説明

歩数計、歩幅値の更新方法および歩幅値の更新プログラム

【課題】歩数計の使用者が、歩行により移動する距離を、歩数計により測定する際に、より正確な距離を計算することである。また、歩数計の使用者が、歩幅値の更新をする際、計測行為や設定行為を行うことを不要とすることである。
【解決手段】本発明に係る歩数計は、歩幅値を記憶する手段と、徒歩により移動する区間の距離を取得する手段と、前記区間の歩数を計測する手段と、前記距離と前記歩数から算出した歩幅値を記憶部に記憶する手段とで構成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩数計、歩幅値の更新方法および歩幅値の更新プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
歩数計は、使用者が歩行する際の上下方向の振動を感知し、感知した振動を歩数として計測する計器である。近年、歩数計は携帯電話含む携帯端末(以下、歩数計と称す。)に内蔵されているものも商品化されており、最近の歩数計には、距離測定や消費カロリー計算をする機能を有するものも商品化されている。このような歩数計による距離測定や消費カロリー計算は、歩数計に設定された使用者の歩幅の値と計測した歩数とにより距離を計算することにより、計算された距離に応じた消費カロリーの計算が行われる。
従来、歩数計に設定する使用者の歩幅の値は、使用者の身長から算出した値や、一般人の平均値か、もしくは、実際に4m〜5mほど歩いて歩幅を計測した数値が設定されるのが一般的であった。
【0003】
歩数計についての技術文献としては、先行文献1が揚げられる。先行文献1では、歩数計について、歩数計に設定される使用者の歩幅の値の更新方法が開示されている。それによると、歩数計に設定される使用者の歩幅の値の更新方法は、使用者が計測開始を指示し、あらかじめ決められた距離を使用者が移動した後、その移動に要した歩数を歩数計に入力し、移動距離と歩数から歩幅の値を算出し更新するものである。このように更新された使用者の歩幅の値は、歩数計の記憶部に記憶される。使用者が、歩行距離の計測をする際、歩数計の記憶部に記憶されている歩幅の値と歩数とにより距離の算出を行っている。また、使用者が、歩数計に設定した歩幅の値を更新するには、改めて、使用者が計測開始を指示し、再度歩幅を計測し、計測した値を設定する必要があった。
【0004】
また、歩数計において、ユーザの歩幅を自動で算出する機能についての技術文献としては、先行文献2が揚げられる。先行文献2によると、ユーザの歩幅を自動で算出する機能は、GPS(Global Positioning System)機能等を使用して、サンプリング期間にサンプリングした複数の携帯端末の位置から、これらの位置の中心となる位置を算出するとともに、サンプリング期間に、中心位置の移動距離と歩数計によるユーザの歩数とから、ユーザの歩幅を自動算出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−227342
【特許文献2】特開2009−285114
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、使用者の歩幅は、使用者の体調、歩行状況や歩行環境に左右され、また使用者が成長過程にある若年者である場合や日々の歩行により筋力が増強した場合など、常に一定の値であるとは限らない。また、歩数計を使用して、距離の測定や消費カロリーの計算を正確に行うためには、歩数計により測定する距離の算出根拠である歩数計に設定される使用者の歩幅の値が、使用者個人に合った正確な歩幅の値でなければならない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、歩数計の使用者が、歩行により移動する距離を、歩数計により測定する際に、より正確な距離を計算することである。また、本発明の目的は、歩数計の使用者が、歩数計に設定された歩幅値を更新する際、規定された距離と歩数とにより歩幅を計測する行為や更新すべき歩幅値を設定する行為を行うことを不要とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するために、本発明に係る歩数計は、徒歩により移動する区間の距離を取得する手段と、徒歩により移動する区間に計測した歩数を取得する手段と、徒歩により移動する区間の距離と計測した歩数とから算出する手段と、算出した歩幅値を記憶する手段とにより構成することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、歩数計は、徒歩により移動する区間の距離と徒歩により移動する区間において計測した歩数とで歩幅値を計算し、計算した歩幅値で設定した歩幅値を更新する。これにより、使用者が距離を計測する際、使用者の距離測定時点により近い状態での歩幅値でより正確な距離を計算でき、また、使用者個人が意識することなく使用者個人の歩幅値に更新することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる歩数計のハードウェア構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる歩数計の機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかる歩数計の動作を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる歩数計の機能ブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる歩数計の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態にかかる歩数計のハードウェアである。
【図7】本発明の第3の実施の形態にかかる歩数計の機能ブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態にかかる歩数計の動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施の形態にかかる歩数計の機能ブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態にかかる歩数計の動作を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第5の実施の形態にかかる歩数計の機能ブロック図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態にかかる歩数計の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態にかかる歩数計は、徒歩により移動する区間の距離と、徒歩により移動する区間において計測した歩数とから、歩幅値を算出し記憶することができるものである。ここで、第1の実施の形態にかかる歩数計の回路構成を図1に表す。第1の実施の形態にかかる歩数計10は、CPUである制御部11と、徒歩により移動するときの歩数を計測する歩数計測部13と、徒歩により移動するときの歩数と徒歩により移動する区間の距離とにより算出した歩幅値等を格納する記憶部12が、バス14を介して接続される構成とすることができる。
【0012】
歩数計測部13は、上下動加速度センサもしくは振動センサ等により振動を感知して歩数を計測する。記憶部12は、歩数計に設定する歩幅値等のデータを格納しておく記憶装置である。
【0013】
図2は、この歩数計における機能ブロック図である。距離取得部21は、徒歩により移動する区間の距離を取得する。歩数取得部22は、徒歩により移動するときの計測した歩数を取得する。歩幅値算出部23は、距離取得部21が取得した徒歩により移動する区間の距離と、歩数取得部22が取得した徒歩により移動するときの計測した歩数から歩幅値を算出する。歩幅値記憶部24は、歩幅値算出部23が算出した歩幅値を記憶する。
【0014】
次に、第1の実施の形態にかかる歩数計の動作について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0015】
使用者は、第1の実施の形態にかかる歩数計を使用する際に、まず始めに歩幅値を設定する。このとき、設定する歩幅値は、一般人の平均的な値や第1の実施の形態にかかる歩数計の使用者の身長から算出した値等を設定しておく。設定された歩幅値は、歩幅値記憶部24により、記憶部12に記憶される。
【0016】
制御部11は、使用者が徒歩により移動する区間の起点に位置する場合にまたは使用者の指示により、歩数計測部13に対し歩数の計測の開始を指示する。次に、制御部11は、使用者が徒歩により移動する区間の終点に位置する場合にまたは使用者の指示により、歩数計測部13に対し歩数の計測の終了を指示する。使用者が徒歩により移動する区間において、歩数の計測が終了すると、距離取得部21は、徒歩により移動する区間の距離を取得する(S10)。ここで、使用者が徒歩により移動する区間の距離は、徒歩により移動する区間の起点と終点の位置情報から地図情報等を使用したり、携帯電話の基地局等から取得した情報等を使用して取得するなどしてもよい。さらに、歩数取得部22は、歩数計測部13による歩数の計測が終了すると、徒歩により移動する区間において計測した歩数を取得する(S11)。
【0017】
歩幅値算出部23は、歩数取得部22が取得した徒歩により移動する区間に計測した歩数と、距離取得部21が取得した徒歩により移動する区間の距離とにより、使用者の歩幅値を算出する(S12)。以上のように算出された歩幅値は、歩幅値記憶部24により記憶部12に記憶される(S13)。
【0018】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態にかかる歩数計は、使用者の位置する地点を特定し、使用者が徒歩により移動しているか否かを判別する。これは、使用者が徒歩により移動している場合の位置する地点を特定することにより、徒歩により移動する区間の距離を得ることができるものである。このため、第2の実施の形態では、第1の実施の形態において、使用者の位置を特定する手段と、徒歩により移動しているか否かを判別する手段と、徒歩により移動しているときの位置から距離を算出する手段を備える。
【0019】
ここで、使用者の位置を特定する手段は、歩数計が有する地図情報等の位置が特定できる情報等を基に、使用者の位置する地点を特定する。また、使用者が、歩数計に対し使用者の位置する地点を入力するようにしてもよい。このように特定された使用者の位置は、歩数計により歩数の計測を開始した位置から終了した位置までの距離を取得するのに用いる。
【0020】
また、徒歩により移動しているか否かを判別する手段は、徒歩により移動しているか否かを判別するための表示等を設け、その表示等の内容により徒歩により移動しているか否かを判別をする。使用者が徒歩により移動しているか否かを判別するための表示等は、使用者が徒歩による移動を開始または終了する際に歩数計に対し指示を与える等することにより、更新するようにすることができる。
【0021】
また、徒歩により移動しているときの位置から距離を算出する手段は、徒歩により移動しているか否かを判別する手段が、使用者が徒歩により移動していると判別している区間において、使用者の位置を特定する手段が特定した位置より、歩数計が有する地図情報等を基に各位置間の距離を積算する。
【0022】
第2の実施の形態にかかる歩数計のハードウェア構成は、第1の実施の形態にかかる歩数計のハードウェア構成と共通するため、その説明を省略する。
【0023】
図4は、この歩数計の機能ブロック図である。位置特定部31は、GPS機能等により使用者が現在位置する地点の緯度・経度の情報および歩数計が有する地図情報等により、使用者の位置を特定する。徒歩移動判別部32は、徒歩により移動している状態を判別する表示を有し、位置特定部31によってGPS機能を使用したナビゲーションを使用して特定された使用者が現在位置する地点が、ナビゲーション機能が案内した経路のうち徒歩区間と案内されている地点である場合に、使用者が徒歩により移動している状態と判別する。
【0024】
また、徒歩移動判別部32は、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、ナビゲーション機能が案内した経路のうち徒歩区間と案内されていないか、ナビゲーション機能による案内がなされていない場合には、使用者が徒歩により移動していない状態と判別する。距離算出部33は、徒歩移動判別部32が使用者が徒歩により移動している状態と判別している区間において、位置特定部31が特定した位置の位置間の距離を歩数計が有する地図情報等より求め積算する。
【0025】
使用者が徒歩による移動を開始する位置は、徒歩移動判別部32によって、徒歩により移動している状態を判別する表示が、徒歩により移動していない状態から、徒歩により移動している状態に遷移したと判別された位置である。制御部11は、使用者が徒歩による移動を開始する位置に位置する場合、位置特定部31が特定した位置を使用者が徒歩による移動を開始する位置として記憶する。このとき、制御部11は、歩数計測部13に対して歩数の計数を行うよう指示する。
【0026】
制御部11は、位置特定部31によって特定された使用者が徒歩により移動している位置を、随時記憶部12に記憶する。そして、制御部11は、徒歩移動判別部32によって、徒歩により移動している状態を判別する表示が、徒歩により移動している状態から、徒歩により移動していない状態へ遷移したと判別されたときの位置特定部31が特定した位置を、使用者が徒歩による移動を終了する位置とする。このとき、制御部11は、歩数計測部13に対して歩数の計数を終了するよう指示する。
【0027】
距離算出部33は、徒歩移動判別部32が使用者が徒歩による移動を終了すると判別した位置において、ナビゲーション機能が案内した経路を基に地図情報等から、位置特定部31が特定し随時記憶した位置の位置間の距離を積算する。距離取得部21は、使用者が徒歩による移動を開始する位置から終了する位置までの距離を距離算出部33から取得する。また、歩数取得部22は、歩数計測部13が制御部11から指示を受け歩数の計数を開始した時点から終了した時点までの歩数計測部13が計数した歩数を取得する。
【0028】
歩幅値算出部23は、距離取得部21による使用者が徒歩による移動を開始する位置から終了する位置までの距離の取得と、歩数取得部22による計数した歩数の取得が完了すると、距離取得部21が取得した距離と歩数取得部22が取得した歩数とにより歩幅値を算出する。歩幅値記憶部24は、歩幅値算出部23が算出した歩幅値を記憶する。
【0029】
以上のように動作するこの歩数計のソフトウェアである位置特定部31および徒歩移動判別部32は、使用者の位置を特定し、使用者が徒歩により移動しているか否かを判別するため、この歩数計のハードウェアである制御部11、記憶部12、歩数計測部13などの資源を利用して、使用者の歩幅値を算出および記憶する際に、使用者が徒歩による移動開始する位置から終了する位置までの距離および計測する歩数を取得する具体的な処理として実現されているものである。
【0030】
次に、第2の実施の形態にかかる歩数計の動作について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0031】
使用者は、歩数計に対し使用者が現在位置する地点を特定するための情報を指示する。位置特定部31は、使用者指示した使用者の現在位置を特定する(S20)。制御部11は、徒歩移動判別部32によって、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、ナビゲーション機能が案内した経路において、使用者が徒歩により移動している状態と判別された場合に、使用者が現在位置する地点を徒歩による移動を開始する位置とし、以降使用者が徒歩により移動するとして特定する(S21)。また、制御部11は、歩数計測部13に対し、使用者が徒歩による移動を開始する位置において歩数の計測の開始を指示する。制御部11は、位置特定部31によって特定された使用者が現在位置する地点を順次記憶部12に記憶する。
【0032】
制御部11は、徒歩移動判別部32によって、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、ナビゲーション機能が案内した経路において、徒歩により移動していないと判別された位置において、使用者が現在位置する地点を徒歩による移動を終了する位置と特定する(S21)。また、制御部11は、歩数計測部13に対し、使用者が徒歩による移動を終了する位置において歩数の計測の終了を指示する。
【0033】
使用者が徒歩による移動を終了した場合に、距離算出部21は、徒歩移動判別部32が徒歩による移動している状態と判別を開始した位置から終了する位置までの、位置特定部31が特定し随時記憶した位置の位置間の距離を地図情報等を参照して算出する(S22)。距離取得部21は、距離算出部21が算出した使用者が徒歩により移動する区間の距離を取得する(S23)。歩数取得部22は、使用者が徒歩により移動する区間において計測した歩数を取得する(S24)。
【0034】
歩幅値算出部23は、歩数取得部22が取得した徒歩により移動する区間に計測した歩数と、距離取得部21が取得した徒歩により移動する区間の距離とにより、使用者の歩幅値を算出する(S25)。以上のように算出された歩幅値は、歩幅値記憶部24により記憶部12に記憶される(S26)。
【0035】
この歩数計により、歩幅値を算出するための歩数を計測する際に、歩数を計測する区間の距離を歩数計によって取得することができる。これにより、使用者は、歩幅値を算出するための歩数を計測する際に、歩数の計測を行う区間の距離を意識する必要がない。
【0036】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態にかかる歩数計は、使用者が徒歩による移動を開始する場合に、徒歩による移動を開始する位置の情報を無線による通信によって取得することができるものである。このため、第3の実施の形態では、第2の実施の形態において、使用者の位置を特定する手段は、無線による通信によって使用者の位置を特定する手段をさらに備える。
【0037】
ここで、無線による通信によって使用者の位置を特定する手段は、GPS機能を使用して、使用者の現在位置する地点を特定する。ここで、GPS機能とは、GPS衛星からの信号により、現在位置の情報を得るシステムである。また、現在位置の情報は、携帯電話の基地局からの情報等によって取得することもできる。
【0038】
図6は、第3の実施の形態のハードウェア構成を表したものである。第3の実施の形態のハードウェア構成は、第1の実施の形態のハードウェア構成に、無線による通信を使用して徒歩による移動中の位置情報等を取得する無線通信部45が、バス14を介して接続される構成とすることができる。
また、使用者の位置の情報等を入力する入力部43と,使用者が入力した情報等を確認するために表示する表示部44と、ROM41と、RAM42が、いずれもバス14を介して接続される構成とすることができる。
【0039】
無線通信部45は、徒歩による移動中の位置情報、使用者の現在位置の情報、その他の情報を取得する。また、無線通信部45は、使用者の位置を特定するために使用する地図情報等を取得するため、無線による通信によって、地図等の情報が格納されているインターネット上のサーバー等から取得することもできる。
【0040】
入力部43は、使用者が、位置の情報等を入力することができるキーボードやタッチパッド等の機器である。表示部44は、使用者が視覚や音声等により認識することができる液晶画面やスピーカー等の表示装置であって、使用者が入力部43より入力した値の確認等の表示等を行う。ROM41は、CPUである制御部11が各種の制御プログラムを実行するための装置内で使用する固定的なデータ等を格納しておく。また、RAM42は、制御部11がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータ等を格納しておく。なお、その他の構成要素については、第1の実施の形態と共通するため、同一の符号を用いて、その説明を省略する。
【0041】
図7は、この歩数計の機能ブロック図である。位置特定部31は、無線通信部51がGPS機能により取得する位置情報より、使用者が現在位置する地点を特定する。徒歩移動判別部32は、徒歩により移動している状態を判別する表示を有し、無線通信部51によるGPS機能を使用したナビゲーションを使用し、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、ナビゲーション機能が案内した経路のうち徒歩区間と案内されている地点である場合に、使用者が徒歩により移動している状態と判別する。
【0042】
また、徒歩移動判別部32は、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、無線通信部51によるGPS機能を使用したナビゲーション機能が案内した経路のうち徒歩区間と案内されていないか、ナビゲーション機能による案内がなされていない場合には、使用者が徒歩により移動していない状態と判別する。
【0043】
使用者が徒歩による移動を開始する位置は、徒歩移動判別部32によって、徒歩により移動している状態を判別する表示が、徒歩により移動していないと判別している状態から、徒歩により移動している状態に遷移したと判別された位置である。制御部11は、使用者が徒歩による移動を開始する位置に位置する場合に、位置特定部31が特定した位置を使用者が徒歩による移動を開始する位置として記憶する。このとき、制御部11は、歩数計測部13に対して歩数の計数を行うよう指示する。
【0044】
位置特定部31は、使用者が徒歩により移動している位置を随時特定し、記憶部12に記憶する。そして、制御部11は、徒歩移動判別部32によって、徒歩により移動していないと判別されたときの位置特定部31が特定した位置を、使用者が徒歩による移動を終了する位置とする。このとき、制御部11は、歩数計測部13に対して歩数の計数を終了するよう指示する。
【0045】
距離算出部33は、徒歩移動判別部32が、使用者が徒歩による移動を終了すると判断した位置において、ナビゲーション機能が案内した経路を基に地図情報等から、位置特定部31が特定し随時記憶した位置の位置間の距離を積算する。距離取得部21は、使用者が徒歩による移動を開始する位置から終了する位置までの距離を距離算出部33より取得する。また、歩数取得部22は、歩数計測部13が制御部11から指示を受け歩数の計数を開始し、制御部11から指示を受け歩数の計数を終了した時点において歩数計測部13が計数した歩数を取得する。
【0046】
歩幅値算出部23は、距離取得部21による使用者が徒歩による移動を開始する位置から終了する位置までの距離の取得と、歩数取得部22による計数した歩数の取得が完了すると、距離取得部21が取得した距離と歩数取得部22が取得した歩数とにより歩幅値を算出する。歩幅値記憶部24は、歩幅値算出部23が算出した歩幅値を記憶する。
【0047】
以上のように動作するこの歩数計のソフトウェアである位置特定部31および徒歩移動判別部32は、無線通信部51によるGPS機能を使用して使用者の位置を特定し、使用者が徒歩により移動しているか否かを判別するため、この歩数計のハードウェアである制御部11、記憶部12、歩数計測部13および無線通信部45などの資源を利用して、使用者の歩幅値を算出および記憶する際に、使用者が徒歩による移動開始する位置から終了する位置までの距離および計測する歩数を取得する具体的な処理として実現されているものである。
【0048】
次に、第3の実施の形態にかかる歩数計の動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0049】
無線通信部51は、GPS機能を使用して、使用者の現在位置の情報を取得する。位置特定部31は、無線通信部51から取得した使用者の現在位置の情報から、使用者の位置を特定する(S30)。制御部11は、徒歩移動判別部32によって、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、無線通信部51を使用したナビゲーション機能が案内した経路において、徒歩により移動していると判別された場合に、使用者が徒歩による移動を開始する位置とし、以降使用者が徒歩により移動しているとして特定する(S31)。また、制御部11は、歩数計測部13に対し、使用者が徒歩による移動を開始する位置において歩数の計測の開始を指示する。制御部11は、位置特定部31によって特定された使用者が現在位置する地点を順次記憶部12に記憶する。
【0050】
制御部11は、徒歩移動判別部32によって、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、ナビゲーション機能が案内した経路において、徒歩により移動していないと判別された場合に、使用者が徒歩による移動を終了する位置と特定する(S31)。また、制御部11は、歩数計測部13に対し、使用者が徒歩による移動を終了する位置において歩数の計測の終了を指示する。
【0051】
使用者が徒歩による移動を終了した場合に、距離算出部33は、徒歩移動判別部32が判別した徒歩による移動を開始する位置から終了する位置までの、位置特定部31が特定し随時記憶した位置の位置間の距離を地図情報等を参照して積算する(S32)。距離取得部21は、距離算出部33が算出した使用者が徒歩により移動する区間の距離を取得する(S33)。歩数取得部22は、使用者が徒歩により移動する区間において計測した歩数を取得する(S34)。
【0052】
歩幅値算出部23は、歩数取得部22が取得した徒歩により移動する区間に計測した歩数と、距離取得部21が取得した徒歩により移動する区間の距離とにより、使用者の歩幅値を算出する(S35)。以上のように算出された歩幅値は、歩幅値記憶部24により記憶部12に記憶される(S36)。
【0053】
この歩数計により、歩幅値を算出するための歩数を計測する際に、歩数の計測を開始する位置を無線による通信によって取得することができる。これにより、使用者は、歩幅値を算出するための歩数を計測する際に、歩数の計測を開始する位置の情報を意識する必要がない。
【0054】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態にかかる歩数計は、使用者が徒歩により移動する区間の起点と終点を特定することにより、徒歩により移動する区間の起点において歩数の計測を開始し、徒歩により移動する区間の終点において歩数の計測を終了することができるものである。このため、第4の実施の形態では、第1乃至第3の実施の形態において、徒歩により移動する区間の起点と終点を特定する手段と、徒歩により移動する区間の起点の位置において歩数の計測の開始を指示する手段と、徒歩により移動する区間の終点の位置において歩数の計測の終了を指示する手段をさらに備える。
【0055】
ここで、徒歩により移動する区間の起点と終点を特定する手段は、使用者が徒歩により移動する場合に、徒歩により移動する区間の起点と終点の位置情報を歩数計に入力等することにより、入力された起点と終点の位置情報と使用者の位置情報を特定する手段が特定した使用者の現在位置の情報を比較し、徒歩により移動しているか否かを判別する手段が判別した情報を取得することにより、徒歩による移動を開始する位置および終了する位置として特定する。
【0056】
徒歩により移動する区間の起点の位置において歩数の計測の開始を指示する手段は、使用者の位置を特定する手段が特定した使用者の現在位置が、使用者が徒歩により移動する区間の起点である場合に歩数計測部13に対し、歩数の計測の開始を指示する。また、徒歩により移動する区間の終点の位置において歩数の計測の終了を指示する手段は、使用者の位置を特定する手段が特定した使用者の現在位置が、使用者が徒歩により移動する区間の終点に位置する場合に歩数計測部13に対し、歩数の計測の終了を指示する。
【0057】
第4の実施の形態のハードウェア構成は、第3の実施の形態のハードウェア構成と共通するため、同一の符号を用いて、その説明を省略する。
【0058】
図9は、この歩数計の機能ブロック図である。区間位置取得部61は、使用者が徒歩により移動する区間がある場合に、徒歩により移動する区間の起点と終点を特定する。徒歩により移動する区間の起点と終点の特定は、使用者が歩数計の入力部43に入力した徒歩により移動する区間の起点および終点とする位置の情報から特定する。
【0059】
位置特定部31は、無線通信部51がGPS機能により取得する位置情報より、使用者が現在位置する地点を特定する。徒歩移動判別部32は、徒歩により移動している状態を判別する表示を有し、無線通信部51によるGPS機能を使用したナビゲーションを使用し、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、ナビゲーション機能が案内した経路のうち徒歩区間と案内されている地点である場合に、使用者が徒歩により移動している状態と判別する。また、徒歩移動判別部32は、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、無線通信部51によるGPS機能を使用したナビゲーション機能が案内した経路のうち徒歩区間と案内されていないか、ナビゲーション機能による案内がなされていない場合には、使用者が徒歩により移動していない状態と判別する。
【0060】
計測開始部62は、区間位置取得部61が取得した徒歩により移動する区間の起点が、位置特定部31が特定した使用者の現在位置と一致する場合に、歩数計測部13に対して歩数の計数の開始を指示する。制御部11は、徒歩移動判別部32によって、徒歩により移動していると判別された地点において、位置特定部31が特定した位置を使用者が徒歩による移動を開始する位置として記憶する。
【0061】
位置特定部31は、使用者が徒歩により移動している位置を随時特定し、記憶部12に記憶する。計測終了部63は、区間位置取得部61が取得した徒歩により移動する区間の終点が、位置特定部31が特定した使用者の現在位置と一致する場合に、歩数計測部13に対して歩数の計数の終了を指示する。制御部11は、徒歩移動判別部32によって、徒歩により移動していないと判別されたときの位置特定部31が特定した位置を、使用者が徒歩による移動を終了する位置と判断する。このとき、制御部11は、歩数計測部13に対して歩数の計数を終了するよう指示する。
【0062】
距離算出部33は、徒歩移動判別部32によって、使用者が徒歩による移動を終了すると判断した位置において、ナビゲーション機能が案内した経路を基に地図情報等から、位置特定部31が特定し随時記憶した位置の位置間の距離を積算する。距離取得部21は、使用者が徒歩による移動を開始する位置から終了する位置までの距離算出部33か算出した距離を取得する。また、歩数取得部22は、歩数計測部13が制御部11から指示を受け歩数の計数を開始した時点から終了した時点までの歩数計測部13が計数した歩数を取得する。
【0063】
歩幅値算出部23は、距離取得部21による使用者が徒歩による移動を開始する位置から終了する位置までの距離の取得と、歩数取得部22による計数した歩数の取得が完了すると、距離取得部21が取得した距離と歩数取得部22が取得した歩数とにより歩幅値を算出する。歩幅値記憶部24は、歩幅値算出部23が算出した歩幅値を記憶する。
【0064】
以上のように動作するこの歩数計のソフトウェアである区間位置取得部61、計測開始部62および計測終了部63は、無線通信部51によるGPS機能を使用して使用者の位置を特定し、使用者が入力部43より入力した徒歩により移動する区間の起点と終点を特定し、使用者の特定した位置が徒歩により移動する区間の起点および終点と一致する場合に、歩数計測部13に対して歩数の計測の開始および終了を指示するため、この歩数計のハードウェアである制御部11、記憶部12、歩数計測部13および無線通信部45などの資源を利用して、使用者の歩幅値を算出・記憶する際の使用者が徒歩による移動開始する位置から終了する位置までの距離および計測する歩数を取得する具体的な処理として実現されているものである。
【0065】
次に、第4の実施の形態にかかる歩数計の動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0066】
使用者は、徒歩により移動する場合に、歩数計の入力部43から徒歩により移動する区間の起点と終点の位置情報を入力する。区間位置取得部61は、使用者が入力部43に入力した徒歩により移動する区間の起点と終点の位置情報から、徒歩により移動する区間の起点と終点を特定する(S40)。無線通信部51は、GPS機能を使用して、使用者の現在位置の情報を取得する。位置特定部31は、無線通信部51から取得した使用者の現在位置の情報から、使用者の位置を特定する(S41)。
【0067】
制御部11は、徒歩移動判別部によって、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、無線通信部51を使用したナビゲーション機能が案内した経路において、徒歩により移動していると判別された場合に、使用者が徒歩による移動を開始する位置とし、以降使用者が徒歩により移動しているとして特定する(S42)。制御部11は、位置特定部31が特定した位置情報と徒歩により移動する区間の起点の位置情報を比較する。計測開始部62は、位置特定部31が特定した位置情報と徒歩により移動する区間の起点の位置情報が一致する場合に、歩数計測部13に対し歩数の計測の開始を指示する(S43)。制御部11は、位置特定部31によって特定された使用者が現在位置する地点を順次記憶部12に記憶する。
【0068】
制御部11は、徒歩移動判別部32によって、位置特定部31が特定した使用者が現在位置する地点が、ナビゲーション機能が案内した経路において、徒歩により移動していないと判別された場合に、使用者が徒歩による移動を終了する位置として特定する(S42)。制御部11は、位置特定部31が特定した位置情報と徒歩により移動する区間の終点の位置情報を比較する。計測終了部63は、位置特定部31が特定した位置情報と徒歩により移動する区間の終点の位置情報が一致する場合に、歩数計測部13に対し歩数の計測の終了を指示する(S44)。
【0069】
使用者が徒歩による移動を終了した場合に、距離算出部33は、徒歩移動判別部32が判別した徒歩による移動を開始する位置から終了する位置までの、位置特定部31が特定し随時記憶した位置の位置間の距離を地図情報等を参照して算出する(S45)。距離取得部21は、距離算出部33が算出した使用者が徒歩により移動する区間の距離を取得する(S46)。歩数取得部22は、使用者が徒歩により移動する区間において計測した歩数を取得する(S47)。
【0070】
歩幅値算出部23は、歩数取得部22が取得した徒歩により移動する区間に計測した歩数と、距離取得部21が取得した徒歩により移動する区間の距離とにより、使用者の歩幅値を算出する(S48)。以上のように算出された歩幅値は、歩幅値記憶部24により記憶部12に記憶される(S49)。
【0071】
この歩数計により、歩幅値を算出するための歩数を計測する際に、歩数を計測する区間の距離を取得することができ、無線による通信によって歩数を計測する区間の起点の位置において歩数の計測を開始し、歩数を計測する区間の終点の位置において歩数の計測を終了することができる。これにより、使用者は、歩幅値を算出するための歩数の計測をする際に、歩数の計測を行う区間の距離を歩数計に入力する必要がなくなり、歩数の計測を行う区間において、歩数計に対し計測の開始および終了の操作をする必要がなくなる。
【0072】
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態にかかる歩数計は、計数した歩数と記憶された歩幅値から距離を算出し、表示部44に表示することができる。このため、第5の実施の形態にかかる歩数計は、徒歩により移動するときの歩数を計数する計数手段によって計測された歩数と歩幅値を記憶する記憶手段に記憶された歩幅値から距離を算出する手段と、算出した距離を表示する手段をさらに備える。
【0073】
第5の実施の形態のハードウェア構成は、第3の実施の形態のハードウェア構成と共通するため、同一の符号を用いて、その説明を省略する。
【0074】
図11は、この歩数計の機能ブロック図である。歩数計測部72は、徒歩により移動するときの歩数を計数する。距離算出部73は、歩数計測部72が徒歩により移動するときの歩数を計数する計数手段によって計測した歩数と、記憶部12に記憶された歩幅値から距離を算出する。距離表示部74は、距離算出部73が算出した距離を表示部24に表示する。
【0075】
次に、第5の実施の形態にかかる歩数計の動作について、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0076】
使用者は、歩数計に、徒歩により移動した歩数の計測の開始を指示する。歩数計は、徒歩により移動した歩数を計数する。使用者は、歩数計に対し、徒歩により移動した歩数の計測の終了を指示し、徒歩により移動した距離の表示を指示する。歩数計は、計測した徒歩により移動した歩数と記憶部12に記憶されている歩幅値とにより距離を算出し(S50)、表示部24に表示する(S51)。
【0077】
この歩数計により、徒歩により移動するときの距離を正確に表示することができる。また、このように算出された距離は、表示部24に表示するのみならず、消費カロリー計算等を行うプログラムに対する入力パラメータとして使用することができ、また、算出された距離を、インターネット等の通信を介してサーバに記録として蓄積しておき、消費カロリー等とともに、使用者の日々の記録として使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
健康に対する悩みや不安を感じている人が多くなり、社会一般の健康志向への意識が高まってきている。本発明による歩数計により、より精度の高い情報を提供することができ、歩数計ならびに健康器具等の普及に貢献する可能性がある。
【符号の説明】
【0079】
10,40…歩数計、11…制御部、12…記憶部、13…歩数計測部、14…バス、41…ROM、42…RAM、43…入力部、44…表示部、25…無線通信部、
21…距離取得部、22…歩数取得部、23…歩幅値算出部、24…歩幅値記憶部、
31…位置特定部、32…徒歩移動判別部、51…無線通信部、61…区間位置取得部、62…計測開始部、63…計測終了部、71…記憶部、72…歩数計測部、
73…距離算出部、74…距離表示部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
徒歩により移動するときの歩数を計数する計数手段と、
徒歩により移動した区間の距離を取得する距離取得手段と、
前記歩数と前記距離とから歩幅値を算出する算出手段と、
前記歩幅値を記憶する記憶手段と
を備えた歩数計。
【請求項2】
請求項1に記載された歩数計において、
前記距離取得手段は、
ユーザの位置を特定する位置特定手段と、
徒歩により移動しているか否かを判別する手段と、
徒歩により移動しているときの位置から距離を算出する手段と、
を備えた歩数計。
【請求項3】
請求項2に記載された歩数計において、
前記位置特定手段は、
無線による通信によって前記位置を特定する手段
を備えた歩数計。
【請求項4】
請求項2または3に記載された歩数計において、
徒歩により移動した前記区間の起点と終点とを特定する手段と、
前記区間の起点の位置において歩数の計測の開始を指示する手段と、
前記区間の終点の位置において歩数の計測の終了を指示する手段と
をさらに備えた歩数計。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載された歩数計において、
前記計数手段によって計測した歩数と前記記憶手段に記憶された歩幅値から距離を算出する手段と、
算出した前記距離を表示する手段と
をさらに備えた歩数計。
【請求項6】
徒歩により移動したときの歩数を計数する計数手段と、
歩幅値を算出する算出手段と、
歩幅値を記憶する記憶手段と
を備えた歩数計において前記記憶手段に記憶された前記歩幅値を更新する歩幅値の更新方法であって、
前記計数手段が徒歩により移動する区間において前記歩数を計測するステップと、
前記区間の距離を取得するステップと、
前記算出手段が徒歩により移動した区間の距離と前記区間において計測された歩数とから前記歩幅値を算出するステップと、
前記記憶手段が算出された前記歩幅値を記憶するステップと
を備えた歩幅値の更新方法。
【請求項7】
徒歩により移動する区間において歩数を計測するステップと、
前記区間の距離を取得するステップと、
前記距離と前記歩数から歩幅値を算出するステップと、
前記歩幅値を記憶するステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする歩幅値の更新プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−58886(P2012−58886A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199650(P2010−199650)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】