説明

検診システム及び検体採取キット提供装置

【課題】気軽に、しかも完全匿名化による検査を実施することができ、しかも短時間に精度ある検査結果を取得することのできる検診システムを提供する。
【解決手段】前記検診システムは、検体採取キット提供装置と検査結果提供サーバーとを含む。検体採取キット提供装置は、検体採取キットの収納部、希望検査項目の入力手段、キット識別情報が付与された検体採取キットを、入力された希望検査項目に基づいて提供する排出手段、希望検査項目をキット識別情報とリンクさせて伝達する手段を備える。検査結果提供サーバーは、キット識別情報とリンクさせて検査結果を蓄積可能なデータベース、被検者から送信されたキット識別情報に基づいて、検査結果を前記データベースから読み出し、被検者に送信する出力手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検診システム及びそれに用いることのできる検体採取キット提供装置に関する。本発明は、自己検診システムに係わり、個人の健康管理を、完全な匿名のうちに実施することができる。
【背景技術】
【0002】
近年、我が国の医療提供体制は、国民皆保険制度の下で整備されてきており、一方で少子高齢化の進行、高度医療の普及、国民の健康意識の向上などにより、医療費の増大が懸念されている。そのため、保険制度以外の医療サービスへの移行が望まれており、すなわち、健康予防を自己の費用で実施するプライベート検診が普及してきている。
【0003】
このような医療体制の現状から、郵送健診(例えば、特許文献1)といった、より簡易で予防的な検査が望まれているが、住所の記載等個人情報に関して不安がある。
【0004】
現在、妊娠診断薬等被検者自身で検査する市販検査キットが販売されているが、このような検査は、被検者自身で検査を実施するため、簡易な操作方法であることが必須であり、イムノクロマト法のような定性的な検査手法が選択され、このため、例えばエイズ検査のように早期にしかも高感度に測定する項目は選択できないという欠点がある。
【0005】
また、性感染症の感染拡大も、社会問題化しており、我が国で、エイズの感染報告数は2004年初めて1,000件を突破し、2006年7,536件と報告され、感染の拡大が懸念されている。このような性感染症の検査は保健所、病院で実施されているが、匿名性の確保の問題、施設訪問や検査時間等の時間的制約から、検査の実施率の向上が伸びないという課題がある。
【0006】
方や、栄養の過剰摂取による生活習慣病、特に糖尿病患者は2002年糖尿病実態調査で約740万人が強く疑われ、その対策として、予防的な検査として特定健診の制度が導入される予定となっている。
【0007】
【特許文献1】特開2001−305140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の課題は、気軽に、しかも完全匿名化による検査を実施することができ、しかも短時間に精度ある検査結果を取得することのできる検診システム、及び前記検診システムに使用することのできる検体採取キット提供装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題は、本発明による、
(A)検体採取キット提供装置と、(B)電気通信回線を介して被検者の端末装置から
接続可能な検査結果提供サーバーとを含む検診システムであって、
前記検体採取キット提供装置は、
(a1)検体採取キットの収納部、
(a2)希望検査項目の入力手段、
(a3)キット識別情報が付与された検体採取キットを、前記入力手段により入力された希望検査項目に基づいて提供する排出手段、
(a4)入力された希望検査項目を、提供した検体採取キットのキット識別情報とリンクさせて伝達する手段
を備え、
前記検査結果提供サーバーは、
(b1)前記検体採取キットで採取された検体における前記希望検査項目の検査結果を、その検体採取キットのキット識別情報とリンクさせて蓄積することのできるデータベース、
(b2)被検者の端末装置から送信されたキット識別情報に基づいて、そのキット識別情報にリンクされている検査結果を前記データベースから読み出し、被検者端末装置に送信する出力手段
を備える
ことを特徴とする、検診システムにより解決することができる。
【0010】
本発明の検診システムの好ましい態様によれば、前記伝達手段が、電気通信回線を介して、リンクされた希望検査項目及びキット識別情報を送信する手段である。
本発明の検診システムの別の好ましい態様によれば、前記伝達手段が、検体採取キットに設けた記録媒体に、リンクされた希望検査項目及びキット識別情報を記録する手段である。
本発明の検診システムの更に別の好ましい態様によれば、前記伝達手段として、前記送信手段と前記記録手段の両方を備える。
本発明の検診システムの更に別の好ましい態様によれば、前記検体採取キット提供装置が、
(a5)検体採取キットにより採取した検体を回収し、保管するための回収手段
を更に備える。
【0011】
また、本発明は、
(a1)検体採取キットの収納部、
(a2)希望検査項目の入力手段、
(a3)キット識別情報が付与された検体採取キットを、前記入力手段により入力された希望検査項目に基づいて提供する排出手段、
(a4)入力された希望検査項目を、提供した検体採取キットのキット識別情報とリンクさせて伝達する手段、
(a5)前記検体採取キットで採取された検体を回収し、保管するための回収手段
を備えることを特徴とする、検体採取キット提供装置に関する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、気軽に、しかも完全匿名化による検査を実施することができ、しかも短時間に精度ある検査結果を取得することができる。本発明の検診システムが普及することにより、感染症の感染拡大の防止に大いに貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の検診システムは、(A)検体採取キットをその場で被検者(すなわち、キット購入者)に提供することのできる検体採取キット提供装置と、(B)電気通信回線(例えば、インターネット)を介して被検者の端末装置から接続可能であって、被検者端末装置に検査結果を提供することのできる検査結果提供サーバーとを少なくとも含む。
【0014】
前記検体採取キット提供装置は、
(a1)検体採取キットを保管することのできる収納部、
(a2)被検者の希望する検査項目を入力することのできる入力手段、
(a3)キット識別情報が付与された検体採取キットを、前記入力手段により入力された希望検査項目に基づいて、被検者に提供する排出手段、
(a4)入力された希望検査項目を、提供した検体採取キットのキット識別情報とリンクさせて伝達する手段
を少なくとも含み、所望により、
(a5)検体採取キットにより採取した検体を回収し、保管するための回収手段
を含むことができる。本発明の検体採取キット提供装置は、例えば、自動販売機として設置することができる。
【0015】
前記検査結果提供サーバーは、
(b1)前記検体採取キットで採取された検体における前記希望検査項目の検査結果を、その検体採取キットのキット識別情報とリンクさせて蓄積することのできるデータベース、
(b2)被検者の端末装置から送信されたキット識別情報に基づいて、そのキット識別情報にリンクされている検査結果を前記データベースから読み出し、被検者端末装置に送信する出力手段
を含む。
【0016】
本発明の検診システムを用いた検診は、例えば、以下の手順により実施することができる:
A)検体採取キット自動販売機に希望検査項目を入力する。
B)入力データは、直ちに検査実施医療機関のサーバーに送信され、保管されるか、あるいは、記憶媒体の容量が大きい場合は、記憶媒体自身に上書きすることができる。
C)被検者は希望検査項目を入力し、所望により、更にパスワードを選定し、記憶媒体を付与した検体採取キットを指定する。
D)指定検査項目の実施料と検体採取キットの合計金額が表示される。
E)表示金額を入金することにより、被検者は検体採取キットを入手することができる。
F)被検者は、検体採取キットに添付されているキット識別情報(例えば、ID番号、IDを含むバーコード、記憶媒体に含まれるID番号)を控え、検体採取キットのプロトコールに則り、検体採取を実施する。
G)検体を検体収納袋に入れ、検体採取キット自動販売機の検体保管庫に投函する。
H)検体保管庫の検体は定期的に輸送業者に回収され、検査実施機関に搬送する。
I)搬送された検体は、記憶媒体に含まれる情報を読み込み、検体採取キット自動販売機より送信された情報と照合され、指定された検査項目を実施し、検査結果を得る。容量が大きい記憶媒体の場合は、その媒体に入力されたキット識別情報付きの指定検査項目を読みとり、検査を実施する。
J)被検者は、検査を実施した機関のインターネットのホームページにアクセスし、控えたキット識別情報、パスワードを入力することにより、検査結果が得られる。
K)検査実施機関のホームページから、被検者は、検体の測定結果、結果の意味、医療機関の紹介等、必要情報を入手することができる。
【0017】
上記手順に示すとおり、本発明の検診システムを用いた検診では、キット識別情報が付与された検体採取キット(自己採血キット、採尿キット、便採取キット等)を販売する自動販売機に対して、被検者が自己の希望する検査項目をインプットすると、検査項目に応じた採取キットが自動的に指定され、検体検査料金を含む採取キット料金が提示され、提示された料金を投入することによって採取キットが入手でき、そのキットを使用して自己の検体を採取し、キットを購入した自動販売機に付与された温度コントロールされた検体回収容器に投函し、投函された検体は定期的に輸送会社に輸送され、検査が実施され、被検者は、後日インターネットに検査センター等の検査実施機関のホームページに提供される結果公表サイトに、検体採血キットに付与されたキット識別情報とパスワードを入力することにより、依頼検体の測定結果を匿名のうちに取得することができる。
【0018】
以下、本発明を具体的に明らかにするために、本発明の具体例の添付図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1は、本発明の検体採取キット提供装置(自動販売機)の一態様の前面部を模式的に示す正面図である。
図1に示す検体採取キット自動販売機10の前面部には、上から下に向かって、検体採取キットの格納倉庫1、検査項目リスト画面3及び入力確認画面4、検査希望項目入力キーボード2、金額表示部5及び金額投入部6、検体回収用検体保冷庫8、検体採血キット取出し口7が配置されている。
【0019】
検体採取キットとしては、例えば、採血キット、採尿キット、便採取キット、唾液採取キット、粘液採取キット、細胞採取キット、又は体毛採取キットを挙げることができ、格納倉庫1には、それらの一部又は全てを配列することができる。キットには、例えば、人間用、動物用(特にペット用)などがある。
【0020】
検査希望項目入力キーボード2により、検査希望項目を入力することにより、必要とする検体採取キットが指定される。また、入力したデータ(検査希望項目)は、購入されるキットの識別情報(ID)と共に、検査実施医療機関に送信することができる。検査実施機関は、一般的には、病院、検診センター、検査センターであるが、研究用試薬項目を指定する場合は、企業の研究施設である場合がある。
被検者は、検査項目リスト画面3に示されたリストから、希望検査項目を選択することができる。
【0021】
被検者は、入力確認画面4に表示される入力操作指示に従って入力する。同時に音声ガイドが実施される場合がある。
金額表示部5には、例えば、検査実施料、検体採取キットの金額を、例えば、液晶パネル、レシートとして金額提示することができる。
金額投入部6に金額を投入すると、検体採血キット取出し口7に、検体採取キットが排出され、前記取出し口から被検者は入手することができる。
【0022】
検体回収用検体保冷庫8は、単体あるいは複数個設けることができ、検体の保存方法により選択される。例えば、血液の場合は4〜10℃にコントロールすることが好ましい。
【0023】
本発明の検体採取キット提供装置は、どこにでも設置可能であるが、例えば、薬局前、病院の待合室、スポーツクラブ、エステ関連施設等、健康意識の高い施設に設置されることが好ましい。
【0024】
図2は、本発明の検診システムを用いた検査の流れを示す説明図である。
被検者は、入力確認画面のスタートボタンを押し、検体採取キットの購入手続き開始手続きを開始する。被検者は、入力確認画面の指示に従って、必要事項を入力する。
【0025】
被験者は、自分が希望する検査項目を、検査項目リストより、選択して検査番号、あるいはグループ検査ファンクションキー番号を入力する。関連検査項目をグループ化し、グループ番号を選定すると数項目同時に入力することが可能である。
【0026】
次に画面の指示に従って、パスワードを決定し、入力する。このパスワードはインターネットのホームページから検査結果を照会する際、必要となる。なお、セキュリティーの観点から、パスワードを使用することが好ましいが、本発明では、パスワードの使用は必須ではない。
【0027】
検体採取キット自動販売機に希望検査項目の入力を終了すると、指定検査項目の実施料及び検体採取キットの合計金額が金額表示画面に表示される。被検者が表示金額を入金すると、検体採取キットが排出され、被検者は検体採取キットを入手することができる。
【0028】
被験者は検体採取キットに添付された取扱い説明書に基づき、検体の採取を実施する。採取後、検体を収納袋に入れ、検体採取キット自動販売機の検体保管庫に投函する。その際、検体保管庫はキットの取扱い説明書に基づき、保冷、凍結等、選択して投函する。
【0029】
検体保管庫の検体は定期的に輸送業者に回収され、検査実施機関に搬送される。採取検体の検査実施機関への送達方法は、検体採取キット自動販売機に検体を投函することが、検体の変性防止の点で好ましいが、匿名性が満たされる限り、例えば、郵送により送達することもできる。
搬送された検体は、記憶媒体に含まれるID情報を読み込み、検体採取キット自動販売機より送信されたIDと照合され、指定された検査項目を実施し、検査結果を得る。検査は、実施施設が所有する医療器械であり、精度管理が実施されており、また、測定の専門家が実施するため、精確な検査結果を得ることができる。キットに付与された容量が大きい記憶媒体の場合は、その媒体に入力されたID付きの指定検査項目を読みとり、検査が実施される。
検査実施施設によって異なるが、検査センター等の場合は1〜3日程度の期間で終了する。
【0030】
被検者は検査実施機関のホームページに、控えた検体採取キットのID、パスワードを入力することにより、検査結果を得ることができる。
検査実施機関のホームページから、被検者は、検体の測定結果、検査実施機関の医師監修による結果の意味、医療機関の紹介等、必要情報を入手することができる。
【0031】
本発明では、キットに付与されたキット識別情報を、被検者(購入者)と対応させることにより、被検者の識別情報としても使用する。例えば、電気通信回線を介して検査結果を取得する場合には、キット識別情報を送信することにより、被検者の匿名性が確保されたまま、自身の検査結果を入手することができる。
【0032】
本発明でキットに付与されるキット識別情報は、キット毎に与えられ、キット同士を区別することができる限り、特に限定されるものではないが、例えば、シリアル番号(通し番号)、ランダムに発生させた数字及び/又は文字の組合せ(但し、同一組合せは排除するものとする)などを挙げることができる。例えば、同一の目的で使用されるキット(例えば、採血キット)であっても、それぞれ、別の識別情報が付与される。
【0033】
本発明においては、購入者への販売時(すなわち、キットの排出時)に付与されている限り、キット識別情報は、予め(例えば、キット製造時、あるいは、検体採取キット提供装置へのキット収納時など)キットに付与しておくこともできるし、あるいは、キットの排出直前(例えば、希望検査項目を入力してから、キットを排出するまでの間)に付与することもできる。例えば、購入者が複数のキットを同時に購入する場合には、各キット毎に異なるキット識別情報を付与することもできるし、あるいは、それらの組合せを1つのキットとみなして、1つのキット識別情報を付与することもできる。
【0034】
本発明では、被検者が購入したキットに付与されたキット識別情報と、被検者が検体採取キット提供装置に入力した希望検査項目とをリンクさせた状態で、これらの情報(すなわち、キット識別情報及び希望検査項目)を、検体採取キット提供装置から検査実施機関に伝達する。この伝達方法は、被検者の匿名性が確保される限り、特に限定されるものではないが、例えば、電気通信回線を介して送信する方法、検体採取キットに設けた記録媒体に記録する方法などを挙げることができる。前記の電気通信回線としては、有線又は無線を問わず、専用回線、一般電話回線、インターネットなどを挙げることができる。また、検体採取キットに設けることのできる記録媒体としては、例えば、メモリー、印字可能なラベル等を挙げることができる。
これらの方法は、いずれか1つのみを実施することもできるし、2つ以上を組み合わせて実施することもできる。2つ以上を組み合わせた場合、異なった方法で伝達された情報を相互に照らし合わせることにより、正確な伝達が行われたか否かを確認することができるため、好ましい。
【0035】
検査実施機関に伝達されたキット識別情報及び希望検査項目は、別途、あるいは、同時に、検査実施機関に送られた検体入りキット(キット識別情報が付与)と照合され、伝達された希望検査項目の情報に従って、検体の検査が実施される。得られた検査結果は、キット識別情報とリンクされた状態で、検査結果提供サーバーのデータベースに蓄積される。検査結果提供サーバーには、電気通信回線を介して被検者の端末装置からアクセス可能である。前記電気通信回線としては、有線又は無線を問わず、例えば、一般電話回線、インターネットなどを挙げることができ、被検者端末装置としては、例えば、電話(固定電話又は携帯電話)、パーソナルコンピューターなどを用いることができる。被検者端末からキット識別情報を検査結果提供サーバーに送信すると、そのキット識別情報に基づいて、前記データベースから、前記キット識別情報にリンクされている検査結果が読み出され、検査結果提供サーバーの出力手段により、前記検査結果が被検者端末に送信される。被検者は、送信された検査結果を端末装置に表示することにより、検査結果を入手することができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の検診システムは、完全匿名化での検診の用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の検体採取キット提供装置の一態様の前面部を模式的に示す正面図である。
【図2】本発明の検診システムを用いた検査の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
【0038】
10・・・検体採取キット提供装置;
1・・・キット格納倉庫;2・・・検査希望項目入力キーボード;
3・・・検査項目リスト画面;4・・・入力確認画面;5・・・金額表示部;
6・・・金額投入部;7・・・キット取出し口;8・・・検体保冷庫。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)検体採取キット提供装置と、(B)電気通信回線を介して被検者の端末装置から
接続可能な検査結果提供サーバーとを含む検診システムであって、
前記検体採取キット提供装置は、
(a1)検体採取キットの収納部、
(a2)希望検査項目の入力手段、
(a3)キット識別情報が付与された検体採取キットを、前記入力手段により入力された希望検査項目に基づいて提供する排出手段、
(a4)入力された希望検査項目を、提供した検体採取キットのキット識別情報とリンクさせて伝達する手段
を備え、
前記検査結果提供サーバーは、
(b1)前記検体採取キットで採取された検体における前記希望検査項目の検査結果を、その検体採取キットのキット識別情報とリンクさせて蓄積することのできるデータベース、
(b2)被検者の端末装置から送信されたキット識別情報に基づいて、そのキット識別情報にリンクされている検査結果を前記データベースから読み出し、被検者端末装置に送信する出力手段
を備える
ことを特徴とする、検診システム。
【請求項2】
前記伝達手段が、電気通信回線を介して、リンクされた希望検査項目及びキット識別情報を送信する手段である、請求項1に記載の検診システム。
【請求項3】
前記伝達手段が、検体採取キットに設けた記録媒体に、リンクされた希望検査項目及びキット識別情報を記録する手段である、請求項1に記載の検診システム。
【請求項4】
前記伝達手段として、請求項2に記載の送信手段と、請求項3に記載の記録手段の両方を備える、請求項1に記載の検診システム。
【請求項5】
前記検体採取キット提供装置が、
(a5)検体採取キットにより採取した検体を回収し、保管するための回収手段
を更に備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の検診システム。
【請求項6】
(a1)検体採取キットの収納部、
(a2)希望検査項目の入力手段、
(a3)キット識別情報が付与された検体採取キットを、前記入力手段により入力された希望検査項目に基づいて提供する排出手段、
(a4)入力された希望検査項目を、提供した検体採取キットのキット識別情報とリンクさせて伝達する手段、
(a5)前記検体採取キットで採取された検体を回収し、保管するための回収手段
を備えることを特徴とする、検体採取キット提供装置。

【図1】
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【図2】
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