説明

歯ブラシ

【課題】口腔内の通電状態をより安定化することが可能な歯ブラシを得る。
【解決手段】電池6、当該電池6の一方の極に接続され歯磨き時に口腔内に入る部分としての先端部2dに設けられる先端側電極9、および当該電池6の他方の極に接続され柄2bの表面に露出して設けられる柄側電極10、を有する歯ブラシ1において、当該先端部2dに、可動蓋(毛束2jの根元部22)を有する液体収容室20を形成し、先端側電極9を当該液体収容室20内に臨むように設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の歯ブラシとして、電源、当該電源の一方の極に接続され歯磨き時に口腔内に入る部分に設けられる先端側電極、および当該電源の他方の極に接続され柄の表面に露出して設けられる柄側電極、を有し、歯磨き時に、電源の一方の極から、先端側電極、液体(水、歯磨き剤、唾液等)、使用者の口腔内、体内、手指、柄側電極、および電源の他方の極に至る回路を形成し、口腔内を通電するようにしたものが知られている。この歯ブラシによれば、口腔内を通電することにより、歯茎にマッサージ効果を与えることができる(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特許第2560162号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の歯ブラシでは、先端側電極と液体との接触状態が不十分となってこの部分で上記回路が途切れ、口腔内の通電状態が不安定になってしまう場合があった。
【0004】
そこで、本発明は、口腔内の通電状態をより安定化することが可能な歯ブラシを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明にあっては、電源、当該電源の一方の極に接続され歯磨き時に口腔内に入る部分に設けられる先端側電極、および当該電源の他方の極に接続され柄の表面に露出して設けられる柄側電極、を有する歯ブラシにおいて、上記歯ブラシの口腔内に入る部分に可動蓋を有する液体収容室を形成し、上記先端側電極を上記液体収容室内に臨むように設けたことを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明にあっては、上記液体収容室を毛束の基台部で毛束先端側に向けて開口する凹部によって形成し、当該毛束の根元部を上記可動蓋として当該凹部内に進退可能に収容し、上記根元部を上記凹部の開口部側に付勢する弾性体を設けるとともに、当該根元部が前当該開口部から抜け出すのを抑制する抜止機構を設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明にあっては、上記液体収容室内で上記根元部を付勢する上記弾性体を、導電性部材によって構成し、上記先端側電極として用いるようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明にあっては、上記弾性体は、上記凹部内に収容したコイルスプリングであることを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明にあっては、上記弾性体は、上記基台部内に設けた導電性プレートを切り起こして上記凹部内に突出させた板バネであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、可動蓋を有する液体収容室内に液体を一時的に滞留させて液体と先端側電極との接触状態をより安定的に得ることができ、以て、口腔内の通電状態をより安定的に得ることができる。
【0011】
請求項2の発明によれば、基台部に毛束を突没可能に支持することができるため、毛束が歯および歯茎の形状にフィットしやすくなって、歯磨き時の食べかすや歯垢の除去性能を高めることができる。そして、基台部に毛束を突没可能に支持する構造と、液体を液体収容室内に一時的に滞留させる構造とで、部品を共用化することができる分、それぞれ別個に設けた場合に比べて構成を簡素化することができる。
【0012】
請求項3の発明によれば、液体収容室内で先端側電極の液体との接触面積を拡大しやすくなって、より安定的な通電状態を得やすくなる。
【0013】
請求項4の発明によれば、上記弾性体をコイルスプリングとすることで、コイル状に巻回された当該コイルスプリングの表面積として、先端側電極の液体との接触面積が液体収容室内でより一層拡大されることになって、より一層安定的な通電状態を得やすくなる。
【0014】
請求項5の発明によれば、上記導電性プレートを切り起こした板バネを上記弾性体として用いることで、部品点数を減らしてかつ構成を簡素化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の各実施形態には、同様の構成要素が含まれている。それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0016】
(第1実施形態)図1,図2は、本発明の第1実施形態を示しており、このうち、図1は、本実施形態にかかる歯ブラシの縦断面図、図2は、図1のA部の拡大図である。
【0017】
歯ブラシ1は、いわゆる電動歯ブラシとして構成されており、柄2bを含む本体部2cと、基台部2aを含み本体部2cに可動支持された先端部2dとを備えている。そして、本体部2c内に内蔵された振動機構としての電動アクチュエータ(例えばリニアモータ等)7によって可動シャフト14a,14bを介して先端部2dを軸方向(図2の上下方向)に反復振動させることで、歯磨きの際の食べかすや歯垢の除去効率を高めてある。この振動機構については、柄2bに設けたスイッチ16の操作によって、ON/OFFを切り換えたり、振幅や周波数を切り換えたりすることができる。また、ギヤ等を含む減速機構を設けてアクチュエータの動作を減速して出力するように構成してもよい。また、電動アクチュエータは、回転式の電動モータとして当該電動モータの回転出力を往復出力に変換するギヤやリンク機構等を設けてもよいし、他のアクチュエータ(磁気回路構造を備えたアクチュエータ等)としてもよい。また、先端部2dの動作速度や可動範囲を電気的あるいは機械的に変更できるように構成してもよい。
【0018】
本体部2cは、略筒状に形成された絶縁性材料(例えば合成樹脂材料)からなるケーシング2eを備え、その内部に、上記電動アクチュエータ7の他、電源としての電池6、昇圧回路や電流制限回路等の各種回路が形成される回路基板8等を装備してある。
【0019】
また、この歯ブラシ1は、歯磨き時に口腔内を通電する通電機構を備えている。すなわち、電池6の一方の極に接続されて歯磨き時に口腔内に入る部分(先端部2d)に設けられる先端側電極9(図2参照)と、電池6の他方の極に接続され柄2bの表面2fに露出して設けられる柄側電極10とを備えている。
【0020】
柄側電極10は、図1に示すように、柄2bの長手方向(軸方向)に沿って短冊状に細長く形成されており、使用者が柄2bを握ることで使用者の手に密着するようになっている。この柄側電極10は、端子12a等を含む導電経路12、ならびに回路基板8を介して、電池6の正極に電気的に接続されている。なお、先端側電極9および柄側電極10ともに、導電性材料(例えば導電性樹脂材料、金属等)によって形成される。
【0021】
また、図2に示すように、先端部2dの基台部2aには、毛束2jの先端側に向けて開口する凹部21aが形成されており、先端側電極9は、この凹部21aによって形成される液体収容室20内に臨むように設けられている。
【0022】
図1に示すように、先端部2dは、先端側本体部2hと、先端側本体部2hに形成された長手方向に細長く伸びる凹部2kを閉蓋する蓋板2iと、を有している。そして、先端側本体部2hと蓋板2iとによって、凹部2kの底部に載置された略帯板状の導電性プレート13を挟持して固定してある。
【0023】
図2に示すように、導電性プレート13の先端部13bは、基台部2aに形成された凹部21a(液体収容室20)の底部に露出して、先端側電極9の一部を構成している。一方、図1に示すように、導電性プレート13の基端側部分(本体部2c側の部分)は略鉤状に屈曲されて端子13aが形成されており、この端子13aを先端部側の可動シャフト14aに弾発的に当接させてある。
【0024】
そして、この導電性プレート13の先端部13bとしての先端側電極9は、端子13a、先端部2dに形成された孔17に嵌入された可動シャフト14a、本体部2c内で可動シャフト14aと接続される可動シャフト14b、導電性プレート15等を含んで形成される導電経路11、ならびに回路基板8を介して、電池6の負極に電気的に接続されている。
【0025】
したがって、使用者が柄2bを手で握り、先端部2dを口腔内に入れると、電池6の正極、回路基板8、導電経路12、柄側電極10、使用者の手指、使用者の体内、使用者の口腔内(歯、歯茎、水、唾液、歯磨き剤等)、先端側電極9、導電経路11、回路基板8、および電池6の負極に至る回路が形成され、口腔内を通電することができる。これにより、マッサージ効果や、歯垢除去効果等を得ることができる。なお、本実施形態では、この歯磨き時の通電機構については、回路の開閉を切り換えるスイッチ等を設けていない。よって、使用者が歯ブラシ1の先端部2dを口腔内に入れたときに回路が閉じ、口腔内から出したときに回路が開くことになる。ただし、スイッチを設け、回路が閉じる場合を制限するようにしても勿論構わない。
【0026】
上述したように、本実施形態では、毛束2jの基台部2aに液体収容室20が形成されており、先端側電極9としての導電性プレート13の先端部13bを、この液体収容室20内に臨むように設けてある。
【0027】
液体収容室20は、歯磨きの際に口腔内に挿入される基台部2aにおいて、毛束2jの先端側に向けて開口する凹部21aによって形成されている。そして、この液体収容室20をなす凹部21aには、毛束2jの根元部22が進退可能に収容されており、この根元部22によって凹部21aの開口部21b側が遮られるようになっている。すなわち、本実施形態では、根元部22が液体収容室20の可動蓋として機能している。
【0028】
このような可動蓋が設定されず、開口部が開放された液体収容室では、液体収容室内に液体を滞留させにくくなってしまう。ただし、本実施形態では、可動蓋としての根元部22は、液体を液体収容室20内に閉じこめてシールするのではなく、歯磨き時に一旦液体収容室20に入った液体を一時的に滞留させて当該液体収容室20から直ちに流出するのを抑制することを目的として設定されている。このため、根元部22の側面22bと凹部21aの内面との間のクリアランスは所要の大きさに設定され、根元部22は凹部21a内に緩挿されている。この場合、液体の流通を確保するため、側面22bあるいは凹部21aの内面に摺動方向に伸びる溝を設けてもよい。
【0029】
一方、根元部22の底面22aと液体収容室20の底面となる導電性プレート13の先端部13bの表面との間にはコイルスプリング23が収容されており、根元部22を凹部21aの開口部21b側に付勢している。
【0030】
コイルスプリング23は、導電性金属や導電性樹脂等の導電性部材によって構成されており、液体収容室20の底部に露出する導電性プレート13の先端部13bと導通状態で接触して、当該先端部13bとともに先端側電極9の一部をなしている。
【0031】
また、液体収容室20をなす凹部21aの開口部21bは径内方向に内向きフランジ状に突出して、当該凹部21aの奥側より狭くなっており、この開口部21bの周縁部21cと、毛束2jの先端側にコイルスプリング23によって付勢された根元部22の周縁部22cと、が相互に係合して、根元部22が凹部21aから抜け出すのが阻止されている。すなわち、本実施形態では、周縁部21c,22cによって抜止機構24が構成されている。そして、この抜止機構24にも、液体をシールする機能は不要である。
【0032】
上記構成により、根元部22すなわち毛束2jは、凹部21a内で毛束2jの延伸方向に進退可能に保持されることになる。このため、歯磨き時には、毛束2jの先端部は、歯や歯茎の形状にフィットした状態で押し当てられることになって、食べかすや歯垢をより効率良く除去することができる。
【0033】
また、毛束2jは、歯や歯茎の形状や当たり方に応じて基台部2aから突没することになるが、この毛束2jの突没に応じて、その根元部22は凹部21a内で進退する。本実施形態では、この根元部22の進退によって、液体収容室20内への液体の流入が促進される。また、上述したように、根元部22は、開口部21bから液体が流出するのを抑制する可動蓋として機能するため、一旦液体収容室20内に取り込まれた液体は、直ちに流出してしまうことはなく、一時的に滞留することになる。
【0034】
このため、上記構成によれば、液体収容室20内の液体と、この液体収容室20内に露出する先端側電極9としての導電性プレート13の先端部13bおよびコイルスプリング23との接触・導通状態が、維持されやすくなる。
【0035】
なお、歯磨き終了後には、例えば毛束2jを手指等で突没させながら先端部2dを流水に当てることで、液体収容室20内を水で洗うことができる。すなわち、液体収容室20内を清潔に維持しやすくなっている。
【0036】
以上説明したように、本実施形態では、電池6、当該電池6の一方の極に接続され歯磨き時に口腔内に入る部分としての先端部2dに設けられる先端側電極9、および当該電池6の他方の極に接続され柄2bの表面に露出して設けられる柄側電極10、を有する歯ブラシ1において、当該先端部2dに、可動蓋(本実施形態では根元部22)を有する液体収容室20を形成し、先端側電極9を当該液体収容室20内に臨むように設けた。
【0037】
このため、可動蓋を有する液体収容室20内に液体を一時的に滞留させて液体と先端側電極9との接触状態をより安定的に得ることができ、以て、口腔内の通電状態をより安定的に得ることができる。さらに、先端側電極を口腔内に露出するように設けた場合には、この先端側電極に対して使用者が舌触りとして違和感を覚える虞があるが、本実施形態では、液体収容室20内に設けられるため、このようなことがない。
【0038】
また、本実施形態では、液体収容室20を毛束2jの基台部2aで毛束2jの先端側に向けて開口する凹部21aによって形成し、当該毛束2jの根元部22を可動蓋として当該凹部21a内に進退可能に収容し、根元部22を凹部21aの開口部21b側に付勢する弾性体(本実施形態ではコイルスプリング23)を設けるとともに、当該根元部22が当該開口部21bから抜け出すのを抑制する抜止機構24を設けた。
【0039】
このため、基台部2aに毛束2jを突没可能に支持することができ、毛束2jが歯および歯茎の形状にフィットしやすくなって、歯磨き時の食べかすや歯垢の除去性能を高めることができる。また、基台部2aに毛束2jを突没可能に支持する構造と、液体を液体収容室20内に一時的に滞留させる構造とで、部品を共用化することができる分、それぞれ別個に設けた場合に比べて構成を簡素化することができる。
【0040】
また、本実施形態では、液体収容室20内で根元部22を凹部21aの開口部21b側に付勢する弾性体(本実施形態ではコイルスプリング23)を導電性部材によって構成して先端側電極9として用いるようにした。
【0041】
このため、液体収容室20内で先端側電極9の液体との接触面積を拡大しやすくなって、より安定的な通電状態を得やすくなる。
【0042】
また、本実施形態では、上記弾性体を、凹部21a内に収容したコイルスプリング23とした。
【0043】
すなわち、上記弾性体をコイルスプリング23とすることで、コイル状に巻回されたコイルスプリング23の表面積として、先端側電極9の液体との接触面積が液体収容室20内でより一層拡大されることになって、より一層安定的な通電状態を得やすくなる。また、弾性体によって可動蓋としての根元部22を付勢する構成を、比較的簡素な構成として得ることができる。
【0044】
(第2実施形態)図3は、本実施形態にかかる歯ブラシの先端部のみの縦断面図である。
【0045】
本実施形態にかかる歯ブラシ1Aでも、基台部2aに、毛束2jの先端側に向けて開口する凹部21aを形成し、この凹部21aに毛束2jの根元部22を進退可能に収容してある。そして、この毛束2jの根元部22を液体収容室20の可動蓋として用いてある。
【0046】
ただし、根元部22を毛束2jの先端側(凹部21aの開口部21b側)に付勢する弾性体として、本実施形態では、導電性プレート13Aを毛束2jの先端部側に切り起こし成形した板バネ23Aを設けてある。なお、本実施形態では、板バネ23Aの適切な長さを確保して弾性力が得られるよう、少なくとも相互に隣接する凹部21aの底部同士を連通させてある。
【0047】
かかる構成では、板バネ23Aは、導電性プレート13Aの一部をなすものであるから、当然に導電性を有しており、したがって、先端側電極9としても機能することになる。
【0048】
以上の本実施形態では、可動蓋としての根元部22を毛束2jの先端側に付勢する弾性体を、基台部2a内に設けた導電性プレート13Aを切り起こして凹部21a内に突出させた板バネ23Aとした。このため、板バネ23Aを導電性プレート13Aの一部として設けることができる分、部品点数を減らして、構成を簡素化することができる。また、先端側電極9としても機能する弾性体(板バネ23A)が導電性プレート13Aと一体化されている分、弾性体と導電性プレートとが別体となっている場合に比べて導通抵抗(接触抵抗分)が低減されるという利点もある。
【0049】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
【0050】
例えば、上記電源は、除菌処理時に形成される回路あるいは歯磨き時に使用者の体内を含めた回路の電源となりうるもの(電池、部品、回路等)であればよく、電池以外のもの(例えばコンデンサ等)を用いてもよい。また、電源と各電極との導電経路も上記実施形態には限定されず、種々に変更可能であり、例えば回路基板を介さずに、電源と各電極とを接続することもできる。
【0051】
また、本発明は、振動機構を有しない歯ブラシについてももちろん適用可能である。そして、各電極や、液体収容部、可動蓋、弾性体、抜止機構、その他の詳細なスペック(構造、寸法、材質等)も適宜に変更して実施することができる。例えば、弾性体を導電性ゴムとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる歯ブラシの縦断面図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる歯ブラシの先端部の縦断面図である。
【符号の説明】
【0053】
1,1A 歯ブラシ
2a 基台部
2b 柄
2c 本体部
2d 先端部
2f 表面
2j 毛束
6 電池(電源)
9 先端側電極
10 柄側電極
11 導電経路
12 導電経路
13,13A 導電性プレート
20 液体収容室
21a 凹部
21b 開口部
22 根元部(可動蓋)
23 コイルスプリング(弾性体)
23A 板バネ(弾性体)
24 抜止機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源、当該電源の一方の極に接続され歯磨き時に口腔内に入る部分に設けられる先端側電極、および当該電源の他方の極に接続され柄の表面に露出して設けられる柄側電極、を有する歯ブラシにおいて、
前記歯ブラシの口腔内に入る部分に可動蓋を有する液体収容室を形成し、
前記先端側電極を前記液体収容室内に臨むように設けたことを特徴とする歯ブラシ。
【請求項2】
前記液体収容室を毛束の基台部で毛束先端側に向けて開口する凹部によって形成し、当該毛束の根元部を前記可動蓋として当該凹部内に進退可能に収容し、
前記根元部を前記凹部の開口部側に付勢する弾性体を設けるとともに、当該根元部が前当該開口部から抜け出すのを抑制する抜止機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記液体収容室内で前記根元部を付勢する前記弾性体を、導電性部材によって構成し、前記先端側電極として用いるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記弾性体は、前記凹部内に収容したコイルスプリングであることを特徴とする請求項2または3に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
前記弾性体は、前記基台部内に設けた導電性プレートを切り起こして前記凹部内に突出させた板バネであることを特徴とする請求項3に記載の歯ブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−125428(P2009−125428A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−305567(P2007−305567)
【出願日】平成19年11月27日(2007.11.27)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】