説明

柄付きモップ保持具

【課題】モップ保持片からモップが離脱するのを防止することができる柄付きモップ保持具を提供する。
【解決手段】モップ保持片21の後端部21bに対して、挟着孔21cを形成し、腕部22のアーム片22a,22bに対しスプリングピン23を介して挟着部材24を回動可能に連結する。前記挟着部材24の挟着片24c,24dを前記挟着孔21cと対向させ、後端部21bの上面と、前記腕部22の下面との間に形成された挿入空間Gに上側布部16bを挿入する。前記挟着部材24の操作部24fを操作して、挟着片24c,24dを下方に移動することにより、前記上側布部16bを挟着孔21c内に移動し、挟着片24c,24dの外側面と、前記挟着孔21cの左右の内側面とにより前記上側布部16bを2箇所で挟着保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柄付きモップ保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
柄を備えたモップ保持具として、従来、特許文献1に開示されたものが提案されている。このモップ保持具は、弾性板状のモップ保持片の基端部に対し、腕部を前記モップ保持片の先端に指向するように設けてモップを取り付けるヘッドを構成している。前記腕部の上端部には継手を介して柄が角度調節可能に連結されている。柄付きモップ保持具は、前記ヘッドのモップ保持片に対して、モップを係止する係止機構を備えている。この係止機構は、前記腕部の下面側に装着され、かつ、常にはバネによって下方に付勢された係止爪を有する引金状レバーを上下方向の傾動可能に装着している。そして、前記モップ保持片の基端部上面に対し、モップの袋状挿入部の開口部側の上側布部の上面に前記引金状レバーの係止爪を押圧して上側布部を前記モップ保持片の基端部上面に係止するようになっている。
【特許文献1】特開2001−258810号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記従来のモップ保持具は、袋状挿入部の開口部側の上側布部の上面を引金状レバーの係止爪によって単に下方に押圧している構成をとっていたため、清掃作業中において、次のような問題が発生する。すなわち、清掃作業中に柄を介してモップ保持片と、前記腕部の連結部に該腕部をモップ保持片から離隔する方向への過大な外力が作用した場合に、前記係止爪による前記袋状挿入部の上側布部の上面の係止能力が低下して、モップ保持片からモップが離脱する惧れがあるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、モップ保持片からモップが離脱するのを防止することができる柄付きモップ保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、板状のモップ保持片の基端部に対し、腕部を前記モップ保持片の先端に指向するように設けてモップを取り付けるヘッドを構成し、前記腕部の上端部にヒンジ機構を介して柄を連結した柄付きモップ保持具において、前記モップ保持片の基端部上面と、前記腕部の下面との間に前記モップの袋状挿入部の開口部側の上側布部を挿入する挿入空間を設け、該挿入空間と対応する前記モップ保持片の基端部上面に前記上側布部を下方に進入する貫通孔又は凹部を設け、一方、前記腕部には前記貫通孔又は凹部に前記上側布部を局部的に進入して、該上側布部を挟着するための挟着部材を、位置切換機構により退避位置と挟着位置との間で位置切換可能に装着したことを要旨とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記挟着部材は、前記腕部を構成する左右一対のアーム片の間において位置切換機構としての操作部により往復回動可能に連結され、該挟着部材には左右一対の挟着片がスリットを介して互いに接近する方向への弾性変形可能に形成され、両挟着片を前記貫通孔又は凹部に進入して前記上側布部を挟着する際には前記スリットの間隔が小さくなる方向に前記挟着片が弾性変形されるように形成されていることを要旨とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記挟着部材の回動中心を通る垂線を基準として、前記貫通孔又は凹部が前方に張り出し形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記ヒンジ機構は前記腕部の上端部に一体に形成された一対の軸受片と、両軸受片に連結軸により連結された継手と、該継手の連結部に円弧状に形成された歯車状部と、前記腕部の上部に設けられ、前記歯車状部に噛み合うロック爪を有するロック部材と、前記ロック爪を前記歯車状部に向かって付勢する付勢部材とによって構成されていることを要旨とする。
【0008】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記貫通孔又は凹部の左右両側面には前記挟着位置に移動された前記挟着部材の左右両側面に対応して前記上側布部を係止する係止爪が形成されていることを要旨とする。
【0009】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項において、前記腕部と挟着部材との間には、該挟着部材を挟着位置に係止するための係止機構が設けられていることを要旨とする。
【0010】
請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記係止機構は、前記腕部を構成する左右一対のアーム片の対向する内側面に形成された凹部又は凸部と、前記挟着部材の操作部の左右両側部に形成され、かつ前記凹部又は凸部に係止可能な凸部又は凹部とによって構成されていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、挟着部材を退避位置から挟着位置に移動した状態で、モップの袋状挿入部の開口部の上側布部が貫通孔又は凹部の内部に進入されると共に、該布部が挟着部材の下端部の側面によって挟着される。このため、清掃作業中に柄を介してモップ保持片と、前記腕部の連結部に該腕部をモップ保持片から離隔する方向への過大な外力が作用した場合に、前記挟着部材の下端部の側面と、貫通孔又は凹部の内側面とによる上側布部の挟着状態が維持される。従って、上側布部を確実に挟着保持することができ、清掃作業中にモップ保持片からモップが離脱するのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を具体化した柄付きモップ保持具の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図4及び図5に示すように、この実施形態の柄付きモップ保持具は、モップMを保持するためのヘッド11と、このヘッド11に角度調節可能なヒンジ機構12を介して取り外し可能に連結される柄13とにより構成されている。前記ヘッド11に装着されるモップMの細長い基布14の下面には、パイル15が植設され、基布14の上面には、袋状の挿入部16が形成され、この挿入部16の長さ方向の一端に開口部16aが形成されている。
【0013】
前記ヘッド11は、短冊状をなす弾性板材よりなるモップ保持片21と、このモップ保持片21の長さ方向の一端部から湾曲状に反転して一体に形成された腕部22とを備えている。前記モップ保持片21の先端部21aは平面視半円形状に形成され、前記挿入部16へのモップ保持片21の挿入が円滑に行われるようにしている。
【0014】
前記モップ保持片21の後端部21bの上面と、前記腕部22の下面との間には、前記モップMの挿入部16の開口部16a側の上側布部16bを挿入可能な挿入空間Gが形成されている。前記後端部21bの幅方向中央部には、図1に示すように上下方向に貫通する貫通孔としての挟着孔21cが形成され、該挟着孔21cの左右両側及び前側には図6に示すように隆起部21d,21e及び隆起部21fが上方へ隆起するように一体に形成されている。前記隆起部21d,21eの互いに対向する内側面には複数箇所に係止爪21g,21hが形成されている。
【0015】
前記腕部22は、図6に示すように左右一対のアーム片22a,22bによって構成されており、前記アーム片22a,22bの間には収容空間22cが形成されている。アーム片22a,22bの先端部には軸支孔22dが形成され、図1,2に示すように前記軸支孔22dに貫通支持されたスプリングピン23によって、挟着部材24が前記収容空間22c内において水平軸線の周りで往復回動可能に装着されている。前記挟着部材24は、図7に示すように、前記スプリングピン23によって支持される軸支筒部24aを備えた本体24bと、該本体24bの下部に一体に形成された左右一対の挟着片24c,24dとを備えいる。前記挟着片24c,24dの間には、スリット24eが形成され、挟着片24c,24dが互いに接近する方向への弾性変形可能に構成されている。前記軸支筒部24a及び本体24bの上部には挟着部材24を上下方向に回動操作するための操作部24fが一体に形成されている。この実施形態では前記操作部24fにより挟着片24c,24dの位置を退避位置と挟着位置との間で切り換える位置切換機構を構成している。
【0016】
図1に示すように、前記挟着部材24の挟着片24c,24dの外側面の幅W1寸法は、前記モップ保持片21の挟着孔21cの左右方向の幅W2とほぼ同じか若干短く形成されている。図8に示すように、前記挟着部材24が挿入部16を挟着しない退避位置に移動された状態においては、該挟着部材24の先端部に突出形成された位置規制凸部24g(図7参照)が前記腕部22の収容空間22cの前側面に形成された段差部22e(図6参照)に係止されるようになっている。又、図8においてスプリングピン23を中心に挟着部材24が時計回り方向に回動されると、挟着部材24の挟着片24c,24dが図2に示すように、前記モップ保持片21の挟着孔21cの内部に進入する。この状態においては、前記挟着片24c,24dがその上端部を中心として互いに接近する方向、つまりスリット24eの幅を減少する方向に弾性変形されて、前記係止爪21g,21hと、前記挟着片24c,24dの外側面との間に前記挿入部16の上側布部16bを挟着することができるようになっている。
【0017】
図3及び図7に示すように、前記挟着部材24の操作部24fの左右両側部には、凸としての係止突起24hが一体に形成されている。又、前記腕部22のアーム片22a,22bの内側面には図3及び図6に示すように凹部としての係止段部22fが切り欠き形成されている。そして、前記挟着部材24が図8に示す退避位置から図9に示す挟着位置に回動移動される行程において、前記挟着部材24の係止突起24h,24hが前記アーム片22a,22bの内側面に接触して、両アーム片22a,22bをその間隔が大きくなる方向に弾性変形させ、係止突起24h,24hが係止段部22fに至る。このとき、アーム片22a,22bがその弾性復元力によって元の状態に復元され、挟着部材24のスプリングピン23を中心とする上方への回動が阻止される。前記アーム片22a,22bの後端部内側面には挟着位置に移動された挟着部材24の操作部24fをその位置に停止するストッパー22gが一体に形成されている。
【0018】
次に、前記ヒンジ機構12の構成について説明する。
前記腕部22の先端上部には、図6に示すように左右一対の軸受片22h,22hが一体に形成され、この軸受片22h,22hには図8に示すようにスプリングピン25によってアーム状の継手26が上下方向の往復回動可能に連結されている。この継手26は前記スプリングピン25により支持された連結部26aとアーム部26bとにより構成されている。前記連結部26aの外周面には鋸歯状をなす取付角度の調節用の歯車状部26cが一体に形成されている。前記腕部22の先端部には、前記継手26の連結部26aと対応するようにバネ収容部22iが一体に膨出形成され、このバネ収容部22iには前記歯車状部26cに係止されるロック爪27aを有するロック部材27が収容されている。このロック部材27の下部には、付勢部材としてのコイルばね28が介在され、ロック部材27のロック爪27aを連結部26aの歯車状部26cに押圧して、継手26を任意の傾斜角に安定して保持することができるようにしている。
【0019】
次に、前記のように構成された柄付きモップ保持具の動作について説明する。
図5に示すヘッド11のモップ保持片21にモップMを装着するには、図8に示すように柄13及び継手26をスプリングピン25を中心に反時計回り方向に回動すると共に、挟着部材24をスプリングピン23を中心に反時計回り方向に回動して挟着部材24を退避位置に移動する。
【0020】
次に、モップMの基布14と挿入部16の間の隙間に開口部16aからモップ保持片21を挿入する。挿入部16の開口部16a側の上側布部16bが前記挿入空間Gに挿入された状態で、図1及び図8に示すように上側布部16bがモップ保持片21の後端部21bの上面と、挟着部材24の挟着片24c,24dの下端面との間に進入する。この状態においてスプリングピン25を中心に挟着部材24を時計回り方向に回動すると、上側布部16bが挟着片24c,24dによって挟着孔21cの内部に進入される。そして、挟着部材24の挟着片24c,24dの外側面と、挟着孔21cの左右両側面に形成された係止爪21g,21hとによって挟着されるので、上側布部16bが強固に挟着される。このとき、前述したように係止突起24hが係止段部22fに係止されると共に、操作部24fがストッパー22gによって位置規制されるので、挟着部材24が挟着位置に安定して保持される。
【0021】
モップ保持片21に対するモップMの装着作業が完了したら、モップMを床面において柄13をヒンジ機構12のスプリングピン25を中心に時計回り方向又は反時計回り方向に回動することにより柄13を清掃作業に適した傾斜角度に調節することができる。
【0022】
上記実施形態の柄付きモップ保持具によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、モップ保持片21の後端部21bに対し、挟着孔21cを形成し、腕部22に装着された挟着部材24の挟着片24c,24dを前記挟着孔21cに進入することにより、モップMの挿入部16の上側布部16bを図2に示すように左右両側部において挟着するようにした。このため、清掃作業中にモップMがモップ保持片21から離脱する方向への引っ張り力を受けた場合に、前記挟着片24c,24dの下端部の外側面と、挟着孔21cの内側面とによる上側布部16bの挟着状態が維持されて、該上側布部16bが確実に挟着保持されるので、モップMがモップ保持片21から脱落するのを確実に防止することができる。
【0023】
(2)上記実施形態では、前記挟着孔21cの左右両側内面に係止爪21g,21hを形成したので、挿入部16の上側布部16bがモップ保持片21から離脱する前方向への外力を受けた場合にそれに抵抗して離脱を未然に防止することができる。
【0024】
(3)上記実施形態では、図9に示すように、前記挟着部材24の回動中心O1を通る垂線Lに関して、挟着孔21cが前側に張り出すように形成され、前記挟着部材24の挟着片24c,24dの先端部が前記垂線Lよりも前側に進入するようにした。このため、清掃作業中に、図9において、モップ保持片21の後端部21bと腕部22の下面との間の挿入空間Gが小さくなる方向への外力が作用して、スプリングピン23を中心に挟着部材24が反時計回り方向へ回動された場合に、挟着部材24の挟着片24c,24dの下端部を挟着孔21c内に保持することができる。従って、上側布部16bの挟着状態を安定して保持することができる。
【0025】
(4)上記実施形態では、前記ヒンジ機構12を構成する継手26の連結部26aに歯車状部26cを設け、この歯車状部26cにロック部材27のロック爪27aをかみ合わせるようにすると共に、コイルばね28によって、ロック爪27aを歯車状部26cに押圧するようにした。このため、モップ保持片21を所定位置に保持して柄13を回動することにより該柄13のモップ保持片21に対する取付角度を多段階に容易に調節することができる。
【0026】
(5)上記実施形態では、前記腕部22及び挟着部材24に対し、該挟着部材24を挟着位置に係止するための係止機構としての係止段部22f及び係止突起24hを設けたので、挟着部材24を挟着位置に安定して保持することができる。
【0027】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態では、スプリングピン23を中心に挟着部材24を上下方向の往復回動可能に装着したが、これに代えて、挟着部材24を直線往復動する構成の挟着部材としてもよい。
【0028】
・ 前記実施形態では、前記上側布部16bを挟着部材24によって、挟着片24c,24dの左右両側により二箇所で挟着するようにしたが、前後両側面により二箇所で挟着保持するようにしてもよい。又、例えば、隆起部21fの内側面(挟着孔21cの前側内面)と、挟着部材24の下端部に一体形成した挟着片の前側面との間の一箇所で上側布部16bを挟着保持するようにしてもよい。さらに、左右前後の四箇所で挟着するようにしたり、挟着孔21cを円筒状にして、該挟着孔に対し挟着部材24に形成した円柱状の挟着ピンを挿入するようにしたりしてもよい。
【0029】
・ 前記挟着部材24のスリット24eを省略し、係止爪21g,21h側が挟着孔21cを拡大する方向に弾性変形するようにしてもよい。
・ 前記モップ保持片21の挟着孔21cに代えて、凹部を用いてもよい。
【0030】
・ 前記係止機構を、前記腕部を構成する左右一対のアーム片の対向する内側面に形成された凸部と、前記挟着部材の操作部の左右両側部に形成され、かつ前記凸部に係止可能な凹部とによって構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の柄付きモップ保持具の要部を示すモップの挿入部の挟着前の状態を示す図8のA−A線拡大断面図。
【図2】モップの挿入部の挟着状態を示す図9のB−B線拡大断面図。
【図3】図9のC−C線拡大断面図。
【図4】柄付きモップ保持具の正面図。
【図5】柄付きモップ保持具及びモップを示す分離斜視図。
【図6】モップ保持片を示す一部省略斜視図。
【図7】挟着部材を示す斜視図。
【図8】モップ保持具の要部を示す非挟着状態の断面図。
【図9】モップ保持具の要部を示す挟着状態の断面図。
【符号の説明】
【0032】
G…挿入空間、L…垂線、M…モップ、O1…回動中心、11…ヘッド、12…ヒンジ機構、13…柄、16a…開口部、16b…上側布部、21…モップ保持片、21g,21h…係止爪、22…腕部、22a,22b…アーム片、22h…軸受片、24…挟着部材、24c,24d…挟着片、24e…スリット、24f…操作部、26…継手、26a…連結部、26b…歯車状部、27…ロック部材、27a…ロック爪。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状のモップ保持片の基端部に対し、腕部を前記モップ保持片の先端に指向するように設けてモップを取り付けるヘッドを構成し、前記腕部の上端部にヒンジ機構を介して柄を連結した柄付きモップ保持具において、
前記モップ保持片の基端部上面と、前記腕部の下面との間に前記モップの袋状挿入部の開口部側の上側布部を挿入する挿入空間を設け、該挿入空間と対応する前記モップ保持片の基端部上面に前記上側布部を下方に進入する貫通孔又は凹部を設け、一方、前記腕部には前記貫通孔又は凹部に前記上側布部を局部的に進入して、該上側布部を挟着するための挟着部材を、位置切換機構により退避位置と挟着位置との間で位置切換可能に装着したことを特徴とする柄付きモップ保持具。
【請求項2】
請求項1において、前記挟着部材は、前記腕部を構成する左右一対のアーム片の間において位置切換機構としての操作部により往復回動可能に連結され、該挟着部材には左右一対の挟着片がスリットを介して互いに接近する方向への弾性変形可能に形成され、両挟着片を前記貫通孔又は凹部に進入して前記上側布部を挟着する際には前記スリットの間隔が小さくなる方向に前記挟着片が弾性変形されるように形成されていることを特徴とする柄付きモップ保持具。
【請求項3】
請求項2において、前記挟着部材の回動中心を通る垂線を基準として、前記貫通孔又は凹部が前方に張り出し形成されていることを特徴とする柄付きモップ保持具。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項において、前記ヒンジ機構は前記腕部の上端部に一体に形成された一対の軸受片と、両軸受片に連結軸により連結された継手と、該継手の連結部に円弧状に形成された歯車状部と、前記腕部の上部に設けられ、前記歯車状部に噛み合うロック爪を有するロック部材と、前記ロック爪を前記歯車状部に向かって付勢する付勢部材とによって構成されていることを特徴とする柄付きモップ保持具。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項において、前記貫通孔又は凹部の左右両側面には前記挟着位置に移動された前記挟着部材の左右両側面に対応して前記上側布部を係止する係止爪が形成されていることを特徴とする柄付きモップ保持具。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項において、前記腕部と挟着部材との間には、該挟着部材を挟着位置に係止するための係止機構が設けられていることを特徴とする柄付きモップ保持具。
【請求項7】
請求項6において、前記係止機構は、前記腕部を構成する左右一対のアーム片の対向する内側面に形成された凹部又は凸部と、前記挟着部材の操作部の左右両側部に形成され、かつ前記凹部又は凸部に係止可能な凸部又は凹部とによって構成されていることを特徴とする柄付きモップ保持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−54388(P2007−54388A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−244572(P2005−244572)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(390005212)株式会社トーカイ (5)
【Fターム(参考)】