歯ブラシ収納装置付き歯ブラシ充電ステーション
本発明は歯磨きアタッチメント、具体的には歯磨き装置のアタッチメントブラシ用の収納装置に関し、収納装置は、歯磨き装置の手持ち式部品に対して着脱可能であり、収納される歯磨きアタッチメントを保持するための収納ボディを備える。本発明は更に、そのような収納装置を備える歯磨き装置用充電ステーションに関する。本発明によれば、収納装置の収納ボディは、歯磨きアタッチメントを横置き配列で受容する少なくとも1つの収納くぼみ部を含む、収納ベースを有する。結果として、きつい締め付け及びそのための締め付け手段、又はマンドレルのような凸状の保持手段のいずれも、収納ボディに不要となり得る。収納くぼみ部とも相俟って、この横置き収納により、いずれにしても歯磨きアタッチメントの安定な配置が得られる。同時に、正確に通すことが必要がなくなることから、ユーザーにとって扱いがはるかに簡単になる。加えて、この収納ベースは、マンドレルを備える保持装置よりも実質的に清掃が容易である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は歯磨きアタッチメント、具体的には歯磨き装置のアタッチメントブラシ用の収納装置であって、歯磨き装置の手持ち式部品に対して着脱可能であり、歯磨きアタッチメントを収納するために保持する収納ボディを備える、収納装置に関する。本発明は更に、そのような収納装置を備える歯磨き装置用充電ステーションに関する。
【背景技術】
【0002】
電動歯ブラシについては、1つのハンドピースを世帯内で複数の異なるユーザーが共用することが多く、このために、異なるユーザーによる使用に備えて、共有のハンドピース内に置かれ得る個人ごとの交換可能ブラシを保持しておく必要がある。加えて、様々なクリーニング及びケアアタッチメント、例えば歯間クリーニング用歯科用フロスホルダー、歯から変色部を除去するためのエラストマー成分を含む研磨部品、舌クリーナー、及び日常の口腔ケアのためのその他のクリーニング及びケアアタッチメントがあり、歯磨き装置の手持ち式部品を使用するユーザーがただ一人の場合であっても、複数の歯磨きアタッチメントは手持ち式部品の近傍に収納されなければならない。これらの付加的なツール及び交換用ブラシが浴室の別々の位置に収納されないように、かつ、これらを捜す必要がないように、あるいは、汚れたりしないようにするため、歯磨き装置の手持ち式部品の充電部品(通常、充電式バッテリにより動作する)上に直に、様々な収納装置が提案されている。
【0003】
例えば、米国特許第3,463,994号は、継手カバーによって、手持ち式部品とともに交換用ブラシを汚染から保護する一体型収納ボックスを備える、歯磨き充電ステーションを開示する。この場合、収納ボックスの底部は、アタッチメントブラシのステムの末端部を挿入できる、複数の止まり穴を備え、これらの穴は、直立した歯ブラシがぐらつかないよう、ステムの断面にちょうど嵌合するように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第3,463,994号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、液体又は練り歯磨きの残留物が流れ落ちるために汚染が生じ、交換用ブラシの挿入及び抜き取りの妨げになることがある。加えて、カバーが開いているときには、交換用ブラシから滴り落ちる液体又は水分が収納ボディから横方向に流れ落ち、又はさらに悪いことには、充電のために手持ち式部品が挿入される、充電ステーションの手持ち式部品用開口部内へと流れ込むことがある。このような従来既知の収納装置の不利な点として更に、使用後の交換用ブラシの乾燥がある。カバーの上面に設けられた通気用開口部の配置のせいで、空気の循環が十分に起こらない。加えて、このようなカバーの上部の通気用開口部を介して、汚れ及びほこりが収納容器内へと侵入する。
【0006】
更に、交換用ブラシが空中に垂直に吊下げられ、又はある種の回転可能なラックに吊下げて収納される、収納システムが知られている。この方法により、練り歯磨き残留物によって止まり穴レセプタクルが塞がれる問題は確かに改善され得るが、液体の滴下により洗面台が見苦しく汚染される。
【0007】
更に、マンドレルを備え、この上に、交換用ブラシ又はクリーニングアタッチメントが把時に備えて充電部品上に垂直に立つように置かれる、収納装置が既に提案されている。しかしながら、このような配置マンドレルを有するシステムもまた、重大な不利益を有する。先ず、ブラシを配置するためにはマンドレルに正確に通す必要があり、そのためにはユーザーの側に高い精度と優れた運動能力とが要求され、老齢のユーザーには困難なことが多い。また、マンドレルと交換用ブラシ又はクリーニングアタッチメントとは、相互に正確に嵌合しなければならず、このためにマンドレルの製造中に高い精度が要求される。ゆとりがなさ過ぎると、交換用ブラシは配置の際に引っかかってしまう。練り歯磨きからの汚染物質の堆積がマンドレル上に形成されてしまうと、配置及び取り出し作業は円滑には行われなくなる。取り出しの際に充電部品が外れるのを避けるために、ユーザーは他の一方の手で充電部品をしっかりと保持する必要がある。一方、マンドレルと交換用ブラシとの間のゆとりが余りに大きく構成されていると、交換用ブラシ又はクリーニングアタッチメントがあちこちに揺れ、常に垂直に立つとは限らない。いずれにしても、完全に拭ける平坦な表面がなく、マンドレルと底面との間の遷移部には非常に狭い幅しか得られないことから、マンドレル及びマンドレル周囲の近傍領域の清掃は困難である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、従来技術の欠点を除き、更にこれを有利な方法で発展させる、改良された充電ステーション及び改良された収納装置を提供することを目的とする。収納装置は、好ましくは歯磨きアタッチメントを直感的に確認可能な方法で待機状態に保持するものであり、それによってユーザーが容易に取り扱えると同時に、クリーニングし易く、しかも製造コスト上も有利であるはずである。
【0009】
本発明の歯磨きアタッチメントは、横置き配列、すなわち実質的に水平か又はわずかに傾斜した配列で収納される。本発明によれば、収納装置の収納ボディは、歯磨きアタッチメントを横置き配列で受容する少なくとも1つの収納くぼみ部を含む、収納ベースを有する。結果として、きつい締め付け及びそのための締め付け手段も、マンドレルのような凸状の保持手段も、収納ボディには必要としない。締め付け手段を設ける必要がないことから、収納装置は可撓性であり、異なる直径又は長さを有する異なるクリーニングアタッチメントにも好適である。収納くぼみ部とも相俟って、この平らに横に置かれた収納により、いずれにしても歯磨きアタッチメントの安定な配置が得られる。同時に、正確に通す必要がなくなることから、ユーザーにとって扱いがはるかに簡単になる。ユーザーは容易に、ほとんど見ることもなく、クリーニングアタッチメントを収納装置に収め、また収納装置から取り外すことができる。加えて、この収納ベースは、マンドレルを備える保持装置よりも実質的に清掃が容易である。
【0010】
本発明の更なる発展例では、収納ベースは収納シェルの形態に構成され、複数の歯磨きアタッチメント用の複数の収納くぼみ部を有するように構成され得る。歯磨きアタッチメントから排出される液体又は練り歯磨きの残留物によって洗面台が汚染されるのを避けるために、収納ベースは具体的には、エッジから中央部に向けて降下し、かつ/又はエッジにおいてビード形状のエッジウェブによって境界が画定されることで、収納ベース上に収納される歯磨きアタッチメントから滴り落ちる水分又は液体が集まり、洗面台上への滴下が防げる、閉じた底部を有する無排出型の収集シェルを形成することができる。
【0011】
本発明の更なる有利な発展例では、収納ベースは、収納表面に有利に形成された複数の収納くぼみ部によって分割された、レリーフ状の曲面収納表面を備えることができる。結果として、収納ボディは全体として閉じた、少なくともある程度まで平滑かつ/又は連続的で清拭及び清掃の容易な表面を取得することになる。加えて、収納ボディはわずか数段の加工工程で製造可能である。例えば、収納ボディは合成樹脂から、ドリリング又はミリングのような別の処理工程によって組み込まれる止まり穴レセプタクルのようなものを持たない形で、射出成形することができる。
【0012】
本発明の更なる有利な発展例では、収納くぼみ部領域及び/又はこの収納くぼみ部に隣接する領域において、収納ベースは、歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドを、垂下してぶら下がる形態で中に収容できる、シンク形状のワーキングヘッド凹部を有する。有利なことに、このタイプの収納結果として、収納される歯磨きアタッチメントの安定で整然とした配列が得られ、それは、ワーキングヘッドの重さのために、これらのヘッドは常に下方を指す傾向があるからである。例えば、アタッチメントブラシはどのように収納されるかにかかわらず、常に下を向く。アタッチメントブラシが収納表面上に上方を指して単純に横置きにされた場合、ブラシは常に不確定な態様で右又は左に傾く。しかしながら有利なことに、収納ベース上に収納される歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドは下向きに解放されることから、下向きにぶら下がるように配列され得る。歯磨きアタッチメントは有利なことに収納くぼみ部内に回転可能に置かれ、このくぼみ部がそれぞれ各歯磨きアタッチメントのためにステムに平行な回転軸を規定する。有利なことにこの場合、収納ベース内のワーキングヘッド凹部は十分に大きな寸法を有することから、単純な挿入が保証され、斜めに挿入された場合でもワーキングヘッドがねん回によって自己配列することができる。
【0013】
ワーキングヘッド凹部の深さは、歯磨きアタッチメントの収納位置において、ワーキングヘッドがワーキングヘッド凹部に接触することなく吊下げられるように、その寸法を定めることができる。
【0014】
上述した歯磨きアタッチメントの自己配列を可能にするために、収納ボディの収納ベースは、締め付け手段を持たないように、すなわち、歯磨きアタッチメントが収納くぼみ部内で締め付けられることのないように構成され得る。歯磨きアタッチメントはその自重によって収納くぼみ部に保持され得る。
【0015】
収納くぼみ部は有利なことに、その曲率形状が歯磨きアタッチメントのステムの直径に整合し、歯磨きアタッチメントが収納くぼみ部内で自重により自らを中央部に置き、正確に嵌合した形でありながらもそこに締め付けられることなく静止するような、溝形状のステム受容部を有することができる。収納くぼみ部は有利なことに歯磨きアタッチメントのステムの直径より幾分大きな曲率半径を有する。収納くぼみ部は、対応する歯磨きアタッチメントのステムのために、相互に間隔をおいた支持部であって、これら支持部相互間では歯磨きアタッチメントが収納ベースと、又は歯磨きアタッチメント相互間で接触することのないような、支持部を有することができる。
【0016】
本発明の更なる有利な発展例では、収納くぼみ部のステム受容部は、収納ベース内の段形状のショルダによって、先に述べたワーキングヘッド凹部から隔離し得、有利なことにこのショルダ領域内に、歯磨きアタッチメントのネック部のための半片シェル形状の支持手段を設けることにより、各歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドが上記ショルダを越えて自由にオーバーハングした形で突出しながらも、安定に静止する。上記ショルダを超える収納ベースの高さの差が十分であることから、ワーキングヘッド、具体的にはアタッチメントブラシの剛毛アレイは、自由に吊下げられる形態で収納ベース上に収納されることが可能になる。
【0017】
歯磨き及びすすぎの後で、剛毛アレイ又はワーキングヘッド内に捕捉された液体をより効果的に除去するために、またワーキングヘッドをより早く乾燥させるために、収納ベース及び/又は対応する収納くぼみ部に斜面を設けることで、歯磨きアタッチメントがその長手方向軸を、水平面に対してわずかに傾斜させて静止するようにできる。収納くぼみ部及び/又は収納ベースの斜面は、水平面に対して1°〜45°の角度を有するように全体として有利に構成され、斜面は、歯磨きアタッチメントが水平面に対して5°〜25°の角度で静止するような態様で有利に構成され得る。
【0018】
斜面は、対応する歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドが、ワーキングヘッドの反対側のステム末端部より高い状態で静止するような態様で、有利に配向することができる。結果として、ワーキングヘッドに捕捉された水分は下向きに流れ、衛生上の理由から重要な、ワーキングヘッド、具体的には剛毛アレイの乾燥を助長する。いずれにしても、歯磨きアタッチメントは結果としてよりしっかりと把持できるようになり、これは、特に充電ステーション又は収納装置が洗面所の棚の比較的高い位置におかれる場合及び/又はユーザーが比較的低い上背を有する場合には一層有益と考えることができる。
【0019】
収納ベース上に置かれた歯磨きアタッチメントをほこり及び汚れによる汚染から保護するために、本発明の更なる有利な実用化、収納表面上に置かれ得る、カバーを設けることができる。容易な取扱いを保証するために、本発明の更なる有利な実用化では、ヒンジ付きのカバーがヒンジの周りで旋回し得る。例えば水平ヒンジを、収納された歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドに面した収納ベースの側面に沿って、又はこの目的のために設けられたワーキングヘッド凹部に沿って、延在させることができる。
【0020】
有利なことに、カバーはフード形状であるように構成され得、閉じた上部を有し、これによって収納容器内に落ちるほこりのいずれの侵入をも防ぐことができる。
【0021】
歯磨きアタッチメントをよく乾燥し、水分を逃がすことができるように、本発明の更なる実用化では、カバー内及び/又は収納ベース内に通気用開口部を設けることにより、収納容器内部における、又は収納容器内部を通しての空気の循環が得られるようにすることができる。上記の通気用開口部は、空気の循環を大きく向上させることによって歯磨きアタッチメントを乾燥させる煙突効果が、これら通気用開口部相互間に得られるように、有利に配列され構成され得る。例えば、異なる高さに配置した少なくとも2つの通気用開口部をカバー内に、一方の開口部はカバーの最も低い位置に形成し、他方の開口部はカバーの最も高い位置に形成するというように、有利に構成され得る。
【0022】
煙突効果は、湿った空気が乾燥した空気より低い比重量を有し、それゆえに上昇するという理論に基づいている。歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドが煙突効果による十分な空気通風効果を確実に受けられるようするために、一方の通気用開口部はワーキングヘッドの収納位置より下方に設けることができ、他方の通気用開口部はワーキングヘッド位置より上方に、設けることができる。
【0023】
カバーの防塵機能が損なわれるのを避けるため、上方の通気用開口部をカバーの一側面の上部エッジ上に形成し、カバーの上面とカバーの側面との間の遷移ゾーンに通気用スリットを設けてもよい。カバーの反対側に配置される通気用開口部は、カバーの側面の下部エッジに設けることができる。
【0024】
煙突効果を助長するために、カバーの上面は、上部通気用開口部が形成されたカバーの側面に向かって斜面が有利に上昇していくように、傾斜されて構成され得る。カバーのこの傾斜した上面は、連続的な輪郭、具体的には、煙突効果を損ない得るいかなる蓄積効果も生じないように、連続的に上昇していく輪郭を備えることができる。
【0025】
通気用開口部は全体として少なくとも約1000mm2の断面積を有することができる。この総断面積は、複数の通気用開口部間に異なる方法で分配され得る。例えば、それぞれ全通気用開口部の総面積の約25%を占める、少なくとも2つの通気用開口部を設けることができる。他の実施形態では、対向面上に設けられた2つの通気用開口部のそれぞれが、全通気用開口部の総断面積の少なくとも約3分の1の個別断面積を有することができる。
【0026】
傾斜した収納ベース上に集まる水分が下方の洗面台上に滴り落ちるのを防ぐために、収納ベースはシェル形状に構成され、及び/又は、好ましくはビード形状のエッジウェブによって包囲することができる。1つの末端部において、ウェブは歯磨きアタッチメントのための収納くぼみ部に隣接すると同時に、歯磨きアタッチメントのために配置及び配列手段を形成する止め具を形成し、この止め具において歯磨きアタッチメントが、具体的にはそれらのステム末端部で立つようにすることができる。
【0027】
このエッジウェブは、高さが歯磨きアタッチメントのステム部の直径より低く、それにより歯磨きアタッチメントのステム末端部が収納ベースのエッジウェブよりわずかに上方に突出するように構成され得る。これによって先ず、歯磨きアタッチメントの把時が容易になる。また、歯磨きアタッチメントの識別容易性が向上し得る。異なる歯磨きアタッチメントに個別に符号を付すために、例えば小さな環状の形態での彩色マーキングを設け、これをユーザーが自分用のブラシアタッチメントの前に又は自分用のクリーニングアタッチメントの前に付けるようにすることができる。先に明記した、マンドレルを備える配置法においては、この環が見えなくなってしまうことが多い。先に明記した、止まり穴レセプタクルを備える従来技術においても同様である。結果として、違うアタッチメントを把時してしまうこと、又は正しいアタッチメントを見つけるまでに数個のブラシを確認しなければならないことが生じ得る。これに対し、横置き収納の場合では符号化した環が容易に視認できる。これに関連して、エッジウェブ及び/又は収納くぼみ部の末端部の止め具は、有利なことに、収納される歯磨きアタッチメントのステム直径及び/又は曲率半径によって画定される収納くぼみ部の直径の75%未満、及び具体的には50%未満であり得る。これにより取扱いが容易となり、混乱の危険は低減される。
【0028】
収納装置の収納ボディは、ブラシの手持ち式部品の充電のために、充電ステーションに接続することができる。例えば、収納ボディは充電ステーションのハウジングとともに一体的に形成し、アタッチメント収納部が充電ステーションで恒久的に設けられるようにすることができる。しかしながら、有利なことに、充電ステーション及び収納装置のモジュラー構造を有し、歯磨きアタッチメントが直接充電ステーションに、又は所望により充電ステーションとは隔離されて、収納され得るようにすることも可能である。具体的には、収納ボディは、充電ステーションに対して取り外し可能にロックするための取り外し可能な接続手段を有し、例えば家では充電ステーションと収納装置との間にロックされた接続を形成できる一方、例えば旅行時には、収納装置から隔離して充電ステーションのみを持ち歩き、また収納することができる。このようなモジュラー構造により、歯磨きアタッチメントの水平収納とは独立に、独自の利点が得られる。したがって、例えば、短い旅行には小さな、非常にコンパクトな充電部品のみを持っていき、比較的かさばる収納装置は家に残すことができる。逆に、対応する手持ち式部品が、例えば休暇を過ごす場所などの目的地において得られることが分かっている場合には、収納装置のみを持っていくことも可能である。
【0029】
収納ボディと充電ステーションとの間の取り外し可能な接続手段は、当該技術分野において既知の様々な構成をとることが可能である。例えば、収納ボディの充電ステーションへのねじ止め及び/又は締め付けを設けることができる。一実施形態では、取り外し可能な接続手段は、収納ボディを充電ステーション上にロックするためのロック手段を有する。
【0030】
収納ボディが、充電ステーションに整合した形状で、かつ/又は充電ステーションのハウジングの上方に置かれ得る、充電ステーション受容開口部を有する場合には、充電ステーションと収納ボディとの間の、しっかりとロックされながらも取り外し可能な接続が設けられ得る。この場合、充電ステーション開口部は環状に閉じ、その上に収納ボディが置かれるときには充電ステーションが完全に包囲され、充電ステーション開口部のエッジが充電ステーションの外面形状に対して正確に嵌合した形で落ち着くようにすることができる。
【0031】
充電ステーションに設けられるケーブルを導出できるようにするため、収納ボディ、具体的には環状に閉じた充電ステーション開口部の周壁は、U字形貫通凹部が底部に向かって開口する形態に有利にも構成され得る、ケーブル貫通凹部を含むことができる。充電ステーション及び/又はケーブル接続の構成によっては、ケーブル貫通凹部は収納ボディ上に一体化した接続手段を、例えば、充電ステーション上への収納ボディの取り外し可能な接続又はロックのためのロック手段の形で、備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明のこれらの特徴及び更なる特徴は、特許請求の範囲においてそれらの結合が個々に、又は相互の任意の組合せ若しくは組合せに準じる形で独立に本発明の対象となり得るが、これらは特許請求の範囲の他に、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する以下の説明及び図からも明らかとなる。図面は以下の通りである。
【図1】充電ステーションに接続する、歯ブラシのアタッチメントブラシ用収納装置を有する、充電ステーション上の電動歯ブラシの概略全体斜視図。
【図2】収納装置がカバーを閉じた状態で示されている、アタッチメントブラシ用収納装置及びこれに接続された充電ステーションの斜視図。
【図3】収納装置のカバーが開いて示され、3つのアタッチメントブラシが収納装置の収納ベース上に収納されている、図2と同様の、充電ステーションに隣接した収納装置の斜視図。
【図4】収納装置が、カバーが閉じた状態で示され、充電ステーションに隣接した収納装置の、図2とはわずかに修正された角度からの斜視図。
【図5】カバーは開き、またアタッチメントブラシがない状態の、図4と同様の収納装置の斜視図。
【図6】収納装置はモジュラー構造、及び、異なる充電ステーションを収納ボディに接続できるように異なるホルダーを有し、収納ボディ及びこれに接続可能な充電ステーションホルダーが分解図に示されている収納部の収納ボディの斜視図。
【図7】図6のオプションB(実施形態)による収納ボディに接続された充電ステーションホルダーを伴う、図6の収納ボディの斜視図。
【図8】歯ブラシヘッドを吊下げられた垂下に解放された状態で収容するためのワーキングヘッド凹部を伴う、収納ボディの、段形状の起伏の収納くぼみ部の1つを示す断面図。
【図9】図7と同様であるが、隆起した仕切り壁を備える収納ボディの斜視図。
【図10】図2による収納装置の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0033】
歯磨き装置2(図1)は、手持ち式部品3と、アタッチメントブラシとしての形体で歯磨きアタッチメント4とを含み、アタッチメントブラシは、手持ち式部品3上に取り外し可能に置かれ得、手持ち式部品3内の電気的駆動装置によって、当該技術分野において既知の方法で駆動し得る。歯磨きアタッチメント4は、管状のステム23(図3)及びこれに接続されたワーキングヘッド24(図3)を含むことができる。図1、3、8及び10にはブラシヘッドとして構成されたアタッチメントブラシを示したが、当業者は、他の歯トリートメントツール、歯茎トリートメントツール、舌トリートメントツール、及びその他の口腔トリートメントツール及び口腔ケアツールもまた本発明において使用可能であることを理解されよう。このようなツールの例としては、歯間クリーナー、舌クリーナーなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0034】
手持ち式部品3は、詳細には示していないが、手持ち式部品3の後端面を充電ステーション20上に配置することによって充電し得る、充電式バッテリの形体でエネルギー蓄積装置を含む。
【0035】
充電ステーション20は、手持ち式部品3、具体的にはその後端面に整合した形状を有し、また手持ち式部品に応じて異なって構成され得る、手持ち式部品レセプタクル25(図4)を含む。図6の変形例(A)に示すように、手持ち式部品レセプタクル25は、手持ち式部品3上の前側凹部に係合する、突出したマンドレル26を含むことができる。あるいは、又は加えて、図6の変形例(実施形態)Bに示すように、手持ち式部品レセプタクル25は、手持ち式部品3を挿入し得る、止まり穴形状の凹部を含むことができる。手持ち式部品3の充電用の電気接続は、当該技術分野において既知のように様々な方法で構成され得る。
【0036】
図2及び3に示すように、収納装置1は充電ステーション20に接続され、この収納装置は、図では、複数の歯磨きアタッチメント4が中に置かれ得る箱の形の、閉じることが可能な収納容器27を含む。
【0037】
この場合、図2及び3に描写した実施形態では、収納容器27は、充電ステーション20のハウジング30にロックし得る、充電ステーションホルダー29としての、一体形成された接続手段28を含む。一体形成された接続手段28の代わりに、収納装置1はまた、図6及び7に示し、また以下に更に詳細に説明するように、隔離して構成され、有利に交換可能な接続手段28を有する、モジュラーを含むこともできる。
【0038】
収納装置1は、有利なことに、収納容器27の下部を形成し、平坦な接触ゾーン31(図4)を有する、収納ボディ5を備えることができ、これによって洗面台、浴室の棚などの上に置かれ得る。接触ゾーン31は、有利なことに、例えば柔らかい材料からなる小さな足の形体で接触要素を含むことにより、大きな音をたてることなく、衝撃の少ない状態で盤上に置くことが可能である。滑らかな盤上で滑るのを避けるために、例えばエラストマー又はゴムからなる足の形体で接触要素を設けることができるが、これらの接触要素は成形により形成することも、又は隔離して取り付けることも可能である。
【0039】
この目的のために収納ボディ5は、平坦な、皿状の構成を有してよく、また平坦面を盤上に伴って置かれ得る。具体的には、収納ボディは、複数の歯磨きアタッチメント4を横置き配列で、上に置かれ得るレリーフ状の球面収納ベース6を有することが可能である。
【0040】
図3及び5では、複数の収納くぼみ部7が収納ベース6に組み込まれている。図示したくぼみ部は、歯磨きアタッチメント4、具体的にはその管状ステム23の輪郭に整合した形状の、半片シェル形状及び/又は溝形状のくぼみ部を有する。しかし、当業者は、他の好適なくぼみ部形状もまた、用い得ることを理解されよう。図示した実施形態では、収納くぼみ部7は、歯磨きアタッチメント4がそのステム23の長さ全体にわたってくぼみ部上に置かれるのではなく、点状に、又は2つの支持位置において支持されるように、構成される。この目的のために、収納くぼみ部7は、相互にぴったり重なるように配列された、それぞれ半片シェル形状の2つの支持部32及び33を備え、これら支持部の間においては輪郭が低くなっていることから、歯磨きアタッチメント4のステム23が支持部32と33との間に自由に置かれ、収納ベース6とは接触しないようになっている。図示した実施形態では、支持部32及び33は、歯磨きアタッチメント4がステム23の末端部とワーキングヘッド24直前のネック部とによって、これら支持部上に静止するように、配置される。
【0041】
2つの支持部32及び33はともに、収納くぼみ部7の、1つのステム収納部9を形成し、ここに歯磨きアタッチメント4を、ステム23が末端部及びネック部では既知の方法で置かれ得るが、これら両部の間では収納ベース6に接触することなく自由に静止するように、配置することができる。
【0042】
各収納くぼみ部7は、ステム収納部9に続けて、ワーキングヘッド24を受容するための部分を有し、このステム受容部9とワーキングヘッドを受容するための隣接部とは、相互に直線状に続くように配置される。
【0043】
具体的には、歯磨きアタッチメント4のワーキングヘッド24の領域において、収納ベース6は、収納ベース6においてくぼみ部を形成し、(アタッチメントブラシとしての歯磨きアタッチメント4の場合であればその剛毛アレイ11としての)ワーキングヘッド24を収容するに十分な大きさと深さがあるように構成され得る、1つのワーキングヘッド凹部10を含むことができる。したがって、アタッチメントブラシは、ワーキングヘッド24が収納ベース6上に直立することなく、自由に下向きにぶら下がることができる。
【0044】
図示した実施形態では、収納くぼみ部7の領域において、収納ベース6は階段形状のショルダ12(図8及び10)を備え、その領域において収納ベースは異なる高さを示す。上述したワーキングヘッド凹部10に向かって収納ベース6が下向きに降下することで、収納される歯磨きアタッチメント4のワーキングヘッド24は対応する支持部32から自由に突出する(図3及び10参照)。
【0045】
この場合、収納くぼみ部7は平行に相互に隣接して配置できることから、歯磨きアタッチメント4を相互に隣接した平行な配列で収納することができる。
【0046】
歯磨きアタッチメント4における残留水分をよりよく排出するために、収納くぼみ部7又は収納ベース6を、収納ボディ5の接触ゾーン31に対して鋭角にわずかに傾斜させることができる。好ましい傾斜角は、5°〜25°である。収納くぼみ部7の斜面は、上述した支持部32及び33を異なる高さにすることによって得ることができる。具体的には、対応するワーキングヘッド24に面する支持部33を、ステム末端部のために設けた支持部33よりもわずかに高く配置することで、歯磨きアタッチメント4を、ワーキングヘッド24をわずかに高くした状態で置くことができる(図3、8、及び10参照)。
【0047】
図8に示すように、各収納くぼみ部7のステム受容部9はまた、連続的な表面として構成され得、すなわち、図3に示す隔離した支持部32及び33の代わりに、1つの連続した溝形状のステム収納くぼみ部を設けることも可能である。図8参照。図8の実施形態では、ステム収納部9はまた、片側に向かって降下するように構成されており、水平方向に対する角度は有利に5°〜25°であり得る。図8の実施形態では約14°の傾斜角αが設けられている。この場合、ステム収納部9はワーキングヘッド凹部10に向かって降下するように構成されることで、ワーキングヘッド24は、ステムの末端部よりも高くなるように置かれ、そのステムでは、歯磨きアタッチメント4が対応する手持ち式部品上に置かれる。
【0048】
図8に更に示すように、階段形状ショルダ12のために、収納くぼみ部7のワーキングヘッド凹部10が上述したステム収納部9に対して下向きに降下することにより、剛毛アレイ11を、所望によりわずかにワーキングヘッド凹部10のベース上にかかるように、又は有利なことに、ベース上に置くことなくこのベースから自由な状態に置くことが可能となる。
【0049】
収納ベース6は、エッジウェブ18をもってその周囲方向の境界となすことができるが、このエッジウェブは、収納ベース6の収納表面8に比較してわずかに高くなるように構成され得る(図3)。このウェブエッジ18の助けにより、収納ベース6は、残留水分が歯磨きアタッチメント4から洗面台又は浴室の棚の上へと流れ落ちるのを防ぐ、収集シェルを形成することができる。
【0050】
少なくとも、歯磨きアタッチメント4のステム末端部が上に置かれることになる収納くぼみ部7の領域では、上述したエッジウェブ18は歯磨きアタッチメント4のステム23の直径よりも小さくすることができる。図3又は図8参照。有利なことに、上記の領域のエッジウェブ18の高さは、ステムの直径の高さの75%未満、好ましくは50%未満であり得る。これにより、収納装置1が高くなった位置に直立する場合には特に、個々の歯磨きアタッチメント4の区別のためにステム末端部に嵌められることが多い彩色環をより容易に視認し、識別することが可能である。
【0051】
図4及び5に示すように、収納ボディ5は、フード形状のカバー13によって閉じることができる、箱状の下部を形成する。図示の実施形態では、ヒンジ付きのカバー13を、歯磨きアタッチメント4のワーキングヘッド24がその上に静止することになる収納ボディ5の側面に沿った、水平枢軸34の周りに開閉することができる。この場合、上記のカバー13は、収納ベース6全体を覆い、収納ベース6を包囲するエッジウェブ18上に載る。図4参照。
【0052】
十分な通気と、その結果としての、収納される歯磨きアタッチメント4の乾燥を得るために、2つのスリット形状の通気用開口部14及び15をカバー13の対向する側面に設けることができ、これらの開口部は、前後面、又はステム末端部及びワーキングヘッド24のところに有利に延在し得る。図3参照。
【0053】
通気用開口部の配置及び構成は、カバー13の構成と同様、通気用開口部の間又は通気用開口部相互間に煙突効果が確立され得るように行われる。例えば、ワーキングヘッド24での後面通気用開口部15は、ステム23の末端部での前面通気用開口部14よりも高く延在することができる。加えて、カバー13の上面は、傾斜するように、具体的には後面通気用開口部15に向かって連続的に上昇するように、構成され得る。カバー13の上面の斜面又は傾斜は5°〜25°の範囲内であり得る。
【0054】
カバー13の上面は、開口部を設けることなく閉じた状態に構成され得、収納した歯磨きアタッチメント4にほこりが落ちるのを防ぐことができる。カバー13が閉じているときに収納ボディ5の中身が見えるように、透明な合成樹脂材料からなるカバー13を用いることが有利なこともある。上述した通気用開口部14及び15をカバー13の側面に設けることも可能であり、その場合、開口部は遷移ゾーンへと、上面に向かって延在し得る。図2及び3参照。
【0055】
上述した煙突効果を助長するために、カバー13の2つの側面16及び17にのみ通気用開口部14及び15を設け、全体として矩形であるカバー13の、他の2つの側面は閉じるように、構成され得る。図2及び3参照。
【0056】
収納装置1の収納容器27を充電ステーション20に接続するために、収納ボディ5は、その一末端部に横方向に設けられた、充電ステーションの受容開口部22を備える横方向に突出した保持部35を含む、接続手段28を備えることができる。保持部35は、収納ボディ5の接触ゾーン31に連続する。
【0057】
受容開口部22は、充電ステーション20のハウジングの外面形状に正確に整合させることで、保持部35が充電ステーション20の上に押し込まれたときに、充電ステーション20のハウジングの周囲に嵌合した形で落ち着くようにすることができる。
【0058】
保持部35と充電ステーション20との間のロックされた接続は、受容開口部22の領域にロック手段21を設けることによって得られ、このロック手段21は、例えば、受容開口部22の周囲から放射状に突出し、充電ステーション20のハウジング上の相補的な形状のロックエッジと係合し得る、ロックフック36を備えることができる。収納ボディ5と充電ステーション20との間の取り外し可能な接続の結果として、収納装置1は、所望により、充電ステーション20とともに、又はこれから隔離して用いることが可能である。例えば、旅行のときにスーツケース内に十分な空きがなければ、細い充電ステーション20だけを持っていくことが可能である。
【0059】
充電ステーション20のケーブル37を導出できるようにするため、充電ステーションの受容開口部22の周壁は、図6の実施形態に描写されるように、保持部35を備えた収納装置1を上方から充電ステーション20上に容易に置かれ、ケーブル37を介して置かれることができるようにU字形貫通凹部が底部に向かって開口する形態に有利にも構成され得る、ケーブル貫通凹部38を備える。
【0060】
ケーブル37又はその充電ステーション20への接続の構成によっては、例えばロック突起39の形体の保持手段を、ケーブル貫通凹部38に組み込むことも可能である。図6、実施形態B参照。このようなロック手段によってケーブル37又はケーブル接続部を確実に保持することができる。
【0061】
充電ステーション20、20’のための保持部35、35’は、図6及び7に示すように、収納装置1から隔離して形成し、収納ボディ5に取り外し可能に接続されるように形成することができる。このようなモジュラー式に構成された収納装置1の構造により、異なる充電ステーション20、20’に好適な異なる保持部35、35’を収納ボディ5上に配置し、ロックすることが可能となり得る。図6は、このように異なって構成された保持部35を実施形態Aに、また保持部35’を実施形態Bに示し、これらは、実施形態Cの充電ステーション20の対応する実施形態A及び実施形態Dの充電ステーション20’の対応する実施形態Bに整合した形態の、異なって構成された受容開口部22(実施形態A)、22’(実施形態B)を有する。
【0062】
保持部35、35’と収納ボディ5との間の接続は、当該技術分野において既知の様々な実施形態を用いて構成され得る。取り外し可能なロック接続は本発明の範囲内である。
【0063】
図9は、図7に類似するが、収納くぼみ部7内に置かれたワーキングヘッド24、具体的には剛毛アレイ11の相互接触を防ぐことで材料及び/又は細菌性のあらゆる汚染を防ぐ、隆起した隔壁40を備える収納ボディの斜視図を示す。この代表的な実施形態では、収納ボディ5は、受容開口部22を備える1つの部品として、好ましくは合成樹脂の射出成形部品として構成される。
【0064】
図10は、収納装置1の実施形態を断面図で示す。収納くぼみ部7は、クリーニングアタッチメント4のための2つの座面を有し、第1の波状支持部33の凹部41が第1の座面として設けられ、第2の支持部32の収納ベース6が第2の座面として設けられ、第2の座面は少なくともエッジウェブ18の近傍に配置されている。この結果として、歯磨きアタッチメント4との間の接触面は非常に小さくなり、これによって、衛生が向上するのに加えて、歯磨きアタッチメント4の乾燥がより速やかに行われるようになる。
【0065】
水平面に対して1°〜45°、好ましくは5°〜25°の角度α1を有する、歯磨きアタッチメント4の傾斜した収納により、装置の扱いは人間工学的に一層好ましいものとなり得る。
【0066】
斜めに配置したカバー13は、本明細書で図8を参照しながら上述したように、その前後面に通気用開口部14、15を有する。
【0067】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「5°〜25°」として開示した範囲は、「約5°〜約25°」を意味することが意図される。
【0068】
「発明を実施するための形態」において引用される文献があれば、そのすべては、その関連部分において、参照することにより本明細書に組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈されるべきものではない。この文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する範囲については、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義を適用するものとする。
【0069】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。
【技術分野】
【0001】
本発明は歯磨きアタッチメント、具体的には歯磨き装置のアタッチメントブラシ用の収納装置であって、歯磨き装置の手持ち式部品に対して着脱可能であり、歯磨きアタッチメントを収納するために保持する収納ボディを備える、収納装置に関する。本発明は更に、そのような収納装置を備える歯磨き装置用充電ステーションに関する。
【背景技術】
【0002】
電動歯ブラシについては、1つのハンドピースを世帯内で複数の異なるユーザーが共用することが多く、このために、異なるユーザーによる使用に備えて、共有のハンドピース内に置かれ得る個人ごとの交換可能ブラシを保持しておく必要がある。加えて、様々なクリーニング及びケアアタッチメント、例えば歯間クリーニング用歯科用フロスホルダー、歯から変色部を除去するためのエラストマー成分を含む研磨部品、舌クリーナー、及び日常の口腔ケアのためのその他のクリーニング及びケアアタッチメントがあり、歯磨き装置の手持ち式部品を使用するユーザーがただ一人の場合であっても、複数の歯磨きアタッチメントは手持ち式部品の近傍に収納されなければならない。これらの付加的なツール及び交換用ブラシが浴室の別々の位置に収納されないように、かつ、これらを捜す必要がないように、あるいは、汚れたりしないようにするため、歯磨き装置の手持ち式部品の充電部品(通常、充電式バッテリにより動作する)上に直に、様々な収納装置が提案されている。
【0003】
例えば、米国特許第3,463,994号は、継手カバーによって、手持ち式部品とともに交換用ブラシを汚染から保護する一体型収納ボックスを備える、歯磨き充電ステーションを開示する。この場合、収納ボックスの底部は、アタッチメントブラシのステムの末端部を挿入できる、複数の止まり穴を備え、これらの穴は、直立した歯ブラシがぐらつかないよう、ステムの断面にちょうど嵌合するように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第3,463,994号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、液体又は練り歯磨きの残留物が流れ落ちるために汚染が生じ、交換用ブラシの挿入及び抜き取りの妨げになることがある。加えて、カバーが開いているときには、交換用ブラシから滴り落ちる液体又は水分が収納ボディから横方向に流れ落ち、又はさらに悪いことには、充電のために手持ち式部品が挿入される、充電ステーションの手持ち式部品用開口部内へと流れ込むことがある。このような従来既知の収納装置の不利な点として更に、使用後の交換用ブラシの乾燥がある。カバーの上面に設けられた通気用開口部の配置のせいで、空気の循環が十分に起こらない。加えて、このようなカバーの上部の通気用開口部を介して、汚れ及びほこりが収納容器内へと侵入する。
【0006】
更に、交換用ブラシが空中に垂直に吊下げられ、又はある種の回転可能なラックに吊下げて収納される、収納システムが知られている。この方法により、練り歯磨き残留物によって止まり穴レセプタクルが塞がれる問題は確かに改善され得るが、液体の滴下により洗面台が見苦しく汚染される。
【0007】
更に、マンドレルを備え、この上に、交換用ブラシ又はクリーニングアタッチメントが把時に備えて充電部品上に垂直に立つように置かれる、収納装置が既に提案されている。しかしながら、このような配置マンドレルを有するシステムもまた、重大な不利益を有する。先ず、ブラシを配置するためにはマンドレルに正確に通す必要があり、そのためにはユーザーの側に高い精度と優れた運動能力とが要求され、老齢のユーザーには困難なことが多い。また、マンドレルと交換用ブラシ又はクリーニングアタッチメントとは、相互に正確に嵌合しなければならず、このためにマンドレルの製造中に高い精度が要求される。ゆとりがなさ過ぎると、交換用ブラシは配置の際に引っかかってしまう。練り歯磨きからの汚染物質の堆積がマンドレル上に形成されてしまうと、配置及び取り出し作業は円滑には行われなくなる。取り出しの際に充電部品が外れるのを避けるために、ユーザーは他の一方の手で充電部品をしっかりと保持する必要がある。一方、マンドレルと交換用ブラシとの間のゆとりが余りに大きく構成されていると、交換用ブラシ又はクリーニングアタッチメントがあちこちに揺れ、常に垂直に立つとは限らない。いずれにしても、完全に拭ける平坦な表面がなく、マンドレルと底面との間の遷移部には非常に狭い幅しか得られないことから、マンドレル及びマンドレル周囲の近傍領域の清掃は困難である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、従来技術の欠点を除き、更にこれを有利な方法で発展させる、改良された充電ステーション及び改良された収納装置を提供することを目的とする。収納装置は、好ましくは歯磨きアタッチメントを直感的に確認可能な方法で待機状態に保持するものであり、それによってユーザーが容易に取り扱えると同時に、クリーニングし易く、しかも製造コスト上も有利であるはずである。
【0009】
本発明の歯磨きアタッチメントは、横置き配列、すなわち実質的に水平か又はわずかに傾斜した配列で収納される。本発明によれば、収納装置の収納ボディは、歯磨きアタッチメントを横置き配列で受容する少なくとも1つの収納くぼみ部を含む、収納ベースを有する。結果として、きつい締め付け及びそのための締め付け手段も、マンドレルのような凸状の保持手段も、収納ボディには必要としない。締め付け手段を設ける必要がないことから、収納装置は可撓性であり、異なる直径又は長さを有する異なるクリーニングアタッチメントにも好適である。収納くぼみ部とも相俟って、この平らに横に置かれた収納により、いずれにしても歯磨きアタッチメントの安定な配置が得られる。同時に、正確に通す必要がなくなることから、ユーザーにとって扱いがはるかに簡単になる。ユーザーは容易に、ほとんど見ることもなく、クリーニングアタッチメントを収納装置に収め、また収納装置から取り外すことができる。加えて、この収納ベースは、マンドレルを備える保持装置よりも実質的に清掃が容易である。
【0010】
本発明の更なる発展例では、収納ベースは収納シェルの形態に構成され、複数の歯磨きアタッチメント用の複数の収納くぼみ部を有するように構成され得る。歯磨きアタッチメントから排出される液体又は練り歯磨きの残留物によって洗面台が汚染されるのを避けるために、収納ベースは具体的には、エッジから中央部に向けて降下し、かつ/又はエッジにおいてビード形状のエッジウェブによって境界が画定されることで、収納ベース上に収納される歯磨きアタッチメントから滴り落ちる水分又は液体が集まり、洗面台上への滴下が防げる、閉じた底部を有する無排出型の収集シェルを形成することができる。
【0011】
本発明の更なる有利な発展例では、収納ベースは、収納表面に有利に形成された複数の収納くぼみ部によって分割された、レリーフ状の曲面収納表面を備えることができる。結果として、収納ボディは全体として閉じた、少なくともある程度まで平滑かつ/又は連続的で清拭及び清掃の容易な表面を取得することになる。加えて、収納ボディはわずか数段の加工工程で製造可能である。例えば、収納ボディは合成樹脂から、ドリリング又はミリングのような別の処理工程によって組み込まれる止まり穴レセプタクルのようなものを持たない形で、射出成形することができる。
【0012】
本発明の更なる有利な発展例では、収納くぼみ部領域及び/又はこの収納くぼみ部に隣接する領域において、収納ベースは、歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドを、垂下してぶら下がる形態で中に収容できる、シンク形状のワーキングヘッド凹部を有する。有利なことに、このタイプの収納結果として、収納される歯磨きアタッチメントの安定で整然とした配列が得られ、それは、ワーキングヘッドの重さのために、これらのヘッドは常に下方を指す傾向があるからである。例えば、アタッチメントブラシはどのように収納されるかにかかわらず、常に下を向く。アタッチメントブラシが収納表面上に上方を指して単純に横置きにされた場合、ブラシは常に不確定な態様で右又は左に傾く。しかしながら有利なことに、収納ベース上に収納される歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドは下向きに解放されることから、下向きにぶら下がるように配列され得る。歯磨きアタッチメントは有利なことに収納くぼみ部内に回転可能に置かれ、このくぼみ部がそれぞれ各歯磨きアタッチメントのためにステムに平行な回転軸を規定する。有利なことにこの場合、収納ベース内のワーキングヘッド凹部は十分に大きな寸法を有することから、単純な挿入が保証され、斜めに挿入された場合でもワーキングヘッドがねん回によって自己配列することができる。
【0013】
ワーキングヘッド凹部の深さは、歯磨きアタッチメントの収納位置において、ワーキングヘッドがワーキングヘッド凹部に接触することなく吊下げられるように、その寸法を定めることができる。
【0014】
上述した歯磨きアタッチメントの自己配列を可能にするために、収納ボディの収納ベースは、締め付け手段を持たないように、すなわち、歯磨きアタッチメントが収納くぼみ部内で締め付けられることのないように構成され得る。歯磨きアタッチメントはその自重によって収納くぼみ部に保持され得る。
【0015】
収納くぼみ部は有利なことに、その曲率形状が歯磨きアタッチメントのステムの直径に整合し、歯磨きアタッチメントが収納くぼみ部内で自重により自らを中央部に置き、正確に嵌合した形でありながらもそこに締め付けられることなく静止するような、溝形状のステム受容部を有することができる。収納くぼみ部は有利なことに歯磨きアタッチメントのステムの直径より幾分大きな曲率半径を有する。収納くぼみ部は、対応する歯磨きアタッチメントのステムのために、相互に間隔をおいた支持部であって、これら支持部相互間では歯磨きアタッチメントが収納ベースと、又は歯磨きアタッチメント相互間で接触することのないような、支持部を有することができる。
【0016】
本発明の更なる有利な発展例では、収納くぼみ部のステム受容部は、収納ベース内の段形状のショルダによって、先に述べたワーキングヘッド凹部から隔離し得、有利なことにこのショルダ領域内に、歯磨きアタッチメントのネック部のための半片シェル形状の支持手段を設けることにより、各歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドが上記ショルダを越えて自由にオーバーハングした形で突出しながらも、安定に静止する。上記ショルダを超える収納ベースの高さの差が十分であることから、ワーキングヘッド、具体的にはアタッチメントブラシの剛毛アレイは、自由に吊下げられる形態で収納ベース上に収納されることが可能になる。
【0017】
歯磨き及びすすぎの後で、剛毛アレイ又はワーキングヘッド内に捕捉された液体をより効果的に除去するために、またワーキングヘッドをより早く乾燥させるために、収納ベース及び/又は対応する収納くぼみ部に斜面を設けることで、歯磨きアタッチメントがその長手方向軸を、水平面に対してわずかに傾斜させて静止するようにできる。収納くぼみ部及び/又は収納ベースの斜面は、水平面に対して1°〜45°の角度を有するように全体として有利に構成され、斜面は、歯磨きアタッチメントが水平面に対して5°〜25°の角度で静止するような態様で有利に構成され得る。
【0018】
斜面は、対応する歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドが、ワーキングヘッドの反対側のステム末端部より高い状態で静止するような態様で、有利に配向することができる。結果として、ワーキングヘッドに捕捉された水分は下向きに流れ、衛生上の理由から重要な、ワーキングヘッド、具体的には剛毛アレイの乾燥を助長する。いずれにしても、歯磨きアタッチメントは結果としてよりしっかりと把持できるようになり、これは、特に充電ステーション又は収納装置が洗面所の棚の比較的高い位置におかれる場合及び/又はユーザーが比較的低い上背を有する場合には一層有益と考えることができる。
【0019】
収納ベース上に置かれた歯磨きアタッチメントをほこり及び汚れによる汚染から保護するために、本発明の更なる有利な実用化、収納表面上に置かれ得る、カバーを設けることができる。容易な取扱いを保証するために、本発明の更なる有利な実用化では、ヒンジ付きのカバーがヒンジの周りで旋回し得る。例えば水平ヒンジを、収納された歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドに面した収納ベースの側面に沿って、又はこの目的のために設けられたワーキングヘッド凹部に沿って、延在させることができる。
【0020】
有利なことに、カバーはフード形状であるように構成され得、閉じた上部を有し、これによって収納容器内に落ちるほこりのいずれの侵入をも防ぐことができる。
【0021】
歯磨きアタッチメントをよく乾燥し、水分を逃がすことができるように、本発明の更なる実用化では、カバー内及び/又は収納ベース内に通気用開口部を設けることにより、収納容器内部における、又は収納容器内部を通しての空気の循環が得られるようにすることができる。上記の通気用開口部は、空気の循環を大きく向上させることによって歯磨きアタッチメントを乾燥させる煙突効果が、これら通気用開口部相互間に得られるように、有利に配列され構成され得る。例えば、異なる高さに配置した少なくとも2つの通気用開口部をカバー内に、一方の開口部はカバーの最も低い位置に形成し、他方の開口部はカバーの最も高い位置に形成するというように、有利に構成され得る。
【0022】
煙突効果は、湿った空気が乾燥した空気より低い比重量を有し、それゆえに上昇するという理論に基づいている。歯磨きアタッチメントのワーキングヘッドが煙突効果による十分な空気通風効果を確実に受けられるようするために、一方の通気用開口部はワーキングヘッドの収納位置より下方に設けることができ、他方の通気用開口部はワーキングヘッド位置より上方に、設けることができる。
【0023】
カバーの防塵機能が損なわれるのを避けるため、上方の通気用開口部をカバーの一側面の上部エッジ上に形成し、カバーの上面とカバーの側面との間の遷移ゾーンに通気用スリットを設けてもよい。カバーの反対側に配置される通気用開口部は、カバーの側面の下部エッジに設けることができる。
【0024】
煙突効果を助長するために、カバーの上面は、上部通気用開口部が形成されたカバーの側面に向かって斜面が有利に上昇していくように、傾斜されて構成され得る。カバーのこの傾斜した上面は、連続的な輪郭、具体的には、煙突効果を損ない得るいかなる蓄積効果も生じないように、連続的に上昇していく輪郭を備えることができる。
【0025】
通気用開口部は全体として少なくとも約1000mm2の断面積を有することができる。この総断面積は、複数の通気用開口部間に異なる方法で分配され得る。例えば、それぞれ全通気用開口部の総面積の約25%を占める、少なくとも2つの通気用開口部を設けることができる。他の実施形態では、対向面上に設けられた2つの通気用開口部のそれぞれが、全通気用開口部の総断面積の少なくとも約3分の1の個別断面積を有することができる。
【0026】
傾斜した収納ベース上に集まる水分が下方の洗面台上に滴り落ちるのを防ぐために、収納ベースはシェル形状に構成され、及び/又は、好ましくはビード形状のエッジウェブによって包囲することができる。1つの末端部において、ウェブは歯磨きアタッチメントのための収納くぼみ部に隣接すると同時に、歯磨きアタッチメントのために配置及び配列手段を形成する止め具を形成し、この止め具において歯磨きアタッチメントが、具体的にはそれらのステム末端部で立つようにすることができる。
【0027】
このエッジウェブは、高さが歯磨きアタッチメントのステム部の直径より低く、それにより歯磨きアタッチメントのステム末端部が収納ベースのエッジウェブよりわずかに上方に突出するように構成され得る。これによって先ず、歯磨きアタッチメントの把時が容易になる。また、歯磨きアタッチメントの識別容易性が向上し得る。異なる歯磨きアタッチメントに個別に符号を付すために、例えば小さな環状の形態での彩色マーキングを設け、これをユーザーが自分用のブラシアタッチメントの前に又は自分用のクリーニングアタッチメントの前に付けるようにすることができる。先に明記した、マンドレルを備える配置法においては、この環が見えなくなってしまうことが多い。先に明記した、止まり穴レセプタクルを備える従来技術においても同様である。結果として、違うアタッチメントを把時してしまうこと、又は正しいアタッチメントを見つけるまでに数個のブラシを確認しなければならないことが生じ得る。これに対し、横置き収納の場合では符号化した環が容易に視認できる。これに関連して、エッジウェブ及び/又は収納くぼみ部の末端部の止め具は、有利なことに、収納される歯磨きアタッチメントのステム直径及び/又は曲率半径によって画定される収納くぼみ部の直径の75%未満、及び具体的には50%未満であり得る。これにより取扱いが容易となり、混乱の危険は低減される。
【0028】
収納装置の収納ボディは、ブラシの手持ち式部品の充電のために、充電ステーションに接続することができる。例えば、収納ボディは充電ステーションのハウジングとともに一体的に形成し、アタッチメント収納部が充電ステーションで恒久的に設けられるようにすることができる。しかしながら、有利なことに、充電ステーション及び収納装置のモジュラー構造を有し、歯磨きアタッチメントが直接充電ステーションに、又は所望により充電ステーションとは隔離されて、収納され得るようにすることも可能である。具体的には、収納ボディは、充電ステーションに対して取り外し可能にロックするための取り外し可能な接続手段を有し、例えば家では充電ステーションと収納装置との間にロックされた接続を形成できる一方、例えば旅行時には、収納装置から隔離して充電ステーションのみを持ち歩き、また収納することができる。このようなモジュラー構造により、歯磨きアタッチメントの水平収納とは独立に、独自の利点が得られる。したがって、例えば、短い旅行には小さな、非常にコンパクトな充電部品のみを持っていき、比較的かさばる収納装置は家に残すことができる。逆に、対応する手持ち式部品が、例えば休暇を過ごす場所などの目的地において得られることが分かっている場合には、収納装置のみを持っていくことも可能である。
【0029】
収納ボディと充電ステーションとの間の取り外し可能な接続手段は、当該技術分野において既知の様々な構成をとることが可能である。例えば、収納ボディの充電ステーションへのねじ止め及び/又は締め付けを設けることができる。一実施形態では、取り外し可能な接続手段は、収納ボディを充電ステーション上にロックするためのロック手段を有する。
【0030】
収納ボディが、充電ステーションに整合した形状で、かつ/又は充電ステーションのハウジングの上方に置かれ得る、充電ステーション受容開口部を有する場合には、充電ステーションと収納ボディとの間の、しっかりとロックされながらも取り外し可能な接続が設けられ得る。この場合、充電ステーション開口部は環状に閉じ、その上に収納ボディが置かれるときには充電ステーションが完全に包囲され、充電ステーション開口部のエッジが充電ステーションの外面形状に対して正確に嵌合した形で落ち着くようにすることができる。
【0031】
充電ステーションに設けられるケーブルを導出できるようにするため、収納ボディ、具体的には環状に閉じた充電ステーション開口部の周壁は、U字形貫通凹部が底部に向かって開口する形態に有利にも構成され得る、ケーブル貫通凹部を含むことができる。充電ステーション及び/又はケーブル接続の構成によっては、ケーブル貫通凹部は収納ボディ上に一体化した接続手段を、例えば、充電ステーション上への収納ボディの取り外し可能な接続又はロックのためのロック手段の形で、備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明のこれらの特徴及び更なる特徴は、特許請求の範囲においてそれらの結合が個々に、又は相互の任意の組合せ若しくは組合せに準じる形で独立に本発明の対象となり得るが、これらは特許請求の範囲の他に、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する以下の説明及び図からも明らかとなる。図面は以下の通りである。
【図1】充電ステーションに接続する、歯ブラシのアタッチメントブラシ用収納装置を有する、充電ステーション上の電動歯ブラシの概略全体斜視図。
【図2】収納装置がカバーを閉じた状態で示されている、アタッチメントブラシ用収納装置及びこれに接続された充電ステーションの斜視図。
【図3】収納装置のカバーが開いて示され、3つのアタッチメントブラシが収納装置の収納ベース上に収納されている、図2と同様の、充電ステーションに隣接した収納装置の斜視図。
【図4】収納装置が、カバーが閉じた状態で示され、充電ステーションに隣接した収納装置の、図2とはわずかに修正された角度からの斜視図。
【図5】カバーは開き、またアタッチメントブラシがない状態の、図4と同様の収納装置の斜視図。
【図6】収納装置はモジュラー構造、及び、異なる充電ステーションを収納ボディに接続できるように異なるホルダーを有し、収納ボディ及びこれに接続可能な充電ステーションホルダーが分解図に示されている収納部の収納ボディの斜視図。
【図7】図6のオプションB(実施形態)による収納ボディに接続された充電ステーションホルダーを伴う、図6の収納ボディの斜視図。
【図8】歯ブラシヘッドを吊下げられた垂下に解放された状態で収容するためのワーキングヘッド凹部を伴う、収納ボディの、段形状の起伏の収納くぼみ部の1つを示す断面図。
【図9】図7と同様であるが、隆起した仕切り壁を備える収納ボディの斜視図。
【図10】図2による収納装置の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0033】
歯磨き装置2(図1)は、手持ち式部品3と、アタッチメントブラシとしての形体で歯磨きアタッチメント4とを含み、アタッチメントブラシは、手持ち式部品3上に取り外し可能に置かれ得、手持ち式部品3内の電気的駆動装置によって、当該技術分野において既知の方法で駆動し得る。歯磨きアタッチメント4は、管状のステム23(図3)及びこれに接続されたワーキングヘッド24(図3)を含むことができる。図1、3、8及び10にはブラシヘッドとして構成されたアタッチメントブラシを示したが、当業者は、他の歯トリートメントツール、歯茎トリートメントツール、舌トリートメントツール、及びその他の口腔トリートメントツール及び口腔ケアツールもまた本発明において使用可能であることを理解されよう。このようなツールの例としては、歯間クリーナー、舌クリーナーなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0034】
手持ち式部品3は、詳細には示していないが、手持ち式部品3の後端面を充電ステーション20上に配置することによって充電し得る、充電式バッテリの形体でエネルギー蓄積装置を含む。
【0035】
充電ステーション20は、手持ち式部品3、具体的にはその後端面に整合した形状を有し、また手持ち式部品に応じて異なって構成され得る、手持ち式部品レセプタクル25(図4)を含む。図6の変形例(A)に示すように、手持ち式部品レセプタクル25は、手持ち式部品3上の前側凹部に係合する、突出したマンドレル26を含むことができる。あるいは、又は加えて、図6の変形例(実施形態)Bに示すように、手持ち式部品レセプタクル25は、手持ち式部品3を挿入し得る、止まり穴形状の凹部を含むことができる。手持ち式部品3の充電用の電気接続は、当該技術分野において既知のように様々な方法で構成され得る。
【0036】
図2及び3に示すように、収納装置1は充電ステーション20に接続され、この収納装置は、図では、複数の歯磨きアタッチメント4が中に置かれ得る箱の形の、閉じることが可能な収納容器27を含む。
【0037】
この場合、図2及び3に描写した実施形態では、収納容器27は、充電ステーション20のハウジング30にロックし得る、充電ステーションホルダー29としての、一体形成された接続手段28を含む。一体形成された接続手段28の代わりに、収納装置1はまた、図6及び7に示し、また以下に更に詳細に説明するように、隔離して構成され、有利に交換可能な接続手段28を有する、モジュラーを含むこともできる。
【0038】
収納装置1は、有利なことに、収納容器27の下部を形成し、平坦な接触ゾーン31(図4)を有する、収納ボディ5を備えることができ、これによって洗面台、浴室の棚などの上に置かれ得る。接触ゾーン31は、有利なことに、例えば柔らかい材料からなる小さな足の形体で接触要素を含むことにより、大きな音をたてることなく、衝撃の少ない状態で盤上に置くことが可能である。滑らかな盤上で滑るのを避けるために、例えばエラストマー又はゴムからなる足の形体で接触要素を設けることができるが、これらの接触要素は成形により形成することも、又は隔離して取り付けることも可能である。
【0039】
この目的のために収納ボディ5は、平坦な、皿状の構成を有してよく、また平坦面を盤上に伴って置かれ得る。具体的には、収納ボディは、複数の歯磨きアタッチメント4を横置き配列で、上に置かれ得るレリーフ状の球面収納ベース6を有することが可能である。
【0040】
図3及び5では、複数の収納くぼみ部7が収納ベース6に組み込まれている。図示したくぼみ部は、歯磨きアタッチメント4、具体的にはその管状ステム23の輪郭に整合した形状の、半片シェル形状及び/又は溝形状のくぼみ部を有する。しかし、当業者は、他の好適なくぼみ部形状もまた、用い得ることを理解されよう。図示した実施形態では、収納くぼみ部7は、歯磨きアタッチメント4がそのステム23の長さ全体にわたってくぼみ部上に置かれるのではなく、点状に、又は2つの支持位置において支持されるように、構成される。この目的のために、収納くぼみ部7は、相互にぴったり重なるように配列された、それぞれ半片シェル形状の2つの支持部32及び33を備え、これら支持部の間においては輪郭が低くなっていることから、歯磨きアタッチメント4のステム23が支持部32と33との間に自由に置かれ、収納ベース6とは接触しないようになっている。図示した実施形態では、支持部32及び33は、歯磨きアタッチメント4がステム23の末端部とワーキングヘッド24直前のネック部とによって、これら支持部上に静止するように、配置される。
【0041】
2つの支持部32及び33はともに、収納くぼみ部7の、1つのステム収納部9を形成し、ここに歯磨きアタッチメント4を、ステム23が末端部及びネック部では既知の方法で置かれ得るが、これら両部の間では収納ベース6に接触することなく自由に静止するように、配置することができる。
【0042】
各収納くぼみ部7は、ステム収納部9に続けて、ワーキングヘッド24を受容するための部分を有し、このステム受容部9とワーキングヘッドを受容するための隣接部とは、相互に直線状に続くように配置される。
【0043】
具体的には、歯磨きアタッチメント4のワーキングヘッド24の領域において、収納ベース6は、収納ベース6においてくぼみ部を形成し、(アタッチメントブラシとしての歯磨きアタッチメント4の場合であればその剛毛アレイ11としての)ワーキングヘッド24を収容するに十分な大きさと深さがあるように構成され得る、1つのワーキングヘッド凹部10を含むことができる。したがって、アタッチメントブラシは、ワーキングヘッド24が収納ベース6上に直立することなく、自由に下向きにぶら下がることができる。
【0044】
図示した実施形態では、収納くぼみ部7の領域において、収納ベース6は階段形状のショルダ12(図8及び10)を備え、その領域において収納ベースは異なる高さを示す。上述したワーキングヘッド凹部10に向かって収納ベース6が下向きに降下することで、収納される歯磨きアタッチメント4のワーキングヘッド24は対応する支持部32から自由に突出する(図3及び10参照)。
【0045】
この場合、収納くぼみ部7は平行に相互に隣接して配置できることから、歯磨きアタッチメント4を相互に隣接した平行な配列で収納することができる。
【0046】
歯磨きアタッチメント4における残留水分をよりよく排出するために、収納くぼみ部7又は収納ベース6を、収納ボディ5の接触ゾーン31に対して鋭角にわずかに傾斜させることができる。好ましい傾斜角は、5°〜25°である。収納くぼみ部7の斜面は、上述した支持部32及び33を異なる高さにすることによって得ることができる。具体的には、対応するワーキングヘッド24に面する支持部33を、ステム末端部のために設けた支持部33よりもわずかに高く配置することで、歯磨きアタッチメント4を、ワーキングヘッド24をわずかに高くした状態で置くことができる(図3、8、及び10参照)。
【0047】
図8に示すように、各収納くぼみ部7のステム受容部9はまた、連続的な表面として構成され得、すなわち、図3に示す隔離した支持部32及び33の代わりに、1つの連続した溝形状のステム収納くぼみ部を設けることも可能である。図8参照。図8の実施形態では、ステム収納部9はまた、片側に向かって降下するように構成されており、水平方向に対する角度は有利に5°〜25°であり得る。図8の実施形態では約14°の傾斜角αが設けられている。この場合、ステム収納部9はワーキングヘッド凹部10に向かって降下するように構成されることで、ワーキングヘッド24は、ステムの末端部よりも高くなるように置かれ、そのステムでは、歯磨きアタッチメント4が対応する手持ち式部品上に置かれる。
【0048】
図8に更に示すように、階段形状ショルダ12のために、収納くぼみ部7のワーキングヘッド凹部10が上述したステム収納部9に対して下向きに降下することにより、剛毛アレイ11を、所望によりわずかにワーキングヘッド凹部10のベース上にかかるように、又は有利なことに、ベース上に置くことなくこのベースから自由な状態に置くことが可能となる。
【0049】
収納ベース6は、エッジウェブ18をもってその周囲方向の境界となすことができるが、このエッジウェブは、収納ベース6の収納表面8に比較してわずかに高くなるように構成され得る(図3)。このウェブエッジ18の助けにより、収納ベース6は、残留水分が歯磨きアタッチメント4から洗面台又は浴室の棚の上へと流れ落ちるのを防ぐ、収集シェルを形成することができる。
【0050】
少なくとも、歯磨きアタッチメント4のステム末端部が上に置かれることになる収納くぼみ部7の領域では、上述したエッジウェブ18は歯磨きアタッチメント4のステム23の直径よりも小さくすることができる。図3又は図8参照。有利なことに、上記の領域のエッジウェブ18の高さは、ステムの直径の高さの75%未満、好ましくは50%未満であり得る。これにより、収納装置1が高くなった位置に直立する場合には特に、個々の歯磨きアタッチメント4の区別のためにステム末端部に嵌められることが多い彩色環をより容易に視認し、識別することが可能である。
【0051】
図4及び5に示すように、収納ボディ5は、フード形状のカバー13によって閉じることができる、箱状の下部を形成する。図示の実施形態では、ヒンジ付きのカバー13を、歯磨きアタッチメント4のワーキングヘッド24がその上に静止することになる収納ボディ5の側面に沿った、水平枢軸34の周りに開閉することができる。この場合、上記のカバー13は、収納ベース6全体を覆い、収納ベース6を包囲するエッジウェブ18上に載る。図4参照。
【0052】
十分な通気と、その結果としての、収納される歯磨きアタッチメント4の乾燥を得るために、2つのスリット形状の通気用開口部14及び15をカバー13の対向する側面に設けることができ、これらの開口部は、前後面、又はステム末端部及びワーキングヘッド24のところに有利に延在し得る。図3参照。
【0053】
通気用開口部の配置及び構成は、カバー13の構成と同様、通気用開口部の間又は通気用開口部相互間に煙突効果が確立され得るように行われる。例えば、ワーキングヘッド24での後面通気用開口部15は、ステム23の末端部での前面通気用開口部14よりも高く延在することができる。加えて、カバー13の上面は、傾斜するように、具体的には後面通気用開口部15に向かって連続的に上昇するように、構成され得る。カバー13の上面の斜面又は傾斜は5°〜25°の範囲内であり得る。
【0054】
カバー13の上面は、開口部を設けることなく閉じた状態に構成され得、収納した歯磨きアタッチメント4にほこりが落ちるのを防ぐことができる。カバー13が閉じているときに収納ボディ5の中身が見えるように、透明な合成樹脂材料からなるカバー13を用いることが有利なこともある。上述した通気用開口部14及び15をカバー13の側面に設けることも可能であり、その場合、開口部は遷移ゾーンへと、上面に向かって延在し得る。図2及び3参照。
【0055】
上述した煙突効果を助長するために、カバー13の2つの側面16及び17にのみ通気用開口部14及び15を設け、全体として矩形であるカバー13の、他の2つの側面は閉じるように、構成され得る。図2及び3参照。
【0056】
収納装置1の収納容器27を充電ステーション20に接続するために、収納ボディ5は、その一末端部に横方向に設けられた、充電ステーションの受容開口部22を備える横方向に突出した保持部35を含む、接続手段28を備えることができる。保持部35は、収納ボディ5の接触ゾーン31に連続する。
【0057】
受容開口部22は、充電ステーション20のハウジングの外面形状に正確に整合させることで、保持部35が充電ステーション20の上に押し込まれたときに、充電ステーション20のハウジングの周囲に嵌合した形で落ち着くようにすることができる。
【0058】
保持部35と充電ステーション20との間のロックされた接続は、受容開口部22の領域にロック手段21を設けることによって得られ、このロック手段21は、例えば、受容開口部22の周囲から放射状に突出し、充電ステーション20のハウジング上の相補的な形状のロックエッジと係合し得る、ロックフック36を備えることができる。収納ボディ5と充電ステーション20との間の取り外し可能な接続の結果として、収納装置1は、所望により、充電ステーション20とともに、又はこれから隔離して用いることが可能である。例えば、旅行のときにスーツケース内に十分な空きがなければ、細い充電ステーション20だけを持っていくことが可能である。
【0059】
充電ステーション20のケーブル37を導出できるようにするため、充電ステーションの受容開口部22の周壁は、図6の実施形態に描写されるように、保持部35を備えた収納装置1を上方から充電ステーション20上に容易に置かれ、ケーブル37を介して置かれることができるようにU字形貫通凹部が底部に向かって開口する形態に有利にも構成され得る、ケーブル貫通凹部38を備える。
【0060】
ケーブル37又はその充電ステーション20への接続の構成によっては、例えばロック突起39の形体の保持手段を、ケーブル貫通凹部38に組み込むことも可能である。図6、実施形態B参照。このようなロック手段によってケーブル37又はケーブル接続部を確実に保持することができる。
【0061】
充電ステーション20、20’のための保持部35、35’は、図6及び7に示すように、収納装置1から隔離して形成し、収納ボディ5に取り外し可能に接続されるように形成することができる。このようなモジュラー式に構成された収納装置1の構造により、異なる充電ステーション20、20’に好適な異なる保持部35、35’を収納ボディ5上に配置し、ロックすることが可能となり得る。図6は、このように異なって構成された保持部35を実施形態Aに、また保持部35’を実施形態Bに示し、これらは、実施形態Cの充電ステーション20の対応する実施形態A及び実施形態Dの充電ステーション20’の対応する実施形態Bに整合した形態の、異なって構成された受容開口部22(実施形態A)、22’(実施形態B)を有する。
【0062】
保持部35、35’と収納ボディ5との間の接続は、当該技術分野において既知の様々な実施形態を用いて構成され得る。取り外し可能なロック接続は本発明の範囲内である。
【0063】
図9は、図7に類似するが、収納くぼみ部7内に置かれたワーキングヘッド24、具体的には剛毛アレイ11の相互接触を防ぐことで材料及び/又は細菌性のあらゆる汚染を防ぐ、隆起した隔壁40を備える収納ボディの斜視図を示す。この代表的な実施形態では、収納ボディ5は、受容開口部22を備える1つの部品として、好ましくは合成樹脂の射出成形部品として構成される。
【0064】
図10は、収納装置1の実施形態を断面図で示す。収納くぼみ部7は、クリーニングアタッチメント4のための2つの座面を有し、第1の波状支持部33の凹部41が第1の座面として設けられ、第2の支持部32の収納ベース6が第2の座面として設けられ、第2の座面は少なくともエッジウェブ18の近傍に配置されている。この結果として、歯磨きアタッチメント4との間の接触面は非常に小さくなり、これによって、衛生が向上するのに加えて、歯磨きアタッチメント4の乾燥がより速やかに行われるようになる。
【0065】
水平面に対して1°〜45°、好ましくは5°〜25°の角度α1を有する、歯磨きアタッチメント4の傾斜した収納により、装置の扱いは人間工学的に一層好ましいものとなり得る。
【0066】
斜めに配置したカバー13は、本明細書で図8を参照しながら上述したように、その前後面に通気用開口部14、15を有する。
【0067】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「5°〜25°」として開示した範囲は、「約5°〜約25°」を意味することが意図される。
【0068】
「発明を実施するための形態」において引用される文献があれば、そのすべては、その関連部分において、参照することにより本明細書に組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈されるべきものではない。この文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する範囲については、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義を適用するものとする。
【0069】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯磨き装置の手持ち式部品に対して着脱可能に構成された、歯磨きアタッチメント用収納装置であって、
内部に収納される歯磨きアタッチメントを保持するための収納ボディであって、少なくとも1つの歯磨きアタッチメントを横置き配列で受容するための少なくとも1つの収納くぼみ部を含む収納ベースを有する収納ボディを備え、
前記収納くぼみ部が波状支持部を有する、収納装置。
【請求項2】
前記波状支持部が、曲面又は半円状の凹部を有する、請求項1に記載の収納装置。
【請求項3】
前記波状支持部が、少なくとも1つの平坦な、エッジ付き隆起を有する、請求項1に記載の収納装置。
【請求項4】
前記収納ベースが、複数の歯磨きアタッチメント(4)を受容するように構成された複数の収納くぼみ部を有する収納シェルを形成する、請求項1に記載の収納装置。
【請求項5】
前記複数の収納くぼみ部の少なくとも1つが、前記少なくとも1つの収納くぼみ部に配置される前記歯磨きアタッチメントのステムの形状にほぼ整合する曲率を有する溝形状のステム収納部を有する、請求項4に記載の収納装置。
【請求項6】
前記収納ベースが、前記収納くぼみ部内に置かれた前記歯磨きアタッチメントの、垂下するワーキングヘッドを収容するためのシンク形状のワーキングヘッド凹部を有し、前記ワーキングヘッド凹部が、前記ワーキングヘッドが接触することなく吊下げられる形態で前記歯磨きアタッチメントを収容するために十分な深さを有する、請求項4に記載の収納装置。
【請求項7】
前記収納くぼみ部が、前記ワーキングヘッド凹部をステム収納部から隔離する、段形状のショルダ(12)を有する、請求項6に記載の収納装置。
【請求項8】
前記収納ベース及び収納くぼみ部の少なくとも1つが、水平面に対して1°〜45°の角度を有する斜面を有し、前記斜面により、前記歯磨きアタッチメントが水平面に対して傾斜して配置される、請求項4に記載の収納装置。
【請求項9】
前記角度が、水平面に対して5°〜25°である、請求項9に記載の収納装置。
【請求項10】
前記斜面が、前記ワーキングヘッド凹部に向かって上昇していくように構成される、請求項9に記載の収納装置。
【請求項11】
前記収納ベース上に置かれるように構成されたカバーを更に備える、請求項1に記載の収納装置。
【請求項12】
前記カバーが透明又は半透明である、請求項11に記載の収納装置。
【請求項13】
前記収納装置が、前記カバー及び前記収納ベースの少なくとも1つにおいて異なる高さに配置された少なくとも2つの通気用開口部を含む複数の通気用開口部を更に備える、請求項11に記載の収納装置。
【請求項14】
前記カバーが、フード状の形状を有し、対向する側面のそれぞれに少なくとも1つの通気用開口部を有する、請求項11に記載の収納装置。
【請求項15】
前記カバーの上部が水平面に対して傾斜した輪郭を有し、前記輪郭が、前記通気用開口部の少なくとも1つから前記通気用開口部の少なくとも他の1つへ上昇していくように構成される、請求項14に記載の収納装置。
【請求項16】
前記通気用開口部の少なくとも1つが、収納位置にある前記歯磨きアタッチメントの前記ワーキングヘッドより下方に配置され、前記通気用開口部の少なくとも他の1つが、前記収納位置にある前記歯磨きアタッチメントの前記ワーキングヘッドの上方に配置される、請求項13に記載の収納装置。
【請求項17】
前記複数の通気用開口部が少なくとも1000mm2の総断面積を有し、前記複数の通気用開口部の少なくとも2つが、それぞれ、前記通気用開口部の前記総断面積の少なくとも25%を有する、請求項12に記載の収納装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つの収納くぼみ部が、少なくとも一端部において、収納される前記歯磨きアタッチメントのステムの直径より小さな高さを有するエッジウェブによって境界が画定され、前記エッジウェブが、軸方向定置のための前記歯磨きアタッチメントの境界壁を形成する、請求項1に記載の収納装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つの収納くぼみ部が、前記歯磨きアタッチメントのための少なくとも2つの座面を有し、前記第1の波状支持部の前記凹部が第1の座面として設けられ、前記第2の支持部の収納ベースが第2の座面として設けられ、前記第2の座面が前記エッジウェブの近傍に配置される、請求項18に記載の収納装置。
【請求項20】
前記収納ボディが、前記収納ボディを充電ステーションに固定するための取り外し可能な接続又はロック手段を有する、請求項1に記載の収納装置。
【請求項1】
歯磨き装置の手持ち式部品に対して着脱可能に構成された、歯磨きアタッチメント用収納装置であって、
内部に収納される歯磨きアタッチメントを保持するための収納ボディであって、少なくとも1つの歯磨きアタッチメントを横置き配列で受容するための少なくとも1つの収納くぼみ部を含む収納ベースを有する収納ボディを備え、
前記収納くぼみ部が波状支持部を有する、収納装置。
【請求項2】
前記波状支持部が、曲面又は半円状の凹部を有する、請求項1に記載の収納装置。
【請求項3】
前記波状支持部が、少なくとも1つの平坦な、エッジ付き隆起を有する、請求項1に記載の収納装置。
【請求項4】
前記収納ベースが、複数の歯磨きアタッチメント(4)を受容するように構成された複数の収納くぼみ部を有する収納シェルを形成する、請求項1に記載の収納装置。
【請求項5】
前記複数の収納くぼみ部の少なくとも1つが、前記少なくとも1つの収納くぼみ部に配置される前記歯磨きアタッチメントのステムの形状にほぼ整合する曲率を有する溝形状のステム収納部を有する、請求項4に記載の収納装置。
【請求項6】
前記収納ベースが、前記収納くぼみ部内に置かれた前記歯磨きアタッチメントの、垂下するワーキングヘッドを収容するためのシンク形状のワーキングヘッド凹部を有し、前記ワーキングヘッド凹部が、前記ワーキングヘッドが接触することなく吊下げられる形態で前記歯磨きアタッチメントを収容するために十分な深さを有する、請求項4に記載の収納装置。
【請求項7】
前記収納くぼみ部が、前記ワーキングヘッド凹部をステム収納部から隔離する、段形状のショルダ(12)を有する、請求項6に記載の収納装置。
【請求項8】
前記収納ベース及び収納くぼみ部の少なくとも1つが、水平面に対して1°〜45°の角度を有する斜面を有し、前記斜面により、前記歯磨きアタッチメントが水平面に対して傾斜して配置される、請求項4に記載の収納装置。
【請求項9】
前記角度が、水平面に対して5°〜25°である、請求項9に記載の収納装置。
【請求項10】
前記斜面が、前記ワーキングヘッド凹部に向かって上昇していくように構成される、請求項9に記載の収納装置。
【請求項11】
前記収納ベース上に置かれるように構成されたカバーを更に備える、請求項1に記載の収納装置。
【請求項12】
前記カバーが透明又は半透明である、請求項11に記載の収納装置。
【請求項13】
前記収納装置が、前記カバー及び前記収納ベースの少なくとも1つにおいて異なる高さに配置された少なくとも2つの通気用開口部を含む複数の通気用開口部を更に備える、請求項11に記載の収納装置。
【請求項14】
前記カバーが、フード状の形状を有し、対向する側面のそれぞれに少なくとも1つの通気用開口部を有する、請求項11に記載の収納装置。
【請求項15】
前記カバーの上部が水平面に対して傾斜した輪郭を有し、前記輪郭が、前記通気用開口部の少なくとも1つから前記通気用開口部の少なくとも他の1つへ上昇していくように構成される、請求項14に記載の収納装置。
【請求項16】
前記通気用開口部の少なくとも1つが、収納位置にある前記歯磨きアタッチメントの前記ワーキングヘッドより下方に配置され、前記通気用開口部の少なくとも他の1つが、前記収納位置にある前記歯磨きアタッチメントの前記ワーキングヘッドの上方に配置される、請求項13に記載の収納装置。
【請求項17】
前記複数の通気用開口部が少なくとも1000mm2の総断面積を有し、前記複数の通気用開口部の少なくとも2つが、それぞれ、前記通気用開口部の前記総断面積の少なくとも25%を有する、請求項12に記載の収納装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つの収納くぼみ部が、少なくとも一端部において、収納される前記歯磨きアタッチメントのステムの直径より小さな高さを有するエッジウェブによって境界が画定され、前記エッジウェブが、軸方向定置のための前記歯磨きアタッチメントの境界壁を形成する、請求項1に記載の収納装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つの収納くぼみ部が、前記歯磨きアタッチメントのための少なくとも2つの座面を有し、前記第1の波状支持部の前記凹部が第1の座面として設けられ、前記第2の支持部の収納ベースが第2の座面として設けられ、前記第2の座面が前記エッジウェブの近傍に配置される、請求項18に記載の収納装置。
【請求項20】
前記収納ボディが、前記収納ボディを充電ステーションに固定するための取り外し可能な接続又はロック手段を有する、請求項1に記載の収納装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2012−510310(P2012−510310A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−538098(P2011−538098)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際出願番号】PCT/IB2009/055668
【国際公開番号】WO2010/067328
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(596181730)ブラウン ゲーエムベーハー (75)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際出願番号】PCT/IB2009/055668
【国際公開番号】WO2010/067328
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(596181730)ブラウン ゲーエムベーハー (75)
【Fターム(参考)】
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