説明

栽培用施肥器具及び施肥方法

【課題】培地が充填されている栽培床に広範囲に肥料成分を行き渡らせることができ、しかも、簡易な構成で低コストで提供する。
【解決手段】水等の供給液が液体保持容器20にたまっていき、肥料容器10の液体通過部を通じて緩効性肥料11に接すると肥料成分が溶出する。溶出した肥料成分が混合された供給液(肥料溶液)は、液体施与部材30によって吸われる。液体施与部材30は、液体保持容器20の外部に位置する培地に対向する対向面32を備えている。この対向面32全体から培地に肥料溶液の施与が行われるため、肥料成分を必要な範囲に偏りなく供給することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緩効性肥料を用いて植物を栽培するのに適する栽培用施肥器具及び施肥方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に「緩効性肥料」は、肥効調節型肥料の総称で、化学合成緩効性肥料、被覆肥料及び硝酸化成抑制剤入り肥料が含まれる。いずれも、図4に示したように、培養土(培地)内に埋めて使用される。しかし、この場合の肥効コントロールは、専ら被膜材や肥料成分自体の性能に委ねられ、栽培者が肥効を意図的にコントロールすることは困難であった。かかる点に鑑み、本出願人は、特許文献1に、メッシュ状の筒状容器に肥効調節型肥料を充填し、該筒状容器の上部に設けた散水ノズルからの散水方向を調整可能とした施肥器具を提案している。肥効調節型肥料を充填した筒状容器を培地の中央付近に埋設し、散水ノズルによって、肥効調節型肥料に直接散水したり、筒状容器外の培地に散水したりして肥効のコントロールを行えるようにしたものである。
【特許文献1】特開2001−299033号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1の技術の場合、溶出した肥料成分の濃度が、筒状容器の周囲ほど高くなりがちで、根が多く分布している栽培容器の外方に肥料成分が行き渡りにくいという問題があった。また、特許文献1に基づいて実施された実際の筒状容器は、直径10cm程度であり、散水ノズルからその範囲内に水を供給できるようにしたりするには、極めて小型な散水ノズルを準備する必要があった。このため、散水ノズルの吐出口が、水垢や粉塵などによって容易に詰まってしまうなど、それらの管理に手間がかかるという問題が生じた。また、小型で比較的精巧な散水ノズルを用いる必要があるため製造コストが高く、これを筒状容器ごと取り付けて栽培面積に応じて多数配置するのは、コストの面で問題があった。
【0004】
本発明は上記に鑑みなされたものであり、緩効性肥料の肥効コントロールを容易に行うことができると共に、培地が充填されている栽培床に広範囲に肥料成分を行き渡らせることができ、しかも、簡易な構成で低コストで構築することができる栽培用施肥器具及び該栽培用施肥器具を用いた施肥方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した課題を解決するため、本発明の栽培用施肥器具は、緩効性肥料を保持可能であると共に、液体の通過を許容する液体通過部を備えた肥料容器と、前記肥料容器が配置されると共に、液体を保持可能な液体保持容器と、前記液体保持容器内に保持された液体に接すると共に、前記液体保持容器の外部に位置する培地に対向する対向面を備えるように配設され、前記液体を吸って、前記対向面の範囲から前記液体を前記培地に施与する液体施与部材とを有することを特徴とする。
【0006】
前記液体施与部材は、一部が、前記液体保持容器内に位置して前記液体に接し、前記液体保持容器の上縁を乗り越えて外方に引き出され、前記対向面が前記培地に面接触するように配置されていることが好ましい。
【0007】
また、前記液体保持容器の底壁部に液体通過孔が設けられており、前記液体施与部材は、前記底壁部の内面に沿って、又は、前記底壁部の外面と培地との間に配設されている構成とすることもできる。
【0008】
前記液体施与部材が、布帛からなることが好ましく、特に、前記布帛が不織布であることがより好ましい。
【0009】
また、前記肥料容器を、前記液体保持容器の底壁部から離間した位置で支持する肥料容器支持手段を備えることが好まし。さらに、前記肥料容器支持手段が、前記肥料容器の支持高さを調節可能であることが好ましい。
【0010】
また、本発明の施肥方法は、上記の栽培用施肥器具を培地上に設置し、施肥することを特徴とする。そして、前記肥料容器支持手段により前記肥料容器が前記液体保持容器の底壁部から離間した位置で支持された栽培用施肥器具を用い、前記液体保持容器内に液体を供給し、この供給液を、前記肥料容器内の緩効性肥料に接しないようにして培地に施与する工程と、前記供給液によって前記肥料容器内の緩効性肥料から肥料成分を溶出させ、肥料成分を含んだ肥料溶液を施与する工程との組み合わせで実施することが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、液体保持容器に水等の液体を供給すると、この供給液が液体保持容器にたまっていき、肥料容器の液体通過部を通じて緩効性肥料に接する。それにより肥料成分が溶出する。溶出した肥料成分が混合された供給液(肥料溶液)は、液体施与部材によって吸われる。液体施与部材は、液体保持容器の外部に位置する培地に対向する対向面を備えている。つまり、培地への対向面が所定面積の面であるため、この対向面全体から培地に肥料溶液の施与が行われる。従って、肥料溶液の施与範囲が、この対向面の面積に応じた範囲になるため、肥料成分を必要な範囲に偏りなく供給することができる。また、給液量を調整すること等によって肥料成分の溶出量を調整できるため、肥効コントロールも容易であり、肥料成分が溶出していない状態の水等の供給液のみを供給することもできる。また、従来のように、小型かつ精巧な散水ノズルなどの装置が不要であるため、簡易な構成で低コストで提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に示した実施の形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1は、本発明の一の実施形態に係る栽培用施肥器具1を示す図である。図1に示したように、栽培用施肥器具1は、肥料容器10、液体保持容器20、液体施与部材30を有して構成される。
【0013】
肥料容器10は、内部に所定量の緩効性肥料11を保持可能な皿状、筒状などに形成され、その底面部及び周面部のいずれか少なくとも一方に、液体の通過を許容するスリット、孔、メッシュ(網目)等からなる液体通過部(図示せず)が形成されている。液体通過部は、緩効性肥料11が脱落しないように保持できる一方で、液体が通過可能である限り、その大きさや形状は限定されるものではない。
【0014】
液体保持容器20は、適宜量の液体を貯留可能に形成される。すなわち、この液体保持容器20内に、給液チューブ21から水等の供給液が所定量供給されると、肥料容器10の液体通過部を介して、肥料容器10に保持された緩効性肥料11に接触する。緩効性肥料11に供給液が接触すると肥料成分が溶出し、給液チューブ21からの供給液と混合する。従って、液体保持容器20には、肥料成分と水等の供給液との混合液(以下、「肥料溶液」という)が貯留される。もちろん、給液チューブ21から供給された供給液が緩効性肥料11に接触しない状態では、水等の供給液のみが貯留される。
【0015】
肥料容器10は、液体保持容器20内に配置される。肥料容器10を支持する肥料容器支持手段は任意であるが、本実施形態では、肥料容器10に外方に突出する係合片10aを設け、この係合片10aを液体保持容器20における上縁20aに係合させることにより支持している。
【0016】
液体施与部材30は、水等の供給液又は肥料溶液を吸って、植物Pが植えられている培地100に対向する対向面からこれらの液体を施与するものである。液体施与部材30は、毛管現象によってこれらの液体を吸って一時的に保持し、これを培地100に施与できるものであればよいが、コスト等を考慮すると布帛、中でも不織布を用いることが好ましい。
【0017】
図1で示した液体施与部材30は、所定の幅と長さを備えた不織布を、ループ状にして、そのうちの一部(吸上げ部)31を液体保持容器20内に浸漬し、液体保持容器20の上縁20aを乗り越えさせて他の部位を外部へ引き出し、液体保持容器20の底壁部20b外面を通過させるように配置している。液体保持容器20は、培地100上に置かれているため、その底壁部20bと培地100との間を通過する液体施与部材30は、培地100に接触する面(対向面)32を備えることになる。液体施与部材30は、例えば、不織布を用いた場合、その幅、厚さ、繊維の密度等によって毛管力を調整できるため、それによって対向面32からの排液スピード(施与スピード)を調整できる。
【0018】
本実施形態によれば、給液チューブ21から液体保持容器20内に水等の供給液を供給していくと、給液スピードに応じて、肥料容器10の底面部に接するまでたまっていく。さらに給液を継続すると、肥料容器10の底面部や周面部に設けられた液体通過部から該肥料容器10内に供給液が侵入するため、肥料容器10内の緩効性肥料11は供給液に接触したものから徐々に肥料成分を溶出する。
【0019】
液体施与部材30は、液体保持容器20内の貯液量が肥料容器10の底面部や周面部に設けられた液体通過部に相当する位置に達するまでは、水等の供給液のみと接触することになる。従って、この間は、液体保持容器20内に位置する吸上げ部31から水等の供給液を吸って、液体保持容器20外に位置する部位まで該供給液が伝わっていき、培地100に接触している対向面32から該培地100に水等の供給液が施与される。その後、貯液量が増え、上記のように肥料成分が溶出されてくると、肥料成分を含んだ肥料溶液が吸上げ部31によって吸われることになり、該肥料溶液が対向面32から植物Pが植えられている培地100に施与される。なお、本実施形態では、液体施与部材30がループ状に形成されているため、吸上げ部31から、図1の断面図に示した両側の上縁20aに向かって吸い上げられ、両側から対向面32に伝っていく。このため、水等の供給液又は肥料溶液が速やかに伝わる。そして、これらの液体は、培地100に接している対向面32全体から施与されるため、対向面32が接している培地100の広範囲に万遍なく施与できる。供給液又は肥料溶液の培地100への施与範囲は、対向面32と培地100との接触面積(対向面積)を調整するだけでよく、施与範囲の調整も容易である。また、供給液又は肥料溶液は毛管力によって液体施与部材30を伝わっていくため、液体保持容器20が傾いて設置されている場合でも、対向面32からほぼ均等に施与される。
【0020】
ここで、上記のように、液体保持容器20内に供給される水等の供給液が所定の貯液量に達して液体通過部の位置より上に至るまでは、液体施与部材30は水等の供給液のみを培地100に施与し、それ以上の貯液量に至ると、供給液と接触して湛液される緩効性肥料11の量が増加し、湛液される量に応じて、溶出される肥料成分の量も増加する。つまり、緩効性肥料11が水に接触している時間(緩効性肥料11の湛液時間)を調節することにより、肥効コントロールを行うことができる。これを、緩効性肥料11の湛液時間に影響を及ぼす要素によって規定すると次のような式で表すことができる。
【0021】
(式):肥料湛液時間=C−(D/(A−B))+((A−B)×C−D)/B
【0022】
但し、式中、Aは給液チューブ21からの給液スピード、Bは液体施与部材30の対向面32から培地100に施与される供給液又は肥料溶液の排液スピード、Cは給液チューブ21からの給液時間、Dは肥料容器10の液体通過部に至るまでの貯液量(肥料下貯液量)、Eは液体保持容器20の貯液量(容器貯液量)である。また、「A−B」は貯液スピードであり、「(A−B)×C」は液体保持容器20からのオーバーフロー分も含めたトータルの貯液量であり、「D/(A−B)」は、給液を始めてから緩効性肥料11に供給液が接触し始めるまでの時間(湛液開始時間)である。なお、「(A−B)×C」が容器貯液量Eを超える場合には、上記式において、「(A−B)×C」を「E」に置き換えて算出する。
【0023】
上記式から、肥料湛液時間は、給液スピード、排液スピード、給液時間によって調節できることがわかる。これらを用いて肥料湛液時間を調節した例が表1〜表3である。
【0024】
【表1】

【0025】
【表2】

【0026】
【表3】

【0027】
例えば、表1に示したように、給液スピード(A):400ml/分、排液スピード(B):100ml/分、給液時間(C):10分、肥料下貯液量(D):500ml、容器貯液量(E):1000mlの場合、肥料湛液時間は13.3分となる。つまり、緩効性肥料11に供給液が13.3分間接触して肥料成分を溶出させる。これに対し、表1において、給液スピード(A)を150ml/分としてその他の条件を全て上記と同じにした場合には、肥料湛液時間は0分になり、供給液が一切肥料に接触しないことになる。表1から、給液スピードを変化させることによって、肥料成分の溶出量を調整できることがわかる。従って、肥料成分の溶出量を0にすれば、水等の供給液のみを施与することも可能であり、水等の供給液又は種々の濃度の肥料溶液を組み合わせた施肥を容易に実施できる。
【0028】
表2は、液体施与部材30の幅、厚さ、繊維の密度等によって毛管力を調整することにより、排液スピードを変化させ、他の条件を全て同じにした場合であり、表3は、給液時間を変化させて他の条件を全て同じにした場合である。表2及び表3から、排液スピードを調整したり、給液時間を調整したりすることによっても、肥料成分の溶出量を調整できることがわかる。
【0029】
図2は、本発明の他の実施形態を示す図である。図2においては、液体保持容器20として、底壁部20bに液体通過孔(図示せず)を設けると共に、該底壁部20bの内面に沿って液体施与部材30を敷設したものである。液体施与部材30は底壁部20bの内面に沿って配設されているため、該液体施与部材30の下側の面は、底壁部20bを介して培地100と対向する対向面32となる。
【0030】
本実施形態においては、液体保持容器20内の供給液又は肥料溶液が、液体施与部材30の厚み方向に伝わり、対向面32全体から、底壁部20bの液体通過孔を介して培地100に施与される。従って、上記実施形態と同様に、対向面32の面積に応じて、広範囲に亘って培地100にほぼ均等に施肥することができる。なお、液体施与部材30は、液体保持容器20の底壁部20bの内面に沿って配設するのではなく、底壁部20bの外面と培地100との間に配設するようにしてもよい。また、底壁部20bの内面と外面のそれぞれに沿って液体施与部材30を配設するようにしてもよい。さらに、液体施与部材30は複数枚積層して配設することもでき、積層数によって排液スピードを調整することもできる。
【0031】
図3は、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。本実施形態では、肥料容器支持手段として、液体保持容器20の底壁部20bに立設した2本の支柱部材22を備えてなる。肥料容器10の両側部に設けた係合片10aを各支柱部材22に係合することにより、肥料容器10を液体保持容器20内で底壁部20bの内面から離間した位置で支持できると共に、係合片10aの係合位置を上下にずらすことにより高さ調整を行うこともできる。
【0032】
係合片10aの係合位置を上下に変えることにより、給液スピード、排液スピード、給液時間の全てを一定にしておいても、肥料容器10内の緩効性肥料11の湛液時間を調整できる。従って、例えば、肥料容器10と液体保持容器20の深さがほぼ同じ程度であった場合、液体保持容器20に給液すると、ほぼ同時に肥料容器10内にも水等の供給液がたまっていくことになり、緩効性肥料11は常に湛液していることになる。このようにして常に肥料溶液を施与する構成とすることも可能であるが、本実施形態のような支柱部材22を設ければ、例えば、肥料容器10を、液体保持容器20の上縁20aよりも高い位置にすることによって水等の供給液のみを施与でき、それよりも下降させることによって肥料成分を含んだ肥料溶液を施与できるといった調整を行うことができる。
【0033】
このように、本発明によれば、給液スピード、排液スピード、給液時間及び肥料容器10の高さ調整等を行うことにより、水等の供給液のみを施与する場合と、種々の濃度の肥料溶液を施与する場合とを組み合わせた施肥を容易に実現できるが、それらの組み合わせ方は、栽培対象の植物の種類等によって種々調整できることはもちろんである。また、上記した栽培用施肥器具1が載置される培地100を支持する栽培床の形状などは限定されるものではなく、例えば、特許文献1(特開2001−299033)に示されたような、円形の栽培床であってもよいし、従来周知の直方体形状の栽培床等であってもい。また、肥料容器10の支持高さを調節できる肥料容器支持手段としては、図3に示したような支柱部材22に限られるものではなく、図1に示した液体保持容器20の上縁20aに係合する係合片10aとして伸縮可能な部材を用い、この伸縮可能な係合片10aを高さ調節可能な肥料容器支持手段として用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、本発明の一の実施形態にかかる栽培用施肥器具を説明するための図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施形態にかかる栽培用施肥器具を説明するための図である。
【図3】図3は、本発明のさらに他の実施形態にかかる栽培用施肥器具を説明するための図である。
【図4】図4は、緩効性肥料の一般的な使用法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0035】
1 栽培用施肥器具
10 肥料容器
10a 係合片
20 液体保持容器
20a 上縁
20b 底壁部
21 給液チューブ
22 支柱部材
30 液体施与部材
31 吸上げ部
32 対向面
100 培地

【特許請求の範囲】
【請求項1】
緩効性肥料を保持可能であると共に、液体の通過を許容する液体通過部を備えた肥料容器と、
前記肥料容器が配置されると共に、液体を保持可能な液体保持容器と、
前記液体保持容器内に保持された液体に接すると共に、前記液体保持容器の外部に位置する培地に対向する対向面を備えるように配設され、前記液体を吸って、前記対向面の範囲から前記液体を前記培地に施与する液体施与部材と
を有することを特徴とする栽培用施肥器具。
【請求項2】
前記液体施与部材は、一部が、前記液体保持容器内に位置して前記液体に接し、前記液体保持容器の上縁を乗り越えて外方に引き出され、前記対向面が前記培地に面接触するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の栽培用施肥器具。
【請求項3】
前記液体保持容器の底壁部に液体通過孔が設けられており、前記液体施与部材は、前記底壁部の内面に沿って、又は、前記底壁部の外面と培地との間に配設されていることを特徴とする請求項1記載の栽培用施肥器具。
【請求項4】
前記液体施与部材が、布帛からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の栽培用施肥器具。
【請求項5】
前記布帛が不織布であることを特徴とする請求項4記載の栽培用施肥器具。
【請求項6】
前記肥料容器を、前記液体保持容器の底壁部から離間した位置で支持する肥料容器支持手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の栽培用施肥器具。
【請求項7】
前記肥料容器支持手段が、前記肥料容器の支持高さを調節可能であることを特徴とする請求項6記載の栽培用施肥器具。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1に記載の栽培用施肥器具を培地上に設置し、施肥することを特徴とする施肥方法。
【請求項9】
前記肥料容器支持手段により前記肥料容器が前記液体保持容器の底壁部から離間した位置で支持された栽培用施肥器具を用い、
前記液体保持容器内に液体を供給し、この供給液を、前記肥料容器内の緩効性肥料に接しないようにして培地に施与する工程と、
前記供給液によって前記肥料容器内の緩効性肥料から肥料成分を溶出させ、肥料成分を含んだ肥料溶液を施与する工程と
の組み合わせで実施されることを特徴とする請求項8記載の施肥方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−106203(P2009−106203A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−282291(P2007−282291)
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(390010814)株式会社誠和 (31)
【Fターム(参考)】