説明

植物の生育促進剤及び害虫忌避剤

【課題】殺菌剤や有機水銀系、燐酸系、塩素系、砒素系、などの農薬を用いずに、植物を害虫から守り、かつその生育を促進する生育促進剤、害虫忌避剤を提供すること。
【解決手段】センダングサ属植物、センダングサ属植物の搾汁、センダングサ属植物の乾燥物またはセンダングサ属植物の抽出物を含む、植物の生育促進剤あるいは害虫忌避剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はセンダングサ属植物あるいはセンダングサ属植物由来成分を有効成分として含む植物の生育促進剤及び害虫忌避剤並びに前記生育促進剤を用いる植物の生育促進方法及び前記害虫忌避剤を用いる害虫忌避方法に関する。
【背景技術】
【0002】
農作物を含む植物の生育及び土壌改良は、殺菌剤やいわゆる種々の有機水銀系、燐酸系、塩素系、砒素系、などの農薬で害虫から守り生育を促すものが大半であるため、副作用が伴い環境汚染にもつながる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、殺菌剤や有機水銀系、燐酸系、塩素系、砒素系、などの農薬を用いずに、農作物を含む植物を害虫から守り、かつその生育を促進する生育促進剤、害虫忌避剤、生育促進方法及び害虫忌避方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らはセンダングサ属植物であるビデンスピローサの有用性、すなわち抗酸化性、抗炎症性などに注目して応用研究した結果、ビデンスピローサの乾燥物あるいは抽出物等を土壌に添加し、あるいは直接農作物等に塗布することにより、農作物や植物または種子の生育が著しく上昇すること、更に、農作物や植物または種子を害虫から防護すること、を見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記(1)〜(4)の発明を提供する。
(1)
センダングサ属植物、センダングサ属植物の搾汁、センダングサ属植物の乾燥物またはセンダングサ属植物の抽出物を含む、植物の生育促進剤。
(2)
上記(1)に記載の生育促進剤を、植物またはその部分に直接適用するか、あるいは植物が生育する土壌に適用することを含む、植物の生育を促進する方法。
(3)
センダングサ属植物、センダングサ属植物の搾汁、センダングサ属植物の乾燥物またはセンダングサ属植物の抽出物を含む、植物の害虫忌避剤。
(4)
上記(3)に記載の害虫忌避剤を、植物またはその部分に直接適用することを含む、植物から害虫を忌避する方法。
【0005】
本発明は更に、下記(5)〜(11)の発明を提供する。
(5)
種子、葉、茎、根部または果実からなる群より選択される植物の部分に直接適用するための、上記(1)記載の生育促進剤。
(6)
植物が生育する土壌に適用するための、上記(1)記載の生育促進剤。
(7)
センダングサ属植物がビデンスピローサである上記(1)記載の生育促進剤。
(8)
水溶液またはゲルの形態である、上記(1)記載の生育促進剤。
(9)
植物の花、種子、葉、茎、根部または果実からなる群より選択される植物の部分において害虫を忌避するための、上記(3)記載の害虫忌避剤。
(10)
センダングサ属植物がビデンスピローサである上記(3)記載の害虫忌避剤。
(11)
水溶液またはゲルの形態である、上記(3)記載の害虫忌避剤。
【発明の効果】
【0006】
本発明の植物の生育促進剤および害虫忌避剤としてのセンダングサ属組成物の効果は、表1、表2、表3、表4に示されるように顕著である。これらの作用は、センダングサ属植物に多量に含まれる有機物、香り成分、ミネラルなどの総合的な働きによるものと思われる。
本発明に用いられるセンダングサ属の植物、特にビデンスピローサの乾燥粉末や抽出物または抽出物の乾燥粉末は人に服用されており、安全性には全く問題なく、農作物を含む植物の生育を著しく上昇させるため農業や園芸分野の成長促進材料としては、極めて有用である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明に使用されるセンダングサ属植物は、学名でBidens属と言われる一群の植物である。種類も多岐にわたり互いに交配するので変種も多く、植物学上も混乱が見られ、学名、和名、漢名の対応も交錯していて同定することは極めて困難であるが、本発明で用いられるセンダングサ属植物は以下に掲げるこれらのものを包含する。
Bidens pilosa L.(コセンダングサ、コシロノセンダングサ、咸豊草)
Bidens pilosa L.var.minor(Blume)Sherff(シロバナセンダングサ、シロノセンダングサ、コシロノセンダングサ、コセンダングサ、咸豊草)
Bidens pilosa L.var.bisetosa Ohsani et S.Suzuki(アワユキセンダングサ)
Bidens pilosa L.f.decumbens Scherff(ハイアワユキセンダングサ)
Bidens pilosa L.var.radiata Scherff(タチアワユキセンダングサ、ハイアワユキセンダングサを含むこともある)
Bidens pilosa L.var.radiata Schultz Bipontinus(シロノセンダングサ、オオバナノセンダングサ)
Bidens biternata Lour.Merrill et Sherff(センダングサ)
Bidens bipinnata L.(コバノセンダングサ、センダングサ)
Bidens cernua L.(ヤナギタウコギ)
Bidens frndosa L.(アメリカセンダングサ、セイタカタウコギ)
Bidens parviflora Willd(ホソバノセンダングサ)
Bidens radiate Thuill.var.pinnatifida(Turcz.)Kitamura(エゾノタウコギ)
Bidens tripartita L.(タウコギ)
【0008】
この植物は中国・台湾では主に咸豊草と呼ばれるが異名も多く、同冶草、鬼針草、三葉鬼針草、三葉刺針草、刺針草、婆婆針草、白花婆婆針、符因草、符因頭、赤査某、含風草、南風草、等の名があり、それぞれがどの学名に相当するのかは明らかでない。
【0009】
花はキク科特有の形で、白または黄の丸みのある花弁状の舌状花が5ないし8個、中央には黄褐色の管状花が数十個集合している。茎は四角で薄紫に着色した節がある。3つまたは5つに羽状に分かれた葉には柄があり、縁はぎざぎざがあって対生している。日本では本州の暖地以南で見られ、台湾、中国ないし熱帯各地に分布する草丈25〜85cmの一年草である。温暖な気候条件に恵まれると花は年中次々と咲く。動物や人の衣服に付いて運ばれる黒褐色の種子の上部に逆棘のある針があり、中国では鬼針草属と呼ばれている。
【0010】
本発明では、上記センダングサ属植物のうち、特にビデンス・ピローサと称される一群の植物を用いることが好ましい。より具体的には、Bidens pilosa L.Bidens pilosa L.var.minor (Blume)SherffBidens pilosa L.var.bisetosa Ohtani et S.SuzukiBidens pilosa L.f.decumbens ScherffBidens pilosa L.var.radiata Scherff、及びBidens pilosa L.var.radiata Schultz Bipontinus、を用いることが好ましい。
【0011】
上記センダングサ属植物の使用部位は、根、地上部(茎、葉、花等)又は全草何れの部位を用いてもよい。特に、葉及び茎の部分を使用することが効力の点において好ましい。
本発明において、「センダングサ属植物」という場合には、採取したセンダングサ属植物を何ら処理せずそのまま、あるいは小片に切断したり、すりつぶしたりした状態のものなどが含まれる。
本発明において、「センダングサ属植物の搾汁」とは、「センダングサ属植物」の全草あるいは部分(例えば地上部のみ)の搾汁をいう。搾汁は更に乾燥して用いてもよい。
【0012】
「センダングサ属植物の乾燥物」はセンダングサ属植物の全草あるいは地上部を以下のように乾燥したものをいう。
乾燥は、天日乾燥あるいは通風乾燥が用いられる。後者の場合、温度は焦げない程度であればいいが安全のためには80℃以下が望ましい。天日乾燥の場合に、乾燥の途中で雨に濡れたりしない様にする必要がある。乾燥の目安としては水分10%以下になるまで乾燥することが望ましい。乾燥後、粉砕することにより乾燥粉末を作製してもよい。
【0013】
「センダングサ属植物の抽出物」は、上述したセンダングサ属植物の生植物、センダングサ植物の搾汁あるいはその乾燥物、またはセンダングサ属植物の乾燥物等から、適当な溶媒を用いて抽出したものである。
溶媒としては、水、またはメタノール、エタノール、酢酸メチル、酢酸エチル、エチレングリコール、ブチレングリコールなどの有機溶剤、それらの混合溶剤などが挙げられる。
さらに、常温又は加温下に水又は含水溶媒を添加して抽出したものを用いてもよい。抽出方法としては例えば、浸漬して静置、またはソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出物を得ることもできる
抽出時の温度は、通常、室温〜沸点程度で行うことができる。また、抽出時間は、温度や溶媒にもよるが、室温〜沸点程度で抽出を行う場合には、1〜300時間程度の範囲にわたって行うことができる。
搾汁または抽出物を乾燥して用いる場合には、噴霧乾燥、凍結乾燥などにより乾燥物あるいは乾燥粉末として用いてもよい。また乾燥に当って貼着剤として糊成分を少量混合して用いてもよい。
【0014】
センダングサ属植物を乾燥物あるいは乾燥粉末として用いる場合には、土壌に対して0.1〜30.0質量%添加することが好ましく、2.0〜20.0質量%添加することがより好ましく、更に5.0〜10.0質量%で用いるのが効果的であり最も好ましい。またセンダングサ属植物の抽出物を用いる場合には、抽出乾燥末に換算して、土壌に対して0.02〜5.0質量%添加することが好ましく、0.1〜3.0質量%添加することがより好ましく、更に1.0〜2.0質量%で用いることが効果的であり最も好ましい。
具体的には、例えば、ビデンスピローサの乾燥物あるいは乾燥粉末を用いる場合には、土壌10kgに対して10g〜3kgのビデンスピローサの乾燥物あるいは乾燥粉末を混合して用いる。
なお、センダングサ属植物そのもの、若しくはセンダングサ属植物の搾汁を土壌に用いる場合には、センダングサ属植物の乾燥粉末に換算して上記の範囲内に入るような量で用いればよい。例えば、1kgのビデンスピローサ植物は、90〜130g程度のビデンスピローサの乾燥粉末に相当するので、土壌10kgに対して100g〜30kgのビデンスピローサの生植物を加えればよい。
【0015】
ビデンスピローサの乾燥粉末を液状あるいはゲル状として、植物に直接用いる場合は、植物全体あるいは、花、種子、葉、茎、根部または果実からなる群より選択される植物の部分のおおよその質量に対してビデンスピローサの乾燥粉末が1.0〜10質量%となるように添加することが望ましい。またビデンスピローサの抽出物を用いる場合には、ビデンスピローサの抽出乾燥末に換算して、植物の質量に対して、0.01〜1.0質量%用いることが望ましい。
【0016】
ゲル状にする場合には、ゲル化剤として、グルコマンナン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等が挙げられる。ゲル化剤の添加量は、添加する水の量に対して0.1〜10.0質量%程度であればよい。
【0017】
本発明の生育促進剤を適用できる植物の部分としては、種子、葉、茎、根部または果実が挙げられる。前記茎部として、地上茎、塊茎、根茎、球茎、または鱗茎を含む。本発明の生育促進剤は、様々な農作物や果樹(果実)に使用することができる。
本発明の生育促進剤を適用できる農作物としては、じゃがいも等の塊茎類、大根等の直根類(胚軸を含む)、さつまいも等の塊茎類、落花生等の莢菜類、さといも等の球茎類、たまねぎ等の鱗茎類、れんこん等の根茎類が挙げられる。本発明の生育促進剤を適用できる他の植物としては、特に限定されないが、例えば、アンスリウム、ベゴニア等の花類が挙げられる。本発明の生育促進剤を適用できる果実あるいは種子としては、アメリカイチジク、日本イチジク等が挙げられる。
【0018】
本発明の害虫忌避剤を適用できる植物の部分としては、花、種子、葉、茎、根部または果実が挙げられる。前記茎部として、地上茎、塊茎、根茎、球茎、または鱗茎を含む。本発明の害虫忌避剤は、様々な花(観賞用植物)や農作物、果樹(果実)に使用することができる。
本発明の害虫忌避剤を適用できる農作物としては、じゃがいも等の塊茎類、大根等の直根類(胚軸を含む)、さつまいも等の塊茎類、落花生等の莢菜類、さといも等の球茎類、たまねぎ等の鱗茎類、れんこん等の根茎類が挙げられる。本発明の害虫忌避剤を適用できる果実あるいは種子としては、アメリカイチジク、日本イチジク等が挙げられる。本発明の害虫忌避剤を適用できる他の植物としては、バラ、カーネーション、キクなどをはじめとする全ての花類が挙げられる。
また、害虫の種類としては、アブラムシ、カメムシ、コガネムシ、ハチ(スズメバチ)、アザミウマ類、ネコブセンチュウ、カミキリムシ類、ハダニ類、カイガラムシ、イチジクモンサビダニ、類等が挙げられる。
以下に実施例を示すが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0019】
[製造例1]ビデンスピローサの乾燥粉末
ビデンスピローサの地上部を刈り取って(1.2Kg)、1〜5cmに切り自然乾燥(110g)したものを粉砕機にかけ10〜1000ミクロンにしたもの。
【0020】
[製造例2]ビデンスピローサの熱水抽出物
ビデンスピローサの地上部(茎と葉)の乾燥物50gを1,000gの水に加え、80〜100℃で4時間抽出したのち冷却、ろ過して熱水抽出物600g(純分2.1質量%)を得た。
【0021】
[製造例3]ビデンスピローサの熱水抽出乾燥物
製造例2で得られた熱水抽出物100gを凍結乾燥して乾燥粉末2gを得た。
【0022】
[製造例4]ビデンスピローサ熱水抽出物ゲル
製造例2で得られた熱水抽出物100gにヒドロキシエチルセルロース5g加えてゲル状にした。
【0023】
[実施例1]大根の生育作用
製造例1で得られたビデンスピローサ(BP)乾燥粉末を加えない土壌とそれぞれ土壌に対して2.0質量%、5.0質量%、10.0質量%、20.0質量%をそれぞれ加えた土壌に同一成長の大根の苗を植えた後、4ヵ月後の大根の生育度を調査し表1にまとめた。
表1から明らかなように、ビデンスピローサ(BP)乾燥粉末を加えた土壌で生育させた大根は生育が促進され、味も良好であった。また、大根の生育は、ビデンスピローサの乾燥粉末の量に依存していることがわかった。
【0024】
表1:大根苗を植えた後4ヶ月の大根生育結果

【0025】
[実施例2]じゃがいもの生育作用
製造例3で得られたビデンスピローサ(BP)熱水抽出乾燥物を加えない土壌とそれぞれ土壌に対して0.4質量%、1.0質量%、2.0質量%、4.0質量%の量を加えた土壌にじゃがいもを植え、その5ヶ月後のじゃがいもの生育度を調査し表2にまとめた。
表2から明らかなように、ビデンスピローサ(BP)乾燥粉末を加えた土壌で生育させたじゃがいもは生育が促進され、味も良好であった。また、じゃがいもの生育は、ビデンスピローサの乾燥粉末の量に依存していることがわかった。
【0026】
表2:じゃがいも種子を植えた後5ヶ月後のじゃがいもの生育結果

【0027】
[実施例3]イチジクの実への作用
製造例4で得られたビデンスピローサ(BP)熱水抽出物ゲルを用いて、平成19年6月末、同じ木のアメリカイチジクの実に対して前記ゲルを塗布したものと、しないものの差を調査した。アメリカイチジクは7月初旬に実り日本イチジクと比較して、実りが早く甘い。イチジク全般にいえるがアメリカイチジクは特に虫がつきやすく早く腐る欠点がある。この欠点をなくせるかどうか試験した。その結果を表3にまとめた。尚、ゲル状にしたのは実に塗布しやすく長持ちするからである。
より詳細には、塗布群と無塗布群として、それぞれ5個のアメリカイチジクの実(塗布時平均20g(長さ約3cm))を選択し、塗布群のアメリカイチジクの実に対して、製造例4で得られたビデンスピローサ(BP)熱水抽出物ゲルを1個につき2〜5gの量で、同時に1回塗布した。
塗布群、無塗布群全てのアメリカイチジクを同日に収穫した。
表3から明らかなように、ビデンスピローサ(BP)熱水抽出物ゲルを塗布したものはいずれも害虫がつかず、更に腐るのを遅らせることができた。一方、無塗布群は2〜5まではイチジクモンサビダニがついてしまった。また、無塗布群はいずれも腐ってしまい、食することができなかったので臭いを評価した。
【0028】
表3:アメリカイチジクの実が完熟するまでの結果

【0029】
[実施例4]バラの花への影響
製造例2で得られたビデンスピローサ(BP)熱水抽出物をバラのつぼみから咲くまで4花ずつ適時スプレーして害虫の駆除効果を試験した。
より具体的には、一つのつぼみに対して、一度に熱水抽出物を10g程度スプレーし、それを咲くまで3回行った。
その結果を表4にまとめた。害虫忌避効果は目視で観察した。「良好」とは害虫が全くつかないことを意味し、「効果なし」とはアブラムシが多数付いてしまったことを意味する。開花時の状態についても目視で観察した。「最良」とは花弁に一枚も傷が無く、清浄に開花したものを意味し、「不良」とは花弁に傷あるいは変形があり、完全に開花しなかったものを意味する。
表4から明らかなように、ビデンスピローサ(BP)熱水抽出物をスプレー塗布したものはいずれもアブラムシがつかず、害虫忌避効果が見られた。一方、無塗布群はいずれもアウラムシがついてしまい、花の状態も不良であった。
【0030】
表4:バラの花への影響

【0031】
[実施例5]アンスリウム、ベゴニアへの影響
製造例3で得られたビデンスピローサ(BP)熱水抽出乾燥物を土壌1kgあたり1.0g加えた土壌と、何も加えない土壌に、アンスリウム、ベゴニアの苗をそれぞれ植えた後、1ヵ月間アンスリウム、ベゴニアの生育度を調査した。
ビデンスピローサ(BP)熱水抽出乾燥物を加えた土壌に植えたアンスリウム、ベゴニアの生育は、何も加えない土壌に植えたアンスリウム、ベゴニアに対して、成長が著しかった。ビデンスピローサ(BP)熱水抽出乾燥物を加えた土壌で生育させたアンスリウム、ベゴニアは、7日で約2cm伸長し、1ヶ月で約10cm伸長した。また葉は、1ヶ月で約2倍大きくなった(葉身)。一方、何も添加しない土壌で生育させたアンスリウム、ベゴニアは、7日で約1cm伸長し、1ヶ月で約5cm伸長した。また葉は、1ヶ月で約1.5倍大きくなった(葉身)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センダングサ属植物、センダングサ属植物の搾汁、センダングサ属植物の乾燥物またはセンダングサ属植物の抽出物を含む、植物の生育促進剤。
【請求項2】
請求項1に記載の生育促進剤を、植物またはその部分に直接適用するか、あるいは植物が生育する土壌に適用することを含む、植物の生育を促進する方法。
【請求項3】
センダングサ属植物、センダングサ属植物の搾汁、センダングサ属植物の乾燥物またはセンダングサ属植物の抽出物を含む、植物の害虫忌避剤。
【請求項4】
請求項3に記載の害虫忌避剤を、植物またはその部分に直接適用することを含む、植物から害虫を忌避する方法。

【公開番号】特開2010−235506(P2010−235506A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−84965(P2009−84965)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(591035391)株式会社武蔵野免疫研究所 (10)
【Fターム(参考)】