送ってストッパー部材の下方を通過させると共に、前記積載ユニットの第二木材をストッパー部材に当接させて、当該第二木材の前記送りコンベアによる送り方向への移動を停止する工程と、
前記ストッパー部材によって停止された状態の第二木材の下方から、前記送りコンベアによって第一木材を送って除去し、当該第二木材を前記送りコンベアから落下させる工程とを有することを特徴とする木材ばらし方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−102104(P2009−102104A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−274090(P2007−274090)
【出願日】平成19年10月22日(2007.10.22)
【出願人】(396026400)株式会社鈴工 (9)
【Fターム(参考)】