説明

未染色ガラス標本を保管するための介在板

【課題】未染色標本と染色標本の同一場所での保管方法。
【解決手段】作製方法:1mm以上で3mm前後までの厚みのアクリル板あるいはプラスチック板を長方形に切断し、楕円形に有窓とする。使用方法:最上面のみ無窓板とし、有窓介在板、未染色ガラス標本、有窓介在板、未染色ガラス標本のように、有窓介在板と未染色ガラス標本を1組として用いる。交互に重ねた後は、接着テープ(セロハンテープ等)で一側面ないし二側面を固定後、このブロックの状態でシート(サランラップ等)を用いて包装し、標本保管箱に収納する。未染色ガラス標本と染色標本が同一の場所で保管でき、保管枚数が一枚から十数枚のいずれでも最小限の占有空間で保管可能となる。未染色標本が必要とされる時には、標本箱から重合した未染色ガラス標本のブロックを取り出し、包装をとり、薄切パラフィン標本のある面に接触せず、必要な枚数のみ外し、一枚ずつの状態に戻す。

【発明の詳細な説明】
【発明の名称について】
未染色ガラス標本を保管するための介在板について
【発明の分野】
意匠登録
医学分野
病理学的診断業務
光学顕微鏡的検索
【背景技術】
従来の未染色標本の保管法としては、標本ケースと称される、仕切り付のケースでの保管が主体であり、標本ケースが標本保管箱に入らないため、この方法では染色標本との同一場所での保管が容易ではなく、未染色標本の保管場所は一定していないという背景がある。また細木をはさむのみで空間を確保している医療施設もあり、診断業務に直結する検体の医療施設間でのやり取りが今後も増加することは十分考えられ、これらの業務を円滑にすべく、未染色ガラス標本の保管に寄与する、今回の介在板を考え、意匠登録、特許出願いたします。
【図面の簡単な説明】
図7に要約で記載した使用時の側面図を示しました。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
未染色ガラス標本を重ねて保管可能とするために、薄切パラフィン上の空間を確保する介在板について。
【請求項2】
板状の介在物であれば、図面のごとく薄切標本を四方でなくとも、三方あるいは二方からの囲み支える形状であっても同様とする。
【請求項3】
介在板の利用法に付随する包装方法について。

【公開番号】特開2008−197082(P2008−197082A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−94393(P2007−94393)
【出願日】平成19年2月13日(2007.2.13)
【出願人】(507104005)
【Fターム(参考)】