説明

柄付洗浄具

【課題】 一般に市販されている色々な形状、厚み、材質のスポンジを、柄に簡単に取付け、取り外しができることを課題にしている。
【解決手段】 柄部1とスポンジ2とを備え、柄部1に対してスポンジ2が取付け、取外し可能になっている柄付洗浄具において、
柄1は2本の棒3,4からなり、2本の棒3,4の一端を接着剤またはネジ5等で固着することによって、他端に二股挟持部3a,4aを構成し、上記スポンジ2を挟持するとともに、該スポンジ2の厚みに応じて柄1に取付けたリング6の位置を調節して、上記スポンジ2を固定できるようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄具を柄に対して着脱可能にした柄付洗浄具に関し、特に麦茶等を入れる底の深い容器の洗浄具に関する。
【背景技術】
【0002】
麦茶等を入れておくための底の深い容器を洗浄するには、一般的に柄の先端にスポンジを付けたタイプのものが広く使われている。
【0003】
なかにはスポンジを交換可能にしたものもあるが、スポンジと柄の両方に嵌合するための部材を取付けたものが多い。(例えば特許文献1参照)
また、スポンジの方には特に嵌合部材を取付けなくても、柄の先端に付けた二股挟持部でスポンジを挟んで固定するタイプもある(例えば特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−045326号 広報
【特許文献2】特開2001−169995号 広報
【発明の概要】

【発明が解決しようとしている課題】
【0005】
以上に述べた従来の柄付洗浄具では、スポンジと柄の両方に嵌合部材を取り付けたものは、付けることのできるスポンジは限定されている。また、柄でスポンジを挟んで固定するタイプのものは、あらかじめ一定の形状に加工されたスポンジに限られていた。
【0006】
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたもので、
一般に市販されている色々な形状、厚み、材質のスポンジを柄に簡単に取付け、取外しが出来るようにすると共に、しっかりと取付けられるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明によれば、柄とスポンジを備え、柄に対しスポンジが取付けおよび取外し可能となっている柄付洗浄具であって、柄は2本の棒からなり、該2本の棒の一端を固着することによって、他端に二股挟持部を構成し、上記スポンジを挟持すると共に、該スポンジの厚みに応じて柄に取付けたリングの位置を調節して、上記スポンジを固定できるようにしたものである。
【0008】
また、第2の課題解決手段は、上記二股挟持部に鋸歯状突起を形成したものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、どのような形状や厚みのスポンジ、または材質の違うスポンジでも柄に簡単に取付け取り外しができる。
【0010】
また、上記二股挟持部に鋸歯状突起を形成することにより、さらにしっかり固定することができる。
【0011】
このため、一般に市販されているスポンジを購入して取付けることができるので、スポンジが古くなっても交換すればよく、柄を捨てる必要がないので、経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】 本発明の実施形態を示す斜視図
【図2】 同柄1の部分側面図
【図3】 同他の実施例を示す斜視図
【図4】 同他の実施例のスポンジを示す斜視図
【図5】 同他の実施例を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る洗浄具の代表的な実施形態について、図1〜図2を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1に示す柄付洗浄具の柄1は2本の木材を用いた棒3,4からなり、この棒3,4の一端を接着剤またはネジ5等で固着することにより、他端には二股挟持部3a,4aが構成される。
【0015】
このように構成した上記棒3,4の外周には、スポンジ2を挟む前に針金で形成したリング6を通しておく。
【0016】
上記二股挟持部3a,4aはスポンジ2を挟んでいない状態では閉じているので、スポンジ2を挟む時は木材の弾力性を利用して手で広げることによって、該スポンジ2を挟むことができる。
【0017】
このスポンジ2を挟んだ後に、スポンジ2の厚みに応じて棒3,4の外周に取付けたリング6を移動して、しっかり固定できるような位置にリング6を調節して、上記スポンジ2を固定できるようにしたことを特徴としている。
【0018】
また、上記の二股挟持部3a,4aには図2に示すように鋸歯状突起7,8を互いに向き合うように形成することによって、なお一層しっかりとスポンジを固定することができる。
【0019】
図3は本発明における他の実施例を示したもので、スポンジ10は二つ折りにするか、何枚かに重ねて使用することもできる。また、材質的に硬いスポンジと柔らかいスポンジがあるが、リング6の位置を変えることによって、しっかり固定することができる。
【0020】
図4〜図5は本発明における他の実施例を示したもので、図4に示すスポンジ11は片側に研磨剤の入った不織布12が一体形成されたものが市販されており、使い方としては不織布12の上から二股挟持部3a,4aで挟み込み固定することもできるが、できればスポンジ11の一端にハサミ等で切込みを入れて溝13を形成し、図5に示すごとく棒3,4のうちの一方を溝13に差し込み、スポンジ11を固定すると、不織布12の全面を洗浄時に利用することができる。
【0021】
また、一般に市販されているスポンジは寸法的に大きい場合、適当な大きさにハサミまたはカッターナイフ等でカットして使用することもできる。
【0022】
上記棒3,4は実施例では木材を使用しているが、弾力性があり、手で簡単に広げることのできるものであればよく、樹脂、金属等でもよい。
【0023】
また、上記実施例ではリング6として針金を使用しているが、樹脂等で成形したものでもよい。
【符号の説明】
【0024】
1 柄
2 スポンジ
3,4 棒
3a,4a 二股挟持部
5 ネジ
6 リング
7,8 鋸歯状突起
9 引掛け部
10 スポンジ
11 スポンジ
12 不織布
13 溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄とスポンジを備え、柄に対してスポンジが取付け、取外し可能となっている柄付洗浄具において、柄は2本の棒からなり、2本の棒の一端を固着することにより、他端に二股挟持部を構成し、上記スポンジを挟持するとともに、該スポンジの厚みに応じて柄に取付けたリングの位置を調節して、上記スポンジを固定できるようにしたことを特徴とする柄付洗浄具。
【請求項2】
上記柄は、二股挟持部の内側に鋸歯状突起を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の柄付洗浄具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate