説明

検索結果を並べ替えるためのシステム、方法、及び/又は装置

検索結果を修正することに関連する方法、装置、デバイス及びシステムの実施形態を開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願との相互参照)
本出願は、2008年3月12日に出願された米国正規出願第12/047,069号に対する優先権を主張するものであり、該出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本発明の実施形態は検索エンジンの分野に関し、より具体的には検索結果を修正することに関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット上で利用可能な大量のコンテンツ及び/又は情報を踏まえれば、1又はそれ以上の関心領域を体系化及び/又は検索する方法を有していることが有利な場合がある。例えば、ユーザは、1又はそれ以上のインターネット検索エンジンを使用して、関心領域に関する1又はそれ以上のキーワードに基づく検索などにより、関連性を有する可能性のあるコンテンツを識別することができる。1又はそれ以上の検索エンジンからの結果を、特定のページの1又はそれ以上のキーワードとの確固たる関連性に基づく1又はそれ以上の公式に従って体系化することができる。さらなる例では、ユーザは、後で再び見たいと望む可能性のある情報及び/又はコンテンツの1又はそれ以上の場所をブックマークすることができる。ブックマークを例えばディレクトリ構造のような1又はそれ以上のフォルダに体系化することができる。しかしながら、大量の利用可能なコンテンツ及び/又は情報を考慮すると、体系化及び検索のための新しい解決策が有利なものとなり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
特に、本明細書の結論部分で主題を指摘し、これについて明確に特許請求する。また一方、添付図面とともに以下の詳細な説明を参照することにより、特許請求の主題を構成及び動作方法の両方に関して、これらの目的、特徴、及び利点とともに最も良く理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】1又はそれ以上のサーバと通信する1又はそれ以上のコンピュータプラットフォームなどの実施形態を示す概略図である。
【図2】1又はそれ以上の検索結果を並べ替える方法などの実施形態を示すフロー図である。
【図3】1又はそれ以上の検索結果を並べ替える第2の方法などの実施形態を示すフロー図である。
【図4A】ユーザに1又はそれ以上のユーザ設定を示すとともに1又はそれ以上の並べ替えた結果を表示するためのインターフェイスを示す図である。
【図4B】ユーザに1又はそれ以上のユーザ設定を示すとともに1又はそれ以上の並べ替えた結果を表示するためのインターフェイスを示す図である。
【図5A】ユーザに1又はそれ以上の並べ替えた結果を表示するためのインターフェイスを示す図である。
【図5B】ユーザに1又はそれ以上の並べ替えた結果を表示するためのインターフェイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の詳細な説明では、特許請求の主題の完全な理解を提供するために数多くの具体的な詳細を記載している。しかしながら、当業者であれば、これらの具体的な詳細を伴わずに特許請求の主題を実施できることが理解されよう。その他の場合、特許請求の主題を曖昧にしないために、当業者にとって既知の方法、手順、及び/又は構成要素については詳細に説明していない。
【0007】
本明細書全体を通じて行う「1つの実施形態」又は「ある実施形態」への言及は、これらの実施形態に関して説明する特定の特徴、構造、又は特性が特許請求の主題の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体を通じて様々な箇所に出現する「1つの実施形態では」及び/又は「ある実施形態」という表現は、必ずしも全てが同じ実施形態について言及しているわけではない。さらに、1又はそれ以上の実施形態の中で特定の特徴、構造、及び/又は特性を組み合わせることができる。
【0008】
インターネットの使用を通じて、ユーザは、様々な話題に関する大量の情報にアクセスすることができる。しかしながら、状況によっては、ユーザが、関心のある情報の場所を特定することが困難な場合がある。この問題に対処するために、「検索エンジン」として知られているメカニズムを使用して数多くのウェブページにインデックスを付け、例えば、キーワード又は語句を入力することによってインデックスの付いた情報を検索するために使用できるインターフェイスを提供することができる。
【0009】
例えば、検索エンジンは、インターネットを何らかの方法で「巡回」してウェブ文書の場所を特定することができる「クローラ」(「クローラ」、「スパイダー」、「ロボット」とも呼ばれる)を含み、或いはこれを別様に使用することができる。ウェブ文書の場所を特定する際には、クローラが文書のURLを記憶し、場合によっては、このウェブ文書に関連するあらゆるハイパーリンクを辿ってその他のウェブ文書の場所を特定することができる。
【0010】
例えば、検索エンジンは、クローラによって場所を特定されたウェブ文書に関する或る情報を抽出し、及び/又はこれに別様にインデックスを付けるようにされた情報抽出メカニズム及び/又はインデックス付けメカニズムを含むことができる。例えば、ウェブ文書に関連するHTMLファイルのコンテンツに基づいて、このようなインデックス情報を生成することができる。インデックス付けメカニズムは、インデックス情報をデータベースに記憶することができる。検索エンジンは、ユーザがデータベースを検索できるようにする検索ツールを提供することができる。検索ツールは、ユーザが、キーワードなどの検索用語を入力又は別様に指定して検索結果を受け取り、及び/又はこれを閲覧できるようにするユーザインターフェイスを含むことができる。検索エンジンは、例えばランキングスキーム及び/又はランキング処理などに従う特定の順序で検索結果を提供することができる。
【0011】
状況によっては、ユーザが検索結果に関して入力を提供することが望ましい場合がある。例えば、ユーザは、特定の検索結果が、自分が起こした検索クエリに関連するものでないという指摘を提供することができる。さらなる例では、ユーザは、別の検索結果の方がこのような検索クエリとの関連性が高いという指摘を提供することができる。また、これらのユーザ嗜好を記憶し、及び/又は特定のユーザに関連付けて、将来の検索結果を、特定のユーザによって提供された嗜好を考慮すべく修正できるようにすることが望ましい場合がある。例えば、1又はそれ以上のキーワードに関連する検索結果を特定のユーザに対して、(関連性又は有用性が高いような)肯定的に又はプラスにランク付けされた結果を目立つ場所に表示する一方で、(関連性又は有用性が低いような)否定的にランク付けされた結果を目立たない場所に表示し、或いはユーザに表示される検索結果から削除するように並べ替えることが望ましい場合がある。また、ユーザに表示される1又はそれ以上のキーワードに関連する検索結果を並べ替えた旨の1又はそれ以上の表示をユーザに提供することが望ましい場合もある。しかしながら、これらの例は検索結果の並べ替えに関する説明例に過ぎず、特許請求の主題がこれらの点に関して限定されるものではないことに留意されたい。
【0012】
図1は、コンピュータプラットフォーム102及び/又は104などの1又はそれ以上のコンピュータプラットフォームを含む実施形態100の概略図である。この実施形態では、コンピュータプラットフォーム102及び/又は104は、例えばサーバ106、108、及び/又は110などの1又はそれ以上のサーバと通信することができる。1つの特定の実施形態では、ユーザが、コンピュータプラットフォーム102又はコンピュータプラットフォーム104などのコンピュータプラットフォームにより実行されるウェブブラウザなどのアプリケーションプログラムを使用することにより1又はそれ以上の検索を開始して、1又はそれ以上の検索エンジンと通信することができる。ある実施形態では、検索エンジンが、例えばサーバ106、108、及び/又は110などの1又はそれ以上のサーバ上で実行される1又はそれ以上のアプリケーションプログラム及び/又はデータベースを含むことができる。この実施形態では、ユーザの検索クエリに応答して、サーバ106が1又はそれ以上のデータベースを少なくとも部分的に検索して1又はそれ以上の検索結果を生成することができる。サーバ106はまた、ネットワークを介して1又はそれ以上の検索結果をコンピュータプラットフォーム102へ送信することもできる。上述したように、ランキングスキーム及び/又はランキング処理に従って、生成された検索結果をランク付けすることができる。ある実施形態では、ランキングスキームが、関連性の高そうな結果の方を関連性の低そうな結果よりも目立つ方法でユーザに提供するように結果を少なくとも部分的に並べようと試みることができる。また、ランキングスキームは、結果内にリストされた1又はそれ以上のウェブサイトのコンテンツの1又はそれ以上の変化、及び/又は1又はそれ以上のウェブサイトにおいて認識されたコンテンツの関連性の変化などに応答して、特定の結果のランキングを時間とともに変更することができる。
【0013】
図2は、1又はそれ以上の検索結果を並べ替える方法又は処理などの実施形態200を示すフロー図である。ボックス202において、検索エンジンが、検索クエリに少なくとも部分的に応答して1又はそれ以上の検索結果のリストを生成することができる。例えば、ユーザが、検索エンジン内に「black cat」という検索用語を入力する場合がある。この結果、検索エンジンは、「black cat」という検索用語に対応する1又はそれ以上の検索結果のリストを生成することができる。状況によっては、生成された検索結果リストをコンピュータプラットフォームへ送信して、例えば図4Aに関連して示すようなウェブブラウザなどのアプリケーションプログラムを介してユーザに表示することができる。或いは、以下でより完全に説明するように、生成された検索結果を並べ替えたりすることなどにより、生成された検索結果リストをユーザに表示するために送信する前に修正することができる。
【0014】
ボックス204において、1又はそれ以上のサーバ106、108、及び/又は110などにより、生成された検索結果を修正し又は並べ替えることができる。ある実施形態では、検索クエリに1又はそれ以上のユーザ嗜好を関連付けておくことができる。例えば、検索エンジンに関連する1又はそれ以上のテーブル、及び/又はサーバ106、108、及び/又は110の1又はそれ以上などの1又はそれ以上のサーバに、検索結果及び/又は検索用語に関連する1又はそれ以上のユーザ嗜好を前もって記憶しておくことができる。ある実施形態では、1又はそれ以上のユーザ嗜好を1又はそれ以上の検索用語に関連付けて、例えばハッシュテーブル又はその他の参照テーブルに記憶することができる。例えば、ユーザは、検索エンジンに1又はそれ以上の検索結果に関する肯定的及び/又は否定的なフィードバックを前もって与えておくことができる。ある実施形態では、検索エンジンが与えられたフィードバックを使用して、その後の検索結果をユーザのために並べ替え、これらがユーザに対してディスプレイ内に現れるようにすることができる。例えば、プラスの又は肯定的なランキングを受け取った検索結果に応答して、検索エンジンは、肯定的にランク付けされた検索結果を検索結果リストの最上位又はその近くなどに目立つように表示できるように検索結果を並べ替えることができる。さらなる例では、否定的なランキングを受け取った検索結果に応答して、検索エンジンは、否定的にランク付けされた検索結果を検索結果リストの最下位又はその近くなどに目立たないように表示し、或いは検索結果リストから完全に削除できるように検索結果を並べ替えることができる。
【0015】
ボックス206において、検索エンジンが、検索結果を並べ替えた旨の1又はそれ以上の表示をユーザに提供することができる。例えば、検索エンジンは、1又はそれ以上のグラフィック要素を生成して、個々の並べ替えた検索結果に関連付けることができる。1つの実施形態では、このステップが、図4Bに関連してより詳細に示すように、肯定的なユーザランキングに基づいて目立つように表示されている検索結果に押しピンのグラフィック表現のような肯定的なグラフィック要素を関連付けるステップを含むことができる。また、検索エンジンは、図5Aに関連してより詳細に示すように、否定的なユーザランキングに基づいて目立たないように表示されている検索結果にはさみのグラフィック描画のような否定的なグラフィック要素を関連付けることができる。或いは、検索エンジンは、結果を並べ替えた旨の及び/又は検索結果から削除した旨の表示を提供することができ、状況によっては、この表示は、図5Bに関連して示すような、生成された並べ替えていない検索結果の表示をユーザが確認できるようにするクリック可能なURLを含むことができる。
【0016】
図3は、1又はそれ以上の検索結果を並べ替えるさらなる方法又は処理などの実施形態300を示すフロー図である。ボックス302において、検索エンジンが、1又はそれ以上の検索結果に関するユーザ入力を受け取ることができる。例えば、ユーザが「black cat」などの検索クエリを入力したことに応答して、検索エンジンは、1又はそれ以上の検索結果リストを生成し、生成したリストをコンピュータプラットフォーム102及び/又は104などのコンピュータプラットフォームへ送信してユーザに表示することができる。ある実施形態では、検索エンジンが、生成した検索結果とともに1又はそれ以上のユーザ選択可能要素を提供することもできる。少なくとも1つの実施形態では、ユーザ選択可能要素が1又はそれ以上のユーザクリック可能ボタンを含み、状況によっては、このボタンによって検索エンジンが、生成した検索結果に関するユーザからの入力を受け取ることができるようになる。例えば、検索エンジンは、ユーザに表示される個々の検索結果に関連する肯定的及び/又は否定的なユーザクリック可能要素を提供することができる。ある実施形態では、ユーザがユーザクリック可能要素の1つをクリックした場合、このユーザ嗜好及び/又はユーザ入力を検索エンジンへ送信し、及び/又は検索エンジンがこれらを受信することができる。
【0017】
ボックス304において、検索エンジンが、受け取った入力を、入力を行ったユーザ及び/又は検索クエリから得られる検索用語の1又はそれ以上に関連付けることができる。例えば、検索エンジンは、受け取ったユーザ入力を、ハッシュテーブル又はその他のデータベーステーブルなどの1又はそれ以上のテーブルに記憶し、この記憶した入力をユーザ及び/又は検索クエリに関連付けることにより、記憶した入力を少なくとも部分的に1又はそれ以上のその後の検索クエリと連動して使用できるようになる。ある実施形態では、検索エンジンが、記憶したユーザ入力を求めて1又はそれ以上のテーブルを検索した後で、例えば登録ユーザ及び/又は会員ユーザなどの特定のユーザに将来的な検索結果を提供することができる。少なくとも1つの実施形態では、検索エンジンがユーザ及び/又は検索クエリを参照し、記憶したユーザ嗜好を少なくとも部分的に特定して、1又はそれ以上のその後の検索結果を修正すべきかどうかを判断することができる。
【0018】
ボックス306において、検索エンジンが、受け取ったユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて1又はそれ以上のその後の検索結果を並べ替えることができる。例えば、ユーザが、「black cat」という検索クエリに関連する検索結果に関する入力を前もって行っていた場合、検索エンジンは、このユーザのこの検索クエリに関するその後の検索結果を、肯定的にランク付けされた検索結果を目立つように表示し、否定的にランク付けされた検索結果を目立たないように表示することなどによって修正することができる。このようにして、ユーザは、ユーザが1又はそれ以上の検索用語に特に関連すると考える検索結果にすばやく到達することができる。ある実施形態では、この並べ替えが、肯定的にランク付けされた検索結果を、表示される検索結果の先頭又はその近くに配置する一方で、否定的にランク付けされた検索結果を削除し又は軽く扱うステップを含むことができる。
【0019】
ボックス308において、検索エンジンがさらに、1又はそれ以上の並べ替えた検索結果の表示をユーザに提供することができる。例えば、検索エンジンは、ディスプレイ上において、あらゆる並べ替えた検索結果に1又はそれ以上のグラフィック要素を関連付けることができる。ある実施形態では、ディスプレイ上において、肯定的にランク付けされた検索結果に例えばピンなどの肯定的なグラフィック要素を関連付けることができ、これに対して否定的にランク付けされた検索結果には例えばはさみなどの否定的なグラフィック要素を関連付けることができる。さらなる例では、表示された検索結果から否定的にランク付けされた検索結果を削除することができる。この例では、検索エンジンが、否定的にランク付けされた結果が削除された旨のクリック可能リンクなどの表示をユーザに提供することができ、このリンクによりユーザは、否定的にランク付けされた結果を表示するように検索エンジンに要求できるようになる。このようにして、ユーザは、以前に否定的にランク付けした検索結果を閲覧することができ、或いは状況によっては、ユーザが以前の否定的なランキングを取り消すことができる。
【0020】
特定の例示の実施構成、図4A、図4B、図5A、及び図5Bでは、ユーザに対してブラウザ内に検索エンジンインターフェイスを表示することができ、この検索エンジンインターフェイスは、グラフィックユーザインターフェイス(GUI)を通じてユーザから入力を受け取ることができる。例えば、図1に関連して上述したように、ユーザは、ネットワークと通信できるコンピュータプラットフォーム上で実行されるウェブブラウザを使用して検索エンジンにアクセスすることができる。このウェブブラウザにより、ユーザは、GUIを介して検索エンジンに1又はそれ以上のクエリを入力し、及び/又はその他のフィードバックを提供できるようになる。例えば、GUIにより、ユーザは、1又はそれ以上の検索クエリに基づく1又はそれ以上の検索を開始できるようになる。同様に状況によっては、このGUIにより、ユーザは、1又はそれ以上の表示された検索結果に関するフィードバックを提供できるようになる。
【0021】
図4Aは、1又はそれ以上のユーザ嗜好を示すための検索エンジンインターフェイス400を示す図である。図4Aでは、ユーザが、例えばボックス402内などに1又はそれ以上の検索用語などの検索クエリを入力することができる。ユーザが検索クエリを提出したことに応答して、検索エンジンは1又はそれ以上の検索結果を生成することができる。ある実施形態では、検索結果をリストとしてユーザに表示することができ、このリスト内の個々の検索結果の配置は、検索エンジンに関連する1又はそれ以上のランキングアルゴリズム及び/又はランキング処理に少なくとも部分的に基づく。例えば、ランキング処理は、関連性の高そうな結果を検索結果リストの最上位又はその近くに少なくとも部分的に配置することにより、関連性が低そうな結果よりも前に関連性が高そうな結果をユーザに表示しようと試みることができる。状況によっては、検索エンジンは、ユーザが表示結果に関するフィードバックを提供するためのインターフェイスを提供することができる。この実施形態では、インターフェイスは、コンピュータプラットフォームに関連する入力デバイス(例えばマウス又はその他のポインタデバイス)からのユーザ入力を受け取ることができる、GUI内に表示された1又はそれ以上のURL、Java(登録商標)要素及び/又は同様のものなどの1又はそれ以上のユーザ選択可能グラフィック要素を含むことができる。例えば、押しピンアイコン404などの押しピンアイコンは肯定的なランキングを表すことができ、これに対してはさみアイコン406などのはさみアイコンは否定的なランキングを表すことができる。この例では、ユーザが押しピンアイコンの1つをクリックして、これに隣接する検索結果がこのユーザにとって特に関連性が高いものであることを示すことができる。同様に、ユーザは、はさみアイコンの1つをクリックして、これに隣接する検索結果がこのユーザにとって特に関連性が無いものであることを示すことができる。1又はそれ以上のネットワークプロトコルを使用して、ユーザ選択可能グラフィック要素により提供されるあらゆるユーザフィードバックを検索エンジンへ送信することができる。これを受けて、検索エンジンは、例えばこの情報を1又はそれ以上のテーブルに記憶することなどにより、ユーザ及び/又は検索クエリからのあらゆる検索用語にユーザフィードバックを関連付けることができる。
【0022】
図4Bは、1又はそれ以上の並べ替えた結果をユーザに表示するための検索エンジンインターフェイス450を示す図である。図4Bでは、検索エンジンが、以前に受け取ったユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて検索結果を並べ替えることができる。例えば、ユーザが「black cat」という検索クエリを再び入力した場合、検索エンジンは、ユーザ及び/又は検索用語を参照して、入力された検索クエリに関連する1又はそれ以上のユーザ嗜好が記憶されているかどうかを少なくとも部分的に判定することができる。例えば、ユーザが、検索エンジンに関連するウェブサイトにログインすることなどにより、検索エンジンに対して自身の身元を証明した場合、検索エンジンは、ユーザ及び/又は検索クエリに関連する記憶されたユーザ嗜好を特定することができる。この例では、ユーザは、前もって検索結果452に肯定的なランキングを与えておくことができる。検索エンジンは、ユーザの識別情報及び/又は検索用語に基づいて、ユーザが提供した1又はそれ以上の嗜好を特定し、結果452が他の検索結果よりも目立つように表示されるように検索結果を並べ替えることができる。ある実施形態では、検索エンジンが、検索結果を並べ替えた旨の表示をユーザに提供することもできる。この場合、この例では、検索結果を並べ替えた旨の表示が押しピン454などのグラフィック表示を含むことができ、これにより検索結果452をグラフィックによって「ピン止めした」ように示すことができる。
【0023】
図5Aは、並べ替えた1又はそれ以上の検索結果をユーザに表示するためのインターフェイス500を示す図である。図5Aでは、検索エンジンが、以前に受け取ったユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて検索結果を並べ替えることができる。例えば、ユーザが「black cat」という検索クエリを再び入力した場合、検索エンジンは、ユーザ及び/又は検索用語を参照して、入力された検索クエリに関連する1又はそれ以上のユーザ嗜好が記憶されているかどうかを少なくとも部分的に判定することができる。例えば、ユーザが、検索エンジンに関連するウェブサイトにログインすることなどにより、検索エンジンに対して自身の身元を証明した場合、検索エンジンは、ユーザ及び/又は検索クエリに関連する記憶されたユーザ嗜好を特定することができる。この例では、ユーザが以前、検索結果502、504、及び/又は506などの1又はそれ以上の検索結果に否定的なランキングを与えていたとすることができる。検索エンジンは、ユーザの識別情報及び/又は検索用語に基づいて、ユーザが提供した1又はそれ以上の嗜好を特定することができ、結果502、504、及び/又は506が他の検索結果よりも目立たないように表示されるように検索結果を並べ替えることができる。ある実施形態では、検索エンジンが、検索結果を並べ替えた旨の表示をユーザに提供することもできる。この場合、この例では、検索結果を並べ替えた旨の表示が一対のはさみ510などのグラフィック表示を含むことができ、これにより検索結果502をグラフィックによって「削除した」ように示すことができる。また、検索エンジンは、検索結果502に関連するテキストを取り消し線フォーマットで表示することにより、結果502を削除されたように示すことができる。状況によっては、検索エンジンはさらに、並べ替えた検索結果の表示を修正することに関する追加の選択肢をユーザに提供することができる。例えば、ユーザは、リンク512をクリックして、否定的なフィードバックを受け取った検索結果が検索クエリに応答して表示されないように、削除された結果を表示から隠すことができる。
【0024】
図5Bは、1又はそれ以上の並べ替えた検索結果をユーザに表示するためのインターフェイス550を示す図である。図5Bでは、検索エンジンが、以前に受け取ったユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて検索結果を並べ替えることができる。例えば、ユーザが「black cat」という検索クエリを再び入力した場合、検索エンジンは、ユーザ及び/又は検索用語を参照して、入力された検索クエリに関連する1又はそれ以上のユーザ嗜好が記憶されているかどうかを少なくとも部分的に判定することができる。例えば、ユーザが、検索エンジンに関連するウェブサイトにログインすることなどにより、検索エンジンに対して自身の身元を証明した場合、検索エンジンは、ユーザ及び/又は検索クエリに関連する記憶されたユーザ嗜好を特定することができる。この例では、ユーザが以前、(図5Aに関連して上記で示した)1又はそれ以上の検索結果に否定的なランキングを与えていたとすることができる。検索エンジンは、ユーザの識別情報及び/又は検索用語に基づいて、ユーザが提供した1又はそれ以上の嗜好を特定することができ、否定的にランク付けされた検索結果が他の検索結果よりも目立たないように表示されるように検索結果を並べ替えることができる。この例では、否定的にランク付けされた検索結果が検索結果リスト内に示されていない。ある実施形態では、検索エンジンが、検索結果を並べ替えた旨の表示をユーザに提供することもできる。この場合、この例では、検索エンジンは、検索結果を前もって削除した旨の表示552を提供し、前もって削除された結果を示すための選択可能な選択肢554をユーザに提供する。このようにして、ユーザが、前もって削除された結果を見たいと望む場合、ユーザはこの選択肢を利用することができる。また、状況によっては、ユーザは、1又はそれ以上の検索結果に関連する嗜好を変更したいと望むことができる。例えば、ユーザは、否定的なランキングを削除し、及び/又は否定的なランキングを肯定的なランキングに切り換え、又はこの逆を望むことができる。以前のランキングへのユーザアクセスを可能にすることにより、検索エンジンは、ユーザが時間とともに自身の嗜好を変更できるようにする一方で、以前に受け取ったユーザランキングに基づいて依然としてその後の検索を並べ替える。
【0025】
上述の説明では、特許請求の主題の様々な態様について説明した。特許請求の主題の完全な理解を提供するために、説明目的で、特定の数字、システム、及び/又は構成を示した。上記の例に関して様々な実施形態について説明したが、上記の例は検索結果に関する説明例に過ぎず、特許請求の主題はこれらの点に限定されるものではないことに留意されたい。また一方、本開示の利益を享受する当業者には、特定の詳細を伴わずに特許請求の主題を実施できることが明らかであろう。その他の場合、特許請求の主題を曖昧にしないように、当業者が理解しているであろう特徴については省略及び/又は簡略化した。本明細書ではいくつかの特徴を例示及び/又は説明したが、当業者には多くの修正、代替、変更及び/又は同等物が想定されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、特許請求の主題の真の思想に含まれる全てのこのような修正及び/又は変更を対象とすることが意図されていることを理解されたい。
【符号の説明】
【0026】
202 検索結果を生成
204 生成された検索結果を並べ替え
206 並べ替えについての1又はそれ以上の表示をユーザに提供

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受け取った検索クエリに基づいて検索結果を生成するステップと、
1又はそれ以上の以前の検索結果に関して与えられ、コンピュータプラットフォームに結合されたメモリデバイスにおいてユーザ及び/又は前記検索クエリに前もって関連付けられた、1又はそれ以上のユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて、前記生成した検索結果を並べ替えるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記1又はそれ以上のユーザ入力が、肯定的なランキング又は否定的なランキングを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記並べ替えが、1又はそれ以上の検索結果に優先順位を付けるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記並べ替えが、1又はそれ以上の検索結果を削除するステップを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記並べ替えについての1又はそれ以上の表示をユーザに提供するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
1又はそれ以上の検索結果に優先順位を付けるステップが、該1又はそれ以上の結果を該検索結果の先頭又はその近くの位置へ移動させるステップを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
1又はそれ以上の検索結果に関するユーザからの入力を受け取るステップと、
コンピュータプラットフォームに結合されたメモリデバイス内で、前記ユーザ入力を前記ユーザ及び/又は検索クエリに関連付けるステップと、
前記受け取った入力に少なくとも部分的に基づいて1又はそれ以上のその後の検索結果を並べ替えるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記1又はそれ以上のその後の検索が前記ユーザに関連して開始される、
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記受け取った入力が、肯定的なランキング及び/又は否定的なランキングを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記並べ替えが、前記1又はそれ以上のその後の検索からの1又はそれ以上の結果に優先順位を付けるステップを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記並べ替えが、前記1又はそれ以上のその後の検索からの1又はそれ以上の結果を削除するステップを含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記1又はそれ以上のその後の検索結果とともに、前記並べ替えについての1又はそれ以上の表示を提供するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
1又はそれ以上の検索結果に優先順位を付けるステップが、該1又はそれ以上の結果を該検索結果の先頭又はその近くの位置へ移動させるステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
1又はそれ以上のコンピュータプラットフォームを備え、該1又はそれ以上のコンピュータプラットフォームが検索クエリに基づいて検索結果を生成し、該1又はそれ以上のコンピュータプラットフォームがさらに、1又はそれ以上の以前の検索結果に関して与えられ、ユーザ及び/又は前記検索クエリに前もって関連付けられた、1又はそれ以上のユーザ入力に少なくとも部分的に基づいて、前記生成した検索結果を並べ替える、
ことを特徴とするシステム。
【請求項15】
前記1又はそれ以上のユーザ入力が、肯定的なランキング又は否定的なランキングを含む、
ことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記1又はそれ以上のコンピュータプラットフォームが、1又はそれ以上の検索結果に少なくとも部分的に優先順位を付けることにより、前記生成した検索結果を並べ替える、
ことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記1又はそれ以上のコンピュータプラットフォームが、1又はそれ以上の検索結果を少なくとも部分的に削除することにより、前記生成した検索結果を並べ替える、
ことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記1又はそれ以上のサーバがさらに、前記検索結果を並べ替えた旨の1又はそれ以上の表示を前記ユーザに提供する、
ことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記1又はそれ以上のサーバが、前記1又はそれ以上の結果を前記検索結果の先頭又はその近くの位置へ少なくとも部分的に移動させることにより優先順位を付ける、
ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
命令を記憶した記憶媒体を含み、前記命令は、コンピュータプラットフォームにより実行された場合、該コンピュータプラットフォームが、
1又はそれ以上の検索結果に関するユーザからの入力を受け取り、
前記ユーザ入力を前記ユーザ及び/又は検索クエリに関連付け、
前記受け取った入力に少なくとも部分的に基づいて、1又はそれ以上のその後の検索結果を並べ替える、
ことを可能にするようになっていることを特徴とする物品。
【請求項21】
前記1又はそれ以上のその後の検索が前記ユーザに関連して開始される、
ことを特徴とする請求項20に記載の物品。
【請求項22】
前記受け取った入力が、肯定的なランキング及び/又は否定的なランキングを含む、
ことを特徴とする請求項20に記載の物品。
【請求項23】
前記命令がさらに、コンピュータプラットフォームにより実行された場合、該コンピュータプラットフォームが、前記1又はそれ以上のその後の検索からの1又はそれ以上の結果に優先順位を付けることを可能するようになっている、
ことを特徴とする請求項20に記載の物品。
【請求項24】
前記命令がさらに、コンピュータプラットフォームにより実行された場合、該コンピュータプラットフォームが、前記1又はそれ以上のその後の検索からの1又はそれ以上の結果を削除することを可能するようになっている、
ことを特徴とする請求項23に記載の物品。
【請求項25】
前記命令がさらに、コンピュータプラットフォームにより実行された場合、該コンピュータプラットフォームが、前記1又はそれ以上のその後の検索結果とともに、該結果が並べ替えられた旨の1又はそれ以上の表示を提供することを可能するようになっている、
ことを特徴とする請求項24に記載の物品。
【請求項26】
前記命令がさらに、コンピュータプラットフォームにより実行された場合、該コンピュータプラットフォームが、前記1又はそれ以上の結果を該検索結果の先頭又はその近くの位置へ移動させることを可能するようになっている、
ことを特徴とする請求項24に記載の物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【公表番号】特表2011−517492(P2011−517492A)
【公表日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−550671(P2010−550671)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【国際出願番号】PCT/US2009/001119
【国際公開番号】WO2009/114066
【国際公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(501438485)ヤフー! インコーポレイテッド (200)
【Fターム(参考)】