説明

樹脂シート

【課題】電磁波が漏れるのを防止できるとともに、周囲の抗菌効果およびマイナスイオン効果を発揮することができる。
【解決手段】樹脂の内部に、ゲルマニウムと、銀と、トルマリンとを混入して成形した樹脂シート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は内部にゲルマニウムと、銀と、トルマリンとを混入して成形した樹脂シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に所定の機能を発揮する材料を混入して成形した樹脂シートにあっては特開平9−30807号公報に示すものが知られている。この特開平9−30807号公報に示すものにあっては、樹脂中にゲルマニウムとシリコンと磁鉄鋼とを混入して形成してある。
【0003】
上記のように構成されている樹脂シートにあっては、ゲルマニウム−シリコン組成物であるので、特に、生物の鎮痛、消炎効果を有するとともに、海水養殖物の環境を良好にすることが可能である。すなわち、従来から人体の健康具として各種のものが提案されている。たとえば、磁性材料等を用いて小豆程度の粒状に形成してなる健康具が多く用いられている。このような健康具においては、前記健康具を人体の肩こり等の部位に貼着し、この健康具から発生される磁力により刺激を与え、肩こり等を低減させるようになっている。
【0004】
そして、従来の健康具においては、一般に肩こり等を対象にしたものがほとんどであり、他の痛みや炎症等の症状に有効なものはほとんど存在せず、しかもその他の用途に用いることができるものは存在しなかった。そこでゲルマニウムと、シリコンと、磁鉄鋼とからなるようにしたので、ゲルマニウムおよびシリコンにより人体の痛みや炎症等を改善できる効果を有している。
【特許文献1】特開平9−30807号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、前記のような肩こり等を対象とするだけでなく他の痛みや炎症等の症状に効果を発揮するともに、抗菌作用があり、さらにマイナスイオン効果を発揮することができる樹脂シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載のこの発明による樹脂シートは、樹脂の内部に、ゲルマニウムと、銀と、トルマリンとを混入して成形した手段を採用した樹脂シートである。
また、請求項2においてゲルマニウムは酸化ゲルマニウムを含み、請求項3に記載の樹脂シートは、請求項1に記載の樹脂シートにおいてゲルマニウムが0.1〜30重量%、銀が0.1〜30重量%、そしてトルマリンが0.1〜30重量%とした樹脂シートである。さらに、請求項4に記載の樹脂シートは、樹脂はシリコン系、あるいはプラスチック系とした樹脂シートである。
【発明の効果】
【0007】
この発明の樹脂シートは、シリコン系、プラスチック系の樹脂の内部にゲルマニウムと、銀と、トルマリンとを混在したので、可撓性の樹脂シートの内部のゲルマニウムが有する電磁波防止効果と、銀が有する抗菌作用と、トルマリンが有するマイナスイオン効果を発揮することができる。
したがって、この発明の樹脂シートで電磁波を発生する機器を覆うことでゲルマニウムの電磁波防止効果によって電磁波が周囲に影響を与えることを防止でき、また、銀の抗菌効果によってカビ等の発生を防止し、さらに、トルマリンが発揮するマイナスイオン効果によって近傍のマイナスイオンの量を増やして良好な環境とすることができるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。
図1にはこの発明による樹脂シート1の概略説明図が示されている。
樹脂シート1はシリコン系あるいはプラスチック系の樹脂2からなり、この樹脂シートが所定の厚みに成形されている。さらに、この樹脂シートの成形時に、内部にゲルマニウム3と、銀4と、トルマリン5とを混在している。
【0009】
この場合、ゲルマニウム3は0.1〜30重量%、好ましくは5重量%、銀4は0.1〜30重量%、好ましくは3重量%、そしてトルマリン5は0.1〜30重量%、好ましくは2重量%混在させてある。
また、上記のようにゲルマニウム3と銀4とトルマリン5とを混在して成形したシリコン系、プラスチック系の樹脂シート1は可撓性を有して屈曲可能であり、しかも、任意の大きさに容易に切断可能とすることができる。
【0010】
つぎに、シリコン系の樹脂の内部に、ゲルマニウム3を5重量%、銀4を3重量%、トルマリン5を2重量%混在してシート状に成形したものを製造した。この場合、ゲルマニウム3の粒径は60ミクロン、銀4の粒径は30ミクロン、トルマリン5の粒径は30ミクロンのものを使用したが、この大きさに限定することなくゲルマニウム3の粒径は10〜100ミクロン、銀4の粒径は10〜100ミクロン、トルマリン5の粒径は10〜100ミクロンであれば良いものである。
【0011】
そして、この樹脂シート1を任意の形状に切断するとともに、対象物、特に電磁波を発生する電磁波発生源を被覆した。その結果、この樹脂シート1によって電磁波が外部に漏れるのを確実に阻止でき、また、周囲に対しては銀4の抗菌効果も発揮でき、さらに、トルマリン5が発したマイナスイオンによるマイナスイオン効果も発揮することができた。
【0012】
したがって、電磁波発生源をこの発明の樹脂シート1で被覆することで、電磁波が周囲に漏れるのを防止できるとともに、抗菌効果を発揮でき、さらに、マイナスイオンも発せられることにより周囲は電磁波が無いばかりではなく抗菌効果およびマイナスイオン効果を発揮できて良好な環境とすることができた。
【0013】
なお、樹脂シートとしてシリコン系を使用することにより、内部に混入したゲルマニウムの存在により電磁波遮蔽効果のみならず人体の痛みや炎症等を改善できる効果を発揮でき、さらに、抗菌効果およびマイナスイオン効果も発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明による樹脂シートの概略説明図である。
【符号の説明】
【0015】
1……樹脂シート
2……シリコン系、プラスチック系の樹脂
3……ゲルマニウム
4……銀
5……トルマリン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂の内部に、ゲルマニウムと、銀と、トルマリンとを混入して成形したことを特徴とする樹脂シート。
【請求項2】
前記ゲルマニウムは酸化ゲルマニウムを含む請求項1記載の樹脂シート。
【請求項3】
前記ゲルマニウムが0.1〜30重量%、銀が0.1〜30重量%、そしてトルマリンが0.1〜30重量%である請求項1記載の樹脂シート。
【請求項4】
前記樹脂はシリコン系、あるいはプラスチック系である請求項1記載の樹脂シート。

【図1】
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【公開番号】特開2008−1775(P2008−1775A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−171470(P2006−171470)
【出願日】平成18年6月21日(2006.6.21)
【出願人】(503315908)株式会社ピーシーウェーブ (3)
【Fターム(参考)】