説明

業務用食器洗浄機

【課題】食器洗浄機から運び出される水の量を減少できるようにする方法を提供する。
【解決手段】メインファン(18)及び補助ファン(77)並びに乾燥チャンネル(58)を包含し、乾燥チャンネル(58)がチャンネル底(61)に、このチャンネル底(61)を横切る方向に走る流出口(64)を付けた流出溝(63)を包含し、更に、チャンネル底(61)が前記流出溝(63)に向かって上がり勾配である業務用食器洗浄機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段に記載のプログラム式自動機械の形態の業務用食器洗浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の食器洗浄機は、特許文献1から知られている。更なる食器洗浄機が、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、及び、特許文献7から知られている。
【0003】
一回分ずつ洗い物を処理室に入れ、洗い終わった後に処理室から出すように形成された業務用食器洗浄機は、特にフロントドアマシン(front loader dish washer)又は“かご”スライドマシン(hood-type dish washer)である。フロントドアマシンの場合は、洗い物をかごの中に立て、洗い物を入れたかごをフロントドア口から処理室に入れ、洗い終わった後に再びフロントドア口から取出す。“かご”スライドマシンの場合は、洗い物を入れた食器かごを入口側から手で処理室に滑り入れ、洗浄プログラム終了後に処理室の出口側から手で取出す。
【0004】
フロントドアマシンと“かご”スライドマシンは、洗い物を処理する処理室をたった一つしか持たない。フロントドアマシンは、アンダーテーブルマシン(under-counter ware washer)又はオーバーテーブルマシン(top-counter ware washer)であってよい。洗い物の洗浄は、通常、洗い物を洗浄液(wash liquid)で洗浄する少なくとも一つの洗浄プロセスと、この後に続く、すすぎ液(final rinse liquid)で洗浄する少なくとも一つのすすぎプロセスにより行われる。すすぎ液は、真水又は真水混合洗浄液であってよい。一回分ごとに出し入れするように形成された業務用食器洗浄機は、プログラム式自動食器洗浄機(batch dish washers or batch ware washers)とも呼ばれる。
【0005】
洗い物は、特に食器、ガラス製品、フォーク類、皿、鉢、盆、箱などであってよい。
【0006】
業務用食器洗浄機では、主に二つの乾燥方法が採用される。第一の方法では、すすぎプロセスの後、まだ高温の洗い物を洗浄機から出し、それから周囲空気で4〜10分間乾かす。乾かす時にこの方法では通常、洗い物は、洗浄のためにその洗い物が並べられたかごの中にそのまま置かれる。第二の方法では、空気乾燥が食器洗浄機の中で行われる。
【0007】
業務用のフロントドアマシンないしはアンダーテーブルマシンのための外気乾燥システムは、食器を極短時間で乾燥できるようにするために毎秒25〜60m3の範囲内の大量の空気流を使用する。この大量の空気流は、業務用の領域では乾燥プロセス時間の短さから必須とされている。従来一般の家庭用食器洗浄機の乾燥と比べて、業務用食器洗浄機の能動乾燥時間は数分の一の短さである。家庭用食器洗浄機における乾燥プログラム実行時間が30分〜2.5時間であるのに対し、業務用食器洗浄機における乾燥プログラム実行時間は1.5〜5分である。この極端に短縮された乾燥プロセスにより、特に大量の空気流により、乾燥チャンネル内にある凝縮液は吹出し口を通して吹出される。加えて、乾燥チャンネルが洗浄機の内空部と連絡しているので、比較的少量ながら洗浄液とすすぎ液が乾燥チャンネルの中に達する可能性がある。洗浄機の待機中に、及び、洗浄機を毎日使い始める時ないしは加熱する時にも、同じく凝縮液の滴が乾燥チャンネル内に生じる可能性がある。
【0008】
そこで乾燥プロセスをスタートさせると、乾燥チャンネル内にある、ないしは付着する水滴は、高速の空気流によって飛ばされ、食器洗浄機の吹出し口から吹出される。更に、空気流により、乾燥チャンネルの底に生じる水膜が部分的に吹出し口を通して運び出される。これは結果として、一方で一滴一滴が洗浄機から周囲に飛ばされることになり、他方で、滴下した水がチャンネル出口から機械正面側に流出することになる。こうして運び出される水の総量は、運転モードないしはサイクル順序に応じて変わるが、一回の乾燥プロセスの間に最大で約10mlになり得る。
【0009】
【特許文献1】独国特許出願公開第102005023428号明細書
【特許文献2】米国特許第3807420号明細書
【特許文献3】米国特許第4179821号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第0978250号明細書
【特許文献5】欧州特許出願公開第0711528号明細書
【特許文献6】欧州特許出願公開第0378836号明細書
【特許文献7】独国特許出願公開第4029958号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
よって、本発明の課題は、食器洗浄機から運び出される水の量を減少できるようにする方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題は、発明通り、請求項1に記載の特徴によって解決される。
【0012】
本発明は、特に洗浄機のプログラム実行中の乾燥プロセス(乾燥工程)における水流出の減少を可能にする。
【0013】
本発明の更なる特徴が従属請求項に含まれている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を図面に示す好ましい実施形態に則して詳細に説明する。図1は、本発明に係る業務用食器洗浄機の第一の実施形態の断面図である。図2は、図1に示した業務用食器洗浄機の斜視図である。図3は、本発明に係る業務用食器洗浄機の第二の実施形態の側面断面図である。図4は、同じ第二の実施形態の部分断面図である。図5は、本発明に係る食器洗浄機の第二の実施形態の更なる部分断面図である。図6は、図1及び図3に示した食器洗浄機の上から見た部分断面図である。
【0015】
図1及び3は、洗い物6を受容する処理室4と出し入れ口10を密閉するドア8を具備する業務用食器洗浄機2の縦断面を示す。食器洗浄機2は、一回分ずつ洗い物6を処理室4の処理エリア12内に入れ、洗い終わった後にそこから出すように形成されている。処理室4内への吸気口14が、扉8下部の処理エリア12より奥深い場所に配置されている。吸気口14より上、処理エリア12より高い場所に処理室4からの排気口16が配置されている。食器洗浄機2は、空気通路21に沿って空気流20を作り出すメインファン18を具備し、ここで、空気通路21は、吸気口14から処理室4を通って排気口16へと延びる。処理室4内の空気流20は、洗い物6を乾燥させるために処理エリア12を通り抜けていく。少なくとも一つのデフレクタ23を備えたデフレクタ装置22が配置され、吸気口14を通って処理室4に入り込む空気流20に作用するように形成されており、空気流が均一に分布した状態で処理エリア12に下から入り込むように働く。
【0016】
処理室4は、例えば60〜80リットルの容積を有する。
【0017】
概念“洗い物”6は、特に食器、ガラス製品、フォーク類、鉢、容器、箱、盆などを包含する。
【0018】
処理エリア12は、処理室4内の、洗い物6がその洗浄のために位置決めされるエリアである。洗い物6は、ここで、好ましくはかご24の中に配置されている。処理室4は、上にそれぞれかご24が位置決めされた、又は位置決めできる一つ以上のかご受け、例えば図示された通り、唯一のかご受け26を有する。あるいは代わりに、例えば二つのかご受けを上下に位置する形で配置してもよい。
【0019】
処理室4内に、多数のスプレーノズル28が液体38、例えば洗浄液又はすすぎ液を洗い物6に吹きかけるために配置されている。洗浄液を吹きかけるためと、すすぎ液を吹きかけるために、それぞれ別個のスプレーノズル28を設けてもよい。スプレーノズル28は、特に図示された通り、回転式のスプレーパイプ、定置式のスプレーパイプ、又は処理室囲壁のどこに作られていてもよい。図示された実施形態では、出し入れ口10は処理室4の正面側50に配置されている。処理室底部32には、液体38を受容するために設けられたタンク36又は溜めの中に通じる通流口34が作られている。この処理室底部32の通流口34は、好ましくはタンクストレーナ40により覆われている。食器洗浄機2は、好ましくは、タンク36内の液体38を更なる洗浄プログラムのため、すなわち、次の一回分の洗い物6のために少なくとも部分的に再使用できるように設計されている。
【0020】
タンク36内の液体38の使用温度は、好ましくは55℃〜65℃の範囲内で、適当な温度調節装置により使用温度に保たれる。好ましくは、すすぎ液の温度を63℃〜85℃に調節するすすぎ液用の温度調節装置を設けてもよい(図示なし)。
【0021】
吸気口14は、図1〜3に描かれた実施形態では、本体ハウジング46と連結された、又はこれによって作られた案内エレメント42、44の間に作られている。ここでは、上案内エレメント42と下案内エレメント44が少なくとも一つのギャップ又はスリットを作っている。上案内エレメント42は、好ましくは処理室4から遠ざかる方向に傾斜している。
【0022】
吸気口14は、好ましくは、処理エリア12の幅全体を覆う空気流20を作り出すように形成されている。
【0023】
吸気口通路48が、食器洗浄機2の正面側50から下ドアギャップ52を通って吸気口14まで延びる。あるいは代わりに、吸気口通路48はハウジング部分の開口部又はドア8の開口部から吸気口14に延びてよい。スプレーノズル28のスプレー動作中に洗浄液38が吸気口通路48を通って食器洗浄機2から流出するのを防ぐため、好ましくは、吸気口通路48がラビリンス形に作られている(図1および3を参照)。吸気口通路48の中に、粒子フィルタ、例えばダストフィルタを配置してもよい。
【0024】
空気流20の空気通路21の中に配置されたデフレクタ装置22を、ワンピースで形成してもよい。あるいは代わりに、デフレクタ装置22を、少なくとも二つのデフレクタ23を使ってマルチピースで形成してもよい。少なくとも二つのデフレクタ23を互いに間隔をあけて配置してもよい。
【0025】
図1及び3に描かれた発明通りの食器洗浄機2の実施形態では、デフレクタ装置22は吸気口14から間隔をあけて配置されている。特に、デフレクタ装置22を処理室底部32に配置してもよい。あるいは代わりに、デフレクタ装置22又はその少なくとも1つのデフレクタ23をタンクストレーナ40に配置してもよい。あるいは代わりに、デフレクタ装置22を吸気口14に隣接して、例えば処理室囲壁に配置してもよい。
【0026】
排気口16は、処理室4の後部上エリア56に配置されている。ここを通って空気通路21、従ってまた、空気流20は処理室4の処理エリア12全体を通り抜け、これによって良好な乾燥結果が得られる。あるいは代わりに、排気口16を洗い物エリア12上方の別の場所に配置してもよい。
【0027】
排気口16への流れ方向において、乾燥チャンネル58が排気口16から吹出し口60の形態の機械出口まで延びる。吹出し口は、好ましくは、例えば図1〜4に描かれた通り、機械正面側50に配置されている。乾燥チャンネル58は、好ましくは、処理室4の上、かつ、洗浄機天井の下を延びる。吹出し口60のエリア内に配置された出口カバー62が、吹出し口60において所望の流れ環境を作る働きをする。
【0028】
乾燥チャンネル58は、チャンネル底61に、チャンネル底61を横切る方向に走る流出溝63を具備する。流出溝63は流出口64を具備する。チャンネル底61は、排気口16から流出溝63に向かって上がり勾配である。流出溝63の流出口64は、その下側で、処理室4からの飛沫を遮る遮蔽装置によって遮蔽されている。遮蔽装置は、述べた実施形態では、管状の流出路65からなり、これが、流出口64に境を接する下向きの流出セクション65−1、これに続いて流出セクション65−1を横切る方向に走る、つまり、ほぼ水平に走る中間セクション65−2、及び、これに続いて再び下向きに走る、下向きの開口部を付けた端セクション65−3を包含する(これについては、特に図4も参照)。遮蔽装置ないしは流出路65は、食器洗浄機2の正面側を向いていても(図1を参照)、その背側を向いていても(図3を参照)よい。横方向を向いていることも考えられる。
【0029】
流出溝63は、排気口16より吹出し口60の近くに配置されている。流出溝63は、述べた好ましい実施形態において、吹出し口60に面した乾燥チャンネル58の途中の場所、好ましくは乾燥チャンネル全長の約60%〜95%のエリア内に配置されている。更に好ましくは、その全長の約75%〜85%のエリアである。
【0030】
吹出し口60の下エリア(図4を参照)には、吹出し口60のチャンネル底61から上向きに延びる突起によって漏れ止め66が形成されている。これは、洗浄液ないしは漏れ止め66に達する凝縮液がドア8ないしは床上に流出するのを防ぐ。漏れ止め66の上流では、そのエリア内ないしはその手前において第二の流出口67が乾燥チャンネル58の底に形成されている。食器洗浄機2から流出するのを漏れ止め66によって止められた液体が、この第二の流出口67を通って流出できる。第二の流出口67は導出路68に通じている。導出路68は、ドア8と食器洗浄機2のハウジングの間のシールエレメントとして役立つドアパッキン68−2の上方の、食器洗浄機2のドア8の上端の後方で終わっている。
【0031】
流出溝63の下流、つまり、流出溝63と吹出し口60の間で、チャンネル底61は少なくとも一部エリアにおいて吹出し口60に向かって下っていく。図1及び3に示した実施形態では、チャンネル底61の底セクション61−2が流出溝63の下流でこれに直接続いて下がっていく。その先の下がっていくチャンネル底セクション61−3が、漏れ止め66の上流に配置され、漏れ止め66で終わっている。
【0032】
乾燥チャンネル58はチャンネル本体69を具備する。これが、排気口16から食器洗浄機2の前縁付近まで延びる第一の乾燥チャンネルセクション70を形成する。この第一の乾燥チャンネルセクション70に続いて第二の乾燥チャンネルセクション71があり、吹出し口60に通じている。チャンネル本体69ならびにメインファン18は、例えばバヨネットナット72の形の締結エレメントを使って処理室4の天井4−2に締結されている。乾燥チャンネル58の後端のエリア内、つまり、乾燥チャンネルの、処理室4の排気口16に面した側では、乾燥チャンネル58の最も奥深い場所に凝縮液排出路73が乾燥チャンネル58から処理室4の中へと設けられている。凝縮液排出路73は、処理室4の排気口16に通じていても、チャンネル本体69の凹部74を通って、締結エレメント(図示された好ましい実施形態においてすでに述べた通りバヨネットナット72である)の対応する凹部75に向かって処理室4内に通じていてもよい。
【0033】
図示された実施形態において、メインファン18は、処理室4からの空気を吸引するために排気口16と吹出し口60の間に配置されている。好ましくは、メインファン18は排気口16に配置されている。あるいは、図示された実施形態の代わりに、メインファンを、処理室4に空気を吹込む目的で配置してもよい。
【0034】
特に、図1に描かれた通り、メインファン18のスパイラルハウジングが凝縮液排出路73に向かって傾斜し、従って、液体がメインファン18の中を凝縮水排出路73に向かって流出するように設けられている。あるいは代わりに、メインファン18のスパイラルハウジングを水平に配置してもよい。
【0035】
好ましくは図1及び3に描かれた通り、メインファン18のスイッチが切られている時に、乾燥チャンネル58を密閉する密閉エレメント76が、乾燥チャンネル58の中に配置されている。この密閉エレメント76により、特にスプレーノズル28のスプレー動作中に、スプレーミストが乾燥チャンネル58と吹出し口60を通って食器洗浄機2から流出するのが防止される。密閉エレメント76は、制御装置により制御される制御可能な密閉エレメントであってよい(図示なし)。しかしながら、密閉エレメント76は、描かれた通り、メインファン18で作り出された空気流20によって自動的に開けられ、メインファン18のスイッチが切れた時に、自動的に閉められるフラップにより作られるのが好ましい。好ましくは、フラップはそのために上端で支承されており、これによりメインファン18のスイッチが切れた時に、重力によって自動的に閉じられる。
【0036】
メインファン18のほかに補助ファン77(図6を参照)が、メインファン18及び排気口16への空気流20の流れ方向に、周囲空気78を空気流20に供給するために設けられている。補助ファン77は、周囲空気チャンネル80を経由して周囲空気を乾燥チャンネル58に送り込むように配置されている。図示された実施形態では、補助ファン77の送風口79が補助ファン77の上側に配置されているが、使用されるファンのタイプに応じて他の任意の場所に配置してもよい。周囲空気チャンネル80が乾燥チャンネル58に通じている通流エリア82が、周囲空気チャンネル80を経由して送られてきた周囲空気78と処理室4からの空気流20を混合する混合室として働く。ここで言う周囲空気とは、処理室天井と洗浄機天井の間のエリア内に吸込まれる外気である。
【0037】
図6に描かれた通り、両方の空気流の混合をより良くするために流れ案内エレメント84を設けてもよい。通流エリア82に続く流れの方向で、生じる空気流88における渦流を減じるために流れ案内エレメント86を設けてもよい。処理室4から流出する空気流20に周囲空気を送り込むことにより、処理室4から流出した湿った空気によって食器洗浄機2の外で生じる凝縮効果が減じられる。補助ファン77のスイッチが切れている時に、周囲空気チャンネル80を密閉する密閉エレメント90を周囲空気チャンネル80の中に配置してもよい。この周囲空気チャンネル80の密閉エレメント90を、特に、先に乾燥チャンネル58に関して述べたような密閉エレメントによって製作してもよい。図6から、凝縮液排出路73の延在方向がはっきり分かる。これは、(半径方向に)メインファン18に向かって延び、バヨネットナット72の凹部の中に通じるチャンネルからなる。
【0038】
描かれた実施形態においてメインファン18は、毎分処理室容積の6〜12倍に相当する流量の空気流20を作り出すように形成されている。空気は処理室から軸方向に吸引される一方、半径方向に吹出される。
【0039】
図1に描かれた実施形態では、処理室4からの液体が排気口16を通過して流出するのを回避又は抑制するために、飛沫除け102が排気口16の前に配置されている。この飛沫除け102が油脂フィルタを備えてもよい。描かれた実施形態において、凝縮液排出路73に関して、凝縮液排出路73を通過して流れ出た凝縮液が飛沫除け102に当たって滴下し、そこから処理室4の縁部域104に向けられ、従ってまた処理エリア12に沿って導かれるように、飛沫除け102が配置されている。飛沫除けはオプションであり、図3の実施形態では図示されていない。
【0040】
食器洗浄機2とその部品、特にメインファン18及び補助ファン77のプログラム制御のために、図2に概略的に描かれたようなプログラム制御装置200が設けられている。
【0041】
当業者であれば、開示された特徴が述べられた組合せだけでなく、別の組合せにおいてでも個別においてでも、使用可能であることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る業務用食器洗浄機の第一の実施形態の断面図である。
【図2】図1に示した業務用食器洗浄機の斜視図である。
【図3】本発明に係る業務用食器洗浄機の第二の実施形態の側面断面図である。
【図4】同じ第二の実施形態の部分断面図である。
【図5】本発明に係る食器洗浄機の第二の実施形態の更なる部分断面図である。
【図6】図1及び図3に示した食器洗浄機の上から見た部分断面図である。
【符号の説明】
【0043】
2 食器洗浄機
4 処理室
6 洗い物
8 ドア
10 出し入れ口
12 処理エリア
14 吸気口
16 排気口
18 メインファン
20 空気流
21 空気通路
22 デフレクタ装置
23 デフレクタ
24 かご
26 かご受け
28 スプレーノズル
32 処理室底部
34 通流口
36 タンク
38 液体
40 タンクストレーナ
42 上案内エレメント
44 下案内エレメント
46 本体ハウジング
48 吸気口通路
50 正面側
52 下ドアギャップ
56 後部上エリア
58 乾燥チャンネル
60 吹出し口
61 チャンネル底
62 出口カバー
63 流出溝
64 流出口
65 流出路
66 漏れ止め
67 流出口
68 導出路
68−2 ドアパッキン
69 チャンネル本体
70 第一の乾燥チャンネルセクション
71 第二の乾燥チャンネルセクション
72 バヨネットナット
73 凝縮液排出路
74 凹部
75 凹部
76 密閉エレメント
77 補助ファン
78 周囲空気
79 送風口
80 周囲空気チャンネル
82 通流エリア
84 流れ案内エレメント
86 流れ案内エレメント
88 空気流
90 密閉エレメント
102 飛沫除け
200 プログラム制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラム式自動機械の形態の業務用食器洗浄機であって、
一回分ずつ洗い物(6)を処理エリア(12)に受容する処理室(4)と、前記処理室(4)の出し入れ口(10)を密閉するドア(8)と、前記処理室(4)内への吸気口(14)と、前記処理室(4)からの排気口(16)と、前記吸気口(14)から前記処理室(4)を通って前記排気口(16)へと延びる空気通路(21)における空気流(20)を、詳細には、前記洗い物(6)を乾燥させるために前記処理エリア(12)を通り抜ける前記空気流(20)を作り出すメインファン(18)と、前記排気口(16)から吹出し口(60)を通過する前記空気流を導出するために、前記処理室(4)の排気口(16)から前記食器洗浄機の吹出し口(60)へ延びる乾燥チャンネル(58)とを具備する、プログラム式自動機械の形態の業務用食器洗浄機において、
前記乾燥チャンネル(58)がチャンネル底(61)に、前記チャンネル底(61)を横切る方向に走る流出口(64)を設けた流出溝(63)を具備し、ここで、前記チャンネル底(61)が、前記流出溝(63)に向かって上っていくことを特徴とする食器洗浄機。
【請求項2】
前記流出溝(63)の流出口(64)が、その下側に、前記処理室(4)からの飛沫を遮る遮蔽装置(65)を具備することを特徴とする、請求項1に記載の食器洗浄機。
【請求項3】
前記遮蔽装置(65)が、前記流出口に境を接する下向きの流出セクション(65−1)、これに続いて前記流出セクション(65−1)を横切る方向に走る中間セクション(65−2)、及び、これに続いて再び下向きに走る、下向きの開口部を付けた端セクション(64−3)を包含する管状の流出路であることを特徴とする、請求項2に記載の食器洗浄機。
【請求項4】
前記吹出し口(60)の下エリアに、前記吹出し口(60)のチャンネル底(61)から上向きに延びる突起によって漏れ止め(66)が形成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の食器洗浄機。
【請求項5】
前記漏れ止め(66)の上流で、第二の流出口(67)が前記チャンネル底(61)に形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の食器洗浄機。
【請求項6】
前記第二の流出口(67)が、前記ドア(8)の上端の後方で終わっている導出路(68)の中に通じていることを特徴とする、請求項5に記載の食器洗浄機。
【請求項7】
前記チャンネル底(61)が、前記流出溝(63)と前記吹出し口(60)の間で、少なくとも一部エリアにおいて前記吹出し口(60)に向かって下っていくことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の食器洗浄機。
【請求項8】
前記乾燥チャンネル(58)が、前記処理室(4)の上、かつ、洗浄機天井の下に配置されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の食器洗浄機。
【請求項9】
前記乾燥チャンネル(58)がチャンネル本体(69)を具備し、前記チャンネル本体(69)が、前記排気口(16)から前記食器洗浄機(2)のハウジング壁まで延びる第一の乾燥チャンネルセクション(70)を形成し、これに続いて第二の乾燥チャンネルセクション(71)があり、前記吹出し口(60)に通じていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の食器洗浄機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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