説明

標的装置

【課題】標的を回転させることができる標的装置を提供する。
【解決手段】移動台車22の内部には回転板238が設けられており、回転板238は軸240に装着され、軸240は軸受242a,242bに回転自在に支持されている。軸240にはウォームホイール244が装着されており、ウォームホイール244とウォーム246とがウォームギアを形成している。ウォーム246は軸248に装着されており、軸248は軸受250a,250bに回転自在に支持されている。軸248は、回転板用モータ254によって正逆方向に回転するように駆動される。すなわち、回転板238は、ウォームギアなどを介して、回転板用モータ254によって正逆方向に回転するように駆動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、標的装置に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、特許文献1は、走行駆動機構により移動用軌道を標的と共に移動させながら、標的を地面に対して垂直方向に上下動させる上下動駆動機構を具備する標的装置を開示する。
【特許文献1】特開2006−292284号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上述した背景からなされたものであり、標的を回転させることができる標的装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
射撃の目標となる標的と、前記標的と共に移動する移動台車と、前記移動台車に回転自在に支持される回転部と、前記回転部に支持され、前記標的を鉛直方向に上下に駆動させる上下駆動部と、前記回転部に支持され、射撃を行う射撃位置に対して前記標的を不可視化および可視化させる隠顕動作を行う隠顕動作部と、前記回転部、前記上下駆動部および前記隠顕動作部のうちの少なくとも1つの動作を制御する制御部とを有し、前記標的は、射撃によってこの標的に命中した場合に、前記制御部に対して命中を示す電気信号を出力し、前記制御部は、前記電気信号に基づいて、前記回転部、前記上下駆動部および前記隠顕動作部のうちの少なくとも1つの動作の制御を行う。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、標的を回転させることができる標的装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる射撃訓練システム1の概要を示す図である。
また、図2は、図1に示した射撃訓練システム1の標的装置2を示す斜視図である。
図1に示すように、射撃訓練システム1は、標的装置2が軌道12に沿って前方向および後方向に走行するように構成されている。
【0007】
標的装置2は、移動台車22、標的取付部20を有する。
移動台車22には車輪202が設けられており、車輪202は、図3を用いて後述するように、移動台車22に回転自在に支持された車軸の両端に装着されている。
また、車輪202は軌道12に接しており、移動台車22は、車輪202を軌道12上で正逆方向に回転させることによって、軌道12に沿って前後に移動することができる。
なお、本実施形態では、移動台車22は、前後各2個の車輪202を2本の軌道12の上で回転させることによって地面と平行に移動するようにしているが、軌道の本数は1本であっても3本以上であってもよい。
また、車輪の数も、軌道の本数および移動台車22の寸法等に応じて、適宜、変更可能である。
【0008】
標的取付部20は、移動台車22から垂れ下がった前部ワイヤ204および後部ワイヤ206に取り付けられており、銃10による射撃の対象となる標的200が、その標的取付部20に取り付けられている。
射撃手100は、銃10を用いて標的200を狙うようにして射撃を行うことができる。
なお、銃10は、実弾を発射するようにしてもよいし、レーザ光線などを発射するようにしてもよい。
また、標的取付部20は、図6を用いて後述するように、射撃手100の位置に対して、標的200を不可視化および可視化する隠顕動作を行うことができる。
【0009】
図3は、標的装置2の詳細を示す平面図である。
また、図4は、標的装置2の詳細を示す側面図であり、図3に示すA−A線断面図である。
標的装置2は、前述したように、移動台車22を有し、移動台車22は、前後各2個の計4個の車輪202を有する。
【0010】
車輪202は、車軸222a,222bの両端に支持されており、車軸222a,222bは、移動台車22の側壁に回転自在に支持されている。
車軸222aは、走行用モータ224によって回転するように駆動される。
また、走行用モータ224にはギア226が装着され、さらに車軸222aにはギア228が装着されており、ギア226およびギア228は互いにかみ合っている。
すなわち、車軸222aは、ギア226およびギア228を介して、走行用モータ224によって正逆方向に回転するように駆動される。
また、車軸222bは、車軸222aによって、走行用ベルト230を介して正逆方向に回転するように駆動される。
なお、本実施形態では、車軸222aが走行用モータ224によって駆動されるようにしたが、車軸222bを駆動させるようにしてもしてもよい。
【0011】
移動台車22の内部には回転板238が設けられており、回転板238は軸240に装着され、軸240は軸受242a,242bに回転自在に支持されている。また、軸受242a,242bは、移動台車22の上下の内壁にそれぞれ支持されている。
また、軸240にはウォームホイール244が装着されており、ウォームホイール244とウォーム246とがウォームギアを形成している。
ウォーム246は軸248に装着されており、軸248は軸受250a,250bに回転自在に支持されている。軸受250a,250bは、移動台車22の上側の内壁に支持されている。
また、軸248は、回転用ベルト252を介して回転板用モータ254によって正逆方向に回転するように駆動される。回転板用モータ254は、移動台車22の上側の内壁に支持されている。
すなわち、回転板238は、ウォームギアなどを介して、回転板用モータ254によって正逆方向に回転するように駆動される。
【0012】
回転板238の上には、前部ワイヤ204を巻き上げるための前部ワイヤ巻上装置258および後部ワイヤ206を巻き上げるための後部ワイヤ巻上装置278が設置されている。
前部ワイヤ巻上装置258は、前部巻上用ドラム260および前部巻上用モータ270を含む。前部巻上用モータ270は、前部巻上用ドラム260を正逆方向に回転させるように駆動する。
前部巻上用ドラム260には軸262が装着されており、軸262は軸受264a,264bに回転自在に支持されている。軸受264a,264bは、回転板238に支持されている。
【0013】
軸262にはギア268が装着され、また前部巻上用モータ270にはギア266が装着されており、ギア266およびギア268は互いにかみ合っている。
すなわち、前部巻上用ドラム260は、ギア266およびギア268を介して、前部巻上用モータ270によって正逆方向に回転するように駆動される。
前部ワイヤ204は、前部巻上用ドラム260が図4において反時計回り方向に回転すると巻き取られ、時計回り方向に回転すると巻き取りを解かれる。
【0014】
後部ワイヤ巻上装置278は、後部巻上用ドラム280および後部巻上用モータ290を含む。後部巻上用モータ290は、後部巻上用ドラム280を正逆方向に回転させるように駆動する。
後部巻上用ドラム280には軸282が装着されており、軸282は軸受284a,284bに回転自在に支持されている。軸受284a,284bは、回転板238に支持されている。
【0015】
軸282にはギア288が装着され、また後部巻上用モータ290にはギア286が装着されており、ギア286およびギア288は互いにかみ合っている。
すなわち、後部巻上用ドラム280は、ギア286およびギア288を介して、後部巻上用モータ290によって正逆方向に回転するように駆動される。
後部ワイヤ206は、後部巻上用ドラム280が図4において時計回り方向に回転すると巻き取られ、反時計回り方向に回転すると巻き取りを解かれる。
【0016】
標的取付部20は、取付部材300、隠顕動作用アーム304、軸306および軸支持部308を有する。
前部ワイヤ204は軸支持部308に取り付けられ、後部ワイヤ206は隠顕動作用アーム304に取り付けられている。標的200は取付部材300に取り付けられている。
取付部材300は軸306に装着されており、軸306は軸支持部308に回転自在に支持されている。
【0017】
また、取付部材300には、標的200に実弾が命中したことを感知するためのセンサ302が設けられている。
このセンサ302は、実弾が標的200に命中したことを感知すると、後述する制御部32に対して信号を出力する。
なお、銃10がレーザ光線などを発射するようにした場合は、標的200にセンサ302を埋め込むなどするようにして、レーザ光線などが標的200に命中した際に制御部32に対して信号を出力するようにしてもよい。
また、センサ302は、制御部32に対して無線で信号を出力するようにしてもよいし、有線で信号を出力するようにしてもよい。
【0018】
隠顕動作用アーム304は、軸306に装着されている。
また、図6を用いて後述するように、隠顕動作用アーム304に取り付けられた後部ワイヤ206が巻き上げられることによって、隠顕動作用アーム304、取付部材300および標的200は、軸306を中心として、一体となって反時計方向に回転することができる。
【0019】
また、標的装置2は、標的装置2の各構成部分の動作を制御する制御部32を有する。
図5は、制御部32の構成を示す図である。
図5に示すように、制御部32は、制御信号受信部322、標的動作制御部324、着弾信号受信部326、制御指示受入部328、制御内容判断部330、上下移動制御部332、隠顕動作制御部334、回転動作制御部336、走行制御部338、前部巻上用モータ制御部342、後部巻上用モータ制御部344、回転板用モータ制御部346および走行用モータ制御部348から構成される。
【0020】
制御部32において、制御信号受信部322は、図示しない操作手段から、標的200を動作させるための信号を受信し、受信した信号を標的動作制御部324に対して出力する。
ここで、操作手段は、たとえば、操作者がリモコンなどを用いて手動で操作するような構成としてもよいし、PCなどを用いて自動で操作するような構成としてもよい。
また、制御部32は、操作手段から無線で信号を受信するようにしてもよいし、有線で信号を受信するようにしてもよい。
【0021】
標的動作制御部324は、制御信号受信部322から受信した信号が、標的200の動作をどのように制御するための信号か判断する。
さらに、標的動作制御部324は、標的200の動作に関する判断に基づいて、上下移動制御部332、隠顕動作制御部334、回転動作制御部336および走行制御部338に対して、それぞれを制御するための信号を出力する。
たとえば、操作手段からの信号が標的200を下に移動させるように指示するものである場合、標的動作制御部324は、上下移動制御部332に対して、標的200を下に移動させるための信号を出力する。
また、たとえば、操作手段からの信号が標的200を回転させながら隠すような動作を指示するものである場合、標的動作制御部324は、隠顕動作制御部334に対して標的200を隠すための信号を出力し、さらに回転動作制御部336に対して標的200を回転させるための信号を出力する。
【0022】
着弾信号受信部326は、センサ302から、標的200に着弾した(またはレーザ光線が命中した)ことを示す信号を受信し、受信した信号を制御内容判断部330に対して出力する。
制御指示受入部328は、操作手段から、着弾時(またはレーザ光線命中時)に標的200の動作をどのように制御するかを指示するための信号を受信し、受信した信号を制御内容判断部330に対して出力する。
制御内容判断部330は、制御指示受入部328から受信した信号から、着弾時(またはレーザ光線命中時)に標的200に対して行う制御内容を示す指示情報を抽出する。
また、制御内容判断部330は、着弾信号受信部326から信号を受信すると、抽出した制御内容を示す指示情報に基づいて、上下移動制御部332、隠顕動作制御部334、回転動作制御部336および走行制御部338に対して、それぞれを制御するための信号を出力する。
【0023】
たとえば、操作手段からの信号が、着弾時(またはレーザ光線命中時)に標的200を下に移動させるように指示するものである場合、制御内容判断部330は、上下移動制御部332に対して、標的200を下に移動させるための信号を出力する。
また、たとえば、操作手段からの信号が、着弾時(またはレーザ光線命中時)に標的200を回転させながら隠すような動作を指示するものである場合、制御内容判断部330は、隠顕動作制御部334に対して標的200を隠すための信号を出力し、さらに回転動作制御部336に対して標的200を回転させるための信号を出力する。
【0024】
上下移動制御部332は、標的動作制御部324または制御内容判断部330からの信号に基づいて、標的200を上方向または下方向に移動させるように、前部巻上用モータ制御部342および後部巻上用モータ制御部344に対して、それぞれのモータを制御するための信号を出力する。
たとえば、上下移動制御部332は、標的200を上方向に移動させる指示を示す信号を受信した場合、前部巻上用モータ制御部342および後部巻上用モータ制御部344に対して、前部ワイヤ204および後部ワイヤ206が同じ速度で巻き上げられるように制御する信号を出力する。
【0025】
隠顕動作制御部334は、標的動作制御部324または制御内容判断部330からの信号に基づいて、標的200を隠顕させるように、前部巻上用モータ制御部342および後部巻上用モータ制御部344に対して、それぞれのモータを制御するための信号を出力する。
たとえば、隠顕動作制御部334は、標的200が上下に移動していないときに標的200を隠すようにさせる指示を示す信号を受信した場合、後部ワイヤ206が巻き上げられるように制御する信号を、後部巻上用モータ制御部344に対して出力する。
また、標的200が上に移動中に標的200を隠すようにさせる指示を示す信号を受信した場合、隠顕動作制御部334は、後部ワイヤ206の巻き上げ速度が前部ワイヤ204の巻き上げ速度よりも大きくなるように制御する信号を、前部巻上用モータ制御部342および後部巻上用モータ制御部344に対して出力する。
【0026】
さらに、標的200が下に移動中に標的200を隠すようにさせる指示を示す信号を受信した場合、隠顕動作制御部334は、後部ワイヤ206の巻き下げ速度が前部ワイヤ204の巻き下げ速度よりも小さくなるように(あるいは後部ワイヤ206のみ停止または巻き上げるように)制御する信号を、前部巻上用モータ制御部342および後部巻上用モータ制御部344に対して出力する。
つまり、隠顕動作制御部334は、前部ワイヤ204の巻き上げ/巻き下げ速度と後部ワイヤ206の巻き上げ/巻き下げ速度との速度差を制御するように、前部巻上用モータ制御部342および後部巻上用モータ制御部344に対して、それぞれのモータを制御するための信号を出力する。
【0027】
回転動作制御部336は、標的動作制御部324または制御内容判断部330からの信号に基づいて、標的200を回転させるように、回転板用モータ制御部346に対して、回転板用モータ254を制御するための信号を出力する。
たとえば、標的200を上から見て反時計方向に回転させる指示を示す信号を受信した場合、回転動作制御部336は、回転板用モータ制御部346に対して、回転板238を反時計方向に回転させるように制御するための信号を出力する。
走行制御部338は、標的動作制御部324または制御内容判断部330からの信号に基づいて、移動台車22を走行させるように、走行用モータ制御部348に対して、走行用モータ224を制御するための信号を出力する。
たとえば、標的200を図1に示す前方向に移動させる指示を示す信号を受信した場合、走行制御部338は、走行用モータ制御部348に対して、車軸222aを図4の反時計方向に回転させるように制御するための信号を出力する。
なお、上下移動制御部332、隠顕動作制御部334、回転動作制御部336および走行制御部338は、各制御を、それぞれ同時に独立して行うことが可能である。
すなわち、たとえば、標的200を上下に移動させながら回転動作をさせることも可能であるし、たとえば、回転動作をさせながら隠顕動作をさせることも可能である。
【0028】
前部巻上用モータ制御部342は、上下移動制御部332および隠顕動作制御部334からの信号に基づいて、前部ワイヤ204を巻き上げるまたは巻き下げるように、前部巻上用モータ270の回転方向および回転速度を制御する。
後部巻上用モータ制御部344は、上下移動制御部332および隠顕動作制御部334からの信号に基づいて、後部ワイヤ206を巻き上げるまたは巻き下げるように、後部巻上用モータ290の回転方向および回転速度を制御する。
回転板用モータ制御部346は、回転動作制御部336からの信号に基づいて、回転板238を正逆方向に回転させるように、回転板用モータ254の回転方向および回転速度を制御する。
走行用モータ制御部348は、走行制御部338からの信号に基づいて、車軸222aを正逆方向に回転させるように、走行用モータ224の回転方向および回転速度を制御する。
【0029】
図6は、標的200の隠顕動作を示す図である。
以下、標的200が上下方向に移動していない場合を例に挙げて説明する。
後部巻上用モータ290によって後部ワイヤ206が巻き上げられると、後部ワイヤ206に取り付けられた隠顕動作用アーム304の先端が、後部ワイヤ206の巻き上げ動作に伴って上に移動する。
隠顕動作用アーム304の他端は軸306に固定されているので、軸306は、図6に示す矢印B方向に回転する。
さらに、軸306には標的200の取付部材300が固定されているので、軸306の回転に伴って、取付部材300および標的200も矢印B方向に回転し、図6の二点鎖線で示す位置に移動する。
このようにして、射撃手から見て標的200を隠すことができる。
【0030】
また、射撃手から見て標的200を見えるようにするには、上記の動作と逆の動作を行えばよい。
すなわち、後部巻上用モータ290によって後部ワイヤ206が巻き下げられると、後部ワイヤ206に取り付けられた隠顕動作用アーム304の先端が、後部ワイヤ206の巻き上げ動作に伴って下に移動する。
この動作に伴って軸306、取付部材300および標的200は、図6に示す矢印C方向に回転し、図6の実線で示す位置に移動する。
なお、標的200が上下方向に移動している場合は、前述したように、前部ワイヤ204の巻き上げ速度と後部ワイヤの巻き上げ速度とに差を設けることによって、上述した隠顕動作をさせることが可能である。
【0031】
図7は、標的200の上下移動および回転動作を例示する図である。
前部ワイヤ204および後部ワイヤ206が同じ速度で巻き上げられると、標的200は、図7に示す矢印D方向に上昇し、図7の二点鎖線で示す位置に移動する。
また、前部ワイヤ204および後部ワイヤ206が同じ速度で巻き下げられると、標的200は、図7に示す矢印E方向に下降し、図7の実線で示す位置に移動する。
さらに、回転板用モータ254によって回転板238が上から見て反時計回り方向に回転すると、標的200は、図7に示す矢印F方向に回転し、図7の二点鎖線で示す位置に移動する。
また、回転板238が上から見て時計回り方向に回転すると、標的200は、図7に示す矢印G方向に回転し、図7の実線で示す位置に移動する。
【0032】
上述のように、本発明の実施形態にかかる標的装置2は、標的を回転させることができるので、射撃手は、正面のみでなく、側面および背面に対しても射撃を行うことが可能であり、より臨場感のある射撃訓練を行うことができる。
なお、上記実施例では、本発明の実施形態にかかる標的200は、移動台車22に吊るされるようにしたが、たとえば、標的装置が床面を走行するようにして、標的装置の上部に、標的を立てた状態で設置するようにしてもよい。
また、制御部32は、移動台車22内にあるようにしたが、たとえば、標的装置2とは別の場所にあってもよい。
さらに、上記実施例では、制御部32は、前部巻上用モータ制御部342、後部巻上用モータ制御部344、回転板用モータ制御部346および走行用モータ制御部348を含む構成としたが、各モータ制御部は、それぞれが制御するモータの近傍に設けられるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、標的装置に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態にかかる射撃訓練システムの概要を示す図である。
【図2】図1に示した射撃訓練システムの標的装置を示す斜視図である。
【図3】標的装置の詳細を示す平面図である。
【図4】標的装置の詳細を示す側面図である。
【図5】制御部の構成を示す図である。
【図6】標的の隠顕動作を示す図である。
【図7】標的上下移動および回転動作を例示する図である。
【符号の説明】
【0035】
1・・・射撃訓練システム,
10・・・銃,
100・・・射撃手,
12・・・軌道,
2・・・標的装置,
204・・・前部ワイヤ,
206・・・後部ワイヤ,
22・・・移動台車,
202・・・車輪,
222a,222b・・・車軸,
224・・・走行用モータ,
238・・・回転板,
240・・・軸,
242a,242b・・・軸受,
244・・・ウォームホイール,
246・・・ウォーム,
254・・・回転板用モータ,
258・・・前部ワイヤ巻上装置,
260・・・前部巻上用ドラム,
270・・・前部巻上用モータ,
262・・・軸,
264a,264b・・・軸受,
278・・・後部ワイヤ巻上装置,
280・・・後部巻上用ドラム,
290・・・後部巻上用モータ,
282・・・軸,
284a,284b・・・軸受,
20・・・標的取付部,
200・・・標的,
300・・・取付部材,
302・・・センサ,
304・・・隠顕動作用アーム,
306・・・軸,
308・・・軸支持部,
32・・・制御部,
322・・・制御信号受信部,
324・・・標的動作制御部,
326・・・着弾信号受信部,
328・・・制御指示受入部,
330・・・制御内容判断部,
332・・・上下移動制御部,
334・・・隠顕動作制御部,
336・・・回転動作制御部,
338・・・走行制御部,
342・・・前部巻上用モータ制御部,
344・・・後部巻上用モータ制御部,
346・・・回転板用モータ制御部,
348・・・走行用モータ制御部,

【特許請求の範囲】
【請求項1】
射撃の目標となる標的と、
前記標的と共に移動する移動台車と、
前記移動台車に回転自在に支持される回転部と、
前記回転部に支持され、前記標的を鉛直方向に上下に駆動させる上下駆動部と、
前記回転部に支持され、射撃を行う射撃位置に対して前記標的を不可視化および可視化させる隠顕動作を行う隠顕動作部と、
前記回転部、前記上下駆動部および前記隠顕動作部のうちの少なくとも1つの動作を制御する制御部と
を有し、
前記標的は、射撃によってこの標的に命中した場合に、前記制御部に対して命中を示す電気信号を出力し、
前記制御部は、前記電気信号に基づいて、前記回転部、前記上下駆動部および前記隠顕動作部のうちの少なくとも1つの動作の制御を行う
標的装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−304079(P2008−304079A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−149190(P2007−149190)
【出願日】平成19年6月5日(2007.6.5)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】