束から製品をアウトプットに搬送するための装置および方法
アウトプットへ束から製品を搬送する装置は、複数の製品の束を受取るように構成された束領域と、アウトプットに向かって伸びるガイド部材と、製品の端部がガイド部材に接するように製品をアウトプットの方向に搬送するために束中の製品のうちの少なくとも一部に作用するように構成された移送メカニズムとを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
発明は、束から製品をアウトプットに搬送するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
包装システムのような紙取扱いシステムは、システム内での処理のために、製品(たとえば、紙シートまたは包装材)の束から1枚のシートまたは包装材が個別に提供されるようになっているアプリケーションを備えている。このようなシステムは、たとえば、補給フィーダまたは包装材フィーダを備えるだけでなく、折り畳みユニットも備えており、このユニットに対しては、束からの製品が個別に供給されるか、または束から製品がグループで供給される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
発明の概要
発明の実施形態は、複数の製品の束を受取るように構成された束領域、アウトプットに向けて伸びるガイド部材、および、製品の端部がガイド部材に接するようにアウトプットの方向に製品を搬送するために、束中の製品のうちの少なくとも一部に作用するように構成された移送メカニズムを含む、束から製品をアウトプットに搬送するための装置に関する。
【0004】
発明の別の実施形態は、製品の端部がガイド部材に接するようにアウトプットの方向に製品を搬送するために、束中の製品のうちの少なくとも一部が作用される、複数の製品の束から製品をアウトプットに搬送するための方法に関する。
【0005】
図面の簡単な説明
発明の実施形態は、添付の図面を参照して以下により詳細に説明される。図面は以下のものを示す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】補給フィーダの概略図。
【図2】発明の実施形態に従う移送メカニズムを有する補給フィーダの概略上面図。
【図3】図2の補給フィーダの概略部分斜視図。
【図4】発明の実施形態に従う移送メカニズムの移送サイクルの2つのセクションを示す側面図。
【図5A】実施形態に従う移送メカニズムの振動プレートの動きの上面図。
【図5B】実施形態に従う移送メカニズムの振動プレートの動きの上面図。
【図5C】実施形態に従う移送メカニズムの振動プレートの動きの上面図。
【図6】別の実施形態に従う移送メカニズムの斜視図。
【図7A】図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの上面図。
【図7B】図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの上面図。
【図7C】図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの上面図。
【図8A】移送サイクルの2つのセクションの間における図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの側面図。
【図8B】移送サイクルの2つのセクションの間における図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの側面図。
【図8C】移送サイクルの2つのセクションの間における図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの側面図。
【図8D】移送サイクルの2つのセクションの間における図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの側面図。
【図9A】実施形態に従う移送メカニズムについての側面図。
【図9B】別の実施形態に従う別の移送メカニズムについての側面図。
【図9C】別の実施形態に従う別の移送メカニズムについての上面図。
【図10】実施の形態に従う図9に従う移送メカニズムについて側面図。
【図11A】図9に従う移送メカニズム内の振動プレートの動きの上面図。
【図11B】図9に従う移送メカニズム内の振動プレートの動きの上面図。
【図11C】図9に従う移送メカニズム内の振動プレートの動きの上面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
発明の実施形態の詳細な説明
以下、添付図面に基づいて、発明の実施形態を説明する。ここでは、同様のまたは等価的な部材については、図面において同一の参照符号を付している。さらに、説明において、「複数」という用語が使用されているが、これは、「2つ以上」を意味する。
【0008】
図1は、サクションドラム102のほかにもガイドローラ104、106および108の周囲に案内される搬送ベルト100を備えた補給フィーダを示している。搬送ベルト100は、搬送方向Aに駆動される。さらに、2つの固定されたロックローラ110aおよび110bが設けられている。これらは、サクションドラム102とガイドローラ104との間に配置されており、これにより、搬送ベルト100は、ロックローラを越えて移動するようにもなっている。ロックローラ110aおよび110bは、ホルダ112に対して取り付けられている。
【0009】
補給フィーダは、補給フィーダの動作を制御する制御機器120を備えている。この制御機器120は、矢印126によって示すようにシャーシ124を移動するための、アクチュエータ122に接続されている。ロックリバースベルト128は、シャーシまたはキャリア124内に配置され、複数のガイドローラ130〜138にわたって案内されており、搬送方向Aと逆向き(好ましくは時計回りに)に駆動されることが可能である。図1からわかるように、シャーシ124、そしてリバースベルト128は、ガイドローラ130がロックローラ110aおよび110bに対向して配置されるように配置され、かつ、シャーシ124におけるカギ状のボス部を超えて搬送ベルト100に対向して配置されている。ここで、ギャップ(ロックギャップとも称される)140は、搬送ベルト100またはロックローラ110aおよび110bのそれぞれと、リバースベルト128との間の間隔設定によって、この位置に調整可能な手法で規定される。アクチュエータ122は、シャーシ124そしてリバースベルト128における横方向の移動をもたらす。これにより、ギャップ140(すなわち、ローラ間の間隔)についても、調整することが可能となる。
【0010】
さらに、補給フィーダは、分離した後に製品を所望の方向に移動するための、デフレクタープレート142およびリバースローラ144を備えている。
【0011】
さらに、製品の束146(たとえば、シートまたは紙の束)を受け入れるための製品収容器145が設けられている。製品収容器145は、図1に概略的に示されており、製品収容器145から、個々の製品148が引き出される。製品148は、束146内に、直立状態で(一端で直立した状態で)配されており、かつ、ストッパー150に支えられている。製品148に面しているストッパー150の表面は、搬送方向Aにおける前部エリアにおいて、ベルト100と同一平面上にある。そこでは、サクションドラムおよび搬送ベルト100が、協同して、束146における先頭の製品を取り出して、これを搬送方向
Aに移動する。ギャップ140が正しく調整されている場合には、1枚だけの製品が通過する。2倍に引き出されてしまう可能性のある製品、すなわち、追加的に引き出される製品は、狭い幅のため、および、搬送方向とは反対方向に動作しているリバースベルト128のために、保持される。
【0012】
さらに、製品収容器145は、製品が取り出される際に通過するギャップ140の方向に延びているガイド部材152を備えている。図1に示されている形状とは別に、ガイド部材152(たとえばガイド板)は、他の形状をとることも可能である。ガイド部材152は、たとえば、ギャップ140のエリア内において、ギャップ140の方向に、および、ガイドローラ130に向かって、製品を案内するための湾曲部を有することも可能である。
【0013】
製品をストッパー150に向けて供給するために、製品収容器145は、導入された製品を、直立した状態でストッパー150の方向に搬送する2つのベルト154aおよび154bが平行に設けられた製品移送器154を備えている。製品移送器154は、さらに、導入された製品を保持する、移動可能な背面ストッパー154cを備えている。ベルト154aおよび154bは、製品収容器145のボトムプレート156内に配置されている。
【0014】
束146からの補給品148の引き出し結果がよいほど、より平らに、またはより正確に、補給品がロック、すなわちロックシート152またはリバースローラ130(またはリバースベルト)と接していることが経験的に示される。また、補給品の引き出し結果がよいほど、たとえば、製品収容器145中に束146を導入する前に、束146中の補給品148を加振することによって、引き出す前に、補給品が予め個別にされているか、互いに離されていることも、経験的に示される。ロック、すなわち、ロックシート152上および/またはリバースローラ130に、補給品をできるだけ正確に接触させるための従前の手法は、傾斜、スライド、ガイドなどの受動的な部材を用いる。結果的に得られる重量が、個々の製品をロックシート152の方向またはリバースローラ130の方向に移動させる。しかしながら、複数のパラメータおよび環境的な状況に依存して、異なる力が補給品に作用し得るため、これらの手法は信頼性のある態様では行なわれず、ロックシート152またはリバースローラ130との正確な接触は確証されない。
【0015】
したがって、ロックシートまたはリバースローラとの束中の製品の接触を確実にならしめる構成および方法を提供することの要求がある。
【0016】
発明の実施形態は、引き出しユニットの領域中の連続搬送ユニット(振動搬送手段)およびロックを提供する、束から製品をアウトプットに搬送するための方法および装置を提供する。連続搬送ユニットの実施形態は、偏心軸を介して移動部材を制御する循環回転ディスクに基づいて実現される。ロックに対して所定の角度にこの移動部材の位置を決めることは、ロックに向かう製品の移動を支援する。発明の実施の形態は、ロック(ロックシート/リバースローラ)との製品の正確な接触が確証されるように、製品を永続的にかつ連続的にロックに向けて搬送することができる連続搬送ユニットを提供する。また、発明の実施の形態は、振動搬送手段を用いて個々に加振することによって、束中の引き出し準備ができた補給品の事前分離を可能にすることができる。別の実施形態は、空気を吹くことによって分離を付加的に支援することができる。プリスタッカなどの、上流における部品での事前分離は必要でないため、発明の実施の形態は、完全に付加的な機能ユニットの構成を回避することができる。
【0017】
発明の実施形態は、発明の実施形態に従う方法を実行するように、プログラム可能なコンピュータシステムと協同する、電子的に読み取り可能な制御信号を備えたデジタル式の
記憶媒体(たとえば、ディスクまたはファイル)として実現することが可能である。さらに、発明は、プログラムプロダクトがコンピュータ上で作動したときに、機械読み取り可能なキャリア上に保存された方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムプロダクトとして実現することが可能である。さらに、発明は、プログラムがコンピュータ上で作動したときに、発明の実施形態に従う方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムの形態で実現することも可能である。
【0018】
図2は、発明の実施形態に従う移送メカニズムを備えた補給フィーダの上面図を示す。図1に関連して既に説明された部品には、図2において同じ参照番号が与えられる。これらの部品の説明は繰返さない。図2において見られるように、明瞭性の理由から、図1に示された真空移送器と移送ベルト100とは省略され、ギャップ140を規定する2つのローラ110aおよび130だけが示される。また、製品148は、互いに明瞭な距離を有して示されるが、これは、単に図示上の理由のためであることに留意すべきである。通常運転の間、個々の製品148は、互いに直接的に接する。製品148は、既に図1に基づいて説明したように、ベルト154aおよび154bによって、ストッパー150へ向かう方向Bへ移動される。図2において、ロックシート152のコースは、再度、より詳細に説明される。見て取れるように、領域158において、ロックシート152は、製品148をギャップ140にガイドするためにローラ130に向かう屈曲部を含む。上述したように、引き出しの結果を良くするため、方向Aへの移送のために製品148がギャップ140の方向に移送されている間、製品148の端部148aが、ロックシート152に当てられている、すなわちロックシート152に接していることが望ましい。特に、製品148の端部148aは、屈曲部158の領域においても、ロックシート152のコースに追従すべきである。そのため、図2に示される補給フィーダは、製品148の端部148aがガイドシート152に接するように、ギャップ140の方向への製品148を連続的に搬送することができる、概略的に示された搬送ユニット116を含む。発明の実施形態によれば、移送ユニット160は、ギャップ140に向かう方向であり、Bの供給方向に対していかような角度にもなり得る方向Cへの製品148の搬送に影響を及ぼし得る。
【0019】
実施形態は、図2において概略的に示される、別の移送メカニズム160’を提供し得る。別の移送メカニズム160’は、製品148の端部148aがガイド部材152,130に接するように、アウトプット140へ向かう方向への製品148の搬送のために、束146中の製品148の少なくとも別の部分に作用するように構成され得る。別の移送メカニズム160’は、第1移送メカニズム160に並列に配置され得り、第1移送メカニズム160と同期して駆動されたり、または、第1移送メカニズムとは逆方向に回転したりするために構成され得る。別の移送メカニズム160’は、述べられた実施形態にしたがって実現される。
【0020】
図3は、図2の補給フィーダの概略部分斜視図を示し、得に、偏心駆動装置162および偏心駆動装置162に有効に接続された振動プレート164を有する移送ユニット160の実施形態を示す。偏心駆動装置162は、ディスク162cが偏心して配置されたシャフト162を駆動するモータ162aを含む。ディスク162は、プレート164に対して作用する。見て取れるように、所望の方向に製品を移動することができるように、駆動装置162は、移送部材164に対して斜めに配置され得る。駆動装置162の角度は調整可能であり、所望の搬送方向に応じて、プレート162に対して0°から360°までのいかなる所望の角度に調整することができる。振動プレート164は、ベースプレート156に埋め込まれており、偏心駆動装置162は、後でより詳細に説明するが、振動プレート164を、ベースプレート156の下の位置からベースプレート156の上まで持ち上げ、製品148の下端148bと連動し、製品を持ち上げ、製品を方向Cに向かって搬送し、それらを再び降ろして、第2サイクルセクションの開始位置に戻るということ
をもたらす。これは、搬送された製品が常に引き出しロック140に近接するということをもたらす。製品148が搬送される角度は、供給方向Bに関するギャップの配置(たとえば、引き出し/アウトプットの方向に45°)に依存して選択される。
【0021】
実施形態によれば、振動の周波数は、約1Hzから約100Hzであり、1サイクル中の振動プレート164のストロークは約1.2mmになり得る。移送メカニズム160の動きによる製品の「加振」は、製品148の事前分離をさらにもたらし、束から個々の製品を引き出すことが容易になる。実施形態は、束領域に向けられた送風補給装置161により、この分離が支援され得る。
【0022】
偏心駆動装置の代わりに、実施形態は、移送部材をベースプレート156の表面に関して昇降させるための往復部材、および、第1の位置と第2の位置との間で移送部材を動かすための横軸駆動装置を含むことができる。
【0023】
図4は、上述の図2および3に基づいて説明された、移送搬送ユニット160の、移送サイクルの2つのセクションを概略的示す。図4は、ベースプレート156と、偏心位置に応じた、ベースプレート156に関する振動または移送プレート164の位置とを概略的に示す。矢印IおよびIIで示されるように、移送サイクルの第1ステップにおいて、プレート164は、第1の位置から、ベースプレート156のレベル、レベル156よりも上の位置に移動され、そして、レベル156に戻る。矢印IIIおよびIVで示されるように、サイクルの第2ステップにおいて、プレート164は、その元の位置に戻る。移動は、レベル156の下において行なわれる。好ましくは、振動プレート164の高さは、最大で偏心動作の半分がテーブルの表面またはベースプレート156よりも上にあるように選択される。
【0024】
図5は、サイクルの第1セクションを通り抜けるときの振動プレート164の動きの別の説明を示す。図5Aが示すように、凹部166がベースプレート156に設けられ、凹部166を通って、ベースプレート156を介して振動プレート164が広がり得る。見て取れるように、振動プレートの各動きを許容するため、凹部166の寸法は、振動プレート164の寸法よりも大きく選択される。ここで、距離は、機能の本質を説明するために明らかに誇張されて説明されていることに留意すべきである。現実には、距離はもっと小さい。駆動装置の配置角度に応じて、搬送方向は不定である。たとえば、ベースプレートの端部の1つに対して平行であったり、いかなる角度で斜めであったりし得る。
【0025】
図5Aは、移送ユニットのサイクルの第1セクションの開始位置を示す。移送ユニットは、ベースプレート156の右上の隅の方向に向かう角度で移送するために実現される。その目的のために、図5に基づいて説明されたように、個々の偏心移動による振動プレート164の移動が得られるように、偏心駆動ユニット162の位置は振動プレート164に対応して合わせられる。述べたように、図5Aは、凹部166内の左下の位置に振動プレートが配置される、第1位置を示す。第1セクションを通る間(図4中の矢印I参照)、振動プレート164は上方に移動され(これは、ベースプレート156の表面を超えることを意味する)、そして、図5Bに示されるように、凹部166の略中央に位置する。第1セクションの終りに向かって(図4中の矢印II参照)、振動プレート164が再び下降され、偏心の移動方向への判定に先立って、実質的に、プレート156のレベルにおいて、凹部の右上の隅に位置する。サイクルの第2セクション、すなわち、図5Cに示される位置から図5Aに示される位置への振動プレート164の復帰は、対応して実行される(このセクションにおいて、プレート164は、中間ステップ中にベースプレート156の表面よりも下まで下げられる)。
【0026】
図6に基づいて、以下、発明の別の実施形態について説明する。図6は、製品148を
移送するために、図6において図示された振動プレートの突起が広がるときに通る3つの凹部166a〜166cを、ベースプレート156が含む移送メカニズムの斜視図を示す。図5と同様に、図7は、各凹部166a〜166cを通る移動のサイクルの第1セクション中の、振動プレートの各突起168a〜168cの異なる位置を示す。ここでも、ベースプレート156の右上の隅の方向に移動が行なわれる。見て取れるように、各部材168a〜168cの移動は、図5に基づいてより詳細に上述された態様で、各凹部166a〜166c内で行なわれるため、新たな説明は省略する。
【0027】
図8A〜8Dは、移送サイクルの2つのセクション中における、図6の移送メカニズムの3分割の移送プレートの動きの側面図を示す。図8Aは、ベースプレート156の上面156aよりも下に、プレート164および突起168a〜168cが配置される位置に偏心駆動装置162がある、初期位置を示す。見て取れるように、この場合、製品148の下端148bが、ベースプレート156の上面156aに載る。
【0028】
図8Bは、偏心駆動装置162が、図8Aに示す位置から時計回りに予め定められた距離だけ移動し、それによって、凹部166内において突起168が(図中)左に寄せられるように、プレート164およびプレート164上に配置された突起168が持ち上げられた状態を示す。突起168の表面は、ベースプレート156の表面と実質的に同一平面にある。この場合、製品148の下端148bは、プレート156の上面156aおよび振動プレート164の突起168の上面の両方に当たる。
【0029】
図8Cは、プレート156の表面166aよりも上での突起168の突出が最大となるように、偏心駆動装置162が、図8Aに示す状態に関して約180°移動した状態を示す。この状態では、製品148の下端148bが突起168のみによって支えられ、もはや、プレート156の表面156には当たっていない。図8Cは、図8Aおよび8Bに基づいて示された、製品148の元の位置を148’で再度示す。
【0030】
図8Dは、製品148の下端148bが再び表面156aおよび突起166の表面に当たるように、突起168が今度はプレート156の表面156aと実質的に同一平面にあるように、偏心駆動装置162がさらに時計回りに回転し、プレート164の突起168を下げる結果となった状態を示す。
【0031】
見て取れるように、図8A〜8Dに基づいてちょうど説明された移動のサイクルは、図8D中の148’に示される位置から、148に示される位置へ製品148を移動させる。すなわち、製品148は方向Xへ量Dだけ移動された。
【0032】
図6〜8に基づいて説明された実施形態は、共通のプレート上に配置された製品148と連動するための複数の部材168a〜168cを有する移送部材を含む。別の実施形態は、プレートによって一緒に支持されてはおらず、個別に支持および駆動される、図6〜8に基づいて説明された態様で製品と連動するための複数の部材168a〜cを含む。そのために、製品を搬送するために部材を駆動するように協働する複数の駆動装置(たとえば、部材の数に対応した偏心駆動装置)が供給され得る。
【0033】
実施形態は、2つだけの部材、または、3よりも多い部材を有し得る。
異なる寸法を有する製品の移送が可能となるため、図6〜8に基づいて説明された態様でいくつかの部材を利用することは、有益である。上述したように、製品を持ち上げ、移動し、そして再び下げることによって、移送メカニズムによりガイドの方向へ製品が移動されるべきである。製品を下げた後、製品148の下端148の搬送方向の前部および後部は、ベースプレートに接しているべきである。製品の寸法が十分に大きいと、製品の下端148の前部および後部がベースプレートの上に突出することが可能となる。搬送方向
に短い寸法の製品が用いられると、製品を下げた後、それらの「短い」製品が、製品の下端148bの搬送方向の前部だけにおいてベースプレートに接するということがあり得る。後部は、移送プレートに接する。これは、不十分な移送を引き起こす。間に間隔が空けられたいくつかの部材を用いることにより(図6〜8参照)、「短い」製品であっても、製品を下げた後に、製品の下端148bの搬送方向の前部に加えて、後部をも支持されることができる。
【0034】
アウトプットの方向に、振動移送のいくつかの種類を得ることができるように、および、同時に束中の個々の製品148の事前分離を得ることができるように、上述したサイクルが繰返される動作周波数は、実施形態では約1Hzから100Hzの間であり得る。
【0035】
アウトプットの方向への上述した態様での持続的かつ連続的な移動により、製品148の端部148aをロックシート/ロックローラに確実に接触させ、これにより、引き出し動作を改善することができる。
【0036】
実施形態は、補給フィーダの文脈において説明されたが、発明は、補給フィーダを用いる利用に限定されないことに留意すべきである。むしろ、発明の実施形態は、紙取扱いユニット内の複数の位置において適用可能である。移送ユニットは、直立した、または横たわった製品の束をアウトプットの方向に移送させることが望まれる、いかなる場所(たとえば、シートフィーダまたは包装紙フィーダ内)にも、特に、製品の端部をガイドに接触接させることが望まれる場合に、用いられ得る。
【0037】
図9aは、別の実施形態に従う移送メカニズムの側面図を示す。図9aに従う移送メカニズムは、900により全体が標示される。
【0038】
移送メカニズム900は、たとえば回転可能にシャフトに取り付けられた駆動部材910を含む。さらに、移送メカニズム900は、たとえば交互に製品148に接触するために、駆動部材910に配置された、複数の振動プレート部材920a,920bを含む。たとえば、振動プレート部材920a,920bは、(駆動部材910の回転に関連して)所定の位相だけずれて同じ動きをするために、駆動部材910に配置され得る。しかしながら、代替的には、振動プレート部材920a,920bは、異なる運動シーケンスを実行することもできる。これに関し、本発明の一実施形態における第1振動プレート部材920aの表面922aは、振動プレート164、または部材168a,168b,168cの各々の機能と同じ機能を実質的に満たす。また、本発明の一実施形態において、第2振動プレート部材940bの表面922bは、振動プレート164、または部材168a,168b,168cの各々の機能と同じ機能を実質的に満たす。それに対して、本発明の一実施形態において、表面922a,922bは、夫々、図4に関連して説明された動きを実質的に行なう。さらに、代替的に、表面922a,922bは、各部材168,168b,168cと同じ機能を持つこともできる。また、各振動プレート部材920a,920bは、たとえば、固定、または、移動可能な態様で駆動部材910に配置され得ることに留意すべきである。
【0039】
一実施形態において、振動プレート部材920a,920bは、全ての振動プレート部材920a,920bの、振動プレートとしての表面922a,922bが、製品に関して同じ位置付けを有するように、駆動部材910に配置され得る。たとえば、これは、重力の効果(回転点よりも下の重心)または各駆動装置(たとえばギヤを用いることによる)によって得ることができる。
【0040】
図9bは、別の実施形態に従う別の移送メカニズムの側面図を示す。図9bに従う移送メカニズムは、全体が930により標示され、図9aに従う移送メカニズム900に実質
的に対応する。したがって、同じ手段には同じ参照番号が付与されている。移送メカニズム900の手段に加えて、移送メカニズム930は、振動プレートとしての表面942a,942bをそれぞれ有する2つの別の振動プレート部材940a,940bを含む。
【0041】
要するに、各表面の形式で少なくとも1つの振動プレートを各々が提供する、複数の振動プレート部材920a,920b,940a,940bが、駆動装置910に配置されることができるといえる。駆動部材は、たとえば、振動プレート部材の各々に対して一実施形態において偏心駆動装置として作用する、回動可能なディスクであり得る。個々の、振動プレート部材は、たとえば、後に続く駆動部材の回転運動での運転の間は製品に接触し、そのうちオフセットすることができる。
【0042】
図9cは、本発明の別の実施形態に従う別の移送メカニズムの上面図を示す。図9cに従う移送メカニズムは、全体が950で標示され、たとえば共通の駆動装置970を介して駆動され、異なる位相で動く、複数の振動プレートまたは振動プレート表面960a,960b,960c,960dを含む。すなわち、個々の振動プレートまたは振動プレート表面960a,960b,960c,960dは、個々の移送手段に属する。
【0043】
移送メカニズム950を実現するための1つの可能性が、図10を参照して以下に説明される。このために、図10は、例となる移送メカニズムの側面図を示す。図10に従う移送メカニズムは、全体が1000により標示される。移送メカニズム1000は、たとえば、共通のシャフト1020または他の共通の駆動メカニズムを介して駆動される、複数の個々の移送メカニズム1010a,1010b,1010c,1010dを含む。個々の移送メカニズム1010a,1010b,1010c,1010dは、たとえば、図9aおよび9bに基づいて説明したような、移送メカニズム900または930であり得る。
【0044】
明瞭性のために、個々の移送メカニズム1010a,1010b,1010c,1010dは、各々が1つだけの振動プレート要素1022a−1022dを有する駆動部材1010a−1020bによって、記号のみで表わされる。しかしながら、駆動部材1020a−1020dの各々は、移送メカニズム900,930に基づいて説明されたように、いくつかの振動プレート部材を含むこともできる。
【0045】
また、個々の移送メカニズム1010a−1010dは、それらが互いに時間差を有して、すなわち、異なる位相位置を有して動くように、共通の駆動シャフト1020により駆動される。一方、たとえば、振動プレート部材1022aは、上方(または上端)位置にあり、したがって、製品と接触し、たとえば、第2振動プレート部材1022bが、底位置に間もなく移り、一方、第4振動プレート部材1022dが、上方位置に間もなく移るように、たとえば、振動プレート部材1022b,1022dが、それぞれ、上昇中または下降中の中間位置にあり得る。また、たとえば、第3振動プレート部材1022cは、下側(または底)位置にあり得る。
【0046】
ここで、図11a−11cの位置を参照するために、図10の図形説明において、a,b,cによって、デカルト座標系に相当する、異なる方向が示されていることに留意すべきである。
【0047】
図11a−11cは、異なる運転状態における移送装置1000についての上面図を示す。
【0048】
第1上面図1100は、第1運転段階における、図9cまたは10の各々に従う駆動手段の例を示し、第2上面図1130は、第2運転段階における各移送メカニズムを示し、
上面図1160は、第3運転段階における移送メカニズムを示す。上面図1100,1130,1160は、各々、振動プレート部材960a,960dまたは1022a−1022dの振動プレートを示す。
【0049】
上面図1130は、たとえば、図10中に示される移送メカニズム1000の位置を示す。振動プレート表面1024aは、上端位置にあり(製品と接触しており)、したがって、斜線で描かれる。
【0050】
振動プレート表面1024bは、中間位置にあり、下方に移動しており、振動プレート表面1024cは、底位置にあり(これは、製品から離れていることを意味する)、振動プレート表面1024dは、中間位置にあり、上方に移動している。
【0051】
後において、すなわち、たとえば、約4分の1周期後において、振動プレート表面1024は中間位置にあり、下方に移動している。振動プレート表面1024は底位置にあり、振動プレート表面1024cは中間位置にあり、上方に移動している。振動プレート表面1024dは、上方位置にある(斜線)。各状態は、上面図1160において見て取れる。
【0052】
それに対して、上面図1100は、たとえば、上面図1130に従う状態よりも約4分の1周期前に存在する状態を示す。
【0053】
図11a,11b,11cに従って状態が推移すると、製品は、示された方向に対応して搬送される。
【0054】
図9a,9c,10および11a−11cにおいて示される大きさおよび距離の比率は、単なる例にすぎないことに明確に留意すべきである。また、実際の移動方向は、図9a−9c,10および11a−11cに示された移動方向とは異なり得る。たとえば、図7a〜7cに基づいて示されたように、振動プレート表面のうちの1つまたはいくつかは、斜めに動き得る。
【0055】
また、図9a−9c,10および11a−11cに従う移送メカニズムは、図1〜8cに従った構成において用いられ得ることに留意すべきである。したがって、たとえば、移送メカニズム900または930は、各々、部材168a,168b,168cのうちの個々の1つまたは全てを取り替えるために用いられ得る。また、移送メカニズム950は、たとえば、部材168aのうちの1つを取り替えるために用いられ得る。代替的に、移送メカニズム950は、すべての部材168a,168b,168cを取り替えることができる。また、移送メカニズム950は、たとえば、別の部材を加えることによって拡張され得ることに留意すべきである。しかしながら、一般的に、移送メカニズム950が少なくとも2つの部材960a,960bを含んでいれば十分である。
【0056】
また、全体的に、一実施形態において、図9a−9c,10および11a−11cに従う移送メカニズムは、図3に従う偏心メカニズムを取り替えることができることは言及されなければならない。
【0057】
また、図9a−9c,10および11a−11cに基づいて説明された機能性に対応する、本発明の実施形態に従う、異なる方法もまた、適用または補填され得ることに留意すべきである。
【0058】
状況に応じて、本発明の方法を、ハードウェアまたはソフトウェアにおいて実現することが可能である。プログラム可能なコンピュータシステムと、個々の方法が実行されるよ
うに協同可能な、電気的に読み取り可能な制御信号を有するデジタル式の記憶媒体(たとえば、ディスクまたはCD)において実現されることが可能である。したがって、一般的に、発明も、同様に、コンピュータプログラムプロダクトがコンピュータ上で作動しているときに、機械読み取り可能なキャリアに保存されている、発明の実施形態に係る方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムプロダクトから構成される。すなわち、コンピュータプログラムがコンピュータ上で作動しているときに、方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムとして、本発明を実現することが可能である。
【技術分野】
【0001】
発明の背景
発明は、束から製品をアウトプットに搬送するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
包装システムのような紙取扱いシステムは、システム内での処理のために、製品(たとえば、紙シートまたは包装材)の束から1枚のシートまたは包装材が個別に提供されるようになっているアプリケーションを備えている。このようなシステムは、たとえば、補給フィーダまたは包装材フィーダを備えるだけでなく、折り畳みユニットも備えており、このユニットに対しては、束からの製品が個別に供給されるか、または束から製品がグループで供給される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
発明の概要
発明の実施形態は、複数の製品の束を受取るように構成された束領域、アウトプットに向けて伸びるガイド部材、および、製品の端部がガイド部材に接するようにアウトプットの方向に製品を搬送するために、束中の製品のうちの少なくとも一部に作用するように構成された移送メカニズムを含む、束から製品をアウトプットに搬送するための装置に関する。
【0004】
発明の別の実施形態は、製品の端部がガイド部材に接するようにアウトプットの方向に製品を搬送するために、束中の製品のうちの少なくとも一部が作用される、複数の製品の束から製品をアウトプットに搬送するための方法に関する。
【0005】
図面の簡単な説明
発明の実施形態は、添付の図面を参照して以下により詳細に説明される。図面は以下のものを示す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】補給フィーダの概略図。
【図2】発明の実施形態に従う移送メカニズムを有する補給フィーダの概略上面図。
【図3】図2の補給フィーダの概略部分斜視図。
【図4】発明の実施形態に従う移送メカニズムの移送サイクルの2つのセクションを示す側面図。
【図5A】実施形態に従う移送メカニズムの振動プレートの動きの上面図。
【図5B】実施形態に従う移送メカニズムの振動プレートの動きの上面図。
【図5C】実施形態に従う移送メカニズムの振動プレートの動きの上面図。
【図6】別の実施形態に従う移送メカニズムの斜視図。
【図7A】図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの上面図。
【図7B】図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの上面図。
【図7C】図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの上面図。
【図8A】移送サイクルの2つのセクションの間における図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの側面図。
【図8B】移送サイクルの2つのセクションの間における図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの側面図。
【図8C】移送サイクルの2つのセクションの間における図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの側面図。
【図8D】移送サイクルの2つのセクションの間における図6の移送メカニズムの3分割の振動プレートの動きの側面図。
【図9A】実施形態に従う移送メカニズムについての側面図。
【図9B】別の実施形態に従う別の移送メカニズムについての側面図。
【図9C】別の実施形態に従う別の移送メカニズムについての上面図。
【図10】実施の形態に従う図9に従う移送メカニズムについて側面図。
【図11A】図9に従う移送メカニズム内の振動プレートの動きの上面図。
【図11B】図9に従う移送メカニズム内の振動プレートの動きの上面図。
【図11C】図9に従う移送メカニズム内の振動プレートの動きの上面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
発明の実施形態の詳細な説明
以下、添付図面に基づいて、発明の実施形態を説明する。ここでは、同様のまたは等価的な部材については、図面において同一の参照符号を付している。さらに、説明において、「複数」という用語が使用されているが、これは、「2つ以上」を意味する。
【0008】
図1は、サクションドラム102のほかにもガイドローラ104、106および108の周囲に案内される搬送ベルト100を備えた補給フィーダを示している。搬送ベルト100は、搬送方向Aに駆動される。さらに、2つの固定されたロックローラ110aおよび110bが設けられている。これらは、サクションドラム102とガイドローラ104との間に配置されており、これにより、搬送ベルト100は、ロックローラを越えて移動するようにもなっている。ロックローラ110aおよび110bは、ホルダ112に対して取り付けられている。
【0009】
補給フィーダは、補給フィーダの動作を制御する制御機器120を備えている。この制御機器120は、矢印126によって示すようにシャーシ124を移動するための、アクチュエータ122に接続されている。ロックリバースベルト128は、シャーシまたはキャリア124内に配置され、複数のガイドローラ130〜138にわたって案内されており、搬送方向Aと逆向き(好ましくは時計回りに)に駆動されることが可能である。図1からわかるように、シャーシ124、そしてリバースベルト128は、ガイドローラ130がロックローラ110aおよび110bに対向して配置されるように配置され、かつ、シャーシ124におけるカギ状のボス部を超えて搬送ベルト100に対向して配置されている。ここで、ギャップ(ロックギャップとも称される)140は、搬送ベルト100またはロックローラ110aおよび110bのそれぞれと、リバースベルト128との間の間隔設定によって、この位置に調整可能な手法で規定される。アクチュエータ122は、シャーシ124そしてリバースベルト128における横方向の移動をもたらす。これにより、ギャップ140(すなわち、ローラ間の間隔)についても、調整することが可能となる。
【0010】
さらに、補給フィーダは、分離した後に製品を所望の方向に移動するための、デフレクタープレート142およびリバースローラ144を備えている。
【0011】
さらに、製品の束146(たとえば、シートまたは紙の束)を受け入れるための製品収容器145が設けられている。製品収容器145は、図1に概略的に示されており、製品収容器145から、個々の製品148が引き出される。製品148は、束146内に、直立状態で(一端で直立した状態で)配されており、かつ、ストッパー150に支えられている。製品148に面しているストッパー150の表面は、搬送方向Aにおける前部エリアにおいて、ベルト100と同一平面上にある。そこでは、サクションドラムおよび搬送ベルト100が、協同して、束146における先頭の製品を取り出して、これを搬送方向
Aに移動する。ギャップ140が正しく調整されている場合には、1枚だけの製品が通過する。2倍に引き出されてしまう可能性のある製品、すなわち、追加的に引き出される製品は、狭い幅のため、および、搬送方向とは反対方向に動作しているリバースベルト128のために、保持される。
【0012】
さらに、製品収容器145は、製品が取り出される際に通過するギャップ140の方向に延びているガイド部材152を備えている。図1に示されている形状とは別に、ガイド部材152(たとえばガイド板)は、他の形状をとることも可能である。ガイド部材152は、たとえば、ギャップ140のエリア内において、ギャップ140の方向に、および、ガイドローラ130に向かって、製品を案内するための湾曲部を有することも可能である。
【0013】
製品をストッパー150に向けて供給するために、製品収容器145は、導入された製品を、直立した状態でストッパー150の方向に搬送する2つのベルト154aおよび154bが平行に設けられた製品移送器154を備えている。製品移送器154は、さらに、導入された製品を保持する、移動可能な背面ストッパー154cを備えている。ベルト154aおよび154bは、製品収容器145のボトムプレート156内に配置されている。
【0014】
束146からの補給品148の引き出し結果がよいほど、より平らに、またはより正確に、補給品がロック、すなわちロックシート152またはリバースローラ130(またはリバースベルト)と接していることが経験的に示される。また、補給品の引き出し結果がよいほど、たとえば、製品収容器145中に束146を導入する前に、束146中の補給品148を加振することによって、引き出す前に、補給品が予め個別にされているか、互いに離されていることも、経験的に示される。ロック、すなわち、ロックシート152上および/またはリバースローラ130に、補給品をできるだけ正確に接触させるための従前の手法は、傾斜、スライド、ガイドなどの受動的な部材を用いる。結果的に得られる重量が、個々の製品をロックシート152の方向またはリバースローラ130の方向に移動させる。しかしながら、複数のパラメータおよび環境的な状況に依存して、異なる力が補給品に作用し得るため、これらの手法は信頼性のある態様では行なわれず、ロックシート152またはリバースローラ130との正確な接触は確証されない。
【0015】
したがって、ロックシートまたはリバースローラとの束中の製品の接触を確実にならしめる構成および方法を提供することの要求がある。
【0016】
発明の実施形態は、引き出しユニットの領域中の連続搬送ユニット(振動搬送手段)およびロックを提供する、束から製品をアウトプットに搬送するための方法および装置を提供する。連続搬送ユニットの実施形態は、偏心軸を介して移動部材を制御する循環回転ディスクに基づいて実現される。ロックに対して所定の角度にこの移動部材の位置を決めることは、ロックに向かう製品の移動を支援する。発明の実施の形態は、ロック(ロックシート/リバースローラ)との製品の正確な接触が確証されるように、製品を永続的にかつ連続的にロックに向けて搬送することができる連続搬送ユニットを提供する。また、発明の実施の形態は、振動搬送手段を用いて個々に加振することによって、束中の引き出し準備ができた補給品の事前分離を可能にすることができる。別の実施形態は、空気を吹くことによって分離を付加的に支援することができる。プリスタッカなどの、上流における部品での事前分離は必要でないため、発明の実施の形態は、完全に付加的な機能ユニットの構成を回避することができる。
【0017】
発明の実施形態は、発明の実施形態に従う方法を実行するように、プログラム可能なコンピュータシステムと協同する、電子的に読み取り可能な制御信号を備えたデジタル式の
記憶媒体(たとえば、ディスクまたはファイル)として実現することが可能である。さらに、発明は、プログラムプロダクトがコンピュータ上で作動したときに、機械読み取り可能なキャリア上に保存された方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムプロダクトとして実現することが可能である。さらに、発明は、プログラムがコンピュータ上で作動したときに、発明の実施形態に従う方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムの形態で実現することも可能である。
【0018】
図2は、発明の実施形態に従う移送メカニズムを備えた補給フィーダの上面図を示す。図1に関連して既に説明された部品には、図2において同じ参照番号が与えられる。これらの部品の説明は繰返さない。図2において見られるように、明瞭性の理由から、図1に示された真空移送器と移送ベルト100とは省略され、ギャップ140を規定する2つのローラ110aおよび130だけが示される。また、製品148は、互いに明瞭な距離を有して示されるが、これは、単に図示上の理由のためであることに留意すべきである。通常運転の間、個々の製品148は、互いに直接的に接する。製品148は、既に図1に基づいて説明したように、ベルト154aおよび154bによって、ストッパー150へ向かう方向Bへ移動される。図2において、ロックシート152のコースは、再度、より詳細に説明される。見て取れるように、領域158において、ロックシート152は、製品148をギャップ140にガイドするためにローラ130に向かう屈曲部を含む。上述したように、引き出しの結果を良くするため、方向Aへの移送のために製品148がギャップ140の方向に移送されている間、製品148の端部148aが、ロックシート152に当てられている、すなわちロックシート152に接していることが望ましい。特に、製品148の端部148aは、屈曲部158の領域においても、ロックシート152のコースに追従すべきである。そのため、図2に示される補給フィーダは、製品148の端部148aがガイドシート152に接するように、ギャップ140の方向への製品148を連続的に搬送することができる、概略的に示された搬送ユニット116を含む。発明の実施形態によれば、移送ユニット160は、ギャップ140に向かう方向であり、Bの供給方向に対していかような角度にもなり得る方向Cへの製品148の搬送に影響を及ぼし得る。
【0019】
実施形態は、図2において概略的に示される、別の移送メカニズム160’を提供し得る。別の移送メカニズム160’は、製品148の端部148aがガイド部材152,130に接するように、アウトプット140へ向かう方向への製品148の搬送のために、束146中の製品148の少なくとも別の部分に作用するように構成され得る。別の移送メカニズム160’は、第1移送メカニズム160に並列に配置され得り、第1移送メカニズム160と同期して駆動されたり、または、第1移送メカニズムとは逆方向に回転したりするために構成され得る。別の移送メカニズム160’は、述べられた実施形態にしたがって実現される。
【0020】
図3は、図2の補給フィーダの概略部分斜視図を示し、得に、偏心駆動装置162および偏心駆動装置162に有効に接続された振動プレート164を有する移送ユニット160の実施形態を示す。偏心駆動装置162は、ディスク162cが偏心して配置されたシャフト162を駆動するモータ162aを含む。ディスク162は、プレート164に対して作用する。見て取れるように、所望の方向に製品を移動することができるように、駆動装置162は、移送部材164に対して斜めに配置され得る。駆動装置162の角度は調整可能であり、所望の搬送方向に応じて、プレート162に対して0°から360°までのいかなる所望の角度に調整することができる。振動プレート164は、ベースプレート156に埋め込まれており、偏心駆動装置162は、後でより詳細に説明するが、振動プレート164を、ベースプレート156の下の位置からベースプレート156の上まで持ち上げ、製品148の下端148bと連動し、製品を持ち上げ、製品を方向Cに向かって搬送し、それらを再び降ろして、第2サイクルセクションの開始位置に戻るということ
をもたらす。これは、搬送された製品が常に引き出しロック140に近接するということをもたらす。製品148が搬送される角度は、供給方向Bに関するギャップの配置(たとえば、引き出し/アウトプットの方向に45°)に依存して選択される。
【0021】
実施形態によれば、振動の周波数は、約1Hzから約100Hzであり、1サイクル中の振動プレート164のストロークは約1.2mmになり得る。移送メカニズム160の動きによる製品の「加振」は、製品148の事前分離をさらにもたらし、束から個々の製品を引き出すことが容易になる。実施形態は、束領域に向けられた送風補給装置161により、この分離が支援され得る。
【0022】
偏心駆動装置の代わりに、実施形態は、移送部材をベースプレート156の表面に関して昇降させるための往復部材、および、第1の位置と第2の位置との間で移送部材を動かすための横軸駆動装置を含むことができる。
【0023】
図4は、上述の図2および3に基づいて説明された、移送搬送ユニット160の、移送サイクルの2つのセクションを概略的示す。図4は、ベースプレート156と、偏心位置に応じた、ベースプレート156に関する振動または移送プレート164の位置とを概略的に示す。矢印IおよびIIで示されるように、移送サイクルの第1ステップにおいて、プレート164は、第1の位置から、ベースプレート156のレベル、レベル156よりも上の位置に移動され、そして、レベル156に戻る。矢印IIIおよびIVで示されるように、サイクルの第2ステップにおいて、プレート164は、その元の位置に戻る。移動は、レベル156の下において行なわれる。好ましくは、振動プレート164の高さは、最大で偏心動作の半分がテーブルの表面またはベースプレート156よりも上にあるように選択される。
【0024】
図5は、サイクルの第1セクションを通り抜けるときの振動プレート164の動きの別の説明を示す。図5Aが示すように、凹部166がベースプレート156に設けられ、凹部166を通って、ベースプレート156を介して振動プレート164が広がり得る。見て取れるように、振動プレートの各動きを許容するため、凹部166の寸法は、振動プレート164の寸法よりも大きく選択される。ここで、距離は、機能の本質を説明するために明らかに誇張されて説明されていることに留意すべきである。現実には、距離はもっと小さい。駆動装置の配置角度に応じて、搬送方向は不定である。たとえば、ベースプレートの端部の1つに対して平行であったり、いかなる角度で斜めであったりし得る。
【0025】
図5Aは、移送ユニットのサイクルの第1セクションの開始位置を示す。移送ユニットは、ベースプレート156の右上の隅の方向に向かう角度で移送するために実現される。その目的のために、図5に基づいて説明されたように、個々の偏心移動による振動プレート164の移動が得られるように、偏心駆動ユニット162の位置は振動プレート164に対応して合わせられる。述べたように、図5Aは、凹部166内の左下の位置に振動プレートが配置される、第1位置を示す。第1セクションを通る間(図4中の矢印I参照)、振動プレート164は上方に移動され(これは、ベースプレート156の表面を超えることを意味する)、そして、図5Bに示されるように、凹部166の略中央に位置する。第1セクションの終りに向かって(図4中の矢印II参照)、振動プレート164が再び下降され、偏心の移動方向への判定に先立って、実質的に、プレート156のレベルにおいて、凹部の右上の隅に位置する。サイクルの第2セクション、すなわち、図5Cに示される位置から図5Aに示される位置への振動プレート164の復帰は、対応して実行される(このセクションにおいて、プレート164は、中間ステップ中にベースプレート156の表面よりも下まで下げられる)。
【0026】
図6に基づいて、以下、発明の別の実施形態について説明する。図6は、製品148を
移送するために、図6において図示された振動プレートの突起が広がるときに通る3つの凹部166a〜166cを、ベースプレート156が含む移送メカニズムの斜視図を示す。図5と同様に、図7は、各凹部166a〜166cを通る移動のサイクルの第1セクション中の、振動プレートの各突起168a〜168cの異なる位置を示す。ここでも、ベースプレート156の右上の隅の方向に移動が行なわれる。見て取れるように、各部材168a〜168cの移動は、図5に基づいてより詳細に上述された態様で、各凹部166a〜166c内で行なわれるため、新たな説明は省略する。
【0027】
図8A〜8Dは、移送サイクルの2つのセクション中における、図6の移送メカニズムの3分割の移送プレートの動きの側面図を示す。図8Aは、ベースプレート156の上面156aよりも下に、プレート164および突起168a〜168cが配置される位置に偏心駆動装置162がある、初期位置を示す。見て取れるように、この場合、製品148の下端148bが、ベースプレート156の上面156aに載る。
【0028】
図8Bは、偏心駆動装置162が、図8Aに示す位置から時計回りに予め定められた距離だけ移動し、それによって、凹部166内において突起168が(図中)左に寄せられるように、プレート164およびプレート164上に配置された突起168が持ち上げられた状態を示す。突起168の表面は、ベースプレート156の表面と実質的に同一平面にある。この場合、製品148の下端148bは、プレート156の上面156aおよび振動プレート164の突起168の上面の両方に当たる。
【0029】
図8Cは、プレート156の表面166aよりも上での突起168の突出が最大となるように、偏心駆動装置162が、図8Aに示す状態に関して約180°移動した状態を示す。この状態では、製品148の下端148bが突起168のみによって支えられ、もはや、プレート156の表面156には当たっていない。図8Cは、図8Aおよび8Bに基づいて示された、製品148の元の位置を148’で再度示す。
【0030】
図8Dは、製品148の下端148bが再び表面156aおよび突起166の表面に当たるように、突起168が今度はプレート156の表面156aと実質的に同一平面にあるように、偏心駆動装置162がさらに時計回りに回転し、プレート164の突起168を下げる結果となった状態を示す。
【0031】
見て取れるように、図8A〜8Dに基づいてちょうど説明された移動のサイクルは、図8D中の148’に示される位置から、148に示される位置へ製品148を移動させる。すなわち、製品148は方向Xへ量Dだけ移動された。
【0032】
図6〜8に基づいて説明された実施形態は、共通のプレート上に配置された製品148と連動するための複数の部材168a〜168cを有する移送部材を含む。別の実施形態は、プレートによって一緒に支持されてはおらず、個別に支持および駆動される、図6〜8に基づいて説明された態様で製品と連動するための複数の部材168a〜cを含む。そのために、製品を搬送するために部材を駆動するように協働する複数の駆動装置(たとえば、部材の数に対応した偏心駆動装置)が供給され得る。
【0033】
実施形態は、2つだけの部材、または、3よりも多い部材を有し得る。
異なる寸法を有する製品の移送が可能となるため、図6〜8に基づいて説明された態様でいくつかの部材を利用することは、有益である。上述したように、製品を持ち上げ、移動し、そして再び下げることによって、移送メカニズムによりガイドの方向へ製品が移動されるべきである。製品を下げた後、製品148の下端148の搬送方向の前部および後部は、ベースプレートに接しているべきである。製品の寸法が十分に大きいと、製品の下端148の前部および後部がベースプレートの上に突出することが可能となる。搬送方向
に短い寸法の製品が用いられると、製品を下げた後、それらの「短い」製品が、製品の下端148bの搬送方向の前部だけにおいてベースプレートに接するということがあり得る。後部は、移送プレートに接する。これは、不十分な移送を引き起こす。間に間隔が空けられたいくつかの部材を用いることにより(図6〜8参照)、「短い」製品であっても、製品を下げた後に、製品の下端148bの搬送方向の前部に加えて、後部をも支持されることができる。
【0034】
アウトプットの方向に、振動移送のいくつかの種類を得ることができるように、および、同時に束中の個々の製品148の事前分離を得ることができるように、上述したサイクルが繰返される動作周波数は、実施形態では約1Hzから100Hzの間であり得る。
【0035】
アウトプットの方向への上述した態様での持続的かつ連続的な移動により、製品148の端部148aをロックシート/ロックローラに確実に接触させ、これにより、引き出し動作を改善することができる。
【0036】
実施形態は、補給フィーダの文脈において説明されたが、発明は、補給フィーダを用いる利用に限定されないことに留意すべきである。むしろ、発明の実施形態は、紙取扱いユニット内の複数の位置において適用可能である。移送ユニットは、直立した、または横たわった製品の束をアウトプットの方向に移送させることが望まれる、いかなる場所(たとえば、シートフィーダまたは包装紙フィーダ内)にも、特に、製品の端部をガイドに接触接させることが望まれる場合に、用いられ得る。
【0037】
図9aは、別の実施形態に従う移送メカニズムの側面図を示す。図9aに従う移送メカニズムは、900により全体が標示される。
【0038】
移送メカニズム900は、たとえば回転可能にシャフトに取り付けられた駆動部材910を含む。さらに、移送メカニズム900は、たとえば交互に製品148に接触するために、駆動部材910に配置された、複数の振動プレート部材920a,920bを含む。たとえば、振動プレート部材920a,920bは、(駆動部材910の回転に関連して)所定の位相だけずれて同じ動きをするために、駆動部材910に配置され得る。しかしながら、代替的には、振動プレート部材920a,920bは、異なる運動シーケンスを実行することもできる。これに関し、本発明の一実施形態における第1振動プレート部材920aの表面922aは、振動プレート164、または部材168a,168b,168cの各々の機能と同じ機能を実質的に満たす。また、本発明の一実施形態において、第2振動プレート部材940bの表面922bは、振動プレート164、または部材168a,168b,168cの各々の機能と同じ機能を実質的に満たす。それに対して、本発明の一実施形態において、表面922a,922bは、夫々、図4に関連して説明された動きを実質的に行なう。さらに、代替的に、表面922a,922bは、各部材168,168b,168cと同じ機能を持つこともできる。また、各振動プレート部材920a,920bは、たとえば、固定、または、移動可能な態様で駆動部材910に配置され得ることに留意すべきである。
【0039】
一実施形態において、振動プレート部材920a,920bは、全ての振動プレート部材920a,920bの、振動プレートとしての表面922a,922bが、製品に関して同じ位置付けを有するように、駆動部材910に配置され得る。たとえば、これは、重力の効果(回転点よりも下の重心)または各駆動装置(たとえばギヤを用いることによる)によって得ることができる。
【0040】
図9bは、別の実施形態に従う別の移送メカニズムの側面図を示す。図9bに従う移送メカニズムは、全体が930により標示され、図9aに従う移送メカニズム900に実質
的に対応する。したがって、同じ手段には同じ参照番号が付与されている。移送メカニズム900の手段に加えて、移送メカニズム930は、振動プレートとしての表面942a,942bをそれぞれ有する2つの別の振動プレート部材940a,940bを含む。
【0041】
要するに、各表面の形式で少なくとも1つの振動プレートを各々が提供する、複数の振動プレート部材920a,920b,940a,940bが、駆動装置910に配置されることができるといえる。駆動部材は、たとえば、振動プレート部材の各々に対して一実施形態において偏心駆動装置として作用する、回動可能なディスクであり得る。個々の、振動プレート部材は、たとえば、後に続く駆動部材の回転運動での運転の間は製品に接触し、そのうちオフセットすることができる。
【0042】
図9cは、本発明の別の実施形態に従う別の移送メカニズムの上面図を示す。図9cに従う移送メカニズムは、全体が950で標示され、たとえば共通の駆動装置970を介して駆動され、異なる位相で動く、複数の振動プレートまたは振動プレート表面960a,960b,960c,960dを含む。すなわち、個々の振動プレートまたは振動プレート表面960a,960b,960c,960dは、個々の移送手段に属する。
【0043】
移送メカニズム950を実現するための1つの可能性が、図10を参照して以下に説明される。このために、図10は、例となる移送メカニズムの側面図を示す。図10に従う移送メカニズムは、全体が1000により標示される。移送メカニズム1000は、たとえば、共通のシャフト1020または他の共通の駆動メカニズムを介して駆動される、複数の個々の移送メカニズム1010a,1010b,1010c,1010dを含む。個々の移送メカニズム1010a,1010b,1010c,1010dは、たとえば、図9aおよび9bに基づいて説明したような、移送メカニズム900または930であり得る。
【0044】
明瞭性のために、個々の移送メカニズム1010a,1010b,1010c,1010dは、各々が1つだけの振動プレート要素1022a−1022dを有する駆動部材1010a−1020bによって、記号のみで表わされる。しかしながら、駆動部材1020a−1020dの各々は、移送メカニズム900,930に基づいて説明されたように、いくつかの振動プレート部材を含むこともできる。
【0045】
また、個々の移送メカニズム1010a−1010dは、それらが互いに時間差を有して、すなわち、異なる位相位置を有して動くように、共通の駆動シャフト1020により駆動される。一方、たとえば、振動プレート部材1022aは、上方(または上端)位置にあり、したがって、製品と接触し、たとえば、第2振動プレート部材1022bが、底位置に間もなく移り、一方、第4振動プレート部材1022dが、上方位置に間もなく移るように、たとえば、振動プレート部材1022b,1022dが、それぞれ、上昇中または下降中の中間位置にあり得る。また、たとえば、第3振動プレート部材1022cは、下側(または底)位置にあり得る。
【0046】
ここで、図11a−11cの位置を参照するために、図10の図形説明において、a,b,cによって、デカルト座標系に相当する、異なる方向が示されていることに留意すべきである。
【0047】
図11a−11cは、異なる運転状態における移送装置1000についての上面図を示す。
【0048】
第1上面図1100は、第1運転段階における、図9cまたは10の各々に従う駆動手段の例を示し、第2上面図1130は、第2運転段階における各移送メカニズムを示し、
上面図1160は、第3運転段階における移送メカニズムを示す。上面図1100,1130,1160は、各々、振動プレート部材960a,960dまたは1022a−1022dの振動プレートを示す。
【0049】
上面図1130は、たとえば、図10中に示される移送メカニズム1000の位置を示す。振動プレート表面1024aは、上端位置にあり(製品と接触しており)、したがって、斜線で描かれる。
【0050】
振動プレート表面1024bは、中間位置にあり、下方に移動しており、振動プレート表面1024cは、底位置にあり(これは、製品から離れていることを意味する)、振動プレート表面1024dは、中間位置にあり、上方に移動している。
【0051】
後において、すなわち、たとえば、約4分の1周期後において、振動プレート表面1024は中間位置にあり、下方に移動している。振動プレート表面1024は底位置にあり、振動プレート表面1024cは中間位置にあり、上方に移動している。振動プレート表面1024dは、上方位置にある(斜線)。各状態は、上面図1160において見て取れる。
【0052】
それに対して、上面図1100は、たとえば、上面図1130に従う状態よりも約4分の1周期前に存在する状態を示す。
【0053】
図11a,11b,11cに従って状態が推移すると、製品は、示された方向に対応して搬送される。
【0054】
図9a,9c,10および11a−11cにおいて示される大きさおよび距離の比率は、単なる例にすぎないことに明確に留意すべきである。また、実際の移動方向は、図9a−9c,10および11a−11cに示された移動方向とは異なり得る。たとえば、図7a〜7cに基づいて示されたように、振動プレート表面のうちの1つまたはいくつかは、斜めに動き得る。
【0055】
また、図9a−9c,10および11a−11cに従う移送メカニズムは、図1〜8cに従った構成において用いられ得ることに留意すべきである。したがって、たとえば、移送メカニズム900または930は、各々、部材168a,168b,168cのうちの個々の1つまたは全てを取り替えるために用いられ得る。また、移送メカニズム950は、たとえば、部材168aのうちの1つを取り替えるために用いられ得る。代替的に、移送メカニズム950は、すべての部材168a,168b,168cを取り替えることができる。また、移送メカニズム950は、たとえば、別の部材を加えることによって拡張され得ることに留意すべきである。しかしながら、一般的に、移送メカニズム950が少なくとも2つの部材960a,960bを含んでいれば十分である。
【0056】
また、全体的に、一実施形態において、図9a−9c,10および11a−11cに従う移送メカニズムは、図3に従う偏心メカニズムを取り替えることができることは言及されなければならない。
【0057】
また、図9a−9c,10および11a−11cに基づいて説明された機能性に対応する、本発明の実施形態に従う、異なる方法もまた、適用または補填され得ることに留意すべきである。
【0058】
状況に応じて、本発明の方法を、ハードウェアまたはソフトウェアにおいて実現することが可能である。プログラム可能なコンピュータシステムと、個々の方法が実行されるよ
うに協同可能な、電気的に読み取り可能な制御信号を有するデジタル式の記憶媒体(たとえば、ディスクまたはCD)において実現されることが可能である。したがって、一般的に、発明も、同様に、コンピュータプログラムプロダクトがコンピュータ上で作動しているときに、機械読み取り可能なキャリアに保存されている、発明の実施形態に係る方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムプロダクトから構成される。すなわち、コンピュータプログラムがコンピュータ上で作動しているときに、方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムとして、本発明を実現することが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アウトプット(140)へ束(146)から製品(148)を搬送するための装置であって、
複数の製品(148)の束(146)を受け入れるように構成された束領域(145)と、
前記アウトプット(140)に向かって伸びたガイド部材(152,130)と、
前記製品(148)の端部(148a)が前記ガイド部材(152,130)に接するように、前記アウトプット(140)の方向に前記製品(148)を搬送するために、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの1つまたはいくつかに作用するように構成された移送メカニズム(160,162,164,168a−c)とを含み、
前記束領域(145)は、前記製品(148)を受取るための表面(156a)を有するベースプレート(156)を含み、
前記移送メカニズムは移送部材(164,168a−c)を含み、
前記移送メカニズムは、前記束中の前記製品のうちの少なくとも一部を持ち上げ、前記アウトプットの方向にそれらを移動し、前記ペースプレートの表面上にそれらを降ろすために、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)の移送部材(164,168a−c)が、第1位置から第2位置への移動の間、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)の上方に配置されるように実現される、装置。
【請求項2】
前記束領域(145)は、ストッパー(150)を含み、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、前記製品(148)を前記ストッパー(150)に接触させるように、前記アウトプット(140)の方向に前記製品(148)を搬送するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、前記移送部材(164,168a−c)を、移送サイクルの第1セクションにおいて、前記第1位置から前記アウトプット(140)の方向に、前記第2位置まで、移動させるように構成される、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、前記移送部材(164,168a−c)を、前記移送サイクルの第2セクションにおいて、前記第2位置から前記第1位置に戻すように構成される、請求項1〜3のうちの1つに記載の装置。
【請求項5】
前記移送メカニズム(164,168a−c)の前記移送部材(164,168a−c)は、前記第1位置および前記第2位置において、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)に設置され、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)の前記移送部材(164,168a−c)は、前記第1位置から前記第2位置への移動の間、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)の上方に配置される、請求項1〜4のうちの1つに記載の装置。
【請求項6】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)の前記移送部材(164,168a−c)は、前記第2位置から前記第1位置への移動の間、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)の下方に配置される、請求項1〜5のうちの1つに記載の装置。
【請求項7】
前記ベースプレート(156)は、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)の前記移送部材(164,168a−c)を受け入れるための凹部(166,166a−c)を含み、前記ベースプレート(166)の前記凹部(166,166a−c)の寸法は、前記移送部材(164,168a−c)の寸法よりも大きい、請求項1
〜6のうちの1つに記載の装置。
【請求項8】
前記移送部材は、前記製品(148)に関与するための、複数の部材(168a−c)を含み、前記ベースプレート(156)は、部材の数に対応した複数の凹部(166a−c)を含む、請求項1〜7のうちの1つに記載の装置。
【請求項9】
前記複数の部材(168a−c)は、共通のプレート上に配置される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記製品(148)の端部(148a)が前記ガイド部材(152,130)に接するように、前記製品(148)を前記アウトプット(140)の方向に搬送するために、前記束(146)中の前記製品(148)の、少なくとも別の一部に作用するように構成された、別の移送メカニズム(160’)をさらに含む、請求項1〜9のうちの1つに記載の装置。
【請求項11】
前記別の移送メカニズム(160’)は、前記第1移送メカニズム(160,162,164,168ac)に並列に配置され、前記第1移送メカニズム(160,162,164,168a−c)に関して逆方向に駆動されるように構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は駆動装置(162)を含む、請求項1〜11のうちの1つに記載の装置
【請求項13】
前記駆動装置(162)は、前記移送サイクルの前記第1セクションの間に前記アウトプット(140)の方向に前記移送部材(164,168a−c)を動かすために、前記移送部材(164,168a−c)に関して角度を調整可能であるように配置される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記駆動装置(162)が前記移送部材(164,168a−c)に関して配置される角度は、0°と360°との間である、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記部材の各々に対して、1つの駆動装置が付与される、請求項12〜14のうちの1つに記載の装置。
【請求項16】
前記駆動部材(162)は、前記移送部材の前記ベースプレート(156)の表面に関して前記移送部材を昇降するための往復部材と、前記第1の位置および前記第2の位置の間で前記移送部材を移動するための横軸駆動装置とを含む、請求項12〜15のうちの1つに記載の装置。
【請求項17】
前記駆動装置(162)は、前記ベースプレート(156)の表面に関して前記移送部材を昇降し、前記第1の位置および前記第2の位置の間で前記移送部材を移動するための偏心駆動装置(162)を含む、請求項12〜15のうちの1つに記載の装置。
【請求項18】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、約1Hzから約100Hzの間で前記移送サイクルを繰返す、請求項1〜17のうちの1つに記載の装置。
【請求項19】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、前記製品(148)の事前分離をもたらす、請求項1〜18のうちの1つに記載の装置。
【請求項20】
前記製品の分離を支援するために前記束に向けられた送風補給器を含む、請求項1〜1
9のうちの1つに記載の装置。
【請求項21】
前記束領域(145)は、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)が前記製品(148)の端部(148b)に作用するように、前記製品(148)を前記端部(148b)で直立させて受け入れるように構成され、前記アウトプット(140)は、前記製品(148)の配列方向を横断する方向に配置される、請求項1〜19のうちの1つに記載の装置。
【請求項22】
前記ガイド部材は、ガイドシート(152)および/または移送部材(130)を含む、請求項1〜21のうちの1つに記載の装置。
【請求項23】
前記製品(148)を受取るための、フィード移送器(154,154a−c)を含み、前記フィード移送器(154,154a−c)は、前記製品(148)を前記フィード移送器(154,154a−c)から前記束領域(145)に動かすために、前記束領域(145)に有効に連結される、請求項1〜22のうちの1つに記載の装置。
【請求項24】
前記移送メカニズムは、少なくとも2つの振動プレート部材(920a,920b)を有する駆動部材(910)を含み、前記駆動部材は、動作中に、前記振動プレート部材の振動プレート表面(922a,922b)が、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの1つまたはいくつかに交互に作用するように、前記振動プレート部材をガイドするように実現される、請求項1〜23のうちの1つに記載の装置。
【請求項25】
前記駆動部材は、動作の間に、振動プレート部材が前記駆動部材に連結される取付点が円運動を行なうように実現される、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記移送メカニズムは、複数の振動プレート部材を含み、
前記移送メカニズムは、異なる振動プレートが、動作の間、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの1つまたはいくつかに、前記振動プレートの動作位相に関して時間差があるように作用するように実現される、請求項1〜25のうちの1つに記載の装置。
【請求項27】
前記移送メカニズム(950)は、動作の間、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの1つまたはいくつかに、異なる場所で、かつ動作位相に関して時間差があるように作用するように配置された、複数の個別移送メカニズム(960a,960d)を含む、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
請求項1〜27のうちの1つに記載の装置を含む、紙取扱い装置。
【請求項29】
束(146)から製品(148)を引き出すため、かつ前記ギャップ(140)を介して製品(148)を分離するための補給フィーダ、または折りたたみユニットを含むグループから選択された、請求項28に記載の紙取扱い装置。
【請求項30】
複数の製品(148)の束(146)から製品(148)をアウトプット(140)に向けて搬送するための方法であって、
前記製品(148)の端部が、前記アウトプット(140)に向けて伸びるガイド部材(152,130)に接するように、前記製品(148)を前記アウトプット(140)の方向に搬送するために前記束(146)中の前記製品(148)のうちの1つまたはいくつかに作用するステップを含み、
前記束(146)は、表面(156a)を含むベースプレート(156)上に配置され、
移送部材は、第1位置から第2位置へ移動している間に、前記ベースプレートの上方に上がり、それによって、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの少なくとも一部を、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)の上方に持ち上げ、前記アウトプット(140)の方向にそれらを移動し、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)上にそれらを下ろす、方法。
【請求項31】
前記束(146)中の前記製品のうちの少なくとも一部が作用される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記製品(148)は、前記製品(148)がストッパー(150)に接するように、前記アウトプット(140)の方法に搬送される、請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、移送部材(164,168a−c)を含み、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、移送サイクルの第1セクションにおいて、前記移送部材(164,168a−c)を第1位置から前記アウトプット(140)の方向に第2位置まで、移動するように構成される、請求項30〜32のうちの1つに記載の方法。
【請求項34】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、前記移送サイクルの第2セクションにおいて、前記移送部材(164,168a−c)を前記第2位置から前記第1位置まで前記移送部材(164,168a−c)を戻すように構成される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記移送サイクルの第1セクションにおいて、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの少なくとも一部が、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)の上方に持ち上げられ、前記アウトプット(140)の方向に移動され、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)上に下ろされる、請求項30〜34のうちの1つに記載の方法。
【請求項36】
前記製品(148)は、前記移送サイクルの第2セクションにおいて搬送されない、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記移送サイクルは、約1Hzから約100Hzまでの周波数で繰返される、請求項30〜36のうちの1つに記載の方法。
【請求項38】
前記製品(148)は、端部(148b)で直立した状態で前記束(146)中に配置され、前記アウトプット(140)は、前記製品(148)の配列方向を横切る方向に配置される、請求項30〜37のうちの1つに記載の方法。
【請求項39】
請求項30〜38のういちの1つに記載の方法が実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協同することができる、電気的に読み取り可能な制御信号を含む、デジタル式の記憶媒体。
【請求項40】
コンピュータ上で作動しているときに、請求項30〜38のうちの1つに記載の方法を実行するための、機械読み取り可能なキャリアに記憶されたプログラムコードを含む、コンピュータプログラムプロダクト。
【請求項41】
コンピュータ上で作動しているときに、請求項30〜38に記載の方法を実行するためのプログラムコードを含む、コンピュータプログラム。
【請求項1】
アウトプット(140)へ束(146)から製品(148)を搬送するための装置であって、
複数の製品(148)の束(146)を受け入れるように構成された束領域(145)と、
前記アウトプット(140)に向かって伸びたガイド部材(152,130)と、
前記製品(148)の端部(148a)が前記ガイド部材(152,130)に接するように、前記アウトプット(140)の方向に前記製品(148)を搬送するために、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの1つまたはいくつかに作用するように構成された移送メカニズム(160,162,164,168a−c)とを含み、
前記束領域(145)は、前記製品(148)を受取るための表面(156a)を有するベースプレート(156)を含み、
前記移送メカニズムは移送部材(164,168a−c)を含み、
前記移送メカニズムは、前記束中の前記製品のうちの少なくとも一部を持ち上げ、前記アウトプットの方向にそれらを移動し、前記ペースプレートの表面上にそれらを降ろすために、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)の移送部材(164,168a−c)が、第1位置から第2位置への移動の間、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)の上方に配置されるように実現される、装置。
【請求項2】
前記束領域(145)は、ストッパー(150)を含み、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、前記製品(148)を前記ストッパー(150)に接触させるように、前記アウトプット(140)の方向に前記製品(148)を搬送するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、前記移送部材(164,168a−c)を、移送サイクルの第1セクションにおいて、前記第1位置から前記アウトプット(140)の方向に、前記第2位置まで、移動させるように構成される、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、前記移送部材(164,168a−c)を、前記移送サイクルの第2セクションにおいて、前記第2位置から前記第1位置に戻すように構成される、請求項1〜3のうちの1つに記載の装置。
【請求項5】
前記移送メカニズム(164,168a−c)の前記移送部材(164,168a−c)は、前記第1位置および前記第2位置において、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)に設置され、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)の前記移送部材(164,168a−c)は、前記第1位置から前記第2位置への移動の間、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)の上方に配置される、請求項1〜4のうちの1つに記載の装置。
【請求項6】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)の前記移送部材(164,168a−c)は、前記第2位置から前記第1位置への移動の間、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)の下方に配置される、請求項1〜5のうちの1つに記載の装置。
【請求項7】
前記ベースプレート(156)は、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)の前記移送部材(164,168a−c)を受け入れるための凹部(166,166a−c)を含み、前記ベースプレート(166)の前記凹部(166,166a−c)の寸法は、前記移送部材(164,168a−c)の寸法よりも大きい、請求項1
〜6のうちの1つに記載の装置。
【請求項8】
前記移送部材は、前記製品(148)に関与するための、複数の部材(168a−c)を含み、前記ベースプレート(156)は、部材の数に対応した複数の凹部(166a−c)を含む、請求項1〜7のうちの1つに記載の装置。
【請求項9】
前記複数の部材(168a−c)は、共通のプレート上に配置される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記製品(148)の端部(148a)が前記ガイド部材(152,130)に接するように、前記製品(148)を前記アウトプット(140)の方向に搬送するために、前記束(146)中の前記製品(148)の、少なくとも別の一部に作用するように構成された、別の移送メカニズム(160’)をさらに含む、請求項1〜9のうちの1つに記載の装置。
【請求項11】
前記別の移送メカニズム(160’)は、前記第1移送メカニズム(160,162,164,168ac)に並列に配置され、前記第1移送メカニズム(160,162,164,168a−c)に関して逆方向に駆動されるように構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は駆動装置(162)を含む、請求項1〜11のうちの1つに記載の装置
【請求項13】
前記駆動装置(162)は、前記移送サイクルの前記第1セクションの間に前記アウトプット(140)の方向に前記移送部材(164,168a−c)を動かすために、前記移送部材(164,168a−c)に関して角度を調整可能であるように配置される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記駆動装置(162)が前記移送部材(164,168a−c)に関して配置される角度は、0°と360°との間である、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記部材の各々に対して、1つの駆動装置が付与される、請求項12〜14のうちの1つに記載の装置。
【請求項16】
前記駆動部材(162)は、前記移送部材の前記ベースプレート(156)の表面に関して前記移送部材を昇降するための往復部材と、前記第1の位置および前記第2の位置の間で前記移送部材を移動するための横軸駆動装置とを含む、請求項12〜15のうちの1つに記載の装置。
【請求項17】
前記駆動装置(162)は、前記ベースプレート(156)の表面に関して前記移送部材を昇降し、前記第1の位置および前記第2の位置の間で前記移送部材を移動するための偏心駆動装置(162)を含む、請求項12〜15のうちの1つに記載の装置。
【請求項18】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、約1Hzから約100Hzの間で前記移送サイクルを繰返す、請求項1〜17のうちの1つに記載の装置。
【請求項19】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、前記製品(148)の事前分離をもたらす、請求項1〜18のうちの1つに記載の装置。
【請求項20】
前記製品の分離を支援するために前記束に向けられた送風補給器を含む、請求項1〜1
9のうちの1つに記載の装置。
【請求項21】
前記束領域(145)は、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)が前記製品(148)の端部(148b)に作用するように、前記製品(148)を前記端部(148b)で直立させて受け入れるように構成され、前記アウトプット(140)は、前記製品(148)の配列方向を横断する方向に配置される、請求項1〜19のうちの1つに記載の装置。
【請求項22】
前記ガイド部材は、ガイドシート(152)および/または移送部材(130)を含む、請求項1〜21のうちの1つに記載の装置。
【請求項23】
前記製品(148)を受取るための、フィード移送器(154,154a−c)を含み、前記フィード移送器(154,154a−c)は、前記製品(148)を前記フィード移送器(154,154a−c)から前記束領域(145)に動かすために、前記束領域(145)に有効に連結される、請求項1〜22のうちの1つに記載の装置。
【請求項24】
前記移送メカニズムは、少なくとも2つの振動プレート部材(920a,920b)を有する駆動部材(910)を含み、前記駆動部材は、動作中に、前記振動プレート部材の振動プレート表面(922a,922b)が、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの1つまたはいくつかに交互に作用するように、前記振動プレート部材をガイドするように実現される、請求項1〜23のうちの1つに記載の装置。
【請求項25】
前記駆動部材は、動作の間に、振動プレート部材が前記駆動部材に連結される取付点が円運動を行なうように実現される、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記移送メカニズムは、複数の振動プレート部材を含み、
前記移送メカニズムは、異なる振動プレートが、動作の間、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの1つまたはいくつかに、前記振動プレートの動作位相に関して時間差があるように作用するように実現される、請求項1〜25のうちの1つに記載の装置。
【請求項27】
前記移送メカニズム(950)は、動作の間、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの1つまたはいくつかに、異なる場所で、かつ動作位相に関して時間差があるように作用するように配置された、複数の個別移送メカニズム(960a,960d)を含む、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
請求項1〜27のうちの1つに記載の装置を含む、紙取扱い装置。
【請求項29】
束(146)から製品(148)を引き出すため、かつ前記ギャップ(140)を介して製品(148)を分離するための補給フィーダ、または折りたたみユニットを含むグループから選択された、請求項28に記載の紙取扱い装置。
【請求項30】
複数の製品(148)の束(146)から製品(148)をアウトプット(140)に向けて搬送するための方法であって、
前記製品(148)の端部が、前記アウトプット(140)に向けて伸びるガイド部材(152,130)に接するように、前記製品(148)を前記アウトプット(140)の方向に搬送するために前記束(146)中の前記製品(148)のうちの1つまたはいくつかに作用するステップを含み、
前記束(146)は、表面(156a)を含むベースプレート(156)上に配置され、
移送部材は、第1位置から第2位置へ移動している間に、前記ベースプレートの上方に上がり、それによって、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの少なくとも一部を、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)の上方に持ち上げ、前記アウトプット(140)の方向にそれらを移動し、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)上にそれらを下ろす、方法。
【請求項31】
前記束(146)中の前記製品のうちの少なくとも一部が作用される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記製品(148)は、前記製品(148)がストッパー(150)に接するように、前記アウトプット(140)の方法に搬送される、請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、移送部材(164,168a−c)を含み、前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、移送サイクルの第1セクションにおいて、前記移送部材(164,168a−c)を第1位置から前記アウトプット(140)の方向に第2位置まで、移動するように構成される、請求項30〜32のうちの1つに記載の方法。
【請求項34】
前記移送メカニズム(160,162,164,168a−c)は、前記移送サイクルの第2セクションにおいて、前記移送部材(164,168a−c)を前記第2位置から前記第1位置まで前記移送部材(164,168a−c)を戻すように構成される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記移送サイクルの第1セクションにおいて、前記束(146)中の前記製品(148)のうちの少なくとも一部が、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)の上方に持ち上げられ、前記アウトプット(140)の方向に移動され、前記ベースプレート(156)の前記表面(156a)上に下ろされる、請求項30〜34のうちの1つに記載の方法。
【請求項36】
前記製品(148)は、前記移送サイクルの第2セクションにおいて搬送されない、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記移送サイクルは、約1Hzから約100Hzまでの周波数で繰返される、請求項30〜36のうちの1つに記載の方法。
【請求項38】
前記製品(148)は、端部(148b)で直立した状態で前記束(146)中に配置され、前記アウトプット(140)は、前記製品(148)の配列方向を横切る方向に配置される、請求項30〜37のうちの1つに記載の方法。
【請求項39】
請求項30〜38のういちの1つに記載の方法が実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協同することができる、電気的に読み取り可能な制御信号を含む、デジタル式の記憶媒体。
【請求項40】
コンピュータ上で作動しているときに、請求項30〜38のうちの1つに記載の方法を実行するための、機械読み取り可能なキャリアに記憶されたプログラムコードを含む、コンピュータプログラムプロダクト。
【請求項41】
コンピュータ上で作動しているときに、請求項30〜38に記載の方法を実行するためのプログラムコードを含む、コンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A)】
【図5B)】
【図5C)】
【図6】
【図7A)】
【図7B)】
【図7C)】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A)】
【図5B)】
【図5C)】
【図6】
【図7A)】
【図7B)】
【図7C)】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【公表番号】特表2010−523432(P2010−523432A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−501385(P2010−501385)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【国際出願番号】PCT/EP2008/001323
【国際公開番号】WO2008/122327
【国際公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(509275703)ベーベ・システック・アクチェンゲゼルシャフト (2)
【氏名又は名称原語表記】BOEWE SYSTEC AG
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【国際出願番号】PCT/EP2008/001323
【国際公開番号】WO2008/122327
【国際公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(509275703)ベーベ・システック・アクチェンゲゼルシャフト (2)
【氏名又は名称原語表記】BOEWE SYSTEC AG
【Fターム(参考)】
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