歯ブラシ
本発明は、一方で、アタッチメントブラシの接続部品にはめ込み可能なハンドル部ネックを有する歯ブラシハンドル部に関し、このハンドル部ネックには、アタッチメントの接続部品をロックするための少なくとも1つのかみ合い部が設けられている。他方で、本発明は、作業ヘッド及びこの作業ヘッドと接続される、歯ブラシハンドル部のハンドル部ネック上に取付け可能な管状の接続部品を有する前記のアタッチメントに関しており、この場合、接続部品は、ハンドル部ネック上にこの接続部品をロックするための連結部を有している。本発明では、ハンドル部長手方向への軸方向の動きが、連結装置の操作及び横方向の動きを生じ、ロックされることが提案される。歯ブラシハンドル部は、その連結装置が、ハンドル部長手方向の軸方向に移動可能な連結部品を有し、この連結部品の軸方向の動きが、ハンドル部長手方向に対して横方向に、連結装置のかみ合い部の横方向の動きを生じるように、連結部品が支持されていることを特徴としている。軸方向の操作の動きは、この場合、アタッチメントのハンドル部ネックへの取付け又はハンドル部ネックからの取外し時に、アタッチメントを介して行われる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動歯ブラシに関する。この場合、本発明は、一方で、アタッチメント、とくにアタッチメントブラシの接続部品にはめ込み可能なハンドル部ネックを有する歯ブラシハンドル部に関し、このハンドル部ネックには、アタッチメントの接続部品を形状及び/又は摩擦によってロックするための少なくとも1つのかみ合い部が設けられている。他方で、本発明は、作業ヘッド及びこの作業ヘッドと接続される、歯ブラシハンドル部のハンドル部ネック上に取付け可能な管状の接続部品を有する、例えばアタッチメントブラシを形成することのできる前記のアタッチメントに関しており、この場合、接続部品は、ハンドル部ネック上にこの接続部品を形状及び/又は摩擦によってロックするための連結部を有している。
【背景技術】
【0002】
EP 0 500 537 B1から、アタッチメントブラシが、一方で、前面に突出している、歯ブラシハンドル部のシャフト形ハンドル部ネックと接続されており、他方では、そこから突出しているドライブシャフトと接続されている電動歯ブラシが周知である。この場合、ハンドル部ネックは、ほぼシリンダー状の円錐台形に形成されているため、ほぼ管状のアタッチメント接続部品を、締め付けられた状態で正確にハンドル部ネック上に取り付けることができる。
【0003】
このような取付け可能なアタッチメントブラシの場合、一方で、歯ブラシの使用中にアタッチメント固定部が意図せずに外れてしまうことを防止し、他方では、簡単な脱着を可能にしなければならない。こうしたことを防止するため、ハンドル部ネックとアタッチメントブラシとの間の嵌合いは、これまで、かなり強い力を入れないとアタッチメントブラシの取付け又は再取外しができないように強く設定されてきた。これに対して、アタッチメントブラシと歯ブラシのハンドル部との間で、かみ合いによる接続手段を用いた場合は、かみ合いを簡単にするための必要な許容差があるために、がたつきのない接続及び接続の適合精度にしばしば悪影響が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】EP 0 500 537 B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このことから、本発明は、改良された歯ブラシ、改良された歯ブラシハンドル部及び/又はそのような歯ブラシハンドル部用の改良されたアタッチメント部品を提供し、従来技術の欠点を回避して、有利な方法で従来技術を発展させるという課題に基づいている。アタッチメント部品と歯ブラシハンドル部との間の接続は、簡単かつ僅かな力で操作できることが必要であり、この接続によって、アタッチメント部品が歯ブラシのハンドル部にしっかりと保持され、アタッチメントブラシが意図せずに外れることを防ぐことが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題は、請求項1による歯ブラシハンドル部、請求項28による、好ましくはそのような歯ブラシハンドル部用アタッチメント部品及び請求項43による歯ブラシによって解決される。好ましい実施形態は、従属請求項の対象である。
【0007】
また、歯ブラシのハンドル部は、そのハンドル部ネックに、例えばアタッチメントブラシなどのアタッチメントを形状及び/又は摩擦によってロックするために設けられた少なくとも1つのかみ合い部のある連結装置を有しており、その際、連結部品がハンドル部長手方向に移動可能であることも提案される。この連結部品は、好ましくはスプリングエレメントによって、歯ブラシハンドル部から軸方向に押し外されるため、アタッチメント部品が取り付けられていない場合には、連結部品がハンドル部に対して一定の位置にあり、この位置においては、アタッチメント部品をスムーズに取り付けることができる。ハンドル部ネックは、ハンドル部のハウジングと一体形成されているのが好ましい。
【0008】
有利であるのは、ハンドル部ネックの連結装置が、ハンドル部長手方向の軸方向の動き及びハンドル部長手方向に対して横方向の動きを利用して働き、ハンドル部長手方向の軸方向の動きが連結装置の操作に作用し、横方向の動きがロックに作用することである。歯ブラシハンドル部は、その連結装置が、ハンドル部長手方向へ軸方向に移動可能な連結部品を有し、この連結部品の軸方向の動きが、ハンドル部長手方向に対して横方向に、連結装置のかみ合い部の横方向の動きを生じるように、連結部品が支持及び/又は形成されていることを特徴としている。
【0009】
軸方向の操作の動きは、この場合、アタッチメント部品のハンドル部ネックへの取付け又はハンドル部ネックからの取外し時に、アタッチメント部品を介して行われるのが有利である。すなわち、アタッチメント部品の取付け又は取外しは、ハンドル部側連結装置の横方向のロック動作又はロック解除動作を生じさせるために利用することができる。別の視点によれば、このアタッチメントは、その連結部が、ハンドル部側連結部品のかみ合い部が入ることのできる外側を向いたくぼみと、接続部品をハンドル部ネック上に取り付ける際、ハンドル部側連結部品を軸方向に突き戻すための突合わせ面とを、内部面に有することを特徴としている。その際、有利であるのは、アタッチメント連結部の前記の突合わせ面は、アタッチメントと歯ブラシハンドル部とが重なり合う際に、突合せ面が歯ブラシハンドル部の連結部品を捕捉し、これを歯ブラシハンドル部のハンドグリップに対して軸方向に戻すように、形状及び位置に関して、ハンドル部側連結部品に合わせられていることから、アタッチメントの取付けの際に、いわゆる自動的にロックが作動することである。
【0010】
ロックに作用する、ハンドル部側連結装置のかみ合い部の横方向の動きを生じさせるため、好ましくは、ハンドル部ネックと歯ブラシハンドル部の連結部品との間に、スプレッド機構が設けられおり、このスプレッド機構によって、前記の連結部品がハンドル部本体に向かって軸方向に動く場合に、ハンドル部側連結装置の前記かみ合い部が、ハンドル部の長手方向に対して横方向へ、外側に広がることができる。有利であるのは、この場合、該当する軸方向の動きの際に、前記のスプレッド機構によって、外側へ広げられるのが連結部品自体であることであり、このため、前記のかみ合い部は、連結部品に直接取り付けることができ、好ましくは連結部品に一体形成することができる。
【0011】
前記のスプレッド機構は、様々に形成することができる。例えば、傾斜面ペアによって拡張を生じさせることが可能であると考えられる。例えば、連結部品は、ハンドル部ネックに設けられた傾斜面を上ることができるであろう。そうすると、グリップへ戻す場合には、連結部品が外側へ押される。
【0012】
しかしながら、スプレッド機構が、連結部品の横方向の動きを、連結部品の軸方向の動きなしに遮断する、及び/又はその逆に遮断する強制ガイドとして形成されているのは有利である。このスプレッド機構は、また、該当する軸方向の動きの際に連結部品を外側へ押すばかりでなく、逆の軸方向の動きの際に、内側へ引っ張ることが確実に行われるように形成されている。
【0013】
とくに、ハンドル部側連結装置の連結部品は、少なくとも1つのアームを備えるアームガイドによってハンドル部ネックに支持されることができ、このアームは、有利な実施形態において、その一方の端部が旋回可能にハンドル部ネックに接続され、他方の端部が旋回可能に連結部品に接続されている。その際、有利であるのは、旋回軸が、ハンドル部長手方向に対して横方向に調整されていることである。
【0014】
基本的に、連結部品は、かみ合い部の範囲内で必要な広がりを達成するために、かみ合い部の範囲にある1つのアームのみと接続すれば十分である。その際、かみ合い部から離れた部分にある連結部品が、長手方向にずれて、ハンドル部ネックにガイドされることができるなら、全体としてダブルクランクの形態が生じるであろう。しかしながら、好ましくは、この連結部品が、少なくとも2つの、互いにほぼ平行に調整されたアームを備えた平行四辺形のアームガイドによって、ハンドル部ネックに接続されており、そのため、連結部品は、アームによって設定された動作軌道上で、回転コンポーネントなしに実質的に平行に移動することが可能である。この場合、平行四辺形のアームガイドは、連結部品がハンドル部長手方向へ軸方向に動く際、これに対して横方向に、横運動コンポーネントを作るようになっている。有利であるのは、その際、平行四辺形のアームガイドのアームが、初期位置、すなわち、連結部品が非ロック位置にある部分においては、軸方向の動きの際に、軸方向の制御ストロークのもう一方の終点、すなわちロック位置の部分においてよりも、より強い横運動コンポーネントを生じることである。
【0015】
連結部品は、移動軌道上をガイドされることが可能であり、この移動軌道は、連結部品がロック位置に達する前に、移動軌道の端部で、連結部品を軸方向に圧迫し、その際、連結部品は、ハンドル部長手方向に対して横方向に、ロック位置よりも更に外側へ自動的に動かされることは有利である。連結部品が外側へ回転する場合、連結部品が最終的にロックする終端位置をとる前に、死点が越えられる。このことにより、ロック位置における自己拘束固定が可能となり、軸方向にアタッチメントにかけられる一定の力だけがこれに打ち勝つことができる。
【0016】
とくに、平行四辺形ガイドのアームは、連結部品のロック位置への旋回の際に、アームがハンドル部の長手方向に対して垂直に調整された位置を越えるように、一方で、ハンドル部側連結部品の両方の終端位置においては、アームがハンドル部の長手方向に対して鋭角に傾けられた位置をとるように配置することができる。その際、有利であるのは、連結部品の前記終端位置において、アームが様々な角度で傾いているように配置できることである。連結部品が中に移動して、ロック解除された位置にある場合は、ハンドル部の長手方向に対するアームは約20°〜60°、好ましくは30°〜50°の角度で傾けることができ、連結部品がロック位置にある場合は、ハンドル部の長手方向に対するアームは約70°〜89°、好ましくは75°〜85°の角度で傾けられているのが有利である。前記の角度表示は、この場合、量を単位として解釈することができる。というのも、有利なことに、両方の終端位置の間では、ハンドル部の長手方向に対して90°の位置が越えられるため、ハンドル部長手方向に対する前記の90°の位置に関して、アームは、前記の角度位置又は終端位置において異なる側に傾けられているからである。
【0017】
このような旋回アームガイドの代替として、連結部品が、スライドガイドを用いて広げられることができ、有利であるのは、このスライドガイドによって、連結部品の軸方向の動きが強制的に半径方向の動きに転換されるように、連結部品が強制的にガイドされることである。その際、強制ガイドは両方の方向にあるのが有利である。すなわち、連結部品が一方の方向に動く場合、連結部品は外部に押され、その反対方向に動く場合は内部に押される。
【0018】
前記のスライドガイドは、リンクガイドとして形成されていることが有利であり、このリンクガイドが、連結部品の中に1つのリンクガイドと、ハンドル部ネックに取り付けられた、連結部品の中にかみ合う少なくとも1つのガイド突起とを有しているのが好ましい。連結部品は、この場合、いわゆるスライディングブロックを形成しており、このスライディングブロックは、リンクガイドを介して所定の経路に沿って広がることができる。拡張運動の強さ及び高さは、この場合、リンクガイドの勾配によって制御することができる。ここで有利であるのは、リンクガイドが、異なる勾配の複数のガイド部分を含んでいることであり、それによって、連結部品の軸方向の位置に応じて、様々な拡張運動が行われる。とくに、このリンクガイドは、ハンドル部の長手方向に対して平行に、僅かしか勾配のない開始及び終端部分、又は、有利な場合、実質的に勾配なく変化する開始及び終端部分を有し、開始部分と終端部分との間には、大きな勾配のあるガイド中央部分が設けられている。このことにより、終端部分においては、弱い傾きしかない、又は、全く傾いていないガイド部分によって、実質的に軸方向の力がかからない状態で、それぞれの位置に連結部品を保持することができるようになる。これに対し、急な傾きをもつガイド中央部分によって、必要な拡張運動を実施することができる。この拡張運動が終了すると、リンクガイドは、いわゆるバックプレートの上に移動し、このバックプレートによってそれぞれの位置に保持される。必要に応じて、前記の開始及び終端部分は、前記の中央部分に対して僅かに反対方向に傾けられるため、終端位置に入る際に、連結部品が僅かに圧迫され、連結部品は確実にそのときの終端位置にとどまる。
【0019】
連結装置には、連結装置の位置に応じて、歯ブラシのモータを制御する、好ましくは機械的に作用する制御装置を配置することができる。とくに、この制御装置は、連結装置のかみ合い部分がそのロック位置にない場合に、歯ブラシのモータをブロックし、スイッチをオフにする、若しくは、拘束又は制動するアレスト手段を有することができる。このことによって、アタッチメントブラシが正しくハンドル部に取り付けられていない場合でも、歯ブラシのモータが動くことを防止できる。この場合、上述のアレスト手段は、様々に形成することが可能であり、基本的に、制御技術又はソフトウエア技術によってアレスト手段を形成することが考えられるであろう。しかしながら、アレスト手段は機械的に形成することが好ましく、有利な場合には、このアレスト手段が、連結部品に取り付けられたかみ合い面を有することができ、連結部品が内側に移動した非ロック位置にある場合に、このかみ合い面が、ハンドル部のドライブシャフトとかみ合い、とくにドライブシャフトに向かって押し付けられることができる。とくに、アレスト手段は、ドライブシャフト及び前記のハンドル部側連結部品に取り付けられている、重なり合って移動可能な平坦部を有することができる。連結部品の平坦部が、ドライブシャフトの対応する平坦部に向かって押されると、ドライブシャフトは回転することができなくなる。前記の平坦部は、有利な場合、外面側に配置されている。連結部品の非ロック位置における歯ブラシモータの拘束は、スプリングエレメントによってサポートされる。なぜなら、アタッチメント部品が取り付けられていない場合には、このスプリングエレメントによって、連結部品が、歯ブラシハンドル部のグリップから軸方向に押し外される、すなわち、ロック解除位置に押されるからである。
【0020】
このとき、前記のアレスト手段が、駆動モータの電子式スイッチオフと相互作用できることは有利である。とくに、前記の制御装置は、ドライブシャフトが拘束された場合に駆動モータをオフにする、好ましくは電子式スイッチオフ装置を有することができる。歯ブラシのドライブシャフトが自由に動けないことを電子式スイッチオフ装置が検知すると、直ちに駆動モータがスイッチオフになり、モータ及びとくにバッテリも保護する。この場合、ドライブシャフトのアレスト状況の検知は、基本的に様々な方法で行うことができる。例えば、前記の連結部品の位置を検知するポジションセンサーを装備することができるであろう。この部品がアレスト位置にある場合、駆動モータはスイッチオフされる。有利であるのは、モータのスイッチオフをモータの消費電力に基づいて行うことができることである。とくに、前述したスイッチオフ装置は、モータ電流を検知する検知手段を有し、モータ電流が規定のモータ電流レベルを超えると、駆動モータのスイッチをオフにすることができる。このことは、ドライブシャフトがブロックされているか、又は拘束されている場合に生じる。
【0021】
アタッチメント部品が引き抜かれている場合に、駆動モータの電子式スイッチオフと組み合わせて、歯ブラシのハンドル部のドライブシャフトをこのように機械的に拘束することにより、バッテリの保護とともに、極めて簡単に旅行中の安全性を確保することができる。歯ブラシのハンドル部が意図せずにオンになることを防止するためには、歯ブラシのハンドル部からアタッチメント部品を引き抜くだけでよい。たとえ、歯ブラシのハンドル部がカバンの中に入れられたとしても、歯ブラシのバッテリは、意図せずに放電することはできない。
【0022】
連結装置を作動するのに、ハンドル部ネック上にアタッチメントを取り付ける軸方向の動作を利用することができるように、ハンドル部側連結部品に捕捉部分が設けられている。アタッチメントをハンドル部ネック上に取り付ける際、この捕捉部分が、アタッチメントの接続部品に設けられている突合わせ面を捕捉することによって、アタッチメントがハンドル部ネックに押し込まれる場合に、この突合わせ面が、捕捉部分及びそれに伴って連結部品を歯ブラシハンドル部のグリップに向かって軸方向に動かす。とくに、ハンドル部側連結部品及びアタッチメントの連結部に、ハンドル部長手方向又はアタッチメント長手方向に対して横方向に延びる突合わせ面ペアを設けることができる。この突合わせ面ペアは、位置及び方向に関して、ハンドル部ネック上にアタッチメントを取り付ける際に、自動的にかみ合い、ハンドル部側連結部品が軸方向への適切にスライドするように、相互に合わせられている。有利であるのは、その際、相互に捕捉し合う突合わせ面によって、ハンドル部側連結部品のための軸方向の調整動作が削られるだけでなく、そこで設定されているハンドル部側連結部品の横方向の動きも可能であるように設定されていることである。とくに、ハンドル部側連結部品又はその突合わせ面は、アタッチメント側の突合わせ面上をハンドル部長手方向に対して横方向へ滑ることができる。連結部品の軸方向の調整動作に働く、ハンドル部及びアタッチメントの互いに捕捉し合う部分は、いわゆる摺動面ペアを形成し、これが、アタッチメントを軸方向に押し込む際に、相互に滑り合う。
【0023】
アタッチメント側の突合わせ面が、この場合、ハンドル部側連結部品が進入できる溝のエッジに直接隣接して配置されているのは有利である。とくに、前記の突合わせ面は、面一に、くぼみのエッジ面に移行する、及び/又は、少なくとも部分的に、同時にくぼみのエッジ面を形成することができる。有利であるのは、この場合、前記の突合わせ面が、アタッチメントの長手方向に見て、アタッチメントの管状アタッチメントピース内のもっとも奥くにある、くぼみのエッジ部分にあることである。
【0024】
逆に、アタッチメントを歯ブラシのハンドル部から引き抜く場合、連結部品を自動的に外し、これを軸方向に動かすために、アタッチメント及びハンドル部側の連結部品には、ドライブ面ペアが設けられており、有利であるのは、このドライブ面が、軸方向に対して横に延び、前述した方法で摺動面ペアを形成して、ハンドル部又はアタッチメントの長手方向に対する横への滑りと、それによって、ハンドル部の長手方向に対する横への連結部品のロック解除動作とを可能にすることである。この場合、両方のドライブ面は、連結部品が広がっているロック位置にある場合には、互いに重なり合って接触しているが、連結部品が中に移動したロック解除位置にある場合には、横方向に互いにずれているように、横方向に、すなわちハンドル部又はアタッチメントの長手方向に対して横方向に寸法が決められ、互いに合わせられている。言い換えると、前記のドライブ面は、アタッチメントを引き抜く際に、遅くとも、ハンドル部側連結部品の軸方向の動きの終わり近くでかみ合いが外れるため、アタッチメントを完全に引き抜くことが可能となる。
【0025】
とくに有利な実施形態の場合、アタッチメントブラシを引き抜く際に、アレスト部品を連動させるための前記のドライブ面が、一方で、アタッチメントに設けられているくぼみのエッジ面によって形成され、他方では、ハンドル部側連結部品のラッチ凸部のエッジ面によって形成されることができる。
【0026】
アタッチメントが歯ブラシのハンドル部ネック上にぴったりと取り付けられ、連結されるのを更に確実にするため、合わせ面が汚れている場合、歯ブラシハンドル部のハンドル部ネック及び/又はアタッチメントの接続部品に、汚れキャッチ穴が設けられている。ちり粒子、くずなどは、この穴の中に、いわば逃げ去ることができるため、両方の歯ブラシ部品がセットされる場合に、連結プロセスの妨げにはならない。前記の汚れキャッチ穴は、この場合、とくに、ハンドル部ネック及びアタッチメントのシリンダー形又は円錐形の合わせ面、とりわけ、ハンドル部ネックの外部面及びアタッチメントの接続部品の内部面に設けることができる。代替又は追加の方法として、このような汚れキャッチ穴を、歯ブラシのハンドル部及び/又はアタッチメントの連結部品に取り付けることができる、及び/又は、そこに設けられているかみ合い部にも取り付けることができ、連結プロセスの妨げにならないようにする。例えば、拡張する連結部品の外部面及び/又はそれとかみ合うことのできるアタッチメントの内部面に、そのような汚れキャッチ穴を備えることができる場合は、連結部品の拡張が妨げられなくなる。
【0027】
前記の汚れキャッチ穴は、この場合、基本的に様々に形成することができる。有利な実施形態の場合、この汚れキャッチ穴を、表面の細長い穴の形、とくに、歯ブラシの長手方向に延び、実質的には溝形のキャッチ穴を備えた、細長い縦穴の形に形成することができる。
【0028】
請求項にまとめられている概要とは無関係に、副結合の形又は組み合わせた形で、本発明の対象を形成することのできるこれらの特徴及び更なる特徴は、請求項並びに以下の説明及びそれに属する図にも由来している。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】アタッチメントブラシ及びハンドル部の一部を示した、有利な実施形態による電動歯ブラシの部分平面図。
【図2】ロック位置にある連結部品を備えた、複数の部分から形成されているハンドル部ネックを示した、図1の線C−Cに沿って切断した場合の、歯ブラシの縦断面図。
【図3】ハンドル部側連結部品の平行四辺形のアームガイドを示した、図1の線B−Bに沿って切断した場合の、歯ブラシの縦断面図。
【図4】ハンドル部ネック上に押し込んだ場合のアタッチメントブラシ接続部品を示した、これまでの図に示された歯ブラシの部分断面図。この場合、ハンドル部側連結部品は、外に出ていない非ロック位置にある。
【図5】アタッチメントブラシが押し込まれ、連結部品がアタッチメントブラシ接続部品の突合わせ面に達して作動する直前の位置を示した、図4と類似の、これまでの図に示された歯ブラシの部分断面図。
【図6】アタッチメントブラシを歯ブラシのハンドル部に更に押し込んだ場合の、ハンドル部側連結部品の更なる位置を示した、図4及び5と類似した縦の部分断面図。
【図7】アタッチメントブラシを歯ブラシのハンドル部に更に押し込んだ場合の、ハンドル部側連結部品の更なる位置を示した、図4及び5と類似した縦の部分断面図。
【図8】アタッチメントブラシを歯ブラシのハンドル部に更に押し込んだ場合の、ハンドル部側連結部品の更なる位置を示した、図4及び5と類似した縦の部分断面図。
【図9】アタッチメントブラシが完全に押し込まれた位置において、ハンドル部側連結部品のロック終端位置を示した、図4〜8と類似した縦の部分断面図。
【図10】連結部品がリンクガイドにより拡張可能な、更なる有利な実施形態に基づく、図4と類似の歯ブラシによる縦の部分断面図。この場合、外に移動し、ロックしている位置にある前記の連結部品が示されている。
【図11】図10の歯ブラシによる縦の部分断面図。この場合、中に移動し、ロックしていない位置にある連結部品が示されている。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図の中に示された歯ブラシ1は、ハンドル部2及びアタッチメントブラシ3の形でハンドル部と接続されているアタッチメントを含んでいる。部分的に示されているハンドル部2は、周知の方法でハウジングを有しており、その中に、駆動モータと、例えば、バッテリの形でエネルギー供給装置とが収納され、モータをオン/オフにする操作スイッチが取り付けられている。図1〜3に示された、ハンドル部2の前面の端部には、ハンドル部2のハウジングがハンドル部ネック4を形成し、このハンドル部ネック4は、全体的に見て、前面に突出した、円錐台形の、実質的にはシリンダー形の連結ピースの形に形成され、この連結ピースは、必要に応じて、自由端の方へわずかに円錐形に先を細くすることができる。前記のハンドル部ネック4から、例えば、回転振動しながら駆動可能なドライブシャフト5が前面に出ている。
【0031】
アタッチメントブラシ3は、図には詳細に示されていないブラシ部を備える作業ヘッド6を有し、このブラシ部は、例えば、ブラシの長手方向に向くブラシ部の軸を中心に回転振動しながら駆動することができる。この作業ヘッド6は、歯ブラシのハンドル部2のハンドル部ネック4上に取付け可能な、全体が管状の接続部品7によってサポートされる。前記の管状の接続部品7の内部には、アタッチメントブラシ3が、ハンドル部側のドライブシャフト5とトルク耐性に接続可能な取付けシャフト8を有している。
【0032】
アタッチメントブラシ3をハンドル部2に固定するために、管状の接続部品7の中又はその上に、連結インサート9が、独立した連結スリーブ又は連結リングの形で取り付けられており、連結スリーブは管状の接続部品7の中に、連結リングはその上に軸方向及び/又は半径方向に固定されて配置されている。前記の連結スリーブ9は、大まかに言うと、全体がシリンダー形に又はわずかに円錐形に形成されているため、連結スリーブ9は、軸方向にハンドル部ネック4の上に押し込まれることができる。それによって、アタッチメントブラシをハンドル部2にほとんど隙間なく固定することが可能となる。アタッチメントブラシのもう1つの実施形態では、接続部品7が、連結インサート9と構造的に一体化されて、すなわち一体形成されている。
【0033】
図2及び3に示されているように、歯ブラシハンドル部2のハンドル部ネック4には、リブ形及び/又はほぼハーフシェル形の連結部品13が取り付けられており、この連結部品13は、アタッチメントブラシ側の連結インサート9とかみ合ってロックすることができる。この場合、円錐台形のハンドル部ネック4は、実際のハンドル部ネック4を形成している、ハンドル部ハウジングに固定接続された本体と、可動式に支持された連結部品13とに、いわば二分割されている。この連結部品13は、例えば図4に示されているように、ロックしていない初期位置において、実質的にハンドル部ネック4の輪郭を継続しており、ハンドル部ネック4とともに、アタッチメントブラシの管状の接続部品7を押し込むことのできる接続円錐台を形成している。連結部品は、例えば、ハンドル部内に配置されたスパイラルスプリングにより形成されているスプリングエレメント29によって、図4に示される位置に押される。
【0034】
ハンドル部側の連結部品13は、そのシンメトリ面がハンドル部2の長手方向12に延び、平行四辺形のアームガイド17によって、ハンドル部ネック4に可動連結されている。図3にもっともよく示されているように、平行四辺形のアームガイド17は、2つの旋回可能なアーム15及び16を有しており、これらのアームは互いに平行に調整されており、それらの一方の端部がハンドル部ネック4に連結され、もう一方の端部が連結部品13に連結されている。「両方の」アーム15及び16は、2つのアームペアでもよく、それぞれドライブシャフト5の左右に配置され、それぞれ共通の旋回軸ペアに連結される。それによって、連結部品13は、アームに対して横方向の傾斜に対しても安定して支持される。
【0035】
図4〜9の比較によって示されるように、連結部品13は、平行四辺形のアームガイド17を介して、ハンドル部の前面の端部にあって非ロック状態にある、いわゆる初期位置を形成する前方終端位置から、スプリングエレメント29の力に対抗して、ハンドル部2の方へ、ロック状態の第2の終端位置に回転又は移動して戻ることができる。平行四辺形のアームガイド17は、この場合、前方終端位置から後方終端位置に移行する際、歯ブラシの長手方向に対して横方向に、連結部品13を広げるスプレッド機構14を形成するため、図9に示されている、ロック状態の第2の終端位置にある連結部品13は、図4に示されている第1の前方終端位置においてよりも、半径方向の更に外側に位置している。このために、アーム15及び16は、非ロック状態の前方終端位置において、歯ブラシの長軸に対して平面的に傾けられており、一方で、これらのアームは、ロック状態の後方終端位置において、強い傾斜になるように配置されている(図4及び図9を比較)。有利であるのは、アーム15及び16が、ロック位置にある連結部品13を越える際に、歯ブラシの長手方向に対する垂直位置を越えるため、ロック状態にある終端位置に達する前に、平行四辺形のアームガイド17の圧迫が行われることである。このことによって、連結部品13及びそれに伴ってアタッチメントブラシ3は、安定して、ロック状態の連結位置に保持される。その際、有利であるのは、アタッチメントブラシ3の連結インサート9の直径が、連結部品13の拡張動作にぴったりと適合しているため、平行四辺形のアームガイド17が奥まで押される際に、弾性変形が僅かに生じること、及び/又は、連結部品13がアタッチメントブラシ3をロックする位置の周辺部分において、連結部品13にかかる半径方向の僅かな圧力により、ぴったりとした締り嵌めが実施されることである。このことによって、アタッチメントブラシ3は、安定して歯ブラシのハンドル部2に保持される。
【0036】
図4〜9に示されているように、アタッチメント側の連結インサート9は、内部面側に外へ向けられたくぼみ25を、連結インサート9内にある窓の形で有しており、半径方向に突出している、アレスト部品13のラッチ18が、この窓の中に入り込むことができる。前記のラッチ18は、この場合、ハンドル部側の連結装置10がハンドル部ネック4上のアタッチメントブラシ3を固定するかみ合い部11を形成している。
【0037】
有利であるのは、前記のくぼみ25の隣に、半径方向へ、内側に突き出している操作突出部28が連結インサート9に取り付けられており、ハンドル部ネック4上にアタッチメントブラシ3を取り付ける際、この操作突出部28が連結部品3を連動し、ロック位置に押し込むことである。このとき、操作突出部28は、図に示された実施形態では、取付け方向を向いた場合、前記のくぼみ25の後部に配置されており、操作突出部28は、挿入方向を向いた場合、くぼみ25の前にある連結インサート9の部分30よりも、半径方向に見て更に内部に(軸方向へ)突出している(図4を参照)。図に示された実施形態においては、操作突出部28は直接くぼみ25に接続しているため、アタッチメントの長手方向に対して横方向に延びる突合わせ面20は、操作突出部28と面一にくぼみのエッジ面に移行する(図4を参照)。
【0038】
このことによって、以下の機能が生じる。すなわち、アタッチメントブラシ3がハンドル部ネック4上に押し込まれる際、最初、連結部品13は、内部に進入した、非ロック状態の終端位置にある。くぼみ25までの差し込み範囲における連結インサート9の内径は、半径方向に見て、連結部品13が中に進入し、非ロック位置にある場合のラッチ18の半径よりも大きい(図4を参照)。
【0039】
このことによって、図5に示されているように、アタッチメントブラシ3は、ラッチ18がくぼみ25の範囲にくるまで、連結部品13を介してスライドすることができる。しかしながら、更にアタッチメントブラシ3を押し込むと、同様にハンドル部の長手方向12に対して横方向に延びる、連結部品13の前面に設けられた突合わせ面20が、連結インサート9の操作突出部28の突合わせ面26に突きあたる。このことによって、図6〜8で明らかなように、ハンドル部ネック4を更に挿入すると、連結部品13は停止し、平行四辺形のアームガイド17によって、所定の動作軌道上で外側へ広げられる。これに対応して、ラッチ18がくぼみ25の中に入る。アタッチメントブラシ3が完全に押し込まれると、図8に示された、平行四辺形のアームガイド17のアーム15及び16の垂直位置が越されるため、平行四辺形のアームガイド17の頂点が圧迫される。完全にロックされた位置では、アーム15及び16が、ハンドル部2の方へわずかに戻って傾いている(図9を参照)。
【0040】
アタッチメントブラシ3を再び引き抜くと、連結部品13が反対方向へ、再び、その非ロック位置に回し戻される。この場合、連結インサート9に設けられているドライブ面27は、連結部品13に設けられているドライブ面21及びそれに伴ってアレスト部品13を軸方向に連動する。図に示された実施形態においては、連結部品13のドライブ面21がラッチ18の裏面によって形成されており、ハンドル部の長手方向12に対して、実質的に垂直に延びている。連結インサート9には、ドライブ面27が、くぼみ25のエッジ面によって形成される。
【0041】
有利であるのは、連結部品13が、この場合、同時に、アタッチメントブラシ3を脱着する際に、歯ブラシのモータが意図せずに作動するのを自動的に防止する制御装置22又はその一部を形成していることである。このとき、連結部品13は、アレスト手段23として、ドライブシャフト5の外面側の平坦面31と相互作用する平坦部24を、内面側に有している。図4と図9との比較で示されるように、アタッチメントブラシ3をロックしていない位置にある連結部品13の平坦部24は、ドライブシャフト5の平坦部31の上にあるため、ドライブシャフト5は回転することができない。これに対して、連結部品13が外側へ、そのロック位置に移動すると、ドライブシャフト8が解放される(図9を参照)。
【0042】
上述したドライブシャフト5の拘束は、このとき、ドライブシャフトが拘束されている場合、駆動モータをオフにする旅行時安全装置及び/又はバッテリ保護装置の一部であり得る。前記の制御装置22は、適切な検知装置を用いて、連結部品13がドライブシャフト5を拘束しているかどうかを検知することができる。このために、とくに、モータ電流の高さを検知する検知装置32を装備することができる。つまり、ドライブシャフト5が拘束されている場合、モータ電流は通常レベル以上に上昇するため、所定のモータ電流限界値を超過した場合は、このことがドライブシャフト5の拘束及びそれに伴うアタッチメントの引抜きによって生じていると見なすことができる。制御装置22のスイッチオフ装置33は、この場合、駆動モータの損傷若しくはバッテリ又は蓄電池の意図しない放電を防止するために、駆動モータをオフにすることができる。
【0043】
図10及び11に示されるように、連結部品13を広げるスプレッド機構14は、これまでに説明した平行四辺形のアームガイド17に替えて、リンクガイド34の形のスライドガイドを有することができる。図10及び11の図に示された実施形態では、連結部品13が、縦溝形の、階段のように角度をつけられた2つのガイド溝の形でガイドリンク35を有し、直径がほぼガイド溝の幅に相当する2つのガイドピン36が溝の中にかみ合うことによって、実質的に隙間なく、連結部品13のスライドガイドが行われる。図10及び11に示された2つのガイド溝の替わりに、必要に応じて、ガイド溝を1つだけ設けることもできると思われ、連結部品13のもう1つのサポートと組み合わせることにより、拡張する際、この連結部品13が追加的に旋回運動を行うと考えられる。しかしながら、図10及び11に示された、2つのガイドピン36を備えるリンクガイドが好ましい。
【0044】
有利であるのは、前記のガイドリンク35が、ハンドル部の長手方向12に対して様々な大きさに傾いたガイド部分37、38及び39を有することであり、このために、連結部品13の上昇又は拡張動作が複数の段階で進行する。この場合、急激に傾く中間のガイド部分39が設けられており、この部分が傾きの少ないガイド部分37及び38につながっているのが好ましい(図10を参照)。前記のガイド部分37及び38は、ここで、ハンドル部の長手方向12に対して実質的に平行に調整されているため、前記のガイドピン36がこのガイド部分37及び38の部分にある場合には、連結部品13の上昇運動は行われず、アレスト部品13は、軸方向への力のかからない状態で、それぞれの拡張位置に保持される。必要に応じて、前記のガイド端部37及び38は、中間のガイド部分39の傾きに対して、反対方向に僅かに傾けることもできると考えられるため、終端位置に入る際に、僅かな圧迫が生じる。
【0045】
中間のガイド部分39の傾きは、この場合、連結装置10の状態、すなわち、とくに、取付け動作の長さ及びハンドル部ネックの直径に合わせられている。この場合、図10に示された実施形態では、45°〜80°の範囲にある傾斜角が有利であると証明された。
【0046】
スプレッド機構14の形成は別として、図10及び11の実施形態は、実質的に、これまでの図の実施形態に対応しているため、これに関しては、これまでの説明が参照され、対応する構成部品に対しても、同じ番号が適用されている。
【0047】
また、機能に関しても、図10及び11の実施形態は、実質的にこれまでの図の実施形態に対応している。アタッチメントブラシ3がハンドル部ネック4上に押し込まれる場合、図11に示されているように、最初、連結部品13は、中に進入した、非ロック状態の終端位置にある。くぼみ25までの差し込み範囲における連結インサート9の内径は、半径方向に見て、連結部品13のラッチ18の半径よりも大きい(図11を参照)。
【0048】
このことによって、アタッチメントブラシ3は、ラッチ18がくぼみ25の範囲にくるまで、連結部品13を介してスライドすることができる。しかしながら、更にアタッチメントブラシ3を押し込むと、ハンドル部の長手方向12に対して横方向に延びる、連結部品13の前面に設けられた突合わせ面20が、連結インサート9の操作突出部28の突合わせ面26に突きあたる。アタッチメントブラシ3が更に押し込まれると、このことによって、連結部品13は軸方向に連動され、それにより、連結部品13がリンクガイド34の中で移動する。ここで、傾斜のある中間のガイド部分39を介して、連結部品13が、半径方向に外側へ押されるため、そのラッチ18がアタッチメントブラシ3の窓形のくぼみ25の中に入る(図10を参照)。
【0049】
図10及び11に示されているように、この場合、連結部品13を連動する、アタッチメントブラシ3の操作突出部28は、スプリングクリップの形に形成されており、完全に押し込まれた位置において、このスプリングクリップがハンドル部ネック4にかみ合い、これに関する限り、1つのロック装置を形成する。とくに、前記の操作突出部28は、ハンドル部ネック4が内部に入る際に、まずそこで、半径方向に弾力がつけられ、ハンドル部ネックの輪郭上を滑る。終端位置に達すると、操作シャックルは、アンダーカットされた凹部の中にかみ合い、スプリングの力で戻る。この場合、図に示された実施形態においては、半径方向に突出したラッチが、この操作突出部28に取り付けられ、このラッチがハンドル部ネック4に設けられているラッチ凹部の中に入る(図10を参照)。これによって、補助的に、アタッチメントブラシ3を、押し込まれた位置に拘束することができる。
【0050】
アタッチメントブラシ3を再び引き抜くと、連結部品13が反対方向へ、再び、その非ロック位置に戻される。この場合、連結インサート9に設けられているドライブ面27は、連結部品13に設けられているドライブ面21及びそれとともに連結部品13を軸方向に連動する。同時に、操作突出部28は、そのラッチ40の傾斜によって、かみ合わせを外される(図10を参照)。更に引き戻すと、連結部品13は、アタッチメントブラシ3の内部輪郭が連結部品13のラッチ18から引き離されるまで、リンクガイド34の中で半径方向の内側へ移動する(図11を参照)。このとき、同時に連結部品13の内部にある平坦面24は、ドライブシャフト5の平坦面31の上にくるため、ドライブシャフト5がブロックされる。
【0051】
有利であるのは、歯ブラシのハンドル部及びアタッチメントの合わせ面に、汚れキャッチ穴41が設けられていることである。ちり粒子、汚れの微粒子などが、この穴の中に、いわば逃げ去ることができるため、それらが連結プロセスを妨げることはない。例えば、汚れキャッチ穴42として縦溝形の細長い穴42を、連結部品13の外部面及び/又はハンドル部ネック4の外部面に設けることができる(図10及び11)。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動歯ブラシに関する。この場合、本発明は、一方で、アタッチメント、とくにアタッチメントブラシの接続部品にはめ込み可能なハンドル部ネックを有する歯ブラシハンドル部に関し、このハンドル部ネックには、アタッチメントの接続部品を形状及び/又は摩擦によってロックするための少なくとも1つのかみ合い部が設けられている。他方で、本発明は、作業ヘッド及びこの作業ヘッドと接続される、歯ブラシハンドル部のハンドル部ネック上に取付け可能な管状の接続部品を有する、例えばアタッチメントブラシを形成することのできる前記のアタッチメントに関しており、この場合、接続部品は、ハンドル部ネック上にこの接続部品を形状及び/又は摩擦によってロックするための連結部を有している。
【背景技術】
【0002】
EP 0 500 537 B1から、アタッチメントブラシが、一方で、前面に突出している、歯ブラシハンドル部のシャフト形ハンドル部ネックと接続されており、他方では、そこから突出しているドライブシャフトと接続されている電動歯ブラシが周知である。この場合、ハンドル部ネックは、ほぼシリンダー状の円錐台形に形成されているため、ほぼ管状のアタッチメント接続部品を、締め付けられた状態で正確にハンドル部ネック上に取り付けることができる。
【0003】
このような取付け可能なアタッチメントブラシの場合、一方で、歯ブラシの使用中にアタッチメント固定部が意図せずに外れてしまうことを防止し、他方では、簡単な脱着を可能にしなければならない。こうしたことを防止するため、ハンドル部ネックとアタッチメントブラシとの間の嵌合いは、これまで、かなり強い力を入れないとアタッチメントブラシの取付け又は再取外しができないように強く設定されてきた。これに対して、アタッチメントブラシと歯ブラシのハンドル部との間で、かみ合いによる接続手段を用いた場合は、かみ合いを簡単にするための必要な許容差があるために、がたつきのない接続及び接続の適合精度にしばしば悪影響が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】EP 0 500 537 B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このことから、本発明は、改良された歯ブラシ、改良された歯ブラシハンドル部及び/又はそのような歯ブラシハンドル部用の改良されたアタッチメント部品を提供し、従来技術の欠点を回避して、有利な方法で従来技術を発展させるという課題に基づいている。アタッチメント部品と歯ブラシハンドル部との間の接続は、簡単かつ僅かな力で操作できることが必要であり、この接続によって、アタッチメント部品が歯ブラシのハンドル部にしっかりと保持され、アタッチメントブラシが意図せずに外れることを防ぐことが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題は、請求項1による歯ブラシハンドル部、請求項28による、好ましくはそのような歯ブラシハンドル部用アタッチメント部品及び請求項43による歯ブラシによって解決される。好ましい実施形態は、従属請求項の対象である。
【0007】
また、歯ブラシのハンドル部は、そのハンドル部ネックに、例えばアタッチメントブラシなどのアタッチメントを形状及び/又は摩擦によってロックするために設けられた少なくとも1つのかみ合い部のある連結装置を有しており、その際、連結部品がハンドル部長手方向に移動可能であることも提案される。この連結部品は、好ましくはスプリングエレメントによって、歯ブラシハンドル部から軸方向に押し外されるため、アタッチメント部品が取り付けられていない場合には、連結部品がハンドル部に対して一定の位置にあり、この位置においては、アタッチメント部品をスムーズに取り付けることができる。ハンドル部ネックは、ハンドル部のハウジングと一体形成されているのが好ましい。
【0008】
有利であるのは、ハンドル部ネックの連結装置が、ハンドル部長手方向の軸方向の動き及びハンドル部長手方向に対して横方向の動きを利用して働き、ハンドル部長手方向の軸方向の動きが連結装置の操作に作用し、横方向の動きがロックに作用することである。歯ブラシハンドル部は、その連結装置が、ハンドル部長手方向へ軸方向に移動可能な連結部品を有し、この連結部品の軸方向の動きが、ハンドル部長手方向に対して横方向に、連結装置のかみ合い部の横方向の動きを生じるように、連結部品が支持及び/又は形成されていることを特徴としている。
【0009】
軸方向の操作の動きは、この場合、アタッチメント部品のハンドル部ネックへの取付け又はハンドル部ネックからの取外し時に、アタッチメント部品を介して行われるのが有利である。すなわち、アタッチメント部品の取付け又は取外しは、ハンドル部側連結装置の横方向のロック動作又はロック解除動作を生じさせるために利用することができる。別の視点によれば、このアタッチメントは、その連結部が、ハンドル部側連結部品のかみ合い部が入ることのできる外側を向いたくぼみと、接続部品をハンドル部ネック上に取り付ける際、ハンドル部側連結部品を軸方向に突き戻すための突合わせ面とを、内部面に有することを特徴としている。その際、有利であるのは、アタッチメント連結部の前記の突合わせ面は、アタッチメントと歯ブラシハンドル部とが重なり合う際に、突合せ面が歯ブラシハンドル部の連結部品を捕捉し、これを歯ブラシハンドル部のハンドグリップに対して軸方向に戻すように、形状及び位置に関して、ハンドル部側連結部品に合わせられていることから、アタッチメントの取付けの際に、いわゆる自動的にロックが作動することである。
【0010】
ロックに作用する、ハンドル部側連結装置のかみ合い部の横方向の動きを生じさせるため、好ましくは、ハンドル部ネックと歯ブラシハンドル部の連結部品との間に、スプレッド機構が設けられおり、このスプレッド機構によって、前記の連結部品がハンドル部本体に向かって軸方向に動く場合に、ハンドル部側連結装置の前記かみ合い部が、ハンドル部の長手方向に対して横方向へ、外側に広がることができる。有利であるのは、この場合、該当する軸方向の動きの際に、前記のスプレッド機構によって、外側へ広げられるのが連結部品自体であることであり、このため、前記のかみ合い部は、連結部品に直接取り付けることができ、好ましくは連結部品に一体形成することができる。
【0011】
前記のスプレッド機構は、様々に形成することができる。例えば、傾斜面ペアによって拡張を生じさせることが可能であると考えられる。例えば、連結部品は、ハンドル部ネックに設けられた傾斜面を上ることができるであろう。そうすると、グリップへ戻す場合には、連結部品が外側へ押される。
【0012】
しかしながら、スプレッド機構が、連結部品の横方向の動きを、連結部品の軸方向の動きなしに遮断する、及び/又はその逆に遮断する強制ガイドとして形成されているのは有利である。このスプレッド機構は、また、該当する軸方向の動きの際に連結部品を外側へ押すばかりでなく、逆の軸方向の動きの際に、内側へ引っ張ることが確実に行われるように形成されている。
【0013】
とくに、ハンドル部側連結装置の連結部品は、少なくとも1つのアームを備えるアームガイドによってハンドル部ネックに支持されることができ、このアームは、有利な実施形態において、その一方の端部が旋回可能にハンドル部ネックに接続され、他方の端部が旋回可能に連結部品に接続されている。その際、有利であるのは、旋回軸が、ハンドル部長手方向に対して横方向に調整されていることである。
【0014】
基本的に、連結部品は、かみ合い部の範囲内で必要な広がりを達成するために、かみ合い部の範囲にある1つのアームのみと接続すれば十分である。その際、かみ合い部から離れた部分にある連結部品が、長手方向にずれて、ハンドル部ネックにガイドされることができるなら、全体としてダブルクランクの形態が生じるであろう。しかしながら、好ましくは、この連結部品が、少なくとも2つの、互いにほぼ平行に調整されたアームを備えた平行四辺形のアームガイドによって、ハンドル部ネックに接続されており、そのため、連結部品は、アームによって設定された動作軌道上で、回転コンポーネントなしに実質的に平行に移動することが可能である。この場合、平行四辺形のアームガイドは、連結部品がハンドル部長手方向へ軸方向に動く際、これに対して横方向に、横運動コンポーネントを作るようになっている。有利であるのは、その際、平行四辺形のアームガイドのアームが、初期位置、すなわち、連結部品が非ロック位置にある部分においては、軸方向の動きの際に、軸方向の制御ストロークのもう一方の終点、すなわちロック位置の部分においてよりも、より強い横運動コンポーネントを生じることである。
【0015】
連結部品は、移動軌道上をガイドされることが可能であり、この移動軌道は、連結部品がロック位置に達する前に、移動軌道の端部で、連結部品を軸方向に圧迫し、その際、連結部品は、ハンドル部長手方向に対して横方向に、ロック位置よりも更に外側へ自動的に動かされることは有利である。連結部品が外側へ回転する場合、連結部品が最終的にロックする終端位置をとる前に、死点が越えられる。このことにより、ロック位置における自己拘束固定が可能となり、軸方向にアタッチメントにかけられる一定の力だけがこれに打ち勝つことができる。
【0016】
とくに、平行四辺形ガイドのアームは、連結部品のロック位置への旋回の際に、アームがハンドル部の長手方向に対して垂直に調整された位置を越えるように、一方で、ハンドル部側連結部品の両方の終端位置においては、アームがハンドル部の長手方向に対して鋭角に傾けられた位置をとるように配置することができる。その際、有利であるのは、連結部品の前記終端位置において、アームが様々な角度で傾いているように配置できることである。連結部品が中に移動して、ロック解除された位置にある場合は、ハンドル部の長手方向に対するアームは約20°〜60°、好ましくは30°〜50°の角度で傾けることができ、連結部品がロック位置にある場合は、ハンドル部の長手方向に対するアームは約70°〜89°、好ましくは75°〜85°の角度で傾けられているのが有利である。前記の角度表示は、この場合、量を単位として解釈することができる。というのも、有利なことに、両方の終端位置の間では、ハンドル部の長手方向に対して90°の位置が越えられるため、ハンドル部長手方向に対する前記の90°の位置に関して、アームは、前記の角度位置又は終端位置において異なる側に傾けられているからである。
【0017】
このような旋回アームガイドの代替として、連結部品が、スライドガイドを用いて広げられることができ、有利であるのは、このスライドガイドによって、連結部品の軸方向の動きが強制的に半径方向の動きに転換されるように、連結部品が強制的にガイドされることである。その際、強制ガイドは両方の方向にあるのが有利である。すなわち、連結部品が一方の方向に動く場合、連結部品は外部に押され、その反対方向に動く場合は内部に押される。
【0018】
前記のスライドガイドは、リンクガイドとして形成されていることが有利であり、このリンクガイドが、連結部品の中に1つのリンクガイドと、ハンドル部ネックに取り付けられた、連結部品の中にかみ合う少なくとも1つのガイド突起とを有しているのが好ましい。連結部品は、この場合、いわゆるスライディングブロックを形成しており、このスライディングブロックは、リンクガイドを介して所定の経路に沿って広がることができる。拡張運動の強さ及び高さは、この場合、リンクガイドの勾配によって制御することができる。ここで有利であるのは、リンクガイドが、異なる勾配の複数のガイド部分を含んでいることであり、それによって、連結部品の軸方向の位置に応じて、様々な拡張運動が行われる。とくに、このリンクガイドは、ハンドル部の長手方向に対して平行に、僅かしか勾配のない開始及び終端部分、又は、有利な場合、実質的に勾配なく変化する開始及び終端部分を有し、開始部分と終端部分との間には、大きな勾配のあるガイド中央部分が設けられている。このことにより、終端部分においては、弱い傾きしかない、又は、全く傾いていないガイド部分によって、実質的に軸方向の力がかからない状態で、それぞれの位置に連結部品を保持することができるようになる。これに対し、急な傾きをもつガイド中央部分によって、必要な拡張運動を実施することができる。この拡張運動が終了すると、リンクガイドは、いわゆるバックプレートの上に移動し、このバックプレートによってそれぞれの位置に保持される。必要に応じて、前記の開始及び終端部分は、前記の中央部分に対して僅かに反対方向に傾けられるため、終端位置に入る際に、連結部品が僅かに圧迫され、連結部品は確実にそのときの終端位置にとどまる。
【0019】
連結装置には、連結装置の位置に応じて、歯ブラシのモータを制御する、好ましくは機械的に作用する制御装置を配置することができる。とくに、この制御装置は、連結装置のかみ合い部分がそのロック位置にない場合に、歯ブラシのモータをブロックし、スイッチをオフにする、若しくは、拘束又は制動するアレスト手段を有することができる。このことによって、アタッチメントブラシが正しくハンドル部に取り付けられていない場合でも、歯ブラシのモータが動くことを防止できる。この場合、上述のアレスト手段は、様々に形成することが可能であり、基本的に、制御技術又はソフトウエア技術によってアレスト手段を形成することが考えられるであろう。しかしながら、アレスト手段は機械的に形成することが好ましく、有利な場合には、このアレスト手段が、連結部品に取り付けられたかみ合い面を有することができ、連結部品が内側に移動した非ロック位置にある場合に、このかみ合い面が、ハンドル部のドライブシャフトとかみ合い、とくにドライブシャフトに向かって押し付けられることができる。とくに、アレスト手段は、ドライブシャフト及び前記のハンドル部側連結部品に取り付けられている、重なり合って移動可能な平坦部を有することができる。連結部品の平坦部が、ドライブシャフトの対応する平坦部に向かって押されると、ドライブシャフトは回転することができなくなる。前記の平坦部は、有利な場合、外面側に配置されている。連結部品の非ロック位置における歯ブラシモータの拘束は、スプリングエレメントによってサポートされる。なぜなら、アタッチメント部品が取り付けられていない場合には、このスプリングエレメントによって、連結部品が、歯ブラシハンドル部のグリップから軸方向に押し外される、すなわち、ロック解除位置に押されるからである。
【0020】
このとき、前記のアレスト手段が、駆動モータの電子式スイッチオフと相互作用できることは有利である。とくに、前記の制御装置は、ドライブシャフトが拘束された場合に駆動モータをオフにする、好ましくは電子式スイッチオフ装置を有することができる。歯ブラシのドライブシャフトが自由に動けないことを電子式スイッチオフ装置が検知すると、直ちに駆動モータがスイッチオフになり、モータ及びとくにバッテリも保護する。この場合、ドライブシャフトのアレスト状況の検知は、基本的に様々な方法で行うことができる。例えば、前記の連結部品の位置を検知するポジションセンサーを装備することができるであろう。この部品がアレスト位置にある場合、駆動モータはスイッチオフされる。有利であるのは、モータのスイッチオフをモータの消費電力に基づいて行うことができることである。とくに、前述したスイッチオフ装置は、モータ電流を検知する検知手段を有し、モータ電流が規定のモータ電流レベルを超えると、駆動モータのスイッチをオフにすることができる。このことは、ドライブシャフトがブロックされているか、又は拘束されている場合に生じる。
【0021】
アタッチメント部品が引き抜かれている場合に、駆動モータの電子式スイッチオフと組み合わせて、歯ブラシのハンドル部のドライブシャフトをこのように機械的に拘束することにより、バッテリの保護とともに、極めて簡単に旅行中の安全性を確保することができる。歯ブラシのハンドル部が意図せずにオンになることを防止するためには、歯ブラシのハンドル部からアタッチメント部品を引き抜くだけでよい。たとえ、歯ブラシのハンドル部がカバンの中に入れられたとしても、歯ブラシのバッテリは、意図せずに放電することはできない。
【0022】
連結装置を作動するのに、ハンドル部ネック上にアタッチメントを取り付ける軸方向の動作を利用することができるように、ハンドル部側連結部品に捕捉部分が設けられている。アタッチメントをハンドル部ネック上に取り付ける際、この捕捉部分が、アタッチメントの接続部品に設けられている突合わせ面を捕捉することによって、アタッチメントがハンドル部ネックに押し込まれる場合に、この突合わせ面が、捕捉部分及びそれに伴って連結部品を歯ブラシハンドル部のグリップに向かって軸方向に動かす。とくに、ハンドル部側連結部品及びアタッチメントの連結部に、ハンドル部長手方向又はアタッチメント長手方向に対して横方向に延びる突合わせ面ペアを設けることができる。この突合わせ面ペアは、位置及び方向に関して、ハンドル部ネック上にアタッチメントを取り付ける際に、自動的にかみ合い、ハンドル部側連結部品が軸方向への適切にスライドするように、相互に合わせられている。有利であるのは、その際、相互に捕捉し合う突合わせ面によって、ハンドル部側連結部品のための軸方向の調整動作が削られるだけでなく、そこで設定されているハンドル部側連結部品の横方向の動きも可能であるように設定されていることである。とくに、ハンドル部側連結部品又はその突合わせ面は、アタッチメント側の突合わせ面上をハンドル部長手方向に対して横方向へ滑ることができる。連結部品の軸方向の調整動作に働く、ハンドル部及びアタッチメントの互いに捕捉し合う部分は、いわゆる摺動面ペアを形成し、これが、アタッチメントを軸方向に押し込む際に、相互に滑り合う。
【0023】
アタッチメント側の突合わせ面が、この場合、ハンドル部側連結部品が進入できる溝のエッジに直接隣接して配置されているのは有利である。とくに、前記の突合わせ面は、面一に、くぼみのエッジ面に移行する、及び/又は、少なくとも部分的に、同時にくぼみのエッジ面を形成することができる。有利であるのは、この場合、前記の突合わせ面が、アタッチメントの長手方向に見て、アタッチメントの管状アタッチメントピース内のもっとも奥くにある、くぼみのエッジ部分にあることである。
【0024】
逆に、アタッチメントを歯ブラシのハンドル部から引き抜く場合、連結部品を自動的に外し、これを軸方向に動かすために、アタッチメント及びハンドル部側の連結部品には、ドライブ面ペアが設けられており、有利であるのは、このドライブ面が、軸方向に対して横に延び、前述した方法で摺動面ペアを形成して、ハンドル部又はアタッチメントの長手方向に対する横への滑りと、それによって、ハンドル部の長手方向に対する横への連結部品のロック解除動作とを可能にすることである。この場合、両方のドライブ面は、連結部品が広がっているロック位置にある場合には、互いに重なり合って接触しているが、連結部品が中に移動したロック解除位置にある場合には、横方向に互いにずれているように、横方向に、すなわちハンドル部又はアタッチメントの長手方向に対して横方向に寸法が決められ、互いに合わせられている。言い換えると、前記のドライブ面は、アタッチメントを引き抜く際に、遅くとも、ハンドル部側連結部品の軸方向の動きの終わり近くでかみ合いが外れるため、アタッチメントを完全に引き抜くことが可能となる。
【0025】
とくに有利な実施形態の場合、アタッチメントブラシを引き抜く際に、アレスト部品を連動させるための前記のドライブ面が、一方で、アタッチメントに設けられているくぼみのエッジ面によって形成され、他方では、ハンドル部側連結部品のラッチ凸部のエッジ面によって形成されることができる。
【0026】
アタッチメントが歯ブラシのハンドル部ネック上にぴったりと取り付けられ、連結されるのを更に確実にするため、合わせ面が汚れている場合、歯ブラシハンドル部のハンドル部ネック及び/又はアタッチメントの接続部品に、汚れキャッチ穴が設けられている。ちり粒子、くずなどは、この穴の中に、いわば逃げ去ることができるため、両方の歯ブラシ部品がセットされる場合に、連結プロセスの妨げにはならない。前記の汚れキャッチ穴は、この場合、とくに、ハンドル部ネック及びアタッチメントのシリンダー形又は円錐形の合わせ面、とりわけ、ハンドル部ネックの外部面及びアタッチメントの接続部品の内部面に設けることができる。代替又は追加の方法として、このような汚れキャッチ穴を、歯ブラシのハンドル部及び/又はアタッチメントの連結部品に取り付けることができる、及び/又は、そこに設けられているかみ合い部にも取り付けることができ、連結プロセスの妨げにならないようにする。例えば、拡張する連結部品の外部面及び/又はそれとかみ合うことのできるアタッチメントの内部面に、そのような汚れキャッチ穴を備えることができる場合は、連結部品の拡張が妨げられなくなる。
【0027】
前記の汚れキャッチ穴は、この場合、基本的に様々に形成することができる。有利な実施形態の場合、この汚れキャッチ穴を、表面の細長い穴の形、とくに、歯ブラシの長手方向に延び、実質的には溝形のキャッチ穴を備えた、細長い縦穴の形に形成することができる。
【0028】
請求項にまとめられている概要とは無関係に、副結合の形又は組み合わせた形で、本発明の対象を形成することのできるこれらの特徴及び更なる特徴は、請求項並びに以下の説明及びそれに属する図にも由来している。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】アタッチメントブラシ及びハンドル部の一部を示した、有利な実施形態による電動歯ブラシの部分平面図。
【図2】ロック位置にある連結部品を備えた、複数の部分から形成されているハンドル部ネックを示した、図1の線C−Cに沿って切断した場合の、歯ブラシの縦断面図。
【図3】ハンドル部側連結部品の平行四辺形のアームガイドを示した、図1の線B−Bに沿って切断した場合の、歯ブラシの縦断面図。
【図4】ハンドル部ネック上に押し込んだ場合のアタッチメントブラシ接続部品を示した、これまでの図に示された歯ブラシの部分断面図。この場合、ハンドル部側連結部品は、外に出ていない非ロック位置にある。
【図5】アタッチメントブラシが押し込まれ、連結部品がアタッチメントブラシ接続部品の突合わせ面に達して作動する直前の位置を示した、図4と類似の、これまでの図に示された歯ブラシの部分断面図。
【図6】アタッチメントブラシを歯ブラシのハンドル部に更に押し込んだ場合の、ハンドル部側連結部品の更なる位置を示した、図4及び5と類似した縦の部分断面図。
【図7】アタッチメントブラシを歯ブラシのハンドル部に更に押し込んだ場合の、ハンドル部側連結部品の更なる位置を示した、図4及び5と類似した縦の部分断面図。
【図8】アタッチメントブラシを歯ブラシのハンドル部に更に押し込んだ場合の、ハンドル部側連結部品の更なる位置を示した、図4及び5と類似した縦の部分断面図。
【図9】アタッチメントブラシが完全に押し込まれた位置において、ハンドル部側連結部品のロック終端位置を示した、図4〜8と類似した縦の部分断面図。
【図10】連結部品がリンクガイドにより拡張可能な、更なる有利な実施形態に基づく、図4と類似の歯ブラシによる縦の部分断面図。この場合、外に移動し、ロックしている位置にある前記の連結部品が示されている。
【図11】図10の歯ブラシによる縦の部分断面図。この場合、中に移動し、ロックしていない位置にある連結部品が示されている。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図の中に示された歯ブラシ1は、ハンドル部2及びアタッチメントブラシ3の形でハンドル部と接続されているアタッチメントを含んでいる。部分的に示されているハンドル部2は、周知の方法でハウジングを有しており、その中に、駆動モータと、例えば、バッテリの形でエネルギー供給装置とが収納され、モータをオン/オフにする操作スイッチが取り付けられている。図1〜3に示された、ハンドル部2の前面の端部には、ハンドル部2のハウジングがハンドル部ネック4を形成し、このハンドル部ネック4は、全体的に見て、前面に突出した、円錐台形の、実質的にはシリンダー形の連結ピースの形に形成され、この連結ピースは、必要に応じて、自由端の方へわずかに円錐形に先を細くすることができる。前記のハンドル部ネック4から、例えば、回転振動しながら駆動可能なドライブシャフト5が前面に出ている。
【0031】
アタッチメントブラシ3は、図には詳細に示されていないブラシ部を備える作業ヘッド6を有し、このブラシ部は、例えば、ブラシの長手方向に向くブラシ部の軸を中心に回転振動しながら駆動することができる。この作業ヘッド6は、歯ブラシのハンドル部2のハンドル部ネック4上に取付け可能な、全体が管状の接続部品7によってサポートされる。前記の管状の接続部品7の内部には、アタッチメントブラシ3が、ハンドル部側のドライブシャフト5とトルク耐性に接続可能な取付けシャフト8を有している。
【0032】
アタッチメントブラシ3をハンドル部2に固定するために、管状の接続部品7の中又はその上に、連結インサート9が、独立した連結スリーブ又は連結リングの形で取り付けられており、連結スリーブは管状の接続部品7の中に、連結リングはその上に軸方向及び/又は半径方向に固定されて配置されている。前記の連結スリーブ9は、大まかに言うと、全体がシリンダー形に又はわずかに円錐形に形成されているため、連結スリーブ9は、軸方向にハンドル部ネック4の上に押し込まれることができる。それによって、アタッチメントブラシをハンドル部2にほとんど隙間なく固定することが可能となる。アタッチメントブラシのもう1つの実施形態では、接続部品7が、連結インサート9と構造的に一体化されて、すなわち一体形成されている。
【0033】
図2及び3に示されているように、歯ブラシハンドル部2のハンドル部ネック4には、リブ形及び/又はほぼハーフシェル形の連結部品13が取り付けられており、この連結部品13は、アタッチメントブラシ側の連結インサート9とかみ合ってロックすることができる。この場合、円錐台形のハンドル部ネック4は、実際のハンドル部ネック4を形成している、ハンドル部ハウジングに固定接続された本体と、可動式に支持された連結部品13とに、いわば二分割されている。この連結部品13は、例えば図4に示されているように、ロックしていない初期位置において、実質的にハンドル部ネック4の輪郭を継続しており、ハンドル部ネック4とともに、アタッチメントブラシの管状の接続部品7を押し込むことのできる接続円錐台を形成している。連結部品は、例えば、ハンドル部内に配置されたスパイラルスプリングにより形成されているスプリングエレメント29によって、図4に示される位置に押される。
【0034】
ハンドル部側の連結部品13は、そのシンメトリ面がハンドル部2の長手方向12に延び、平行四辺形のアームガイド17によって、ハンドル部ネック4に可動連結されている。図3にもっともよく示されているように、平行四辺形のアームガイド17は、2つの旋回可能なアーム15及び16を有しており、これらのアームは互いに平行に調整されており、それらの一方の端部がハンドル部ネック4に連結され、もう一方の端部が連結部品13に連結されている。「両方の」アーム15及び16は、2つのアームペアでもよく、それぞれドライブシャフト5の左右に配置され、それぞれ共通の旋回軸ペアに連結される。それによって、連結部品13は、アームに対して横方向の傾斜に対しても安定して支持される。
【0035】
図4〜9の比較によって示されるように、連結部品13は、平行四辺形のアームガイド17を介して、ハンドル部の前面の端部にあって非ロック状態にある、いわゆる初期位置を形成する前方終端位置から、スプリングエレメント29の力に対抗して、ハンドル部2の方へ、ロック状態の第2の終端位置に回転又は移動して戻ることができる。平行四辺形のアームガイド17は、この場合、前方終端位置から後方終端位置に移行する際、歯ブラシの長手方向に対して横方向に、連結部品13を広げるスプレッド機構14を形成するため、図9に示されている、ロック状態の第2の終端位置にある連結部品13は、図4に示されている第1の前方終端位置においてよりも、半径方向の更に外側に位置している。このために、アーム15及び16は、非ロック状態の前方終端位置において、歯ブラシの長軸に対して平面的に傾けられており、一方で、これらのアームは、ロック状態の後方終端位置において、強い傾斜になるように配置されている(図4及び図9を比較)。有利であるのは、アーム15及び16が、ロック位置にある連結部品13を越える際に、歯ブラシの長手方向に対する垂直位置を越えるため、ロック状態にある終端位置に達する前に、平行四辺形のアームガイド17の圧迫が行われることである。このことによって、連結部品13及びそれに伴ってアタッチメントブラシ3は、安定して、ロック状態の連結位置に保持される。その際、有利であるのは、アタッチメントブラシ3の連結インサート9の直径が、連結部品13の拡張動作にぴったりと適合しているため、平行四辺形のアームガイド17が奥まで押される際に、弾性変形が僅かに生じること、及び/又は、連結部品13がアタッチメントブラシ3をロックする位置の周辺部分において、連結部品13にかかる半径方向の僅かな圧力により、ぴったりとした締り嵌めが実施されることである。このことによって、アタッチメントブラシ3は、安定して歯ブラシのハンドル部2に保持される。
【0036】
図4〜9に示されているように、アタッチメント側の連結インサート9は、内部面側に外へ向けられたくぼみ25を、連結インサート9内にある窓の形で有しており、半径方向に突出している、アレスト部品13のラッチ18が、この窓の中に入り込むことができる。前記のラッチ18は、この場合、ハンドル部側の連結装置10がハンドル部ネック4上のアタッチメントブラシ3を固定するかみ合い部11を形成している。
【0037】
有利であるのは、前記のくぼみ25の隣に、半径方向へ、内側に突き出している操作突出部28が連結インサート9に取り付けられており、ハンドル部ネック4上にアタッチメントブラシ3を取り付ける際、この操作突出部28が連結部品3を連動し、ロック位置に押し込むことである。このとき、操作突出部28は、図に示された実施形態では、取付け方向を向いた場合、前記のくぼみ25の後部に配置されており、操作突出部28は、挿入方向を向いた場合、くぼみ25の前にある連結インサート9の部分30よりも、半径方向に見て更に内部に(軸方向へ)突出している(図4を参照)。図に示された実施形態においては、操作突出部28は直接くぼみ25に接続しているため、アタッチメントの長手方向に対して横方向に延びる突合わせ面20は、操作突出部28と面一にくぼみのエッジ面に移行する(図4を参照)。
【0038】
このことによって、以下の機能が生じる。すなわち、アタッチメントブラシ3がハンドル部ネック4上に押し込まれる際、最初、連結部品13は、内部に進入した、非ロック状態の終端位置にある。くぼみ25までの差し込み範囲における連結インサート9の内径は、半径方向に見て、連結部品13が中に進入し、非ロック位置にある場合のラッチ18の半径よりも大きい(図4を参照)。
【0039】
このことによって、図5に示されているように、アタッチメントブラシ3は、ラッチ18がくぼみ25の範囲にくるまで、連結部品13を介してスライドすることができる。しかしながら、更にアタッチメントブラシ3を押し込むと、同様にハンドル部の長手方向12に対して横方向に延びる、連結部品13の前面に設けられた突合わせ面20が、連結インサート9の操作突出部28の突合わせ面26に突きあたる。このことによって、図6〜8で明らかなように、ハンドル部ネック4を更に挿入すると、連結部品13は停止し、平行四辺形のアームガイド17によって、所定の動作軌道上で外側へ広げられる。これに対応して、ラッチ18がくぼみ25の中に入る。アタッチメントブラシ3が完全に押し込まれると、図8に示された、平行四辺形のアームガイド17のアーム15及び16の垂直位置が越されるため、平行四辺形のアームガイド17の頂点が圧迫される。完全にロックされた位置では、アーム15及び16が、ハンドル部2の方へわずかに戻って傾いている(図9を参照)。
【0040】
アタッチメントブラシ3を再び引き抜くと、連結部品13が反対方向へ、再び、その非ロック位置に回し戻される。この場合、連結インサート9に設けられているドライブ面27は、連結部品13に設けられているドライブ面21及びそれに伴ってアレスト部品13を軸方向に連動する。図に示された実施形態においては、連結部品13のドライブ面21がラッチ18の裏面によって形成されており、ハンドル部の長手方向12に対して、実質的に垂直に延びている。連結インサート9には、ドライブ面27が、くぼみ25のエッジ面によって形成される。
【0041】
有利であるのは、連結部品13が、この場合、同時に、アタッチメントブラシ3を脱着する際に、歯ブラシのモータが意図せずに作動するのを自動的に防止する制御装置22又はその一部を形成していることである。このとき、連結部品13は、アレスト手段23として、ドライブシャフト5の外面側の平坦面31と相互作用する平坦部24を、内面側に有している。図4と図9との比較で示されるように、アタッチメントブラシ3をロックしていない位置にある連結部品13の平坦部24は、ドライブシャフト5の平坦部31の上にあるため、ドライブシャフト5は回転することができない。これに対して、連結部品13が外側へ、そのロック位置に移動すると、ドライブシャフト8が解放される(図9を参照)。
【0042】
上述したドライブシャフト5の拘束は、このとき、ドライブシャフトが拘束されている場合、駆動モータをオフにする旅行時安全装置及び/又はバッテリ保護装置の一部であり得る。前記の制御装置22は、適切な検知装置を用いて、連結部品13がドライブシャフト5を拘束しているかどうかを検知することができる。このために、とくに、モータ電流の高さを検知する検知装置32を装備することができる。つまり、ドライブシャフト5が拘束されている場合、モータ電流は通常レベル以上に上昇するため、所定のモータ電流限界値を超過した場合は、このことがドライブシャフト5の拘束及びそれに伴うアタッチメントの引抜きによって生じていると見なすことができる。制御装置22のスイッチオフ装置33は、この場合、駆動モータの損傷若しくはバッテリ又は蓄電池の意図しない放電を防止するために、駆動モータをオフにすることができる。
【0043】
図10及び11に示されるように、連結部品13を広げるスプレッド機構14は、これまでに説明した平行四辺形のアームガイド17に替えて、リンクガイド34の形のスライドガイドを有することができる。図10及び11の図に示された実施形態では、連結部品13が、縦溝形の、階段のように角度をつけられた2つのガイド溝の形でガイドリンク35を有し、直径がほぼガイド溝の幅に相当する2つのガイドピン36が溝の中にかみ合うことによって、実質的に隙間なく、連結部品13のスライドガイドが行われる。図10及び11に示された2つのガイド溝の替わりに、必要に応じて、ガイド溝を1つだけ設けることもできると思われ、連結部品13のもう1つのサポートと組み合わせることにより、拡張する際、この連結部品13が追加的に旋回運動を行うと考えられる。しかしながら、図10及び11に示された、2つのガイドピン36を備えるリンクガイドが好ましい。
【0044】
有利であるのは、前記のガイドリンク35が、ハンドル部の長手方向12に対して様々な大きさに傾いたガイド部分37、38及び39を有することであり、このために、連結部品13の上昇又は拡張動作が複数の段階で進行する。この場合、急激に傾く中間のガイド部分39が設けられており、この部分が傾きの少ないガイド部分37及び38につながっているのが好ましい(図10を参照)。前記のガイド部分37及び38は、ここで、ハンドル部の長手方向12に対して実質的に平行に調整されているため、前記のガイドピン36がこのガイド部分37及び38の部分にある場合には、連結部品13の上昇運動は行われず、アレスト部品13は、軸方向への力のかからない状態で、それぞれの拡張位置に保持される。必要に応じて、前記のガイド端部37及び38は、中間のガイド部分39の傾きに対して、反対方向に僅かに傾けることもできると考えられるため、終端位置に入る際に、僅かな圧迫が生じる。
【0045】
中間のガイド部分39の傾きは、この場合、連結装置10の状態、すなわち、とくに、取付け動作の長さ及びハンドル部ネックの直径に合わせられている。この場合、図10に示された実施形態では、45°〜80°の範囲にある傾斜角が有利であると証明された。
【0046】
スプレッド機構14の形成は別として、図10及び11の実施形態は、実質的に、これまでの図の実施形態に対応しているため、これに関しては、これまでの説明が参照され、対応する構成部品に対しても、同じ番号が適用されている。
【0047】
また、機能に関しても、図10及び11の実施形態は、実質的にこれまでの図の実施形態に対応している。アタッチメントブラシ3がハンドル部ネック4上に押し込まれる場合、図11に示されているように、最初、連結部品13は、中に進入した、非ロック状態の終端位置にある。くぼみ25までの差し込み範囲における連結インサート9の内径は、半径方向に見て、連結部品13のラッチ18の半径よりも大きい(図11を参照)。
【0048】
このことによって、アタッチメントブラシ3は、ラッチ18がくぼみ25の範囲にくるまで、連結部品13を介してスライドすることができる。しかしながら、更にアタッチメントブラシ3を押し込むと、ハンドル部の長手方向12に対して横方向に延びる、連結部品13の前面に設けられた突合わせ面20が、連結インサート9の操作突出部28の突合わせ面26に突きあたる。アタッチメントブラシ3が更に押し込まれると、このことによって、連結部品13は軸方向に連動され、それにより、連結部品13がリンクガイド34の中で移動する。ここで、傾斜のある中間のガイド部分39を介して、連結部品13が、半径方向に外側へ押されるため、そのラッチ18がアタッチメントブラシ3の窓形のくぼみ25の中に入る(図10を参照)。
【0049】
図10及び11に示されているように、この場合、連結部品13を連動する、アタッチメントブラシ3の操作突出部28は、スプリングクリップの形に形成されており、完全に押し込まれた位置において、このスプリングクリップがハンドル部ネック4にかみ合い、これに関する限り、1つのロック装置を形成する。とくに、前記の操作突出部28は、ハンドル部ネック4が内部に入る際に、まずそこで、半径方向に弾力がつけられ、ハンドル部ネックの輪郭上を滑る。終端位置に達すると、操作シャックルは、アンダーカットされた凹部の中にかみ合い、スプリングの力で戻る。この場合、図に示された実施形態においては、半径方向に突出したラッチが、この操作突出部28に取り付けられ、このラッチがハンドル部ネック4に設けられているラッチ凹部の中に入る(図10を参照)。これによって、補助的に、アタッチメントブラシ3を、押し込まれた位置に拘束することができる。
【0050】
アタッチメントブラシ3を再び引き抜くと、連結部品13が反対方向へ、再び、その非ロック位置に戻される。この場合、連結インサート9に設けられているドライブ面27は、連結部品13に設けられているドライブ面21及びそれとともに連結部品13を軸方向に連動する。同時に、操作突出部28は、そのラッチ40の傾斜によって、かみ合わせを外される(図10を参照)。更に引き戻すと、連結部品13は、アタッチメントブラシ3の内部輪郭が連結部品13のラッチ18から引き離されるまで、リンクガイド34の中で半径方向の内側へ移動する(図11を参照)。このとき、同時に連結部品13の内部にある平坦面24は、ドライブシャフト5の平坦面31の上にくるため、ドライブシャフト5がブロックされる。
【0051】
有利であるのは、歯ブラシのハンドル部及びアタッチメントの合わせ面に、汚れキャッチ穴41が設けられていることである。ちり粒子、汚れの微粒子などが、この穴の中に、いわば逃げ去ることができるため、それらが連結プロセスを妨げることはない。例えば、汚れキャッチ穴42として縦溝形の細長い穴42を、連結部品13の外部面及び/又はハンドル部ネック4の外部面に設けることができる(図10及び11)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
例えばアタッチメントブラシ(3)などのアタッチメントの接続部品(7)に挿入可能なハンドル部ネック(4)を有し、該ハンドル部ネック(4)に、前記アタッチメントの前記接続部品(7)を形状及び/又は摩擦によってロックするための少なくとも1つのかみ合い部(11)をもつ連結装置(10)が設けられている、電動歯ブラシ(1)の歯ブラシハンドル部であって、
前記連結装置(10)が、ハンドル部長手方向(12)に移動可能な連結部品(13)を有することを特徴とする、歯ブラシハンドル部。
【請求項2】
前記連結部品(13)の軸方向の動きが、前記ハンドル部長手方向(12)に対して横方向に、前記かみ合い部(11)の横方向の動きを生じるように、前記連結部品が支持及び/又は形成されている、請求項1に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項3】
前記ハンドル部ネック(4)と前記かみ合い部(11)との間に、スプレッド機構(14)が設けられおり、該スプレッド機構(14)によって、前記連結部品(13)がハンドル部本体に向かって軸方向に動く場合に、前記かみ合い部(11)が、前記ハンドル部長手方向(12)に対して横方向へ、外側に広がることができる、請求項1又は2に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項4】
前記ハンドル部ネック(4)と前記連結部品(13)との間に、スプレッド機構(14)が設けられているため、前記連結部品(13)が、ハンドル部本体に向かって軸方向に動く場合に、外側に広がることができる、請求項3に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項5】
前記スプレッド機構(14)が、前記連結部品(13)の横方向の動きを、前記連結部品(13)の軸方向の動きなしに遮断する、及び/又はその逆に遮断する強制ガイドとして形成されている、請求項3及び4のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項6】
前記スプレッド機構(14)が、少なくとも1つのアーム(15)を有し、該アーム(15)の一方の端部が、旋回可能に前記ハンドル部ネック(4)に連結されており、他方の端部が、前記連結部品(13)に連結されている、請求項3〜5のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項7】
前記連結部品(13)が、少なくとも2つの、ほぼ平行に調整されたアーム(15、16)を有する平行四辺形のアームガイド(17)によって、前記ハンドル部ネック(4)に連結されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項8】
前記連結部品(13)が、前記ハンドル部ネック(4)と相対的に移動軌道上をガイドされ、該移動軌道は、前記連結部品(13)がロック位置に達する前に、前記移動軌道の軸方向の端部で、前記連結部品(13)を軸方向に圧迫し、その際、前記連結部品(13)は、前記ハンドル部長手方向(12)に対して横方向に、前記ロック位置よりも更に外側へ動かされる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項9】
前記平行四辺形のアームガイド(17)の前記アーム(15、16)が、前記連結部品(13)のロック位置への旋回の際に、ハンドル部長手方向(12)に対して垂直に調整された位置を越えるように配置されている、請求項7及び/又は請求項8に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項10】
前記平行四辺形のアームガイド(17)の前記アーム(15、16)が、一方で、前記連結部品(13)のロック位置に該当し、他方で、前記連結部品(13)のロック解除位置に該当する終端位置において、前記ハンドル部長手方向(12)に対して異なる大きさで傾けられている、請求項9に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項11】
前記かみ合い部(11)が、前記連結部品(13)と固定接続されており、好ましくは一体形成で前記連結部品(13)に形成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項12】
前記スプレッド機構(14)が、前記連結部品(13)のためのスライドガイド、好ましくは、リンクガイド(34)を有し、該リンクガイド(34)が、前記ハンドル部長手方向(12)に対して鋭角に傾けられたガイド部分(39)を有している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項13】
前記スライドガイドが、前記ハンドル部長手方向(12)に対して、異なる大きさで傾けられた複数のガイド部分(37、38、39)を有し、好ましくは、2つの前記ガイド部分(37、38)が、その間にあるガイド中央部分(39)よりも小さく傾けられている、請求項12に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項14】
前記かみ合い部(11)が、前記アタッチメントの対応物に形状の適合するラッチ輪郭、好ましくは半径方向に突き出ているラッチ(18)を有している、請求項1〜13のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項15】
前記連結部品(13)が、前記ハンドル部ネック(4)上に前記アタッチメントを押し込む際、該アタッチメントの対応物を捕捉するため、及び、前記連結部品(13)を解除位置へ軸方向にスライドさせるため、前記アタッチメントの前記対応物に形状及び長さが適合している捕捉部分(19)を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項16】
前記捕捉部分(19)が、前記ハンドル部の長手方向(12)に対して、横方向に延びる突合わせ面(20)を有する、請求項15に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項17】
前記ハンドル部ネック(4)から前記アタッチメントを引き抜く際に、前記連結部品(13)を軸方向に戻すためのかみ合い輪郭が、好ましくはドライブ面(21)の形で、前記かみ合い部(11)に設けられており、前記連結部品(13)が前記ハンドル部の長手方向(12)に対して横方向に、前記ハンドル部ネック(4)へ向かって内側に動く際に、前記かみ合い輪郭が、前記アタッチメントから外れるように寸法を決められている、請求項1〜16のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項18】
前記連結装置(10)に、該連結装置(10)の位置に応じて、歯ブラシのモータを制御するための制御装置(22)が配置されている、請求項1〜17のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項19】
前記制御装置(22)が、前記連結装置(10)の前記かみ合い部(11)がそのロック位置から逸れた位置にある場合に、前記歯ブラシモータを拘束、ブロック、制動及び/又は作動停止するためのアレスト手段(23)を有している、請求項18に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項20】
前記アレスト手段(23)が、前記連結部品(13)に取り付けられたかみ合い面を有し、該かみ合い面は、前記連結部品(13)が中に移動した非ロック位置にある場合に、前記ハンドル部(2)のドライブシャフトとかみ合う、請求項19に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項21】
前記アレスト手段(23)が、前記連結部品(13)に外面側の平坦部を有しており、該平坦部が、同様に、外面側に設けられている、前記ハンドル部(2)の前記ドライブシャフトの平坦部に向かって移動可能である、請求項20に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項22】
前記制御装置(22)が、前記ドライブシャフト(5)の拘束時に、前記駆動モータをオフにするための、好ましくは電子式スイッチオフ装置(33)を有している、請求項18〜21のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項23】
前記スイッチオフ装置(33)が、モータ電流を検知する検知手段(32)と、規定のモータ電流を超過した場合に、前記駆動モータをオフにするスイッチオフ手段と、を有する、請求項22に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項24】
前記連結部品(13)が、好ましくはリブ状のシェル部を形成し、該シェル部は、前記連結装置(10)の非ロック位置において、前記ハンドル部ネックの輪郭の一部を形成し、好ましくは、前記ハンドル部ネックの輪郭をほぼ連続する形で継続している、請求項1〜23のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項25】
前記ハンドル部ネック(4)が、汚れキャッチ穴(41)を有する、請求項1〜24のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項26】
前記汚れキャッチ穴(41)が、好ましくは縦溝形の細長い穴(42)の形で、前記アタッチメント(3)の合わせ面とかみ合うこのできる合わせ面に形成されている、請求項25に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項27】
スプリングエレメント(29)が、ハンドル部長手方向(12)のロック解除位置に前記連結部品(13)を押す、すなわちハンドル部のグリップから押し離すことを特徴とする、請求項1〜26のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項28】
作業ヘッド(6)と、前記作業ヘッド(6)に接続された、前記歯ブラシハンドル部の前記ハンドル部ネック(4)上に取り付け可能な管状の接続部品(7)と、を備え、該接続部品(7)が、前記ハンドル部ネック(4)の上に前記接続部品(7)を形状及び/又は摩擦によりロックするための連結部(9)を有する、好ましくは請求項1〜27のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部用アタッチメント、例えばアタッチメントブラシであって、
前記連結部(9)が、内部面に、外向きのくぼみ(25)及び突合わせ面(26)を有することを特徴とする、アタッチメント。
【請求項29】
前記くぼみ(25)が、窓形のラッチ凹部を形成している、請求項28に記載のアタッチメント。
【請求項30】
前記くぼみ(25)の中に、ハンドル部側連結部品(13)のかみ合い部(11)が入ることのできる、請求項28及び29のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項31】
前記突合わせ面(26)がアタッチメントの長手方向へ、前記くぼみ(25)に隣接して配置されている、請求項28〜30のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項32】
前記突合わせ面(26)が、面一にくぼみのエッジ面に移行している、及び/又は、少なくとも部分的に前記くぼみ(25)に接するエッジ面を形成する、請求項31に記載のアタッチメント。
【請求項33】
前記突合わせ面(26)が、前記接続部品(7)を前記ハンドル部ネック(4)上に取り付ける際、ハンドル部側の前記連結部品を軸方向に突き戻すのに作用する、請求項32に記載のアタッチメント。
【請求項34】
前記ハンドル部ネック(4)から前記接続部品(7)を取り外す際、ハンドル部側の前記連結部品(13)を軸方向に連動するためのドライブ面(27)が設けられている、請求項28〜33のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項35】
前記ドライブ面(27)が、前記アタッチメントの長手方向へ隣接して、前記くぼみ(25)に配置されており、とくに、前記くぼみ(25)に接しているくぼみのエッジ面を形成する、請求項34に記載のアタッチメント。
【請求項36】
前記突合わせ面(26)及び前記ドライブ面(27)が、前記くぼみ(25)の互いに対向するエッジに設けられている、請求項35に記載のアタッチメント。
【請求項37】
前記連結部(9)が、前記接続部品(7)とは別の連結インサート、例えば、連結リング又は連結スリーブを有する、請求項28〜36のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項38】
前記連結部(9)が、一体形成で、前記接続部品(7)に形成されている、請求項28〜36のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項39】
前記歯ブラシハンドル部(2)の前記ハンドル部ネック(4)の中に入ることのできるラッチフックが備えられており、該ラッチフックが、歯ブラシハンドル部ネック(4)のラッチ輪郭とかみ合うことのできる、請求項28〜38のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項40】
前記ラッチフックが、歯ブラシハンドル部の連結部品(13)の移動のために前記突合わせ面(26)を有する、及び/又は軸方向に移動可能なスプリングクリップとして形成されている、請求項39に記載のアタッチメント。
【請求項41】
前記接続部品(7)及び/又はその連結部(9)が、汚れキャッチ穴を有している、請求項28〜40のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項42】
前記汚れキャッチ穴が、好ましくは縦溝形の細長い穴の形で、前記歯ブラシハンドル部ネック(4)の合わせ面とかみ合うことのできる合わせ面に形成されている、請求項41に記載のアタッチメント。
【請求項43】
請求項1〜27のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部と、請求項28〜42のいずれか一項に記載のアタッチメントと、を備えた歯ブラシ。
【請求項44】
前記ハンドル部ネック(4)上に前記アタッチメントが取り付けられる際、ハンドル部側の前記連結装置(10)の前記かみ合い部(11)が正確に前記くぼみ(15)の中に入ることができるように、前記アタッチメントの前記くぼみ(25)が、形状及び位置に関して、ハンドル部側の前記連結装置(10)の拡張可能なかみ合い部(11)に合わせられている、請求項43に記載の歯ブラシ。
【請求項45】
前記アタッチメントの前記連結部(9)及びハンドル部側の前記連結装置(10)の前記連結部品(13)に、前記ハンドル部ネック(4)上に前記アタッチメントが取り付けられる際、互いに捕捉し合う捕捉部分が設けられ、該捕捉部分は、前記ハンドル部ネック(4)上に前記アタッチメントが押し込まれる際、ハンドル部側の前記連結装置(10)の前記連結部品(13)の軸方向の調整動作を廃し、歯ブラシの長手方向に対して横方向に互いに重なり合って滑るように形成されている、請求項43及び44のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
【請求項1】
例えばアタッチメントブラシ(3)などのアタッチメントの接続部品(7)に挿入可能なハンドル部ネック(4)を有し、該ハンドル部ネック(4)に、前記アタッチメントの前記接続部品(7)を形状及び/又は摩擦によってロックするための少なくとも1つのかみ合い部(11)をもつ連結装置(10)が設けられている、電動歯ブラシ(1)の歯ブラシハンドル部であって、
前記連結装置(10)が、ハンドル部長手方向(12)に移動可能な連結部品(13)を有することを特徴とする、歯ブラシハンドル部。
【請求項2】
前記連結部品(13)の軸方向の動きが、前記ハンドル部長手方向(12)に対して横方向に、前記かみ合い部(11)の横方向の動きを生じるように、前記連結部品が支持及び/又は形成されている、請求項1に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項3】
前記ハンドル部ネック(4)と前記かみ合い部(11)との間に、スプレッド機構(14)が設けられおり、該スプレッド機構(14)によって、前記連結部品(13)がハンドル部本体に向かって軸方向に動く場合に、前記かみ合い部(11)が、前記ハンドル部長手方向(12)に対して横方向へ、外側に広がることができる、請求項1又は2に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項4】
前記ハンドル部ネック(4)と前記連結部品(13)との間に、スプレッド機構(14)が設けられているため、前記連結部品(13)が、ハンドル部本体に向かって軸方向に動く場合に、外側に広がることができる、請求項3に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項5】
前記スプレッド機構(14)が、前記連結部品(13)の横方向の動きを、前記連結部品(13)の軸方向の動きなしに遮断する、及び/又はその逆に遮断する強制ガイドとして形成されている、請求項3及び4のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項6】
前記スプレッド機構(14)が、少なくとも1つのアーム(15)を有し、該アーム(15)の一方の端部が、旋回可能に前記ハンドル部ネック(4)に連結されており、他方の端部が、前記連結部品(13)に連結されている、請求項3〜5のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項7】
前記連結部品(13)が、少なくとも2つの、ほぼ平行に調整されたアーム(15、16)を有する平行四辺形のアームガイド(17)によって、前記ハンドル部ネック(4)に連結されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項8】
前記連結部品(13)が、前記ハンドル部ネック(4)と相対的に移動軌道上をガイドされ、該移動軌道は、前記連結部品(13)がロック位置に達する前に、前記移動軌道の軸方向の端部で、前記連結部品(13)を軸方向に圧迫し、その際、前記連結部品(13)は、前記ハンドル部長手方向(12)に対して横方向に、前記ロック位置よりも更に外側へ動かされる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項9】
前記平行四辺形のアームガイド(17)の前記アーム(15、16)が、前記連結部品(13)のロック位置への旋回の際に、ハンドル部長手方向(12)に対して垂直に調整された位置を越えるように配置されている、請求項7及び/又は請求項8に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項10】
前記平行四辺形のアームガイド(17)の前記アーム(15、16)が、一方で、前記連結部品(13)のロック位置に該当し、他方で、前記連結部品(13)のロック解除位置に該当する終端位置において、前記ハンドル部長手方向(12)に対して異なる大きさで傾けられている、請求項9に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項11】
前記かみ合い部(11)が、前記連結部品(13)と固定接続されており、好ましくは一体形成で前記連結部品(13)に形成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項12】
前記スプレッド機構(14)が、前記連結部品(13)のためのスライドガイド、好ましくは、リンクガイド(34)を有し、該リンクガイド(34)が、前記ハンドル部長手方向(12)に対して鋭角に傾けられたガイド部分(39)を有している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項13】
前記スライドガイドが、前記ハンドル部長手方向(12)に対して、異なる大きさで傾けられた複数のガイド部分(37、38、39)を有し、好ましくは、2つの前記ガイド部分(37、38)が、その間にあるガイド中央部分(39)よりも小さく傾けられている、請求項12に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項14】
前記かみ合い部(11)が、前記アタッチメントの対応物に形状の適合するラッチ輪郭、好ましくは半径方向に突き出ているラッチ(18)を有している、請求項1〜13のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項15】
前記連結部品(13)が、前記ハンドル部ネック(4)上に前記アタッチメントを押し込む際、該アタッチメントの対応物を捕捉するため、及び、前記連結部品(13)を解除位置へ軸方向にスライドさせるため、前記アタッチメントの前記対応物に形状及び長さが適合している捕捉部分(19)を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項16】
前記捕捉部分(19)が、前記ハンドル部の長手方向(12)に対して、横方向に延びる突合わせ面(20)を有する、請求項15に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項17】
前記ハンドル部ネック(4)から前記アタッチメントを引き抜く際に、前記連結部品(13)を軸方向に戻すためのかみ合い輪郭が、好ましくはドライブ面(21)の形で、前記かみ合い部(11)に設けられており、前記連結部品(13)が前記ハンドル部の長手方向(12)に対して横方向に、前記ハンドル部ネック(4)へ向かって内側に動く際に、前記かみ合い輪郭が、前記アタッチメントから外れるように寸法を決められている、請求項1〜16のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項18】
前記連結装置(10)に、該連結装置(10)の位置に応じて、歯ブラシのモータを制御するための制御装置(22)が配置されている、請求項1〜17のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項19】
前記制御装置(22)が、前記連結装置(10)の前記かみ合い部(11)がそのロック位置から逸れた位置にある場合に、前記歯ブラシモータを拘束、ブロック、制動及び/又は作動停止するためのアレスト手段(23)を有している、請求項18に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項20】
前記アレスト手段(23)が、前記連結部品(13)に取り付けられたかみ合い面を有し、該かみ合い面は、前記連結部品(13)が中に移動した非ロック位置にある場合に、前記ハンドル部(2)のドライブシャフトとかみ合う、請求項19に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項21】
前記アレスト手段(23)が、前記連結部品(13)に外面側の平坦部を有しており、該平坦部が、同様に、外面側に設けられている、前記ハンドル部(2)の前記ドライブシャフトの平坦部に向かって移動可能である、請求項20に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項22】
前記制御装置(22)が、前記ドライブシャフト(5)の拘束時に、前記駆動モータをオフにするための、好ましくは電子式スイッチオフ装置(33)を有している、請求項18〜21のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項23】
前記スイッチオフ装置(33)が、モータ電流を検知する検知手段(32)と、規定のモータ電流を超過した場合に、前記駆動モータをオフにするスイッチオフ手段と、を有する、請求項22に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項24】
前記連結部品(13)が、好ましくはリブ状のシェル部を形成し、該シェル部は、前記連結装置(10)の非ロック位置において、前記ハンドル部ネックの輪郭の一部を形成し、好ましくは、前記ハンドル部ネックの輪郭をほぼ連続する形で継続している、請求項1〜23のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項25】
前記ハンドル部ネック(4)が、汚れキャッチ穴(41)を有する、請求項1〜24のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項26】
前記汚れキャッチ穴(41)が、好ましくは縦溝形の細長い穴(42)の形で、前記アタッチメント(3)の合わせ面とかみ合うこのできる合わせ面に形成されている、請求項25に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項27】
スプリングエレメント(29)が、ハンドル部長手方向(12)のロック解除位置に前記連結部品(13)を押す、すなわちハンドル部のグリップから押し離すことを特徴とする、請求項1〜26のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部。
【請求項28】
作業ヘッド(6)と、前記作業ヘッド(6)に接続された、前記歯ブラシハンドル部の前記ハンドル部ネック(4)上に取り付け可能な管状の接続部品(7)と、を備え、該接続部品(7)が、前記ハンドル部ネック(4)の上に前記接続部品(7)を形状及び/又は摩擦によりロックするための連結部(9)を有する、好ましくは請求項1〜27のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部用アタッチメント、例えばアタッチメントブラシであって、
前記連結部(9)が、内部面に、外向きのくぼみ(25)及び突合わせ面(26)を有することを特徴とする、アタッチメント。
【請求項29】
前記くぼみ(25)が、窓形のラッチ凹部を形成している、請求項28に記載のアタッチメント。
【請求項30】
前記くぼみ(25)の中に、ハンドル部側連結部品(13)のかみ合い部(11)が入ることのできる、請求項28及び29のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項31】
前記突合わせ面(26)がアタッチメントの長手方向へ、前記くぼみ(25)に隣接して配置されている、請求項28〜30のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項32】
前記突合わせ面(26)が、面一にくぼみのエッジ面に移行している、及び/又は、少なくとも部分的に前記くぼみ(25)に接するエッジ面を形成する、請求項31に記載のアタッチメント。
【請求項33】
前記突合わせ面(26)が、前記接続部品(7)を前記ハンドル部ネック(4)上に取り付ける際、ハンドル部側の前記連結部品を軸方向に突き戻すのに作用する、請求項32に記載のアタッチメント。
【請求項34】
前記ハンドル部ネック(4)から前記接続部品(7)を取り外す際、ハンドル部側の前記連結部品(13)を軸方向に連動するためのドライブ面(27)が設けられている、請求項28〜33のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項35】
前記ドライブ面(27)が、前記アタッチメントの長手方向へ隣接して、前記くぼみ(25)に配置されており、とくに、前記くぼみ(25)に接しているくぼみのエッジ面を形成する、請求項34に記載のアタッチメント。
【請求項36】
前記突合わせ面(26)及び前記ドライブ面(27)が、前記くぼみ(25)の互いに対向するエッジに設けられている、請求項35に記載のアタッチメント。
【請求項37】
前記連結部(9)が、前記接続部品(7)とは別の連結インサート、例えば、連結リング又は連結スリーブを有する、請求項28〜36のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項38】
前記連結部(9)が、一体形成で、前記接続部品(7)に形成されている、請求項28〜36のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項39】
前記歯ブラシハンドル部(2)の前記ハンドル部ネック(4)の中に入ることのできるラッチフックが備えられており、該ラッチフックが、歯ブラシハンドル部ネック(4)のラッチ輪郭とかみ合うことのできる、請求項28〜38のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項40】
前記ラッチフックが、歯ブラシハンドル部の連結部品(13)の移動のために前記突合わせ面(26)を有する、及び/又は軸方向に移動可能なスプリングクリップとして形成されている、請求項39に記載のアタッチメント。
【請求項41】
前記接続部品(7)及び/又はその連結部(9)が、汚れキャッチ穴を有している、請求項28〜40のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項42】
前記汚れキャッチ穴が、好ましくは縦溝形の細長い穴の形で、前記歯ブラシハンドル部ネック(4)の合わせ面とかみ合うことのできる合わせ面に形成されている、請求項41に記載のアタッチメント。
【請求項43】
請求項1〜27のいずれか一項に記載の歯ブラシハンドル部と、請求項28〜42のいずれか一項に記載のアタッチメントと、を備えた歯ブラシ。
【請求項44】
前記ハンドル部ネック(4)上に前記アタッチメントが取り付けられる際、ハンドル部側の前記連結装置(10)の前記かみ合い部(11)が正確に前記くぼみ(15)の中に入ることができるように、前記アタッチメントの前記くぼみ(25)が、形状及び位置に関して、ハンドル部側の前記連結装置(10)の拡張可能なかみ合い部(11)に合わせられている、請求項43に記載の歯ブラシ。
【請求項45】
前記アタッチメントの前記連結部(9)及びハンドル部側の前記連結装置(10)の前記連結部品(13)に、前記ハンドル部ネック(4)上に前記アタッチメントが取り付けられる際、互いに捕捉し合う捕捉部分が設けられ、該捕捉部分は、前記ハンドル部ネック(4)上に前記アタッチメントが押し込まれる際、ハンドル部側の前記連結装置(10)の前記連結部品(13)の軸方向の調整動作を廃し、歯ブラシの長手方向に対して横方向に互いに重なり合って滑るように形成されている、請求項43及び44のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2010−531176(P2010−531176A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513730(P2010−513730)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【国際出願番号】PCT/EP2008/004976
【国際公開番号】WO2009/000467
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(591027846)ブラウン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング (50)
【氏名又は名称原語表記】Braun GmbH
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【国際出願番号】PCT/EP2008/004976
【国際公開番号】WO2009/000467
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(591027846)ブラウン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング (50)
【氏名又は名称原語表記】Braun GmbH
【Fターム(参考)】
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