説明

格納可能な点滴スタンド

本発明は、移動式点滴スタンドの基部に関する。基部は、多数の移動式点滴スタンドの近接したネスティングまたは整列が容易になるよう構成した複数のセグメント部材を有するため、非使用時における移動式点滴スタンドの格納に必要なスペースを縮小することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2008年10月10日に出願された格納可能な点滴スタンドに関する米国仮出願番号12/287,535号に基づく優先権を主張し、その内容は、参照することにより本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、点滴(intravenous:IV)に用いるスタンドに関し、特に、格納に必要なスペースを縮小するよう格納することができるスタンドに関する。
【背景技術】
【0003】
今日、多様な型の移動式点滴スタンドが入手可能である。一般に点滴スタンドは、車輪またはこれに類似のものを有する基部支持部材と、この基部支持部材から上方に延在する棒部材を有し、この棒部材から静脈内輸送物(the intravenous delivery unit)を懸吊することで、移動中も使用者に付随することが可能になる。点滴スタンドは、転倒に対して抵抗性があることが望ましい。多くの場合、このような設計は十分に幅広い基部支持部材を有する。残念なことに、幅広い基部支持部材を折りたたむことができない限り、点滴スタンドの格納にかなりの床面積が必要となる。代案として、格納時に点滴スタンドを互いに積み重ねることができるが、スタンドを持ち上げる動作を必要としないことが望ましい。
【0004】
本発明は、これらおよび他の事項について説明することに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、複数の点滴スタンドを互いに近接した状態で格納することを容易にする基部支持部材を有する点滴スタンドに関する。
【0006】
本発明の第1の実施形態において、移動式点滴スタンドは、実質的に第1平面に位置する複数のセグメント部材を有する基部と、この基部に動作可能に、例えば、ボルト、溶接、プレス嵌め、スナップフィット、およびこのように協動する構成部材を接続するのに用いる当業者に既知の他の接続機構を用いて接続される複数の回転部材とを具える。
【0007】
張出部材は、基部の2つの隣接セグメント部材間を接続し、張出部材は、複数のセグメント部材の一部分よりも高い位置に配置される部分を有することで、別の同様に構成した移動式点滴スタンドを、この近傍に、かつ張出部材の下に構成することを容易にする。好適には、支持部は、張出部材と一体化され、柱部を第1平面に垂直に保持することができる。
【0008】
本発明における別の実施形態において、移動式点滴スタンドは、実質的に第1平面内に位置する複数のセグメント部材を有する基部を具える。複数のセグメント部材はさらに、第1端部および第2端部を有し好適にはスタンドの集合の中心を通って延在するメインセグメント部材と、第1端部および第2端部を有する第1隣接セグメント部材であって、この第1端部がメインセグメント部材の第1端部に動作可能に接続される第1隣接セグメント部材と、メインセグメント部材と第1隣接セグメント部材との接続部に近接して基部に動作可能に取り付けられる第1回転部材と、第1端部および第2端部を有する第2隣接セグメント部材であって、この第1端部がメインセグメント部材の第2端部に動作可能に接続される第2隣接セグメント部材と、メインセグメント部材と第2隣接セグメント部材との接続部に近接して基部に動作可能に取り付けられる第2回転部材と、第1隣接セグメント部材の第2端部に近接して基部に動作可能に接続される第3回転部材と、第2隣接部材の第2端部に近接して基部に動作可能に接続される第4回転部材と、第1平面内に位置する一対の同心円であって、第1および第2回転部材が第1の円の円周上に位置しならびに第3および第4回転部材が第2の円の円周上に位置する一対の同心円と、基部と一体化され、実質的に第1平面に対して垂直に柱部を保持することができる支持部とを有する。
【0009】
代案として、実施形態は、さらに、第1端部および第2端部を有する第3隣接セグメント部材であって、この第1端部が第1隣接セグメント部材の第2端部に動作可能に接続される第3隣接セグメント部材と、第3隣接セグメント部材の第2端部に近接して基部に動作可能に取り付けられる第5回転部材と、第1端部および第2端部を有する第4隣接セグメント部材であって、この第1端部が第2隣接セグメント部材の第2端部に動作可能に接続される第4隣接セグメント部材と、第4隣接セグメント部材の第2端部に近接して基部に動作可能に取り付けられる第6回転部材と、第1平面に位置する第3の同心円であって、第5および第6回転部材が原則的に第3の円の円周上に位置する第3の同心円とを具える。
【0010】
本発明における代案の実施形態において、同心円は、第1、第2、第3、第4および他の付加的な回転部材が基本的に同じ円の周上に位置し、好適には円周に対して互いに等間隔に配置するような同様の円周を有する。
【0011】
他の実施形態において、移動式点滴スタンドは、複数のセグメント部材を有する基部であって、複数のセグメント部材がさらに第1端部および第2端部を有する第1セグメント部材と、第1端部および第2端部を有する第2セグメント部材であって、この第1端部を第1セグメント部材の第1端部に動作可能に接続することで第1平面に位置する第1接合部を形成する第2セグメント部材と、第1端部および第2端部を有する張出部材であって、この第1端部が第1接合部に動作可能に取り付けられる張出部材と、第1セグメント部材の第2端部に近接して動作可能に取り付けられる第1回転部材と、第2セグメント部材の第2端部に近接して動作可能に取り付けられる第2回転部材と、張出部材の第2端部に近接して動作可能に取り付けられる第3回転部材であって、第1、第2および第3回転部材が第1平面に平行で第1平面より下方に位置する第2平面内に位置する第3回転部材と、第2平面内に位置する円であって、第1、第2および第3回転部材が基本的に円の周上に位置する円と、基部に一体化され、かつ実質的に第1平面に対して垂直に柱部を保持することができる支持部とを備える。
【0012】
本発明の目的は、移動式点滴スタンドの格納に必要なスペースが今日使用されている移動式点滴スタンドよりも非常に少なくなるよう、他の同様に構成した移動式点滴スタンドの基部と協調可能な基部を有する、頑強且つ十分な安定の得られる移動式点滴スタンドを提供することにある。
【0013】
本発明における他の態様および性質を、以下の図面ならびに添付の明細書および特許請求の範囲につき説明する。
このように本発明の性質を概して記載してきたが、以下において好適な実施形態を示す添付図面につき説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明における好適な実施形態の正面斜視図である。
【図2】図1に示した本発明の左側斜視図である。
【図3】図1に示した本発明の右側斜視図である。
【図4】図1に示した本発明の背面斜視図である。
【図5】図1に示した本発明の上部斜視図である。
【図6】図1に示した本発明の底部斜視図である。
【図7】図1に示した本発明における複数の実施形態を格納した斜視図である。
【図8】本発明における代替実施形態の斜視図である。
【図9】本発明における他の代替実施形態の斜視図である。
【図10】本発明における他の代替実施形態の斜視図である。
【図11】本発明における他の代替実施形態の斜視図である。
【図12】柱部を連結した、本発明における様々な実施形態の斜視図である。
【図13】柱部を連結した、本発明における様々な実施形態の斜視図である。
【図14】柱部を連結した、本発明における様々な実施形態の斜視図である。
【図15】本発明における移動式点滴スタンドおよび格納時に連結した柱部の様々な実施形態の斜視図である。
【図16】本発明における移動式点滴スタンドおよび格納時に連結した柱部の様々な実施形態の斜視図である。
【図17】本発明における移動式点滴スタンドおよび格納時に連結した柱部の様々な実施形態の斜視図である。
【図18】本発明における移動式点滴スタンドおよび格納時に連結した柱部の様々な実施形態の斜視図である。
【図19】A〜Cは、それぞれ本発明における移動式点滴スタンドの基部の代替実施形態を図示した正面図、平面図および複数のスタンドを格納した図である。
【図20】A〜Cは、それぞれ本発明における移動式点滴スタンドの基部の代替実施形態を図示した平面図、正面図および複数のスタンドを格納した図である。
【図21】本発明における移動式点滴スタンドの基部の代替実施形態である。
【図22】本発明における移動式点滴スタンドの基部の代替実施形態である。
【図23】本発明における移動式点滴スタンドの基部の代替実施形態である。
【図24】本発明における移動式点滴スタンドの基部の代替実施形態である。
【図25】本発明における移動式点滴スタンドの基部の代替実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明が多くの異なる種類の実施形態を許容するのと同時に、本開示は本発明の原則を例示したものであり、本発明のあらゆる形態を、図説した実施形態に限定することを意図したものではないという理解の下で、本発明は、図面に示され、本発明を実施するための形態で説明される。
【0016】
本発明の好適な実施形態が図1〜図7に示され、ここでは、基部12を有し、さらには複数のセグメント部材14を含む移動式点滴スタンド10が示される。複数のセグメント部材14は、実質的に平面22(図5および図6を参照すると実質的に紙面と平行)内に位置する。複数の回転部材16(図1〜図7には図示されない)を、基部12に動作可能に、好適には各セグメント部材の端部に隣接して接続することができる。移動式点滴スタンド10のあらゆる部位/構成要素の動作可能な接続が、当業者に既知の、溶接、ボルト、螺着、蝶着、ピボット、スナップ、フィッティング、クリンピング、およびそれに類似のもので、ただしこれらには限定されない、協働する構成要素を接続するいかなる接続機構をも利用することを意図することを理解されたい。張出部材18を基部12の2つの隣接セグメント部材14の間に接続し、好適には隣接セグメント部材を越えて延在することでスタンド10に付加的な安定性を供給する。セグメント部材14と同様、回転部材16を張出部材18の両端部に隣接して取り付けることができる。張出部材18は、回転部材16が取り付けられる時、この張出部材の端部が他の回転部材と同一円上に位置し、他の回転部材から等距離となるよう構成する。張出部材18は、複数のセグメント部材14と同一の平面には位置しない少なくとも一部分、好適には大部分を含む。すなわち、張出部材18の少なくとも一部分は、第1平面22よりも上にまたは高く位置し、好適には第1平面に実質的に平行な別の平面23に位置する。張出部材18の高く位置する部分は、この下および近傍に、別の同様に設計された移動式点滴スタンド10を位置決めすることを容易にする。図7を参照されたい。支持部19は、好適には基部12と一体に、柱部20を保持することができ、実質的に、それぞれが複数のセグメント部材14および張出部材18を含む平面22,23に垂直であるのが好ましい。
【0017】
全ての図面に示すように、本発明は、諸量且つ多様なセグメント部材14、張出部材18、ならびに回転部材16を意図している。すなわち、基部12は、平坦または丸みを帯びた、金属、非金属、プラスチック、ポリマー、ゴム、複合材、固体、非固体、ならびにこれらの組み合わせで作られる金属材料からなる2つまたはそれ以上のセグメント部材14を含むことができる。図8〜図14を参照されたい。図1〜図7に示した本発明の好適な実施形態は、アルミニウムからのおよび粉末塗布した鋳造物である。また、車輪、キャスタ、球、およびローラを含むが、これらには限定されない回転部材16は、当業者に既知の様々なタイプから選択する。
【0018】
図19A〜図19Cおよび図20A〜20Cに示した本発明における他の実施形態において、基部12は、張出部材18、少なくとも2つの隣接セグメント部材14および集合の中心24に近接した高位の接合部27を備える。第1端部および第2端部を有する張出部材18は集合の中心24に近接した基部12から延在するが、隣接セグメント部材14の間を接続することまたはこれを越えて延在することはない。張出部材18の第1端部を接合部27に近接した隣接セグメント部材に接続する。張出部材18の少なくとも一部分を持ち上げ、高位の接合部27に対しておよそ傾斜させる。傾斜角は約15°とすることができるが、他の傾斜角とすることもできる。角度を適切な峻度とすることで、1つの基部12における1つの張出部材を、スタンドの柱が非常に近接するよう、隣接する同様に構成した移動式点滴スタンド10における別の基部の下に挿入することが容易になる。回転部材を張出部材18の第2端部に近接して取り付けられることができる。
【0019】
第1端部および第2端部を有する少なくとも2つの隣接セグメント部材14は、近接接合部27から延在する。隣接セグメント部材14の第1端部を張出部材18の第1端部である近接接合部27に着設する。隣接セグメント部材14の少なくとも一部分を持ち上げ、おそらく持ち上げた接合部27に対して傾斜させる。傾斜角は、張出部材18の傾斜と同様とすることができる。回転部材は、隣接セグメント部材の第2端部に近接して取り付けられることができる。
【0020】
集合の中心が第1平面内に存在し且つ第2端部が第1平面に平行な第2平面内に存在するよう、接合部27を張出部材18および隣接セグメント部材14の第2端部上に持ち上げる。高位の接合部27は、他の同様に構成した移動式点滴スタンド10の張出部材18を接合部27の下に挿入することならびにスタンド10を非常に近接させて位置決めすることを容易にする。図19Cおよび図20Cを参照されたい。支持部19を近接接合部27に着設する。回転部材(図示せず)を張出部材18およびセグメント部材14の各第2端部に近接して着設することができる。付加的なセグメント部材14´をセグメント部材14の第2端部に近接して着設することで、基部の安定性を向上することができる。
【0021】
基部12の少なくとも2つのセグメント部材14の間に延在する張出部材18を有する本発明の全ての実施形態、例えば図1〜図18、図23および図24、において、好適には、図7および図15〜図18に示すように、格納時に隣接スタンド10のセグメント部材部分を張出部材の下に挿入することでスタンドを近接して位置決めすることができるよう、張出部材の少なくとも一部分を複数のセグメント部材部分より上に配置する。張出部材18を基部12の中心に近接した2つの隣接セグメント部材14の間に延在するよう示す一方、張出部材はセグメント部材を越えて延在することができ(図1〜図7に示す)、および/または他のセグメント部材に同様に着設することができる、ということを理解されたい。付加的な独立した張出部材18を利用して次の隣接セグメント部材14間に分岐させることで、基部10により増大した強度をもたらすことができる。付加的な張出部材18は、好適には、複数のセグメント部材部分より上に位置する少なくとも一部分も有することで、格納時に付加的なスタンドを近接して位置決めすることが容易となる。付加的な張出部材18を少なくとも2つのセグメント部材14(直接隣接するセグメント部材である必要は無い)の間に分岐することができ、さらに延長する場合でも基部の中心付近を通過するよう整列させる必要は無い。本発明は、さらに、付加的な支持部19を付加的な独立した張出部材18に着設または一体化することを考慮している。
【0022】
図21および図22に示す本発明におけるさらにもう一つの実施形態において、移動式点滴スタンド10は、集合の中心24を有し実質的に平面22(実質的に紙面に平行)内に位置する基部12を備える。基部12は、好適には基部12における集合の中心24を通って延在するまたは近接するメインセグメント部材26を有する。第1端部および第2端部を有する第1隣接セグメント部材28をメインセグメント部材の第1端部30に着設し、第1端部および第2端部を有する第2隣接セグメント部材32をメインセグメント部材26の第2端部34に着設することで、Z字形の基部12を形成する。メインセグメント部材26と第1隣接セグメント部材28および第2隣接セグメント部材32との間の角度αが連結地点に形成される。角度αは、約15°〜75°である。第1回転部材(図21および図22に図示せず)をメインセグメント部材26と第1隣接セグメント部材28との連結付近に着設することができ、第2回転部材(図21および図22に図示せず)をメインセグメント部材26と第2隣接セグメント部材32との連結部位付近に着設することができる。付加的なセグメント部材14´を隣接セグメント部材14の第2端部に近接して着設することで、ジグザグ形を有する基部12を形成する。付加的なセグメント部材14´は、スタンドの安定性を向上させる。回転部材をセグメント部材14´の自由端部に着設することができる。柱部20(図21および図22に図示せず)は、基部を他の同様に構成した移動式点滴スタンドの対応するセグメント部材に近接して位置決めすることができるよう、好適には基部12と一体であり集合の中心24に近接する支持部19から実質垂直に延在することができる。付加的な回転部材16を、基部12のメインセグメント部材26ならびに集合の中心24および/または支持部19に近接して着設することができる。
【0023】
図21〜図23に示すように、また本発明における図面に示した様々な実施形態にも適用可能であるが、一組の回転部材を基部12に着設することができ、ここにおいて一組の回転部材を平面22と平行に位置する円40の円周上に配置し、円の中心が好適にはスタンド10の集合の中心24に近接する支持部19の中心に整列することが望ましい。付加的な回転部材を、さらに基部12に着設しまた円周40上に、好適には円周に沿って互いに等間隔に配置する。
【0024】
図1〜図7を参照すると、張出部材18を、隣接セグメント部材14を越えて延在する端部に着設した回転部材が他の回転部材と並んで円周40上に位置するよう構成し、ここにおいて回転部材を好適には円周に沿って互いに等間隔に配置する。図1〜図7において、張出部材の片側半分は、実質的に隣接セグメント部材の1つに垂直であり、張出部材の対側半分は、実質的に他の隣接セグメント部材に垂直である。円周40の周囲に回転部材16を等間隔とすることで、基部に大きな安定性をもたらす。
【0025】
ただし、全ての回転部材16を円周40に近接して配置する必要は無く、むしろ支持部19から異なる間隔とすることができる、ということに注意されたい。つまり、他の回転部材を、好適には一組で、支持部19またはスタンド10の集合の中心24周囲の第1円周40と同心円である異なる円周を有する他の円の周囲に配置することができるが、同心円の円周は異なる直径を有する(図24および図25参照)。
【0026】
当業者が本明細書に記載の本発明における付加的な実施形態を予測し得ることおよび本発明の範囲を記載の実施形態に限定しないことに注意されたい。本発明の具体的な実施形態を図示および説明した一方、多数の変更を本発明の趣旨から逸脱することなく予測することができ、また保護範囲を添付の特許請求の範囲にのみ限定する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動式点滴スタンドであって、
実質的に第1平面に位置する複数のセグメント部材を有する基部と、
前記複数のセグメント部材間およびこれらを超えて延在する張出部材であって、別の同様に構成された移動式点滴スタンドを、下にまたは隣接して配置することを容易にするため、前記複数のセグメント部材の一部分よりも高い位置に配置される部分を有する張出部材と、
前記複数のセグメント部材および前記張出部材の各々に動作可能に接続される複数の回転部材と、
前記基部と一体化され、かつ柱部を前記第1平面に実質的に垂直に保持する支持部と
を具えることを特徴とする移動式点滴スタンド。
【請求項2】
前記支持部が、前記張出部材と一体化される請求項1に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項3】
前記張出部材の少なくとも一部分が、前記第1平面から分離しかつ実質的に平行な第2平面に実質的に位置する請求項1に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項4】
前記複数の回転部材が、車輪、球、ローラ、およびキャスタからなるグループから選択される請求項1に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項5】
前記複数の回転部材の各々が、前記第1平面に実質的に平行な平面内に位置する同一円上に配置される請求項1に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項6】
前記複数の回転部材の各々が、前記同一円上に互いに等間隔に配置される請求項5に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項7】
前記支持部が、該支持部から無限に延びかつ前記円の中心と交差する縦軸を有する請求項1に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項8】
前記支持部が、該支持部から無限に延びかつ前記第1平面に対して垂直で、前記点滴スタンドの集合の中心と交差する縦軸線を有する請求項1に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項9】
前記複数の回転部材が、5つまたはそれ以上である請求項1に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項10】
移動式点滴スタンドであって、
実質的に第1平面に位置する複数のセグメント部材を有する基部を具え、前記複数のセグメント部材は、
第1端部および第2端部を有するメインセグメント部材と、
第1端部および第2端部を有する第1隣接セグメント部材であって、該第1端部が前記メインセグメント部材の前記第1端部に動作可能に接続される第1隣接セグメント部材と、
前記メインセグメント部材および前記第1隣接セグメント部材の接続部に近接して前記基部に動作可能に取り付けられる第1回転部材と、
第1端部および第2端部を有する第2隣接セグメント部材であって、該第1端部が前記メインセグメント部材の前記第2端部に動作可能に接続される第2隣接セグメント部材と、
前記メインセグメント部材および前記第2隣接セグメント部材の接続部に近接して前記基部に動作可能に取り付けられる第2回転部材と、
前記第1隣接セグメント部材の前記第2端部に近接して動作可能に接続される第3回転部材と、
前記第2隣接セグメント部材の前記第2端部に近接して動作可能に接続される第4回転部材と、
前記第1平面に位置する一対の同心円であって、前記第1および第2回転部材が第1の円の円周上に位置し、かつ前記第3および第4回転部材が第2の円の円周上に位置する一対の同心円と、
前記基部と一体化され、かつ柱部を前記第1平面に実質的に垂直に保持する支持部と
を有することを特徴とする移動式点滴スタンド。
【請求項11】
前記一対の同心円は同一であり、かつ前記第1、第2、第3および第4回転部材が、原則的に同一の円の円周上に位置する請求項10に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項12】
前記第1、第2、第3および第4回転部材は、前記円周に沿って互いに等間隔に配置される請求項11に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項13】
前記支持部が、該支持部から無限に延びる前記第1平面に垂直な縦軸であって、前記一対の同心円の中心と交差する縦軸を有する請求項10に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項14】
前記支持部は、該支持部から無限に延びる前記第1平面に垂直な縦軸であって、前記基部の集合の中心と交差する縦軸を有する請求項10に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項15】
前記支持部に近接する前記メインセグメント部材に動作可能に接続される第5回転部材をさらに具える請求項10に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項16】
第1端部および第2端部を有する第3隣接セグメント部材であって、該第1端部が前記第1隣接セグメント部材の前記第2端部に動作可能に接続される第3隣接セグメント部材と、
前記第3隣接部材の第2端部に近接して動作可能に取り付けられる第5回転部材と、
第1端部および第2端部を有する第4隣接セグメント部材であって、該第1端部が前記第2隣接セグメント部材の前記第2端部に動作可能に接続される第4隣接セグメント部材と、
前記第4隣接部材の第2端部に近接して動作可能に取り付けられる第6回転部材と、
前記第1平面に位置する第3の同心円であって、前記第5および第6回転部材が原則的に第3の円の円周上に位置する第3の同心円と
を具える請求項10に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項17】
前記第1および第2セグメント部材に動作可能に取り付けられ、かつ前記第1平面よりも上に配置される張出部材をさらに具える請求項10に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項18】
前記支持部が、前記張出部材と一体化される請求項17に記載の移動式点滴スタンド。
【請求項19】
移動式点滴スタンドにおいて、
複数のセグメント部材を含む基部を具え、前記複数のセグメント部材は、
第1端部および第2端部を有する第1セグメント部材と、
第1端部および第2端部を有する第2セグメント部材であって、該第1端部を前記第1セグメント部材の前記第1端部に動作可能に接続して第1平面内に位置する第1接合部を形成する第2セグメント部材と、
第1端部および第2端部を有する張出部材であって、該第1端部が前記第1接合部に動作可能に取り付けられる張出部材と、
前記第1セグメント部材の前記第2端部に近接して動作可能に取り付けられる第1回転部材と、
前記第2セグメント部材の前記第2端部に近接して動作可能に取り付けられる第2回転部材と、
前記張出部材の前記第2端部に近接して動作可能に取り付けられる第3回転部材であって、前記第1、第2および第3回転部材が前記第1平面に平行で前記第1平面より下方に位置する第2平面内に存在する第3回転部材と、
前記第2平面内に位置する円であって、前記第1、第2および第3回転部材は原則的に前記円の円周上に位置する円と、
前記基部と一体化され、かつ柱部を前記第1平面に実質的に垂直に保持する支持部と
を具えることを特徴とする移動式点滴スタンド。
【請求項20】
同様に構成した移動式点滴スタンドを、下におよび隣接して配置することを容易にするため、前記セグメント部材および前記張出部材を、前記第2平面から前記第1平面に傾斜させる請求項19に記載の移動式点滴スタンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2011−505962(P2011−505962A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537929(P2010−537929)
【出願日】平成20年12月2日(2008.12.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/013264
【国際公開番号】WO2010/042091
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(510302227)マックステック エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】