説明

柑橘類の鮮度保持包装体

【課題】 柑橘類の鮮度保持ができる包装体を提供することを目的とする。
【解決手段】 果梗にて切断した柑橘類を合成樹脂フィルムで包装した包装体であり、前記柑橘類100gあたりの包装体の透湿度が0.7g/日以下である柑橘類の鮮度保持包装体である。更に、柑橘類100gあたりの酸素透過速度が200cc/100g・day・atm以上であり、柑橘類が、中晩柑類又は/及び酢柑橘であり、柑橘類の果梗における切断部の巾が5mm以下である柑橘類の鮮度保持包装体である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柑橘類の鮮度保持包装体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
柑橘類は、収穫後、裸の状態で保存貯蔵すると、しおれが著しく発生し、商品性を維持することが難しくなるため、ポリエチレン製の袋で包装して保存されることが多い。しかし、それでも保存中にがくの枯れ(ヘタ枯れ)、がく落ち(へた落ちとの言い、がくが果実からとれること)、腐敗、カビ、しおれ、異臭の発生等の現象が生じて劣化が進み、通常で5〜10%、悪いときには50%以上の果実を廃棄処分している。また、流通や販売中でも、青レモン(緑色で収穫したレモン)、ライム、スダチやカボスなどでは果皮の黄化やがくの枯れが発生しやすく、歩留まりの向上が望まれている。
【0003】
柑橘類の鮮度保持に関しては、特開2004−208558号公報があり、当該公報の特許請求の範囲に柑橘類を天然イソチオシアン酸アリルオイル含有製剤と併存させて、イソチオシアン酸アリル空間濃度として1〜50mg/Lの条件下で保存することを特徴とする青果物の鮮度保持方法が記載されており、これによって、薬害の発生を防止でき、防黴効果も発揮し、不良率を低減できるとされている。しかし、この方法では、薬品を用いること、薬品が揮発性で取り扱い難いこと、薬品の臭いが果実にしみ込む可能性があることなど問題がある。
【0004】
特開2002−97106号公報では、特定の構造を有する化合物を用いることで植物の老化、果実成熟等を促進するエチレンの生合成を阻害する方法が開示されている。しかしながら、安心・安全への関心が高まる中、化合物を使用することに対する消費者の抵抗は少なくない。
【0005】
従って、これらの方法によらない柑橘類の保存手段が求められているが、柑橘類のがくの枯れ、がくの黄化、褐変、しおれ、がく落ち、カビの発生、果皮の黄化等を防止できる良い手段が見出されていない。特に劣化しやすいがくの状態の良し悪しやがくの有無は、果実として販売できるか、加工用としての販売になるか、廃棄処分となるか、を決める要因であり、柑橘類の商品価値として大きく影響するため改善策が求められている。
【特許文献1】特開2004−208558号公報
【特許文献2】特開2002−97106号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、柑橘類の鮮度保持、特に柑橘類のがく枯れ、がく落ち、がく部のカビ発生などがくに由来する柑橘類の損失を減少させることができる包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
果梗にて切断した柑橘類を合成樹脂フィルムで包装した包装体であり、前記柑橘類100gあたりの包装体の透湿度が0.7g/日以下である柑橘類の鮮度保持包装体である。
更に好ましい態様としては、柑橘類100gあたりの酸素透過速度が200cc/100g・day・atm以上であり、柑橘類が、中晩柑類又は/及び酢柑橘であり、柑橘類の果梗における切断部の巾が5mm以下である柑橘類の鮮度保持包装体である。
また、上記に記載の柑橘類の鮮度保持包装体を用いる柑橘類の鮮度保持方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の方法に従うと、柑橘類のがくの枯れ、がくの黄化、褐変、しおれ、がく落ち、カビの発生、果皮の黄化を防止でき、柑橘類の鮮度保持に有効な包装体を供給することができる。更に、本包装体を用いた柑橘類は、従来より保存期間が延びており、柑橘類の出荷調整などをより実施し易いものとなっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、柑橘類の包装体に関するものである。本発明に用いられる柑橘類の種類としては、例えば、温州みかん、グレープフルーツ、バレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ、アンコール、セミノール、キンカン、カラーマンダリン、河内晩柑、甘夏、イヨカン、日向夏、ハッサク、ブンタン、せとか、スダチ、カボス、レモン、ライム等があげられる。特に、がく部に由来する損失が問題になることが多い、カラーマンダリン、河内晩柑、甘夏、イヨカン、日向夏、ハッサク、ブンタン、せとかなどの中晩柑類やスダチ、カボス、レモン、ライムなどの酢柑橘類に用いると好ましい。
【0010】
包装体に用いられる包装袋の材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ナイロン、ポリスチレン、ポリ乳酸など合成樹脂製のフィルムが用いられる。これらのフィルムの内いずれかの素材を単独あるいは積層して用いればよい。また、これらは延伸してあってもよく、防曇加工や印刷が施してあっても良い。これらの内、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、低密度ポリエチレン(LDPE)及び線状低密度ポリエチレン(LLDPE)は、低価格であり、程よい保湿性を有することからより好ましい。
これら合成樹脂フィルムの厚みは、経済的には60μm以下が好ましく、強度的に10μm以上が好ましい。より好ましくは、20μm以上45μm以下である。さらに好ましくは、25μm以上45μm以下である。
【0011】
本発明の包装体において、柑橘類100gあたりの包装体の透湿度が、0.7g/day以下(40℃、90%RH)であることが好ましい。透湿度が0.7g/day(40℃、90%RH)以下であれば、保存中における柑橘類のしおれ防止に対してより効果が大きい。
【0012】
本発明の包装体において、柑橘類100gあたりの包装体の酸素透過速度が200cc/100g・day・atm以上であることが好ましい。これは、包装した柑橘類の呼吸を正常に維持するためであり、特に柑橘類の保存においては、200cc/day・atm以上であることが、異臭の発生や腐れを防ぐ点でより好ましい。
【0013】
柑橘類100gあたりの包装体の酸素透過速度が、200〜11700cc/100g・day・atmであることがより好ましい。酸素透過速度が、この範囲にあれば、柑橘類の鮮度保持により効果がある。さらに好ましくは、200〜5000cc/100g・day・atmである。
【0014】
本発明に用いられる包装袋には、傷、クラック(裂け目)、微細孔、長さ1mm以上12mm以下の切れ込みなどがあることが好ましい。さらに好ましくは、切れ込みは5mm以上10mm以下の切れ込みである。傷とクラックは、包装体の見栄えを考慮すると1個あたりの大きさが100μm以下であることが好ましい。
1個当たりの切れ込みの長さが12mmを超えると1袋あたりの切れ込み数が少なくなり、包装体の酸素透過速度及び二酸化炭素透過速度を調節する精度が悪くなる可能性があるので12mm以下が好ましい。
【0015】
微細孔の開口面積は、柑橘類100gあたり1.9×10-9〜1.6×10-62であることが好ましい。微細孔の開口面積がこの範囲であると、柑橘類の異臭の発生、劣化などの防止の点でより好ましい。さらに好ましくは、開口面積は柑橘類100gあたり3.8×10-9〜1.6×10-62である。
微細孔の孔1個あたりの開口面積は、3.1×10-10以上7.9×10-92以下であることが、柑橘類の鮮度保持効果の点でより好ましい。
【0016】
通常、柑橘類は、硬い果梗を残して収穫すると他の果実を傷つけてしまうため、図2に示すようにがく部分を付け根あたりでカットして収穫し、この様な状態のものを合成樹脂フィルムで包装することが多い。
【0017】
本発明では、柑橘類を果梗にて切断し、本発明の包装袋で包装することが好ましい。果梗とは、図1に示すように柑橘類のがくと枝とを繋ぐ箇所であり、果実のがくを枝につなぐ硬い部分を指す。果梗にて切断することによりがく枯れやがく落ち、カビの発生・増殖を含めて劣化が起こりにくく、切り口に発生したカビが果皮と接触しにくくなるため果実全体へ広がり難くなる可能性があり、好ましいことを見出さした。
【0018】
果梗の切断部の巾は5mm以下であることが好ましい。切断部の巾は、極力小さい方が好ましいが、5mm以下であればカビ防止に対しより効果がある。より好ましくは1〜4mmの範囲である。なお、果梗の切断部の巾とは、切断された箇所の果梗の太さ(直径)である。
【0019】
本発明の包装体においては、袋の開口部を閉じる必要がある。一般的には、ヒートシール、カシメ、バックシール、輪ゴム、結束帯、糊付け、テープ止めなどが用いられるがこの限りではない。柑橘類においては、柑橘類を入れた包装体の開口部を束ねて折り込み、果実自体の重量でその部分を押さえ込む方法も用いられる。
【0020】
柑橘類のがくの枯れ、がく落ち、変色、腐敗、カビの発生などは温度が高いほど進みやすく、20℃以上で特に進行が速い。従って、保存を行う場合は、20℃未満が好ましい。15℃以下の温度で保存されることがさらに好ましい。また、柑橘類の果皮障害などの発生を防止するため、6℃以上での保存が好ましい。
【0021】
本発明における柑橘類は、柑橘類は200g/袋以下又は1個/袋で包装することが好ましい。柑橘類は、皮に傷が付いたものや病気にかかっていると腐りやすく、症状がでると周囲の個体へも広がってしまうことがある。これを防ぐためには、このような単位で保存することが好ましいが、当然大袋を用いた集合包装でも差し支えない。但し、例えば、スダチのように果実が小さい柑橘類は、複数個/袋の包装でも良い。
【実施例】
【0022】
以下実施例で本発明を説明する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0023】
<袋の酸素透過度の測定>
(1)袋の準備
実施例と比較例に記載した袋を作成した。なお、以下の全ての作業は、大気中で行う。
(2)窒素ガスの封入
ヒートシール等で袋を密封した後、アスピレーター等を用いて袋を脱気する。脱気は、袋の両面が貼りつくまで行う。次に、この袋に白硬注射筒を用いて窒素ガス(純度99.9%以上)を充填する。ガスの注入量は、袋サイズによるが、注入したガスによってフィルムにテンションがかからず、僅かにゆるんでいる範囲で極力多く入れ、注射筒の目盛りを用いて測定する。なお、ガスの脱気、注入は、例えば、注射針を袋に突き刺して行う。針を刺す際は、フィルムに両面テープを貼り、この上からポリプロピレンフィルム製の粘着テープ(以下「PPテープ」という)を貼り付ける。また、針を抜いた後は、速やかにPPテープで針孔を塞ぐ。袋に貼るテープは、4.5cm2以下の面積に収まるようにする。また、対象が微細孔フィルムの場合は、テープで微細孔を塞がないようにする。
【0024】
(3)初期酸素濃度測定
窒素ガス充填直後(t=0)の袋内の初期酸素濃度(C0)を測定する。袋内のガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィー(TCD)で袋内の初期酸素濃度(C0)を求める。C0は0.2%以下であり、これを超える場合は、作業をやり直す。
酸素濃度測定のためのサンプリングガスは、10cc以下とする。ガスクロマトグラフィーに注入する場合は、1cc程度の一定量を注入する。また、標準ガス(酸素約1%と約10%を含む2点以上)の測定も同量のガスを注入して行い、検量線を作成する。
(4)袋の保管
初期酸素濃度を測定した袋は、23℃、60%RH(恒温恒湿庫)で保管する。このとき、袋の上に物が載ったり、恒温恒湿庫のファンの風が直撃したりしないように静置する。
【0025】
(5)保管中の袋内酸素濃度の測定及び酸素透過速度の計算
袋内酸素濃度の測定は、窒素ガス充填直後と3時間以上経過後に酸素濃度が1%以上7%以下の範囲内で2点以上の合計3〜5点測定し、経過時間t(hr)と袋内酸素濃度間に比例関係(相関係数が0.98以上)が成り立つ必要がある。相関係数が成り立たない場合は再試験を行う。
フィルムの酸素透過速度が大きすぎて袋内酸素濃度の上昇が速すぎ、この条件をクリアできない場合は、フィルムの一部を酸素透過速度が測定しているフィルムより小さく既知である同じ材質のフィルムと張り合わせて袋を作成して同様に行えばよい。この際、袋の表面積は既知である別のフィルムと貼り合わせた部分は除き、求められた酸素透過速度より既知のフィルム部分の酸素透過速度を差し引いたものが測定フィルムの酸素透過速度となる。
酸素透過速度は、経過時間が長いほうの値を用いて式1を計算する。

F=1.143×(Ct−C0)×V/t (式1)
但し、F : 酸素透過速度(cc/袋・day・atm)
t : 窒素ガス充填後t時間後における袋内酸素濃度(%)
0 : 窒素ガス充填直後の袋内酸素濃度(%)
V : 充填した窒素ガスの量(cc)
t : ガス充填時からの経過時間(hr)

【0026】
<透湿度>
透湿度は、防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)(JIS Z0208)によって測定した。
【0027】
<袋内湿度>
袋内湿度は、各評価日に温湿度計(ヴァイサラ株式会社、型式HMI41T)で測定した。
【0028】
《実施例1》
果梗部で切断してレモンを収穫した。レモンの重量は、84〜103g/個であった。果梗部の切断面の巾は、3〜4mmである。
厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムで内寸150×180mmの袋を作製した。袋には、開口面積1.96×10-92の穴4個をあけた。この袋に上記レモン1個を入れて、開口部をヒートシールで密封した。レモン100gあたりの酸素透過速度と透湿度は、393〜482cc/day・atmと0.26〜0.32g/day(40℃、90%RH)であった。このレモン包装体を常温(7.3〜24.8℃、平均温度16.1℃)で98日間保存してレモンの品質を評価した。この結果を表1に示す。なお、サンプル数は13果であり、試験は11月末から開始した。以下同様である。
《実施例2》
レモンの保存温度を8℃とした以外は実施例1と同様にレモンを保存してレモンの品質を評価した。この結果を表1に示す。
【0029】
《比較例1》
果梗部で切断してレモンを収穫した(サンプル数は13果)。レモンの重量は、84〜103g/個であった。果梗部の切断面の巾は6〜9mである。
厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムで内寸150×180mmの袋を作製した。袋には、開口面積1.96×10-92の穴4個をあけた。この袋に上記レモン1個を入れて、開口部をヒートシールで密封した。レモン100gあたりの酸素透過速度と透湿度は、393〜482cc/day・atmと0.26〜0.32g/day(40℃、90%RH)であった。このレモン包装体を常温(7.3〜24.8℃、平均温度16.1℃)で98日間保存してレモンの品質を評価した。この結果を表1に示す。
《比較例2》
果梗部で切断してレモンを収穫した(サンプル数は13果)。レモンの重量は、84〜103g/個であった。果梗部の切断面の巾は、3〜4mmである。
厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムで内寸150×180mmの袋を作製した。袋には、1.96×10-52の穴4個をあけた。この袋に上記レモン1個を入れて、開口部をヒートシールで密封した。レモン100gあたりの酸素透過速度と透湿度は、両方とも大きすぎるため測定不能であった。このレモン包装体を常温(7.3〜24.8℃、平均温度16.1℃)で98日間保存してレモンの品質を評価した。この結果を表1に示す。
【0030】
《実施例3》
果梗部で切断してカラーマンダリンを収穫した。カラーマンダリンの重量は、141〜163g/個であった。果梗部の切断面の巾は、2〜3mmである。
厚さ25μmの線状低密度ポリエチレンフィルムで内寸130×160mmの袋を作製した。袋には、開口面積1.96×10-92の穴67個をあけた。この袋に上記カラーマンダリン1個を入れて、開口部をヒートシールで密封した。カラーマンダリン100gあたりの酸素透過速度と透湿度は、3990〜4610cc/day・atmと0.40〜0.47g/day(40℃、90%RH)であった。このカラーマンダリン包装体を常温(16.3〜29.4℃、平均23.4℃)で40日間保存してカラーマンダリンの品質を評価した。この結果を表2に示す。なお、サンプル数は15果であり、試験は4月中旬から開始した。以下同様である。
《比較例3》
果梗部の切断面の巾は、5.5〜7mmである以外は実施例3と同様にカラーマンダリンを保存して品質を評価した。この結果を表2に示す。

《比較例4》
厚さ25μmのポリ乳酸フィルムで内寸130×160mmの袋を作製した。袋には、開口面積1.96×10-92の穴2個をあけた以外は実施例3と同様にカラーマンダリンを保存した。この結果を表2に示す。
カラーマンダリン100gあたりの酸素透過速度と透湿度は、246〜285cc/day・atmと17.8〜20.6g/day(40℃、90%RH)である。
《比較例5》
厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムで内寸130×160mmの袋を作製した。袋には、開口面積1.96×10-92の穴2個をあけた以外は実施例3と同様にカラーマンダリンを保存した。この結果を表2に示す。
カラーマンダリン100gあたりの酸素透過速度と透湿度は、126〜145cc/day・atmと0.13〜0.15g/day(40℃、90%RH)である。
【0031】
《実施例4》
果梗部で切断してスダチを収穫した。スダチの重量は、29〜32g/個であった。果梗部の切断面の巾は、2〜3mmである。
厚さ25μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムで内寸130×140mmの袋を作製した。袋には、開口面積1.96×10-92の穴6個をあけた。この袋に上記スダチ3個(88〜96g)を入れて、開口部をヒートシールで密封した。スダチ100gあたりの酸素透過速度と透湿度は、630〜688cc/day・atmと0.23〜0.25g/day(40℃、90%RH)であった。このスダチの包装体を15℃で11日間保存してスダチの品質を評価した。この結果を表3に示す。なお、サンプル数は5袋であり、試験は8月中旬から開始した。以下同様である。
《比較例6》
果梗部の切断面の巾が、5.5〜6mmである以外は実施例4と同様にスダチを保存して品質を評価した。この結果を表3に示す。
【0032】
【表1】

【0033】
【表2】

【0034】
【表3】

【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の柑橘類の果梗部にて切断した一例
【図2】柑橘類のがくの根元で切断した例
【符号の説明】
【0036】
1.果実
2.がく(へた)
3.果梗
4.切断面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
果梗にて切断した柑橘類を合成樹脂フィルムで包装した包装体であり、前記柑橘類100gあたりの包装体の透湿度が0.7g/日以下であることを特徴とする柑橘類の鮮度保持包装体。
【請求項2】
柑橘類100gあたりの酸素透過速度が200cc/100g・day・atm以上である請求項1に記載の柑橘類の鮮度保持包装体。
【請求項3】
柑橘類が、中晩柑類又は/及び酢柑橘類である請求項1又は2に記載の柑橘類の鮮度保持包装袋。
【請求項4】
柑橘類の果梗における切断部の巾が5mm以下である請求項1、2又は3に記載の柑橘類の鮮度保持包装体。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の柑橘類の鮮度保持包装体を用いる柑橘類の鮮度保持方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−54668(P2008−54668A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−194196(P2007−194196)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(000002141)住友ベークライト株式会社 (2,927)
【Fターム(参考)】