説明

機械を診断するための方法およびシステム

【課題】機械を診断するための方法およびシステムを提供すること。
【解決手段】構成要素の残存運用年数を予想する方法であって、少なくとも1つのルールセット(400)を有するデータベースを含む機械監視システム(114)を使用して、構成要素の少なくとも1つの動作パラメータを示す複数の構成要素データを生成するステップと、ルールセットを使用して構成要素データを傾向分析し、傾向分析されたデータを外挿(416)して、構成要素の残存運用年数を容易に予想できるようにするステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に機械の監視に関し、より詳細には設備の故障を数学的に推定する方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
少なくとも一部の既知の機械監視システムは、モータやタービンなどの機械駆動装置、またはポンプ、圧縮機、ファンなど機械駆動式構成要素を監視する。他の既知の監視システムは、パイピングシステムなどのプロセスのプロセスパラメータ、および機械振動、機械温度、機械油の状態など機械環境状態を監視する。一般に、こうした監視システムは、例えばある特定の設備など、施設の一部分のみの責任を負うOEM(original equipment manufacture)によって提供され、したがってOEMは、そのOEMによって提供される設備の監視を提供するだけでよい。しかし、発電所、精製所、工場などの産業施設、病院、高層ビル、行楽地、遊園地などの商業施設は、従属的に相互接続されているかなりの数の機械駆動装置、および機械駆動式設備を使用して、様々なプロセスシステムを形成している。建築家/技術者は、施設の所有者や操作者のためにこうした設備を統合する。異なるOEMによって提供される監視システムは、例えば制御室および/または運転区域など、監視されている設備から離れた場所に配置されている分散制御システム(DCS)など、外部データ収集および制御システムと通信する。
【0003】
一般に、機械監視システムは、主に、運転表示および制御、傾向分析、および/または異常なイベントを後で再構築するためのデータロギングの機能を提供することに焦点が置かれている。しかし、既知の監視システムは、データを分析して機械の故障が起こり得るときを推定することはない。例えば、監視システムはモータから電気データを収集するが、操作者は、モータが危険な状態に達し得るかどうか、かつ/またはいつ達し得るか、すなわち機械がいつ故障し得るかを決定するためにデータを解釈する必要がある。より詳細には、操作者は、操作中、機械が危険レベルに向きつつあるかどうかを決定するために、傾向分析されたデータを視覚的に解析する。次いで操作者は、マシンがいつ危険レベルに達するかを視覚的に概算する。例えば操作者は、傾向分析の表示に定規を当てて、将来どの時点で機械が操作中に故障し得るかを視覚化する。
【特許文献1】米国特許第6,003,808号公報
【特許文献2】米国特許第6,405,108−B1号公報
【特許文献3】米国特許第6,463,380−B1号公報
【特許文献4】米国特許第6,622,264−B1号公報
【特許文献5】米国特許第6,643,801−B1号公報
【特許文献6】米国特許第6,694,285−B1号公報
【特許文献7】米国特許第6,711,952−B2号公報
【特許文献8】米国特許第6,728,660−B2号公報
【特許文献9】米国特許第6,745,153−B2号公報
【特許文献10】米国特許第6,799,154−B1号公報
【特許文献11】米国特許第6,801,877−B2号公報
【特許文献12】米国特許第6,865,513−B2号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、機械がいつ故障し得るかの推定は、一般に、傾向分析されたデータの操作者の視覚分析に基づいて、操作者によって決定される。したがって、機械がいつ故障し得るかの予想は、各特定の操作者による傾向分析されたデータの視覚的解釈に基づいて変わる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、構成要素の残存運用年数を予想する方法が提供される。この方法は、少なくとも1つのルールセットを有するデータベースを含む機械監視システムを使用して、その構成要素の少なくとも1つの動作パラメータを示す複数の構成要素データを生成するステップと、ルールセットを使用して構成要素データを傾向分析し、傾向分析されたデータを外挿して、構成要素の残存運用年数を容易に予想できるようにするステップとを含む。
【0006】
別の態様では、構成要素の残存運用年数を予想するコンピュータプログラムが提供される。このコンピュータプログラムは、少なくとも1つのルールセットを有するデータベースを含む機械監視システムを使用して、構成要素の少なくとも1つの動作パラメータを示す複数の構成要素データサンプルを生成し、ルールセットを使用して構成要素データサンプルを傾向分析し、傾向分析されたデータを外挿して、構成要素の残存運用年数を容易に予想できるように構成されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、ある工場10の設備レイアウト例を示すブロック図である。工場10は、複数のポンプ、モータ、ファン、およびプロセス監視センサを含んでいてもよく、これらは、フロー連通において、相互接続する配管を介して結合され、制御システムとの信号通信において、1つまたは複数のリモート入力/出力(I/O)モジュール、相互接続するケーブルおよび/または無線通信を介して結合されてもよい。実施形態例において、工場10は、ネットワークバックボーン22を含む分散制御システム(DCS)20を含む。ネットワークバックボーン22は、例えばツイストペアケーブル、シールド同軸ケーブル、または光ファイバケーブルから作られた配線式データ通信パスであってもよく、または少なくとも部分的に無線であってもよい。DCS20は、工場10またはネットワークバックボーン22を介してリモート位置に配置されている設備に通信可能に結合されたプロセッサ24も含み得る。任意の数の機械をネットワークバックボーン22に通信可能に接続することができることを理解されたい。機械の一部分は、ネットワークバックボーン22に配線接続することができ、また、機械の別の部分は、DCS20に通信可能に結合されている基地局26を介してバックボーン22に無線で結合することができる。例えば工場10から離れて配置されており、しかし依然として工場10内の1つまたは複数のシステムに相互接続されている設備またはセンサとのDCS20の効果的な通信範囲を拡大するために、無線基地局26を使用することができる。
【0008】
DCS20は、複数の設備に関連付けられている動作パラメータを受信し、表示し、自動制御信号を生成し、手動制御入力を受信して、工場10の設備の動作を制御するように構成することができる。実施形態例で、DCS20は、工場の機械のオンライン監視および診断を可能にする、DSC20で受信されたデータを分析するようプロセッサ24を制御するように構成されているソフトウェアコードセグメントを含んでいてもよい。ポンプ、モータ、関連のプロセスセンサ、および振動センサ、地震センサ、周囲温度センサ、周囲湿度センサなどを含むローカル環境センサを含む各マシンからプロセスパラメータデータを収集することができる。データは、ローカル診断モジュールまたはリモート入力/出力モジュールによって前処理したり、生の形でDCS20に送信したりすることができる。
【0009】
特に、工場10は、流体継手などの継手36および相互接続するシャフト38を介してモータ34に結合されているポンプ32を含む第1のプロセスシステム30を含むことができる。ポンプ32、モータ34、および継手36の組み合わせは、個別の構成要素を備えているが、単一のシステムとして動作することができ、したがって、その組み合わせの1つの構成要素の動作に影響を与える状態が、その組み合わせの他の構成要素のそれぞれに影響を与える可能性がある。したがって、構成要素の一部分の故障、または近い将来起こり得る構成要素の故障を示す、その組み合わせの1つの構成要素から収集された状態監視データは、組み合わせの他の構成要素で感知されて、構成要素の故障を確認したり、かつ/または故障の源またはそもそもの原因の決定を容易にしたりすることができる。
【0010】
ポンプ32は、1つまたは複数のバルブ42を介してパイピングシステム40に接続されていてもよい。バルブ42は、それだけには限定されないが、エアオペレータ(air operator)、モータオペレータ、ソレノイドなどのアクチュエータ44を含み得る。アクチュエータ44は、遠隔作動および位置の指示のためにDCS20に通信可能に結合されていてもよい。実施形態例では、パイピングシステム40は、圧力センサ46、流量センサ48、温度センサ50、および差圧(DP)センサ52などのプロセスパラメータセンサを含んでいてもよい。代替実施形態において、パイピングシステム40は、濁度、塩度、pH、比重、およびパイピングシステム40によって運ばれる特定の流体に関連付けられている他のセンサなど、他のセンサを含んでいてもよい。センサ46、48、50、および52は、例えば前処理モジュールやリモートI/Oラックなど、フィールドモジュール54に通信可能に結合することができる。
【0011】
モータ34は、電気機械の作動状態を監視することが可能な複数のセンサ(図示せず)のうちの1つまたは複数を含み得る。こうしたセンサは、銅線またはケーブル、ファイバケーブル、および無線技術など、相互接続する管路56を介してフィールドモジュール54に通信可能に結合することができる。
【0012】
フィールドモジュール54は、ネットワークセグメント58を介してDCS20と通信することができる。通信は、任意のネットワークプロトコルを介することができ、前処理データまたは生データを表し得る。データは、自動構成に基づいて、またはプロセッサ24からのデータの要求に基づいて、リアルタイム環境で連続的にプロセッサ24に、または断続的にプロセッサ24に送信することができる。DCS20は、時間ベースの比較のためにタイムスタンププロセス変数用に、ネットワークバックボーン22と通信するリアルタイムクロックを含む。
【0013】
パイピングシステム40はタンク60など他のプロセス構成要素を含み得る。他のプロセス要素とは、タンクに関連付けられているプロセスパラメータを監視するための1つまたは複数のセンサ(タンクレベルセンサ62など)を含み得る。タンク60は、ポンプ32によって送られる流体のサージ量(surge volume)、および/またはスキッド64など、下流の構成要素の吸気圧力を提供することができる。スキッド64は、OEMによって提供することができる、予め作られ、ひとまとめにされた構成要素のサブシステムとすることができる。スキッド64は、第1のポンプ66および第2のポンプ68を含み得る。実施形態例では、第1のポンプは、DCS20によって制御することができる回路遮断器(図示せず)を介して電源(図示せず)に直接結合されているモータに結合されている。第2のポンプ68は、スキッドコントローラ76からのコマンドに応答してモータ72の回転速度を制御する可変速ドライブ(VSD)74を介して電源に結合されているモータ72に結合されている。ポンプ66および68、モータ70および72、およびVSD74のそれぞれは、ポンプ/モータ/継手32、34、および36の組み合わせに関連して上述した各タイプの設備のそれぞれの動作パラメータに関連付けられている1つまたは複数のセンサを含み得る。スキッドコントローラ76は、センサから信号を受信し、データを前処理することなく、またはスキッドコントローラ76内に存在する予め定められたアルゴリズムに従ってデータを処理した後で信号をDCS20に送信することができる。また、スキッドコントローラ76は、データをDCS20に送信することなく、信号を処理し、ポンプ66および68、モータ70および72、およびVSD74のうちの1つまたは複数の制御信号を生成することもできる。また、スキッドコントローラは、DCS20からコマンドを受信し、それに従ってスキッド64の動作を変更することもできる。
【0014】
第2のパイピングシステム80は、周囲空間84から空気を受け取るファン82を含み、その空気を、バルブまたはダンパ86を介して加熱炉88などの構成要素に向けることができる。ダンパ86は、ダンパ86の開位置および閉位置を検出するための位置センサ90および92を含んでいてもよい。加熱炉88は、例えば、管路(図示せず)を介して送信された信号を介してDCS20によってリモートに制御することができる、モータアクチュエータ、流体動力ピストンアクチュエータまたは他のアクチュエータなどのアクチュエータ96によって作動させることができるダンパ94を含み得る。第2のファン98は、加熱炉88に対して吸気を行って加熱炉88から燃焼ガスを取り除き、燃焼ガスを煙突(図示せず)に向けて、周囲空間84に排出することができる。ファン98は、ファン98とモータ100との間に結合されているシャフト102を介してモータ100によって駆動することができる。モータ100の回転速度は、ネットワークバックボーン22を介してDCS20に通信可能に結合され得るVSD104によって制御することができる。ファン82は、継手108を介して、内部燃焼機関、蒸気、水力、風力、ガスのタービン、または他の駆動装置など、エンジン106によって駆動することができる。継手は、流体のものまたは他の電力変換装置でもよい。構成要素のそれぞれは、ネットワークバックボーン22を介してDCS20に通信可能に結合される、または無線基地局26との無線送信機/受信機108を介してDCS20と通信することができる様々なセンサおよび制御機構を含むことができる。
【0015】
DCS20は、独立して工場10を制御するよう動作するか、1つまたは複数の他の制御システム110に通信可能に結合することができる。各制御システムは、ネットワークセグメント112を介して互いに、またDCS20と通信することができ、またはスター型(図示せず)などのネットワークトポロジを介して通信することができる。
【0016】
実施形態例において、工場10は、DCS20および他の制御システム110と通信する連続一体型機械監視システム(continuous integrated machinery monitoring system)(CIMMS)114を含む。CIMMS114は、DCS20および/または他の制御システム110のうちの1つまたは複数上で実行されるソフトウェアプログラムセグメントによって実施してもよい。したがって、CIMMS114は、ソフトウェアプログラムセグメントの一部分がいくつかのプロセッサ上で同時に実行されるように、分散方式で動作することもできる。したがって、CIMMS114は、DCS20および他の制御システム110の動作に完全に一体化することができる。CIMMS114は、DCS20によって受信されたデータを分析し、他の制御システム110は、工場10の全体的な様子を使用して、機械および/または機械を使用するプロセスの調子を決定する。CIMMS114は、駆動装置と駆動式構成要素との組み合わせ、および各組み合わせに関連付けられたプロセスパラメータを分析して、ある機械についての機械の調子の調査結果と、その組み合わせにおける他の機械からの機械の調子の指示、および関連のプロセスまたは環境データとを相関させる。CIMMS114は、各機械で使用可能な様々なセンサからの直接の測定値、および工場10におけるすべてのセンサのすべてまたは一部分から導出された量を使用する。CIMMS114は、予め定められた分析ルールを使用して、ある機械の故障または近い将来起こり得る故障を決定し、自動的に、リアルタイムに、故障または近い将来起こり得る故障を決定するために使用されるデータを、その組み合わせの他の構成要素の動作パラメータから、またはプロセスパラメータから導出される同等のデータと関連付ける。また、CIMMS114は、機械の組み合わせにおいて傾向分析を実行し、データおよび/または傾向分析を様々なフォーマットで表示することを提供して、CIMMS114のユーザに、CIMMS114によって提供される調子の評価および傾向分析情報を迅速に解釈する機能を提供する。
【0017】
図2は、CIMMS114(図1に示す)で使用することができるルールセット例280のブロック図である。ルールセット280は、1つまたは複数のカスタムルールと、そのカスタムルールの動作(behavior)および状態(state)を定義する一連のプロパティとの組み合わせとすることができる。ルールおよびプロパティは、バンドルされ、ファイルに格納されるときに25文字の英数字キーに基づいて暗号化することができるXML文字列のフォーマットで格納することができる。ルールセット280は、1つまたは複数の入力282および1つまたは複数の出力284を含むモジュール的な知識セル(modular knowledge cell)である。入力282は、データをCIMMS114の特定の位置からルールセット280に向けるソフトウェアポートとすることができる。例えば、電動機電流センサからの入力は、DCS20のハードウェア入力終端装置に送信することができる。DCS20は、そこで信号を受信するために、その終端装置で信号をサンプリングすることができる。次いで信号は、処理し、DCS20からアクセス可能な、かつ/またはDCSに不可欠なメモリのある位置に格納することができる。ルールセット280の第1の入力286は、メモリ内のその位置の内容がルールセット280から入力として使用可能であるように、メモリのその位置にマッピングすることができる。同様に、出力288は、DCS20からアクセス可能なメモリの別の位置に、またはメモリ内のその位置がルールセット280の出力288を含むような別のメモリにマッピングすることができる。
【0018】
実施形態例において、ルールセット280は、例えば発電所、精製所、化学処理施設など、工場で動作する設備に関連付けられている特定の問題の監視および診断に関連する1つまたは複数のルールを含む。ルールセット280は、工場で使用される形で説明しているが、任意の知識を捕捉するために適切に構築することができ、任意の分野において解決策を決定するために使用されてもよい。例えば、ルールセット280は、経済行動、財務活動、気象現象、設計過程、および機械の状態に関する知識を含み得る。次いでルールセット280を使用して、これらの分野の問題の解決策を決定することができる。ルールセット280は、ルールセット280が適用される任意のシステムに知識が送信されるように、1つまたは複数のソースからの知識を含む。知識は、入力282および出力284の指定によってルールセット280をCIMMS114に適用できるように、出力284を入力282に関連付けるルールの形で捕捉される。ルールセット280は、特定の工場資産に固有のルールのみを含み、その特定の工場資産に関連付けられている考え得る1つの問題のみに向けることができる。例えば、ルールセット280は、モータ、またはモータ/ポンプの組み合わせに適用可能なルールのみを含んでいてもよい。ルールセット280は、振動データを使用してモータ/ポンプの組み合わせの調子を決定するルールのみを含むことができる。また、ルールセット280は、振動分析技術に加えて、例えばモータ/ポンプの組み合わせの性能計算ツールおよび/または財務計算ツールも含む診断ツール一式を使用して、モータ/ポンプの組み合わせの調子を決定するルールを含んでいてもよい。
【0019】
操作中、ルールセット280は、入力282と出力284との間の関係を入力するようユーザに要求するソフトウェア開発ツールで作成される。入力282は、例えばデジタル信号、アナログ信号、波形、手動入力されたパラメータおよび/または構成パラメータなどを表すデータ、および他のルールセットからの出力を受信することができる。ルールセット280内のルールは、論理的ルール、数値アルゴリズム、波形および信号処理技術の適用、エキスパートシステム、および人工知能アルゴリズム、統計ツール、および出力284を入力282に関連付けることができる他の任意の表現を含み得る。出力284は、各出力284を受信するために確保され、構成されているメモリ内のそれぞれの位置にマッピングすることができる。次いでCIMMS114およびDCS20は、メモリ内の位置を使用して、CIMMS114およびDCS20が実行するようにプログラミングされている機能の任意の監視および/または制御機能を達成することができる。ルールセット280のルールは、CIMMS114およびDCS20から独立して動作するが、入力282は、直接または介入装置を介して間接的にルールセット280に提供され、出力284は、直接または介入装置を介して間接的にルールセット280に提供され得る。
【0020】
図3は、(図2に示す)ルールセット280のライフサイクルのフロー図例300を示している。ルールセット280の作成中、開発モード302で、ルールセット280が作成される分野の専門家は、1つまたは複数のルールを作成することによって、開発ツールを使用して固有の資産に特有の分野の知識を公表する。ルールの符号化が必要ないように、出力284と入力282との間の関係の表現を作成することによって、ルールが作成される。オペランドは、図式解法を使用して、例えば、開発ツールに構築されたグラフィカルユーザインターフェイス上においてドラッグアンドドロップを使用して、オペランドのライブラリから選択することができる。オペランドのグラフ表現は、画面表示(図示せず)のライブラリ部分から選択され、ルール作成部分にドラッグアンドドロップすることができる。入力282とオペランドとの間の関係は、論理的な表示様式に配列され、ユーザは、必要に応じて、特定のオペランドおよび選択された入力282のうちの特定のものに基づいて、定数などの値を入力するよう要求される。専門家の知識を捕捉するのに必要なだけのルールが作成される。したがって、ルールセット280は、特定のルールセット280の分野における顧客要件および技術の状態に基づいて頑強な1組の診断および/または監視ルール、または相対的にあまり頑強ではない1組の診断および/または監視ルールを含み得る。開発ツールは、開発のテストモード304中、ルールセット280のテストのためのリソースを提供して、入力282の様々な組み合わせおよび値が出力284で予想された出力を確実に生成するようにする。ルールセット280で捕捉された知識または知的財産を保護するために、開発暗号化コードを使用してルールセット280をロックして、暗号キーを所有する者以外によって変更されないようにすることができる。例えば、ルールセット280の作成者は、暗号キーを保持して、ルールセット280のエンドユーザをロックアウトしたり、エンドユーザや、次いでエンドユーザにサービスを提供するサードパーティに対して、暗号キーを販売、またはある期間の間ライセンス許可したりすることができる。
【0021】
開発後、ルールセット280は配布モードになり、ルールセット280は、例えば、電子メール、CD−ROM、インターネットサイトへのリンク、またはコンピュータ可読ファイルの送信のための他の任意の手段を介して顧客に送信することができるXMLファイルなどの送信可能形式に変換される。ルールセット280は、例えば配布暗号キーを購入することによって、エンドユーザが作成者によって許可されない限り、ルールセット280の使用を防ぐことができる配布暗号コードで暗号化することができる。ルールセット280は、コンピュータ可読ファイルを送信できる任意の手段を介してエンドユーザによって受信され得る。ルールセットマネージャ306は、CIMMS114の一部分を形成するソフトウェアプラットフォームとすることができ、ルールセット280の配布可能形式を受信し、それをCIMMS114によって使用可能なフォーマットに変換することができる。ルールセットマネージャ306は、エンドユーザが1つまたは複数のルールセット280をオブジェクトとして操作できるようにするグラフィカルユーザインターフェイスとすることができる。入力282およびメモリ内の対応する場所が正しくマッピングされ、出力284およびメモリ内のその対応する場所が正しくマッピングされるように、ルールセットマネージャ306を使用してルールセット280を適用することができる。最初の適用のとき、ルールセット280によって検出される異常な挙動の通知が分散されない、または限定ベースで分散されることを除いて、ルールセット280を、ルールセット280が作成された通りに動作する試行モード308にしてもよい。試行モード308中、品質保証が行われて、ルールセット280が動作環境において確実に正しく動作するようにする。品質保証が完了すると、ルールセット280は、ルールセット280内のルールがCIMMS114に対して完全な機能で動作するコミッションモード(commission mode)310になる。別の実施形態において、ルールセット280は、試行モードおよびライブモードの2つのモードのみを備えるライフサイクルを含む。試行モードでは、ルールは、生成されたイベントや送信された通知がない場合を除いて正常に動作し、ライブモードは、実質的にコミッションモード310と同様である。
【0022】
図4は、ルールセット例400であり、構成要素からデータを受信し、受信したデータを分析して、測定されたデータが将来、任意の警告レベルまたはアラームレベルに交差するかどうか、かつ/またはいつ交差するかを数学的に予想し、したがって操作者の当て推量が無くなるように構成されている。
【0023】
実施形態例において、ルールセット400は、ルールセット400に対応する複数のルールを含む。より詳細には、実施形態例において、ルールセット400は、少なくとも1つのデータ収集ルール410、トラブルシューティングルール412、許容制限ルール414、およびデータ外挿ルール416を含む。実施形態例において、外挿ルール416は、それだけには限定されないが、データ収集ルール410、トラブルシューティングルール412、および許容制限ルール414など、他のルール内で導出され、収集され、かつ/または格納される複数の変数を受信する。
【0024】
操作中、データ収集ルール410によって生成された複数のデータサンプルは、ルール400によって使用されて、構成要素が故障し得るかどうか、かつ/またはいつ故障し得るかの予想を容易にする。本明細書に記載した方法およびシステムは、電動機から受信された電流信号を使用して電動機の故障を外挿することに関連しているが、ルールセット400は、任意の構成要素から受信された測定データが将来何らかの警告レベルまたはアラームレベルに交差するかどうか、かつ/またはいつ交差するかを数学的に予想するために使用される。したがって、本明細書では、実施形態例を説明するために電動機電流が使用されており、ルールセット400の範囲を限定するものではない。
【0025】
したがって、ルールセット400は、第1のオートバッファ420および第2のオートバッファ422を構成するプログラミング言語を含む。操作中、第1のオートバッファ420は、データ収集ルール410から「Current A」データサンプルを収集し、かつ/または受信する。特に、第1のオートバッファ420は、電流をm時間にわたって1分当たりn回サンプリングする。実施形態例では、n=1、m=60である。したがって、実施形態例において、電動機電流データは、60分の間1分当たり1回サンプリングされて、1時間当たり電動機電流データの60個のサンプルが生成され、これらは次いで第1のオートバッファ420に格納される。電動機電流データの60個のサンプルは、次いで平均されて、平均電動機電流データ結果、すなわちデータ収集が進行中の時間にわたる平均電動機電流を示す単一データポイント424が生成される。次いで平均電動機データポイント424は、第1の手動バッファ430に渡される。実施形態例において、第1のオートバッファ420からの単一平均データポイント424は、第1の手動バッファ430に毎時間伝えられる。さらに、実施形態例において、第1の手動バッファ430は、第1のオートバッファ420から受信された8つのデータポイント424を格納するようにプログラミングされており、各データポイント424は、1時間の電流データを表す。したがって第1の手動バッファは、実施形態例において、連続8時間の間の「Current A」の平均値を表す8つの数字を格納する。
【0026】
実施形態例において、第2のオートバッファ422は、バイナリデータをm時間にわたって1分当たりn回サンプリングする。実施形態例においてn=1、m=60であり、したがって実施形態例において、バイナリデータは、60分の間1分当たり1回サンプリングされて、バイナリデータの60個のサンプルが生成され、これらは第2のオートバッファ422に格納される。バイナリデータの60個のサンプルは、次いで平均されて、平均バイナリデータ結果が生成される。すなわちすべての0および1が合計され、バイナリデータポイントの総数で割って、データ収集が進行中の時間にわたるバイナリデータの平均を示す単一のバイナリデータポイントが生成される。
【0027】
第2のオートバッファ422は、トラブルシューティングルール412からバイナリデータ、すなわち0および1を収集し、かつ/または受信する。より詳細には、トラブルシューティングルール412は、データ収集ルール410によって生成されるデータサンプルを監視するように構成される。実施形態例において、データ収集ルール410によって生成されたデータサンプルが許容可能である場合、トラブルシューティングルール412は、第2のオートバッファ422に伝えられる「1」の指示を生成する。あるいは、データ収集ルール410によって生成されたデータサンプルが許容できない場合、トラブルシューティングルール412は、「Not OK Current A」指示とも呼ばれる「0」の指示を生成し、これは、第2のオートバッファ422に伝えられる。特に、第2のオートバッファ422は、サンプルを第1のオートバッファ420に送信する前に、データ収集ルール410によって生成されたデータサンプルが予め定められた閾値を満たすことを確認するように構成される。より詳細には、サンプリングされたデータが予め定義された範囲内にある場合、トラブルシューティングルール412は「1」の指示を生成し、これは第2のオートバッファ422に送信される。しかし、サンプリングされたデータが予め定義された電流範囲外にある場合、トラブルシューティングルール412は「0」の指示を生成し、これは第2のオートバッファ422に送信される。例えば、モータが開始され、かつ/または停止されるとき、データ収集ルール410によって生成されたデータサンプルは、予め定められた範囲より大きい、かつ/または少ない可能性があり、したがってトラブルシューティングルール412は、そのデータは信頼できないと決定する。
【0028】
実施形態例において、ブール値「Not Ok Current A」およびブール値「Diagnostics must be suppressed」は、ルール418に結合されて、一般の概念「Something is not right」を有するブール変数を生成し、これによってオートバッファ420および422がそれぞれ動作する。操作中、「Something is not right」変数が真である場合、すなわち第2のオートバッファ422によって収集されたデータの平均が「0」である場合、Current Aサンプルを集める第1のオートバッファ420は、0にリセットされる。より詳細には、変数「Something is not right」が真である場合、すなわち第2のオートバッファ422内の少なくとも1つのサンプル(n)は0であり、したがって第2のオートバッファ422内のすべてのバイナリサンプルの平均値が1未満である場合、サンプリングされたデータは第1のオートバッファ420に伝えられない。例えば、第2の手動バッファ432に格納されている8つの連続する平均値が合計されると、少なくとも1つのサンプルについて「Something is not right」変数が真である場合、結果は、合計として8を提供しない。したがって、信頼できないデータに基づくため、予想が抑えられる。
【0029】
あるいは、第2の手動バッファ432に格納されている8つの連続する平均値424が合計され、結果が1、すなわちすべてのサンプルについて「Something is not right」変数が偽である場合、第1の手動バッファ430からの結果が外挿ルール416に伝えられて、測定されたデータ、すなわち電流が将来警告レベルまたはアラームレベルに交差するかどうか、かつ/またはいつ交差するかが数学的および/または視覚的に予想される。
【0030】
実施形態例において、第1の手動バッファ430に収集されたデータは、外挿ルール416によって使用されて、電動機から収集された前のデータに基づく電動機電流のグラフが生成され、電動機電流が将来警告レベルまたはアラームレベルに交差する可能性があるときが計算される。
【0031】
図5は、外挿ルール416によって生成された曲線のグラフである。実施形態例において、第1の手動バッファ430から受信されたデータポイント424がグラフに描かれる。より詳細には、第1の手動バッファ430から伝えられた8つのデータポイント422は、外挿ルール416によって使用されて、曲線460が生成される。実施形態例において、データポイント424が使用されて、図5に示すように、例えば直線の「最良適合」曲線など、多項式曲線が生成される。別の実施形態において、データポイント424が使用されて、指数曲線が生成される。別の実施形態において、データポイント424が使用されて、ワイブル曲線が生成される。
【0032】
外挿ルール416は、曲線460を生成した後、曲線460が相対的に危険な動作レベルを表す予め定められた閾値470に交差する、すなわち構成要素が故障を経験しそうな「時」472も生成する。一実施形態において、時472は、モータが予想される故障に到達するまでの時間量として表される。別の実施形態において、時472は、モータが予想される故障に到達する日にちとして表される。より詳細には、実施形態例において、予め定められた閾値470は、許容制限ルール414から外挿ルール416に伝えられる。実施形態例において、予め定められた閾値470は、許容制限ルール414に格納されている「MaxCurrent」変数、すなわち、モータが故障の経験無しに動作し得る最大電流である。したがって、実施形態例において、外挿ルール416は、電動機電流が最大電動機電流許容値、MaxCurrentを満たし、かつ/または超えるときを予想し、操作者によって見ることができる、この時472を示す結果を生成する。
【0033】
実施形態例において、時472は、次の式に従って数学的に決定される。
【0034】
【数2】

【0035】
−yは、第1の手動バッファ430から取得される値、すなわち図5の「最良適合」曲線に示されるように連続8時間の間収集されるデータポイント424を表す。
【0036】
実施形態例において、外挿ルール416は、信頼度因子474も生成する。一実施形態において、信頼度因子474が1に等しい場合、時472は正確である。あるいは、信頼度因子474が0に等しい場合、時472は正確ではなく、破棄されるべきである。より詳細には、ブール演算子「Not OK Current A」およびブール演算子「Something is Not Right」変数はルール418に結合される。したがって、ルール418の出力が「1」である場合、外挿ルール416は、操作者に、データが信頼できることの指示を提供し、したがって、故障までの推定も信頼できる。しかし、ルール418の出力が「0」である場合、外挿ルール416は、操作者に、データが信頼できないことの指示を提供し、したがって、故障までの推定も信頼できない。したがって、推定を確実に正確にするために、ルール400は、構成要素の故障までの推定時間を確認する方法も含む。
【0037】
本発明の技術効果は、構成要素の残存運用年数を予想するように構成されている、ルールに基づくコンピュータプログラムを提供することである。特に、監視される設備からのデータは、表示されるだけではなく、数学的に分析される。分析は、測定されたデータが将来任意の警告レベルまたはアラームレベルにいつ交差し得るかに関する予想を行い、したがって、操作者によるどんな当て推量も無くなる。より詳細には、傾向分析されたデータは、将来に対する傾向の外挿の目的で、数学的に処理される。次いで、外挿されたデータが何らかの危険レベルを交差する任意の可能性がチェックされ、チェックしたときの時間が報告される。さらに、本明細書に記載されたルールは、データを傾向分析して、傾向分析されたデータがアラームレベルに到達するときを視覚的かつ数学的に決定することによって、設備が故障し得る未来時を提供する。また、ルールは、過去すぎるまたは将来すぎる任意のデータを抑制し、データ内の任意の不良サンプルを抑制する。
【0038】
本発明は、工場を参照して説明されているが、他の多数の用途が企図される。本発明を、商業用施設などの施設、船、飛行機、汽車などの車両、および事務所や建物の構内、精製所、中間液体処理施設(midstream liquids facilities)、および工場など個別の製品出力を生成する施設を含めて、任意の制御システムに提供され得ることが企図されている。
【0039】
設備の故障を予想する上述したシステムおよび方法は、施設の操作および保守を監視し、管理するのに費用効率が高く、信頼性が高い。より詳細には、本明細書に記載したこの方法およびシステムは、施設の機械の調子の決定を容易にする。その結果、本明細書に記載した方法およびシステムは、費用効率が高く、信頼できる方法で、工場運営コストの低減を容易にする。
【0040】
監視システムおよび方法の実施形態例は、上記で詳しく説明されている。システムは、本明細書に記載した特定の実施形態に限定されるものではなく、むしろ、各システムの構成要素は、本明細書に記載した他の構成要素に関係なく、またはそれとは別に使用することができる。また、各システム構成要素は、他のシステム構成要素との組み合わせで使用することもできる。
【0041】
本発明は、様々な特定の実施形態に関して説明してきたが、特許請求の範囲の意図および範囲内の変更で実施することができることを当業者であれば理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】ある工場の設備レイアウト例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した連続一体型機械監視システム(CIMMS)で使用できるルールセット例を示すブロック図である。
【図3】図2に示すルールセットのライフサイクルを示すフロー図例である。
【図4】設備の故障を予想するためのルール例を示す図である。
【図5】図4に示すルールを使用して取得された結果を示すグラフである。
【符号の説明】
【0043】
10 工場
20 分散制御システム(DCS)
22 ネットワークバックボーン
24 プロセッサ
26 無線基地局
30 第1のプロセスシステム
32 ポンプ
34 モータ
36 継手
38 相互接続するシャフト
40 パイピングシステム
42 バルブ
44 アクチュエータ
46 圧力センサ
48 流量センサ
50 温度センサ
52 差圧(DP)センサ
54 フィールドモジュール
56 管路
58 ネットワークセグメント
60 タンク
62 タンクレベルセンサ
64 スキッド
66 第1のポンプ
68 第2のポンプ
70 モータ
72 モータ
74 (VSD)
76 スキッドコントローラ
80 第2のパイピングシステム
82 ファン
86 ダンパ
88 加熱炉
90 位置センサ
92 位置センサ
94 ダンパ
96 アクチュエータ
100 モータ
102 シャフト
104 VSD
106 エンジン
108 継手
109 無線送信機/受信機
110 制御システム
112 ネットワークセグメント
114 CIMMS
280 ルールセット
282 入力
284 出力
286 第1の入力
288 出力
300 フロー図
302 開発モード
304 テストモード
306 ルールセットマネージャ
308 試行モード
310 コミッションモード
400 ルールセット
410 データ収集ルール
412 トラブルシューティングルール
414 許容制限ルール
416 外挿ルール
418 ルールの出力
420 第1のオートバッファ
422 第2のオートバッファ
424 データポイント
430 第1の手動バッファ
432 第2の手動バッファ
460 曲線
470 予め定められた閾値
472 時
474 信頼度因子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構成要素の残余運用年数を予想するコンピュータプログラムであって、
少なくとも1つのルールセット(400)を有するデータベースを含む機械監視システム(114)を使用して、前記構成要素の少なくとも1つの動作パラメータを示す複数の構成要素データサンプルを生成し、
前記ルールセットを使用して前記構成要素データサンプルを傾向分析し、
前記構成要素の前記残余運用年数の予想を容易にするために前記傾向分析されたデータを外挿(416)するように構成されているコンピュータプログラム。
【請求項2】
外挿されるデータ(416)が予め定められた閾値(470)を超える時(472)を生成するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
データ収集ルール(410)を使用して前記構成要素データサンプルを生成し、
前記構成要素データサンプルを第1のオートバッファ(420)に伝え、
前記第1のオートバッファを使用して複数のデータポイントを生成し、
前記複数のデータポイントを第1の手動バッファ(430)に伝える
ようにさらに構成されていることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記第1のオートバッファ(420)を使用して前記第1のデータポイント(424)の平均を決定し、
前記平均を前記第1の手動バッファ(430)に伝え、
前記第1の手動バッファ内の前記平均を使用して予想を示すグラフ(460)を生成する
ようにさらに構成されていることを特徴とする請求項3記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記データサンプルが予め定められた範囲内にあることを確認し、
前記データサンプルが前記予め定められた範囲内にはない場合前記データサンプルを削除し、
前記データサンプルのうちの少なくとも1つが前記予め定義された範囲内にない場合、前記予想が正しくないことの指示を生成する
ようにさらに構成されていることを特徴とする請求項3記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
予め定められた長さの時間の後の予想は無効であることの指示を生成するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項5記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
第1のオートバッファ(420)を使用してデータサンプルを毎分収集し、
60個のデータサンプルを平均して、前記第1のオートバッファを使用して単一のデータポイント(428)を生成し、
少なくとも8つのデータポイントを外挿し、
前記構成要素の前記残余運用年数を予想する相対的に平滑なグラフ(460)の生成を容易にする前記8つのデータポイントをバッファに入れる
ようにさらに構成されていることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
最小二乗法を使用して前記8つのデータポイントを外挿(416)して、前記外挿データポイントを表す曲線(460)の生成を容易にするようにさらに構成されていることを特徴とする請求項7記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記8つのデータポイントを使用して多項式曲線、指数曲線、ワイブル曲線のうちの少なくとも1つを生成するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項8記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
...yがデータポイントから取得された値を表す場合、
【数1】


に従って、外挿されるデータ(416)が予め定められた閾値(470)を超える時(472)を生成するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項2記載のコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−302293(P2006−302293A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−116520(P2006−116520)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】