説明

植木鉢用の支柱立器具

【課題】支柱をネジ又はボルトで取り付け、支柱が前後左右、上下、又は風、及び故意、にても動かない様に鉢及び容器の外側より固定させ、植物を保護し健全に成長させる支柱立器具を提供する。
【解決手段】可撓性の金属板又はプラスチック板等からなり、端部の調整縁部(61,62)をネジ等で鉢(4)の上縁部を囲繞して固定できるように、長さの調整できる当板(1)を構成し、該当板の上縁部に、内方向へ突出するずれ止め用の凸部(3)を設け、該当板の外周の前記凸部に対応する位置に、等間隔に支柱立筒(2)を固定して、支柱立器具とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉢及び容器の外周に支柱が有り固定されておりなおかつ土に挿して無いので輸送途中で植物の破損に気使いが無くなる、製造過程で成型出来る部分が多いためコストも安く上がる支柱立器具に関する。
【背景技術】
【0002】
(A)行灯仕立て及び花茎仕立てのいずれにしても容器内土に深く挿し込む技術で有る、しかし深く挿し込んでも風等で動いてしまう。又植物の生長を見ながら支柱を立てる事が従来の方法で有るこの方法は成長途中で植物の根や葉枝に傷を付ける原因となり植物の生長途中で根や葉枝に傷を付ける事は植物の健全な育成を妨げる事になり思わしく無い。
(B)鉢及び容器の内側に取り付ける物と鉢の上縁に取り付ける技術もあるがこれらは特殊性が有り限られた鉢及び容器其の物にしか利用出来ないので一般的で無い。
【0003】
【特許文献1】特開平7−143823号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記(A)の様に行灯仕立てや容器内土に深く挿し込む方法は育成しようとする植物の生長を見ながら挿し込む事が多い、この事に依り植物の根を傷めてしまう、又これらを行う過程で茎や葉枝などに傷がつき易い、尚土中に鱗茎のある植物等の鱗片に傷を付ける危険も有り植物の成長を遅らせてしまうなどが欠点に成る。
上記(B)の様に鉢及び容器に取り付けた支柱立は定められた鉢、容器のみで作用するが各家庭又は職場にすでに有る鉢、容器では取り付け出来ないので定められた鉢、容器のみの作用としか成らない欠点が有り一般的で無い。形状の変わった鉢、6角径や楕円形の鉢等現存する鉢、容器を利用する事にある。又幼稚園、小学校低学年において植物の生長を観察する授業に支柱を立てる作業も有るが現存する物をいかに利用するかに有る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記の欠点を除くために成されたもので其の目的 とする処は支柱止め及びずれ止めを取り付けた当て板を鉢及び容器の上縁に被せてボルト、紐、針金等で固定することで前後、左右上下いか様にも動かし難いものとし植物の健全な成長をはかる器具で誰でも簡単に取り付けができ市販されている一般の鉢または家庭や職場で現存する鉢及び容器の再利が出来る事である、
更に本発明は、市販又は現存する形状の変わった鉢、6角形、縁無しの鉢なども鉢植えに被せてボルト、紐、針金等で締め付けただけで固定することを可能とする。
本発明は上記の手段を講じたので此れを使用する時は先ず図1で示す支柱立器具を鉢及び容器の上縁に外側より被せてボルト、紐、針金等で動かない様にしっかり固定する事が好ましい。
支柱を立てる筒に支柱を入れネジで固定する事により支柱は上下、左右、前後と動かない又風や故意にても支柱は動かず鉢および容器ごと動くので植物の破損は免れる、なおかつ土中に挿し込まないので根を傷めないため健全な成長をみる事ができる。
又家庭においても職場においても現存する鉢及び容器の使用が出来健全に栽培できる、尚各家庭、幼稚園、学校等で低学年のうちから物の大切さを教えなおかつ覚えると共に植物の生長を楽しみ乍ら観察できる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の特徴とする処は植木鉢及び容器の外がわから上部縁に水平に支柱立器具を当て板に設置された締め付け部分をボルト、紐針金等で固定させ支柱立筒のネジで支柱を固定させるので支柱は風もしくは故意で動かそうとしても支柱は動かない尚かつ土に差込んで無いので植物の生長を妨げない又植物の枝葉の広がりを防ぎ整えしかも花茎を直立させるのでベランダや狭い場所でも多くの鉢を置いて楽しむ事が出来る又輸送等にも気を使わないで済むのが此の器具を使った最大の特徴で有り大きな効果を示す尚かつ展覧会等の出品においても不体裁は感じられず家庭や職場においても現存する形状の変わった6角形、楕円形の鉢、容器でも再利用して植物を観察しながら物の大切さを子供達に教えられる材料ともなる支柱立器具で有り画的な効果を示すもので有る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、植木鉢及び容器外周の上縁に沿って配置される当板、前記当板の上部外周の内方向に突出して、前記植木鉢容器の上部外縁に当設されるずれ止め、前記当板の外周方向に設けられた支柱止めよりなる支柱立具であって、
当板は、少なくとも植木鉢の上縁部を囲繞出来る程度の長さの金属、プラスチック材の帯状体であって、囲繞する際、当板の端部同士が、長さを調整可能に結合することで、植木鉢上縁部に固定される。
当板には、植木鉢に囲繞された際、中心方向に向かった突起(ずれ止め)が、植木鉢縁部に当設されるため、当板の下方向へのずれが防止される。
当板の外周方向に設けられた支柱止めは、支柱を挿入し、固定可能な円筒状体が、一乃至複数装着されていればよく、支柱が円筒体内部に挿入された後ネジ止め構成を用いても良い
【実施例1】
【0008】
以下図面をもって更に詳細の説明をすると
図1において、
1は、当て板であり、金属板、プラスチック板で構成されるが、可繞性を有するものであればいかなるものであっても良い。
2は、支柱止めであり、上部方向が解放された筒状を有し、支柱がこの部分に挿入され固定されるような構造を有する。固定は、ネジ等で固定するものであっても良い。
3は、ずれ止め用の凸部であり、支柱止め2と対になるような一に、内方向へ突出している。
凸部3は、当て板1と一体的に形成されることが製造上好ましい。
61は、当て板1の一方の調整縁部であり、62は、当て板1の他方の調整縁部である。これら調整縁部61,62は、鉢の上縁部を囲繞して固定する際、両者を重ねるように、ネジなどの固定具8を挿入するための貫通した固定孔7が設けられている。
使用時、図1で示すように、鉢の上縁部4に当て板1を囲繞し、調整縁部61,62を重ねるようにして固定具8で止める。
支柱止め2も、挿入された支柱5を固定するためにそれぞれネジ止め構造を形成しても良い。
支柱止め2は、当て板の外側の任意の数カ所に1又は複数設けたものが例示されるが、支柱止め2を当て板1の内側に設けたものであっても良い。
当該構成によれば、安定した支柱立てを、植木鉢の大きさを問わず、容易に装着することが出来る。
【産業上の利用可能性】
本発明は、鉢の大きさを問わず、容易に支柱立てを構成できることから、植物を選ばず、鉢植え植物の育成ができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】 本発明の一実施例を示す図。
【図2】 本発明の実施例を使用した場合の説明図。
【符号の説明】
【0019】
1 当て板
2 支柱止め
3 凸部
4 鉢の上縁部
5 支柱
61、62 調整縁部
7 固定孔
8 固定具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植木用容器外周の上縁に沿って配置される当板、前記当板の上部外周の内方向に突出して、前記植木鉢容器の上部外縁に当設されるずれ止め、前記当板の外周方向に設けられた支柱止めよりなる支柱立具。
【請求項2】
前記当板は、植木鉢の上部半径に応じて調整可能とする請求項1に記載の支柱立器具。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−166891(P2006−166891A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382573(P2004−382573)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【出願人】(505023401)
【Fターム(参考)】