説明

梁構造物の除雪装置

【課題】 梁構造物の梁の上側が凹凸であっても追従でき、梁の上側に積もった雪を除雪できるようにする。
【解決手段】 一対の支持体1間に架設される梁2を有した梁構造物Hの梁2に積もった雪を除雪する梁構造物の除雪装置Jにおいて、梁2にその長手方向に沿って設けられるレール10と、レール10を走行移動する走行体20と、走行体20に付設され梁2の上側に積もった雪を払拭するブラシ30と、走行体20を移動させる駆動部40とを備え、走行体20にその進行方向に直交する方向に延びるアーム31を設け、アーム31にブラシ30を垂設し、ブラシ30の基端部を保持体で保持し、保持体とアーム31との間にバネヒンジを設けた構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対の支持体間に架設される梁を有した梁構造物の梁に積もった雪を除雪する梁構造物の除雪装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、梁構造物、例えば、道路標識の門型標識に関しての除雪作業は、梁にロープを掛けこのロープを移動させて除雪するロープスライド式除雪や、道路上からポールを用いて梁から雪を落とす継ぎ足しポール式除雪で行うか、または、人間が梁の上に乗って箒などで梁の雪を落としたりしている。しかしながら、この方法では、作業者に大変な労働力がかかり、更に、梁の上に乗って作業を行なうと転落する等の危険性もあるという問題があった。
【0003】
そこで、除雪作業の自動化が考えられるが、自動化した装置としては、従来、例えば、特許文献1(特開平11−323822号公報)に掲載されたものが知られている。これは、図8に示すように、支持体101に架設され、二条のアーチ部100aとアーチ部100a間に掛け渡される複数の補強部100bとからなる梁100を有した梁構造物Haに関するものである。各アーチ部100aには夫々片面ラッセル式のアーチ部除雪機102を設け、各補強部100bには夫々両面ラッセル式の補強部除雪機103を設けている。このアーチ部除雪機102及び補強部除雪機103は、ラックをギヤが噛んで自走するラッセル式の除雪機であり、雪が一定以上積もると作動するセンサーと、運転順位と間隔を管理するマイコンが接続されている。このアーチ部除雪機102及び補強部除雪機103は、その底に車を付け、ギヤとラックで動くようにしており、センサーが雪を感知すると始動するようになっている。先ず、補強部100bの上の補強部除雪機103が左右に動いてラッセルによって補強部100bの雪を押出すように除雪を行ない、次に、アーチ部100aの上のアーチ部除雪機102がアーチ部100a上を移動してアーチ部100aの雪をラッセルで押出すように除雪を行なうものである。
【0004】
【特許文献1】特開平11−323822号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この従来の梁構造物の除雪装置にあっては、除雪装置に設けられたラッセルが直接梁と接着し、梁の上側を移動するようになるので、例えば、高速道路の門型標識のように、上側が凹凸している梁に適用しようとすると、追従できずにぶつかって走行できないという問題があった。また、走行できたとしても、雪の押出し機能が損なわれ、除雪が不十分になってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、梁構造物の梁の上側が凹凸であっても追従でき、梁の上側に積もった雪を確実かつ十分に除雪できるようにした梁構造物の除雪装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するため、本発明の梁構造物の除雪装置は、一対の支持体間に架設される梁を有した梁構造物の当該梁に積もった雪を除雪する梁構造物の除雪装置において、上記梁にその長手方向に沿って設けられるレールと、該レールを走行移動する走行体と、該走行体に付設され上記梁の上側に積もった雪を払拭するブラシと、上記走行体を移動させる駆動部とを備えた構成とした。
【0008】
これにより、梁の長手方向に沿うレールを走行体が駆動部によって走行移動させられ、ブラシが梁構造物の梁の上側に積もった雪を払拭していく。この場合、梁に凹凸があっても、ブラシなので梁表面に追従できるようになり、梁の上側に積もった雪を確実かつ十分に除雪できるようになる。
【0009】
そして、必要に応じ、上記走行体にその進行方向に直交する方向に延びるアームを設け、該アームにブラシを垂設した構成とした。これにより、レールは梁の長手方向に沿って設けられているため、走行体も梁の長手方向に沿って進行していくので、走行体の進行方向と直交する方向にアームを設けると、アームは確実に梁の上側を通過するようになる。このアームにブラシを垂設することにより、アームと同様にブラシも確実に梁の上側を通過するようになるので、走行体の走行移動に合わせて梁の上側に積もった雪を払拭するようになり、梁の上側を除雪できるようになる。
【0010】
また、必要に応じ、上記レールを、上記梁の中央に沿って設け、上記走行体の左右にその進行方向に直行する方向に延びる一対のアームを設け、該アーム夫々にブラシを垂設した構成とした。これにより、走行体は、梁の中央を走行移動するようになり、走行体の左右にその進行方向と直交する方向に一対のアームを設けると、アームは走行体を挟んで左右に設けられることになるので、除雪装置のバランスが良くなる。更に、アーム夫々にブラシを垂設したことにより、梁の上側全体を通過するようになり、走行体の走行移動に合わせて梁の上側に積もった雪を払拭するようになり、梁の上側を除雪できるようになる。
【0011】
更に、必要に応じ、上記ブラシの基端部を保持体で保持し、該保持体と上記アームとの間にバネヒンジを設けた構成とした。これにより、梁の上側の凹凸に起因するなどして、ブラシにより大きな力が作用しても、ブラシはバネヒンジによってその角度を変えられるようになり、平坦面には垂直を保つようになる。例えば、梁の上側に大きな障害物があった場合は、バネヒンジにより、ブラシは障害物に対応して斜めになり、障害物を乗越えた時点で垂直に戻るようになる。そのため、より安定して除雪を行なうことができる。
【0012】
更にまた、必要に応じ、上記ブラシの先端を上記梁の横断面の上側輪郭線に対応して形成した構成とした。これにより、ブラシの先端が梁の横断面の上側輪郭線に対応しているので、ブラシに無理な力が掛かることなく、梁の上側に積もった雪を残すことなく払拭できるようになる。
【0013】
そして、必要に応じ、上記駆動部を、先端が上記走行体の進行方向一端に設けられ基端側がレールの一方端部がわに至る第一ワイヤと、先端が走行体の進行方向他端に設けられ中間がレールの他方端部で折返され基端側がレールの一方端部がわに至る第二ワイヤと、上記レールの一方端部がわに設けられ上記第一ワイヤを巻取,巻戻しするとともに上記第一ワイヤを巻取るとき上記第二ワイヤを巻戻しし上記第一ワイヤを巻戻しするとき上記第二ワイヤを巻取るウィンチ装置とを備えた構成とした。これにより、ウィンチ装置によって、第一ワイヤを巻取ると第二ワイヤが巻戻されて、走行体はレールの一方端部がわに向けて走行移動するようになる。また、ウィンチ装置によって、第一ワイヤを巻戻すと第二ワイヤが巻取られて、走行体はレールの他方端部に向けて走行移動するようになる。このことから、走行体をレール上で自在に往来させることができるようになる。また、駆動部を簡易な機構で構成することができる。
【0014】
また、必要に応じ、上記ウィンチは手動である構成とした。これにより、電気系統を一切用いていないので、走行体を走行移動させる際にも電気代等が掛からず、コストが低減される。
【0015】
更に、必要に応じ、上記走行体に、上記レールを転動する車輪を備えた構成とした。これにより、車輪を備えない場合と比較して、走行体の走行移動がより滑らかになる
【0016】
更にまた、必要に応じ、上記梁は、並設される複数のパイプと、該パイプ同士を接続する補強杆とを備えて構成され、道路を跨いで設けられる道路標識であることが有効である。道路に頻繁に車両が行き交う危険な状況下において、安全に除雪作業を行なうことができる。梁構造物としては様々なものがあるが、最も一般的な道路標識に用いることで、汎用性が増す。
【発明の効果】
【0017】
本発明の梁構造物の除雪装置によれば、梁の長手方向に沿うレールを走行体が駆動部によって走行移動させられ、ブラシが梁構造物の梁の上側に積もった雪を払拭していく。この場合、梁に凹凸があっても、ブラシなので梁表面に追従できるようになり、梁の上側に積もった雪を確実かつ十分に除雪できるようになる。
【0018】
また、走行体にその進行方向に直交する方向に延びるアームを設け、このアームにブラシを垂設し、ブラシの基端部を保持体で保持して、保持体とアームとの間にバネヒンジを設けた場合は、梁の上側の凹凸に起因するなどして、ブラシにより大きな力が作用しても、ブラシはバネヒンジによってその角度を変えられるようになり、平坦面には垂直を保つようになる。例えば、梁の上側に大きな障害物があった場合は、バネヒンジにより、ブラシは障害物に対応して斜めになり、障害物を乗越えた時点で垂直に戻るようになる。そのため、より安定して除雪を行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る梁構造物の除雪装置を説明する。
図1乃至図7に示す本発明の実施の形態に係る梁構造物の除雪装置Jは、一対の支持体1間に架設される梁2を有した梁構造物Hの梁2に積もった雪を除雪するものである。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態においては、梁構造物Hとして、道路、特に高速道路を挟んで設けられる道路標識柱に適用される。この道路標識柱に架設される梁2は、塩ビ管を複数用いて構成され、並設する複数の塩ビ管からなるパイプ3と、並設するパイプ3同士を接続する塩ビ管からなる補強杆4とで構成される。並設するパイプ3は、複数の塩ビ管からなるパイプ単体を接続して、道路の幅に合わせて長さを調節する。このとき、各パイプ3の接続部5は、その横断面の直径が、管部分6の横断面の直径よりも大きく形成されている。このようにして構成された梁構造物Hは、道路を跨いで設けられ、交通情報板等を掲示するための道路標識として使用される。
【0021】
本発明の実施の形態に係る梁構造物の除雪装置Jの基本的構成は、梁構造物Hの梁2にその長手方向に沿って設けられるレール10と、レール10を走行移動する走行体20と、走行体20に支柱21及びアーム31を介して付設され梁2の上側に積もった雪を払拭するブラシ30と、走行体20を移動させる駆動部40とを備えてなる。
【0022】
レール10は、図1乃至図2に示すように、梁2の長手方向であって、梁2の中央に沿って設けられている。即ち、レール10は、梁2を構成する二本の並設するパイプ3の中央に、並設するパイプ3の長手方向に沿って設けられている。このレール10は、断面コ字状に形成され、開口11を有する面を上側にして設けられてる。レール10の内面には、走行体20のクッションの為のゴム板が貼付されている。
【0023】
走行体20は、図2乃至図6に示すように、ベース24と、支柱21と、支柱21に取付けられ支柱21を接続する連結金具22と、レール10の開口11から挿入されレール10を転動する車輪23とを備えて構成されている。詳しくは、このベース24の上面中央には、角柱のパイプで形成された支柱21が接続されている。この支柱21は、その長手方向の面とベース24の上面を直交させて接触させ、L字型の連結金具22を用いて固定されている。また、ベース24の下面には、車輪23が4つ設けられている。車輪23は、例えば戸車を用いて構成され、ベース24の4隅近傍に、夫々、設けられている。
【0024】
走行体20の左右には、その進行方向に直交し、支柱21とのアングルが90°になる方向に延びる一対のアーム31が設けられている。この一対のアーム31夫々には、ブラシ30が垂設されている。詳しくは、図2,図3及び図5に示すように、角柱のパイプからなるアーム31は、L字型の上記と同様の連結金具22の上面26に接続されている。連結金具22は、支柱21の上端部25に取付けられている。
【0025】
ブラシ30は、図2及び図3に示すように、アーム31に垂設されている。ブラシ30の基端部32は、保持体33で保持され、保持体33とアーム31との間にはバネヒンジ34が設けられている。詳しくは、一本のアーム31には2つのブラシ30が垂設され、支持体1側に位置する内側のブラシ30はアーム31に直接垂設され、外側のブラシは保持体33で保持されて垂設されている。この保持体33とアーム31とは、バネヒンジ34を介して接続されている。バネヒンジ34は、両面のもので、ナックルの内部にコイルバネが入っており、例えば扉を開け放つとバネの反動で扉が閉まるようになっているものが用いられている。
【0026】
また、ブラシ30は、その先端35が梁2の横断面の上側輪郭線に対応して形成されている。詳しくは、内側のブラシ30は、主に補強杆4の上側に積もった雪を払拭するので、その先端は直線に形成されている。外側のブラシ30は、主に並設するパイプ3の上側に積もった雪を払拭するので、パイプ3の上側輪郭線に対応した半円を描く形状に形成されている。このとき、内側のブラシ30の先端35は、補強杆4に届く長さに形成され、外側のブラシ30の先端35は、パイプ3の管部分6に届く長さに形成されている。
【0027】
駆動部40は、図1,図5及び図6に示すように、先端が走行体20の進行方向一端に設けられ基端側がレール10の一方端部12がわに至る第一ワイヤ41と、先端が走行体20の進行方向他端に設けられ中間がレール10の他方端部13で折返され基端側がレール10の一方端部12がわに至る第二ワイヤ42と、レール10の一方端部12がわに設けられ第一ワイヤ41を巻取,巻戻しするとともに第一ワイヤ41を巻取るとき第二ワイヤ42を巻戻しし第一ワイヤ41を巻戻しするとき上記第二ワイヤ42を巻取るウィンチ装置43とを備えて構成されている。
【0028】
第一ワイヤ41,第二ワイヤ42は、図1,図2,図5乃至図7に示すように、エンドレスに構成されている。この第一ワイヤ41,第二ワイヤ42は、走行体20の進行方向一端及び他端で走行体20を形成するベース24と接続されている。また、第二ワイヤ42は、走行体20とウィンチ装置43との間で他方端部13に設けられている滑車44で折返されている。
【0029】
ウィンチ装置43は、手動のウィンチを用いて構成されている。図1,図5及び図6に示すように、ウィンチ装置43は、レール10の一方端部12がわに設置されている。ウィンチ装置43の設置場所は任意であるが、実施の形態では、レール10の一方端部12がわの道路標識柱近傍に設けられ、作業者が路面に立った状態でウィンチ装置43を操作できる高さに設置されている。ウィンチ装置43には、第一ワイヤ41,第二ワイヤ42が巻きつけられており、ハンドル45を回すと第一ワイヤ41,第二ワイヤ42が動くように構成されている。
【0030】
このように構成される本発明の実施の形態に係る梁構造物の除雪装置Jを使用するときは、以下のようになる。先ず、走行体20をレール10の一方端部12に寄せておく。雪が降り、梁2に雪が積もったときは、走行体20を走行移動させて梁2上の雪を払拭する。この際は、レール10の一方端部12がわに設けたウィンチ装置43のハンドル45を、第一ワイヤ41を巻戻すように回す。こうすることにより、第二ワイヤ42が巻取られて、走行体20がレール10の他方端部13に向けて走行移動するようになる。走行体20がレール10上を走行移動すると、走行体20に梁2に対して垂直に設けられたブラシ30によって梁2上の雪が払拭されていく。
【0031】
走行体20を走行移動させていくと、走行体20に設けられた外側のブラシ30が、梁2を構成しているパイプ3同士の接続部5にぶつかる。この接続部5は、その横断面の直径が、パイプ3の管部分6の横断面の直径よりも大きく形成されている。ブラシ30の先端35は、補強杆4及び管部分6の上側輪郭線に合わせた形状及び長さに形成されているので、外側のブラシ30は、各パイプ3の接続部5にぶつかることになる。この場合、ブラシ30の撓みによってもこれを乗越えることができるが、接続部5にぶつかった外側のブラシ30は、ブラシ30を保持する保持体33とアーム31との間に設けられたバネヒンジ34によって、ブラシ30と保持体33とがパイプ3に対して鋭角に傾斜させられるようになる。ブラシ30が傾斜させられることにより、ブラシ30の先端35が接続部5の上側を通過できるようになり、ブラシ30が、各パイプ3の接続部5を乗越え、接続部5の上側に積もった雪を払拭することが可能となる。接続部5を乗越えたブラシ30は、バネヒンジ34によって、自動的に梁2に対して垂直に戻される。
【0032】
このような動作を繰返しながら、レール10の他方端部13まで走行体20を走行移動させて梁2上の雪を払拭していく。走行体20を、レール10の一方端部12から他方端部13まで走行移動させると、梁2上の雪は略払拭され、除雪することができる。除雪が終了した時点で、走行体20をレール10の一方端部12、又は他方端部13に寄せておく。レール10の他方端部13から除雪を開始するときは、ウィンチ装置43のハンドル45を、第一ワイヤ41を巻取るように回す。こうすることにより、第二ワイヤ42が巻戻されて、走行体20はレール10の一方端部12がわに向けて走行移動させられるようになる。
【0033】
尚、上記実施の形態において、梁構造物Hを道路標識で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、どのような梁構造物でも良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、ワイヤをエンドレスに形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、ワイヤを2本用いても良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、ウィンチ装置43を手動のウィンチで構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、自動のウィンチでも良く、適宜変更して差支えない。
【0034】
尚また、上記実施の形態において、バネヒンジ34を両面のもので構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、どのようなものを用いても良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、走行体20に車輪23を設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、車輪23を設けないスライド型にしても良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、車輪23を戸車で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、どのような車輪23を用いても良く、適宜変更して差支えない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態に係る梁構造物の除雪装置を梁構造物に設置した状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る梁構造物の除雪装置を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るブラシを示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る走行体を示す平面図(A)側面図(B)正面図(C)である。
【図5】本発明の実施の形態に係る駆動部の構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る走行体をレールに挿入した状態で示す側面断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る走行体をレールに挿入した状態で示す平面図である。
【図8】従来の梁構造物の除雪装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
J 梁構造物の除雪装置
H 梁構造物
1 支持体
2 梁
3 パイプ
4 補強杆
5 接続部
6 管部分
10 レール
11 開口
12 一方端部
13 他方端部
20 走行体
21 支柱
22 連結金具
23 車輪
24 ベース
25 上端部
26 上面
30 ブラシ
31 アーム
32 基端部
33 保持体
34 バネヒンジ
35 先端
40 駆動部
41 第一ワイヤ
42 第二ワイヤ
43 ウィンチ装置
44 滑車
45 ハンドル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の支持体間に架設される梁を有した梁構造物の当該梁に積もった雪を除雪する梁構造物の除雪装置において、
上記梁にその長手方向に沿って設けられるレールと、該レールを走行移動する走行体と、該走行体に付設され上記梁の上側に積もった雪を払拭するブラシと、上記走行体を移動させる駆動部とを備えたことを特徴とする梁構造物の除雪装置。
【請求項2】
上記走行体にその進行方向に直交する方向に延びるアームを設け、該アームにブラシを垂設したことを特徴とする請求項1記載の梁構造物の除雪装置。
【請求項3】
上記レールを、上記梁の中央に沿って設け、上記走行体の左右にその進行方向に直交する方向に延びる一対のアームを設け、該アーム夫々にブラシを垂設したことを特徴とする請求項1記載の梁構造物の除雪装置。
【請求項4】
上記ブラシの基端部を保持体で保持し、該保持体と上記アームとの間にバネヒンジを設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の梁構造物の除雪装置。
【請求項5】
上記ブラシの先端を上記梁の横断面の上側輪郭線に対応して形成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の梁構造物の除雪装置。
【請求項6】
上記駆動部を、先端が上記走行体の進行方向一端に設けられ基端側がレールの一方端部がわに至る第一ワイヤと、先端が走行体の進行方向他端に設けられ中間がレールの他方端部で折返され基端側がレールの一方端部がわに至る第二ワイヤと、上記レールの一方端部がわに設けられ上記第一ワイヤを巻取,巻戻しするとともに上記第一ワイヤを巻取るとき上記第二ワイヤを巻戻しし上記第一ワイヤを巻戻しするとき上記第二ワイヤを巻取るウィンチ装置とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の梁構造物の除雪装置。
【請求項7】
上記ウィンチは手動であることを特徴とする請求項6記載の梁構造物の除雪装置。
【請求項8】
上記走行体に、上記レールを転動する車輪を備えたことを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の梁構造物の除雪装置。
【請求項9】
上記梁は、並設される複数のパイプと、該パイプ同士を接続する補強杆とを備えて構成され、道路を跨いで設けられる道路標識であることを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の梁構造物の除雪装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−202279(P2008−202279A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−38108(P2007−38108)
【出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【出願人】(505398941)東日本高速道路株式会社 (66)
【出願人】(599164684)株式会社 ネクスコ・メンテナンス東北 (1)
【Fターム(参考)】