説明

機器管理装置、機器管理システム、機器管理方法、プログラム、及び記録媒体

【課題】1又は複数の機器に対して行うライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化の作業において、ユーザの利便性を図ることが可能な機器管理装置、機器管理システム、機器管理方法、プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】機器管理装置10は、ネットワーク40により接続される1又は複数の機器30を管理する装置であって、機器30にライセンス認証されていないソフトウェア102が存在するか否かを判断する判断手段と、判断手段による判断結果に基づいて、機器30が搭載するソフトウェア102のライセンス管理を行うライセンス管理手段と、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像入出力装置(例えばプリンタやファクシミリ装置等の画像形成装置やスキャナ等の画像読取装置)等の機器を管理する機器管理装置、少なくとも上記機器管理装置及び上記機器を備えた機器管理システム、上記機器管理装置における機器管理方法、上記機器管理装置を制御するコンピュータに必要な機能(本発明に係る機能)を実現させるためのプログラム、ならびにそのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像入出力装置等の機器として、所定の機能を実現するためにアプリケーションプログラム(以下「ソフトウェア」という。)を追加し、それを実行するために、ライセンス認証の方式を採用しているものがある。ここで、ライセンス認証の管理とは、機器が搭載するソフトウェアを、ライセンス認証(アクティベート)したり、ライセンス認証を無効に(ディアクティベート)したりして、ソフトウェアの起動可否(使用可否)を管理することである。
【0003】
ライセンス認証に関する構成は、例えば特許文献1〜3に開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来では、上記機器に対して、ライセンス認証やライセンス認証の無効化(ライセンス認証実行の際に使用されたプロダクトキーの再使用許可を含む)を、操作部を介して行う構成となっていた。そのため、従来の方法では、機器が搭載するソフトウェアのライセンス認証やライセンス認証の無効化を、機器ごとに行う必要があり、手間がかかる不便さがあった。
【0005】
ユーザは、機器が複数存在する場合、上記ライセンス認証やライセンス認証の無効化を一括して行いたい。また、ユーザは、端末(例えばPC(Personal Computer)など)から上記ライセンス認証やライセンス認証の無効化を遠隔で実行させたい。
【0006】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み提案されたものであり、1又は複数の機器に対して行うライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化の作業において、ユーザの利便性を図ることが可能な機器管理装置、機器管理システム、機器管理方法、プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理装置は、ネットワークにより接続される1又は複数の機器を管理する機器管理装置であって、前記機器にライセンス認証されていないソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記機器が搭載するソフトウェアのライセンス管理を行うライセンス管理手段と、を有している。
【0008】
また、本発明に係る機器管理装置は、ライセンス認証されていないソフトウェアが存在すると判断された場合に、ソフトウェアを格納している機器の機器情報を取得し、取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーを認証管理装置へ送信する。これにより、機器管理装置は、認証管理装置からライセンスコードを取得し、取得したライセンスコードを前記機器へ送信し、機器にソフトウェアのライセンス認証を要求するライセンス管理を行う。
【0009】
また、本発明に係る機器管理装置は、ライセンス認証されたソフトウェアが存在すると判断された場合に、ライセンス認証されたソフトウェアのうち、指定されたソフトウェアのライセンス認証の無効化を機器に要求し、ライセンス認証実行時に使用されるプロダクトキーの登録内容を、再使用を許可する内容に更新するライセンス管理を行う。
【0010】
また、本発明に係る機器管理装置は、ライセンス認証されたソフトウェアが存在すると判断された場合に、ライセンス認証されたソフトウェアのうち、指定されたソフトウェアのライセンス認証の無効化を機器に要求するとともに、取得したソフトウェア情報を認証管理装置に送信し、ソフトウェアのライセンス認証実行時に使用されたプロダクトキーの登録内容を、再使用を許可させる内容に更新させるライセンス管理を行う。
【0011】
このような構成によって、本発明に係る機器管理装置は、ライセンス認証されていないソフトウェアが存在すると判断された場合に、ソフトウェアを格納している機器の機器情報を取得し、取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーに基づいてライセンスコードを生成する。これにより、機器管理装置は、生成したライセンスコードを機器へ送信し、機器にソフトウェアのライセンス認証を要求するライセンス管理を行う。
【0012】
これによって、本発明に係る機器管理装置は、1又は複数の機器に対して行うライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化の作業において、ユーザの利便性を図ることができる。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、1又は複数の機器と、前記機器を管理する機器管理装置とが、ネットワークにより接続される機器管理システムであって、前記機器管理装置が、前記機器にライセンス認証されていないソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手段と、前記ライセンス認証されていないソフトウェアを搭載した機器から機器情報を取得する機器情報取得手段と、前記機器情報取得手段によって取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーに基づいて、ライセンスコードを生成するライセンスコード生成手段と、前記判断手段により、ライセンス認証されていないソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記ライセンスコード生成手段により生成したライセンスコードを前記機器に送信することで、ライセンス認証を要求するライセンス認証要求手段と、を有し、前記機器が、前記機器管理装置から受信した前記ライセンスコードに基づいて、ライセンス認証を行うライセンス認証手段を有している。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理方法は、1又は複数の機器と、前記機器を管理する機器管理装置とが、ネットワークにより接続される機器管理システムにおける機器管理方法であって、前記機器管理装置が、前記機器にライセンス認証されていないソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手順と、前記ライセンス認証されていないソフトウェアを搭載した機器から機器情報を取得する機器情報取得手順と、前記機器情報取得手順によって取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーに基づいて、ライセンスコードを生成するライセンスコード生成手順と、前記判断手順により、ライセンス認証されていないソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記ライセンスコード生成手順により生成したライセンスコードを前記機器に送信することで、ライセンス認証を要求するライセンス認証要求手順と、を有し、前記機器が、前記機器管理装置から受信した前記ライセンスコードに基づいて、ライセンス認証を行うライセンス認証手順を有している。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、1又は複数の機器に対して行うライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化の作業において、ユーザの利便性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る機器管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るホストコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るホストコンピュータのソフトウェア構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る機器一覧画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るインストール設定画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る機器ログイン画面の一例である。
【図7】本発明の実施形態に係るプロダクトキー一覧画面の一例である。
【図8】本発明の実施形態に係るライセンス認証設定画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係るサーバログイン画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係るライセンス認証無効化設定画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係るアンインストール設定画面の一例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施形態に係るライセンス認証処理を示すフロー図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係るライセンス認証無効化処理を示すフロー図である。
【図14】本発明の第2の実施形態に係るライセンス認証処理を示すフロー図である。
【図15】本発明の第2の実施形態に係るライセンス認証無効化処理を示すフロー図(その1)である。
【図16】本発明の第2の実施形態に係るライセンス認証無効化処理を示すフロー図(その2)である。
【図17】本発明の第3の実施形態に係るライセンス認証処理を示すフロー図である。
【図18】本発明の第3の実施形態に係るライセンス認証無効化処理を示すフロー図である。
【図19】本発明の第4の実施形態に係るライセンス認証処理を示すフロー図である。
【図20】本発明の第4の実施形態に係るライセンス認証無効化処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0018】
〔プリンタシステムの構成〕
まず、本実施形態に係る機器管理システムの構成について、図1を参照して説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る機器管理システム1の構成例を示すブロック図である。
機器管理システム1は、ホストコンピュータ10、ライセンスサーバ20、及び複数の機器30(30a及び30b)を備えている。これらは、LAN(Local Area Network)等のネットワーク40を介して通信可能に接続することができる。
【0020】
ホストコンピュータ10は、機器30を管理する機器管理装置であり、PCやワークステーション等の情報処理装置を用いている。ホストコンピュータ10は、クライアントコンピュータやプリントサーバであってもよい。また、プリントサーバシステムの形態の場合、クライアントコンピュータがプリントサーバ(印刷サービス)のWebクライアント(WebサーバやWebブラウザ等)であってもよい。
【0021】
ライセンスサーバ20は、認証管理装置であり、ホストコンピュータ10と略同様な構成の情報処理装置を用いている。
【0022】
機器30は、アプリケーションプログラム等のソフトウェア部品に基づいて動作する画像入出力装置(例えば「画像形成装置」や「画像読取装置」)等である。
【0023】
〔ホストコンピュータのハードウェア構成〕
次に、上記ホストコンピュータ10のハードウェア構成について、図2を参照して説明する。
【0024】
図2は、本実施形態に係るホストコンピュータ10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0025】
ホストコンピュータ10は、ドライブ装置11、補助記憶装置13、メモリ装置14、CPU(Central Processing Unit)15、インタフェース装置16、表示装置17、及び入力装置18を備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
【0026】
ホストコンピュータ10での処理を実現するプログラムは、記録媒体12によって提供される。プログラムを記録した記録媒体12がドライブ装置11にセットされると、プログラムが記録媒体12からドライブ装置11を介して補助記憶装置13にインストールされる。補助記憶装置13は、インストールされたプログラムを格納するとともに、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0027】
メモリ装置14は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置13からプログラムを読み出して格納する。CPU15は、メモリ装置14に格納されたプログラムに従ってホストコンピュータ10に係る機能(本実施形態に係る機能を含む)を実現する。
【0028】
続いて、インタフェース装置16は、ネットワーク40に接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置17は、プログラムによるGUI(Graphical User Interface)やWebブラウザ等を表示する。入力装置18は、キーボード及びマウス等で構成され、様々な操作指示を入力するために用いられる。
【0029】
なお、プログラムのインストールは、必ずしも記録媒体12により行う必要はなく、ネットワーク40を介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。
【0030】
〔ライセンスサーバ及び機器のハードウェア構成〕
ライセンスサーバ20は、上述したようにホストコンピュータ10と同様のハードウェアによって構成することができる。ただし、ライセンスサーバ20をネットワーク40を介して遠隔操作する場合、表示装置17及び入力装置18は必ずしも必要ではない。よって、ライセンスサーバ20は、後述するライセンスコード生成手段及びライセンスコード送信手段としての機能を実現することができる。
【0031】
また、機器30は、画像処理装置の場合、機器30が備えるコントローラを、ホストコンピュータ10と略同様のハードウェアによって構成することができる。この場合、機器30は、表示装置17及び入力装置18に対応するハードウェアとして操作パネルを備え、さらに、スキャナ(撮像部)やプロッタ(印刷部)等の画像処理装置特有のハードウェアを備える。
【0032】
〔ホストコンピュータのソフトウェア構成〕
次に、上記ホストコンピュータ10のソフトウェア構成について、図3を参照して説明する。なお、ソフトウェアを構成する各プログラムによる処理は、CPU15がその各プログラムに従って動作することによって実行するが、説明の都合上、各プログラムが処理を実行するものとする。以後も、プログラムが何らかの処理を行うものとして説明を行う場合には、同様とする。
【0033】
図3は、本実施形態に係るホストコンピュータ10のソフトウェア構成例を示すブロック図である。
【0034】
ホストコンピュータ10は、ライセンス管理ツール101を有している。
【0035】
ライセンス管理ツール101は、機器30に対して、機器30が搭載するソフトウェア102のライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化を行う。また、ライセンス管理ツール101は、機器30に対して、機器30が搭載するソフトウェア102のインストール/アンインストールを行うこともできる。このとき、インストールソフトウェアとして指定するプログラム(機器30が搭載するソフトウェア102のプログラム)は、補助記憶装置13に格納されている。
【0036】
続いて、機器情報103は、ライセンス管理ツール101によって機器30から取得された情報である。取得された機器情報103には、例えば機種機番やIPアドレス等の機器固有情報などが含まれており、補助記憶装置13に格納される。
【0037】
また、プロダクトキー104は、機器30が搭載するソフトウェア102に対応付けて予め購入(用意)しておいた情報であり、補助記憶装置13に格納される。プロダクトキー104は、後述するライセンスコード105を生成する際に用いる情報である。
【0038】
また、ライセンスコード105は、ライセンス管理ツール101によりライセンスサーバ20から取得、又はライセンス管理ツール101により生成された、機器30が搭載するソフトウェア102をライセンス認証するための情報である。ライセンスコード105は、上記機器情報103及び上記プロダクトキー104に基づき生成される。ライセンスコード105は、取得後又は生成後に、補助記憶装置13に格納される。
【0039】
〔ライセンスサーバ及び機器のソフトウェア構成〕
ライセンスサーバ20は、ラインセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化などを管理(ラインセンス管理)するために用いるライセンス情報を有している。ライセンス情報とは、機器30の機器情報103、機器30が搭載するソフトウェア102に対応するプロダクトキー104、ならびに、これらの機器情報103及びプロダクトキー104から生成したライセンスコード105が関連付けられた情報である。
【0040】
また、機器30には、予めソフトウェア102がインストールされていてもよい。この場合には、ライセンス管理ツール101によりインストールを行う必要がなく、ライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化のみを行うことで動作可能及び/又は不可能な状態になる。
【0041】
〔ライセンス管理ツールが有する機能〕
次に、上記ライセンス管理ツール101が有する機能について、図4〜図9を参照して説明する。
【0042】
まず、ライセンス管理ツール101は、例えば入力装置18を介して受け付けたユーザ操作による起動指示に従って起動される。これにより、ホストコンピュータ10が備える表示装置17には、例えば図4に示す機器一覧画面が表示される。
【0043】
(1)管理対象機器の登録(追加)
図4は、本実施形態に係る機器一覧画面の一例を示す図である。
【0044】
ライセンス管理ツール101は、このような機器一覧画面を介して、管理対象機器の指定を受け付ける。機器30の指定は、例えばIPアドレスの直接入力や一覧(リスト)からの選択などにより行われる。これにより、ライセンス管理ツール101は、指定された機器30を管理対象機器として登録(追加)する。
【0045】
なお、機器30の登録方法には、例えばライセンス管理ツール101がファイルを読み込むことで登録する方法などがある。データ内に複数の機器30の情報が定義されている場合には、定義された全ての機器30を一括登録することができる。
【0046】
ライセンス管理ツール101は、このようにして新たな機器30が登録されると、機器一覧の内容を更新し表示する。
【0047】
(2)ソフトウェアインストール
ライセンス管理ツール101は、ソフトウェア102のインストール指示を受け付けると、例えば図5に示すようなインストール設定画面を表示する。
【0048】
図5は、本実施形態に係るインストール設定画面の一例を示す図である。
【0049】
ライセンス管理ツール101は、このようなインストール設定画面を介して、インストールするソフトウェア102及びインストール先の機器30の指定を受け付ける。ソフトウェア102の指定は、例えばプログラム名の直接入力や一覧からの選択などにより行われる。また、インストール先の指定は、例えばIPアドレスの直接入力や一覧からの選択などにより行われる。
【0050】
また、ライセンス管理ツール101は、インストール先となる機器30の指定を受け付けると、指定された機器30から最新の機器情報103を取得し、情報更新する。
【0051】
なお、ライセンス管理ツール101では、インストール先となる機器30の指定を複数受け付けることもできる。機器30の指定を複数受け付けた場合には、指定された各機器30から最新の機器情報103が取得される。
【0052】
これにより、ライセンス管理ツール101は、指定された機器30に対して、ソフトウェア102のインストールを要求する。その結果、機器30では、指定されたソフトウェア102のインストールが実行される。このとき、ライセンス管理ツール101は、インストール先の機器30に、指定されたプログラムを送信することでインストールを要求する。機器30は、要求時に受信したプログラムを基にインストールを実行する。
【0053】
また、上記インストール要求を行ったときに、機器30がユーザのアクセス認証機能を有する場合には、ホストコンピュータ10が備える表示装置17に、例えば図6に示すような機器ログイン画面が表示される。
【0054】
図6は、本実施形態に係る機器ログイン画面の一例である。ライセンス管理ツール101は、このような機器ログイン画面が表示された場合、機器30においてユーザのアクセスが認証されたときのみ、機器30に対してソフトウェア102のプログラムを送信する。
【0055】
なお、上記機器ログイン画面の表示は、機器30がユーザ認証機能を有する場合であっても、必ずしも表示されるものではない。例えば、一度ユーザ認証されている場合には、次回から表示しなくてもよい。
【0056】
(3)プロダクトキーの指定
ライセンス管理ツール101は、機器30が搭載するソフトウェア102に対してライセンス認証を行うときに、例えば図7に示すようなプロダクトキー一覧画面を表示する。
【0057】
図7は、本実施形態に係るプロダクトキー一覧画面の一例を示す図である。
【0058】
ライセンス管理ツール101は、このようなプロダクトキー一覧画面を介して、ライセンス認証を行うソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の指定を受け付ける。プロダクトキー104の指定は、例えば一覧(リスト)からの選択などにより行われる。上述したように、プロダクトキー104は、ソフトウェア102に対応付けて予め購入(用意)しておいた情報であることから、ユーザは、この対応付けに従って、プロダクトキー一覧画面から適切なプロダクトキー104を選択する。
【0059】
(4)ライセンス認証
ライセンス管理ツール101は、ライセンス認証指示を受け付けると、例えば図8に示すようなライセンス認証設定画面を表示する。また、ライセンス管理ツール101は、管理対象機器で動作するソフトウェア102がライセンス認証されていない場合にも、上記ライセンス認証設定画面を表示する。なお、ライセンス認証されていない場合には、該当するソフトウェア102が複数存在したときのみ設定画面を表示するようにしてもよい。
【0060】
図8は、本実施形態に係るライセンス認証設定画面の一例を示す図である。
【0061】
ライセンス管理ツール101は、このようなライセンス認証設定画面を介して、ライセンス認証を行うソフトウェア102が動作する機器30(ライセンス認証を行う機器30)の指定を受け付ける。機器30の指定は、例えばIPアドレスの直接入力や一覧からの選択などにより行われる。
【0062】
また、ライセンス管理ツール101は、ライセンス認証を行う機器30の指定を受け付けると、指定された機器30から最新の機器情報103を取得し、情報更新する。
【0063】
なお、ライセンス管理ツール101では、ライセンス認証を行う機器30の指定を複数受け付けることもできる。機器30の指定を複数受け付けた場合には、指定された各機器30から最新の機器情報103が取得される。
【0064】
これにより、ライセンス管理ツール101は、指定された機器30に対して、ソフトウェア102のライセンス認証を要求する。その結果、機器30では、ソフトウェア102のライセンス認証が実行される。このとき、ライセンス管理ツール101は、機器30に対してライセンスコード105及び所定の要求コマンドを送信することでライセンス認証を要求する。機器30は、要求時に受信したライセンスコード105を基にライセンス認証を実行する。
【0065】
そのため、ライセンス管理ツール101がライセンスコード105を生成する機能を有している場合には、取得した機器情報103及び指定されたプロダクトキー104を基に、ライセンスコード105を生成し、機器30へ送信する。
【0066】
一方、ライセンスサーバ20がライセンスコード105を生成する機能を有している場合には、取得した機器情報103及び指定されたプロダクトキー104を、ライセンスサーバ20へ送信し、ライセンスコード105の生成を要求する。このとき、ライセンスサーバ20がユーザのアクセス認証機能を有する場合には、ホストコンピュータ10が備える表示装置17に、例えば図9に示すようなサーバログイン画面が表示される。
【0067】
図9は、本実施形態に係るサーバログイン画面の一例である。ライセンス管理ツール101は、このようなサーバログイン画面が表示された場合、ライセンスサーバ20においてユーザのアクセスが認証されたときのみ、ライセンスサーバ20からライセンスコード105を受信し、受信したライセンスコード105を機器30へと送信する。
【0068】
なお、上記サーバログイン画面の表示は、ライセンスサーバ20がユーザ認証機能を有する場合であっても、必ずしも表示されるものではない。上述した機器ログイン画面と同様に、例えば、一度ユーザ認証されている場合には、次回から表示しなくてもよい。
【0069】
また、ライセンス管理ツール101は、ライセンス認証を行うソフトウェア102がプラグイン等の複数のプログラムを含む構成の場合、プログラムごと(対応するプロダクトキー104ごと)にライセンスコード105の生成又は取得を行う。
【0070】
また、ライセンス管理ツール101は、上述したように、ライセンス認証を行う機器30の指定を複数受け付けた場合に、指定された台数のライセンスコード105を生成又は取得する。この場合、生成又は取得できるライセンスコード105の数は、プロダクトキー104から生成可能な総数のうち、未使用分の数が上限となる。
【0071】
(5)ライセンス認証の無効化
ライセンス管理ツール101は、ライセンス認証の無効化指示を受け付けると、例えば図10に示すようなライセンス認証無効化設定画面を表示する。
【0072】
図10は、本実施形態に係るライセンス認証無効化設定画面の一例を示す図である。
【0073】
ライセンス管理ツール101は、このようなライセンス認証無効化設定画面を介して、ライセンス認証の無効化を行うソフトウェア102が動作する機器30(ライセンス認証の無効化を行う機器30)の指定を受け付ける。機器30の指定については、ライセンス認証時の機器指定と同じであるため、ここでの説明を省略する。
【0074】
ライセンス管理ツール101は、ライセンス認証の無効化を行う機器30の指定を受け付けると、機器30に対して所定の要求コマンドを送信することでライセンス認証の無効化を要求する。
【0075】
その結果、機器30では、要求に応じて、指定されたソフトウェア102に対してライセンス認証の無効化が実行される。
【0076】
また、ライセンス管理ツール101は、機器30からの動作結果を基に、無効化されたソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の登録内容を変更する。
【0077】
このとき、ライセンス管理ツール101がプロダクトキー104の登録内容を変更する機能を有している場合には、自らが管理する登録内容を変更する。
【0078】
一方、ライセンスサーバ20がプロダクトキー104の登録内容を変更する機能を有している場合には、登録内容の変更を、ライセンスサーバ20へ要求する。このとき、ライセンスサーバ20がユーザのアクセス認証機能を有する場合には、上述したサーバログイン画面が表示される。
【0079】
(6)ソフトウェアアンインストール
ライセンス管理ツール101は、機器30が搭載するソフトウェア102のアンインストール指示を受け付けると、例えば図11に示すようなアンインストール設定画面を表示する。
【0080】
図11は、本実施形態に係るアンインストール設定画面の一例を示す図である。
【0081】
ライセンス管理ツール101は、このようなアンインストール設定画面を介して、アンインストールするソフトウェア102及びアンインストールを行う機器30の指定を受け付ける。ソフトウェア102及び機器30の指定については、インストール時のソフトウェア・機器指定と同じであるため、ここでの説明を省略する。
【0082】
これにより、ライセンス管理ツール101は、指定された機器30に、ソフトウェア102のアンインストールを要求する。機器30は、指定されたソフトウェア102のアンインストールを実行する。
【0083】
〔ライセンス管理に関する処理の実施形態〕
上記ライセンス管理ツール101が有する機能を踏まえ、以下に、機器管理システム1におけるライセンス管理に関する各種処理(ライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化)について、図12〜図20を参照して具体的に説明する。
【0084】
なお、以降の説明では、2通りの機器管理システム1を想定している。1つは、図1に示したような、ホストコンピュータ10とライセンスサーバ20とが別の装置で構成されたシステムである。もう1つは、ライセンスサーバ20の機能を有するホストコンピュータ10で構成された(ホストコンピュータ10とライセンスサーバ20とが同一の装置で構成された)システムである。
【0085】
また、以降の説明では、機器30にライセンス管理対象のソフトウェア102がインストールされており、機器30及びライセンスサーバ20が、ユーザ認証機能を有していない場合を想定している。
【0086】
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態では、ライセンスサーバ20の機能を有するホストコンピュータ10で構成された機器管理システム1におけるライセンス管理に関する処理について説明する。
【0087】
《ライセンス認証処理》
図12は、第1の実施形態に係るライセンス認証処理を示すフロー図である。
【0088】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、例えば機器30が搭載するソフトウェア102のプロダクトキー104に対するライセンスコード105の情報更新が指示された場合(又はソフトウェア102に対するライセンス認証の実行が指示された場合)に図11の処理を開始する。
【0089】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、機器30から、機器30が搭載するソフトウェア102の情報(以下、「ソフトウェア情報」という。)を取得する(ステップS11)。このとき、ライセンス管理ツール101は、所定の要求コマンドを機器30に送信することで、情報取得要求を行う。これにより、機器30では、要求に応じて、ソフトウェア情報がホストコンピュータ10へと送信される。なお、機器30とホストコンピュータ10とのデータ送受信は、ネットワーク40を介して行われる。
【0090】
続いて、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報に基づいて、機器30が搭載するソフトウェア102のうち、ライセンス認証されていないソフトウェア102が存在するか否かを判断する(ステップS12)。
【0091】
ステップS12において、存在しないと判断された場合には(ステップS12:NO)、処理を終了する。
【0092】
一方、ステップS12において、存在すると判断された場合には(ステップS12:YES)、ライセンス管理ツール101は、該当した機器30から機器情報103を取得する(ステップS13)。
【0093】
ライセンス管理ツール101は、取得した機器情報103及び予め用意しておいたソフトウェア102に対応するプロダクトキー104に基づいて、ライセンスコード105を生成する(ステップS14)。
【0094】
ライセンス管理ツール101は、生成したライセンスコード105を該当する機器30へ送信して、ライセンス認証の実行を要求する(ステップS15)。このとき、ライセンス管理ツール101は、ライセンスコード105とともに所定の要求コマンドを機器30に送信することで、ライセンス認証要求を行う。
【0095】
その結果、機器30では、受信したライセンスコード105に基づいて、ライセンス認証されていないソフトウェア102のライセンス認証が行われ、ソフトウェア102が動作可能となる。
【0096】
《ライセンス認証無効化処理》
図13は、第1の実施形態に係るライセンス認証無効化処理を示すフロー図である。
【0097】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、機器30が搭載するソフトウェア102に対するライセンス認証の無効化が指示された場合に図13の処理を開始する。
【0098】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、機器30からソフトウェア情報を取得する(ステップS21)。
【0099】
続いて、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報に基づいて、機器30が搭載するソフトウェア102のうち、ライセンス認証されたソフトウェア102が存在するか否かを判断する(ステップS22)。
【0100】
ステップS12において、存在しないと判断された場合には(ステップS22:NO)、処理を終了する。
【0101】
一方、ステップS22において、存在すると判断された場合には(ステップS22:YES)、ライセンス管理ツール101は、上述したライセンス認証無効化設定画面を表示し、無効化するソフトウェア102の指定を受け付ける(ステップS23)。なお、上述したライセンス認証無効化設定画面は、ライセンス認証されたソフトウェア102が複数の場合に表示し、1つの場合には、無効化確認・指示画面を表示するようにしてもよい。
【0102】
ライセンス管理ツール101は、指定されたソフトウェア102に対するライセンス認証の無効化を、機器30に対して要求する(ステップS24)。このとき、ライセンス管理ツール101は、所定の要求コマンドを機器30に送信することで、ライセンス認証無効化要求を行う。
【0103】
その結果、機器30では、要求に応じて、ライセンス認証されたソフトウェア102の無効化が行われ、ソフトウェア102が動作不可能となる。
【0104】
その後、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報に基づいて、無効化したソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の登録内容を更新する(ステップS25)。すなわち、ステップS25では、ライセンス認証の際に使用されたプロダクトキー104の再使用を許可する内容にライセンス情報を更新する。
【0105】
以上のように、第1の実施形態に係るライセンス管理によれば、機器30が搭載するソフトウェア102に対して、ライセンス管理に関する処理(ライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化)を、ホストコンピュータ10からネットワーク40を介して行うことができる。これにより、ユーザは、機器30に対峙し、操作パネルを介してライセンス管理に係る操作を行わなくてすむ。これにより、ユーザによるライセンス管理に関する作業において、ユーザの利便性を図ることができる。
【0106】
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態では、ホストコンピュータ10とライセンスサーバ20とが別の装置で構成された機器管理システム1におけるライセンス管理に関する処理について説明する。
【0107】
《ライセンス認証処理》
図14は、第2の実施形態に係るライセンス認証処理を示すフロー図である。図14に示すステップS31〜S33の処理は、図12に示すステップS11〜S13の処理と同じである。そのため、以下の説明では、図14に示すステップS34以降についてのみ説明する。
【0108】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、ステップS33において取得した機器情報103及び予め用意しておいたソフトウェア102に対応するプロダクトキー104を、ライセンスサーバ20へ送信する(ステップS34)。
【0109】
その結果、ライセンスサーバ20では、受信した機器情報103及びプロダクトキー104に基づいてライセンスコード105が生成され、ライセンスコード105がホストコンピュータ10へと送信される。なお、ライセンスサーバ20とホストコンピュータ10とのデータ送受信は、ネットワーク40を介して行われる。
【0110】
これにより、ライセンス管理ツール101は、ライセンスサーバ20からライセンスコード105を受信する(ステップS35)。
【0111】
続いて、ライセンス管理ツール101は、受信したライセンスコード105を該当する機器30へ送信して、ライセンス認証の実行を要求する(ステップS36)。
【0112】
その結果、機器30では、要求時に受信したライセンスコード105に基づいて、ライセンス認証されていないソフトウェア102のライセンス認証が行われ、ソフトウェア102が動作可能となる。
【0113】
《ライセンス認証無効化処理(その1)》
図15は、第2の実施形態に係るライセンス認証無効化処理を示すフロー図(その1)である。図15に示すステップS41〜S44の処理は、図13に示すステップS21〜S24の処理と同じである。そのため、以下の説明では、図15に示すステップS45についてのみ説明する。
【0114】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、ステップS44においてライセンス認証の無効化要求を行った後、ライセンスサーバ20に対して、無効化したソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の登録内容更新を要求する(ステップS45)。このとき、ライセンス管理ツール101は、ステップS43において指定されたソフトウェア102(無効化したソフトウェア102)のソフトウェア情報及び所定の要求コマンドを送信することで、登録内容変更要求を行う。
【0115】
その結果、ライセンスサーバ20では、要求時に受信したソフトウェア情報に基づいて、無効化したソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の登録内容が更新される。すなわち、ライセンスサーバ20で管理するライセンス情報が、ライセンス認証の際に使用されたプロダクトキー104の再使用を許可する内容に更新される。
【0116】
以上のように、第2の実施形態に係るライセンス管理機能によれば、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。また、ホストコンピュータ10上でライセンス認証に関する情報を保持する必要がなく、ライセンスサーバ20で一括して行うことができる。つまり、ライセンス管理機能を、ユーザが直接使用するホストコンピュータ10ではなく、ライセンスサーバ20が有することにより、高い機密性でライセンス情報を管理できる。また、管理者権限を持たない一般ユーザでも、ソフトウェア102のライセンス管理に関する処理を実施できる。
【0117】
《ライセンス認証無効化処理(その2)》
図16は、第2の実施形態に係るライセンス認証無効化処理を示すフロー図(その2)である。図16に示すステップS51及びS52の処理は、図15に示すステップS41及びS42の処理と同じである。そのため、以下の説明では、図16に示すステップS53以降についてのみ説明する。
【0118】
なお、図16に示す処理は、プロダクトキー104の登録内容変更を、機器30に対してライセンス認証の無効化を要求した後に行うか、又は、要求する前に行うかを切り換え制御する点で、図15に示す処理と異なる。
【0119】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、ステップS52において、存在すると判断された場合に(ステップS52:YES)、ライセンス管理ツール101は、上述したライセンス認証無効化設定画面を介して無効化するソフトウェア102の指定を受け付ける(ステップS53)。
【0120】
続いて、ライセンス管理ツール101は、ライセンス認証の無効化モードが第1のモード又は第2のモードのいずれのモードであるかを判断する(ステップS54)。ここで言う無効化モードは、上述したライセンス認証無効化設定画面などを介して、設定することができる。このとき設定できるモードには、上記第1のモード及び上記第2のモードがある。第1のモードとは、プロダクトキー104の登録内容変更を、機器30に対してライセンス認証の無効化を要求した後に行うモードであり、第2のモードとは、要求する前に行うモードである。
【0121】
ステップS54において、設定された無効化モードが第1のモードであると判断された場合には(ステップS54:「第1のモード」)、ライセンス管理ツール101は、指定されたソフトウェア102のライセンス認証の無効化を機器30に対して要求する(ステップS55)。
【0122】
その後、ライセンス管理ツール101は、ライセンスサーバ20に対して、指定されたソフトウェア102のソフトウェア情報を送信し、無効化したソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の登録内容更新を要求する(ステップS56)。
【0123】
一方、ステップS54において、設定された無効化モードが第2のモードであると判断された場合には(ステップS54:「第2のモード」)、ライセンス管理ツール101は、ライセンスサーバ20に対して、指定されたソフトウェア102のソフトウェア情報を送信し、無効化したソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の登録内容更新を要求する(ステップS57)。
【0124】
その後、ライセンス管理ツール101は、指定されたソフトウェア102のライセンス認証の無効化を機器30に対して要求する(ステップS58)。
【0125】
ここで、上述したライセンス認証の無効化モードは、例えば、機器30が搭載するソフトウェア102に対するライセンス管理の運用目的により、どちらの無効化モード(第1のモード又は第2のモード)を設定するのかを決定できる。
【0126】
例えば、第2のモードが設定されている場合には、機器30に対してライセンス認証の無効化を要求する前に、プロダクトキー104が再使用可能な状態になる。そのため、プロダクトキー104の登録内容などを含むライセンス情報の更新忘れの防止(管理ミスの防止)につながり、ユーザにとって利便性がよい。
【0127】
しかし、再使用可能なプロダクトキー104を用いて、別の機器30が搭載するソフトウェア102に、ライセンス認証が行われることが考えられる。この場合、複数の機器30でソフトウェア102が動作可能な状態になり、不正使用につながる。
【0128】
それに対し、第1のモードが設定されている場合には、機器30に対してライセンス認証の無効化を要求した後に、プロダクトキー104が再使用可能な状態になる。そのため、上述したような不正使用を防ぐことができる。
【0129】
以上のように、第2の実施形態に係るライセンス管理によれば、ソフトウェア102における不正使用の防止又は利便性の向上など、ライセンス管理の運用目的に従ってライセンス認証無効化処理を制御することができる。
【0130】
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態では、第2の実施形態と同様の機器管理システム1におけるライセンス管理に関する処理について説明する。
【0131】
第3の実施形態に示すライセンス管理に関する処理では、指定された複数のソフトウェア102に対して、一括したライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化を行う。
【0132】
《ライセンス認証処理》
図17は、第3の実施形態に係るライセンス認証処理を示すフロー図である。
【0133】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、機器30からソフトウェア情報を取得する(ステップS61)。
【0134】
続いて、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報を、取得先の機器30とともに一覧として表示する(ステップS62)。このとき表示する機器30の情報には、例えば機器登録時に取得した機器情報103が含まれていてもよい。
【0135】
続いて、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報に基づいて、機器30が搭載するソフトウェア102のうち、ライセンス認証されていないソフトウェア102が存在するか否かを判断する(ステップS63)。
【0136】
ステップS63において、存在しないと判断された場合には(ステップS63:NO)、処理を終了する。
【0137】
一方、ステップS63において、存在すると判断された場合には(ステップS63:YES)、ライセンス管理ツール101は、上述したライセンス認証設定画面を表示し、認証するソフトウェア102の指定を受け付ける(ステップS64)。つまり、ユーザは、ライセンス認証設定画面に表示されたライセンス認証されていないソフトウェア102のうち、認証するソフトウェア102を選択指定する。なお、ソフトウェア102の指定は、複数であってもよいし、全てを一括指定してもよい。
【0138】
続いて、ライセンス管理ツール101は、機器30から機器情報103を取得する(ステップS65)。
【0139】
ライセンス管理ツール101は、取得した機器情報103及び予め用意しておいたソフトウェア102に対応するプロダクトキー(複数のプロダクトキー)104を、ライセンスサーバ20へ送信する(ステップS66)。
【0140】
その結果、ライセンスサーバ20では、受信した機器情報103及びプロダクトキー104に基づいてライセンスコード(複数のライセンスコード)105が生成され、ライセンスコード105がホストコンピュータ10へと送信される。
【0141】
これにより、ライセンス管理ツール101は、ライセンスサーバ20からライセンスコード105を受信する(ステップS67)。
【0142】
続いて、ライセンス管理ツール101は、受信したライセンスコード105を該当する機器30へ送信して、ライセンス認証の実行を要求する(ステップS68)。
【0143】
その結果、機器30では、要求時に受信したライセンスコード105に基づいて、ライセンス認証されていないソフトウェア102のライセンス認証が行われ、ソフトウェア102が動作可能となる。
【0144】
最後に、ライセンス管理ツール101は、指定されたソフトウェア102のライセンス認証が全て完了したか否かを判断する(ステップS69)。
【0145】
ステップS69において、全て完了していないと判断された場合には(ステップS69:NO)、ライセンス管理ツール101は、上記ステップS66〜S68までの処理を実行する。
【0146】
一方、ステップS69において、全て完了したと判断された場合には(ステップS69:YES)、ライセンス管理ツール101は、処理を終了する。
【0147】
このように、ライセンス管理ツール101は、指定されたソフトウェア102のライセンス認証が全て完了するまで(ライセンスサーバ20により生成されたライセンスコード105の数だけ)、順次、ライセンス認証処理を行う。
【0148】
《ライセンス認証無効化処理》
図18は、第3の実施形態に係るライセンス認証無効化処理を示すフロー図である。
【0149】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、機器30からソフトウェア情報を取得する(ステップS71)。
【0150】
続いて、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報を、取得先の機器30とともに一覧として表示する(ステップS72)。
【0151】
続いて、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報に基づいて、機器30が搭載するソフトウェア102のうち、ライセンス認証されたソフトウェア102が存在するか否かを判断する(ステップS73)。
【0152】
ステップS73において、存在しないと判断された場合には(ステップS73:NO)、処理を終了する。
【0153】
一方、ステップS73において、存在すると判断された場合には(ステップS73:YES)、ライセンス管理ツール101は、上述したライセンス認証無効化設定画面を表示し、無効化するソフトウェア102の指定を受け付ける(ステップS74)。つまり、ユーザは、ライセンス認証無効化設定画面に表示されたライセンス認証されたソフトウェア102のうち、無効化するソフトウェア102を選択指定する。なお、ソフトウェア102の指定は、複数であってもよいし、全てを一括指定してもよい。
【0154】
続いて、ライセンス管理ツール101は、指定されたソフトウェア102のライセンス認証の無効化を機器30に対して要求する(ステップS75)。
【0155】
その結果、機器30では、要求に応じて、ライセンス認証されたソフトウェア102の無効化が行われ、ソフトウェア102が動作不可能となる。
【0156】
その後、ライセンス管理ツール101は、ライセンスサーバ20に対して、無効化したソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の登録内容更新を要求する(ステップS76)。
【0157】
その結果、ライセンスサーバ20では、要求時に受信したソフトウェア情報に基づいて、無効化したソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の登録内容が更新される。すなわち、ライセンスサーバ20で管理するライセンス情報が、ライセンス認証の際に使用されたプロダクトキー104の再使用を許可する内容に更新される。
【0158】
最後に、ライセンス管理ツール101は、指定されたソフトウェア102のライセンス認証の無効化が全て完了したか否かを判断する(ステップS77)。
【0159】
ステップS77において、全て完了していないと判断された場合には(ステップS77:NO)、ライセンス管理ツール101は、上記ステップS75及びS76の処理を実行する。
【0160】
一方、ステップS77において、全て完了したと判断された場合には(ステップS77:YES)、ライセンス管理ツール101は、処理を終了する。
【0161】
このように、ライセンス管理ツール101は、指定されたソフトウェア102のライセンス認証の無効化が全て完了するまで、順次、ライセンス認証無効化処理を行う。なお、上記ステップS74〜S76の処理については、図16に示すステップS54〜S58の処理としてもよい。
【0162】
以上のように、第3の実施形態に係るライセンス管理機能によれば、第2の実施形態と同様な効果を得ることができる。特に、ボリュームライセンス等の複数ライセンスを購入するような場合に、ホストコンピュータ10から複数の機器30に対してソフトウェア102のライセンス管理(ライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化)を一括して行うことができる。これにより、ユーザの利便性を図ることができる。
【0163】
また、指定した1又は複数のソフトウェア102に対して、ライセンス管理に関する処理が行えることから、機器30が搭載するソフトウェア102に対してユーザが必要に応じたライセンス管理を実施することができる。
【0164】
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態では、第2の実施形態と同様の機器管理システム1におけるライセンス管理に関する処理について説明する。
【0165】
第4の実施形態に示すライセンス管理に関する処理では、指定されたソフトウェア102が動作する複数の機器30に対して、一括したライセンス認証及び/又はライセンス認証の無効化を行う。
【0166】
《ライセンス認証処理》
図19は、第4の実施形態に係るライセンス認証処理を示すフロー図である。
【0167】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、機器30からソフトウェア情報を取得する(ステップS81)。
【0168】
続いて、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報を、取得先の機器30とともに一覧として表示する(ステップS82)。
【0169】
続いて、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報に基づいて、機器30が搭載するソフトウェア102のうち、ライセンス認証されていないソフトウェア102が存在するか否かを判断する(ステップS83)。
【0170】
ステップS83において、存在しないと判断された場合には(ステップS83:NO)、処理を終了する。
【0171】
一方、ステップS83において、存在すると判断された場合には(ステップS83:YES)、ライセンス管理ツール101は、上述したライセンス認証設定画面を表示し、認証するソフトウェア102の指定を受け付ける(ステップS84)。つまり、ユーザは、ライセンス認証設定画面に表示されたライセンス認証されていないソフトウェア102のうち、認証するソフトウェア102を選択指定する。なお、ソフトウェア102の指定は、複数であってもよいし、全てを一括指定してもよい。
【0172】
続いて、ライセンス管理ツール101は、指定されたソフトウェア102が動作する全ての機器(複数の機器)30から機器情報103を取得する(ステップS85)。
【0173】
ライセンス管理ツール101は、取得した機器情報(複数の機器情報)103及び予め用意しておいたソフトウェア102に対応するプロダクトキー104を、ライセンスサーバ20へ送信する(ステップS86)。
【0174】
その結果、ライセンスサーバ20では、受信した機器情報103及びプロダクトキー104に基づいてライセンスコード105(複数のライセンスコード)が生成され、ライセンスコード105がホストコンピュータ10へと送信される。
【0175】
これにより、ライセンス管理ツール101は、ライセンスサーバ20からライセンスコード105を受信する(ステップS87)。
【0176】
続いて、ライセンス管理ツール101は、受信したライセンスコード105を該当する機器30へ一括送信して、ライセンス認証の実行を該当機器全てに要求する(ステップS88)。
【0177】
その結果、該当した各機器30では、要求時に受信したライセンスコード105に基づいて、ライセンス認証されていないソフトウェア102のライセンス認証が行われ、ソフトウェア102が動作可能となる。
【0178】
以上のように、第4の実施形態に係るライセンス認証処理によれば、第2の実施形態と同様な効果を得ることができる。特に、機器30が搭載するソフトウェア102が複数存在する場合に、これらのライセンス認証を一括して行うことができる。これにより、ユーザの利便性を図ることができる。
【0179】
なお、第3の実施形態及び第4の実施形態を組み合わせると、ホストコンピュータ10から複数の機器30に対して複数のソフトウェア102のライセンス認証を一括して行え、さらに利便性を図ることができる。
【0180】
《ライセンス認証無効化処理》
図20は、第4の実施形態に係るライセンス認証無効化処理を示すフロー図である。
【0181】
ホストコンピュータ10が有するライセンス管理ツール101は、機器30からソフトウェア情報を取得する(ステップS91)。
【0182】
続いて、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報を、取得先の機器30とともに一覧として表示する(ステップS92)。
【0183】
続いて、ライセンス管理ツール101は、取得したソフトウェア情報に基づいて、機器30が搭載するソフトウェア102のうち、ライセンス認証されたソフトウェア102が存在するか否かを判断する(ステップS93)。
【0184】
ステップS93において、存在しないと判断された場合には(ステップS93:NO)、処理を終了する。
【0185】
一方、ステップS93において、存在すると判断された場合には(ステップS93:YES)、ライセンス管理ツール101は、上述したライセンス認証無効化設定画面を表示し、無効化するソフトウェア102の指定を受け付ける(ステップS94)。つまり、ユーザは、ライセンス認証無効化設定画面に表示されたライセンス認証されたソフトウェア102のうち、無効化するソフトウェア102を選択指定する。なお、ソフトウェア102の指定は、複数であってもよいし、全てを一括指定してもよい。
【0186】
続いて、ライセンス管理ツール101は、指定されたソフトウェア102のライセンス認証の無効化を、ソフトウェア102が動作する全ての機器(複数の機器)30に対して要求する(ステップS95)。
【0187】
その結果、該当した各機器30では、要求に応じて、ライセンス認証されたソフトウェア102の無効化が行われ、ソフトウェア102が動作不可能となる。
【0188】
その後、ライセンス管理ツール101は、ライセンスサーバ20に対して、無効化したソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の登録内容更新を一括して要求する(ステップS96)。
【0189】
その結果、ライセンスサーバ20では、要求時に受信したソフトウェア情報に基づいて、無効化したソフトウェア102に対応するプロダクトキー104の登録内容が更新される。すなわち、ライセンスサーバ20で管理するライセンス情報が、ライセンス認証の際に使用されたプロダクトキー104の再使用を許可する内容に更新される。
【0190】
なお、上記ステップS94〜S96の処理については、図16に示すステップS54〜S58の処理としてもよい。
【0191】
以上のように、第4の実施形態に係るライセンス認証無効化処理によれば、第2又は第3の実施形態と同様な効果を得ることができる。特に、機器30が搭載するソフトウェア102が複数存在する場合に、これらのライセンス認証を一括して無効化できる。これにより、ユーザの利便性を図ることができる。
【0192】
なお、第3の実施形態と第4の実施形態を組み合わせると、ホストコンピュータ10から複数の機器30に対して複数のソフトウェア102のライセンス認証の無効化を一括して行え、さらにユーザの利便性を図ることができる。
【0193】
〔各実施形態に係るライセンス管理に関する処理のプログラム〕
上記各実施形態について説明を行ってきたが、上記各実施形態に係るライセンス管理に関する処理は、動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムをコンピュータで実行することにより実現される。
【0194】
上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体12に格納することができる。記録媒体12には、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)などがある。
【0195】
よって、上記プログラムは、記録媒体12を読み取り可能なドライブ装置11を介して、ホストコンピュータ(機器管理装置)10にインストールすることができる。
【0196】
なお、記録媒体12は、SDメモリカード(SD memory card)やUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの外部記憶装置であってもよい。この場合、ホストコンピュータ10へ上記プログラムをインストールするには、これらの外部記憶装置を読み取り可能な所定のI/F(非図示)を介して行う。
【0197】
また、ホストコンピュータ10は、ネットワーク40などのデータ伝送路に接続可能なインタフェース装置16を備えていることから、電気通信回線から上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
【0198】
最後に、上記各実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0199】
1 機器管理システム
10 ホストコンピュータ
11 ドライブ装置
12 記録媒体
13 補助記憶装置
14 メモリ装置
15 CPU
16 インタフェース装置
17 表示装置
18 入力装置
20 ライセンスサーバ
30 機器
40 ネットワーク
101 ライセンス管理ツール
102 ソフトウェア(機器が搭載するソフトウェア)
103 機器情報
104 プロダクトキー
105 ライセンスコード
B バス
【先行技術文献】
【特許文献】
【0200】
【特許文献1】特開2007−34389号公報
【特許文献2】特開2005−321850号公報
【特許文献3】特許第3540506号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークにより接続される1又は複数の機器を管理する機器管理装置であって、
前記機器にライセンス認証されていないソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果に基づいて、前記機器が搭載するソフトウェアのライセンス管理を行うライセンス管理手段と、を有することを特徴とする機器管理装置。
【請求項2】
前記ライセンス管理手段は、
前記判断手段により、ライセンス認証されていないソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記機器にライセンス認証を要求するライセンス認証要求手段を有することを特徴とする請求項1に記載の機器管理装置。
【請求項3】
前記判断手段により、ライセンス認証されていないソフトウェアが複数存在すると判断された場合に、
前記ライセンス認証要求手段は、
ライセンス認証されていないソフトウェアのうち、ライセンス認証対象として指定された全てのソフトウェアに対してライセンス認証を行うように前記機器に要求することを特徴とする請求項1又は2に記載の機器管理装置。
【請求項4】
前記判断手段により判断された、ライセンス認証されていないソフトウェアを搭載する機器が複数存在する場合に、
前記ライセンス認証要求手段は、
ライセンス認証されていないソフトウェアのうち、ライセンス認証対象として指定されたソフトウェアを搭載する全ての機器に対して、ライセンス認証を要求することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項5】
前記機器から、機器が搭載するソフトウェアの情報であるソフトウェア情報を取得するソフトウェア情報取得手段を有し、
前記判断手段は、
前記ソフトウェア情報取得手段によって取得したソフトウェア情報に基づいて、前記機器にライセンス認証されていないソフトウェアが存在するか否かを判断することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項6】
前記ライセンス認証されていないソフトウェアを搭載した機器から、機器情報を取得する機器情報取得手段と、
前記機器情報取得手段によって取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーに基づいて、ライセンスコードを生成するライセンスコード生成手段と、を有し、
前記ライセンス認証要求手段は、
前記ライセンスコード生成手段によって生成したライセンスコードを前記機器に送信することで、ライセンス認証を要求することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項7】
前記ライセンス認証されていないソフトウェアを搭載した機器から機器情報を取得する機器情報取得手段と、
前記機器情報取得手段によって取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーに基づいて、認証管理装置からライセンスコードを取得するライセンスコード取得手段と、を有し、
前記ライセンス認証要求手段は、
前記ライセンスコード取得手段によって取得したライセンスコードを前記機器に送信することで、ライセンス認証を要求することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項8】
前記ライセンスコード取得手段は、
前記機器情報取得手段によって取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーを、前記認証管理装置に送信することで、ライセンスコードを取得することを特徴とする請求項7に記載の機器管理装置。
【請求項9】
前記ライセンス管理手段は、
前記判断手段により、ライセンス認証されたソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記機器にライセンス認証の無効化を要求するライセンス認証無効化要求手段と、
当該機器管理装置で管理する、前記機器が搭載するソフトウェアに対応するプロダクトキーの登録内容を更新する更新手段と、を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項10】
前記ライセンス管理手段は、
前記判断手段により、ライセンス認証されたソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記機器にライセンス認証の無効化を要求するライセンス認証無効化要求手段と、
認証管理装置に、前記機器が搭載するソフトウェアに対応するプロダクトキーの登録内容を更新するように要求する更新要求手段と、を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項11】
前記判断手段により、ライセンス認証されたソフトウェアが複数存在すると判断された場合に、
前記ライセンス認証無効化要求手段は、
ライセンス認証されたソフトウェアのうち、ライセンス認証無効化対象として指定された全てのソフトウェアに対してライセンス認証の無効化を行うように前記機器に要求することを特徴とする請求項9又は10に記載の機器管理装置。
【請求項12】
前記判断手段により判断された、ライセンス認証されたソフトウェアを搭載する機器が複数存在する場合に、
前記ライセンス認証無効化要求手段は、
ライセンス認証されたソフトウェアのうち、ライセンス認証無効化対象として指定されたソフトウェアを搭載する全ての機器に対して、ライセンス認証の無効化を要求することを特徴とする請求項9ないし11のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項13】
前記更新要求手段は、
前記ソフトウェア情報取得手段によって取得したソフトウェア情報を前記認証管理装置に送信することで、前記プロダクトキーの登録内容を更新するように要求することを特徴とする請求項10ないし12のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項14】
前記ライセンス管理手段は、
前記ライセンス認証無効化要求手段により、前記機器にライセンス認証の無効化を要求した後に、前記更新手段により、前記プロダクトキーの登録内容を更新する第1の動作モードと、
前記ライセンス認証無効化要求手段により、前記機器にライセンス認証の無効化を要求する前に、前記更新手段により、前記プロダクトキーの登録内容を更新する第2の動作モードと、を切り換え制御する制御手段を有することを特徴とする請求項9ないし13のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項15】
1又は複数の機器と、前記機器を管理する機器管理装置とが、ネットワークにより接続される機器管理システムであって、
前記機器管理装置が、
前記機器にライセンス認証されていないソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手段と、
前記ライセンス認証されていないソフトウェアを搭載した機器から機器情報を取得する機器情報取得手段と、
前記機器情報取得手段によって取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーに基づいて、ライセンスコードを生成するライセンスコード生成手段と、
前記判断手段により、ライセンス認証されていないソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記ライセンスコード生成手段により生成したライセンスコードを前記機器に送信することで、ライセンス認証を要求するライセンス認証要求手段と、を有し、
前記機器が、
前記機器管理装置から受信した前記ライセンスコードに基づいて、ライセンス認証を行うライセンス認証手段を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項16】
1又は複数の機器と、前記機器を管理する機器管理装置と、ソフトウェアのライセンス認証管理を行う認証管理装置とが、ネットワークにより接続される機器管理システムであって、
前記機器管理装置が、
前記機器にライセンス認証されていないソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手段と、
前記ライセンス認証されていないソフトウェアを搭載した機器から機器情報を取得する機器情報取得手段と、
前記機器情報取得手段によって取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーに基づいて、前記認証管理装置からライセンスコードを取得するライセンスコード取得手段と、
前記判断手段により、ライセンス認証されていないソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記ライセンスコード取得手段によって取得したライセンスコードを前記機器に送信することで、ライセンス認証を要求するライセンス認証要求手段と、を有し、
前記認証管理装置が、
前記機器管理装置から受信した前記機器情報及び前記プロダクトキーに基づいて、ライセンスコードを生成するライセンスコード生成手段と、
前記ライセンスコード生成手段によって生成したライセンスコードを前記機器管理装置に送信するライセンスコード送信手段と、を有し、
前記機器が、
前記機器管理装置から受信したライセンスコードに基づいて、ライセンス認証を行うライセンス認証手段を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項17】
1又は複数の機器と、前記機器を管理する機器管理装置とが、ネットワークにより接続される機器管理システムであって、
前記機器管理装置が、
前記機器にライセンス認証されたソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、ライセンス認証されたソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記機器にライセンス認証の無効化を要求するライセンス認証無効化要求手段と、
前記機器管理装置で管理する、前記機器が搭載するソフトウェアに対応するプロダクトキーの登録内容を更新する更新手段と、を有し、
前記機器が、
前記機器管理装置からの要求に応じて、ライセンス認証の無効化を行うライセンス認証無効化手段を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項18】
1又は複数の機器と、前記機器を管理する機器管理装置と、ソフトウェアのライセンス認証管理を行う認証管理装置とが、ネットワークにより接続される機器管理システムであって、
前記機器管理装置が、
前記機器にライセンス認証されたソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手段と、
前記機器から、機器が搭載するソフトウェアの情報であるソフトウェア情報を取得するソフトウェア情報取得手段と、
前記判断手段により、ライセンス認証されたソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記機器にライセンス認証の無効化を要求するライセンス認証無効化要求手段と、
前記ソフトウェア情報取得手段により取得したソフトウェア情報に基づいて、前記機器が搭載するソフトウェアに対応するプロダクトキーの登録内容を更新するように、前記認証管理装置に要求する更新要求手段と、を有し、
前記認証管理装置が、
前記機器管理装置からの要求に応じて、前記認証管理装置で管理する、前記機器が搭載するソフトウェアに対応するプロダクトキーの登録内容を更新する更新手段を有し、
前記機器が、
前記機器管理装置からの要求に応じて、ライセンス認証の無効化を行うライセンス認証無効化手段を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項19】
1又は複数の機器と、前記機器を管理する機器管理装置とが、ネットワークにより接続される機器管理システムにおける機器管理方法であって、
前記機器管理装置が、
前記機器にライセンス認証されていないソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手順と、
前記ライセンス認証されていないソフトウェアを搭載した機器から機器情報を取得する機器情報取得手順と、
前記機器情報取得手順によって取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーに基づいて、ライセンスコードを生成するライセンスコード生成手順と、
前記判断手順により、ライセンス認証されていないソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記ライセンスコード生成手順により生成したライセンスコードを前記機器に送信することで、ライセンス認証を要求するライセンス認証要求手順と、を有し、
前記機器が、
前記機器管理装置から受信した前記ライセンスコードに基づいて、ライセンス認証を行うライセンス認証手順を有することを特徴とする機器管理方法。
【請求項20】
1又は複数の機器と、前記機器を管理する機器管理装置と、ソフトウェアのライセンス認証管理を行う認証管理装置とが、ネットワークにより接続される機器管理システムにおける機器管理方法であって、
前記機器管理装置が、
前記機器にライセンス認証されていないソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手順と、
前記ライセンス認証されていないソフトウェアを搭載した機器から機器情報を取得する機器情報取得手順と、
前記機器情報取得手順によって取得した機器情報及び予め用意されたプロダクトキーに基づいて、前記認証管理装置からライセンスコードを取得するライセンスコード取得手順と、
前記判断手順により、ライセンス認証されていないソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記ライセンスコード取得手順によって取得したライセンスコードを前記機器に送信することで、ライセンス認証を要求するライセンス認証要求手順と、を有し、
前記認証管理装置が、
前記機器管理装置から受信した前記機器情報及び前記プロダクトキーに基づいて、ライセンスコードを生成するライセンスコード生成手順と、
前記ライセンスコード生成手順によって生成したライセンスコードを前記機器管理装置に送信するライセンスコード送信手順と、を有し、
前記機器が、
前記機器管理装置から受信したライセンスコードに基づいて、ライセンス認証を行うライセンス認証手順を有することを特徴とする機器管理方法。
【請求項21】
1又は複数の機器と、前記機器を管理する機器管理装置とが、ネットワークにより接続される機器管理システムにおける機器管理方法であって、
前記機器管理装置が、
前記機器にライセンス認証されたソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手順と、
前記判断手順により、ライセンス認証されたソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記機器にライセンス認証の無効化を要求するライセンス認証無効化要求手順と、
前記機器管理装置で管理する、前記機器が搭載するソフトウェアに対応するプロダクトキーの登録内容を更新する更新手順と、を有し、
前記機器が、
前記機器管理装置からの要求に応じて、ライセンス認証の無効化を行うライセンス認証無効化手順を有することを特徴とする機器管理方法。
【請求項22】
1又は複数の機器と、前記機器を管理する機器管理装置と、ソフトウェアのライセンス認証管理を行う認証管理装置とが、ネットワークにより接続される機器管理システムにおける機器管理方法であって、
前記機器管理装置が、
前記機器にライセンス認証されたソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手順と、
前記機器から、機器が搭載するソフトウェアの情報であるソフトウェア情報を取得するソフトウェア情報取得手順と、
前記判断手順により、ライセンス認証されたソフトウェアが存在すると判断された場合に、前記機器にライセンス認証の無効化を要求するライセンス認証無効化要求手順と、
前記ソフトウェア情報取得手順により取得したソフトウェア情報に基づいて、前記機器が搭載するソフトウェアに対応するプロダクトキーの登録内容を更新するように、前記認証管理装置に要求する更新要求手順と、を有し、
前記認証管理装置が、
前記機器管理装置からの要求に応じて、前記認証管理装置で管理する、前記機器が搭載するソフトウェアに対応するプロダクトキーの登録内容を更新する更新手順を有し、
前記機器が、
前記機器管理装置からの要求に応じて、ライセンス認証の無効化を行うライセンス認証無効化手順を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項23】
ネットワークにより接続される1又は複数の機器を管理する機器管理装置における機器管理プログラムであって、
コンピュータを、
前記機器にライセンス認証されていないソフトウェアが存在するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果に基づいて、前記機器にライセンス認証を要求するライセンス認証要求手段として機能させる機器管理プログラム。
【請求項24】
請求項23記載のプログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−301535(P2009−301535A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−38186(P2009−38186)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】